(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142225
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 8/02 20060101AFI20241003BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20241003BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20241003BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241003BHJP
【FI】
F21S8/02 430
F21V23/00 120
F21V23/00 160
F21S8/02 420
F21V23/06
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054301
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 和広
(72)【発明者】
【氏名】大道 祐紀
(72)【発明者】
【氏名】村上 詩歩
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA04
3K014HA03
(57)【要約】
【課題】電源装置の高さを低くすることができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具A1は、光源30と、支持板40と、取付板5と、電源装置6と、を備える。支持板40は、一方の面側に光源30を支持する。取付板5は、支持板40の他方の面側に配置され、支持板40との間に空間領域部50を有する。電源装置6は、取付板5における支持板40とは反対側に配置される。電源装置6は、点灯回路基板61と、ケース62と、を有する。ケース62は、点灯回路基板61を収容し、取付板5側が解放している。支持板40は、空間領域部50へ突出する突出部41を有する。取付板5は、突出部41の一部が挿入可能な逃し部9を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
一方の面側に前記光源を支持する支持板と、
前記支持板の他方の面側に配置され、前記支持板との間に空間領域部を有する取付板と、
前記取付板における前記支持板とは反対側に配置される電源装置と、
を備え、
前記電源装置は、
点灯回路基板と、
前記点灯回路基板を収容し、前記取付板側が解放したケースと、を有し、
前記支持板は、前記空間領域部へ突出する突出部を有し、
前記取付板は、前記突出部の一部が挿入可能な逃し部を備える、
照明器具。
【請求項2】
前記ケースの内側に絶縁部材を更に有する、
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記逃し部は、開口部を有し、前記開口部の縁に電線保護部を備える、
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記逃し部は、ブリッジで形成される凹部である、
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項5】
前記突出部は、コネクタである、
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項6】
前記突出部は、ネジである、
請求項1又は2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に照明器具に関し、より詳細には、電源装置を備える照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、照明器具が記載されている。この照明器具は、器具本体と、前記器具本体に取り付けられる点灯ユニットとを備える。前記点灯ユニットは、1つ又は複数の光源ユニットと、電波を媒体とした無線通信を行う無線通信装置と、取付板と、を有する。取付板は、少なくとも一部が金属製であって、表面に前記光源ユニットが取り付けられており、かつ、裏面に前記無線通信装置が取り付けられている。また前記点灯ユニットは、前記取付板の前記裏面に取り付けられて前記光源ユニットに電力を供給して点灯させる電源装置を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明器具では、器具本体の高さ及び器具本体を天井に固定するボルトの位置が制限されており、電源装置の高さが高くなると、これらの制限によって、器具本体に点灯ユニットを取り付けることができなくなる場合があった。
