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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141991
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】画像形成装置、及び、電子機器
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
B41J29/42 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053914
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】植松 秀和
(72)【発明者】
【氏名】松山 徹
【テーマコード(参考)】
2C061
【Fターム(参考)】
2C061AP04
2C061AQ05
2C061CQ04
2C061CQ22
2C061CQ23
2C061CQ28
2C061CQ41
(57)【要約】
【課題】持続可能な開発目標(SDGs)のうち、目標10に貢献可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】媒体に色材を付着させて媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、媒体を搬送する搬送ユニットと、第1波長の光を出射する第1光源、第2波長の光を出射する第2光源、及び、第3波長の光を出射する第3光源、を含む複数の光源により、画像形成ユニット及び搬送ユニットの一方または両方の状態を表示する発光ユニットと、を備え、発光ユニットは、第1光源と第2光源を同時に点灯する第1発光モードによる発光と、第1光源と第3光源を同時に点灯する第2発光モードによる発光と、が可能である、ことを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に色材を付着させて前記媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、
前記媒体を搬送する搬送ユニットと、
第1波長の光を出射する第1光源、
第2波長の光を出射する第2光源、及び、
第3波長の光を出射する第3光源、を含む複数の光源により、
前記画像形成ユニット及び前記搬送ユニットの一方または両方の状態を表示する発光ユニットと、
を備え、
前記発光ユニットは、
前記第1光源と前記第2光源を同時に点灯する第1発光モードによる発光と、
前記第1光源と前記第3光源を同時に点灯する第2発光モードによる発光と、が可能である、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記発光ユニットは、前記複数の光源が1つのパッケージとして構成される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記発光ユニットは、
前記画像形成ユニット及び前記搬送ユニットが特定状態である場合、
前記第1光源を点灯させ、前記複数の光源のうち前記第1光源以外の光源を消灯する、第3発光モードによる発光と、
前記第2光源を点灯させ、前記複数の光源のうち前記第2光源以外の光源を消灯する、第4発光モードによる発光と、を行う、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
導光路が設けられたライトガイドを備え、
前記発光ユニットが有する複数の光源の各々が出射する光は、
前記ライトガイドに設けられた導光路を経由して外部に出射される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記発光ユニットは、
前記複数の光源のうち発光の対象となる対象光源の点灯及び消灯を第1の点灯パターンで変化させる第1点灯モードによる発光と、
前記対象光源の点灯及び消灯を第2の点灯パターンで変化させる第2点灯モードによる発光と、が可能である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記発光ユニットの動作の設定に係る情報を入力するための操作ユニットを備え、
前記操作ユニットは前記発光ユニットの近傍に配置される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
所定の処理を行う処理ユニットと、
第1波長の光を出射する第1光源、
第2波長の光を出射する第2光源、及び、
第3波長の光を出射する第3光源、を含む複数の光源により、
前記処理ユニットの状態を表示する発光ユニットと、
を備え、
前記発光ユニットは、
前記第1光源と前記第2光源を同時に点灯する第1発光モードによる発光と、
前記第1光源と前記第3光源を同時に点灯する第2発光モードによる発光と、が可能である、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記発光ユニットは、前記複数の光源が1つのパッケージとして構成される、
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記発光ユニットは、
前記処理ユニットが特定状態である場合、
前記第1光源を点灯させ、前記複数の光源のうち前記第1光源以外の光源を消灯する、第3発光モードによる発光と、
前記第2光源を点灯させ、前記複数の光源のうち前記第2光源以外の光源を消灯する、第4発光モードによる発光と、を行う、
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【請求項10】
導光路が設けられたライトガイドを備え、
前記発光ユニットが有する複数の光源の各々が出射する光は、
前記ライトガイドに設けられた導光路を経由して外部に出射される、
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【請求項11】
前記発光ユニットは、
前記複数の光源のうち発光の対象となる対象光源の点灯及び消灯を第1の点灯パターンで変化させる第1点灯モードによる発光と、
前記対象光源の点灯及び消灯を第2の点灯パターンで変化させる第2点灯モードによる発光と、が可能である、
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【請求項12】
前記発光ユニットの動作の設定に係る情報を入力するための操作ユニットを備え、
前記操作ユニットは前記発光ユニットの近傍に配置される、
ことを特徴とする、請求項7に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の処理を行う処理ユニットと、光源を用いて情報を表示する発光ユニットと、を備える電子機器が広く知られている。例えば、特許文献1には、電子機器として、媒体に色材を付着させて媒体に画像を形成する印刷処理を行う画像形成ユニットと、光源を用いて情報を表示する発光ユニットと、を備える画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-043037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術のように、電子機器に光源を設け、当該光源により情報を表示する場合、色覚異常を有するユーザが、当該光源の表示する情報を認識できない可能性があった。このため、従来の技術は、SDGs、すなわち、2015年9月25日に国連総会で採択された17個の持続可能な開発目標のうち、目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」について、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、媒体に色材を付着させて前記媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、前記媒体を搬送する搬送ユニットと、第1波長の光を出射する第1光源、第2波長の光を出射する第2光源、及び、第3波長の光を出射する第3光源、を含む複数の光源により、前記画像形成ユニット及び前記搬送ユニットの一方または両方の状態を表示する発光ユニットと、を備え、前記発光ユニットは、前記第1光源と前記第2光源を同時に点灯する第1発光モードによる発光と、前記第1光源と前記第3光源を同時に点灯する第2発光モードによる発光と、が可能である、ことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る電子機器は、所定の処理を行う処理ユニットと、第1波長の光を出射する第1光源、第2波長の光を出射する第2光源、及び、第3波長の光を出射する第3光源、を含む複数の光源により、前記処理ユニットの状態を表示する発光ユニットと、を備え、前記発光ユニットは、前記第1光源と前記第2光源を同時に点灯する第1発光モードによる発光と、前記第1光源と前記第3光源を同時に点灯する第2発光モードによる発光と、が可能である、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る印刷装置100の外観の一例を示す図である。
