(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142336
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】電源装置及び光源装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/325 20200101AFI20241003BHJP
H05B 45/345 20200101ALI20241003BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20241003BHJP
H05B 47/175 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
H05B45/325
H05B45/345
H05B47/105
H05B47/175
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054434
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】多田 亮平
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA03
3K273QA24
3K273QA25
3K273TA08
3K273TA15
3K273TA37
3K273TA52
3K273TA62
3K273UA22
3K273UA27
(57)【要約】
【課題】複数のLEDドライバー回路がひとつの変換回路を共用した場合でもLED光源に点滅又はちらつきが発生することを抑制することができる電源装置及び光源装置を提供する。
【解決手段】電源装置は、パルス幅変調調光信号を第1の直流調光信号に変換し、前記第1の直流調光信号を出力し、第1の出力インピーダンスを有する変換回路と、前記第1の直流調光信号の電圧値に応じた電圧値を有する少なくともひとつの第2の直流調光信号を出力し、前記第1の出力インピーダンスより低い第2の出力インピーダンスを有する少なくともひとつのバッファ回路と、各発光ダイオードドライバー回路が前記少なくともひとつの第2の直流調光信号に含まれる第2の直流調光信号に応じた駆動電流を出力する複数の発光ダイオードドライバー回路と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルス幅変調調光信号を第1の直流調光信号に変換し、前記第1の直流調光信号を出力し、第1の出力インピーダンスを有する変換回路と、
前記第1の直流調光信号の電圧値に応じた電圧値を有する少なくともひとつの第2の直流調光信号を出力し、前記第1の出力インピーダンスより低い第2の出力インピーダンスを有する少なくともひとつのバッファ回路と、
各発光ダイオードドライバー回路が前記少なくともひとつの第2の直流調光信号に含まれる第2の直流調光信号に応じた駆動電流を出力する複数の発光ダイオードドライバー回路と、
を備える電源装置。
【請求項2】
前記少なくともひとつの第2の直流調光信号は、ひとつの第2の直流調光信号であり、
前記少なくともひとつのバッファ回路は、ひとつのバッファ回路であり、
前記複数の発光ダイオードドライバー回路は、前記ひとつの第2の直流調光信号に応じた複数の駆動電流をそれぞれ出力する
請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記少なくともひとつの第2の直流調光信号は、複数の第2の直流調光信号であり、
前記少なくともひとつのバッファ回路は、前記複数の第2の直流調光信号をそれぞれ出力する複数のバッファ回路であり、
前記複数の発光ダイオードドライバー回路は、前記複数の第2の直流調光信号に応じた複数の駆動電流をそれぞれ出力する
請求項1に記載の電源装置。
【請求項4】
前記少なくともひとつのバッファ回路は、前記少なくともひとつの第2の直流調光信号の電圧値を0Vにすることができる
請求項1から3までのいずれかに記載の電源装置。
【請求項5】
前記少なくともひとつのバッファ回路は、
前記第1の直流調光信号が入力される非反転入力端子と、反転入力端子と、前記反転入力端子に電気的に接続され前記第2の直流調光信号を出力する出力端子と、を備えるレールツーレール単電源演算増幅器
を備える
請求項4に記載の電源装置。
【請求項6】
前記少なくともひとつのバッファ回路は、
前記第1の直流調光信号が入力される第1の入力端子と、第1の出力端子と、前記第1の入力端子に電気的に接続される第1のベースと前記第1の出力端子に電気的に接続される第1のエミッタとを備えるPNPトランジスタと、を備える第1のエミッタフォロアと、
前記第1の出力端子に電気的に接続される第2の入力端子と、前記第2の直流調光信号を出力する第2の出力端子と、前記第2の入力端子に電気的に接続される第2のベースと前記第2の出力端子に電気的に接続される第2のエミッタとを備えるNPNトランジスタと、を備える第2のエミッタフォロアと、
を備える
請求項4に記載の電源装置。
【請求項7】
前記第2の直流調光信号は、前記第1の直流調光信号の電圧値と同じ電圧値を有する
請求項1に記載の電源装置。
【請求項8】
前記変換回路は、グランド端子を備え、
前記少なくともひとつのバッファ回路は、前記第1の直流調光信号が入力される入力端子と、前記第2の直流調光信号を出力する出力端子と、前記入力端子に電気的に接続されるベースと前記出力端子に電気的に接続されるエミッタとを備えるNPNトランジスタと、を備えるエミッタフォロアを備え、
前記グランド端子に電気的に接続されるアノードと接地されるカソードとを備えるダイオードを備える
請求項4に記載の電源装置。
【請求項9】
請求項1から3までのいずれかに記載の電源装置と、
前記複数の発光ダイオードドライバー回路に含まれる少なくともひとつの発光ダイオードドライバー回路により出力される少なくともひとつの駆動電流により駆動される少なくともひとつの発光ダイオード光源と、
