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特開2024-141989プロジェクト収支管理装置、プロジェクト収支管理方法、および、プロジェクト収支管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141989
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】プロジェクト収支管理装置、プロジェクト収支管理方法、および、プロジェクト収支管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053912
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】八木 直之
(72)【発明者】
【氏名】瀬藤 良光
(72)【発明者】
【氏名】安田 凌大
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】月次処理として各プロジェクトの実際原価および見込原価を管理し、処理月毎に見込原価を保持することで分析可能とするプロジェクト収支管理装置、プロジェクト収支管理方法、および、プロジェクト収支管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】プロジェクト情報に基づいて、受注期間における原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録し、原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得し、プロジェクト原価明細に基づいて、プロジェクト予定原価情報を更新し、プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置であって、
前記記憶部は、
プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録手段と、
前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得手段と、
前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新手段と、
前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得手段と、
を備えたことを特徴とするプロジェクト収支管理装置。
【請求項2】
前記分析取得手段は、
前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、前記所定期間経過毎に前記原価科目毎の前記月度発生実績額を前記所定期間単位で合計した所定期間発生実績額を設定した前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項3】
前記分析取得手段は、
前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、前記所定期間経過毎の前記年度発生見込実績額、前記翌年度以降見込実績額、および、当該年度発生見込実績額と当該翌年度以降見込実績額との差額を設定した前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項4】
前記分析取得手段は、
前記原価科目、および、前記所定期間が分析画面に設定された場合、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、当該所定期間単位の当該原価科目の前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項5】
前記分析取得手段は、
更に、前記プロジェクト分析情報を表示させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項6】
前記所定期間は、
一月、四半期、三半期、または、半期であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項7】
前記更新手段は、
前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報に設定された前記原価科目毎の前記月度発生見込実績額を前記月度発生実績額に置換し、当該月度発生見込実績額と当該月度発生実績額との差額に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報に設定された前記年度発生見込実績額および前記翌年度以降見込実績額を更新することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のプロジェクト収支管理装置。
【請求項8】
記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置に実行させるためのプロジェクト収支管理方法であって、
前記記憶部は、
プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、
を備え、
前記制御部において実行される、
前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録ステップと、
前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得ステップと、
前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新ステップと、
前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得ステップと、
を含むことを特徴とするプロジェクト収支管理方法。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置に実行させるためのプロジェクト収支管理プログラムであって、
前記記憶部は、
プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録ステップと、
前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得ステップと、
前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新ステップと、
前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得ステップと、
