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特開2024-142219表示制御システムおよび表示制御システムの表示制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142219
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】表示制御システムおよび表示制御システムの表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 3/00 20060101AFI20241003BHJP
   B66B 1/46 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B66B3/00 G
B66B3/00 L
B66B3/00 M
B66B1/46 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054294
(22)【出願日】2023-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】井上 元太
【テーマコード(参考)】
3F303
3F502
【Fターム(参考)】
3F303CB31
3F303DA02
3F303DB12
3F303DC05
3F502JA05
3F502JA06
3F502KA19
3F502MA16
3F502MA29
(57)【要約】
【課題】エレベータの利用者に対して表示する情報の視認性を向上させる。
【解決手段】表示制御システム(100)は、利用者の顔の位置を認識する認識部(111)と、認識された位置に応じた表示態様でエレベータ(3)の運行に関する情報を乗場または乗りかごに設けられる表示部(13)に表示させる表示制御部(113)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御部と、
前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
表示制御システム。
【請求項2】
前記表示装置は、前記エレベータの乗場、および、かご内の少なくともいずれかに設けられ、
前記表示領域は、前記エレベータを利用するための前記利用者による操作入力を受付可能な入力領域である、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記認識部は、
前記表示領域の近傍に配された撮像部によって撮像された撮像画像を複数の部分領域に分割し、
前記認識された位置を含む前記部分領域を特定し、
前記表示制御部は、
前記特定された部分領域に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記表示領域に表示させる情報を立体的な視覚効果を用いて表示させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記表示装置と前記利用者との距離を検出する距離検出部を備え、
前記表示制御部は、
検出された前記距離に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記表示装置は、前記エレベータの行先階を登録するための入力操作を受付可能な行先階登録装置が備える表示装置である、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項7】
エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップと、
前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識ステップと、を含み、
前記表示制御ステップにおいて、
前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
表示制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータを利用する利用者に対して表示される画面を制御する表示制御システムおよび表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの行先階登録装置に行先階の入力をする際に、利用者の入力を誤認識してしまう可能性を低減する技術が存在する。
【0003】
例えば、特許文献1には、利用者による行先階の入力を検出する検出範囲を、行先階を表示する表示範囲を含み、かつ該表示範囲よりも拡大した範囲とすることで、入力の誤認識を低減する行先階登録装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6655518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
エレベータの利用者が行先階登録装置に対して表示する情報の視認性には、さらに向上する余地がある。
【0006】
本発明の一態様は、エレベータの利用者に対して表示する情報の視認性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御システムは、エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御部と、前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識部と、を備え、前記表示制御部は、前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示制御方法は、エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップと、前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識ステップと、を含み、前記表示制御ステップにおいて、前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる。
