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特開2024-142460迷惑行為検知システム、及び、迷惑行為検知方法
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  • 特開-迷惑行為検知システム、及び、迷惑行為検知方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142460
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】迷惑行為検知システム、及び、迷惑行為検知方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/20 20170101AFI20241003BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G06T7/20 300Z
G08B25/00 510M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054602
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】511213982
【氏名又は名称】ダイワ通信株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】岩本 秀成
【テーマコード(参考)】
5C087
5L096
【Fターム(参考)】
5C087AA09
5C087AA10
5C087BB74
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG06
5C087GG20
5C087GG35
5C087GG66
5L096BA02
5L096CA04
5L096DA02
5L096FA69
5L096HA05
5L096KA04
(57)【要約】
【課題】 店舗における迷惑行為を効率的に検知する。
【解決手段】 迷惑行為検知システムは、店舗内に設置されたカメラと、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する迷惑行為特定部と、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為の影響範囲を特定する範囲特定部とを有する。好適には、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記範囲特定部により特定された滞在領域に対する現状復帰作業が行われたか否かを判定する作業判定部をさらに有し、前記範囲特定部により特定された滞在領域と、前記作業判定部による判定結果とを互いに関連付けて表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に設置されたカメラと、
前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する迷惑行為特定部と、
前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為の影響範囲を特定する範囲特定部と
を有する迷惑行為検知システム。
【請求項2】
前記迷惑行為特定部は、前記店舗内で撮影された画像データに基づいて生成された人工知能と、前記カメラにより撮影された画像データとに基づいて、前記店舗に来店した来店客の迷惑行為を特定し、
前記範囲特定部は、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為を行った来店客の滞在領域を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、
前記範囲特定部により特定された滞在領域を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する表示部
をさらに有する請求項1に記載の迷惑行為検知システム。
【請求項3】
前記範囲特定部は、さらに、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為を行った来店客の滞在期間を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、
前記表示部は、前記範囲特定部により特定された滞在期間を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する
請求項2に記載の迷惑行為検知システム。
【請求項4】
前記範囲特定部は、さらに、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為の対象物を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、
前記表示部は、前記範囲特定部により特定された対象物を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する
請求項2に記載の迷惑行為検知システム。
【請求項5】
前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記範囲特定部により特定された滞在領域に対する現状復帰作業が行われたか否かを判定する作業判定部
をさらに有し、
前記表示部は、前記範囲特定部により特定された滞在領域と、前記作業判定部による判定結果とを互いに関連付けて表示する
請求項4に記載の迷惑行為検知システム。
【請求項6】
カメラが、店舗内を撮影する撮影ステップと、
コンピュータが、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する迷惑行為特定ステップと、
コンピュータが、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記迷惑行為特定ステップにより特定された迷惑行為の影響範囲を特定する範囲特定ステップと
を有する迷惑行為検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迷惑行為検知システム、及び、迷惑行為検知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
罪刑法定主義によって犯罪行為は比較的定義が明確であるが、店舗営業に対する迷惑行為は定型化しにくい。そのため、店舗における迷惑行為の検知は難しかった。
