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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142446
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20241003BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241003BHJP
   B41J 15/04 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
B41J29/00 A
B41J15/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054585
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】弁理士法人グローバル・アイピー東京
(72)【発明者】
【氏名】ブッタラート ナッタウット
(72)【発明者】
【氏名】陣内 孝賢
【テーマコード(参考)】
2C055
2C060
2C061
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
2C055CC05
2C060BA04
2C060BA05
2C060BC52
2C060BC99
2C061AP10
2C061AQ04
2C061AS08
2C061BB35
2C061CD07
(57)【要約】
【課題】帯状の台紙と、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体と、を含む連続体の各印字媒体に情報を印字する際に、各印字媒体に対する印字開始位置の精度を向上させる。
【解決手段】本発明のある一態様に係るプリンタは、連続体を搬送する搬送ローラと、搬送ローラの軸と平行に設けられた軸部と、前記軸部に支持された印字ヘッドと、印字ヘッドに対して連続体の搬送方向上流側に設けられ、連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第1検出部と、を備える。第1検出部は、発光素子及び受光素子を有し、発光素子及び受光素子のうちいずれか一方は、連続体が搬送ローラに向かう搬送経路の上側に配置される上側素子であり、前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか他方は、前記搬送経路の下側に配置される下側素子であり、上側素子が上記軸部に支持されている。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の台紙、及び、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体を含む連続体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラの軸と平行に設けられた軸部と、
前記軸部に支持された印字ヘッドと、
前記印字ヘッドに対して前記連続体の搬送方向上流側に設けられ、前記連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第1検出部と、
を備え、
前記第1検出部は、発光素子及び受光素子を有し、
前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか一方は、前記連続体が前記搬送ローラに向かう搬送経路の上側に配置される上側素子であり、前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか他方は、前記搬送経路の下側に配置される下側素子であり、前記上側素子が前記軸部に支持されている、
プリンタ。
【請求項2】
前記上側素子は、前記発光素子である、
請求項1に記載されたプリンタ。
【請求項3】
前記印字ヘッドにより印字済みの印字媒体が進む方向を前方とした場合に、前後方向に前記印字ヘッドの位置を調整可能とする位置調整機構を備える、
請求項2に記載されたプリンタ。
【請求項4】
前記軸部に支持され、前記印字ヘッドと連結されたヘッドカバーを備え、
前記ヘッドカバーには、前記軸部を挿通させる挿通孔が形成され、当該挿通孔は、前記ヘッドカバーが前記印字ヘッドとともに前後方向に移動可能となるように、前後方向に長い長孔である、
請求項3に記載されたプリンタ。
【請求項5】
前記印字ヘッドは、発熱部が設けられた基板を有し、
前記上側素子は、前記基板と前記ヘッドカバーの間に配置され、
前記ヘッドカバーには、前記上側素子が発する光を通すための貫通孔が形成されている、
請求項4に記載されたプリンタ。
【請求項6】
前記貫通孔は、前後方向に長い長孔である、
請求項5に記載されたプリンタ。
【請求項7】
前記軸部から延び、前記ヘッドカバー上に配置され、前記上側素子を収容する収容部を備え、
前記収容部は、前記ヘッドカバーが前後方向に移動可能となるように前記ヘッドカバーをガイドする、
請求項4に記載されたプリンタ。
【請求項8】
前記第1検出部に対して前記連続体の搬送方向上流側に設けられ、前記連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第2検出部を備えた、
請求項1又は2に記載されたプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の台紙上にラベル等の印字媒体が間隔を空けて剥離可能に取り付けられた連続紙を搬送するプリンタにおいて、文字、記号、図形またはバーコード等の情報を印字媒体に印字する際に、印字媒体を検出するためのセンサを設けたものが知られている。
例えば特許文献1には、用紙ガイド部の上面に搬送されてきた連続紙の位置を検出するセンサを有し、センサにより検出された情報に基づいて印字タイミングを図ることで連続紙のラベルに所望の情報を印字するように構成されたプリンタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-73025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のプリンタでは、印字媒体を検出するためのセンサは、印字媒体の搬送路上で印字を行うサーマルヘッドに対して上流側の比較的離れた位置に設置されている。例えば、上記特許文献1(図10参照)に記載されたプリンタでは、印字を行う際にサーマルヘッドとラベルを挟持するプラテンローラに対して、センサを含むセンサユニットが上流側の比較的離れた位置に配置されている。そのため、センサの検出結果に基づく印字媒体に対する印字開始位置の精度が十分でない場合が生じ得る。その理由として以下が挙げられる。
【0005】
プリンタのプラテンローラの径は、温度変化に伴って膨張又は縮小し、摩耗により縮小する。また、印字媒体の搬送時には、大きなロール紙の場合には大きな搬送負荷が掛かるために滑りやすく、特に搬送開始時に印字媒体がサーマルヘッドとプラテンローラで挟持されている箇所で滑りやすい。そのため、センサ検出位置から印字開始位置まで連続紙を搬送させるためのプラテンローラの回転量を物理的な距離から予め設定したとしても印字開始位置に対して僅かにずれることが有り得る。そして、センサ検出位置と印字開始位置の搬送路の距離が長い場合には、設定されるプラテンローラの回転量が多くなるために、プラテンローラの径の変動や滑りの影響が蓄積されて印字開始位置のずれが無視できないものとなり得る。特に1つのラベル(印字媒体)の搬送方向の長さが短く、センサ検出位置とサーマルヘッドの間に複数枚のラベルが含まれる場合など、プラテンローラの正回転及び逆回転を繰り返すことがあるので、プラテンローラを何回も正回転及び逆回転させることなって実質的な搬送量が大きくなり、印字開始位置のずれが目立ちやすくなる傾向になる。
