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特開2024-14207エアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014207
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】エアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプ
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
A61H7/00 322C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116867
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】築田 克美
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD01
4C100AD02
4C100BB05
4C100BC11
4C100CA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】異常発生により送気コントローラによる空気の供給及び排出が停止した場合であっても、内圧を下げることができるエアマッサージ装置を提供する。
【解決手段】圧縮空気を送出する送気コントローラと、生体の四肢に巻き付けられ、送気コントローラによる圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、スリーブと送気コントローラとを繋ぎ、圧縮空気を流通させるチューブ262、272と、を備え、チューブ及びスリーブの少なくとも一方に、圧縮空気を漏洩させる漏洩部76を有する構成とする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気を送出する送気コントローラと、
生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、
前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備え、
前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、エアマッサージ装置。
【請求項2】
請求項1記載のエアマッサージ装置であって、前記チューブの一部と前記スリーブとは、1回又は複数回の使用毎に使い捨てられる使い捨て部品であり、前記漏洩部は前記使い捨て部品に位置する、エアマッサージ装置。
【請求項3】
請求項2記載のマッサージ装置であって、前記使い捨て部品として提供される前記スリーブから延びる第1チューブに接続された第1コネクタと、前記送気コントローラから延びる第2チューブに接続された第2コネクタと、を有し、前記漏洩部は、前記第1コネクタに設けられている、エアマッサージ装置。
【請求項4】
請求項3記載のエアマッサージ装置であって、前記第1コネクタは、前記第1チューブが接続される円筒状のポートを有し、前記漏洩部は、前記ポートの外周面に形成され前記ポートの軸線方向に延びる溝部を有する、エアマッサージ装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のエアマッサージ装置であって、前記漏洩部は、前記スリーブに設けられた通気孔を有する、エアマッサージ装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のエアマッサージ装置であって、前記漏洩部は、前記チューブから分岐して前記チューブの内部の前記圧縮空気を流出させる流路孔が形成された筒状部材を有する、エアマッサージ装置。
【請求項7】
圧縮空気を送出する送気コントローラにチューブを介して接続され、生体の四肢に巻き付けられて、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブであって、
さらに、前記送気コントローラから供給される前記圧縮空気で膨張するバッグに、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、スリーブ。
【請求項8】
圧縮空気を送出する送気コントローラと、生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備えるエアマッサージ装置に使用され、前記チューブの途上に分離可能に設けられるコネクタであって、
前記コネクタは、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、コネクタ。
