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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141954
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】長尺定規及び携帯用加工機
(51)【国際特許分類】
   B23D 47/02 20060101AFI20241003BHJP
   B27B 9/04 20060101ALI20241003BHJP
   B27G 19/04 20060101ALI20241003BHJP
   B23D 45/16 20060101ALI20241003BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B23D47/02
B27B9/04
B27G19/04 Z
B23D45/16
B25F5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053856
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110003052
【氏名又は名称】弁理士法人勇智国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 雅規
(72)【発明者】
【氏名】荻野 洋平
(72)【発明者】
【氏名】駒井 心一
(72)【発明者】
【氏名】宮田 直弥
【テーマコード(参考)】
3C040
3C064
【Fターム(参考)】
3C040AA01
3C040BB01
3C040GG46
3C040LL05
3C064AA06
3C064AA20
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA12
3C064BB84
3C064CA54
3C064CB17
3C064CB63
3C064CB71
3C064CB84
3C064CB85
3C064CB91
(57)【要約】
【課題】長尺定規において作業性を向上可能な技術を提供する。
【解決手段】携帯用加工機とともに使用するための長尺定規は、基部と、第1固定部と第2固定部と連結部材とを備える。基部はワークに当接させるための下面を有し、携帯用加工機を上側に配置可能に構成される。第1固定部は、長手方向に沿った携帯用加工機の移動とともに移動するように構成されている。第2固定部は、第1固定部に対して後側で基部に固定されている。連結部材は、前端部と後端部とを備える。前端部は第1固定部に固定され、後端部は前記第2固定部に固定される。連結部材は、第1固定部の前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、初期状態へ復帰するように前記後側へ向かう荷重が作用するように構成されている。連結部材は、伸張による弾性力の増加が非線形である非線形特性を有する弾性部材である。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースとユーザが把持するための把持部を有し前記ベースの上側に配置された加工機本体とを備える携帯用加工機とともに使用するための長尺定規であって、
長手方向に延在し、ワークに当接させるための下面を有し、前記携帯用加工機を上側に配置可能に構成された基部と、
前記長手方向に沿った前記携帯用加工機の移動とともに移動するように構成された第1固定部と、
前記基部に固定された第2固定部であって、前記長手方向に沿った前後方向について、前記携帯用加工機が進行する側を前側、前記前側の反対側を後側としたとき、前記第1固定部に対して前記後側に配置された第2固定部と、
前端部が前記第1固定部に固定され、後端部が前記第2固定部に固定された連結部材であって、前記第1固定部の前記前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、前記初期状態へ復帰するように前記後側へ向かう荷重が作用する連結部材と、を備え、
前記連結部材は、伸張による弾性力の増加が非線形である非線形特性を有する弾性部材である、長尺定規。
【請求項2】
請求項1に記載の長尺定規であって、
前記連結部材は、渦巻きバネである、長尺定規。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の長尺定規であって、
前記連結部材は、定荷重バネである、長尺定規。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の長尺定規であって、
前記第2固定部は、前記携帯用加工機又は前記第1固定部に当接して前記携帯用加工機の前記後側への移動を規制するように構成されている、長尺定規。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の長尺定規であって、
更に、前記第1固定部に接続されて前記携帯用加工機に係合するように構成された係合部を備える、長尺定規。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の長尺定規であって、
前記基部は、前記前後方向に延在し前記上側に開放された第1溝部を有し、
前記連結部材は、前記第1溝部内に配置される、長尺定規。
【請求項7】
請求項6に記載の長尺定規であって、
前記長尺定規の短手方向である左右方向において、前記長尺定規の前記上側に前記携帯用加工機が配置された場合に、前記携帯用加工機の刃具が装着される側を第1の側、前記第1の側とは反対側を第2の側としたとき、
前記基部は、前記第1溝部に対して前記第1の側に設けられた第2溝部であって、前記前後方向に延在し前記上側に開放された第2溝部を備え、
前記第1固定部は、前記第2溝部に配置されて前記前後方向に摺動するように構成された第1部分と、前記第1部分に接続されて前記第1部分から前記第2の側へ向けて前記第1溝部の前記上側まで延在し、前記下側に前記連結部材の前記前端部を固定可能に構成された第2部分とを有する、長尺定規。
【請求項8】
請求項7に記載の長尺定規であって、
前記基部は、前記前後方向に延在し前記上側に突出する突条であって、前記第2溝部に対し前記第1の側に設けられた突条を有する、長尺定規。
【請求項9】
請求項8に記載の長尺定規であって、
前記第1固定部は、前記第1部分に接続され、前記第2溝部を超えて前記突条へ向けて突出する第3部分を備え、
前記第3部分は、前記携帯用加工機が前記前側に移動されるのに応じて前記ベースに押されて前記前側へ移動され、前記携帯用加工機の前記前側への移動が解除されたときに、前記連結部材の前記初期状態への復帰とともに前記後側へ移動されるのに応じて前記ベースを前記後側へ押すように構成されている、長尺定規。
【請求項10】
請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の長尺定規であって、
前記連結部材の前記前端部は、前記第2部分から前記第1溝部へ向けて前記下側へ突出するピンに固定されて、前記ピンの周りに巻回されている、長尺定規。
【請求項11】
請求項6から請求項10までのいずれか一項に記載の長尺定規であって、
前記係合部は、
前記長尺定規の前記上側に前記携帯用加工機が配置された場合に、前記長尺定規の短手方向である左右方向において前記携帯用加工機に向けて突出するように構成されており、
