(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142688
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20241003BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241003BHJP
【FI】
G06T19/00 A
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023054939
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】517005363
【氏名又は名称】株式会社スタイルポート
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】橋上 英宜
(72)【発明者】
【氏名】上松 裕季
【テーマコード(参考)】
5B050
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA09
5B050BA20
5B050CA07
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA12
5B050FA13
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】3次元モデルを表示するサムネイル画像を複数の視点ごとに容易に生成する。
【解決手段】一例に係る情報処理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得し、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点ごとに生成する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得し、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記視点情報は、前記3次元モデルに対する視点の位置に関する位置情報、および、前記3次元モデルに対する画角に関する画角情報を含み、外部APIを用いて登録される、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
撮像領域が設定された第1カメラオブジェクトと、前記3次元モデルを描画可能な第1キャンバス領域とを生成し、
前記視点情報に基づいて前記複数の視点のうち1つの視点に前記第1カメラオブジェクトを移動させ、
前記第1カメラオブジェクトの前記撮像領域内にある前記3次元モデルを前記第1キャンバス領域に描画し、当該第1キャンバス領域に描画された前記3次元モデルを表示装置上の画面に表示する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
撮像領域が設定された第2カメラオブジェクトと、前記3次元モデルを描画可能な前記複数の視点それぞれに対する第2キャンバス領域とを生成し、
前記視点情報に基づいて前記複数の視点のそれぞれに前記第2カメラオブジェクトを移動させ、
前記第2カメラオブジェクトの前記撮像領域内にある前記3次元モデルを前記複数の視点それぞれに対してそれぞれの前記第2キャンバス領域に描画し、当該第2キャンバス領域に描画された前記3次元モデルを表示する前記サムネイル画像を生成する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の視点それぞれに対して生成された前記サムネイル画像の一覧を表示装置上の画面に表示する、請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数の視点のそれぞれから見える前記3次元モデルに対する少なくとも1つの注目点に関する注目点情報を取得し、
前記少なくとも1つの注目点を含む前記サムネイル画像を、前記視点情報および前記注目点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記3次元モデルに基づいて前記複数の視点のそれぞれにおける水平方向に対する傾斜角度を算出し、
前記傾斜角度に基づいて、前記3次元モデルに対する上下方向の画角を設定し、
当該画角に基づいて、前記サムネイル画像を生成する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項9】
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面は、情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、3次元モデルに関するシミュレーションを行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、室内の3次元形状モデルと建具の3次元形状モデルとを統合し、視点の位置に対応した3次元空間の画像を生成して出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一側面は、3次元モデルを表示するサムネイル画像を複数の視点ごとに容易に生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一形態に係る情報処理システムは、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得し、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点ごとに生成する。
【0006】
本開示の一形態に係る情報処理方法は、少なくとも1つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点ごとに生成するステップと、を含む。
【0007】
本開示の一形態に係る情報処理プログラムは、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点ごとに生成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0008】
このような形態によれば、3次元モデルを表示するサムネイル画像が複数の視点それぞれに対して生成される。複数の視点それぞれに対するサムネイル画像を手動で取得する場合と比較して、上述した形態によれば、複数の視点それぞれに対するサムネイル画像を容易に生成できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一側面によれば、3次元モデルを表示するサムネイル画像を複数の視点それぞれに対して容易に生成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係るモデル変換管理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
[システムの構成]
実施形態に係る情報処理システムは、建築物などの空間の情報を閲覧するユーザに対して画像を提供するためのコンピュータシステムである。具体的には、当該情報処理システムは、建築物などの空間に対して様々な視点からの見え方の理解を深める必要のあるユーザに対して複数の画像を提供するためのコンピュータシステムである。
【0013】
