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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142828
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】建設機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/16 20060101AFI20241003BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
E02F9/16 E
B60J5/04 L
B60J5/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055177
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】398071668
【氏名又は名称】株式会社日立建機ティエラ
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小西 正騎
(72)【発明者】
【氏名】田中 友幸
(72)【発明者】
【氏名】樋口 隆司
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015EA03
(57)【要約】
【課題】ドアが開いた状態から急に閉じるのを防止できる建設機械を提供する。
【解決手段】旋回フレーム56と、旋回フレーム56に設けられたキャブ1を備え、キャブ1は、キャブボックス111の側面部115に設けられた開口部119と、側面部115に対し、開口部119を閉じる閉状態から開口部119を開放させる開状態との間を回動可能に設けられたドア2とを備える油圧ショベル51において、キャブ1は、ドア2が閉状態から開状態に向かって回動するドア開き動作を許容しつつドア2が開状態から閉状態に向かって回動するドア閉じ動作を阻止するギア付きスライダ4及びラチェットプレート8と、ギア付きスライダ4及びラチェットプレート8によるドア閉じ動作の阻止を解除するハンドル7、ステー12、リンク機構14と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームと、
前記車体フレームに設けられたキャブとを備え、
前記キャブは、
側面に設けられた乗降口と、
前記側面に対し、前記乗降口を閉じる閉状態と前記乗降口を開放させる開状態との間を回動可能に設けられたドアと
を有する建設機械において、
前記キャブは、
前記ドアが前記閉状態から前記開状態に向かって回動する前記ドアの開き動作を許容しつつ、前記ドアが前記開状態から前記閉状態に向かって前記回動する前記ドアの閉じ動作を阻止する、閉じ回動阻止機構と、
前記閉じ回動阻止機構による前記ドアの閉じ動作の阻止を解除する閉じ回動許容機構と、を有する
ことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
請求項1記載の建設機械において、
前記閉じ回動阻止機構は、
前記ドアまたは前記側面の一方に設けられ、複数のラチェット歯を備えた第1係合体と、前記ドアまたは前記側面の他方に設けられ、前記第1係合体に係合される第2係合体とを備え、
前記複数のラチェット歯は、前記ドアの開き動作時に前記第2係合体が係止しない非係止面と、前記ドアの閉じ動作時に前記第2係合体が係止する係止面とにより構成される
ことを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項2記載の建設機械において、
前記ドアを全開状態で保持する全開保持機構と、
前記側面に設けられ、前記全開保持機構により保持された前記ドアの全開状態を解除するドア閉じ操作具と、
保持された前記ドアの全開状態を前記ドア閉じ操作具の操作により解除した際に生じる前記第1係合体に対して前記第2係合体が係合した係合状態を、前記第1係合体に対して前記第2係合体が解放された解放状態に変更する解放機構をさらに備える
ことを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項2記載の建設機械において、
前記ドアの全閉状態を保持する全閉保持機構と、
前記ドアの閉状態で前記キャブの内部に面する前記ドアの第1面に設けられ、前記全閉保持機構により保持された前記ドアの全閉状態を解除する第1ドア開き操作具と、
前記ドアの前記第1面と反対側となる第2面に設けられ、前記全閉保持機構により保持された前記ドアの全閉状態を解除する第2ドア開き操作具と、
前記第1ドア開き操作具または第2ドア開き操作具のいずれかの操作により前記ドアの全閉状態の保持を解除した際に生じる前記第1係合体に対して前記第2係合体が係合した係合状態を、前記第1係合体に対して前記第2係合体が解放された解放状態に変更する連動機構とをさらに備える
