(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142664
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】表示方法、表示装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20241003BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20241003BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20241003BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241003BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G09G5/00 510G
G09G5/00 530H
G09G5/37 300
G09G5/36 400
G09G5/00 510H
G06F3/0481
H04N5/74 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054905
(22)【出願日】2023-03-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】川部 源太
(72)【発明者】
【氏名】内山 喜照
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C058BA35
5C058EA02
5C182AA03
5C182AA04
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5C182BA27
5C182BA35
5C182BA75
5C182BC22
5C182BC25
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5C182DA19
5E555AA23
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5E555AA26
5E555BA29
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5E555BC04
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5E555DB11
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5E555DC59
5E555EA19
5E555EA22
5E555EA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示する画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させた表示方法、表示装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】プロジェクター100の制御部170は、コンテンツ画像200の内容を示すタグ情報を取得することと、タグ情報が第1条件に合致する場合に、コンテンツ画像200の外側に、コンテンツ画像200の輪郭に沿って配置された装飾画像300を表示することと、タグ情報が第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、コンテンツ画像200の外側に、コンテンツ画像200の輪郭に沿って配置された、色又は柄が異なる装飾画像300を表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、
前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、
前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、
を含む、表示方法。
【請求項2】
前記コンテンツ情報は、前記第1画像のジャンルを示し、
前記第1条件は、前記第1画像のジャンルが第1のジャンルであることであり、
前記第2条件は、前記第1画像のジャンルが前記第1のジャンルとは異なる第2のジャンルであることである、
請求項1記載の表示方法。
【請求項3】
前記第1画像は、経時的に変化する映像の一部であり、
前記コンテンツ情報は、前記映像における前記第1画像のシーンを示し、
前記第1条件は、前記第1画像のシーンが第1のシーンであることであり、
前記第2条件は、前記第1画像のシーンが前記第1のシーンとは異なる第2のシーンであることである、
請求項1記載の表示方法。
【請求項4】
前記第1条件の候補である複数の候補条件のうちの1つの候補条件と、前記第2画像の候補である複数の候補画像のうちの1つの候補画像と、の組み合わせを指定する入力を受け付けることと、
前記第2条件の候補である前記複数の候補条件のうちの他の1つの候補条件と、前記第3画像の候補である前記複数の候補画像のうちの他の1つの候補画像と、の組み合わせを指定する入力を受け付けることと、
をさらに含み、
前記第2画像を表示することは、前記コンテンツ情報が前記1つの候補条件に合致する場合に、前記1つの候補画像を前記第2画像として表示することであり、
前記第3画像を表示することは、前記コンテンツ情報が前記他の1つの候補条件に合致する場合に、前記他の1つの候補画像を前記第3画像として表示することである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【請求項5】
前記複数の候補画像には、第1周期で点滅する第1パターン画像と、第2周期で色が変化する第2パターン画像と、第3周期で点灯箇所が変化する第3パターン画像と、のうち少なくとも2つが含まれる、
請求項4記載の表示方法。
【請求項6】
前記コンテンツ情報が前記第1条件に合致する場合に、前記第1条件に対応づけられた第1の外観を有し、メニュー情報を示す第1表示オブジェクトを表示し、
前記コンテンツ情報が前記第2条件に合致する場合に、前記第2条件に対応づけられた、前記第1の外観とは異なる第2の外観を有し、前記メニュー情報を示す第2表示オブジェクトを表示する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【請求項7】
光学装置と、
少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサーは、
第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、
前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、
前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、
を実行する、表示装置。
【請求項8】
コンピューターに、
第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、
前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、
前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示方法、表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザーの好みに合わせた画像を提供する技術が知られている。
例えば、特許文献1は、画像表示部と、画像表示部の周辺に位置する額縁部と、を備え、額縁部の幅を可変自在に制御可能に構成した画像表示装置を開示する。額縁部は、画像表示部を囲む非画像表示領域と、非画像表示領域を囲むフレーム部とを備え、非画像表示領域の幅を変更することで、額縁部の幅が可変自在に制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の画像表示装置は、画像表示装置の構造上、フレーム部の位置や形を変更することができない。このため、画像表示部が表示する画像に対して行える演出の自由度は高くなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を含む、表示方法である。
【0006】
本開示の一態様は、光学装置と、少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、前記少なくとも1つのプロセッサーは、第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を実行する、表示装置である。
【0007】
本開示の一態様は、コンピューターに、第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を実行させる、プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図6】第1実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。
【
図8】第2実施形態のプロジェクターの動作を示すフローチャート。
【
図10】合成画像に重畳されたOSD画像の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。
【0010】
[1.第1実施形態のプロジェクターの構成]
図1は、プロジェクター100の構成を示すブロック図である。
図1を参照しながらプロジェクター100の構成について説明する。
プロジェクター100は、操作部110、操作信号受信部115、カメラ121、音声処理部123、スピーカー125、マイク127、無線通信インターフェース130、フレームメモリー140、画像処理部150、画像投写部160及び制御部170を備える。以下では、インターフェースをI/Fと略記する。
【0011】