建築物とは、所定の土地または空間に定着させる工作物をいう。建築物は、例えば、屋根および柱若しくは壁を有する構造物である。本実施形態に係る建築物は、土木構造物を含んでもよい。建築物は、例えば、野球場、競技場、競馬場、アリーナ、コンサートホールなどのイベント会場となる施設である。建築物は、例えば、戸建住宅、マンション、オフィスビル、公共施設であってもよい。建築物の種類は限定されない。建築物などの空間とは、建築物内の空間に限定されず、建築物の外装および建築物の周囲環境も含めた空間である。当該空間は、建築物以外の空間を形成する対象を含む。
【0014】
建築物などの空間の情報を閲覧するとは、例えば、建築物の設計、施工、検査、管理、内覧、観覧、利用などの際に対象の建築物、並びに、建築物を利用する人物および催事などを視認する行為を指す。以下では、建築物などの空間について情報を閲覧する一例として、建築物内における観覧の際に必要な建築物の情報を閲覧することを示す。建築物内における観覧とは、建築物内で実施される競技又は音楽イベントなどの催事、および、催事の会場となる建築物を視認する行為である。建築物を観覧する目的は限定されない。以下では、建築物の観覧の一例として、アリーナ内の観覧を示す。
【0015】
建築物内の観覧の際に情報を閲覧するユーザとは、建築物内での催事に直接にまたは間接的に参加する主体をいう。例えば、当該ユーザは、催事の会場となる建築物の施工に関わる主体、催事を行う主体、催事を観覧する主体、および、当該催事を観覧する主体に対して催事への参加券を販売又は配布する主体のうちの少なくとも1つを含む。当該ユーザは、例えば、建築物の購入または賃借を検討している顧客(施主)、建築物の設計を行う設計者および設計会社、建築物の売買を行う不動産会社およびデベロッパー、建築物の施工を行う施工者、催事を行う芸能人が所属する芸能事務所、催事を企画するイベント企画会社、催事を観覧する観覧者などを含み得る。当該ユーザは、情報処理システムの管理者を含んでもよい。
【0016】
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。情報処理システム1は管理装置40を備える。管理装置40は、通信ネットワーク50を介して、少なくとも1つのユーザ端末10と、モデルデータベース20と、サーバ30とにアクセスできる。情報処理システム1において、ユーザ端末10により入力される視点情報と、モデルデータベース20により表示される3次元モデルに関する情報とに基づいて、管理装置40において3次元モデルを表示するサムネイル画像が生成される。さらに、本実施形態の情報処理システム1は、ユーザ端末10の画面において、メイン要素、および、複数のサムネイル画像が表示される。以下、情報処理システム1の詳細を説明する。
【0017】
ユーザ端末10はユーザにより用いられるコンピュータである。ユーザ端末10として用いられるコンピュータの種類は限定されない。例えば、ユーザ端末10は高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、ウェアラブル端末などの携帯端末、またはパーソナルコンピュータでもよい。情報処理システム1におけるユーザ端末10の台数は限定されない。ユーザ端末10は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置と、モニタ、タッチパネルなどの表示装置とを備える。
【0018】
ユーザ端末10は、ユーザの入力操作を受け付け、管理装置40に通信ネットワーク50を介して入力操作に係る情報を送信する。ユーザ端末10は、管理装置40に対して、3次元モデルに対する視点情報および注目点情報の登録を支援する画面を表示するよう要求する。本開示ではその画面を「登録画面」ともいう。登録画面は、サムネイル画像の描画および生成に必要な視点情報の登録を実行可能な登録フォームを含む。メイン要素およびサムネイル画像は、後述の支援画面で表示される要素である。ユーザ端末10は、管理装置40の表示制御に応答して、登録フォームを登録画面上に表示する。
【0019】
視点情報は、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す視点に関する情報を含む。視点とは、ユーザ端末10上に表示された3次元モデルの見え方であるといえる。視点は、建築物の外部に位置していてもよく、建築物の内部に位置していてもよい。一例では、視点は、建築物の内部を見ることができる建築物の内部に位置する。視点情報は、3次元モデルに対する視点の位置に関する位置情報、および、3次元モデルに対する画角に関する画角情報を含む。位置情報は、3次元モデルに対する視点の水平方向および高さ方向の各座標を含む。位置情報は、後述の第1カメラオブジェクトおよび第2カメラオブジェクトそれぞれが移動する位置を示す情報である。画角情報は、後述の第1カメラオブジェクトおよび第2カメラオブジェクトそれぞれが撮像する範囲を示す情報である。画角情報の詳細は後述する。
【0020】
また、ユーザ端末10は、管理装置40の表示制御に応答して、ユーザの建築物内の観覧を支援するための画面を表示する。本開示ではその画面を「支援画面」ともいう。支援画面は、ユーザが建築物内の対象物を確認できる要素として、メイン要素と、複数のサムネイル画像とを表示する。支援画面において、メイン要素は、ユーザにより操作可能な視点から見える、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある建築物の3次元モデルを描画している要素である。メイン要素は、例えば、3次元モデルを画面に描画するための2次元のHTML要素を表す。メイン要素は、支援画面の領域の大部分を占めるようにサムネイル画像より大きく表示される要素である。支援画面内のメイン要素は、ユーザの入力操作に応答して更新される。支援画面において、複数のサムネイル画像のそれぞれは、支援画面の一部分に表示され、対応する視点から見える、第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある建築物の3次元モデルを表示する画像である。サムネイル画像は、ユーザにより操作可能な視点を移動させなくとも複数の視点から見える3次元モデルをユーザ端末10に予め提供可能な画像である。複数の視点とは、ユーザにより操作可能な視点とは異なる1又は複数の視点を含む。サムネイル画像は、支援画面内のユーザの入力操作によって変更されない。すなわち、サムネイル画像の出力後、サムネイル画像に含まれる表示内容は不変である。
【0021】
モデルデータベース20は、建築物の3次元モデルをユーザ端末10上に表示するため、および、サムネイル画像を生成するために用いられる物件情報を記憶するデータベースである。一例では、物件情報のデータ項目は、建築物を一意に特定する建築物IDと、当該建築物の3次元モデルとを含む。3次元モデルは、建築物を立体的に示すための電子データである。一例では、3次元モデルは、CAD(Computer Aided Design)により作成された設計図を変換システムを用いて変換することで作成される。3次元モデルは、例えば、3DCAD(three-dimensional Computer Aided Design)、BIM(Building Information Modeling)、CIM(ConstructionInformation Modeling / Management)などを用いて作成されてもよい。3次元モデルは、建築物の外装および内装のモデル、建築物に設置可能な家財のモデルなどを含み得る。
【0022】
3次元モデルは、3次元モデルに対してユーザが設定可能な特徴である属性情報を含んでもよい。一例では、属性情報は、外装の状況、内装の状況、日照状況、時間帯、仮想的に空間内に立たせている人物モデルの状況、構造物の設置状況などが表現されるモデルを含んでもよい。
【0023】