ことを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項4記載の建設機械において、
前記閉じ回動阻止機構は、前記ドアの前記全閉状態を基準とした前記ドアの回動角度が所定角度未満である場合、前記第2係合体が前記ラチェット歯に係合しないように、構成されていることを特徴とする建設機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブを備えた建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、上面部、前面部、後面部および左,右の側面部を有したキャブボックスと、キャブボックスの左,右の側面部のうち一方の側面部に設けられ上,下方向に延びたピラーと、ピラーにヒンジを介して開,閉可能に設けられるドアと、ドアを略180度回動した全開位置に保持するドアキャッチャと、を備えた建設機械用キャブを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-268684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ドアキャッチャによるドアの開状態の保持を解除した際に、風向きや駐機状態によってはドアが急に閉じる場合がある。このようなオペレータの意図しないドアの閉じ動作により、オペレータが驚いたり、ドアがオペレータにぶつかる恐れがある。特許文献1においては、そのような点についての配慮が必ずしも十分ではなかった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドアが開いた状態から急に閉じることを防止することができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、車体フレームと、前記車体フレームに設けられたキャブとを備え、前記キャブは、側面に設けられた乗降口と、前記側面に対し、前記乗降口を閉じる閉状態と前記乗降口を開放させる開状態との間を回動可能に設けられたドアとを有する建設機械において、前記キャブは、前記ドアが前記閉状態から前記開状態に向かって回動する前記ドアの開き動作を許容しつつ、前記ドアが前記開状態から前記閉状態に向かって前記回動する前記ドアの閉じ動作を阻止する、閉じ回動阻止機構と、前記閉じ回動阻止機構による前記ドアの閉じ動作の阻止を解除する閉じ回動許容機構と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ドアが開いた状態から急に閉じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の適用対象である、建設機械の一例としての油圧ショベルの全体外観構造を表す側面図である。
図2】キャブの全体構造を一部透視して表す斜視図である。
図3図2に示した構造からドアキャッチャを含む要部構造を抽出して拡大した一部透視斜視図である。
図4図3に示した要部構造を運転室側から見た一部透視斜視図である。
図5】ギア付スライダ及びラチェットプレートの詳細構造を表す、図4の要部抽出拡大図である。
図6図5中P-P断面による水平断面図である。
図7図6に示した状態からドアがヒンジを回動中心として開き方向に回動したときの挙動を表す図である。
図8図7に示した状態からドアがヒンジを回動中心として開き方向に回動し全開状態となったときの挙動を表す図である。
図9図4の要部抽出拡大図であって、ギア付スライダが下方へスライドする前の状態を表す図である。
図10図4の要部抽出拡大図であって、ギア付スライダが下方へスライドした後の状態を表す図である。
図11】外側ドアノブの操作時のリンク機構の動作挙動を表す説明図である。
図12】内側ドアノブの操作時のステーの動作挙動を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
<油圧ショベルの概略構成>
本実施形態による建設機械の一例である、油圧ショベル51の全体外観構造を図1に示す。図1において、油圧ショベル51は、例えば掘削作業に用いられる建設機械である。なお、建設機械として、油圧ショベル51以外に、ホイールローダ、ダンプトラック、クローラクレーン等、他の機械に本発明を適用してもよい。以下、本願明細書においては、油圧ショベル51に適用した場合を例にとって説明する。
【0011】
