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特開2024-142389車載装置、車載方法、および車載プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142389
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】車載装置、車載方法、および車載プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20241003BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
H04N7/18 D
H04N7/18 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054512
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中川原 光洋
(72)【発明者】
【氏名】湯元 裕之
(72)【発明者】
【氏名】田食 寛之
【テーマコード(参考)】
3E138
5C054
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138MA10
3E138MB08
3E138MC20
3E138ME04
3E138MF10
5C054CA04
5C054CC02
5C054GB02
5C054GD06
5C054HA18
(57)【要約】
【課題】駐車中の車両に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画する。
【解決手段】車載装置10は、録画開始制御部22Aを備える。録画開始制御部22Aは、自車両(車両1)の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、自車両(車両1)の周辺の撮影映像の録画を開始する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、前記自車両の周辺の撮影映像の録画を開始する録画開始制御部、
を備える車載装置。
【請求項2】
前記録画開始制御部は、
前記施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、前記撮影映像の録画を開始する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記録画開始制御部は、
前記施開錠電波の電波強度が閾値以上であり、且つ前記自車両を制御する車両制御装置から取得した前記自車両のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報に基づいて、前記撮影映像の録画を開始する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項4】
前記撮影映像の録画開始から設定時間が経過したときに、前記撮影映像の録画を終了する録画終了制御部、
を備える請求項1に記載の車載装置。
【請求項5】
前記録画終了制御部は、
前記撮影映像の録画開始から前記設定時間が経過するまでに録画された前記撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、前記撮影映像の録画を終了する、
請求項4に記載の車載装置。
【請求項6】
前記録画終了制御部は、
前記撮影映像の録画開始から前記設定時間が経過し、且つ、前記自車両のアクセサリ電源のオフ状態が維持されている場合、前記撮影映像の録画開始から前記設定時間が経過するまでに録画された前記撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、前記撮影映像の録画を終了する、
請求項4に記載の車載装置。
【請求項7】
自車両の駐車を判断したときに、前記自車両の周辺の撮影映像の録画を開始する録画開始制御部と、
車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、前記撮影映像の録画を終了する録画終了制御部と、
を備える車載装置。
【請求項8】
自車両の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、前記自車両の周辺の撮影映像の録画を開始するステップ、
を含む車載方法。
【請求項9】
自車両の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、前記自車両の周辺の撮影映像の録画を開始するステップ、
をコンピュータに実行させるための車載プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載装置、車載方法、および車載プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
駐車中の車両の周囲を監視し、衝撃に応じて周囲の撮影映像を記録媒体に記録するシステムが知られている。例えば、自車両のドアロックを検知したときに車両周辺の監視処理を開始し、監視処理の開始後に衝撃を検知したときに周囲の撮影映像を記録媒体に記録する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-047299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、他車両の有無に拘わらず衝撃検知をトリガとして撮影映像を記録するため、他車両のドアにより傷つけられるドアパンチの誤検出が多く、また衝撃検知後に撮影映像を記録するためドアパンチの瞬間の撮影映像が記録されない等の問題があった。すなわち、従来技術では、駐車中の車両に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することは困難であった。
【0005】
本開示が解決しようとする課題は、駐車中の車両に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することできる、車載装置、車載方法、および車載プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載装置は、録画開始制御部を備える。録画開始制御部は、自車両の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、前記自車両の周辺の撮影映像の録画を開始する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る車載装置、車載方法、および車載プログラムによれば、駐車中の車両に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態の車両の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態の車載装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図3図3は、変形例の車載装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態の車両の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態の車載装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態の車載装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7図7は、車載装置の一例のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本開示に係る車載装置、車載方法、および車載プログラムの実施形態について説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の車両1の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0011】
