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特開2024-142160方法、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142160
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20241003BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054197
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100221899
【弁理士】
【氏名又は名称】高倉 みゆき
(72)【発明者】
【氏名】野中 亮吾
(72)【発明者】
【氏名】宮田 亜衣
(72)【発明者】
【氏名】岡本 圭介
(72)【発明者】
【氏名】滝口 結花
(72)【発明者】
【氏名】柴野 菜穂子
(72)【発明者】
【氏名】志々目 裕太
(72)【発明者】
【氏名】岡田 強志
(72)【発明者】
【氏名】小松 昭太
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術を改善する。
【解決手段】情報処理装置20が実行する方法であって、イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において複数の観客を輸送する1以上の車両30の運行計画を決定することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する方法であって、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記情報処理装置は、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記情報処理装置は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法であって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記情報処理装置は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得すること、及び
前記試合において観客の疲労度が高く、且つ前記応援チームが劣勢である場合、試合終了前にイベント会場を出発するよう観客にレコメンドすることを更に含む、方法。
【請求項6】
請求項2に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に含み、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、前記情報処理装置は、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、方法。
【請求項7】
請求項2に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に含み、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、前記情報処理装置は、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、方法。
【請求項8】
コンピュータに、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を実行させる、プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記コンピュータは、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記コンピュータは、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、プログラム。
【請求項11】
請求項9に記載のプログラムであって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記コンピュータは、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、プログラム。
【請求項12】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得すること、及び
前記試合において観客の疲労度が高く、且つ前記応援チームが劣勢である場合、試合終了前にイベント会場を出発するよう観客にレコメンドすることを更に実行させる、プログラム。
【請求項13】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に実行させ、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、前記コンピュータは、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、プログラム。
【請求項14】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に実行させ、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、前記コンピュータは、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、プログラム。
【請求項15】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得し、
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定する、情報処理装置。
【請求項16】
請求項15に記載の情報処理装置であって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記制御部は、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【請求項17】
請求項16に記載の情報処理装置であって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記制御部は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【請求項18】
請求項16に記載の情報処理装置であって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記制御部は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【請求項19】
請求項16に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得し、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【請求項20】
請求項16に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得し、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術が知られている。例えば特許文献1には、ユーザ毎のイベント情報とユーザ同士の関係性を取得し、これらの情報をもとにグループを作成し、当該グループでの乗合移動を提案することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-080651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る方法は、
情報処理装置が実行する方法であって、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を含む。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得し、
