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特開2024-142727情報処理プログラム、情報処理方法、及び、情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142727
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法、及び、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/86 20140101AFI20241003BHJP
   A63F 13/5375 20140101ALI20241003BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20241003BHJP
【FI】
A63F13/86
A63F13/5375
A63F13/80 D
A63F13/80 A
A63F13/80 C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055024
(22)【出願日】2023-03-30
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】521199764
【氏名又は名称】株式会社fingger
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】吉江 直人
(72)【発明者】
【氏名】谷内 義人
(72)【発明者】
【氏名】小泉 健
(72)【発明者】
【氏名】清水 夏生
(72)【発明者】
【氏名】神谷 純一
(72)【発明者】
【氏名】富井 悠人
(72)【発明者】
【氏名】柳沢 崇史
(72)【発明者】
【氏名】大城 将之
(72)【発明者】
【氏名】上原 優一
(57)【要約】
【課題】配信者が配信者画面と視聴者画面との相違を識別可能にするための情報処理技術を提供すること。
【解決手段】コンピュータを、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得部と、情報に基づいて、特定領域を含む配信者画面を生成する生成部と、として機能させ、生成部は、配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に特定領域が含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する、プログラム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記特定領域を含む前記配信者画面を生成する生成部と、
として機能させ、
前記生成部は、前記配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に前記特定領域が含まれないことを、前記配信者が識別可能に前記配信者画面を生成する、
情報処理プログラム。
【請求項2】
前記配信者画面は、前記配信者と前記一又は複数の視聴者とが対戦するための対戦ゲームに関する画面を含み、
前記特定領域には、前記対戦ゲームの進行に影響を与えるための、前記配信者の一又は複数の次手候補が表示される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記一又は複数の視聴者端末から受け付けた前記対戦ゲームに関する第1入力を集計する入力集計部と、
集計された前記第1入力の結果に基づいて、前記対戦ゲームの進行について、前記配信者よりも前記一又は複数の視聴者が有利となるためのイベントを生成するイベント生成部と、としてさらに機能させる、
請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記入力集計部は、前記一又は複数の視聴者端末から受け付けた前記イベントの実行に関する第2入力を集計し、
前記コンピュータを、
集計された前記第2入力の結果に基づいて、前記イベントを実行するイベント実行部としてさらに機能させる、
請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記配信者画面は、前記一又は複数の視聴者が問題に対して回答するための回答ゲームに関する画面を含み、
前記特定領域には、前記回答ゲームの前記問題に対する回答が表示される、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを、
前記一又は複数の視聴者端末から受け付けた前記回答ゲームに関する第3入力に基づいて、前記回答ゲームの前記問題を生成する問題生成部と、
前記一又は複数の視聴者端末から受け付けた前記問題に対する回答に関する第4入力に基づいて、前記回答の正否を判断する正否判断部と、
としてさらに機能させる、
請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記回答ゲームに関する前記視聴者画面には、前記問題として前記配信者が前記配信者画面において入力した描画内容が表示される、
請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記配信者画面は、前記特定領域として、前記一又は複数の視聴者端末への配信内容について設定するための領域を含む、
請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得ステップと、
前記情報に基づいて、前記特定領域を含む前記配信者画面を生成する生成ステップと、を含み、
前記生成ステップは、前記配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に前記特定領域が含まれないことを、前記配信者が識別可能に前記配信者画面を生成する、
情報処理方法。
【請求項10】
配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記特定領域を含む前記配信者画面を生成する生成部と、を備え、
前記生成部は、前記配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に前記特定領域が含まれないことを、前記配信者が識別可能に前記配信者画面を生成する、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理方法、及び、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配信者である一のユーザがゲームをプレイしている内容を、視聴者である他のユーザに対して配信するために用いるゲーム配信システムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ゲーム装置が実行中のゲームの状況に関する情報を他のゲーム装置に対して配信中に、ユーザ同士が配信中のゲームに関するメッセージを交換する場合に、より利便性の向上したユーザインタフェースを提供することのできるゲーム配信システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-034792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているような従来の配信システムにおいては、配信者が操作する配信者端末において、配信者が確認する配信者画面が生成される。また、配信者端末において、複数の視聴者が操作する視聴者端末に配信され、複数の視聴者が確認可能な配信画面(視聴者画面)であって、生成された配信者画面の全てを含む視聴者画面が生成される。他方、生成される配信者画面のうち、視聴者に見せたくない、又は、見せるべきではない等の特定部分については視聴者画面に含まれないように視聴者画面が生成される等の場合には、配信者が、生成される配信者画面と視聴者画面との相違を識別可能にすることが好ましい。
【0006】
