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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142826
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】切替開閉器
(51)【国際特許分類】
   H01H 21/36 20060101AFI20241003BHJP
   H01H 21/42 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
H01H21/36 L
H01H21/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055174
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000109598
【氏名又は名称】テンパール工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】尾原 孝明
(72)【発明者】
【氏名】藤原 椋柊
(72)【発明者】
【氏名】濱田 翼
(72)【発明者】
【氏名】馬場 隆
【テーマコード(参考)】
5G219
【Fターム(参考)】
5G219HT01
5G219HU13
5G219JU03
5G219JU13
5G219KU52
(57)【要約】
【課題】組み立てやすい切替開閉器の提供。
【解決手段】第1方向で組み合わせる複数の筐体形成部20を有する筐体2と、筐体2内に固定される一対の固定接点31と、一対の固定接点31の何れかと電気的に接続可能な可動接触子4と、可動接触子4を受けた状態で軸線方向が第1方向に沿う回転軸600を中心として回転可能な回転受部6と、軸線方向が第1方向に沿うハンドル軸210を中心に回転可能であり、回転受部6を操作するためのハンドル部5と、ハンドル部5と回転受部6とに接続され、且つ軸線方向が第1方向に沿うリンク軸220を支点に回転可能なリンク部7であって、ハンドル部5の回転に連動して回転することによって回転受部6を回転させるように構成されるリンク部7と、を備え、第1方向に対して直交する第2方向でハンドル部5とリンク部7と回転受部6が順番に並ぶ。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向で組み合わせ可能な少なくとも一対の筐体形成部を有する筐体と、
前記筐体内に固定され且つそれぞれが異なる電路に接続される一対の固定接点と、
前記一対の固定接点の何れかと電気的に接続可能な可動接触子と、
前記可動接触子を受けた状態で軸線方向が前記第1方向に沿う回転軸を中心として回転可能な回転受部と、
前記回転受部を操作するためのハンドル部であって、軸線方向が前記第1方向に沿うハンドル軸を中心として回転可能なハンドル部と、
前記ハンドル部と前記回転受部とに接続され、且つ軸線方向が前記第1方向に沿うリンク軸を支点として回転可能なリンク部であって、前記ハンドル部の回転に連動して回転することによって前記回転受部を回転させるように構成されるリンク部と、を備え、
前記第1方向に対して直交する第2方向において、前記ハンドル部と、前記リンク部と、前記回転受部とが順番に並ぶ、
切替開閉器。
【請求項2】
前記一対の筐体形成部のうちの一方である第一筐体形成部は、前記第1方向において壁部となる第一側壁を有し、
前記一対の筐体形成部のうちの他方である第二筐体形成部は、前記第1方向において前記第一側壁に対向する壁部となる第二側壁を有し、
前記ハンドル軸は、前記第一側壁と前記第二側壁とに至るように構成される、
請求項1に記載の切替開閉器。
【請求項3】
前記回転受部と前記リンク部の間に配置される保持ばねであって、前記回転受部と前記リンク部を前記第2方向において互いに離れる方向に付勢する保持ばねを備え、
前記ハンドル部と前記リンク部は、前記第2方向で互いに係合する係合部を有し、
前記ハンドル部は、前記係合部として一対のハンドル側係合部を有し、
前記リンク部は、前記係合部として一対のリンク側係合部を有し、
前記回転受部は、前記可動接触子の状態を前記一対の固定接点のうちの何れかに接触している入状態と、前記一対の固定接点の両方にも接触していない切状態とに切替可能であり、
前記可動接触子が切状態に切り替えられた状態で前記一対のハンドル側係合部のうちの一方と前記一対のリンク側係合部のうちの一方とが係合し、且つ前記一対のハンドル側係合部のうちの他方と前記一対のリンク側係合部のうちの他方とが係合するように構成される、
請求項1又は請求項2に記載の切替開閉器。
【請求項4】
前記リンク部には、前記リンク軸が挿通されるリンク軸孔が形成され、
前記リンク軸孔は、長孔である、
請求項1に記載の切替開閉器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉可能な電路が内蔵されている切替開閉器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記切替開閉器として、例えば特許文献1の図3(a)、図3(b)に図示されているような、ケースと、ケース内に固定されている一対の固定接点であって、それぞれが異なる系統の回路に接続される一対の固定接点と、一対の固定接点の間に配置されている可動接点と、傾倒操作可能な状態でケースに取り付けられている操作手段と、操作手段の傾倒操作に応じて可動接点を一方の固定接点側又は他方の固定接点側に移動させる切替機構と、操作手段と可動接触子を支持するフレームとを備えるものが知られている。
【0003】
また、フレームには、操作手段を支持する回転軸と、可動接触子を支持する回転軸とが突設されているため、これにより、前記切替開閉器では、操作手段や可動接触子を支持する軸体を別途組み付ける必要が無くなり、双方を容易に組み付けることができ、また部材を削減することもできるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-207563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来の切替開閉器は、操作手段とフレームや可動接触子が重なるように配置される構造であるため、組み立てにくいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、組み立てやすい切替開閉器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の切替開閉器は、
