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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142113
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】机
(51)【国際特許分類】
   A47B 7/00 20060101AFI20241003BHJP
   A47B 13/06 20060101ALI20241003BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A47B7/00 Z
A47B13/06
A47B13/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054127
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】301078858
【氏名又は名称】アイリスチトセ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】坂田 淳一
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NN02
3B053NR00
(57)【要約】
【課題】 より容易に組立および分解を行うことが可能な机を提供すること。
【解決手段】 机A1は、天板と1、天板1を支持する支持脚2と、を備え、支持脚2は、互いに組付可能に構成された複数のフレームを含み、複数のフレームは、脚部301Aおよび第1係合部31Aを有する第1フレームAと、第1係合部31Aに係合する第2係合部41Aを有する第2フレーム4Aと、を含む。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、
前記天板を支持する支持脚と、を備え、
前記支持脚は、互いに組付可能に構成された複数のフレームを含み、
前記複数のフレームは、
脚部および第1係合部を有する第1フレームと、
前記第1係合部に係合する第2係合部を有する第2フレームと、を含む、机。
【請求項2】
前記複数のフレームは、複数の前記第1フレームを含み、
前記複数の第1フレームは、第1方向に離隔配置され、
前記第2フレームは、隣り合う前記第1フレームの前記係合部にそれぞれ係合する2つの前記第2係合部を有する、請求項1に記載の机。
【請求項3】
前記第1フレームは、第1フレーム本体をさらに有し、
前記第1係合部は、前記第1フレーム本体との間に隙間が存在する状態で前記第1フレーム本体に固定されており、
前記第2フレームは、第2フレーム本体をさらに有し、
前記第2係合部は、前記第2フレーム本体から延出しており、
前記第2係合部が前記隙間に上方から挿入されることにより、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する、請求項1に記載の机。
【請求項4】
前記第1フレームおよび前記第2フレームのうち少なくともいずれかは、鉄鋼材料によって構成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の机。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、机に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭や職場で使用される家具の一つとして、机が広く用いられている。特許文献1には、従来の机の一例が開示されている。同文献に開示された机は、一対の脚フレームおよび補強フレームを備える。補強フレームは、一対の脚フレームに対して溶接等の手段によって固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-47269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たとえば、机を使用状態の嵩よりも小さい嵩にしようとすると、一対の脚フレームと補強フレームとを分離することが望ましい。しかしながら、一対の脚フレームと補強フレームとが溶接等によって固定されていると、分解および組立が非常に困難である。
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、より容易に組立および分解を行うことが可能な机を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される机は、天板と、前記天板を支持する支持脚と、を備え、前記支持脚は、互いに組付可能に構成された複数のフレームを含み、前記複数のフレームは、脚部および第1係合部を有する第1フレームと、前記第1係合部に係合する第2係合部を有する第2フレームと、を含む。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数のフレームは、複数の前記第1フレームを含み、前記複数の第1フレームは、第1方向に離隔配置され、前記第2フレームは、隣り合う前記第1フレームの前記係合部にそれぞれ係合する2つの前記第2係合部を有する。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1フレームは、第1フレーム本体をさらに有し、前記第1係合部は、前記第1フレーム本体との間に隙間が存在する状態で前記第1フレーム本体に固定されており、前記第2フレームは、第2フレーム本体をさらに有し、前記第2係合部は、前記第2フレーム本体から延出しており、前記第2係合部が前記隙間に上方から挿入されることにより、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合する。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1フレームおよび前記第2フレームのうち少なくともいずれかは、鉄鋼材料によって構成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、より容易に組立および分解を行うことが可能な机を提供することができる。