操作部110は、複数の操作キーを備える。ユーザーは、操作部110の操作キーを操作することでプロジェクター100に対して各種指示を入力する。ユーザーが操作部110の操作キーを操作すると、操作部110は、操作された操作キーに対応した操作信号を制御部170に出力する。操作部110が備える操作キーには、電源のオンとオフとを切り替えるための電源キー、各種設定を行うためのメニューを表示させるメニューキー、メニューの項目を選択するための方向キー、操作を決定するエンターキー等が含まれる。
【0012】
操作信号受信部115は、赤外線信号の受信装置であり、図示しない受光素子やデコーダー等を備える。操作信号受信部115は、リモコン105から送信される赤外線信号を受信してデコードする。操作信号受信部115は、赤外線信号をデコードし、リモコン105の操作された操作キーやボタンに対応した操作信号を制御部170に出力する。操作信号受信部115は、リモコン105からBluetooth等の無線信号を受信してもよい、Bluetoothは登録商標である、無線信号を受信する場合は、操作信号受信部115は、アンテナ及び受信回路を含んでもよい。操作部110、及び操作信号受信部115は、操作入力I/Fと言うこともできる。
【0013】
リモコン105は、操作部110と同様の複数の操作キーを備える。例えば、リモコン105は、各種設定を行うためのメニューを表示させるメニューキー、メニューの項目を選択するための方向キー、操作を決定するエンターキー等を備える。リモコン105は、スマートフォンなどの携帯端末であってもよい。この場合は、携帯端末にインストールされたアプリケーションソフトウェアによって、携帯端末のタッチパネルに操作キーのI/F画像が表示される。
【0014】
カメラ121は、撮像レンズと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子とを備え、制御部170の指示により撮像画像を生成する。カメラ121は、生成した撮像画像を制御部170に出力する。制御部170は、入力されるカメラ121の撮像画像を記憶部180に一時的に記憶させる。本実施形態では、プロジェクター100がカメラ121を備える構成について説明するが、カメラ121は、プロジェクター100に外部接続される構成であってもよい。
【0015】
音声処理部123は、D/A(Digital to Analog)変換回路を含み、制御部170から入力されるデジタルの音声データをアナログの音声データに変換し、変換したアナログの音声データをスピーカー125に出力する。
また、音声処理部123は、A/D(Analog to Digital)変換回路を含み、マイク127から入力されるアナログの音声データをデジタルの音声データに変換し、変換したデジタルの音声データを制御部170に出力する。デジタルの音声データは、記憶部180に一時的に記憶される。
【0016】
スピーカー125は、音声処理部123から入力されるアナログの音声データを出力する。
マイク127は、音声を集音してアナログ信号を生成し、生成したアナログの音声データを音声処理部123に出力する。
【0017】
無線通信I/F130は、例えば、4G(Generation)や5G、LTE(Long Term Evolution)、Wi-Fi等の通信規格に準拠して無線通信を行うための無線通信モジュールである。無線通信I/F130は、サーバー装置10とネットワーク30を介して接続され、サーバー装置10から供給されるパケットデータを受信する。パケットデータには、コンテンツ画像200や音声データが含まれる。無線通信I/F130は、パケットデータに含まれるコンテンツ画像200や音声データを取り出し、取り出したコンテンツ画像200や音声データを制御部170に出力する。Wi-Fiは、登録商標である。また、プロジェクター100は、コネクター及びインターフェース回路を備えた不図示の画像入力I/Fを備え、ケーブルを介してサーバー装置10または情報処理装置からコンテンツ画像200や音声データを受信してもよい。
【0018】
画像処理部150には、フレームメモリー140が接続される。また、画像処理部150は、OSD(On Screen Display)処理部155を備える。
画像処理部150は、制御部170から入力されるコンテンツ画像200や装飾画像300をフレームメモリー140に展開する。
【0019】
OSD処理部155は、制御部170の制御に基づき、フレームメモリー140に展開された画像にOSD画像を重畳する。OSD処理部155は、図示しないOSDメモリーを備える。OSDメモリーは、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像情報を記憶する。OSD処理部155は、制御部170によりOSD画像の重畳を指示されると、必要なOSD画像情報をOSDメモリーから読み出し、フレームメモリー140に展開された画像に重畳する。
【0020】
画像処理部150は、フレームメモリー140に展開した画像に対して、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。フレームメモリー140に展開した画像は、入力画像、又は、入力画像にOSD画像が重畳された画像である。
画像処理部150は、フレームメモリー140に展開した画像の情報である画像情報を画像投写部160のパネル駆動部167に出力する。
【0021】
フレームメモリー140及び画像処理部150は、例えば、集積回路により構成される。集積回路には、LSI(Large Scale Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-chip)等が含まれる。また、フレームメモリー140及び画像処理部150は、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、制御部170と集積回路とが組み合わされた構成であってもよい。
【0022】
画像投写部160は、光源161、光変調装置としての3つの液晶パネル163R,163G,163B、光学系ユニットとしての投写レンズ165、パネル駆動部167等を備える。以下、液晶パネル163R,163G,163Bを総称する場合、液晶パネル163と表記する。画像投写部160が備える光源161、液晶パネル163R,163G,163B、及び、投写レンズ165は、光学装置に相当する。
【0023】
光源161は、発光ダイオードや半導体レーザー等の固体光源を含んで構成される。光源161には、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの放電型の光源ランプを用いてもよい。制御部170の指示により光源161が射出した光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離される。その後、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成に分離された光は、液晶パネル163R,163G,163Bにそれぞれ入射される。液晶パネル163R,163G,163Bに入射される各色光成分に分離された光を色光という。
【0024】
液晶パネル163R,163G,163Bは、それぞれ一対の透明基板間に液晶が封入された透過型の液晶パネル等によって構成される。各液晶パネル163には、マトリクス状に配列された複数の画素からなる矩形の画像形成領域164R,164G,164Bが形成されており、画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
【0025】
パネル駆動部167は、液晶パネル163R,163G,163Bの画像形成領域164R,164G,164Bに画像を形成する。具体的には、パネル駆動部167は、制御部170の指示に従い、画像処理部150から入力される画像情報に応じた駆動電圧を、画像形成領域164R,164G,164Bの各画素に印加し、各画素を画像情報に応じた光透過率に設定する。光源161から射出された光は、液晶パネル163R,163G,163Bの画像形成領域164R,164G,164Bを透過することによって画素毎に変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となり、投写レンズ165により投写面であるスクリーン50に拡大投写される。本実施形態では、投写面がスクリーン50である場合を示すが、室内の壁面や天井、屋外の外壁等を投写面として用いることも可能である。
【0026】
制御部170は、記憶部180と、プロセッサー190と、を備える。
【0027】
記憶部180は、揮発性の記憶装置と、不揮発性の記憶装置と、を備える。
揮発性の記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)等によって構成される。不揮発性の記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリー、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等により構成される。
【0028】
揮発性の記憶装置は、プロセッサー190の演算領域として使用される。
不揮発性の記憶装置は、プロセッサー190が実行する制御プログラムや、装飾画像300、配置情報183、設定データ185を記憶する。制御プログラムには、アプリケーションプログラムが含まれる。本実施形態の不揮発性の記憶装置は、アプリケーションプログラムとして、スマートTVの機能を実現するアプリケーションプログラムを記憶する。このアプリケーションプログラムをスマートTVAPP181と表記する。装飾画像300及び配置情報183、スマートTVAPP181の詳細については後述する。
【0029】
設定データ185は、プロジェクター100を動作させるための各種の設定データであり、第1実施形態では、設定データ185には、組み合わせ情報が含まれる。組み合わせ情報は、コンテンツ画像200のジャンルを示す情報と、装飾画像300を識別する識別情報とを対応づける情報である。
【0030】