【0009】
本発明の各態様に係る表示制御システムは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記表示制御システムが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記表示制御システムをコンピュータにて実現させる表示制御システムの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、エレベータの利用者に対して表示する情報の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る表示制御システムの構成を示すブロック図である。
図2】行先階登録装置の表示部および表示部に表示される表示領域の表示例を示す概略図である。
図3】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図4】行先階登録装置を正面視した状態を示す図である。
図5】撮像画像の例を示す図である。
図6】行先階登録装置および行先階登録装置を見る利用者を側面視した状態を示す図である。
図7】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図8】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図9】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図10】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図11】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図12】表示部に表示される表示領域の表示例を示す図である。
図13】表示制御システムにおいて行われる処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。
図14】表示部に表示される表示領域の別の例を示す図である。
図15】表示部に表示される表示領域の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<表示制御システム100の概要>
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る表示制御システム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示制御システム100は、行先階登録装置1、エレベータ制御装置2およびエレベータ3を備える。なお、表示制御システム100が備える各装置はそれぞれ複数設けられていてもよい。例えば、行先階登録装置1は、エレベータ3の利用者Uが利用可能な階床毎に設けられていてもよい。
【0013】
表示制御システム100は、エレベータ3の運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる行先階登録装置1の表示部13(表示装置)に表示させる。表示領域とは、エレベータ3を利用するための利用者Uによる操作入力を受付可能な入力領域である。表示領域は、例えば利用者Uが行先階として希望する階床を入力するためのボタン、入力した階床を示す情報、割り当てられた号機、および呼び登録が完了したことを示すメッセージ等の情報が表示される領域である。また、表示領域は、これらの情報が表示される領域の一部、例えば利用者Uによる階床の入力を受け付けるボタンのうち、階床を示す数字が表示される領域であってもよい。
【0014】
図2は、行先階登録装置1の表示部13および表示部13に表示される表示領域の表示例を示す概略図である。例えば図2に示すように、表示制御システム100は、表示領域として利用者Uが希望する行先階を入力可能な画面を表示部13に表示させる。
【0015】
図2に示すように、表示領域として表示される画面には、行先階を入力するための数字を示すボタンが含まれる。また、表示領域には、数字以外にも文字および記号等を示すボタンが含まれていてよい。
【0016】
例えば、図2に示すように、表示領域には、エレベータ3の行先階として地下階を指定するためのボタン(図2において「-」と表記されたボタン)が含まれていてよい。また、表示領域には、避難階として設定された階床を行先階として指定するためのボタン(図2において「★」と表記されたボタン)が含まれていてよい。なお、これらのボタンに表記される文字および記号は例示であり、適宜他の文字および記号等が表記されていてもよい。
【0017】
利用者Uが行先階として地下1階を希望する場合、該利用者Uは、「-」を示すボタンを選択し、その後数字の「1」を示すボタンを選択する操作を行うことで、表示制御システム100において希望の階床を行先階とする行先階呼びが登録される。なお、エレベータ3が設けられる建物に地下階が存在しない場合、当該ボタンは表示されなくともよい。
【0018】