【0011】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る机を示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る机を示す、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る机を示す分解斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図7】本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図8】本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図9】(a),(b)は、本発明の第1実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図10図2(a)のX-X線に沿う部分拡大断面図である。
図11図2(a)のX-X線に沿う部分拡大断面図であって、組立を示す部分拡大断面図である。。
図12図2(a)XII-XII線に沿う部分拡大断面図である。
図13】本発明の第1実施形態に係る机の第1変形例を示す部分拡大斜視図である。
図14】本発明の第1実施形態に係る机の第2変形例を示す部分拡大斜視図である。
図15】本発明の第1実施形態に係る机の第2変形例を示す部分拡大斜視図である。
図16】本発明の第2実施形態に係る机を示す分解斜視図である。
図17】本発明の第3実施形態に係る机を示す斜視図である。
図18】本発明の第3実施形態に係る机を示す部分斜視図である。
図19】本発明の第3実施形態に係る机を示す分解斜視図である。
図20】本発明の第3実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
図21】本発明の第3実施形態に係る机を示す部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
本開示における「第1」、「第2」等の用語は、単に識別のために用いたものであり、それらの対象物に順列を付することを意図していない。
【0015】
<第1実施形態>
図1図12は、本発明の第1実施形態に係る机を示している。本実施形態の机A1は、天板1および支持脚2を備えている。
【0016】
これらの図において、x方向、y方向およびz方向は、互いに直交する方向である。x方向は、本開示の第1方向に相当する。z方向は、机A1の通常の使用状態における上下方向に相当する。
【0017】
〔天板1〕
天板1は、机A1の使用者が、種々の物品を載置するための部材である。天板1の個数は、何ら限定されない。天板1の個数は、1つでもよいし、複数でもよい。本実施形態においては、図1図3に示すように、机A1は、2つの天板1を備える。2つの天板1は、y方向に並べられている。
【0018】
天板1の具体的な形状、大きさおよび材質等は、何ら限定されない。天板1の形状としては、矩形状、多角形状、円形、楕円形等が挙げられる。本実施形態においては、天板1は、x方向を長手方向とする長矩形状である。天板1の材質としては、樹脂、金属、木材等が挙げられる。
【0019】
天板1は、支持脚2によって支持される。天板1は、支持脚2に載置されることによって支持されてもよいし、支持脚2に取り付けられていてもよい。天板1を支持脚2に取り付ける手法としては、たとえばねじ等を用いた螺合、係合部材を用いた係合等、種々の従来公知の手法を適宜採用可能である。
【0020】
〔支持脚2〕
支持脚2は、天板1を支えるものであり、机A1において床面等に接する部材である。支持脚2の具体的構成は何ら限定されず、組付可能に構成された複数のフレームを含む。本実施形態においては、図1図3に示すように、複数のフレームは、複数の第1フレーム3A,3Bおよび複数の第2フレーム4A,4Bを含む。複数の第1フレーム3A,3Bおよび複数の第2フレーム4A,4Bの各々の個数は、何ら限定されない。本実施形態においては、支持脚2は、2つの第1フレーム3A、1つの第1フレーム3B、4つの第2フレーム4Aおよび4つの第2フレーム4Bを含む。
【0021】
〔第1フレーム3A〕
2つの第1フレーム3Aは、図1図3に示すように、x方向に互いに離隔して配置されている。図1図5に示すように、第1フレーム3Aは、第1フレーム本体30Aと、複数の第1係合部31A,31Bを有する。
【0022】
第1フレーム3Aの材質は何ら限定されず、金属、樹脂、木材等が適宜用いられる。本実施形態においては、第1フレーム3Aは、鉄鋼材料によって構成されている。
【0023】
第1フレーム本体30Aは、第1フレーム3Aの大部分を構成する部位である。図示された例においては、第1フレーム本体30Aは、一対の脚部301A、連結バー302Aおよび連結バー303Aを有する。第1フレーム3Aが鉄鋼材料によって構成される場合、一対の脚部301A、連結バー302Aおよび連結バー303Aは、たとえば機械構造用角型鋼管(STKMR:Carbon Steel Square Tubes for Machine Structural Purposes)を用いて形成される。
