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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142742
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】照明装置及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241003BHJP
   F21V 9/40 20180101ALI20241003BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20241003BHJP
   F21V 19/02 20060101ALI20241003BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALN20241003BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALN20241003BHJP
【FI】
F21S2/00 439
F21S2/00 436
F21V9/40 400
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V19/02 100
G02F1/13357
G02F1/1333
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055047
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】520487808
【氏名又は名称】シャープディスプレイテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】原田 高彰
【テーマコード(参考)】
2H189
2H391
3K013
3K244
【Fターム(参考)】
2H189AA63
2H189AA65
2H189AA67
2H189AA68
2H189AA70
2H189AA71
2H189AA72
2H189AA73
2H189AA75
2H189AA78
2H189AA96
2H391AA15
2H391AB04
2H391AB06
2H391AB21
2H391AB34
2H391AB40
2H391AC13
2H391AC23
2H391AC32
2H391AC53
2H391CA03
2H391DA05
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA00
3K013FA01
3K244AA01
3K244BA08
3K244BA12
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA12
3K244EA19
3K244GA01
3K244GA02
3K244GA03
3K244KA02
3K244KA03
3K244KA06
3K244KA15
3K244KA19
(57)【要約】
【課題】輝度ムラの発生を抑制し、輝度を向上させる。
【解決手段】照明装置12は、複数の光源15と、複数の光源15が一方向に並んで配される第1主面16Aを有する光源基板16と、光源15の発光面15Aと対向する入光端面17Aを有し、光源15からの光を導光する導光板17と、複数の光源15のいずれかに設けられ、磁性材料からなる第1磁性部材22と、第1磁性部材22との間に光源基板16を挟んで配され、磁性材料からなる第2磁性部材24と、を備え、第1磁性部材22及び第2磁性部材24の少なくともいずれか一方が永久磁石とされる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源と、
前記複数の光源が一方向に並んで配される第1主面を有する光源基板と、
前記光源の発光面と対向する入光端面を有し、前記光源からの光を導光する導光板と、
複数の前記光源のいずれかに設けられ、磁性材料からなる第1磁性部材と、
前記第1磁性部材との間に前記光源基板を挟んで配され、磁性材料からなる第2磁性部材と、を備え、
前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材の少なくともいずれか一方が永久磁石とされる照明装置。
【請求項2】
複数の前記光源には、それぞれ第1端子が設けられ、
前記光源基板の前記第1主面には、前記第1端子に電力を供給する第2端子が複数設けられており、
前記第1磁性部材が設けられた前記光源の前記発光面に前記入光端面が接した状態では、前記第1磁性部材が設けられた前記光源に設けられた前記第1端子は、前記第2端子に接する請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1磁性部材は、全ての前記光源に設けられる請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
複数の前記光源には、前記第1磁性部材が設けられる第1光源と、前記第1端子が前記第2端子に接した状態で前記光源基板に固定される第2光源と、が含まれ、
前記第2光源の前記発光面に前記入光端面が接した状態では、前記第1光源の前記発光面に前記入光端面が接する請求項2記載の照明装置。
【請求項5】
前記第2光源は、前記一方向に並ぶ複数の前記光源がなす列において両端に位置して2つが配される請求項4記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1磁性部材は、前記第1端子により構成され、
前記第2磁性部材は、前記永久磁石とされる請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1磁性部材は、前記第1端子とは別途に、前記光源のうちの前記第1主面と対向する面に設けられ、
前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材がいずれも前記永久磁石とされる請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記光源における前記発光面とは反対側にある面と対向して配され、前記導光板との間で前記光源を挟む弾性部材を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記光源基板、前記導光板、前記第2磁性部材及び前記弾性部材を収容するシャーシを備え、
前記シャーシは、前記第2磁性部材に対して前記光源基板側とは反対側に配される底部と、前記底部から立ち上がる側部と、を有し、
前記側部は、前記弾性部材における前記光源側とは反対側の面と対向して配され、前記光源との間で前記弾性部材を挟む請求項8記載の照明装置。
【請求項10】
前記光源基板のうち前記第1主面とは反対側にある第2主面と対向する第3主面を有するプレートを備え、
前記第2磁性部材は、前記プレートのうち、前記第1磁性部材と重畳する位置に設けられる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記第2磁性部材は、前記第3主面と面一状をなしていて前記第2主面に接する面を有する請求項10記載の照明装置。
【請求項12】
前記導光板は、前記入光端面が、主入光部と、前記主入光部から部分的に窪んだノッチ部と、を含み、
複数の前記光源は、前記主入光部と対向していて前記主入光部に接する第3光源と、前記ノッチ部と対向していて前記ノッチ部に接する第4光源と、を含む請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項13】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、照明装置及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置の照明装置として、液晶パネルの裏面側の端部に光源が配された、いわゆるエッジライト型(サイドライト型)のバックライト装置が知られており、その一例が下記特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のバックライトユニットは、導光板の光入射側(光源側)端部に複数個の角穴が穿設され、これら角穴内に、光源用FPC(フレキシブル基板)にCOG搭載されたLEDが接着樹脂を介して接着された状態で夫々設置されている。LEDの光射出面と、これに対面する導光板の壁面間には、透明な接着樹脂が介在するだけで空気層が介在していないことから、LEDの射出光を効率よく導光板内に入射できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-210378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、各LEDは導光板の複数の角穴にそれぞれ固着されるが、複数の貫通穴には製造上、位置のばらつきが生じるため、それに固着されるLEDの光射出面の位置にもばらつきが生じてしまう。LEDの光射出面の位置にばらつきが生じると、導光板への入光効率がLEDによって異なるものとなり、導光板から出射される光量もLEDの位置に対応したばらつきを含んでしまう。その結果、バックライト装置からの出射光に輝度ムラが生じると共に、低輝度の部分が生じることで全体としての輝度も低下してしまう懸念がある。
【0005】
本明細書に記載の技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、輝度ムラの発生を抑制し、輝度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本明細書に記載の技術に関わる照明装置は、複数の光源と、前記複数の光源が一方向に並んで配される第1主面を有する光源基板と、前記光源の発光面と対向する入光端面を有し、前記光源からの光を導光する導光板と、複数の前記光源のいずれかに設けられ、磁性材料からなる第1磁性部材と、前記第1磁性部材との間に前記光源基板を挟んで配され、磁性材料からなる第2磁性部材と、を備え、前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材の少なくともいずれか一方が永久磁石とされる。
【0007】
(2)また、上記照明装置は、上記(1)に加え、複数の前記光源には、それぞれ第1端子が設けられ、前記光源基板の前記第1主面には、前記第1端子に電力を供給する第2端子が複数設けられており、前記第1磁性部材が設けられた前記光源の前記発光面に前記入光端面が接した状態では、前記第1磁性部材が設けられた前記光源に設けられた前記第1端子は、前記第2端子に接してもよい。
【0008】
(3)また、上記照明装置は、上記(2)に加え、前記第1磁性部材は、全ての前記光源に設けられてもよい。
【0009】
