(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014230
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】移設方法及び連結構造
(51)【国際特許分類】
B66C 7/00 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
B66C7/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116905
(22)【出願日】2022-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000203977
【氏名又は名称】日鉄テックスエンジ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067736
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃
(74)【代理人】
【識別番号】100192212
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 貴明
(74)【代理人】
【識別番号】100200001
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 明彦
(74)【代理人】
【識別番号】100203910
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 健弘
(72)【発明者】
【氏名】榊原 智平
【テーマコード(参考)】
3F202
【Fターム(参考)】
3F202CA02
3F202CB01
(57)【要約】
【課題】既設レールを新たな場所に移設する場合に、移設先において簡易な構成により強度を確保することができる既設レールの移設方法を提供する。
【解決手段】
離間して配置された複数の支持柱10に支持されるとともにクレーンが走行する複数の既設レール21を移設先に移設する既設レール21の移設方法であって、既設レール21に連接される延長レール22を複数の支持柱10に取り付ける取付工程と、取付工程で取り付けられた延長レール22間に既設レール21を配置する配置工程と、延長レール22と配置工程で配置された既設レール21とをピン接合により接合する接合工程と、火打により接合工程により接合された延長レール22を取付工程により取り付けられた支持柱10に固定する固定工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
離間して配置された複数の支持柱に支持されるとともにクレーンが走行する複数の既設レールを移設先に移設する既設レールの移設方法であって、
前記既設レールに連接される延長レールを前記複数の支持柱に取り付ける取付工程と、
前記取付工程で取り付けられた前記延長レール間に前記既設レールを配置する配置工程と、
前記延長レールと前記配置工程で配置された前記既設レールとをピン接合により接合する接合工程と、
火打により前記接合工程により接合された前記延長レールを前記取付工程により取り付けられた前記支持柱に固定する固定工程と、
を有することを特徴とする既設レールの移設方法。
【請求項2】
前記複数の支持柱のそれぞれは、トラス構造を有するH鋼であり、
前記火打は、前記延長レールの長手方向に沿って前記支持柱の両側にそれぞれ1つずつ設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の既設レールの移設方法。
【請求項3】
前記火打は長尺な板状をなす部材であり、平面視で前記既設レールの延伸方向に対して斜めになるように配置され、側面視では床面に対して水平に配置されていること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の既設レールの移設方法。
【請求項4】
前記既設レールは、屋内の壁に沿って上下に平行に配置された走行レールであり、
前記クレーンは、前記走行レールを走行するウォールクレーンであること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の既設レールの移設方法。
【請求項5】
離間して配置された複数の支持柱に支持されるとともにクレーンが走行する複数の既設レールの連結構造であって、
前記複数の支持柱に取り付けられた状態で前記既設レールに連接される延長レールと、
前記延長レール間に配置された前記既設レールと前記延長レールとをピン接合により接合する接合部材と、
前記接合部材により前記既設レールに接合された前記延長レールを、該延長レールが取り付けられた前記支持柱に固定する火打と、