【0024】
一対の脚部301Aは、床面等に接することにより、机A1を床面等に載置することを可能とする部位である。一対の脚部301Aは、y方向に離隔して配置されている。脚部301Aの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、z方向に沿って延びた形状である。また、脚部301Aの下端には、アジャスターまたはキャスター等が適宜設けられていてもよい。
【0025】
連結バー302Aは、一対の脚部301Aのz方向の上端同士を連結している。連結バー302Aの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、y方向に沿って延びた形状である。
【0026】
連結バー303Aは、一対の脚部301Aのz方向の中央寄りの部分どうしを連結している。連結バー303Aは、連結バー302Aに対してz方向の下方に位置している。連結バー303Aの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、y方向に沿って延びた形状である。
【0027】
複数の第1係合部31A,31Bは、第1フレーム3Aと第2フレーム4A,4Bとを、係合によって組み付けるためのものである。複数の第1係合部31A,31Bの個数および具体的な構成は、何ら限定されない。本実施形態においては、第1フレーム3Aは、2つの第1係合部31Aおよび2つの第1係合部31Bを有する。
【0028】
図3および図4に示すように、2つの第1係合部31Aは、第1フレーム本体30Aのうち他方の第1フレーム3Aとx方向において向かい合う側であって、脚部301Aと連結バー302Aとの結合部分付近に設けられている。
【0029】
図示された例においては、第1係合部31Aは、2つの支持部310Aおよび主板部311Aを有する。2つの支持部310Aは、主板部311Aを支持する部位であり、第1フレーム本体30Aに固定されている。支持部310Aと第1フレーム本体30Aとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。2つの支持部310Aは、y方向に離隔している。支持部310Aは、第1フレーム本体30Aからx方向に起立しており、z方向に沿って延びた形状である。
【0030】
主板部311Aは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部311Aのy方向の両端は、2つの支持部310Aに繋がっている。主板部311Aは、第1フレーム本体30Aに対してx方向に離隔している。これにより、主板部311Aと第1フレーム本体30Aとの間には、z方向の両側に開口した隙間39Aが設けられている。また、図示された例においては、主板部311Aは、凹部3111Aを有する。凹部3111Aは、主板部311Aのz方向の上端からz方向の下方に凹んだ部位である。
【0031】
図3および図5に示すように、2つの第1係合部31Bは、第1フレーム本体30Aの連結バー302Aおよび連結バー303Aのうち、他方の第1フレーム3Aとx方向において向かい合う側に設けられている。図示された例においては、2つの第1係合部31Bは、連結バー302Aおよび連結バー303Aそれぞれのy方向の中央付近に配置されている。
【0032】
図示された例においては、第1係合部31Bは、2つの支持部310Bおよび主板部311Bを有する。2つの支持部310Bは、主板部311Bを支持する部位であり、第1フレーム本体30Aに固定されている。支持部310Bと第1フレーム本体30Aとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。2つの支持部310Bは、y方向に離隔している。支持部310Bは、第1フレーム本体30Aからx方向に起立しており、z方向に沿って延びた形状である。
【0033】
主板部311Bは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部311Bのy方向の両端は、2つの支持部310Bに繋がっている。主板部311Bは、第1フレーム本体30Aに対してx方向に離隔している。これにより、主板部311Bと第1フレーム本体30Aとの間には、z方向の両側に開口した隙間39Bが設けられている。また、図示された例においては、主板部311Bは、凹部3111Bを有する。凹部3111Bは、主板部311Bのz方向の上端からz方向の下方に凹んだ部位である。
【0034】
〔第1フレーム3B〕
第1フレーム3Bは、図1図3に示すように、x方向において2つの第1フレーム3Aの間に配置されている。図1図3図6および図7に示すように、第1フレーム3Bは、第1フレーム本体30Bと、複数の第1係合部31C,31Dを有する。
【0035】
第1フレーム3Bの材質は何ら限定されず、金属、樹脂、木材等が適宜用いられる。本実施形態においては、第1フレーム3Bは、鉄鋼材料によって構成されている。
【0036】
第1フレーム本体30Bは、第1フレーム3Bの大部分を構成する部位である。図示された例においては、第1フレーム本体30Bは、一対の脚部301B、連結バー302Bおよび連結バー303Bを有する。第1フレーム3Bが鉄鋼材料によって構成される場合、一対の脚部301B、連結バー302Bおよび連結バー303Bは、たとえば機械構造用角型鋼管(STKMR:Carbon Steel Square Tubes for Machine Structural Purposes)を用いて形成される。