図2】印刷装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3】表示装置3の構成の一例を示す分解斜視図である。
図4】発光装置9の構成の一例を示す断面図である。
図5】発光ユニット8の構成の一例を示す平面図である。
図6】動作モードMDの一例を示す説明図である。
図7】発光モードMLの一例を示す説明図である。
図8】点灯モードMTの一例を示す説明図である。
図9】表示装置3の動作の一例を示すフローチャートである。
図10】表示装置3の動作の一例を示すフローチャートである。
図11】本発明の変形例2に電子機器100Bの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】
<<A.実施形態>>
本実施形態では、印刷装置100を例示して、画像形成装置を説明する。
【0010】
<<1.印刷装置の構成>>
以下、図1乃至図3を参照しつつ、本実施形態に係る印刷装置100の構成の概要を説明する。
【0011】
図1は、印刷装置100の外観の一例を示す図である。図2は、印刷装置100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、印刷装置100は、印刷制御ユニット1と、印刷ユニット21と、スキャナーユニット22と、搬送ユニット23と、給紙ユニット24と、を備える。
【0013】
印刷ユニット21は、印刷用紙PPに対してインクを吐出して画像を形成する印刷処理を実行する。なお、本実施形態において、印刷ユニット21は「画像形成ユニット」の一例である。
スキャナーユニット22は、印刷用紙PPまたはその他の媒体に形成された画像を読み取るスキャン処理を実行する。
給紙ユニット24は、印刷用紙PPを収容する。
搬送ユニット23は、給紙ユニット24に収容された印刷用紙PPを、印刷ユニット21に供給する。また、搬送ユニット23は、印刷ユニット21が印刷用紙PPに対して画像を形成した場合、当該印刷用紙PPを排出する。
【0014】
印刷制御ユニット1は、CPUまたはFPGA等の処理回路を含む。ここで、CPUとは、Central Processing Unitの略称であり、FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
印刷制御ユニット1に設けられた処理回路は、図示省略する記憶装置に記憶された印刷装置100の制御プログラムを実行し、当該制御プログラムに従って動作することで、印刷ユニット21を制御する印刷制御部11、スキャナーユニット22を制御するスキャナー制御部12、及び、搬送ユニット23を制御する搬送制御部13として機能することができる。
【0015】
また、印刷装置100は、表示装置3を備える。表示装置3は、インタフェース制御ユニット4と、インタフェースユニット5と、を備える。インタフェースユニット5は、表示パネル6と、タッチパネル7と、発光ユニット8と、を備える。
【0016】
表示パネル6は、印刷装置100のユーザに対して各種情報を表示する。
タッチパネル7は、印刷装置100のユーザからのコマンドの入力を受け付ける。
発光ユニット8は、複数の光源により印刷ユニット21及びスキャナーユニット22並びに搬送ユニット23の一部または全部の状態を表示する。
【0017】
なお、本実施形態では、タッチパネル7から、発光ユニット8の動作の設定に関する情報を入力することができる場合を想定する。
【0018】
インタフェース制御ユニット4は、CPUまたはFPGA等の処理回路を含む。
インタフェース制御ユニット4に設けられた処理回路は、図示省略する記憶装置に記憶された表示装置3の制御プログラムを実行し、当該制御プログラムに従って動作することで、表示パネル6を制御する表示制御部41、タッチパネル7を制御するパネル制御部42、及び、発光ユニット8を制御する発光制御部43として機能することができる。
【0019】
図3は、表示装置3の構成の一例を示す分解斜視図である。
【0020】
図3に示すように、表示装置3は、上述したインタフェース制御ユニット4と、表示パネル6と、タッチパネル7と、に加えて、フレーム301と、カバーガラス302と、を備える。また、表示装置3は、発光装置9を備える。詳細は図4で後述するが、発光装置9は、上述した発光ユニット8に加えて、基板90と、ライトガイド91と、を備える。
【0021】
カバーガラス302は、Z1方向を法線方向とする平面上に延在し、フレーム301から見て、Z1方向とは反対のZ2方向に設けられる。ここで、Z1方向は、印刷装置100のユーザから表示装置3に向かう方向である。
【0022】
なお、以下では、Z1方向と、Z1方向とは反対のZ2方向とを、Z軸方向と総称し、Z軸方向に交差するX1方向と、X1方向とは反対のX2方向とを、X軸方向と総称し、Z軸方向及びX軸方向に交差するY1方向と、Y1方向とは反対のY2方向とを、Y軸方向と総称する。本実施形態では、一例として、X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向が、互いに直交する方向である場合を想定する。但し、本発明はこのような態様に限定されるものではない。X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向は、互いに交差する方向であればよい。
【0023】
フレーム301は、Z2方向に開口する凹部303を備える。凹部303には、インタフェース制御ユニット4と、表示パネル6と、タッチパネル7と、発光装置9とが収納される。凹部303の開口は、カバーガラス302により封止される。
【0024】
本実施形態では、凹部303において、カバーガラス302と表示パネル6との間にタッチパネル7が設けられる。このうち、表示パネル6は、Z1方向を法線方向とする平面上に延在するように設けられる。表示パネル6は、コネクタ601によりインタフェース制御ユニット4に電気的に接続される。また、タッチパネル7は、Z1方向を法線方向とする平面上に延在するように設けられる。タッチパネル7は、コネクタ701によりインタフェース制御ユニット4に電気的に接続される。
【0025】
本実施形態では、凹部303において、表示パネル6とフレーム301との間にインタフェース制御ユニット4が設けられる。また、本実施形態において、発光装置9及びインタフェース制御ユニット4が、共通の基板90をする。基板90は、Z1方向を法線方向とする平面上に延在するように設けられる。
【0026】
<<2.発光装置の構成>>
以下、図4乃至図5を参照しつつ、本実施形態に係る発光装置9の構成の概要を説明する。
【0027】
図4は、Y1方向を法線方向とする平面により発光装置9を切断した場合における、発光装置9の断面図である。図5は、発光装置9のうち発光ユニット8をZ1方向に平面視した場合における、発光ユニット8の平面図である。
【0028】
図4及び図5に示すように、発光装置9は、発光ユニット8と、基板90と、ライトガイド91と、を備える。このうち、発光ユニット8は、複数の光源80と、封止材81と、フレーム82と、を備える。また、発光ユニット8は、端子85R、端子85G、及び、端子85Bを含む複数の端子85と、端子86R、端子86G、及び、端子86Bを含む複数の端子86と、配線851R、配線851G、及び、配線851Bを含む複数の配線851と、配線861R、配線861G、及び、配線861Bを含む複数の配線861と、を備える。