油圧ショベル51は、この例では、例えば市街地等の比較的狭隘な作業現場で用いられる小型油圧ショベル(ミニショベル)である。油圧ショベル51の車体は、走行モータ52Aが駆動されることで自走可能な下部走行体52と、下部走行体52上に搭載され旋回モータ(図示せず)が駆動されることで旋回可能な上部旋回体53とにより構成されている。この例では、上部旋回体53の旋回半径が、下部走行体52の車幅内にほぼ収まるように構成されている。上部旋回体53の前部側には、スイングポスト54を介して左・右方向に揺動可能かつ上・下方向俯仰動可能に支持された作業装置55が設けられている。作業装置55は多関節型の構造であり、ブームシリンダ61Aにより駆動されるブーム61と、アームシリンダ62Aにより駆動されるアーム62と、バケットシリンダ63Aにより駆動されるバケット63とを備えている。
【0012】
上部旋回体53には、この上部旋回体53のフレームとなる旋回フレーム56と、キャブ1と、カウンタウェイト60とが備えられている。
【0013】
キャブ1は、旋回フレーム56の左側に搭載されており、油圧ショベル51を操縦するオペレータの運転室を画成するために旋回フレーム56上に設けられている。キャブ1内部には、オペレータが着席する運転席59Aと、下部走行体52を走行操作するための操作レバー(図示せず)と、作業装置55を操作するための操作レバー59Bとが配設されている。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向、左右方向は、図1等の各図中に適宜示す矢印方向に対応している。すなわち、図示の「上」「下」「前」「後」「左」「右」は、運転席59Aに着座したオペレータから見た上下左右前後方向に相当している。
【0014】
カウンタウェイト60は、旋回フレーム56の後端部に設けられている。カウンタウェイトは、作業装置55との重量バランスをとる重量物として構築されている。
【0015】
<キャブ>
本実施形態によるキャブ1の全体構造を一部透視して表す斜視図を図2に示す。図2において、キャブ1は、略箱形状のボックス構造を備えたキャブボックス111と、ドア2と、キャブボックス111を下側から覆う床板(図示せず)と、等により構成される。キャブボックス111は、上面部112と、前面部113と、後面部114と、左・右両側の側面部115とを有している。なお、側面部115が側面の一例である。
【0016】
<側面部のピラー及び開口部>
左側に位置する側面部115は、例えば後述の図6図7等に示すように、薄肉の鋼板等からなる2枚のパネル115A,115B(以下適宜、「内側パネル115A」「外側パネル115B」と称する)等を、スポット溶接等で互いに接合することにより中空構造物として構成されている。なお、キャブボックス111の右側の側面部(図示せず)についても、同様に2枚のパネル等を互いに接合することにより中空構造物として構成されている。
【0017】
上記左側の側面部115には、前・後に離間してフロントピラー117とリヤピラー118とが設けられている。フロントピラー117とリヤピラー118との間には、センタピラー120が設けられている。センタピラー120は、内側パネル115Aと外側パネル115Bとの間で中空構造体として構成されている。
【0018】
フロントピラー117とセンタピラー120との間には、ドア用の開口部119が形成され、オペレータの乗降時等においてドア2によって開閉される。なお、開口部119が乗降口の一例である。センタピラー120は、開口部119の後側位置を上・下方向に延設されている。また、リヤピラー118とセンタピラー120との間には、側面部115の一部をなす窓ガラス115Cが取付けられている。
【0019】
<ドア>
次に、ドア2について説明する。ドア2は、例えば2枚の金属パネル等を互いに接合することにより形成されたドア枠体2Aと、ドア枠体2Aの内周側に取付けられたドア2用の窓ガラス2Bとにより構成されている。ドア2は、蝶番等からなるヒンジ3を用いてセンタピラー120に回動可能に取付けられている。ヒンジ3は、センタピラー120とドア枠体2Aとの間に、上・下に離間しつつこの例では2個取付けられている。
【0020】
ドア2には、外側に突出してフック131が設けられている。フック131は、この例では略U字状に形成され、窓ガラス2Bよりも下側においてドア枠体2Aに固定されている。ドア2がヒンジ3を回動中心として回動し全開位置まで開かれた状態(以下適宜、この状態を「全開状態」と称する)では、フック131が側面部115の後方下側に設けたドアキャッチャ6の爪部128A(後述)に係止されることで掛止めされ、当該全開位置に保持される。なお、ドアキャッチャ6が全開保持機構の一例である。
【0021】
<ドアの全開状態での保持>
ドア2を掛け止めして全開状態に保持する上記ドアキャッチャ6について説明する。図2に示した構造からドアキャッチャ6を含む要部構造を抽出して拡大した一部透視斜視図を図3に示し、図3に示した要部構造を運転室側から(言い換えればドア2を挟んで反対側から)見た一部透視斜視図を図4に示す。これら図3及び図4において、ドアキャッチャ6は、左側の側面部115のうちセンタピラー120の後側かつ窓ガラス115Cよりも下側に取り付けられている。