第1方向で組み合わせ可能な少なくとも一対の筐体形成部を有する筐体と、
前記筐体内に固定され且つそれぞれが異なる電路に接続される一対の固定接点と、
前記一対の固定接点の何れかと電気的に接続可能な可動接触子と、
前記可動接触子を受けた状態で軸線方向が前記第1方向に沿う回転軸を中心として回転可能な回転受部と、
前記回転受部を操作するためのハンドル部であって、軸線方向が前記第1方向に沿うハンドル軸を中心として回転可能なハンドル部と、
前記ハンドル部と前記回転受部とに接続され、且つ軸線方向が前記第1方向に沿うリンク軸を支点として回転可能なリンク部であって、前記ハンドル部の回転に連動して回転することによって前記回転受部を回転させるように構成されるリンク部と、を備え、
前記第1方向に対して直交する第2方向において、前記ハンドル部と、前記リンク部と、前記回転受部とが順番に並ぶ。
【0008】
上記構成の切替開閉器は、ハンドル部と、リンク部と、回転受部とを一方向(第2方向)に並べて配置することで組み立てる構造にすることで、組み立てやすさが向上するようになっている。
【0009】
本発明の切替開閉器において、
前記一対の筐体形成部のうちの一方である第一筐体形成部は、前記第1方向において壁部となる第一側壁を有し、
前記一対の筐体形成部のうちの他方である第二筐体形成部は、前記第1方向において前記第一側壁に対向する壁部となる第二側壁を有し、
前記ハンドル軸は、前記第一側壁と前記第二側壁とに至るように構成されるようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、筐体内でのハンドル軸の動きを抑制しやすくなるため、切替開閉器の動作の起点となるハンドル部の位置ずれを抑制しやすくなる。
【0011】
本発明の切替開閉器は、
前記回転受部と前記リンク部の間に配置される保持ばねであって、前記回転受部と前記リンク部を前記第2方向において互いに離れる方向に付勢する保持ばねを備え、
前記ハンドル部と前記リンク部は、前記第2方向で互いに係合する係合部を有し、
前記ハンドル部は、前記係合部として一対のハンドル側係合部を有し、
前記リンク部は、前記係合部として一対のリンク側係合部を有し、
前記回転受部は、前記可動接触子の状態を前記一対の固定接点のうちの何れかに接触している入状態と、前記一対の固定接点の両方にも接触していない切状態とに切替可能であり、
前記可動接触子が切状態に切り替えられた状態で前記一対のハンドル側係合部のうちの一方と前記一対のリンク側係合部のうちの一方とが係合し、且つ前記一対のハンドル側係合部のうちの他方と前記一対のリンク側係合部のうちの他方とが係合するように構成されていてもよい。
【0012】
このようにすれば、可動接触子の状態を一対の固定接点のうちの何れかに接触している入状態と、一対の固定接点の両方にも接触していない切状態とに切替可能な切替開閉器を簡単に組み立てることができる。
【0013】
本発明の切替開閉器は、
前記リンク部には、前記リンク軸が挿通されるリンク軸孔が形成され、
前記リンク軸孔は、長孔であるようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、リンク部がリンク軸孔の長手方向においてリンク軸に対してスライド可能となるため、リンク部をハンドル部や回転受部に接続する際にリンク部の位置を調整しやすくなり、これにより、切替開閉器の組み立てが簡単になる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明の切替開閉器は、組み立てやすいという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る切替開閉器の斜視図である。
図2図2は、同実施形態に係る切替開閉器の内部を一方側から見た図である。
図3図3は、同実施形態に係る切替開閉器の分解斜視図であって、第一筐体形成部よりも一方の第二筐体形成部側の構成を分解した状態の分解斜視図である。
図4図4は、同実施形態に係る切替開閉器の一方の第二筐体形成部を内側から見た状態の斜視図である。
図5図5は、同実施形態に係る切替開閉器の他方の第二筐体形成部を内側から見た図である。
図6図6は、同実施形態に係る切替開閉器の分解斜視図であって、第一筐体形成部よりも他方の第二筐体形成部側の構成を分解した状態の分解斜視図である。
図7図7は、同実施形態に係る切替開閉器の第一筐体形成部を他方の第一側壁部側から見た状態の斜視図である。
図8図8は、同実施形態に係る切替開閉器の回転受部を台部側から見た斜視図である。
図9図9は、同実施形態に係る切替開閉器の回転受部を台部側とは反対側から見た斜視図である。
図10図10は、同実施形態に係る切替開閉器の動作の説明図であって、一方の固定接点と一方の可動接点とが接触している状態の説明図である。
図11図11は、同実施形態に係る切替開閉器の動作の説明図であって、一方の固定接点と一方の可動接点とが接触しておらず、他方の固定接点と他方の可動接点とが接触していない状態の説明図である。
図12図12は、同実施形態に係る切替開閉器の動作の説明図であって、他方の固定接点と他方の可動接点とが接触している状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態にかかる切替開閉器について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0018】
本実施形態に係る切替開閉器1は、図1に示すように、第1方向で組み合わせ可能な少なくとも一対の筐体形成部を有する筐体2と、図2に示すように、筐体2内に固定され且つそれぞれが異なる電路に接続される一対の固定接触子3と、一対の固定接触子3の何れかと電気的に接続可能な可動接触子4と、固定接触子3と可動接触子4の接触状態を切り替える際に操作されるハンドル部5であって、軸線方向が第1方向に沿うハンドル軸210を中心として回転可能なハンドル部5と、可動接触子4を受けた状態で軸線方向が第1方向に沿う回転軸600を中心として回転可能な回転受部6と、ハンドル部5と回転受部6とに接続され、且つ軸線方向が第1方向に沿うリンク軸220を支点として回転可能なリンク部7であって、ハンドル部5の回転に連動して回転することによって回転受部6を回転させるように構成されるリンク部7と、回転受部6とリンク部7の間に配置される保持ばねであって、回転受部6とリンク部7を第1方向に対して直交する第2方向において互いに離れる方向に付勢する保持ばね8と、可動接触子4と筐体2の内面(底面)の間に配置される受けばね9と、を備えている。
