IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧 ▶ 富士通テン株式会社の特許一覧

特開2024-142167情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142167
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054206
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100220663
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々田 洋一
(72)【発明者】
【氏名】野中 亮吾
(72)【発明者】
【氏名】宮田 亜衣
(72)【発明者】
【氏名】岡本 圭介
(72)【発明者】
【氏名】滝口 結花
(72)【発明者】
【氏名】柴野 菜穂子
(72)【発明者】
【氏名】志々目 裕太
(72)【発明者】
【氏名】岡田 強志
(72)【発明者】
【氏名】小松 昭太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】イベント会場の混雑を緩和する技術を改善する。
【解決手段】情報処理装置20は、複数の来場者から、イベント会場で販売される商品の事前購入を受付け、イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、商品を事前購入した商品購入者の人数が閾値を超えると、複数の車両のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者を乗車させるように配分して、イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が閾値を超えないように、複数の車両の運行計画を策定する制御部23を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置であって、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付け、前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分し、前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記来場者が所持する携帯端末と通信可能に接続される通信部を更に備え、
前記通信部は、前記携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促す、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記制御部は、前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらす、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録する記録部を更に備える、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記複数の来場者の前記各来場時の商品購入履歴に基づいて、前記商品を事前購入していないが、過去にいずれかのイベント会場で前記商品と同一カテゴリの商品を購入した履歴を有する見込み顧客の人数を推定し、前記商品購入者及び前記見込み顧客の合計人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者、前記見込み顧客、又は前記商品購入者及び前記見込み顧客の組合せを乗車させるように配分する、情報処理装置。
【請求項8】
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、
前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、
前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、
前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、
を実行する、情報処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理方法であって、
前記来場者が所持する携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促すことを更に実行する、情報処理方法。
【請求項10】
請求項8に記載の情報処理方法であって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらすことを更に実行する、情報処理方法。
【請求項11】
請求項8に記載の情報処理方法であって、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定することを更に実行する、情報処理方法。
【請求項12】
請求項8に記載の情報処理方法であって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、情報処理方法。
【請求項13】
請求項8から12のいずれか一項に記載の情報処理方法であって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録することを更に実行する、情報処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理方法であって、
前記複数の来場者の前記各来場時の商品購入履歴に基づいて、前記商品を事前購入していないが、過去にいずれかのイベント会場で前記商品と同一カテゴリの商品を購入した履歴を有する見込み顧客の人数を推定することと、
前記商品購入者及び前記見込み顧客の合計人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者、前記見込み顧客、又は前記商品購入者及び前記見込み顧客の組合せを乗車させるように配分することと、
を更に実行する、情報処理方法。
【請求項15】
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置に、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、
前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、
前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、
前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、
