IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 凸版印刷株式会社の特許一覧

特開2024-142477トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム
<>
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図1
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図2
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図3
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図4
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図5
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図6
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図7
  • 特開-トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142477
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
A63B69/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054625
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】上田 芳弘
(72)【発明者】
【氏名】宮路 大勇
(57)【要約】
【課題】ユーザがより効率的なトレーニングを実施することが可能なトレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得部と、取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析部と、を備えるトレーニング支援システム。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得部と、
取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析部と、
を備えるトレーニング支援システム。
【請求項2】
前記トレーニング分析部は、前記ユーザが実施しているトレーニングの種類に応じて、前記トレーニングの対象となる前記ユーザの身体部位ごとに、前記トレーニングの効果を分析する、
請求項1に記載のトレーニング支援システム。
【請求項3】
前記トレーニング分析部は、前記分析情報と前記トレーニングの効果との関係を学習した分析モデルに対して、前記分析情報取得部によって取得された前記分析情報を入力し、前記分析モデルから出力される前記トレーニングの効果を分析結果として取得する、
請求項2に記載のトレーニング支援システム。
【請求項4】
前記トレーニング分析部は、前記分析結果に基づき、前記ユーザが前記トレーニングを適切に実施できているか否かに応じて、前記トレーニングの実施に関するアドバイスを前記ユーザへ提示する、
請求項1に記載のトレーニング支援システム。
【請求項5】
前記分析情報と前記分析結果とに基づき、トレーニングの効果が最適となるトレーニング計画を策定し、前記ユーザへ提示するトレーニング計画処理部、
をさらに備える請求項1に記載のトレーニング支援システム。
【請求項6】
前記トレーニング分析部は、前記分析結果に基づき、前記ユーザがトレーニングを実施した身体部位の超回復状況をさらに予測し、
前記トレーニング計画処理部は、予測された前記超回復状況に基づき、次回のトレーニング実施日及びトレーニングメニューを前記トレーニング計画として決定する、
請求項5に記載のトレーニング支援システム。
【請求項7】
前記トレーニング計画処理部は、前記分析情報及び前記分析結果と、前記トレーニング計画との関係を学習した計画モデルに対して、前記分析情報取得部によって取得された前記分析情報及び前記トレーニング分析部によって出力される前記分析結果を入力し、前記計画モデルから出力される前記トレーニング計画を取得する、
請求項5に記載のトレーニング支援システム。
【請求項8】
コンピュータが、
身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得過程と、
取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析過程と、
を含むトレーニング支援方法。
【請求項9】
コンピュータを、
身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得手段と、
取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析手段と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの動作を検出する技術が各種提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、製造ラインで作業中の作業者から得られる動作に関する情報に基づき、所定の作業時の動作において改善すべき動作を検出する技術が開示されている。動作に関する情報は、例えば、時間の経過に伴う骨格の位置の変化や加速度の変化などを示す情報である。当該技術により、作業の習熟度が低い作業者が検出された動作を改善することで、当該作業者を含む製造ラインにおける製造効率の低下を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-40421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の技術は、トレーニングに活用することができる。例えば、トレーニング中のユーザから得られる動作に関する情報に基づき、所定のトレーニング時の動作において改善すべき動作を検出することで、トレーニングの効率を向上することができる。しかしながら、上記特許文献1の技術では、ユーザの身体的特徴を考慮することはできなかった。複数のユーザが同じ動作のトレーニングをしたとしても、身体的特徴の違いにより得られる効果が異なる場合がある。このため、ユーザにとっては、より効率的なトレーニングを実施するために、自身の身体的特徴も考慮してトレーニングの動作を改善できることが望まれる。