さらに、物件情報は、注目点情報を含む。注目点情報は、複数の視点から見える3次元モデルに対する少なくとも1つの注目点に関する情報である。本開示では、1つの3次元モデルに対して1つの注目点が設定される。注目点は、建築物に対してユーザが注目すると推定される位置である。注目点は、例えば、アリーナのステージ上の出演者が位置する位置を含む。注目点情報は、3次元モデルに対する注目点の水平方向および高さ方向の各座標を含む。一例では、物件情報は、建築物の設計者または管理装置40の運営者によってモデルデータベース20に格納される。物件情報および3次元モデルの構成は限定されない。
【0024】
サーバ30は、管理装置40において登録された視点情報および注目点情報、管理装置40において生成されるサムネイル画像などを記憶する。
【0025】
管理装置40は、ユーザ端末10に表示させる登録画面および支援画面の内容を制御するコンピュータである。管理装置40は、機能的構成要素として、入力受付部41、登録制御部42、設定部43、画像描画部44、画像生成部45、および、表示制御部46を備えている。これらの機能的構成要素が連携してサムネイル画像を生成し、ユーザ端末10上の登録画面および支援画面を制御する。
【0026】
入力受付部41は、外部からのアクセスが可能な外部API(Application Programming Interface)を提供する。外部APIは、ユーザ端末10および管理装置40のソフトウェア同士またはプログラム同士をつなぐインタフェースである。ユーザ端末10は、入力受付部41により提供される外部APIを利用して視点情報を登録することができる。外部APIは、例えば、WebAPIである。入力受付部41は、外部APIとして、3次元モデルに対する視点情報の登録を支援するためのフォームを提供する。ユーザは、ユーザ端末10を通じてWEBの所定のプログラム(ページ)にアクセスすることで、当該フォームにアクセスでき、視点情報を入力できる。
【0027】
入力受付部41は、ユーザ端末10において入力された情報を受け付ける機能要素である。入力受付部41は、例えば、物件情報をモデルデータベース20に照会するための第1照会情報および第2照会情報を受信する。あるいは、入力受付部41は、視点情報を受信する。入力受付部41は、受信された情報を示す操作信号を管理装置40の各機能要素に出力する。
【0028】
登録制御部42は、ユーザ端末10上の登録画面を制御する機能要素である。登録制御部42は、入力受付部41から入力された操作信号に基づいて、モデルデータベース20およびサーバ30の少なくとも一方にアクセスして物件情報および視点情報の少なくとも1つを取得し、取得した情報に基づいて登録画面を制御する。
【0029】
特定の建築物に対して視点情報が登録されるとき、当該特定の建築物に対応する物件情報を照会するための第1照会情報がユーザ端末10に入力される。第1照会情報が或るユーザ端末10から入力された場合には、登録制御部42はその第1照会情報に対応する物件情報をモデルデータベース20から取得する。登録制御部42は、その物件情報で示される建築物に対応する登録画面をそのユーザ端末10上に表示する。
【0030】
未だ視点情報が登録されていない新たな建築物が選択された場合には、登録制御部42はその建築物に対する新規の視点情報を登録する。登録制御部42は視点情報の入力を受け付けるための登録フォームを、その建築物と関連付けて登録画面上に表示する。登録制御部42は、視点情報の入力を受け付けることに応答して、視点情報を物件情報と関連付けて登録する。関連付けるとは、物件情報を参照する場合に視点情報を参照可能な状態にすることを含む。登録制御部42は、例えば、物件情報のうち建築物IDと視点情報とを関連付けてサーバ30に記憶する。
【0031】
登録画面を表示しているユーザ端末10において、既に視点情報が登録されている建築物が選択された場合には、登録制御部42はその建築物の物件情報に対応する視点情報をサーバ30から読み出す。そして、登録制御部42はその視点情報に基づいて登録画面上に視点情報の表示枠を表示する。一例では、登録制御部42はその表示枠を表示する場合に、サーバ30に記録されている視点情報に基づいて3次元モデルを表示する。この表示方法によって、登録された視点情報に含まれる或る1つの視点と同じ視点からの3次元モデルがユーザ端末10上に表示される。当該或る1つの視点は、例えば、最初に登録された視点情報に含まれる視点である。当該或る1つの視点は、視点情報に含まれる任意の視点であってよく、ユーザが指定した視点であってもよい。新たな視点情報が登録された場合、登録制御部42は、その新たな視点情報を含む表示枠を登録画面上に表示する。この結果、表示枠に視点情報が一つ追加される。
【0032】
設定部43は、第1カメラオブジェクトおよび第2カメラオブジェクトを生成する機能要素である。第1カメラオブジェクトは、その撮像領域内にある3次元モデルをメイン要素として第1キャンバス領域に描画するために用いられるカメラオブジェクトである。第1カメラオブジェクトは、予め設定された1つの視点から見える3次元モデルを撮像する。第2カメラオブジェクトは、複数のサムネイル画像を撮像するために用いられるカメラオブジェクトである。第2カメラオブジェクトは、その撮像領域内にある3次元モデルをサムネイル画像の生成に用いられる描画要素として第2キャンバス領域に描画するためのカメラオブジェクトである。当該描画要素は、例えば、3次元モデルを画面に描画するための2次元のHTML要素を表す。第2カメラオブジェクトは、複数の視点に移動して、各視点において3次元モデルを撮像する。以下、「第1カメラオブジェクトおよび第2カメラオブジェクト」を単に「カメラオブジェクト」と記載する場合がある。カメラオブジェクトは、ユーザが少なくとも支援画面を表示する際に用いられる。
【0033】
設定部43は、カメラオブジェクトに対して撮像領域を設定する。撮像領域は、カメラオブジェクトが撮像する領域である。設定部43は、入力受付部41から入力された操作信号に基づいて、サーバ30にアクセスして視点情報を取得し、取得した視点情報に基づいてカメラオブジェクトの撮像領域を設定する。
【0034】
撮像領域は、ユーザ端末10において入力された視点情報に含まれる画角情報に基づいて設定される。例えば、画角情報は、画角、アスペクト比、近接距離、遠方距離などを含む。画角は、視点を中心として3次元モデルを視認可能な水平方向および高さ方向の角度を含む。高さ方向の角度とは、仰角(俯角)を含む。アスペクト比は、撮像結果の縦横比を示す。近接距離は、ニアークリップの距離である。或る1つの視点に位置するカメラオブジェクトから近接距離より近い領域は、撮像結果に含まれない。遠方距離は、ファークリップの距離である。或る1つの視点に位置するカメラオブジェクトに対して遠方距離より遠い領域は、撮像結果に含まれない。以上より、撮像領域は、画角およびアスペクト比によって規定可能な四角錐のうち、近接距離から遠方距離までの間の四角錐台の領域を含む。
【0035】
さらに、設定部43は、第1カメラオブジェクトにより撮像された3次元モデルを描画可能な第1キャンバス領域を生成する機能要素である。第1キャンバス領域は、メイン要素に表示する対象の3次元モデルを描画可能な領域である。さらに、設定部43は、第2カメラオブジェクトにより撮像された3次元モデルを描画可能な複数の視点それぞれに対して第2キャンバス領域を生成する機能要素である。すなわち、設定部43は、複数の第2キャンバス領域を生成する。各第2キャンバス領域は、サムネイル画像に表示する対象の3次元モデルを描画可能な領域である。第1キャンバス領域および複数の第2キャンバス領域は、3次元モデルの情報をカメラオブジェクトによる撮像によって2次元の画像情報に変更したときの当該2次元の画像情報を描画可能な領域である。各キャンバス領域のサイズは、例えば、予め設定されており、サーバ30に記憶されている。