を備えることを特徴とする既設レールの連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンが走行する既設レールの移設方法及び連結構造に関し、特に延長レールを火打により支持柱に固定する場合の移設方法及び連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、倉庫内において重量がある荷物を効率的に搬送するためにクレーンが使用されている。クレーンは、長手方向に沿って間隔を隔てて配置された支持柱に支持されるクレーンガーダー(レール)上を走行する。支持柱の間隔が長く、またクレーンが搬送する荷物の重量が大きい場合にはクレーンガーダーの強度が不足して撓んだ状態となるため、様々な対策が講じられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、クレーンガーダー(レール)の補強構造が開示されている。補強構造は、既設のクレーンガーダー(既設レール)の直近のスペースに新設クレーン支柱(支持柱)を新しく設け、この新設クレーン支柱頂部に補強ガーダーを載置・固定して設け、既設のガーダー支柱と新設クレーン支柱を繋ぎ材で連結固定して一体構造体として補強するものである。このような構成をとることにより、クレーンの鉛直方向の荷重については、新設ガーダーと既設のメインガーダーが上面構及び下面構で連結しているために、この2つのガーダーを一体とした断面で負担することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載の補強構造では、既設のレールを他の建物等に移設して使用することは想定されていなかったため、支持柱の配置により長さが不足するという状況は生じなかった。既設レールの移設先の支持柱の配置により長さが不足する場合には、既設レールに新たなレールを追加してレール全体を伸長する必要があるが、伸長すればそれだけ応力が増大するため、レールを補強する必要性が生じる。レールを補強するためには、例えば溶接による補強が考えられるが、熱溶接による鋼材の変形、補強作業による重量増大等の問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、既設レールを新たな場所に移設する場合に、移設先において簡易な構成により強度を確保することができる既設レールの移設方法及び連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、離間して配置された複数の支持柱に支持されるとともにクレーンが走行する複数の既設レールを移設先に移設する既設レールの移設方法であって、前記既設レールに連接される延長レールを前記複数の支持柱に取り付ける取付工程と、前記取付工程で取り付けられた前記延長レール間に前記既設レールを配置する配置工程と、前記延長レールと前記配置工程で配置された前記既設レールとをピン接合により接合する接合工程と、火打により前記接合工程により接合された前記延長レールを前記取付工程により取り付けられた前記支持柱に固定する固定工程とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る既設レールの移設方法において、前記複数の支持柱のそれぞれは、トラス構造を有するH鋼であり、前記火打は、前記延長レールの長手方向に沿って前記支持柱の両側にそれぞれ1つずつ設けられているものとしてもよい。
【0009】
本発明に係る既設レールの移設方法において、前記火打は長尺な板状をなす部材であり、平面視で前記既設レールの延伸方向に対して斜めになるように配置され、側面視では床面に対して水平に配置されているものとしてもよい。
【0010】
本発明に係る既設レールの移設方法において、前記既設レールは、屋内の壁に沿って上下に平行に配置された走行レールであり、前記クレーンは、前記走行レールを走行するウォールクレーンであるものとしてもよい。
【0011】
また、本発明は、離間して配置された複数の支持柱に支持されるとともにクレーンが走行する複数の既設レールの連結構造であって、前記複数の支持柱に取り付けられた状態で前記既設レールに連接される延長レールと、前記延長レール間に配置された前記既設レールと前記延長レールとをピン接合により接合する接合部材と、前記接合部材により前記既設レールに接合された前記延長レールを、該延長レールが取り付けられた前記支持柱に固定する火打とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明によれば、既設レールを新たな場所に移設する場合に、移設先において簡易な構成により強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】建物に設置されたクレーン及び既設レールを示す模式的な斜視図である。
【
図2】クレーンがレールを走行する際の模式的な図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る既設レールの移設手順を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る既設レールが延長レールに連接された状態を表す模式的な要部拡大図である。
【
図5】支持柱の上下に延長レールが取り付けられた状態を示す模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、建物に設置された連結体100を示す図である。連結体100は、倉庫等の建物200内において複数の支持柱10と、支持柱10に支持される走行レール20と、走行レール20上を走行するクレーン30とを有して構成される。なお、以下の説明では、走行レール20が延びる方向をX方向とし、クレーン30が移動する方向をY方向とし、支持柱10が延びる方向(上下方向)をZ方向とする。
【0016】
支持柱10は、建物200内において上下方向(Z方向)に延びる金属製の柱である。支持柱10は、建物200内において、左右において一列に所定の間隔(数メートルから十数メートル)を隔てて離間して配置されている。支持柱10は、例えばH鋼等の金属製の部材であるが、強度を有しているのであればいかなる素材により構成されていてもよい。建物200内における支持柱10の本数、間隔は、特に限定されるものではない。
【0017】