そこで、本発明のいくつかの態様はかかる事情に鑑みてなされたものであり、配信者が配信者画面と視聴者画面との相違を識別可能にするための情報処理技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得部と、情報に基づいて、特定領域を含む配信者画面を生成する生成部と、として機能させ、生成部は、配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に特定領域が含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得ステップと、情報に基づいて、特定領域を含む配信者画面を生成する生成ステップと、を含み、生成ステップは、配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に特定領域が含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する取得部と、情報に基づいて、特定領域を含む配信者画面を生成する生成部と、を備え、生成部は、配信者画面に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に特定領域が含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。
【0010】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、配信者が配信者画面と視聴者画面との相違を識別可能にするための情報処理技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成図(システム構成図)である。
図2】本発明の実施形態に係る情報処理サーバと、配信者端末及び視聴者端末との概略構成図(ブロック図)である。
図3】本発明の実施形態に係る配信者端末の機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報処理サーバの機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図5】本発明の実施形態に係る視聴者端末の機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図6】本発明の実施形態に係るゲーム進行処理の一例を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態に係る画面生成処理の一例を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る配信者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係る視聴者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係る視聴者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図11】本発明の実施形態に係る配信者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る配信者端末の機能的構成の一例を示す概略構成図である。
図13】本発明の実施形態に係る配信者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図14】本発明の実施形態に係る配信者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図15】本発明の実施形態に係る視聴者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
図16】本発明の実施形態に係る配信者端末の出力部の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。さらに、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成図(システム構成図)である。図1に示すように、情報処理システム100は、例示的に、情報処理サーバ1(情報処理装置)と、配信者が操作する配信者端末2と、配信者端末2から配信される各種情報を視聴する一又は複数の視聴者が操作するn台(nは、1以上の任意の整数値)の視聴者端末3と、ネットワークNとを含んで構成される。
【0015】
情報処理システム100は、いわゆるクライアント・サーバシステムである。情報処理システム100は、クライアントである配信者端末2及びn台の視聴者端末3と、情報処理サーバ1とがネットワークNを介して相互に通信を行うことにより実現される。
【0016】
情報処理サーバ1は、例えば、サーバ装置により実現される。また、配信者端末2及び視聴者端末3は、例えば、スマートフォンや、ゲーム機や、パーソナルコンピュータにより実現される。更に、ネットワークNは、例えば、インターネット、携帯電話網といったネットワーク、LAN(ocal rea etwork)、あるいはこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0017】
なお、図中には、n台の視聴者端末3として、視聴者端末3a及び視聴者端末3nを図示している。ただし、以下の説明において、これらn台の視聴者端末3を区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「視聴者端末3」と呼ぶ。また、図中の配信者端末2は、1台であるが複数台であってもよい。配信者端末2に関して、以下では、配信者端末2A、又は、配信者端末2Bと呼ぶ場合がある。これらを区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「配信者端末2」と呼ぶ。
【0018】
ここで、情報処理システム100の概要について説明する。例えば、情報処理システム100は、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す情報を取得する。情報処理システム100は、配信者に対して提示するための配信者画面を生成する。情報処理システム100は、配信者画面に基づいて生成される視聴者画面であって、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面に特定領域が視聴者画面に含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。
【0019】
このように、情報処理システム100は、配信者画面における特定領域が視聴者画面に含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。したがって、例えば、生成される配信者画面のうち、視聴者に見せたくない、又は、見せるべきではない等の特定部分については視聴者画面に含まれないように視聴者画面が生成される等の場合において、配信者が、生成される配信者画面と視聴者画面との相違を識別可能である。
【0020】
情報処理システム100は、上記したとおり、配信者が配信する情報を視聴者が視聴するためのシステムである。情報処理システム100は、例えば、配信者がプレイするゲームの内容を含む配信画面を視聴者が視聴するためのゲーム配信システムを含むが、これに限定されない。
【0021】
「ゲーム」は、例えば、配信者及び一又は複数の視聴者の双方がプレイするゲームを含む。配信者及び一又は複数の視聴者の双方がプレイするゲームは、例えば、配信者と一又は複数の視聴者とが対戦するための対戦ゲーム(「第1例」のゲーム)を含む。「第1例」のゲームは、例えば、配信者及び視聴者が対戦するための大富豪、又は、麻雀ゲームを含む。なお、配信者及び視聴者の双方がプレイするゲームは、対戦ゲームに限られず、両者が協力してプレイするためのゲーム等を含んでもよい。
【0022】
「ゲーム」は、例えば、一又は複数の視聴者が配信者から提示される問題に対して回答するための回答ゲーム(「第2例」のゲーム)を含む。第2例のゲームは、例えば、視聴者が、特定の問題に対応する、配信者がリアルタイムに描画するイラスト又は絵等を見て、その問題(回答)を当てるためのクイズゲームを含む。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバ1のハードウェアの構成と、配信者端末2及び視聴者端末3のハードウェアの構成とを示すブロック図である。なお、図中では、情報処理サーバ1のハードウェアに対応する符号には括弧を付すことなく記載し、配信者端末2及び視聴者端末3のハードウェアに対応する符号には括弧を付して記載する。
【0024】
情報処理サーバ1は、例示的に、CPU(entral rocessing nit)11と、ROM(ead nly emory)及びRAM(andom ccess emory)等からなるメモリ13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記録部18と、通信部19と、を備えている。なお、メモリ13は、フラッシュメモリ等のPROM(rogrammable ead nly emory)をさらに備えてもよい。
