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特開2024-142754情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142754
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241003BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q20/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055064
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】514020389
【氏名又は名称】TIS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大森 美和
【テーマコード(参考)】
5L020
5L049
5L050
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA15
5L049CC11
5L050CC11
5L055AA15
(57)【要約】
【課題】地域ウォレットサービスを利用する利用者に対して、地域ウォレットアプリを通じて当該地域に関する情報を表示することを可能とする。
【解決手段】情報処理装置100は、特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置である。情報処理装置100の受付部131は、外部の装置から投稿情報を受け付ける。情報処理装置100の判定部133は、受付部131により受け付けされた投稿情報が特定地域に係る投稿である場合に投稿情報を表示対象であると判定する。情報処理装置100の選別部134は、所定の情報に基づいて表示対象の投稿情報を選別する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置であって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記投稿情報が前記特定地域に係る投稿である場合に当該投稿情報を表示対象であると判定する判定部と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、
投稿者の登録情報が前記情報処理装置または所定の認証装置に記憶された情報と一致する場合に前記特定地域に係る投稿として表示対象であると判定し、
一致しない場合には、前記投稿者の端末装置の位置情報、または前記決済機能の利用履歴情報の少なくともいずれか一方が所定の条件を満たす場合に前記特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
前記投稿情報に付されたハッシュタグに含まれる前記特定地域を識別する情報、または前記投稿情報に含まれるキーワードに基づいて前記投稿情報が表示対象であると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選別部は、
前記所定の情報として、前記投稿情報を閲覧する閲覧者により付されたブックマーク情報に基づいて、前記ブックマーク情報が付された表示対象の前記投稿情報を選別する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が前記情報処理装置または所定の認証装置に記憶された情報と一致する場合に前記特定地域に在住の閲覧者であると特定する特定部を更に有し、
前記選別部は、
前記所定の情報として前記特定地域に在住の閲覧者の前記決済機能の利用履歴情報に基づいて、該利用履歴情報に含まれる商品または購入場所の少なくともいずれか一方と同一または類似の投稿情報を選別する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選別部は、
前記所定の情報として前記特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす前記投稿情報を選別する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた前記投稿情報が前記特定地域に係る投稿である場合に表示対象であると判定する判定工程と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置に実行させる情報処理プログラムであって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた前記投稿情報が特定地域に係る投稿である場合に表示対象であると判定する判定手順と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別手順と、
を特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートシティの実現を目指す地域や、キャッシュレスと活性化を実現したい地域のための、さまざまなサービスをつなぐキャッシュレスプラットフォームに関する技術が知られている。例えば、地域住民が固有に持つ住民IDでの決済を行うウォレット機能を持つスマートフォンアプリ(以下、地域ウォレットアプリ)にする技術が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。そして、当該地域ウォレットアプリは、決済機能のほか、特定地域に係るソーシャルネットワークサービス等の投稿情報を表示する機能が含まれる場合がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】地域ウォレットサービス/ID決済プラットフォーム、[online]、[令和5年3月17日検索]、インターネット<URL:https://www.tis.jp/service_solution/payment-platform/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地域ウォレットサービスを利用する利用者に対して、地域ウォレットアプリを通じて当該地域に関する情報を表示することが求められている。例えば、特定地域において活用される場合、当該地域ウォレットアプリは、当該特定地域に関連する投稿情報を表示することが求められることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、上記の課題を解決し目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置であって、外部の装置から投稿情報を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた前記投稿情報が前記特定地域に係る投稿である場合に当該投稿情報を表示対象であると判定する判定部と、所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、地域ウォレットサービスを利用する利用者に対して、地域ウォレットアプリを通じて当該地域に関する情報を表示することを可能とする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る情報処理装置の処理の概要を示す図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る情報処理システムの装置の構成例を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る記憶部に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態に係るフィード画面表示の一例を示す図である。
図6図6は、第2の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図7図7は、第2の実施形態に係る情報処理システムの装置の構成例を示す図である。
図8図8は、第2の実施形態に係る記憶部に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。
図9図9は、第2の実施形態に係る記憶部に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。
図10図10は、第1の実施形態に係る情報処理方法のフローチャートの一例を示す図である。
図11図11は、第2の実施形態に係る情報処理方法のフローチャートの一例を示す図である。
図12図12は、本実施形態に係る情報処理装置が実現されるコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0009】
〔1.序説〕
本実施形態に係る情報処理装置100は、外部装置から所定の投稿情報を取得して、特定地域に係る投稿か否かの判定および所定の条件に基づく投稿情報の選別を行った上で、利用者の端末装置に投稿情報の表示を行う技術を提供する。ここから、序説として、情報処理の概要について説明する。
【0010】
〔1-1.情報処理の概要〕
まず、本実施形態に係る情報処理装置100により実現される判定および選別された投稿情報の表示について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置100の処理の概要を示す図である。
【0011】
図1に示す通り、情報処理装置100は、外部装置(例えば、SNSサービスを提供する外部の情報処理装置やサーバ等)から、投稿情報を取得する(図1の(1))。
【0012】
情報処理装置100は、投稿情報に含まれる情報(例えば、投稿者の情報、ハッシュタグ等)等の所定の情報に基づいて、当該投稿情報が特定地域に係る投稿か否かを判定する(図1の(2))。また、情報処理装置100は、投稿情報の閲覧条件(ブックマーク、閲覧時間、閲覧回数等)、閲覧者の属性(在住者、観光者等)、外部情報(マーケティング情報、行政情報等)に基づいて、判定された投稿情報を選別する(図1の(3))。また、情報処理装置100は、前述した投稿情報の選別処理に加えて、機械学習モデル等に基づいて不正と判定される投稿情報を排除(表示させないように選別)する(図1の(4))。
【0013】
情報処理装置100は、判定および選別した投稿情報を利用者の端末装置400に所定の形式(例えば、フィード情報10等)で出力する(図1の(5))。
【0014】
このようにして、本実施形態に係る情報処理装置100は、特定地域に係る、かつ閲覧者の志向や属性と同一または類似の投稿情報を選別して表示することを可能とする。
【0015】
〔2.第1の実施形態〕
ここから、本実施形態に係る情報処理システム1により実現される第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、投稿情報、投稿者の情報、閲覧者に係る履歴情報を用いて、投稿情報が情報処理装置100により選別される実施形態である。
【0016】
〔2-1.情報処理の流れ〕
まず、第1の実施形態に係る情報処理装置100により実現される、判定および選別された投稿情報の表示についての情報処理の流れについて、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置100の機能ブロック図の一例を示す図である。なお、図2では、各機能部の詳細な機能は後述することとし、本項目では処理の流れのみを説明する。また、図6で説明する処理の流れは、適宜入れ替えて実施されてよく記載の順序に限定されるものではない。
【0017】