【0037】
一対の脚部301Bは、床面等に接することにより、机A1を床面等に載置することを可能とする部位である。一対の脚部301Bは、y方向に離隔して配置されている。また、図示された例においては、一対の脚部301Bのy方向における距離は、一対の脚部301Aのy方向における距離よりも小さい。脚部301Bの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、z方向に沿って延びた形状である。また、脚部301Bの下端には、アジャスターまたはキャスター等が適宜設けられていてもよい。
【0038】
連結バー302Bは、一対の脚部301Bのz方向の上端同士を連結している。連結バー302Bの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、y方向に沿って延びた形状である。図示された例においては、連結バー302Bのy方向における長さは、連結バー302Aのy方向における長さと略同じであり、一対の脚部301Bからy方向の両側に突出している。
【0039】
連結バー303Bは、一対の脚部301Bのz方向の中央寄りの部分どうしを連結している。連結バー303Bは、連結バー302Bに対してz方向の下方に位置している。また、図示された例においては、連結バー303Bのy方向の長さは、連結バー302Bのy方向の長さよりも短い。連結バー303Bの具体的な形状は何ら限定されず、図示された例においては、y方向に沿って延びた形状である。
【0040】
複数の第1係合部31C,31Dは、第1フレーム3Bと第2フレーム4A,4Bとを、係合によって組み付けるためのものである。複数の第1係合部31C,31Dの個数および具体的な構成は、何ら限定されない。本実施形態においては、第1フレーム3Bは、4つの第1係合部31Cおよび4つの第1係合部31Dを有する。
【0041】
図3および図6に示すように、4つの第1係合部31Cは、第1フレーム本体30Bの連結バー302Bのy方向の両端付近であって、x方向の両側に設けられている。
【0042】
図示された例においては、第1係合部31Cは、2つの支持部310Cおよび主板部311Cを有する。2つの支持部310Cは、主板部311Cを支持する部位であり、第1フレーム本体30Bに固定されている。支持部310Cと第1フレーム本体30Bとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。2つの支持部310Cは、y方向に離隔している。支持部310Cは、第1フレーム本体30Bからx方向に起立しており、z方向に沿って延びた形状である。
【0043】
主板部311Cは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部311Cのy方向の両端は、2つの支持部310Cに繋がっている。主板部311Cは、第1フレーム本体30Bに対してx方向に離隔している。これにより、主板部311Cと第1フレーム本体30Bとの間には、z方向の両側に開口した隙間39Cが設けられている。また、図示された例においては、主板部311Cは、凹部3111Cを有する。凹部3111Cは、主板部311Cのz方向の上端からz方向の下方に凹んだ部位である。
【0044】
図3および図7に示すように、4つの第1係合部31Dは、第1フレーム本体30Bの連結バー302Bおよび連結バー303Aのx方向の両側に設けられている。図示された例においては、4つの第1係合部31Dは、連結バー302Bおよび連結バー303Aそれぞれのy方向の中央付近に配置されている。
【0045】
図示された例においては、第1係合部31Dは、2つの支持部310Dおよび主板部311Dを有する。2つの支持部310Dは、主板部311Dを支持する部位であり、第1フレーム本体30Bに固定されている。支持部310Dと第1フレーム本体30Bとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。2つの支持部310Dは、y方向に離隔している。支持部310Dは、第1フレーム本体30Bからx方向に起立しており、z方向に沿って延びた形状である。
【0046】
主板部311Dは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部311Dのy方向の両端は、2つの支持部310Dに繋がっている。主板部311Dは、第1フレーム本体30Bに対してx方向に離隔している。これにより、主板部311Dと第1フレーム本体30Bとの間には、z方向の両側に開口した隙間39Dが設けられている。また、図示された例においては、主板部311Dは、凹部3111Dを有する。凹部3111Dは、主板部311Dのz方向の上端からz方向の下方に凹んだ部位である。
【0047】
〔第2フレーム4A〕
4つの第2フレーム4Aは、図1図3に示すように、2つずつの第2フレーム4Aが、x方向において第1フレーム3Aと第1フレーム3Bとの間に配置されている。また、2つずつの第2フレーム4Aは、それぞれy方向に離隔して配置されている。図1図3および図8に示すように、第2フレーム4Aは、第2フレーム本体40Aと、複数の第2係合部41Aを有する。
【0048】
第2フレーム4Aの材質は何ら限定されず、金属、樹脂、木材等が適宜用いられる。本実施形態においては、第2フレーム4Aは、鉄鋼材料によって構成されている。
【0049】