【0029】
本実施形態では、発光ユニット8が、赤色光L-Rを出射する光源80R、緑色光L-Gを出射する光源80G、及び、青色光L-Bを出射する光源80Bの、3個の光源80を備える場合を想定する。また、本実施形態では、光源80が、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である場合を想定する。具体的には、本実施形態では、一例として、光源80Rが、アルミニウムインジウムガリウムリンを主な材料として形成され、光源80Gが、インジウム窒化ガリウムを主な材料として形成され、光源80Bが、インジウム窒化ガリウムを主な材料として形成される場合を想定する。
【0030】
また、本実施形態では、光源80は、表面実装技術(SMT:surface mount technology)により基板90に対して固定されている場合を想定する。すなわち、本実施形態では、光源80が表面実装デバイス(SMD:Surface Mount Device)である場合を想定する。具体的には、本実施形態において、光源80が半田により基板90に固定される場合を想定する。
【0031】
また、本実施形態では、光源80を基板90に固定するための半田として、鉛を含まない半田を採用する。具体的には、本実施形態において、光源80を基板90に固定するための半田として、Sn-Cu、Sn-Ag-Cu、または、Sn-Ag-Bi-Cu等の半田を採用してもよい。
【0032】
本実施形態において、発光ユニット8は、光源80Rに対応して設けられた端子85R及び端子86R、光源80Gに対応して設けられた端子85G及び端子86G、並びに、光源80Bに対応して設けられた端子85B及び端子86Bの、6個の端子を備える。各端子85及び各端子86は発光制御部43に電気的に接続される。また、発光ユニット8は、光源80Rのアノードと端子85Rとを電気的に接続する配線851R、光源80Rのカソードと端子86Rとを電気的に接続する配線861R、光源80Gのアノードと端子85Gとを電気的に接続する配線851G、光源80Gのカソードと端子86Gとを電気的に接続する配線861G、光源80Bのアノードと端子85Bとを電気的に接続する配線851B、並びに光源80Bのカソードと端子86Bとを電気的に接続する配線861Bの、6本の配線を備える。
【0033】
本実施形態において、発光制御部43は、端子85Rから端子86Rに電流を流すことで、光源80Rから赤色光L-Rを出射させる。また、発光制御部43は、端子85Gから端子86Gに電流を流すことで、光源80Gから緑色光L-Gを出射させる。また、発光制御部43は、端子85Bから端子86Bに電流を流すことで、光源80Bから青色光L-Bを出射させる。
【0034】
本実施形態において、発光ユニット8は、光源80R、光源80G、及び、光源80Bが、1に纏められたパッケージとして構成される場合を想定する。
具体的には、本実施形態において、光源80R、光源80G、及び、光源80Bが、一塊の封止材81により封止される。ここで、封止材81は、光透過性の材料より形成される。本実施形態では、封止材81として、シリコーン樹脂を採用する。また、本実施形態において、光源80R、光源80G、及び、光源80Bが、1個のフレーム82の内部に収容される。なお、本実施形態において、フレーム82は、光を反射する材料から形成される。また、本実施形態において、フレーム82は、光源80から出射された光をZ2方向に反射するような形状を有する。
【0035】
本実施形態において、ライトガイド91は、遮光部911と、導光路912と、を備える。このうち、遮光部911は、遮光性の材料より形成される。また、導光路912は、光透過性の材料より形成される。また、導光路912は、印刷装置100のユーザと発光ユニット8との間に位置するように、発光ユニット8から見てZ2方向の位置に設けられる。すなわち、印刷装置100のユーザは、発光ユニット8が出射する光を、導光路912を介して視認する。
【0036】
<<3.発光ユニットの動作>>
以下、図6乃至図10を参照しつつ、本実施形態に係る発光ユニット8及び発光制御部43の動作の概要を説明する。
【0037】
図6は、発光ユニット8の動作モードの一例を説明するための説明図である。また、図7は、発光ユニット8の発光モードの一例を説明するための説明図である。また、図8は、発光ユニット8の点灯モードの一例を説明するための説明図である。
【0038】
図6に示すように、本実施形態において、発光ユニット8は、通常動作モードMD1による動作と、省エネ動作モードMD2による動作と、を含む、複数の動作モードMDにより動作することが可能である。
【0039】
ここで、通常動作モードMD1とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、同時に点灯する光源80の個数が2個以上となる動作モードMDである。また、省エネ動作モードMD2とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、同時に点灯する光源80の個数が1個以下に制限される動作モードMDである。すなわち、省エネ動作モードMD2は、通常動作モードMD1よりも消費電力量が小さい動作モードMDである。
【0040】
図7に示すように、本実施形態において、発光ユニット8は、赤緑二色発光モードMM1による発光と、赤青二色発光モードMM2による発光と、赤発光モードMN1による発光と、緑発光モードMN2による発光と、青発光モードMN3による発光と、を含む、複数の発光モードMLにより発光することが可能である。
【0041】
ここで、赤緑二色発光モードMM1とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、光源80Rと光源80Gとを発光させる発光モードMLである。また、赤青二色発光モードMM2とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、光源80Rと光源80Bとを発光させる発光モードMLである。また、赤発光モードMN1とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、光源80Rを発光させる発光モードMLである。また、緑発光モードMN2とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、光源80Gを発光させる発光モードMLである。また、青発光モードMN3とは、発光ユニット8が有する複数の光源80のうち、光源80Bを発光させる発光モードMLである。
【0042】
以下では、赤緑二色発光モードMM1と赤青二色発光モードMM2とを、複数色発光モードMMと総称する。本実施形態において、発光ユニット8は、動作モードMDが通常動作モードMD1の場合に、発光モードMLを複数色発光モードMMとすることができる。
また、以下では、赤発光モードMN1と緑発光モードMN2と青発光モードMN3とを、単色発光モードMNと総称する。本実施形態において、発光ユニット8は、動作モードMDが省エネ動作モードMD2の場合に、発光モードMLを単色発光モードMNとすることができる。
【0043】
図8に示すように、本実施形態において、発光ユニット8は、長周期点滅モードMT1による点灯と、短周期点滅モードMT2による点灯と、常時点灯モードMT3による点灯と、を含む、複数の点灯モードMTにより点灯することが可能である。
【0044】
ここで、長周期点滅モードMT1とは、発光ユニット8が有する複数の光源80の一部または全部を、所定の周期以上の長周期で点灯と消灯を交互に繰り返して同時に点滅させる点灯モードMTである。また、短周期点滅モードMT2とは、発光ユニット8が有する複数の光源80の一部または全部を、所定の周期よりも短い短周期で点灯と消灯を交互に繰り返して同時に点滅させる点灯モードMTである。また、常時点灯モードMT3とは、発光ユニット8が有する複数の光源80の一部または全部を、同時に常時点灯させる点灯モードMTである。
【0045】