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図3】情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図4】車両の概略構成を示すブロック図である。
図5】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図6】情報処理装置が実行する決定処理の第1例を示すフローチャートである。
図7】情報処理装置が実行する決定処理の第2例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0012】
(実施形態の概要)
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、複数の端末装置10と、情報処理装置20と、複数の車両30と、を備える。端末装置10、情報処理装置20及び車両30は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク40と通信可能に接続される。本実施形態において、システム1は、イベント会場を訪れる複数の観客を当該イベント会場へ輸送する車両30の運行計画を決定するために用いられる。イベント会場は、例えばアリーナ、競技場、又はお祭り会場等であるが、これらに限られない。
【0013】
端末装置10は、ユーザによって使用される任意のコンピュータである。例えばスマートフォン若しくはタブレット端末等の汎用のコンピュータ、スマートウォッチ等のウェアラブル端末、体内埋め込み型デバイス、又は専用のコンピュータが、端末装置10として採用可能である。端末装置10は、自動又は手動で、ユーザの生体情報を取得してもよい。本実施形態では、イベント会場で開催されるイベントは、スポーツ競技の試合であるものとして説明するが、当該例に限られず任意のイベントであってもよい。以下、端末装置10のユーザは、イベント会場を訪れる予定の観客であるものとして説明する。
【0014】
情報処理装置20は、例えばサーバ装置であるが、これに限られず任意のコンピュータであってもよい。情報処理装置20は、ネットワーク40を介して端末装置10と通信可能である。本実施形態において、情報処理装置20は、車両30の運行計画を決定する。
【0015】
車両30は、例えば自動車であるが、これに限られず任意の車両であってもよい。自動車は、BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、又はFCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)等であるが、これらに限られない。車両30は、運転者によって直接又は遠隔から運転可能であってもよい。或いは車両30は、例えばSAE(Society of Automotive Engineers)において定義されるレベル1乃至5等の自動運転が可能であってもよい。システム1は、2以上の任意の数の車両30を備えてもよい。本実施形態において、車両30は、情報処理装置20によって決定された運行計画に従い、観客をイベント会場へ輸送する。
【0016】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置20は、イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得する。そして情報処理装置20は、生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において複数の観客を輸送する1以上の車両30の運行計画を決定する。
【0017】
このように、本実施形態によれば、イベント会場を訪れる複数の観客が、それぞれの生体情報に基づいて決定された運行計画に従い、イベント会場へ又はイベント会場から車両30で輸送される。観客は、生体情報に基づいて決定された運行計画に従い走行する車両30に乗車することにより、観客のユーザ体験が改善される。例えば、イベント会場への往路において観客が疲労している場合には、疲労回復を促すような車室環境に設定することで、移動中の観客のユーザ体験が改善される。したがって、移動中の観客のユーザ体験が改善される点で、イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術が改善される。
【0018】
次に、システム1の各構成について詳細に説明する。
(端末装置の構成)
図2に示すように、端末装置10は、通信部11と、測位部12と、出力部13と、入力部14と、記憶部15と、制御部16と、を備える。
【0019】
通信部11は、ネットワーク40に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば4G(4th Generation)若しくは5G(5th Generation)等の移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格等に対応するが、これらに限られず任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、端末装置10は、通信部11及びネットワーク40を介して情報処理装置20と通信する。
【0020】
測位部12は、端末装置10の位置情報を取得する1つ以上の装置を含む。具体的には、測位部12は、例えばGPS(Global Positioning System)に対応する受信機を含むが、これに限られず、任意の衛星測位システムに対応する受信機を含んでもよい。端末装置10がユーザによって携帯可能な携帯端末である場合、端末装置10の位置情報はユーザの位置情報として扱われてもよい。
【0021】
出力部13は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力装置を含んでもよい。当該出力装置は、例えば情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。出力部13は、外部の出力装置を接続するためのインタフェースを含んでもよい。
【0022】
入力部14は、ユーザ入力を検出する1つ以上の入力装置を含んでもよい。当該入力装置は、例えば物理キー、静電容量キー、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、音声入力を受け付けるマイクロフォン、又はカメラ等であるが、これらに限られない。入力部14は、外部の入力装置を接続するためのインタフェースを含んでもよい。
【0023】
記憶部15は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部15に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部15は、端末装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部15は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してもよい。記憶部15に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク40から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0024】
制御部16は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部16は、端末装置10全体の動作を制御する。
【0025】
(情報処理装置の構成)
図3に示すように、情報処理装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0026】
通信部21は、ネットワーク40に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、情報処理装置20は、通信部21及びネットワーク40を介して端末装置10と通信する。