【0006】
そこで、本発明は、帯状の台紙と、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体と、を含む連続体の各印字媒体に情報を印字する際に、各印字媒体に対する印字開始位置の精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様は、帯状の台紙、及び、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体を含む連続体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラの軸と平行に設けられた軸部と、
前記軸部に支持された印字ヘッドと、
前記印字ヘッドに対して前記連続体の搬送方向上流側に設けられ、前記連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第1検出部と、
を備え、
前記第1検出部は、発光素子及び受光素子を有し、
前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか一方は、前記連続体が前記搬送ローラに向かう搬送経路の上側に配置される上側素子であり、前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか他方は、前記搬送経路の下側に配置される下側素子であり、前記上側素子が前記軸部に支持されている、プリンタである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のある態様によれば、帯状の台紙と、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体と、を含む連続体の各印字媒体に情報を印字する際に、各印字媒体に対する印字開始位置の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態のプリンタの斜視図である。
図2】内部が見える状態の一実施形態のプリンタの斜視図を連続紙の構成とともに示す図である。
図3】内部が見える状態の一実施形態のプリンタの側面図である。
図4】一実施形態のプリンタにおいて、印字ヘッドユニットが開放状態のときの印字部の斜視図である。
図5】一実施形態のプリンタのラベル支持機構部の斜視図である。
図6】一実施形態のプリンタのラベル支持機構部の一部断面図である。
図7】一実施形態のプリンタのヘッド機構部の一部の上方から見た斜視図である。
図8】一実施形態のプリンタのヘッド機構部の一部の下方から見た斜視図である。
図9】ヘッド機構部に組み込まれるヘッド組立体の分解斜視図とサーマルヘッドの断面図を含む。
図10図7のヘッド機構部の一部の分解斜視図である。
図11】一実施形態のプリンタにおいてヘッドカバーに対するセンサ組立体の組付け方法を説明する図である。
図12】一実施形態のプリンタにおいてヘッドカバーに対するセンサ組立体の組付け方法を説明する図である。
図13】一実施形態のプリンタにおいてヘッドカバーの部分平面図と、センサ組立体が組付けられた後のヘッドカバーの拡大部分断面図と、を含む。
図14図8のヘッド機構部に対してヘッドカバーを取り外した状態を示す図である。
図15】一実施形態のプリンタの一部断面図である。
図16図15において、光透過型センサに関連する部分を拡大して示す図である。
図17】一実施形態のプリンタにおいてヘッド位置調整機能を説明する図である。
図18】一実施形態のプリンタにおいてヘッド位置調整を行った前後での光透過型センサの周辺の位置関係を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に記載する形態は、図面の簡単な説明により説明される図面に限定されるものではない。
以下の説明において「搬送経路」とは、プリンタ内の特定の部材を意味するのではなく、連続紙又はインクリボンがプリンタ内を搬送する際に辿る通路(換言すれば、連続紙又はインクリボンがプリンタ内を通過し得る空間)を意味する。
【0011】
本発明のある態様の第1の態様は、帯状の台紙、及び、当該台紙上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚の印字媒体を含む連続体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラの軸と平行に設けられた軸部と、
前記軸部に支持された印字ヘッドと、
前記印字ヘッドに対して前記連続体の搬送方向上流側に設けられ、前記連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第1検出部と、
を備え、
前記第1検出部は、発光素子及び受光素子を有し、
前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか一方は、前記連続体が前記搬送ローラに向かう搬送経路の上側に配置される上側素子であり、前記発光素子及び前記受光素子のうちいずれか他方は、前記搬送経路の下側に配置される下側素子であり、前記上側素子が前記軸部に支持されている、プリンタである。
本発明のある態様の第1の態様によれば、第1検出部の発光素子と受光素子を印字ヘッドに近い位置に配置することができるため、各印字媒体に対する印字開始位置の精度を向上させることができる。
【0012】
本発明のある態様の第2の態様は、前記上側素子が、前記発光素子である、前記第1の態様に記載のプリンタである。
本発明のある態様の第2の態様によれば、連続紙の搬送経路の下側の印字動作による振動の影響を受け難い場所に下側素子である受光素子が配置されることになり、受光性能が安定する。
【0013】
本発明のある態様の第3の態様は、前記印字ヘッドにより印字済みの印字媒体が進む方向を前方とした場合に、前後方向に前記印字ヘッドの位置を調整可能とする位置調整機構を備える、前記第1又は第2の態様に記載のプリンタである。
【0014】
本発明のある態様の第3の態様によれば、上側素子が前記軸部に支持されているため、印字ヘッドの位置調整の前後で発光素子又は受光素子の位置が変化せず、安定した発光又は受光を行うことができる。
【0015】
本発明のある態様の第4の態様は、前記軸部に支持され、前記印字ヘッドと連結されたヘッドカバーを備え、前記ヘッドカバーには、前記軸部を挿通させる挿通孔が形成され、当該挿通孔は、前記ヘッドカバーが前記印字ヘッドとともに前後方向に移動可能となるように、前後方向に長い長孔である、前記第1から第3の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0016】
本発明のある態様の第4の態様によれば、ヘッドカバーを軸部に対して前後方向に相対移動させることが可能となるため、印字ヘッドが前後方向の位置が調整される場合であっても軸部に支持された発光素子又は受光素子を前後方向に移動させないようにできる。
【0017】
本発明のある態様の第5の態様は、前記印字ヘッドは、発熱部が設けられた基板を有し、
前記上側素子は、前記基板と前記ヘッドカバーの間に配置され、
前記ヘッドカバーには、前記上側素子が発する光を通すための貫通孔が形成されている、前記第4の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0018】