本実施形態では、車両1には、車載装置10と、キーレスシステム30と、が搭載されている。
【0012】
キーレスシステム30は、車両1のキーと施開錠電波を送受信することで、車両1のドアの施錠(ドアロック)またはドアの開錠(ドアロック解除)を行うシステムである。キーは、車両1の乗員などのユーザによって携帯可能であり、ユーザによるボタン操作等により施開錠電波を発する。キーレスシステム30は、キーから施開錠電波を受信することで、車両1のドアの施錠または開錠を実行する。キーは、車両鍵、スマートキー、等と称される場合がある。また、キーレスシステム30は、キーレスエントリーシステム、キーシステム、等と称される場合がある。
【0013】
車載装置10は、車両1の周囲の撮影映像を録画する情報処理装置である。
【0014】
車載装置10は、アンテナ11と、デコード部12と、撮影部13と、画像処理部14と、メディアリーダライタ15と、ディスプレイ16と、スピーカ17と、加速度センサ18と、近接センサ19と、マイクロフォン20と、電源制御回路21と、制御部22と、を備える。デコード部12、画像処理部14、メディアリーダライタ15、ディスプレイ16、スピーカ17、加速度センサ18、近接センサ19、マイクロフォン20、および電源制御回路21と、制御部22とは、データまたは信号を授受可能に接続されている。
【0015】
なお、車載装置10は、少なくとも制御部22を備えた構成であればよく、アンテナ11、デコード部12、撮影部13、画像処理部14、メディアリーダライタ15、ディスプレイ16、スピーカ17、加速度センサ18、近接センサ19、マイクロフォン20、および電源制御回路21の少なくとも1つを備えない構成であってもよい。すなわち、アンテナ11、デコード部12、撮影部13、画像処理部14、メディアリーダライタ15、ディスプレイ16、スピーカ17、加速度センサ18、近接センサ19、マイクロフォン20、および電源制御回路21の少なくとも1つは、車両1に搭載されていればよく、車載装置10に含まれない構成であってもよい。
【0016】
デコード部12は、アンテナ11を介してキーから施開錠電波を受信し、受信した施開錠電波をデコードし、そのデコードしたデータを制御部22へ出力する。また、デコード部12は、施開錠電波をデコードしたデータをキーレスシステム30へ出力しても良い。
【0017】
撮影部13は、撮影によって撮影映像データを取得し画像処理部14へ出力する。以下では、撮影映像データを単に撮影映像と称して説明する。撮影部13は、少なくとも車両1の周囲を撮影可能となるように、画角、撮影範囲、撮影方向、および設置位置が予め調整されている。本実施形態では、撮影部13は、少なくとも車両1のボディの外装を含む車両1の周囲の領域を撮影可能となるように予め調整されている。画像処理部14は、撮影部13で撮影された撮影映像を制御部22へ出力する。
【0018】
メディアリーダライタ15は、挿入された記録メディア15Aに対するデータ読込およびデータ書込を行う。本実施形態では、メディアリーダライタ15には、記録メディア15Aが予め挿入されているものとする。記録メディア15Aは、例えば、フラッシュメモリ、メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、等であるが、これらに限定されない。
【0019】
ディスプレイ16は、各種の情報を表示する。スピーカ17は、各種の音声を出力する。加速度センサ18は、車両1の加速度を検出し、加速度の検出結果を制御部22へ出力する。近接センサ19は、車両1の周辺の物体との距離を測距し、測距結果を制御部22へ出力する。マイクロフォン20は、車両1の周辺の音を集音し、集音した音声データを制御部22へ出力する。
【0020】
電源制御回路21は、車両1に配置されたヒューズボックス31を介して常時電源に接続されている。電源制御回路21は、電源から供給される電力を車載装置10の装置各部に供給する。本実施形態では、車載装置10の電源制御回路21は、常時電源に接続されている。このため、車載装置10は、車両1のエンジンが停止した駐車中であっても、常時電源から供給される電力により動作可能に構成されている。
【0021】
また、電源制御回路21は、ヒューズボックス31を介して車両1のACC(アクセサリ)電源に接続されている。電源制御回路21は、車両1のACC電源からの入力信号に基づき、車両1のACC電源がオン状態であるかオフ状態であるかを検知した検知結果を制御部22へ出力する。
【0022】
ACC電源のオン/オフは、車両1に設けられたアクセサリスイッチのオン/オフによって生じる。アクセサリスイッチは、ユーザによって操作されるスイッチである。アクセサリスイッチは、車両1に乗車したユーザが車両1の運転を開始しようとするとき等にオン状態に切り替えられ、ユーザが車両1から降車するとき等にオフ状態に切り替えられる。電源制御回路21は、ユーザによるアクセサリスイッチの操作によって切り替えられたACC電源のオン状態またはオフ状態を表す検知結果を制御部22へ出力する。
【0023】
制御部22は、車載装置10において情報処理を実行する。制御部22は、録画開始制御部22Aと、録画終了制御部22Bと、を備える。
【0024】
録画開始制御部22A、および録画終了制御部22Bは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、複数のプロセッサの各々は、複数の各部のうち1つを実現してもよいし、複数の各部のうち2つ以上を実現してもよい。
【0025】
プロセッサは、ROM(Read Only Memory)等に保存されたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。なお、ROMにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。
【0026】
録画開始制御部22Aは、自車両である車両1の駐車を判断したときに、車両1の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、車両1の周辺の撮影映像の録画を開始する制御を行う。自車両とは、車載装置10の搭載された車両1である。以下では、自車両を、単に車両1と称して説明する場合がある。
【0027】
詳細には、まず、録画開始制御部22Aは、車両1の駐車を判断する。
【0028】
例えば、録画開始制御部22Aは、車両1が停車し、車両1のACC電源がオフ状態となったときに、車両1が駐車したと判断する。
【0029】
詳細には、例えば、録画開始制御部22Aは、車両1の駆動を制御する駆動制御部等からCAN(Controller Area Network)等を介して車両1の停車を表す信号を受付ける。車両1の停車とは、車両1の車速が車両1の停車を判別可能な所定速度以下であることを表す。録画開始制御部22Aは、車両1の停車を表す信号を受付けると、車両1が停車したと判断する。そして、録画開始制御部22Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する。録画開始制御部22Aは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオン状態からオフ状態に切り替わったときに、車両1のACC電源がオフ状態となったと判断する。そして、録画開始制御部22Aは、車両1の停車を判断した後に車両1のACC電源がオフ状態となったと判断したときに、車両1が駐車したと判断する。
【0030】
そして、録画開始制御部22Aは、車両1が駐車したと判断したときに、施開錠電波の受信強度の監視を開始する。言い換えると、録画開始制御部22Aは、車両1が駐車したと判断したときに、自車両である車両1へのドアパンチの監視を開始する。
【0031】
ドアパンチとは、他車両のドアが開かれて自車両である車両1にぶつかり、自車両である車両1の外装等が傷つけられることを表す。ドアパンチにより車両1に与えられる影響は、交通事故等により発生する大きな衝撃に比べて非常に弱い衝撃であることが多い。しかし、車両1には、車両1のボディの外装の塗料の剥げ、凹み、等の傷が発生する。本実施形態では、録画開始制御部22Aは、車両1が駐車したと判断したときに、施開錠電波の受信強度の監視を開始することで、自車両である車両1へのドアパンチの監視を開始する。