【請求項9】
生体の脚に巻き付けられ、送気コントローラによる圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで脚部を間欠的に圧迫するスリーブと、
前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備え、
前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、フットポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気圧を利用して生体の四肢を間欠的に圧迫するエアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
大手術等により血流の滞留が生じた際に、主に足の静脈で血栓が生じることがある。血栓は、静脈の血流に乗って移動して肺の動脈に詰まることで、肺血栓塞栓症の原因となる。肺血栓塞栓症は、手術1万件当たり3.1人発症し、0.6人が死亡するとされている。肺血栓塞栓症は、40才以上の患者で増加する傾向がある。そのため、手術のガイドラインは、40才以上の患者の大手術では、間欠的空気圧迫法の使用を推奨する。
【0003】
間欠的空気圧迫法は、エアマッサージ装置(医療機器)を使用して患者の四肢(例えば、足部や下腿)を間欠的に圧迫する方法である。間欠的空気圧迫法は、下肢の静脈血の還流を手助けして血栓の発生を防止する。エアマッサージ装置は、圧縮空気を発生させる送気コントローラと、患者の手や足に巻き付ける帯状のスリーブを備える。スリーブと送気コントローラとは、チューブを介して接続される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6813531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のエアマッサージ装置では、何らかの要因により送気コントローラの動作が停止した際に、スリーブの内圧が抜けずに四肢が圧迫されたままとなる可能性がある。特許文献1のエアマッサージ装置は、異常発生時に腕又は脚部を動かしてチューブを引っ張ると、接続部が外れることで流路の大気開放を行う装置を開示する。
【0006】
しかしながら、手術後の患者や、意識が低下している患者は、手足を動かしてチューブを引っ張る動作が難しい。そのため、異常発生時の安全性に優れたエアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプが求められる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下の開示の一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラと、生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備え、前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、エアマッサージ装置にある。
【0009】
別の一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラにチューブを介して接続され、生体の四肢に巻き付けられて、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブであって、さらに、前記送気コントローラから供給される前記圧縮空気で膨張するバッグに、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、スリーブにある。
【0010】
別の一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラと、生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備えるエアマッサージ装置に使用され、前記チューブの途上に分離可能に設けられるコネクタであって、前記コネクタは、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、コネクタにある。
【0011】
さらに別の一観点は、生体の脚に巻き付けられ、送気コントローラによる圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで脚部を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備え、前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、フットポンプにある。