本発明のある態様の第5の態様によれば、上側素子を印字ヘッドの近くに配置するときの空間効率に優れる。
【0019】
本発明のある態様の第6の態様は、前記貫通孔が、前後方向に長い長孔である、前記第5の態様に記載のプリンタである。
【0020】
本発明のある態様の第6の態様によれば、ヘッドカバーが前後に移動する場合であっても貫通孔を通して発光素子の光を受光素子に向けて出射することができる。
【0021】
本発明のある態様の第7の態様は、前記軸部から延び、前記ヘッドカバー上に配置され、前記上側素子を収容する収容部を備え、
前記収容部は、前記ヘッドカバーが前後方向に移動可能となるように前記ヘッドカバーをガイドする、前記第4から第6の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0022】
本発明のある態様の第7の態様によれば、前記収容部が前記上側素子を収容しつつ、前記ヘッドカバーを相対的に前後方向に円滑に移動させることができる。
【0023】
本発明のある態様の第8の態様は、前記第1検出部に対して前記連続体の搬送方向上流側に設けられ、前記連続体の搬送方向における各印字媒体の端部を検出する第2検出部を備えた、前記第1から第7の態様のいずれか一つに記載のプリンタである。
【0024】
本発明のある態様の第7の態様によれば、搬送方向での位置が異なる2つの検出部を備えるため、各印字媒体に対する印字開始位置の精度要求に応じていずれかの検出部を柔軟に適用することができる。
【0025】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。
図1に一実施形態のプリンタ1の外観を示す。以下では、説明の便宜のために、図1に示すように、XYZ座標を定義する。すなわち、+X,-Xはそれぞれプリンタ1の左右方向を示し、+Y,-Yはそれぞれプリンタ1の前後方向を示し、+Z,-Zはそれぞれプリンタ1の上下方向を示す。
プリンタ1の前面には、印字したラベルを発行(排出)するための発行口5が設けられている。プリンタ1の片側側面には、オープンカバー6が2箇所のヒンジ7により上下方向に開閉自在の状態で装着されている。
【0026】
図2及び図3はそれぞれ、内部が見える状態のプリンタ1の要部の斜視図及び側面図である。
プリンタ1の内部には、後方に配置された用紙供給部10と、前方に配置された印字部11と、上方に配置されたインクリボン部12とが設置されている。
【0027】
用紙供給部10には、ロール紙Rが装填されている。図2に示すように、ロール紙Rは、連続紙CPがロール状に巻回されたものである。連続紙CPは、帯状の台紙PMと、台紙PM上に間隔を空けて剥離可能に取り付けられた複数枚のラベルPLと、を含む。台紙PMにおいてラベルPLの粘着面が接触する面(表面)には、シリコーン等のような剥離剤がコーティングされており、ラベルPLを容易に剥離することが可能になっている。また、台紙PMにおいてラベルPLが貼られていない面(裏面)には、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にラベルの位置を示す位置検出マークIMが形成されていてもよい。ラベルPLは、感熱紙を使用する場合と普通紙を使用する場合とがある。感熱紙の場合は、その表面に、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色する感熱発色層が形成されている。図示しないが、用紙供給部10には、印字面の裏側に粘着剤が塗布された粘着面が形成された台紙無しラベルをロール状に巻回されたロール紙を装填することもできる。
【0028】
用紙供給部10は、支持軸10aとロールガイド10bを備え、ロール紙Rを保持するとともにロール紙Rから繰り出される連続紙CPを印字部11に供給する。支持軸10aは、ロール紙Rを回転自在の状態で支持する。ロールガイド10bは、ロール紙Rを固定するとともに、ロール紙Rの幅に応じて位置を変えられるように支持軸10aの軸方向に沿って移動自在の状態で設置されている。
【0029】
連続紙CPには、表巻きラベルと裏巻きラベルとの2種類がある。表巻きラベルは、連続紙CPのラベルPLがロール紙Rの外周面に位置する状態で巻回されており、図3で示すように、連続紙CPs(破線)が用紙供給部10の高さ方向中央あたりから印字部11の底部に向けて繰り出されている。これに対して、裏巻きラベルは、連続紙CPのラベルPLがロール紙Rの内周面に位置する状態で巻回されており、図3に示すように、連続紙CPb(実線)がプリンタ1の内部底面あたりから印字部11の底部に向けて繰り出されている。なお、表巻きでも裏巻きでも印字部11での連続紙CP(CPs,CPb)の通紙ルートは同じである。表巻きラベルでも裏巻きラベルでも連続紙CPはラベルPLが印字面を上に向けた状態で搬送される。
【0030】
印字部11は、印字ヘッドユニット13と、印字ヘッドユニット13の下方に配置された支持台14と、ダンパ15とを備え、連続紙CPのラベルPLに印字を行う。
印字ヘッドユニット13は、後述するように開閉自在の状態でプリンタ1の内部に設置されている。印字ヘッドユニット13が閉止状態の場合に、印字ヘッドユニット13と支持台14との間に通紙ルートが形成される。通紙ルートは、発行口5(図1参照)に繋がっている。
支持台14には、印字ヘッドユニット13の閉止状態を維持するヘッドロックレバー16が設置されている。ヘッドロックレバー16を操作すると印字ヘッドユニット13の閉止状態が解除され、印字ヘッドユニット13の前方部が持ち上がり、印字ヘッドユニット13が開く(プラテンローラ23に対して離間する)ようになっている。
ダンパ15は、連続紙CPに張力を付与する。本実施形態では、ダンパ15が、アウターダンパ15aとインナーダンパ15bとを備えているとともに、印字ヘッドユニット13の開閉に連動して上下に移動(開閉)するようになっている。ただし、印字ヘッドユニット13の閉止状態時において、アウターダンパ15aおよびインナーダンパ15bは、それぞれ連続紙CPに張力を付与可能なように揺動自在の状態で設置されている。
【0031】
インクリボン部12は、リボン供給部12aとリボン巻き取り部12bとを備え、印字用インクを塗布したインクリボンRBを供給し、巻き取る。リボン供給部12aは、ロール状に巻き取られたインクリボンRBを回転自在の状態で支持する。リボン巻き取り部12bは、印字済みのインクリボンRBを巻き取り回収する。インクリボンRBを使用する場合は、リボン供給部12aから引き出されたインクリボンRBを印字ヘッドユニット13の下に通してリボン巻き取り部12bで巻き取る。
【0032】
このようなプリンタ1においては、用紙供給部10にあるロール紙Rから繰り出された連続紙CP(CPs,CPb)は、ダンパ15を介して印字ヘッドユニット13と支持台14との間の通紙ルートに搬送され、その途中において連続紙CPのラベルPLに印字処理がなされる。印字処理の後、連続紙CPは、発行口5からプリンタ1の外部に排出されるようになっている。
【0033】
次に、上記した印字部11の構成について図4を参照して説明する。
図4は、印字ヘッドユニット13が開放状態のときの印字部11の斜視図である。
【0034】
図4に示すように、印字ヘッドユニット13が後方に設けられる揺動軸S1を中心にX軸回りに揺動(すなわち、開閉)自在となるように、揺動軸S1がプリンタ1のメインフレーム(図示せず)に支持されている。
【0035】