また、災害発生時など、利用者Uが行先階として避難階を希望する場合、該利用者Uは、「★」を示すボタンを選択する操作を行うことで、表示制御システム100において避難階を行先階とする行先階呼びが登録される。なお、エレベータ3が設けられる建物において避難階が設定されていない場合、当該ボタンは表示されなくともよい。
【0019】
また、表示制御システム100は、表示領域を見ている利用者Uの顔の位置を認識し、認識された利用者Uの顔の位置に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。例えば、表示制御システム100は、利用者Uが表示部13を正面から見ていると認識した場合、図2に示すような表示態様で表示領域を表示する。
【0020】
図3は、表示部13に表示される表示領域の表示例を示す図である。なお、図3および後述する図10図12に示す表示例は、表示部13を正面視した状態を示す。例えば、表示制御システム100は、利用者Uの顔がある方向にボタンが傾いて見えるように表示領域を表示させる。具体的には、利用者Uの顔が表示部13に対して斜め上方向に位置していることが認識された場合、表示制御システム100は、図3に示すように、表示領域が斜め上方向に傾いた状態に見えるように表示を制御する。これにより、斜め上方向から表示部13を見る利用者Uにとって表示領域を視認しやすい状態で表示領域が表示される。
【0021】
利用者Uがエレベータ3の運行に関する情報を表示している行先階登録装置1を利用する場合、表示部13に対して正面から該情報を見るとは限らない。例えば、行先階登録装置1の正面に他者が立っている場合、または利用者Uが表示部13よりも背が高い(または低い)場合、利用者Uは表示部13に対して斜め方向など正面方向以外の方向から表示部13の表示を確認しなければならない。このような場合、表示部13に表示されている情報を利用者Uが視認しにくい可能性がある。
【0022】
ここで、本発明に係るエレベータ3の表示制御システム100は、エレベータ3に関する情報を見ている利用者Uの顔の位置に応じた表示態様で、エレベータ3に関する情報を表示部13に表示する。これにより、表示部13の正面から表示部13を正面から見ることができない利用者Uに対しても、表示領域に表示されている情報を容易に視認させることが可能である。
【0023】
<表示制御システム100の構成>
以下、表示制御システム100が備える各構成について詳細に説明する。
【0024】
[エレベータ制御装置2およびエレベータ3]
エレベータ制御装置2は、利用者の入力に基づく行先階呼びの登録を行い、登録した行先階呼びに基づきエレベータ3の動作を制御する。エレベータ制御装置2は、行先階登録装置1と通信可能に接続されており、行先階登録装置1から、利用者によって入力された行先階を示す情報を含む呼び登録依頼を受信する。エレベータ制御装置2は、呼び登録依頼を受信すると、受信した行先階を示す情報に基づき、行先階呼びを登録する。
【0025】
呼び登録が完了すると、エレベータ制御装置2は、呼び登録が完了したことを示す情報を行先階登録装置1に送信する。エレベータ3が複数存在する場合、エレベータ制御装置2は、割り当てられたエレベータ3の号機を示す情報を行先階登録装置1に送信する。エレベータ制御装置2は、登録した行先階呼びに基づき、エレベータ3を動作させる。
【0026】
エレベータ3は、エレベータ制御装置2の制御に従って動作し、階床間の移動および乗場での扉の開閉を行う。
【0027】
[行先階登録装置1]
行先階登録装置1は、エレベータ3の乗場、および、かご内の少なくともいずれかに設けられる。行先階登録装置1がエレベータ3の乗場に設けられる装置である場合、行先階登録装置1は、エレベータ3が停止可能な各階床の乗場にそれぞれ設けられていてもよい。また、行先階登録装置1がエレベータ3のかご内に設けられる装置である場合であって、エレベータ3が複数基存在する場合、行先階登録装置1は、複数のエレベータ3のそれぞれに設けられていてもよい。
【0028】
図1に示すように、行先階登録装置1は、制御部11、撮像部12、表示部13(表示装置)、入力部14および記憶部15を備える。制御部11は、行先階登録装置1において行われる各処理を実行する。図1に示すように、制御部11は、認識部111、距離検出部112、表示制御部113および受付部114を備える。制御部11の詳細については後述する。
【0029】
撮像部12は、表示領域の近傍に配され、表示領域の周囲を撮像するカメラ等の装置である。撮像部12は、撮像した画像を制御部11に出力する。
【0030】
表示部13は、エレベータ3の行先階を登録するための入力操作を受付可能な行先階登録装置1が備える表示装置である。例えば、表示部13は、制御部11の制御に従い画面を表示可能なディスプレイ等の装置である。また、表示部13は、入力部14を兼ねるタッチパネルであってもよい。表示部13が表示する画面には、エレベータ3の運行に関する情報を表示する表示領域が含まれる。
【0031】
表示領域は、エレベータ3を利用するための利用者Uによる操作入力を受付可能な入力領域である。行先階登録装置1では、利用者Uの顔が認識された位置に応じた表示態様で該表示領域が表示される。
【0032】
利用者Uが行先階登録装置1に対してエレベータ3の運行に関する操作を入力する場合、正面から入力操作ができるとは限らない。このような場合、表示部13に表示されている入力領域(例えば、タッチ操作を受け付けるGUI等)を利用者Uが視認しにくく、利用者Uが誤操作を入力してしまう可能性が高くなる。
【0033】