(4)また、上記照明装置は、上記(2)に加え、複数の前記光源には、前記第1磁性部材が設けられる第1光源と、前記第1端子が前記第2端子に接した状態で前記光源基板に固定される第2光源と、が含まれ、前記第2光源の前記発光面に前記入光端面が接した状態では、前記第1光源の前記発光面に前記入光端面が接してもよい。
【0010】
(5)また、上記照明装置は、上記(4)に加え、前記第2光源は、前記一方向に並ぶ複数の前記光源がなす列において両端に位置して2つが配されてもよい。
【0011】
(6)また、上記照明装置は、上記(2)から上記(5)のいずれかに加え、前記第1磁性部材は、前記第1端子により構成され、前記第2磁性部材は、前記永久磁石とされてもよい。
【0012】
(7)また、上記照明装置は、上記(2)から上記(5)のいずれかに加え、前記第1磁性部材は、前記第1端子とは別途に、前記光源のうちの前記第1主面と対向する面に設けられ、前記第1磁性部材及び前記第2磁性部材がいずれも前記永久磁石とされてもよい。
【0013】
(8)また、上記照明装置は、上記(1)から上記(7)のいずれかに加え、前記光源における前記発光面とは反対側にある面と対向して配され、前記導光板との間で前記光源を挟む弾性部材を備えてもよい。
【0014】
(9)また、上記照明装置は、上記(8)に加え、前記光源基板、前記導光板、前記第2磁性部材及び前記弾性部材を収容するシャーシを備え、前記シャーシは、前記第2磁性部材に対して前記光源基板側とは反対側に配される底部と、前記底部から立ち上がる側部と、を有し、前記側部は、前記弾性部材における前記光源側とは反対側の面と対向して配され、前記光源との間で前記弾性部材を挟んでもよい。
【0015】
(10)また、上記照明装置は、上記(1)から上記(9)のいずれかに加え、前記光源基板のうち前記第1主面とは反対側にある第2主面と対向する第3主面を有するプレートを備え、前記第2磁性部材は、前記プレートのうち、前記第1磁性部材と重畳する位置に設けられてもよい。
【0016】
(11)また、上記照明装置は、上記(10)に加え、前記第2磁性部材は、前記第3主面と面一状をなしていて前記第2主面に接する面を有してもよい。
【0017】
(12)また、上記照明装置は、上記(1)から上記(11)のいずれかに加え、前記導光板は、前記入光端面が、主入光部と、前記主入光部から部分的に窪んだノッチ部と、を含み、複数の前記光源は、前記主入光部と対向していて前記主入光部に接する第3光源と、前記ノッチ部と対向していて前記ノッチ部に接する第4光源と、を含んでもよい。
【0018】
(13)本明細書に記載の技術に関わる表示装置は、上記(1)から上記(12)のいずれかに記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える。
【発明の効果】
【0019】
本明細書に記載の技術によれば、輝度ムラの発生を抑制し、輝度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態1に係る液晶表示装置の分解斜視図
図2】実施形態1に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置のLED付近を拡大した断面図
図3】実施形態1に係るLED、LED基板及びプレートの拡大平面図
図4】実施形態1に係る液晶表示装置における図3のiv-iv線断面図
図5】実施形態1に係るLED、LED基板及びプレートにおける図3のv-v線断面図
図6】実施形態1に係るLEDに対する導光板の押圧方向を示す平面図
図7】実施形態1に係る複数のLEDのうち、導光板に最も近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す平面図
図8】実施形態1に係る複数のLEDのうち、導光板に2番目に近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す平面図
図9】実施形態1に係る複数のLEDのうち、導光板に3番目に近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す平面図
図10】実施形態2に係る液晶表示装置における図4と同じ切断位置の断面図
図11】実施形態2に係るバックライト装置における図10のxi-xi線断面図
図12】実施形態2に係る複数のLEDのうち、導光板に最も近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す図10のxi-xi線断面図
図13】実施形態2に係る複数のLEDのうち、導光板に2番目に近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す図10のxi-xi線断面図
図14】実施形態3に係るLED及びLED基板の拡大平面図
図15】実施形態3に係る複数のLEDのうち、導光板に最も近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す図11と同じ切断位置の断面図
図16】実施形態3に係る複数のLEDのうち、導光板に2番目に近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す図11と同じ切断位置の断面図
図17】実施形態3に係る複数のLEDのうち、導光板に3番目に近いLEDが導光板によって押圧される様子を示す図11と同じ切断位置の断面図
図18】実施形態4に係る導光板の平面図
図19】実施形態4に係るLED及びLED基板の拡大平面図
図20】実施形態4に係るバックライト装置における図11と同じ切断位置の断面図
図21】実施形態5に係るLED及びLED基板の拡大平面図
図22】実施形態5に係る液晶表示装置における図21のxxii-xxii線断面図
図23】実施形態5に係るバックライト装置における図21のxxiii-xxiii線断面図
図24】実施形態5に係るプレートの拡大平面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
<実施形態1>
実施形態1を図1から図9によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置(表示装置)10を例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、上下方向については、図2図4及び図5を基準とし、且つ同図上側を表側とするとともに同図下側を裏側とする。
【0022】
液晶表示装置10は、図1に示すように、全体として横長の矩形状をなしており、液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11の裏側(背面側)に配されるバックライト装置(照明装置)12と、を備える。液晶パネル11及びバックライト装置12は、表裏に重ね合わされた状態でフレーム13によって保持されている。液晶パネル11は、全体として横長な矩形状をなしており、画像を表示可能な表示面が表側を向いた姿勢で配置される。液晶パネル11は、透明な(高い透光性を有する)一対の基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられ、両ガラス基板間に液晶層が封入された構成をなしている。両ガラス基板の外側には偏光板が配されているものとされる。
【0023】
フレーム13は、図1に示すように、液晶パネル11の表側の周縁部に沿って延在し、液晶表示装置10の表側の外観を構成している。フレーム13は、剛性に優れた金属(例えばステンレス鋼、アルミニウム系材料)または遮光性を有する樹脂からなる。液晶パネル11とフレーム13との間には、固定及び遮光のために黒色のテープ状部材等が貼り付けられていてもよい。また、フレーム13の代わりに遮光のためのテープ状部材が貼り付けられていてもよい。
【0024】
続いて、バックライト装置12について説明する。バックライト装置12は、図1に示すように、液晶パネル11に向けて表示に用いられる光を照射する。バックライト装置12は、全体として横長な矩形状をなしており、その長辺方向がX軸方向と、短辺方向がY軸方向と、厚さ方向がZ軸方向と、それぞれ一致している。バックライト装置12は、シャーシ14と、LED(光源)15と、LED15が載置されるLED基板(光源基板)16と、LED15からの光を導光する導光板17と、導光板17の裏側に配される反射シート(反射部材)18と、導光板17と液晶パネル11との間に介在する形で配される複数の光学シート19と、プレート20と、を少なくとも備える。バックライト装置12は、LED15の光が導光板17に対して片側からのみ入光される片側入光タイプのエッジライト型とされている。
【0025】
LED15は、図1に示すように、複数が一方向に並んで配されている。複数のLED15の並び方向は、各図面のX軸方向と一致している。図1には、LED15の数が11とされる場合が例示されているが、具体的なLED15の並び数は11以外であってもよい。複数のLED15は、X軸方向にほぼ一定の間隔を空けて1つの列をなす形で直線状に配列されている。LED15は、LED基板16に固着される基板部上にLEDチップを封止材により封止した構成とされる。LED15に備わるLEDチップは、例えば青色光を単色発光する。LED15に備わる封止材には、蛍光体が分散配合されている。封止材に含有される蛍光体には、黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体などが含まれる。このようなLEDチップ及び封止材を備えるLED15は、全体として白色光を発する。LED15は、図1及び図2に示すように、LED基板16に接する底面に隣り合う側面が発光面15Aとなる、いわゆる側面発光型とされている。LED15の発光面15Aは、X軸方向及びZ軸方向に並行する面であり、その法線方向がY軸方向と一致する。LED15の発光面15Aの光軸は、Y軸方向と一致する。ここで言う「光軸」とは、LED15の発光光のうち、発光強度が最も高い(ピークとなる)光の進行方向と一致する軸のことである。
【0026】
LED基板16は、絶縁材料製で可撓性を有するフィルム状のフレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)である。LED基板16は、例えば、絶縁性及び屈曲性を有するポリイミド樹脂等の合成樹脂材料からなる基材上に、多数本の配線パターンが形成された銅等の金属箔が積層された構成とされる。LED基板16は、図1に示すように、平面に視て複数のLED15の並び方向に沿って延在する細長い帯状をなしている。LED基板16は、図2に示すように、主面が、導光板17の主面に並行するよう配される。LED基板16は、表裏一対の主面のうち、表側を向いた主面が、LED15が載置される第1主面16Aとされ、裏側を向いた主面が、第1主面16Aとは反対側の第2主面16Bとされる。LED基板16の第1主面16Aは、LED15の底面と対向していてLED15の底面に接するとともに、次述する導光板17の反対主面17Cと対向していて反対主面17Cに接する。LED基板16の第2主面16Bは、後述するプレート20の表側の主面と対向していてプレート20の表側の主面に接する。