印字ヘッドユニット13の下面(通紙ルートを向く面)には、サーマルヘッド18(印字ヘッドの一例)が発熱部18Lを通紙ルートに向けた状態で設置されている。サーマルヘッド18の発熱部18Lは、サーマルヘッド18の基板に対して所定量(例えば数10μm)突出したグレーズ層によって構成され、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)を含み、連続紙CPのラベルPLに印字を行う。この複数の発熱抵抗体は、連続紙CPの幅方向(連続紙CPの搬送方向に対し直交する方向)に沿って並んで配置されている。
【0036】
印字ヘッドユニット13の前方側の下面にはサーマルヘッド18の軸を挟むように一対の係合爪19(図4参照)が設けられている。印字ヘッドユニット13において係合爪19の後方には、印字ヘッドユニット13の両側面から外方に突出するピン20が設けられている。
【0037】
印字ヘッドユニット13は、揺動軸S1に装着された捩りばね(図示せず)により開方向に付勢されているが、印字ヘッドユニット13の下部の一対のピン20に、支持台14の一対のロック爪22がそれぞれ引っ掛かることにより閉止状態が維持されている。ロック爪22は、ヘッドロックレバー16を後方に操作すると、それに連動して後方に移動し、ピン20から外れるようになっている。ロック爪22がピン20から外れると、印字ヘッドユニット13は、捩りばねの付勢力により自動的に開くようになっている。
【0038】
印字ヘッドユニット13の閉止状態時には、印字ヘッドユニット13の一対の係合爪19(図4参照)がプラテンローラ23(搬送ローラの一例)の回転軸の両端部に嵌められるようになっている。
【0039】
プラテンローラ23は、用紙供給部10から繰り出された連続紙CPを通紙ルートに沿って発行口5(図1参照)へ搬送する。プラテンローラ23は、正逆方向に回転可能な状態で支持台14の上部に設置され、印字時にはサーマルヘッド18とともに連続紙CPを挟持しながら回転する。プラテンローラ23の回転軸の軸方向一端には、ギアG1が接続されている。このギアG1は、ステッピングモータ(図示せず)の回転軸に係合されている。
連続紙CPが普通紙である場合、プラテンローラ23は、印字時にはサーマルヘッド18とともに連続紙CPとインクリボンRBを挟持しながら回転する。この場合、インクリボンRBは、リボン供給部12aから、印字ヘッドユニット13に設けられているリボンローラ121,122(図4参照)を介して搬送されて、リボン巻き取り部12bに巻き取られる。
【0040】
次に、ラベル支持機構部70について、図5及び図6を参照して説明する。
図4に示したように、ラベル支持機構部70は、支持台14上に配置されている。
図5には、幅狭のラベル用のガイド位置と幅広のラベル用のガイド位置の各々の場合において、ラベル支持機構部70の斜視図が示される。
【0041】
図5に示すように、ラベル支持機構部70は、ラベル支持部71、センサ組立体72、及びラベルガイド部73を有する。ラベル支持部71(媒体支持部の一例)は、プラテンローラ23に向かう連続紙CPを下側から支持する支持面711を有する。一実施形態では、支持面711は、連続紙として台紙無しラベルを円滑な搬送を可能とするように、多数の突起が形成されている。台紙無しラベルとは、印字面とは反対側に粘着剤が塗布されている粘着面が形成されたラベルである。支持面711の多数の突起は、台紙無しラベルの粘着面との接触面積を少なくして搬送を補助する役割を果たす。
センサ組立体72は、連続紙CPの幅方向にスライド操作可能な状態でラベル支持部71に取り付けられており、光透過型センサと反射型センサを内蔵する。ラベルガイド部73は、センサ組立体72に取り付けられており、プラテンローラ23に向かって搬送される連続紙CPをラベル支持部71の支持面711との間で挟み込み、連続紙CPを上側からガイドする役割を果たす。
【0042】
図6は、搬送される連続紙CPの紙面に直交し、かつ連続紙CPの幅方向(X方向)に延びる平面でラベル支持機構部70を切断したときの、センサ組立体72とラベルガイド部73の概略的な断面を示している。
図6に示すように、ラベルガイド部73がセンサ組立体72に取り付けられている。ラベルガイド部73の下面とラベル支持部71の支持面711には僅かな間隙g1が形成され、この間隙g1が連続紙CPの搬送経路となる。
ラベル支持部71には、センサ組立体72と係合するガイド突起712及びガイド溝713が長手方向に設けられている。センサ組立体72は、使用するラベル幅に応じて、ラベル支持部71のガイド突起712及びガイド溝713と係合しながら長手方向(つまり連続紙CPの幅方向)に摺動可能である。
センサ組立体72は、上方にある揺動部721と、下方にある摺動部722と、が揺動軸723により揺動可能に連結された構造となっている。摺動部722は、ラベル支持部71のガイド突起712及びガイド溝713と係合して長手方向に摺動可能である。揺動部721は、揺動軸723を中心に、摺動部722に近接する図6に示す位置(プリンタ1の動作時の位置)から、摺動部722と離間する方向(つまり、図6で反時計方向)に揺動可能であり、それによって新たな連続紙CPをプリンタ1にセットすることができる。
【0043】
図6に示すように、センサ組立体72では、揺動部721に発光素子621が配置され、摺動部722に受光素子622が配置されている。発光素子621と受光素子622は互いに対向し、光透過型センサ62を構成する。インクリボンRBの搬送経路は、ラベルガイド部73よりも上方にあるため、受光素子622よりも上方にある発光素子621は、インクリボンRBの搬送経路と連続紙CPの搬送経路の間に配置されている。光透過型センサ62は、発光素子621から出射した光を受光素子622で受光する際に、ラベルPLと台紙PMを透過した光と、台紙PMのみを透過した光とで受光強度に差があることに基づき、連続紙CPの搬送方向における各ラベルPLの端部を検出する。
なお、図6では、発光素子621が受光素子622よりも上方に配置されているが、その限りではない。発光素子621と受光素子622の位置を逆にして、受光素子622を発光素子621よりも上方に配置してもよい。
【0044】
また、摺動部722には、反射型センサ63が配置されている。反射型センサ63は、並列配置された発光素子と受光素子を有する。反射型センサ63は、発光素子から出射して台紙PMの裏面で反射した反射光の光強度が、位置検出マークIM(図2参照)がある部分と、位置検出マークIMがない部分とで差があることに基づき、連続紙CPの搬送方向における各ラベルPLの端部を検出する。
【0045】
次に、印字ヘッドユニット13に設けられたヘッド機構部35について図7図14を参照して説明する。ヘッド機構部35は、印字ヘッドユニット13から支持板17、リボンローラ121,122、揺動軸S1等を取り外した状態の、サーマルヘッド18に関連する機構である。
図7は、ヘッド機構部35の要部を上から見たときの斜視図である。図8は、ヘッド機構部35の要部を下から見たときの斜視図である。
図7及び図8に示すように、ヘッド機構部35は、サーマルヘッド18、ヘッド保持部36、ピン押圧部37、ヘッドカバー39、揺動軸40(軸部の一例)、回転軸41等を有する。
【0046】
図7及び図8では見えないが、サーマルヘッド18には、ヘッド付属部材38が固定されている。