【0027】
記憶部22は、1つ以上のメモリを含む。記憶部22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、情報処理装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、データベース、地図情報、及び生体情報等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク40から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0028】
制御部23は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部23は、情報処理装置20全体の動作を制御する。
【0029】
(車両の構成)
図4に示すように、車両30は、通信部31と、測位部32と、記憶部33と、制御部34と、を備える。
【0030】
通信部31は、ネットワーク40に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格に対応するが、これらに限られない。本実施形態において、車両30は、通信部31及びネットワーク40を介して情報処理装置20と通信する。
【0031】
測位部32は、車両30の位置情報を取得する1つ以上の装置を含む。具体的には、測位部32は、例えばGPSに対応する受信機を含むが、これに限られず、任意の衛星測位システムに対応する受信機を含んでもよい。
【0032】
記憶部33は、1つ以上のメモリを含む。記憶部33に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部33は、車両30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部33は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、組み込みソフトウェア、及び地図情報等を記憶してもよい。記憶部33に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク40から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0033】
制御部34は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部34は、車両30内の照明又は温度等の車室環境の調整を含む、車両30全体の動作を制御する。
【0034】
(情報処理装置の動作フロー)
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の動作について説明する。
【0035】
ステップS100:情報処理装置20の制御部23は、イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得する。
【0036】
具体的には、制御部23は、開催日程等の決まっているイベントのためにイベント会場を訪れる観客、及び/又はイベント会場から帰宅する若しくは別の場所へ向かう観客一人一人の生体情報を取得する。
【0037】
生体情報は、観客に関する任意の情報を含んでもよい。本実施形態において、生体情報は、イベント会場を訪れる複数の観客の疲労度を示す情報を含む。疲労度は、観客の疲労具合を示す数値をいう。疲労度は、観客によって端末装置10の入力部14から手動で入力されてもよく、又は端末装置10のセンサによって検出された体温、発汗量、呼吸数、血圧、又は心拍数等を含む種々の情報から自動的に算出されてもよい。この他にも、任意の手法が採用可能である。
【0038】
生体情報の取得には、任意の手法が採用可能である。例えば、端末装置10はセンサを備えてもよい。或いは、端末装置10はセンサを備える外部機器と通信してもよい。情報処理装置20の制御部23は、観客によって端末装置10に入力された、又は端末装置10のセンサによって検出された生体情報を、通信部21及びネットワーク40を介して受信することにより取得してもよい。
【0039】
生体情報を取得するタイミングは、例えばイベント当日の朝、又は観客が乗車地で車両30の到着を待っている時等であるが、これらに限られず任意のタイミングであってもよい。また、一度取得した情報は、観客又は端末装置10によって更新可能であってもよい。
【0040】
ステップS101:制御部23は、生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において複数の観客を輸送する1以上の車両30の運行計画を決定する決定処理を実行する。
【0041】
決定処理の実行により、複数の観客を輸送する1以上の車両30の運行計画が決定される。決定処理の具体例については後述するが、概略として、制御部23は、観客の生体情報に含まれる疲労度に基づき、観客を輸送する車両30の走行中における車室環境等を設定する。この設定に基づき、制御部34は、車両30の車室環境等を調整する。
【0042】
運行計画は、車両30の運行に関する任意の情報を含んでもよい。例えば、運行計画は、車両30と、当該車両30の運転手と、当該車両30に乗車させる観客とを紐づける情報、車両30の車室環境に関する情報、及び車両30内で流すコンテンツに関する情報等を含む。車両30の車室環境に関する情報は、例えば照明、温度、及び湿度等を示す情報を含むが、これらに限られず車両30の車室環境に関する任意の情報を含んでもよい。
【0043】
(決定処理の第1例)
上述したステップS101の決定処理の第1例について、図6を参照して説明する。上述の通り第1例において、生体情報は、疲労度に関する情報を含む。
【0044】
ステップS200:制御部23は、上述したステップS100の生体情報から観客の疲労度に関する情報を取得し、疲労度が所定の値以上であるかどうかを判断する。
【0045】
ステップS201:疲労度が所定の値以上であると判断された場合、制御部23は、各車両30の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、走行中における車室内の照明の明るさが照明目標値未満となるように調整する。
【0046】
ステップS202:ステップS201に続いて、制御部23は、各車両30の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、走行中における車室内の温度が温度目標値以上となるように調整する。
【0047】
観客の疲労度が所定の値以上である場合、つまり観客が疲労している場合、ステップS201によって走行中の車両30の車室内が暗くなり、またステップS202によって車室内が温かくなる。これにより、観客のイベント会場への及び/又はイベント会場からの移動中に、観客がリラックスしたり疲労回復したりする環境を提供することができる。ステップS200からステップS202、及び車両30による車室内の調整は、同時に行われてもよく、又は任意のタイミングで別々に行われてもよい。第1閾値及び第2閾値は、任意の値とすることができ、走行する地域、季節、時間帯、及び車外環境等により決められるが、この他にも任意の手法で決められてもよい。
【0048】
ステップS203:疲労度が所定の値未満であると判断された場合、制御部23は、各車両30の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、走行中における車室内の照明の明るさが照明目標値以上となるように調整する。
【0049】
ステップS204:ステップS203に続いて、制御部23は、各車両30の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、走行中における車室内の温度が温度目標値未満となるように調整する。
【0050】