【0025】
CPU11は、メモリ13に記録されているプログラム、又は、記録部18からメモリ13にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0026】
メモリ13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11及びメモリ13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14には、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16と、出力部17と、記録部18と、通信部19と、が接続されている。
【0027】
入力部16は、各種ボタン、タッチパネル、又は、マイク等で構成され、情報処理サーバ1の管理者等の指示操作に応じて各種情報を入力する。なお、入力部16は、情報処理サーバ1の他の各部を収容する本体とは独立した、キーボードやマウス等の入力装置により実現してもよい。
【0028】
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成されており、画像データや音楽データを出力する。出力部17が出力した画像データや音楽データは、ディスプレイやスピーカ等から、画像や音楽としてプレイヤが認識可能に出力される。
【0029】
記録部18は、DRAM(ynamic andom ccess emory)等の半導体メモリで構成され、各種データを記録する。
【0030】
通信部19は、他の装置との間で行う通信を実現する。例えば、通信部19は、ネットワークNを介して、視聴者端末3との間で相互に通信を行う。
【0031】
なお、情報処理サーバ1には、不図示であるがドライブを必要に応じて適宜設けられる。ドライブには、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等から構成されるリムーバブルメディアが適宜装着される。リムーバブルメディアには、ゲーム実行するためのプログラムや、画像データ等の各種データが格納される。ドライブによってリムーバブルメディアから読み出されたプログラムや、画像データ等の各種のデータは、必要に応じて記録部18にインストールされる。
【0032】
次に、配信者端末2及び視聴者端末3のハードウェアの構成について説明をする。配信者端末2及び視聴者端末3は、図2に示すように、例示的に、CPU31と、メモリ33と、バス34と、入出力インターフェース35と、入力部36と、出力部37と、記録部38と、通信部39と、を備えている。これら各部は、上述の情報処理サーバ1が備える、符号のみが異なる同名の各部と同等の機能を有している。したがって、重複する説明を省略する。
【0033】
<配信者端末の機能的構成>
図3は、本発明の実施形態に係る配信者端末の機能的構成の一例を示すブロック図である。配信者端末2Aは、例示的に、ゲームの進行に関する処理を実行する情報処理部20と、情報処理部20の処理の実行に必要な情報及び実行結果に関する情報を記録する記録部38と、を備えて構成される。情報処理部20は、機能的に、操作受付部21と、ゲーム動作部22と、配信者画面生成部23(取得部及び生成部)と、配信者画面表示部24と、視聴者画面生成部25と、択生成部26と、入力集計部27と、択決定部28と、ゲーム進行部29と、イベント生成部51と、イベント実行部52と、を備える。
【0034】
操作受付部21と、ゲーム動作部22と、配信者画面生成部23と、配信者画面表示部24と、視聴者画面生成部25と、択生成部26と、入力集計部27と、択決定部28と、ゲーム進行部29と、イベント生成部51と、イベント実行部52とは、例えば、図2に示すメモリ33や記録部38に格納されているプログラムをCPU31が実行することにより実現することができる。
【0035】
操作受付部21は、配信者からゲームに関する操作を受け付ける。操作受付部21は、配信者による入力部36を用いたゲームに関する操作を受け付ける。操作受付部21は、受け付けた操作内容を、ゲーム動作部22に対して出力する。
【0036】
ゲーム動作部22は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部22は、記録部38に記録されたゲーム動作情報GOIに含まれるゲームソフトウェアと、図2に示す入力部36から入力された配信者の操作内容とに基づいてゲームを動作させる。ゲーム動作部22は、後述する視聴者コメントにさらに基づいてゲームを動作させてもよい。
【0037】
ゲーム動作部22は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GOIに含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を含む配信者画面を出力部37に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部22は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報GOIに含まれる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を出力部37から出力させるための制御処理を行ってもよい。
【0038】
配信者画面生成部23は、配信者に対して提示するための配信者画面を生成する。配信者画面生成部23は、配信者画面における特定領域(例えば、視聴者に見せたくない、又は、見せるべきではない等の特定部分)が視聴者画面に含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面を生成する。例えば、「特定領域」は、配信者に対応する一の配信者プレイヤと、二のコンピュータプレイヤ、及び、一又は複数の視聴者に対応する一の視聴者プレイヤの4プレイヤが対戦するための大富豪に関するゲームにおいて、配信者プレイヤが保有する一又は複数のカードを表示するための領域を含む。つまり、配信者が確認可能な配信者画面には、配信者プレイヤが保有する一又は複数のカードが表示されるが、視聴者が視聴可能な視聴者画面には、配信者プレイヤが保有する一又は複数のカードは表示されない。なお、例えば、「特定領域」には、配信者プレイヤの次手候補である一又は複数のカードが表示されてもよい。
【0039】
例えば、配信者画面生成部23は、記録部38に記録されている画面設定情報GSIを取得する。画面設定情報GSIは、配信者画面、及び、配信画面としての視聴者画面を生成するための各種設定情報を含む。
【0040】
画面設定情報GSIは、例えば、配信者画面における特定領域が視聴者画面に含まれないことを、配信者が識別可能な配信者画面を生成するための画面設定情報を含む。画面設定情報GSIは、例えば、配信者に対して提示するための配信者画面に特定領域が含まれることを示す画面設定情報を含む。画面設定情報GSIは、配信者画面に特定領域が含まれる場合、特定領域の表示形態に関する情報、例えば、特定領域の表示サイズ、又は、特定領域に表示される画像、テキスト、もしくは色に関する情報等を含む。配信者画面生成部23は、記録部38から画面設定情報GSIを取得し、配信者画面に特定領域を含める必要がある場合には、特定領域を含む配信者画面を生成する。
【0041】
画面設定情報GSIは、上記情報に限られず、例えば、配信者画面及び視聴者画面の画面サイズ、画面背景、及び、画面内における特殊効果等に関する情報を含んでもよい。また、配信者画面及び視聴者画面は、例えば、ゲームのプレイ開始画面、ゲーム進行中の画面、ゲーム進行中において複数の選択肢を含む画面、又は、ゲーム終了画面を含む。
【0042】
配信者画面表示部24は、配信者画面生成部23が生成した配信者画面を表示するための表示情報に基づいて、配信者画面を、図2に示す配信者端末2の出力部37に表示させる。配信者画面表示部24は、配信者画面に加え、視聴者画面を配信者端末2の出力部37に表示させてもよい。出力部37において、配信者画面及び視聴者画面の双方が出力されると、配信者は、自らが操作する配信者端末において出力される配信者画面の内容と、視聴者端末において出力される視聴者画面の内容とを配信前に予め確認することが可能である。