を実行させる、プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記来場者が所持する携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促すことを更に実行させる、プログラム。
【請求項17】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらすことを更に実行させる、プログラム。
【請求項18】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定することを更に実行させる、プログラム。
【請求項19】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、プログラム。
【請求項20】
請求項15から19のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録することを更に実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、イベント会場の混雑を緩和する技術が知られている。イベント会場では、商品又は飲食物等の販売が一般的に行われており、来場者にとっては商品等を家から持参する必要がなく利便性が高い。ここで、イベント会場の混雑緩和のため、例えばイベント会場で販売される商品の購入手続きを、電子決済により事前に受付ける手法が採用されている。
【0003】
また、イベント会場の混雑を緩和するため、例えば特許文献1には、イベントに参加する来場者をイベント会場へ輸送する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-80651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、商品の受取りは依然としてイベント会場で行われるため、商品を事前購入した来場者(以下、商品購入者という。)の人数が多いと、商品の受取待ちの商品購入者の行列ができてしまい、イベント会場が混雑する一因となっている。
【0006】
したがって、イベント会場の混雑を緩和する技術には改善の余地があった。
【0007】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、イベント会場の混雑を緩和する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置であって、前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付け、前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分し、前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定する制御部を備える。
【0009】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、を実行する。
【0010】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置に、前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の一実施形態によれば、イベント会場の混雑を緩和する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図3】複数の車両の出発時刻及び到着時刻をずらす構成を示す概要図である。
図4】商品購入者が商品を受取る店舗を、車両ごとに指定する構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施形態について説明する。
【0014】
(実施形態の概要)
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、車両10と、情報処理装置20と、携帯端末30とを備える。車両10、情報処理装置20、及び携帯端末30は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク2と通信可能に接続される。
【0015】
車両10は、例えば自動車であるが、これに限られず任意の車両であってもよい。自動車は、ガソリン車、BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、又はFCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)等であるが、これらに限られない。システム1が備える車両10の数は、任意に定められてもよい。
【0016】
本実施形態において車両10は、イベント会場へ複数の来場者を輸送する。来場者の人数に応じた台数の車両10が、出発時刻、到着時刻、又は出発時刻及び到着時刻をずらして運行されるものとしてもよい。車両10は、駅前広場などの所定の出発場所からイベント会場までの区間を運行するものとしてもよい。車両10は、イベント会場に複数の入場口(ゲート)がある場合、複数のゲートのそれぞれの前に到着するものとしてもよい。車両10は、ネットワーク2を介して、情報処理装置20と通信可能に接続される。
【0017】
情報処理装置20は、例えばサーバ装置等のコンピュータである。情報処理装置20は、ネットワーク2を介して車両10及び携帯端末30と通信可能に接続されている。
【0018】
携帯端末30は、例えば来場者が所持する携帯電話、スマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などである。携帯端末30は、ネットワーク2を介して、車両10及び情報処理装置20と通信可能に接続されている。
【0019】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置20は、複数の来場者から、イベント会場で販売される商品の事前購入を受付け、イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、商品を事前購入した商品購入者の人数が閾値を超えると、複数の車両のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者を乗車させるように配分し、イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が閾値を超えないように、複数の車両の運行計画を策定する。
【0020】