外部装置200の受付部231は、投稿者から投稿情報11(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))を受け付ける(図2の(1-1))。続けて、受付部231は、受け付けた投稿情報11を投稿情報記憶部221に記憶させる(図2の(1-2))。そして、外部装置200の出力部232は、投稿情報記憶部221に記憶された投稿情報11に、投稿者に関する情報(投稿者情報)を加えた投稿情報11aを情報処理装置100に出力する(図2の(2))。
【0018】
情報処理装置100の受付部131は、外部装置200から出力された投稿情報11a(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)、投稿者情報)を受け付ける(図2の(3-1))。続けて、受付部131は、受け付けた投稿情報11aを受付情報記憶部121に記憶させる(図2の(3-2))。
【0019】
情報処理装置100の送信部132は、投稿者情報の認証を行うため、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報11aのうち「投稿者情報」を認証装置300に送信する(図2の(4))。
【0020】
認証装置300の受付部331は、送信された投稿者情報を受け付ける(図2の(5))。次に、認証装置300の認証部332は、認証装置300に記憶された認証用情報に基づいて、受付部331により受け付けられた投稿者情報を「投稿者の識別情報」へと認証する(図2の(6))。そして、認証装置300の出力部333は、認証結果に関する情報として投稿者の識別情報を情報処理装置100に対して出力する(図2の(7))。なお、外部装置200は、前述した情報処理装置100および認証装置300による認証処理と同様の認証を実施してよい(図2の(8))。ただし、本実施形態においては、当該説明は省略する。
【0021】
情報処理装置100の認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された投稿者の識別情報を記憶する(図2の(9))。次に、情報処理装置100の判定部133は、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))と、認証情報記憶部122に記憶された投稿者の識別情報と、利用者情報記憶部123に予め記憶された利用者情報と、学習モデル記憶部125に記憶された不正投稿を判定する学習モデルとに基づき、投稿情報を判定する(図2の(10))。そして、情報処理装置100は、特定地域に係る投稿で、かつ不正投稿でない投稿情報を抽出する。
【0022】
情報処理装置100の選別部134は、履歴情報記憶部124に記憶された履歴情報(ブックマーク)に基づいて、閲覧者(利用者)に表示する投稿情報を判定部133により判定された投稿情報から選別する(図2の(11))。そして、情報処理装置100の出力部135は、選別された投稿情報を閲覧者(利用者)の端末装置400に出力する(図2の(12))。
【0023】
〔2-2.情報処理システムの構成〕
ここから、図3を用いて、第1の実施形態に係る情報処理システム1について説明する。図3は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の装置の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、外部装置200と、認証装置300と、端末装置400とを有する。
【0024】
〔2-2-1.情報処理装置の構成〕
まず、第1の実施形態に係る情報処理装置100について説明する。情報処理装置100は、特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0025】
なお、本実施形態においては、地域バリューをデジタル通貨(例えば、特定地域で利用可能なデジタル形式の通貨やポイント、サービストークン等)として適用する前提で説明とする。これは、前述のデジタル通貨が特定地域でのみ利用可能なデジタル形式の通貨等であることでより地域の活性化にも繋げられることから、地域バリューとしてデジタル通貨を用いることが望ましいといえるためである。また、地域バリューとして法定通貨でないデジタル通貨の適用により、本実施形態が適用される地域が限定される(国単位ではなく、市町村など)ことで国内の地域行政施策へ活用しやすいものとなり、よりユーザのニーズ・嗜好に合ったサービス提供が可能となる。ただし、地域バリューは、前述のデジタル通貨以外にも、例えば、法定通貨(例えば、日本円等)であってもよい。
【0026】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、所定のネットワークにより有線または無線で接続され、例えば、所定の装置(外部装置200と、認証装置300と、端末装置400)の間で情報の送受信を行う。
【0027】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図3に示す通り、記憶部120は、受付情報記憶部121と、認証情報記憶部122と、利用者情報記憶部123と、履歴情報記憶部124と、学習モデル記憶部125とを有する。
【0028】
ここから、図4を適宜用いて記憶部120(受付情報記憶部121、認証情報記憶部122、利用者情報記憶部123および履歴情報記憶部124)が記憶する情報について説明する。図4は、第1の実施形態に係る記憶部120に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。なお、図4に示したテーブル図は、記憶部120により記憶された情報の一例を示した図であり、実際に記憶された情報の種類や形式は、これに限定されない。
【0029】
(受付情報記憶部121)
受付情報記憶部121は、後述の受付部131により受け付けられた投稿情報の判定に用いられる情報を記憶する。具体的には、受付情報記憶部121は、投稿情報121aを記憶する。
【0030】
(投稿情報121a)
投稿情報121aは、外部装置200により取得されたSNSサービス等への情報投稿に関する情報である。具体的には、投稿情報121aは、外部装置200により出力されるSNSサービス等へ投稿者により投稿された、写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)の1つまたは複数組み合わせと、投稿者に関する情報(投稿者情報)であってよい。
【0031】
例えば、投稿情報121aは、図4に示す通り、No「1」により識別される各項目について、写真が「画像A」、文章が「AAA」、付加情報が「#エリアa」、投稿者情報が「ユーザA」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、投稿情報121aは、SNSサービス等への情報投稿の範疇の情報が含んでよい。
【0032】
(認証情報記憶部122)
認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された所定の認証結果に関する情報を記憶する。認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された所定の認証結果に関する情報として、投稿者の識別情報122aを記憶する。
【0033】
(投稿者の識別情報122a)
投稿者の識別情報122aは、外部装置200が提供するSNSサービス等への情報投稿を行った投稿者を、認証装置300が記憶する認証用情報に基づき認証した情報であり、情報処理装置100において投稿者の識別に用いることができる識別情報である。
【0034】
例えば、認証情報記憶部122は、図4に示す通り、No「1」により識別される各項目について、認証装置300により認証された投稿者の識別情報が「ユーザA」といった情報を記憶できる。なお、前述した情報はあくまで一例であり、認証情報記憶部122は、投稿者の識別情報の範疇に含まれる情報を記憶してよい。
【0035】
(利用者情報記憶部123)
利用者情報記憶部123は、情報処理装置100に予め登録された利用者に関する情報を記憶する。具体的には、利用者情報記憶部123は、情報処理装置100が提供する特定地域に係るサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者の登録情報(例えば、氏名、年齢、性別、居住地、およびユーザID等)を記憶できる。なお、ここでいう利用者は、情報処理装置100の提供する特定地域に係るサービス(地域ウォレットアプリ)を利用する利用者を指し、例えば、投稿者、閲覧者等であってよい。
【0036】
例えば、利用者情報記憶部123は、図4に示す通り、No「1」により識別される各項目について、情報処理装置100に登録された利用者情報が「ユーザA」といった情報を記憶できる。なお、前述した情報はあくまで一例であり、利用者情報記憶部123は、投稿者の識別情報の範疇に含まれる情報を記憶してよい。
【0037】
(履歴情報記憶部124)
履歴情報記憶部124は、情報処理装置100の提供する特定地域に係るサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者ごとの利用履歴に関する情報を記憶する。具体的には、履歴情報記憶部124は、ブックマーク124aを記憶する。
【0038】
(ブックマーク124a)
ブックマーク124aは、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者により付与される投稿情報についての所定の識別情報である。具体的には、ブックマーク124aは、情報処理装置100により利用者の端末装置400に表示される投稿情報に対して閲覧者(利用者)により「お気に入り」として付与された投稿情報を識別する情報であってよい。なお、ブックマーク124aは、「お気に入り」や「いいね」等のアイコンを操作することにより付与される識別情報であってよい。
【0039】
例えば、ブックマーク124aは、図4に示す通り、No「1」により識別される各項目について、ブックマークが「〇(ブックマークされている)」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、ブックマーク124aは、投稿情報を識別する情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0040】
(学習モデル記憶部125)
ここで、図3に戻り説明を続ける。学習モデル記憶部125は、後述の判定部133が不正投稿か否かの判定を行う際に用いる学習モデルを記憶する。例えば、学習モデル記憶部125は、投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))に含まれる情報が、予め設定された条件を満たす場合に「不正な投稿」といった識別情報を出力する学習モデルを記憶できる。なお、本実施形態における学習モデルは、前述した不正な投稿か否かを判定可能な学習モデルであれば限定されない。例えば、学習モデル記憶部125は、教師あり学習モデル、教師なし学習モデル、強化学習モデル等を学習モデルとして記憶してよい。
【0041】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0042】
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、送信部132と、判定部133と、選別部134と、出力部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0043】
(受付部131)