【0019】
筐体2は、図1に示すように、前記少なくとも一対の筐体形成部20と、一対の筐体形成部20の間でハンドル部5を支持するハンドル支持部21(図3図6参照)と、一対の筐体形成部20の間でリンク部7を支持するリンク支持部22(図3図6参照)と、受部用支持部23(図3図6参照)と、を有する。
【0020】
本実施形態の筐体2は、3つの筐体形成部20を有している。3つの筐体形成部20は、1つの第一筐体形成部200と、第一筐体形成部200に第1方向で組み合わされる2つの第二筐体形成部201、202とで構成されている。
【0021】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間には、一対の固定接触子3と、可動接触子4、ハンドル部5、回転受部6、リンク部7、保持ばね8、受けばね9が配置される(図3参照)。
【0022】
また、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間には、別の一対の固定接触子3と、可動接触子4、ハンドル部5、回転受部6、リンク部7、保持ばね8、受けばね9が配置される(図6参照)。
【0023】
第一筐体形成部200は、第1方向に向けて配置される壁面となる第一側壁部200a、200bを有する(図2、及び図7参照)。
【0024】
一方の第一側壁部200aは、筐体2の内面を構成する壁面であり、第1方向における一方側に向けて配置される(図2参照)。
【0025】
他方の第一側壁部200bは、筐体2の内面を構成する壁面であり、第1方向における他方側に向けて配置される(図6参照)。
【0026】
一方の第二筐体形成部201は、図4に示すように、第1方向に向けて配置される壁面となる第二側壁部201aを有する。第二側壁部201aと一方の第一側壁部200aは互いに対向する。
【0027】
他方の第二筐体形成部202は、図5に示すように、第1方向に向けて配置される壁面となる第二側壁部202bを有する。第二側壁部202bと他方の第一側壁部200bは互いに対向する。
【0028】
ハンドル支持部21は、図3図4、及び図6図7に示すように、軸線方向が第1方向に一致した状態で隣り合う筐体形成部20の間に配置されるハンドル軸210と、隣り合う筐体形成部20の間でハンドル軸を受けるハンドル軸受211と、を有する。
【0029】
上述のように、切替開閉器1では、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に別々のハンドル部5が配置されるため、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間のそれぞれには、ハンドル支持部21が個別に設けられている。
【0030】
第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと一方の第二筐体形成部201の間に設けられるハンドル支持部21では、図3に示すように、ハンドル軸210が第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aから第1方向に沿って延出するように形成されている。
【0031】
ハンドル軸受211は、図4に示すように、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aに形成される。また、ハンドル軸受211には、第1方向において開口する凹部が形成される。
【0032】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201が第1方向で組み合わされると、ハンドル軸210の先端部がハンドル軸受211に挿し込まれる。これにより、ハンドル軸210は、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aとに至った状態になる。
【0033】
第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bと他方の第二筐体形成部202の間に設けられるハンドル支持部21では、図6に示すように、ハンドル軸210が第一筐体形成部200の他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bから第1方向に沿って延出するように形成されている。
【0034】
ハンドル軸受211は、図7に示すように、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bに形成される。また、ハンドル軸受211には、第1方向において開口する凹部が形成される。
【0035】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202が第1方向で組み合わされると、 ハンドル軸210の先端部がハンドル軸受211に挿し込まれる。これにより、ハンドル軸210は、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bと第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bとに至った状態になる。
【0036】
リンク支持部22は、図3図4、及び図6図7に示すように、軸線方向が第1方向に一致した状態で隣り合う筐体形成部20の間に配置されるリンク軸220と、隣り合う筐体形成部20の間でリンク軸を受けるリンク軸受221と、を有する。
【0037】
上述のように、切替開閉器1では、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に別々のリンク部7が配置されるため、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間のそれぞれには、リンク支持部22が個別に設けられている。
【0038】
第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと一方の第二筐体形成部201の間に設けらるリンク支持部22では、図3に示すように、リンク軸220が第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aから第1方向に沿って延出するように形成される。
【0039】