このように、本実施形態によれば、商品を事前購入した商品購入者の人数が閾値を超える場合、複数の車両10のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者を配分し、イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数を閾値以下にすることができる。このため、イベント会場に設置された1以上の店舗で商品を受取る商品購入者の行列は、所定時間ごとに解消される。したがって、イベント会場で商品の受取待ちの行列が上限人数を超えて長くなる蓋然性が低減する点で、イベント会場の混雑を緩和する技術が改善される。
【0021】
次に、システム1の各構成について詳細に説明する。
【0022】
(車両の構成)
図1に示すように、車両10は、通信部11と、測位部12と、記憶部13と、制御部14と、を備える。
【0023】
通信部11は、ネットワーク2に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば4G(4th Generation)若しくは5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応するが、これらに限られない。本実施形態において、車両10は、通信部11及びネットワーク2を介して情報処理装置20と通信する。
【0024】
測位部12は、車両10の位置情報を取得する1つ以上の装置を含む。具体的には、測位部12は、例えばGPSに対応する受信機を含むが、これに限られず、任意の衛星測位システムに対応する受信機を含んでもよい。
【0025】
記憶部13は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部13に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、車両10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、組み込みソフトウェア、及び情報処理装置20より受信した自車両の運行計画並びに自車両に乗車する複数の来場者の識別情報等を記憶してもよい。記憶部13に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク2から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0026】
制御部14は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部14は、車両10全体の動作を制御する。
【0027】
(情報処理装置の構成)
図1に示すように、情報処理装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
【0028】
通信部21は、ネットワーク2に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、情報処理装置20は、通信部21及びネットワーク2を介して車両10及び携帯端末30と通信する。
【0029】
記憶部22は、1つ以上のメモリを含む。記憶部22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、情報処理装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、データベース、及び複数の車両10の運行計画並びに複数の車両10それぞれに乗車する複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とが紐づけられた情報等等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク2から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0030】
制御部23は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。制御部23は、情報処理装置20全体の動作を制御する。
【0031】
(携帯端末の構成)
図1に示すように、携帯端末30は、通信部31と、測位部32と、入力部33と、出力部34と、記憶部35と、制御部36と、を備える。
【0032】
通信部31は、ネットワーク2に接続可能な少なくとも1つの通信モジュールを含んで
構成される。通信モジュールは、例えば、LTE、4G又は5G等の移動体通信規格に対
応した通信モジュールである。ただし、通信モジュールは、これに限定されない。通信モ
ジュールは、任意の通信規格に対応してよい。
【0033】
測位部32は、携帯端末30の位置情報を取得可能である。測位部32は、衛星測位シ
ステムに対応する少なくとも1つの受信モジュールを含んで構成される。受信モジュール
は、例えば、GPSに対応した受信モジュールである。ただし、受信モジュールは、これ
に限定されない。受信モジュールは、任意の衛星測位システムに対応した受信モジュール
であってよい。
【0034】
入力部33は、来場者による入力を受け付け可能な少なくとも1つの入力用インタフェースを含んで構成される。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイク等である。ただし、入力用インタフェースは、これに限定されない。
【0035】
出力部34は、データを出力可能である。出力部34は、データを出力可能な少なくと
も1つの出力用インタフェースを含んで構成される。出力用インタフェースは、例えば、
ディスプレイ又はスピーカ等である。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディ
スプレイ等である。ただし、出力用インタフェースは、これに限定されない。
【0036】
記憶部35は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部35に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部35は、携帯端末30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部35は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、組み込みソフトウェア、及びイベントのチケット、及び事前購入した商品の注文番号等を記憶してもよい。記憶部35に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク2から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0037】
制御部36は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路又はこれらの