受付部131は、所定の装置から本実施形態に係る情報処理装置100で用いる情報を受け付ける。具体的には、受付部131は、外部の装置(外部装置200)から投稿情報121aを受け付ける。例えば、受付部131は、投稿情報121aとして、外部装置200により提供されるSNSサービス等へ投稿者により投稿された、写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)の1つまたは複数組み合わせと、投稿者に関する情報(投稿者情報)を受け付けることができる。
【0044】
(送信部132)
送信部132は、認証装置300に所定の情報を送信する。例えば、送信部132は、投稿者情報の認証を行うため、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報121aに含まれる投稿者情報を認証装置300に送信することができる。
【0045】
(判定部133)
判定部133は、受付部131により受け付けられた投稿情報121aが特定地域に係る投稿である場合に投稿情報を表示対象であると判定する。具体的には、判定部133は、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報121aと、認証情報記憶部122に記憶された投稿者の識別情報122aと、利用者情報記憶部123に予め記憶された利用者情報、学習モデル記憶部125に記憶された不正投稿を判定する学習モデルとに基づき、投稿情報を判定できる。ここから、判定部133の実施する判定処理について、具体例を挙げながら説明を行う。
【0046】
判定部133は、投稿者の登録情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致する場合に特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する。例えば、判定部133は、外部装置200により出力された投稿者の情報(投稿者を識別する情報)と利用者情報記憶部123に記憶された利用者に関する情報(利用者を識別する情報)とが一致する場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象であると判定してよい。また、判定部133は、認証装置300により認証された投稿者の識別情報と利用者情報記憶部123に記憶された利用者に関する情報(利用者を識別する情報)とが一致する場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象であると判定してよい。
【0047】
ここで、再び図4を用いて、判定部133による判定処理について説明する。図4に示す一例では、判定部133は、表示対象とする投稿情報について特定地域が「エリアa」の投稿情報であるか否かを判定する。具体的には、判定部133は、投稿情報に含まれる投稿者を識別する情報、または認証装置300により認証された投稿者の識別情報が、情報処理装置100に登録された利用者情報と一致する場合に、特定地域に係る投稿者と判定する。そして、判定部133は、特定地域に係るユーザAの投稿情報が特定地域に係る投稿情報であると判定する。その結果、判定部133は、表示対象の投稿情報として判定できる。
【0048】
例えば、判定部133は、Noが「1」により識別される、投稿情報に含まれる投稿者情報が「ユーザA」で、利用者情報記憶部123に記憶された利用者情報が「ユーザA」でという情報に基づいて、ユーザAが特定地域「エリアa」に係るユーザであると判定できる。もしくは、判定部133は、Noが「1」により識別される、認証装置300により認証された投稿者の識別情報が「ユーザA」で、利用者情報記憶部123に記憶された利用者情報が「ユーザA」でという情報に基づいて、ユーザAが特定地域「エリアa」に係るユーザであると判定できる。
【0049】
その結果、判定部133は、「エリアa」に係る投稿であるNoが「1」により識別される投稿情報を表示対象として判定できる。なお、判定部133は、前述した投稿情報に含まれる投稿者情報と、認証装置300により認証された投稿者の識別情報とのどちらを用いて判定を行ってもよく、限定されない。
【0050】
他方、判定部133は、前述した情報が一致しない場合には、投稿者の端末装置400の位置情報、または決済機能の利用履歴情報の少なくともいずれか一方が所定の条件を満たす場合に特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する。具体的には、判定部133は、前述した情報が一致しない場合、投稿者の端末装置400の位置情報に基づいて、特定地域に係る投稿情報か否かを判定してよい。例えば、判定部133は、投稿者の端末装置400により取得された位置情報が表示対象のエリアに係る場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象として判定できる。具体例として、判定部133は、表示対象のエリアとして指定された区域内や、当該区域から「〇km以内」に投稿者の端末装置400が存在する場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象として判定できる。
【0051】
他方、判定部133は、情報処理装置100により提供されるサービス(地域ウォレットアプリ)に係る決済機能の利用履歴情報を記憶する場合、当該決済機能の利用履歴情報に基づいて、特定地域に係る投稿情報か否かを判定してよい。例えば、判定部133は、投稿者により利用される地域ウォレットアプリに係る決済機能の利用履歴情報に含まれる購入商品や購入場所が表示対象のエリアに係る場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象として判定できる。また、例えば、判定部133は、投稿者の端末装置400により取得された特定地域内の公共交通機関等における決済機能の利用履歴情報に基づいて、当該投稿者の端末装置400が表示対象のエリアに係る区域内の公共交通機関等で使用された場合に、当該投稿者による投稿情報を表示対象として判定できる。
【0052】
判定部133は、投稿情報121aに付されたハッシュタグに含まれる特定地域を識別する情報、または投稿情報121aに含まれるキーワードに基づいて投稿情報が表示対象であると判定する。例えば、判定部133は、投稿情報121aに付された付加情報であるハッシュタグに「〇〇(地域を特定する内容)」といった特定地域を識別するキーワードが含まれる場合に、当該キーワードに基づいて当該投稿情報が特定地域に係る表示対象であると判定する。
【0053】
投稿情報121aに付されたハッシュタグを用いる場合、判定部133は、投稿情報121aに付されたハッシュタグを用いて、表示対象とする投稿情報121aが特定地域「エリアa」の投稿情報であるか否かを判定できる。図4に示す一例では、判定部133は、Noが「1」により識別される、投稿情報に含まれるハッシュタグ「#エリアa」に基づいて、当該ユーザAまたは当該ユーザAによる投稿が特定地域「エリアa」に係ると判定できる。
【0054】
他方で、投稿情報121aに含まれる情報を用いる場合、判定部133は、表示対象とする投稿情報について、特定地域が「エリアa」の投稿情報であるか否かを投稿情報121aに含まれる情報を用いて判定できる。図4に示す一例では、判定部133は、Noが「1」により識別される、投稿情報に含まれる「写真」または「キーワード」に特定地域「エリアa」に関する情報が含まれる場合に、当該ユーザAまたは当該ユーザAによる投稿が特定地域「エリアa」に係ると判定できる。
【0055】
なお、前述の投稿情報121aに含まれる「写真」を用いて特定地域「エリアa」に関する情報が含まれるか否かを判定する場合には、判定部133は、機械学習モデル等を用いた画像自体の判定や、画像から特定地域を識別する情報を抽出して判定を行ってよい。他方、前述の投稿情報121aに含まれる「文章」を用いて特定地域「エリアa」に関する情報が含まれるか否かを判定する場合には、判定部133は、形態素解析等に基づいて文章からキーワードを抽出し、キーワードの一致度等に基づいて判定を行ってよい。なお、前述した写真を用いた特定地域の判定はあくまで一例であり、判定部133は、前述の方法に限定されずその他の方法を用いて判定を行ってよい。
【0056】
判定部133は、Noが「3」により識別される、認証装置300により認証された投稿者の識別情報が「空欄(登録なし)」で、利用者情報記憶部123に記憶された利用者情報が「空欄(登録なし)」でという情報に基づいて、ユーザCが特定地域「エリアa」に係るユーザではないと判定できる。このようにして、判定部133は、Noが「3」により識別される投稿情報を「エリアa」に係る投稿ではないとして、表示対象ではないと判定する。なお、判定部133は、前述した投稿情報に含まれる投稿者情報と、認証装置300により認証された投稿者の識別情報とのどちらを用いて判定を行ってもよく、限定されない。
【0057】
判定部133は、不正な投稿の条件を満たす投稿を選別するように学習された学習モデルに基づいて、投稿情報が表示対象であるか否かを判定する。具体的には、判定部133は、投稿情報121aに含まれる写真、文字、ハッシュタグ等を入力データとする学習モデルに基づき出力される情報が予め設定された条件を満たす場合に、投稿対象が表示対象ではないと判定できる。
【0058】
図4に示す一例では、判定部133は、Noが「4」により識別される、写真「写真D」または文章「DDD」に予め設定された不正判定の条件を満たす情報が含まれている場合、不正な投稿情報であると判定し、不正判定「不正」の情報を付与する。そして、判定部133は、No「4」により識別される、ハッシュタグが「#エリアa」で特定地域「エリアa」に係るものの不正な投稿であるため、表示対象の投稿情報ではないと判定できる。
【0059】
(選別部134)
選別部134は、所定の情報に基づいて表示対象の投稿情報を選別する。例えば、選別部134は、利用者によりブックマーク124a(例えば、お気に入り、いいね等)が付与された投稿情報121aを表示対象の投稿情報として選別できる。
【0060】
具体的には、選別部134は、判定部133により判定された投稿情報について、履歴情報記憶部124に記憶された履歴情報(ブックマーク124a)に基づいて利用者に表示する投稿情報を選別する。例えば、選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により付されたブックマーク情報に基づいて、ブックマーク情報が付された表示対象の投稿情報を選別する。
【0061】
選別部134は、判定部133により表示対象と判定された投稿情報について、更に選別を実施する。図4に示す一例では、選別部134は、Noが「1」により識別される、閲覧者により付されたブックマーク「〇」の情報に基づいて、No「1」の投稿情報を選別する。
【0062】
この時、選別部134は、投稿情報にブックマークを付した閲覧者に対する優先した表示対象の投稿情報として、当該ブックマークが付された投稿情報を選別してよい。具体的には、選別部134は、投稿情報の選別処理の際に所定の分類分けの上で選別してよい。例えば、選別部134は、ブックマーク124a(例えば、お気に入り、いいね等)が付与された投稿情報121aを、「お気に入りの投稿」といった分類(グルーピング)をした上で、表示対象の投稿情報として選別してよい。
【0063】
(出力部135)
出力部135は、選別部134により選別された投稿情報を所定の形式で閲覧者(利用者)の端末装置400に出力する。ここで、図5を用いて、出力部135により所定の形式で出力された投稿情報の表示について説明する。図5は、本実施形態に係るフィード画面表示の一例を示す図である。なお、図5に示された表示画面およびフィード情報は、あくまで一例であり情報処理装置100が提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の表示画面はこれに限定されない。