プロセッサー190は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等のプロセッサーを備える演算処理装置である。プロセッサー190は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、プロセッサー190は、記憶部180の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoCにより構成してもよい。また、プロセッサー190は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。さらに、プロセッサー190の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0031】
[2.第1実施形態におけるプロジェクターの動作]
以下の説明では、プロジェクター100がスクリーン50に画像光を投写して、スクリーン50に画像を形成することを、表示という。また、プロジェクター100がスクリーン50に表示する画像を投写画像という。
【0032】
プロジェクター100は、スクリーン50に画像を表示する表示モードとして、第1モードと、第2モードと、を備える。
【0033】
第1モードでは、プロジェクター100は、サーバー装置10から受信したコンテンツ画像200に装飾画像300を合成して合成画像400を生成する。プロジェクター100は、生成した合成画像400に基づく画像光をスクリーン50に表示する。
【0034】
第2モードでは、プロジェクター100は、コンテンツ画像200をスクリーン50に表示する。すなわち、プロジェクター100は、第2モードで動作する場合、コンテンツ画像200に装飾画像300を合成することなく、コンテンツ画像200に基づく画像光を生成し、生成した画像光をスクリーン50に表示する。
【0035】
ユーザーは、リモコン105又は操作部110を操作することで、プロジェクター100の動作モードを、第1モードと、第2モードと、に切り換えることができる。
【0036】
第1モードでプロジェクター100が表示する合成画像400の全体のサイズと、第2モードでプロジェクター100が表示するコンテンツ画像200のサイズとは、同一のサイズである。第1モードでは合成画像400の中にコンテンツ画像200が含まれている。このため、第1モードで表示されるコンテンツ画像200のサイズは、第2モードで表示されるコンテンツ画像200のサイズよりも小さい。
【0037】
図2は、コンテンツ画像200の一例を示す図であり、
図3は、装飾画像300の一例を示す図であり、
図4は、合成画像400の一例を示す図である。
コンテンツ画像200は、外部から入力される画像、又は、記憶部180が予め記憶する画像である。本実施形態では、コンテンツ画像200が、サーバー装置10からストリーミング配信される画像である場合について説明する。つまり、コンテンツ画像200は、スマートTVAPP181を実行する制御部170が、サーバー装置10に配信要求を送信することで、サーバー装置10からストリーミング配信される。
この他に、コンテンツ画像200は、情報処理装置によりプロジェクター100に供給される画像であってもよい。つまり、情報処理装置をプロジェクター100に接続し、情報処理装置からプロジェクター100にコンテンツ画像200を供給するものであってもよい。情報処理装置には、例えば、ノートPC(Personal Computer)やデスクトップPC、タブレットPC、スマートフォン、ゲーム用機器等が用いられる。
【0038】
装飾画像300は、例えば、プロジェクター100の記憶部180に予め記憶される画像であり、各種のコンテンツ画像200と組合せが可能な画像である。装飾画像300は、いわゆるテンプレートとして記憶部180に記憶されてもよい。プロジェクター100は、記憶部180に、複数の装飾画像300を記憶してもよい。また、プロジェクター100は、例えば、サーバー装置10から装飾画像300をダウンロードしてもよい。また、プロジェクター100は、USB(Universal Serial Bus)メモリーや、SDカード等の外部の記憶装置に記憶された装飾画像300を、記憶装置から読み出して利用する構成であってもよい。
【0039】
装飾画像300は、例えば矩形の画像であって、配置部310と、額縁部330と、を備える。
配置部310は装飾画像300の中央に位置し、額縁部330は配置部310の輪郭に沿って配置部310の全周に配置される。配置部310は、合成画像400を生成するときに、コンテンツ画像200が配置される領域である。画像処理部150は、フレームメモリー140に展開した装飾画像300の配置部310に、コンテンツ画像200を重畳させる。このとき、額縁部330は、コンテンツ画像200の外側に、コンテンツ画像200の輪郭に沿って配置される。
【0040】
額縁部330は、配置部310に配置されたコンテンツ画像200を装飾する装飾用の画像が形成された領域である。額縁部330に形成される画像は、複数の装飾画像300のそれぞれで異なる。すなわち、複数の装飾画像300の外観は、色や柄等がそれぞれ異なる。
【0041】
図3には、装飾画像300の全周に額縁部330を形成した装飾画像300の例を示すが、額縁部330は、矩形の装飾画像300の上下左右辺のいずれか1辺、2辺又は3辺に形成される構成であってもよい。
【0042】
装飾画像300は、装飾画像300の内部においてコンテンツ画像200を配置する位置及び範囲を示す情報である配置情報183を含む。配置情報183は、始点情報と、幅及び高さ情報と、を含む。
【0043】
例えば、装飾画像300には、座標系が設定される。
図3には、装飾画像300の左上の頂点を原点とし、装飾画像300の横方向の座標をM軸、縦方向の座標をN軸とする座標系を示す。以下では、装飾画像300に設定された座標系をMN座標系として説明する。
【0044】
始点情報は、配置部310にコンテンツ画像200を配置するときの基準となる始点の位置を示す座標情報である。本実施形態では、図面視で、配置部310の左上の頂点Uが始点に設定される。MN座標系での頂点Uの座標を(M1、N1)と表記する。
幅情報は、始点である頂点UからのM軸方向の幅Wを示す情報である。高さ情報は、始点である頂点UからのN軸方向の高さHを示す情報である。
【0045】
また、第1実施形態では、第1モードにおいて、コンテンツ画像200に合成する装飾画像300を、コンテンツ画像200のジャンルに応じて変更する。コンテンツ画像200のジャンルには、映画やゲーム画像、ミュージック等が含まれる。以下では、コンテンツ画像200のジャンルが映画である場合を第1のジャンルとし、コンテンツ画像200のジャンルがゲーム画像である場合を第2のジャンルとして説明する。また、第1のジャンルや第2のジャンルの他に、第3のジャンルや第4のジャンルが設定されていてもよい。
【0046】
プロジェクター100は、入力されるコンテンツ画像200のジャンルが第1のジャンルである映画の場合、第1条件に合致すると判定する。また、入力されるコンテンツ画像200のジャンルが第2のジャンルであるゲームである場合、第1ジャンルとは異なる第2条件に合致すると判定する。
【0047】
コンテンツ画像200のジャンルが第1条件に合致する場合と、第2条件に合致する場合とで、それぞれ異なる装飾画像300が対応づけられている。コンテンツ画像200のジャンルが第1条件に合致する場合の装飾画像300は、第2画像に相当する。コンテンツ画像200のジャンルが第2条件に合致する場合の装飾画像300は、第3画像に相当する。ジャンルが第1条件に合致する場合と、第2条件に合致する場合とにそれぞれ対応づけられる装飾画像300は、ユーザーのリモコン105又は操作部110の操作により変更することができる。第1条件が成立した場合にコンテンツ画像200に合成する装飾画像300と、第2条件が成立した場合にコンテンツ画像200に合成する装飾画像300とは、色や柄等が異なる画像である。
【0048】
図5は、スクリーン50に表示される第1UI(User Interface)画像500を示す図である。第1UI画像500は、ユーザーの操作を受け付ける操作用画像であって、コンテンツ画像200のジャンルと、装飾画像300とを組み合わせる組み合わせ情報を生成することに用いる画像である。
【0049】
ここで、コンテンツ画像200のジャンルと、装飾画像300との組み合わせについて説明する。ユーザーは、リモコン105を操作することで、
図5に示す第1UI画像500を表示させ、コンテンツ画像200のジャンルと、装飾画像300との組み合わせを設定する。第1UI画像500に示されるジャンルは、複数の候補条件に相当する。
【0050】
第1UI画像500には、ジャンル選択欄510と、画像選択欄530とが表示される。
ジャンル選択欄510は、コンテンツ画像200のジャンルを選択する欄である。ジャンル選択欄510には、映画、ゲーム、音楽等の各ジャンルに対応したオブジェクトが表示される。
図5には、オブジェクトとして、第1オブジェクト511、第2オブジェクト512及び第3オブジェクト513の3つを表示した例を示すが、ジャンル選択欄510に表示されるオブジェクトの数は、3つに限定されるものではなく、4つ以上であってもよい。また、ジャンル選択欄510に表示されるオブジェクトの数は、2つ以下であってもよい。
【0051】
第1オブジェクト511は、映画のジャンルを示すオブジェクトである。第2オブジェクト512は、ゲームのジャンルを示すオブジェクトである。第3オブジェクト513は、音楽のジャンルを示すオブジェクトである。
【0052】
ジャンル選択欄510には、選択枠520が表示される。選択枠520は、ユーザーのリモコン105の操作により、ジャンル選択欄510内で、図面視で上下方向に表示位置を移動可能である。例えば、
図5に示す第1オブジェクト511の周囲を選択枠520が囲んだ状態において、リモコン105の下キーが押下されると、選択枠520が、図面視で下方向に移動し、第2オブジェクト512の周囲を選択枠520が囲んだ状態となる。