【0005】
本開示は、電源装置の高さを低くすることができる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る照明器具は、光源と、支持板と、取付板と、電源装置と、を備える。前記支持板は、一方の面側に前記光源を支持する。前記取付板は、前記支持板の他方の面側に配置され、前記支持板との間に空間領域部を有する。前記電源装置は、前記取付板における前記支持板とは反対側に配置される。前記電源装置は、点灯回路基板と、ケースと、を有する。前記ケースは、前記点灯回路基板を収容し、前記取付板側が解放している。前記支持板は、前記空間領域部へ突出する突出部を有する。前記取付板は、前記突出部の一部が挿入可能な逃し部を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、電源装置の高さを低くすることができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態に係る照明器具の下方から見た分解斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の光源ユニットの上方から見た分解斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の光源ユニットの下方から見た分解斜視図である。
【
図4】
図4は、同上の取付板の下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の説明では、特に断りのない限り、
図1~5に示す向きにおいて上下左右及び前後の各方向を規定する。
【0010】
(実施形態)
(1)概要
本実施形態の照明器具A1は、光源30と、支持板40と、取付板5と、電源装置6と、を備える。支持板40は、一方の面側に光源30を支持する。取付板5は、支持板40の他方の面側に配置される。また取付板5は、支持板40との間に空間領域部50を有する。電源装置6は、取付板5における支持板40とは反対側に配置される。電源装置6は、点灯回路基板61と、ケース62と、を有する。ケース62は、点灯回路基板61を収容し、取付板5側が解放している。支持板40は、空間領域部50へ突出する突出部41を有する。取付板5は、突出部41の一部が挿入可能な逃し部9を備える(
図5参照)。
【0011】
本実施形態では、光源30を支持する支持板40に、光源30を支持する側の面とは反対側の面に、光源30と電気的に接続されるコネクタなどの突出部41が突出することがある。このような突出部41は、電源装置6と電気的に接続されるため、電源装置6に対応する位置に配置されるが、この場合、支持板40と電源装置6との間に突出部41が介在すると、電源装置6の支持板40からの突出寸法(電源装置6の高さ)が大きくなることがある。そこで、本実施形態では、逃し部9により突出部41の一部が空間領域部50からケース62に挿入されるようにしている。これにより、突出部41の突出長さを逃し部9で吸収することができ、電源装置6の高さを低くすることができる。そして、電源装置6の高さが低くなると、器具本体の高さ及び器具本体を天井に固定するボルトの位置による制限が少なくなる。
【0012】
(2)詳細
本実施形態に係る照明器具A1は、器具本体1と、器具本体1に対して着脱可能に取り付けられる点灯ユニット2とを備えている。
【0013】
器具本体1は、角筒状の枠体10と、矩形平板状の天板11とが結合されることにより、下面に開口部を有する矩形箱状に形成されている。天板11の右端には、矩形の窓孔12が設けられている。
【0014】
枠体10は、左右方向に対向する一対の第1側板100と、前後方向に対向する一対の第2側板101とを有する。一対の第1側板100は、おおよそ矩形板状に形成されている。一対の第2側板101は、おおよそ矩形板状に形成されている。枠体10は、一対の第1側板100の左右両端に、一対の第2側板101の左右両端がそれぞれ溶接されて構成されている。
【0015】
天板11は、鋼板などの金属板によって矩形の平板状に形成されている。また、天板11は、給電用の電源線が挿通される挿通孔110が設けられている。挿通孔110に挿通される電源線は、天板11の下面に固定される端子台に電気的に接続される。さらに、天板11は、建物の躯体に埋め込まれている吊りボルトが挿通される複数(図示例では3つ)のボルト挿通孔112が前後方向に一列に並べて設けられている。
【0016】