走行レール20は、支持柱10に支持された状態で水平方向(X方向)に直線状に延びる、複数のレール(既設レール)により構成される金属製の部材である。走行レール20は、建物200内において、一方側(紙面手前側)から他方側(紙面奥行側)にかけて左右一対の状態で連続的に延びている。走行レール20を構成する既設レールは、例えば金属製の部材であるが、強度を有しているのであればいかなる素材により構成されていてもよい。走行レール20は、左右に二対以上設けられていてもよい。
【0018】
クレーン30は、一対の走行レール20に跨って左右に延びるように配置されている。クレーン30は、走行レール20に沿って水平方向(X方向)に沿って走行することで、建物200内において荷物や資材等を運搬する。クレーン30は、建物200内において1個のみ設けられてもよく、2個以上設けられてもよい。
図1には、クレーン30が天井クレーンである例を示しているが、これに限定されず、ウォールクレーン(壁クレーン)をはじめ、レール上を走行することができるのであればいかなる種類のクレーンであってもよい。
【0019】
図2は、走行レール20とクレーン30との関係を示す模式的な拡大図である。図に示すように、クレーン30は、ガーダ31と、車輪32と、トロリ33と、ワイヤ34と、フック35とを有して構成されている。
【0020】
ガーダ31は、クレーン30の中央部分に設けられる棒状の部材であり、左右方向(Y方向)に延びるように走行レール20間に配置されている。車輪32は、ガーダ31の両側に設けられ(一歩側のみ図示)、走行レール20の上部又は側面に接するように配置されている。トロリ33は、ガーダ31において左右方向に移動可能な状態で設けられている。トロリ33にはワイヤ34が取り付けられ、ワイヤ34の先端にはフック35が設けられている。
【0021】
車輪32が走行レール20上を走る(移動する)ことにより、クレーン30は前後方向(X方向)に移動することができる。トロリ33は、ガーダ31において左右方向(Y方向)に移動することができる。これにより、クレーン30はフック35に取り付けた荷物や資材等を、前後方向及び左右方向に自由に移動させることができる。
【0022】
ところで、
図1に示す連結体100を、同じ建物200内において、あるいは他の建物200へと移設することが必要な場合がある。連結体100を移設する場合には、複数の支持柱10、走行レール20及びクレーン30を一体的に移設するが、移設先の状況次第では支持柱10の配置される間隔が異なる場合がある。走行レール20の長さは予め決められた一定の長さであるが、支持柱10同士の間隔が長くなった場合には、走行レール20の長さが足りない状況が発生する。このような状況下にあっては、走行レール20自体の長さを延長する必要が生じる。以下の説明では、支持柱10同士の間隔がこれまでよりも長くなったことを前提とする。また、走行レール20は、予め長さが決定されている複数の既設レール21と、既設レール21間に配置される延長レール22により構成されることとする。
【0023】
図3において、既設レール21の移設方法を説明する。先ず、
図3(a)に示すように、各支持柱10に延長レール22を取り付ける(取付工程)。ここで、既設レール21は、既に建物200内ないにおいて存在していた既存のレールであり、予め長さが決められたものである。一方、延長レール22は、移設先において既設レール21間に生じた隙間を埋めるために配置されるものである。そこで、支持柱10同士の間隔及び既設レール21の長さを考慮した上で延長レール22の長さを決定し、この延長レール22を支持柱10に取り付ける。なお、延長レール22は単一の部材により構成されていてもよく、複数の部材により構成されていてもよい。
【0024】
次に、
図3(b)に示すように、延長レール22間に既設レール21を配置する(配置工程)。具体的には、図に示すように、既設レール21と延長レール22が隙間なく連続して接するように、既設レール21を延長レール22に連接させる。既設レール21と延長レール22とは、例えばピン接合により接合されていればよい。但し、これに限定されることなく、既設レール21と延長レール22が強固に固定されるのであれば、いかなる接合方法により接合されていてもよい。
【0025】
更に、
図3(c)に示すように、既設レール21に接合された延長レール22を、この延長レール22が取り付けられた支持柱10に対して火打40により固定する(固定工程)。具体的には、図に示すように、延長レール22と、この延長レール22自体が取り付けられた支持柱10とを固定するように火打40を配置する。
図3(c)は、火打40を支持柱10側から見たものである。火打40は、側面視では床面に対して水平に配置されている。火打40の詳細については後述する。
【0026】
図4は、既設レール21が延長レール22に連接された状態を表す模式的な要部拡大図である。図に示すように、延長レール22は支持柱10に支持され、延長レール22の両側に既設レール21が配置され、両者が走行レール20を構成している。支持柱10は、上下方向に延びる一対の柱部材10a、10bとこれらの間に複数の補強部11を有するトラス構造によるH鋼材である。具体的には、
図5に示すように、一対の柱部材10a、10b間には、上下に亘り複数の補強部11が配置され、支持柱10には補強部11により複数の三角形による骨組み構造であるトラス構造が形成されている。このような構造を有することで、支持柱10の強度向上を図ることができる。
【0027】