【0053】
本実施形態では、選択枠520として、オブジェクトの周囲を囲む枠形状の画像を表示するが、例えば、オブジェクトの各々に対応するチェックボックスを表示してもよい。選択されているオブジェクト、枠以外の形状の画像を付与したり、選択されているオブジェクト自体を拡大表示によって強調したりしてもよい。選択枠520は、選択カーソル、フォーカス表示等と言うこともできる。選択枠520は、リモコン105に設けられた方向キーの操作により、第1UI画像500での表示位置が変更される。
【0054】
画像選択欄530は、装飾画像300を選択する欄である。画像選択欄530には、装飾画像300のサムネイル画像が表示される。サムネイル画像は、候補画像に相当する。
図5には、サムネイル画像として、第1サムネイル画像531、第2サムネイル画像532、第3サムネイル画像533、第4サムネイル画像534、第5サムネイル画像535、第6サムネイル画像536の6つを示す。但し、画像選択欄530に表示されるサムネイル画像の数は、6つに限定されるものではなく、7つ以上のサムネイル画像を表示してもよいし、5つ以下のサムネイル画像を表示してもよい。
【0055】
画像選択欄530には、選択枠540が表示される。選択枠540は、ユーザーのリモコン105の操作により、画像選択欄530内で、図面視で上下左右方向に表示位置を移動可能である。例えば、
図5に示す第1サムネイル画像531の周囲を選択枠540が囲んだ状態において、リモコン105の右キーが押下されると、選択枠540が、図面視で右方向に移動し、第2サムネイル画像532の周囲を選択枠540が囲んだ状態となる。
【0056】
本実施形態では、選択枠540として、サムネイル画像の周囲を囲む枠形状の画像を表示するが、例えば、サムネイル画像の各々に対応するチェックボックスを表示してもよい。選択されているサムネイル画像、枠以外の形状の画像を付与したり、選択されているサムネイル画像自体を拡大表示によって強調したりしてもよい。選択枠540は、選択カーソル、フォーカス表示等と言うこともできる。選択枠540は、リモコン105に設けられた方向キーの操作により、第1UI画像500での表示位置が変更される。
【0057】
制御部170は、ユーザーによってリモコン105の決定ボタンが押下されると、ジャンル選択欄510で選択枠520に囲まれたオブジェクトと、画像選択欄530で選択枠540に囲まれたサムネイル画像とを対応づける組み合わせ情報を生成する。つまり、制御部170は、選択枠540に囲まれたオブジェクトに対応するジャンルを示す情報と、選択枠540に囲まれたサムネイル画像に対応する装飾画像300を識別する識別情報とを対応づける組み合わせ情報を生成する。制御部170は、生成した組み合わせ情報を設定データ185として記憶部180に記憶させる。
【0058】
ユーザーは、続いて、未選択状態の他のオブジェクトについても、リモコン105を操作して選択枠520の表示位置を変更し、未選択状態のオブジェクトを選択状態とする。さらに、ユーザーは、リモコン105を操作して選択枠540の表示位置を変更し、選択状態としたオブジェクトのジャンルのときに、コンテンツ画像200に合成させたい装飾画像300のサムネイル画像を選択する。このようにして、ユーザーは、各ジャンルについて、装飾画像300の識別情報を対応づけた組み合わせ情報を生成する。なお、すべてのジャンルについて、第1UI画像500を用いて装飾画像300の識別情報を対応づけた組み合わせ情報を生成しなくもてよい。制御部170は、組み合わせ情報が生成されていないジャンルが存在する場合、そのジャンルに対して、予め設定されたデフォルトの装飾画像300を選択し、選択した装飾画像300をコンテンツ画像200に合成して合成画像400を生成してもよい。また、制御部170は、組み合わせ情報が生成されていないジャンルが存在する場合、そのジャンルに対して、装飾画像300を対応付けなくてもよい。この場合には、装飾画像300が対応付けられていないジャンルについてはコンテンツ画像200のみを表示する。
【0059】
第1モードにおいてプロジェクター100が実行する処理を説明する。プロジェクター100に、スクリーン50への投写画像の投写を開始させる場合、ユーザーは、まず、リモコン105を操作して、スマートTVAPP181を起動させる。
【0060】
スマートTVAPP181を実行する制御部170は、視聴可能な複数のコンテンツ画像200のサムネイル等が表示された選択画面をスクリーン50に表示させ、ユーザーがコンテンツ画像200の選択を入力するまで待機する。
【0061】
ユーザーがリモコン105を操作してコンテンツ画像200を選択すると、制御部170は、選択されたコンテンツ画像200の配信要求と、コンテンツ画像200のジャンルを示すタグ情報の取得要求と、をサーバー装置10に送信する。タグ情報は、コンテンツ画像200の内容を示す情報である。タグ情報は、コンテンツ情報に相当する。
【0062】
制御部170は、サーバー装置10からタグ情報を受信すると、受信したタグ情報によりサーバー装置10から配信されるコンテンツ画像200のジャンルを判定し、組み合わせ情報を参照して、判定したジャンルに対応づけられた装飾画像300を選択する。制御部170は、選択した装飾画像300を記憶部180から読み出し、読み出した装飾画像300を画像処理部150に出力する。画像処理部150は、制御部170から入力される装飾画像300をフレームメモリー140に展開する。
【0063】
サーバー装置10によりユーザーが選択したコンテンツ画像200のストリーミング配信が開始されると、プロジェクター100は、配信されるパケットデータを無線通信I/F130により受信する。無線通信I/F130は、受信したパケットデータに含まれるコンテンツ画像200及び音声データを取り出し、取り出したコンテンツ画像200及び音声データを制御部170に出力する。
【0064】
制御部170は、無線通信I/F130から入力されるコンテンツ画像200を画像処理部150に出力し、音声データを音声処理部123に出力する。
【0065】
画像処理部150は、制御部170からコンテンツ画像200が入力されると、入力された装飾画像300を縮小する縮小処理を実行する。
【0066】
上述のように、画像処理部150に入力されるコンテンツ画像200のサイズは、合成画像400と同じサイズであり、装飾画像300の配置部310よりも大きい。このため、画像処理部150は、入力されたコンテンツ画像200を配置部310のサイズに合わせて縮小する縮小処理を実行する。
【0067】
まず、画像処理部150は、入力されるコンテンツ画像200の解像度と、配置情報183に含まれる幅及び高さ情報とを比較して、コンテンツ画像200を縮小する縮小率を算出する。一例として、縮小率は、幅W及び高さHに相当する解像度の、コンテンツ画像200の解像度に対する比率であるが、算出方法はこれに限定されない。
【0068】
画像処理部150は、縮小率を算出した後に、決定した縮小率でコンテンツ画像200を縮小する縮小処理を実行する。
【0069】
次に、画像処理部150は、合成処理を実行する。
図4は、フレームメモリー140に展開された合成画像400を示している。
図4に示す合成画像400は、画像処理部150によって形状補正等の画像処理が施されていない例である。
【0070】
例えば、フレームメモリー140には座標系が設定される。
図4には、図面視で、フレームメモリー140の左上の頂点Oを原点とし、フレームメモリー140の横方向の座標をS軸、縦方向の座標をT軸とする直交平面座標系を示す。以下の説明では、フレームメモリー140に設定された座標系をST座標系として説明する。
【0071】
画像処理部150は、縮小処理により縮小したコンテンツ画像200を装飾画像300に重ね合わせることによって、フレームメモリー140に合成画像400を生成する。画像処理部150は、合成画像400の全体をフレームメモリー140に納めるため、フレームメモリー140に展開可能な画像の最大サイズ以下のサイズの合成画像400を生成する。フレームメモリー140に展開可能な画像の最大サイズは、液晶パネル163の画像形成領域164に描画可能な画像の最大サイズと同一である。つまり、合成画像400のサイズは、フレームメモリー140に展開可能な画像の最大サイズと同じか、最大サイズよりも小さい。合成画像400のサイズを、画像形成領域164に描画可能な画像の最大サイズよりも小さくすることで、液晶パネル163に描画する合成画像400の位置や形状の変更、拡大及び縮小のサイズ変更が可能となる。このため、スクリーン50に表示される合成画像400の自由度を高めて、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0072】
図4において、フレームメモリー140に展開済みの装飾画像300の左上の頂点Vの座標を(S0、T0)と仮定する。画像処理部150は、装飾画像300の左上の頂点VのS座標値であるS0に、配置情報183に含まれる始点情報のM座標の座標値M1を加算した座標値S1を、頂点UのST座標系でのS座標値として算出する。
同様に、画像処理部150は、装飾画像300の左上の頂点VのT座標値であるT0に、配置情報183に含まれる始点情報のN座標の座標値N1を加算した座標値T1を、頂点UのST座標系でのT座標値として算出する。
【0073】
次に、画像処理部150は、配置情報183、及び頂点UのST座標系での座標値に基づき、縮小処理により縮小したコンテンツ画像200を、フレームメモリー140に展開した装飾画像300の配置部310に重畳する。
【0074】
画像処理部150は、頂点UのST座標系での座標に、コンテンツ画像200の左上の頂点が位置するように、フレームメモリー140に展開された装飾画像300の配置部310に、コンテンツ画像200を重畳して合成画像400を生成する。コンテンツ画像200が重畳される前に、フレームメモリー140に展開されていた装飾画像300の配置部310の画像は、コンテンツ画像200に書き換えられる。
【0075】