前記左右方向のうち、前記携帯用加工機において刃具が装着される側を第1の側、前記第1の側とは反対側を第2の側としたとき、前記後側へ向かうにつれて前記第1の側から前記第2の側へ傾斜する傾斜部を備える、長尺定規。
【請求項12】
刃具が装着される加工機本体と、前記加工機本体の下側に設けられたベースとを備え、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の長尺定規とともに使用される携帯用加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、長尺定規及び長尺定規とともに使用される携帯用加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
ワークに当接させるための当接面を有する略矩形のベースと、刃具が装着される加工機本体とを有し、ワークを加工することが可能な携帯用加工機が知られている。特許文献1には、このような携帯用加工機の一種であるマルノコを上面に配置して、マルノコとともに使用される長尺定規(guide rail)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-162269号公報
【特許文献2】欧州特許出願公開2974824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の長尺定規では、ユーザは、長尺定規上のマルノコを加工開始位置から前進させることで、ワークを長い距離にわたって精確に切断加工することができる。しかし、加工終了時等、前進したマルノコを加工開始位置付近まで戻すのに手間がかかり、作業性が低下する場合があった。そのため、マルノコに限らず携帯用加工機とともに使用される長尺定規において、作業性を向上可能な技術が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、ベースとユーザが把持するための把持部を有し前記ベースの上側に配置された加工機本体とを備える携帯用加工機とともに使用するための長尺定規(guide rail)が提供される。前記長尺定規は、基部と、第1固定部と、第2固定部と、連結部材とを備える。前記基部は、長手方向に延在し、ワークに当接させるための下面を有し、前記携帯用加工機を上側に配置可能に構成されている。前記第1固定部は、前記長手方向に沿った前記携帯用加工機の移動とともに移動するように構成されている。前記第2固定部は、前記基部に固定されている。前記長手方向に沿った前後方向について、前記携帯用加工機が進行する側を前側、前記前側の反対側を後側としたとき、前記第2固定部は、前記第1固定部に対して前記後側に配置されている。前記連結部材は、前端部と、後端部とを備える。前記前端部は前記第1固定部に固定され、前記後端部は前記第2固定部に固定されている。前記連結部材は、前記第1固定部の前記前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、前記初期状態へ復帰するように前記後側へ向かう荷重が作用するように構成されている。前記連結部材は、伸張による弾性力の増加が非線形である非線形特性を有する弾性部材である。
【0006】
この態様によれば、長尺定規は、第1固定部と前記第2固定部とに連結され、第1固定部の前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、初期状態へ復帰するように構成された連結部材を備える。そのため、長尺定規上にマルノコが配置された場合に、ユーザが把持部を把持して長尺定規上に配置された携帯用加工機を前進させると、連結部材には初期状態へ復帰するように後側(第2固定部側)へ向かう力が作用する。したがって、加工終了時等、ユーザによって携帯用加工機を前進させる方向へ加えられていた力が解除された場合には、連結部材の前端部が固定された第1固定部は、第2固定部に近づく側へ移動する。その結果、長尺定規に対する携帯用加工機の位置を、加工開始位置付近まで容易に戻すことができ、作業性を向上できる。換言すると、携帯用加工機における作業性を向上可能な長尺定規を提供できる。なお、携帯用加工機を前進させると連結部材の弾性力が線形的に増加する構成では、ユーザは、携帯用加工機を前進させるための力を線形的に増加させることが求められる。そのため、加工の進行に伴って作業性が低下する虞がある。しかし、本態様では、連結部材は、伸張による弾性力の増加が非線形である弾性部材であるため、連結部材の弾性力が線形的に増加する構成と比較して、加工の進行に伴う作業性の低下を抑制できる。なお、この態様において、荷重は、引き伸ばすときに生じる戻り力、付勢力ということもできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】マルノコを示す斜視図である。
図2】マルノコからサブベースを取り外した状態を示す斜視図である。
図3】溝部を上側にしたサブベースの上面図である。
図4】溝部を下側にしたサブベースの上面図である。
図5】マルノコの背面図であり、サブベースは溝部を上側にしてメインベースの右側に装着されている。
図6】マルノコの背面図であり、サブベースは溝部を下側にしてメインベースの左側に装着されている。
図7】サブベースが溝部を上側にしてメインベースの右側に装着された状態(A)と、サブベースが溝部を下側にしてメインベースの左側に装着された状態(B)とを比較したマルノコの前面図である。
図8】マルノコが長尺定規とともに使用される状態を示す斜視図であり、マルノコは加工開始位置にある。
図9】マルノコが長尺定規とともに使用される状態を示す別の斜視図であり、マルノコは加工開始位置にある。
図10】マルノコが長尺定規とともに使用される状態を示す上面図であり、マルノコは加工開始位置にある。
図11図10の部分拡大図である。
図12】長尺定規のスライダ、ストッパ、回転部材、及び連結部材と、サブベースとを説明するための斜視図である。
図13図11から長尺定規の基部を除いた図である。
図14】長尺定規の基部を除いた上面図であり、図13の状態から、回転部材が方向R2へ回転され、かつ、スライダ及び回転部材がスライダとともに前方へ移動された状態を示す図である。
図15図10のXV-XV断面図である。
図16図10のXVI-XVI断面図である。
図17図10のXVII-XVII断面図である。
図18図15のXVIII-XVIII断面図である。
図19図9に対応する斜視図であり、マルノコは加工開始位置から前側へ移動されている。
図20】マルノコが長尺定規とともに使用される状態を示す上面図であり、マルノコは加工開始位置から前側へ移動されている。
図21】マルノコが加工開始位置から前側へ移動された状態における、図18に対応する断面図である。
図22図12に対応する斜視図であり、回転部材が方向R2へ回転された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記連結部材は、渦巻きバネであってもよい。
この実施形態によれば、第1固定部と第2固定部とを連結する連結部材をコンパクトに構成できる。また、連結部材の弾性力を安定化できるので、加工の進行にともなう作業性の低下をより抑制できる。
【0009】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記連結部材は、定荷重バネであってもよい。
