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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142921
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】移動体
(51)【国際特許分類】
   B64D 27/24 20240101AFI20241003BHJP
   B64D 33/08 20060101ALI20241003BHJP
   B64D 11/06 20060101ALI20241003BHJP
   B64D 27/02 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B64D27/24
B64D33/08
B64D11/06
B64D27/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055332
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】市川 小月
(72)【発明者】
【氏名】福地 有一
(72)【発明者】
【氏名】冨松 将
(72)【発明者】
【氏名】久保田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】平▲柳▼ 光
(57)【要約】      (修正有)
【課題】機材を良好に配置し得る移動体。
【解決手段】本開示に係る移動体は、第1エリア22Aに配され、エンジン28と、エンジンによって駆動される発電機26とを含む機材24と、第1エリアに対して進行方向前方に位置する第2エリア22Bに配され、発電機からの電力をバッテリ50に供給する電力装置40を含む機材38と、第2エリア22Bに対して進行方向前方に位置する第3エリア22Cに配され、バッテリを含む機材48とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1グループに属する機材と、第2グループに属する機材と、第3グループに属する機材とを備える移動体であって、
前記第1グループに属する前記機材は、第1エリアに配され、
前記第2グループに属する前記機材は、前記第1エリアに対して進行方向前方に位置する第2エリアに配され、
前記第3グループに属する前記機材は、前記第2エリアに対して前記進行方向前方に位置する第3エリアに配され、
前記第1グループに属する前記機材には、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機とが含まれ、
前記第3グループに属する前記機材には、バッテリが含まれ、
前記第2グループに属する前記機材には、前記発電機からの電力を前記バッテリに供給する電力装置が含まれる、移動体。
【請求項2】
請求項1に記載の移動体において、
前記第3エリアに対して前記進行方向前方に位置する客室をさらに備え、
前記客室と前記第3エリアとの間に位置する第4エリアには、前記バッテリから発せられる熱を用いて前記客室の空調を行う空調装置が配される、移動体。
【請求項3】
請求項1に記載の移動体において、
前記第2グループに属する前記機材には、前記移動体に推力を発生させるモータを駆動するインバータが含まれる、移動体。
【請求項4】
請求項3に記載の移動体において、
前記第2グループに属する前記機材には、前記モータを冷却するためのラジエータが含まれる、移動体。
【請求項5】
請求項4に記載の移動体において、
前記第2グループに属する前記機材には、前記ラジエータに外気を供給するためのダクトが含まれる、移動体。
【請求項6】
請求項1に記載の移動体において、
前記第2エリアには、複数の前記電力装置が互いに分離して配される、移動体。
【請求項7】
請求項1に記載の移動体において、
前記第1エリアには、一対の前記エンジンと、一対の前記発電機とが含まれる、移動体。
【請求項8】
請求項1に記載の移動体において、
前記第3グループに属する前記機材には、前記バッテリから出力される電力と、前記発電機から出力される電力との配電を行うための配電装置がさらに含まれている、移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には航空機が開示されている。この航空機は、発電を行うジェネレータと、蓄電をするストレージデバイスとを備える。ストレージデバイスは、ジェネレータに対して、航空機の機体前方に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2020/0115045号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
より良好な移動体が待望されている。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、第1グループに属する機材と、第2グループに属する機材と、第3グループに属する機材とを備える移動体であって、前記第1グループに属する前記機材は、第1エリアに配され、前記第2グループに属する前記機材は、前記第1エリアに対して進行方向前方に位置する第2エリアに配され、前記第3グループに属する前記機材は、前記第2エリアに対して前記進行方向前方に位置する第3エリアに配され、前記第1グループに属する前記機材には、エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機とが含まれ、前記第3グループに属する前記機材には、バッテリが含まれ、前記第2グループに属する前記機材には、前記発電機からの電力を前記バッテリに供給する電力装置が含まれる、移動体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、移動体に備えられる機材を良好に配置し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係る移動体を示す斜視図である。