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、ユーザがより効率的なトレーニングを実施することが可能なトレーニング支援システム、トレーニング支援方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るトレーニング支援システムは、身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得部と、取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係るトレーニング支援方法は、コンピュータが、身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得過程と、取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析過程と、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、前記ユーザの動作に伴い検出される前記ユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、前記ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得手段と、取得された前記分析情報に基づき、前記ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果を前記ユーザへ提示するトレーニング分析手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザがより効率的なトレーニングを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係るトレーニング支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係るウェアラブルデバイスの機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係るトレーニング支援サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るトレーニング支援システムにおける初期設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図6】本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるトレーニング実施中処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図7】本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるトレーニング終了後処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図8】本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるモデル学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<1.トレーニング支援システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係るトレーニング支援システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係るトレーニング支援システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すトレーニング支援システム1は、ユーザが実施するトレーニングを支援するためのシステムである。本実施形態におけるトレーニングは、筋力の増強、体力の向上、身体能力の向上などを目的とした運動のことである。トレーニング支援システム1は、例えば、ユーザが筋力トレーニング(筋トレ)を実施する際に利用される。トレーニング支援システム1の利用場所は、特に限定されず、屋外又は屋内(ジム、自宅、学校など)のいずれの場所で利用されてもよい。
【0014】
図1に示すように、トレーニング支援システム1は、ユーザ端末10と、ウェアラブルデバイス20と、トレーニング支援サーバ30とを備える。
ネットワークNWには、情報の授受を行うための構成として、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等が適用される。
【0015】
(1)ユーザ端末10
ユーザ端末10は、トレーニングの実施者であるユーザが有する端末である。ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末、又はPC(Personal Computer)などである。
【0016】
ユーザ端末10は、近距離無線通信により、ウェアラブルデバイス20と通信可能に接続されている。ユーザ端末10は、例えば、ウェアラブルデバイス20との通信において、連携情報を送受信し、トレーニング情報を受信する。
連携情報は、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20とを連携するための情報である。連携情報は、例えば、ユーザ端末10を一意に識別する識別情報であるユーザ端末IDと、ウェアラブルデバイス20を一意に識別する識別情報であるウェアラブルデバイスIDである。
トレーニング情報は、トレーニングを実施しているユーザの動作に伴い検出されるユーザの身体的変化を示す情報である。トレーニング情報は、例えば、加速度情報と生体情報に分類される。加速度情報は、ユーザがトレーニングを実施した際の動作に伴い変化する加速度を示す情報である。生体情報は、ユーザがトレーニングを実施した際の動作に伴い変化する生体状態を示す情報である。生体状態は、例えば、心拍数、体温、呼吸状態、血圧、筋電位、発汗量などである。
【0017】
また、ユーザ端末10は、ネットワークNWを介して、トレーニング支援サーバ30と通信可能に接続されている。ユーザ端末10は、例えば、トレーニング支援サーバ30との通信において、ユーザ情報、トレーニング情報、開始通知、終了通知などを送信し、分析結果、トレーニング計画などを受信する。
ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、個人情報と属性情報とに分類される。個人情報は、ユーザ個人を特定可能な情報であり、例えばユーザの氏名、住所、生年月日などである。属性情報は、ユーザの身体的特徴を示す情報であり、例えば、年齢、身長、性別、体重、筋肉量、体脂肪率、運動目的などである。
開始通知は、ユーザがトレーニングを開始したことを示す通知である。
終了通知は、ユーザがトレーニングを終了したことを示す通知である。
分析結果は、ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析した結果を示す情報である。
トレーニング計画は、次回のトレーニング実施日及びトレーニングメニューを示す情報である。トレーニング実施日は、トレーニングの実施が推奨される日である。トレーニング実施日とトレーニングメニューの決定には、例えば、筋肉の超回復状況が考慮される。一例として、ユーザのある身体部位が超回復前である場合は、当該身体部位を使うトレーニングメニューの実施を避け、超回復後に当該身体部位を使うトレーニングメニューを実施するよう、トレーニング計画が策定される。これにより、ユーザは、自身の筋肉の超回復状況を考慮したより効率的なトレーニングを実施することができる。
なお、属性情報とトレーニング情報は、分析情報でもある。分析情報は、ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するために用いられる情報である。
【0018】
ユーザ端末10には、ユーザがトレーニングを管理するためのアプリケーション(以下、「トレーニングアプリ」とも称される)によって、トレーニングのための画面が表示される。ユーザは、トレーニングアプリによってユーザ端末10に表示される画面を操作することで、トレーニングを管理することができる。
【0019】