この実施形態によれば、連結部材は定荷重バネであるため、連結部材に生じる付勢力(引き伸ばすときに生じる戻り力(荷重))は、ストロークにかかわらず、最大荷重に達した後は一定である。そのため、加工の進行にともなう作業性の低下をより抑制できる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第2固定部は、前記携帯用加工機又は前記第1固定部に当接して前記携帯用加工機の前記後側への移動を規制するように構成されていてもよい。
この実施形態によれば、連結部材を固定する第2固定部を利用して、携帯用加工機の後側への移動を規制することができる。そのため、携帯用加工機の後側への移動を規制する部材を別途設ける構成と比較して、長尺定規の部品数が増加することを抑制できる。
【0011】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、更に、前記第1固定部に接続されて前記携帯用加工機に係合するように構成された係合部を備えていてもよい。
この実施形態によれば、第1固定部に連結部材の前端を固定する機能を発揮させつつ、第1固定部と携帯用加工機とを係合できる。
【0012】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記基部は、前記前後方向に延在し前記上側に開放された第1溝部を有していてもよい。前記連結部材は、前記第1溝部内に配置されていてもよい。
この実施形態によれば、連結部材は第1溝部内に配置されるので、連結部材を第1溝部内で伸長させることができる。また、長尺定規をコンパクトに構成できる。
【0013】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記基部は、第2溝部を備えていてもよい。前記長尺定規の短手方向である左右方向において、前記長尺定規の前記上側に前記携帯用加工機が配置された場合に、前記携帯用加工機の刃具が装着される側を第1の側、前記第1の側とは反対側を第2の側としたとき、前記第2溝部は、前記第1溝部に対して前記第1の側に設けられていてもよい。前記第2溝部は、前記前後方向に延在し前記上側に開放されていてもよい。前記第1固定部は、第1部分と、第2部分とを有していてもよい。前記第1部分は、前記第2溝部に配置されて前記前後方向に摺動するように構成されていてもよい。前記第2部分は、前記第1部分に接続されて前記第1部分から前記第2の側へ向けて前記第1溝部の前記上側まで延在するように構成されていてもよい。前記第2部分は、前記下側に前記連結部材の前記前端部を固定可能に構成されていてもよい。
この実施形態によれば、第1固定部は、前後方向に延在する第2溝部に配置された第1部分を備える。そのため、第1固定部を基部に対して左右方向に位置決めでき、かつ、前後方向に移動(案内)させることができる。また、第1固定部は、第1部分に接続されて第1溝部へ向けて延在する第2部分を有する。この第2部分は、第1溝部に配置された連結部材の上側で連結部材の前端を固定するように構成されている。そのため、第1固定部を第2溝部内でスムーズに摺動(前後方向に移動)させつつ、第1固定部の摺動にともなって、連結部材を第1溝部内で伸長させたり、元の状態に復帰させたりすることができる。
【0014】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記基部は、前記前後方向に延在し前記上側に突出する突条であって、前記第2溝部に対し前記第1の側に設けられた突条を有していてもよい。
この実施形態によれば、携帯用加工機のベースに下方に開放された溝部が設けられている場合には、当該溝部を突条に嵌合させることで、携帯用加工機を前後方向に案内できる。
【0015】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記第1固定部は、前記第1部分に接続され、前記第2溝部を超えて前記突条へ向けて突出する第3部分を備えていてもよい。前記第3部分は、前記携帯用加工機が前記前側に移動されるのに応じて前記ベースに押されて前記前側へ移動されるように構成されていてもよい。前記第3部分は、前記携帯用加工機の前記前側への移動が解除されたときに、前記連結部材の前記初期状態への復帰とともに前記後側へ移動されるのに応じて前記ベースを前記後側へ押すように構成されていてもよい。
この実施形態によれば、携帯用加工機の前進にともなって、ベースとともに第1固定部の第3部分を前側へ移動させることができる。また、第3部分によりベース(携帯用加工機)を後側へ移動させることができる。
【0016】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記連結部材の前記前端部は、前記第2部分から前記第1溝部へ向けて前記下側へ突出するピンに固定されて、前記ピンの周りに巻回されていてもよい。
この実施形態によれば、第1部材と連結部材の前端とを第2溝部内で固定させることができる。また、連結部材の前端部は、第2部分から下側へ突出するピンの周りに巻回されているので、連結部材を第2溝部内にコンパクトに収容できる。
【0017】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記係合部は、前記長尺定規の前記上側に前記携帯用加工機が配置された場合に、前記長尺定規の短手方向である左右方向において前記携帯用加工機に向けて突出するように構成されていてもよい。前記係合部は、更に、前記左右方向のうち、前記携帯用加工機において刃具が装着される側を第1の側、前記第1の側とは反対側を第2の側としたとき、前記後側へ向かうにつれて前記第1の側から前記第2の側へ傾斜する傾斜部を備えていてもよい。
この実施形態によれば、係合部は傾斜部を備えるため、携帯用加工機を係合部に当接させた状態で前方に移動させるだけで、傾斜の作用によって係合させることができる。
【0018】
以下、図1から図22を参照し、本開示の非限定的な一実施形態に係る携帯マルノコ(以下、単に「マルノコ1」と呼ぶ)と、マルノコ1とともに使用される長尺定規5とについて説明する。
【0019】
まず、マルノコ1について説明する。図1に示すように、マルノコ1は、ワークW(図5参照)に当接させるための当接面32を有するベース3と、刃具101が装着される加工機本体2とを備える。図8に示すように、マルノコ1が長尺定規5とともに使用される場合には、当接面32は長尺定規5の上面に当接する。
【0020】
以下では、説明の便宜上、マルノコ1の加工進行方向に平行な方向を、マルノコ1の前後方向と定義し、ワークWがマルノコ1に対して相対的に移送される先をマルノコ1の後側、その反対側をマルノコ1の前側と定義する。本実施形態では、後側は、ユーザがマルノコ1を手に持ってワークWを加工するときにユーザがいる側であり、その反対側がマルノコ1の前側である。また、このとき、ベース3に対してワークWが配置される側をマルノコ1の下側と定義し、その反対側を、マルノコ1の上側と定義する。上側は、加工機本体2が位置する側である。更に、前後方向及び上下方向に直交する方向をマルノコ1の左右方向と定義する。左右方向において、後側から前側を見たときの右側をマルノコ1の右側と定義し、その反対側をマルノコ1の左側と定義する。
【0021】