【0022】
ドアキャッチャ6は、上記左側の側面部115にパネル115A,115Bを貫通して取付けられたブラケット126と、ブラケット126に対し上・下方向(矢印E,F方向)に回動可能に設けられる掛止板128と、掛止板128とブラケット126との間に設けられた付勢ばね(図示せず)等により構成されている。掛止板128の先端側には、上記フック131を掛け止めするための上向きの爪部128Aが設けられている。付勢ばねは、掛止板128を常時上記E方向へと付勢する。
【0023】
ブラケット126には、適宜の支持ピン等を介してドアロック解除レバー130が設けられ、このドアロック解除レバー130は、掛止板128の基端側に設けた凹溝部(図示せず)に係合している。このとき、ドアロック解除レバー130は、運転室内のオペレータが手動操作可能なハンドル7に対しリンク結合されている。これにより、オペレータの手動によりハンドル7の端部7aが下方(矢印G方向)に操作されたとき、ドアロック解除レバー130が(上記付勢ばねに抗して)掛止板128を上記F方向に回動し、掛止板128の爪部128Aをドア2側のフック131から離脱させ、ドア2をドアキャッチャ6から解放することができる。
【0024】
<ドアの全閉状態での保持>
一方、ドア2は、ヒンジ3を回動中心として上記全開状態から閉じ方向に回動し、開口部119を閉止する位置となった状態(以下適宜、この状態を「全閉状態」と称する)においても、当該全閉状態に保持される。以下、前述の図3及び図4を用いてこの全閉状態への保持について説明する。
【0025】
図3及び図4において、フロントピラー117には、ドア保持部材138(後述)と協働してドア2を閉じた状態で保持するための係合部材123(後述の図12参照)が設けられている。係合部材123は、例えば後方に向けて水平に突出して設けられたU字状の係合リング123Rを備えている(後述の図12参照)。
【0026】
ドア2のうち上記係合部材123に対応する高さ位置に、ドア2を閉じたときに上記係合リング123Rに係合しドア2を上記全閉状態に保持するための、ドア保持部材138が設けられている。ドア保持部材138は、箱体状のケース138Aと、ケース138Aに開口して設けられた切欠き溝138Bと、ケース138A内に回動可能に設けられ切欠き溝138Bに対して出入りする係合爪138Cと、係合爪138Cを付勢して後述の解放位置またはロック位置に配置するばね部材(図示せず)とを有している。なお、ドア保持部材183が全閉保持機構の一例である。
【0027】
ドア保持部材138において、ドア2が開かれた状態では、係合爪138Cが切欠き溝138Bから外側に外れた解放位置となる。一方、ドア2が閉じられて係合部材123の上記係合リング123Rが切欠き溝138Bの奥部まで侵入すると、係合爪138Cが切欠き溝138Bに突出したロック位置となる。このロック位置では、係合爪138Cが係合リング123Rに係合することによって、ドア2を上記全閉状態に保持することができる。
【0028】
<ドアのノブ>
このとき、図3図4、及び、前述の図2に示すように、ドア2の外面には、外部からドア保持部材138を操作するための外側ドアノブ125が設けられている。外側ドアノブ125が手動操作されることで、リンク部材125Aを介した公知の機構によりドア保持部材138の係合爪138Cを回動させる。この結果、係合爪138Cを上記ロック位置から上記解放位置とし、ドア保持部材138及びドア2側の係合部材123の協働により保持されたドア2の全閉状態を開放することができる。
【0029】
ドア2の内面には、上記運転室からドア保持部材138を操作するための内側ドアノブ135が設けられている。内側ドアノブ135が手動操作されることで、リンク部材135Aを介した公知の機構によりドア保持部材138の係合爪138Cを回動させる。この結果、係合爪138Cを上記ロック位置から上記解放位置とし、ドア保持部材138及びドア2側の係合部材123の協働により保持されたドア2の全閉状態を開放することができる。
【0030】
以上のように、上記ドア保持部材138においては、外側ドアノブ125又は内側ドアノブ135が手動操作されることにより、上記係合リング123Rに対する係合爪138Cの係合を解除し(上記解放位置に回動させ)、ドア2を開くことができる。
【0031】
<実施形態の要部>
ここで、油圧ショベル51等の建設機械では、ドアキャッチャ6によるドア2の開状態の保持を解除した際に、風向きや駐機状態によってはドア2が急に閉じる場合がある。このようなオペレータの意図しないドア2の閉じ動作により、オペレータが驚いたり、ドア2がオペレータにぶつかる恐れがある。本実施形態の要部は、上記急な閉じ動作を防止するための機構にある。以下、その詳細を順を追って説明する。
【0032】