器具本体1は、吊りボルト113に固定される。吊りボルト113は、コンクリート等の躯体115の埋込孔に挿入されて、躯体115の下面に突出している。そして、天板11のボルト挿通孔112に挿通された吊りボルト113に、ナット114が締め付けられて、器具本体1が吊りボルト113に固定される。また器具本体1は、天井材116に設けた開口に嵌め込まれて配置される(
図5参照)。
【0017】
点灯ユニット2は、複数(2つ)の光源ユニット3、電源装置6、支持部材4、取付板5、無線通信ユニット7などを備えている(
図2及び
図3参照)。
【0018】
光源ユニット3の各々は、長方形状の実装基板31の実装面(下面)に、光源30として多数のLEDを実装して構成されている。各LEDは、例えば、白色光を放射する照明用白色LEDである。これら複数のLEDは、実装基板31の実装面に格子状に配置され、実装面に形成されている配線導体(銅はく)を介して互いに電気的に接続されている。また、各実装基板31の実装面には、配線導体を介して各LEDと電気的に接続されたレセプタクルコネクタ等のコネクタが実装されている。コネクタは、後述の突出部41であって、電源装置6の出力線に結線されたプラグコネクタと抜き差し可能に接続される。2つの光源ユニット3は、支持板40の下面411に、左右方向に間隔を空けて並ぶようにして、ねじ止めにより取り付けられる(
図3参照)。
【0019】
電源装置6は、2つの光源ユニット3の各々を点灯させるように構成される。つまり、電源装置6は、光源であるLED30を点灯させるように構成される。電源装置6は、プリント配線板などに電子部品が実装されて構成された電源回路を有する点灯回路基板61と、この点灯回路基板61を収容するケース62とを有している(
図5参照)。
【0020】
電源回路は、入力コネクタ、整流器、力率改善回路、降圧型のDC/DCコンバータ、出力コネクタなどを備える。電源回路は、入力コネクタから入力する交流電力を直流電力に変換した後、変換後の直流電力を出力コネクタから電線(出力線)を介して出力する。直流電力は、出力線の先端に結線されたプラグコネクタ及びレセプタクルコネクタを介して各光源ユニット3の各光源(LED)30に供給される。
【0021】
ケース62は、金属製の板材によって長尺の箱状に形成されている。ケース62は、入力コネクタ及び出力コネクタを露出するようにして点灯回路基板61を内部に収容している。電源装置6は、取付板5の上面510に、ケース62の長手方向を前後方向に一致させるようにして取付板5にねじ止めされている。
【0022】
またケース62の内側には絶縁部材63を更に有する。絶縁部材63は、ポリエステルなどの合成樹脂で形成されるシート材であって、電気的絶縁性を有する。絶縁部材63は、例えば、点灯回路基板61と取付板5との間に設けることによって、取付板5や支持板40に対する点灯回路基板61の電気的絶縁性を得られやすくなる。
【0023】
無線通信ユニット7は、合成樹脂製のハウジング70、信号ケーブル、プラグコネクタ72などを備えている(
図2参照)。無線通信ユニット7は、ハウジング70内に収容されているアンテナで受信する無線信号(例えば、920MHz帯の電波を媒体とする無線信号)から制御指令を取得するように構成されている。なお、無線信号は、送信機から送信され、照明器具A1の点灯・消灯及び/又は調光などを行うための制御指令を伝送している。無線通信ユニット7は、信号ケーブル並びにプラグコネクタを介して、無線信号から取得した制御指令を電源装置6の電源回路へ伝送するように構成されている。なお、プラグコネクタ72は、電源装置6に設けられているレセプタクルコネクタと電気的に接続される。電源装置6の電源回路は、無線通信ユニット7から伝送されてくる制御指令に応じて、出力コネクタから出力する直流電力を調整して光源ユニット3を点灯・消灯及び調光するように構成されている。
【0024】
無線通信ユニット7は、取付板5の上面510に取り付けられている(
図6参照)。取付板5には、無線通信ユニット7のハウジング70の一部(アンテナが収容されているアンテナ収容部700)が挿通される孔500が設けられている(
図4参照)。無線通信ユニット7のハウジング70は、アンテナ収容部700が孔500に挿通された状態で取付板5の上面510に固定されている。
【0025】
パネルユニット8は、パネル80、パネル枠81、4つの固定ばね82などを備えている(
図1及び
図2参照)。パネル80は、透光性を有して矩形平板状に形成されている。パネル80は、例えば、拡散材が混入されたアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂で形成されることが好ましい。