従って、装飾画像300の配置部310が展開されていたフレームメモリー140の領域にはコンテンツ画像200が展開され、額縁部330の画像は、そのままフレームメモリー140に残される。この処理では、第1画像であるコンテンツ画像200の上に装飾画像300の配置部310が重ならないように、合成画像400が生成される。
【0076】
画像処理部150は、合成画像400の生成後、生成した合成画像400に、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行ってもよい。これらの画像処理は、必須の処理ではなく、画像処理部150は上記の画像処理を実行しなくてもよい。また、画像処理部150は、上述した画像処理のうちから複数の画像処理を組み合わせて実行してもよい。
【0077】
画像処理部150は、画像処理が終了すると、フレームメモリー140に展開した合成画像400の画像情報を読み出し、読み出した画像情報を画像投写部160のパネル駆動部167に出力する。
【0078】
画像投写部160は、画像処理部150から画像情報が入力されると、入力される画像情報に応じた駆動電圧を、画像形成領域164R,164G,164Bの各画素に印加し、各画素を画像情報に応じた光透過率に設定する。光源161から射出された光は、色分離光学系によってR、G及びBの色光に分離され、液晶パネル163R,163G,163Bの画像形成領域164R,164G,164Bを透過する。これにより色光は、画素毎に変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となり、投写レンズ165により投写面であるスクリーン50に拡大投写される。このとき、スクリーン50に表示される合成画像400は、装飾画像300の額縁部330と、コンテンツ画像200とが重ならないようにスクリーン50に表示される。
【0079】
図6は、プロジェクター100の動作を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートを参照しながらプロジェクター100の動作を説明する。
まず、制御部170は、スマートTVAPP181が選択されたか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、制御部170は、スマートTVAPP181を起動させる操作をリモコン105により受け付けたか否かを判定する。
【0080】
制御部170は、スマートTVAPP181が選択されていない場合(ステップS1/NO)、スマートTVAPP181が選択されるまで待機する。制御部170は、スマートTVAPP181が選択されると(ステップS1/YES)、スマートTVAPP181を起動させる(ステップS2)。そして、制御部170は、スマートTVAPP181によって提供されるコンテンツ画像200の選択画面をスクリーン50に表示させる(ステップS3)。
【0081】
次に、制御部170は、コンテンツ画像200が選択されたか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、制御部170は、コンテンツ画像200を選択する操作をリモコン105により受け付けたか否かを判定する。
【0082】
制御部170は、コンテンツ画像200が選択されていない場合(ステップS4/NO)、コンテンツ画像200が選択されるまで待機する。制御部170は、コンテンツ画像200が選択されると(ステップS4/YES)、選択されたコンテンツ画像200及びタグ情報の取得要求をサーバー装置10に送信する(ステップS5)。
【0083】
次に、制御部170は、タグ情報をサーバー装置10から受信したか否かを判定する(ステップS6)。制御部170は、タグ情報を受信していない場合(ステップS6/NO)、タグ情報を受信するまで待機する。
【0084】
制御部170は、タグ情報をサーバー装置10から受信すると(ステップS6/YES)、プロジェクター100の動作モードが第1モードであるか否かを判定する(ステップS7)。
【0085】
制御部170は、プロジェクター100の動作モードが第1モードではなく(ステップS7/NO)、第2モードである場合、サーバー装置10から配信されるパケットデータを無線通信I/F130が受信したか否かを判定する(ステップS8)。制御部170は、パケットデータを受信していない場合(ステップS8/NO)、パケットデータを受信するまで待機する。
【0086】
制御部170は、無線通信I/F130がパケットデータを受信すると(ステップS8/YES)、スクリーン50に投写画像を投写させ、スピーカー125から音声を出力させる。具体的には、無線通信I/F130は、受信したパケットデータに含まれるコンテンツ画像200及び音声データを取り出し、取り出したコンテンツ画像200及び音声データを制御部170に出力する。制御部170は、入力されるコンテンツ画像200を画像処理部150に出力し、入力される音声データを音声処理部123に出力する。
【0087】
画像処理部150は、入力されるコンテンツ画像200をフレームメモリー140に展開し、展開したコンテンツ画像200に、例えば、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。画像処理部150は、画像処理後のコンテンツ画像200の画像情報を読み出して画像投写部160に出力する。画像投写部160は、入力された画像情報に基づいて画像光を生成し、生成した画像光を投写してスクリーン50に投写画像を表示する(ステップS9)。
【0088】
音声処理部123は、入力されるデジタルの音声データをアナログ信号に変換する等の音声処理を行い(ステップS10)、変換したアナログ信号をスピーカー125から出力する(ステップS11)。
【0089】
制御部170は、プロジェクター100の動作モードが第1モードである場合(ステップS7/YES)、タグ情報に基づき、タグ情報が示すジャンルが第1条件に合致するか、第2条件に合致するかを判定する(ステップS12)。例えば、制御部170は、ステップS4で選択されたコンテンツ画像200のジャンルが、第1条件である映画であるか、第2条件であるゲームであるかをタグ情報に基づいて判定する。
【0090】
制御部170は、コンテンツ画像200のジャンルが映画である場合、第1条件が選択されていると判定し(ステップS13/YES)、第1条件に対応づけられた装飾画像300を画像処理部150に出力する(ステップS14)。また、制御部170は、コンテンツ画像200のジャンルがゲームである場合、第2条件が選択されていると判定し(ステップS13/NO)、第2条件に対応づけられた装飾画像300を画像処理部150に出力する(ステップS15)。画像処理部150は、制御部170から入力される装飾画像300をフレームメモリー140に展開する。
【0091】
次に、制御部170は、サーバー装置10から配信されるパケットデータを無線通信I/F130が受信したか否かを判定する(ステップS16)。制御部170は、パケットデータを受信していない場合(ステップS16/NO)、パケットデータを受信するまで待機する。
【0092】
制御部170は、無線通信I/F130がパケットデータを受信すると(ステップS16/YES)、スクリーン50に投写画像を投写させ、スピーカー125から音声を出力させる。具体的には、無線通信I/F130は、受信したパケットデータに含まれるコンテンツ画像200及び音声データを取り出し、取り出したコンテンツ画像200及び音声データを制御部170に出力する。制御部170は、入力されるコンテンツ画像200を画像処理部150に出力し、入力される音声データを音声処理部123に出力する。
【0093】
画像処理部150は、制御部170からコンテンツ画像200が入力されると、入力されたコンテンツ画像200の解像度と、装飾画像300に含まれる幅及び高さ情報とを比較して、コンテンツ画像200を縮小する縮小率を算出する。画像処理部150は、縮小率を算出すると、算出した縮小率でコンテンツ画像200を縮小する縮小処理を実行する(ステップS17)。
【0094】
次に、画像処理部150は、縮小処理により縮小したコンテンツ画像200を、フレームメモリー140に展開した装飾画像300の配置部310に重畳して合成処理を実行する(ステップS18)。これによりフレームメモリー140には、合成画像400が生成される。
【0095】
次に、画像処理部150は、フレームメモリー140に生成された合成画像400に、例えば、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。画像処理部150は、画像処理後の合成画像400の画像情報を読み出して画像投写部160に出力する。画像投写部160は、入力された画像情報に基づいて画像光を生成し、生成した画像光を投写してスクリーン50に投写画像を表示する(ステップS19)。
【0096】
音声処理部123は、制御部170から入力されるデジタルの音声データをアナログ信号に変換する等の音声処理を行い(ステップS20)、変換したアナログ信号をスピーカー125から出力する(ステップS21)。
【0097】
[3.第2実施形態におけるプロジェクターの動作]
続いて、本開示を適用した第2実施形態を説明する。第2実施形態のプロジェクター100の構成は、第1実施形態のプロジェクター100の構成と同一であるため、同一の符号を用い、プロジェクター100の詳細な構成についての説明は省略する。
【0098】
第2実施形態では、制御部170は、経時的に変化する映像であるコンテンツ画像200に表示される状況やシーンである第1のシーンや第2のシーンを、カメラ121の撮像画像や、マイク127から入力される音声データに基づいて判定する。
【0099】
例えば、コンテンツ画像200がゲーム画像である場合、コンテンツ画像200の状況には、ゲームの勝ち負けが含まれる。また、コンテンツ画像200がゲーム画像である場合、コンテンツ画像200のシーンには、コンテンツ画像200に含まれる画像が表示する街中、森林等のロケーションが含まれる。