【0027】
導光板17は、ほぼ透明な合成樹脂材料(例えばPMMAなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど)からなり、屈折率が空気の屈折率よりも十分に高くされる。導光板17は、図1に示すように、板状をなしており、その主面が液晶パネル11の主面に並行している。なお、導光板17は、その主面における長辺方向がX軸方向と、短辺方向がY軸方向と、主面の法線方向である板厚方向がZ軸方向と、それぞれ一致している。導光板17は、液晶パネル11及び光学シート19の直下に配されている。導光板17は、液晶パネル11の表示領域AAと重畳して配されている。
【0028】
導光板17の外周端面のうちの長辺側の一方の端面は、図1及び図2に示すように、LED15の発光面15Aと対向して発光面15Aに並行する入光端面17Aとされる。入光端面17Aは、X軸方向及びZ軸方向に並行する横長な面であり、長さ方向がX軸方向(複数のLED15の並び方向)と一致し、幅方向がZ軸方向と一致している。また、入光端面17Aの法線方向が、Y軸方向と一致している。入光端面17Aには、LED15の発光面15Aから発せられた光が直接的に入射される。入光端面17Aへの光の入射効率は、入光端面17AとLED15の発光面15Aとの間の距離に応じて変動し、距離が短くなるほど入射効率が高くなる傾向にあり、距離が0の場合に入射効率が最大化される。上記した距離が0の状況では、入光端面17AがLED15の発光面15Aに接触している。
【0029】
導光板17における一対の主面のうち、液晶パネル11及び光学シート19と対向状をなす表側の主面は、図1及び図2に示すように、内部を導光した光を出射させる出光主面17Bとされる。導光板17における一対の主面のうち、反射シート18と対向状をなす裏側の主面は、反対主面17Cとされる。出光主面17B及び反対主面17Cは、X軸方向及びY軸方向に並行する横長な面であり、長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。そして、導光板17は、LED15から導光板17へ向けて発せられた光を入光端面17Aから導入し、導入した光を内部で伝播させた後に、Z軸方向に沿って表側(出光側)へ向くよう立ち上げて出射させる機能を有する。
【0030】
反射シート18は、図1及び図2に示すように、その主面が液晶パネル11や導光板17の各主面に並行し、導光板17の反対主面17Cを覆う形で配される。反射シート18は、優れた光反射性を有する。反射シート18は、導光板17の反対主面17Cから漏れた光を反射し、反射した光を表側、つまり出光主面17Bに向けて効率的に立ち上げることができる。
【0031】
光学シート19は、図1及び図2に示すように、シート状をなしており、その主面が液晶パネル11及び導光板17の各主面に並行している。光学シート19は、液晶パネル11及び導光板17と同様に、主面における長辺方向がX軸方向と、短辺方向がY軸方向と、主面の法線方向である板厚方向がZ軸方向と、それぞれ一致している。光学シート19は、Z軸方向について液晶パネル11と導光板17との間に介在する配置とされており、液晶パネル11における裏側の主面と、導光板17の出光主面17Bと、の間に挟まれている。光学シート19は、導光板17の出光主面17Bからの出射光に所定の光学作用を付与し、液晶パネル11に向けて出射させるなどの機能を有する。本実施形態に係る光学シート19には、合計で3枚が含まれている。3枚の光学シート19には、例えば光を拡散させる拡散シート、光を集光するプリズムシート、反射型偏光シート等が含まれる。
【0032】
シャーシ14は、図1及び図2に示すように、表側に向けて開口した浅いトレー状をなしている。シャーシ14は、液晶パネル11や導光板17等と同様に横長な矩形状をなす底部14Aと、底部14Aの外縁から表側に向けて立ち上がる側部14Bと、側部14Bの一部から底部14Aと対向するように突出する突出部14Cと、を有する。シャーシ14の底部14A上には、反射シート18及びプレート20が載置され、プレート20上にはLED基板16が載置され、反射シート18上に導光板17が載置され、さらに導光板17上に光学シート19が載置されている。
【0033】
底部14Aは、図2に示すように、プレート20が載置される第1底部14A1と、反射シート18が載置される第2底部14A2と、第1底部14A1と第2底部14A2との境界に位置する屈曲部14A3と、を有する。第1底部14A1は、LED基板16(プレート20)と同様に、平面に視てX軸方向に沿って延在する細長い帯状をなしている。第2底部14A2は、反射シート18と同様に、横長の矩形状をなしている。屈曲部14A3は、第2底部14A2から第1底部14A1へ向けてZ軸方向について斜め裏側に突き出すよう、底部14Aを屈曲させて形成されている。屈曲部14A3によって第1底部14A1は、第2底部14A2に対して裏側に引っ込んだ配置となっている。第1底部14A1と第2底部14A2との間に空けられるZ軸方向についての距離は、プレート20の厚み寸法とほぼ一致する。これにより、プレート20の表側の主面が、第2底部14A2の表側の主面と面一状をなすとともに、LED基板16の第1主面16Aが、反射シート18の表側の主面と面一状をなす。
【0034】
側部14Bは、図1に示すように、底部14Aの外周縁を構成する4辺の外縁にそれぞれ設けられている。4つの側部14Bのうち、導光板17との間でLED15を挟む位置関係となるLED配置側部(光源配置側部)14B1は、図2に示すように、LED15の外周側面のうち発光面15Aとは反対側の側面である発光反対面15Cに対して間隔を空けて対向して配される。このLED配置側部14B1には、突出部14Cが連ねられている。突出部14Cは、LED配置側部14B1の立ち上がり先端からY軸方向について導光板17側に向けて突出する。突出部14Cは、裏側を向いた主面が、第1底部14A1の表側を向いた主面に対して間隔を空けて対向している。導光板17は、入光端面17Aを有する部分(入光部)が、第1底部14A1と突出部14Cとの間に位置するように配置される。また、突出部14Cと、LED15及び導光板17と、の間には、光反射性に優れた白色等の反射テープ21が配される。反射テープ21は、突出部14Cの裏側の主面と、LED15の頂面と、導光板17の出光主面17Bと、に接する。反射テープ21によってLED15から発せられた光を効率的に反射することで、入光端面17Aへの光の入射効率を向上させることができる。このように、シャーシ14を構成する第1底部14A1とLED配置側部14B1と突出部14Cとによって囲まれた空間には、LED15、LED基板16、導光板17の一部(入光部)、プレート20及び反射テープ21が収容されている。
【0035】
図3及び図4を用いてLED15及びLED基板16の詳しい構成について説明する。図3には、LED基板16上に備わる11個のLED15の中から、任意の3個のLED15を代表して図示している。LED15は、図3及び図4に示すように、2つの第1端子15Bを有する。2つの第1端子15Bのうちのいずれか片方がアノード端子とされ、もう片方がカソード端子とされる。2つの第1端子15Bは、LED15の外周側面のうち、発光面15Aに隣り合う2つの側面15Dにそれぞれ取り付けられている。詳しくは、第1端子15Bは、平面に視て方形状をなしており、平面に視た大きさがLED15よりも小さい。第1端子15Bは、LED15の側面15DにおいてY軸方向について発光面15A側とは反対側の端位置(発光反対面15Cと面一状をなす位置)に配されている。つまり、第1端子15Bは、Y軸方向についてLED15の発光面15Aよりも導光板17側とは反対側(LED配置側部14B1側)に位置している。第1端子15Bは、金属材料からなり、その表面に導電性を向上させるためのメッキ処理(例えば銀メッキ処理等)がなされている。第1端子15Bは、金属材料の中でも強磁性体である磁性材料(例えば鉄等)からなる。以下では、第1端子15Bのことを「第1磁性部材22」とも言う。
【0036】
LED基板16に設けられた配線パターンには、図3及び図4に示すように、第1端子15Bに対して導通接続される第2端子16Cが含まれる。第2端子16Cは、LED基板16の第1主面16A上にて表側に露出した状態で設けられている。第2端子16Cは、LED基板16の第1主面16A上においてX軸方向について間隔を空けた位置に複数が列をなして並んで配されており、各LED15が配置されるLED配置領域(光源配置領域)毎に2つずつ配置されている。ここで言う「LED配置領域」とは、LED基板16のうちのLED15に対して平面に視て重畳する領域のことである。詳しくは、第2端子16Cは、平面に視て方形状をなしており、平面に視た大きさが第1端子15Bよりも大きい。第2端子16Cは、LED15のうちのX軸方向についての端部(第1端子15Bが取り付けられる側面15Dを有する部分)と、第1端子15Bの全域と、に対して平面に視て重畳する形成範囲を有する。第2端子16Cは、配線パターンをなす金属箔(例えば銅等)の一部からなる。
【0037】
図1から図5を用いてプレート20の構成を説明する。プレート20は、図1に示すように、平面に視てLED基板16の長手方向(X軸方向)に沿って延在する細長い帯状をなしている。プレート20は、平面に視た大きさがLED基板16と概ね同じとされる。プレート20は、図2に示すように、LED15との間にLED基板16を挟むよう配されている。プレート20は、LED基板16とシャーシ14の第1底部14A1との間に挟まれる配置とされる。プレート20は、表裏一対の主面のうち、表側を向いた主面である第3主面20Aが、LED基板16の第2主面16Bと対向していて第2主面16Bに接している。また、プレート20は、裏側を向いた主面である第4主面20Bが、シャーシ14の第1底部14A1における表側を向いた主面と対向していて同主面に接している。
【0038】
プレート20は、図4及び図5に示すように、プレート本体23と、プレート本体23に設けられる第2磁性部材24と、を有する。プレート本体23は、例えば合成樹脂材料等からなり、長手方向をX軸方向と一致させた細長い板状をなしている。プレート本体23には、X軸方向について間隔を空けた位置に複数の開口部23Aが設けられている。開口部23Aは、プレート本体23を厚さ方向(Z軸方向)に貫通する孔状をなしており、Y軸方向を長手方向とした方形の平面形状とされる。第2磁性部材24は、プレート本体23の開口部23A内に埋め込まれる形で設けられている。第2磁性部材24は、プレート本体23を樹脂成形する際にインサート成形法を採ることで開口部23A内に埋設されてもよいが、樹脂成形されたプレート本体23の開口部23A内に圧入することで設けられてもよい。