図9及び図10は、表示装置3が、発光ユニット8に設けられた複数の光源80の一部または全部を点灯させる点灯処理を行う場合の、発光ユニット8及び発光制御部43の動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、本実施形態において、表示装置3は、印刷装置100において印刷処理またはスキャン処理が実行された場合に、点灯処理を実行する。また、本実施形態において、表示装置3は、印刷装置100において印刷処理またはスキャン処理が実行されていない場合に、所定の周期で定期的に点灯処理を実行する。
【0046】
図9に示すように、発光制御部43は、点灯処理が開始されると、印刷制御ユニット1から、印刷ユニット21、スキャナーユニット22、及び、搬送ユニット23の稼働状況を示す稼働状況情報を取得し、当該稼働状況情報に基づいて、印刷ユニット21、スキャナーユニット22、または、搬送ユニット23において、エラーが発生したか否かを判定する(S10)。
【0047】
ステップS10における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、ステップS10において把握されたエラーが、給紙ユニット24に収納されている印刷用紙PPが不足している旨のエラーである、所謂、「紙不足」であるか否かを判定する(S11)。
ステップS11における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、ステップS10において把握されたエラーが、印刷装置100内に保管されているインクが不足している旨のエラーである、所謂、「インク不足」であるか否かを判定する(S21)。
ステップS21における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、ステップS10において把握されたエラーが、搬送ユニット23において印刷用紙PPが搬送不能な状態となる旨のエラーである、所謂、「紙詰り」であるか否かを判定する(S31)。
ステップS31における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、ステップS10において把握されたエラーが、印刷ユニット21においてノズルからインクを適切に吐出できない旨のエラーである、所謂、「ノズル詰り」であるか否かを判定する(S41)。
【0048】
ステップS11における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、通常動作モードMD1に設定する(S13)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤緑二色発光モードMM1に設定する(S15)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、長周期点滅モードMT1に設定する(S17)。
【0049】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS13で設定した通常動作モードMD1と、ステップS15で設定した赤緑二色発光モードMM1と、ステップS17で設定した長周期点滅モードMT1と、に応じた態様で発光させる(S19)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80R及び光源80Gが同時に点灯し、且つ、同時に消灯するように、光源80R及び光源80Gを長周期で点滅させる。
【0050】
ステップS21における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、通常動作モードMD1に設定する(S23)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤青二色発光モードMM2に設定する(S25)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、長周期点滅モードMT1に設定する(S27)。
【0051】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS23で設定した通常動作モードMD1と、ステップS25で設定した赤青二色発光モードMM2と、ステップS27で設定した長周期点滅モードMT1と、に応じた態様で発光させる(S29)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80R及び光源80Bが同時に点灯し、且つ、同時に消灯するように、光源80R及び光源80Bを長周期で点滅させる。
【0052】
ステップS31における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、通常動作モードMD1に設定する(S33)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤緑二色発光モードMM1に設定する(S35)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、短周期点滅モードMT2に設定する(S37)。
【0053】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS33で設定した通常動作モードMD1と、ステップS35で設定した赤緑二色発光モードMM1と、ステップS37で設定した短周期点滅モードMT2と、に応じた態様で発光させる(S39)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80R及び光源80Gが同時に点灯し、且つ、同時に消灯するように、光源80R及び光源80Gを短周期で点滅させる。
【0054】
ステップS41における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、通常動作モードMD1に設定する(S43)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤青二色発光モードMM2に設定する(S45)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、短周期点滅モードMT2に設定する(S47)。
【0055】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS43で設定した通常動作モードMD1と、ステップS45で設定した赤青二色発光モードMM2と、ステップS47で設定した短周期点滅モードMT2と、に応じた態様で発光させる(S49)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80R及び光源80Bが同時に点灯し、且つ、同時に消灯するように、光源80R及び光源80Bを短周期で点滅させる。
【0056】
ステップS41における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、通常動作モードMD1に設定する(S53)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤緑二色発光モードMM1に設定する(S55)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、常時点灯モードMT3に設定する(S57)。
【0057】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS53で設定した通常動作モードMD1と、ステップS55で設定した赤緑二色発光モードMM1と、ステップS57で設定した常時点灯モードMT3と、に応じた態様で発光させる(S59)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80R及び光源80Gを常時点灯させる。
【0058】
なお、発光制御部43は、ステップS19、S29、S39、S49、または、S59において、光源80を発光させた場合、当該発光を、印刷装置100に対するユーザのアクションがあるまで継続させる。
【0059】
図10に示すように、ステップS10における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、印刷装置100がスリープ状態であるか否かを判定する(S61)。ここで、スリープ状態とは、印刷ユニット21、スキャナーユニット22、及び、搬送ユニット23が一定時間以上稼働していない状態であって、且つ、タッチパネル7への情報の入力が一定時間以上存在していない状態である。