観客の疲労度が所定の値未満である場合、つまり観客が疲労していない場合、ステップS201によって走行中の車両30の車室内が明るくなり、またステップS202によって車室内が涼しくなる。これにより、観客のイベント会場への及び/又はイベント会場からの移動中に、観客の気分が高揚するような環境を提供することができる。
【0051】
このように、第1例に係る決定処理によれば、ステップS200で疲労度が所定の値以上であるかどうかが判断され、観客の疲労度に基づきステップS200~S204で車両30の走行中における車室環境が設定される。したがって、観客の疲労度に合わせた適切な車室環境が提供され、観客のイベント体験が向上する。
【0052】
(決定処理の第2例)
上述したステップS101の決定処理の第2例について、図7を参照して説明する。第2例は、スポーツ競技の試合観戦に適用され、制御部23が生体情報と試合状況の組み合わせに基づいて復路における運行計画を決定する変形例である。制御部23は、第1例のステップS200において疲労度が所定の値未満であると判断した後に以下のステップを行う。前提として第2例では、イベント会場はスポーツ競技の試合会場とする。また、第2例は、観客がスポーツ競技の試合を観戦して帰宅する復路であるものとする。
【0053】
ステップS300:制御部23は、スポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得し、応援チームが優勢であるかどうかを判断する。
【0054】
応援チームを示す情報の取得には、任意の手法が採用可能である。応援チームが優勢であるとは、例えば、試合中において応援チームの得点が相手チームの得点を上回っている状況、又は実際に試合に勝利した状況のことをいう。応援チームが優勢でない、すなわち劣勢であるとは、例えば、試合中において応援チームの得点が相手チームの得点を下回っている状況、又は実際に試合に敗北した状況のことをいう。判断する時期は、本実施形態では試合終盤を想定しているが、この他にも任意の時期であってもよい。また、得点差を含む任意の条件から優勢であるかどうかが判断されてもよい。
【0055】
ステップS301:応援チームが優勢であると判断された場合、制御部23は、観戦した試合に関する振り返り映像を車両30内の配信コンテンツとして設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、復路において振り返り映像を車両30内で流す。
【0056】
振り返り映像は、試合のハイライト等、観戦した試合に関する任意の映像を含む。疲労度が低く、且つ応援チームが勝利した観客に振り返り映像を見せることにより、復路の移動中も観客の興奮や熱狂が維持される。
【0057】
ステップS302:応援チームが劣勢であると判断された場合、制御部23は、次の試合に関する情報を車両30内の配信コンテンツとして設定する。この設定に基づき、各車両30の制御部34は、復路において次の試合に関する情報を車両30内で流す。
【0058】
次の試合に関する情報は、応援チームが翌日以降に行う試合の日程、対戦相手、及び試合会場に関する情報を含む。疲労度が低いものの、応援チームが敗北した観客に次の試合に関する情報を知らせることにより、次の試合を応援する観客のモチベーションが向上する。
【0059】
このように、第2例に係る決定処理によれば、疲労度が低い観客において、ステップS300で応援チームが優勢であるかどうかが判断され、応援チームの優劣に基づき、ステップS301~S301で復路における車両30の配信コンテンツが設定される。したがって、観客が復路の移動中でも楽しめるような環境を提供でき、観客のイベント体験が向上する。
【0060】
また、ステップS200で疲労度が所定の値以上であると判断した観客についても、制御部23は、応援チームが優勢であるかどうかを判断してもよい。そして制御部23は、応援チームが劣勢であると判断した場合、試合終了前にイベント会場を出発するよう観客にレコメンドしてもよい。レコメンドするタイミングは、任意のタイミングであってもよい。その後、制御部34は、車両30が試合終了前にイベント会場を出発するよう車両30を制御してもよい。疲労度が高く、且つ応援チームが劣勢の観客は、試合終了後すぐに又は試合終了を待たずに会場から帰宅することが多い。このような観客にレコメンドすることで、混雑緩和が促進される。
【0061】
以上述べたように、情報処理装置20は、イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得する。そして情報処理装置20は、生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において複数の観客を輸送する1以上の車両30の運行計画を決定する。
【0062】
かかる構成によれば、イベント会場を訪れる複数の観客が、それぞれの生体情報に基づいて決定された運行計画に従い、イベント会場へ又はイベント会場から車両30で輸送される。観客は、生体情報に基づいて決定された運行計画に従い走行する車両30に乗車することにより、観客のユーザ体験が改善される。例えば、イベント会場への往路において観客が疲労している場合には、疲労回復を促すような車室環境に設定することで、移動中の観客のユーザ体験が改善される。したがって、移動中の観客のユーザ体験が改善される点で、イベント会場を訪れるユーザを輸送する技術が改善される。
【0063】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0064】
例えば、上述した実施形態において、情報処理装置20の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させてもよい。また、情報処理装置20の一部又は全部の構成要素を端末装置10に設けた実施形態も可能である。
【0065】
また、上述した実施形態において、情報処理装置20の動作フローをステップS100~S104、S200~S204、及びS300~S302に分けて説明した。しかしながら、一部のステップを併せて実施する又は一部のステップが省略された実施形態も可能である。例えば、制御部23は、ステップS203~S204とステップS300~S302を併せて行ってもよい。
【0066】
また、上述した実施形態において、複数の観客を複数の車両30に割り当てる際に、生体情報を用いる変形例も可能である。
【0067】
例えば、生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含む。そして制御部23は、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両30で輸送するように運行計画を決定してもよい。例えばスポーツの試合の終了後、帰宅する複数の観客を複数の車両30で輸送する際に、制御部23は、複数の観客の疲労度を取得し、疲労度が略一致する観客同士を同じ車両30に割り当てる。かかる構成によれば、疲労度がより近い観客が同じ車両30に乗車することになり、各観客により適した車内環境を提供することができる。これにより、観客のユーザ体験が改善される。
【0068】
また、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置20として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【0069】
また、上述した実施形態において、車両30は、運転手による運転を必要としない自動運転車両であってもよい。かかる場合において、情報処理装置20の制御部23は、各車両30に対して、決定された運行計画に従って運行するように指示を送信することによって、各車両30の自動運転を制御してもよい。
【0070】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
情報処理装置が実行する方法であって、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を含む、方法。
[付記2]
