(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142128
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】鞍乗型車両
(51)【国際特許分類】
B62J 40/10 20200101AFI20241003BHJP
B62K 11/02 20060101ALI20241003BHJP
B62J 23/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B62J40/10
B62K11/02
B62J23/00 F
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054150
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(74)【代理人】
【識別番号】100092772
【弁理士】
【氏名又は名称】阪本 清孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119688
【弁理士】
【氏名又は名称】田邉 壽二
(72)【発明者】
【氏名】中野 準
(72)【発明者】
【氏名】岡田 寛正
(72)【発明者】
【氏名】江口 誠一郎
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AK32
(57)【要約】
【課題】車体フレームの形状を変更することなくエアクリーナボックスの容量を増大させることができる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】パワーユニット(P)の吸気経路に外気を導入するためのエアクリーナボックス(30)を有する鞍乗型車両(1)において、前記エアクリーナボックス(30)に、車体フレーム(F)を構成するフレーム部材(20)が貫通する。前記エアクリーナボックス(30)の車幅方向外側の側面に、外気を導入する吸気口(31)が形成されており、前記フレーム部材(20)が、車体側面視で、前記吸気口(31)の縁に沿って配設されている。前記フレーム部材(20)が角パイプ材で構成される。前記エアクリーナボックス(30)にエアフィルタ(32)が収納されており、前記フレーム部材(20)が通る貫通孔(40,41)が、吸気通路における前記エアフィルタ(32)よりも上流側の空間(39)と連通する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワーユニット(P)の吸気経路に外気を導入するためのエアクリーナボックス(30)を有する鞍乗型車両(1)において、
前記エアクリーナボックス(30)に、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(F)を構成するフレーム部材(20)が貫通することを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項2】
前記エアクリーナボックス(30)の車幅方向外側の側面に、外気を導入する吸気口(31)が形成されており、
前記フレーム部材(20)が、車体側面視で、前記吸気口(31)の縁に沿って配設されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
【請求項3】
前記フレーム部材(20)が角パイプ材で構成されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
【請求項4】
前記エアクリーナボックス(30)にエアフィルタ(32)が収納されており、
前記フレーム部材(20)が通る貫通孔(40,41)が、吸気通路における前記エアフィルタ(32)よりも上流側の空間(39)と連通していることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
【請求項5】
前記フレーム部材(20)は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かうリヤフレームであり、
前記貫通孔(40,41)が、前記エアクリーナボックス(30)の後方上部に設けられる上側貫通孔(40)と前記エアクリーナボックス(30)の前方下部に設けられる下側貫通孔(41)からなり、
前記下側貫通孔(41)より前記上側貫通孔(40)の方が車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
【請求項6】
前記エアクリーナボックス(30)は、少なくともメインケース(34)と該メインケース(34)の車幅方向外側に取り付けられる外側カバー(33)とを有しており、
前記外側カバー(33)に前記吸気口(31)が形成されており、
前記上側貫通孔(40)および前記下側貫通孔(41)が、前記外側カバー(33)と前記メインケース(34)との間に配設されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、エンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットの吸気通路に外気を導入するためのエアクリーナボックスを有する鞍乗型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットの吸気通路に外気を導入するためのエアクリーナボックスを有する鞍乗型車両が知られている。