を実行させるためのプロジェクト収支管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクト収支管理装置、プロジェクト収支管理方法、および、プロジェクト収支管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、月次処理としての契約金額の更新を検出した場合、増減加味後契約金額に基づいて、累計進行売上金額、および、単期進行売上金額を再計算する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-182779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、処理年月ごとに原価実績および未来月の発生原価見込みを登録することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、月次処理として各プロジェクトの実際原価および見込原価を管理し、処理月毎に見込原価を保持することで分析可能とするプロジェクト収支管理装置、プロジェクト収支管理方法、および、プロジェクト収支管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクト収支管理装置は、記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置であって、前記記憶部は、プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、を備え、前記制御部は、前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録手段と、前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得手段と、前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新手段と、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記分析取得手段は、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、前記所定期間経過毎に前記原価科目毎の前記月度発生実績額を前記所定期間単位で合計した所定期間発生実績額を設定した前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記分析取得手段は、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、前記所定期間経過毎の前記年度発生見込実績額、前記翌年度以降見込実績額、および、当該年度発生見込実績額と当該翌年度以降見込実績額との差額を設定した前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記分析取得手段は、前記原価科目、および、前記所定期間が分析画面に設定された場合、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、当該所定期間単位の当該原価科目の前記プロジェクト分析情報を取得することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記分析取得手段は、更に、前記プロジェクト分析情報を表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記所定期間は、一月、四半期、三半期、または、半期であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理装置において、前記更新手段は、前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報に設定された前記原価科目毎の前記月度発生見込実績額を前記月度発生実績額に置換し、当該月度発生見込実績額と当該月度発生実績額との差額に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報に設定された前記年度発生見込実績額および前記翌年度以降見込実績額を更新することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理方法は、記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置に実行させるためのプロジェクト収支管理方法であって、前記記憶部は、プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、を備え、前記制御部において実行される、前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録ステップと、前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得ステップと、前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新ステップと、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るプロジェクト収支管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えたプロジェクト収支管理装置に実行させるためのプロジェクト収支管理プログラムであって、前記記憶部は、プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、前記プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶するプロジェクト記憶手段、を備え、前記制御部において、前記プロジェクト情報に基づいて、前記受注期間における前記原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録するプロジェクト登録ステップと、前記原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する原価明細取得ステップと、前記プロジェクト原価明細に基づいて、前記プロジェクト予定原価情報を更新する更新ステップと、前記プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得する分析取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、年度毎の収支を把握することができ、四半期または各月単位等で見込と原価との比較ができるという効果を奏する。また、本発明によれば、各年度における収支予測が可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、処理月毎に今後の見込原価を保持することで、着地予想変更時の特定が可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、月次処理毎の発生原価、および、見込原価を管理することで、計画と実績とのずれがいつ発生したのかを把握でき、ずれの要因を分析し、今後の計画の精緻化へとつなげることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、当年度末時点の見込みを計算することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、見込原価を踏まえた収支予測により、経営判断に必要な情報がスピーディーに確認可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、処理月毎の見込原価の変更を把握できるため、原因特定の見える化および対策施策を打つ手も早まり、傾向分析による収支予測の精緻化にも寄与することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、年度毎の収支を捉えることを可能にすることで、収支予測の精度を向上させることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、最終の収支だけでなく、年度毎の収支を捉えるための見込原価を登録し、基準日による実績と見込との切替表示、および、分析画面を用いたデータの照会等をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図7図7は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図8図8は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図11図11は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図12図12は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図13図13は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図14図14は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