を備える光源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源装置及び光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、LED電源装置を開示する。当該LED電源装置においては、調光制御回路が、調光信号のオフ/オンに基づいてふたつの電流目標値を決定し、決定したふたつの電流目標値をふたつの駆動制御回路にそれぞれ入力する。ふたつの駆動制御回路は、入力されたふたつの電流目標値に応じてふたつの直流電源回路をそれぞれ制御して、ふたつのLEDに全光点灯/調光点灯をそれぞれ行わせる。調光信号は、パルス幅変調(PWM)信号であってもよい。調光信号がPWM信号である場合は、調光率に応じてPWM信号のオンデューティが設定される(段落0018,0020及び0040)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電源装置と同様に複数のLEDドライバー回路を備える電源装置において、変換回路が、PWM調光信号を直流(DC)調光信号に変換し、複数のLEDドライバー回路が、入力されたDC調光信号に応じた複数の駆動電流をそれぞれ出力する場合を考える。この場合は、無負荷となったLEDドライバー回路が、安全装置の動作により、起動及び停止を交互に繰り返すことがある。このため、当該LEDドライバー回路の入力端子から流出する電流が、当該LEDドライバー回路の起動及び停止に同期して変動し、当該LEDドライバー回路に入力されるDC調光信号が、当該LEDドライバー回路の起動及び停止に同期して、変動することがある。このため、共通のDC調光信号が複数のLEDドライバー回路に入力された場合は、無負荷となっていないLEDドライバー回路に入力されるDC調光信号も、無負荷となったLEDドライバー回路の起動及び停止に同期して変動することがある。このため、無負荷となっていないLEDドライバー回路により駆動されるLED光源に点滅又はちらつきが発生することがある。この問題を避けるためには、複数の変換回路が、PWM調光信号を複数のDC調光信号にそれぞれ変換し、複数のLEDドライバー回路が、入力された複数のDC調光信号に応じた複数の駆動電流をそれぞれ出力しなければならない。
【0005】
本開示の一態様は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、複数のLEDドライバー回路がひとつの変換回路を共用した場合でもLED光源に点滅又はちらつきが発生することを抑制することができる電源装置及び光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様の電源装置は、パルス幅変調調光信号を第1の直流調光信号に変換し、前記第1の直流調光信号を出力し、第1の出力インピーダンスを有する変換回路と、前記第1の直流調光信号の電圧値に応じた電圧値を有する少なくともひとつの第2の直流調光信号を出力し、前記第1の出力インピーダンスより低い第2の出力インピーダンスを有する少なくともひとつのバッファ回路と、各発光ダイオードドライバー回路が前記少なくともひとつの第2の直流調光信号に含まれる第2の直流調光信号に応じた駆動電流を出力する複数の発光ダイオードドライバー回路と、を備える。
【0007】
本開示の第2の態様の光源装置は、本開示の第1の態様の電源装置と、前記複数の発光ダイオードドライバー回路に含まれる少なくともひとつの発光ダイオードドライバー回路により出力される少なくともひとつの駆動電流により駆動される少なくともひとつの発光ダイオード光源と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態の光源装置のブロック図である。
【
図2】第1実施形態の光源装置に備えられるバッファ回路の回路図である。
【
図3】第2実施形態の光源装置に備えられるバッファ回路の回路図である。
【
図4】第3実施形態の光源装置に備えられる変換回路及びバッファ回路の回路図である。
【
図5】第4実施形態の光源装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
1 第1実施形態
1.1 光源装置
図1は、第1実施形態の光源装置のブロック図である。
【0011】
図1に示されるように、第1実施形態の光源装置1は、商用電源10に電気的に接続される。光源装置1は、電源装置20、発光ダイオード(LED)光源31及びLED光源32を備える。
【0012】
図1に示されるように、商用電源10は、端子10c及び10dを備える。
【0013】
商用電源10は、端子10cと端子10dとの間から交流電力を出力する。
【0014】
図1に示されるように、電源装置20は、端子20a,20b,21c,21d,22c及び22dを備える。
【0015】
電源装置20の端子20a及び20bは、それぞれ、商用電源10の端子10c及び10dに電気的に接続される。これにより、端子20aと端子20bとの間には、商用電源10により出力された交流電力が入力される。
【0016】
電源装置20には、パルス幅変調(PWM)調光信号DSが入力される。入力されるPWM調光信号DSは、パルス幅変調された調光信号である。PWM調光信号DSは、外部の調光信号入力回路により入力される。
【0017】
電源装置20は、入力された交流電力から駆動電流I1及びI2を生成する。電源装置20は、入力されたPWM調光信号DSに応じた駆動電流I1及びI2を生成する。例えば、電源装置20は、PWM調光信号DSのデューティ比に応じた電流値を有する駆動電流I1及びI2を生成する。例えば、電源装置20は、当該デューティ比が大きくなるほど大きくなる電流値を有する駆動電流I1及びI2を生成する。
【0018】
電源装置20は、端子21c及び21dの間から駆動電流I1を出力し、端子22c及び22dの間から駆動電流I2を出力する。
【0019】
図1に示されるように、LED光源31は、端子31a及び31bを備える。LED光源32は、端子32a及び32bを備える。
【0020】