【発明の効果】
【0012】
上記観点のエアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプは、異常発生により送気コントローラによる空気の供給及び排出が停止した場合であっても、漏洩部を通じてスリーブの内圧を下げることができる。したがって、上述のエアマッサージ装置、スリーブ、コネクタ及びフットポンプは、異常発生時にスリーブによる圧迫の継続による血行障害を防ぐことができ、安全性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、第1実施形態に係るエアマッサージ装置の斜視図である。
図2図2は、図1のエアマッサージ装置の装置構成を示すブロック図である。
図3図3は、図2のロータリバルブと、そのポートへの流路接続関係を示す説明図である。
図4図4Aは、図1のコネクタ部の第1コネクタ及び第2コネクタの斜視図であり、図4B図4Aの第1コネクタ及び第2コネクタの斜視断面図である。
図5図5は、第1コネクタの漏洩部が形成されたポートの断面図である。
図6図6は、図1のコネクタの作用を説明する断面図である。
図7図7は、第2実施形態に係るエアマッサージ装置のチューブ及びスリーブの流路構成図である。
図8図8は、図7の漏洩部の断面図である。
図9図9は、第3実施形態に係るエアマッサージ装置のチューブ及びスリーブの流路構成図である。
図10図10Aは、図9の漏洩部の第1の構成例を示す断面図であり、図10B図9の漏洩部の第2の構成例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
本実施形態に係るエアマッサージ装置10は、図1に示すように、フットポンプ12と、送気コントローラ14と、チューブ16とを備える。フットポンプ12は、患者の左足に装着される左スリーブ18と、患者の右足に装着される右スリーブ20とを有する。本実施形態のフットポンプ12は、フットカーフポンプである。そのため、左スリーブ18及び右スリーブ20は、下腿部及び足底に巻き付けられるスリーブシート22をそれぞれ有する。
【0015】
スリーブシート22は、側部に面ファスナ24を有する。面ファスナ24は、スリーブシート22の側部同士を結合して、スリーブシート22を脚部に巻き付けた状態に保持する。また、スリーブシート22は、圧縮空気を供給すると膨らむ4つのバッグ221、222、223、224を有する。バッグ221は、スリーブシート22の最も遠位に位置する。なお、スリーブシート22の遠位とは、スリーブシート22を患者に装着した際の相対的に体幹から離れた位置又は方向を意味する。また、スリーブシート22の近位とは、スリーブシート22を患者に装着した際の相対的に体幹により近い位置又は方向を意味する。バッグ221は、足底に当接して足底を圧迫する。
【0016】
バッグ222は、バッグ221よりも近位であって、バッグ221に隣接して配置される。バッグ222は、かかとの上側に隣接するふくらはぎの下部を圧迫する。バッグ223は、バッグ222よりも近位であって、バッグ222に隣接して配置される。バッグ223は、ふくらはぎの中央部付近を圧迫する。バッグ224は、スリーブシート22の最も近位に位置する。バッグ224は、ふくらはぎの上部付近を圧迫する。
【0017】
左スリーブ18には、4本の第1チューブ261~264が接続される。第1チューブ261は、その一端がバッグ221に接続され、他端が第1コネクタ26Lの第1ポート26a(図4A参照)に接続される。第1チューブ262は、その一端がバッグ222に接続され、他端が第1コネクタ26Lの第2ポート26b(図4A参照)に接続される。第1チューブ263は、その一端がバッグ223に接続され、他端が第1コネクタ26Lの第3ポート26c(図4A参照)に接続される。第1チューブ264は、一端がバッグ224に接続され、他端が第1コネクタ26Lの第4ポート26d(図4A参照)に接続される。各々の第1チューブ261~264は、バッグ221~224に個別に圧縮空気を供給する。第1チューブ261~264は、第1コネクタ26Lを介して、第2コネクタ27L(図4A参照)及び第2チューブ271~274に接続される。
【0018】
右スリーブ20は、左スリーブ18と左右対称に形成される以外は、左スリーブ18と同様の構造を有する。本明細書及び図面において、右スリーブ20側の構成で左スリーブ18側の対応する構成と同様の部分には、同一の符号が付されており、その詳細な説明は省略される。また、右スリーブ20にも、4本の第1チューブ261~264が接続される。右スリーブ20の第1チューブ261~264には、第1コネクタ26Rが接続されている。右スリーブ20の第1チューブ261~264及び第1コネクタ26Rは、左スリーブ18の対応する第1チューブ261~264及び第1コネクタ26Lと同様である。第1チューブ261~264は、左スリーブ18と右スリーブ20との合計で8系統の流路を構成する。