【0043】
視聴者画面生成部25は、配信者画面生成部23が生成した配信者画面に基づいて、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末に対して配信するための視聴者画面を生成する。例えば、視聴者画面生成部25は、配信者画面に特定領域が含まれる場合には、当該特定領域が視聴者画面には含まれないように視聴者画面を生成する。つまり、配信者画面に特定領域が含まれる場合には、配信者画面と視聴者画面とは共通しない。視聴者画面生成部25の上記のような機能は、後述する、動画編集ソフトウェアを含む所定のプログラムを実行することによって実現可能である。また、動画編集ソフトウェアを含む所定のプログラムは、情報処理サーバ1、及び、配信者端末2Aにインストールされるゲームプログラムとは独立したプログラムである。なお、上記の動画編集機能については、ゲームプログラムの一機能として備えていてもよい。
【0044】
なお、配信者画面に特定領域が含まれる場合には、特定領域が視聴者画面には含まれない限りにおいては、配信者画面の一部と、視聴者画面の少なくとも一部とが共通する内容を表示してもよい。また、視聴者画面生成部25は、配信者画面に特定領域が含まれない場合には、配信者画面と視聴者画面とが共通する内容を表示してもよい。
【0045】
択生成部26は、図1に示す配信者端末2、及び、一又は複数の視聴者端末3で表示するための複数の選択肢(択)であって、ゲームの進行に影響を与えるための複数の択を生成する。「ゲームの進行に影響を与えるための複数の択」とは、例えば、一のゲームの途中において一のゲームの進行にリアルタイムに影響を与えるための選択肢を含む。より具体的には、「ゲームの進行に影響を与えるための複数の択」は、上記した4プレイヤが対戦するための大富豪に関するゲームにおいて、視聴者プレイヤの次手候補としてのカード等に関する複数の選択肢を含む。また、「ゲームの進行に影響を与えるための複数の択」は、麻雀に関するゲームにおいて、捨牌として選択され得る複数の牌(選択肢)を含んでもよい。
【0046】
択生成部26は、図1に示す配信者端末2で表示する複数の選択肢(択)であって、ゲームの進行に影響を与えるための複数の択を生成してもよい。
【0047】
入力集計部27は、入力集計部27は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた一又は複数のコメントをゲームのプレイ中(例えば、視聴者プレイヤVのターン中)に集計する。また、入力集計部27は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた複数の択に対する投票をゲームのプレイ中に集計する。例えば、入力集計部27は、投票期間が終了すると、当該投票期間における、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた複数の択に対する投票結果をプレイ中に集計する。
【0048】
「投票期間」は任意であり、例えば10秒~300秒と設定される。「投票期間」は、ゲームの種類に応じて異なる期間が設定されてもよい。「投票期間」は、一のゲームにおいて一又は複数回設定されてもよい。
【0049】
「投票」は、「投票期間」において一の視聴者が一回投票することが許容される。なお、「投票」は、「投票期間」において一の視聴者が複数回投票することが許容されてもよい。「投票」はポイント制(1回投票につき1ポイント)で管理されるが、他の方式で管理されてもよい。
【0050】
択決定部28は、集計された投票の結果に基づいて、複数の択から特定の択を決定する。例えば、択決定部28は、複数の択ごとに、集計された投票の数(例えば投票ポイント)に基づいて特定の択を決定する。特定の択の決定手法は、任意であり、例えば、択決定部28は、より多くの投票ポイントを獲得した一の択を特定の択として決定する。択決定部28は、より少ない投票ポイントを獲得した一の択を特定の択として決定してもよい。「特定の択」は一つの択に限られず複数の択であってもよい。
【0051】
択決定部28は、配信者端末2で表示される複数の選択肢(択)であって、ゲームの進行に影響を与えるための複数の択に関する、配信者による選択操作(例えば、複数のカードから特定のカードを選択するための操作)に基づいて、特定の択を決定してもよい。
【0052】
ゲーム進行部29は、決定された特定の択に基づいて、ゲームを進行させる。例えば、上記した4プレイヤが対戦するための大富豪に関するゲームにおいては、決定された特定の択は、視聴者プレイヤの次手に対応するカードを含む。つまり、ゲーム進行部47は、大富豪に関するゲームにおいて、視聴者プレイヤに対して、決定された特定の択に対応する、視聴者プレイヤの次手としてのカードを提出させる(切らせる)。また、決定された特定の択は、配信者プレイヤの次手に対応するカードを含んでもよい。
【0053】
イベント生成部51は、ゲームの進行に関して影響を与えるイベントを生成する。例えば、イベント生成部51は、ゲームの進行について、配信者よりも一又は複数の視聴者が有利となるためのイベント(例えば、後述する、大富豪ゲームにおける「革命」、及び、麻雀ゲームにおける「二度ヅモ」)を生成する。
【0054】
例えば、イベント生成部51は、図1に示す一又は複数の視聴者端末3から受け付けた対戦ゲームに関するコメント入力(第1入力)の集計された結果に基づいて、対戦ゲームの進行について、配信者よりも一又は複数の視聴者が有利となるためのイベントを生成する。
【0055】
なお、イベント生成部51は、ゲームの進行について、配信者よりも一又は複数の視聴者が不利となるためのイベントを生成してもよい。イベント生成部51は、配信者、及び、一又は複数の視聴者の双方がゲームの進行に関して有利となるようなイベントを生成してもよいし、双方がゲームの進行に関して不利となるようなイベントを生成してもよい。
【0056】
イベント実行部52は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた、イベント生成部51が生成したイベントの実行に関するコメント入力(第2入力)の集計の結果に基づいて、当該イベントを実行する。
【0057】
記録部38は、例えば、上記したゲーム動作情報GOIと、択生成部26によってゲーム中に生成された複数の択に関する択情報SIと、上記した画面設定情報GSIとを記録する。
【0058】
<情報処理サーバの機能的構成>
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理サーバの機能的構成の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。図4に示すように、情報処理サーバ1は、例示的に、ゲームを動作させるための処理を実行する情報処理部40と、当該処理の実行に必要な情報を記録する記録部18と、を備えて構成される。
【0059】
情報処理部40は、機能的に、投票受付部41を含んで構成されている。なお、投票受付部41は、例えば、図2に示す情報処理サーバ1のメモリ13や記録部18に格納されているプログラムをCPU11が実行したりすることにより実現することができる。
【0060】
情報処理サーバ1は、図3に示す配信者端末2Aのゲーム動作部22、及び、視聴者端末3のゲーム動作部65が動作させるゲームの進行に必要な情報を管理する。例えば、情報処理サーバ1は、配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも一方においてゲームがプレイされる際に、ゲームの進行に必要な情報を配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも一方に提供する。
【0061】
情報処理サーバ1は、配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも一方において実行されるゲームの進捗に基づいて更新された情報を、配信者端末2及び視聴者端末3の少なくとも一方から任意のタイミングで取得し記録部18に記録する。
【0062】
記録部18は、ゲームに関するゲーム情報GIと、配信者に関する配信者情報DIと、一又は複数の視聴者に関する視聴者情報AIとを記録する。記録部18は、上記各情報を互いに関連づけて記録してもよい。ゲーム情報GIは、ゲーム動作情報GOIと同様にゲームの実行・進行に必要な情報を含む。ゲーム情報GIは、上記した第1例のゲーム、及び、第2例のゲームに関する情報を含む。配信者又は視聴者の選択に応じて、記録部18からゲーム情報GIが読みだされ、特定のゲームが実行されうる。