加工機本体2は、基本的には、ベース3に対して上側に配置される。図1に示すように、加工機本体2は、本体ハウジング21と、本体ハウジング21に接続されたハンドル(把持部)26と、カバー27とを備える。本体ハウジング21は、電動式のDCモータ22(図9参照)と、減速ギヤと、出力シャフトとを収容する。モータ22の回転軸線AX1は、左右方向に延在する。モータ22は、減速ギヤ及び出力シャフトを介して、刃具101を左右方向に延在する軸AX2(図1参照)回りに回転させる。出力シャフトは、カバー27の内部にまで延在しており、出力シャフトの先端部は、刃具101を着脱可能に装着するように構成された装着部25として機能する。本実施形態では、装着部25は、ベース3における右側に設けられている。また、本実施形態では、刃具101として、チップソーと称される丸鋸刃が用いられている。ハンドル26は本体ハウジング21の後部に設けられている。ハンドル26には、モータ22の起動及び停止を行うためのトリガ261が設けられている。
【0022】
加工機本体2は、更に、バッテリ102を着脱可能に装着するバッテリ装着部24を備える。バッテリ装着部24は、本体ハウジング21の後部に設けられている。バッテリ装着部24は、一対のガイドレールと、フック係合部と、端子とを備え、バッテリ102を着脱可能な周知の構成を有する。バッテリ装着部24に装着されたバッテリ102の電力は、ユーザによるトリガ261の手動操作に応じて、モータ22へ供給される。
【0023】
図1及び図2に示すように、カバー27は、刃具101の概ね上半分を覆うように構成されている。カバー27には、可動カバー28が接続されている。可動カバー28は、ベース3の開口38から下側に突出する刃具101の下半分を覆う。可動カバー28は、可動カバー28の前端が例えばワークWに当接された状態でマルノコ1が移動されると、開かれる。
【0024】
図1図5及び図6に示すように、ベース3は、全体として略矩形状に形成されている。ベース3の長手方向は前後方向であり、ベース3の短手方向は左右方向である。ベース3は、メインベース30と、サブベース40とを備える。サブベース40は、メインベース30の右側と左側とに、選択的に装着可能に構成されている。
【0025】
まず、メインベース30について具体的に説明する。図1図2図5及び図6に示すように、メインベース30は、ベース3の大部分を構成する。メインベース30は、略平板状に形成され、ワークWに当接させるための当接面32を有する基板31を含む。基板31は、加工機本体2を上側に支持している。図1に示すように、装着部25に装着された刃具101はメインベース30の右端付近に位置する。
【0026】
図7及び図9に示すように、メインベース30は、右側からサブベース40を装着可能な右側装着部33Rと、左側からサブベース40を装着可能な左側装着部33Lとを備える。右側装着部33Rは、メインベース30の前端と後端とに設けられている。右側装着部33Rは、第1挿入口34と、レール受け部36とを含む。図2に示すように、第1挿入口34は、基板31の右端に設けられた開口である。レール受け部36は、基板31を左右方向に延在する溝状に形成されている。レール受け部36は、第1挿入口34と接続されている。詳細は後述するが、サブベース40の前端部と後端部には、夫々、左右方向に延在する板状のレール49が設けられている(図2参照)。レール49は、メインベース30の右側の第1挿入口34を介してレール受け部36に挿入可能である。
【0027】
左側装着部33Lは、右側装着部33Rと同様に、メインベース30の前端と後端とに設けられている。左側装着部33Lは、第2挿入口35と、レール受け部36とを含む。第2挿入口35は、基板31の左端に設けられた開口である。レール受け部36は、第2挿入口35と接続されている。本実施形態では、基板31の前端部に設けられたレール受け部36は、前端部の第1挿入口34と第2挿入口35とを連結(接続)している。また、基板31の後端部に設けられたレール受け部36は、後端部92の第1挿入口34と第2挿入口35とを連結(接続)している。そのため、サブベース40のレール49は、メインベース30の左側の第2挿入口35を介してレール受け部36に挿入可能である。なお、挿入されたレール49は、ネジ39(図2参照)によって基板31に対して固定される。このように、本実施形態では、右側装着部33Rのレール受け部36は、左側装着部33Lのレール受け部36と兼用される。そのため、本実施形態のマルノコ1では、サブベース40をメインベース30に対して装着するために、ベース3の構造が複雑化したり、ベース3が全体的に大型化したりすることを抑制できるという利点がある。
【0028】
次に、サブベース40について具体的に説明する。サブベース40は、図6及び図7(A)に示すようにメインベース30の右側(右側装着部33R)と、図6及び図7(B)に示すようにメインベース30の左側(左側装着部33L)とに選択的に装着されて、メインベース30の右側又は左側に配置される。図1に示すように、サブベース40の前後方向(長手方向)長さはメインベース30の前後方向長さと等しい。メインベース30に装着されたサブベース40の左右方向(短手方向)長さは、メインベース30の左右方向長さの約5分の1である。
【0029】
図2には、メインベース30の右側装着部33Rからサブベース40が取り外された様子が示されている。図3には、図2のサブベース40を上から見た状態が示されている。図4には、図3に示す仮想軸AX3周りに180°回転されたサブベース40が示されている。サブベース40は、前後方向に延在する溝部41と、一対のレール49とを備える。溝部41は、前後方向に延在する底壁42と、底壁42に接続された側壁43とによって規定される。図2に示すように、本実施形態では、溝部41は、1つの側壁43を有する略L字型に形成されている。他の実施形態では、溝部41は、底壁42の左右に夫々側壁43を有する凹型に形成されていてもよい。側壁43の外側面(側面431)は、サブベース40の左右方向の端を規定する。レール49は溝部41の延在方向に交差する方向(左右方向)に延在する。本実施形態では、レール49は、溝部41の長手方向の第1端部401と、第2端部402とに接続されて、側壁43から離れる側へ延在する。
【0030】
図3及び図4に示すように、底壁42における第1端部401と第2端部402との間には、側壁43へ向けて窪む凹部44が設けられている。なお、図1及び図2に示すように、メインベース30の基板31の右端部には、前側の第1挿入口34と後側の第1挿入口34の間において、右側へ向けて窪む凹部37が設けられている。図1に示すように、サブベース40がメインベース30の右側装着部33Rに装着された場合には、メインベース30の凹部37とサブベース40の凹部44とによって、ベース3の開口38が形成される。開口38は、ベース3を上下方向に貫通する貫通孔でもある。図2に示すように、サブベース40がメインベース30の右側から取り外されると、刃具101はメインベース30の右側に露出される。このように、本実施形態のマルノコ1では、サブベース40が凹部44を有するため、刃具101及び刃具101を保護するカバー27の一部を、サブベース40の凹部44とメインベース30との間に配置できる。そのため、サブベース40が凹部44を有しない構成と比較して、ベース3の左右方向の長さを短くできる。
【0031】
図1図5及び図7(A)に示すように、サブベース40が、底壁42を下側としてメインベース30の右側に装着された場合には、底壁42の底面421とメインベース30の当接面32との上下方向おける位置が同じとなる。言い換えると、底面421と当接面32とが同一面内に存在するようになる。そのため、ユーザは、底面421と当接面32とをワークWに当接させて加工作業を行うことができる。このように、サブベース40の底壁42を下側として(溝部41を上側に向けて)、サブベース40がメインベース30の右側に装着されると、ベース3におけるワークWの当接面が大きくなる。そのため、本実施形態のマルノコ1では、ベース3をワークWに直接的に当接させて加工作業が行われる場合に、当該加工作業を安定化できるという利点がある。