図9は、サーマルヘッド18とヘッド付属部材38の取付方法を示す分解斜視図とサーマルヘッド18の断面図(長手方向の中央で切断した断面図)を含む。図9に示すように、ヘッド付属部材38は、板状部材であり、中央板381と、中央板381の両端から下方に延びる一対の端部板382と、を有する。中央板381の上面には、上方に突出するピン38Pが取り付けられている。ピン38Pは、中央板381の表面から上方に延びる柱状部38Pcと、柱状部38Pcの上部において先細りするテーパ部38Ptと、を有する。柱状部38Pcには、+X側に向けて凹む凹部38Prが形成されている。後述するが、ピン38Pは、サーマルヘッド18をヘッド保持部36に保持させるために必要となる。
【0047】
サーマルヘッド18は、ヒートシンク181と、基板183と、コネクタ184と、を含む。基板183は、2以上の基板が接続されていてもよく、前述した発熱部18Lが形成されている。ヒートシンク181は、基板183で発生した熱を効率良く放熱するために設けられている。ヒートシンク181には2箇所のねじ穴181aが形成されている。
サーマルヘッド18の断面図に示すように、基板183は、発熱部18Lが配置されている第1基板部183a、コネクタ184と連結されている第2基板部183b、及び第1基板部183aと第2基板部183bを接続するフレキシブル基板部183cを含む。ヒートシンク181は、最も発熱する第1基板部183aからの熱を効率良く放熱されるように、基板183のうち第1基板部183aにおいて最も厚くなるように設定されている。
ヒートシンク181の先端には、第1基板部183aの先端部を覆うように下方に突出する突部1811が形成されている。これによって、連続紙CP(特に厚紙の場合)がバックフィード(逆方向に搬送)されたときにジャムが発生することを防止できる。
【0048】
図9に示すように、ヘッド付属部材38の中央板381には2箇所の孔381aが形成され、この孔381aを介してねじ383がサーマルヘッド18のねじ穴181aで締結されることによって、ヘッド付属部材38がサーマルヘッド18に固定される。以下の説明では適宜、サーマルヘッド18とヘッド付属部材38が一体となったものを「ヘッド組立体18A」と表記する。
ヘッド付属部材38の両側の端部板382の前方端には一対の切り欠き部382aが形成されている。切り欠き部382aは、上方に向けて開口したU字状の形態を有する。ヘッド付属部材38の両側の端部板382の後方端には、切り欠き部382bが形成されている。後述するが、切り欠き部382aは、サーマルヘッド18の前後位置の調整のために設けられている。
【0049】
次に、図10を参照して、ヘッド機構部35の要部の構成について説明する。図10は、図7に示したヘッド機構部35の分解斜視図である。なお、図7に示した回路基板50は、ヘッドカバー39に固定されるが、図10では、ヘッドカバー39の視認性のために表示していない。
図10に示すように、ヘッド機構部35は、上から順に、ヘッド保持部36、ヘッド組立体18A、及び、ヘッドカバー39が組付けられて構成されている。ヘッド保持部36とヘッドカバー39は、揺動軸40により支持されている。揺動軸40は、プラテンローラ23の軸と平行に設けられている。図4に示したように、揺動軸40は、支持板17に支持されるとともに、支持板17の内側にあって支持板17と一体的に構成されている内部フレーム(図示せず)に固定されている。
【0050】
ヘッド保持部36は、ヘッド組立体18Aが自重で落下しないようにヘッド組立体18Aを保持するとともに、ヘッド保持解除部30に対する所定の操作に応じてヘッド組立体18Aに対する保持を解除する。ヘッド保持解除部30に対する操作によってヘッド組立体18Aをヘッド保持部36から簡単に取り外すことができる。図示しないが、ヘッド保持解除部30は、印字ヘッドユニット13が開放位置にあるときに、利用者が操作可能となるように露出している。
ヘッド保持部36は、支持板361、及び支持板361の左右両端に設けられる側壁362を含む板状部材と、ピン押圧部37と、を含み、ヘッド組立体18Aを着脱可能に保持する。ヘッド保持部36の両側の側壁362の前端部には、プラテンローラ23の回転軸の両端に係合する一対の係合爪19が形成されている。ヘッド保持部36の両側の側壁362の後端部には、揺動軸40を挿通させる挿通孔362a,362bが形成されている。
【0051】
操作部42は、ヘッド組立体18Aを前後に移動させることでサーマルヘッド18の位置を前後に調整するための回転操作手段である。ここで、前後方向とは、サーマルヘッド18により印字済みのラベルPLが進む方向を前方とした場合の前後方向である。サーマルヘッド18の位置の前後方向の調整は、ラベルの種類(厚さや硬さ等)に応じて最適な印字品質を得るために行われる。
ヘッド保持部36の支持板361の両側にある側壁362には、操作部42に対する回転操作に応じて回転する回転軸41が軸支されている。ヘッド組立体18Aの両端にあるU字状の切り欠き部382aが回転軸41の両端に下から嵌り込むことで、ヘッド組立体18Aが回転軸41と係合される。回転軸41と、回転軸41と係合するヘッド組立体18Aの切り欠き部382aとは、位置調整機構を構成する。ヘッド位置調整の詳細については、後述する。
なお、プリンタ1では、サーマルヘッド18のプラテンローラ23に対する押圧力を調整する機構が採用されてもよい。押圧力調整機構を設けた例については、本願の出願人による特開2015-123628号公報を参照されたい。
【0052】
ピン押圧部37は、押さえ板37aとコイルばね37bとを有し、ヘッド組立体18Aがヘッド保持部36に保持されるときに、ヘッド組立体18Aのピン38Pを押圧する。押さえ板37aは、その長手方向(連続紙CPの幅方向)に沿って僅かに移動可能な状態でピン37f,37gにより支持板361上に設置されている。ピン37f,37gは、押さえ板37aから抜けないように止め輪等により固定されている。押さえ板37aから下方に折り曲げられた部分として、ヘッド保持解除部30が形成されている。つまり、押さえ板37aとヘッド保持解除部30は一体成形されている。ヘッド保持解除部30は、支持板361に形成された孔36fと、ヘッド付属部材38に形成された孔381b(図9参照)とを貫通し、操作可能にヘッド機構部35から突出している。
ヘッド保持解除部30は、印字ヘッドユニット13を開放位置(図4に示す位置)にしたときに露出している。利用者がヘッド保持解除部30を利用者が+X方向に操作することで、ヘッド組立体18Aをヘッド機構部35から抜き出すことができる。
【0053】
ヘッド保持部36の支持板361には孔36gが形成され、ピン押圧部37の押さえ板37aには孔37dが形成されている。ヘッド組立体18Aのピン38Pは、孔36gと孔37dを貫通し、孔37dから上方に突出している。
押さえ板37aには、孔37dとピン37gの間において上方に突出する突起37jが形成されている。押さえ板37aには、孔37dの縁部において、突起37jに向かって凸形状の凸部37iが形成されている。
ピン押圧部37のコイルばね37bは、ピン37gと突起37jの間に装着されている。押さえ板37aは、コイルばね37bにより-X方向(図5の方向D1とは反対方向)に付勢されている。コイルばね37bにより押さえ板37aが付勢されているときには、図9において「ピン38Pが係合した状態」を拡大断面図により示すように、孔37dから上方に突出するピン38Pの凹部38Prに凸部37iが係合する。それによって、ピン38Pが押さえ板37aにロックされ、ヘッド組立体18Aがヘッド保持部36に保持される。
【0054】
図7及び図10に示すように、ピン押圧部37は、ピン当接片37hを有する。ピン当接片37hは、孔37dから上方に突出するピン38Pのテーパ部38Ptから僅かに-X側に配置される。つまり、ピン当接片37hは、ヘッド保持解除部30が+X方向に操作された場合にピン38Pのテーパ部38Ptに当接する位置に配置されている。