【0060】
ステップS61における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、点灯処理を終了させる。
【0061】
ステップS61における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、発光ユニット8の動作モードMDを、省エネ動作モードMD2に設定する(S63)。
次に、発光制御部43は、発光ユニット8の点灯モードMTを、常時点灯モードMT3に設定する(S65)。
また、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、赤発光モードMN1に設定する(S67)。
【0062】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS63で設定した省エネ動作モードMD2と、ステップS65で設定した常時点灯モードMT3と、ステップS67で設定した赤発光モードMN1と、に応じた態様で所定時間だけ発光させる(S69)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80Rを所定時間だけ点灯させる。
【0063】
次に、ステップS69における光源80Rの点灯から所定時間が経過した場合、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、緑発光モードMN2に設定する(S71)。
【0064】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS63で設定した省エネ動作モードMD2と、ステップS65で設定した常時点灯モードMT3と、ステップS71で設定した緑発光モードMN2と、に応じた態様で所定時間だけ発光させる(S73)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80Gを所定時間だけ点灯させる。
【0065】
次に、ステップS79における光源80Gの点灯から所定時間が経過した場合、発光制御部43は、発光ユニット8の発光モードMLを、青発光モードMN3に設定する(S75)。
【0066】
そして、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80を、ステップS63で設定した省エネ動作モードMD2と、ステップS65で設定した常時点灯モードMT3と、ステップS75で設定した青発光モードMN3と、に応じた態様で所定時間だけ発光させる(S77)。具体的には、発光制御部43は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち、光源80Bを所定時間だけ点灯させる。
【0067】
その後、発光制御部43は、稼働状況情報に基づいて、印刷装置100のスリープ状態が終了したか否かを判定する(S79)。
ステップS79における判定の結果が肯定の場合、発光制御部43は、点灯処理を終了させる。
ステップS79における判定の結果が否定の場合、発光制御部43は、処理をステップS67に進める。
【0068】
<<4.実施形態の結び>>
以上のように、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100は、印刷用紙PPにインクを付着させて印刷用紙PPに画像を形成する印刷ユニット21と、印刷用紙PPを搬送する搬送ユニット23と、赤色光L-Rを出射する光源80R、及び、緑色光L-Gを出射する光源80Gを含む複数の光源80により、印刷ユニット21及び搬送ユニット23の一方または両方の状態を表示する発光ユニット8と、を備え、発光ユニット8は、複数の光源80が1つのパッケージとして構成される、ことを特徴とする。
なお、本実施形態において、印刷用紙PPは「媒体」の一例であり、インクは「色材」の一例であり、赤色光L-Rは「第1波長の光」の一例であり、緑色光L-Gは「第2波長の光」の一例であり、光源80Rは「第1光源」の一例であり、光源80Gは「第2光源」の一例である。
【0069】
以上のように、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、各光源80への塵埃の付着の可能性、及び、各光源80へのインクミストの付着の可能性を低減することができる。このため、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8が備える各光源80が、空気中に浮遊する塵埃またはインクミストに起因して故障する可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、発光ユニット8を廃棄する際に、発光ユニット8に設けられる複数の光源80を纏めて廃棄することができる。このため、本実施形態によれば、発光ユニット8に設けられる複数の光源80の各々が個別に廃棄される態様と比較して、発光ユニット8の廃棄の際に、各光源80を廃棄物として適切に管理し、各光源80が不適切に廃棄される可能性を低減することができる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「12.4」に記載のように、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物の管理を実現し、廃棄物に含まれる化学物質等の大気、水、及び、土壌への放出を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0070】
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、発光ユニット8を廃棄する際に、発光ユニット8に設けられる複数の光源80を纏めて廃棄することができる。このため、本実施形態によれば、発光ユニット8に設けられる複数の光源80の各々が個別に廃棄される態様と比較して、発光ユニット8の廃棄の際に、各光源80を廃棄物として適切に管理し、各光源80が不適切に廃棄される可能性を低減することができる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「3.9」に記載のように、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物による大気、水、及び、土壌の汚染による死亡及び疾病の件数の大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0071】
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物となる光源80を適切に管理し、廃棄物とされた光源80が環境に対して悪影響を与える可能性を低減することができる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「11.6」に記載のように、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物の管理に特別な注意を払うことを可能とし、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減することができる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標11「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0072】
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8の製造及び廃棄の過程において、発光ユニット8の取り付け及び取り外しの作業が容易となる。よって、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8の製造及び廃棄を、障がい者及び高齢者が担当することへの障壁を低くすることができ、障がい者及び高齢者に対する新たな雇用を創出する可能性が高くなる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「10.2」に記載のように、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々が社会的、経済的、及び、政治的に取り残されないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0073】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、複数の光源80は、表面実装技術を用いて基板90に固定される、ことを特徴とする。