【0032】
なお、録画開始制御部22Aは、自車両である車両1が駐車したと判断してから第1設定時間が経過したときに、施開錠電波の受信強度の監視を開始してもよい。
【0033】
第1設定時間には、例えば、車両1に乗車していたドライバ等の乗員が車両1を駐車させてから該車両1から降車するまでに要する推定時間を予め設定すればよい。また、第1設定時間には、例えば、車両1に乗車していたドライバ等の乗員が車両1を駐車させてから該車両1から降車して該車両1から離れる方向に向かって移動し始めるまでに要する推定時間を予め設定してもよい。また、第1設定時間は、ユーザによる操作部の操作指示などによって変更可能としてもよい。操作部は、ユーザによる操作入力を受付ける入力デバイスであり、車載装置10または車両1に設けられていればよい。また、操作部はユーザが持ち運び可能な携帯端末であってもよい。
【0034】
施開錠電波の受信強度の監視を開始すると、録画開始制御部22Aは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する。
【0035】
施開錠電波の受信強度の判断に用いる閾値には、自車両である車両1または該車両1の隣に駐車している他車両に向かって送信された施開錠電波である否かを判別可能な値を予め設定すればよい。詳細には、施開錠電波の受信強度の判断に用いる閾値には、ドアが開かれたときに該ドアが車両1にぶつかる可能性のある距離以下の間隔を隔てて自車両である車両1の隣に駐車した他車両に向かって送信された施開錠電波を判別可能な値を予め設定すればよい。また、この閾値は、ユーザによる操作部の操作指示などによって変更可能としてもよい。
【0036】
録画開始制御部22Aは、受信した施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する。録画を開始する、とは、撮影部13によって撮影された撮影映像のメディアリーダライタ15に挿入された記録メディア15Aへの記録を開始することを意味する。すなわち、録画開始制御部22Aは、受信した施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、撮影部13によって撮影された撮影映像の記録メディア15Aへの記録を開始する。なお、録画開始制御部22Aは、受信した施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、撮影部13によって撮影された撮影映像の、車載装置10に設けられた記憶装置への記録を開始することで、撮影映像の録画を開始してもよい。記憶装置は、車載装置10に設けられたHDD(ハードディスクドライブ)、SDカード、マイクロSDカード等である。
【0037】
録画終了制御部22Bは、撮影映像の録画開始から第2設定時間が経過したときに、撮影映像の録画を終了する。
【0038】
第2設定時間には、録画開始から自車両である車両1の隣に駐車した他車両のドアによるドアパンチ発生までに要する推定時間以上の時間を予め設定すればよい。推定時間には、録画開始からドアパンチ発生までに要する時間の過去の統計値の平均値、最大値、等を用いればよい。第2設定時間は、ユーザによる操作部の操作指示などによって変更可能としてもよい。
【0039】
録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する。例えば、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、記録メディア15Aにおけるドアパンチの映像を記憶するためのメモリ領域に記録することで、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶する。また、例えば、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像に、ドアパンチの映像であることを表すフラグを付与することで、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶してもよい。
【0040】
そして、録画終了制御部22Bは、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。
【0041】
次に、本実施形態の車載装置10が実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0042】
図2は、本実施形態の車載装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0043】
録画開始制御部22Aは、自車両である車両1が停車したか否かを判断する(ステップS100)。録画開始制御部22Aは、例えば、車両1の駆動を制御する駆動制御部等から車両1の停車を表す信号を受付けたか否かを判別することで、ステップS100の判断を行う。ステップS100で否定判断すると(ステップS100:No)、再度ステップS100の判断を行う。ステップS100で肯定判断すると(ステップS100:Yes)、ステップS102へ進む。
【0044】
ステップS102では、録画開始制御部22Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する(ステップS102)。録画開始制御部22Aは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオン状態からオフ状態に切り替わったか否かを判別することで、ステップS102の判断を行う。ステップS102で否定判断すると(ステップS102:No)、ステップS100へ戻る。ステップS102で肯定判断すると(ステップS102:Yes)、ステップS104へ進む。
【0045】
ステップS100およびステップS102で肯定判断することで、録画開始制御部22Aは、自車両である車両1が駐車したと判断する。
【0046】
ステップS104では、録画開始制御部22AはステップS102で肯定判断してから第1設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS104)。録画開始制御部22Aは、ステップS104で肯定判断(ステップS104:Yes)するまで否定判断(ステップS104:No)を繰り返す。ステップS104で肯定判断すると(ステップS104:Yes)、ステップS106へ進む。
【0047】
ステップS106では、録画開始制御部22Aは、施開錠電波の受信強度の監視を開始する(ステップS106)。ステップS106の処理によって、録画開始制御部22Aは、自車両である車両1へのドアパンチの監視を開始する。
【0048】
録画開始制御部22Aは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS108)。受信強度が閾値未満であると判断した場合(ステップS108:No)、後述するステップS118へ進む。受信強度が閾値以上であると判断した場合(ステップS108:Yes)、ステップS110へ進む。
【0049】
ステップS110では、録画開始制御部22Aは、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する(ステップS110)。
【0050】
録画終了制御部22Bは、ステップS110で撮影映像の録画が開始されてから第2設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS112)。録画終了制御部22Bは、ステップS112で肯定判断(ステップS112:Yes)するまで否定判断(ステップS112:No)を繰り返す。録画終了制御部22Bは、ステップS112で肯定判断すると(ステップS112:Yes)、ステップS114へ進む。
【0051】