また、コンテンツ画像200が映画である場合、コンテンツ画像200のシーンには、映画の登場人物の喜怒哀楽等の感情が表現されたシーン等が含まれる。
【0100】
例えば、制御部170は、カメラ121の撮像画像を画像解析して、コンテンツ画像200が撮像された撮像画像の範囲から「WIN」や「勝利」等の文字を検出した場合、ユーザーがゲームに勝利したと判定する。
制御部170は、コンテンツ画像200が撮像された撮像画像の範囲から「LOSE」や、「GAME OVER」、「負け」等の文字を検出した場合、ユーザーがゲームに負けたと判定する。
【0101】
制御部170は、カメラ121の撮像画像を画像解析して、コンテンツ画像200が撮像された撮像画像の範囲から群生する木々を検出した場合、コンテンツ画像200が表示するロケーションが、森林の中であると判定する。
制御部170は、カメラ121の撮像画像を画像解析して、コンテンツ画像200が撮像された撮像画像の範囲から複数の家屋やビルを検出した場合、コンテンツ画像200が表示するロケーションが、街中であると判定する。
【0102】
例えば、制御部170は、マイク127から入力される音声データから、歓声や拍手等の予め設定された音声パターンの音声を検出することで、映画やゲームにおいて登場人物が喜んでいるシーンであると判定する。
また、制御部170は、入力される音声データから、銃声等の予め設定された音声パターンを検出することで、映画やゲームのシーンが戦闘シーンであると判定する。
【0103】
この他に、制御部170は、入力される音声データから、映画がゲームにBGMとして流される曲の音量の変化や、曲のテンポの変化を検出してもよい。さらに、制御部170は、音声データをフーリエ変換して、音声データに含まれる音声の周波数成分を検出してもよい。
【0104】
図7は、登録テーブル187の構成の一例を示す図である。登録テーブル187は、予め記憶部180が記憶するテーブルである。
登録テーブル187の1レコードには、歓喜や戦闘、WIN、LOSE等のシーンを示す情報と、装飾画像300の識別情報と、表示パターンと、が対応づけて登録される。表示パターンは、装飾画像300の表示を変化させるパターンを示す情報である。本実施形態では、装飾画像300の表示色を変更したり、装飾画像300を部分的に又は装飾画像300の全体を点滅させたりすることで、装飾画像300の表示を変化させる。
【0105】
表示パターンには、例えば、装飾画像300の表示色を変化させるパターンである場合、表示色の変化の有無と、表示させる色と、色を変化させる時間間隔と、を規定する情報が含まれる。時間間隔は、周期と言い換えることができる。表示パターンに含まれる表示させる色と、色を変化させる時間間隔とに従って、装飾画像300の表示色を変更させたパターンが、第2周期で色が変化する第2パターン画像に相当する。
【0106】
また、表示パターンは、例えば、装飾画像300を点滅させるパターンである場合、装飾画像300の全体を点滅させるのか、部分的に点滅させるのかを示す情報と、点滅させる時間間隔と、の情報が含まれる。また、表示パターンは、装飾画像300を部分的に点滅させる場合、点滅させる箇所を示す情報と、点滅の順番を示す情報と、が含まれる。
表示パターンに含まれる装飾画像300の全体を点滅させるのか、部分的に点滅させるのかを示す情報と、点滅させる時間間隔と、を示す情報に従って、装飾画像300を点滅させるパターンが、第1周期で点滅する第1パターン画像に相当する。表示パターンに含まれる装飾画像300を部分的に点滅させる箇所を示す情報と、点滅の順番を示す情報と、を示す情報に従って、装飾画像300の点滅箇所を変化させるパターンが、第3周期で点灯箇所が変化する第3パターンに相当する。
【0107】
制御部170は、撮像画像を解析したり、音声データを解析したりして、第1のシーンを検出すると、登録テーブル187を参照して、検出した第1のシーンに対応づけられる装飾画像300や、装飾画像300の表示パターンの情報を取得する。また、制御部170は、撮像画像を解析したり、音声データを解析したりして、第1のシーンとは異なる第2のシーンを検出すると、登録テーブル187を参照して、検出した第2のシーンに対応づけられる装飾画像300や、装飾画像300の表示パターンの情報を取得する。制御部170は、取得した装飾画像300や、表示パターンの情報を画像処理部150に出力する。
【0108】
画像処理部150は、装飾画像300及び表示パターンの情報が入力されると、装飾画像300が、表示パターンの情報が示す表示パターンに一致するように、装飾画像300に画像処理を施す。画像処理部150は、処理した装飾画像300にコンテンツ画像200を合成して合成画像400を生成し、生成した合成画像400の画像情報を画像投写部160に出力する。
【0109】
図8は、第2実施形態のプロジェクター100の動作を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートを参照しながらプロジェクター100の動作について説明する。
【0110】
まず、制御部170は、カメラ121の撮像画像を記憶部180から取得する(ステップS31)。次に、制御部170は、取得した撮像画像を解析し、撮像画像のスクリーン50が撮像された撮像画像の範囲内から、予め設定された文字を検出する。制御部170は、「WIN」や「勝利」、「LOSE」、「GAME OVER」、「負け」等の予め設定された文字を検出する。そして、制御部170は、予め設定された文字を検出したか否かを判定する(ステップS32)。
【0111】
制御部170は、予め設定された文字を検出した場合(ステップS32/YES)、検出した文字に対応づけられた装飾画像300及び表示パターンを示す情報を登録テーブル187から取得する(ステップS35)。制御部170は、取得した装飾画像300及び表示パターンを示す情報を画像処理部150に出力する(ステップS36)。
【0112】
また、制御部170は、撮像画像から予め設定された文字を検出しなかった場合(ステップS32/NO)、記憶部180から音声データを取得する(ステップS33)。制御部170は、取得した音声データを解析して、歓声や拍手等の予め設定された音声を検出したか否かを判定する。また、制御部170は、BGM等で流れる曲の音量が予め設定されたしきい値以上に変化したか否かを判定する。
【0113】
制御部170は、予め設定された音声を検出したり、音量の予め設定されたしきい値以上の変化を検出したりしていない場合(ステップS34/NO)、投写画像をスクリーン50に表示させる(ステップS41)。この投写画像は、装飾画像300のなしのコンテンツ画像200である。また、制御部170は、ジャンルごとに表示させる装飾画像300が設定されている場合、コンテンツ画像200に、ジャンルに対応した装飾画像300に合成した合成画像400を投写画像として表示させてもよい。
【0114】
次に、制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了したか否かを判定する(ステップS42)。例えば、制御部170は、サーバー装置10からのパケットデータの配信が終了した場合や、コンテンツ画像200の表示を終了させる操作をリモコン105が受け付けた場合に、コンテンツ画像200の表示が終了したと判定する。制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了したと判定した場合(ステップS42/YES)、この処理フローを終了させる。また、制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了していないと判定した場合(ステップS42/NO)、ステップS31の処理に戻る。
【0115】
また、制御部170は、予め設定された音声を検出したり、音量の予め設定されたしきい値以上の変化を検出したりした場合(ステップS34/YES)、予め対応づけられた装飾画像300及び表示パターンを示す情報を登録テーブル187から取得する(ステップS35)。制御部170は、取得した装飾画像300及び表示パターンを示す情報を画像処理部150に出力する(ステップS36)。
【0116】
画像処理部150は、制御部170から装飾画像300及び表示パターンを示す情報が入力されると、入力された装飾画像300をフレームメモリー140に展開する(ステップS37)。
【0117】
次に、画像処理部150は、制御部170から入力されるコンテンツ画像200を縮小する縮小処理を実行する(ステップS38)。画像処理部150は、コンテンツ画像200の解像度と、装飾画像300に含まれる配置情報183が示す幅及び高さ情報とを比較して、コンテンツ画像200を縮小する縮小率を算出し、算出した縮小率でコンテンツ画像200を縮小する縮小処理を実行する。
【0118】
次に、画像処理部150は、縮小したコンテンツ画像200と、装飾画像300とを合成する合成処理を実行する(ステップS39)。画像処理部150は、縮小処理により縮小したコンテンツ画像200を、フレームメモリー140に展開した装飾画像300の配置部310に重畳して合成処理を実行する。これによりフレームメモリー140には、合成画像400が生成される。
【0119】
次に、画像処理部150は、制御部170から入力される表示パターンを示す情報に従って、装飾画像300に画像処理を施す(ステップS40)。例えば、画像処理部150は、表示パターンを示す情報に従って、装飾画像300の輝度を変更したり、装飾画像300の表示色を変更したりする画像処理を実行する。
【0120】
次に、画像投写部160により投写画像をスクリーン50に表示させる(ステップS41)。画像処理部150は、フレームメモリー140に生成した合成画像400の画像情報を画像投写部160に出力する。画像投写部160は、入力された画像情報に基づいて画像光を生成し、生成した画像光を投写してスクリーン50に投写画像を表示する(ステップS41)。
【0121】