第2フレーム本体40Aは、第2フレーム4Aの大部分を構成する部位である。図示された例においては、第2フレーム本体40Aは、x方向に延びた形状である。第2フレーム4Aが鉄鋼材料によって構成される場合、第2フレーム本体40Aは、たとえば機械構造用角型鋼管(STKMR:Carbon Steel Square Tubes for Machine Structural Purposes)を用いて形成される。
【0050】
複数の第2係合部41Aは、第2フレーム4Aと第1フレーム3A,3Bとを、係合によって組み付けるためのものである。複数の第2係合部41Aの個数および具体的な構成は、何ら限定されない。本実施形態においては、第2フレーム4Aは、2つの第2係合部41Aを有する。
【0051】
図3および図8に示すように、2つの第2係合部41Aは、第2フレーム本体40Aのx方向の両端に設けられている。
【0052】
図示された例においては、第2係合部41Aは、支持部410Aおよび主板部411Aを有する。支持部410Aは、主板部411Aを支持する部位であり、第2フレーム本体40Aに固定されている。支持部410Aと第2フレーム本体40Aとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。支持部410Aは、x方向およびy方向に沿った板状である。
【0053】
主板部411Aは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部411Aのz方向の上端は、支持部410Aに繋がっている。主板部411Aは、支持部410Aのx方向の先端からz方向の下方に延出している。これにより、第2係合部41Aは、第2フレーム本体40Aから延出している。図示された例においては、主板部411Aのy方向の大きさは、支持部410Aのy方向の大きさよりも大きい。
【0054】
〔第2フレーム4B〕
4つの第2フレーム4Bは、図1図3に示すように、2つずつの第2フレーム4Bが、x方向において第1フレーム3Aと第1フレーム3Bとの間に配置されている。また、2つずつの第2フレーム4Bは、それぞれy方向から視て互いに交差するようにx方向に対して傾斜して配置されている。図1図3および図9に示すように、第2フレーム4Bは、第2フレーム本体40Bと、複数の第2係合部41Bを有する。
【0055】
第2フレーム4Bの材質は何ら限定されず、金属、樹脂、木材等が適宜用いられる。本実施形態においては、第2フレーム4Bは、鉄鋼材料によって構成されている。
【0056】
第2フレーム本体40Bは、第2フレーム4Bの大部分を構成する部位である。図示された例においては、第2フレーム本体40Bは、x方向に対して傾斜した方向に延びた形状である。第2フレーム4Bが鉄鋼材料によって構成される場合、第2フレーム本体40Bは、たとえば機械構造用角型鋼管(STKMR:Carbon Steel Square Tubes for Machine Structural Purposes)を用いて形成される。
【0057】
複数の第2係合部41Bは、第2フレーム4Bと第1フレーム3A,3Bとを、係合によって組み付けるためのものである。複数の第2係合部41Bの個数および具体的な構成は、何ら限定されない。本実施形態においては、第2フレーム4Bは、2つの第2係合部41Bを有する。
【0058】
図3および図9に示すように、2つの第2係合部41Bは、第2フレーム本体40Bのx方向の両端に設けられている。
【0059】
図示された例においては、第2係合部41Bは、支持部410Bおよび主板部411Bを有する。支持部410Bは、主板部411Bを支持する部位であり、第2フレーム本体40Bに固定されている。支持部410Bと第2フレーム本体40Bとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。支持部410Bは、x方向に対して傾斜した方向およびy方向に沿った板状である。
【0060】
主板部411Bは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部411Bのz方向の上端は、支持部410Bに繋がっている。主板部411Bは、支持部410Bのx方向の先端からz方向の下方に延出している。これにより、第2係合部41Bは、第2フレーム本体40Bから延出している。図示された例においては、主板部411Bのy方向の大きさは、支持部410Bのy方向の大きさと略同じである。
【0061】
図3に示すように、本実施形態においては、第2フレーム4Aの一方の第2係合部41Aが、第1フレーム3Aの第1係合部31Aと係合し、他方の第2係合部41Aが第1フレーム3Bの第1係合部31Cと係合する。また、第2フレーム4Bの一方の第2係合部41Bが、第1フレーム3Aのz方向の上方または下方の第1係合部31Bと係合し、他方の第2係合部41Bが、第1フレーム3Bのz方向の下方または上方の第1係合部31Dと係合する。これらの第1係合部31A,31B,31C,31Dと、第2係合部41A,41Bとの具体的な係合形態は、何ら限定されない。本実施形態においては、これらの第1係合部31A,31B,31C,31Dと、第2係合部41A,41Bとの係合形態は、共通した形態として構成されている。
【0062】
図10は、第1係合部31Aと第2係合部41Aとが係合した状態を示している。第1係合部31Aによって設けられた隙間39Aに、第2係合部41Aの主板部411Aが挿入されていることにより、第1係合部31Aと第2係合部41Aとが係合している。また、この係合においては、凹部3111Aに支持部410Aの一部が嵌まり込んでいる。この係合を実現するには、図11に示すように、第1フレーム3Aに対して第2フレーム4Aをz方向の上方に位置させた状態から、第2フレーム4Aをz方向の下方に下降させる。この際に、主板部411Aを隙間39Aに上方から挿入させることにより、第1係合部31Aと第2係合部41Aとが係合する。