なお、トレーニングアプリの機能は、ユーザ端末10にトレーニングアプリをインストールすること(即ちネイティブアプリ)で提供されてもよいし、Webシステム(即ちWebアプリ)によって提供されてもよい。Webアプリの場合、トレーニングアプリはサーバで管理されており、その機能はWebブラウザを介して提供される。
【0020】
(2)ウェアラブルデバイス20
ウェアラブルデバイス20は、ユーザが装着する端末である。なお、ウェアラブルデバイス20の装着形態は、必要なトレーニング情報を取得可能であれば特に限定されず、グローブ型、リストバンド型、腕時計型、リング型(指輪型)、メガネ型、ヘッドマウント型など、いずれの装着形態であってもよい。
なお、ユーザが装着するウェアラブルデバイス20の数は、ウェアラブルデバイス20が備えるセンサの数や種類に応じて、1つ又は複数のいずれであってもよい。例えば、ユーザは、センサの種類が同じウェアラブルデバイス20を複数装着してもよい。なお、1つのウェアラブルデバイス20が同じ種類のセンサを複数備えてもよい。また、ユーザは、異なる種類のセンサを複数備えるウェアラブルデバイス20を1つ又は複数装着してもよい。なお、複数のウェアラブルデバイス20を装着する場合、各ウェアラブルデバイス20間において、センサの種類に重複があってもよいし、センサの種類が全て異なっていてもよい。
【0021】
ウェアラブルデバイス20は、近距離無線通信により、ユーザ端末10と通信可能に接続されている。ユーザ端末10との通信において、ウェアラブルデバイス20は、連携情報を送受信し、トレーニング情報を送信する。
【0022】
(3)トレーニング支援サーバ30
トレーニング支援サーバ30は、ユーザのトレーニングを支援するための処理を実行するサーバであり、トレーニング支援装置の一例である。トレーニング支援サーバ30は、1つ又は複数のサーバ(例えば、クラウドサーバ)で構成される。
【0023】
トレーニング支援サーバ30は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と通信可能に接続されている。トレーニング支援サーバ30は、例えば、ユーザ端末10との通信において、ユーザ情報、トレーニング情報、開始通知、終了通知などを受信し、分析結果、トレーニング計画などを送信する。
【0024】
<2.ユーザ端末の機能構成>
以上、本実施形態に係るトレーニング支援システム1の構成について説明した。続いて、図2を参照して、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、通信部110と、入力部120と、記憶部130と、制御部140と、出力部150とを備える。
【0025】
(1)通信部110
通信部110は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部110は、近距離無線通信により、ウェアラブルデバイス20と通信を行い、連携情報を送受信し、トレーニング情報を受信する。また、通信部110は、ネットワークNWを介してトレーニング支援サーバ30と通信を行い、ユーザ情報、トレーニング情報、開始通知、終了通知などを送信し、分析結果、トレーニング計画などを受信する。
【0026】
(2)入力部120
入力部120は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。入力部120は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン、マウス、キーボード等によって構成される。
【0027】
例えば、入力部120は、トレーニングアプリを起動するための操作(アプリ起動操作)、ウェアラブルデバイスとの連携を登録するための操作(連携登録操作)、ユーザ情報を入力する操作(ユーザ情報入力操作)、トレーニングを開始するための操作(トレーニング開始操作)、トレーニングを終了するための操作(トレーニング終了操作)などの入力を受け付ける。
【0028】
(3)記憶部130
記憶部130は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部130は、ユーザ端末10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0029】
例えば、記憶部130は、通信部110がウェアラブルデバイス20から受信するトレーニング情報や、通信部110がトレーニング支援サーバ30から受信する分析結果やトレーニング計画などを記憶する。
【0030】
(4)制御部140
制御部140は、ユーザ端末10の動作全般を制御する機能を有する。制御部140は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部140は、入力処理部141と、出力処理部142とを備える。
【0031】
(4-1)入力処理部141
入力処理部141は、入力部120に入力されたユーザの操作を受け付け、操作内容に応じた処理を実行する機能を有する。例えば、入力処理部141は、入力部120がアプリ起動操作の入力を受け付けると、トレーニングアプリを起動する。
また、入力処理部141は、入力部120が連携登録操作の入力を受け付けると、ウェアラブルデバイス20との連携処理を実行する。連携処理では、例えば、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20とが互いのIDを送受信し、ユーザ端末10は連携先のウェアラブルデバイス20のウェアラブルデバイスIDを登録し、ウェアラブルデバイス20は連携先のユーザ端末10のユーザ端末IDを登録する。
また、入力処理部141は、入力部120がユーザ情報入力操作の入力を受け付けると、入力されたユーザ情報を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる。
また、入力処理部141は、入力部120がトレーニング開始操作の入力を受け付けると、トレーニングの開始通知を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる。
また、入力処理部141は、入力部120がトレーニング終了操作の入力を受け付けると、トレーニングの終了通知を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる。
【0032】
(4-2)出力処理部142
出力処理部142は、出力部150における出力を制御する機能を有する。例えば、出力処理部142は、通信部110がトレーニング支援サーバ30から受信する表示情報(例えば分析結果やトレーニング計画)を出力部150に表示させる。
【0033】
(5)出力部150
出力部150は、各種情報を出力する機能を有する。出力部150は、例えば、ユーザ端末10がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置によって構成される。
出力部150は、例えば出力処理部142からの制御に応じて、表示情報を表示装置に表示する。
【0034】
<3.ウェアラブルデバイスの機能構成>
以上、本実施形態に係るユーザ端末10の機能構成について説明した。続いて、図3を参照して、本実施形態に係るウェアラブルデバイス20の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係るウェアラブルデバイス20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、ウェアラブルデバイス20は、通信部210と、入力部220と、トレーニング情報取得部230と、記憶部240と、制御部250と、出力部260とを備える。