【0039】
第2磁性部材24は、磁性材料からなる。第2磁性部材24は、図3に示すように、Y軸方向を長手方向とした方形の平面形状とされる。なお、図3では、第2磁性部材24の形成範囲を網掛け状にして図示している。第2磁性部材24は、X軸方向について間隔を空けた位置に複数が列をなして並んで配されている。詳しくは、複数の第2磁性部材24は、プレート20に対して重畳配置されたLED基板16上にある複数ずつの第1端子15B及び第2端子16Cに対して平面に視て重畳する位置に配されている。つまり、第2磁性部材24は、LED基板16におけるLED配置領域(光源配置領域)毎に2つずつ配置されている。第2磁性部材24の設置数は、LED15の設置数の2倍、つまりLED15に備わる第1端子15Bの設置数と同一とされる。第2磁性部材24は、平面に視た大きさが第1端子15Bよりも大きい。第2磁性部材24は、Y軸方向についての寸法が、第2端子16Cの同寸法とほぼ同じとされ、X軸方向についての寸法が第2端子16Cの同寸法よりも小さい。第2磁性部材24は、第1端子15Bの全域と、第2端子16Cの一部と、に対して平面に視て重畳する形成範囲を有する。なお、開口部23Aにおける平面形状、平面配置、形成範囲及び各寸法は、いずれも上記した第2磁性部材24とほぼ同じである。
【0040】
第2磁性部材24は、図4及び図5に示すように、厚みがプレート本体23の厚みとほぼ同じとされる。第2磁性部材24は、表裏一対の主面が、プレート本体23における表裏一対の主面と面一状をなしている。従って、第2磁性部材24における表側を向いた主面24A(以下、第5主面24Aとする)は、プレート本体23における表側を向いた主面と共に、プレート20の第3主面20Aを構成する。同様に、第2磁性部材24における裏側を向いた主面24B(以下、第6主面24Bとする)は、プレート本体23における裏側を向いた主面と共に、プレート20の第4主面20Bを構成する。
【0041】
本実施形態に係るLED15は、図4及び図5に示すように、LED基板16に対してはんだ等の固定手段によって固定されていない。本実施形態では、全てのLED15がLED基板16に対して非固定とされる。LED15をLED基板16に対して保持するため、LED15に備わる第1端子15Bである第1磁性部材22と、プレート20に備わる第2磁性部材24と、のうち、第2磁性部材24は、永久磁石とされる。具体的には、第2磁性部材24は、例えばアルニコ磁石、フェライト磁石及びネオジム磁石等からなる。プレート20に備わる第2磁性部材24は、LED15に備わる第1磁性部材22との間にLED基板16を挟んで重畳する位置関係とされる。従って、永久磁石である第2磁性部材24からLED基板16越しに作用する磁力によって第1磁性部材22を吸着することができる。これにより、第1磁性部材22を備えるLED15を、LED基板16の第1主面16A上において所定の位置(永久磁石である第2磁性部材24と平面に視て重畳する位置)に非固定状態、つまり変位可能な状態で保持することができる。永久磁石の磁力によって保持されたLED15に備わる第1端子15Bに、第2端子16Cから電力が供給されることで、LED15に対する給電を維持することが可能とされる。本実施形態では、第1磁性部材22及び第2磁性部材24の設置数が同一であり、全てのLED15が各第2磁性部材24の磁力によって非固定状態でそれぞれ保持される。
【0042】
ところで、LED基板16の第1主面16A上に載置される複数のLED15には、図3に示すように、Y軸方向についての位置にばらつきが生じるおそれがある。なお、図3には、図示される3個のLED15のうち、LED配置側部14B1から最も近い配置(導光板17から最も遠い配置)とされるLED15の発光面15Aの位置を示す一点鎖線が示されている。仮に、複数のLED15におけるY軸方向についての位置にばらつきが生じた状態で各LED15を発光させると、導光板17の入光端面17Aへの光の入射光量がばらついてしまい、結果として導光板17の出光主面17Bからの出射光に輝度ムラが生じたり、出射光の輝度が低下したりするおそれがある。その点、本実施形態によれば、LED15が永久磁石である第2磁性部材24の磁力を利用して非固定状態で保持されているので、例えば、バックライト装置12の組み付けに際し、LED15の発光面15Aに対して導光板17の入光端面17Aを接触させて発光面15Aを押圧することで、LED基板16の第1主面16A上においてLED15を変位させることができる。これにより、複数のLED15における各発光面15Aの位置を揃えることができるので、各発光面15Aから入光端面17Aに入射する光の入射効率を均一化することができ、導光板17からの出射光に係る輝度にムラが生じ難くなる。また、本実施形態では、第2磁性部材24をLED15の第1端子15Bに対して平面に視て重畳する配置とすることで、第1端子15Bを第2磁性部材24によって吸着される第1磁性部材22としている。従って、仮に第1端子15Bとは別途にLED15に第1磁性部材を設けた場合に比べると、LED15として汎用部品を用いることが可能となる。これにより、LED15に係る調達コストを抑制する上で好適となる。また、複数のLED15が非固定状態でLED基板16の第1主面16A上に保持されているので、例えば故障して点灯不能になったLED15が生じた場合には、故障したLED15を容易に取り替えることができる。これにより、リワーク作業に係る作業性が良好になる。
【0043】
LED15の発光面15Aに導光板17の入光端面17Aが接した状態では、図4に示すように、LED15の第1端子15Bは、第2端子16Cに接している。つまり、第2端子16Cから第1端子15Bに給電が可能とされる状態において、入光端面17Aへの光の入射効率が最大化されている。これにより、第1端子15Bと第2端子16Cとの接続信頼性を担保しつつ導光板17の出射光に係る輝度の向上を図ることができる。特に、本実施形態では、全てのLED15が、各第2磁性部材24の磁力を利用して非固定状態で保持されているので、全てのLED15の発光面15Aに導光板17の入光端面17Aが接した状態では、全てのLED15の各第1端子15Bが各第2端子16Cに接した状態となる。このようにすれば、全てのLED15に関して入光端面17Aへの光の入射効率が高く且つ均一化されるので、輝度ムラの発生を良好に抑制できるとともに輝度を良好に向上させることができる。
【0044】
本実施形態に係る第2磁性部材24は、図4及び図5に示すように、プレート20に一体化されている。従って、LED基板16の第2主面16Bに対して第3主面20Aが対向するようプレート20を設置すると、プレート20に設けられた複数の第2磁性部材24が複数の第1磁性部材22に対してそれぞれ重畳する配置となる。このように、第2磁性部材24をプレート20に一体化することで、第2磁性部材24の設置が容易になる。
【0045】
また、第2磁性部材24は、図4及び図5に示すように、表側を向いた第5主面24Aが、プレート20の第3主面20Aの一部を構成し、LED基板16の第2主面16Bに接している。これにより、永久磁石である第2磁性部材24の磁力によってLED15を高い保持力でもって保持することができる。しかも、第2磁性部材24は、裏側を向いた第6主面24Bが、プレート20の第4主面20Bの一部を構成し、シャーシ14の第1底部14A1に接している。従って、例えばシャーシ14を磁性材料(例えば鉄等)によって構成することで、第2磁性部材24を第1底部14A1に吸着させることができる。これにより、プレート20をシャーシ14に対して高い保持力でもって保持することができ、プレート20の位置決めを図ることが可能となる。
【0046】
本実施形態は以上のような構造であり、図6から図8を用いて、バックライト装置12の作用効果について、組み立て方法に触れつつ説明する。なお、図6から図8には、図3と同様に、LED基板16上に備わる11個のLED15の中から、任意の3個のLED15を代表して図示している。また、図6から図8には、図示される3個のLED15のうち、LED配置側部14B1から最も近い配置とされるLED15の発光面15Aの位置を示す一点鎖線が示されている。
【0047】
まず、LED基板16とプレート20とを表裏に重ね合わせ、LED基板16の第2主面16Bをプレート20の第3主面20Aに接触させる(図4及び図5を参照)。続いて、LED基板16の第1主面16A上に複数のLED15を載置する。載置された各LED15は、各第1磁性部材22がLED基板16越しに各第2磁性部材24の磁力によって吸着されることで、第1主面16A上において所定の位置にて保持される。この段階において、複数のLED15は、各第1磁性部材22が各第2磁性部材24に対して平面に視て重畳するよう、LED基板16の第1主面16A上にて保持される。第2磁性部材24は、第1磁性部材22よりも平面に視て大きい。従って、複数のLED15は、各発光面15AがY軸方向についてばらついた状態となり得る(図6を参照)。つまり、この段階では、複数のLED15は、LED基板16の第1主面16A上において大まかに位置決めされた状態で保持されている、と言える。なお、先にLED基板16の第1主面16A上に複数のLED15を載置してから、LED基板16をプレート20に対して重ね合わせる手順を採ることも可能である。
【0048】
LED15、LED基板16及びプレート20をシャーシ14の第1底部14A1と突出部14Cとの間の空間に収容したら、導光板17をシャーシ14内に収容する。導光板17のうちの入光端面17Aを有する部分を第1底部14A1と突出部14Cとの間の空間に差し込み、図6に示すように、入光端面17AをLED15に接近させる。すると、図7に示すように、複数のLED15のうち、LED配置側部14B1から最も遠い配置とされるLED15の発光面15Aに対して入光端面17Aが接触される。その状態から導光板17を上記空間の奥方へ押し込むと、入光端面17Aによって発光面15Aが押圧されることで、LED15がY軸方向についてLED配置側部14B1に近づく向き(図7の左側)へと変位される。LED15には、第1磁性部材22が第2磁性部材24によって吸着されることで保持力が作用し続けていることから、発光面15Aが入光端面17Aに対して密着した状態を保ちつつLED15は変位されている。
【0049】