本実施形態のキャブ1においては、ギア付スライダ4と、ギア付スライダ4と協働するラチェットプレート8とが設けられる。これらギア付スライダ4及びラチェットプレート8の詳細構造を表す、図4の要部抽出拡大図を図5に示す。また、図5中P-P断面による水平断面図を図6に示す。
【0033】
<ギア付スライダ>
図5及び図6において、ギア付スライダ4は、面方向が略上下方向となるように配設されるプレート部4Aと、プレート部4Aに孔設された上下方向に長い長孔部4Bと、プレート部4Aの一方側縁部において上下方向の複数個所(この例では4箇所)に離散配置される複数(この例では4つ)のギア部4Cとを有する。ギア部4Cは、それぞれ、ドア2のヒンジ3と同一軸心となるように配置される。このとき、左側の側面部115の内側パネル115Aに支持プレート5が取り付けられており、この支持プレート5に設けた雌ねじに対してボルト5Aがねじ込まれている。ギア付スライダ4は、長孔部4Bにボルト5Aの軸部5Bが遊嵌されることで、上・下方向にスライド可能に側面部115の内側パネル115Aに配設されている。
【0034】
<ラチェットプレート>
ラチェットプレート8は、ドア2のヒンジ3側の端部近傍に配置されている。このラチェットプレート8は、上記ギア付スライダ4の複数のギア部4Cとそれぞれ噛合可能な複数(この例では4つ)の爪部8Aと、これら複数の爪部8Aを連結しつつ上下方向に配設される基部8Bとを有している。
【0035】
<ラチェット機構によるドア回動の許容・阻止>
図6に示した状態からドア2がヒンジ3を回動中心として開き方向に回動したときの挙動を図7に示す。また、図7に示した状態からドアがヒンジを回動中心として開き方向に回動し全開状態となったときの挙動を図8に示す。図6図7、及び図8に示されるように、本実施形態では、ギア付スライダ4のギア部4Cとラチェットプレート8の爪部8Aとで公知のラチェット機構が構成されている。ギア部4Cの外周部は鋸歯状に形成されており、ドア2の開き動作時に爪部8Aが係止しない非係止面4Caと、ドア2の閉じ動作時に爪部8Aが係止する係止面4Cbとを有している。これら非係止面4Ca及び係止面4Cbによりラチェット歯が構成されている。なお、ギア部4Cが第1係合体の一例であり、ラチェットプレート8の爪部8Aが第2係合体の一例である。ギア部4Cと爪部8Aとによるラチェット機構はまた、閉じ回動阻止機構の一例でもある。
【0036】
図7に示すように、ドア2が開き方向に回動するときには、ラチェットプレート8の爪部8Aはギア部4Cに噛み合わずギア部4Cの外周の非係止面4Caに順次接触して、非係止面4Caに沿って移動し、ギア部4Cの頂部を乗り越える(矢印ア参照)ことで、ドア2の回動が許容される。言い換えれば、上記第1係合体としてのギア部4Cと上記第2係合体としての爪部8Aとの係合が維持されつつ、それらの相対回転が許容される。
【0037】
一方、ドア2が閉じ方向に回動しようとすると、図7に示すように爪部8Aの先端部8Aaがギア部4Cの係止面4Cbに噛み合って係止されることで回動が阻止される。言い換えれば、上記第1係合体としてのギア部4Cと上記第2係合体としての爪部8Aとの相対回転が阻止される。
【0038】
したがって、ドア2を、全閉状態(図6図2等参照。回動角度=0)から回動角度を増大させつつ全開状態まで開いていくときには、爪部8Aの先端部8Aaがギア部4Cの複数の非係止面4Caに順次当接するごとに、当該非係止面4Caに隣接する係止面4Cbによって、回動角度を減少させドア2を閉じ方向に動作させることはできなくなる(矢印ア参照)。一方、当該状態から回動角度をさらに増大させドア2を開き方向に動作させることは可能である。
【0039】
なお、ギア付スライダ4のギア部4Cの外周領域のうち、上記全閉状態を基準としたドア2の回動角度が所定角度未満となる領域が、非係止面4Ca及び係止面4Cbが設けられず爪部8Aが係止しない領域ARとなっている(図6図7参照)。すなわち、ドア2の回動角度が全閉状態近くの上記所定範囲にある間は、爪部8Aの先端部8Aaがこの領域ARに当接しつつ、周方向に沿ったどちら方向にも滑る挙動となる。言い換えれば、上記した爪部8Aの係止による相対回転の阻止機能が作用しないため、ドア2を開き方向及び閉じ方向のどちらにも所望に回転させることができる。
【0040】
<ラチェット機構の機能解除>
一方、前述のようなラチェット機構による急な閉じ動作の防止機能を使用せず、単にドア2を従来通りに開閉したい場合もある。本実施形態においては、このような場合に、前述のハンドル7、若しくは、外側ドアノブ125、若しくは、内側ドアノブ135、の手動動作により、上記ラチェット機構における前述の機能を解除することができる。さらにその後、ハンドル7、若しくは、外側ドアノブ125、若しくは、内側ドアノブ135、の手動動作を止めると(言い換えれば、ハンドル7、外側ドアノブ125、内側ドアノブ135から手を離すと)、ラチェット機構における前述の機能を再度有効化することもできる。以下、その詳細を説明する。