【0032】
図6及び図7(B)に示すように、サブベース40が、底壁42を上側としてメインベース30の左側に装着された場合には、溝部41が下側を向くようになる。そのため、ベース3の左端部には、前後方向に延在し下側から上側へ窪む溝が形成されることとなる。この溝(溝部41)は、長尺定規5に設けられた突条54に嵌合可能に構成されている。なお、本実施形態のマルノコ1及び長尺定規5は、溝部41が突条54に嵌合されると、マルノコ1に装着された刃具101が長尺定規5の右側に露出するように構成されている。そのため、ユーザは、長尺定規5の長手方向に沿ってマルノコ1を前進させることで、加工作業を行うことが可能となる。したがって、本実施形態のマルノコ1では、ワークWに直接的にメインベース30及びサブベース40を当接させた加工作業と、ワークWに長尺定規5を当接させた加工作業とを選択することができるとともに、双方の加工作業を安定して行うことができる。つまり、本実施形態によれば、安定性及び利便性に優れたマルノコ1を提供できる。以下、図8から図21を用いて、長尺定規5とともにマルノコ1を使用する態様について具体的に説明する。
【0033】
まず、長尺定規5について説明する。図8から図10に示すように、長尺定規5は、全体として長尺状の形状を有している。
【0034】
長尺定規5は、長手方向に延在する板状の基部50を有する。図8及び図9に示すように、基部50は、ワークWに当接させるための当接面55(下面55)を有する。基部50には、長手方向に延在する突条54が設けられている。上述したように、溝部41が下側へ向けられた状態でサブベース40がメインベース30の左側に装着されると、溝部41は突条54に嵌合可能となる。このとき、長尺定規5の長手方向はマルノコ1の前後方向と一致し、長尺定規5の短手方向はマルノコ1の左右方向と一致する。
【0035】
基部50には、更に、前後方向に延在する第1溝部51、第2溝部52及び第3溝部53が設けられている。第1溝部51、第2溝部52、第3溝部53、及び突条54は、左側から右側へこの順で配置されている。第1溝部51、第2溝部52及び第3溝部53は、上側に開口した(上側から下側へ窪んだ)溝である。第3溝部53は、突条54の左壁(左側面)と第2溝部52の右壁(右側面)との間の部分である。図11に示すように、第3溝部53には、サブベース40の側壁43が配置される。
【0036】
図9及び図10に示すように、長尺定規5は、更に、スライダ6と、ストッパ7と、回転部材8と、連結部材9とを備える。スライダ6は、基部50上に設けられており、マルノコ1の前進によりマルノコ1に押されて前進するように構成されている。また、スライダ6は、スライダ6の後進時にマルノコ1を押しながら後方(後側)へ移動するように構成されている。ストッパ7は、スライダ6の後方で基部50に固定されている。ストッパ7は、マルノコ1の後方への移動を規制するように構成されている。連結部材9は、(前側)へ移動したマルノコ1を、スライダ6を介して後方へ復帰させるように構成されている。連結部材9は、前端部91と後端部92とを有する弾性部材である。連結部材9の前端部91はスライダ6に固定され、後端部92はストッパ7に固定されている。連結部材9は、マルノコ1とともにスライダ6が前方に移動されると所定の初期状態から伸張され、連結部材9には、初期状態に復帰する力(付勢力、荷重)が作用するように構成されている。この力により、連結部材9は、スライダ6を後方へ移動させる。回転部材8は、スライダ6に接続されてマルノコ1とスライダ6とを係合するように構成されている。以下、スライダ6、ストッパ7、回転部材8及び連結部材9について具体的に説明する。
【0037】
図11及び図12に示すように、スライダ6は、第2溝部52に配置された第1部分61と、第1部分61に接続された第2部分62及び第3部分63とを有する。図11から図14に示すように、第1部分61は、第2溝部52内で前後方向に延在する略柱状に形成されている。第1部分61は、第2溝部52に沿って前後方向に摺動可能である。第2部分62は、第1部分61の前部分に接続され、第1部分61から左側へ第1溝部51の上側まで延在している。第2部分62は、上下方向に直交する板状に形成されている。図15に示すように、第2部分62の下側には、第2部分62から下側へ(つまり、第1溝部51内へ)突出するピン66が設けられている。ピン66周りには、連結部材9の前端部91が回転可能に保持(固定)されている。第2部分62は、連結部材9の前端部91を固定する固定部として機能する。
【0038】
第3部分63は、第1部分61に接続され、第1部分61から突条54へ向けて突出するように形成されている。第3部分63は、第3溝部53において、サブベース40に設けられた前側係合部46と係合する係合部でもある。
【0039】
ここで、サブベース40に設けられた前側係合部46について説明する。図4に示すように、前側係合部46は、サブベース40の第1端部401に設けられている。前側係合部46は、側壁43の前端がレール49の側(図4では、右側)へ向けて窪んだ部分である。図11及び図13に示すように、前側係合部46は、前後方向に直交し前側係合部46の後端を規定する後端面462と、左右方向に直交する側面463とを有する。前側係合部46は、前側及びスライダ6側(第3部分63の側)に開放されている。前側係合部46は、側壁43の前端が切りかかれて形成されている。後端面462は、前後方向において、第3部分63の後端を規定する後端面632と対向する。このような構成により、マルノコ1が前側へ移動される場合には、サブベース40における前側係合部46の後端面462が、スライダ6における第3部分63の後端面632に当接して、第3部分63を前側へ押す。これにより、スライダ6は、サブベース40(マルノコ1)の前進にともなって前側へ移動する。
【0040】
サブベース40は、更に、後側係合部47を備える。後側係合部47は、前側係合部46と離間して前側係合部46の後側に設けられている。後側係合部47は、側壁43がレール49の側へ向けて窪んだ部分である。後側係合部47は、前後方向に直交する前端面471と、前端面471に接続され、後へ向かうにつれて側面431に近づくように傾斜する傾斜面472とを備える。後側係合部47は、スライダ6上に設けられた回転部材8の係合部83と係合するように構成されている。また、後側係合部47は、係合部83と係合し、サブベース40とスライダ6の前後方向における位置関係を固定するように構成されている。
【0041】
回転部材8について説明する。図11に示すように、回転部材8は、基部50に直交する(つまり、上下方向に延在する)回転軸AX4周りに回転可能に、スライダ6に連結されている。また、回転部材8は、サブベース40と係合するように構成されている。回転部材8は、上下方向に直交し回転部材8の大部分を構成する板状部分81と、板状部分81に接続された、連結部84と操作部82と係合部83とを備える。
【0042】
図15に示すように、連結部84は、スライダ6の第3部分63付近から上側に突出する筒状部64周りに設けられた略筒状の部分である。連結部84は、上下方向に延びるピン89によって、筒状部64に連結されている。ピン89は、連結部84の筒状部64に対する上下方向の移動を規制し、かつ、連結部84(回転部材8)の筒状部64周りの回動(回転)を許容するように、連結部84と筒状部64とを固定している。連結部84(回転部材8)の回転軸AX4は、基部50に直交する。