LED光源31の端子31a及び31bは、それぞれ、電源装置20の端子21c及び21dに電気的に接続される。LED光源32の端子32a及び32bは、それぞれ、電源装置20の端子22c及び22dに電気的に接続される。これにより、端子31a及び31bの間には、電源装置20により出力された駆動電流I1が流れる。端子32a及び32bの間には、電源装置20により出力された駆動電流I2が流れる。
【0021】
LED光源31及び32は、入力された駆動電流I1及びI2によりそれぞれ駆動され、駆動電流I1及びI2に応じた光をそれぞれ発する。これにより、LED光源31及び32は、PWM調光信号DSに応じた光を発する。例えば、LED光源31及び32は、PWM調光信号DSのデューティ比に応じた明るさを有する光を発する。例えば、LED光源31及び32は、当該デューティ比が大きくなるほど明るくなる明るさを有する光を発する。
【0022】
LED光源31及び32の各々は、LED列を備える。LED列は、電気的に直列接続された複数のLEDを備える。LED光源31に備えられるLED列のアノード及びカソードは、それぞれ、LED光源31の端子31a及び31bに電気的に接続される。LED光源32に備えられるLED列のアノード及びカソードは、それぞれ、LED光源32の端子32a及び32bに電気的に接続される。
【0023】
1.2 電源装置
図1に示されるように、電源装置20は、交直変換/フィルタ回路100、変換回路110、バッファ回路120、LEDドライバー回路131及びLEDドライバー回路132を備える。
【0024】
図1に示されるように、交直変換/フィルタ回路100は、端子100a,100b,100c及び100dを備える。
【0025】
交直変換/フィルタ回路100の端子100a及び100bは、それぞれ、電源装置の端子20a及び20bに電気的に接続される。これにより、端子100a及び100bは、それぞれ、商用電源10の端子10c及び10dに電気的に接続される。これにより、端子100a及び100bの間には、商用電源10により出力された交流電力が入力される。
【0026】
交直変換/フィルタ回路100は、交直変換機能を有する。交直変換機能は、整流機能とも呼ばれる。このため、交直変換/フィルタ回路100は、入力された交流電力を直流電力に変換する。
【0027】
交直変換/フィルタ回路100は、端子100c及び100dの間から直流電力を出力する。
【0028】
交直変換/フィルタ回路100は、フィルタ機能を有する。このため、交直変換/フィルタ回路100は、端子100c及び100dの間に入力されたノイズを阻止し、入力されたノイズが端子100a及び100bの間から出力されることを抑制する。
【0029】
図1に示されるように、変換回路110は、端子110qを備える。
【0030】
変換回路110は、入力されたPWM調光信号DSを第1の直流(DC)調光信号DS1に変換する。
【0031】
変換回路110は、端子110qから第1のDC調光信号DS1を出力する。変換回路110は、PWM調光信号DSに応じた電圧値を有する第1のDC調光信号DS1を出力する。例えば、変換回路110は、PWM調光信号DSのデューティ比に応じた電圧値を有する第1のDC調光信号DS1を出力する。例えば、変換回路110は、当該デューティ比が大きくなるほど高くなる電圧値を有する第1のDC調光信号DS1を出力する。変換回路110は、第1の出力インピーダンZ1を有する。第1の出力インピーダンZ1は、高い。このため、第1のDC調光信号DS1の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電流値が大きい場合は、著しく低くなる。
【0032】
図1に示されるように、バッファ回路120は、端子120p及び120qを備える。
【0033】
バッファ回路120の端子120pは、変換回路110の端子110qに電気的に接続される。このため、端子120pには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。バッファ回路120の入力インピーダンスは、高い。このため、変換回路110の第1の出力インピーダンZ1が高い場合であっても、第1のDC調光信号DS1の電流値は、大きくならず、第1のDC調光信号DS1の電圧値は、著しく低くならない。
【0034】
バッファ回路120は、入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。発生させられる第2のDC調光信号DS2の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に追随する。このため、第2のDC調光信号DS2の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値が高くなるほど高くなる。第1実施形態においては、第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値である。
【0035】
バッファ回路120は、端子120qから、発生させた第2のDC調光信号DS2を出力する。バッファ回路120は、第2の出力インピーダンZ2を有する。バッファ回路120の第2の出力インピーダンZ2は、変換回路110の第1の出力インピーダンZ1より低く、望ましくは0である。このため、バッファ回路120により出力される第2のDC調光信号DS2の電圧値は、第2のDC調光信号DS2の電流値が大きくなっても、著しく低くならない。
【0036】
図1に示されるように、LEDドライバー回路131は、端子131a,131b,131c,131d及び131pを備える。LEDドライバー回路132は、端子132a,132b,132c,132d及び132pを備える。
【0037】
LEDドライバー回路131の端子131a及び131bは、それぞれ、交直変換/フィルタ回路100の端子100c及び100dに電気的に接続される。LEDドライバー回路132の端子132a及び132bは、それぞれ、交直変換/フィルタ回路100の端子100c及び100dに電気的に接続される。これにより、端子131a及び131bの間には、交直変換/フィルタ回路100により出力された直流電力が入力される。端子132a及び132bの間にも、当該直流電力が入力される。