リンク軸受221は、図4に示すように、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aに形成される。また、リンク軸受221には、第1方向において開口する凹部が形成される。
【0040】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201が第1方向で組み合わされると、リンク軸220の先端部がリンク軸受221に挿し込まれる。これにより、リンク軸220は、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aとに至った状態になる。
【0041】
第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bと他方の第二筐体形成部202の間に設けられるリンク支持部22では、図6に示すように、リンク軸220が他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bから第1方向に沿って延出するように形成される。
【0042】
リンク軸受221は、図7に示すように、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bに形成される。また、リンク軸受221には、第1方向において開口する凹部が形成される。
【0043】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202が第1方向で組み合わされると、リンク軸220の先端部がリンク軸受221に挿し込まれる。これにより、リンク軸220は、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bと第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bとに至った状態になる。
【0044】
受部用支持部23は、図3図4、及び図6図7に示すように、隣り合う筐体形成部20の間で回転受部6を第1方向における両側から回転可能に支持する一対の支持基部230を有する。
【0045】
本実施形態の一対の支持基部230は、第1方向において互いに対向する位置に形成される。また、一対の支持基部230のそれぞれには、隣り合う支持基部230に向けて開口する凹部が形成される。
【0046】
上述のように、切替開閉器1では、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に別々の回転受部6が配置されるため、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間のそれぞれには、受部用支持部23が個別に設けられている。
【0047】
第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと一方の第二筐体形成部201の間に設けられる受部用支持部23では、図3に示すように、一方の支持基部230が第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aに形成され、図4に示すように、他方の支持基部230が一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aに形成される。
【0048】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201が第1方向で組み合わされると、一方の支持基部230には 回転受部6(回転受部6の後述する一方の回転軸600)が挿し込まれ、他方の支持基部230には回転受部6(回転受部6の後述する他方の回転軸600)が挿し込まれる。
【0049】
第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bと他方の第二筐体形成部202の間に配置される受部用支持部23では、図6に示すように、一方の支持基部230が他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bに形成され、図7に示すように、他方の支持基部230が第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bに形成される。
【0050】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202が第1方向で組み合わされると、一方の支持基部230には 回転受部6(回転受部6の後述する一方の回転軸600)が挿し込まれ、他方の支持基部230には回転受部6(回転受部6の後述する他方の回転軸600)が挿し込まれる。
【0051】
固定接触子3は、図2に示すように、筐体2内に固定される固定側導電板30と、固定側導電板30に取り付けられている固定接点31とを有する。
【0052】
本実施形態の切替開閉器は、上述のように、一対の固定接触子3を備えている。一対の固定接触子3のそれぞれには、筐体2の外部に露出した状態で配置される外部端子Tが1つずつ電気的に接続されている(一体的に形成されている)。そのため、各外部端子Tに異なる電路が接続されると、一対の固定接触子3もそれぞれが異なる電路に接続された状態になる。
【0053】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に配置される固定接触子3も同様の構成である(図5参照)。
【0054】
可動接触子4は、長尺な可動側導電板40と、可動側導電板40に取り付けられている一対の可動接点41とを有する。
【0055】
可動側導電板40の長手方向における一端部と他端部は、第1方向及び第2方向に対して直交する第3方向において、回転受部6よりも外側に延出している。
【0056】
可動側導電板40の一端部は一方の固定接触子3の固定側導電板30と対向し、可動側導電板40の他端部は他方の固定接触子3の固定側導電板30と対向している。
【0057】
一方の可動接点41は一方の固定接触子3の固定接点31に対向し、他方の可動接点41は他方の固定接触子3の固定接点31に対向している。
【0058】
可動接触子4は、回転受部6の回転に伴って、一方の可動接点41が一方の固定接点31に接触し且つ他方の可動接点41が他方の固定接点31に接触していない状態(第1入状態)と、一方の可動接点41が一方の固定接点31に接触しておらず且つ他方の可動接点41が他方の固定接点31に接触している状態(第2入状態)と、一方の可動接点41が一方の固定接点31に非接しておらず且つ他方の可動接点41が他方の固定接点31に接触していない状態(切状態)とに切り替わるように構成されている。
