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  • 特開-ヒンジキャップ付き注出口部 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142409
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ヒンジキャップ付き注出口部
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/74 20060101AFI20241003BHJP
   B65D 41/58 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B65D5/74 020Z
B65D41/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054542
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100113169
【弁理士】
【氏名又は名称】今岡 憲
(72)【発明者】
【氏名】古原 裕嗣
【テーマコード(参考)】
3E060
3E084
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060BA24
3E060BC04
3E060CF06
3E060DA17
3E060EA03
3E060EA13
3E060EA14
3E084AA05
3E084AA12
3E084AA34
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB09
3E084DB13
3E084EA04
3E084FA03
3E084FC07
3E084GA08
3E084GB06
3E084GB08
3E084GB17
3E084KA12
3E084KB01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で使用できるヒンジキャップ付き注出口部を提案する。
【解決手段】容器本体2に固定されるフランジ状部14及びこのフランジ状部14から立設される注出筒20を有する注出口部本体12と、前記注出筒20に外嵌された装着筒32及び前記注出筒20を閉塞する上蓋50を有し、かつこれら装着筒32及び上蓋50をヒンジ42で連結してなるヒンジキャップ30とを具備するヒンジキャップ付き注出口部である。前記装着筒32は、前記注出筒20に対して周方向の一方又は双方への回転が可能に嵌合されている。この装着筒32と前記注出筒20との間に、前記ヒンジキャップ30の回転位置を前記周方向の所望位置に位置決めしかつ保持することができる位置決め手段Pが形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体(2)に固定されるフランジ状部(14)及びこのフランジ状部(14)から立設される注出筒(20)を有する注出口部本体(12)と、
前記注出筒(20)に外嵌された装着筒(32)及び前記注出筒(20)を閉塞する上蓋(50)を有し、かつこれら装着筒(32)及び上蓋(50)をヒンジ(42)で連結してなるヒンジキャップ(30)と、
を具備するヒンジキャップ付き注出口部において、
前記装着筒(32)は、前記注出筒(20)に対して周方向の一方又は双方への回転が可能に嵌合されており、かつ、この装着筒(32)と前記注出筒(20)との間に、前記ヒンジキャップ(30)の回転位置を前記周方向の所望位置に位置決めしかつ保持することができる位置決め手段(P)が形成されていることを特徴とする、ヒンジキャップ付き注出口部。
【請求項2】
前記位置決め手段(P)は、前記装着筒(32)が前記注出筒(20)に対して周方向の一方のみに回転することを許容するラチェット機構であることを特徴とする、請求項1に記載のヒンジキャップ付き注出口部。
【請求項3】
前記位置決め手段(P)は、前記装着筒(32)が前記注出筒(20)に対して周方向の双方へ回転することを許容するローレット機構であることを特徴とする、請求項1に記載のヒンジキャップ付き注出口部。
【請求項4】
前記ヒンジ(42)と反対側に位置させて、前記装着筒(32)の外周面に、当該装着筒(32)へ破断可能に連設された係止部(38)が、また前記上蓋(50)の外周面に、前記係止部(38)によって係止される被係止片(60)がそれぞれ設けられており、
前記上蓋(50)の開蓋操作により前記係止部(38)が前記装着筒(32)から破断されるように形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のヒンジキャップ付き注出口部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒンジキャップ付き注出口部に関する。
【背景技術】
【0002】
酒類、調味料、洗浄剤などを収容する紙パック容器が知られている。この紙パック容器は、例えば切妻屋根型の頂部(ゲーブルトップ)を備えており、当該頂部の傾斜面部に、注ぎ易いヒンジキャップを備えた注出口部を組み付けている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4-23625
【特許文献2】特開2021-35850