【0074】
このため、本実施形態によれば、複数の光源80がスルーホール実装技術を用いて基板90に固定される態様と比較して、基板90において各光源80に電気的に接続される配線を短くすることができる。これにより、本実施形態によれば、複数の光源80がスルーホール実装技術を用いて基板90に固定される態様と比較して、各光源80に電気的に接続される配線に対して塵埃及びインクミストの付着の可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80がスルーホール実装技術を用いて基板90に固定される態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80がスルーホール実装技術を用いて基板90に固定される態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0075】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、発光ユニット8は、複数の光源80を封止する封止材81を備える、ことを特徴とする。
【0076】
このため、本実施形態によれば、発光ユニット8が封止材81を備えない態様と比較して、各光源80に対して塵埃及びインクミストの付着の可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、発光ユニット8が封止材81を備えない態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、発光ユニット8が封止材81を備えない態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0077】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、封止材81はシリコーン樹脂である、ことを特徴とする。
【0078】
このため、本実施形態によれば、封止材81としてシリコーン樹脂以外の素材、例えばエポキシ樹脂を採用する態様と比較して、各光源80から出射される光、特に、青色光L-B等の短波長の光の影響により変色する可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、封止材81としてシリコーン樹脂以外の素材を採用する態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、封止材81としてシリコーン樹脂以外の素材を採用する態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0079】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、複数の光源80は、鉛を含まない半田により基板90に固定される、ことを特徴とする。
【0080】
このため、本実施形態によれば、複数の光源80が鉛を含む半田により基板90に固定される態様と比較して、発光ユニット8の廃棄の際に、大気、水、及び、土壌が汚染される可能性を低減することができる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が鉛を含む半田により基板90に固定される態様と比較して、SDGsのターゲット「3.9」に記載のように、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物による大気、水、及び、土壌の汚染による死亡及び疾病の件数の大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が鉛を含む半田により基板90に固定される態様と比較して、SDGsの目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0081】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100は、導光路912が設けられたライトガイド91を備え、発光ユニット8が有する複数の光源80の各々が出射する光は、ライトガイド91に設けられた導光路912を経由して外部に出射される、ことを特徴とする。
【0082】
このため、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、各光源80に対して塵埃及びインクミストの付着の可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0083】
また、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、光源80Rは、アルミニウムインジウムガリウムリンを含み、光源80Gは、インジウム窒化ガリウムを含む、ことを特徴とする。
【0084】
このため、本実施形態によれば、光源80Rの発光効率と光源80Gの発光効率とを同程度にすることが可能となり、光源80Rの発光効率と光源80Gの発光効率とが大きく異なる態様と比較して、光源80R及び光源80Gから出射される光の強度の制御が容易となる。
【0085】
なお、本実施形態の第1の態様に係る印刷装置100において、発光ユニット8は、印刷ユニット21及び搬送ユニット23が一定期間以上稼働していないスリープ状態の場合、光源80Rを点灯し、光源80Gを消灯する、ことを特徴としてもよい。
【0086】
一般的に、アルミニウムインジウムガリウムリンを材料とする光源80Rの寿命は、インジウム窒化ガリウムを材料とする光源80Gよりも長い。このため、スリープ状態で点灯する光源80として光源80Rを採用することで、スリープ状態で点灯する光源80として光源80Gを採用する態様と比較して、光源80R及び光源80Gの寿命の相違の程度を小さくすることが可能となる。つまり、本実施形態によれば、スリープ状態で点灯する光源80として光源80Gを採用する態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、スリープ状態で点灯する光源80として光源80Gを採用する態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0087】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100は、印刷用紙PPにインクを付着させて印刷用紙PPに画像を形成する印刷ユニット21と、印刷用紙PPを搬送する搬送ユニット23と、赤色光L-Rを出射する光源80R、緑色光L-Gを出射する光源80G、及び、青色光L-Bを出射する光源80B、を含む複数の光源80により、印刷ユニット21及び搬送ユニット23の一方または両方の状態を表示する発光ユニット8と、を備え、発光ユニット8は、光源80Rと光源80Gを同時に点灯する赤緑二色発光モードMM1による発光と、光源80Rと光源80Bを同時に点灯する赤青二色発光モードMM2による発光と、が可能である、ことを特徴とする。
なお、本実施形態において、青色光L-Bは「第3波長の光」の一例であり、光源80Bは「第3光源」の一例であり、赤緑二色発光モードMM1は「第1発光モード」の一例であり、赤青二色発光モードMM2は「第2発光モード」の一例である。
【0088】