【0063】
配信者情報DIは、各種ゲームに配信者として参加するユーザに関するID、氏名等の識別情報と、当該配信者がプレイするゲーム内容とが関連づけて記録されている。視聴者情報AIは、各種ゲームに視聴者として参加するユーザに関するID、氏名等の識別情報と、当該視聴者が視聴及びプレイの少なくとも一方を実行するゲーム内容とが関連づけて記録されている。情報処理サーバ1は、配信者情報DI及び視聴者情報AIに基づいて、ゲームにおける配信者と一又は複数の視聴者を管理する。また、一のゲームに配信者として参加するユーザに関するIDと当該一のゲームに配信者として参加するユーザに関するIDとは、共通であってもよいし、異なってもよい。なお、記録部18は、配信者が配信サービスを利用して配信している動画を特定するために配信サービスにおけるユーザIDや配信動画に関するIDをさらに記録してもよい。
【0064】
<視聴者端末の機能的構成>
図5は、本発明の実施形態に係る視聴者端末の機能的構成の一例を示す概略構成図(ブロック図)である。図5に示すように、視聴者端末3は、例示的に、所定の動画を生成し、当該動画に対してコメントを送信するための処理を実行する情報処理部30と、当該処理の実行に必要な情報を記録する記録部38と、を備えて構成される。
【0065】
情報処理部30は、機能的に、視聴者画面表示部61と、操作受付部63と、を含んで構成されている。なお、視聴者画面表示部61、操作受付部63、及びゲーム動作部65は、例えば、図2に示す視聴者端末3のメモリ33や記録部38に格納されているプログラムをCPU31が実行したりすることにより実現することができる。
【0066】
視聴者画面表示部61は、図3に示す配信者端末2Aの視聴者画面生成部25が生成し送信した、視聴者画面を表示するための表示情報に基づいて、視聴者画面を出力部37に表示させる。
【0067】
操作受付部63は、視聴者から所定の操作を受け付ける。操作受付部63は、視聴者による入力部36を用いた、動画に対するコメント送信等に関する操作を受け付ける。操作受付部63は、視聴者画面に含まれる複数の選択肢に対する視聴者の投票操作(例えば、一の択に対する投票操作)を受け付ける。操作受付部63は、受け付けた投票内容を情報処理サーバ1に送信する。
【0068】
<ゲーム進行処理>
<第1例>
図6から図10を参照して、ゲーム進行処理の第1例を説明する。まず、ゲーム進行処理の第1例の概要を説明する。例えば、図3に示す配信者端末2Aは、ゲームを視聴する一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末3で表示する複数の選択肢(択)であって、ゲームの進行に影響を与えるための複数の選択肢を生成する。配信者端末2Aは、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた複数の択に対する投票をゲームのプレイ中に集計する。配信者端末2Aは、集計された投票の結果に基づいて、複数の選択肢から特定の択を決定する。情報処理システム100は、決定された特定の択に基づいて、ゲームを進行させる。
【0069】
このように、配信者端末2Aは、ゲーム進行に影響を与える複数の選択肢に対する投票の結果に応じて、ゲームの進行を制御する。したがって、配信者端末2Aは、視聴者の投票によって配信者がプレイするゲームの進行に影響を与えることが可能な情報処理技術を提供することができる。
【0070】
また、配信者端末2Aは、投票結果を一のゲームのプレイ途中に集計するから、例えば、当該一のゲームにおいて、投票結果を反映したゲームの次手をリアルタイムに決定可能である。以下では、ゲーム進行処理の第1例の具体的な処理の流れを説明する。第1例は、大富豪ゲームを含む。
【0071】
図6は、本発明の実施形態に係るゲーム進行処理の第1例を示すフローチャートである。前提として、情報処理サーバ1、及び、配信者端末2Aには、第1例の大富豪ゲームを実行するためのゲームプログラムがインストールされ、情報処理サーバ1、及び、配信者端末2のそれぞれは、当該ゲームプログラムを実行することによってゲームを実行・進行可能である。また、一又は複数の視聴者端末3には、配信者端末2Aから提供される動画の再生、及び、投票(コメント)を送信するためのプログラムがインストールされ、当該プログラムを実行可能である。なお、この点に関して、後述するゲーム進行処理の第2例及び第3例でも同様である。
【0072】
図6に示すように、配信者端末2Aは、例えば情報処理サーバ1からゲームプログラムをダウンロードするとゲームを実行又は進行する(ステップS1)。配信者端末2A(図3の視聴者画面生成部25)は、本ゲームのゲーム画面である配信者画面を含む視聴者画面G1を生成して、ストリーミング配信サーバ5に配信する(図6に示すステップS3)。
【0073】
なお、後述するとおり、第1例では、視聴者画面G1には、配信者画面に含まれる特定領域は含まれない。また、配信者端末2Aは、生成した配信者画面及び視聴者画面G1を自らの出力部37において出力してもよい。
【0074】
ストリーミング配信サーバ5は、配信者端末2Aからの視聴者画面G1に対応する視聴者画面G1a及びG1nを視聴者端末3a,3nに配信する(ステップS5及びS7)。ここで、例えば、ステップS5及びS7において配信される視聴者画面G1a及びG1nは、ゲームのホーム画面及びプレイ開始画面等を含む視聴者画面である。ただし、以下の説明において、これらn個の視聴者端末3のそれぞれの視聴者画面G1a~G1nを区別することなく説明する場合には、符号を一部省略して、単に「視聴者画面G1」と呼ぶ。
【0075】
配信者端末2Aは、一のゲームの途中において、一のゲームの進行に影響を与えるための複数の選択肢(択)を生成する(ステップS9)。そして、配信者端末2Aは、複数の選択肢を含む視聴者者画面G1(ゲーム画面)を生成する。ここで画面生成処理について図7から図9を参照して具体的に説明する。
【0076】
図7は、本発明の実施形態に係る画面生成処理の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、配信者端末2Aは、図3に示す記録部38から画面設定情報GSIを取得する(ステップS51)。例えば、ここでは、画面設定情報GSIに、配信者画面G2におけるトリミング領域(特定領域)が視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能な配信者画面G2を生成するための画面設定情報が含まれる場合の例を説明する。配信者端末2Aは、取得した画面設定情報GSIに基づいて、配信者画面G2におけるトリミング領域(特定領域)が視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能な配信者画面G2を生成する(ステップS53)。配信者端末2Aは、配信者画面G2に基づいて、一又は複数の視聴者端末3に対して配信するための視聴者画面G1を生成する(ステップS55)。
【0077】
図8は、図7に示すステップS53において生成される、本発明の実施形態に係る配信者画面の一例を示す図である。例えば、図8に示す配信者画面G2には、大富豪ゲームのゲーム画面を表示するためのゲーム表示画面DFと、配信者画面G2には表示されるが視聴者画面G1には表示されないトリミング領域TRFと、が含まれる。配信者画面G2に含まれるトリミング領域TRFは、配信者プレイヤDが保有するカード一覧(例えば、配信者プレイヤDが保有する一又は複数のカードの一部又は全て)が表示されるカード領域TF3を含む。トリミング領域TRFは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能とするための情報(例えば「配信画面には映らないようにして下さい。」というテキスト情報)を含む。配信者が識別可能とするための情報には、上記したテキスト情報の他、図形等の画像情報を含んでもよい。「配信画面」とは、例えば、視聴者に配信されるための「視聴者画面」を含む。
【0078】