【0035】
(1)通信部210
通信部210は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部210は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末10と通信を行い、連携情報を送受信し、トレーニング情報を送信する。
【0036】
(2)入力部220
入力部220は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有する。入力部220は、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備える入力装置、例えばボタン、タッチパネル、マイクロフォン等によって構成される。
【0037】
(3)トレーニング情報取得部230
トレーニング情報取得部230は、トレーニング情報を取得する機能を有する。トレーニング情報は、例えば、加速度情報と生体情報を含む情報である。トレーニング情報取得部230は、トレーニングを実施中のユーザから検出される加速度情報と生体情報をトレーニング情報として取得(測定)する。
図3に示すように、トレーニング情報取得部230は、加速度情報取得部231と、生体情報取得部232とを備える。
【0038】
(3-1)加速度情報取得部231
加速度情報取得部231は、加速度情報を取得する機能を有する。加速度情報取得部231は、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備える加速度センサによって実現される。加速度情報取得部231は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施することで生じる加速度を加速度センサによって検出し、当該加速度を示す加速度情報を取得する。
【0039】
(3-2)生体情報取得部232
生体情報取得部232は、生体情報を取得する機能を有する。生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備える生体センサによって実現される。例えば、生体センサは、心拍センサ、体温センサ、呼吸センサ、血圧センサ、筋電位センサ、発汗センサなどである。
心拍センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の心拍数を心拍センサによって検出し、当該心拍数を示す生体情報を取得する。
体温センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の体温を体温センサによって検出し、当該体温を示す生体情報を取得する。
呼吸センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の呼吸状態を呼吸センサによって検出し、当該呼吸状態を示す生体情報を取得する。
血圧センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の血圧を血圧センサによって検出し、当該血圧を示す生体情報を取得する。
筋電位センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の筋電位を筋電位センサによって検出し、当該筋電位を示す生体情報を取得する。
発汗センサの場合、生体情報取得部232は、ウェアラブルデバイス20を装着したユーザがトレーニングを実施している際の発汗量を発汗センサによって検出し、当該発汗量を示す生体情報を取得する。
【0040】
(4)記憶部240
記憶部240は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部240は、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0041】
(5)制御部250
制御部250は、ウェアラブルデバイス20の動作全般を制御する機能を有する。制御部250は、例えば、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
【0042】
(6)出力部260
出力部260は、各種情報を出力する機能を有する。出力部260は、ウェアラブルデバイス20がハードウェアとして備える出力装置、例えばディスプレイ装置やタッチスクリーン(タッチパネル)などの表示装置やスピーカなどの音声出力装置によって構成される。
【0043】
<4.トレーニング支援サーバの機能構成>
以上、本実施形態に係るウェアラブルデバイス20の機能構成について説明した。続いて、図4を参照して、本実施形態に係るトレーニング支援サーバ30の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係るトレーニング支援サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、トレーニング支援サーバ30は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを備える。
【0044】
(1)通信部310
通信部310は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部310は、ネットワークNWを介してユーザ端末10と通信を行い、ユーザ情報、トレーニング情報、開始通知、終了通知などを受信し、分析結果、トレーニング計画などを送信する。
【0045】
(2)記憶部320
記憶部320は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部320は、トレーニング支援サーバ30がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図4に示すように、記憶部320は、ユーザ情報記憶部321と、トレーニング情報記憶部322と、分析モデル記憶部323と、計画モデル記憶部324と、分析結果記憶部325と、トレーニング計画記憶部326とを備える。
【0046】
(2-1)ユーザ情報記憶部321
ユーザ情報記憶部321は、ユーザ情報を記憶する機能を有する。ユーザ情報記憶部321は、ユーザを一意に識別する識別情報であるユーザIDと、ユーザ情報(ユーザの個人情報とユーザの属性情報)とを対応付けて記憶する。
【0047】
(2-2)トレーニング情報記憶部322
トレーニング情報記憶部322は、トレーニング情報を記憶する機能を有する。トレーニング情報記憶部322は、ユーザIDと、ユーザのトレーニング情報(ユーザの加速度情報とユーザの生体情報)とを対応付けて記憶する。
【0048】
(2-3)分析モデル記憶部323
分析モデル記憶部323は、分析モデルを記憶する機能を有する。分析モデルは、ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析するモデルである。分析モデルは、分析情報(属性情報とトレーニング情報)とトレーニングの効果との関係を学習(機械学習)したモデル(学習済みモデル)である。例えば、分析モデルは、トレーニング計画が示すトレーニングをユーザが実施した際のトレーニング情報の変化からトレーニングの効果を学習する。この時、分析モデルは、ユーザの属性情報も加味した学習を行う。