ここで、上記の構成によれば、入力領域の視認性を向上させることが可能である。これにより、利用者Uによる入力操作の正確性を向上させることができる。
【0034】
入力部14は、利用者Uによる入力を受付可能なタッチパネル等の装置であり、表示部13を兼ねている。入力部14は、利用者Uによる入力操作に応じた信号を制御部11に出力する。例えば、利用者Uが入力部14であるタッチパネルに触れた場合、入力部14は、利用者Uが触れた位置を示す信号を制御部11に出力する。
【0035】
記憶部15は、行先階登録装置1において用いられる情報を記憶している。例えば、記憶部15は、利用者Uが利用可能な階床を示す情報を記憶している。また、記憶部15は、行先階呼び登録を行った利用者Uの顔を示す情報と登録された行先階呼びを示す識別情報とを対応付けて記憶している。
【0036】
認識部111は、表示領域を見ている利用者Uの顔を検出し、該利用者Uの行先階登録装置1に対する顔の位置を認識する。
【0037】
認識部111は、呼び登録に関する入力が行われていない状態において、利用者Uを新たに検出した場合、当該利用者Uの顔の位置を認識する。具体的には、認識部111は、利用者Uの目の特徴を示すデータを検出し、検出された利用者Uの目が存在する位置を、利用者Uの顔の位置として認識する。
【0038】
また、認識部111は、表示領域の近傍に配された撮像部12によって撮像された撮像画像を複数の部分領域Aに分割し、認識された位置を含む部分領域Aを特定する。
【0039】
図4は、行先階登録装置1を正面視した状態を示す図であり、図5は、撮像画像の例を示す図である。認識部111は、利用者Uの顔の表示部13に対する位置を特定する。例えば、認識部111は、撮像部12が撮像可能な領域を複数の部分領域A、例えば図4に示す9つの部分領域A1~A9に分割し、利用者Uの顔が部分領域Aのいずれに位置するかを特定する。認識部111は、利用者Uの顔が含まれる部分領域Aを特定することで、表示領域を見ている利用者Uの顔の位置を正確に認識することができる。よって、表示領域に表示されている情報を利用者Uに容易に視認させることが可能である。
【0040】
図5に示すように、認識部111は、撮像部12から取得した撮像画像を、9つの部分領域A1~A9に分割し、部分領域A1~A9のうち、利用者Uの顔がいずれの部分領域Aに含まれるかを特定する。なお、部分領域Aの分割数は9つに限られない。例えば、認識部111は、撮像画像を4つの部分領域Aに分割してもよい。
【0041】
認識部111は、認識した利用者Uの顔の位置を示す情報を距離検出部112に出力する。また、認識部111は、特定した利用者Uの顔が位置する部分領域Aを示す情報を表示制御部113に出力する。
【0042】
距離検出部112は、表示部13と利用者Uとの距離を検出する。図6は、行先階登録装置1および行先階登録装置1を見る利用者Uを側面視した状態を示す図である。図6において、行先階登録装置1の表示部13の中心を基準点Pとする。距離検出部112は、基準点Pから利用者Uの顔までの距離(図6の符号601で示す距離)を表示部13と利用者Uとの距離として検出する。距離検出部112は、検出した表示部13と利用者Uとの距離を示す情報を表示制御部113に出力する。
【0043】
表示制御部113は、表示部13における表示を制御する。図7図9は、表示部13に表示される表示領域の表示例を示す図である。例えば、表示制御部113は、利用者Uが行先階を入力するための画面を表示部13に表示させる。図7に示すように、当該画面には、利用者Uが入力した階床を示す情報(図7の符号701)、利用者Uによる入力操作を受付可能なボタン(図7の符号702等)およびボタンに対応する階床を示す数字(図7の符号703等)を示す表示領域が含まれる。
【0044】
また、表示制御部113は、エレベータ制御装置2から利用者Uの入力に基づく行先階呼びの登録が完了したことを示す情報を受信すると、登録された行先階呼びに関する情報を含む画面を表示部13に表示させる。当該画面には、図8に示すように、登録された行先階(図8の符号801)および割り当てられたエレベータ3の号機(図8の符号802)を示す表示領域が含まれる。
【0045】
また、表示制御部113は、エレベータ制御装置2から利用者Uの入力に基づく行先階呼びの登録が失敗したことを示す情報を受信すると、行先階呼びの登録が失敗したことを示す情報を含む画面を表示部13に表示させる。当該画面には、図9に示すように、入力された階床が登録できないことを示す情報(図9の符号901)、および入力された階床を示す情報(図9の符号902)が表示領域として含まれる。
【0046】
また、当該画面には、利用者Uによる新たな行先階を指定する入力操作を受付可能なボタン(図9の符号903)、およびボタンに対応する階床を示す数字(図9の符号904)が表示領域として含まれる。
【0047】
また、表示制御部113は、撮像画像に基づき認識された利用者Uの顔の位置に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。撮像画像に複数の利用者Uが写っている場合、表示制御部113は、行先階呼びを行っていない利用者Uの顔の位置に応じた表示制御を行う。具体的には、表示制御部113は、記憶部15を参照し、行先階呼びの登録を行った利用者Uの顔を示す情報と登録された行先階呼びを示す識別情報とが対応付けられた情報を参照する。表示制御部113は、当該情報に基づき、既に行先階呼びの登録を行った利用者Uの顔を特定し、撮像画像に該利用者Uの顔が写っている場合、該利用者Uを表示制御の対象から除外する。
【0048】