【0059】
可動接触子4には、各固定接触子3に電気的に接続されている外部端子Tとは別の外部端子Tが電気的に接続されている。そのため、本実施形態の切替開閉器1では、一方の固定接触子3につながる電路と、他方の固定接触子3につながる電路が、可動接触子4につながる電路の接続先の電路になっている。
【0060】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に配置される可動接触子4も同様の構成である(図5参照)。
【0061】
ハンドル部5は、リンク部7を介して回転受部6を操作することによって、一対の固定接触子3と可動接触子4の接触状態を切り替えるためのものである。
【0062】
ハンドル部5は、図3図6に示すように、筐体2内で回転可能な状態で保持されている回転保持部50と、回転保持部50に形成されている係合部51(以下、ハンドル側係合部51と称する)であって、リンク部7に係合するハンドル側係合部51と、回転保持部50につながり且つ筐体2の外部に露出する被操作部52と、を有する。
【0063】
回転保持部50には、ハンドル軸210が挿通されるハンドル軸孔500が形成されている。
【0064】
本実施形態のハンドル部5は、一対のハンドル側係合部51を有する。この一対のハンドル側係合部51は、回転保持部50に形成された凹部によって構成されており、この凹部は、第2方向においてリンク部7側に向かって開くように形成されている。
【0065】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201に設けられるハンドル部5の被操作部52と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202に設けられるハンドル部5の被操作部52は、第一方向において互いに連結される。このように、ハンドル部5の被操作部52は、別のハンドル部5に連結される連結部としても構成されている。
【0066】
かかる構成により、これら2つのハンドル部5は、一括して操作されるようになっている。そして、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201に設けられる一対の固定接触子3と可動接触子4の接触状態と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202に設けられる一対の固定接触子3と可動接触子4の接触状態は、一緒に切り替わるように構成されている。
【0067】
なお、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201に設けられるハンドル部5と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202に設けられるハンドル部5の形状は同じである。
【0068】
回転受部6は、筐体2内で回転可能に保持される回転保持部60と、可動接触子4を受ける台部であって、回転保持部60とともに回転可能な台部61(図8参照)と、第2方向においてリンク部7と係合する受側係合部62と、保持ばね8を配置するばね用配置部63(図9参照)と、を有する。
【0069】
本実施形態の回転受部6は、図8に示すように、第1方向に間隔をあけて並ぶ一対の回転保持部60を有する。各回転保持部60の外側面には、第1方向に沿って外側に延出する回転軸600が形成されている。
【0070】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に配置される回転受部6において、一方の回転保持部60に形成される回転軸600の先端部は、第一筐体形成部20の一方の第一側壁部200aに形成される支持基部230の凹部に対して回転可能な状態で挿し込まれる。
【0071】
他方の回転保持部60に形成される回転軸600の先端部は、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aに形成される支持基部230の凹部に対して回転可能な状態で挿し込まれる。
【0072】
これにより、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に配置される回転受部6は、一対の支持基部230によって回転可能に保持される。
【0073】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に配置される回転受部6において、一方の回転保持部60形成される回転軸600の先端部は、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bに形成される支持基部230の凹部に対して回転可能な状態で挿し込まれる。
【0074】
他方の回転保持部60に形成される回転軸600の先端部は、第一筐体形成部20の他方の第一側壁部200bに形成される支持基部230の凹部に対して回転可能な状態で挿し込まれる。
【0075】
これにより、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に配置される回転受部6は、一対の支持基部230によって回転可能に保持される。
【0076】
台部61は、可動接触子4(可動側導電板40)を載置する載置面610を有する。この載置面610は、回転受部6の回転に伴って向きが変わる。
【0077】
本実施形態の回転受部6は、図9に示すように、第1方向に間隔をあけて並ぶ一対の受側係合部62を有する。受側係合部62には、第2方向においてハンドル部5側に向かって開く凹部620が形成されている。凹部620は、一方向に延びるように形成されている。
【0078】
ばね用配置部63は、一対の受部係合部62の間に形成されており、第2方向において保持ばね8を受けるように構成されている。
【0079】
このように構成される回転受部6が回転軸600を中心に回転すると、第1入状態と、第2入状態と、切状態とが切り替わるようになっている。
【0080】
なお、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201に設けられる回転受部6と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202に設けられる回転受部6は、同一形状である。
【0081】