【0041】
<ハンドルによる解除>
図3及び図4を用いて前述したように、左側の側面部115の内側パネル115Aには、運転室内のオペレータの手動操作可能なハンドル7が設けられている。またギア付スライダ4の上記プレート部4Aには接続プレート4Dが固定されており、この接続プレート4Dはピン7bを介してハンドル7に連結されている。
【0042】
前述したように、全開状態にてドアキャッチャ6に保持された状態のドア2を閉じる際には、オペレータがハンドル7の端部7aを下方(図3図4図5の矢印G方向)に倒すことで、ドアキャッチャ6によるドア2の保持が解除される。すなわち、ハンドル7がドア閉じ操作具の一例である。このとき、接続プレート4Dを介し、そのハンドル7の操作と連動してギア付スライダ4が下方へスライドする。したがって、ハンドル7はまた解放機構の一例でもある。このスライド前後の状態を表す、上記図4の要部抽出拡大図を図9及び図10に示す。図9は上記スライド前の状態を表しており(図3図4図5も同様)、図10は上記スライド後の状態を表している。
【0043】
図9に示すように、上記スライド前の状態では、ギア付スライダ4の複数のギア部4Cとラチェットプレート8の複数の爪部8Aとの高さ方向位置が略同一であり、これにより、前述のラチェット機構が機能する。すなわち、ドア2の開き方向への回動が許容される一方、爪部8Aの先端部8Aaとギア部4Cの係止面4Cbとの係止によりドア2の閉じ方向への回動が阻止される(係合状態)。
【0044】
一方、図10に示すように、上記スライド後の状態では、ギア付スライダ4が下方にスライドしたことで、複数のギア部4Cそれぞれの位置が、ラチェットプレート8の複数の爪部8A同士の間の間隙部8Dに位置するか、若しくは、ラチェットプレート8の基部8Bの下方(この例では最下段の爪部8Aの下方でもある)へと逸脱する。この結果、前述した、ドアキャッチャ6によるドア2の保持が解除された際に生じるギア部4Cと爪部8Aとの前述の係合状態が解放(解消)され、前述のラチェット機構の機能が解除(無効化)される(解放状態)。すなわち、ハンドル7はまた、前述のラチェット機構によるドア2の閉じ操作の阻止を解除する、閉じ回動許容機構の一例でもある。これにより、ドア2を開き方向及び閉じ方向のどちらにも所望に回動させることができる。
【0045】
<外側ドアノブによる解除>
前述したように、ドア枠体2Aの外周面に設けられた外側ドアノブ125にはリンク部材125Aが係合され、外側ドアノブ125を操作することでドア保持部材138を上記解放位置としドア2側の係合部材123を解放できる。なお、ドア2のドア枠体2Aの外周面、すなわちドア2の閉じ状態においてキャブ1の外側になる面、が第2面の一例であり、外側ドアノブ125が第2ドア開き操作具の一例である。
【0046】
このとき、外側ドアノブ125にはまた、ラチェットプレート8を首振り操作するためのリンク機構14が係合されている。すなわち、前述の図6及び図7に示すように、ラチェットプレート8の基部8Bは、貫通孔8Baを備えており、この貫通孔8Baに挿入されるピン124がドア枠体2Aに支持されている。この結果、ラチェットプレート8は、軸心kまわりに回動(首振り)可能にドア2に対し支持される。なお、図9及び図10に示すように、基部8Bには、上・下2箇所に、それぞれ、貫通孔8u(図6及び後述の図11参照)を備えた上フランジ部8Buと貫通孔8d(後述の図12参照)を備えた下フランジ部8Bdとがこの例では一体的に設けられている。
【0047】
リンク機構14は、前述の図5及び図9等に示されるように、外側ドアノブ125に係合された第1ステー14Aと、上記基部8Bの上フランジ部8Buの貫通孔8uに係合された第2ステー14Bと、ピン14Cまわりに回転可能に設けられ、第1ステー14Aと第2ステー14Bとを接続するリンク部材14Dと、を有している。なお、リンク機構14が連動機構の一例である。
【0048】
図11(a)及び図11(b)は、外側ドアノブ125の操作時のリンク機構14の要部構造をそれぞれ表す、上記図4中XIA-XIA断面、及び、XIB-XIB断面による断面図である。すなわち、これら図11(a)に示す構造と図11(b)に示す構造とは、互いに前後方向に所定間隔を空けつつ隣り合っている構造となる。ドア2の外側ドアノブ125を操作すると、第1ステー14Aが図11(a)及び図11(b)の矢印H方向(図9図5も参照)に動くことで、リンク部材14Dが矢印I方向(図9図5参照)に回転する。その結果、第2ステー14Bが矢印J方向に動いて、ラチェットプレート8が図11(a)中の矢印L方向に回転する。この結果、ギア部4Cと爪部8Aとの前述の係合関係が解放(解消)され、前述のラチェット機構の機能が解除(無効化)される。すなわち、外側ドアノブ125を操作することでドア保持部材138及び係合部材123によるドア2の全閉状態の保持が解除された際に生じる、ギア部4Cと爪部8Aとの前述の係合状態が解放(解消)され、前述のラチェット機構の機能が解除(無効化)される(解放状態)。すなわち、リンク機構14はまた、前述のラチェット機構によるドア2の閉じ操作の阻止を解除する、閉じ回動許容機構の一例でもある。これにより、ドア2を開き方向及び閉じ方向のどちらにも所望に回動させることができる。すなわち、外側ドアノブ125の操作により、従来通りにドア2を所望に開いたり閉じたりすることができる。