図15図15は、本実施形態における原価別予実差異分析の一例を示す図である。
図16図16は、本実施形態における原価別予実差異分析の一例を示す図である。
図17図17は、本実施形態における原価別予実差異分析の一例を示す図である。
図18図18は、本実施形態における原価別予実差異分析の一例を示す図である。
図19図19は、本実施形態における原価別年度バランス分析の一例を示す図である。
図20図20は、本実施形態における原価別年度バランス分析の一例を示す図である。
図21図21は、本実施形態における原価別年度バランス分析の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0019】
従来、建設工事業界等で使用されるシステムでは、最終の収支を捉えることを目的としていたため、年度毎の収支の予測は、システム外で行われることが多かった。
【0020】
そこで、本実施形態においては、着地予想で未来月に対して、月毎に見込原価を登録できるようにすることで、当年度末時点の見込原価を自動算出する仕組みを提供している。
【0021】
ここで、本実施形態においては、プロジェクト基本情報入力として、プロジェクトに関する基本情報が登録され、契約情報入力として、各工事の受注金額等が登録され、予算入力として、材料費、外注費、労務費および経費等のプロジェクト原価科目区分毎の予算が登録され、各原価の登録(仕入入力、プロジェクト原価計上入力等)として、プロジェクト基本情報入力、および、契約情報入力で登録されたプロジェクト番号、受注番号および受注行番号に紐づく実績が登録され、着地予想入力として、着地予想額見込が登録される。なお、本実施形態における着地予想入力プログラムにおいて、現在月次を基準として、過去月(当月含む)の原価は、原価実績から自動セットされ(画面上、表示のみで修正は不可)、未来月の原価は、前月の月次処理にて登録された値が初期値としてセットされる。
【0022】
[2.構成]
本実施形態に係るプロジェクト収支管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、プロジェクト収支管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、プロジェクト収支管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0024】
プロジェクト収支管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。プロジェクト収支管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0025】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、プロジェクト収支管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、プロジェクト収支管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0026】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0027】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、基本情報管理マスタ106aと月度期間マスタ106bとプロジェクトデータベース106cとを備えている。
【0028】
基本情報管理マスタ106aは、会計年度、期首年月、および、会計年月を設定したマスタである。
【0029】
月度期間マスタ106bは、月度の開始と終了とを紐付けて設定したマスタである。
【0030】
プロジェクトデータベース106cは、プロジェクトのプロジェクト情報を記憶する。ここで、プロジェクトデータベース106cは、プロジェクトの受注期間を設定した契約情報、ならびに、プロジェクトの原価科目毎の予算金額を設定した予算情報を含むプロジェクト情報を記憶していてもよい。また、プロジェクト情報は、プロジェクト予定原価情報、および、プロジェクト分析情報等を含んでいてもよい。
【0031】
制御部102は、プロジェクト収支管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、プロジェクト登録部102aと原価明細取得部102bと更新部102cと分析取得部102dとを備えている。
【0032】
プロジェクト登録部102aは、プロジェクト情報を登録する。ここで、プロジェクト登録部102aは、プロジェクト予定原価情報を登録してもよい。また、プロジェクト登録部102aは、プロジェクト情報に基づいて、受注期間における原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報を登録してもよい。
【0033】
原価明細取得部102bは、月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する。ここで、原価明細取得部102bは、原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得してもよい。
【0034】
更新部102cは、プロジェクト予定原価情報を更新する。ここで、更新部102cは、プロジェクト原価明細に基づいて、プロジェクト予定原価情報を更新してもよい。また、更新部102cは、プロジェクト原価明細に基づいて、プロジェクト予定原価情報に設定された原価科目毎の月度発生見込実績額を月度発生実績額に置換し、当該月度発生見込実績額と当該月度発生実績額との差額に基づいて、プロジェクト予定原価情報に設定された年度発生見込実績額および翌年度以降見込実績額を更新してもよい。
【0035】
分析取得部102dは、プロジェクト分析情報を取得する。ここで、分析取得部102dは、プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間単位のプロジェクト分析情報を取得してもよい。また、分析取得部102dは、プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間経過毎に原価科目毎の月度発生実績額を所定期間単位で合計した所定期間発生実績額を設定したプロジェクト分析情報を取得してもよい。また、分析取得部102dは、プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間経過毎の年度発生見込実績額、翌年度以降見込実績額、および、当該年度発生見込実績額と当該翌年度以降見込実績額との差額を設定したプロジェクト分析情報を取得してもよい。また、分析取得部102dは、原価科目、および、所定期間が分析画面に設定された場合、プロジェクト予定原価情報に基づいて、当該所定期間単位の当該原価科目のプロジェクト分析情報を取得してもよい。また、分析取得部102dは、プロジェクト分析情報を表示させてもよい。ここで、所定期間は、一月、四半期、三半期、または、半期であってもよい。