【0026】
パネル枠81は、矩形の枠状に形成されている。また、パネル枠81は、上面から上向きに立ち上がる周壁810が全周に渡って設けられている。パネル枠81は、周壁810の内側にパネル80及び点灯ユニット2が収められた状態で支持板40に周壁810がねじ止めされることで点灯ユニット2と結合されている。
【0027】
4つの固定ばね82は、いずれも金属製の線材で構成されたねじりコイルばねである。4つの固定ばね82は、コイル820と、コイル820の両端から互いに離れる向きに伸びた一対の腕821とを、それぞれ有している。ただし、一対の腕821は、先端部分がほぼ直角に曲げられている。これら4つの固定ばね82は、連結金具83によってパネル枠81の前後両側の周壁810にそれぞれ2つずつ取り付けられている(
図2参照)。
【0028】
パネル枠81は、4つの固定ばね82のそれぞれの腕821が器具本体1の枠体10の4つの孔1011にそれぞれ挿入され、コイル820のばね力によって一対の腕821が孔1011の周縁に引っ掛かることにより、器具本体1に取り付けられる。
【0029】
支持部材4は、正方形の支持板40と、支持板40の4つの辺からそれぞれ下向きに突出する4つの側板42とを有している。支持板40は、上下方向の両面である、上面410及び下面411を有する。ただし、支持板40と4つの側板42とは、亜鉛鋼板などの金属板が曲げ加工されて一体に形成されることが好ましい。4つの側板42の各々は、細長い長方形状に形成されている。支持板40は、一方の面(下面411)側に光源30を支持する。
【0030】
支持板40には、突出孔401が形成されている。突出孔401は支持板40を上下方向に貫通している。突出孔401は支持板40の左右方向の中央部よりも一方側(左側)に寄って設けられている。突出孔401は複数(2つ)設けられており、複数の突出孔401は前後方向に並んで形成されている。
【0031】
各突出孔401には突出部41が設けられている。本実施形態では、突出部41は光源ユニット3のコネクタである。すなわち、光源ユニット3は、支持板40の下面411に取り付けられているが、光源30に電気的に接続されるコネクタが、突出部41として、突出孔401を通じて支持板40の上面410側に突出している。
【0032】
取付板5は、亜鉛鋼板などの金属板が曲げ加工されて形成される。取付板5は、前後方向に長い矩形板状に形成されている。取付板5の左端と右端には、それぞれ、脚片51が設けられている。各脚片51は断面略L字状に形成され、前後方向に長く形成され、取付板5の全長にわたって設けられている。また各脚片51は、取付板5の下面511よりも下方に突出している。
【0033】
取付板5には、逃し部9が設けられている。本実施形態では、逃し部9は開口部91で形成されている。開口部91は取付板5を上下方向で貫通するように形成されている。すなわち、開口部91は取付板5の上面510と下面511とに開口している。また、開口部91は取付板5の法線方向から見て略四角形に形成されている。開口部91の縁には、電線保護部92が設けられている。電線保護部92は、開口部91を全周にわたって囲うように設けられている。電線保護部92は、開口部91の縁にブッシングなどの他の部材を装着することにより形成されている。この場合、ブッシングは、合成樹脂やゴムなどの成形品を使用することができる。電線保護部92により、開口部91を通す電線が開口部91の縁に擦れないようにすることができ、電線が破損しにくくなる。
【0034】
取付板5は、支持板40の他方の面(上面410)側に配置される。取付板5は、支持板40の上面410に脚片51を載せてネジ等で固定することができる。従って、取付板5の下面511と支持板40の上面と410とが対向して配置される。支持板40は、支持板40との間に空間領域部50を有する。すなわち、取付板5の下面511と支持板40の上面と410との間に空間が設けられ、この空間が空間領域部50として形成される。従って、逃し部9である開口部91は、空間領域部50に連通している。
【0035】
取付板5は、突出部41の上方に配置される。つまり、支持板40は、空間領域部50へ突出する突出部41を有する。また取付板5に形成した逃し部9の開口部91は、突出部41の上方に配置される。そして、開口部91には突出部41の一部(上端部)が挿入される。つまり、取付板5は、突出部41の一部が挿入可能な逃し部9を備えている。このように支持板40の上面410に突出する突出部41は、空間領域部50に収容され、さらに突出部41の上端部が開口部91に挿入されて逃されることになる。従って、取付板5の下面511と支持板40の上面410との間に突出部41が突出していても、突出部41の突出寸法を空間領域部50及び逃し部9で吸収することができる。よって、電源装置6の支持板40の上面410から高さを低くすることができる。