図9は、図7に示すステップS55において生成される、本発明の実施形態に係る視聴者画面の一例を示す図である。図9に示すように、視聴者画面G1は、配信者画面G2に含まれるゲーム表示画面DFと、コメント領域CF5等を含む領域A(画面)とを含む。図8及び図9に示すように、配信者端末2Aは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないように視聴者画面G1を生成する。例えば、生成される配信者画面G2のうち、配信者プレイヤDが保有する一又は複数のカードの一部又は全てが表示される領域のように、視聴者に見せたくない、又は、大富豪というゲーム上見せるべきではない等の特定部分については視聴者画面G1に含まれないように視聴者画面G1が生成される。また、配信者端末2Aは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面G2を生成する。したがって、上記のような場合において、配信者が、生成される配信者画面G2と視聴者画面G1との相違を識別可能である。
【0079】
図9に示すように、配信者端末2Aは、所定の動画編集ソフトウェアを使用して、ゲーム表示画面DFとコメント領域CF5等を含む領域Aとを合成することによって、視聴者画面G1を生成する。すなわち、配信者端末2Aは、図8に示すような配信者画面G2のうち、トリミング領域TRFを除いた配信者画面(例えばゲーム表示画面DFに対応する部分)と、領域Aとを合成することによって、視聴者画面G1を生成する。
【0080】
例えば、コメント領域CF5は、一又は複数の視聴者が各自の視聴者端末3を使用して入力したコメント(例えば投票コメント、及び、通常コメント(例えば投票コメント以外のコメント)をすべて含むコメント)がリアルタイムに時系列で表示されうる。複数の視聴者は、各視聴者端末3において出力される各視聴者画面G1でゲームを視聴可能である。ここで、配信者画面G2におけるゲーム表示画面DFと、視聴者画面G1におけるゲーム表示画面DFとは共通しており、リアルタイムで内容が更新されうる。
【0081】
図8及び図9に示すゲーム表示画面DFには、大富豪ゲームの参加者として、一又は複数の視聴者に対応づけられた視聴者プレイヤVに対応する「大貧民」と、配信者プレイヤDに対応する「大富豪」と、複数のコンピュータプレイヤCP1「貧民」及びCP3「富豪」と、が表示される。ゲーム表示画面DFには、視聴者プレイヤVに対応する次手(次に切るカード候補)としての複数のカード候補O1~O4(「#1」~「#4」)と、「リフレッシュ」O5(「#9」)及び「パス」O6(「#0」)と、が表示される。「パス」とは、例えば、出せるカードがない場合、又は、出せるカードがあるが出したくない場合等に宣言をして次のプレイヤに順番を送ることをいう。
【0082】
ゲーム表示画面DFには、視聴者プレイヤVが保有するカードの一覧が表示されるカード領域TF1が表示される。視聴者プレイヤVに対応づけられた一又は複数の視聴者は、カード領域TF1における保有カード一覧を視聴者端末3において確認しながら、次手を検討し、盤面の複数のカード候補O1~O4に対して投票する。カード候補O4(ハート5)には、投票コメント(「#4」)を含むコメントが13回投票されたことを示す投票ポイントアイコンVPが関連づけて表示されている。
【0083】
ゲーム表示画面DFには、一又は複数の視聴者が各自の視聴者端末3を使用して入力した投票コメント「#数字」のうち「数字」のテキスト情報がリアルタイムに時系列で表示されるコメント領域CF3が含まれる。また、ゲーム表示画面DFには、一又は複数の視聴者が各自の視聴者端末3を使用して入力した通常コメントがリアルタイムに時系列で表示されるコメント領域CF1が含まれる。
【0084】
ここで、第1例のゲームである大富豪ゲームには、「革命」という、視聴者プレイヤVがゲームの進行において有利となるイベントが存在する。大富豪ゲームにおける「革命」が発生すると、例えば、視聴者プレイヤVが保有する、ジョーカー以外のカードの強さが他のプレイヤとの関係で逆転するなどの効果がある。「革命」は、上記の効果以外の効果を含んでもよい。視聴者プレイヤVがゲームの進行において有利となるイベントは、「革命」以外のイベントを含んでもよい。視聴者プレイヤVがゲームの進行において有利となるイベントには、例えば、他のプレイヤにジョーカーを配布すること、自ら保有する弱いカードを他プレイヤの強いカードと入れ替えること、場を一度流すことができるカードを配布すること、手札と同じカードを配布すること(複数枚揃え出せるようになることで、進行が有利になる)、不要な手札を廃棄できること、及び、不要な手札を他プレイヤに押し付けられることを含んでもよい。
【0085】
このように第1例のゲームにおいて視聴者が有利となるイベントが存在する理由は、保有カードの表示手法に関して、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVのほうが不利な状況があるため、ゲームの進行をより公平とするための措置である。具体的には、上記したとおり、配信者プレイヤDは、配信者画面G2において、自らが保有するカード一覧を表示するカード領域TF1、及び、視聴者プレイヤVが保有するカード一覧を表示するカード領域TF3の双方を視認可能である。他方で、視聴者プレイヤVは、視聴者画面G1において、自らが保有するカード一覧を表示するカード領域TF3は視認可能であるが、配信者プレイヤDが保有するカード一覧を表示するカード領域TF1については視認できない。このように、保有カードの表示手法に関して、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVのほうが不利な状況があり、ゲームの進行に関する公平性を担保するために、大富豪ゲームにおいては「革命」イベントが導入される。
【0086】
ゲーム表示画面DFには、大富豪ゲームにおける「革命」を実行可能なゲージの進捗状況を表示する革命ゲージRGが表示される。革命ゲージRGは、一又は複数の視聴者によるコメント(例えば、投票コメント及び通常コメントの少なくとも一方のコメント)の数等に応じて変動する。例えば、配信者端末2A(図3のイベント生成部51)は、図1に示す一又は複数の視聴者端末3から受け付けた大富豪ゲームに関する入力コメントの集計された結果に基づいて(例えば、革命ゲージRGが例えば「300」に到達すると)、大富豪ゲームの進行について、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVが有利となるための「革命」イベントを生成する。
【0087】
なお、一の視聴者に対するコメント可能数として、4人のプレイヤのターンが一周する間に、一回が割り当てられてもよいし、複数回が割り当てられてもよい。また、複数の視聴者ごとに4人のプレイヤのターンが一周する間のコメント可能数が異なってもよい。
【0088】
図10は、革命ゲージRGが例えば「300」に到達した場合の視聴者画面の一例を示す。図10に示すように、革命ゲージRGが「300」に到達した場合、視聴者プレイヤVのターンにおいて「革命」を実行可能である。例えば、配信者端末2A(図3のイベント実行部52)は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた、イベント生成部51が生成した「革命」イベントの実行に関する投票コメント「#R」(第2入力)の集計の結果に基づいて、当該「革命」イベントを実行する。例えば、配信者端末2Aは、視聴者プレイヤVのターンにおける集計結果として、投票コメント「#R」の数が他の投票コメント「#1」や「#2」等の数よりも大きい場合に、他のカードを切ったり、パスをしたりすることの代わりに、「革命」イベントを実行してもよい。
【0089】
図6に戻り、配信者端末2Aは、生成した視聴者画面G1をストリーミング配信サーバ5に送信する(ステップS11)。ストリーミング配信サーバ5は、複数の選択肢を含む視聴者画面G1に基づく視聴者画面G1a及びG1nを各視聴者端末3a及び3nに配信する(ステップS13及びS15)。
【0090】
視聴者端末3aは、複数の視聴者のそれぞれは、視聴者端末3を操作して、複数の選択肢に対して、本ゲームで設定される投票期間(例えば20秒)において投票を実施する(ステップS17及びS19)。
【0091】
情報処理サーバ1は、ストリーミング配信サーバ5に対してポーリングを実行する(ステップS21)。ストリーミング配信サーバ5はポーリングに対して、投票コメント及び通常コメントの少なくとも一方を情報処理サーバ1に送信する(ステップS23)。配信者端末2Aは、情報処理サーバ1に対してポーリングを実行する(ステップS25)。情報処理サーバ1はポーリングに対して、投票コメント及び通常コメントの少なくとも一方を配信者端末2Aに送信する(ステップS27)。