付記1に記載の方法であって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記情報処理装置は、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、方法。
[付記3]
付記2に記載の方法であって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記情報処理装置は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、方法。
[付記4]
付記2又は3に記載の方法であって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記情報処理装置は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、方法。
[付記5]
付記2から4のいずれか一項に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得すること、及び
前記試合において観客の疲労度が高く、且つ前記応援チームが劣勢である場合、試合終了前にイベント会場を出発するよう観客にレコメンドすることを更に含む、方法。
[付記6]
付記2から5のいずれか一項に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に含み、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、前記情報処理装置は、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、方法。
[付記7]
付記2から6のいずれか一項に記載の方法であって、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に含み、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、前記情報処理装置は、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、方法。
[付記8]
コンピュータに、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得すること、及び
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定すること
を実行させる、プログラム。
[付記9]
付記8に記載のプログラムであって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記コンピュータは、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、プログラム。
[付記10]
付記9に記載のプログラムであって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記コンピュータは、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、プログラム。
[付記11]
付記9又は10に記載のプログラムであって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記コンピュータは、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、プログラム。
[付記12]
付記9から11のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得すること、及び
前記試合において観客の疲労度が高く、且つ前記応援チームが劣勢である場合、試合終了前にイベント会場を出発するよう観客にレコメンドすることを更に実行させる、プログラム。
[付記13]
付記9から12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に実行させ、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、前記コンピュータは、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、プログラム。
[付記14]
付記9から13のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記コンピュータに、前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得することを更に実行させ、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、前記コンピュータは、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、プログラム。
[付記15]
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
イベント会場を訪れる複数の観客それぞれの生体情報を取得し、
前記生体情報に基づいて、イベント会場への往路及び/又は復路において前記複数の観客を輸送する1以上の車両の運行計画を決定する、情報処理装置。
[付記16]
付記15に記載の情報処理装置であって、
前記生体情報は、観客の疲労度を示す情報を含み、
前記制御部は、疲労度が略一致している観客同士を同じ車両で輸送するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
[付記17]
付記16に記載の情報処理装置であって、
疲労度が所定の値以上の場合、前記制御部は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値未満に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値以上に設定するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
[付記18]
付記16又は17に記載の情報処理装置であって、
疲労度が所定の値未満の場合、前記制御部は、各車両の走行中における車室内の照明目標値を第1閾値以上に設定し、及び/又は各車両の走行中における車室内の温度目標値を第2閾値未満に設定するように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
[付記19]
付記16から18のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得し、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが優勢である又は勝利した場合、復路において、前記試合に関する振り返り映像を流すように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
[付記20]
付記16から19のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、
前記イベント会場で開催されるスポーツ競技の試合に出場するチームのうち、観客の応援するチームとして設定された応援チームを示す情報を取得し、
前記試合において観客の疲労度が低く、且つ前記応援チームが劣勢である場合又は敗北した場合、復路において、各車両内で応援チームの次の試合に関するコンテンツを流すように前記運行計画を決定する、情報処理装置。
【符号の説明】
【0071】
1 システム
10 端末装置
11 通信部
12 測位部
13 出力部
14 入力部
15 記憶部
16 制御部
20 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 車両
31 通信部
32 測位部
33 記憶部
34 制御部
40 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7