【0036】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図2から図21を参照して説明する。
【0037】
[プロジェクト収支管理処理]
ここで、図2を参照して、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例について説明する。図2は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0038】
図2に示すように、プロジェクト登録部102aは、プロジェクトデータベース106cに記憶されたプロジェクト情報に基づいて、受注期間における原価科目毎の月度発生見込実績額、年度発生見込実績額、および、翌年度以降見込実績額を紐付けて設定したプロジェクト予定原価情報をプロジェクトデータベース106cに登録する(ステップSA-1)。
【0039】
そして、原価明細取得部102bは、月次処理として、原価科目毎の月度発生実績額を設定したプロジェクト原価明細を取得する(ステップSA-2)。
【0040】
そして、更新部102cは、プロジェクト原価明細に基づいて、プロジェクトデータベース106cに記憶されたプロジェクト予定原価情報に設定された原価科目毎の月度発生見込実績額を月度発生実績額に置換し、当該月度発生見込実績額と当該月度発生実績額との差額に基づいて、プロジェクトデータベース106cに記憶されたプロジェクト予定原価情報に設定された年度発生見込実績額および翌年度以降見込実績額を更新する(ステップSA-3)。
【0041】
そして、分析取得部102dは、ユーザにより入力装置112を介して原価科目および所定期間を指定した分析指示が、出力装置114に表示された分析画面に設定されたか否かを判定する(ステップSA-4)。
【0042】
そして、分析取得部102dは、分析指示が分析画面に設定されていないと判定した場合(ステップSA-4:No)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0043】
一方、分析取得部102dは、分析指示が分析画面に設定されていると判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0044】
そして、分析取得部102dは、プロジェクト予定原価情報に基づいて、所定期間経過毎の年度発生見込実績額、翌年度以降見込実績額、および、当該年度発生見込実績額と当該翌年度以降見込実績額との差額を設定したプロジェクト分析情報を取得する(ステップSA-5)。
【0045】
そして、分析取得部102dは、月度期間マスタ106b、および、プロジェクト情報に基づいて、現時点が受注期間の最終月度であるか否かを判定する(ステップSA-6)。
【0046】
そして、分析取得部102dは、現時点が受注期間の最終月度ではないと判定した場合(ステップSA-6:No)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0047】
そして、分析取得部102dは、現時点が受注期間の最終月度であると判定した場合(ステップSA-6:Yes)、処理を終了する。
【0048】
ここで、図3から図14を参照して、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例について説明する。図3から図14は、本実施形態におけるプロジェクト収支管理処理の一例を示す図である。
【0049】
図3に示すように、本実施形態においては、2022年4月1日成約、且つ、2024年3月31日売上予定のプロジェクトが受注された場合、基本情報管理マスタ106aおよび月度期間マスタ106bが参照される。ここで、本実施形態における基本情報管理マスタ106aに設定された、会計年度には、現在年度が保持され、当年度末の月次処理完了時(2023年3月の月次処理)に更新され、期首年月には、現在年度の期首年月が保持され、当年度末の月次処理完了時(2023年3月の月次処理)に更新され、会計年月には、現在処理年月が保持され、当月の月次処理時(2022年4月の月次処理)に更新されてもよい。また、本実施形態における月度期間マスタ106bに設定された月番号は、各年度の各月に対して1~12が採番される(期首が1、且つ、期末が12となるように採番される)。
【0050】
そして、図4に示すように、本実施形態においては、2022年4月成約時に、プロジェクト基本情報が設定され、プロジェクト受注の契約情報が設定され、プロジェクト予算の予算情報が設定されることで、プロジェクト予定原価情報が設定される。ここで、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、yyyyMM01~yyyyMM12は、基本情報管理マスタ106aに設定された会計年度より当年度(2022)が取得され、基本情報管理マスタ106aに設定された会計年度から月度期間マスタ106bが参照され、月番号順に項目名(yyyyMM01⇒202204、yyyyMM02⇒202205)が設定され、着地予想入力として2022年4月以降の発生見込みが¥100,000と登録される。また、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、前年度以前発生金額は、基本情報管理マスタ106aの会計年度より当年度(2022)が取得され、月度期間マスタ106bより前年度末の会計年月(202203)が取得され、予算情報からプロジェクト番号、受注番号および受注行番号が取得され、会計年月(前年度末の会計年月以前)が取得され、原価科目区分毎に金額が集約される。また、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、過去月(当月含む)原価は、基本情報管理マスタ106aに設定された会計年月より処理年月(202204)が取得され、原価明細より、プロジェクト番号、受注番号、受注行番号および会計年月が設定され、原価科目区分毎の原価が集約設定され、当月以前の原価についてロックされて変更不可となり、未来月原価は、前月の入力結果が設定され、最終着地予想は、プロジェクト予算が参照される。
【0051】
そして、図5に示すように、本実施形態においては、2022年4月原価計上時に、各原価登録(仕入入力、プロジェクト原価計上入力等)により、2022年4月度の原価科目毎の発生実績を設定したプロジェクト原価明細が取得され、プロジェクト原価明細に基づいて、当月の原価科目毎の発生原価、および、未来月の原価科目毎の見込原価が初期表示され、プロジェクト予定原価情報が更新設定される。ここで、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、年度発生見込実績は、当期当月迄に発生した実績と、翌月以降の見込高(入力値)との累計(yyyyMM01~yyyyMM12の累計)が設定され、翌年度以降見込実績は、最終着地予想から、前年度以前発生金額および年度発生見込実績を差し引いた見込額が設定される。また、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、会計年月は、基本情報管理マスタ106aに設定された会計年月が設定され、基準月1~12は、初期表示のyyyyMM01~yyyyMM12が設定される。
【0052】
そして、図6に示すように、本実施形態においては、2022年5月原価計上時に、基本情報管理マスタ106aが参照され、各原価登録により、2022年5月度の原価科目毎の発生実績を設定したプロジェクト原価明細が取得される。
【0053】