【0003】
特許文献1には、ヘッドパイプから後方下方に伸びるメインフレームと、メインフレームから後方上方に伸びてシートを支持するシートフレームと、シートフレームを下方から支持するリヤフレームとを有し、メインフレームとシートフレームとリヤフレームとで囲まれる空間にエアクリーナボックスを配設する自動二輪車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のように、フレーム部材で囲まれた空間にエアクリーナボックスを配置する構成においては、エアクリーナボックスの容量を増大しようとするとフレーム部材の形状を変更する必要があり、車体寸法が増大しやすいという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、車体フレームの形状を変更することなくエアクリーナボックスの容量を増大させることができる鞍乗型車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は、パワーユニット(P)の吸気経路に外気を導入するためのエアクリーナボックス(30)を有する鞍乗型車両(1)において、前記エアクリーナボックス(30)に、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(F)を構成するフレーム部材(20)が貫通する点に第1の特徴がある。
【0008】
また、前記エアクリーナボックス(30)の車幅方向外側の側面に、外気を導入する吸気口(31)が形成されており、前記フレーム部材(20)が、車体側面視で、前記吸気口(31)の縁に沿って配設されている点に第2の特徴がある。
【0009】
また、前記フレーム部材(20)が角パイプ材で構成される点に第3の特徴がある。
【0010】
また、前記エアクリーナボックス(30)にエアフィルタ(32)が収納されており、前記フレーム部材(20)が通る貫通孔(40,41)が、吸気通路における前記エアフィルタ(32)よりも上流側の空間(39)と連通している点に第4の特徴がある。
【0011】
また、前記フレーム部材(20)は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かうリヤフレームであり、前記貫通孔(40,41)が、前記エアクリーナボックス(30)の後方上部に設けられる上側貫通孔(40)と前記エアクリーナボックス(30)の前方下部に設けられる下側貫通孔(41)からなり、前記下側貫通孔(41)より前記上側貫通孔(40)の方が車幅方向内側に位置する点に第5の特徴がある。
【0012】
さらに、前記エアクリーナボックス(30)は、少なくともメインケース(34)と該メインケース(34)の車幅方向外側に取り付けられる外側カバー(33)とを有しており、前記外側カバー(33)に前記吸気口(31)が形成されており、前記上側貫通孔(40)および前記下側貫通孔(41)が、前記外側カバー(33)と前記メインケース(34)との間に配設されている点に第6の特徴がある。
【発明の効果】
【0013】
第1の特徴によれば、パワーユニット(P)の吸気経路に外気を導入するためのエアクリーナボックス(30)を有する鞍乗型車両(1)において、前記エアクリーナボックス(30)に、前記鞍乗型車両(1)の車体フレーム(F)を構成するフレーム部材(20)が貫通するので、車体フレームの構成や形状を変えることなくエアクリーナボックスの容量を増大させることが可能となる。これにより、車体の大型化を防ぎながらエアクリーナボックスの形状や配置の自由度を高めることができる。
【0014】
第2の特徴によれば、前記フレーム部材(20)は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かうリヤフレームであり、前記貫通孔(40,41)が、前記エアクリーナボックス(30)の後方上部に設けられる上側貫通孔(40)と前記エアクリーナボックス(30)の前方下部に設けられる下側貫通孔(41)からなり、前記下側貫通孔(41)より前記上側貫通孔(40)の方が車幅方向内側に位置するので、フレーム部材が吸気口を塞ぐことがないと共に、フレーム部材が外気を吸気口に導くガイドとして機能して吸気効率を高めることができる。
【0015】
第3の特徴によれば、前記フレーム部材(20)が角パイプ材で構成されるので、フレーム部材の平面部によって、外気を吸気口に導くガイド機能をより高めることが可能となる。
【0016】
第4の特徴によれば、前記エアクリーナボックス(30)にエアフィルタ(32)が収納されており、前記フレーム部材(20)が通る貫通孔(40,41)が、吸気通路における前記エアフィルタ(32)よりも上流側の空間(39)と連通しているので、吸気口に加えて、貫通孔とフレーム部材との間の隙間からも外気が導入されることで、エレメント部材の上流側の空間で外気が対流して吸気効率を高めることができる。
【0017】