【0038】
LEDドライバー回路131及び132は、入力された直流電力から駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。LEDドライバー回路131及び132は、LED光源31及び32をそれぞれ定電流駆動する。このため、発生させられる駆動電流I1及びI2は、定電流である。
【0039】
LEDドライバー回路131は、端子131c及び131dの間から、発生させた駆動電流I1を出力する。LEDドライバー回路132は、端子132c及び132dの間から、発生させた駆動電流I2を出力する。
【0040】
LEDドライバー回路131の端子131p及びLEDドライバー回路132の端子132pは、バッファ回路120の端子120qに電気的に接続される。これにより、端子131p及び端子132pには、バッファ回路120により出力された第2のDC調光信号DS2が入力される。
【0041】
LEDドライバー回路131及び132は、入力された第2のDC調光信号DS2に応じた駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。これにより、LEDドライバー回路131及び132は、LED光源31及び32に、第2のDC調光信号DS2に応じた光をそれぞれ発せさせる。これにより、LEDドライバー回路131及び132は、調光を行うことができる。
【0042】
LEDドライバー回路131及び132は、アナログ調光又はPWM調光を行う。
【0043】
LEDドライバー回路131及び132は、アナログ調光を行う場合は、第2のDC調光信号DS2の電圧値に応じた電流値を有する駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。例えば、LEDドライバー回路131及び132は、第2のDC調光信号DS2の電圧値が高くなるほど大きくなる電流値を有する駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。
【0044】
LEDドライバー回路131及び132は、PWM調光を行う場合は、第2のDC調光信号DS2の電圧値に応じたデューティ比を有する駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。例えば、LEDドライバー回路131及び132は、第2のDC調光信号DS2の電圧値が高くなるほど大きくなるデューティ比を有する駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。
【0045】
電源装置20の端子21c及び21dは、それぞれ、LEDドライバー回路131の端子131c及び131dに電気的に接続される。電源装置20の端子22c及び22dは、それぞれ、LEDドライバー回路132の端子132c及び132dに電気的に接続される。これにより、電源装置20は、端子21c及び21dの間から駆動電流I1を出力し、端子22c及び22dの間から駆動電流I2を出力する。
【0046】
1.3 点滅又はちらつきの抑制
LED光源31が電源装置20に接続されており、LED光源32が電源装置20に接続されていない場合を考える。この場合は、LED光源31を駆動するLEDドライバー回路131が、無負荷となり、安全装置の動作により、起動及び停止を交互に繰り返すことがある。
【0047】
LEDドライバー回路131及び132が変換回路110に直接的に接続され、大きな第1の出力インピーダンZ1を有する変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1がLEDドライバー回路131及び132に入力された場合は、LEDドライバー回路132に入力される第1のDC調光信号DS1が、LEDドライバー回路131の起動及び停止に同期して変動することがある。このため、LEDドライバー回路132により駆動されるLED光源32に点滅又はちらつきが発生することがある。
【0048】
これに対して、第1実施形態のように、LEDドライバー回路131及び132がバッファ回路120を介して変換回路110に接続され、小さな第2の出力インピーダンZ2しか有しないバッファ回路120により出力された第2のDC調光信号DS2がLEDドライバー回路131及び132に入力された場合は、LEDドライバー回路132に入力される第2のDC調光信号DS2が、LEDドライバー回路131の起動及び停止に同期して変動することを抑制することができる。このため、LEDドライバー回路132により駆動されるLED光源32に点滅又はちらつきが発生することを抑制することができる。すなわち、ふたつのLEDドライバー回路131及び132がひとつの変換回路110を共用した場合でも、LED光源32に点滅又はちらつきが発生することを抑制することができる。
【0049】
LED光源32が電源装置20に接続されており、LED光源31が電源装置20に接続されていない場合も、同様のことがいえる。LED光源31及び32が電源装置20に接続されているがLED光源31又は32が故障した場合も、同様のことがいえる。
【0050】
このため、電源装置20は、LED光源31及び32が電源装置20に電気的に接続され、電源装置20、LED光源31及びLED光源32が光源装置1を構成する場合だけでなく、LED光源31のみが電源装置20に電気的に接続され、電源装置20及びLED光源31が光源装置1を構成する場合、並びにLED光源32のみが電源装置20に電気的に接続され、電源装置20及びLED光源32が光源装置1を構成する場合でも、正常に動作する。すなわち、電源装置20は、電源装置20並びにLED光源31及び32に含まれる少なくともひとつのLED光源が光源装置1を構成する場合は、正常に動作する。
【0051】
1.4 LEDドライバー回路及びLED光源の数の増加