図2図2は、機体本体の内部を示す平面図である。
図3図3は、機体本体の内部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(一実施形態)
図1は、一実施形態に係る移動体10を示す斜視図である。図1には、前後方向Z(Z1、Z2)と鉛直方向Y(Y1、Y2)と幅方向Xとが示されている。前後方向Zと鉛直方向Yと幅方向Xとは互いに直交する。下方向Y2は重力方向を示している。
【0010】
移動体10は、例えば乗客を乗せて移動する乗り物である。本実施形態では移動体10がeVTOL(electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)である場合を説明するが、これに限定されない。なお、eVTOLは航空機に属する。
【0011】
移動体10は、機体本体(ボディ)12を備える。なお、eVTOLである移動体10は、固定翼である主翼14と、主翼14の前方に配される前翼16と、複数の電動回転翼(ロータ)18と、不図示の複数のロータ駆動用モータとをさらに備え得る。
【0012】
複数のロータ18は、複数の巡航ロータ181と、複数の揚力ロータ182とを含む。巡航ロータ181は、前方向Z1に沿った推力を発生させるためのロータ18である。揚力ロータ182は、上方向Y1に沿った推力(揚力)を発生させるためのロータ18である。
【0013】
不図示のロータ駆動用モータは、上述したロータ18に接続されたモータである。換言すれば、ロータ駆動用モータは、移動体10に推力を発生させるモータである。
【0014】
図2は、機体本体12の内部を示す平面図である。図3は、機体本体12の内部を示す側面図である。
【0015】
機体本体12内には、客室20と機材エリア22とが備えられる。客室20は、機材エリア22に対して前方に位置する。
【0016】
機材エリア22は、第1エリア22Aと、第2エリア22Bと、第3エリア22Cと、第4エリア22Dとを有する。第2エリア22Bは、第1エリア22Aに対して前方に位置する。第3エリア22Cは、第2エリア22Bに対して前方に位置する。第4エリア22Dは、第3エリア22Cに対して前方に位置する。
【0017】
第1エリア22Aには、第1グループに属する機材(発電モジュール)24が配される。
【0018】
機材(機材群)24には、発電機26と、エンジン28と、PCU(Power Control Unit)30とが含まれる。発電機26は、エンジン28に対して前方に配されている。PCU30は、エンジン28に対して前方に配されている。発電機26は、例えばモータジェネレータである。エンジン28は、例えばガスタービンエンジンである。エンジン28は、発電機26を駆動させる。PCU30は、例えばインバータ、コンバータ等の電力変換回路を備える。PCU30は、発電機26から出力される電力を調整する。例えば、発電機26は、交流の電力を発電する。PCU30は、発電機26から出力された交流の電力を、直流の電力に変換することができる。
【0019】
第1エリア22Aには、冷却装置(第1の冷却装置)32がさらに配される。第1の冷却装置32は、ラジエータ(第1のラジエータ)36を備える。第1のラジエータ36は、冷媒を用いて機材24を冷却する。第1のラジエータ36によって用いられる冷媒は、例えば不図示のダクトを介して第1エリア22Aに供給される外気によって冷却されるが、これに限定されない。
【0020】
第1エリア22Aには、不図示の排気管と、不図示のミキサーとがさらに備えられる。排気管は、エンジン28に接続される。この排気管を介して、エンジン28の排気ガスが排出される。ミキサーは、エンジン28に接続された排気管と、第1のラジエータ36とを接続する。これにより、第1のラジエータ36の排風を排気管内に流入させることが可能となる。第1のラジエータ36の排風の温度は、エンジン28の排気ガスの温度より十分に低い。したがって、第1のラジエータ36の排風を排気管内に流入させることで、排気ガスの温度を低減することができる。
【0021】
なお、エンジン(ガスタービンエンジン)28の排気ガスは、渦流を生ずる。渦流の部分は負圧となる。当該負圧が生じることにより、第1のラジエータ36の排風は、上述したミキサーを介して排気管内に自然と引き込まれる。つまり、本実施形態によれば、エンジン28が駆動されている期間は、第1のラジエータ36の排風が排気管内に自然と引き込まれる。したがって、本実施形態によれば、第1のラジエータ36の排風を排気管に送るための送風機等を設置する必要がない。
【0022】
第1エリア22Aには、複数の機材24が配されてもよい。例えば、一対の機材24が、第1エリア22Aに配されてもよい。これにより、仮に一対の機材24のうちの一方の発電機能が制限されても、他方の機材24は当該制限の影響を受けずに済む。一対の機材24は、例えば幅方向Xに隣り合って配されるが、これに限定されない。