このため、分析モデルは、トレーニングを実施しているユーザの属性情報とトレーニングの実施中に取得されるトレーニング情報とを含む分析情報を入力として、当該ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析結果として出力する。
【0049】
分析モデルは、ユーザごとに用意される。分析モデル記憶部323は、各ユーザの分析モデルを記憶するため、ユーザのユーザIDと分析モデルとを対応付けて記憶することで各ユーザの分析モデルを識別可能とする。
なお、ユーザが初めてトレーニング支援システム1を利用する際には、全てのユーザに共通の汎用的な分析モデルが用意される。分析モデルは、ユーザの利用に合わせて、そのユーザにより適した分析を行えるよう学習を繰り返す。このため、ユーザは、トレーニング支援システム1を繰り返し利用することで、より自分に合った分析モデルを得ることができる。
【0050】
(2-4)計画モデル記憶部324
計画モデル記憶部324は、計画モデルを記憶する機能を有する。計画モデルは、次回のトレーニング実施日及びトレーニングメニューを示すトレーニング計画を策定するモデルである。例えば、計画モデルは、分析情報及び分析結果と、トレーニング計画との関係を学習(機械学習)したモデル(学習済みモデル)である。例えば、計画モデルは、トレーニング計画が示すトレーニングをユーザが実施した際に得られたトレーニングの効果(分析結果)からトレーニング計画の策定を学習する。この時、計画モデルは、ユーザの属性情報も加味した学習を行う。
このため、計画モデルは、トレーニングを実施したユーザの属性情報とトレーニングの実施中に取得されたトレーニング情報とを含む分析情報及び当該トレーニングの分析結果を入力として、次回のトレーニング実施日及びトレーニングメニューを示すトレーニング計画を出力する。
【0051】
計画モデルは、ユーザごとに用意される。計画モデル記憶部324は、各ユーザの計画モデルを記憶するため、ユーザのユーザIDと計画モデルとを対応付けて記憶することで各ユーザの計画モデルを識別可能とする。
なお、ユーザが初めてトレーニング支援システム1を利用する際には、全てのユーザに共通の汎用的な計画モデルが用意される。計画モデルは、ユーザの利用に合わせて、そのユーザにより適した計画を行えるよう学習を繰り返す。このため、ユーザは、トレーニング支援システム1を繰り返し利用することで、より自分に合った計画モデルを得ることができる。
【0052】
(2-5)分析結果記憶部325
分析結果記憶部325は、分析結果を記憶する機能を有する。分析結果記憶部325は、ユーザIDと、ユーザの分析結果とを対応付けて記憶する。例えば、分析結果記憶部325は、1つのユーザIDに対して、ユーザの複数の身体部位と、各身体部位におけるトレーニングの効果とを対応付けて記憶する。
【0053】
(2-6)トレーニング計画記憶部326
トレーニング計画記憶部326は、トレーニング計画を記憶する機能を有する。トレーニング計画記憶部326は、ユーザIDと、ユーザのトレーニング計画とを対応付けて記憶する。例えば、トレーニング計画記憶部326は、1つのユーザIDに対して、次回のトレーニング実施日と、トレーニングメニューとを対応付けて記憶する。
【0054】
(3)制御部330
制御部330は、トレーニング支援サーバ30の動作全般を制御する機能を有する。制御部330は、例えば、トレーニング支援サーバ30がハードウェアとして備えるCPU又はGPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部330は、入力処理部331と、分析情報取得部332と、トレーニング分析部333と、トレーニング計画処理部334と、モデル学習部335と、出力処理部336とを備える。
【0055】
(3-1)入力処理部331
入力処理部331は、通信部310が受信した情報の入力を受け付け、当該情報に応じた処理を実行する機能を有する。例えば、入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信されるユーザ情報を受信すると、ユーザ情報記憶部321にユーザ情報を記憶させる。
また、入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信されるトレーニング情報を受信すると、トレーニング情報記憶部322にトレーニング情報を記憶させる。
また、入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信される開始通知を受信すると、ユーザがトレーニングを開始したと認識し、ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための処理(以下、「トレーニング分析処理」とも称される)を実行可能にする。
また、入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信される終了通知を受信すると、ユーザがトレーニングを終了したと認識し、次回以降のトレーニング計画を策定するための処理(以下、「トレーニング計画処理」とも称される)を実行可能にする。
【0056】
(3-2)分析情報取得部332
分析情報取得部332は、分析情報を取得する機能を有する。分析情報取得部332は、属性情報とトレーニング情報とを分析情報として取得する。例えば、分析情報取得部332は、ユーザ情報記憶部321から属性情報を取得し、トレーニング情報記憶部322からトレーニング情報を取得する。また、分析情報取得部332は、通信部310が受信した各情報、入力処理部331が入力を受け付けた各情報を直接取得してもよい。
分析情報を用いたトレーニング分析処理は、ユーザがトレーニングを実施している間(リアルタイム)、又はユーザがトレーニングの実施を終了したタイミングで行われる。このため、分析情報取得部332は、トレーニング分析処理を実行可能になって以降、ユーザ端末10からトレーニング情報が送信されたタイミング、又はユーザがトレーニングの実施を終了したタイミングで、分析情報を取得する。
【0057】
(3-3)トレーニング分析部333
トレーニング分析部333は、トレーニング分析処理を実行する機能を有する。トレーニング分析部333は、分析情報取得部332によって取得された分析情報に基づき、ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果をユーザへ提示する。分析結果のユーザへの提示は、通信部310を介してユーザ端末10へ分析結果を送信し、ユーザ端末10に分析結果を表示させることで行われる。
【0058】
トレーニング分析部333は、ユーザが実施しているトレーニングの種類に応じて、トレーニングの対象となるユーザの身体部位ごとに、トレーニングの効果を分析する。トレーニング分析部333は、分析モデルを用いて、トレーニングの効果を分析する。例えば、トレーニング分析部333は、分析モデル記憶部323に記憶されている分析モデルに対して、分析情報取得部332によって取得された分析情報を入力し、分析モデルから出力されるトレーニングの効果を分析結果として取得する。
【0059】