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~2の紙パックにおいて、ヒンジキャップは、ヒンジを中心として回動するものであるから、その回動方向や開封状態での姿勢(開封姿勢)がヒンジの位置により決まっている。そのため、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で使用できない場合があること、生産施設による位置合わせ工程が必要となること、という問題点があった。
【0005】
本発明の第1の目的は、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で使用できるヒンジキャップ付き注出口部を提案することである。
本発明の第2の目的は、生産設備による位置合わせ工程が必要ではないヒンジキャップ付き注出口部を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、容器本体2に固定されるフランジ状部14及びこのフランジ状部14から立設される注出筒20を有する注出口部本体12と、
前記注出筒20に外嵌された装着筒32及び前記注出筒20を閉塞する上蓋50を有し、かつこれら装着筒32及び上蓋50をヒンジ42で連結してなるヒンジキャップ30と、
を具備するヒンジキャップ付き注出口部において、
前記装着筒32は、前記注出筒20に対して周方向の一方又は双方への回転が可能に嵌合されており、かつ、この装着筒32と前記注出筒20との間に、前記ヒンジキャップ30の回転位置を前記周方向の所望位置に位置決めしかつ保持することができる位置決め手段Pが形成されている。
【0007】
本手段では、図2(B)に示す如く、注出口部本体12の注出筒20にヒンジキャップ30の装着筒32を外嵌させ、かつ、これら装着筒32及び前記注出筒20の間に、前記ヒンジキャップ30の回転位置を前記周方向の所望位置に位置決めしかつ保持することができる位置決め手段Pを形成している。
この構造によれば、ヒンジキャップ30は注出筒20に対して任意の回転位置で保持されるため、生産工程での位置合わせ工程が不要であり、かつ、所望の位置決めが可能となるため、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で使用することができる。
【0008】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記位置決め手段Pは、前記装着筒32が前記注出筒20に対して周方向の一方のみに回転することを許容するラチェット機構である。
【0009】
本手段の構造によれば、ラチェット機構を用いてヒンジキャップ30の位置決めを的確に行うことができる。
【0010】
第3の手段は、第1の手段を有し、かつ前記位置決め手段Pは、前記装着筒32が前記注出筒20に対して周方向の双方へ回転することを許容するローレット機構である。
【0011】
本手段の構造によれば、ローレット機構を用いてヒンジキャップ30の位置決めを的確に行うことができる。
【0012】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記装着筒32の外周面に、当該装着筒32へ破断可能に連設された係止部38が、また前記上蓋50の外周面に、前記係止部38によって係止される被係止片60がそれぞれ設けられており、
前記上蓋50の開蓋操作により前記係止部38が前記装着筒32から破断されるように形成した。
【0013】
本手段では、図1に示す如く、装着筒32に破断可能に連設された係止部38に、上蓋50に設けた被係止片60が係止されている。
この構造によれば、上蓋50の開蓋操作により係止部38が前記装着筒32から破断されるため、開封表示機能が発揮される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、所望の位置決めが可能となるため、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢でヒンジキャップ付き注出口部を使用することができ、また生産設備における位置合わせ工程が不必要となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係るヒンジキャップ付き注出口部の閉蓋状態での正面図である。
図2図1に示す注出口部の開蓋状態での構造を示しており、同図(A)は平面図、同図(B)は側方から見た断面図である。
図3図1の注出口部を容器本体に取り付けた構造を示しており、図(A)は閉蓋状態の注出口部の正面図、同図(B)は開蓋状態の注出口部を側方から見た断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1から図3は、本発明の実施形態に係るヒンジキャップ付き注出口部10を示している。
この注出口部10は、紙パックなどのパック容器の一部であり、好適な一実施例として、図3に示す如く、パック容器の容器本体2の頂部4に開口された取付け孔6に配備されるものである。図示はしないが、前記頂部4はゲーブルトップ(gable top)型の頂部であってもよい。
前記注出口部10は、注出口部本体12と、ヒンジキャップ30とで形成されている。
【0017】
注出口部本体12は、前記頂部4の取付け孔6に内側から取り付けられる部材であり、環状のフランジ状部14と、このフランジ状部14の内周側から立設される円筒状の注出筒20とを有している。