【0064】
図5に示す通り、情報処理装置100が提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の画面として利用者の端末装置400に表示画面31が表示されている。そして、情報処理装置100は、利用者により表示画面31の「タップする」と示された箇所のタップ(クリック)する操作を受け付けることで、表示画面32を利用者の端末装置400に表示する。さらに、情報処理装置100は、表示画面32の「フィード情報」と示された箇所のタップ(クリック)する操作を受け付けることで、出力部135により出力されたフィード情報33を利用者の端末装置400に表示する。
【0065】
このようにして、出力部135は、判定部133により判定され、かつ選別部134により選別された投稿情報をフィード情報として出力できる。なお、図5に示した内容はあくまで一例であり、出力部135が出力できる情報はこれに限定されない。
【0066】
〔2-2-2.外部装置の構成〕
ここで、図3に戻り説明を続ける。次に、第1の実施形態に係る外部装置200について説明する。外部装置200は、SNSやコミュニケーションツールといったサービスを提供する装置(情報処理装置やサーバ等)である。図3に示すように、第1の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる外部装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
【0067】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、所定のネットワークにより有線または無線で接続され、例えば、所定の装置(情報処理装置100、認証装置300)の間で情報の送受信を行う。
【0068】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図3に示す通り、記憶部220は、投稿情報記憶部221を有する。
【0069】
(投稿情報記憶部221)
投稿情報記憶部221は、後述の受付部231により受け付けられたSNSサービス等への情報投稿に関する情報を記憶する。具体的には、投稿情報記憶部221は、投稿情報として、SNSサービス等へ投稿者により投稿された、写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)の1つまたは複数組み合わせと、投稿者に関する情報(投稿者情報)を記憶する。なお、前述した情報はあくまで一例であり、投稿情報記憶部221は、投稿情報としてSNSサービス等への情報投稿の範疇の情報が含まれていてもよい。
【0070】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、外部装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0071】
図3に示すように、制御部230は、受付部231および出力部232を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0072】
(受付部231)
受付部231は、外部装置200により提供された所定のサービスへ投稿された情報を受け付ける。具体的には、受付部231は、投稿情報として、SNSサービス等へ投稿者により投稿された、写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)の1つまたは複数組み合わせと、投稿者に関する情報(投稿者情報)を受け付ける。そして、受付部231は、受け付けた投稿情報を投稿情報記憶部221に記憶させる。なお、前述した情報はあくまで一例であり、受付部231は、投稿情報としてSNSサービス等への情報投稿の範疇の情報を受け付けることができる。
【0073】
(出力部232)
出力部232は、投稿情報記憶部221に記憶された投稿情報を外部の装置(本実施形態においては情報処理装置100)に出力する。例えば、出力部232は、API(Application Programming Interface)等の仕組みに基づいて、投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)、投稿者に関する情報(投稿者情報))を情報処理装置100に出力できる。なお、出力部232は、前述の投稿者情報について、認証装置300により認証された投稿者情報を出力してもよいし、認証を行っていない投稿者情報をそのまま出力してもよい。
【0074】
〔2-2-3.認証装置の構成〕
次に、第1の実施形態に係る認証装置300について説明する。認証装置300は、認証装置300が記憶する認証用情報に基づいて、外部装置200に投稿された投稿情報に係る投稿者情報を認証する。図3に示すように、第1の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる認証装置300は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。
【0075】
(通信部310)
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、所定のネットワークにより有線または無線で接続され、例えば、所定の装置(情報処理装置100、外部装置200)の間で情報の送受信を行う。
【0076】
(記憶部320)
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図3に示す通り、記憶部320は、認証用情報記憶部321を有する。
【0077】
(認証用情報記憶部321)
認証用情報記憶部321は、情報処理装置100または外部装置200から送信される所定の情報を認証するための認証用情報を記憶する。具体的には、認証用情報記憶部321は、認証用情報として予め認証装置300に登録された利用者に係る利用者の識別情報、利用者の属性情報、その他利用者に関する情報を記憶する。なお、認証用情報記憶部321は、後述の認証部332による認証の処理に用いられる情報であれば、前述した情報に限定されずに記憶できる。
【0078】
(制御部330)
制御部330は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、認証装置300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部330は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてよい。
【0079】
図3に示すように、制御部330は、受付部331と、認証部332と、出力部333を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0080】
(受付部331)
受付部331は、情報処理装置100の送信部132により送信された認証対象の情報を受け付ける。例えば、受付部331は、情報処理装置100から、投稿情報に含まれる「投稿者情報」を認証対象の情報として受け付けることができる。他方、受付部331は、外部装置200から認証対象の情報を受け付けることができる。例えば、受付部331は、外部装置200から、投稿情報に含まれる「投稿者情報」を認証対象の情報として受け付けることができる。
【0081】
(認証部332)
認証部332は、情報処理装置100から送信された認証対象の情報(投稿者情報)についての認証を行う。具体的には、認証部332は、認証用情報記憶部321に記憶された認証用情報に基づいて、情報処理装置100から送信された投稿者情報を「投稿者の識別情報」へと認証する。他方、認証部332は、外部装置200から認証依頼情報を受け付けた場合についても、前述した同様の認証処理を実施することができる。
【0082】
本実施形態でいう「投稿者の識別情報」は、認証装置300に予め登録した利用者を識別する情報である。この投稿者の識別情報を用いることで、情報処理装置100は、外部装置200から受け付けた投稿情報に係る投稿を行った投稿者が特定地域に係るか否かを判定できる。
【0083】
本実施形態において「認証」とは、認証装置300に予め登録された利用者情報と、外部の装置(情報処理装置100または外部装置200)から送信された情報とを突合し、共通する情報を認証結果に関する情報として出力することを意味する。
【0084】
(出力部333)
出力部333は、認証部332による認証された認証結果に関する情報を情報処理装置100に対して出力する。例えば、出力部333は、認証結果に関する情報として、投稿者の識別情報を情報処理装置100に対して出力できる。他方、出力部333は、外部装置200から受け付けた認証対象の情報に基づく認証が行われた場合に、認証結果に関する情報として、投稿者の識別情報を外部装置200に対して出力できる。
【0085】
〔2-2-4.端末装置の構成〕
端末装置400は、情報処理装置100から出力された所定の形式の情報を受け付け、利用者に表示する情報処理端末である。例えば、端末装置400は、情報処理装置100から出力された所定の形式の情報として、表示対象の投稿情報が垂直方向または水平方向に連続して表示されるフィード情報(例えば、図1のフィード情報10等)を表示できる。なお、本実施形態に係る端末装置400は、例えば、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)等であってよく、限定されない。
【0086】
〔3.第2の実施形態〕
ここから、本実施形態に係る情報処理システム1により実現される第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、投稿情報、投稿者の情報、閲覧者に係る履歴情報、およびを閲覧者の属性情報を用いて、投稿情報が情報処理装置100により選別される実施形態である。
【0087】
〔3-1.情報処理の流れ〕
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置100により実現される判定および選別された投稿情報の表示についての情報処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態に係る情報処理装置100の機能ブロック図の一例を示す図である。なお、図6では、各機能部の詳細な機能は後述することとし、本項目では処理の流れのみを説明する。また、図6で説明する処理の流れは、適宜入れ替えて実施されてよく記載の順序に限定されるものではない。
【0088】
外部装置200の受付部231は、投稿者から投稿情報21(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))を受け付ける(図6の(1-1))。続けて、受付部231は、受け付けた投稿情報21を投稿情報記憶部221に記憶させる(図6の(1-2))。そして、外部装置200の出力部232は、投稿情報記憶部221により記憶された投稿情報21に、投稿者に関する情報(投稿者情報)を加えた投稿情報21aを情報処理装置100に出力する(図6の(2))。
【0089】
情報処理装置100の受付部131は、外部装置200から出力された投稿情報21a(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)、投稿者情報)を受け付ける(図6の(3-1))。続けて、受付部131は、受け付けられた投稿情報21aを受付情報記憶部121に記憶させる(図6の(3-2))。
【0090】