ステップS114では、録画終了制御部22Bは、ステップS110の録画開始からステップS112で第2設定時間が経過したと判断するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する(ステップS114)。そして、録画終了制御部22Bは、ステップS110で開始した撮影映像の録画を終了する(ステップS116)。
【0052】
次に、録画終了制御部22Bは、車両1のACC電源がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判断する(ステップS118)。録画終了制御部22Bは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判別することで、ステップS118の判断を行う。ステップS118の判断によって、録画終了制御部22Bは、自車両である車両1にドライバが乗車したか否かを判断する。
【0053】
ステップS118で否定判断すると(ステップS118:No)、上記ステップS108へ戻る。ステップS118で肯定判断すると(ステップS118:Yes)、ステップS120へ進む。ステップS120では、録画終了制御部22Bが、ステップS106で開始した受波強度の監視を終了し(ステップS120)、本ルーチンを終了する。
【0054】
以上説明したように、本実施形態の車載装置10は、録画開始制御部22Aを備える。録画開始制御部22Aは、自車両(車両1)の駐車を判断したときに、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、自車両(車両1)の周辺の撮影映像の録画を開始する。
【0055】
ここで、従来技術では、他車両の有無に拘わらず衝撃検知をトリガとして撮影映像を記録するためドアパンチの誤検出が多く、また衝撃検知後に撮影映像を記録するためドアパンチの瞬間の撮影映像が記録されない等の問題があった。すなわち、従来技術では、駐車中の車両に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することは困難であった。
【0056】
一方、本実施形態の車載装置10では、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、自車両である車両1の周辺の撮影映像の録画を開始する。すなわち、本実施形態の車載装置10では、衝撃の有無に拘わらず、他車両を含む車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて車両1の周辺の撮影映像の録画を開始する。このため、本実施形態の車載装置10では、自車両の隣に駐車している他車両に対して施開錠電波が送信され、該他車両の乗員が該他車両のドア開閉を行うときに、該ドア開閉の前から自車両である車両1の周辺の撮影映像の録画を開始することができる。すなわち、本実施形態の車載装置10では、駐車している自車両の隣に駐車している他車両の乗員が、該他車両への乗車時にドア開閉を行うことで発生する可能性のあるドアパンチの撮影映像を高精度に録画することができる。よって、本実施形態の車載装置10では、ドアパンチの誤検出を抑制し、また、ドアパンチの瞬間を含む撮影映像を録画することができる。
【0057】
従って、本実施形態の車載装置10では、駐車中の車両1に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することができる。
【0058】
(変形例1)
上記第1の実施形態では、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了する形態を一例として説明した(図2参照)。
【0059】
しかし、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、ACC電源のオフ状態が維持されているか否かを更に判断してもよい。そして、録画終了制御部22Bは、ACC電源のオフ状態が維持されている場合に、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了してもよい。
【0060】
詳細には、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、ACC電源のオフ状態が維持されているか否かを判断する。録画終了制御部22Bは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオフ状態であるか否かを判別することで、ACC電源のオフ状態が維持されているか否かを判断すればよい。
【0061】
撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、自車両である車両1のACC電源のオフ状態が維持されている場合を想定する。この場合、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによる直前の録画開始の判断に用いられた施開錠電波が、自車両である車両1ではなく他車両の施開錠のために該他車両に送信された施開錠電波であると判断する。このため、この場合、録画終了制御部22Bは、撮影映像の該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する。そして、録画終了制御部22Bは、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了すればよい。
【0062】
一方、撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、自車両である車両1のACC電源のオフ状態が維持されておらずオン状態に切り替えられている場合を想定する。この場合、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによる直前の録画開始の判断に用いられた施開錠電波が、自車両である車両1の施開錠のために該車両1に送信された施開錠電波であると判断する。このため、この場合、録画終了制御部22Bは、撮影映像の該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶することなく、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了すればよい。
【0063】
次に、本変形例の車載装置10が実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0064】
図3は、本変形例の車載装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0065】
車載装置10は、上記実施形態のステップS100~ステップS112と同様にして、ステップS200~ステップS212の処理を実行する。
【0066】
詳細には、録画開始制御部22Aは、自車両である車両1が停車したか否かを判断する(ステップS200)。ステップS200で否定判断すると(ステップS200:No)、再度ステップS200の判断を行う。ステップS200で肯定判断すると(ステップS200:Yes)、ステップS202へ進む。ステップS202では、録画開始制御部22Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202で否定判断すると(ステップS202:No)、ステップS200へ戻る。ステップS202で肯定判断すると(ステップS202:Yes)、ステップS204へ進む。
【0067】
ステップS204では、録画開始制御部22AはステップS202で肯定判断してから第1設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS204)。録画開始制御部22Aは、ステップS204で肯定判断(ステップS204:Yes)するまで否定判断(ステップS204:No)を繰り返す。ステップS204で肯定判断すると(ステップS204:Yes)、ステップS206へ進む。ステップS206では、録画開始制御部22Aは、施開錠電波の受信強度の監視を開始する(ステップS206)。録画開始制御部22Aは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS208)。受信強度が閾値未満であると判断した場合(ステップS208:No)、ステップS220へ進む。受信強度が閾値以上であると判断した場合(ステップS208:Yes)、ステップS210へ進む。