【0063】
図12は、第1係合部31Bと第2係合部41Bとが係合した状態を示している。第1係合部31Bによって設けられた隙間39Bに、第2係合部41Bの主板部411Bが挿入されていることにより、第1係合部31Bと第2係合部41Bとが係合している。また、この係合においては、凹部3111Bに支持部410Bの一部が嵌まり込んでいる。この係合を実現するには、第1フレーム3Aに対して第2フレーム4Bをz方向の上方に位置させた状態から、第2フレーム4Bをz方向の下方に下降させる。この際に、主板部411Bを隙間39Bに上方から挿入させることにより、第1係合部31Bと第2係合部41Bとが係合する。
【0064】
図10図12を参照した説明から理解されるように、複数の第1フレーム3A,3Bと複数の第2フレーム4A,4Bとを組み付ける際には、たとえば、図3に示すように、床面等に第1フレーム3A,3Bを載置した状態で、複数の第2フレーム4A,4Bをz方向の上方から下方へと順に下降させる。これにより、第1係合部31Aと第2係合部41Aとの係合、第1係合部31Cと第2係合部41Aとの係合、第1係合部31Bと第2係合部41Bとの係合、および第1係合部31Dと第2係合部41Bとの係合が、順次実現され、支持脚2が完成する。この後は、支持脚2に天板1を適宜取り付けることにより、机A1が完成する。
【0065】
次に、机A1の作用について説明する。
【0066】
本実施形態によれば、第1フレーム3A,3Bと第2フレーム4A,4Bとを、第1係合部31A,31B,31C,31Dと第2係合部41A,41Bとの係合によって組み付けることにより、支持脚2を構築することが可能である。また、これらの係合を解除することにより、支持脚2を分解することが可能である。このような組み付けおよび分解には、ねじや工具等を用いる必要がない。したがって、机A1をより容易に組立および分解することができる。
【0067】
図3に示すように、x方向に離隔して配置された第1フレーム3A,3Bに、第2フレーム4A,4Bが跨るように配置されている。これにより、支持脚2、ひいては机A1の強度をより高めることができる。
【0068】
図4図5図10および図11に示すように、第1係合部31Aと第2係合部41Aとの係合は、第1係合部31Aによって形成された隙間39Aに、第2係合部41Aの主板部411Aをz方向の上方から挿入することによって実現することが可能であり、より容易に係合を実現することが可能である。また、第1係合部31B,31C,31Dと第2係合部41Bについても同様の構成が採用されていることにより、たとえば、図3に示すように、床面等に第1フレーム3A,3Bを載置した状態で、複数の第2フレーム4A,4Bをz方向の上方から下方へと順に下降させることによって、複数の第1フレーム3A,3Bと複数の第2フレーム4A,4Bとを組み付けることが可能である。
【0069】
第1フレーム3A,3Bおよび第2フレーム4A,4Bのいずれかが鉄鋼材料で構成されていることにより、たとえばアルミダイキャストによって構成されている場合と比べて、より容易にリサイクルすることが可能である。第1フレーム3A,3Bおよび第2フレーム4A,4Bのすべてが、鉄鋼材料で構成されていることが好ましい。
【0070】
図13図21は、本発明の変形例および他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。また、各変形例および各実施形態における各部の構成は、技術的な矛盾を生じない範囲において相互に適宜組み合わせ可能である。
【0071】
<第1実施形態 第1変形例>
図13は、机A1の第1変形例を示している。本変形例の机A11は、第1係合部31Aの構成が、上述した例と異なっている。
【0072】
本変形例の第1係合部31Aは、第1フレーム本体30Aにスリットが設けられることによって形成されており、隙間39Aが形成されている。このスリットは、y方向の大きさが、主板部411Aのy方向の大きさよりも若干大きい。このため、第1係合部31Aには、上述の例の主板部411Aが上方から挿入可能である。これにより、第1係合部31Aと第2係合部41Aとが係合する。また、本変形例の第1係合部31Aは、凹部38Aを有する。凹部38Aは、第1係合部31Aの一部がz方向の下方に凹んだ部位である。凹部38Aには、支持部410Aの一部が嵌まり込む。
【0073】
本変形例によっても、机A11をより容易に組立および分解することができる。また、本変形例から理解されるように、第1係合部31Aをはじめとする本発明の第1係合部および第2係合部の具体的な構成は、何ら限定されない。
【0074】
<第1実施形態 第2変形例>
図14および図15は、机A1の第2変形例を示している。本変形例の机A12は、第1係合部31Aおよび第2係合部41Aの構成が、上述した例と異なっている。
【0075】
図14に示すように、本変形例の第1係合部31Aは、支持部310A、主板部311Aおよび固定部312Aを有する。支持部310Aは、主板部311Aを支持する部位である。固定部312Aは、第1フレーム本体30Aに固定されており、支持部310Aが主板部311Aを支持する機能を実現するために設けられている。固定部312Aと第1フレーム本体30Aとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。