【0018】
前記フランジ状部14は、前記頂部4へ固定するための部位であり、図示例では、図2(B)に示す高位の内周部14aから環状段差部14bを介して低位の外周部14cを延設している。
そして、この外周部14cが頂部4の下面に貼着されるとともに、前記環状段差部14bが前記取付け孔6を挿通して頂部4の上側へ突出するように形成している。
なお、本明細書において、「上」及び「下」という用語は、特に断らない限り、図1における上側及び下側を意味するものとする。
前記環状段差部14bの外周面の上端側には、図2(B)に示す如く、前記頂部4の上面に近接(又は当接)させた抜止め用突起18が付設されている。
本実施形態では、図2(A)に示す如く、周方向に相互に離間させて、複数(図示例では3個)の抜止め用突起18が設けられている。
前記内周部14aの内縁部からは、前記注出筒20が立設されている。また前記内周部14aの下面からは、前記注出筒20と同心状に、短い垂下筒16が垂設されている。
【0019】
前記注出筒20の外面と後述の装着筒32の内面との間には、位置決め手段Pが形成されている。
図示例の注出筒20は、小径の下方筒部20aと、大径の上方筒部20bとを有し、この上方筒部20bと装着筒32との間に、位置決め手段Pが形成されている。
この位置決め手段Pの構造については、後述する。
前記下方筒部20aと前記上方筒部20bとの間には環状の下向き段部22が形成されている。
この下向き段部22と隣接させて、前記上方筒部20bの下端部からは、外方へ僅かに突き出る環状突起23が周設されている。この環状突起23には、後述の装着筒32が周方向への回動可能に摺接又は近接されている。
また前記上方筒部20bの外面上端部には、後述の上蓋50の係合突条56を受持させるための突起受部として、受溝26が周設されている。
【0020】
ヒンジキャップ30は、注出口部本体12に装着されたキャップ部材であり、図2(B)に示す如く、前記注出筒20に回転可能に外嵌された装着筒32と、前記注出筒20の上面開口を閉塞するための上蓋50と、かつこれら装着筒32及び上蓋50を連結するヒンジ42とを有する。
【0021】
図示例では、前記装着筒32の下部には、前述の下向き段部22に係止させるための抜止め用の係合部36が形成されている。図示例の係合部36は、図2(B)に示す如く、装着筒32の筒壁の下端eから上内方へ折り返された折り返し片(係合片)である。
なお、係合部36は、装着筒32の上下方向への抜け止めが可能で周方向への回転が可能であれば、どのような構造でも構わない。例えば一般的なアンダーカット嵌合などにより抜け止めする構造でもよい。
図示例において、前記装着筒32の上部と後述の上蓋50の外周壁54とは、それらの径方向の一端側に配置されたヒンジ42を介して、一体的に連結されている。もっとも、この構造は適宜変更することができる。
【0022】
前記装着筒32の外周面には、図2(A)に示す如く、前記ヒンジ42と反対側に位置させて、後述の上蓋50の被係止片60を係止するための係止部38が付設されている。
図示例の係止部38は、上方から見て、装着筒32の外周面に沿って周方向に延びる部位(係止帯)であり、その周方向の両端側で一対の弱化部40を介して、前記装着筒32に連設されている。もっとも、この構造は適宜変更することができる。
そして、係止部38は、開封操作によって、弱化部が切れて装着筒から切断されること(本明細書において「破断」という。)が可能に形成されている。
これにより、図3(A)に示す如く、係止部38をヒンジキャップ30から除去するので、開封表示機能が発揮される。
同図中、符号41は、弱化部40の破断痕である。
また、前記係止部38と装着筒32との間には、図2(A)に示す如く、上方から見て、被係止片60を挿入するための空所gが形成されている。
図示例の係止部38は、図2(B)に示すように、装着筒32の上端部から後述の上蓋50の指掛け部58の下面付近まで延びている。なお、係止部38の上端は、指掛け部58の下端と同様、または当該下端より上方に位置することが好ましい。これにより、未開封状態では指掛け部58による開封操作が抑制される。
【0023】
前記上蓋50は、天板52の外周端から外周壁54を、また天板52の下面から内周壁62をそれぞれ同心状に垂設してなる。もっともこの構造は適宜変更することができる。
前記外周壁54の下端部はヒンジ42を介して装着筒32に連結されており、また、ヒンジ42と反対側において、前記外周壁54の上端部には、指掛け部58が付設されているとともに、外周壁54の下端部から、摘み部を兼ねる被係止片60が垂設されている。
この被係止片60は、前記係止部38に係止させるための部位である。
図示例の被係止片60は、図2(B)に想像線で示す如く、外周壁54の下端部から装着筒32と係止部38との空所g内へ突入するアーム部に形成されている。そして、その被係止片60の下部外面に、閉蓋状態での上向き段部である当接段部59が形成されている。この当接段部59は、前記閉蓋状態で前記係止部38の下端面に当接しており、上蓋50の開蓋操作により、係止部38の弱化部40が切れるように形成されている。
もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
また前記外周壁54の内面には、前記注出筒20の受溝26に受持される係合突条56が周設されている。