情報処理装置100の送信部132は、投稿者情報の認証を行うため、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報21aのうち「投稿者情報」を認証装置300に送信する(図6の(4-1)。そして、認証装置300の受付部331は、送信された投稿者情報を受け付ける(図6の(5-1)。次に、認証装置300の認証部332は、認証装置300に記憶された認証用情報に基づいて、受付部331により受け付けられた投稿者情報を認証する(図6の(6-1))。具体的には、認証部332は、認証装置300に記憶された認証用情報に基づいて、受付部331により受け付けられた投稿者情報を「投稿者の識別情報」へと認証する。
【0091】
認証装置300の出力部333は、認証結果に関する情報として投稿者の識別情報を情報処理装置100に対して出力する(図6の(7-1))。そして、情報処理装置100の認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された認証結果に関する情報(投稿者の識別情報)を記憶する(図6の(8-1))。
【0092】
他方で、情報処理装置100の送信部132は、利用者情報(閲覧者情報)の認証を行うため、利用者情報記憶部123に記憶された閲覧者情報を認証装置300に送信する(図6の(4-2))。そして、認証装置300の受付部331は、送信された閲覧者情報を受け付ける(図6の(5-2))。次に、認証装置300の認証部332は、認証装置300に記憶された認証用情報に基づいて、受付部331により受け付けられた閲覧者情報を認証する(図6の(6-2))。具体的には、認証部332は、認証装置300に記憶された認証用情報に基づいて、受付部331により受け付けられた閲覧者情報を「閲覧者の識別情報」へと認証する。
【0093】
認証装置300の出力部333は、認証結果に関する情報として閲覧者の識別情報を情報処理装置100に対して出力する(図6の(7-2))。そして、情報処理装置100の認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された認証結果に関する情報(閲覧者の識別情報)を記憶する(図6の(8-2))。
【0094】
なお、外部装置200は、前述した情報処理装置100および認証装置300による認証処理と同様の認証を実施してよい(図6の(9))。ただし、本実施形態においては、当該説明は省略する。
【0095】
情報処理装置100の判定部133は、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))と、認証情報記憶部122に記憶された投稿者の識別情報と、利用者情報記憶部123に予め記憶された利用者情報と、学習モデル記憶部125に記憶された不正投稿を判定する学習モデルとに基づき、投稿情報を判定する(図6の(10))。そして、情報処理装置100は、特定地域に係り、かつ不正投稿でない投稿情報を抽出する。
【0096】
情報処理装置100の特定部136は、認証情報記憶部122に記憶された閲覧者の識別情報に基づいて、閲覧者が特定地域に係る在住者か否かを特定する(図6の(11))。
【0097】
情報処理装置100の選別部134は、履歴情報(ブックマーク、閲覧履歴等)、追加情報(購入商品、購入場所、クーポン利用履歴、マーケティング情報、行政情報等)、閲覧者の在住地域等に基づいて表示対象の投稿情報を選別する(図6の(12))。そして、情報処理装置100の出力部135は、選別された投稿情報を利用者の端末装置400に出力する(図6の(13))。
【0098】
〔3-2.情報処理システムの構成〕
ここから、図7を用いて、第2の実施形態に係る情報処理システム1について説明する。図7は、第2の実施形態に係る情報処理システム1の装置の構成例を示す図である。図7に示すように、第2の実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置100と、外部装置200と、認証装置300と、端末装置400とを有する。なお、第2の実施形態に係る情報処理システム1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1により実現可能であるため、差異を有する機能部について説明を行い、その他の機能部については適宜説明を省略する。
【0099】
〔3-2-1.情報処理装置の構成〕
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図7に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0100】
(記憶部120)
第2の実施形態に係る記憶部120は、図7に示す通り、受付情報記憶部121と、認証情報記憶部122と、利用者情報記憶部123と、履歴情報記憶部124と、学習モデル記憶部125と、追加情報記憶部126とを有する。
【0101】
ここから、図8を適宜用いて記憶部120(受付情報記憶部121、認証情報記憶部122、利用者情報記憶部123、履歴情報記憶部124)が記憶する情報について説明する。図8は、第2の実施形態に係る記憶部120に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。なお、図8に示したテーブル図は、記憶部120により記憶された情報の一例を示した図であり、実際に記憶された情報の種類や形式は、これに限定されない。
【0102】
(認証情報記憶部122)
認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された所定の認証結果に関する情報を記憶する。具体的には、認証情報記憶部122は、認証装置300により出力された所定の認証結果に関する情報として、投稿者の識別情報122aおよび閲覧者の識別情報122bを記憶する。なお、投稿者の識別情報122aは、第1の実施形態で説明した内容と同様のため本項目では省略する。
【0103】
(閲覧者の識別情報122b)
閲覧者の識別情報122bは、認証装置300が記憶する認証用情報に基づき情報処理装置100が提供するサービス(地域ウォレットアプリ)を閲覧(利用)する利用者を識別する情報を認証した情報である。例えば、図8に示す通り、認証情報記憶部122は、No「1」により識別される各項目について、認証装置300により認証された閲覧者の識別情報が「ユーザa」といった情報を記憶できる。なお、前述した情報はあくまで一例であり、認証情報記憶部122は、閲覧者の識別情報の範疇に含まれる情報を記憶してよい。
【0104】
(履歴情報記憶部124)
履歴情報記憶部124は、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者ごとの利用履歴に関する情報を記憶する。具体的には、履歴情報記憶部124は、ブックマーク124aおよび閲覧履歴124bを記憶する。なお、ブックマーク124aは、第1の実施形態で説明した内容と同様のため本項目では省略する。
【0105】
(閲覧履歴124b)
閲覧履歴124bは、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)において表示された投稿情報の閲覧者による閲覧履歴に関する情報である。例えば、閲覧履歴124bは、情報処理装置100の出力部135により端末装置400に出力された投稿情報の閲覧時間(例えば、〇〇秒等)や所定の期間での閲覧回数(例えば、〇〇回等)といった情報が含まれていてよい。
【0106】
例えば、図8に示す通り、閲覧履歴124bは、No「1」により識別される各項目について、閲覧者「ユーザa」による閲覧時間が「10秒」、閲覧回数が「2回」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、閲覧履歴124bは、閲覧者による投稿情報の閲覧履歴に関する情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0107】
(追加情報記憶部126)
追加情報記憶部126は、第2の実施形態に係る選別部134により選別処理に用いられる情報を記憶する。具体的には、追加情報記憶部126は、購入商品126aと、購入場所126bと、クーポン利用履歴126cと、マーケティング情報126dと、行政情報126eとを記憶する。なお、本実施形態においては、購入商品126a、購入場所126bおよびクーポン利用履歴126cは、情報処理装置100が提供する決済機能の利用により取得された情報を用いる前提で説明する。他方、マーケティング情報126dおよび行政情報126eは、予め外部の装置から取得された情報を用いる前提とする。
【0108】
ここから、図9を適宜用いて追加情報記憶部126が記憶する情報について説明する。図9は、第2の実施形態に係る記憶部120(追加情報記憶部126)に記憶された情報についてのテーブル図の一例を示す図である。なお、図9に示したテーブル図は、追加情報記憶部126により記憶された情報の一例を示した図であり、実際に記憶された情報の種類や形式は、これに限定されない。
【0109】
(購入商品126a)
購入商品126aは、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者が特定地域に係る店舗において購入した商品に関する情報である。具体的には、購入商品126aは、情報処理装置100の提供する特定地域に係る決済機能(例えば、デジタル通貨による決済等)を用いて、特定地域の店舗で購入した商品の購入履歴情報(商品名、商品分類、価格、購入回数、購入日等)が含まれてよい。
【0110】
例えば、図9に示す一例では、購入商品126aは、No「1」により識別される各項目について、閲覧者情報「ユーザa」の購入商品が「商品A」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、購入商品126aは、利用者が購入した商品に関する情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0111】
(購入場所126b)
購入場所126bは、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者が商品を購入した特定地域に係る店舗に関する情報である。具体的には、購入場所126bは、情報処理装置100の提供する特定地域の決済機能(例えば、デジタル通貨による決済等)を用いて、特定地域に係る店舗で商品を購入した際の履歴情報(店舗名、店舗住所、店舗ジャンル、来店回数、来店日等)が含まれてよい。
【0112】
例えば、図9に示す一例では、購入場所126bは、No「1」により識別される各項目について、閲覧者情報「ユーザa」が購入した「商品A」の購入場所が「店舗A」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、購入場所126bは、利用者が商品を購入した店舗に関する情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0113】
(クーポン利用履歴126c)
クーポン利用履歴126cは、情報処理装置100の提供するサービス(地域ウォレットアプリ)の利用者が商品を購入する際にクーポン利用した場合における、当該クーポン利用に関する履歴情報である。具体的には、クーポン利用履歴126cは、情報処理装置100の提供する特定地域に係る決済機能に付随するクーポン機能を用いて、特定地域に存在する店舗で商品を購入した際のクーポンの利用履歴(利用クーポン、利用場所、利用回数、利用日等)が含まれてよい。
【0114】