次に、制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了したか否かを判定する(ステップS42)。例えば、制御部170は、サーバー装置10からのパケットデータの配信が終了した場合や、コンテンツ画像200の表示を終了させる操作をリモコン105が受け付けた場合に、コンテンツ画像200の表示が終了したと判定する。制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了したと判定した場合(ステップS42/YES)、この処理フローを終了させる。また、制御部170は、コンテンツ画像200の表示が終了していないと判定した場合(ステップS42/NO)、ステップS31の処理に戻る。
【0122】
[4.第3実施形態におけるプロジェクターの動作]
続いて本開示を適用した第3実施形態を説明する。第3実施形態のプロジェクター100の構成は、第1実施形態のプロジェクター100の構成と同一であるため、同一の符号を用い、プロジェクター100の詳細な構成についての説明は省略する。
【0123】
第3実施形態では、装飾画像300に加えて、合成画像400に重畳するメニュー情報を示すOSD画像の外観を、コンテンツ画像200のジャンルに応じて変更する。例えば、コンテンツ画像200のジャンルに応じて、OSD画像の形状や色、動き、点滅間隔等を変更することで、OSD画像の表示態様を変更する。
【0124】
例えば、OSD画像には、ホーム画面への移行や、ソース切り換え、設定等の操作子を示すオブジェクトが含まれる。これらのオブジェクトの形状や色をコンテンツ画像200のジャンルに応じて変更する。
【0125】
また、ホーム画面への移行や、ソース切り換え、設定等の操作子を示すオブジェクトに、動きが設定されている場合に、これらオブジェクトの動きを、コンテンツ画像200のジャンルに応じて変更してもよい。
さらに、プロジェクター100の動作や状態を通知する通知画像の外観もコンテンツ画像200のジャンルに応じて変更してもよい。
【0126】
また、OSD画像内に表示される「ホーム」や、「ソース切り換え」、「設定」等の文字のフォントをコンテンツ画像200のジャンルに応じて変更してもよい。さらに、スクリーン50にOSD画像を表示させるときのOSD画像の表示の仕方を、コンテンツ画像200のジャンルに応じて変更してもよい。例えば、コンテンツ画像200のジャンルが映画である場合、OSD画像を、スクリーン50の上下方向からスクリーン50にスライドインさせてもよい。また、コンテンツ画像200のジャンルがゲームである場合、OSD画像を、スクリーン50の左右方向からスクリーン50にスライドインさせてもよい。
【0127】
図9は、スクリーン50に表示される第2UI画像600を示す図である。
図9には、OSD画像の形状を変更した場合の第2UI画像600を示す。
図9に示す第2UI画像600には、ジャンル選択欄610及び画像選択欄630に加え、OSD画像選択欄650が含まれる。
【0128】
OSD画像選択欄650には、メニュー画像として表示されるOSD画像を縮小した縮小画像が表示される。
図9には、第1縮小画像651、第2縮小画像652及び第3縮小画像653の3つが表示された例を示すが、OSD画像選択欄650に表示される縮小画像の数は3つに限定されるものではない。例えば、OSD画像選択欄650に2つの縮小画像を表示してもよいし、4つ以上の縮小画像を表示してもよい。第1縮小画像651、第2縮小画像652及び第3縮小画像653のいずれか2つは、第1表示オブジェクト又は第2表示オブジェクトに相当する。
【0129】
また、OSD画像選択欄650には、選択枠660が表示される。
ユーザーは、リモコン105に設けられた左右キーを操作して、OSD画像選択欄650内で選択枠660の表示位置を移動させる。例えば、
図9に示すOSD画像選択欄650の表示状態において、リモコン105の右キーを1回押下することで、選択枠660の表示位置が、第1縮小画像651から第2縮小画像652の表示位置に変更される。
【0130】
制御部170は、ジャンル選択欄610で選択されたオブジェクトと、画像選択欄630で選択されたサムネイル画像と、OSD画像選択欄650で選択された縮小画像との1つが選択されると、組み合わせ情報を生成する。組み合わせ情報は、アイコン画像に対応するジャンルを示す情報と、選択されたサムネイル画像に対応する装飾画像300の識別情報と、選択された縮小画像の識別情報とを対応づける情報である。
【0131】
図10は、合成画像400に重畳されたOSD画像の一例を示す図である。
図10には、
図9に示す第2UI画像600で選択された第1縮小画像651に対応するOSD画像700が表示された投写画像を示す。
【0132】
制御部170は、リモコン105に設けられたボタンが操作され、メニュー画像の表示が要求されると、組み合わせ情報を参照して、コンテンツ画像200のジャンルに対応づけられた縮小画像の識別情報を取得する。例えば、制御部170は、コンテンツ画像200のジャンルとして映画が選択された場合、組み合わせ情報を参照して、映画に対応づけられたOSD画像の縮小画像の識別情報を取得する。また、制御部170は、制御部170は、コンテンツ画像200のジャンルとしてゲームが選択された場合、組み合わせ情報を参照して、映画のジャンルに対応づけられたOSD画像の縮小画像とは外観が異なり、ゲームに対応づけられたOSD画像の縮小画像の識別情報を取得する。制御部170は、取得した縮小画像の識別情報に対応するOSD画像700の情報と、このOSD画像700を配置する座標情報とを画像処理部150に出力する。
【0133】
画像処理部150は、制御部170から入力されるOSD画像700の情報に基づき、OSD処理部155によりOSDメモリーから図形やフォント等を表すOSD画像情報を取得する。OSD処理部155は、取得したOSD画像情報に基づいてOSD画像700を生成し、制御部170から入力される座標情報が示すフレームメモリー140の座標にOSD画像700を重畳する。画像処理部150は、合成画像400に、OSD画像700が重畳された画像の画像情報を読み出し、読み出した画像情報を画像投写部160に出力する。
【0134】
[5.他の実施形態]
上述した実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した第1実施形態では、プロジェクター100の制御部170が、コンテンツ画像200のジャンルを判定して、判定したジャンルに対応づけられた装飾画像300を表示させた。また、第2実施形態では、プロジェクター100の制御部170が、コンテンツ画像200に表示される状況やシーンを判定して、判定した状況やシーンに対応づけられた装飾画像300を表示させた。
【0135】
この他の例として、プロジェクター100に情報処理装置を接続し、情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムにより、コンテンツ画像200のジャンルや、コンテンツ画像200に表示される状況やシーンを判定してもよい。アプリケーションプログラムは、判定したコンテンツ画像200のジャンルや、コンテンツ画像200に表示される状況やシーンに対応づけられた装飾画像300を識別する識別情報をプロジェクター100に送信する。また、アプリケーションプログラムは、装飾画像300自体をプロジェクター100に送信してもよい。情報処理装置には、例えば、ノートPCや、デスクトップPC、タブレットPC、スマートフォン等が用いられる。
【0136】
また、プロジェクター100にインストールされたスマートTVAPP181を、情報処理装置にインストールする構成であってもよい。また、プロセッサー190がスマートTVAPP181を実行した場合と同等の機能を有するスマートTVデバイスを、プロジェクター100に接続する構成であってもよい。
【0137】
また、プロジェクター100の記憶部180に学習済みモデルを記憶させてもよい。
この学習済みモデルには、コンテンツ画像200のジャンルや、コンテンツ画像200の状態やシーンが入力情報として入力され、ユーザーにより選択された装飾画像300や、装飾画像300の表示パターンを出力情報として学習したモデルである。学習済みモデルは、例えば、Deep Learning等の機械学習によって、学習されたモデルである。学習済みモデルは、いわゆる、ニューラルネットワークで構成される。
【0138】
制御部170は、この学習済みモデルに、タグ情報に基づいて判定したコンテンツ画像200のジャンルを入力する。また、制御部170は、カメラ121の撮像画像や、マイク127の音声データから検出するコンテンツ画像200の状態やシーンを学習済みモデルに入力する。学習済みモデルからは、装飾画像300の識別情報や、装飾画像300の表示パターンを示す情報が出力される。
【0139】
制御部170は、学習済みモデルから出力される識別情報に対応する装飾画像300を画像処理部150に出力して、コンテンツ画像200に装飾画像300を合成させる。また、制御部170は、学習済みモデルから出力される表示パターンを示す情報に従って、装飾画像300の画像処理を画像処理部150に実行させる。
【0140】
上記実施形態で説明した第1条件と第2条件とは、排他的な条件であってもよいが、同時に成立する条件であってもよい。すなわち、1つのコンテンツ画像200が、第1条件と第2条件とに該当してもよい。例えば、第1条件が、コンテンツ画像200のジャンルが映画であることを示し、第2条件が、コンテンツ画像のジャンルがアニメーションであることを示す場合を想定する。この場合、アニメーション映画であるコンテンツ画像200は、第1条件と第2条件との両方に該当する。このように、第1条件と第2条件とが同時に成立する条件である場合は、第1条件と第2条件とに優先度が予め設定されていてもよい。制御部170は、1つのコンテンツ画像200が第1条件と第2条件との両方に該当する場合、優先度に従って、第1条件に対応付けられた装飾画像300、或いは、第2条件に対応付けられた装飾画像300を、上記コンテンツ画像200に組み合わせる。
【0141】
また、本実施形態では、コンテンツ画像200が動画像である場合について説明したが、コンテンツ画像200は、静止画像であってもよい。