そして、図7に示すように、本実施形態においては、プロジェクト原価明細に基づいて、当月の原価科目毎の発生原価、および、未来月の原価科目毎の見込原価が初期表示され、プロジェクト予定原価情報が更新設定される。ここで、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報においては、着地予想入力として2022年6月以降の発生見込みが¥100,000と登録される。また、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報においては、会計年月がキーに含まれるため、翌月以降の更新情報が当月以前の情報を削除することなく、追加更新することができる。
【0054】
そして、図8に示すように、本実施形態においては、2022年4月から2023年3月迄の原価計上時に、基本情報管理マスタ106aが参照され、各発生原価の原価登録により、2022年4月度から2023年3月度の原価科目毎の発生実績を設定したプロジェクト原価明細が取得される。
【0055】
そして、図9から図12に示すように、本実施形態においては、各月度のプロジェクト原価明細に基づいて、プロジェクト予定原価情報が更新設定される。
【0056】
そして、図13に示すように、本実施形態においては、基本情報管理マスタ106aが参照され、新年度となった2023年4月原価計上時に、各原価登録により、2023年4月度の原価科目毎の発生実績を設定したプロジェクト原価明細が取得される。
【0057】
そして、図14に示すように、本実施形態においては、プロジェクト原価明細に基づいて、前年度以前発生金額、当月の原価科目毎の発生原価、および、未来月の原価科目毎の見込原価が初期表示され、プロジェクト予定原価情報が更新設定される。ここで、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報において、前年度以前発生金額は、プロジェクト原価明細より集約される。また、本実施形態におけるプロジェクト予定原価情報においては、着地予想入力として2023年5月以降の発生見込みが¥100,000と登録される。
【0058】
また、図15から図18を参照して、本実施形態における原価別予実差異分析の一例について説明する。図15から図18は、本実施形態における原価別予実差異分析の一例を示す図である。
【0059】
本実施形態においては、図15に示すように、ユーザにより分析画面にプロジェクト番号、受注番号、受注行番号および原価科目区分が指定され、分析方法が選択された場合、図16に示すように、分析画面にて指定されたプロジェクト番号、受注番号、受注行番号および原価科目区分より、2022年4月から2023年3月迄のプロジェクト予定原価が分析元データとして取得され、分析方法別に取得結果が再抽出され、図17に示すように、月次単位で、取得結果が再抽出されずに出力され、図18に示すように、四半期単位で、取得結果より四半期末の結果が再取得(月度期間マスタ106b.月番号が「3の倍数」となっている結果が取得)され、出力される。このように、本実施形態においては、プロジェクト予定原価情報に設定された基準月1~12を指定した分析方法(各月単位、四半期単位)にて結果が出力されるため、処理年月毎の見込原価が管理されることで、いつ計画とずれが発生したのかを把握することが可能となり、見込みと実績とのズレが把握可能となり、どの時点で計画見直しを行うべきだったのか振り返ることが可能となる。
【0060】
また、図19から図21を参照して、本実施形態における原価別年度バランス分析の一例について説明する。図19から図21は、本実施形態における原価別年度バランス分析の一例を示す図である。
【0061】
本実施形態においては、図19に示すように、ユーザにより分析画面にプロジェクト番号、受注番号、受注行番号および原価科目区分が指定され、分析方法が選択された場合、図20に示すように、分析画面にて指定されたプロジェクト番号、受注番号、受注行番号および原価科目区分より、2022年4月から2023年3月迄のプロジェクト予定原価が分析元データとして取得され、分析方法別に取得結果が再抽出され、図21に示すように、受注日および竣工予定日はプロジェクト受注の契約情報が参照され、「翌年以降との差異=年度発生見込実績-翌年度以降見込実績」が算出され、月次単位で、取得結果が再抽出されずに出力され、四半期単位で、取得結果より四半期末の結果が再取得(月度期間マスタ106b.月番号が「3の倍数」となっている結果が取得)され、出力される。このように、本実施形態においては、プロジェクト予定原価情報に設定された年度発生見込実績および翌年度以降見込実績が指定された分析方法(各月単位、四半期単位)にて結果出力されるため、当年度と翌年度とのバランスが分析可能となり、どの時点でバランスが大きくぶれたのか確認可能となり、労務費の分析において、バランスの結果よりアサインの検討が可能となる。
【0062】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0065】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0066】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0067】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0068】
また、プロジェクト収支管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0069】
例えば、プロジェクト収支管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてプロジェクト収支管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0070】
また、このコンピュータプログラムは、プロジェクト収支管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0071】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0072】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0073】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0074】
また、プロジェクト収支管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、プロジェクト収支管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0075】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、IT業界、案件数が多い設備業界、および、着地予想での収支予測をする建設工事業界等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0077】
100 プロジェクト収支管理装置
102 制御部
102a プロジェクト登録部
102b 原価明細取得部
102c 更新部
102d 分析取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 基本情報管理マスタ
106b 月度期間マスタ
106c プロジェクトデータベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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