組み合わせを含んで構成される。制御部36は、携帯端末30の各部を制御しながら、携帯端末30の動作に関わる処理を実行する。
【0038】
(情報処理装置の動作フロー)
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の動作について説明する。本動作は、イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両10の運行計画の策定に関する。
【0039】
ステップS101:制御部23は、イベントのチケットを購入した複数の来場者の識別情報を取得する。
【0040】
情報処理装置20は、来場者が所持する携帯端末30と通信可能に接続される通信部21を備える。制御部23は、通信部21及びネットワーク2を介して、イベントのチケットを販売する販売業者のサーバより、複数の来場者の識別情報を取得する。
【0041】
ステップS102:制御部23は、複数の来場者に、イベント会場で販売される商品の事前購入を促す。
【0042】
制御部23は、通信部21及びネットワーク2を介して、イベントのチケットを購入した来場者の携帯端末30に、イベント会場で販売される商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、来場者に商品の事前購入を促す。
【0043】
ステップS103:制御部23は、複数の来場者から、イベント会場で販売される商品の事前購入を受付ける。
【0044】
制御部23は、通信部21及びネットワーク2を介して、複数の来場者の携帯端末30の表示画面上に表示された専用ページから申し込まれた商品の事前購入を受付け、購入の決済を行い、携帯端末30に領収書、及びイベント会場で商品を受取る際に提示する注文番号などの情報を送信する。
【0045】
記憶部22は、複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録してもよい。記憶部22は、販売業者のサーバより取得した複数の来場者の識別情報に基づいて、今回の来場履歴と商品購入履歴とを、個々の来場者について記憶部22に記憶されている過去の来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とに追加する形で紐づけて記録してもよい。
【0046】
ステップS104:制御部23は、イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定する。
【0047】
イベント会場には、来場者収容人数、又は会場の規模などに応じた、事前購入された商品を配布する1以上の店舗が設置されている。商品購入者が店舗に行列することによる混雑を緩和するため、商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数が店舗ごとに定められている。所定時間Tとは、全店舗一律に課されている、行列する商品購入者全員に商品を配布するための所要時間をいう。所定時間Tは、本実施形態では、説明の便宜上10分とするが、10分に限定せず、任意に決定してもよい。したがって、各店舗の能力に応じ、所定時間T内に商品を配布可能な上限人数は異なる。そして、閾値とは、1以上の店舗のそれぞれの店舗で商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数を合計した数値をいう。たとえば、イベント会場に店舗6A及び店舗6Bが設置されており、商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数が店舗6Aでは10人、店舗6Bでは8人であるとした場合、閾値は18である。
【0048】
ステップS105:制御部23は、商品購入者の人数が閾値を超えているか否かを判定する。
【0049】
商品購入者とは、来場者であって、商品を事前購入した者をいう。
【0050】
ステップS106:制御部23は、商品を事前購入した商品購入者の人数が閾値を超えると、複数の車両のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者を乗車させるように配分する。
【0051】
複数の車両とは、商品購入者の人数を閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である。閾値を超える人数の商品購入者が乗車する車両10がイベント会場へ到着すると、商品購入者は、商品を受取るために、1以上の店舗に所定時間T以上行列することになるため、イベント会場が混雑する。制御部23は、商品購入者の行列による混雑を緩和するため、各車両に閾値以下の商品購入者を配分する。
【0052】
制御部23は、記憶部22に記憶された複数の来場者の各来場時の商品購入履歴に基づいて、商品を事前購入していないが、過去にいずれかのイベント会場で当該商品と同一カテゴリの商品を購入した履歴を有する来場者(以下、見込み顧客という。)の人数を推定し、商品購入者及び見込み顧客の合計人数が閾値を超えると、複数の車両のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者、見込み顧客、又は商品購入者及び見込み顧客の組合せを乗車させるように配分してもよい。
【0053】
見込み顧客とは、まだ商品を購入していないが、当該商品に興味・関心をある程度持っており、いずれは当該商品を購入する可能性がある来場者であるということができる。たとえば、来場者3Aが前回のスポーツイベントでチームXを応援するための応援旗を購入しているものとする。今回のイベントにもチームXが出場する場合、来場者3AがチームXを応援する応援旗を事前購入していない場合であっても、イベント会場で当該応援旗を購入する可能性がある。かかる場合、来場者3Aは見込み顧客と認定される。
【0054】
商品購入者と同様に、見込み顧客もイベント会場で商品の購入待ちの行列をつくるおそれがあるため、商品購入者、見込み顧客、又は商品購入者及び見込み顧客の組合せの人数を閾値以下となるよう、複数の車両のそれぞれに配分してもよい。
【0055】
ステップS107:制御部23は、イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が閾値を超えないように、複数の車両10の運行計画を策定する。かかる条件を満たす運行計画の具体例を以下に記述する。
【0056】
複数の車両10は、所定の出発場所からイベント会場へ来場者を輸送するものとし、制御部23は、商品購入者の人数が閾値を超える場合、複数の車両それぞれの所定の出発場所からの出発時刻及びイベント会場への到着時刻を、少なくとも所定時間Tだけずらすように、複数の車両の運行計画を策定してもよい。
【0057】