表示制御部113は、特定された部分領域Aに応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。図10図12は、表示部13に表示される表示領域の表示例を示す図である。図3および図10図12に示すように、表示制御部113は、利用者Uの顔が位置していると特定された部分領域Aに向けて表示領域を表示させる。
【0049】
例えば、利用者Uの顔が部分領域A7に位置していると特定された場合、表示制御部113は、図3に示すような表示態様で表示領域を表示させる。具体的には、表示制御部113は、基準点Pを基準として部分領域A7方向に傾いて見えるように表示領域を表示させる。
【0050】
具体的には、表示制御部113は、表示領域として表示させる画面に含まれる情報の各々をそれぞれ利用者Uの顔が位置する部分領域Aに向けて表示させる。1つのボタン(図3の符号301)を例に挙げると、表示制御部113は、当該ボタンの部分領域A7に近い領域を縮小し、部分領域A7から遠い領域を拡大して表示させる。また、図3に示すように、表示制御部113は、表示部13に表示させる複数のボタンの各々を、上述したボタンと同様に傾けて表示させる。これにより、表示領域として表示される各ボタンは、部分領域A7側から表示部13を見る利用者Uにとって、図2に示すような表示部13を正面から見たときの画面に近い見え方となるように表示される。
【0051】
別の例として、利用者Uの顔が部分領域A3に位置していると特定された場合、表示制御部113は、当該ボタンの部分領域A3に近い領域を縮小し、部分領域A3から遠い領域を拡大して表示させる。また、図10に示すように、表示制御部113は、表示部13に表示させる複数のボタンの各々を、上述したボタンと同様に傾けて表示させる。
【0052】
また、図11および図12に示すように、表示制御部113は、表示部13に表示させる階床を示す数字のみを表示領域とし、当該表示領域の表示態様を制御してもよい。また、表示制御部113は、登録された行先階呼びに基づく行先階および割り当てられた号機を示す表示領域、例えば図8の符号801および符号802に示す領域の表示態様を制御してもよい。その他、表示制御部113は、行先階呼び登録に失敗したときに表示部13に表示される各情報の表示態様を制御してもよい。具体的には、表示制御部113は、図9の符号901~符号904に示す、行先階呼び登録に失敗したことを示す情報、入力された階床を示す情報、新たな行先階の入力を受付可能なボタン、およびボタンに対応する数字および記号の表示態様を制御してもよい。また、表示制御部113は、行先階の入力を受付可能なボタン以外の各種操作を受付可能なボタンおよび該ボタンに対応する数字、記号、および文字の表示態様を制御してもよい。例えば、図11および図12に示すように、表示制御部113は、表示領域に表示される「0」~「9」の数字、および「-」並びに「★」等の記号の表示態様を制御してもよい。
【0053】
表示制御部113は、検出された距離に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。例えば、検出された距離が所定の閾値よりも大きい場合、表示制御部113は、表示部13に表示させる文字およびボタンの少なくともいずれかを拡大して表示させる。表示制御部113が利用者Uと表示部13との距離に応じた表示態様で表示領域を表示させることで、表示部13に近い利用者Uにも、表示部13から遠い利用者Uにも、表示領域を視認させることができる。
【0054】
また、表示制御部113は、検出された距離に応じて、表示させる情報を変更してもよい。例えば、検出された距離が所定の閾値よりも大きい場合、表示制御部113は、既に登録済みの行先階呼びに基づく行先階を示す情報を表示させてもよい。また、行先階登録装置1が乗場に設けられる装置である場合であって、エレベータ3が複数基存在する場合、表示制御部113は、既に登録済みの行先階呼びに対して割り当てられたエレベータ3の号機を示す情報も表示させてよい。これにより、行先階登録装置1から遠い位置にいる利用者Uは、既に登録済の行先階呼びに関する情報を認識することができる。また、利用者Uが希望する行先階が既に登録済である場合、該利用者Uが行先階登録装置1に接近して操作する必要がなくなる。これにより、行先階登録装置1を操作する必要がない利用者Uが行先階登録装置1に接近する可能性を低減し、他の利用者Uに対する利便性を向上させることが出来る。
【0055】
以上のように、表示制御部113は、認識された利用者Uの顔の位置に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。これにより、表示部13の正面から表示部13を正面から見ることができない利用者Uに対しても、表示領域に表示されている情報を容易に視認させることが可能である。
【0056】
受付部114は、入力部14に対する入力操作の内容を受け付ける。例えば、受付部114は、利用者Uが行先階として希望する階床を指定する入力操作を受け付ける。受付部114は、受け付けた階床を行先階とする行先階呼び登録を、エレベータ制御装置2に対して要求する。
【0057】
行先階呼びの登録が完了したことを示す情報を取得すると、受付部114は、行先階呼びの登録が完了したことおよび登録された行先階を示す情報を表示制御部113に出力する。行先階登録装置1が乗場に設けられる装置であり、エレベータ3が複数基存在する場合、受付部114は、行先階呼びに対して割り当てられた号機を示す情報をエレベータ制御装置2から受信し、表示制御部113に出力する。また、受付部114は、検出された利用者Uの顔を示す情報と登録された行先階呼びを示す識別情報とを対応付けて記憶部15に記憶する。