なお、特許文献1には、ユーザ端末に対するユーザの操作に起因して登録された情報であって、ユーザの行動とユーザIDとが対応付けられたユーザ行動情報を記憶する第1記憶部と、所定のエリアに設置された撮像装置により撮像された画像に基づく情報であって、前記エリアでの人物の行動と、撮像された人物または画像のIDである画像IDとが対応付けられたエリア行動情報を記憶する第2記憶部と、を備え、前記ユーザ端末は、前記エリアにおいて所定の行動に関するユーザの操作が入力された場合、前記所定の行動を本情報処理装置へ通知することにより、前記所定の行動を示すユーザ行動情報を前記第1記憶部に記憶させ、前記第1記憶部に記憶されたユーザ行動情報のうち前記所定の行動を示す特定のユーザ行動情報に含まれるユーザIDと、前記第2記憶部に記憶されたエリア行動情報のうち前記所定の行動を示す特定のエリア行動情報に含まれる画像IDとを対応づける紐付け部と、或るユーザのユーザIDを含むユーザ行動情報を前記第1記憶部から取得するとともに、そのユーザIDに対応づけられた画像IDを含むエリア行動情報を前記第2記憶部から取得する取得部と、をさらに備えることを特徴とする情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-42644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、店舗における迷惑行為を効率的に検知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る迷惑行為検知システムは、店舗内に設置されたカメラと、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する迷惑行為特定部と、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為の影響範囲を特定する範囲特定部とを有する。
【0006】
好適には、前記迷惑行為特定部は、前記店舗内で撮影された画像データに基づいて生成された人工知能と、前記カメラにより撮影された画像データとに基づいて、前記店舗に来店した来店客の迷惑行為を特定し、前記範囲特定部は、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為を行った来店客の滞在領域を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、前記範囲特定部により特定された滞在領域を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する表示部をさらに有する。
【0007】
好適には、前記範囲特定部は、さらに、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為を行った来店客の滞在期間を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、前記表示部は、前記範囲特定部により特定された滞在期間を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する。
【0008】
好適には、前記範囲特定部は、さらに、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記迷惑行為の対象物を、この迷惑行為の影響範囲として特定し、前記表示部は、前記範囲特定部により特定された対象物を、前記迷惑行為特定部により特定された迷惑行為に関連付けて表示する。
【0009】
好適には、前記カメラにより撮影された画像データに基づいて、前記範囲特定部により特定された滞在領域に対する現状復帰作業が行われたか否かを判定する作業判定部をさらに有し、前記表示部は、前記範囲特定部により特定された滞在領域と、前記作業判定部による判定結果とを互いに関連付けて表示する。
【0010】
また、本発明に係る迷惑行為検知方法は、カメラが、店舗内を撮影する撮影ステップと、コンピュータが、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する迷惑行為特定ステップと、コンピュータが、前記カメラにより撮影された画像に基づいて、前記迷惑行為特定ステップにより特定された迷惑行為の影響範囲を特定する範囲特定ステップとを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、店舗における迷惑行為を効率的に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】迷惑行為検知システム1の全体構成を例示する図である。
図2】管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図3】管理装置2の機能構成を例示する図である。
図4】管理装置2に記録される迷惑行為情報を例示する図である。
図5】検知処理(S10)を説明するフローチャートである。
図6】結果表示例900である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、迷惑行為検知システム1の全体構成を例示する図である。
図1に例示するように、迷惑行為検知システム1は、管理装置2と、カメラ40とを含み、インターネット7などの通信回線を介して互いに接続している。
管理装置2は、後述するサーバプログラム3がインストールされたコンピュータ端末であり、カメラ40により撮影された画像データに基づいて、迷惑行為を検知し、検知された迷惑行為の影響範囲を特定する。
【0014】
カメラ40は、店舗内に設置された撮影装置であり、例えば、セキュリティカメラ又はデジタルカメラ等である。本例のカメラ40は、店舗内の状況を動画像として撮影するが、連続的に静止画像を撮影してもよい。
【0015】
図2は、管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するように、管理装置2は、CPU200、メモリ202、HDD204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、例えば、カメラ40との通信を実現する。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボードやマウスなどである。
【0016】
図3は、管理装置2の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、本例の管理装置2には、サーバプログラム3がインストールされると共に、学習情報データベース370(学習情報DB370)及びファイルデータベース372(ファイルDB372)が構成されている。
サーバプログラム3は、画像データ取得部300、迷惑行為特定部310、人物追跡部320、対象物追跡部330、範囲特定部340、作業判定部350、及び表示部360を有する。
なお、サーバプログラム3の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。また、サーバプログラム3は、例えば、CD-ROMなどの記録媒体に格納されており、この記録媒体を介して管理装置2にインストールされる。
【0017】
サーバプログラム3において、画像データ取得部300は、カメラ40により撮影された動画像の画像データを取得する。本例の画像データ取得部300は、カメラ40により撮影された動画像の画像データを取得し、取得された画像データを、カメラID(カメラの設置場所を特定する情報)に関連付けてファイルDB372に登録する。
【0018】
迷惑行為特定部310は、カメラ40により撮影された画像に基づいて、店舗における営業に対して迷惑となる迷惑行為を特定する。例えば、迷惑行為特定部310は、店舗内で撮影された画像データに基づいて生成された人工知能と、カメラ40により撮影された画像データとに基づいて、店舗に来店した来店客の迷惑行為を特定する。人口知能の教師データは、例えば、店舗内で行われる典型的な迷惑行為の撮影画像である。