【0068】
ステップS210では、録画開始制御部22Aは、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する(ステップS210)。録画終了制御部22Bは、ステップS210で撮影映像の録画が開始されてから第2設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS212)。録画終了制御部22Bは、ステップ212で肯定判断(ステップS212:Yes)するまで否定判断(ステップS212:No)を繰り返す。録画終了制御部22Bは、ステップS212で肯定判断すると(ステップS212:Yes)、ステップS214へ進む。
【0069】
ステップS214では、録画終了制御部22Bは、ACC電源のオフ状態が維持されているか否かを判断する(ステップS214)。録画終了制御部22Bは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオフ状態であるか否かを判別することで、ステップS214の判断を行う。ステップS214で否定判断すると(ステップS214:No)、ステップS218へ進む。ステップS214で肯定判断すると(ステップS214:Yes)、ステップS216へ進む。
【0070】
ステップS216では、録画終了制御部22Bは、ステップS210の録画開始からステップS212で肯定判断するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する(ステップS216)。そして、録画終了制御部22Bは、ステップS210で開始された撮影映像の録画を終了する(ステップS218)。
【0071】
次に、録画終了制御部22Bは、車両1のACC電源がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判断する(ステップS220)。ステップS220の判断は上記ステップS118の判断と同様である。ステップS220で否定判断すると(ステップS120:No)、上記ステップS208へ戻る。ステップS220で肯定判断すると(ステップS220:Yes)、ステップS222へ進む。ステップS222では、録画終了制御部22Bが、ステップS206で開始した受波強度の監視を終了し(ステップS222)、本ルーチンを終了する。
【0072】
以上説明したように、本変形例では、録画終了制御部22Bは、録画開始制御部22Aによって撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、ACC電源のオフ状態が維持されているか否かを更に判断する。そして、録画終了制御部22Bは、ACC電源のオフ状態が維持されている場合に、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。
【0073】
すなわち、本変形例の車載装置10は、撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、自車両である車両1のACC電源のオフ状態が維持されている場合、録画開始制御部22Aによる直前の録画開始の判断に用いられた施開錠電波が、自車両である車両1ではなく他車両の施開錠のために該他車両に送信された施開錠電波であると判断する。そして、録画終了制御部22Bは、自車両である車両1のACC電源のオフ状態が維持されている場合、撮影映像の該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。
【0074】
このため、本変形例の車載装置10は、駐車中の車両1に他車両によって与えられたドアパンチの映像を更に高精度に録画することができる。
【0075】
(第2の実施形態)
上記変形例1では、撮影映像の録画が開始されて第2設定時間が経過したときに、自車両である車両1のACC電源のオフ状態が維持されているか否かを判断することで、録画開始制御部22Aによる直前の録画開始の判断に用いられた施開錠電波が、自車両である車両1ではなく他車両の施開錠のために該他車両に送信された施開錠電波であると判断する形態を説明した。本実施形態では、車両1に搭載された車両制御機器から自車両である車両1のドアロック解除またはドア開閉に関する情報を取得することで、直前に受信した施開錠電波が自車両である車両1の施開錠のために該車両1に送信された施開錠電波であるか否かを判断する形態を説明する。
【0076】
図4は、本実施形態の車両1の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0077】
本実施形態では、車両1には、車載装置10Bと、キーレスシステム30と、車両制御装置40と、が搭載されている。キーレスシステム30は、上記実施形態と同様である。
【0078】
車両制御装置40は、車両1の制御を行う機器である。本実施形態では、車両制御装置40は、車両1のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報を車両1に設けられたセンサ等から取得し、車載装置10Bへ出力する。また、車両制御装置40は、車両1に設けられた近接センサによる測距結果、および、車両1に設けられたマイクロフォンによって集音された音声データを取得し、車載装置10Bへ出力する。車両1に設けられた近接センサおよびマイクロフォンは、上記説明した近接センサ19およびマイクロフォン20とそれぞれ同様である。
【0079】
車載装置10Bは、近接センサ19およびマイクロフォン20を備えず、制御部22に替えて制御部23を備える点以外は、上記実施形態の車載装置10と同様である。
【0080】
制御部23は、車載装置10Bにおいて情報処理を実行する。制御部23は、録画開始制御部23Aと、録画終了制御部23Bと、を備える。
【0081】
録画開始制御部23A、および録画終了制御部23Bは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のICなどのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、複数のプロセッサの各々は、複数の各部のうち1つを実現してもよいし、複数の各部のうち2つ以上を実現してもよい。
【0082】
録画開始制御部23Aは、録画開始制御部22Aと同様に、自車両である車両1の駐車を判断したときに、車両1の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、車両1の周辺の撮影映像の録画を開始する制御を行う。
【0083】
詳細には、録画開始制御部23Aは、録画開始制御部22Aと同様に、車両1の停車を判断した後に車両1のACC電源がオフ状態となったと判断したときに、車両1が駐車したと判断する。そして、録画開始制御部23Aは、車両1が駐車したと判断してから第1設定時間が経過したときに、施開錠電波の受信強度の監視を開始する。
【0084】
そして、録画開始制御部23Aは、受信した施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始し、撮影映像の録画開始から第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像をドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する。そして、録画終了制御部23Bは、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部22Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。
【0085】