【0036】
画像描画部44は、視点情報に基づいて複数の視点のうち1つの視点に第1カメラオブジェクトを移動させ、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを第1キャンバス領域に描画する機能要素である。第1カメラオブジェクトが移動する視点は、例えば、最も新しく登録された視点に設定される。なお、第1カメラオブジェクトが移動する視点は、複数の視点のうちの任意の視点であってもよく、登録されていない3次元モデル内の位置であってもよい。以下、当該視点を第1視点と記載する場合がある。
【0037】
画像描画部44は、第1視点に対応する視点情報に基づいて、3次元モデル内の視点に第1カメラオブジェクトを移動させる。画像描画部44は、例えば、第1カメラオブジェクトの撮像領域内に注目点が含まれるように第1カメラオブジェクトの向きを設定する。画像描画部44は、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある、注目点を含む3次元モデルを第1キャンバス領域に描画する。なお、入力受付部41が受け付けたユーザの入力操作に応答して、第1カメラオブジェクトの位置及び向きは都度変更され得る。このとき、画像描画部44は、例えば、第1カメラオブジェクトの撮像領域内に注目点が含まれなくてもよい。
【0038】
画像描画部44は、視点情報に基づいて複数の視点のそれぞれに第2カメラオブジェクトを移動させ、第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを複数の視点それぞれに対して、それぞれの第2キャンバス領域に描画する機能要素である。以下、第2カメラオブジェクトが移動する視点を第2視点と記載する場合がある。
【0039】
画像描画部44は、第2視点に対応する視点情報に基づいて、3次元モデル内の視点に第2カメラオブジェクトを移動させる。画像描画部44は、第2カメラオブジェクトの撮像領域内に注目点が含まれるように第2カメラオブジェクトの向きを設定する。画像描画部44は、第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある、注目点を含む3次元モデルをそれぞれの第2キャンバス領域に描画する。第2キャンバス領域への3次元モデルの描画が完了した後、画像描画部44は、複数の第2視点のうち、第2キャンバス領域への3次元モデルの描画が完了していない第2視点に第2カメラオブジェクトを移動させる。
【0040】
画像生成部45は、各第2キャンバス領域に描画された3次元モデルを表示するサムネイル画像を生成する機能要素である。画像生成部45は、複数の視点それぞれに対してサムネイル画像を生成する。すなわち、画像生成部45は、1つの3次元モデルに対して複数のサムネイル画像を生成する。1つの視点に対して、1つのサムネイル画像が生成される。1つのサムネイル画像は、対応する1つの視点から見える3次元モデルを表示する。画像生成部45は、生成した各サムネイル画像をサーバ30に記憶させる。
【0041】
表示制御部46は、ユーザ端末10上の支援画面を制御する機能要素である。表示制御部46は、入力受付部41から入力された操作信号に基づいて、モデルデータベース20およびサーバ30の少なくとも一方にアクセスして物件情報、視点情報およびサムネイル画像の少なくとも1つを取得し、取得した情報に基づいて支援画面を制御する。一例では、表示制御部46は、当該取得した情報を設定部43および画像描画部44に適用させる。表示制御部46は、画像描画部44により描画された第1キャンバス領域の3次元モデルと、画像生成部45により生成されたサムネイル画像とを取得し、取得した情報に基づいて支援画面を制御する。
【0042】
具体的には、特定の建築物に対する観覧がユーザにより希望されるとき、特定の物件情報を照会するための第2照会情報がユーザ端末10に入力される。第2照会情報が或るユーザ端末10から入力された場合には、表示制御部46はその第2照会情報に対応する物件情報をモデルデータベース20から取得する。表示制御部46は、その物件情報で示される建築物の3次元モデルを、画像描画部44に送る。表示制御部46は、その物件情報に関連付けられた視点情報をサーバ30から取得する。表示制御部46は、その視点情報を、設定部43および画像描画部44に送る。
【0043】
未だサムネイル画像が生成されていない新たな建築物が選択された場合には、表示制御部46は、画像描画部44により第1キャンバス領域に描画された3次元モデルをユーザ端末10上の画面に表示する。当該画面に表示された要素がメイン要素である。
【0044】
支援画面を表示しているユーザ端末10において、既にサムネイル画像が生成されている建築物が選択された場合には、表示制御部46はサーバ30からその建築物に対応するサムネイル画像を取得し、そのサムネイル画像の一覧をユーザ端末10上の画面に表示する。表示制御部46は、サムネイル画像がメイン要素より小さくなるように一覧内に表示する。また、表示制御部46は、サムネイル画像の一覧には、メイン要素と同一の画像を表示しないよう制御する。例えば、表示制御部46は、一覧において、メイン要素を示す視点に近い視点のサムネイル画像を順に表示する。
【0045】
図2は、管理装置40の一般的なハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、例えば、管理装置40は、物理的構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、入力装置105、および出力装置106を備える。
【0046】
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーション・プログラムを実行する。主記憶部102は、例えばROMおよびRAMで構成される。補助記憶部103は、例えばハードディスクまたはフラッシュメモリで構成され、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶する。補助記憶部103は、管理装置40で上記の各機能要素を実現するための情報処理プログラムPを記憶する。通信制御部104は、例えば無線通信モジュールで構成される。入力装置105は、例えばキーボード、マウス、またはタッチパネルで構成される。出力装置106は、例えばモニタおよびスピーカで構成される。
【0047】
管理装置40の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に情報処理プログラムPを読み込ませてプロセッサ101にその情報処理プログラムPを実行させることで実現される。情報処理プログラムPは入力受付部41、登録制御部42、設定部43、画像描画部44、画像生成部45、および、表示制御部46を実現するためのコードを含む。プロセッサ101は情報処理プログラムPに従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理によりユーザ端末10の各機能要素が実現される。処理に必要なデータまたはデータベースは、主記憶部102または補助記憶部103内に格納されてもよい。
【0048】
情報処理プログラムPは、例えば、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、情報処理プログラムPは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供された情報処理プログラムPは補助記憶部103に格納される。