導光板17の押し込みが進行すると、図8に示すように、複数のLED15のうち、LED配置側部14B1から2番目に遠い配置とされるLED15の発光面15Aに対して入光端面17Aが接触される。その状態から導光板17を上記空間の奥方へ押し込むと、上記と同様にしてLED15が変位される。さらに導光板17の押し込みが進行すると、図9に示すように、複数のLED15のうち、LED配置側部14B1から3番目に遠い配置とされるLED15の発光面15Aに対して入光端面17Aが接触される。この状態では、図9に示される3個のLED15の各発光面15Aが、いずれも入光端面17Aに接触するとともに互いにY軸方向についての位置が面一状に揃えられる。導光板17の差し込み深さは、複数のLED15のうち、LED配置側部14B1に最も近いLED15の発光面15A(図9の一点鎖線)に入光端面17Aが達する深さでもよいが、LED配置側部14B1に最も近いLED15の発光面15AよりもLED配置側部14B1側となる位置に入光端面17Aが達する深さでもよい。
【0050】
このようにしてLED基板16の第1主面16A上にある全てのLED15の各発光面15Aが、入光端面17Aに接触するとともに互いにY軸方向についての位置が面一状に揃えられる。全てのLED15には、第2磁性部材24の磁力による保持力が作用しているので、各発光面15Aが入光端面17Aに対して密着した状態に保たれている。これにより、各発光面15Aから入光端面17Aに入射する光の入射効率が均一化され、導光板17からの出射光に係る輝度にムラが生じ難くなるとともに、入光端面17Aへの光の入射効率が向上し、導光板17の出射光に係る輝度が向上する。組み付けられた導光板17は、例えばシャーシ14に備わる4つの側部14Bのうち、LED配置側部14B1を除いた3つの側部14Bによって支持されるとともに、各第2磁性部材の磁力によって保持された各LED15によって支持される。なお、反射テープ21は、導光板17の差し込み作業を終えてから取り付けてもよいが、導光板17と共に第1底部14A1と突出部14Cとの間の空間に差し込むようにしてもよい。
【0051】
以上説明したように本実施形態のバックライト装置(照明装置)12は、複数のLED(光源)15と、複数のLED15が一方向に並んで配される第1主面16Aを有するLED基板(光源基板)16と、LED15の発光面15Aと対向する入光端面17Aを有し、LED15からの光を導光する導光板17と、複数のLED15のいずれかに設けられ、磁性材料からなる第1磁性部材22と、第1磁性部材22との間にLED基板16を挟んで配され、磁性材料からなる第2磁性部材24と、を備え、第1磁性部材22及び第2磁性部材24の少なくともいずれか一方が永久磁石とされる。
【0052】
一方向に並んで配される複数のLED15の各発光面15Aから発せられた光が導光板17の入光端面17Aに入射すると、導光板17内を導光された後に、導光板17から出射される。LED基板16の第1主面16Aに配される複数のLED15には、第1磁性部材22が設けられたLED15が含まれている。第1磁性部材22と、第1磁性部材22との間にLED基板16を挟んで配される第2磁性部材24と、のうちの少なくともいずれか一方が、永久磁石とされているので、永久磁石からLED基板16越しに作用する磁力を利用して第1磁性部材22及び第2磁性部材24を互いに吸着させることができる。これにより、第1磁性部材22が設けられたLED15を、LED基板16の第1主面16A上において保持することができ、LED15に対する給電を維持することが可能とされる。
【0053】
このようにLED15は、永久磁石の磁力を利用してLED基板16の第1主面16A上に保持されるので、外力を作用させることで第1主面16A上を移動することが可能とされる。例えば、当該バックライト装置12の組み付けに際し、第1磁性部材22が設けられたLED15の発光面15Aに対して導光板17の入光端面17Aを接触させて発光面15Aを押圧することで、LED基板16の第1主面16A上においてLED15を変位させることができる。これにより、複数のLED15における各発光面15Aの位置を揃えることができるので、各発光面15Aから入光端面17Aに入射する光の入射効率を均一化することができ、導光板17からの出射光に係る輝度にムラが生じ難くなる。また、複数のLED15の各発光面15Aを入光端面17Aに接した状態とすれば、光の入射効率が向上し、導光板17の出射光に係る輝度を向上させることが可能となる。
【0054】
また、複数のLED15には、それぞれ第1端子15Bが設けられ、LED基板16の第1主面16Aには、第1端子15Bに電力を供給する第2端子16Cが複数設けられており、第1磁性部材22が設けられたLED15の発光面15Aに入光端面17Aが接した状態では、第1磁性部材22が設けられたLED15に設けられた第1端子15Bは、第2端子16Cに接する。各第2端子16Cから各第1端子15Bに電力が供給されることで、複数のLED15が発光する。第1磁性部材22が設けられたLED15の第1端子15Bが第2端子16Cに接した状態では、導光板17の入光端面17Aが、第1磁性部材22が設けられたLED15の発光面15Aに接しているので、仮に発光面15Aと入光端面17Aとの間に隙間が存在する場合に比べると、光の入射効率が向上する。これにより、第1端子15Bと第2端子16Cとの接続信頼性を担保しつつ導光板17の出射光に係る輝度の向上を図ることができる。
【0055】
また、第1磁性部材22は、全てのLED15に設けられる。導光板17の入光端面17Aが、全てのLED15の発光面15Aに接した状態では、全てのLED15に備わる各第1端子15Bが各第2端子16Cに接した状態となる。このようにすれば、全てのLED15に関して入光端面17Aへの光の入射効率が高く且つ均一化されるので、輝度ムラの発生を良好に抑制できるとともに輝度を良好に向上させることができる。
【0056】
また、第1磁性部材22は、第1端子15Bにより構成され、第2磁性部材24は、永久磁石とされる。永久磁石である第2磁性部材24の磁力によって第1磁性部材22が吸着されることで、LED基板16の第1主面16A上にて第1磁性部材22が設けられたLED15を保持することができる。LED15の第1端子15Bを第1磁性部材22としているので、仮に第1端子15Bとは別途にLED15に第1磁性部材を設けた場合に比べると、LED15として汎用部品を用いることが可能となり、LED15に係る調達コストを抑制する上で好適となる。
【0057】
また、LED基板16のうち第1主面16Aとは反対側にある第2主面16Bと対向する第3主面20Aを有するプレート20を備え、第2磁性部材24は、プレート20のうち、第1磁性部材22と重畳する位置に設けられる。LED基板16の第2主面16Bに対して第3主面20Aが対向するようプレート20を設置すると、プレート20に設けられた第2磁性部材24が第1磁性部材22と重畳する配置となる。このように、第2磁性部材24をプレート20に一体化することで、第2磁性部材24の設置が容易になる。
【0058】
また、第2磁性部材24は、第3主面20Aと面一状をなしていて第2主面16Bに接する面である第5主面24Aを有する。プレート20の第3主面20AがLED基板16の第2主面16Bに接した状態とすることで、第2磁性部材24の面である第5主面24AをLED基板16の第2主面16Bに接触させることができる。これにより、永久磁石の磁力によってLED15を高い保持力でもって保持することができる。
【0059】
また、本実施形態に係る液晶表示装置(表示装置)10は、上記記載のバックライト装置12と、バックライト装置12からの光を利用して表示を行う液晶パネル(表示パネル)11と、を備える。このような構成の液晶表示装置10によれば、バックライト装置12から液晶パネル11に照射される光に輝度ムラが生じ難くなるとともに輝度が向上しているから、高い表示品位を得ることができる。
【0060】
<実施形態2>
実施形態2を図10から図13によって説明する。この実施形態2では、弾性部材25を追加した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0061】
本実施形態に係るバックライト装置112には、図10及び図11に示すように、弾性部材25が備わる。弾性部材25は、発泡材料(発泡ウレタン等)やゴム材料等からなる。弾性部材25は、シャーシ114内に収容され、LED115における発光面115Aとは反対側の発光反対面(面)115Cと対向して配される。詳しくは、弾性部材25は、シャーシ114のうち、第1底部114AとLED配置側部114B1と突出部114Cとによって囲まれた空間に収容されており、LED配置側部114B1とLED115との間に挟まれて配される。つまり、弾性部材25は、導光板117との間でLED115を挟む配置とされる。弾性部材25は、LED配置側部114B1の内面と、LED115の発光反対面115Cと、のそれぞれに対して対向するとともに接している。また、弾性部材25は、LED基板116の第1主面116Aと、反射テープ121における裏側を向いた面と、それぞれに対して対向するとともに接している。
【0062】
弾性部材25は、LED115によって押圧されると弾発力を蓄積しつつ弾縮される。弾性部材25の弾発力は、LED115を導光板117側に付勢するよう作用する。例えば、バックライト装置112の組み付けに際し、図12に示すように、複数のLED115のうち、LED配置側部114B1から最も遠い配置とされるLED115の発光面115Aに導光板117の入光端面117Aを接触させ、入光端面117Aによって発光面115Aを押圧すると、LED115が変位するとともに発光反対面115Cによって弾性部材25が弾縮される。さらに導光板117の押し込みが進行すると、図13に示すように、複数のLED115のうち、LED配置側部114B1から2番目以降に位置するLED115の発光面115Aが導光板117の入光端面117Aによって押圧され、それらのLED115が変位するとともに発光反対面115Cによって弾性部材25が弾縮される。このようにして弾縮された弾性部材25からの弾発力が、好ましくは全てのLED115を導光板117側に付勢するよう作用することで、各発光面115Aが入光端面117Aに密着した状態に保たれることになる。これにより、導光板117の入光端面117Aへの光の入射効率が高い状態を安定的に維持することができる。しかも、弾縮した状態の弾性部材25は、シャーシ114のLED配置側部114B1によってY軸方向についてLED115側とは反対側から支持される。これにより、弾性部材25に生じた弾発力を各LED115に対して安定的に作用させることができるので、各発光面115Aが導光板117の入光端面117Aに接した状態を安定的に保つことができる。
【0063】
以上説明したように本実施形態によれば、LED115における発光面115Aとは反対側にある面と対向して配され、導光板117との間でLED115を挟む弾性部材25を備える。当該バックライト装置112の組み付けに際し、第1磁性部材122が設けられたLED115の発光面115Aを導光板117の入光端面117Aによって押圧すると、LED115における発光面115Aとは反対側にある面が弾性部材25に接触し、弾性部材25が弾縮される。LED115には、弾性部材25から弾発力が作用することで、発光面115Aが導光板117の入光端面117Aに接した状態に保たれる。これにより、導光板117の入光端面117Aへの光の入射効率が高い状態を安定的に維持することができる。