【0019】
チューブ16は、第1チューブ261~264に加えて、第2チューブ271~274をさらに有する。第2チューブ271~274は、左スリーブ18に1組設けられ、右スリーブ20にも1組設けられる。左スリーブ18用の第2チューブ271~274は、左用の第2コネクタ27Lに接続される。右スリーブ20用の第2チューブ271~274は、右用の第2コネクタ27Rに接続される。チューブ16において、左用の第1コネクタ26Lに左用の第2コネクタ27Lが分離可能に接続され、右用の第1コネクタ26Rに右用の第2コネクタ27Rが分離可能に接続される。第1コネクタ26L、26Rから左スリーブ18及び右スリーブ20までの部分は、交換可能な使い捨て部品として製品提供される。
【0020】
左スリーブ18、右スリーブ20、第1コネクタ26L、26R及び第1チューブ261~264は、例えば、患者ごとに1回の使用で交換されるディスポーザブル製品として提供される。なお、左スリーブ18及び右スリーブ20は、複数回繰り返し使用されるリユーサブル製品として提供されてもよい。リユーサブル製品の使用回数は数回程度であり、一定期間毎に交換される。したがって、本明細書においては、リユーサブル製品も、使い捨て部品に含まれるものとする。
【0021】
送気コントローラ14は、図2に示すように、ロータリバルブ28と、エアポンプ30と、圧力調整弁32と、圧力逃し弁34と、制御部36と、表示部38と、通信部40と、温度センサ42と、バッテリ44と、スピーカ46と電源回路48とを備える。
【0022】
エアポンプ30は、左スリーブ18及び右スリーブ20のバッグ221~224を膨張させるための圧縮空気を供給する。エアポンプ30は、内部空気流路50を介してロータリバルブ28、圧力逃し弁34及び圧力センサ54に接続される。エアポンプ30は、制御部36の制御の下で、圧縮空気の圧力を調整することができる。
【0023】
ロータリバルブ28は、8系統のチューブ16に所定の順番で圧縮空気を分配する。また、ロータリバルブ28は、8系統のチューブ16を所定のタイミングで排気口に接続する。
【0024】
図3に示すように、ロータリバルブ28は、ポート部材58と、枠体60と、固定マニホールド62と回転マニホールド64と、駆動モータ68と、を備える。ポート部材58は、矩形状の板部材70を有する。板部材70は、10個のポート72を有する。10個のうち8つのポート72は、8系統のチューブ16にそれぞれ接続される。残り2つのポート72は、内部空気流路50を介してエアポンプ30に繋がる。
【0025】
固定マニホールド62は、円板状の形状を有し、板部材70に接合されている。固定マニホールド62は、ポート72に連通する複数の貫通孔621を有している。これらの貫通孔621は、固定マニホールド62の摺動面62a及び接合面62bで開口する。回転マニホールド64は、固定マニホールド62の摺動面62aに面接触して配置される。回転マニホールド64は、軸シャフト74を中心として回動しつつ、固定マニホールド62の摺動面62aと面接触して摺動する。回転マニホールド64は、固定マニホールド62と摺動する摺動面64aに、所定パターンの流路溝64bを有する。流路溝64bは、回転マニホールド64の回転に伴って、エアポンプ30とチューブ16に繋がる8系統のポート72とを連通させ、また、所定タイミングで流路溝64bに設けられた排気口と8系統のポート72のそれぞれとを連通させる。
【0026】
駆動モータ68は、一定速度で回転マニホールド64を回転させることで、バッグ221~224に順次圧縮空気の分配を行うとともに、所定タイミングでバッグ221~224の排気を順次行う。
【0027】
図2に示すように、圧力逃し弁34は、内部空気流路50の圧力が所定値を超えると、内部空気流路50の内部の圧縮空気の放出を行う。圧力逃し弁34は、内部空気流路50の過剰な昇圧を阻止する。
【0028】
制御部36は、送気コントローラ14の各部の制御を行う。制御部36は、CPU52と圧力センサ54とを含む。CPU52は、エアマッサージ装置10の制御プログラムを実行する。圧力センサ54は、内部空気流路50の圧縮空気の圧力を検出する。表示部38は、例えばタッチパネルを備える。表示部38は、送気コントローラ14の動作条件の入力の受付け及びエアマッサージ装置10の動作状態の表示を行う。
【0029】