【0049】
管理装置40は、モデルデータベース20に物件情報を格納するコンピュータであってもよい。例えば、管理装置40は通信ネットワーク50を介してモデルデータベース20にアクセスして最新の物件情報をモデルデータベース20に格納し、これにより物件情報を新規登録するかまたは更新する。
【0050】
次に、ユーザ端末10に表示される登録画面を説明する。上述の通り、登録画面は、少なくともサムネイル画像の描画および生成に必要な視点を登録するための画面である。登録画面は、少なくとも登録フォームを含む。例えば、登録画面は、第1照会情報に対応する物件情報で示される3次元モデルを含む。ユーザによる視点情報の入力に応答して、登録画面は、その視点情報を示す欄を更に含む。
【0051】
図3は登録画面の一例を示す図である。登録画面60は3次元モデル2および登録フォーム61を含む。登録制御部42は、ユーザ端末10におけるドラッグ、スクロールなどの入力操作に応答して、3次元モデル2に対するユーザの視点を変更する。この機能により、ユーザは3次元モデル2内を疑似的に移動して、建築物の任意の部分を任意の位置および角度から視認することができる。
【0052】
登録フォーム61は、視点情報を登録するためのユーザ・インタフェースである。
図3の例では、登録フォーム61は、第1登録ボタン62、第2登録ボタン63、および登録済み視点欄64を含む。
【0053】
第1登録ボタン62は、建築物に対して視点を登録するためのユーザ・インタフェースである。第1登録ボタン62がユーザにより操作されることに応答して登録欄65が新たに表示される。
【0054】
登録欄65は、名前入力欄66、位置情報を入力する位置入力欄67、画角入力欄68および登録ボタン69を含む。名前入力欄66は、視点の名前の入力を受け付けるユーザ・インタフェースである。ユーザは、例えば、視点の名前を文字情報として名前入力欄66に入力する。位置入力欄67は、位置情報の入力を受け付けるユーザ・インタフェースである。ユーザは、例えば、位置情報に含まれる座標などを文字情報として位置入力欄67に入力する。画角入力欄68は、画角情報の入力を受け付けるユーザ・インタフェースである。ユーザは、例えば、画角情報に含まれる角度などを文字情報として画角入力欄68に入力する。なお、画角入力欄68は、既に登録されている視点に関連付けられた画角を予め表示し、ユーザによる入力を不要としてもよい。登録ボタン69は、視点の名前、位置情報および画角情報を支援画面上に反映させるための登録操作を受け付けるユーザ・インタフェースである。登録欄65がユーザにより操作されることで、登録画面60上に視点アイコン70が表示される。視点アイコン70は、例えば、ユーザが位置入力欄67に入力した位置に配置される。
【0055】
第2登録ボタン63は、建築物に対して視点を登録するためのユーザ・インタフェースである。第2登録ボタン63がユーザにより操作されることに応答して、登録画面60に示される3次元モデル2に対するユーザの視点を、視点情報として登録する。具体的には、第2登録ボタン63がユーザにより操作されることに応答して登録欄65が新たに表示される。このとき、位置入力欄67は、ユーザの視点に関する位置情報を予め表示している。第2登録ボタン63を操作した後、名前入力欄66、画角入力欄68および登録ボタン69に対する操作が受け付けられることで視点情報が登録される。
【0056】
ユーザ端末10上で登録ボタン69が操作されたことに応答して、入力受付部41は入力された視点情報を受信する。登録制御部42は、視点情報を受け付けたことに応答して視点情報が適切な情報か否かを判定した上で視点情報を登録する。例えば、登録制御部42は、視点情報に含まれる位置情報が、3次元モデル2内に含まれる位置か否かを判定する。登録制御部42は、適切な情報と判定された視点情報を物件情報と関連付けてサーバ30に格納する。
【0057】
登録済み視点欄64は、サーバ30に保存された視点情報の一覧を表示し、視点に関する情報を閲覧するためのユーザ・インタフェースである。登録済み視点欄64は、例えば、第1照会情報に対応する物件情報に関連付けられた視点情報をサーバ30から取得する。登録済み視点欄64は、例えば、視点の名前、表示順の繰り上げボタン71、表示順の繰り下げボタン72、および、視点移動ボタン73を視点ごとに表示する。繰り上げボタン71は、登録されている視点について、登録済み視点欄64、および、支援画面のサムネイル画像の一覧における表示順を早めにするためのユーザ・インタフェースである。或る視点に対応する繰り上げボタン71がユーザにより操作されることに応答して、登録済み視点欄64、および、支援画面のサムネイル画像の一覧における当該視点の表示順が早くなる。表示順が早くなるとは、
図3に示す例では、登録済み視点欄64において上の方に表示されることを含む。
【0058】
繰り下げボタン72は、登録されている視点について、登録済み視点欄64、および、支援画面のサムネイル画像の一覧における表示順を遅めにするためのユーザ・インタフェースである。或る視点に対応する繰り下げボタン72がユーザにより操作されることに応答して、登録済み視点欄64、および、支援画面のサムネイル画像の一覧における当該視点の表示順が遅くなる。表示順が遅くなるとは、
図3に示す例では、登録済み視点欄64において下の方に表示されることを含む。
【0059】
視点移動ボタン73は、3次元モデル2に対するユーザの視点を登録されている視点に変更するためのユーザ・インタフェースである。或る視点に対応する視点移動ボタン73がユーザにより操作されることに応答して、当該視点にユーザの視点を移動させる。ユーザの視点の移動により、登録画面60において、移動後の視点から見える3次元モデル2が表示される。
【0060】
次に、ユーザ端末10に表示される支援画面を説明する。上述の通り、支援画面は、メイン要素およびサムネイル画像の一覧を表示するための画面である。支援画面は、第2照会情報に対応する物件情報で示される3次元モデルを描画したメイン要素と、当該3次元モデルに対応して生成されたサムネイル画像の一覧とを含む。
【0061】
図4は支援画面の一例を示す図である。支援画面80はサムネイル画像の一覧要素81を含む。
図4に示す例では、支援画面80は、メイン要素84を含む。表示制御部46は、画像描画部44により描画されたメイン要素84を支援画面80に表示する。メイン要素84は、画像描画部44において、予め設定された第1視点に移動した第1カメラオブジェクトにより撮像され、第1キャンバス領域に描画された3次元モデル2である。表示制御部46は、ユーザ端末10におけるドラッグ、スクロールなどの入力操作に応答して、3次元モデル2に対するユーザの視点を変更する。このとき、画像描画部44は、ユーザ端末10におけるドラッグ、スクロールなどの入力操作に応答して、第1カメラオブジェクトにより3次元モデルを撮像し、第1キャンバス領域に当該3次元モデルを描画する。表示制御部46は、新たに画像描画部44により描画された3次元モデル2の画像をメイン要素84として支援画面80に表示する。この機能により、ユーザは3次元モデル2内を疑似的に移動して、建築物の任意の部分を任意の位置および角度から視認することができる。
【0062】
一覧要素81は、各視点のサムネイル画像を表示し、各視点に移動可能なユーザ・インタフェースである。一覧要素81は、サムネイル画像83の一覧を表示する。