【0064】
また、LED基板116、導光板117、第2磁性部材124及び弾性部材25を収容するシャーシ114を備え、シャーシ114は、第2磁性部材124に対してLED基板116側とは反対側に配される底部114Aと、底部114Aから立ち上がるLED配置側部(側部)114B1と、を有し、LED配置側部114B1は、弾性部材25におけるLED115側とは反対側の面と対向して配され、LED115との間で弾性部材25を挟む。LED115に接することで弾縮される弾性部材25は、シャーシ114のLED配置側部114B1によって支持されることで弾縮状態に保たれる。これにより、弾性部材25に生じた弾発力をLED115に対して安定的に作用させることができるので、発光面115Aが導光板117の入光端面117Aに接した状態を安定的に保つことができる。
【0065】
<実施形態3>
実施形態3を図14から図17によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態2からLED215を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0066】
本実施形態に係る複数のLED215には、図14に示すように、LED基板216に対して非固定状態で保持される第1LED(第1光源)215αと、LED基板216に対して固定される第2LED(第2光源)215βと、が含まれる。図14には、列をなして並ぶ複数のLED215のうち、列の両端に位置する2つのLED215と、列の中央側(両端以外)に位置する3つのLED215と、が図示されている。なお、以下ではLED215を区別する場合には、「第1LED」の符号に添え字αを、「第2LED」の符号に添え字βを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
【0067】
第1LED215αは、上記した実施形態1,2に記載したLED15,115と同様に、図14に示すように、第2磁性部材224の磁力を利用してLED基板216の第1主面216A上に非固定状態で保持される。つまり、第1LED215αに備わる第1端子215Bは、第2磁性部材224の磁力によってLED基板216越しに吸着される第1磁性部材222として機能する。プレート220のうち、第1LED215αに備わる各第1端子215Bと平面に視て重畳する位置には、開口部223A及び第2磁性部材224が設けられている。その一方、プレート220のうち、次述する第2LED215βに備わる第1端子215Bと平面に視て重畳する位置には、開口部223A及び第2磁性部材224が非設置とされる。
【0068】
第2LED215βは、図14に示すように、第1端子215Bが第2端子216Cに接した状態でLED基板216に対してはんだ付けされることで固定されている。つまり、第2LED215βは、LED基板216に対して変位不能な状態で固定されている。そして、第2LED215βの発光面215Aに導光板217の入光端面217Aが接した状態では、第1LED215αの発光面215Aに入光端面217Aが接するようになっている。このようにすれば、バックライト装置212の組み付けに際し、導光板217の入光端面217Aによって第1LED215αの発光面215Aを押圧することで第1LED215αを変位させることができる。それから、入光端面217Aを第2LED215βの発光面215Aに接触させると、LED基板216に固定された第2LED215βが導光板217のストッパとして機能する。この状態では、全てのLED215の発光面215Aに対して入光端面217Aが接触するので、全てのLED215に関して入光端面217Aへの光の入射効率が高く且つ均一化される。これにより、輝度ムラの発生を良好に抑制できるとともに輝度を良好に向上させることができる。
【0069】
図14に示すように、複数のLED215がなす列のうち、両端の位置に2つの第2LED215βが配されるのに対し、両端以外の位置に複数の第1LED215αが配されている。第1LED215αの設置数は、LED215の設置総数から第2LED215βの設置数である「2」を差し引いた値となる。このようにすれば、バックライト装置212の組み付けに際し、上記した列において両端に位置する2つの第2LED215βが導光板217のストッパとして機能することで、全てのLED215の発光面215Aに対して入光端面217Aが接した状態となる確実性が高くなる。また、弾性部材225は、X軸方向についての形成範囲が、複数の第1LED215αにおけるX軸方向についての配置範囲と一致している。弾性部材225は、LED配置側部214B1と複数の第1LED215αとの間に挟まれて配されており、LED配置側部214B1と2つの第2LED215βとの間には非配置とされる。このように、弾性部材225は、LED基板216の第1主面216A上において、X軸方向についての両端部を除く中央側部分に対して重畳するよう配されている。
【0070】
本実施形態は以上のような構造であり、図15から図17を用いて、バックライト装置212の作用効果について、組み立て方法に触れつつ説明する。なお、図15から図17には、図14と同様に、列の両端に位置する2つのLED215(第2LED215β)と、列の中央側に位置する3つのLED215(第1LED215α)と、が図示されている。
【0071】
まず、LED基板216の第1主面216A上においてX軸方向についての両端位置付近に2つの第2LED215βを載置し、各第2LED215βに備わる各第1端子215Bを対応する各第2端子216Cに対して重畳配置させる。このとき、各第2LED215βの各発光反対面215Cが、後に設置される弾性部材225のうちの第1LED215αと対向する面よりもY軸方向についてLED配置側部214B1に近い配置となるよう、各第2LED215βを位置決めしておく。2つの第2LED215βは、互いに発光面215AにおけるY軸方向についての位置が面一状に揃えられている。この状態で2つの第2LED215βに備わる各第1端子215Bを各第2端子216Cに対してはんだ付けすることで、2つの第2LED215βが固定される。
【0072】
LED基板216とプレート220とを表裏に重ね合わせたら、LED基板216の第1主面216A上において両端に位置する2つの第2LED215βの間に挟まれる範囲に複数の第1LED215αを載置する。載置された各第1LED215αは、各第1磁性部材222(各第1端子215B)がLED基板216越しに各第2磁性部材224の磁力によって吸着されることで、第1主面216A上において所定の位置にて保持される。このとき、各第1LED215αの各発光反対面215C(各発光面215A)が、第2LED215βの発光反対面215C(発光面215A)よりもY軸方向についてLED配置側部214B1から遠い配置となるよう、各第1LED215αを大まかに載置する。これにより、第2LED215βは、第1LED215αよりもY軸方向についてLED配置側部214B1に近い配置となる。
【0073】
LED215、LED基板216及びプレート220をシャーシ214の第1底部14A1と突出部14Cとの間の空間に収容したら、導光板217のうちの入光端面217Aを有する部分を上記空間に差し込む。すると、図15に示すように、複数の第1LED215αのうち、LED配置側部214B1から最も遠い配置とされる第1LED215αの発光面215Aに対して入光端面217Aが接触され、入光端面217Aによってその第1LED215αの発光面215Aが押圧される。押圧された第1LED215αは、Y軸方向についてLED配置側部214B1に近づく向き(図15の左側)へと変位される。その後、図16に示すように、複数の第1LED215αのうち、LED配置側部214B1から2番目に遠い配置とされる第1LED215αも、発光面215Aが入光端面217Aによって押圧されることで変位される。その後も、LED配置側部214B1から遠い順に全ての第1LED215αが入光端面217Aによって押圧されて変位される。また、変位される第1LED215αによって弾性部材225が弾縮されると、弾性部材225からの弾発力が第1LED215αを導光板217側に付勢するよう作用することで、発光面215Aが入光端面217Aに密着した状態に保たれる。
【0074】
そして、図17に示すように、2つの第2LED215βの各発光面215Aに入光端面217Aが接触すると、2つの第2LED215βが導光板217のストッパとして機能することで、それ以上の導光板217の差し込み動作(押し込み動作)が規制される。この状態では、2つの第2LED215βの各発光面215Aと、全ての第1LED215αの発光面215Aと、に対して入光端面217Aが接触している。このようにしてLED基板216の第1主面216A上にある全てのLED215の各発光面215Aが、入光端面217Aに接触するとともに互いにY軸方向についての位置が面一状に揃えられる。
【0075】
以上説明したように本実施形態によれば、複数のLED215には、第1磁性部材222が設けられる第1LED(第1光源)215αと、第1端子215Bが第2端子216Cに接した状態でLED基板216に固定される第2LED(第2光源)215βと、が含まれ、第2LED215βの発光面215Aに入光端面217Aが接した状態では、第1LED215αの発光面215Aに入光端面217Aが接する。当該バックライト装置212の組み付けに際し、第1LED215αの発光面215Aに対して導光板217の入光端面217Aを接触させた状態で発光面215Aを押圧すると、LED基板216の第1主面216A上において第1LED215αを変位させることができる。入光端面217Aが第2LED215βの発光面215Aに接触した状態に至ると、LED基板216に固定された第2LED215βが導光板217のストッパとして機能する。これにより、導光板217の入光端面217Aを全てのLED215の発光面215Aに接触させることができるので、全てのLED215に関して入光端面217Aへの光の入射効率が高く且つ均一化される。もって、輝度ムラの発生を良好に抑制できるとともに輝度を良好に向上させることができる。
【0076】
また、第2LED215βは、一方向に並ぶ複数のLED215がなす列において両端に位置して2つが配される。このようにすれば、第1LED215αは、一方向に並ぶ複数のLED215がなる列において両端以外に位置する。当該バックライト装置212の組み付けに際し、上記した列において両端に位置する2つの第2LED215βが導光板217のストッパとして機能することで、全てのLED215の発光面215Aに対して入光端面217Aが接した状態となる確実性が高くなる。