例えば、図9に示す一例では、クーポン利用履歴126cは、No「1」により識別される各項目について、閲覧者情報「ユーザa」が、購入場所「店舗A」にて購入商品「商品A」を購入する際に利用したクーポン利用履歴「クーポンA」といった情報を含んでよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、クーポン利用履歴126cは、利用者が商品を購入した際に利用したクーポンに関する情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0115】
(マーケティング情報126d)
マーケティング情報126dは、外部のサービスにより提供された利用者に関する情報である。例えば、マーケティング情報126dは、利用者等のデモグラフィックデータ(年齢、性別、家族構成、職業、学歴、年収、ライフステージ等)、サイコグラフィックデータ(性格、趣味、嗜好等)、ジオグラフィックデータ(居住地、勤務地等)等を含んでいてよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、マーケティング情報126dは、閲覧者に係るマーケティング情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0116】
例えば、図9に示す一例では、マーケティング情報126dは、No「1」により識別される各項目について、閲覧者情報「ユーザa」に関するマーケティング情報が「情報A」といった情報を含んでよい。なお、図9には、マーケティング情報126dとして、「情報A」とのみ記載されているが、閲覧者「ユーザa」に関するデモグラフィックデータ、サイコグラフィックデータ、ジオグラフィックデータ等が含まれてよい。
【0117】
(行政情報126e)
行政情報126eは、行政機関により提供される情報である。行政情報126eは、例えば、特定地域の行政機関が保有する地域情報、行政の行うイベント情報等であってよい。なお、前述した情報はあくまで一例であり、行政情報126eは、行政情報の範疇に含まれる情報であってよい。
【0118】
例えば、図9に示す一例では、行政情報126eは、No「1」により識別される各項目について、行政情報が「情報a」といった情報を含んでよい。なお、図9には、行政情報126eとして、「情報a」とのみ記載されているが、特定地域「エリアA」や閲覧者「ユーザa」に関する特定地域の行政機関が保有する地域情報、行政の行うイベント情報等を概念的に示した内容である。
【0119】
(制御部130)
ここで、図7に戻り説明を続ける。第2の実施形態に係る制御部130は、図7に示すように、受付部131と、送信部132と、判定部133と、選別部134と、出力部135と、特定部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0120】
(送信部132)
送信部132は、認証装置300に所定の情報を送信する。例えば、送信部132は、投稿者情報の認証を行うため、受付情報記憶部121に記憶された投稿情報121aに含まれる投稿者情報を認証装置300に送信する。また、送信部132は、閲覧者情報の認証を行うため、利用者情報記憶部123に記憶された閲覧者情報を認証装置300に送信する。
【0121】
(選別部134)
選別部134は、所定の情報に基づいて表示対象の投稿情報を選別する。具体的には、選別部134は、ブックマークに基づく選別に加えて、閲覧履歴、クーポンの利用履歴、マーケティング情報、行政情報、商品購入履歴等に基づいて、投稿情報を選別する。
【0122】
具体的には、選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により閲覧された投稿情報の閲覧時間、または単位期間あたりの閲覧回数に基づいて、表示対象の投稿情報を選別する。ここから、選別部134の実施する選別処理について、具体例を挙げながら説明を行う。
【0123】
選別部134は、閲覧者により閲覧された投稿情報の閲覧時間が「〇〇秒以上」等の所定の閾値を超える場合に、表示対象の投稿情報を表示対象として選別してよい。例えば、図8に示す一例のように、選別部134は、予め投稿情報の閲覧時間の閾値が「10秒以上」と設定されている場合、Noが「1」の投稿情報についての閲覧時間「10秒」の情報に基づいて、No「1」の投稿情報を表示対象として選別できる。なお、選別部134は、当該閲覧時間の閾値を超えた投稿情報、もしくは当該投稿情報に類似する投稿情報を閲覧者に対する優先した表示対象の投稿情報として選別してよい。
【0124】
選別部134は、閲覧者により閲覧された投稿情報の所定の期間における閲覧回数が「〇〇回以上」等の所定の閾値を超える場合に、表示対象の投稿情報を表示対象として選別してよい。例えば、図8に示す一例のように、選別部134は、予め投稿情報の閲覧回数の閾値が「2回以上」と設定されている場合、Noが「1」の投稿情報についての閲覧回数「2回」の情報に基づいて、No「1」の投稿情報を表示対象として選別できる。なお、選別部134は、当該閲覧回数の閾値を超えた投稿情報、もしくは当該投稿情報に類似する投稿情報を閲覧者に対する優先した表示対象の投稿情報として選別してよい。
【0125】
選別部134は、所定の情報として特定地域に在住の閲覧者の決済機能の利用履歴情報に基づいて、利用履歴情報に含まれる商品または購入場所の少なくともいずれか一方と同一または類似の投稿情報を選別する。
【0126】
具体的には、選別部134は、後述の特定部136により閲覧者が「特定地域に在住の閲覧者」と特定された場合に、当該特定地域に係る商品または購入場所(店舗)に関係する投稿情報を選別する。図9に示す一例では、選別部134は、後述の特定部136により「在住者」として特定された閲覧者「ユーザa」に対して表示する投稿情報として、購入商品「商品A」に係る投稿情報を選別できる。例えば、選別部134は、後述の特定部136により「在住者」として特定された「ユーザa」に対して表示する投稿情報として、購入店舗「店舗A」に関連付けられた閲覧者情報により識別される「ユーザa」に対して、当該店舗Aに係る投稿情報を選別できる。
【0127】
他方で、選別部134は、特定地域に非在住の閲覧者に表示する投稿情報を選別する。具体的には、選別部134は、後述の特定部136により閲覧者が「特定地域への観光者(非在住者)」と特定された場合に、予め設定された観光者向けの投稿情報を選別する。図9に示す一例では、選別部134は、後述の特定部136により「観光者(非在住者)」として特定された閲覧者「ユーザc」に対して表示する投稿情報として、観光者向けの商品(例えば、特産品、お土産品等)に係る投稿情報を選別できる。例えば、選別部134は、後述の特定部136により「観光者」として特定された「ユーザc」に対して表示する投稿情報として、観光者向けの店舗(例えば、特産品やお土産品を扱う店舗等)に係る投稿情報を選別できる。
【0128】
選別部134は、所定の情報として特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす投稿情報を選別する。
【0129】
例えば、選別部134は、閲覧者が特定地域において所定の取引(例えば、特定地域に係る商品やサービスの購入等)を行う際におけるクーポンの利用有無、利用回数、利用したクーポンの種類等に基づいて、表示対象の投稿情報を選別してよい。
【0130】
例えば、選別部134は、閲覧者に係るマーケティング情報(利用者等のデモグラフィックデータ、サイコグラフィックデータ、ジオグラフィックデータ等)と同一または類似の投稿情報を表示対象の投稿情報として選別してよい。図9に示す一例のように、選別部134は、閲覧者情報「ユーザa」に関連付けられたマーケティング情報「情報A」に基づいて、ユーザaの属性、趣味、嗜好等と同一または類似の投稿情報を選別できる。
【0131】
例えば、選別部134は、特定地域に係る行政情報(特定地域の行政機関が保有する地域情報、行政の行うイベント情報等)と同一または類似の投稿情報を表示対象の投稿情報として選別してよい。図9に示す一例のように、選別部134は、閲覧者情報「ユーザa」に関連付けられた行政情報「情報a」に基づいて、ユーザaに関する行政機関の情報や、特定地域(エリアA)におけるイベント等に関する投稿情報を選別できる。
【0132】
(特定部136)
特定部136は、投稿情報を閲覧する利用者(閲覧者)が、特定地域に係る在住者または非在住者(例えば、観光者)かを特定する。具体的には、特定部136は、投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致する場合に特定地域に在住の閲覧者であると特定する。
【0133】
例えば、特定部136は、閲覧者情報が情報処理装置100の利用者情報記憶部123に記憶された情報と一致する場合には、特定地域に居住する閲覧者(在住者)と特定してよい。また、特定部136は、閲覧者情報が情報処理装置100の認証情報記憶部122に記憶された情報と一致する場合には、特定地域に居住する閲覧者(在住者)と特定してよい。
【0134】
他方で、特定部136は、投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致しない場合に特定地域に非在住の閲覧者であると特定する。
【0135】
例えば、特定部136は、閲覧者情報が情報処理装置100の利用者情報記憶部123に記憶された情報と一致しない場合には、特定地域に非在住の閲覧者(例えば、観光者等)と特定してよい。また、特定部136は、閲覧者情報が情報処理装置100の認証情報記憶部122に記憶された情報と一致しない、もしくは情報が存在しない場合には、特定地域に非在住の閲覧者(例えば、観光者等)と特定してよい。
【0136】
〔3-2-2.外部装置の構成〕
次に、第2の実施形態に係る外部装置200は、図7に示す通り、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有してよい。なお、前述した通り、第2の実施形態に係る外部装置200は、第1の実施形態に係る外部装置200と同様の機能で実現が可能であるため、本項目では説明を省略する。
【0137】
〔3-2-3.認証装置の構成〕
次に、本実施形態に係る認証装置300は、図7に示す通り、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有してよい。なお、前述した通り、第2の実施形態に係る認証装置300は、第1の実施形態に係る認証装置300と同様の機能で実現が可能であるため、本項目では説明を省略する。
【0138】
〔3-2-4.端末装置の構成〕
第2の実施形態に係る認証装置300は、第1の実施形態に係る端末装置400と同様の機能で実現が可能であるため、本項目では説明を省略する。
【0139】
〔4.処理手順〕
ここから、本実施形態に係る情報処理システム1の処理手順について図10および図11を用いて説明する。本実施形態に係る情報処理システム1の処理手順は、「第1の実施形態」と「第2の実施形態」との2つに分けられることから、フローチャートもそれぞれについて説明する。
【0140】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る処理について図10を用いて説明する。図10は、第1の実施形態に係る情報処理方法のフローチャートの一例を示す図である。なお、各ステップは、入れ替えて実施されてもよいし、実施されないステップが存在してもよい。
【0141】
情報処理装置100の受付部131は、外部装置200から投稿情報を受け付ける(ステップS101)。例えば、受付部131は、外部装置200から出力された投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)、投稿者情報)を受け付けることができる。
【0142】