図4の例では、一覧要素81は、表示順、視点の名前、および、サムネイル表示枠82を含む登録情報を複数の視点それぞれに対応して表示する。表示制御部46は、ユーザ端末10におけるドラッグ、スクロールなどの入力操作に応答して、各視点の登録情報を表示する。
【0063】
サムネイル表示枠82は、視点の数だけ設けられ、画像生成部45により生成されたサムネイル画像83を表示する欄である。各サムネイル画像83は、画像描画部44において、第2視点のそれぞれに移動した第2カメラオブジェクトにより撮像され、第2キャンバス領域に描画された3次元モデル2を表示するように、画像生成部45において生成された画像である。サムネイル表示枠82は、3次元モデル2に対するユーザの視点をサムネイル画像83が表示されている視点に変更するためのユーザ・インタフェースでもある。或る視点に対応するサムネイル表示枠82がユーザにより操作されることに応答して、当該視点にユーザの視点を移動させる。ユーザの視点の移動により、支援画面80において、移動後の視点から見える3次元モデル2が表示される。
【0064】
[システムの動作]
図5、
図6および
図7を参照しながら、管理装置40の動作を説明するとともに本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図5、
図6および
図7は、実施形態に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。まず、
図5を参照しながら、或る一つのユーザ端末10上における登録画面の制御を説明する。管理装置40が当該登録画面の制御を行うことで、ユーザ端末10上の操作に応答して物件情報に対応する複数の視点に関する視点情報を登録できる。
【0065】
ステップS1では、登録制御部42が、3次元モデル2を含む登録画面をユーザ端末10上に表示させる。入力受付部41が外部APIを用いてユーザ端末10から第1照会情報を受信したことに応答して、登録制御部42はその第1照会情報に該当する物件情報をモデルデータベース20から読み出し、その物件情報で示される3次元モデル2を含む登録画面をユーザ端末10上に表示させる。例えば、登録制御部42は、設定部43および画像描画部44の機能と同様の機能によって登録画面をユーザ端末10上に表示させる。
【0066】
ステップS3では、入力受付部41が、登録画面上に表示された登録欄65に対する視点情報を入力するための操作を受け付ける。一例では、登録欄65内の名前入力欄66、位置入力欄67および画角入力欄68に各情報が入力された後、登録ボタン69が押下されたことに応答して、登録制御部42は、入力受付部41により受け付けられた操作に含まれる視点情報を取得する。
【0067】
ステップS5において、登録制御部42が、取得した視点情報中の位置情報に含まれる位置が3次元モデル内にあるか否かを判定する。ステップS5において、取得した視点情報中の位置情報に含まれる位置が3次元モデル内にある場合には(ステップS5において「YES」)、処理はステップS7に進む。
【0068】
ステップS7では、登録制御部42が視点情報を登録する。一例では、登録制御部42は、視点情報を物件情報に関連付けてサーバ30に記憶させる。
【0069】
ステップS9では、登録制御部42が、登録された視点情報を登録画面60上に表示する。一例では、登録制御部42は、登録画面60上に視点アイコン70を表示させ、登録済み視点欄64上に視点情報に含まれる視点の名前を表示させる。ステップS9において、視点情報を登録画面上に表示した場合、処理はステップS11に進む。
【0070】
ステップS5において、取得した視点情報中の位置情報に含まれる位置が3次元モデル内にない場合には(ステップS5において「NO」)、処理はステップS11に進む。
【0071】
ステップS11に示すように、管理装置40は登録画面60が終了するまで(例えば、ユーザ端末10において登録画面が閉じられるまで)、ステップS3以降の処理を繰り返す。例えば、管理装置40は、別の視点に関する視点情報を入力するための操作に応答して、登録画面の制御を行う。
【0072】
次に
図6を参照しながら、或る一つのユーザ端末10上における支援画面80の制御を説明する。
図6に示す支援画面の制御は、支援画面80のメイン要素84の表示制御である。
【0073】
ステップS21では、表示制御部46が、3次元モデル2および第1視点の視点情報を取得する。入力受付部41が外部APIを用いてユーザ端末10から第2照会情報を受信したことに応答して、表示制御部46はその第2照会情報に該当する物件情報をモデルデータベース20から読み出し、その物件情報で示される3次元モデル2を取得する。また、表示制御部46は、取得した物件情報に対応する第1視点の視点情報をサーバ30から読み出し、当該視点情報を取得する。
【0074】
ステップS23では、設定部43が第1カメラオブジェクトを生成する。設定部43は、表示制御部46により取得された視点情報の画角情報に基づいてカメラオブジェクトの撮像領域を設定する。
【0075】
ステップS25では、画像描画部44が、第1視点に第1カメラオブジェクトを移動させる。画像描画部44は、表示制御部46により取得された第1視点の視点情報に基づいて、3次元モデル2内の第1視点の位置に第1カメラオブジェクトを移動させる。
【0076】
ステップS27では、設定部43が第1キャンバス領域を生成する。一例では、設定部43は、サーバ30に記憶されているキャンバス領域のサイズに基づいて、第1キャンバス領域を設定する。
【0077】
ステップS29では、画像描画部44が、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを第1キャンバス領域に描画する。一例では、画像描画部44は、第1カメラオブジェクトの撮像領域内に注目点が含まれるように第1カメラオブジェクトの向きを設定する。画像描画部44は、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある、注目点を含む3次元モデルを第1キャンバス領域に描画する。
【0078】
ステップS31では、表示制御部46が、第1キャンバス領域に描画された3次元モデル2をメイン要素84として支援画面80上に表示する。一例では、表示制御部46は、ユーザ端末10上の支援画面80上にメイン要素84を表示させる。
【0079】
ステップS33に示すように、管理装置40は登録画面60が終了するまで(例えば、ユーザ端末10において登録画面が閉じられるまで)、ステップS21以降の処理を繰り返す。例えば、管理装置40は、ユーザの操作に応答して、新たな第1視点に移動する場合、上述の支援画面の制御を行う。
【0080】
次に
図7を参照しながら、或る一つのユーザ端末10上における支援画面80の制御を説明する。
図7に示す支援画面80の制御は、サムネイル画像83の一覧要素81の表示制御である。
図7に示す支援画面80のサムネイル画像83に関する制御は、
図6に示す支援画面80のメイン要素84に関する制御と同時に行われうる。一例では、
図7に示す支援画面80のサムネイル画像83に関する制御は、
図6に示す支援画面80のメイン要素84に関する制御のバックグラウンドで行われる。
【0081】
ステップS41では、表示制御部46が、3次元モデル2および登録された視点情報を取得する。入力受付部41が外部APIを用いてユーザ端末10から第2照会情報を受信したことに応答して、表示制御部46はその第2照会情報に該当する物件情報をモデルデータベース20から読み出し、その物件情報で示される3次元モデル2を取得する。また、表示制御部46は、取得した物件情報に対応する登録された視点情報をサーバ30から読み出し、当該視点情報を取得する。
【0082】