トレーニングの効果は、例えば、ユーザの属性情報が示す身体的特徴や運動目的、ユーザのトレーニング情報の変化などから、ユーザにとって適切なトレーニングが実施されているか否か、トレーニングが適切に実施されているか否かなどを判定することで分析可能である。例えば、属性情報より、ユーザの運動目的に合ったトレーニングが実施されているか、ユーザの筋肉量に合った負荷のトレーニングが実施されているかなどが判定される。また、例えば、トレーニング情報の変化より、正しい方法・姿勢などでトレーニングを適切に実施できているか否か、適切な身体部位に適切な負荷がかかっているか否かなどが判定される。トレーニングの効果は、これらの判定結果に基づき複数段階で評価される。
【0060】
分析の一例として、加速度、心拍数、筋電位などの変化より、トレーニングを適切に実施できているか否かが判定される。例えば、腕立て伏せの場合、上体を下げる時にゆっくりと下げ、上体を上げる時に素早く上げると、負荷が高くなる。このため、加速度の変化よりユーザが適切なテンポで実施できている場合には効果が高いと判定されるが、実施できていない場合には効果が低いと判定される。
また、トレーニングが適切に実施されている或いは負荷が適切である場合には心拍数の上昇がみられる。このため、心拍数の変化より、トレーニングの実施中に心拍数の上昇がみられる場合には効果が高いと判定され、上昇がみられない場合には効果が低いと判定される。
また、トレーニングによる身体の曲げ伸ばしにより筋電位が変化する。このため、筋電位の変化より、曲げ伸ばしを検出することでトレーニングが適切に実施されているか否かを判定することができる。検出した曲げ伸ばしより、トレーニングが適切に実施されている場合には効果が高いと判定され、トレーニングが適切に実施されていない場合には効果が低いと判定される。
【0061】
また、トレーニング分析部333は、分析結果に基づき、ユーザがトレーニングを適切に実施できているか否かに応じて、トレーニングの実施に関するアドバイスをユーザへ提示する。例えば、上述したように、加速度の変化より、ユーザがトレーニングを適切なテンポで実施できていない場合、トレーニング分析部333は、正しいテンポを示す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10に表示させる。また、心拍数の変化より、負荷が適切でない場合、トレーニング分析部333は、正しい負荷を示す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10に表示させる。また、筋電位の変化より、トレーニングが適切に実施されていない場合、トレーニング分析部333は、適切な実施方法を示す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10に表示させる。
また、トレーニング分析部333は、ユーザの体温又は血圧の変化量に応じた適切なクールダウンを提案してもよい。例えば、トレーニング分析部333は、ゆるやかに体温又は血圧を調整するクールダウン手法を示す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末に表示させる。
また、トレーニング分析部333は、ユーザの呼吸状態に応じたインターバル時間を提案してもよい。例えば、トレーニング分析部333は、呼吸の乱れ度合に応じて調整したインターバル時間を示す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末に表示させる。
また、トレーニング分析部333は、ユーザの発汗量に応じた水分補給のタイミングを提案してもよい。例えば、トレーニング分析部333は、ユーザの発汗量が増加している場合に水分補給を促す情報を通信部310からユーザ端末10へ送信し、ユーザ端末10に表示させる。
【0062】
また、トレーニング分析部333は、分析結果に基づき、ユーザがトレーニングを実施した身体部位の超回復状況をさらに予測する。例えば、トレーニング分析部333は、分析結果が示す効果のレベルから、各身体部位の超回復にかかる時間を予測し、超回復が完了する時期を予測する。
【0063】
(3-4)トレーニング計画処理部334
トレーニング計画処理部334は、トレーニング計画処理を実行する機能を有する。トレーニング計画処理部334は、分析情報取得部332によって取得される分析情報とトレーニング分析部333による分析結果とに基づき、トレーニングの効果が最適となるトレーニング計画を策定し、ユーザへ提示する。策定されたトレーニング計画のユーザへの提示は、通信部310を介してユーザ端末10へトレーニング計画を送信し、ユーザ端末10にトレーニング計画を表示させることで行われる。
【0064】
トレーニング計画処理部334は、例えば、トレーニング分析部333によって予測された超回復状況に基づき、次回のトレーニング実施日及びトレーニングメニューをトレーニング計画として決定する。一例として、トレーニング計画処理部334は、ユーザの身体部位の中に超回復中の身体部位が有る場合、超回復が完了するまでは超回復中の身体部位を用いないトレーニングを実施するよう計画する。そして、トレーニング計画処理部334は、超回復の完了後に超回復した身体部位を用いたトレーニングを実施するよう計画する。
トレーニング計画処理部334は、計画モデルを用いて、トレーニング計画を策定する。例えば、トレーニング計画処理部334は、計画モデル記憶部324に記憶されている計画モデルに対して、分析情報取得部332によって取得された分析情報及びトレーニング分析部333によって出力される分析結果を入力し、計画モデルから出力されるトレーニング計画を取得する。
【0065】
また、トレーニング計画処理部334は、トレーニング計画に関するアドバイスをユーザへ提示してもよい。例えば、トレーニング計画処理部334は、ユーザの属性情報が示す体重や年齢より、関節や心臓に急な負担がかからないトレーニングメニューを提案する。また、トレーニング計画処理部334は、ユーザの属性情報が示す運動目的より、例えば筋肉をつけたいユーザに対してはゆっくりと呼吸をするトレーニング(無酸素運動)の実施を推奨し、ダイエットをしたいユーザに対しては呼吸数が増えるようなトレーニング(有酸素運動)の実施を推奨する。
【0066】
(3-5)モデル学習部335
モデル学習部335は、分析モデル及び計画モデルの学習を実行する機能を有する。モデル学習部335は、ユーザがトレーニング支援システム1を利用したトレーニングを実施することで得られる各種情報に基づき、予め用意されている分析モデル及び計画モデルを再学習させる。これより、ユーザは、トレーニング支援システム1を利用したトレーニングを繰り返し実施することで、より自身にカスタマイズされた各モデルを利用することができる。
よって、ユーザは、トレーニング支援システム1を利用したトレーニングを繰り返し実施することで、より精度の高い分析結果やトレーニング計画を得ることができる。
【0067】
(3-6)出力処理部336
出力処理部336は、各種情報の出力を制御する機能を有する。例えば、出力処理部336は、トレーニング分析部333から分析結果が出力された場合、当該分析結果を通信部310からユーザ端末10へ送信させる。また、出力処理部336は、トレーニング計画処理部334からトレーニング計画が出力された場合、当該トレーニング計画を通信部310からユーザ端末10へ送信させる。
【0068】
<5.処理の流れ>
以上、本実施形態に係るトレーニング支援サーバ30の機能構成について説明した。続いて、図5から図8を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0069】
(1)初期設定処理の流れ