【0049】
<内側ドアノブによる解除>
前述したように、ドア枠体2Aの内周面に設けられた内側ドアノブ135にはリンク部材135Aが係合されている。この結果、内側ドアノブ135を操作することでドア保持部材138を上記解放位置としドア2側の係合部材123を解放できる。なお、ドア2のドア枠体2Aの内周面、すなわちドア2の閉じ状態においてキャブ1の内部に面する面、が第1面の一例であり、内側ドアノブ135は第1ドア開き操作具の一例である。
【0050】
このとき、内側ドアノブ135にはまた、ラチェットプレート8を首振り操作するためのステー13が係合されている。なお、ステー13もまた連動機構の一例である。すなわち、図9及び図10を用いて前述したように、ラチェットプレート8の基部8Bの下方には、貫通孔8dを備えた下フランジ部8Bdが設けられている。ステー13の内側ドアノブ135と反対側は、下フランジ部8Bdの上記貫通孔8dに係合されている。
【0051】
図12(a)~(c)は、内側ドアノブ135の操作時のステー13の要部構造をそれぞれ表す、上記図4中XIIA-XIIA断面、XIIB-XIIB断面、及びXIII-XIII断面による断面図である。すなわち、これら図12(a)に示す構造と図12(b)に示す構造、及び、図12(b)に示す構造と図12(c)に示す構造は、それぞれ、互いに前後方向に所定間隔を空けつつ隣り合っている構造となる。ドア2の内側ドアノブ135を操作すると、ステー13が図12(b)及び図12(a)の矢印M方向(図9図5も参照)に動くことで、ラチェットプレート8が図12(a)中の矢印N方向に回転する。この結果、ギア部4Cと爪部8Aとの前述の係合関係が解放(解消)され、前述のラチェット機構の機能が解除(無効化)される。すなわち、内側ドアノブ135を操作することでドア保持部材138及び係合部材123によるドア2の全閉状態の保持が解除された際に生じる、ギア部4Cと爪部8Aとの前述の係合状態が解放(解消)され、前述のラチェット機構の機能が解除(無効化)される(解放状態)。すなわち、ステー13はまた、前述のラチェット機構によるドア2の閉じ操作の阻止を解除する、閉じ回動許容機構の一例でもある。これにより、ドア2を開き方向及び閉じ方向のどちらにも所望に回動させることができる。すなわち、内側ドアノブ135の操作により、従来通りにドア2を所望に開いたり閉じたりすることができる。
【0052】
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のキャブ1においては、キャブボックス11に設けた開口部119を開閉するドア2が設けられる。ドア2を開き動作させる、すなわちドア2のキャブボックス11左側の側面部115に対する回動角度を増大させることで、開口部119を閉じる閉状態から開口部119を開放させる開状態との間でドア2を回動させることができる。
【0053】
このとき、本実施形態の油圧ショベル51では、ギア付スライダ4にギア部4Cが設けられ、ラチェットプレート8に爪部8Aが設けられる。これらギア部4Cと爪部8Aとの係合により、上記のようにドア2の回動角度が閉状態から開状態に向かって増大していくドア開き動作は許容される一方、回動角度が開状態から閉状態に向かって減少していくドア閉じ動作は阻止される。これにより、ドア2が開かれた状態で油圧ショベル51が稼働しているとき、その状態からさらにドア2が開くことはあってもその状態からドア2が閉まることはないため、ドア2が開いた状態から急に閉じるのを防止することができる。この結果、ドアキャッチャ6によるドア2の開状態の保持を解除した際のオペレータの保護を図ることができる。また、ドア2が急に閉じることによる、油圧ショベル51の車体(上部旋回体53及び下部走行体52等)への衝撃防止を図ることもできる。
【0054】
また、本実施形態では特に、ギア部4Cの非係止面4Ca及び係止面4Cbを活用して、前述のようにドア2の回動角度が閉状態から開状態に向かって増大していくドア開き動作が許容される一方、回動角度が開状態から閉状態に向かって減少していくドア閉じ動作が阻止される。このようなラチェット機構を用いることで、前述のドア2の急な閉じ動作を防止する機能を果たす具体的構成を確実に実現することができる。