電源装置20においては、ふたつのLEDドライバー回路131及び132と変換回路110との間に、ひとつのバッファ回路120が挿入される。これにより、ふたつのLEDドライバー回路131及び132は、ひとつのバッファ回路120により出力されるひとつの第2のDC調光信号DS2に応じたふたつの駆動電流I1及びI2をそれぞれ出力し、出力したふたつの駆動電流I1及びI2によりふたつのLED光源31及び32をそれぞれ駆動する。
【0052】
電源装置20が、3つ以上のLEDドライバ回路を備え、光源装置1が、3つ以上のLED光源を備えてもよい。この場合は、3つ以上のLEDドライバ回路は、ひとつのバッファ回路120により出力されるひとつの第2のDC調光信号DS2に応じた3つ以上の駆動電流をそれぞれ出力し、出力した3つ以上の駆動電流により3つ以上のLED光源をそれぞれ駆動する。
【0053】
1.5 バッファ回路
図2は、第1実施形態の光源装置に備えられるバッファ回路の回路図である。
【0054】
図2に示されるように、バッファ回路120は、演算増幅器141を備える。
【0055】
図2に示されるように、演算増幅器141は、非反転入力端子141a、反転入力端子141b及び出力端子141cを備える。
【0056】
演算増幅器141の非反転入力端子141aは、バッファ回路120の端子120pとなる。これにより、非反転入力端子141aには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0057】
演算増幅器141の出力端子141cは、演算増幅器141の反転入力端子141bに電気的に接続される。これにより、演算増幅器141は、ボルテージフォロアを構成し、演算増幅器141の非反転入力端子141aに入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を出力端子141cから出力する。
【0058】
演算増幅器141の出力端子141cは、バッファ回路120の端子120qとなる。これにより、バッファ回路120は、端子120qから第2のDC調光信号DS2を出力する。
【0059】
演算増幅器141は、レールツーレール単電源演算増幅器である。これにより、演算増幅器141は、第2のDC調光信号DS2の電圧値を0Vにすることができる。これにより、演算増幅器141は、第1のDC調光信号DS1の電圧値が0Vまで低下した場合でも、第2のDC調光信号DS2の電圧値を第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値にすることができる。これにより、演算増幅器141は、第1のDC調光信号DS1の電圧値の範囲の下限が0Vである場合でも、第1のDC調光信号DS1の電圧値にかかわらず、第2のDC調光信号DS2の電圧値を第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値にすることができる。例えば、演算増幅器141は、第1のDC調光信号DS1の電圧値の範囲が0~2.5Vである場合でも、第1のDC調光信号DS1の電圧値にかかわらず、第2のDC調光信号DS2の電圧値を第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値にすることができる。
【0060】
演算増幅器141は、集積回路(IC)により構成される。演算増幅器141の全部又は一部がディスクリート回路により構成されてもよい。
【0061】
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
【0062】
図3は、第2実施形態の光源装置に備えられるバッファ回路の回路図である。
【0063】
図3に示されるように、第2実施形態においては、バッファ回路120は、第1のエミッタフォロア151及び第2のエミッタフォロア152を備える。
【0064】
図3に示されるように、第1のエミッタフォロア151は、第1の入力端子151a及び第1の出力端子151bを備える。
【0065】
第1のエミッタフォロア151の第1の入力端子151aは、バッファ回路120の端子120pとなる。これにより、第1の入力端子151aには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0066】
第1のエミッタフォロア151は、入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する中間信号を発生させる。発生させられる中間信号の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に追随する。このため、中間信号の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値が高くなるほど高くなる。中間信号の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値より高い。
【0067】
第1のエミッタフォロア151は、第1の出力端子151bから、発生させた中間信号を出力する。
【0068】
図3に示されるように、第2のエミッタフォロア152は、第2の入力端子152a及び第2の出力端子152bを備える。
【0069】
第2のエミッタフォロア152の第2の入力端子152aは、第1のエミッタフォロア151の第1の出力端子151bに電気的に接続される。これにより、第2の入力端子152aには、第1のエミッタフォロア151により出力された中間信号が入力される。
【0070】
第2のエミッタフォロア152は、入力された中間信号の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。発生させられる第2のDC調光信号DS2の電圧値は、中間信号の電圧値に追随する。このため、第2のDC調光信号DS2の電圧値は、中間信号の電圧値が高くなるほど高くなる。第2のDC調光信号DS2の電圧値は、中間信号の電圧値より低い。
【0071】
第2のエミッタフォロア152は、第2の出力端子152bから、発生させた第2のDC調光信号DS2を出力する。第2の出力端子152bは、バッファ回路120の端子120qとなる。これにより、バッファ回路120は、端子120qから第2のDC調光信号DS2を出力する。