図5は、本実施形態に係るトレーニング支援システムにおける初期設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図5に示すように、まず、ユーザは、ユーザ端末10に対して、トレーニングアプリを起動するためにアプリ起動操作を行う(ステップS101)。
ユーザ端末10の入力処理部141は、入力部120がアプリ起動操作の入力を受け付けると、トレーニングアプリを起動し、アプリの画面を出力部150に表示させる(ステップS102)。
【0070】
次いで、ユーザは、ユーザ端末10に対して、ユーザ情報を登録するためにユーザ情報入力操作を行う(ステップS103)。
ユーザ端末10の入力処理部141は、入力部120がユーザ情報入力操作の入力を受け付けると、入力されたユーザ情報を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる(ステップS104)。
トレーニング支援サーバ30の入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信されるユーザ情報を受信すると、ユーザ情報記憶部321にユーザ情報を記憶させる。この時、トレーニング支援サーバ30のユーザ情報記憶部321は、ユーザIDとユーザ情報(ユーザの個人情報とユーザの属性情報)とを対応付けて記憶する(ステップS105)。
【0071】
次いで、ユーザは、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20の各々に対して、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20とを連携するために連携登録操作を行う(ステップS106)。ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20は、ユーザからの連携登録操作を受け付けると、互いに連携処理を実行する(ステップS107)。
【0072】
(2)トレーニング実施中処理の流れ
図6は、本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるトレーニング実施中処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図6に示すように、まず、ユーザは、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20の各々に対して、トレーニングを開始するためにトレーニング開始操作を行う(ステップS201)。これにより、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20は、ユーザが実施するトレーニングに対する処理を実行可能にスタンバイする。この時、ユーザは、これから実施するトレーニングの種類を選択する。ここで選択されるトレーニングの種類は、ユーザが任意に選んだものであってもよいし、前回までの実施に基づき策定されたトレーニング計画にて計画されているものであってもよい。
また、ユーザ端末10の入力処理部141は、入力部120がトレーニング開始操作の入力を受け付けると、トレーニングの開始通知を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる(ステップS202)。これにより、トレーニング支援サーバ30は、ユーザのトレーニング実施中に実行する処理を実行可能にスタンバイする。
【0073】
ユーザは、選択したトレーニングの実施を開始する(ステップS203)。
ウェアラブルデバイス20のトレーニング情報取得部230は、ユーザがトレーニングを実施することで検出されるトレーニング情報を取得する(ステップS204)。
トレーニング情報取得部230は、通信部210を介して、取得したトレーニング情報をユーザ端末10へ送信する(ステップS205)。
ユーザ端末10の通信部110は、ウェアラブルデバイス20から受信したトレーニング情報を、トレーニング支援サーバ30へ送信する(ステップS206)。
【0074】
トレーニング支援サーバ30の入力処理部331は、通信部310がユーザ端末10から送信されるトレーニング情報を受信すると、トレーニング情報記憶部322にトレーニング情報を記憶させる。この時、トレーニング情報記憶部322は、ユーザIDと、ユーザのトレーニング情報(ユーザの加速度情報とユーザの生体情報)とを対応付けて記憶する(ステップS207)。
次いで、トレーニング支援サーバ30の分析情報取得部332は、分析情報を取得する(ステップS208)。分析情報取得部332は、ユーザ情報記憶部321から属性情報を取得し、トレーニング情報記憶部322からトレーニング情報を取得する。
次いで、トレーニング支援サーバ30のトレーニング分析部333は、トレーニング分析処理を実行する(ステップS209)。この時、トレーニング分析部333は、分析モデル記憶部323に記憶されている分析モデルに対して、分析情報取得部332によって取得された分析情報を入力し、分析モデルから出力されるトレーニングの効果を分析結果として取得する。
次いで、トレーニング分析部333は、取得した分析結果を分析結果記憶部325に記憶させる。この時、分析結果記憶部325は、ユーザIDと、ユーザの分析結果とを対応付けて記憶する(ステップS210)。
次いで、トレーニング分析部333は、通信部310を介してユーザ端末10へ分析結果を送信する(ステップS211)。
【0075】
ユーザ端末10の出力処理部142は、通信部110がトレーニング支援サーバ30から受信する分析結果(表示情報)を出力部150に表示させる(ステップS212)。
ユーザは、ユーザ端末10の出力部150に表示された分析結果を確認する(ステップS213)。これにより、ユーザは、分析結果に基づきトレーニングを実施することで、より効率的にトレーニングを実施することができる。
【0076】
(3)トレーニング終了後処理の流れ
図7は、本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるトレーニング終了後処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図7に示すように、まず、ユーザは、トレーニングの実施を終了する(ステップS301)。
次いで、ユーザは、ユーザ端末10とウェアラブルデバイス20の各々に対して、トレーニングを終了するためにトレーニング終了操作を行う(ステップS302)。
ウェアラブルデバイス20は、トレーニング終了操作の入力を受け付けると、トレーニング情報の取得を終了する(ステップS303)。
ユーザ端末10の入力処理部141は、入力部120がトレーニング終了操作の入力を受け付けると、トレーニングの終了通知を通信部110からトレーニング支援サーバ30へ送信させる(ステップS304)。これにより、トレーニング支援サーバ30は、ユーザのトレーニング終了後に実行する処理を実行可能にスタンバイする。
【0077】
トレーニング支援サーバ30の分析情報取得部332は、分析情報を取得する(ステップS305)。分析情報取得部332は、ユーザ情報記憶部321から属性情報を取得し、トレーニング情報記憶部322からトレーニング情報を取得する。
次いで、トレーニング支援サーバ30のトレーニング分析部333は、トレーニング分析処理を実行する(ステップS306)。この時、トレーニング分析部333は、分析モデル記憶部323に記憶されている分析モデルに対して、分析情報取得部332によって取得された分析情報を入力し、分析モデルから出力されるトレーニングの効果を分析結果として取得する。