このように、録画開始制御部23Aおよび録画終了制御部23Bは、上記実施形態の録画開始制御部22Aおよび録画終了制御部22Bと同様の処理を実行する。すなわち、録画開始制御部23Aおよび録画終了制御部23Bは、録画開始制御部22Aおよび録画終了制御部22Bと同様に、図2に示す情報処理を実行すればよい。
【0086】
なお、録画開始制御部23Aは、車両制御装置40から自車両である車両1のドアロック解除またはドア開閉に関する情報を取得することで、直前に受信した施開錠電波が自車両である車両1の施開錠のために該車両1に送信された施開錠電波であるか否かを更に判断してよい。
【0087】
詳細には、録画開始制御部23Aは、受信した施開錠電波の電波強度が閾値以上である場合、車両1のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報を車両制御装置40から取得する。そして、録画終了制御部23Bは、これらの情報に基づいて、撮影映像の録画を開始する。
【0088】
具体的には、録画開始制御部23Aは、車両1のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報を車両制御装置40から取得すると、該情報を解析することで、車両1のドアロックが施錠状態から開錠状態へと切り替わった、またはドア開閉がなされたか否かを判断する。
【0089】
録画開始制御部23Aが、車両1のドアロックが施錠状態から解除状態へと切り替わった、またはドア開閉がなされたと判断した場合を想定する。この場合、録画開始制御部23Aは、直前の録画開始の判断に用いた施開錠電波が、自車両である車両1に送信された施開錠電波であると判断する。この場合、録画開始制御部23Aは、撮影映像の録画を開始しない。
【0090】
一方、録画開始制御部23Aが、車両1のドアロックが施錠状態から解除状態へと切り替わっておらず施錠状態が維持されている、またはドア開閉がなされていない、と判断した場合を想定する。この場合、録画開始制御部23Aは、直前の録画開始の判断に用いた施開錠電波が、自車両である車両1ではなく他車両に送信された施開錠電波であると判断する。そして、録画開始制御部23Aは、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する。
【0091】
そして、録画開始制御部23Aは、上記録画開始制御部22Aと同様に、撮影映像の録画開始から第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像をドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する。そして、録画終了制御部23Bは、録画終了制御部22Bと同様に、該撮影映像をドアパンチの映像として記憶した後に、録画開始制御部23Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。
【0092】
次に、本実施形態の車載装置10Bが実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0093】
上述したように、受信した施開錠電波が自車両である車両1に送信された施開錠電波であるか否の判断を行わない場合には、車載装置10Bは、上記実施形態の車載装置10と同様に、図2に示す情報処理を実行すればよい。
【0094】
一方、受信した施開錠電波が自車両である車両1に送信された施開錠電波であるか否の判断を行う場合には、車載装置10Bは、図5に示す情報処理を実行すればよい。
【0095】
図5は、本実施形態の車載装置10Bが実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0096】
車載装置10Bは、上記実施形態のステップS100~ステップS108と同様にして、ステップS300~ステップS308の処理を実行する。
【0097】
詳細には、録画開始制御部23Aは、自車両である車両1が停車したか否かを判断する(ステップS300)。ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、再度ステップS300の判断を行う。ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。ステップS302では、録画開始制御部23Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する(ステップS302)。ステップS302で否定判断すると(ステップS302:No)、ステップS300へ戻る。ステップS302で肯定判断すると(ステップS302:Yes)、ステップS304へ進む。
【0098】
ステップS304では、録画開始制御部23AはステップS302で肯定判断してから第1設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS304)。録画開始制御部23Aは、ステップS304で肯定判断(ステップS304:Yes)するまで否定判断(ステップS304:No)を繰り返す。ステップS304で肯定判断すると(ステップS304:Yes)、ステップS306へ進む。ステップS306では、録画開始制御部23Aは、施開錠電波の受信強度の監視を開始する(ステップS306)。録画開始制御部23Aは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS308)。受信強度が閾値未満であると判断した場合(ステップS308:No)、ステップS320へ進む。受信強度が閾値以上であると判断した場合(ステップS308:Yes)、ステップS310へ進む。
【0099】
ステップS310では、録画開始制御部23Aは、ステップS308で閾値以上の受波強度と判断した施開錠電波が自車両のキーから自車両である車両1に送信された施開錠電波であるか否かを判断する(ステップS310)。録画開始制御部23Aは、車両1のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報を車両制御装置40から取得する。そして、録画開始制御部23Aは、取得した該情報が、車両1のドアロックが施錠状態から開錠状態へと切り替わった、またはドア開閉がなされたことを表すか否かを判別することで、ステップS310の判断を行う。
【0100】
ステップS310で自車両のキーにより自車両に送信された施開錠電波であると判断すると(ステップS310:Yes)、上記ステップS308へ戻る。ステップS310で自車両のキーにより自車両に送信された施開錠電波ではない、すなわち他車両のキーにより他車両に送信された施開錠電波であると判断すると(ステップS310:No)、ステップS312へ進む。
【0101】
そして、録画開始制御部23Aおよび録画終了制御部23Bは、上記実施形態のステップS110~ステップS120と同様にして、ステップS312~ステップS322の処理を実行する。詳細には、ステップS312では、録画開始制御部23Aは、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する(ステップS312)。録画終了制御部23Bは、ステップS312で撮影映像の録画が開始されてから第2設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS314)。録画終了制御部23Bは、ステップ314で肯定判断(ステップS314:Yes)するまで否定判断(ステップS314:No)を繰り返す。録画終了制御部23Bは、ステップS314で肯定判断すると(ステップS314:Yes)、ステップS316へ進む。
【0102】
ステップS316では、録画終了制御部23Bは、ステップS312の録画開始からステップS314で肯定判断するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する(ステップS316)。そして、録画終了制御部23Bは、ステップS312で開始された撮影映像の録画を終了する(ステップS318)。
【0103】