リンク部7は、図3図6に示すように、筐体2内で回転可能に保持されるリンク保持部70と、ハンドル部5(ハンドル側係合部51)に係合する従動係合部71と、回転受部6(受側係合部62)に係合する起点係合部72と、を有する。
【0082】
リンク保持部70には、リンク軸220が挿通されるリンク軸孔700が形成されている。
【0083】
第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に配置されるリンク部7のリンク保持部70には、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aから延出するリンク軸220が挿通される。
【0084】
第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に配置されるリンク部7のリンク保持部70には、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bから延出するリンク軸220が挿通される。
【0085】
リンク軸孔700は、一方向に延びている。そのため、リンク部7は、リンク軸220がリンク軸孔700に挿通されている状態で回転可能(リンク軸を支点として回転可能)であり、また、リンク軸孔700の長手方向と同方向に沿ってリンク軸220に対してスライド可能でもある。
【0086】
リンク部7では、一対の従動係合部71が形成されている。従動係合部71は、第2方向においてハンドル側係合部51と係合可能である。
【0087】
より具体的に説明すると、従動係合部71は、軸線方向を第1方向に合わせた状態で配置されるように構成されている。そして、本実施形態のハンドル側係合部51は凹部によって構成されているため、従動係合部71は、ハンドル側係合部51に内嵌する軸部によって構成されている。すなわち、ハンドル側係合部51は、従動係合部71の外周面を受けるように構成されている。
【0088】
そのため、従動係合部71は、ハンドル側係合部51に対して接離可能(従動係合部71の径方向で接離可能)な状態になっている。そして、リンク部7は、リンク軸220を支点として回転することによって、一対の従動係合部71のうちの一方がハンドル側係合部51に内嵌し、且つ一対の従動係合部71のうちの他方がハンドル側係合部51から外れている状態(図10参照)と、一対の従動係合部71の両方がハンドル側係合部51に内嵌している状態(図11参照)と、一対の従動係合部71のうちの他方がハンドル側係合部51に内嵌し、且つ一対の従動係合部71のうちの一方がハンドル側係合部51から外れている状態(図12参照)とに切り替わるようになっている。
【0089】
また、ハンドル側係合部51は、上述のように、第2方向においてリンク部7側に向かって開くように形成されるだけでなく、第1方向においても開放されているため、従動係合部71は、ハンドル側係合部51内において回転可能であるだけでなく、切替開閉器1の組み立て作業時においては、ハンドル側係合部51に対して第1方向においてスライド可能な状態でもある。
【0090】
起点係合部72は、第2方向において受側係合部62と係合可能である。本実施形態の受側係合部62には凹部620が形成されており、起点係合部72は受側係合部62に内嵌する軸部によって構成されている。
【0091】
なお、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に設けられるリンク部7と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に設けられるリンク部7は、同一形状である。
【0092】
保持ばね8は、ばね用配置部63の内部に配置された状態で、起点係合部72に当接する。そのため、保持ばね8は、ばね用配置部63と起点係合部72を第2方向において相反する方向に付勢している。
【0093】
なお、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に設けられる保持ばね8と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に設けられる保持ばね8は、同一形状である。
【0094】
受けばね9は、可動側導電板40の長手方向における中央部と筐体2の内底面(第一筐体形成部20の内底面)の間に配置されている。そのため、受けばね9は、可動側導電板40を載置面610に向けて付勢している。
【0095】
なお、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に設けられる受けばね9と、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に設けられる受けばね9は、同一形状である。
【0096】
本実施形態に係る切替開閉器1の説明は、以上の通りである。本実施形態の切替開閉器1は、ハンドル部5と、リンク部7と、回転受部6とが一方向(第2方向)に並べて配置されることで組み立てられる構造にすることで、組み立てやすくなっている。
【0097】
より具体的に説明すると、切替開閉器1は、ハンドル部5と、リンク部7と、回転受部6とが一方向(第2方向)に並べて配置されるレイアウトであるうえに、リンク部7側に向けて開く凹部によって構成されるハンドル側係合部51でリンク部7の一対の従動係合部71を受け、リンク部7側に向けて開く凹部620が形成される受側係合部62でリンク部7の起点係合部72を受けるように構成されているため、ハンドル部5、リンク部7、回転受部6を組み合わせやすくなる。
【0098】
また、ハンドル側係合部51と受側係合部62(凹部620)は、何れも第1方向においても開放されているため、ハンドル部5とリンク部7を組み合わせる作業や、リンク部7と回転受部6を組み合わせる作業をより簡単に行うことができる。
【0099】
例えば、ハンドル部5がハンドル支持部21に支持され、且つ回転受部6が受部用支持部23に支持されている状態で、ハンドル部5と回転受部6に対してリンク部7を組み合わせる場合、リンク部7の従動係合部71をハンドル側係合部51に対して正面側から嵌め合わせやすく、また、リンク部7の起点係合部72も受側係合部62に対して正面側から嵌め合わせやすくなる。
【0100】
さらに、リンク部7は、リンク軸220が挿通されるリンク軸孔700が長孔によって構成されるため、リンク軸孔700の長手方向に沿ってリンク軸220に対してスライド可能であり、リンク部7の従動係合部71をハンドル側係合部51に嵌め合わせたり、リンク部7の起点係合部72も受側係合部62に対して嵌め合わせたりする際に、リンク部7の位置を調整することができ、これにより、ハンドル部5とリンク部7を組み合わせる作業や、リンク部7と回転受部6を組み合わせる作業がより簡単になる。