次いで、トレーニング分析部333は、取得した分析結果を分析結果記憶部325に記憶させる。この時、分析結果記憶部325は、ユーザIDと、ユーザの分析結果とを対応付けて記憶する(ステップS307)。
次いで、トレーニング支援サーバ30のトレーニング計画処理部334は、トレーニング計画処理を実行する(ステップS308)。この時、トレーニング計画処理部334は、計画モデル記憶部324に記憶されている計画モデルに対して、分析情報取得部332によって取得された分析情報及びトレーニング分析部333によって出力される分析結果を入力し、計画モデルから出力されるトレーニング計画を取得する。
次いで、トレーニング計画処理部334は、取得したトレーニング計画をトレーニング計画記憶部326に記憶させる。この時、トレーニング計画記憶部326は、ユーザIDと、ユーザのトレーニング計画とを対応付けて記憶する(ステップS309)。
次いで、トレーニング分析部333及びトレーニング計画処理部334は、通信部310を介してユーザ端末10へ分析結果とトレーニング計画を送信する(ステップS310)。
【0078】
ユーザ端末10の出力処理部142は、通信部110がトレーニング支援サーバ30から受信する分析結果とトレーニング計画(表示情報)を出力部150に表示させる(ステップS311)。
ユーザは、ユーザ端末10の出力部150に表示された分析結果とトレーニング計画を確認する(ステップS312)。これにより、ユーザは、分析結果とトレーニング計画に基づき、今回のトレーニングの実施結果に応じた適切なトレーニングを次回以降に実施することができ、より効率的にトレーニングを実施することができる。
【0079】
(4)モデル学習処理の流れ
図8は、本実施形態に係るトレーニング支援システムにおけるモデル学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、モデル学習部335は、トレーニング計画記憶部326からトレーニング計画を取得する(ステップS401)。
次いで、モデル学習部335は、ユーザ情報記憶部321からユーザ情報を取得する(ステップS402)。
次いで、モデル学習部335は、トレーニング情報記憶部322からトレーニング情報を取得する(ステップS403)。
そして、モデル学習部335は、取得したトレーニング計画とユーザ情報とトレーニング情報とに基づき、分析モデルの学習を行う(ステップS404)。
次いで、モデル学習部335は、分析結果記憶部325から分析結果を取得する(ステップS405)。
そして、モデル学習部335は、取得したトレーニング計画とユーザ情報と分析結果とに基づき、計画モデルの学習を行う(ステップS406)。
【0080】
以上説明したように、本実施形態に係るトレーニング支援システム1は、身体のトレーニングを実施しているユーザの身体的特徴を示す属性情報と、ユーザの動作に伴い検出されるユーザの身体的変化を示すトレーニング情報とを、ユーザが実施しているトレーニングの効果を分析するための分析情報として取得する分析情報取得部332と、取得された分析情報に基づき、ユーザの身体的特徴に応じたトレーニングの効果を分析し、分析結果をユーザへ提示するトレーニング分析部333と、を備える。
【0081】
かかる構成により、ユーザは、自身の身体的特徴が考慮された分析結果を得ることができ、当該分析結果に基づき自身の身体的特徴も考慮してトレーニングの動作を改善することができる。
よって、本実施形態に係るトレーニング支援システム1は、ユーザがより効率的なトレーニングを実施することを可能とする。
【0082】
<6.変形例>
以上、実施形態について説明した。続いて、上述した実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0083】
上述した実施形態では、トレーニング支援システム1が、ユーザの筋トレに利用される例について説明したが、かかる例に限定されない。トレーニング支援システム1は、例えば、アスリート向けのトレーニング、医療分野でのリハビリテーション、企業の福利厚生、自治体が関与するヘルスケア事業、保険会社のサービスなどに利用されてもよい。
【0084】
また、上述した実施形態では、分析モデルを用いたトレーニング分析処理と計画モデルを用いたトレーニング計画処理がトレーニング支援サーバ30にて行われる例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、トレーニング支援サーバ30と同様の機能をユーザ端末10に備えることで、分析モデルを用いたトレーニング分析処理と計画モデルを用いたトレーニング計画処理がユーザ端末10にて行われてもよい。
【0085】
また、上述した実施形態では、ウェアラブルデバイス20がユーザ端末10のみと通信可能に接続される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、ウェアラブルデバイス20は、トレーニング支援サーバ30と通信可能に接続され、ユーザ端末10を介さずに、トレーニング支援サーバ30へトレーニング情報を直接送信可能な構成であってもよい。
【0086】
また、上述した実施形態では、計画モデルの学習において、トレーニング計画と、ユーザ情報と、分析結果とを学習に用いる例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、計画モデルの学習において、トレーニング情報も用いた学習が行われてもよい。
【0087】
また、上述した実施形態において、トレーニング計画の策定理由を示す情報をExplainable AI(説明可能なAI)に分類される技術や手法を用いて算出し、ユーザ端末10に表示させるようにしてもよい。
【0088】
以上、実施形態の変形例について説明した。
なお、上述した実施形態におけるトレーニング支援システム1、ユーザ端末10、ウェアラブルデバイス20、及びトレーニング支援サーバ30の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。このコンピュータには、量子コンピュータが含まれてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0089】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0090】
1…トレーニング支援システム、10…ユーザ端末、20…ウェアラブルデバイス、30…トレーニング支援サーバ、110…通信部、120…入力部、130…記憶部、140…制御部、141…入力処理部、142…出力処理部、150…出力部、210…通信部、220…入力部、230…トレーニング情報取得部、231…加速度情報取得部、232…生体情報取得部、240…記憶部、250…制御部、260…出力部、310…通信部、320…記憶部、321…ユーザ情報記憶部、322…トレーニング情報記憶部、323…分析モデル記憶部、324…計画モデル記憶部、325…分析結果記憶部、326…トレーニング計画記憶部、330…制御部、331…入力処理部、332…分析情報取得部、333…トレーニング分析部、334…トレーニング計画処理部、335…モデル学習部、336…出力処理部、NW…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8