【0043】
操作部82は、ユーザが手動操作により回転部材8を回転させるための部分である。図11から図14に示すように、本実施形態では、操作部82は、板状部分81の前端から上側へ突出するように形成されている。係合部83は、サブベース40の後側係合部47と係合するように構成されている。本実施形態では、係合部83は、板状部分81の後部分においてサブベース40側へ突出する鉤状に形成されている。係合部83は、前後方向に直交し係合部83の前端を規定する前端面831と、傾斜面832とを備える。図11から図13に示すように、前端面831は、サブベース40の後側係合部47における前端面471と対向する。傾斜面832は、前端面831に接続され、後側へ向かうにつれてサブベース40から離れるように左側へ傾斜する。傾斜面832は、後側係合部47の傾斜面472に沿うように傾斜する。
【0044】
図11から図14に示すように、連結部84(回転部材8)は、回転軸AX4周りの方向R1と、方向R1とは反対の方向R2とに回転可能である。方向R1は回転部材8をサブベース40へ近づける方向であり、方向R2は回転部材8をサブベース40から遠ざける方向である。図15に示すように、連結部84周りには、トーションバネ85が設けられている。トーションバネ85は、連結部84を介して回転部材8を方向R1へ付勢している。本実施形態では、ユーザが操作部82を操作していない場合には、係合部83の前端面831は、トーションバネ85の付勢力により、前後方向に略直交している(図11から図13参照)。
【0045】
次に、ストッパ7について説明する。ストッパ7は、スライダ6の後側で基部50に固定されている。ストッパ7は、スライダ当接部71と、固定部72とを備える。スライダ当接部71は、第1部分61と当接して第1部分61の後方への移動を規制するように構成されている。本実施形態では、スライダ当接部71は、第1溝部51に配置されている。スライダ当接部71は、前後方向に延在する略柱状に形成されている。図14及び図18に示すように、スライダ当接部71の前端部(前端面)711は、第1部分61の後端部(後端面)612の真後ろに設けられている。スライダ当接部71の前端部711には、ラバーピン713が設けられている。ラバーピン713は、スライダ6の第1部分61とストッパ7のスライダ当接部71との当接時の衝撃を緩和する。
【0046】
固定部72は、連結部材9の後端部92を固定するように構成されている。固定部72は、スライダ当接部71に接続されている。本実施形態では、図11及び図12に示すように、固定部72は、スライダ当接部71から左側へ向けて第1溝部51の上側まで延在する板状に形成されている。固定部72は、当該板状部分から下側へ突出した突出部721を有する。突出部721には、リベット723及びフック722を介して、連結部材9の後端部92が固定されている。
【0047】
連結部材9について説明する。上述したように、連結部材9の前端部91はスライダ6の第2部分62に固定され、連結部材9の後端部92はストッパ7の固定部72に固定されている。連結部材9は、第1溝部51内に配置されている。連結部材9は、スライダ6を後方へ付勢している。スライダ6に対してスライダ6を前方へ移動させる力が加えられていない場合には、スライダ6の第1部分61の後端部612は、連結部材9の付勢力により、スライダ当接部71の前端部711に当接している。スライダ6とスライダ当接部71とが当接しているときの連結部材9の状態を、初期状態とも呼ぶ。また、スライダ6とストッパ7とが当接しているときの長尺定規5及び長尺定規5に設置されたマルノコ1の位置を、加工開始位置とも呼ぶ。スライダ6が前方へ移動されると連結部材9の前端部91も前方へ移動され、連結部材9は、図18に示す初期状態から伸張される。
【0048】
本実施形態では、連結部材9は、伸長による弾性力の増加が非線形である非線形特性を有するバネにより構成されている。非線形特性を有するバネは、荷重とたわみとの関係が直線ではない。本実施形態では、連結部材9として、定荷重バネが採用されている。定荷重バネは、一定荷重まで非線形特性を有し、又は一定荷重まで線形特性を有し、一定荷重以降はたわみが増加しても荷重が一定となる特性を有する。上述したように、連結部材9の前端部91は、ピン66の周りに巻回されており、第2部分62(スライダ6)が前方へ移動されると、前端部91はピン66の軸AX5(図15参照)周りに回転される。これにより、図21に示すように、帯状のバネ本体93が引き出される。連結部材9は、例えば、前端部91がピン66周りに半回転されると最大荷重に達し、それ以降は引き出し長さ(ストローク)にかかわらず荷重が一定となるように形成されている。
【0049】
以下、マルノコ1とともに長尺定規5が使用される態様と、マルノコ1及び長尺定規5の奏する効果とについて説明する。
【0050】
長尺定規5がマルノコ1とともに使用される場合には、ユーザは、まず、サブベース40の後側係合部47を、回転部材8の係合部83に係合させるように、マルノコ1を長尺定規5の上に配置する。なお、サブベース40及び長尺定規5は、後側係合部47と回転部材8の係合部83とが係合された場合に、サブベース40の溝部41が長尺定規5の基部50における突条54に係合するように、各部材の位置関係が調整されている。なお、上述したように、係合部83は、後側係合部47の傾斜面472に沿うように傾斜する傾斜面832を備える。そのため、例えば図14に示すように、サブベース40の前側係合部46(後端面462)をスライダ6の第3部分63(後端面632)に当接させた状態で前方に移動させるだけで、サブベース40とスライダ6に設けられた係合部83とを、傾斜の作用によって係合させることができる。
【0051】
図19から図21に矢印D1で示すように、ユーザがハンドル26を把持してマルノコ1を加工開始位置から前方へ移動させると、第3部分63の後端面632に前側係合部46の後端面462が当接し、第3部分63(スライダ6)はサブベース40に押されて前方へ移動する。これにより、スライダ6の第2部分62に固定された連結部材9の前端部91は、前方へ移動する。連結部材9は、スライダ6の第2部分62とストッパ7の固定部72との間で伸長する。上述したように、連結部材9は、非線形特性を有する。そのため、マルノコ1の前方への移動量(距離)が増加しても、引き戻し荷重は線形に増加しない。したがって、本実施形態の長尺定規5によれば、マルノコ1を移動させるために要する力が線形に増加することを抑制できる。その結果、マルノコ1を長尺定規5とともに使用する場合において、マルノコ1の操作性を向上できる。
【0052】
また、本実施形態では、連結部材9として、定荷重バネが採用されている。そのため、連結部材9の前端部91がピン66の周りに例えば半回転されて連結部材9が最大荷重に達した後は、連結部材9の付勢力(後側への引き戻し力、荷重)は一定である。つまり、マルノコ1を加工開始位置へ復帰させる引き戻し荷重は、一定となる。そのため、本実施形態の長尺定規5によれば、マルノコ1を前進させるために要する力を一定にできる。したがって、マルノコ1を長尺定規5とともに使用する場合において、マルノコ1の操作性をより向上できる。
【0053】