【0077】
<実施形態4>
実施形態4を図18から図20によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態2から導光板317及びLED基板316の平面形状等を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0078】
導光板317は、図18に示すように、入光端面317Aが、主入光部317A1と、主入光部317A1から部分的に窪んだノッチ部317A2と、を含む平面形状とされる。ノッチ部317A2は、入光端面317Aのうち、X軸方向についての中央付近に配されている。入光端面317Aのうち、ノッチ部317A2の非形成部分が、主入光部317A1となっている。ノッチ部317A2は、主入光部317A1よりも、導光板317のうちの入光端面317Aとは反対側の端面である入光反対端面317DからのY軸方向についての距離が、小さい。
【0079】
LED基板316は、図19に示すように、X軸方向についての中央側部分が、両端側部分よりも幅狭な平面形状とされる。図19には、LED基板316のうち、X軸方向についての中央側に位置する6個のLED315が配置される範囲が、拡大して示されている。詳しくは、LED基板316は、Y軸方向について導光板317側とは反対側の端部が、入光端面317Aに並行する平面形状となっており、ノッチ部317A2と同様の窪み部分を有する。このようにノッチ部317A2に倣う形状とされるLED基板316によって生じる空間を利用することで、他の部品(例えば小型撮像素子)を搭載するスペースを容易に確保することが可能となる。
【0080】
上記のようなLED基板316上に搭載される複数のLED315には、図19に示すように、主入光部317A1と対向する第3LED(第3光源)315γと、ノッチ部317A2と対向する第4LED(第4光源)315δと、が含まれる。なお、以下ではLED315を区別する場合には、「第3LED」の符号に添え字γを、「第4LED」の符号に添え字δを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。第4LED315δは、LED基板316上においてX軸方向についての中央付近に位置して2つが配されている。第3LED315γは、LED基板316上において2つの第4LED315δをX軸方向について両側から挟み込むよう、複数ずつがLED基板316の両端側部分に配されている。第4LED315δは、第3LED315γよりも図19の右側(入光反対端面317Dに近い側)に位置ずれして配されている。第3LED315γと第4LED315δとの間のY軸方向についての距離は、主入光部317A1とノッチ部317A2との間のY軸方向についての距離とほぼ等しい。
【0081】
プレート320に備わる第2磁性部材324には、図19に示すように、第3LED315γに備わる第1磁性部材322に対して重畳して配される一方の第2磁性部材324αと、第4LED315δに備わる第1磁性部材322に対して重畳して配される他方の第2磁性部材324βと、が含まれる。なお、以下では第2磁性部材324を区別する場合には、「一方の第2磁性部材」の符号に添え字αを、「他方の第2磁性部材」の符号に添え字βを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。他方の第2磁性部材324βは、一方の第2磁性部材324αよりも図19の右側(入光反対端面317Dに近い側)に位置ずれして配されている。一方の第2磁性部材324αと他方の第2磁性部材324βとの間のY軸方向についての距離は、主入光部317A1とノッチ部317A2との間のY軸方向についての距離とほぼ等しい。
【0082】
第3LED315γは、図20に示すように、入光端面317Aのうちの主入光部317A1に接している。第4LED315δは、入光端面317Aのうちのノッチ部317A2に接している。また、弾性部材325には、第3LED315γに接する第1弾性部材325αと、第4LED315δに接する第2弾性部材325βと、が含まれる。なお、以下では弾性部材325を区別する場合には、「第1弾性部材」の符号に添え字αを、「第2弾性部材」の符号に添え字βを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。また、LED配置側部314B1には、第1弾性部材325αに接する第1LED配置側部314B1αと、第2弾性部材325βに接する第2LED配置側部314B1βと、が含まれる。なお、以下ではLED配置側部314B1を区別する場合には、「第1LED配置側部」の符号に添え字αを、「第2LED配置側部」の符号に添え字βを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
【0083】
本実施形態のように、導光板317の入光端面317Aがノッチ部317A2を含んでいると、製造上の理由から主入光部317A1とノッチ部317A2との位置関係にばらつきが生じることがあり、そのばらつきに起因して入光端面317Aへの光の入射効率にLED315毎の差が生じる可能性がある。その点、本実施形態では、入光端面317Aの平面形状に対応付けて配置された第3LED315γ及び第4LED315δがいずれも第2磁性部材324による磁力によって保持されているので、外力を作用させれば第1主面316A上を移動させることが可能とされている。従って、主入光部317A1とノッチ部317A2との位置関係にばらつきが生じた場合でも、バックライト装置312の組み付けに際して、導光板317の入光端面317Aによって第3LED315γ及び第4LED315δの各発光面315Aを押圧し、それぞれ変位させることで、第3LED315γの発光面315Aを主入光部317A1に接触させ、第4LED315δの発光面315Aをノッチ部317A2に接触させることができる。これにより、複数のLED315の各発光面315Aから入光端面317Aに入射する光の入射効率を均一化することができ、入光端面317Aへの光の入射効率を向上させることができる。また、第1弾性部材325αは、第3LED315γと第1LED配置側部314B1αとの間で弾縮されることで、第3LED315γを導光板317側に付勢し、主入光部317A1に密着させることができる。同様に、第2弾性部材325βは、第4LED315δと第2LED配置側部314B1βとの間で弾縮されることで、第4LED315δを導光板317側に付勢し、ノッチ部317A2に密着させることができる。
【0084】
以上説明したように本実施形態によれば、導光板317は、入光端面317Aが、主入光部317A1と、主入光部317A1から部分的に窪んだノッチ部317A2と、を含み、複数のLED315は、主入光部317A1と対向していて主入光部317A1に接する第3LED(第3光源)315γと、ノッチ部317A2と対向していてノッチ部317A2に接する第4LED(第4光源)315δと、を含む。導光板317の入光端面317Aがノッチ部317A2を含んでいると、製造上の理由から主入光部317A1とノッチ部317A2との位置関係にばらつきが生じることがあり、そのばらつきに起因して入光端面317Aへの光の入射効率にLED315毎の差が生じる可能性がある。その点、LED315は、外力を作用させることで第1主面316A上を移動することが可能とされているので、主入光部317A1とノッチ部317A2との位置関係にばらつきが生じた場合でも、第3LED315γの発光面315Aを主入光部317A1に接触させ、第4LED315δの発光面315Aをノッチ部317A2に接触させることができる。これにより、複数のLED315の各発光面315Aから入光端面317Aに入射する光の入射効率を均一化することができ、入光端面317Aへの光の入射効率を向上させることができる。
【0085】
<実施形態5>
実施形態5を図21から図24によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1から第1磁性部材422及び第2磁性部材424の構成を変更した場合を示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
【0086】
本実施形態に係るLED415には、図21から図23に示すように、第1端子415Bとは別途に、第1磁性部材422が設けられている。詳しくは、第1磁性部材422は、LED415のうち、LED基板416の第1主面416Aと対向する底面(面)415Eに設けられている。つまり、第1磁性部材422は、Z軸方向についてLED415とLED基板416との間に挟まれた配置とされる。第1磁性部材422は、LED415の底面415Eのうち、X軸方向についての中央付近に1つ配されている。第1磁性部材422は、X軸方向を長手方向とした方形の平面形状とされており、Y軸方向についての寸法がLED415におけるY軸方向についての寸法とほぼ等しく、X軸方向についての寸法がLED415におけるX軸方向についての寸法よりも小さい。第1磁性部材422は、平面に視てX軸方向についてLED415に備わる2つの第1端子部415Bの間に挟まれた配置とされ、各第1端子部415Bとの間に所定の間隔がそれぞれ空けられている。第1磁性部材422の設置数は、LED415の設置数と等しい。
【0087】
プレート420に備わる第2磁性部材424は、図22から図24に示すように、プレート420に対して重畳配置されたLED基板416上にある第1磁性部材422と平面に視て重畳する位置に配されている。なお、図24には、LED415の外形が二点鎖線により示されている。第2磁性部材424は、LED415のうち、X軸方向についての中央部、つまり第1磁性部材422と平面に視て重畳する配置とされる。第2磁性部材424は、X軸方向を長手方向とした方形の平面形状とされており、X軸方向及びY軸方向についての各寸法が、第1磁性部材422におけるX軸方向及びY軸方向についての各寸法のそれぞれとほぼ等しい。つまり、第1磁性部材422及び第2磁性部材424は、全域同士が互いに重畳する位置関係とされる。このように、第2磁性部材424は、LED基板416におけるLED配置領域(光源配置領域)毎に1つずつ配置されている。第2磁性部材424の設置数は、LED415の設置数と等しい。なお、プレート本体423に設けられた開口部423Aにおける平面形状、平面配置、形成範囲及び各寸法は、いずれも上記した第2磁性部材424とほぼ同じである。
【0088】