【0072】
第1のエミッタフォロア151は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する中間信号を発生させ、第2のエミッタフォロア152は、発生させられた中間信号の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。このため、第1のエミッタフォロア151及び第2のエミッタフォロア152は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。第1のエミッタフォロア151は、第1のDC調光信号DS1の電圧値より高い電圧値を有する中間信号を発生させ、第2のエミッタフォロア152は、発生させられた中間信号の電圧値より低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。これにより、第1のエミッタフォロア151及び第2のエミッタフォロア152は、第2のDC調光信号DS2の電圧値を、第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じにすることができる。
【0073】
図3に示されるように、第1のエミッタフォロア151は、PNPトランジスタ161及び抵抗162を備える。
【0074】
図3に示されるように、PNPトランジスタ161は、第1のベース161a、第1のコレクタ161b及び第1のエミッタ161cを備える。抵抗162は、端子162a及び162bを備える。
【0075】
PNPトランジスタ161の第1のベース161aは、第1のエミッタフォロア151の第1の入力端子151aに電気的に接続される。これにより、第1のベース161aには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0076】
PNPトランジスタ161の第1のコレクタ161bは、グランド171に電気的に接続され、接地される。PNPトランジスタ161の第1のエミッタ161cは、抵抗162の端子162aに電気的に接続され、抵抗162の端子162bは、電源172に電気的に接続される。これにより、第1のエミッタ161cは、抵抗162を介して電源172に電気的に接続される。これにより、PNPトランジスタ161は、第1のベース161aに入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値よりPNPトランジスタ161のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する中間信号を第1のエミッタ161cから出力する。
【0077】
PNPトランジスタ161の第1のエミッタ161cは、第1のエミッタフォロア151の第1の出力端子151bに電気的に接続される。これにより、第1のエミッタフォロア151は、第1の出力端子151bから、第1のDC調光信号DS1の電圧値よりPNPトランジスタ161のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する中間信号を出力する。
【0078】
図3に示されるように、第2のエミッタフォロア152は、NPNトランジスタ181及び抵抗182を備える。
【0079】
図3に示されるように、NPNトランジスタ181は、第2のベース181a、第2のコレクタ181b及び第2のエミッタ181cを備える。抵抗182は、端子182a及び182bを備える。
【0080】
NPNトランジスタ181の第2のベース181aは、第2のエミッタフォロア152の第2の入力端子152aに電気的に接続される。これにより、第2のベース181aには、第1のエミッタフォロア151により出力された中間信号が入力される。
【0081】
NPNトランジスタ181の第2のコレクタ181bは、電源172に電気的に接続される。NPNトランジスタ181の第2のエミッタ181cは、抵抗182の端子182aに電気的に接続され、抵抗182の端子182bは、グランド171に電気的に接続され、接地される。これにより、第2のエミッタ181cは、抵抗182を介してグランド171に電気的に接続される。これにより、NPNトランジスタ181は、第2のベース181aに入力された中間信号の電圧値よりNPNトランジスタ181のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を第2のエミッタ181cから出力する。
【0082】
NPNトランジスタ181の第2のエミッタ181cは、第2のエミッタフォロア152の第2の出力端子152bに電気的に接続される。これにより、第2のエミッタフォロア152は、第2の出力端子152bから、中間信号の電圧値よりNPNトランジスタ181のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を出力する。
【0083】
第1のDC調光信号DS1の電圧値が0Vである場合でも、第1のエミッタフォロア151は、第1のDC調光信号DS1の電圧値よりPNPトランジスタ161のベース・エミッタ間電圧だけ高い電圧値を有する中間信号を出力することができ、第2のエミッタフォロア152は、中間信号の電圧値よりNPNトランジスタ181のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を出力することができる。これにより、第1のエミッタフォロア151及び第2のエミッタフォロア152は、演算増幅器141と同様に、第2のDC調光信号DS2の電圧値を0Vにすることができる。
【0084】
バッファ回路120が第1のエミッタフォロア151及び第2のエミッタフォロア152により構成される場合は、バッファ回路120が演算増幅器141により構成される場合と比較して、バッファ回路120を簡素にすることができる。
【0085】
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