加工終了時等、ユーザがトリガ261の押し操作を停止し、マルノコ1を長尺定規5とともにワークWに対して上側へ移動させると、連結部材9は、付勢力により初期状態へ復帰する。また、連結部材9の前端部91が固定されたスライダ6は、後方へ移動する。このとき、前側係合部46の後端面462に第3部分63の後端面632が当接し、サブベース40は第3部分63(スライダ6)に押されて、長尺定規5における後方へ相対的に移動する。本実施形態では、スライダ6は、加工開始位置まで、つまり、スライダ6の第1部分61(後端部612)がストッパ7のスライダ当接部71(前端部711)に、当接するまで、後方へ移動する。そのため、本実施形態によれば、ユーザがマルノコ1に対して加えていた力を解除するだけで、マルノコ1を後方へ移動させることができる。
【0054】
なお、スライダ6がストッパ7に当接すると、スライダ6に押されて後方へ移動していたサブベース40(マルノコ1)には、後方へ向かう慣性力が働く。本実施形態では、サブベース40は、後側係合部47において回転部材8の係合部83と係合している。そのため、サブベース40の後方への移動は、後側係合部47の前端面471が係合部83の前端面831に当接することで規制される。その結果、サブベース40(マルノコ1)は、加工開始位置に復帰する。このように、本実施形態のマルノコ1では、マルノコ1の長尺定規5に対する位置を、加工開始位置に容易に復帰させることができる。
【0055】
加工開始位置に復帰したマルノコ1を長尺定規5から取り外す際には、ユーザは、例えば図22に示すように、トーションバネ85の付勢力に抗って操作部82を方向R2へ押すことで、後側係合部47と係合部83との係合を解除できる。上述したように、本実施形態の係合部83は、後側係合部47の後端面462に対向する前端面831と、前端面831に接続されて後側係合部47の傾斜面472に沿った傾斜面832とを備える。そのため、ユーザが方向R2へ向けて操作部82を押し操作すると、係合部83は後側係合部47に規制されることなく、操作部82とともに滑らかに方向R2へ移動する。このように、本実施形態のマルノコ1及び長尺定規5では、マルノコ1と長尺定規5との係合を容易に解除できる。
【0056】
更に、本実施形態では、連結部材9は基部50に設けられた第1溝部51内に配置されるため、連結部材9を外部の衝撃から保護できる。また、帯状の連結部材9は、第1溝部51内でピン66周りに巻回されているため、連結部材9を第1溝部51内にコンパクトに収容でき、これにより、長尺定規5を上下方向にコンパクトに構成できる。
【0057】
また、スライダ6は、前後方向に延在する第2溝部52に配置された第1部分61を備える。そのため、スライダ6を基部50に対して左右方向に位置決めでき、かつ、前後方向に移動(案内)させることができる。また、スライダ6の第2部分62は、第1部分61に接続されて第1溝部51へ向けて延在する第2部分62を有する。第2部分62は、第1溝部51に配置された連結部材9の上側で連結部材9の前端部91を固定するように構成されている。そのため、スライダ6をスムーズに摺動(前後方向に移動)させつつ、スライダ6の摺動にともなって、連結部材9を第1溝部51内で伸長させたり、元の状態に復帰させたりすることができる。
【0058】
また、スライダ6は、サブベース40の前側係合部46に係合する第3部分63を備える。そのため、スライダ6に、連結部材9の前端部91を固定する固定部としての機能と、マルノコ1と係合する機能とを発揮させることができる。
【0059】
<対応関係>
上記実施形態の各構成要素と本開示の技術の各構成要素との対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本開示の技術の各構成要素を限定するものではない。
ベース3は、「ベース」の一例である。
ハンドル26は、「把持部」の一例である。
加工機本体2は、「加工機本体」の一例である。
マルノコ1は、「携帯用加工機」の一例である。
長尺定規5は、「長尺定規」の一例である。
基部50は、「基部」の一例である。
ワークWは、「ワーク」の一例である。
当接面32は、「下面」の一例である。
スライダ6、第2部分62は、「第1固定部」の一例である。
ストッパ7、固定部72は、「第2固定部」の一例である。
連結部材9、前端部91、後端部92は、夫々、「連結部材」、「前端部」、「後端部」の一例である。
回転部材8、係合部83は、「係合部」の一例である。
第1溝部51は、「第1溝部」の一例である。
刃具101は、「刃具」の一例である。
右側、左側は、夫々、「第1の側」、「第2の側」の一例である。
第2溝部52は、「第2溝部」の一例である。
第1部分61、第2部分62は、夫々、「第1部分」、「第2部分」の一例である。
突条54は、「突条」の一例である。
第3部分63は、「第3部分」の一例である。
ピン66は、「ピン」の一例である。
傾斜面832は、「傾斜部」の一例である。
【0060】
<他の実施形態>
上記実施形態のマルノコ1では、マルノコ1の軽量化を図る観点から、サブベース40はメインベース30に装着されなくともよい。上記施形態のマルノコ1は、(i)サブベース40の溝部41を上側に向けてサブベース40を右側装着部33Rに装着し、ワークWにサブベース40の底面421及びメインベース30の当接面32を当接させた加工作業、(ii)サブベース40の溝部41を下側に向けてサブベース40を左側装着部33Lに装着し、溝部41を長尺定規5の突条54に嵌合させ、ワークWに長尺定規5の当接面55を当接させた加工作業、(iii)メインベース30からサブベース40を取り外し、ワークWにメインベース30の当接面32のみを当接させた加工作業、の(i)から(iii)を、選択的に行うことができる。
【0061】
上記実施形態におけるマルノコ1は、右勝手であり、刃具101の装着される装着部25がメインベース30の右端付近に配置されている。上記実施形態は、装着部25がメインベース30の左端付近に配置された左勝手のマルノコに適用されてもよい。この場合には、マルノコ1、及び、長尺定規5の各部の構成が、左右反転されてもよい。
【0062】
上記実施形態におけるサブベース40及びメインベース30は、一体に構成されていてもよい。この場合には、ベース3における刃具101が装着される側とは反対側に、長尺定規5のスライダ6と係合する前側係合部46や、回転部材8と係合する後側係合部47が設けられていてもよい。
【0063】
上記実施形態のマルノコ1は、バッテリ102に代えて、電源コードを介して外部の交流電源から供給された電力により駆動されてもよい。
【0064】
上記実施形態では、携帯用加工機としてマルノコ1を例示したが、本開示の技術は、長尺切断を行うことが可能な携帯用加工機(例えば、ジグソーやルータ)に適用されてもよい。
【0065】
上記実施形態では、長尺定規5の連結部材9として、定荷重バネが採用されていたが、連結部材9として、非線形特性を有する渦巻きバネが採用されてもよい。
【0066】
上記実施形態において、長尺定規5のストッパ7は、スライダ6に代えて、ベース3の後端に当接するように基部50に固定されていてもよい。例えば、ストッパ7は、突条54の上側へ延在する延在部を備え、当該延在部がサブベース40の第2端部402に当接することで、マルノコ1の後方への移動を規制するように構成されていてもよい。この形態によっても、マルノコ1を加工開始位置へ容易に復帰させることができる。なお、上記実施形態のように、スライダ6が、サブベース40の第1端部401における前側係合部46に係合し、かつ、ストッパ7がスライダ6の後方への移動を規制する構成では、スライダ6とストッパ7とを前後方向において比較的近い位置に配置できる。そのため、初期状態における連結部材9の前後長を短く構成できるという利点がある。
【0067】