情報処理装置100の判定部133は、投稿情報について所定の判定を実施する(ステップS102)。例えば、判定部133は、投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))と、認証装置300により認証された投稿者の識別情報と、利用者情報(利用者の登録情報)と、不正投稿を判定する学習モデルとに基づき、投稿情報を判定できる。
【0143】
ここで、情報処理装置100の判定部133は、特定地域の投稿者ではない(ステップS103のNo)と判定した場合、当該投稿者に係る投稿情報を表示対象ではないと判定し、処理を終了する。また、判定部133は、特定地域の投稿者であるが(ステップS103のYes)、不正な投稿である(ステップS104のYes)と判定した場合、当該投稿情報を表示対象ではないと判定し、処理を終了する。
【0144】
他方、判定部133は、特定地域の投稿者であり(ステップS103のYes)、不正な投稿でない(ステップS104のNo)と判定した場合、当該投稿者に係る投稿情報を表示対象と判定する。
【0145】
情報処理装置100の選別部134は、投稿情報を選別する(ステップS105)。例えば、選別部134は、履歴情報(ブックマーク)に基づいて、判定部133により判定された投稿情報から閲覧者に表示する投稿情報を選別できる。
【0146】
情報処理装置100の出力部135は、投稿情報を出力する(ステップS106)。例えば、出力部135は、判定部133により判定され、かつ選別部134により選別された投稿情報を、所定の形式(例えば、図1に示すようなフィード情報10等)で出力できる。そして、情報処理装置100は、工程を終了する。
【0147】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る処理について図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態に係る情報処理方法のフローチャートの一例を示す図である。なお、各ステップは、入れ替えて実施されてもよいし、実施されないステップが存在してもよい。
【0148】
情報処理装置100の受付部131は、外部装置200から投稿情報を受け付ける(ステップS201)。例えば、受付部131は、外部装置200から出力された投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ)、投稿者情報)を受け付けることができる。
【0149】
情報処理装置100の判定部133は、投稿情報について所定の判定を実施する(ステップS202)。例えば、判定部133は、投稿情報(写真、文章、付加情報(ハッシュタグ))と、認証装置300により認証された投稿者の識別情報と、利用者情報(利用者の登録情報)と、不正投稿を判定する学習モデルとに基づき、投稿情報を判定できる。
【0150】
ここで、情報処理装置100の判定部133は、特定地域の投稿者ではない(ステップS203のNo)と判定した場合、当該投稿者に係る投稿情報を表示対象ではないと判定し、処理を終了する。また、判定部133は、特定地域の投稿者であるが(ステップS203のYes)、不正な投稿である(ステップS204のYes)と判定した場合、当該投稿情報を表示対象ではないと判定し、処理を終了する。
【0151】
他方、判定部133は、特定地域の投稿者であり(ステップS203のYes)、不正な投稿でない(ステップS204のNo)と判定した場合、当該投稿者に係る投稿情報を表示対象と判定する。
【0152】
情報処理装置100の特定部136は、認証情報記憶部122に記憶された閲覧者の識別情報に基づいて、閲覧者が特定地域に在住者か否かを特定する(ステップS205)。
【0153】
ここで、閲覧者が特定地域の在住者であると特定された場合(ステップS205のYes)、選別部134は、在住者に係る投稿情報を選別する(ステップS206)。例えば、選別部134は、履歴情報(ブックマーク)に基づいて、判定部133により判定された投稿情報から閲覧者に表示する投稿情報を選別できる。また、選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により閲覧された投稿情報の閲覧時間、または単位期間あたりの閲覧回数に基づいて、表示対象の投稿情報を選別できる。また、選別部134は、所定の情報として特定地域に在住の閲覧者の決済機能の利用履歴情報に基づいて、利用履歴情報に含まれる商品または購入場所の少なくともいずれか一方と同一または類似の投稿情報を選別できる。また、選別部134は、所定の情報として特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす投稿情報を選別できる。
【0154】
他方で、閲覧者が特定地域の在住者でない(例えば、観光者)と特定された場合(ステップS205のNo)、選別部134は、非在住者に係る投稿情報を選別する(ステップS207)。例えば、選別部134は、履歴情報(ブックマーク)に基づいて、判定部133により判定された投稿情報から閲覧者に表示する投稿情報を選別できる。また、選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により閲覧された投稿情報の閲覧時間、または単位期間あたりの閲覧回数に基づいて、表示対象の投稿情報を選別できる。また、選別部134は、所定の情報として特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす投稿情報を選別できる。
【0155】
情報処理装置100の出力部135は、投稿情報を出力する(ステップS208)。例えば、出力部135は、判定部133により判定され、かつ選別部134により選別された投稿情報を、所定の形式(例えば、図1に示すようなフィード情報10等)で出力できる。そして、情報処理装置100は、工程を終了する。
【0156】
〔5.効果〕
ここから、本実施形態の情報処理装置100が提供する効果について説明する。本実施形態に係る情報処理装置100は、特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置である。情報処理装置100の受付部131は、外部の装置から投稿情報を受け付ける。情報処理装置100の判定部133は、受付部131により受け付けされた投稿情報が特定地域に係る投稿である場合に投稿情報を表示対象であると判定する。情報処理装置100の選別部134は、所定の情報に基づいて表示対象の投稿情報を選別する、ことを特徴とする。したがって、地域ウォレットサービスを利用する利用者に対して、地域ウォレットアプリを通じて当該地域に関する情報を表示することを可能とする、という効果を奏する。
【0157】
具体的には、情報処理装置100の判定部133は、投稿者の登録情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致する場合に特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する。このように、情報処理装置100は、外部の認証装置300(例えば、都市OS等)を用いることで、従来よりも正確に投稿者が特定地域に係る投稿者であるか否かを判定し、対象となる特定地域の投稿情報のみを表示することを可能とする。
【0158】
また、情報処理装置100の判定部133は、一致しない場合には、投稿者の端末装置の位置情報、または決済機能の利用履歴情報の少なくともいずれか一方が所定の条件を満たす場合に特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する。このように、情報処理装置100は、情報処理装置100または認証装置300の処理に基づいて投稿者の判定ができない場合でも、その他の情報(端末装置の位置情報、または決済機能の利用履歴情報)を用いて判定ができる。そのため、情報処理装置100は、投稿者が特定地域に係る投稿者であるか否かを判定し、対象となる特定地域の投稿情報のみを表示することを可能とする。
【0159】
また、情報処理装置100の判定部133は、投稿情報に付されたハッシュタグに含まれる特定地域を識別する情報、または投稿情報に含まれるキーワードに基づいて投稿情報が表示対象であると判定する。このように、情報処理装置100は、情報処理装置100または認証装置300の処理に基づく判定や、その他の情報(端末装置の位置情報、または決済機能の利用履歴情報)を用いた判定に加えて、投稿情報に基づく判定を可能とする。そのため、情報処理装置100は、投稿者が特定地域に係る投稿者であるか否かを判定し、対象となる特定地域の投稿情報のみを表示することを可能とする。
【0160】
また、情報処理装置100の判定部133は、不正な投稿の条件を満たす投稿を選別するように学習された学習モデルに基づいて、投稿情報が表示対象であるか否かを判定する。このように、情報処理装置100は、学習モデルに基づいて自動で不正な投稿の排除を可能とする。それにより、情報処理装置100が提供するサービス(地域ウォレットアプリ)を利用する利用者の利用体験を向上させる効果を奏する。
【0161】
情報処理装置100の選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により付されたブックマーク情報に基づいて、ブックマーク情報が付された表示対象の投稿情報を選別する。また、情報処理装置100の選別部134は、所定の情報として、投稿情報を閲覧する閲覧者により閲覧された投稿情報の閲覧時間、または単位期間あたりの閲覧回数に基づいて、表示対象の投稿情報を選別する。このようにして、情報処理装置100は、閲覧者(利用者)がお気に入りとした投稿情報をグルーピングして表示したり、閲覧者の投稿情報の閲覧履歴に基づいて同一または類似の投稿情報を表示したり、を可能とする。それにより、情報処理装置100が提供するサービスを利用する利用者の利用体験を向上させる効果を奏する。
【0162】
情報処理装置100の特定部136は、投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致する場合に特定地域に在住の閲覧者であると特定する。そして、情報処理装置100の選別部134は、所定の情報として特定地域に在住の閲覧者の決済機能の利用履歴情報に基づいて、利用履歴情報に含まれる商品または購入場所の少なくともいずれか一方と同一または類似の投稿情報を選別する。
【0163】
他方、情報処理装置100の特定部136は、投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が情報処理装置100または所定の認証装置300に記憶された情報と一致しない場合に特定地域に非在住の閲覧者であると特定する。そして、情報処理装置100の選別部134は、所定の情報として特定地域に非在住の閲覧者に表示する投稿情報を選別する。
【0164】
このようにして、情報処理装置100は、閲覧者の居住地に基づいて表示対象の投稿情報を選別することで、閲覧者の属性に基づいた投稿情報の表示を可能とする。例えば、情報処理装置100は、特定地域の在住者には日常的な購買行動に基づいた投稿情報を表示し、観光者(非在住者)には観光者向けの投稿情報(例えば、お勧めの観光地、お土産を扱う店舗の照会等)を表示することができる。それにより、情報処理装置100が提供するサービス(地域ウォレットアプリ)を利用する利用者の利用体験を向上させる効果を奏する。
【0165】
さらに、情報処理装置100の選別部134は、所定の情報として特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす投稿情報を選別する。このようにして、情報処理装置100は、閲覧者の属性(例えば、年齢、性別、趣味嗜好等)や特定地域に係るイベント等の情報に基づいた投稿情報の表示を可能とする。それにより、情報処理装置100が提供するサービスを利用する利用者の利用体験を向上させる効果を奏する。