【0092】
配信者端末2Aは、複数の視聴者端末3からの、複数の択に対する投票(投票コメント)をゲームのプレイ中に集計する(ステップS29)。配信者端末2Aは、集計された投票の結果に基づいて、複数の択から特定の択を決定する(ステップS31)。配信者端末2Aは、決定された特定の択に基づいて、ゲームを進行させる(ステップS33)。
【0093】
配信者端末2Aは、ゲーム進行が反映された(例えば、特定の択として決定されたカードが視聴者プレイヤVにより切られたことが反映された)配信者画面G2を生成する。配信者端末2Aは、生成された配信者画面G2に含まれるゲーム表示画面DFを含む一方でトリミング領域TRFは含まない視聴者画面G1を生成する。配信者端末2Aは、当該視聴者画面G1をストリーミング配信サーバ5に送信する(ステップS35)。
【0094】
ストリーミング配信サーバ5は、反映後の視聴者画面G1に基づく反映後の視聴者画面G1a及びG1nを各視聴者端末3a,3nに配信する(ステップS37及びS39)。情報処理システムにおいて、上記ステップS9~S39を繰り返し実行することによって、視聴者の投票のたびに、配信者プレイヤDがプレイするゲームの進行に影響を与えることが可能である。
【0095】
ゲーム進行処理の第1例によれば、配信者端末2Aは、画面設定情報に基づいて、配信者に対して提示するための配信者画面G2であってトリミング領域を含む配信者画面G2を生成する生成部を備える。配信者端末2Aは、配信者画面G2に基づいて生成される、一又は複数の視聴者が操作する一又は複数の視聴者端末3に対して配信するための視聴者画面G1にトリミング領域TRFが含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面G2を生成する。
【0096】
このように、配信者端末2Aは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能に配信者画面G2を生成する。したがって、例えば、生成される配信者画面G2のうち、視聴者に見せたくない、又は、見せるべきではない等の特定部分については視聴者画面G2に含まれないように視聴者画面G1が生成される場合において、配信者が、生成される配信者画面G2と視聴者画面G1との相違を識別可能である。
【0097】
<第1例の変形例>
図11を参照して、ゲーム進行処理の第1例の変形例を説明する。図11は、ゲーム進行処理の第1例の変形例における配信者画面の一例を示す。ゲーム進行処理の第1例の変形例では、ゲーム進行処理の第1例と異なる点について特に説明する。第1例の変形例のゲームとして、麻雀ゲームを例に挙げて説明するがこれに限られない。この麻雀ゲームは、例えば、配信者に対応する一の配信者プレイヤDと、二のコンピュータプレイヤCP1及びCP3、並びに、一又は複数の視聴者に対応する一の視聴者プレイヤVの4プレイヤが対戦するための麻雀に関するゲームを含む。麻雀ゲームは、例えば、「配信者(1)/視聴者(1)vs配信者(2)/視聴者(2)」というように、(1)プレイヤ同士、及び、(2)プレイヤ同士が協力し合って対戦できるような同期対戦モードを有するゲームを含んでもよい。
【0098】
図11に示すように、配信者画面G2は、麻雀ゲームのゲーム画面を表示するためのゲーム表示画面DFと、配信者画面G2には表示されるが視聴者画面G1には表示されないトリミング領域TRFと、が含まれる。配信者画面G2に含まれるトリミング領域TRFは、配信者プレイヤDが保有する牌の一覧(例えば、配信者プレイヤDが保有する一又は複数の牌の一部又は全て)が表示される牌領域TF3を含む。トリミング領域TRFは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能とするための情報(例えば「配信画面には映らないようにして下さい。」というテキスト情報)を含む。
【0099】
第1例の変形例でも第1例と同様に、保有牌の表示手法に関して、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVのほうが不利な状況があるため、ゲームの進行をより公平とするための措置が存在する。具体的には、配信者プレイヤDは、配信者画面G2において、自らが保有する牌一覧を表示する牌領域TF1、及び、視聴者プレイヤVが保有する牌一覧を表示する牌領域TF3の双方を視認可能である。他方で、視聴者プレイヤVは、視聴者画面G1において、自らが保有する牌一覧を表示する牌領域TF3は視認可能であるが、配信者プレイヤDが保有する牌一覧を表示する牌領域TF1については視認できない。このように、保有牌の表示手法に関して、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVのほうが不利な状況があり、ゲームの進行に関する公平性を担保するために、麻雀ゲームにおいては「二度ヅモ」イベントが導入される。
【0100】
本麻雀ゲームにおける「二度ヅモ」とは、例えば、視聴者プレイヤVが二度ツモることができること、つまり、ツモった牌が気に入らない場合は、その次の牌をツモり直せることを含む。ここで、「ツモる」とは、例えば、他プレイヤの捨てた牌で上がるのではなく、牌の山から上がり牌を引くことをいう。なお、本麻雀ゲームでは、イベントとして、特定ターンにおいて三回以上ツモることが可能なイベントやその他のイベントを含んでもよい。本麻雀ゲームのイベントには、例えば、順子の1枚不足を引くこと、刻子の1枚不足を引くこと、手牌に存在する字牌を引くこと、他プレイヤがリーチしていれば当たり牌がわかること、しばらくの間、好配牌が続くこと、聴牌(テンパイ)状態で必ず当たり牌を引けること、及び、鳴いた牌を手配に戻し、リーチできるようになることを含んでもよい。
【0101】
ゲーム表示画面DFには、麻雀ゲームにおける「二度ヅモ」を実行可能なゲージの進捗状況を表示する二度ヅモゲージRGが表示される。第1例と同様に、二度ヅモゲージRGは、一又は複数の視聴者によるコメント(例えば、投票コメント及び通常コメントの少なくとも一方のコメント)の数等に応じて変動する。例えば、配信者端末2Aは、図1に示す一又は複数の視聴者端末3から受け付けた麻雀ゲームに関する入力コメントの集計された結果に基づいて(例えば、二度ヅモゲージRGが例えば「100」に到達すると)、麻雀ゲームの進行について、配信者プレイヤDよりも視聴者プレイヤVが有利となるための「二度ヅモ」イベントを生成する。
【0102】
二度ヅモゲージRGが「100」に到達した場合、視聴者プレイヤVのターンにおいて「二度ヅモ」を実行可能である。例えば、第1例と同様に、配信者端末2A(図3のイベント実行部52)は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた、イベント生成部51が生成した「二度ヅモ」イベントの実行に関する投票コメント「#R」(第2入力)の集計の結果に基づいて、当該「二度ヅモ」イベントを実行する。
【0103】
<第2例>
図12から図16を参照して、ゲーム進行処理の第2例を説明する。上記のとおり、「第2例」のゲームは、一又は複数の視聴者が配信者から提示される問題に対して回答するための回答ゲームを含む。第2例のゲームは、例えば、視聴者が、特定の問題に対応する、配信者がリアルタイムに描画するイラスト又は絵等を見て、その問題(イラスト又は絵等の内容)を当てるためのクイズゲームを含む。
【0104】
図12は、第2例における配信者端末2Bの機能的構成の一例を示す概略構成図である。図12に示す配信者端末2Bの機能的構成は、図3に示す配信者端末2Bの機能的構成とは、配信者端末2Bが問題生成部53及び正否判断部55を備える点で異なる。
【0105】
図13は、第2例の回答ゲームに関する配信者画面であって、問題の形式を配信者に選択させるための配信者画面の一例を示す図である。例えば、図13に示す配信者画面G2は、複数の問題の中から特定の問題形式を選択させるためのゲーム表示画面DFと、トリミング領域TRFとを含む。例えば、ゲーム表示画面DFは、複数の問題として、「お手軽」問題、「穴埋め」問題、及び、「フリーワード」問題を含む。「お手軽」問題は、あらかじめ、システム上用意された問題から出題される問題形式である。「穴埋め」問題は、構文に沿うように一又は複数の視聴者に対して募集した2つの言葉を組み合わせて出題される問題形式である。「フリーワード」問題は、一又は複数の視聴者に対して募集した言葉から出題される問題形式である。