【0036】
本実施形態では、電源装置6は、支持板40の左右方向の中央部よりも一方側(左側)にずれている。従って、電源装置6は、器具本体1のボルト挿通孔112の真下に配置されない。よって、ボルト挿通孔112に挿通される吊りボルト113の下方に電源装置6が配置されず、吊りボルト113と電源装置6とが当たりにくくなる。
【0037】
(3)変形例
実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0038】
上記実施形態では、電線保護部92はブッシングを設けて形成したが、これに限らず、例えば、開口部91の縁を凸曲(カール)させて電線保護部92を形成してもよい。
【0039】
上記実施形態では、逃し部9は開口部91で形成したが、これに限らず、逃し部9は、ブリッジで形成される凹部であってもよい。この場合、逃し部9は、取付板5の一部を切り起こして凹部を形成することができる。また凹部の開口と対向する凹部の底面の一部には、電線等を通すために、孔を開けておくのが好ましい。
【0040】
上記実施形態では、突出部41がコネクタである場合について説明したが、これに限らず、突出部41はネジであってもよい。ここで、ネジは、支持板40に光源ユニット3などの部材を固定するものを例示することができる。
【0041】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る照明器具(A1)は、光源(30)と、支持板(40)と、取付板(5)と、電源装置(6)と、を備える。支持板(40)は、一方の面側に光源(30)を支持する。取付板(5)は、支持板(40)の他方の面側に配置され、支持板(40)との間に空間領域部(50)を有する。電源装置(6)は、取付板(5)における支持板(40)とは反対側に配置される。電源装置(6)は、点灯回路基板(61)と、ケース(62)と、を有する。ケース(62)は、点灯回路基板(61)を収容し、取付板(5)側が解放している。支持板(40)は、空間領域部(50)へ突出する突出部(41)を有する。取付板(5)は、突出部(41)の一部が挿入可能な逃し部(9)を備える。
【0042】
この態様によれば、逃し部(9)により突出部(41)の一部が空間領域部(50)からケース(62)に挿入されることになり、電源装置(6)の高さを低くすることができる、という利点がある。
【0043】
第2の態様は、第1の態様に係る照明器具(A1)であって、ケース(62)の内側に絶縁部材(63)を更に有する。
【0044】
この態様によれば、点灯回路基板(61)と取付板(5)との電気的な絶縁性を絶縁部材(63)により確保しやすくなる、という利点がある。
【0045】
第3の態様は、第1又は2の態様に係る照明器具(A1)であって、逃し部(9)は、開口部(91)を有し、開口部(91)の縁に電線保護部(92)を備える。
【0046】
この態様によれば、開口部(91)を通す電線を電線保護部(92)で保護することができる、という利点がある。
【0047】
第4の態様は、第1~3のいずれか1つの態様に係る照明器具(A1)であって、逃し部(9)は、ブリッジで形成される凹部である。
【0048】
この態様によれば、逃し部(9)により突出部(41)の一部が空間領域部(50)からケース(62)に挿入されることになり、電源装置(6)の高さを低くすることができる、という利点がある。
【0049】
第5の態様は、第1~4のいずれか1つの態様に係る照明器具(A1)であって、突出部(41)は、コネクタを含む。
【0050】
この態様によれば、逃し部(9)によりコネクタの一部が空間領域部(50)からケース(62)に挿入されることになり、電源装置(6)の高さを低くすることができる、という利点がある。
【0051】
第6の態様は、第1~5のいずれか1つの態様に係る照明器具(A1)であって、突出部(41)は、ネジを含む。
【0052】
この態様によれば、逃し部(9)によりネジの一部が空間領域部(50)からケース(62)に挿入されることになり、電源装置(6)の高さを低くすることができる、という利点がある。
【符号の説明】
【0053】
A1 照明器具
30 光源
40 支持板
41 突出部
5 取付板
50 空間領域部
6 電源装置
61 点灯回路基板
62 ケース
9 逃し部
91 開口部
92 電線保護部