図3は、複数の車両10の出発時刻及び到着時刻をずらす構成を示す概要図である。なお、本実施例では、イベント会場4への交通手段は車両10のみであるものとする。図3に示すように、複数の車両10(例えば、3台の車両10A,10B,10C)が、出発場所5からイベント会場4への出発時刻及び到着時刻をそれぞれ10分間隔ずらして運行されている。このようにすると、イベント会場4へ同時に到着する商品購入者7の人数が閾値を超えることがなくなる。そして、車両10Aがイベント会場4へ到着すると、車両10Aに乗車していた来場者3Aのうちの商品購入者7A(商品購入者7Aは、複数人であるものとする。)は、イベント会場4内に設置された店舗6の全てである、店舗6A又は6Bへ移動する。たとえば、一方の店舗6Aに行列する人数の合計が、店舗6Aで商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数に達する場合は、超過した人数の商品購入者7Aは、未だ上限人数に達していない他方の店舗6Bに移動する。そして、イベント会場4へ同時に到着した商品購入者7Aの合計人数は、閾値以下に制限されているため、商品購入者7Aの全員が、所定時間T内(10分以内)に商品を受取ることが出来る。図3において、実線の幅広矢印は車両10Aの運行を示し、破線の幅広矢印は商品購入者7Aの歩行による移動を示す。図3において、店舗6A及び6Bはイベント会場4の外側に設置されているが、イベント会場4の内部に設置されていてもよい。
【0058】
このように、閾値以下の人数の商品購入者7を乗車させた車両10を、少なくとも所定時間T(10分)だけずらしてイベント会場4へ到着するよう、複数の車両10の運行計画を策定すれば、商品購入者7が1以上の店舗6で商品を所定時間T内に受取れるため、イベント会場4の混雑が緩和される。
【0059】
また、制御部23は、商品購入者の人数が閾値を超える場合、商品購入者7のそれぞれが商品を受取る店舗6を、車両10ごとに指定することにより、複数の車両の運行計画を策定してもよい。
【0060】
制御部23は、車両10ごとに、乗車する商品購入者7が商品を受取る店舗6を、指定してもよい。図4において、車両10Aに乗車する商品購入者7Aが商品を受取る店舗は店舗6Aと指定されている場合、車両10Aがイベント会場4へ到着すると、商品購入者7Aは店舗6Aへ移動する。また、車両10Aに乗車する商品購入者7Aを複数のグループに分け、グループごとに商品を受取る店舗を指定してもよい。たとえば、車両10Aに乗車する商品購入者7A1は店舗6Aで、商品購入者7A2は店舗6Bで商品を受取るよう指定する。かかる構成によれば、イベント会場4へ同時に到着する商品購入者7の人数は閾値以下であるため、商品を所定時間T内に商品購入者7に配布することが出来るのに加え、商品購入者7がイベント会場4内を右往左往することがなくなり、商品購入者7が指定された店舗6へ移動する動線が短絡される点で、イベント会場4の混雑を緩和する技術が更に改善される。
【0061】
本実施形態に係る情報処理装置20は、複数の来場者3から、イベント会場4で販売される商品の事前購入を受付け、イベント会場4に設置された1以上の店舗6のそれぞれにおいて商品を所定時間Tあたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、商品を事前購入した商品購入者7の人数が閾値を超えると、複数の車両10のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者7を乗車させるように配分し、イベント会場4へ同時に到着する商品購入者7の人数が閾値を超えないように、複数の車両10の運行計画を策定する。
【0062】
かかる構成によれば、商品を事前購入した商品購入者の人数が閾値を超える場合、複数の車両10のそれぞれに、閾値以下の人数の商品購入者7を配分し、イベント会場4へ同時に到着する商品購入者7の人数を閾値以下にすることができる。このため、イベント会場4に設置された1以上の店舗6で商品を受取る商品購入者7の行列は、所定時間Tごとに解消される。したがって、イベント会場4で商品の受取待ちの行列が上限人数を超えて長くなる蓋然性が低減する点で、イベント会場4の混雑を緩和する技術が改善される。
【0063】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0064】
例えば、上述した実施形態において、情報処理装置20の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。また、情報処理装置20の一部の構成要素を車両10に設けた実施形態も可能である。たとえば、イベント会場で販売される商品の事前購入を受付ける動作が、情報処理装置20の制御部23と、車両10の制御部14とに、分散して配置されていてもよい。
【0065】
また、上述した実施形態において、制御部23は、複数の車両10をそれぞれ1台ずつイベント会場へ運行させる運行計画を策定した。しかし、制御部23は、2台以上の車両10に、閾値以下の人数の商品購入者を分乗させて同時にイベント会場に到着する運行計画を策定してもよい。
【0066】
また、例えば汎用のコンピュータを、上述した実施形態に係る情報処理装置20として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る情報処理装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用のコンピュータのメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、プロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体としても実現可能である。
【0067】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置であって、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付け、前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定し、前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分し、前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定する制御部を備える、情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置であって、
前記来場者が所持する携帯端末と通信可能に接続される通信部を更に備え、
前記通信部は、前記携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促す、情報処理装置。