【0086】
図4は、第3実施形態の光源装置に備えられる変換回路及びバッファ回路の回路図である。
【0087】
図4に示されるように、第3実施形態においては、変換回路110は、グランド端子110s及び電源端子110tを備える。
【0088】
電源端子110tは、電源172に電気的に接続される。
【0089】
図4に示されるように、バッファ回路120は、エミッタフォロア192を備える。
【0090】
図4に示されるように、電源装置20に備えられるダイオード191は、アノード191a及びカソード191bを備える。
【0091】
ダイオード191のアノード191aは、バッファ回路120のグランド端子110sに電気的に接続される。ダイオード191のカソード191bは、グランド171に電気的に接続され、接地される。これにより、グランド端子110sは、ダイオード191を介してグランド171に電気的に接続される。これにより、グランド端子110sには、ダイオード191の順方向電圧と同じ電圧値を有する電圧が与えられる。変換回路110は、グランド端子110sに与えられた電圧を基準として、端子110qに電圧を与える。これにより、端子110qから出力される第1のDC調光信号DS1は、グランド端子110sが直接的にグランド171に接続される場合に端子110qから出力される第1のDC調光信号DS1の電圧値よりダイオード191の順方向電圧だけ高い電圧値を有する。これにより、グランド端子110sがダイオード191を介してグランド171に接続される場合にバッファ回路120の端子120pに入力される第1のDC調光信号DS1は、グランド端子110sが直接的にグランド171に接続される場合に端子120pに入力される第1のDC調光信号DS1の電圧値よりダイオード191の順方向電圧だけ高い電圧値を有する。
【0092】
図4に示されるように、エミッタフォロア192は、入力端子192a及び出力端子192bを備える。
【0093】
エミッタフォロア192の入力端子192aは、バッファ回路120の端子120pとなる。これにより、入力端子192aには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0094】
エミッタフォロア192は、入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。発生させられる第2のDC調光信号DS2の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に追随する。このため、第2のDC調光信号DS2の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値が高くなるほど高くなる。
【0095】
エミッタフォロア192は、出力端子192bから、発生させた第2のDC調光信号DS2を出力する。出力端子192bは、バッファ回路120の端子120qとなる。これにより、バッファ回路120は、端子120qから第2のDC調光信号DS2を出力する。
【0096】
変換回路110は、グランド端子110sが直接的にグランド171に接続される場合に出力される第1のDC調光信号DS1の電圧値より高い電圧値を有する第1のDC調光信号DS1を出力し、エミッタフォロア192は、出力された第1のDC調光信号DS1の電圧値より低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を発生させる。これにより、エミッタフォロア192は、第2のDC調光信号DS2の電圧値を、グランド端子110sが直接的にグランド171に接続される場合に出力される第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じにすることができる。
【0097】
図4に示されるように、エミッタフォロア192は、NPNトランジスタ201及び抵抗202を備える。
【0098】
図4に示されるように、NPNトランジスタ201は、ベース201a、コレクタ201b及びエミッタ201cを備える。抵抗202は、端子202a及び端子202bを備える。
【0099】
NPNトランジスタ201のベース201aは、エミッタフォロア192の入力端子192aに電気的に接続される。これにより、ベース201aには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0100】
NPNトランジスタ201のコレクタ201bは、電源172に電気的に接続される。NPNトランジスタ201のエミッタ201cは、抵抗202の端子202aに電気的に接続され、抵抗202の端子202bは、グランド171に電気的に接続され、接地される。これにより、エミッタ201cは、抵抗202を介してグランド171に電気的に接続される。これにより、NPNトランジスタ201は、ベース201aに入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値よりNPNトランジスタ201のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2をNPNトランジスタ201のエミッタ201cから出力する。
【0101】
NPNトランジスタ201のエミッタ201cは、エミッタフォロア192の出力端子192bに電気的に接続される。これにより、エミッタフォロア192は、出力端子192bから、第1のDC調光信号DS1の電圧値よりNPNトランジスタ201のベース・エミッタ間電圧だけ低い電圧値を有する第2のDC調光信号DS2を出力する。これにより、エミッタフォロア192は、演算増幅器141と同様に、第2のDC調光信号DS2の電圧値を0Vにすることができる。
【0102】
4 第4実施形態
以下では、第4実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第4実施形態においても採用される。
【0103】
図5は、第4実施形態の光源装置のブロック図である。
【0104】
図5に示されるように、第4実施形態においては、電源装置20は、バッファ回路121及び122を備える。