前記内周壁62は、前記注出筒20の上端部内面に密嵌される栓部の役目を有する。
【0024】
本発明では、前記注出筒20と前記装着筒32との間に、前記ヒンジキャップ30の回転位置を前記周方向の所望位置に位置決めしかつ保持することができる位置決め手段Pが形成されている。
この位置決め手段Pは、装着筒32及び注出筒20の全周に亘って形成することが望ましい。
ヒンジキャップを紙パック容器に組み付ける場合は、紙パック容器の形状にあわせて、ヒンジキャップの開封方向(回動方向)を決定する必要がある。
これに対して、本発明では、前述の位置決め手段を採用したため、紙パック容器にヒンジキャップを組み付けた後にこのヒンジキャップの回転位置を調整することが可能であり、生産設備での位置決め工程が不要となる。そして、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で使用する(注出作業を行う)ことができる。
位置決め手段Pは、所定以上の力が加わらないと装着筒32が回転しないように構成されている。これにより、ヒンジキャップ30を所望の回転位置で保持することができる。
【0025】
好適な一実施形態として、前記位置決め手段Pは、前記装着筒32が前記注出筒20に対して周方向の一方のみに回転することを許容するラチェット機構とすることができる。
前記ラチェット機構は、図示はしないが、注出筒20の外周面及び装着筒32の内周面の一方に設けた、筒軸方向から見て鋸歯状の複数の縦突条と、他方に設けた少なくとも一つの係止爪部とからなる。
このラチェット機構は、装着筒32を注出筒20に対して周方向の一方(順方向)に回転させようとした場合には、係止爪部が縦突条を乗り越え、周方向の他方(逆方向)に回転させようとした場合には、係止爪部が縦突条に突き当たり、逆方向への回転を阻止する。
前記縦突条は装着筒又は注出筒の全周に等ピッチで形成されていることが望ましい。
このラチェット機構を採用した場合には、ヒンジキャップ30を周方向の任意位置に的確に(所要の位置に丁度よく)配置させることができる。この利点は後述のローレット機構に援用する。
【0026】
好適な他の実施形態として、前記位置決め手段Pは、前記装着筒32が前記注出筒20に対して周方向の双方へ回転することを許容するローレット機構である。
前記ローレット機構は、図示はしないが、注出筒20の外周面及び装着筒32の内周面の一方に設けた複数の縦突条と、他方に設けた少なくとも一つの係合凸部(縦凸条など)とからなる。
このローレット機構は、装着筒32を注出筒20に対して周方向の双方向に回転させようとした場合に、前記係合凸部が前記縦突条に当接して、その回転力に抵抗するとともに、その抵抗力を超える所定以上の力が加わったときに、係合凸部が前記縦突条を乗り越えるように構成されている。
ローレット機構を採用した場合には、ヒンジキャップ30をどの回転位置へ回すときにも、当該ヒンジキャップ30を、180°を超えて回転させる必要がなく、位置合わせ操作が容易であるという利点がある。
また、前記位置決め手段Pとして、ラチェット機構やローレット機構のような乗り越えを必要とせず、注出筒20の外周面及び装着筒32の内周面の摩擦抵抗を高める構成としてもよい。この場合、ラチェット機構における係止爪部と縦突条との係止位置及びローレット機構における縦突条と係合凸部との係止位置にかかわらず、自由な位置で位置決めすることができる。
【0027】
前記構成において、図1の状態からヒンジキャップを開封する操作に先立って、利用者が開封後のヒンジキャップ30の姿勢(開封姿勢)を予め調整したいと考えるときには、装着筒32を注出筒20に対して回転させ、位置決め手段Pにより、ヒンジキャップ30を所望の回転位置に配置・保持させるとよい。
すなわち、位置決め手段(図示例ではラチェット機構又はローレット機構)により、所定以上の力が加わらない限り、ヒンジキャップ30は回転せず、所望の回転位置に保持することができる。
これにより、個々の消費者が最も操作し易い開封姿勢で内容物の注出作業を行うことができる。
また、このように、利用者によりヒンジキャップ30の位置決めを行うことができるようにしたので、生産設備による位置合わせ工程が不要となる。
なお、最初の開封作業において、ヒンジ42と反対側に在る被係止片60を摘持して引き上げることにより、前記被係止片60に係止された係止部38が引き上げられる。これにより、弱化部40が切れて係止部38が破断するため、開封表示機能が発揮される。
なお、2回目以降の開蓋操作においては、図3(B)に想像線で示す指掛け部58に指を掛けて開蓋操作を行うこともできる。
【符号の説明】
【0028】
2…容器本体 4…頂部 6…取付け孔
10…ヒンジキャップ付き注出口部
12…注出口部本体 14…フランジ状部 14a…内周部 14b…環状段差部
14c…外周部 16…垂下筒 18…抜止め用突起
20…注出筒 20a…下方筒部 20b…上方筒部 22…下向き段部
23…環状突起 24…縦突条(突起受部) 26…受溝(突条受部)
30…ヒンジキャップ 32…装着筒 34…位置決め用突起(爪部)
36…係合部(係合片) 38…係止部 40…弱化部 41…破断痕 42…ヒンジ
50…上蓋 52…天板 54…外周壁 56…係合突条 58…指掛け部
59…当接段部 60…被係止片(摘み部) 62…内周壁
e…装着筒の下端 g…空所 P…位置決め手段
図1
図2
図3