通信部40は、例えばNFC(Near Field Communication)アンテナを備える。温度センサ42は、圧縮空気の温度計測を行う。バッテリ44は、送気コントローラ14の動作に必要な電力を供給する。スピーカ46は、動作に関する情報や警報等の情報を音声により報知する。電源回路48は、電源コードを通じて商用電源に接続される。電源回路48は、送気コントローラ14の動作に必要な電圧の直流電力を供給する。
【0030】
図2に示すように、左スリーブ18のバッグ223及び右スリーブ20のバッグ223に繋がる空気流路には、圧力調整弁32が取り付けられている。圧力調整弁32は、2ポート2位置弁であり、第1位置で空気流路と排気口とを連通させ、第2位置で空気流路と排気口との連通を阻止する。圧力調整弁32は、電磁弁であり、通電しない状態において第1位置となって、空気流路と排気口とを連通させる、いわゆるノーマリーオープンの弁である。圧力調整弁32は、制御部36の制御動作の下で、第1位置と第2位置との変位を繰り返し、空気流路の圧力を所定値に保つ。
【0031】
圧力調整弁32は、患者の静脈系統の血流量の測定に用いられる。すなわち、エアマッサージ装置10は、圧力調整弁32を通じてバッグ221に所定圧力(例えば、6~10mmHg)の圧縮空気を供給する。患者の血流により、その後バッグ221の圧力は徐々に増加する方向に変化する。制御部36は、バッグ221の変化速度を圧力センサ54で検出することで、患者の静脈系の血流量を検出する。検出された静脈系の血流量は、その後にバッグ221~224に供給される圧縮空気の休止時間の調整に利用される。
【0032】
また、圧力調整弁32は、エアマッサージ装置10の異常発生時に、第1位置に変位するため、バッグ223から圧縮空気を速やかに排出する漏洩部として機能する。
【0033】
本実施形態のエアマッサージ装置10は、ロータリバルブ28により、圧縮空気の分配を行う。エアマッサージ装置10は、従来の8系統分の電磁弁で圧縮空気を分配するエアマッサージ装置に比べて、小型軽量化され、電磁弁のように常時電流を供給する必要がないため、消費電力も少なくて済む。さらに、エアマッサージ装置10は、電磁弁のような耳障りなリレー切換音が発生しないという点で静寂な病室等においても静粛に動作するという利点がある。
【0034】
但し、ロータリバルブ28は、何らかの理由により回転マニホールド64の回転が意図せずに停止した場合には、左スリーブ18及び右スリーブ20のそれぞれのバッグ221、222、224の内圧を解除できないおそれがある。
【0035】
このようなロータリバルブ28の回転マニホールド64の回転停止は、回転マニホールド64の固着、駆動モータ68の故障、制御プログラムのバグ、CPU52の暴走、電源回路48の故障等により発生し得る。
【0036】
そこで、エアマッサージ装置10は、異常発生時にバッグ221、222、224の圧縮空気を比較的ゆっくり(例えば、10分程度)と排出する漏洩部76を備える。
【0037】
本実施形態の漏洩部76は、図1に示すように、コネクタ部25L、25Rにそれぞれ設けられている。以下、図4A図7を参照しつつ、コネクタ部25Lの漏洩部76について説明が行われる。なお、コネクタ部25Rは、コネクタ部25Lと同様であるので、コネクタ部25Rの説明は省略される。
【0038】
図4Aに示されるように、コネクタ部25Lは、第1コネクタ26Lと第2コネクタ27Lとを有している。第2コネクタ27Lは、図1に示されるように、左用の第2チューブ271~274の端部に接続されるコネクタである。第2コネクタ27Lは、雌型のコネクタであり、第1コネクタ26に向かい合う部分に、筒状部26eを受ける凹部27eを有する。また、第2コネクタ27Lは、第1コネクタ26の爪部26fに係合する係合孔27fを有する。
【0039】
第1コネクタ26Lは、第1チューブ261~264(図1)がそれぞれ接続される第1ポート26a~第4ポート26dを有する。第1ポート26a~第4ポート26dは、円筒状の形状を有し、その外周部分に第1チューブ261~264がそれぞれ接続される。第1コネクタ26Lは、雄型のコネクタであり、第2コネクタ27Lに向けて突出した筒状部26eを有する。また、図4Bに示されるように、第1コネクタ26Lは、第2コネクタ27Lに係合する爪部26fを有する。
【0040】
図4Aに示されるように、第1コネクタ26Lは、第1ポート26a、第2ポート26b及び第4ポート26dに、漏洩部76を構成する溝部78を有する。溝部78は、第1ポート26a、第2ポート26b及び第4ポート26dの軸線方向に延びた溝である。溝部78は、バッグ221、222、224の内部に貯留された例えば200ml程度の圧縮空気を10分程度の比較的長い時間で徐々に放出する。溝部78は、例えば、毎秒0.1ml~0.5ml程度の流量で圧縮空気を放出する。この程度の流量で漏洩させる漏洩部76は、バッグ221、222、224の膨張及び収縮動作に影響を及ぼすことはない。また、漏洩部76は、圧縮空気の漏洩に伴う、音、風、及び振動の発生を使用者が感じることができないため、使用者に違和感を与えることもない。