ステップS43において、表示制御部46が、登録されたすべての視点についてサムネイル画像が生成されているか否かを判定する。ステップS43において、登録されたすべての視点についてサムネイル画像が生成されていない場合には(ステップS43において「NO」)、処理はステップS45に進む。
【0083】
ステップS45では、設定部43が第2カメラオブジェクトを生成する。設定部43は、表示制御部46により取得された視点情報の画角情報に基づいて第2カメラオブジェクトの撮像領域を設定する。
【0084】
ステップS47では、画像描画部44が、第2視点に第2カメラオブジェクトを移動させる。当該第2視点は、当該第2視点に対応するサムネイル画像83が生成されていない視点である。すなわち、第2視点は、第2カメラオブジェクトが移動していない視点である。画像描画部44は、表示制御部46により取得された第2視点の視点情報に基づいて、3次元モデル2内の第2視点の位置に第2カメラオブジェクトを移動させる。ステップS47が繰り返されることで、画像描画部44は、複数の視点それぞれに対して第2カメラオブジェクトを移動させる。
【0085】
ステップS49では、設定部43が第2キャンバス領域を生成する。一例では、設定部43は、サーバ30に記憶されているキャンバス領域のサイズに基づいて、第2視点に対する第2キャンバス領域を設定する。
【0086】
ステップS51では、画像描画部44が第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを第2キャンバス領域に描画する。一例では、画像描画部44は、第2カメラオブジェクトの撮像領域内に注目点が含まれるように第2カメラオブジェクトの向きを設定する。画像描画部44は、第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある、注目点を含む3次元モデルを第2キャンバス領域に描画する。
【0087】
ステップS53では、画像生成部45が第2キャンバス領域に描画された3次元モデル2を表示するサムネイル画像83を生成する。一例では、画像生成部45がサムネイル画像83として、JPEG、PNGなどの形式のファイルを生成する。
【0088】
ステップS55では、画像生成部45が生成したサムネイル画像83をサーバ30に記憶する。ステップS55が終了すると、登録されたすべての視点についてサムネイル画像83が生成されるまでステップS43の以降の処理を繰り返す。
【0089】
ステップS43において、登録されたすべての視点についてサムネイル画像が生成されている場合には(ステップS43において「YES」)、処理はステップS57に進む。
【0090】
ステップS57では、表示制御部46が、サムネイル画像83の一覧要素81を支援画面80上に表示する。一例では、表示制御部46は、サーバ30から各視点に対する視点情報およびサムネイル画像83を取得する。表示制御部46は、ユーザ端末10上の支援画面80上において、一覧要素81内の登録情報を表示させる。表示制御部46は、サムネイル表示枠82内にサムネイル画像83を表示させる。これにより、一覧要素81内には、複数の視点それぞれに対するサムネイル画像83が表示される。表示制御部46は、メイン要素84に重畳させて一覧要素81を表示させる。
【0091】
ステップS59に示すように、管理装置40は支援画面80が終了するまで(例えば、ユーザ端末10において支援画面が閉じられるまで)、ステップS57以降の処理を繰り返す。
【0092】
[効果]
以上説明したように、本開示の一形態に係る情報処理システムは、撮像領域が設定された第1カメラオブジェクトと、3次元モデルを描画可能な第1キャンバス領域とを生成し、視点情報に基づいて複数の視点のうち1つの視点に第1カメラオブジェクトを移動させ、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを第1キャンバス領域に描画し、当該第1キャンバス領域に描画された3次元モデルを表示装置上の画面に表示する。
【0093】
本開示の一形態に係る情報処理方法は、少なくとも1つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点それぞれに対して生成するステップと、を含む。
【0094】
本開示の一形態に係る情報処理プログラムは、建築物の3次元モデルと、3次元モデルにおける建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、3次元モデルを表示するサムネイル画像を視点情報に基づいて複数の視点それぞれに対して生成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0095】
このような形態によれば、3次元モデルを表示するサムネイル画像を複数の視点それぞれに対して容易に生成できる。情報処理システム1は、建築物などの空間の情報を閲覧するユーザに対して、複数の視点それぞれに対するサムネイル画像83を参照可能に表示することで、容易に3次元モデル内で閲覧したい位置の画像をユーザに把握させることができる。また、サムネイル画像83(サムネイル表示枠82)に対してクリックなどのユーザ操作がなされた場合に、当該サムネイル画像83を撮像した第2視点に第1視点を移動させることができる。これにより、情報処理システム1は、閲覧したい位置の情報をユーザに適切に提供することができる。
【0096】
建築物内の観覧など、閲覧する際には、建築物内の複数の視点それぞれに対して建築物の見え(様子)が必要となる場合がある。例えば、特許文献1に記載されているような従来技術では、ユーザが設定した1つの視点から見える3次元モデルが画面上に表示されるに留まるため、複数の視点それぞれに対して3次元モデルの見えを確認することは難しい。また、従来技術では、3次元モデルの見えを確認するための画像を生成する場合には、ユーザが、各視点にカメラオブジェクトを移動させるよう操作してサムネイル画像を生成する必要があり、工数がかかるおそれがある。
【0097】
一方で情報処理システム1は、複数の視点それぞれに対するサムネイル画像を手動で取得する場合と比較して、複数の視点それぞれに対するサムネイル画像を容易に生成できる。
【0098】
別の形態に係る情報処理システムでは、視点情報は、3次元モデルに対する視点の位置に関する位置情報、および、3次元モデルに対する画角に関する画角情報を含み、外部APIを用いて登録されてもよい。この場合には、情報処理システムの管理者および3次元モデルの設計者だけでなく、当該3次元モデルで表された建築物の利用者を含むユーザが容易に視点情報を登録することができる。
【0099】
別の形態に係る情報処理システムでは、少なくとも1つのプロセッサは、撮像領域が設定された第1カメラオブジェクトと、3次元モデルを描画可能な第1キャンバス領域とを生成し、視点情報に基づいて複数の視点のうち1つの視点に第1カメラオブジェクトを移動させ、第1カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを第1キャンバス領域に描画し、当該第1キャンバス領域に描画された3次元モデルを表示装置上の画面に表示してもよい。このように第1キャンバス領域に描画された3次元モデルを表示装置上に表示して、ユーザの3次元モデルの閲覧を実現しつつ、複数のサムネイル画像を生成することができる。
【0100】