次に、録画終了制御部23Bは、車両1のACC電源がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判断する(ステップS320)。ステップS320で否定判断すると(ステップS320:No)、上記ステップS308へ戻る。ステップS320で肯定判断すると(ステップS320:Yes)、ステップS322へ進む。ステップS322では、録画終了制御部23Bが、ステップS306で開始した受波強度の監視を終了し(ステップS322)、本ルーチンを終了する。
【0104】
以上説明したように、本実施形態では、録画開始制御部23Aは、施開錠電波の電波強度が閾値以上であり、且つ、自車両(車両1)を制御する車両制御装置40から取得した自車両(車両1)のドアのドアロック解除またはドア開閉に関する情報に基づいて、撮影映像の録画を開始する。
【0105】
このため、本実施形態の車載装置10Bは、駐車中の車両1に与えられたドアパンチの映像を、更に高精度に録画することができる。
【0106】
(第3の実施形態)
上記実施形態および上記変形例では、施開錠電波の電波強度に基づいて、車両1の周辺の撮影映像の録画を開始する形態を説明した。本実施形態では、施開錠電波の電波強度に基づいて、撮影映像の録画終了を判定する形態を説明する。
【0107】
図1は、本実施形態の車両1に搭載された車載装置10Cの機能的構成の一例を示すブロックである。
【0108】
車載装置10Cは、制御部22に替えて制御部24を備える点以外は、車載装置10と同様である。制御部24は、車載装置10Cにおいて情報処理を実行する。制御部24は、録画開始制御部24Aと、録画終了制御部24Bと、を備える。
【0109】
録画開始制御部24A、および録画終了制御部24Bは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のICなどのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、複数のプロセッサの各々は、複数の各部のうち1つを実現してもよいし、複数の各部のうち2つ以上を実現してもよい。
【0110】
録画開始制御部24Aは、自車両の駐車を判断したときに、自車両の周辺の撮影映像の録画を開始する。録画終了制御部24Bは、車両1の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、撮影映像の録画を終了する。
【0111】
詳細には、録画開始制御部24Aは、録画開始制御部22Aと同様にして車両1の駐車を判断する。
【0112】
例えば、録画開始制御部24Aは、車両1が停車し、車両1のACC電源がオフ状態となったときに、車両1が駐車したと判断する。詳細には、例えば、録画開始制御部24Aは、車両1の駆動を制御する駆動制御部等からCAN等を介して車両1の停車を表す信号を受付ける。録画開始制御部24Aは、車両1の停車を表す信号を受付けると、車両1が停車したと判断する。そして、録画開始制御部24Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する。録画開始制御部24Aは、電源制御回路21によるACC電源の状態の検知結果がオン状態からオフ状態に切り替わったときに、車両1のACC電源がオフ状態となったと判断する。そして、録画開始制御部24Aは、車両1の停車を判断した後に車両1のACC電源がオフ状態となったと判断したときに、車両1が駐車したと判断する。
【0113】
そして、録画開始制御部24Aは、自車両である車両1が駐車したと判断してから第1設定時間が経過したときに、車両1に設けられたセンサによる監視を開始する。第1設定時間は、上記と同様である。
【0114】
車両1に設けられたセンサとは、例えば、近接センサ19およびマイクロフォン20である。なお、センサには、加速度センサ18が更に含まれていてもよい。すなわち、録画開始制御部24Aは、車両1が駐車したと判断したときに、センサによる検出結果を監視することで、自車両である車両1へのドアパンチの監視を開始する。
【0115】
録画開始制御部24Aは、近接センサ19による測距結果が自車両である車両1への近接検知を表すか否かを判断する。近接検知とは、近接センサ19による測距結果によって表される物体と車両1との距離が、所定距離以下であることを意味する。この所定距離には、他車両のドアが開かれたときに該ドアが車両1にぶつかる可能性のある距離に該他車両が停車したときの、該他車両と車両1との距離を予め設定すればよい。また、この所定距離は、ユーザによる操作部の操作指示などによって変更可能としてもよい。
【0116】
また、録画開始制御部24Aは、マイクロフォン20で集音された音声の音声データの音量レベルが、予め定めた所定レベル以上であるか否かを判断する。この所定レベルには、騒音レベルであるか否かを判別可能な閾値を予め設定すればよい。
【0117】
録画開始制御部24Aは、近接センサ19による測距結果が近接検知を表し、且つ、マイクロフォン20で集音された音声データの音量レベルが所定レベル以上であると判断した場合、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する。
【0118】
録画終了制御部24Bは、撮影映像の録画開始から第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する。第2設定時間は上記と同様である。
【0119】
次に、録画終了制御部24Bは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する。この閾値には、自車両である車両1に向かって送信された施開錠電波である否かを判別可能な値を予め設定すればよい。また、この閾値は、ユーザによる操作部の操作指示などによって変更可能としてもよい。録画終了制御部24Bは、施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断することで、自車両である車両1の乗員が自車両に近づいてきたか否かを判別する。
【0120】
施開錠電波の受信強度が閾値以上であると判断すると、録画終了制御部24Bは、録画開始制御部24Aによって開始された撮影映像の録画を終了する。すなわち、本実施形態の録画終了制御部24Bは、施開錠電波の電波強度に基づいて、撮影映像の録画終了を判定する。
【0121】
次に、本実施形態の車載装置10Cが実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0122】
図6は、本実施形態の車載装置10Cが実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0123】
録画開始制御部24Aは、ステップS100~ステップS104と同様にして、ステップS400~ステップS404の処理を行う。詳細には、録画開始制御部24Aは、自車両である車両1が停車したか否かを判断する(ステップS400)。ステップS400で否定判断すると(ステップS400:No)、再度ステップS400の判断を行う。ステップS400で肯定判断すると(ステップS400:Yes)、ステップS402へ進む。
【0124】
ステップS402では、録画開始制御部24Aは、車両1のACC電源がオフ状態であるか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402で否定判断すると(ステップS402:No)、ステップS400へ戻る。ステップS402で肯定判断すると(ステップS402:Yes)、ステップS404へ進む。
【0125】
ステップS404では、録画開始制御部24AはステップS402で肯定判断してから第1設定時間が経過したか否かを判断する(ステップS404)。録画開始制御部24Aは、ステップS404で肯定判断(ステップS404:Yes)するまで否定判断(ステップS404:No)を繰り返す。ステップS404で肯定判断すると(ステップS404:Yes)、ステップS406へ進む。
【0126】
ステップS406では、録画開始制御部24Aは、センサによる監視を開始する(ステップS406)。