【0041】
漏洩部76を構成する溝部78は、例えば、図5に示されるように矩形状の断面形状とすることができる。このような溝部78の幅(周方向の寸法)は、例えば0.01~0.1mm、より好ましくは、例えば0.05mmとすることができ、溝部78の深さ(径方向の寸法)は、例えば0.02~0.2mm、より好ましくは例えば0.1mmとすることができる。溝部78は、幅方向よりも深さ方向を長く設計することにより、第1チューブ261、262、264が溝部78内に嵌入して圧縮空気が流通可能な経路が塞がれることを防止できる。特に限定されるものではないが、溝部78は、第1ポート26a、第2ポート26b及び第4ポート26dにおいて、例えば、周方向に1カ所のみ配置される。このような溝部78を有する第1コネクタ26Lは、製造コストの大幅な増加を要さずに量産できる。
【0042】
図6に示されるように、第2ポート26bに着目すると、溝部78は、第2ポート26bと第1チューブ262との間に圧縮空気が流通可能な経路を形成する。第1ポート26a及び第4ポート26dの溝部78も、同様である。
【0043】
一方、第3ポート26cには、漏洩部76及び溝部78は設けられていない。図2を参照しつつ説明したように、漏洩部76に代えて、圧力調整弁32が設けられている。圧力調整弁32は、異常発生時に電流供給が停止される。したがって、異常発生時には、圧力調整弁32は、第3ポート26cに繋がる第2チューブ273を排気口に連通させ、バッグ223の圧縮空気を、他のバッグ221、222、224よりも素早く排出させることができる。
【0044】
本実施形態のエアマッサージ装置10は、以上のように構成され、以下その動作と作用について説明する。
【0045】
エアマッサージ装置10は、図1のフットポンプ12が患者の下腿部に取り付けられる。左スリーブ18は、バッグ221が左足の足底に当接し、バッグ222~224が左足のふくらはぎに当接するように取り付けられる。右スリーブ20も同様に患者の右足に取り付けられる。
【0046】
次に、エアマッサージ装置10は、図2のエアポンプ30及びロータリバルブ28を駆動させる。ロータリバルブ28は、左スリーブ18及び右スリーブ20について、遠位側のバッグ221から近位側のバッグ224を順次膨張させて、静脈血の流動を促すことで、血栓の発生を防止する。
【0047】
エアマッサージ装置10のロータリバルブ28が、何らかの理由により回転を停止すると、ロータリバルブ28の位置によっては、バッグ221~224の一部において、圧縮空気が充填された状態となる。
【0048】
このような場合には、図2の圧力調整弁32への電流供給が断たれる。その結果、バッグ223に圧縮空気が残留している場合には、圧力調整弁32を通じて素早く圧縮空気が排出される。また、バッグ221、222、224については、図6に示されるように、第1コネクタ26の漏洩部76(溝部78)が圧縮空気を排出する。ロータリバルブ28の回転が停止してから、例えば数分~十数分程度でバッグ221、222、224の圧縮空気を排出できる。
【0049】
溝部78のような微細な断面積を有する流路は、長期間に亘って圧縮空気を流通させると、圧縮空気に含まれる塵埃によって容易に詰まってしまう可能性があり、配置部位によっては送気コントローラ14の故障原因となる。
【0050】
これに対し、本実施形態のエアマッサージ装置10は、漏洩部76を使い捨て部品である、第1コネクタ26に溝部78として設けている。第1コネクタ26は、使い捨て部品として比較的短い期間で交換される。そのため、本実施形態のエアマッサージ装置10は、溝部78の塵埃による送気コントローラ14の故障や閉塞を防ぐことができ、漏洩部76を通じて、バッグ221、222、224の空気を確実に排出することができる。
【0051】
(第2実施形態)
本実施形態のエアマッサージ装置10Aは、図7に示されるように、第1チューブ261、262、264の途上に漏洩部76Aを有している。なお、エアマッサージ装置10Aの漏洩部76Aは、第1コネクタ26の漏洩部76(図4A参照)を置き換えて用いられてもよいし、両者が併用されてもよい。エアマッサージ装置10Aのその他の構成はエアマッサージ装置10と同様であるので、フットポンプ12以外の部分の図示は省略され、エアマッサージ装置10と同様の構成についての説明も省略される。
【0052】