【0023】
一対の機材24に対応して、一対の第1の冷却装置32が第1エリア22Aに配されてもよい。一対の第1の冷却装置32は、互いに異なる機材24を冷却する。
【0024】
第2エリア22Bの説明は後述する。第3エリア22Cには、第3グループに属する機材(蓄電モジュール)48が配される。
【0025】
機材48には、バッテリ50と配電装置52とが含まれる。バッテリ50は、PCU30を介して、発電機26と接続される。バッテリ50は、発電機26から出力された電力を用いて充電することができる。配電装置52は、ロータ駆動用モータ等に対して配電を行い得る。発電機26及びバッテリ50から供給される電力は、配電装置52を介してロータ駆動用モータ等に配電され得る。配電装置52には、例えば不図示の配線と、当該配線を収容する不図示のジャンクションボックスとが備えられている。
【0026】
複数の機材48が、第3エリア22Cに配されてもよい。複数の機材48は、例えば幅方向Xに隣り合って配列されるが、これに限定されない。上述した一対の発電機26は、互いに異なるバッテリ50に電力を供給してもよい。
【0027】
第2エリア22Bには、第2グループに属する機材(電力供給モジュール)38が配される。
【0028】
機材38には、電力装置40が含まれる。電力装置40には、例えば、図3に示すように、インバータ401と、コンバータ402と、配電盤403とが含まれる。インバータ401は、配電装置52に接続される。発電機26及びバッテリ50から供給される電力は、インバータ401を介して、配電装置52に供給される。これにより、上述したように、配電装置52は、ロータ駆動用モータ等に対して配電を行い得る。配電盤403は、コンバータ402と、移動体10に備えられている不図示の電気負荷とを接続する。当該電気負荷は、例えば、低圧系統に含まれる電気負荷である。コンバータ402は、発電機26及びバッテリ50から供給される電力を、低圧系統用の電力に変換して、配電盤403に供給する。配電盤403は、供給された低圧系統用の電力を、上記の電気負荷に配電し得る。なお、移動体10に備えられる不図示の電気負荷の数は、特に限定されない。
【0029】
電力装置40には、複数のインバータ401が備えられている。複数のインバータ401は、互いに異なるロータ駆動用モータに電力を供給する。
【0030】
第2エリア22Bには冷却装置(第2の冷却装置)42がさらに配される。第2の冷却装置42は、ラジエータ(第2のラジエータ)44とダクト46とを備える。第2のラジエータ44は、冷媒を用いて、ロータ駆動用モータと、電力装置40とを冷却する。ダクト46は、外気を取り込んで、第2のラジエータ44に供給する。第2のラジエータ44によって用いられる冷媒は、ダクト46から供給される外気によって、冷却される。
【0031】
第2エリア22Bには、複数の機材38が、互いに分離して配されてもよい。これにより、仮に、互いに分離して配された複数の機材38のうちの一つの機能が制限されても、残りの機材38は当該制限の影響を受けずに済む。複数の機材38の各々に含まれている電力装置40は、互いに異なるロータ駆動用モータに電力を供給してもよい。例えば4つの機材38が上下左右に隣り合って配されるが、これに限定されない。
【0032】
複数の機材38に対応して、複数の第2の冷却装置42が第2エリア22Bに配されてもよい。複数の第2の冷却装置42は、互いに異なる機材38を冷却する。
【0033】
客室20と第3エリア22Cとの間に位置する第4エリア22Dには、空調装置54と冷却装置(第3の冷却装置)56とが配される。
【0034】
空調装置(エアコンディショナ)54は、客室20の空調制御を行うための装置である。第3の冷却装置56は、空調装置54と第3エリア22Cとの間に配される。第3の冷却装置56は、例えばチラー(冷却水循環装置)である。
【0035】
上述したように、第3エリア22Cにはバッテリ50が配されている。第3の冷却装置56は、バッテリ50から発せられる熱HEを回収する。これにより、バッテリ50が冷却される。第3エリア22Cと第4エリア22Dとが隣り合っているため、第3の冷却装置56とバッテリ50とを比較的近接させることができる。これにより、バッテリ50の熱HEを第3の冷却装置56に良好に回収させることができる。また、第3の冷却装置56は、空調装置54に接続されている。空調装置54は、第3の冷却装置56によって回収されたバッテリ50の熱HEを用いて、客室20の空調を行うことができる。例えば空調装置54は、第3の冷却装置56によって回収された熱HEを用いて温風A1を生成して、客室20に供給することができる。
【0036】
なお、温風A1の少なくとも一部は、第3エリア22Cに供給されてもよい。バッテリ50の温度は、例えば50℃以上まで上昇する。これに対し、客室20の暖房のために生成される温風A1は、例えば22℃前後である。そのため、客室20の暖房のために生成された温風A1であっても、バッテリ50に対しては冷却風として使用できる可能性が高い。空調装置54から第3エリア22Cに風(温風A1)を供給することにより、バッテリ50、配電装置52等を冷却することができる。
【0037】
しかも、第3エリア22Cに温風A1を送ることにより、第3エリア22C内の気圧を高めることができる。これにより、第2エリア22Bから第3エリア22Cに向かって空気が流れることを抑制することができる。そのため、例えば、上述したダクト46を介して第2エリア22Bに入り込んだ塵埃等が第3エリア22C内に流動することを抑制することができる。その結果、当該塵埃等によってバッテリ50、配電装置52等に悪影響が及ぼされるおそれが低減される。