【0055】
ヘッド保持部36のヘッド組立体18Aに対する保持を解除するには、前述したようにヘッド保持解除部30を+X方向に操作すればよい。つまり、押さえ板37aのヘッド保持解除部30をコイルばね37bの付勢力に抗して逆方向(+X方向)に移動させる。押さえ板37aが+X方向に移動することで、ピン当接片37hがピン38Pのテーパ部38Ptに当接してピン38Pを押し下げるとともに、ピン38Pの凹部38Prとピン押圧部37の凸部37iとの係合が解除される。その結果、ヘッド組立体18Aは自重で落下する。
【0056】
ヘッドカバー39は、ヘッド保持部36に対して揺動可能であって、サーマルヘッド18の少なくとも一部を下から覆うように構成されている。ヘッドカバー39には、揺動軸40を挿通させる挿通孔395が形成され、揺動軸40を中心に揺動可能となっている。
ヘッドカバー39の両側の側部には、一対のガイド突起393が形成されている。この一対のガイド突起393がヘッド組立体18Aの切り欠き部382bと係合することにより、ヘッド組立体18Aとヘッドカバー39が連結されている。前述したように、ヘッドカバー39は揺動軸40により支持され、サーマルヘッド18とヘッドカバー39が連結されているため、サーマルヘッド18は、揺動軸40に支持されている。
【0057】
ヘッドカバー39は、前方のサーマルヘッド載置部391と後方の回路基板固定部392を含む。サーマルヘッド載置部391には、ヘッド組立体18Aが載置される。回路基板固定部392には、ねじ切り部392aが形成されており、回路基板50を介してねじをねじ切り部392aにねじ込むことで回路基板50が固定される(図7参照)。
ヘッドカバー39には、光透過型センサ61(後述する)の発光素子611(上側素子の一例)を含むセンサ組立体53が収容されている。図10及び図11からわかるように、センサ組立体53は、ヘッド組立体18Aの基板183とヘッドカバー39の間に配置されるようにして、ヘッドカバー39に収容される。
【0058】
図11及び図12に、ヘッドカバー39に対するセンサ組立体53の組付け方法を順に示す。
図11に示すように、センサ組立体53は、発光素子611と、発光素子611に接続される配線613と、発光素子611を収容する収容部材55(収容部の一例)と、収容部材55を覆うカバー54と、を有する。配線613は、収容部材55から外に延び、回路基板50に接続される。センサ組立体53のカバー54には、揺動軸40に挿通させるための軸挿通部541が設けられる。発光素子611は、後述する受光素子612(図15図16を参照;下側素子の一例)とともに光透過型センサ61を構成する。
ヘッドカバー39にはセンサ収容部397が成形され、このセンサ収容部397にセンサ組立体53が収容される。ヘッドカバー39にはまた、発光素子611から出射する光がヘッドカバー39を貫通するように貫通孔39hが設けられている。
【0059】
後述するが、ヘッドカバー39は、揺動軸40に対して前後に移動可能である。他方、センサ組立体53は、軸挿通部541を介して揺動軸40に支持される。つまり、発光素子611は、揺動軸40に支持されている。そのため、センサ組立体53は、ヘッドカバー39がセンサ組立体53に対して前後に相対移動可能となるように、ヘッドカバー39のセンサ収容部397に配置される。そのため、発光素子611をサーマルヘッド18の発熱部18Lの近くに配置するときの空間効率に優れたものとなっている。
【0060】
図12を参照すると、センサ組立体53がヘッドカバー39から離脱しないように、保持部材56がヘッドカバー39に取り付けられる。センサ収容部397にセンサ組立体53が収容された後、保持部材56に形成された2箇所の挿通孔561を介して、ヘッドカバー39に設けられたねじ穴398にねじ563が締結される。
以上説明したようにして、発光素子611がヘッドカバー39に収容されている。
【0061】
保持部材56がヘッドカバー39に取り付けられた状態において、収容部材55は、ヘッドカバー39が前後方向に移動可能となるようにヘッドカバー39をガイドする。このガイド機能を実現するための構造について図13を参照して説明する。図13は、ヘッドカバー39においてセンサ組立体53が配置される部分についての部分平面図と、断面A-Aの断面図と、を含む。この断面図は、センサ組立体53と保持部材56がヘッドカバー39に組み付けられた後の断面A-Aを示している。
図13の平面図に示すように、ヘッドカバー39においてセンサ組立体53が配置される部分には、ヘッドカバー39の底面39sから上方に突出し、前後方向に延びる3箇所の突起399と突部390が形成されている。突部390は、前後方向の一端と他端の2箇所にボス390eが形成されている。各ボス390eは、2箇所のボス390e同士を繋ぐ部分よりも横方向に幅広となっている円柱状突起である。図13の断面図に示すように、収容部材55の底部には、突部390を収容する溝551が形成されている。溝551の溝幅は、突部390のボス390eの幅と等しいか、僅かに広い程度である。
保持部材56には、上面56sから下方に突出し、前後方向に延びる3箇所の突起562が形成されている。
【0062】
図13の断面図に示すように、センサ組立体53と保持部材56がヘッドカバー39に組み付けられた状態では、収容部材55の底面にヘッドカバー39の突起399が当接し、カバー54の上面に保持部材56の突起562が当接する。それによって、センサ組立体53のヘッドカバー39に対する相対的な上下方向の移動が規制されている。
また、ヘッドカバー39の前後2箇所のボス390eが収容部材55の底部の溝551と係合することで、センサ組立体53のヘッドカバー39に対する相対的な横方向の移動が規制されている。
他方、ヘッドカバー39は、センサ組立体53に対して前後方向に相対移動が可能である。その際、ヘッドカバー39の突部390と、収容部材55の溝551とが、ヘッドカバー39が前後方向に移動するときのガイド機能を果たす。なお、ヘッドカバー39が必要とする前後方向の相対移動量を確保できるように、溝551の前後方向の溝長さは、突部390の前後方向の長さよりも十分に長く設定されている。
【0063】
図14に、図8のヘッド機構部35に対してヘッドカバー39を取り外した状態を示す。
図14に示すように、センサ組立体53は軸挿通部541を介して揺動軸40に支持される。また、図8に示すように、ヘッドカバー39が取り付けられた状態では、センサ組立体53内の発光素子611から出射される光を通すための貫通孔39hがヘッドカバー39に形成されている。
なお、図5に示すように、発光素子611から出射される光を受光する受光素子612は、後述するように、ラベル支持部71に内蔵されている。受光素子612がラベルガイド部73の搬送方向下流側にあるため、センサ組立体72が連続紙CPの幅方向にスライドした場合でも発光素子611からの光は遮光されずに受光素子612まで到達する。
【0064】
上述したように、プリンタ1は、ラベル支持機構部70に内蔵された光透過型センサ62(図6参照)、及び、ヘッドカバー39に収容された発光素子611とラベル支持部71に内蔵された受光素子612とからなる光透過型センサ61の2つの光透過型センサを備える。搬送方向での位置が異なる2つの光透過型センサ61,62を備えるため、各ラベルPLに対する印字開始位置の精度要求に応じていずれかのセンサを柔軟に適用することができる。なお、光透過型センサ61は第1検出部の一例であり、光透過型センサ62は第2検出部の一例である。