【0076】
主板部311Aは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部311Aのz方向の下端は、支持部310Aに繋がっている。主板部311Aは、支持部310Aのx方向の先端からz方向の上方に延出している。これにより、第1係合部31Aは、第1フレーム本体30Aから延出している。図示された例においては、主板部311Aのy方向の大きさは、支持部310Aのy方向の大きさよりも大きい。
【0077】
図15に示すように、第2係合部41Aは、2つの支持部410Aおよび主板部411Aを有する。2つの支持部410Aは、主板部411Aを支持する部位であり、第2フレーム本体40Aに固定されている。支持部410Aと第2フレーム本体40Aとの固定手法は何ら限定されず、たとえば溶接、螺合等の従来公知の手法を適宜採用可能である。2つの支持部410Aは、y方向に離隔している。支持部410Aは、第2フレーム本体40Aのx方向の先端からx方向に突出しており、z方向に沿って延びた形状である。
【0078】
主板部411Aは、y方向およびz方向に沿う板状の部位である。主板部411Aのy方向の両端は、2つの支持部410Aに繋がっている。主板部411Aは、第2フレーム本体40Aに対してx方向に離隔している。これにより、主板部411Aと第2フレーム本体40Aとの間には、z方向の両側に開口した隙間49Aが設けられている。また、図示された例においては、主板部411Aは、凹部4111Aを有する。凹部4111Aは、主板部411Aのz方向の下端からz方向の上方に凹んだ部位である。
【0079】
机A12において第1フレーム3Aと第2フレーム4Aとを組み付ける際には、第1係合部31Aに対して第2係合部41Aが、z方向の上方から下方へと下降してくる。この際に、主板部311Aの上方から隙間49Aが接近し、隙間49Aのz方向の下方から主板部311Aが挿入される。また、支持部310Aの一部が、凹部4111Aに嵌まり込む。
【0080】
本変形例によっても、机A12をより容易に組立および分解することができる。また、本変形例から理解されるように、第1係合部31Aおよび第2係合部41Aをはじめとする本発明の第1係合部および第2係合部の具体的な構成は、何ら限定されない。
【0081】
机A11における第1係合部31Aの構成、机A12における第1係合部31Aおよび第2係合部41Aの構成は、他の第1係合部および第2係合部に適宜採用可能であることはもちろんである。
【0082】
<第2実施形態>
図16は、本発明の第2実施形態に係る机を示している。本実施形態の机A2は、1つの天板1を備えている。また、本実施形態の支持脚2は、2つの第1フレーム3A、2つの第2フレーム4Aおよび2つの第2フレーム4Bを有する。
【0083】
天板1は、z方向から視て、たとえば正方形である。第2フレーム4Aの2つの第2係合部41Aは、2つの第1フレーム3Aの第1係合部31Aに個別に係合する。また、第2フレーム4Bの2つの第2係合部41Bは、2つの第1フレーム3Aの第1係合部31Bに個別に係合する。
【0084】
このような実施形態によっても、机A2をより容易に組立および分解することができる。また、本実施形態から理解されるように、天板1の個数や、支持脚2を構成する第1フレームおよび第2フレームの個数は、何ら限定されない。たとえば、天板1の個数や、第1フレーム3A,3Bおよび第2フレーム4A,4Bの個数を、机A1における個数よりも多く設定することにより、机A1よりも大きな机を容易に構築することができる。これらの個数や配置を適宜設定することにより、本発明に係る机の大きさおよび形状を任意に設定可能である。
【0085】
<第3実施形態>
図17図21は、本発明の第3実施形態に係る机を示している。本実施形態の机A3は、天板1、配線カバー11、支持脚2、パネル5、配線支持部6および配線遮蔽部7を備える。なお、図18においては、理解の便宜上、天板1および配線カバー11を省略している。
【0086】
本実施形態の支持脚2は、2つの第1フレーム3A、1つの第1フレーム3Bおよび4つの第2フレーム4Aを含む。
【0087】
第1フレーム3Aは、第1フレーム本体30Aと、複数の第1係合部31A,31B,31Eを有する。第1フレーム本体30Aは、2つの脚部301A、連結バー302Aおよび連結バー303Aを有する。
【0088】
複数の第1係合部31A,31B,31Eは、連結バー302Aおよび連結バー303Aに形成されている。図示された例においては、1本の連結バー302Aに、2つの第1係合部31A、2つの第1係合部31Eおよび1つの第1係合部31Bが設けられている。2つの第1係合部31Aは、y方向に離れて配置されている。2つの第1係合部31Eは、2つの第1係合部31Aの間に配置されている。1つの第1係合部31Bは、2つの第1係合部31Eの間に配置されている。また、図示された例においては、1本の連結バー303Aに1つの第1係合部31Bが設けられている。連結バー302Aに設けられた第1係合部31Bと、連結バー303Aに設けられた第1係合部31Bとは、y方向の位置が同じである。
【0089】
複数の第1係合部31A,31B,31Eの具体的構成は、何ら限定されず、たとえば図4図13図14に示された例をはじめ種々の構成を採用可能である。図20には、1組の第1係合部31Aの一例が示されている。1組の第1係合部31Aの各々は、連結バー302Aに形成されたスリットによって構成されている。第1係合部31Aを構成するスリットは、連結バー302Aの角部からx方向およびz方向に延びた形状である。