【0106】
図12に示す問題生成部53は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた回答ゲームに関するコメント入力(第3入力)に基づいて、回答ゲームの問題を生成する。例えば、図13において「穴埋め」問題、又は、「フリーワード」問題が配信者によって選択される場合、問題生成部53は、問題を視聴者に対して募集する。一又は複数の視聴者は自らが操作する視聴者端末3を操作して、例えば、投票コメント(例えば「#エッフェル塔」、「#バタフライ」、及び「#醜いアヒルの子」)を入力する。
【0107】
問題生成部53は、入力された投票コメントから、任意の一の投票コメント(「#バタフライ」)を問題(「バタフライ」)としてもよいし、任意の二つの投票コメント(「#エッフェル塔」、及び「#醜いアヒルの子」)を組み合わせて問題(「エッフェル塔の醜いアヒルの子」)としてもよい。また、問題生成部53は、入力された投票コメントから、より投票数の多い一の投票コメントを問題としてもよいし、投票数の多い上位二つの投票コメントを組み合わせて問題としてもよい。問題は、配信者が、入力された投票コメントの中から特定の投票コメントを選択することによって生成されてもよい。
【0108】
図14は、第2例の回答ゲームに関する配信者画面であって、配信者がリアルタイムに描画するイラスト又は絵等が示された配信者画面の一例を示す図である。図14の例は、図13に示す配信者画面G2において、「穴埋め」問題が選択された場合の配信者画面G2の一例である。図14に示す配信者画面G2は、配信者がリアルタイムに描画するイラストが示される描画領域PF1を含むゲーム表示画面DFと、描画されるイラストに対応する問題(例えば視聴者が答えるべき回答「踊らされる男の子」)を含むトリミング領域TRFと、を含む。トリミング領域TRFは、配信者画面G2におけるトリミング領域TRFが視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能とするための情報(例えば「配信外領域」「配信画面に映らないようにしましょう!」というテキスト情報)を含む。
【0109】
図15は、第2例の回答ゲームに関する視聴者画面であって、配信者がリアルタイムに描画するイラスト又は絵等が示された視聴者画面の一例を示す図である。図15に示す回答ゲームに関する視聴者画面G1には、回答ゲームの問題として配信者が図14に示す配信者画面G2において入力した描画内容がリアルタイムに表示される。視聴者画面G1は、図14に示す、配信者がリアルタイムに描画するイラストが示される描画領域PF1に対応(共通)する描画領域PF3を含むゲーム表示画面DFと、領域Aとを含む。領域Aは、一又は複数の視聴者が各自の視聴者端末3を使用して入力したコメント(例えば投票コメント、及び、通常コメント(例えば投票コメント以外のコメント)をすべて含むコメント)がリアルタイムに時系列で表示されうるコメント領域CF7等を含む領域である。
【0110】
配信者画面G2の描画領域PF1において、配信者が配信者端末2を使用して、例えばペンカーソルPCを操作しながら、「踊らされる男の子」MIを描画すると、同様の内容がリアルタイムに視聴者画面G1の描画領域PF3において表示される。また、ゲーム表示画面DFには、視聴者には回答「踊らされる男の子」がわからないように、問題として「???される???」というテキスト情報TX3が含まれる。視聴者は、問題「???される???」と、描画領域PF3においてリアルタイムに描画されるイラスト等とを確認しながら、問題の回答「踊らされる男の子」を特定するために検討する。
【0111】
なお、問題「???される???」は、時間経過とともに少なくとも一部の内容が開示されてもよい。つまり、問題が生成されてから、例えば1分間が経過する場合、問題が「???される男の子」に変更され、答えの一部が視聴者に提示され、視聴者が回答し易くなるなどの対応が可能である。
【0112】
図12に示す配信者端末2Bの正否判断部55は、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた問題に対する回答に関するコメント入力(第4入力)に基づいて、回答の正否を判断する。正否判断部55は、回答を視聴者に対して募集する。一又は複数の視聴者は自らが操作する視聴者端末3を操作して、例えば、投票コメント(例えば「#動かされる男性」、「#歌を歌わされる男」、及び「#踊らされる男の子」)を入力する。例えば、正否判断部55は、問題と(完全)一致する投票コメント「#踊らされる男の子」が存在する場合は、その投票コメント(回答)が正しいと判断する。正否判断部55は、問題と(完全)一致ではない投票コメントについては、正しくないと判断してもよい。
【0113】
ゲーム進行処理の第2例によれば、配信者端末2Bは、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた回答ゲームであって、視聴者が、特定の問題に対応する、配信者がリアルタイムに描画するイラスト又は絵等を見て、その問題(イラスト又は絵等の内容)を当てるための回答ゲームに関するコメント入力に基づいて、回答ゲームの問題を生成する。配信者端末2Bは、一又は複数の視聴者端末3から受け付けた問題に対する回答に関するコメント入力に基づいて、回答の正否を判断する。したがって、上記のような回答ゲームにおいて、視聴者が入力するコメントに基づいて、問題を生成し、当該問題の回答の正否を判断可能である。
【0114】
<第3例>
図16を参照して、ゲーム進行処理の第3例を説明する。第3例では、ゲーム画面ではなく、配信者に提示するための配信者画面、及び、配信者から一又は複数の視聴者に対して配信するための配信画面(視聴者画面)等の画面設定を行うための設定画面例を説明する。
【0115】
図16は、本発明の実施形態に係る配信者画面の一例を示す図である。図16に示す配信者画面G2は、配信者と一又は複数の視聴者とがコミュニケーションをとるための画面である。配信者画面G2は、例えば、配信者が画面に流れる視聴者からの複数のコメントから特定のコメントを選択して当該画面にピンナップする等が可能な画面である表示画面DFと、トリミング領域TRF1及びTRF3とを含む。
【0116】
本実施形態における配信者画面G2のトリミング領域は、複数のトリミング領域を含んでもよい。トリミング領域TRF1は、例えば、視聴者からの入力コメントの表示方法を変更するための「コメント設定」等を含む領域であり、トリミング領域TRF3は、配信の種類、例えば、雑談配信、又は、ゲーム実況配信等を選択可能な領域である。トリミング領域TRF1及びTRF3は、視聴者には見せる必要はないため、配信者画面G2には含まれるが、視聴者画面G1には含まれない。トリミング領域TRF1及びTRF3は、配信者画面G2におけるトリミング領域TRF1及びTRF3が視聴者画面G1に含まれないことを、配信者が識別可能とするための情報(例えば「ここは非配信領域です」というテキスト情報)を含む。
【0117】
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0118】
上記したとおり、図3に示す配信者端末2Aは、操作受付部21と、ゲーム動作部22と、配信者画面生成部23(取得部及び生成部)と、配信者画面表示部24と、視聴者画面生成部25と、択生成部26と、入力集計部27と、択決定部28と、ゲーム進行部29と、イベント生成部51と、イベント実行部52と、を備える。しかしながら、配信者端末2Aが備える上記各機能の少なくとも一部は、図1に示す情報処理サーバ1が備えてもよい。
【符号の説明】
【0119】
1…情報処理サーバ、2A,2B…配信者端末、3…視聴者端末、5…ストリーミング配信サーバ、11(31)…CPU、13(33)…メモリ、14(34)…バス、15(35)…入出力インターフェース、16(36)…入力部、17(37)…出力部、18(38)…記録部、19(39)…通信部、20,30,40…情報処理部、21,63…操作受付部、22…ゲーム動作部、23…配信者画面生成部、24…配信者画面表示部、25…視聴者画面生成部、26…択生成部、27…入力集計部、28…択決定部、29…ゲーム進行部、51…イベント生成部、52…イベント実行部、61…視聴者画面表示部、100…情報処理システム
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