各光透過型センサは、連続紙CPの搬送方向における各ラベルPLの端部(エッジ)を検出するセンサである。光透過型センサの出力は、各ラベルPLの印字開始位置をサーマルヘッド18の発熱部18Lの位置にセットするための搬送制御に利用される。
【0065】
次に、図15を参照して、2つの光透過型センサ61,62の位置について説明する。図15は、プリンタ1においてヘッドカバー39近傍の部分の断面図である。
図15において、センサ光軸SL1は、光透過型センサ61の発光素子611と受光素子612を結ぶ線である。センサ光軸SL2は、光透過型センサ62の発光素子621と受光素子622(いずれも図15には不図示)を結ぶ線である。すなわち、光透過型センサ62(センサ光軸SL2)は、光透過型センサ61(センサ光軸SL1)に対して連続紙CPの搬送方向上流側に設けられている。
【0066】
図15に示すように、光透過型センサ61の発光素子611は、インクリボンRBがリボン供給部12aからプラテンローラ23に向かう搬送経路の上側に配置される。他方、光透過型センサ61の受光素子612は、連続紙CPがプラテンローラ23に向かう搬送経路の下側にあるラベル支持部71内に配置される。そのため、発光素子611の出射光は、インクリボンRB及び連続紙CPを透過して受光素子612に受光される。この構成とすることで、発光素子611及び受光素子612を、サーマルヘッド18とプラテンローラ23がインクリボンRBと連続紙CPを挟持する印字位置PPに近付けることができ、各ラベルPLに対する印字開始位置の精度を向上させることができる。
【0067】
受光素子612をラベル支持部71内に配置している。つまり、発光素子611を連続紙CPがプラテンローラ23に向かう搬送経路の上側に配置し、受光素子612を連続紙CPの搬送経路の下側に配置している。この理由は、発光素子611の出射光を安定して受光できるようにするためである。ラベル支持部71は支持台14(図4参照)上に配置されているために動くことがないことから、ラベル支持部71内の受光素子612は、安定して受光できる。それに対して、発光素子611が配置されているヘッドカバー39は、印字動作に伴うヘッド組立体18Aの振動が伝達されるため僅かに動くことがある。
しかし、光透過型センサ61において発光素子及び受光素子の配置はその限りではなく、発光素子611を連続紙CPの搬送経路の下側に配置し、受光素子612を連続紙CPの搬送経路の上側に配置することもできる。
【0068】
図15に示すように、連続紙CPの搬送経路の上流側には光透過型センサ62(センサ光軸SL2)が配置され、下流側には光透過型センサ61(センサ光軸SL1)が配置されるが、両者で発光素子の輝度を異ならせてもよい。光透過型センサ62の発光素子621の出射光は連続紙CPのみを透過するのに対して、光透過型センサ61の発光素子611はインクリボンRB及び連続紙CPを透過する上、発光素子と受光素子間の距離も異なるため、発光素子611の輝度を発光素子621の輝度より高くしてもよく、最適な発光素子の輝度を個別に調整し得る。
【0069】
図16は、図15において、光透過型センサ61(発光素子611,受光素子612)に関連する部分を拡大して示す図である。
図16に示すように、発光素子611は基板611B上に配置され、受光素子612は基板612B上に配置される。基板611Bは、収容部材55(図11参照)内に固定されている。基板612Bは、ラベル支持部71内に配置される。
【0070】
ラベル支持部71の支持面711には、防塵用のシート61Lが取り付けられている。さらに、シート61Lからセンサ光軸SL1に沿って、光を通過させるための細い通路61Pが形成されている。センサ光軸SL1において連続紙CPを透過した透過光は、シート61L及び通路61Pを介して受光素子612に到達する。なお、シート61Lに代えてレンズを採用してもよい。
受光素子612は、光透過型センサ61による検出精度を高める観点から支持面711と同一平面上にあるか、又は、支持面711の近傍にあることが好ましい。つまり、通路61Pの長さは極力短いことが好ましい。発光素子611を支持面711近くに配置することで、支持面711上を搬送される連続紙CPにおいてラベルPLと台紙PMを透過した光と、台紙PMのみを透過した光とで、受光強度に大きく差(コントラスト)を付けることが可能となる。なお、図16に示すように、支持面711から受光素子612までに比較的短い通路61Pが設けられている場合であっても、いったん通路61P内に入射した光はそれ以上発散することがないため、上記コントラストを大きく付ける点で支障はない。なお、インクリボンRBや連続紙CPの厚みや材質に応じてインクリボンRB及び/又は連続紙CPの光の透過率が異なるため、最適なコントラストを得るために、適宜、発光素子611の出射光の輝度が調整されてもよい。
すなわち、光透過型センサ61の受光素子612は、発光素子611から光をインクリボンRB及び連続紙CPを介してラベル支持部71の支持面711において受光する。ここで、「支持面711において受光する」とは、支持面711と同一平面上で受光すること、又は、支持面711から入射する入射光が大きく拡散しない光路を介して受光することを意味する。
【0071】
一実施形態では、図16に示すように、発光素子611の直下にインクリボンRBの搬送経路が位置するように構成される。発光素子611の位置をインクリボンRBに極力近付けることで、受光素子612との距離を小さくすることができ、良好な上記コントラストを得るための輝度調整がし易くなる。
【0072】
図15に示すように、ヘッドカバー39の前方部分は、サーマルヘッド18の基板183とインクリボンRBの搬送経路の間に配置される。発光素子611は、ヘッドカバー39の前方部分にあるセンサ収容部397(図11)に収容されており、サーマルヘッド18の基板183の直下に配置されている。言い換えれば、サーマルヘッド18の基板183の直下に発光素子611を配置できるようにサーマルヘッド18の形状が設定されており、基板183の直下の空間に、ヘッドカバー39の前方部分に収容した発光素子611が配置されている。そのため、発光素子611が印字位置PPに近くに配置され、光透過型センサ61による各ラベルPLに対する印字開始位置の精度を向上させることができる。
【0073】
図15に示すように、インクリボンRBの搬送経路、及び連続紙CPの搬送経路は、印字位置PPから上流にいくにつれて下方に向かうように構成されている。インクリボンRBの搬送経路、及び連続紙CPの搬送経路が印字位置PPから上流にいくにつれて下方に向かうため、印字位置PPの後方にあるヘッドカバー39と各搬送経路との間に空間が形成され、サーマルヘッド18の発熱部18L近傍に発光素子611を配置することができる。
【0074】
図15に示すように、ラベルガイド部73は、連続紙CPの搬送経路とインクリボンRBの搬送経路とを仕切るようにして配置される。そのため、リボンローラ121から印字位置PPに向かうインクリボンRBと、ダンパ15(図3参照;図15には不図示)から印字位置PPに向かう連続紙CPとが、少しずつ互いに近付いていく構成となっている。そのため、センサ光軸SL1の位置において連続紙CPとインクリボンRBの間で所定の距離を確保できるため、良好な上記コントラストを得ることができる。
【0075】