本実施形態では、第1磁性部材422及び第2磁性部材424が、いずれも永久磁石とされる。具体的には、第1磁性部材422及び第2磁性部材424は、例えばアルニコ磁石、フェライト磁石及びネオジム磁石等からなる。第1磁性部材422及び第2磁性部材424は、互いに重畳する位置関係であることから、間にLED基板416を介して互いに吸着し合う。上記した実施形態1のように、第2磁性部材24のみが永久磁石とされる場合に比べると、共に永久磁石である第1磁性部材422及び第2磁性部材424から発せられる磁力によってLED基板416の第1主面416A上にてLED415を強固に保持することができる。従って、バックライト装置412の組み付けに際し、LED基板416とプレート420とを表裏に重ね合わせてから、LED基板416の第1主面416A上に複数のLED415のそれぞれを所定の位置(各第2磁性部材424)付近に載置する。すると、各LED415に備わる各第1磁性部材422と各第2磁性部材424とが互いに吸着し合うことで、各第1磁性部材422と各第2磁性部材424とがそれぞれ全域同士が重畳するよう位置決めされる。この状態では、第1主面416A上において各LED415がX軸方向及びY軸方向についての位置が揃うよう位置決めされ、各発光面415Aがほぼ面一状に揃うことになる。その後、導光板417の組み付けに伴って、入光端面417Aによって各LED415の各発光面415Aが押圧され、各LED415が変位されることで、各発光面415Aがより高い精度でもって面一状に揃えられるとともに入光端面417Aに接触した状態となる。
【0089】
以上説明したように本実施形態によれば、第1磁性部材422は、第1端子415Bとは別途に、LED415のうちの第1主面416Aと対向する底面(面)415Eに設けられ、第1磁性部材422及び第2磁性部材424がいずれも永久磁石とされる。LED415のうちのLED基板416の第1主面416Aと対向する底面415Eに設けられる第1磁性部材422と第2磁性部材424とが吸着し合う。仮に第1磁性部材422及び第2磁性部材424のうちのいずれか一方のみを永久磁石とした場合に比べると、共に永久磁石である第1磁性部材422及び第2磁性部材424から発せられる磁力によってLED基板416の第1主面416A上にてLED415を強固に保持することができる。
【0090】
<他の実施形態>
本明細書が開示する技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
【0091】
(1)全てのLED15,115,215,315,415の発光面15A,115A,215A,315A,415Aと、導光板17,117,217,317,417の入光端面17A,117A,217A,317A,417Aと、の間に間隔が空けられていてもよい。その場合でも、全てのLED15,115,215,315,415の発光面15A,115A,215A,315A,415AにおけるY軸方向についての位置が揃えられていれば、輝度ムラを抑制する効果を十分に得ることができる。また、発光面15A,115A,215A,315A,415Aと入光端面17A,117A,217A,317A,417Aとの間の距離が十分に小さくなっていれば、十分な高輝度化を図ることができる。
【0092】
(2)複数のLED15,115,215,315,415に、発光面15A,115A,215A,315A,415Aが導光板17,117,217,317,417の入光端面17A,117A,217A,317A,417Aとは非接触とされるLED15,115,215,315,415が含まれてもよい。つまり、発光面15A,115A,215A,315A,415Aが入光端面17A,117A,217A,317A,417Aに接するLED15,115,215,315,415と、発光面15A,115A,215A,315A,415Aが入光端面17A,117A,217A,317A,417Aとは非接触とされるLED15,115,215,315,415と、が混在していてもよい。
【0093】
(3)第1磁性部材22,122,222,322,422及び第2磁性部材24,124,224,324,424の設置数が異なっていてもよい。例えば、実施形態1から実施形態4に記載の構成において、1つの第2磁性部材24,124,224,324が2つの第1磁性部材22,122,222,322に対して重畳配置される大きさとすれば、1つの第2磁性部材24,124,224,324によって2つの第1磁性部材22,122,222,322を吸着することが可能となる。また、第1磁性部材22,122,222,322と第2磁性部材24,124,224,324との設置数の比率は、1:1や1:2以外にも適宜に変更可能である。
【0094】
(4)第2磁性部材24,124,224,324,424の厚みが、プレート本体23,423の厚みよりも小さくても大きくてもよい。第2磁性部材24,124,224,324,424の第5主面24Aは、プレート20,220,320,420の第3主面20Aから表側に突出した配置でもよいが、第3主面20Aから裏側に引っ込んだ配置でもよい。
【0095】
(5)プレート20,220,320,420を省略することも可能である。
【0096】
(6)LED15,115,215,315,415の発光面15A,115A,215A,315A,415Aは、図示されたようなフラットな面でなくてもよく、例えば球面等であってもよい。
【0097】
(7)実施形態2から実施形態4に記載の構成において、弾性部材25,225,325をLED基板116,216,316に固定し、シャーシ114,214のLED配置側部114B1,214B1,314B1とは非接触の関係としてもよい。
【0098】
(8)実施形態1、実施形態4及び実施形態5に記載の構成において、実施形態3に記載の第1LED215α及び第2LED215βを用いることも可能である。
【0099】
(9)実施形態3に記載の構成において、LED基板216に固定される第2LED215βの設置数は、適宜に変更可能であり、例えば第2LED215βが1つのみまたは3つ以上設置されてもよい。
【0100】
(10)実施形態3に記載の構成において、LED基板216に固定される第2LED215βは、LED215の列のうち、両端以外の位置に配されてもよい。
【0101】
(11)実施形態3に記載の構成において、LED基板216に非固定とされる第1LED215αの数は、適宜に変更可能であり、例えば第1LED215αが1つのみ設置されてもよい。
【0102】
(12)実施形態3に記載の構成において、第2LED215βに備わる第1端子215Bが、例えばアルミニウム等の非磁性材料にて構成されてもよい。
【0103】
(13)実施形態4に記載の構成において、ノッチ部317A2が複数設けられてもよい。また、入光端面317AにおけるX軸方向についてのノッチ部317A2の配置は、中央付近以外でもよい。
【0104】
(14)実施形態4に記載の構成において、ノッチ部317A2と対向して配される第3LED315γの数は、適宜に変更可能であり、例えば第3LED315γの数が1つのみまたは3つ以上でもよい。
【0105】
(15)実施形態1、実施形態3及び実施形態5に記載の構成において、実施形態4に記載したLED基板316及び導光板317を用いることも可能である。
【0106】
(16)実施形態5に記載の構成において、第1磁性部材422と第2磁性部材424とで、X軸方向についての寸法とY軸方向についての寸法とのうちの一方または両方が異なっていてもよい。
【0107】
(17)実施形態5に記載の構成において、第1磁性部材422が永久磁石でなくてもよい。
【0108】
(18)実施形態5に記載の構成において、第2磁性部材424が永久磁石でなくてもよい。
【0109】
(19)実施形態5に記載の構成において、LED415の底面415Eに凹部を形成し、その凹部に第2磁性部材424を嵌め込んで保持するようにしてもよい。
【0110】
(20)実施形態5に記載の構成において、実施形態2から実施形態4に記載した弾性部材25,225,325を用いることも可能である。
【0111】
(21)実施形態1から実施形態4に記載した構成において、実施形態5に記載した第1磁性部材422及び第2磁性部材424を用いることも可能である。
【0112】
(22)LED基板16,116,216,316,416におけるLED15,115,215,315,415の並び数は、図示以外にも適宜に変更可能である。
【0113】
(23)導光板17,117,217,317,417をシャーシ14,114,214に対して固定する固定手段を追加することも可能である。
【0114】
(24)導光板17,117,217,317,417の外周端面のうち、短辺側の一端面が入光端面17A,117A,217A,317A,417Aとされてもよい。
【0115】
(25)導光板17,117,217,317,417の外周端面のうち、2つの長辺側の端面または2つの短辺側の端面がそれぞれ入光端面17A,117A,217A,317A,417Aとされてもよい。つまり、バックライト装置12,112,212,312,412が両側入光タイプであってもよい。
【0116】
(26)光学シート19の枚数・種類・積層順等は、適宜に変更可能である。具体的には、光学シート19の枚数は、1枚、2枚、4枚以上とすることが可能である。
【0117】
(27)シャーシ14,114,214の材料は、例えばアルミニウム、合成樹樹脂材料等の非磁性材料であってもよい。
【0118】
(28)液晶パネル11の平面形状は、縦長の長方形、正方形、円形、半円形、長円形、楕円形、台形などであってもよい。
【符号の説明】
【0119】
10…液晶表示装置(表示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、12,112,212,312,412…バックライト装置(照明装置)、14,114,214…シャーシ、14A,114A…底部、14B1,114B1,214B1,314B1…LED配置側部(側部)、15,115,215,315,415…LED(光源)、15A,115A,215A,315A,415A…発光面、15B,215B,415B…第1端子、16,116,216,316,416…LED基板(光源基板)、16A,116A,216A,316A,416A…第1主面、16B…第2主面、16C,216C…第2端子、17,117,217,317,417…導光板、17A,117A,217A,317A,417A…入光端面、20,220,320,420…プレート、20A…第3主面、22,122,222,322,422…第1磁性部材、24,124,224,324,424…第2磁性部材、24A…第5主面(面)、25,225,325…弾性部材、215α…第1LED(第1光源)、215β…第2LED(第2光源)、315γ…第3LED(第3光源)、315δ…第4LED(第4光源)、317A1…主入光部、317A2…ノッチ部、415E…底面(面)
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