【0101】
なお、本実施形態の回転受部6は、ばね用配置部63にリンク部7をハンドル部5に向 けて付勢する保持ばね8が配置されているが、リンク部7でこの保持ばね8を圧縮しながらリンク部7と回転受部6とを組み合わせることができる。
【0102】
このように、本実施形態の切替開閉器1は、リンク部7の位置を調整しやすくすることによっても、組み立てやすくなっている。
【0103】
特に、本実施形態の切替開閉器1は、回転受部6が、可動接触子4の状態を一対の固定接点31のうちの何れかに接触している入状態と、一対の固定接点31の両方にも接触していない切状態とに切替可能な構造であるが、このような構造の切替開閉器1であっても簡単に組み立てることができる。
【0104】
組み立てられた切替開閉器1では、動作の起点となるハンドル部5を筐体2内で保持するハンドル軸210が第一側壁部200と第二側壁部200とに至っているため、筐体2内でのハンドル軸210の動きが抑制されやすくなり、これにより、ハンドル部5の位置ずれも抑制されやすくなる。
【0105】
本実施形態の切替開閉器1は、可動接触子4が第1入状態に切り替わっている状態でハンドル部5を操作すると、可動接触子4が第2入状態に切り替わる前に、切状態に切り替わった段階でハンドル部5の動きが止まりやすくなる。そのため、可動接触子4が第1入状態から第2入状態に一気に切り替わったり、可動接触子4が第2入状態から第1入状態に一気に切り替わったりすることを抑制することもできる(図10図11図12参照)。
【0106】
第1入状態のときにハンドル部5を回転させると、ハンドル部5とともにリンク部7も回転し、さらに、回転受部6も回転する。
【0107】
切替開閉器1では、切状態に切り替わった状態になると、一対のハンドル側係合部51のそれぞれに従動係合部71が嵌合する。このとき、リンク部7は、保持ばね8の付勢力を受けてハンドル部5に押し付けられるため、ハンドル部5は、第1入状態時の位置と第2入状態時の位置の間の位置で動きが止まりやすくなっている。
【0108】
なお、本発明に係る切替開閉器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0109】
上記実施形態の切替開閉器1は、固定接触子3と、可動接触子4と、ハンドル部5と、回転受部6と、リンク部7と、保持ばね8と、受けばね9を一組みにしたユニットを2つ備えていたが、この構成に限定されない。
【0110】
例えば、切替開閉器1が備えるユニットの数は、3つ以上であってもよいし、1つでもよい。
【0111】
切替開閉器1は、3つ以上のユニットを備える場合も、複数の筐体形成部20を有するように構成され、この複数の筐体形成部20は、隣り合うユニットの間に配置される第一筐体形成部200と、第1方向において最も外側に配置される2つの第二筐体形成部201、202とを有するように構成されていればよい。
【0112】
また、切替開閉器1は、1つのユニットを備える場合、一対の筐体形成部20を有するように構成され、この一対の筐体形成部20は、1つの第一筐体形成部200と、1つの第二筐体形成部201を有するように構成されていればよい。
【0113】
上記実施形態のハンドル支持部21の説明において特に言及しなかったが、ハンドル軸210は、第一筐体形成部200から延出していてもよいし、第二筐体形成部201,202から延出していてもよい。
【0114】
より具体的に説明すると、上記実施形態の切替開閉器1における、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に設けられるハンドル支持部21では、ハンドル軸210が第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aから延出するように形成されていたが、このハンドル軸210は、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aから延出するように形成されていてもよい。この場合、ハンドル軸受211は、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aに形成されていればよい。
【0115】
なお、ハンドル軸210は、第一筐体形成部200や、一方の第二筐体形成部201とは別体で構成してもよい。この場合、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aとにハンドル軸受211を形成し、ハンドル軸210の両端部をこれら2つのハンドル軸受211によって回転可能に受ければよい。
【0116】
また、上記実施形態の切替開閉器1における、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に設けられるハンドル支持部21では、ハンドル軸210が他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bから延出するように形成されていたが、このハンドル軸210は、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bから延出するように形成されていてもよい。この場合、ハンドル軸受211は、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bに形成されていればよい。
【0117】
なお、かかるハンドル軸210についても、第一筐体形成部200や、一方の第二筐体形成部201とは別体で構成してもよい。この場合、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202aと、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bとにハンドル軸受211を形成し、ハンドル軸210の両端部をこれら2つのハンドル軸受211によって回転可能に受ければよい。
【0118】
上記実施形態のリンク支持部22の説明において特に言及しなかったが、リンク軸220は、第一筐体形成部200から延出していてもよいし、第二筐体形成部201,202から延出していてもよい。
【0119】