一実施形態では、ラベルガイド部73は、センサ光軸SL1の搬送方向上流側の近くに配置されている。ラベルガイド部73が連続紙CPを上側からガイドするために、台紙PMと直交する方向への連続紙CPの移動量が制限される(つまり、連続紙CPのばたつきが抑制される)。そのため、ラベルガイド部73に対して僅かに下流にある光透過型センサ61の受光素子612は、ばらつきが少ない状態で発光素子611からの光を受光できることから、光透過型センサ61による検出精度が向上する。
【0076】
次に、図17を参照して、ヘッド位置調整機構の作用について説明する。前述したように、ヘッド位置調整とは、操作部42(図7)に対する回転操作に応じてサーマルヘッド18の位置を前後に調整することである。
図17は、回転軸41の近傍の部分において、ヘッド保持部36、及びヘッド組立体18Aを側面から見た図であり、サーマルヘッド18の前後方向における異なる位置P1~P3について示している。
回転軸41では、切り欠き部382aが嵌め込まれている嵌合部41aが、中央の回転軸部分に対して偏心している。このため、操作部42により回転軸41を回転させたときの嵌合部41aは、前後方向に変位する軌跡を描き、それに応じて切り欠き部382aが前後に変位する(つまり、ヘッド組立体18Aが前後に変位する)。図17において、位置P2は、位置P1に対して嵌合部41aがL1だけ後方に移動した位置である。位置P3は、位置P1に対して嵌合部41aがL2(>L1)だけ後方に移動した位置である。
【0077】
ヘッド位置調整機構によりヘッド組立体18Aが前後に変位すると、ヘッド組立体18Aと連結されているヘッドカバー39も連動して前後に変位するが、発光素子611の位置は変化しない。この点について図18を参照して説明する。
図18は、ヘッド位置調整を行った前後での光透過型センサ61の周辺の位置関係を示す一部断面図である。図18では、ヘッド位置調整前の状態を実線で表し、ヘッド位置を後ろに位置調整した後の状態を一点鎖線で表している。図18に示すように、ヘッド位置が後ろに調整されると、ヘッド組立体18A及びヘッドカバー39が連動して後方に移動する。ここで、図10に示すように、ヘッドカバー39の挿通孔395は、前後方向に長孔となっているため、ヘッドカバー39はヘッド組立体18Aとともに前後方向に移動可能である。
【0078】
ヘッド組立体18A及びヘッドカバー39が後方に移動しても、揺動軸40は、内部フレーム(図示せず)に固定されているために移動しない。発光素子611を収容する収容部材55は、ヘッドカバー39及びヘッドカバー39に取り付けられた保持部材56(図12)が前後方向に移動可能となるようにガイドするが、収容部材55は、軸挿通部541により揺動軸40に支持されているため移動しない。
したがって、ヘッド位置調整機構によりヘッド組立体18Aが前後に変位しても発光素子611は前後には移動しないため、発光素子611から出射する光路がずれることがなく、受光素子612において安定的な受光が可能である。
【0079】
ヘッド組立体18A及びヘッドカバー39の移動に伴って発光素子611の位置は変化しないが、発光素子611の出射光が通過する貫通孔39hは、ヘッドカバー39とともに前後に移動する。そこで、ヘッドカバー39が前後に移動した場合であっても確実に発光素子611の出射光が受光素子612に向かうように、貫通孔39hは前後方向に長孔であることが好ましい。図18では、ヘッド位置調整前の貫通孔39hの長手方向の開口範囲をOP1で表し、ヘッド位置を後ろに位置調整した後の貫通孔39hの長手方向の開口範囲をOP2で表している。貫通孔39hが前後方向に長孔であるために、ヘッド位置調整前後での開口範囲OP1,OP2のいずれの場合も発光素子611からの出射光を遮光しない。
【0080】
以上説明したように、一実施形態では、光透過型センサの受光素子は、発光素子からの光をインクリボン及び連続紙を介してラベル支持部の支持面において受光する。発光素子と受光素子の間にインクリボン及び連続紙が搬送されるため、発光素子と受光素子を印字位置の直ぐ上流側の位置に配置することができ、各ラベルに対する印字開始位置の精度を向上させることができる。
一実施形態では、受光素子が、搬送経路の下側から連続紙を支持するラベル支持部に設けられる。ラベル支持部は、連続紙に印字を行う場合に動くことがないため、発光素子からの光を安定して受光できる。
一実施形態では、受光素子が発光素子からの光を、連続紙を支持する支持面において受光する。それによって、インクリボン及び連続紙を透過した透過光に関し、ラベルと台紙を透過した透過光と、台紙のみを透過した透過光とで、受光強度に大きく差(コントラスト)を付けることが可能となる。
一実施形態では、光透過型センサの発光素子は、ヘッドカバーを挿通する揺動軸に支持されている。そのため、ヘッド位置調整によりヘッド組立体及びヘッドカバーが前後に移動する場合であっても、揺動軸に支持された発光素子は移動せず、安定した発光動作を行うことができ、ラベル検出精度の低下が避けられる。
【0081】
以上、本発明のプリンタの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
【符号の説明】
【0082】
1…プリンタ
2…フロントカバー
3…入力ボタン
4…表示パネル
5…発行口
6…オープンカバー
7…ヒンジ
10…用紙供給部
10a…支持軸、10b…ロールガイド
11…印字部
12…インクリボン部
12a…リボン供給部、12b…リボン巻き取り部、121,122…リボンローラ
13…印字ヘッドユニット
14…支持台
15…ダンパ
15a…アウターダンパ、15b…インナーダンパ
16…ヘッドロックレバー
17…支持板
18A…ヘッド組立体
18…サーマルヘッド、18L…発熱部、181…ヒートシンク、181a…ねじ穴、183…基板、184…コネクタ
38…ヘッド付属部材
38P…ピン、381…中央板、381a,381b…孔、382…端部板、382a,382b…切り欠き部、383…ねじ、384…突部
19…係合爪
20…ピン
22…ロック爪
23…プラテンローラ
35…ヘッド機構部
36…ヘッド保持部
36f,36g…孔、361…支持板、362…側壁、362a,362b…貫通孔、362c…ピン当接部、37…ピン押圧部、37a…押さえ板、37b…コイルばね、37d…孔、37f,37g…ピン、37h…ピン当接片、30…ヘッド保持解除部
39…ヘッドカバー
39h…貫通孔、39s…底面、390…突部、390e…ボス、391…サーマルヘッド載置部、392…回路基板固定部、392a…ねじ切り部、393…ガイド突起、394…ピン、395…挿通孔、396…切り欠き部、397…センサ収容部、398…ねじ穴、399…突起
40…揺動軸
41…回転軸、41a…嵌合部
42…操作部
50…回路基板
51…配線
53…センサ組立体
54…カバー、541…軸挿通部、55…収容部材、551…溝、56…保持部材、56s…上面、561…挿通孔、562…突起、563…ねじ
61…光透過型センサ
61L…シート、61P…通路、611…発光素子、612…受光素子、613…配線
62…光透過型センサ
621…発光素子、622…受光素子
63…反射型センサ
70…ラベル支持機構部
71…ラベル支持部、711…支持面、712…ガイド突起、713…ガイド溝、72…センサ組立体、721…揺動部、722…摺動部、723…揺動軸、73…ラベルガイド部
CP…連続紙、PM…台紙、PL…ラベル、IM…位置検出マーク、RB…インクリボン、R…ロール紙、G1…ギア、S1…揺動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
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図16
図17
図18