【0105】
バッファ回路121及び122の各々は、第1実施形態の光源装置1に備えられるバッファ回路120と同様のバッファ回路である。
【0106】
図5に示されるように、バッファ回路121は、端子121p及び121qを備える。バッファ回路122は、端子122p及び122qを備える。
【0107】
バッファ回路121の端子121p及びバッファ回路122の端子122pは、変換回路110の端子110qに電気的に接続される。このため、端子121p及び122pには、変換回路110により出力された第1のDC調光信号DS1が入力される。
【0108】
バッファ回路121及び122は、入力された第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値を有する第2のDC調光信号DS21及びDS22をそれぞれ発生させる。発生させられる第2のDC調光信号DS21及びDS22の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値に追随する。このため、第2のDC調光信号DS21及びDS22の電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値が高くなるほど高くなる。第4実施形態においては、第1のDC調光信号DS1の電圧値に応じた電圧値は、第1のDC調光信号DS1の電圧値と同じ電圧値である。
【0109】
バッファ回路121及び122は、端子121q及び端子122qから、発生させた第2のDC調光信号DS21及びDS22をそれぞれ出力する。
【0110】
LEDドライバー回路131の端子131p及びLEDドライバー回路132の端子132pは、それぞれ、バッファ回路121の端子121q及びバッファ回路122の端子122qに電気的に接続される。これにより、端子131p及び端子132pには、バッファ回路121及び122により出力された第2のDC調光信号DS21及びDS22がそれぞれ入力される。
【0111】
LEDドライバー回路131及び132は、入力された第2のDC調光信号DS21及びDS22に応じた駆動電流I1及びI2をそれぞれ発生させる。これにより、LEDドライバー回路131及び132は、LED光源31及び32に、第2のDC調光信号DS21及びDS22に応じた光を発せさせる。これにより、LEDドライバー回路131及び132は、調光を行うことができる。
【0112】
第4実施形態においては、LEDドライバー回路131及び132にそれぞれ入力される第2のDC調光信号DS21及びDS22が互いに独立しているため、上述した点滅又はちらつきが発生することをさらに抑制することができる。
【0113】
電源装置20においては、ふたつのLEDドライバー回路131及び132と変換回路110との間に、ふたつのバッファ回路121及び122が挿入される。これにより、ふたつのLEDドライバー回路131及び132は、ふたつのバッファ回路121及び122により出力されるふたつの第2のDC調光信号DS21及びDS22に応じたふたつの駆動電流I1及びI2をそれぞれ出力し、出力したふたつの駆動電流I1及びI2によりふたつのLED光源31及び32をそれぞれ駆動する。ふたつのLEDドライバー回路131及び132の各LEDドライバー回路は、ふたつの第2のDC調光信号DS21及びDS22に含まれる対応する第2のDC調光信号に応じた駆動電流を出力する。
【0114】
電源装置20が、3つ以上のバッファ回路及び3つ以上のLEDドライバ回路を備え、光源装置1が、3つ以上のLED光源を備えてもよい。この場合は、3つ以上のLEDドライバ回路は、3つのバッファ回路により出力される3つ以上の第2のDC調光信号に応じた3つ以上の駆動電流をそれぞれ出力し、出力した3つ以上の駆動電流により3つ以上のLED光源をそれぞれ駆動する。3つ以上のLEDドライバ回路の各LEDドライバ回路は、3つ以上の第2のDC調光信号に含まれる対応する第2のDC調光信号に応じた駆動電流を出力し、出力した駆動電流によりLED光源を駆動する。
【0115】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0116】
1 光源装置、10 商用電源、10c,10d 端子、20 電源装置、20a,20b,21c,21d,22c,22d 端子、31 LED光源、31a,31b 端子、32 LED光源、32a,32b 端子、100 交直変換/フィルタ回路、100a,100b,100c,100d 端子、110 変換回路、110q 端子、110s グランド端子、110t 電源端子、120 バッファ回路、120p,120q 端子、121 バッファ回路、121p,121q 端子、122 バッファ回路、122p,122q 端子、131 LEDドライバー回路、131a,131b,131p,131c,131d 端子、132 LEDドライバー回路、132a,132b,132c,132d,132p 端子、141 演算増幅器、141a 非反転入力端子、141b 反転入力端子、141c 出力端子、151 第1のエミッタフォロア、151a 第1の入力端子、151b 第1の出力端子、152 第2のエミッタフォロア、152a 第2の入力端子、152b 第2の出力端子、161 PNPトランジスタ、161a 第1のベース、161b 第1のコレクタ、161c 第1のエミッタ、162 抵抗、162a,162b 端子、171 グランド、172 電源、181 NPNトランジスタ、181a 第2のベース、181b 第2のコレクタ、181c 第2のエミッタ、182 抵抗、182a,182b 端子、191 ダイオード、191a アノード、191b カソード、192 エミッタフォロア、192a 入力端子、192b 出力端子、201 NPNトランジスタ、201a ベース、201b コレクタ、201c エミッタ、202 抵抗、202a,202b 端子、DS PWM調光信号、DS1 第1のDC調光信号、DS2 第2のDC調光信号、DS21 第2のDC調光信号、DS22 第2のDC調光信号。