【0127】
録画開始制御部24Aは、近接センサ19による測距結果が近接検知を表すか否かを判断する(ステップS408)。ステップS408で否定判断すると(ステップS408:No)、ステップS422へ進む。ステップS408で肯定判断すると(ステップS408:Yes)、ステップS410へ進む。
【0128】
ステップS410では、録画開始制御部24Aは、マイクロフォン20で集音された音声の音声データの音量レベルが、予め定めた所定レベル以上であるか否かを判断する(ステップS410)。ステップS410で否定判断すると(ステップS410:No)、ステップS422へ進む。ステップS410で肯定判断すると(ステップS410:Yes)、ステップS412へ進む。
【0129】
ステップS412では、録画開始制御部24Aは、撮影部13によって撮影された撮影映像の録画を開始する(ステップS412)。そして、録画開始制御部24Aは、ステップS412の撮影映像の録画開始から第2設定時間を経過したか否かを判断する(ステップS414)。録画開始制御部24Aは、ステップS414で肯定判断(ステップS414:Yes)するまで否定判断(ステップS414:No)を繰り返し、肯定判断(ステップS414:Yes)すると、ステップS416へ進む。
【0130】
ステップS416では、録画終了制御部24Bは、撮影映像の録画開始から第2設定時間が経過したときに、該録画開始から該第2設定時間が経過するまでの期間に録画された撮影映像を、ドアパンチの映像として記録メディア15Aに記憶する(ステップS416)。
【0131】
次に、録画終了制御部24Bは、アンテナ11を介してデコード部12で受信した施開錠電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS418)。ステップS418で否定判断すると(ステップS418:No)、上記ステップS408へ戻る。ステップS418で肯定判断すると(ステップS418:Yes)、ステップS420へ進む。
【0132】
ステップS420では、録画終了制御部24Bは、ステップS412で録画を開始した撮影映像の録画を終了する(ステップS420)。
【0133】
次に、録画終了制御部24Bは、車両1のACC電源がオフ状態からオン状態に切り替わったか否かを判断する(ステップS422)。ステップS422で否定判断すると(ステップS422:No)、上記ステップS408へ戻る。ステップS422で肯定判断すると(ステップS422:Yes)、ステップS424へ進む。ステップS424では、録画終了制御部24Bが、ステップS406で開始したセンサの監視を終了し(ステップS424)、本ルーチンを終了する。
【0134】
以上説明したように、本実施形態の車載装置10Cでは、録画開始制御部24Aは、自車両の駐車を判断したときに自車両の周辺の撮影映像の録画を開始する。録画終了制御部24Bは、車両の施開錠に用いられる施開錠電波の電波強度に基づいて、撮影映像の録画を終了する。
【0135】
このように、本実施形態の車載装置10Cでは、施開錠電波の電波強度を、撮影映像の録画終了の判断に用いる。このため、本実施形態の車載装置10Cでは、駐車している自車両の隣に他車両が駐車し、該他車両の乗員が該他車両から降車に伴うドア開閉操作を行い、更にドアロックを行うまでの期間の撮影映像を録画することができる。すなわち、本実施形態の車載装置10Cでは、駐車している自車両の隣に駐車した他車両の乗員が、該他車両から降車時にドア開閉を行うことで発生する可能性のあるドアパンチの撮影映像を高精度に録画することができる。
【0136】
よって、本実施形態の車載装置10Cは、上記実施形態と同様に、駐車中の車両1に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することができる。
【0137】
なお、図4を用いて説明したように、車載装置10Bが車両制御装置40と通信可能な構成である場合には、車載装置10Cの録画開始制御部24Aは、車両制御装置40から近接センサによる測距結果およびマイクロフォンによる音声データを受付ける点以外は、図6と同様の処理を実行すればよい。このため、車載装置10Bが車両制御装置40と通信可能な構成である場合についても、駐車中の車両1に与えられたドアパンチの映像を高精度に録画することができる。
【0138】
次に、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cのハードウェア構成の一例を説明する。
【0139】
図7は、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cの一例のハードウェア構成図である。
【0140】
上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cは、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM11B、RAM(Random Access Memory)11C、およびI/F11D等がバス11Eにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0141】
CPU11Aは、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cを制御する演算装置である。ROM11Bは、CPU11Aによる各種処理を実現するプログラム等を記憶する。ここではCPUを用いて説明しているが、変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cを制御する演算装置として、GPU(Graphics Processing Unit)を用いてもよい。RAM811Cは、CPU11Aによる各種処理に必要なデータを記憶する。I/F11Dは、データを送受信するためのインターフェースである。
【0142】
上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cでは、CPU111Aが、ROM11BからプログラムをRAM11C上に読み出して実行することにより、上記各機能がコンピュータ上で実現される。
【0143】
なお、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、HDD(ハードディスクドライブ)、SDカード、マイクロSDカード等に記憶されていてもよい。また、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cで実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROM11Bに予め組み込まれて提供されていてもよい。
【0144】
また、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cで実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disc)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cで実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態および変形例の車載装置10、車載装置10B、および車載装置10Cで実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0145】
なお、上記には、本発明の実施形態および変形例を説明したが、本実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態、変形例、およびこれらの変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0146】
1 車両
10、10B、10C 車載装置
22A、23A、24A 録画開始制御部
22B、23B、24B 録画終了制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7