図4に示すように、柱部材10aは延長レール22に近い側に配置され、柱部材10bは延長レール22に遠い側に配置されている。延長レール22は、取付部材51により柱部材10aに固定され、火打40により柱部材10bに固定されている。
【0028】
既設レール21と延長レール22は、両者をピン接合により接合するための接合部材50により接合されている。両者の接合は、スプライスプレートとボルトによる接合が考えられるが、これらに限定されない。既設レール21と延長レール22をピン接合により接合することにより、応力の増大を抑止することができる。
【0029】
図5は、クレーン30がウォールクレーンである場合に、支持柱10の上下に延長レールが取り付けられた状態を示す模式的な側面図である。クレーン30がウォールクレーンの場合には、図に示すように、上側に走行レール20aが配置され、下側に走行レール20bが配置され、これらの上をクレーン30が走行する。走行レール20a、20bは、例えば屋内の壁に沿って、上下に平行に配置される。
【0030】
それぞれの走行レール20a、20bには、火打40が側面視で延長レール22の延長方向に沿って床面に対して水平に配置されている。走行レール20a、20bは、取付部材51により柱部材10aに固定されている。
【0031】
図6は、
図5のA-A矢視図である。走行レール20aは、既設レール21aと延長レール22aにより構成されている。延長レール22aは支持柱10に取り付けられ、火打40により延長レール22aが支持柱10に固定されている。火打40は、上面視(平面視)で延長レール22aの延長方向に対して斜めになるように配置されている。延長レール22aが支持柱10に近づくに従い火打40が延長レール22aから遠ざかるように傾斜した状態で配置されている。
【0032】
火打40は、走行レール20aの延長方向に対して平面視で斜めになるように配置され、側面視で床面に対して水平に配置されている。具体的には、火打40の一端側は、連結プレートとボルトにより延長レール22aにピン接合され、火打40の他端側は、連結プレートとボルトにより支持柱10にピン接合されている。
【0033】
火打40は、例えば長尺な板状をなす部材であり、数十センチメートルから数メートル程度の長さを有している。火打40は、例えば鉄等の金属により構成されているが、強度が確保されるのであればいかなる素材により構成されていてもよい。
【0034】
既設レール21の延長方向に対して火打40が平面視(上面視)において斜めに配置されていることにより、延長レール22に水平方向の力が発生する。これにより、走行レール20に対して左右方向への応力が発生しても、水平方向における撓みを抑制することができる。なお、火打40は、延長レール22aの長手方向に沿って支持柱10の両側にそれぞれ1つ以上設けられてもよい。
【0035】
図7は、
図5のB-B矢視図である。走行レール20bは、既設レール21bと延長レール22bにより構成されている。延長レール22bは支持柱10に取り付けられ、火打40により延長レール22bが支持柱10に固定されている。火打40は、上面視(平面視)で延長レール22bの延長方向に対して斜めになるように配置されている。延長レール22bが支持柱10に近づくに従い火打40が延長レール22bから遠ざかるように傾斜した状態で配置されている。
【0036】
上記構成による連結構造によれば、重量のある補強材を使用することなく火打40を使用することで連結構造自体の補強を図ることが可能となった。例えば、従来の手法として走行レール20全体をある鋼材により構成した場合には約56トンであり、従来の手法として補強構造を採用した場合には約60トンであったとする。一方、同じ長さで本発明の実施形態に係る連結構造を有する連結体100を適用した場合には、約50トンであった。即ち、従来の手法により既設レール21による長さ不足を同様の鋼材により補う場合と比較して、10%から20%の軽量化を図ることができる。
【0037】
以上説明したように、既設レール21の移設方法では、既設レール21に連接される延長レール22を複数の支持柱10に取り付け、取り付けられた延長レール22間に既設レール21を配置し、延長レール22と配置された既設レール21とをピン接合により接合し、火打40により接合された延長レール22を取り付けられた支持柱10に固定する。これにより、移設先で既設レール21の長さが不足した場合であっても、既設レール21と延長レール22とを接合するとともに、火打40により延長レール22を支持柱10に固定するため、延長するために溶接による補強を行う必要がない。従って、既設レール20を新たな場所に移設する場合に、重量のある高価な部材の使用を回避することができ、移設先において簡易(軽量)な構成により強度を確保することができる。
【0038】
なお、上記のように本発明の一実施形態及び実施例について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
【0039】
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、既設レールの移設方法及び連結構造の構成も本発明の一実施形態及び実施例で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0040】
10 支持柱、11 補強部、20、20a、20b 走行レール、21、21a、21b 既設レール、22、22a、22b 延長レール、30 クレーン、31 ガーダ、32 車輪、33 トロリ、34 ワイヤ、35 フック、40 火打、50 接合部材、100 連結体、200 建物