漏洩部76Aは、図8に示されるように、第1チューブ261、262、264の途上に取り付けられた三方分岐コネクタ80を介して、第1チューブ261、262、264の各々に取り付けられる。漏洩部76Aは、微細な流路孔82aが形成された筒状部材82を有する。流路孔82aは、溝部78(図5参照)と同程度の流路断面積を有し、バッグ221、222、224の圧縮空気を少しずつ漏洩させる。漏洩部76Aは、使い捨て部品に設けられている場合、塵埃による閉塞が発生しても機器の故障につながらず、異常発生時に、確実にバッグ221、222、224の圧縮空気を排出できる。したがって、本実施形態のエアマッサージ装置10Aは、図1図6を参照しつつ説明したエアマッサージ装置10と同様の効果を奏する。
【0053】
(第3実施形態)
本実施形態のエアマッサージ装置10Bは、図9に示されるように、バッグ221、222、224に漏洩部76Bを有する。なお、エアマッサージ装置10Bの漏洩部76Bは、漏洩部76(図4A)及び漏洩部76A(図8)を置き換えて用いられてもよいし、これらと併用されてもよい。エアマッサージ装置10Bのその他の構成はエアマッサージ装置10と同様であるので、フットポンプ12以外の部分の図示は省略される。また、エアマッサージ装置10Bのエアマッサージ装置10と同様の構成についての説明も省略される。
【0054】
図10Aに示される第1の構成例に係る漏洩部76Bは、不織布シート84を有する。不織布シート84は、バッグ221、222、224を構成する気密シート86に接合されている。不織布シート84は、気密シート86に設けられた通気孔86aを塞ぐように配置される。不織布シート84は、バッグ221、222、224の内部の圧縮空気を少しずつ放出する素材によって構成される。異常発生時に、不織布シート84は、バッグ221、222、224の内部の圧縮空気を放出する。
【0055】
図10Bに示されるように、漏洩部76Bの第2の構成例は、微細孔88aが複数形成された樹脂テープ88を備える。この樹脂テープ88は、通気孔86aが設けられたバッグ221、222、224に、通気孔86aを塞ぐようにして接合されている。微細孔88aは、バッグ221、222、224の内部の圧縮空気を少しずつ放出する径を有する。異常発生時に、樹脂テープ88は、バッグ221、222、224の内部の圧縮空気を放出する。
【0056】
以上のように、本実施形態の第1の構成例及び第2の構成例の漏洩部76Bは、使い捨て部品である左スリーブ18及び右スリーブ20に取り付けられている。そのため、漏洩部76Bは、塵埃による閉塞を防ぐことができ、異常発生時に、バッグ221、222、224の内部の空気を確実に排出できる。したがって、本実施形態のエアマッサージ装置10Bは、図1図6を参照しつつ説明したエアマッサージ装置10と同様の効果を奏する。
【0057】
(その他の実施形態)
上述の説明では、バッグ223又は第1チューブ263に漏洩部76、76A、76Bを設けない例を挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、エアマッサージ装置10は、圧力調整弁32に連通するバッグ223及び/又は第1チューブ263に漏洩部76、76A、76Bを有してもよい。また、漏洩部76、76A、76Bは、使い捨て部品に配置されることに限定されず、送気コントローラ14内部又は送気コントローラ14から延びる第2チューブ(271~274)上に配置されてもよい。また、漏洩部76、76A、76Bは、複数又は組み合わせて設けられてもよい。このような構造により、塵埃による閉塞が発生しても異常発生時に、バッグ221~224の内部の空気を確実に排出できる。
【0058】
以上の開示は、以下のようにまとめられる。
【0059】
一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラ(14)と、生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブ(18、20)と、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブ(16)と、を備え、前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部(76、76A、76B)を有する、エアマッサージ装置(10、10A、10B)にある。
【0060】
上述のエアマッサージ装置は、異常発生により送気コントローラによる空気の供給及び排出が停止した場合であっても、漏洩部を通じてスリーブの内圧を下げることができる。したがって、エアマッサージ装置は、異常発生時にスリーブによる圧迫の継続による血行障害を防ぐことができ、四肢を動かせない患者に対する安全性に優れる。
【0061】