【0055】
また、本実施形態では特に、運転室内において手動操作可能に設けられ、ギア部4Cと爪部8Aとの係合を解放可能なハンドル7が備えられる。これにより、オペレータは、例えば全閉状態でドアキャッチャ6に保持されたドア2を閉じたい場合、開口部119からキャブ1の外へ降りたい場合等、必要に応じたタイミングでハンドル7を運転室から手動操作することによって、ギア部4Cと爪部8Aとの係合を解放して、制限なくドア2を所望に開閉することができる。
【0056】
また、本実施形態では特に、外側ドアノブ125及び内側ドアノブ135と、それらドアノブ125,135の操作に連動して、ギア部4Cと爪部8Aとの係合を解放可能なリンク機構14及びステー13をさらに備える。
これにより、オペレータは、例えば開口部119から運転室へ乗り込むときや運転室へ乗り込んだ後にドア2を閉めるとき等、必要に応じたタイミングで外側ドアノブ125又は内側ドアノブ135を運転室内外から手動操作するだけで、ギア部4Cと爪部8Aとの係合を解放して、制限なくドア2を所望に開閉することができる。
【0057】
また、本実施形態では特に、ギア部4Cの外周領域のうち、ドア2の全閉状態近くとなる上記回動角度の所定範囲に対応する領域が、非係止面4Ca及び係止面4Cbが設けられていない領域ARとなっている。これにより、例えばオペレータが運転室へ乗り込み、内側ドアノブ135を操作してラチェット機構における上記相対回転阻止のない状態としてドア2を閉めるとき、ある程度全閉状態に近づいたところで内側ドアノブ135の操作を止めても、そのまま(慣性力のみで)ドア2を全閉状態に閉じることができる。この結果、完全に全閉状態になるまで内側ドアノブ135をずっと操作し続けなければならない場合に比べ、操作の煩雑を回避し、利便性を向上することができる。
【0058】
なお、以上においては、キャブボックス111の側面部115に配設されたギア付スライダ4において第1係合体としてのギア部4Cを設け、ギア部4Cが鋸歯状をなす非係止面4Ca及び係止面4Cbを備えていた。また、ドア2に配設されたラチェットプレート8において第2係合体としての爪部8Aを略水平に延設していた。そしてそれらギア部4Cと爪部8Aとを噛み合わせることで、ラチェット機構を形成していたが、これに限られない。上記とは逆に、ドア2側に外周に非係止面及び係止面を備えた第1係合体を設け、キャブボックス111側に爪形状を備えた第2係合体を設け、それらを噛み合わせることで前述と同様の機能を果たすラチェット機構を構築してもよい。この場合も、前述と同様の効果を得る。
【0059】
また、上記のような第1係合体と第2係合体との水平面内における噛み合わせに限られず、例えば鉛直軸の周りにそれぞれ水平回転する第1係合体及び第2係合体を上下2段に配設し、それらの間(例えば上側の第1係合体の下面と下側の第2係合体の上面との相互間)における噛み合わせによって上記と同様のラチェット機構を構築してもよい。
【0060】
<解決しようとする課題や発明の効果について>
発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上記した内容に限定されるものではない。すなわち、本発明によって、上述されていない課題を解決したり、上述されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0061】
<形状、数値、構造について>
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0062】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0063】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0064】
1 キャブ
2 ドア
4 ギア付スライダ
4C ギア部(第1係合体、閉じ回動阻止機構)
4Ca 非係止面(ラチェット歯)
4Cb 係止面(ラチェット歯)
6 ドアキャッチャ(全開保持機構)
7 ハンドル(ドア閉じ操作具、閉じ回動許容機構、解放機構)
8 ラチェットプレート
8A 爪部(第2係合体、閉じ回動阻止機構)
11 キャブボックス
13 ステー(連動機構、閉じ回動許容機構)
14 リンク機構(連動機構、閉じ回動許容機構)
51 油圧ショベル(建設機械)
52 下部走行体(車体)
53 上部旋回体(車体)
56 旋回フレーム(車体フレーム)
111 キャブボックス
112 上面部
113 前面部
114 後面部
115 側面部(側面)
119 開口部(乗降口)
125 外側ドアノブ(第2ドア開き操作具)
135 内側ドアノブ(第1ドア開き操作具)
183 ドア保持部材(全閉保持機構)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12