【0142】
本実施形態では、光変調装置として3つの透過型の液晶パネル163を備える場合について説明したが、本開示が適用される実施形態はこれに限定されない。光変調素子は反射型の液晶パネルであってもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)であってもよい。
【0143】
また、
図1の各々に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【0144】
また、表示方法及びプログラムを、プロジェクター100が備えるコンピューターを用いて実現する場合、このコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、サーバー装置10が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。Blu-rayは、登録商標である。
【0145】
[6.本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
【0146】
(付記1)
第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を含む、表示方法。
【0147】
これにより、コンテンツ情報が第1条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像が表示される。また、コンテンツ情報が第2条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第3画像が表示される。このため、表示される画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0148】
(付記2)
前記コンテンツ情報は、前記第1画像のジャンルを示し、前記第1条件は、前記第1画像のジャンルが第1のジャンルであることであり、前記第2条件は、前記第1画像のジャンルが前記第1のジャンルとは異なる第2のジャンルであることである、付記1記載の表示方法。
【0149】
これにより、コンテンツ情報が第1のジャンルに合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像が表示される。また、コンテンツ情報が第2のジャンルに合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第3画像が表示される。このため、第1画像のジャンルに合わせて、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置される画像を変更することができる。
【0150】
(付記3)
前記第1画像は、経時的に変化する映像の一部であり、前記コンテンツ情報は、前記映像における前記第1画像のシーンを示し、前記第1条件は、前記第1画像のシーンが第1のシーンであることであり、前記第2条件は、前記第1画像のシーンが前記第1のシーンとは異なる第2のシーンであることである、付記1又は2記載の表示方法。
【0151】
これにより、コンテンツ情報が示すシーンが第1のシーンである場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像が表示される。また、コンテンツ情報が示すシーンが第2のシーンである場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第3画像が表示される。このため、第1画像のシーンに合わせて、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置される画像を変更することができる。
【0152】
(付記4)
前記第1条件の候補である複数の候補条件のうちの1つの候補条件と、前記第2画像の候補である複数の候補画像のうちの1つの候補画像と、の組み合わせを指定する入力を受け付けることと、前記第2条件の候補である前記複数の候補条件のうちの他の1つの候補条件と、前記第3画像の候補である前記複数の候補画像のうちの他の1つの候補画像と、の組み合わせを指定する入力を受け付けることと、をさらに含み、前記第2画像を表示することは、前記コンテンツ情報が前記1つの候補条件に合致する場合に、前記1つの候補画像を前記第2画像として表示することであり、前記第3画像を表示することは、前記コンテンツ情報が前記他の1つの候補条件に合致する場合に、前記他の1つの候補画像を前記第3画像として表示することである、付記1から3のいずれか一項に記載の表示方法。
【0153】
これにより、候補条件と、1つの候補画像と、の組み合わせを指定することで、第1画像が、指定した候補条件に該当する場合には、指定した候補画像が第2画像として表示される。また、候補条件と、1つの候補画像と、の組み合わせを指定することで、第1画像が、指定した候補条件に該当する場合には、指定した候補画像が第2画像として表示される。このため、表示される画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0154】
(付記5)
前記複数の候補画像には、第1周期で点滅する第1パターン画像と、第2周期で色が変化する第2パターン画像と、第3周期で点灯箇所が変化する第3パターン画像と、のうち少なくとも2つが含まれる、付記4記載の表示方法。
【0155】
これにより、第2画像として、第1パターン画像と、第2パターン画像と、第3パターン画像と、の少なくとも1つを選択することができる。このため、第2画像として、第1パターン画像と、第2パターン画像と、第3パターン画像と、の少なくとも1つを選択して表示することができる。
【0156】
(付記6)
前記コンテンツ情報が前記第1条件に合致する場合に、前記第1条件に対応づけられた第1の外観を有し、メニュー情報を示す第1表示オブジェクトを表示し、前記コンテンツ情報が前記第2条件に合致する場合に、前記第2条件に対応づけられた、前記第1の外観とは異なる第2の外観を有し、前記メニュー情報を示す第2表示オブジェクトを表示する、付記1から5のいずれか一項に記載の表示方法。
【0157】
これにより、コンテンツ情報が第1条件に合致する場合には、第1条件に対応づけられた色、形状及び点滅パターンの少なくとも1つを有する第1表示オブジェクトが表示される。また、コンテンツ情報が第2条件に合致する場合には、第2条件に対応づけられた色、形状及び点滅パターンの少なくとも1つを有する第2表示オブジェクトが表示される。このため、表示される画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0158】
(付記7)
光学装置と、少なくとも1つのプロセッサーと、を含み、前記少なくとも1つのプロセッサーは、第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記光学装置を制御することによって、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を実行する、表示装置。
【0159】
これにより、コンテンツ情報が第1条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像が表示される。また、コンテンツ情報が第2条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第3画像が表示される。このため、表示される画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【0160】
(付記8)
コンピューターに、第1画像の内容を示すコンテンツ情報を取得することと、前記コンテンツ情報が第1条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像を表示することと、前記コンテンツ情報が前記第1条件とは異なる第2条件に合致する場合に、前記第1画像の外側に、前記第1画像の輪郭に沿って配置された、前記第2画像とは異なる色又は柄を有する第3画像を表示することと、を実行させる、プログラム。
【0161】
これにより、コンテンツ情報が第1条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第2画像が表示される。また、コンテンツ情報が第2条件に合致する場合には、第1画像の外側に、第1画像の輪郭に沿って配置された第3画像が表示される。このため、表示される画像の自由度を高め、ユーザーの利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0162】
10…サーバー装置、30…ネットワーク、50…スクリーン、100…プロジェクター、105…リモコン、110…操作部、115…操作信号受信部、121…カメラ、123…音声処理部、125…スピーカー、127…マイク、130…無線通信I/F、140…フレームメモリー、150…画像処理部、155…OSD処理部、160…画像投写部、161…光源、163、163R、163G、163B…液晶パネル、164、164R、164G、164B…画像形成領域、165…投写レンズ、167…パネル駆動部、170…制御部、180…記憶部、183…配置情報、185…設定データ、187…登録テーブル、190…プロセッサー、200…コンテンツ画像、300…装飾画像、310…配置部、330…額縁部、400…合成画像、500…第1UI画像、510…ジャンル選択欄、511…第1オブジェクト、512…第2オブジェクト、513…第3オブジェクト、520…選択枠、530…画像選択欄、531…第1サムネイル画像、532…第2サムネイル画像、533…第3サムネイル画像、534…第4サムネイル画像、535…第5サムネイル画像、536…第6サムネイル画像、540…選択枠、600…第2UI画像、610…ジャンル選択欄、630…画像選択欄、650…OSD画像選択欄、651…第1縮小画像、652…第2縮小画像、653…第3縮小画像、660…選択枠、700…OSD画像。