第5の特徴によれば、前記フレーム部材(20)は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かうリヤフレームであり、前記貫通孔(40,41)が、前記エアクリーナボックス(30)の後方上部に設けられる上側貫通孔(40)と前記エアクリーナボックス(30)の前方下部に設けられる下側貫通孔(41)からなり、前記下側貫通孔(41)より前記上側貫通孔(40)の方が車幅方向内側に位置するので、リヤフレームの形状に合わせた貫通孔が得られると共に、2つの貫通孔が上下方向および車幅方向にずれた位置に設けられることで、さらに外気の対流を促進して吸気効率を高められる。
【0018】
第6の特徴によれば、前記エアクリーナボックス(30)は、少なくともメインケース(34)と該メインケース(34)の車幅方向外側に取り付けられる外側カバー(33)とを有しており、前記外側カバー(33)に前記吸気口(31)が形成されており、前記上側貫通孔(40)および前記下側貫通孔(41)が、前記外側カバー(33)と前記メインケース(34)との間に配設されているので、外側カバーとメインケースによってフレーム部材を挟み込んでエアクリーナボックスを組み立てる作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
【
図3】
図2の状態からサイドカバーを取り外した左側面図である。
【
図4】エアクリーナボックスの取付構造を示す斜視図である。
【
図6】エアクリーナボックスを左前方上方から見た斜視図である。
【
図7】エアクリーナボックスの上側貫通孔の軸線方向から見た平面図である。
【
図8】エアクリーナボックスの下側貫通孔の軸線方向から見た底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。自動二輪車1は、エンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットPの動力をドライブチェーン13を介して後輪WRに伝達するオフロードタイプの鞍乗型車両である。
【0021】
車体フレームFを構成する左右一対のメインフレームF2の前端部には、不図示のステアリングステムシャフトを回動自在に軸支するヘッドパイプF1が取り付けられている。ステアリングステムシャフトの上端部にはトップブリッジ4が固定され、ステアリングステムシャフトの下端部にはボトムブリッジ5が固定される。トップブリッジ4およびボトムブリッジ5によって支持される左右一対のフロントフォーク7の下端部には、前輪WFが回転自在に軸支されている。トップブリッジ4の上部には、操向ハンドル3が取り付けられており、フロントフォーク7には、前輪WFの上方に位置するフロントフェンダ6が取り付けられている。
【0022】
メインフレームF2の後端下部には、左右一対のピボットフレームF3が連結されている。ピボットフレームF3は、スイングアーム12を上下揺動可能に軸支するピボット10を支持する。スイングアーム12の後端部には後輪WRが回転自在に軸支されている。スイングアーム12は、リンク機構を介してリヤクッション11によってメインフレームF2に吊り下げられている。
【0023】
メインフレームF2の下方でかつピボット10の前方の位置には、パワーユニットPが吊り下げられている。パワーユニットPのクランクシャフトを収納するクランクケース9の上部には、ピストンを摺動自在に収納するシリンダブロック8と、動弁機構を収納するシリンダヘッド18とが取り付けられている。パワーユニットPの燃焼ガスは、車体後部のマフラ14から後方に排出される。
【0024】
メインフレームF2の上部には燃料タンク2が配設されており、燃料タンク2の後方にはシート17が配設されている。シート17の下方には、左右一対のサイドカバー15が配設されており、サイドカバー15の後部にはリヤフェンダ19が配設されている。車幅方向左側のサイドカバー15には、不図示のエアクリーナボックスに外気を導入するための開口16が設けられている。
【0025】
図2は、
図1の一部拡大図である。また、
図3は
図2の状態からサイドカバー15を取り外した左側面図である。車体フレームFは、メインフレームF2から後方上方に伸びてシート17を支持する左右一対のシートフレーム21(図示濃グレー着色部)と、シートフレーム21を下方から支持する左右一対のリヤフレーム20(図示濃グレー着色部)とを有する。車幅方向左側のサイドカバー15には、エアクリーナボックス30に外気を導入するための略三角形の開口16が設けられている。エアクリーナボックス30に導入された外気は、エアフィルタ32(図示点描ハッチング部)を通過した後にパワーユニットPの吸気経路に供給される。
【0026】
エアフィルタ32を収納するエアクリーナボックス30の左側部には、外側カバー33(図示薄グレー着色部)が取り付けられている。外側カバー33には、外気を導入する略三角形の吸気口31が設けられている。本実施形態では、車幅方向左側のリヤフレーム20が、エアクリーナボックス30を貫通している点に特徴がある。吸気口31は、吸気通路におけるエアフィルタ32よりも上流側の空間39に連通している。
【0027】