上記のエアマッサージ装置において、前記チューブの一部と前記スリーブとは、1回又は複数回の使用毎に使い捨てられる使い捨て部品であり、前記漏洩部は前記使い捨て部品に位置してもよい。このエアマッサージ装置は、漏洩部が頻繁に交換される部位に配置されるため、圧縮空気によって運ばれる塵埃の堆積による漏洩部の閉塞を防ぐことができ、異常発生時の安全性をさらに高めることができる。
【0062】
上述のエアマッサージ装置において、前記使い捨て部品として提供される前記スリーブから延びる第1チューブ(261~264)に接続された第1コネクタ(26L、26R)と、前記送気コントローラから延びる第2チューブ(271~274)に接続された第2コネクタ(27L、27R)と、を有し、前記漏洩部は、前記第1コネクタに設けられてもよい。このエアマッサージ装置は、異常発生時に、第1コネクタに設けられた漏洩部を通じて確実にスリーブの内圧を下げることができる。
【0063】
上述のエアマッサージ装置において、前記第1コネクタは、前記第1チューブが接続される円筒状のポート(26a、26b、26d)を有し、前記漏洩部は、前記ポートの外周面に形成され前記ポートの軸線方向に延びる溝部(78)を有してもよい。このエアマッサージ装置は、第1コネクタを成形する際に、漏洩部を溝部としてコネクタと一緒に形成できる。この構造は、漏洩部を安価に実現できる。
【0064】
上述のエアマッサージ装置において、前記漏洩部は、前記スリーブに設けられた通気孔(86a)を有してもよい。このエアマッサージ装置は、ロータリバルブの異常発生時に、スリーブの通気孔を通じて内部の圧縮空気を排出できる。
【0065】
上述のエアマッサージ装置において、前記漏洩部は、前記チューブから分岐して前記チューブの内部の圧縮空気を流出させる流路孔(82a)が形成された筒状部材(82)を有してもよい。このエアマッサージ装置は、ロータリバルブの異常発生時に、筒状部材を通じてバッグの圧縮空気を排出できる。
【0066】
別の一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラにチューブを介して接続され、生体の四肢に巻き付けられて、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブであって、さらに、前記送気コントローラから供給される前記圧縮空気で膨張するバッグ(221~224)に、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、スリーブにある。このスリーブは、送気コントローラの異常発生時に内部の圧縮空気を、送気コントローラの動作と関係なく確実に排出できるため、安全性に優れる。
【0067】
別の一観点は、圧縮空気を送出する送気コントローラと、生体の四肢に巻き付けられ、前記送気コントローラによる前記圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで対象部位を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備えるエアマッサージ装置に使用され、前記チューブの途上に分離可能に設けられるコネクタであって、前記コネクタは、前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、コネクタにある。このコネクタは、エアマッサージ装置の異常発生時に、スリーブの内部の圧縮空気を確実に排出できる。
【0068】
別の一観点は、生体の脚に巻き付けられ、送気コントローラによる圧縮空気の供給及び排出によって膨張及び収縮することで脚部を間欠的に圧迫するスリーブと、前記スリーブと前記送気コントローラとを繋ぎ、前記圧縮空気を流通させるチューブと、を備え、前記チューブ及び前記スリーブの少なくとも一方に前記圧縮空気を常時漏洩させる漏洩部を有する、フットポンプ(12)にある。このフットポンプは、異常発生時にスリーブの内部の圧縮空気を確実に排出できるため、安全性に優れる。
【0069】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0070】
10、10A、10B…エアマッサージ装置
12…フットポンプ 14…送気コントローラ
16…チューブ 18、20…スリーブ
26L、26R…第1コネクタ 27L、27R…第2コネクタ
50…内部空気流路 72…ポート
76、76A、76B…漏洩部 78…溝部
82…筒状部材 82a…流路孔
86a…通気孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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