[付記3]
付記1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記制御部は、前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらす、情報処理装置。
[付記4]
付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定する、情報処理装置。
[付記5]
付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、情報処理装置。
[付記6]
付記1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録する記録部を更に備える、情報処理装置。
[付記7]
付記6に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記複数の来場者の前記各来場時の商品購入履歴に基づいて、前記商品を事前購入していないが、過去にいずれかのイベント会場で前記商品と同一カテゴリの商品を購入した履歴を有する見込み顧客の人数を推定し、前記商品購入者及び前記見込み顧客の合計人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者、前記見込み顧客、又は前記商品購入者及び前記見込み顧客の組合せを乗車させるように配分する、情報処理装置。
[付記8]
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、
前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、
前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、
前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、
を実行する、情報処理方法。
[付記9]
付記8に記載の情報処理方法であって、
前記来場者が所持する携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促すことを更に実行する、情報処理方法。
[付記10]
付記8又は9に記載の情報処理方法であって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらすことを更に実行する、情報処理方法。
[付記11]
付記8から10のいずれか一項に記載の情報処理方法であって、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定することを更に実行する、情報処理方法。
[付記12]
付記8から11のいずれか一項に記載の情報処理方法であって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、情報処理方法。
[付記13]
付記8から12のいずれか一項に記載の情報処理方法であって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録することを更に実行する、情報処理方法。
[付記14]
付記13に記載の情報処理方法であって、
前記複数の来場者の前記各来場時の商品購入履歴に基づいて、前記商品を事前購入していないが、過去にいずれかのイベント会場で前記商品と同一カテゴリの商品を購入した履歴を有する見込み顧客の人数を推定することと、
前記商品購入者及び前記見込み顧客の合計人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者、前記見込み顧客、又は前記商品購入者及び前記見込み顧客の組合せを乗車させるように配分することと、
を更に実行する、情報処理方法。
[付記15]
イベント会場へ複数の来場者を輸送する複数の車両の運行計画を策定する情報処理装置に、
前記複数の来場者から、前記イベント会場で販売される商品の事前購入を受付けることと、
前記イベント会場に設置された1以上の店舗のそれぞれにおいて前記商品を所定時間あたりに配布可能な上限人数の合計値を閾値として設定することと、
前記商品を事前購入した商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両のそれぞれに、前記閾値以下の人数の前記商品購入者を乗車させるように配分することと、
前記イベント会場へ同時に到着する商品購入者の人数が前記閾値を超えないように、前記複数の車両の運行計画を策定することと、
を実行させる、プログラム。
[付記16]
請求項15に記載のプログラムであって、
前記来場者が所持する携帯端末に前記商品を購入する専用ページに遷移させる情報を送信して、前記来場者に前記商品の事前購入を促すことを更に実行させる、プログラム。
[付記17]
請求項15又は16に記載のプログラムであって、
前記複数の車両は、所定の出発場所から前記イベント会場へ来場者を輸送し、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記複数の車両それぞれの前記所定の出発場所からの出発時刻及び前記イベント会場への到着時刻を、少なくとも前記所定時間だけずらすことを更に実行させる、プログラム。
[付記18]
付記15から17のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記商品購入者の人数が前記閾値を超えると、前記商品購入者のそれぞれが前記商品を受取る店舗を、車両ごとに指定することを更に実行させる、プログラム。
[付記19]
付記15から18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記複数の車両は、前記商品購入者の人数を前記閾値で除して得た値の小数点以下を切上げた台数の車両である、プログラム。
[付記20]
付記15から19のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記複数の来場者の識別情報と、来場履歴と、各来場時の商品購入履歴とを紐づけて記録することを更に実行させる、プログラム。
【符号の説明】
【0068】
1 システム
2 ネットワーク
3,3A-3C 来場者
4 イベント会場
5 出発場所
6,6A,6B 店舗
7,7A,7B, 7A1, 7A2 商品購入者
10,10A-10C 車両
11 通信部
12 測位部
13 記憶部
14 制御部
20 情報処理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 携帯端末
31 通信部
32 測位部
33 入力部
34 出力部
35 記憶部
36 制御部
図1
図2
図3
図4