別の形態に係る情報処理システムは、少なくとも1つのプロセッサは、撮像領域が設定された第2カメラオブジェクトと、3次元モデルを描画可能な複数の視点それぞれに対する第2キャンバス領域とを生成し、視点情報に基づいて複数の視点のそれぞれに第2カメラオブジェクトを移動させ、第2カメラオブジェクトの撮像領域内にある3次元モデルを複数の視点それぞれに対してそれぞれの第2キャンバス領域に描画し、当該第2キャンバス領域に描画された3次元モデルを表示するサムネイル画像を生成させてもよい。このような形態によれば、複数の視点それぞれの視点情報に応じて、当該複数の視点それぞれに対するサムネイル画像を容易に生成できる。
【0101】
別の形態に係る情報処理システムでは、少なくとも1つのプロセッサは、複数の視点それぞれに対して生成されたサムネイル画像の一覧を表示装置上の画面に表示してもよい。このようにサムネイル画像の一覧(一覧)が表示されることで、ユーザに対して複数の視点それぞれのサムネイル画像を閲覧させることができる。
【0102】
別の形態に係る情報処理システムでは、少なくとも1つのプロセッサは、数の視点のそれぞれから見える3次元モデルに対する少なくとも1つの注目点に関する注目点情報を取得し、少なくとも1つの注目点を含むサムネイル画像を、視点情報および注目点情報に基づいて複数の視点それぞれに対して生成してもよい。このように少なくとも1つの注目点を含むサムネイル画像が生成されることで、ユーザに各視点からの見えを容易に確認させることができる。例えば、建築物が音楽イベント会場である場合、出演者が登壇するであろうステージの位置を注目点として設定することで、会場の各座席(各視点)からの出演者(注目点)の見えを考慮したサムネイル画像を生成できる。
【0103】
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0104】
変形例に係る情報処理システムでは、少なくとも1つのプロセッサは、3次元モデルに基づいて複数の視点のそれぞれにおける水平方向に対する傾斜角度を算出し、傾斜角度に基づいて、3次元モデルに対する上下方向の画角を設定し、当該画角に基づいて、サムネイル画像を生成してもよい。この場合、3次元モデル内の視点の傾斜に応じて画角が設定されるため、実際に建築物の当該視点に対応する位置にユーザが位置した場合の見え方に近づけることができる。なお、登録制御部42は、登録画面60において、画角入力欄68における3次元モデルに対する上下方向の画角をユーザに入力させなくてもよい。すなわち、入力受付部41は、ユーザによる3次元モデルに対する上下方向の画角の入力を受け付けなくてもよい。
【0105】
視点情報の登録において、ステップS7は、ステップS11の後に実行され、ステップS5において視点情報中の視点の位置が3次元モデル内であると判定された視点に対応する視点情報をまとめて登録してもよい。視点情報の登録において、3次元モデル2を登録画面60上に表示しなくてもよい。この場合、登録フォーム61のみが登録画面60上に表示されてもよい。登録フォーム61には、少なくとも位置入力欄67のみが表示されていてもよい。
【0106】
物件情報は、注目点情報を含まなくてもよい。この場合、登録制御部42は、視点情報と共に注目点情報を登録可能な登録フォーム61を含む登録画面60をユーザ端末10上に表示してもよい。これにより、管理者だけでなく管理者以外のユーザも注目点を適宜設定することができ、利便性が向上する。また、登録画面60は、第1カメラオブジェクトにより撮像され、第1キャンバス領域に描画されたメイン要素を、3次元モデルを表示する画像として表示してもよい。
【0107】
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[形態1]~[形態9]に記載する。
【0108】
[形態1]
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得し、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成する、
情報処理システム。
[形態2]
前記視点情報は、前記3次元モデルに対する視点の位置に関する位置情報、および、前記3次元モデルに対する画角に関する画角情報を含み、外部APIを用いて登録される、[形態1]に記載の情報処理システム。
[形態3]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
撮像領域が設定された第1カメラオブジェクトと、前記3次元モデルを描画可能な第1キャンバス領域とを生成し、
前記視点情報に基づいて前記複数の視点のうち1つの視点に前記第1カメラオブジェクトを移動させ、
前記第1カメラオブジェクトの前記撮像領域内にある前記3次元モデルを前記第1キャンバス領域に描画し、当該第1キャンバス領域に描画された前記3次元モデルを表示装置上の画面に表示する、
[形態1]又は[形態2]に記載の情報処理システム。
[形態4]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
撮像領域が設定された第2カメラオブジェクトと、前記3次元モデルを描画可能な前記複数の視点それぞれに対する第2キャンバス領域とを生成し、
前記視点情報に基づいて前記複数の視点のそれぞれに前記第2カメラオブジェクトを移動させ、
前記第2カメラオブジェクトの前記撮像領域内にある前記3次元モデルを前記複数の視点それぞれに対してそれぞれの前記第2キャンバス領域に描画し、当該第2キャンバス領域に描画された前記3次元モデルを表示する前記サムネイル画像を生成する、
[形態1]~[形態3]の何れか一項に記載の情報処理システム。
[形態5]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の視点それぞれに対して生成された前記サムネイル画像の一覧を表示装置上の画面に表示する、[形態1]~[形態4]の何れか一項に記載の情報処理システム。
[形態6]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数の視点のそれぞれから見える前記3次元モデルに対する少なくとも1つの注目点に関する注目点情報を取得し、
前記少なくとも1つの注目点を含む前記サムネイル画像を、前記視点情報および前記注目点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成する、
[形態1]~[形態5]の何れか一項に記載の情報処理システム。
[形態7]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記3次元モデルに基づいて前記複数の視点のそれぞれにおける水平方向に対する傾斜角度を算出し、
前記傾斜角度に基づいて、前記3次元モデルに対する上下方向の画角を設定し、
当該画角に基づいて、前記サムネイル画像を生成する、
[形態1]~[形態6]の何れか一項に記載の情報処理システム。
[形態8]
少なくとも1つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成するステップと、
を含む、情報処理方法。
[形態9]
建築物の3次元モデルと、前記3次元モデルにおける前記建築物を見る位置を示す複数の視点に関する視点情報とを取得するステップと、
前記3次元モデルを表示するサムネイル画像を前記視点情報に基づいて前記複数の視点それぞれに対して生成するステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0109】
1…情報処理システム、2…3次元モデル、10…ユーザ端末、20…モデルデータベース、30…サーバ、40…管理装置、41…入力受付部、42…登録制御部、43…設定部、44…画像描画部、45…画像生成部、46…表示制御部、50…通信ネットワーク、83…サムネイル画像、P…情報処理プログラム。