本例の迷惑行為特定部310は、典型的な迷惑行為の撮影画像を学習させた人工知能と、画像データ取得部300により取得された画像データとに基づいて、店舗に来店した来店客の迷惑行為を特定し、迷惑行為が特定された場合に、より多い類型の迷惑行為の撮影画像を学習させた人工知能と、範囲特定部340により特定された影響範囲の動画像データとに基づいて、再度、同一人物の迷惑行為を特定する。
【0019】
人物追跡部320は、カメラ40により撮影された画像データに基づいて、迷惑行為を行った来店客を追跡し、この来店客の滞在領域及び滞在時間帯を特定する。
対象物追跡部330は、カメラ40により撮影された画像データに基づいて、迷惑行為の対象物を追跡する。
【0020】
範囲特定部340は、カメラ40により撮影された画像に基づいて、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為の影響範囲を特定する。例えば、範囲特定部340は、人物追跡部320により特定された来店客の滞在領域及び滞在時間帯に基づいて、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為の空間上の影響範囲(滞在領域)及び時間上の影響範囲(滞在時間帯)を特定する。なお、迷惑行為特定部310は、範囲特定部340により特定された迷惑行為の影響範囲内の動画像に基づいて、再度、迷惑行為の特定を行う。
【0021】
作業判定部350は、カメラ40により撮影された画像データに基づいて、範囲特定部340により特定された滞在領域に対する現状復帰作業が行われたか否かを判定する。本例の作業判定部350は、店舗内で撮影された現状復帰作業の画像データを学習させた人工知能と、カメラ40により撮影された画像データとに基づいて、範囲特定部340により特定された滞在領域及び滞在時間帯に対する現状復帰作業が行われたか否かを判定する。
【0022】
表示部360は、範囲特定部340により特定された滞在領域及び滞在時間帯を、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為に関連付けて表示する。さらに、表示部360は、範囲特定部340により特定された滞在領域と、作業判定部350による判定結果とを互いに関連付けて表示する。
【0023】
学習情報DB370は、店舗内で撮影された迷惑行為の動画像に基づいて生成された学習モデルを格納する。本例の学習情報DB370は、典型的な迷惑行為の動画像を学習させた学習モデルと、さらに多くの種類の迷惑行為の動画像を学習させた学習モデルとを格納する。
ファイルDB372は、画像データ取得部300により取得された動画像データに加えて、図4に例示する迷惑行為情報を格納する。格納される迷惑行為情報には、範囲特定部340により特定された影響範囲(滞在領域及び滞在時間帯)と、作業判定部350による判定結果(現状復帰作業の完了/未完)と、影響範囲に属する動画像データとが含まれる。
【0024】
図5は、迷惑行為検知システム1における検知処理(S10)を説明するフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、店舗内に設置された複数のカメラ40は、それぞれの設置場所で動画像を撮影し、撮影された画像データを管理装置2に送信する。
管理装置2の画像データ取得部300(図3)は、各カメラ40から受信した画像データをカメラIDに関連付けてファイルDB372に格納する。
迷惑行為特定部310は、典型的な迷惑行為の撮影画像を学習させた人工知能と、画像データ取得部300により取得された画像データとに基づいて、店舗に来店した来店客の迷惑行為を特定する。
【0025】
ステップ105(S105)において、サーバプログラム3は、迷惑行為特定部310により迷惑行為が特定された場合に、S110の処理に移行し、迷惑行為特定部310により迷惑行為が特定されない場合に、S100の処理に戻る。
ステップ110(S110)において、人物追跡部320は、ファイルDB372に格納されている画像データの中で、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為の行為主(迷惑行為を行った来店客)を追跡し、この来店客の滞在領域及び滞在時間帯を特定する。この際に、行為主の追跡範囲は、複数のカメラ40により撮影された複数の画像データにわたる場合がある。
対象物追跡部330は、ファイルDB372に格納されている画像データの中で、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為の対象物を追跡して、対象物の移動範囲(空間上の影響範囲)を特定する。この場合の同様に、対象物の追跡範囲は、複数のカメラ40により撮影された複数の画像データにわたる場合がある。
【0026】
ステップ115(S115)において、範囲特定部340は、人物追跡部320により特定された来店客の滞在領域及び滞在時間帯に基づいて、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為の空間上の影響範囲(滞在領域)及び時間上の影響範囲(滞在時間帯)を特定し、対象物追跡部330により特定された対象物の移動範囲に基づいて、迷惑行為の空間上の影響範囲(移動範囲)を特定する。
ステップ120(S120)において、作業判定部350は、店舗内で撮影された現状復帰作業の画像データを学習させた人工知能と、ファイルDB372に格納されている画像データとに基づいて、範囲特定部340により特定された影響範囲に対して、現状復帰作業が行われたか否かを判定する。
【0027】
ステップ125(S125)において、表示部360は、範囲特定部340により特定された影響範囲(滞在領域、移動範囲、及び滞在時間帯)と、作業判定部350による判定結果とを、迷惑行為特定部310により特定された迷惑行為に関連付けて表示する。例えば、表示部360は、図6に例示するように、範囲特定部340により特定された滞在時間の動画像データに、この迷惑行為の空間上の影響範囲を枠線等で重畳して表示し、さらに、行為主の滞在時間帯と、現状復帰作業が行われた時間帯とを同日画面上に表示する。
【0028】
以上説明したように、本実施形態の迷惑行為検知システム1によれば、カメラ40により撮影された画像データに基づいて迷惑行為を特定し、特定された迷惑行為の影響範囲を他の迷惑行為の探索範囲として提示することができる。店舗の営業活動に対する迷惑行為といえるものは、非常に多岐にわたり、その全ての判定条件を予め定義することは現実的ではない。そこで、典型的な迷惑行為を行った行為主を起点として、迷惑行為が行わる可能性が高い範囲(影響範囲)を定義して、再探索の対象とすることにより、迷惑行為の特定を効率化する。
さらに、迷惑行為検知システム1によれば、特定された迷惑行為の影響範囲を現状復帰作業が必要な範囲として提示し、その範囲内で現状復帰作業が適切になされているか否かを判定することができる。これにより、迷惑行為が行われた後の現状復帰作業が適切に行われたことを明示して、以後の来店客に安心してもらうことが期待できる。
【0029】
なお、本発明の実施形態及び変形例を説明したが、上記実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0030】
1 迷惑行為検知システム
2 管理装置
3 サーバプログラム
40 カメラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6