このように、本実施形態によれば、発光ユニット8が、赤色光L-Rを出射する光源80R、緑色光L-Gを出射する光源80G、及び、青色光L-Bを出射する光源80Bを含む、複数の光源80を備える。また、本実施形態において、発光ユニット8は、赤緑二色発光モードMM1による発光と、赤青二色発光モードMM2による発光とが可能である。このため、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、色覚異常を有するユーザが、発光ユニット8が出射する光により表される情報を認識できる可能性を高くすることができる。例えば、印刷装置100のユーザが赤色を認識できない場合、例えば、赤緑二色発光モードMM1による発光により出射される光のうち、緑色光L-Gを緑色として認識することが可能であり、赤青二色発光モードMM2による発光により出射される光のうち、青色光L-Bを青色として認識することが可能である。また、印刷装置100のユーザが緑色を認識できない場合、例えば、赤緑二色発光モードMM1による発光により出射される光のうち、赤色光L-Rを赤色として認識することが可能であり、赤青二色発光モードMM2による発光により出射される光のうち、赤色光L-R及び青色光L-Bを紫色として認識することが可能である。また、印刷装置100のユーザが青色を認識できない場合、例えば、赤緑二色発光モードMM1による発光により出射される光のうち、赤色光L-R及び緑色光L-Gを黄色として認識することが可能であり、赤青二色発光モードMM2による発光により出射される光のうち、赤色光L-Rを赤色として認識することが可能である。すなわち、本実施形態によれば、色覚異常を有するユーザに対して、赤緑二色発光モードMM1により表示される情報と、赤青二色発光モードMM2により表示される情報とを、2つの互いに異なる情報として伝達することが可能となる。よって、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、色覚異常を有するユーザが印刷装置100を利用する上での不都合の発生を抑制することができる。つまり、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、SDGsのターゲット「10.2」に記載のように、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々が社会的、経済的、及び、政治的に取り残されないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0089】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100において、発光ユニット8は、複数の光源80が1つのパッケージとして構成される、ことを特徴とする。
【0090】
このように、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、各光源80への塵埃の付着の可能性、及び、各光源80へのインクミストの付着の可能性を低減することができる。このため、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、発光ユニット8を廃棄する際に、発光ユニット8に設けられる複数の光源80を纏めて廃棄することができる。このため、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「12.4」に記載のように、発光ユニット8を廃棄する際に、廃棄物の管理を実現し、廃棄物に含まれる化学物質等の大気、水、及び、土壌への放出を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0091】
また、本実施形態によれば、発光ユニット8において、複数の光源80が1つのパッケージとして構成されるため、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8の製造及び廃棄の過程において、発光ユニット8の取り付け及び取り外しの作業が容易となる。よって、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、発光ユニット8の製造及び廃棄を、障がい者及び高齢者が担当することへの障壁を低くすることができ、障がい者及び高齢者に対する新たな雇用を創出する可能性が高くなる。つまり、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsのターゲット「10.2」に記載のように、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々が社会的、経済的、及び、政治的に取り残されないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0092】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100において、発光ユニット8は、印刷ユニット21及び搬送ユニット23がスリープ状態である場合、光源80Rを点灯させ、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち光源80R以外を消灯する、赤発光モードMN1による発光と、光源80Gを点灯させ、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち光源80G以外を消灯する、緑発光モードMN2による発光と、を行う、ことを特徴とする。
なお、本実施形態において、スリープ状態は「特定状態」の一例であり、赤発光モードMN1は「第3発光モード」の一例であり、緑発光モードMN2は「第4発光モード」の一例である。
【0093】
このように、本実施形態によれば、スリープ状態において発光ユニット8が単色発光モードMNによる発光を行うため、スリープ状態において発光ユニット8が複数色発光モードMMによる発光を行う場合と比較して、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、スリープ状態において発光ユニット8が複数色発光モードMMによる発光を行う場合と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、スリープ状態において発光ユニット8が複数色発光モードMMによる発光を行う場合と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0094】
なお、本実施形態では、「特定状態」の一例としてスリープ状態を例示しているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。「特定状態」は、例えば、印刷装置100にエラーが発生していない正常状態であってもよい。
【0095】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100は、導光路912が設けられたライトガイド91を備え、発光ユニット8が有する複数の光源80の各々が出射する光は、ライトガイド91に設けられた導光路912を経由して外部に出射される、ことを特徴とする。
【0096】
このため、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、各光源80に対して塵埃及びインクミストの付着の可能性を低減することができ、発光ユニット8の長寿命化が可能となる。つまり、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、SDGsのターゲット「12.5」に記載のように、発光ユニット8が廃棄物となる可能性を低減させ、廃棄物の発生防止及び削減により廃棄物の発生を大幅に削減することへの貢献が可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、印刷装置100がライトガイド91を備えない態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0097】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100において、発光ユニット8は、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち発光の対象となる光源80を長周期で点滅させる長周期点滅モードMT1による発光と、発光ユニット8が備える複数の光源80のうち発光の対象となる光源80を短周期で点滅させる短周期点滅モードMT2による発光と、が可能である、ことを特徴とする。
なお、本実施形態において、長周期の点滅は「第1の点灯パターン」の一例であり、短周期の点滅は「第2の点灯パターン」の一例であり、長周期点滅モードMT1は「第1点灯モード」の一例であり、短周期点滅モードMT2は「第2点灯モード」の一例である。