【0058】
<表示制御システム100において行われる処理の流れの一例>
図13は、表示制御システム100において行われる処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。以下では、表示制御システム100において、表示制御部113が行先階を入力可能な画面を表示部13に表示させる例について説明する。なお、表示制御システム100では、表示制御部113がいずれの画面を表示する場合であっても同様の処理を行ってよい。
【0059】
認識部111は、所定の間隔で撮像部12によって撮像された撮像画像を取得する。認識部111は、取得した撮像画像から利用者Uを検出するまで(S1でYESになるまで)、撮像画像の取得を続ける。
【0060】
認識部111が利用者Uを検出すると(S1でYES)、撮像画像に基づき表示領域を見ている利用者Uの顔の位置を認識する(S2:認識ステップ)。また、認識部111は、撮像画像において利用者Uの顔が含まれる部分領域Aを特定する(S3)。認識部111は、特定した利用者Uの顔が含まれる部分領域Aを示す情報を表示制御部113に出力する。また、認識部111は、認識した利用者Uの顔の位置を示す情報を距離検出部112に出力する。距離検出部112は、利用者Uの顔の位置に基づき、利用者Uと行先階登録装置1の表示部13との距離を検出する(S4)。距離検出部112は、検出した距離を示す情報を表示制御部113に出力する。
【0061】
表示制御部113は、エレベータ3の運行に関する情報を表示する表示領域を表示部13に表示させる(S5:表示制御ステップ)。例えば、表示制御部113は、認識された利用者Uの位置に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。具体的には、表示制御部113は、利用者Uの顔が位置する部分領域Aが存在する方向に表示領域を傾けて画面を表示させる。
【0062】
また、表示制御部113は、検出された距離に応じた表示態様で表示領域を表示部13に表示させる。具体的には、表示制御部113は、検出された距離が予め設定された所定地以上である場合、表示領域に表示させる情報を拡大して表示させる。
【0063】
<変形例1>
表示制御システム100における画面表示の態様は、上述したものに限られない。図14および図15は、表示部13に表示される表示領域の別の例を示す図である。図14および図15に示すように、表示制御部113は、表示領域に表示させる情報を、立体的な視覚効果を用いて表示させてもよい。具体的には、表示制御部113は、表示領域を利用者Uの顔が存在する部分領域Aに向けて突出させて表示させてもよい。
【0064】
立体的な視覚効果を用いた表示は、平面的な表示に比べて、正面から視認できない利用者Uにとっても視認しやすい場合がある。上記の構成によれば、表示領域を利用者Uに視認させやすくすることができる。
【0065】
<変形例2>
上述した実施形態において、認識部111は、撮像画像における利用者Uの顔が含まれる部分領域Aを特定し、表示制御部113は、当該部分領域Aに基づき表示制御を行っていた。
【0066】
ここで、認識部111は、他の方法で利用者Uの顔の位置を特定してもよい。例えば、認識部111は、撮像画像に基づき、利用者Uの顔を認識可能な空間内において、基準点Pを基準として利用者Uの顔が位置する座標を特定してもよい。また、表示制御部113は、特定された座標が存在する方向に向けて表示領域を回転させて表示させてもよい。当該空間では、表示部13が存在する面をXY平面とし、基準点Pに対して垂直な線をZ軸とする。
【0067】
表示制御部113は、基準点Pと利用者Uの顔が存在する座標とを結ぶ直線に対して垂直な平面となるように、表示領域をX軸およびY軸を中心に回転させて表示させる。
【0068】
上述のように表示制御部113が制御を行うことで、利用者Uの顔が存在する方向に対してより正確に表示領域が表示されるため、利用者Uが表示領域を視認しやすくなる。
【0069】
<変形例3>
表示制御システム100は、検出した利用者Uが眼鏡を着用しているか否かを判定してもよい。利用者Uが眼鏡を着用している場合、表示制御部113は、表示部13と利用者Uとの距離に関わらず、表示領域を拡大して表示させてもよい。
【0070】
これにより、目が悪く表示領域として表示される情報を確認することが比較的困難な利用者Uに対する表示領域の視認性を向上させることができる。
【0071】
〔ソフトウェアによる実現例〕
表示制御システム100(以下、「システム」と呼ぶ)の機能は、当該システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部11に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0072】
この場合、上記システムは、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記実施形態で説明した各機能が実現される。