【0090】
パネル5は、一対の脚部301Aと連結バー302Aと連結バー303Aとに囲まれた領域を覆うように設けられている。パネル5は、たとえば、金属、樹脂、木材等によって形成されている。
【0091】
第1フレーム3Bは、x方向において2つの第1フレーム3Aの間に配置されている。第1フレーム3Bには、複数の第1係合部31C,31D,31F,31Gが設けられている。複数の第1係合部31C,31D,31F,31Gの具体的構成は、何ら限定されず、たとえば図4図13図14図20に示された例をはじめ種々の構成を採用可能である。第1フレーム3Bのx方向の両側のそれぞれには、2組ずつの第1係合部31Cと2つずつの第1係合部31Gとが設けられている。2組の第1係合部31Cは、y方向に離れて配置されている。2つの第1係合部31Gは、y方向において2組の第1係合部31Cの間に配置されている。第1フレーム3Bのx方向の両側のそれぞれには、2つずつの第1係合部31Dがz方向に互いに離れて設けられている。また、第1フレーム3Bのx方向の両側のそれぞれには、4つずつの第1係合部31Fが、y方向およびz方向に離れて設けられている。
【0092】
本実施形態の第2フレーム4Aは、x方向に離れて配置された2組の第2係合部41Aを有する。第2係合部41Aの具体的構成は何ら限定されず、たとえば、図8に示された例をはじめ種々の構成を採用可能である。図21には、1組の第2係合部41Aの一例が示されている。1組の第2係合部41Aの各々は、第2フレーム本体40Aからx方向に延出する部分と、当該部分からz方向の下方に延出する部分とを有する。
【0093】
x方向の一方側の1組の第2係合部41Aは、1組の第1係合部31Aと係合する。また、x方向の他方側の1組の第2係合部41Aは、1組の第1係合部31Cと係合する。
【0094】
本実施形態の第2フレーム4Bは、x方向の両側に2つずつの第2係合部41Bを有する。2つずつの第2係合部41Bは、z方向に互いに離れている。x方向の一方側の2つの第2係合部41Bは、2つの第1係合部31Bに係合する。x方向の他方側の2つの第2係合部41Bは、2つの第1係合部31Dに係合する。
【0095】
配線支持部6は、第1フレーム3Aと第1フレーム3Bとに支持されるものであり、たとえば机A3の使用時に、天板1に載置されるPC等の電子機器の配線を支持するためのものである。配線支持部6の材質は何ら限定されず、たとえば金属からなる。配線支持部6の具体的な形状は何ら限定されず、たとえばx方向およびy方向に延びる底板部と、底板部のy方向の両端から起立する一対の側板部と、を有する。配線支持部6は、x方向の両側に2つずつの係合部6Aを有する。x方向の一方側の2つの係合部6Aは、2つの第1係合部31Eに係合する。x方向の他方側の2つの係合部6Aは、2つの第1係合部31Gに係合する。
【0096】
配線カバー11は、y方向において2つの天板1の間に配置されている。配線カバー11は、配線支持部6をz方向の上方から塞いでいる。配線カバー11の具体的な形状や材質は何ら限定されず、たとえば金属または樹脂等からなる。
【0097】
配線遮蔽部7は、配線支持部6に支持された配線が、2つの配線支持部6の間からz方向の下方に延びて配置された場合に、このような配線を覆うためのものである。配線遮蔽部7の具体的形状および材質は、何ら限定されない。図示された例においては、配線遮蔽部7は、y方向およびz方向に広がる主板部と、主板部のy方向両端からx方向に起立する一対の側板部と、を有する。また、配線遮蔽部7は、4つの係合部7Aを有する。4つの係合部7Aは、第1フレーム3Bのx方向の片側に配置された4つの第1係合部31Fに係合する。
【0098】
このような実施形態によっても、机A3をより容易に組立および分解することができる。また、本実施形態から理解されるように、本発明の第1係合部、第2係合部を用いた係合を利用することにより、配線支持部6および配線遮蔽部7のような部材を用途に応じて設けることが可能である。配線支持部6および配線遮蔽部7を設けることにより、電子機器の配線が煩雑となったり、外部に向けて露わになることによって机A3の外観を乱してしまったり、することを回避することができる。
【0099】
本発明に係る机は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る机の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0100】
A1,A11,A12,A2:机
1 :天板
11 :配線カバー
2 :支持脚
3A,3B :第1フレーム
4A,4B :第2フレーム
5 :パネル
6 :配線支持部
6A :係合部
7 :配線遮蔽部
7A :係合部
30A,30B:第1フレーム本体
31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G:第1係合部
38A :凹部
39A,39B,39C,39D:隙間
40A,40B:第2フレーム本体
41A,41B:第2係合部
49A :隙間
301A,301B:脚部
302A,302B,303A,303B:連結バー
310A,310B,310C,310D:支持部
311A,311B,311C,311D:主板部
312A :固定部
410A,410B:支持部
411A,411B:主板部
3111A,3111B,3111C,3111D,4111A:凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21