図4は、エアクリーナボックス30の取付構造を示す斜視図である。この図では、車体左前方から見た状態を示す。前記したように、エアクリーナボックス30には、車幅方向左側のリヤフレーム20が貫通しており、これにより、エアクリーナボックス30は、メインフレームF2とシートフレーム21とリヤフレーム20とによって囲まれた空間にとどまらず、リヤフレーム20の後方下方および車幅方向外側まで拡大した形状を有する。すなわち、エアクリーナボックス30をリヤフレーム20が貫通していることで、車体フレームFの構成を変えることなくエアクリーナボックス30の容量を増大させ、車体の大型化を防ぎながらエアクリーナボックス30の形状や配置の自由度を高めることを可能としている。
【0028】
図5は、エアクリーナボックス30の左側面図である。また、
図6はエアクリーナボックス30を左前方上方から見た斜視図であり、
図7はエアクリーナボックス30の上側貫通孔40の軸線方向から見た平面図であり、
図8はエアクリーナボックス30の下側貫通孔41の軸線方向から見た底面図である。合成樹脂等で構成されるエアクリーナボックス30は、エアフィルタ32を収納するメインケース34と、メインケース34の左側面に取り付けられる外側カバー33と、メインケース34の下部に取り付けられる下部ケース35と、メインケース34の後部に取り付けられる後部ケース38とからなる。
【0029】
メインケース34の天面には、第2吸気口36および第3吸気口37が形成されている。また、下部ケース35の下面には、エアフィルタ32を通過した外気をパワーユニットPの吸気経路に供給するための排気口35aが形成されている。そして、エアクリーナボックス30の上面に、リヤフレーム20が通る上側貫通孔40(図示斜線ハッチング部)が設けられると共に、エアクリーナボックス30の下面に、リヤフレーム20が通る下側貫通孔41(図示斜線ハッチング部)が設けられる。なお、第2吸気口36および第3吸気口37は設けられなくてもよい。
【0030】
本実施形態では、エアクリーナボックス30を貫通する車幅方向左側のリヤフレーム20が、後ろ上がりに傾斜する吸気口31の下縁に沿って配設されている。これにより、リヤフレーム20が吸気口31を塞ぐことがないと共に、リヤフレーム20が外気を吸気口31に導くガイドとして機能して吸気効率を高めることができる。さらに、本実施形態では、リヤフレーム20が角パイプ材で構成されるので、リヤフレーム20の平面部によって、外気を吸気口31に導くガイド機能をより高めることを可能としている。
【0031】
左右一対のリヤフレーム20は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かう形状とされている。その結果、車幅方向左側のリヤフレーム20は、エアクリーナボックス30の下部に形成される下側貫通孔41と、エアクリーナボックス30の上部に形成されると共に下側貫通孔41より車幅方向内側に位置する上側貫通孔40を通ることとなる。これにより、リヤフレーム20の形状に合わせた上側貫通孔40および下側貫通孔41を得ることが可能となる。
【0032】
そして、上側貫通孔40および下側貫通孔41は、それぞれ、外側カバー33とメインケース34との間に配設されている。これにより、上側貫通孔40および下側貫通孔41の形成を容易にすると共に、外側カバー33とメインケース34によってリヤフレーム20を挟み込んでエアクリーナボックス30を組み立てる作業が容易となる。
【0033】
図9は、
図3のIX-IX線断面図である。また、
図10は
図3のX-X線断面図である。前記したように、左右一対のリヤフレーム20は、車体側面視で後ろ上がりに傾斜すると共に、後方に向かうにつれて車幅方向内側に向かう形状とされている。リヤフレーム20が通る上側貫通孔40および下側貫通孔41は、吸気通路におけるエアフィルタ32よりも上流側の空間39と連通している。これにより、吸気口31に加えて、貫通孔40,41とリヤフレーム20との間の隙間からも空間39に外気が導入されることで、エアフィルタ32の上流側の空間で外気が対流して、吸気効率を高めることができる。
【0034】
また、前記したように、下側貫通孔41より上側貫通孔40の方が車幅方向内側に位置することで、リヤフレーム20の形状に合わせた上側貫通孔40および下側貫通孔41が得られると共に、上側貫通孔40および下側貫通孔41が上下方向および車幅方向にずれた位置に設けられることで、さらに外気の対流を促進して吸気効率を高められる。
【0035】
なお、自動二輪車の形態、車体フレームの構成、リヤフレームの形状や構造、エアクリーナボックスの形状や構造、吸気口の形状や配置、エアフィルタの形状や構造、上側貫通孔および下側貫通孔の形状や配置、エアクリーナボックスを貫通するフレーム部材の種類や形状等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、エアクリーナボックスは、車幅方向右側寄りの位置に配設してもよい。本発明に係るエアクリーナボックス構造は、エアクリーナボックスを有する種々の車両に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、20…リヤフレーム(フレーム部材)、30…エアクリーナボックス、31…吸気口、32…エアフィルタ、33…外側カバー、34…メインケース、39…エアフィルタの上流側の空間、40…上側貫通孔(貫通孔)、41…下側貫通孔(貫通孔)、P…パワーユニット、F…車体フレーム