より具体的に説明すると、上記実施形態の切替開閉器1における、第一筐体形成部200と一方の第二筐体形成部201の間に設けられるリンク支持部22では、リンク軸220が第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aから延出するように形成されていたが、このリンク軸220は、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aから延出するように形成されていてもよい。この場合、リンク軸受221は、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aに形成されていればよい。
【0120】
なお、リンク軸220は、第一筐体形成部200や、一方の第二筐体形成部201とは別体で構成してもよい。この場合、第一筐体形成部200の一方の第一側壁部200aと、一方の第二筐体形成部201の第二側壁部201aとにリンク軸受221を形成し、リンク軸220の両端部をこれら2つのリンク軸受221によって回転可能に受ければよい。
【0121】
また、上記実施形態の切替開閉器1における、第一筐体形成部200と他方の第二筐体形成部202の間に設けられるリンク支持部22では、リンク軸220が他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bから延出するように形成されていたが、このリンク軸220は、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bから延出するように形成されていてもよい。この場合、リンク軸受221は、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202bに形成されていればよい。
【0122】
なお、かかるリンク軸220についても、第一筐体形成部200や、一方の第二筐体形成部201とは別体で構成してもよい。この場合、他方の第二筐体形成部202の第二側壁部202aと、第一筐体形成部200の他方の第一側壁部200bとにリンク軸受221を形成し、リンク軸220の両端部をこれら2つのリンク軸受221によって回転可能に受ければよい。
【0123】
上記実施形態の受部用支持部23おいて、支持基部230には回転受部6(回転保持部60)の回転軸600を受ける凹部が形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、回転保持部60に対して第1方向において外側に向けて開口する凹部を形成し、支持基部230をこの凹部に対して回転可能に挿し込む軸部によって構成してもよい。
【0124】
上記実施形態の切替開閉器1では、筐体2が複数のハンドル支持部21を有し、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向が第1方向のうちの一方側に揃っていたが、この構成に限定されない。例えば、筐体2が複数のハンドル支持部21を有する場合、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向は、第1方向における一方側と他方側とで異なっていてもよい。但し、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向が一つの方向に揃っている方が切替開閉器1を組み立てやすい。
【0125】
上記実施形態の切替開閉器1では、筐体2が複数のリンク支持部22を有し、各リンク支持部22のリンク軸220の延出方向が第1方向のうちの一方側に揃っていたが、この構成に限定されない。例えば、筐体2が複数のリンク支持部22を有する場合、各リンク支持部2のリンク軸220の延出方向は、第1方向における一方側と他方側とで異なっていてもよい。但し、各リンク支持部22のリンク軸220の延出方向が一つの方向に揃っている方が切替開閉器1を組み立てやすい。
【0126】
上記実施形態の切替開閉器1では、筐体2が複数のハンドル支持部21と、複数のリンク支持部22を有し、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向と、各リンク支持部22のリンク軸220の延出方向が一つの方向に揃うように構成されていたが、この構成にされない。例えば、筐体2が複数のハンドル支持部21と、複数のリンク支持部22を有する場合、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向と、各リンク支持部22のリンク軸220の延出方向は、異なっていてもよい。但し、各ハンドル支持部21のハンドル軸210の延出方向と、各リンク支持部22のリンク軸220の延出方向が一つの方向に揃っている方が切替開閉器1を組み立てやすい。
【0127】
上記実施形態の切替開閉器1では、ハンドル側係合部51が凹部で構成され、従動係合部71がハンドル側係合部51を構成する凹部に内嵌する軸部で構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、従動係合部71が凹部で構成され、ハンドル側係合部51が従動係合部71を構成する凹部に内嵌する軸部で構成されていてもよい。
【0128】
上記実施形態の切替開閉器1では、受側係合部62に凹部620が形成され、起点係合部72が受側係合部62に内嵌する軸部で構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、起点係合部72に凹部が形成され、受側係合部62が起点係合部72に内嵌する軸部で構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0129】
1…切替開閉器、2…筐体、3…固定接触子、4…可動接触子、5…ハンドル部、6…回転受部、7…リンク部、20…筐体形成部、21…ハンドル支持部、22…リンク支持部、23…受部用支持部、30…固定側導電板、31…固定接点、40…可動側導電板、41…可動接点、50…回転保持部、51…ハンドル側係合部、52…被操作部、60…回転保持部、61…台部、62…受側係合部、63…ばね用配置部、70…リンク保持部
71…従動係合部、72…起点係合部、200…第一筐体形成部、200a,200b…第一側壁部、201、202…第二筐体形成部、201a…第二側壁部、202b…第二側壁部、210…ハンドル軸、211…ハンドル軸受、220…リンク軸、221…リンク軸受、230…支持基部、500…ハンドル軸孔、600…回転軸、610…載置面、700…リンク軸孔、T…外部端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12