【0073】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0074】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0075】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0076】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示制御システムは、エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御部と、前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識部と、を備え、前記表示制御部は、前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる。
【0077】
本発明の態様2に係る表示制御システムは、上記態様1において、前記表示装置は、前記エレベータの乗場、および、かご内の少なくともいずれかに設けられ、前記表示領域は、前記エレベータを利用するための前記利用者による操作入力を受付可能な入力領域であってもよい。
【0078】
本発明の態様3に係る表示制御システムは、上記態様1または2において、前記認識部は、前記表示領域の近傍に配された撮像部によって撮像された撮像画像を複数の部分領域に分割し、前記認識された位置を含む前記部分領域を特定し、前記表示制御部は、前記特定された部分領域に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させてもよい。
【0079】
本発明の態様4に係る表示制御システムは、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記表示制御部は、前記表示領域に表示させる情報を立体的な視覚効果を用いて表示させてもよい。
【0080】
本発明の態様5に係る表示制御システムは、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記表示装置と前記利用者との距離を検出する距離検出部を備え、前記表示制御部は、検出された前記距離に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させてもよい。
【0081】
本発明の態様6に係る表示制御システムは、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記表示装置は、前記エレベータの行先階を登録するための入力操作を受付可能な行先階登録装置が備える表示装置であってもよい。
【0082】
本発明の態様7に係る表示制御方法は、エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップと、前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識ステップと、を含み、前記表示制御ステップにおいて、前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる。
【0083】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0084】
1 行先階登録装置
3 エレベータ
11 制御部
12 撮像部
13 表示部(表示装置)
14 入力部
100 表示制御システム
111 認識部
112 距離検出部
113 表示制御部
A1~A9 部分領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御部と、
前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させ
前記認識部は、
前記表示領域の近傍に配された撮像部によって撮像された撮像画像を複数の部分領域に分割し、
前記認識された位置を含む前記部分領域を特定し、
前記表示制御部は、
前記特定された部分領域に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
表示制御システム。
【請求項2】
前記表示装置は、前記エレベータの乗場、および、かご内の少なくともいずれかに設けられ、
前記表示領域は、前記エレベータを利用するための前記利用者による操作入力を受付可能な入力領域である、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記表示領域に表示させる情報を立体的な視覚効果を用いて表示させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記表示装置と前記利用者との距離を検出する距離検出部を備え、
前記表示制御部は、
検出された前記距離に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記表示装置は、前記エレベータの行先階を登録するための入力操作を受付可能な行先階登録装置が備える表示装置である、
請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項6】
エレベータの運行に関する情報を表示する表示領域を、乗場または乗りかごに設けられる表示装置に表示させる表示制御ステップと、
前記表示領域を見ている利用者の顔の位置を認識する認識ステップと、を含み、
前記表示制御ステップにおいて、
前記認識された位置に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させ
前記認識ステップにおいて、
前記表示領域の近傍に配された撮像部によって撮像された撮像画像を複数の部分領域に分割し、
前記認識された位置を含む前記部分領域を特定し、
前記表示制御ステップにおいて、
前記特定された部分領域に応じた表示態様で前記表示領域を前記表示装置に表示させる、
表示制御方法。