【0166】
したがって、情報処理装置100は、上記してきた機能および提供可能な効果により、決済分野のスマートシティ推進として必要な、キャッシュレスの普及を阻む、店舗事業者の決済手数料負担を取り除く、地域のキャシュレスインフラを提供できる。その結果、利用者、事業者が参加しやすく、かつ地域の活性化、持続へのきっかけとなる地域通貨や当該地域通貨を運用可能なプラットフォームの提供を実現する。
【0167】
〔6.ハードウェア構成〕
次に、実施形態に係る情報処理システム1を構成する装置のハードウェア構成例について説明する。図12は、本実施形態に係る情報処理装置100が実現されるコンピュータの一例を示す図である。
【0168】
図12を参照すると、情報処理装置100は、例えば、プロセッサ801と、ROM802と、RAM803と、ホストバス804と、ブリッジ805と、外部バス806と、インターフェース807と、入力装置808と、出力装置809と、ストレージ810と、ドライブ811と、接続ポート812と、通信装置813と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
【0169】
(プロセッサ801)
プロセッサ801は、例えば、演算処理装置または制御装置として機能し、ROM802、RAM803、ストレージ810、またはリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般またはその一部を制御する。
【0170】
(ROM802、RAM803)
ROM802は、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM803には、例えば、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的または永続的に格納される。
【0171】
(ホストバス804、ブリッジ805、外部バス806、インターフェース807)
プロセッサ801、ROM802、RAM803は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス804を介して相互に接続される。一方、ホストバス804は、例えば、ブリッジ805を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス806に接続される。また、外部バス806は、インターフェース807を介して種々の構成要素と接続される。
【0172】
(入力装置808)
入力装置808には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、およびレバー等が用いられる。さらに、入力装置808としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置808には、マイクロフォン等の音声入力装置が含まれる。
【0173】
(出力装置809)
出力装置809は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、または有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、またはファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本実施形態に係る出力装置809は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。また、出力装置809は、AIスピーカやウェアラブルデバイスを含んでもよい。
【0174】
(ストレージ810)
ストレージ810は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ810としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等が用いられる。
【0175】
(ドライブ811)
ドライブ811は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、またはリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
【0176】
(接続ポート812)
接続ポート812は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、または光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
【0177】
(通信装置813)
通信装置813は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線または無線LAN、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または各種通信用のモデム等である。
【0178】
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、または電子機器等であってもよい。
【0179】
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、またはICレコーダ等である。
【0180】
なお、実施形態に係る情報処理装置100は、ROM802やRAM803、ストレージ810によって実現される。また、プロセッサ801によって実現される制御部130が、実現する各制御プログラム(例えば、実施形態に係る情報処理プログラム)を、ROM802やRAM803等から読み出し実行する。
【0181】
〔7.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0182】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0183】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0184】
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置であって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた前記投稿情報が前記特定地域に係る投稿である場合に当該投稿情報を表示対象であると判定する判定部と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(2)
前記判定部は、
投稿者の登録情報が前記情報処理装置または所定の認証装置に記憶された情報と一致する場合に前記特定地域に係る投稿として表示対象であると判定し、
一致しない場合には、前記投稿者の端末装置の位置情報、または前記決済機能の利用履歴情報の少なくともいずれか一方が所定の条件を満たす場合に前記特定地域に係る投稿として表示対象であると判定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記判定部は、
前記投稿情報に付されたハッシュタグに含まれる前記特定地域を識別する情報、または前記投稿情報に含まれるキーワードに基づいて前記投稿情報が表示対象であると判定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記判定部は、
不正な投稿の条件を満たす投稿を選別するように学習された学習モデルに基づいて、前記投稿情報が表示対象であるか否かを判定する、
ことを特徴とする前記(1)から前記(3)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(5)
前記選別部は、
前記所定の情報として、前記投稿情報を閲覧する閲覧者により付されたブックマーク情報に基づいて、前記ブックマーク情報が付された表示対象の前記投稿情報を選別する、
ことを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の情報処理装置。
(6)
前記選別部は、
前記所定の情報として、前記投稿情報を閲覧する閲覧者により閲覧された前記投稿情報の閲覧時間、または単位期間あたりの閲覧回数に基づいて、表示対象の前記投稿情報を選別する、
ことを特徴とする前記(1)または前記(2)に記載の情報処理装置。
(7)
前記投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が前記情報処理装置または所定の認証装置に記憶された情報と一致する場合に前記特定地域に在住の閲覧者であると特定する特定部を更に有し、
前記選別部は、
前記所定の情報として前記特定地域に在住の閲覧者の前記決済機能の利用履歴情報に基づいて、該利用履歴情報に含まれる商品または購入場所の少なくともいずれか一方と同一または類似の投稿情報を選別する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(8)
前記投稿情報を閲覧する閲覧者に関する情報が前記情報処理装置または所定の認証装置に記憶された情報と一致しない場合に前記特定地域に非在住の閲覧者であると特定する特定部を更に有し、
前記選別部は、
前記特定地域に非在住の閲覧者に表示する投稿情報を選別する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の情報処理装置。
(9)
前記選別部は、
前記所定の情報として前記特定地域に係るクーポンの利用履歴情報、外部の装置から受け付けられたマーケティング情報または所定の行政情報の少なくともいずれか1つ用いて、所定の条件を満たす前記投稿情報を選別する、
ことを特徴とする前記(7)または前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた前記投稿情報が前記特定地域に係る投稿である場合に表示対象であると判定する判定工程と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
(11)
特定地域で利用可能な地域バリューによる決済機能を備えた情報処理装置に実行させる情報処理プログラムであって、
外部の装置から投稿情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた前記投稿情報が特定地域に係る投稿である場合に表示対象であると判定する判定手順と、
所定の情報に基づいて前記表示対象の投稿情報を選別する選別手順と、
を特徴とする情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0185】
1 情報処理システム
10,33 フィード情報
11,11a,21,21a 投稿情報
31,32 表示画面
100 情報処理装置
110,210,310 通信部
120,220,320 記憶部
121 受付情報記憶部
121a 投稿情報
122 認証情報記憶部
122a 投稿者の識別情報
122b 閲覧者の識別情報
123 利用者情報記憶部
124 履歴情報記憶部
124a ブックマーク
124b 閲覧履歴
125 学習モデル記憶部
126 追加情報記憶部
126a 購入商品
126b 購入場所
126c クーポン利用履歴
126d マーケティング情報
126e 行政情報
130,230,330 制御部
131 受付部
132 送信部
133 判定部
134 選別部
135,232,333 出力部
136 特定部
200 外部装置
221 投稿情報記憶部
231,331 受付部
300 認証装置
321 認証用情報記憶部
332 認証部
400 端末装置
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