上記実施形態において、連結部材9の前端部91は、スライダ6の第2部分62に固定されていなくともよく、マルノコ1の前部分に固定されるように構成されていてもよい。この場合には、例えば、ベース3の左前部分に前端部91を固定可能な機構を設け、ベース3の当該左前端部が、スライダ6の機能を有するように構成されていてもよい。また、この場合には、ストッパ7は、ベース3の後端に当接するように基部50に固定されていてもよい。
【0068】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。また、本開示は、以下の態様としても適用可能である。
[態様1]
前記携帯用加工機において、前記ベースは、前記前後方向に延在し、前記下側に開放された溝部を有する。
[態様2]
前記長尺定規は、前記第1固定部に接続されて前記携帯用加工機に係合するように構成された係合部を備えており、
前記携帯用加工機の前記ベースは、前記係合部に係合するように構成された第2係合部を備え、
前記第2係合部は、前記係合部に係合して、前記携帯用加工機を前記第1固定部に対し前記前後方向において固定する。
[態様3]
ベースと前記ベースの上側に配置されてユーザが把持するための把持部を有する加工機本体とを備える携帯用加工機と、前記携帯用加工機が上側に配置される長尺定規とを連結する連結部材であって、
前記長尺定規の長手方向に沿った前後方向のうち、前記携帯用加工機の加工が進行する側を前側、前記前側の反対側を後側としたとき、
前記連結部材は、前記携帯用加工機に直接的又は間接的に固定されるように構成された前端部と、前記前端部よりも前記後側で前記長尺定規に固定されるように構成された後端部とを有し、
前記連結部材は、前記携帯用加工機の前記前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、前記初期状態へ復帰するように前記後側へ向かう付勢力が作用し、伸張による弾性力の増加が非線形である非線形特性を有するように構成されている、連結部材。
[態様4]
長手方向に延在する突条を有する長尺定規とともに使用可能な携帯用加工機であって、
ワーク又は前記長尺定規に当接するための当接面を有するメインベースと、
前記当接面に対し前記ワークが配置される下側とは反対側の上側において前記メインベースに支持された加工機本体であって、前記携帯用加工機の加工進行方向に沿った方向を前後方向とし、前記前後方向に交差する方向を左右方向としたとき、前記左右方向における第1の側の縁部に刃具が装着されるように構成された加工機本体と、
前記前後方向に延在して前記長尺定規の前記突条に摺動可能に嵌り合うように構成された溝部を備えるサブベースであって、前記メインベースの前記第1の側と、前記メインベースの前記第1の側とは反対側の第2の側とに選択的に、前記メインベースに取り外し可能に装着されるサブベースと、を備える、携帯用加工機。
[態様5]
前記溝部は、底壁と前記底壁に接続された側壁とを備え、
前記サブベースは、
前記底壁を前記下側として前記メインベースの前記第1の側に装着されたとき、前記底壁の下面と前記当接面とが同一面内にあり、
前記底壁を前記上側として前記メインベースの前記第2の側に装着されたとき、前記溝部が前記突条に嵌り合うように構成されている。
[態様6]
前記サブベースの前記底壁には、前記サブベースの前記前後方向における第1端部と前記第1端部とは反対側の第2端部との間で、前記側壁へ向けて窪む凹部が設けられている。
[態様7]
前記サブベースは、前記左右方向において前記側壁から離れる側へ延在するレール部を備え、
前記メインベースは、
前記第1の側に設けられ前記レール部を前記第1の側から受け入れ可能な第1挿入口と、
前記第2の側に設けられ前記レール部を前記第2の側から受け入れ可能な第2挿入口と、
前記第1挿入口と前記第2挿入口とに連結されて前記左右方向に延在するレール受け部とを備える。
[態様8]
前記サブベースは、前記前後方向における第1端部に設けられた切欠きであって、前記サブベースが前記メインベースの前記第2の側に装着されたときに前記側壁が前記第1の側に向けて切りかかれた切欠きを備える。
[態様9]
前記サブベースは、前記前後方向における第1端部に設けられた第1係合部であって、
前記サブベースが前記メインベースの前記第2の側に装着されて前記携帯用加工機が前記長尺定規とともに使用される場合において、前記長尺定規を前記前後方向に摺動する摺動部と係合するように構成された第1係合部を備える。
[態様10]
前記加工機本体は、ユーザが把持するための把持部を備え、
前記前後方向のうち、前記携帯用加工機の加工が進行する側を前側、前記前側の反対側を後側としたとき、前記加工機本体とともに使用される前記長尺定規は、前記摺動部の前記後側に設けられた固定部と、前記固定部と前記摺動部とに接続された連結部材とを備え、前記連結部材は、前記摺動部の前記前側への移動にともなって所定の初期状態から伸張された場合に、前記初期状態へ復帰するように前記後側へ向かう付勢力が作用するように構成されており、
前記携帯用加工機が前記長尺定規とともに使用される場合には、
前記携帯用加工機の前記第1係合部は、前記携帯用加工機が前記前側に移動されるのに応じて、前記摺動部に係合して前記摺動部を前記前側へ移動させ、前記携帯用加工機の前記前側への移動が解除されたときに、前記連結部材の付勢力により前記摺動部に押されて前記後側へ移動されるように構成されている。
[態様11]
前記サブベースは、前記第1係合部よりも前記前後方向における前記第1端部とは反対側の第2端部側に設けられた第2係合部を備え、
前記加工機本体とともに使用される前記長尺定規は、前記摺動部に接続された長尺定規側係合部を備え、
前記携帯用加工機が前記長尺定規とともに使用される場合には、前記第2係合部は、前記長尺定規側係合部と係合し、前記摺動部に対する前記サブベースの前記前後方向における位置を固定するように構成されている。
【符号の説明】
【0069】
1:マルノコ、2:加工機本体、21:本体ハウジング、22:モータ、24:バッテリ装着部、25:装着部、26:ハンドル、261:トリガ、27:カバー、28:可動カバー、3:ベース、30:メインベース、31:基板、32:当接面、33L:左側装着部、33R:右側装着部、34:第1挿入口、35:第2挿入口、36:レール受け部、37:凹部、38:開口、39:ネジ、40:サブベース、401:第1端部、402:第2端部、41:溝部、42:底壁、421:底面、43:側壁、431:側面、44:凹部、46:前側係合部、462:後端面、463:側面、47:後側係合部、471:前端面、472:傾斜面、49:レール、5:長尺定規、50:基部、51:第1溝部
52:第2溝部、53:第3溝部、54:突条、55:当接面、6:スライダ、61:第1部分、612:後端部、62:第2部分、63:第3部分、632:後端面、64:筒状部、66:ピン、7:ストッパ、71:スライダ当接部、711:前端部、713:ラバーピン、72:固定部、721:突出部、722:フック、723:リベット、8:回転部材、81:板状部分、82:操作部、83:係合部、831:前端面、832:傾斜面、84:連結部、85:トーションバネ、89:ピン、9:連結部材、91:前端部、92:後端部、93:バネ本体、101:刃具、102:バッテリ、AX1:モータ回転軸、AX2:刃具の回転軸、AX3:仮想軸、AX4:回転部材の回転軸、AX5:軸、D1:矢印、R1、R2:回転部材の回転方向、W:ワーク
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