【0038】
図2図3に示すように、第1エリア22Aと第2エリア22Bとは、隔壁58(581)によって仕切られてもよい。同様に、第2エリア22Bと第3エリア22Cとは、隔壁58(582)によって仕切られてもよい。第3エリア22Cと第4エリア22Dとは、隔壁58(583)によって仕切られてもよい。第4エリア22Dと客室20とは、隔壁58(584)によって仕切られてもよい。複数の隔壁58のうちの少なくとも1つは、省略されてもよい。また、複数の隔壁58のうちの少なくとも1つは、開閉可能に備えられてもよい。さらに、複数の隔壁58のうちの少なくとも1つは、防火壁でもよい。
【0039】
なお、隔壁582は、第2エリア22Bから第3エリア22Cに向かって空気が流れることを阻害する。また、隔壁582と隔壁583とは、第3エリア22Cから空気が流出することを阻害するので、第3エリア22C内の気圧を高めることに資する。そのため、隔壁582と隔壁583とは、第2エリア22Bに入り込んだ塵埃等が第3エリア22C内に流動することをより一層抑制することができる。
【0040】
上述した移動体10によれば、発電に関する機材24と、電力供給に関する機材38と、蓄電に関する機材48とが、互いに異なるエリア(22A~22C)に分離して配される。これにより、移動体10内における機材配置の複雑化を抑制することができる。また、発電、電力供給、蓄電等の機能単位で複数のモジュール(機材24、機材38、機材48)が構成されているので、メンテナンスしやすい。
【0041】
しかも、機材24を冷却する第1の冷却装置32と、機材38を冷却する第2の冷却装置42と、機材48を冷却する第3の冷却装置56とは、互いに独立して駆動することができる。したがって、仮に、第1の冷却装置32と、第2の冷却装置42と、第3の冷却装置56とのうちの1つの機能が制限されても、残りの2つは当該制限を受けずに済む。
【0042】
上記実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0043】
(付記1)
本開示に係る移動体(10)は、第1グループに属する機材(24)と、第2グループに属する機材(38)と、第3グループに属する機材(48)とを備える移動体(10)であって、前記第1グループに属する前記機材は、第1エリア(22A)に配され、前記第2グループに属する前記機材は、前記第1エリアに対して進行方向前方に位置する第2エリア(22B)に配され、前記第3グループに属する前記機材は、前記第2エリアに対して前記進行方向前方に位置する第3エリア(22C)に配され、前記第1グループに属する前記機材には、エンジン(28)と、前記エンジンによって駆動される発電機(26)とが含まれ、前記第3グループに属する前記機材には、バッテリ(50)が含まれ、前記第2グループに属する前記機材には、前記発電機からの電力を前記バッテリに供給する電力装置(40)が含まれる。これにより、移動体に備えられる機材を良好に配置することができる。
【0044】
(付記2)
付記1に記載の移動体において、前記第3エリアに対して前記進行方向前方に位置する客室(20)をさらに備え、前記客室と前記第3エリアとの間に位置する第4エリア(22D)には、前記バッテリから発せられる熱(HE)を用いて前記客室の空調を行う空調装置(54)が配されてもよい。これにより、バッテリから回収した熱が無駄にならない。
【0045】
(付記3)
付記1または2に記載の移動体において、前記第2グループに属する前記機材には、前記移動体に推力を発生させるモータを駆動するインバータ(401)が含まれてもよい。
【0046】
(付記4)
付記3に記載の移動体において、前記第2グループに属する前記機材には、前記モータを冷却するためのラジエータ(44)が含まれてもよい。
【0047】
(付記5)
付記4に記載の移動体において、前記第2グループに属する前記機材には、前記ラジエータに外気を供給するためのダクト(46)が含まれてもよい。
【0048】
(付記6)
付記1~5のいずれか1つに記載の移動体において、前記第2エリア(22B)には、複数の前記電力装置が互いに分離して配されてもよい。これにより、複数の電力装置のうちの一つの機能が制限されても、残りの電力装置は当該制限の影響を受けずに済む。
【0049】
(付記7)
付記1~6のいずれか1つに記載の移動体において、前記第1エリアには、一対の前記エンジンと、一対の前記発電機とが含まれてもよい。
【0050】
(付記8)
付記1~7のいずれか1つに記載の移動体において、前記第3グループに属する前記機材には、前記バッテリから出力される電力と、前記発電機から出力される電力との配電を行うための配電装置(52)がさらに含まれもよい。
【0051】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本開示の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0052】
10…移動体 20…客室
24、38、48…機材 26…発電機
28…エンジン 40…電力装置
44…ラジエータ 46…ダクト
50…バッテリ 52…配電装置
54…空調装置 401…インバータ
図1
図2
図3