【0098】
このように、本実施形態において、発光ユニット8は、長周期点滅モードMT1による発光と、短周期点滅モードMT2による発光と、が可能である。このため、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一の点灯パターンによる発光のみが可能な態様と比較して、色覚異常を有するユーザが、発光ユニット8が出射する光により表される情報を認識できる可能性を高くすることができる。具体的には、本実施形態によれば、色覚異常を有するユーザに対して、長周期点滅モードMT1により表示される情報と、短周期点滅モードMT2により表示される情報とを、2つの互いに異なる情報として伝達することが可能となる。よって、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一の点灯パターンによる発光のみが可能な態様と比較して、色覚異常を有するユーザが印刷装置100を利用する上での不都合の発生を抑制することができる。つまり、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一の点灯パターンによる発光のみが可能な態様と比較して、SDGsのターゲット「10.2」に記載のように、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々が社会的、経済的、及び、政治的に取り残されないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、発光ユニット8が単一の点灯パターンによる発光のみが可能な態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0099】
また、本実施形態の第2の態様に係る印刷装置100は、発光ユニット8の動作の設定に関する情報を入力するためのタッチパネル7を備え、タッチパネル7は発光ユニット8の近傍に配置される、ことを特徴とする。
なお、本実施形態において、タッチパネル7は「操作ユニット」の一例である。
【0100】
このように、本実施形態では、タッチパネル7から、発光ユニット8の動作の設定に関する情報を入力することができる。このため、本実施形態によれば、発光ユニット8の動作の設定を変更不能な態様と比較して、色覚異常を有するユーザが、発光ユニット8が出射する光により表される情報を認識できる可能性を高くすることができる。よって、本実施形態によれば、発光ユニット8の動作の設定を変更不能な態様と比較して、色覚異常を有するユーザが印刷装置100を利用する上での不都合の発生を抑制することができる。つまり、本実施形態によれば、発光ユニット8の動作の設定を変更不能な態様と比較して、SDGsのターゲット「10.2」に記載のように、年齢、性別、障がい、人種、民族、出自、宗教、あるいは、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々が社会的、経済的、及び、政治的に取り残されないようにすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、発光ユニット8の動作の設定を変更不能な態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0101】
<<B.変形例>>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0102】
<<B.1.変形例1>>
上述した実施形態では、発光ユニット8が3個の光源80を備える場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。発光ユニット8は、2個以上の光源80を備えればよい。また、発光ユニット8は、4個以上の光源80を備えてもよい。
【0103】
なお、発光ユニット8が2個の光源80を備える場合、発光ユニット8は、通常動作モードMD1と、省エネ動作モードMD2を、含む複数の動作モードMDで動作可能であってもよい。また、発光ユニット8が2個の光源80を備える場合、発光ユニット8は、1個の複数色発光モードMMと、2個の単色発光モードMNと、を含む3個の発光モードMLで発光可能であってもよい。また、発光ユニット8が2個の光源80を備える場合、発光ユニット8は、長周期点滅モードMT1と、短周期点滅モードMT2と、常時点灯モードMT3を、含む複数の点灯モードMTで動作可能であってもよい。
【0104】
<<B.2.変形例2>>
上述した実施形態及び変形例1では、表示装置3が印刷装置100に搭載される場合を例示して説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。表示装置3は、単体で使用することもできる。また、表示装置3は、カメラ、プロジェクター、及び、スマートフォン等、印刷装置100以外の電子機器に適用することができる。
【0105】
図11は、本変形例に係る電子機器100Bの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0106】
図11に示すように、電子機器100Bは、各種処理を実行する処理ユニット2Bと、処理ユニット2Bを制御する処理制御ユニット1Bと、表示装置3と、を備える。
【0107】
ここで、処理ユニット2Bとは、例えば、電子機器100Bがカメラである場合には、対象物を撮像する撮像処理を行う撮像ユニットであり、電子機器100Bがプロジェクターである場合には、所望の画像を投射する投射処理を行う投射ユニットであり、電子機器100Bがスマートフォンである場合には、外部の機器と通信する通信処理を行う通信ユニットである。
【0108】
なお、本変形例においても、表示装置3が備える発光ユニット8に設けられた複数の光源80が1つのパッケージとして構成される。よって、本変形例によれば、表示装置3において複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、各光源80への塵埃の付着の可能性を低減することができる。このため、本変形例によれば、表示装置3において複数の光源80が個別に設けられる態様と比較して、SDGsの目標12「持続可能な生産消費形態を確保する」こと、SDGsの目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」こと、SDGsの目標11「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する」こと、及び、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【0109】
また、本変形例においても、発光ユニット8は、光源80Rと光源80Gを同時に点灯する赤緑二色発光モードMM1による発光と、光源80Rと光源80Bを同時に点灯する赤青二色発光モードMM2による発光と、が可能である。よって、本変形例によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、色覚異常を有するユーザが、発光ユニット8が出射する光により表される情報を認識できる可能性を高くすることができる。このため、本変形例によれば、発光ユニット8が単一色の光源80のみを備える態様と比較して、SDGsの目標10「各国内及び各国間の不平等を是正する」こと、に対して大きく貢献することができる。
【符号の説明】
【0110】
1…印刷制御ユニット、3…表示装置、4…インタフェース制御ユニット、5…インタフェースユニット、6…表示パネル、7…タッチパネル、8…発光ユニット、9…発光装置、11…印刷制御部、12…スキャナー制御部、13…搬送制御部、21…印刷ユニット、22…スキャナーユニット、23…搬送ユニット、24…給紙ユニット、41…表示制御部、42…パネル制御部、43…発光制御部、80…光源、81…封止材、82…フレーム、90…基板、91…ライトガイド、100…印刷装置、301…フレーム、302…カバーガラス、911…遮光部、912…導光路。
図1
図2
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図11