(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142966
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】管理サーバー及び管理サーバーシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241003BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20241003BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241003BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G06F3/12 336
G06F3/12 303
G06F3/12 338
G06F3/12 324
G06F3/12 387
G06F3/12 343
H04L67/02
B41J29/38 401
H04N1/00 127A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055393
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100166523
【弁理士】
【氏名又は名称】西河 宏晃
(72)【発明者】
【氏名】染谷 有史
(72)【発明者】
【氏名】杉山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】河西 努
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ04
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HJ06
2C061HJ07
2C061HN05
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC30
5C062AC34
(57)【要約】
【課題】サービス提供サーバーと画像形成装置とを確実に接続する管理サーバー等の提供。
【解決手段】管理サーバー100は、サービス提供サーバー200及び画像形成装置10と通信するサーバー通信部110と、サーバー処理部120と、を含む。サーバー処理部120は、画像形成装置10の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含むリクエストである第1リクエストをサービス提供サーバー200からサーバー通信部110を介して受信する。また、サーバー処理部120は、メールアドレスの宛先となる端末装置300に認証情報を送信する。また、サーバー処理部120は、認証情報を含むアクセスが端末装置300から有った場合に、識別情報によって特定される画像形成装置10とサービス提供サーバー200との接続を、管理サーバー100を介して確立する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス提供サーバー及び画像形成装置と通信するサーバー通信部と、
サーバー処理部と、
を含み、
前記サーバー処理部は、
前記画像形成装置の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含むリクエストである第1リクエストを前記サービス提供サーバーから受信し、
前記メールアドレスの宛先となる端末装置に、前記認証情報を送信し、
前記認証情報を含むアクセスが前記端末装置から有った場合に、前記識別情報によって特定される前記画像形成装置と前記サービス提供サーバーとの接続を、管理サーバーを介して確立することを特徴とする管理サーバー。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバーにおいて、
前記サーバー処理部は、
前記サービス提供サーバーと前記画像形成装置とを管理サーバーを介して接続するためのURL情報を、前記識別情報によって特定される前記画像形成装置に送信し、
前記URL情報に基づいて前記画像形成装置が形成したコード情報を読み取った前記端末装置から前記認証情報を含むアクセスが有った場合に、前記サービス提供サーバーと前記画像形成装置との接続を、管理サーバーを介して確立することを特徴とする管理サーバー。
【請求項3】
請求項2に記載の管理サーバーにおいて、
前記サーバー処理部は、
ハッシュ値を含む前記URL情報を前記画像形成装置に送信することを特徴とする管理サーバー。
【請求項4】
請求項2に記載の管理サーバーにおいて、
前記サーバー処理部は、
ハッシュ値を含む前記URL情報を、前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置に送信した前記URL情報に含まれるハッシュ値と、前記端末装置からのアクセスに基づく前記URL情報に含まれるハッシュ値とを比較することを特徴とする管理サーバー。
【請求項5】
請求項2に記載の管理サーバーにおいて、
前記サーバー処理部は、
ハッシュ値を含む前記URL情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置に送信した前記URL情報に含まれるハッシュ値と、前記端末装置からのアクセスに基づく前記URL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合、所定のエラーを報知することを特徴とする管理サーバー。
【請求項6】
請求項2に記載の管理サーバーにおいて、
前記サーバー処理部は、
ハッシュ値を含む前記URL情報を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置に送信した前記URL情報に含まれるハッシュ値と、前記端末装置からのアクセスに基づく前記URL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合、前記端末装置からの再度のアクセスを、所定期間受け付けないことを特徴とする管理サーバー。
【請求項7】
請求項2に記載の管理サーバーにおいて、
サーバー記憶部をさらに含み、
前記サーバー処理部は、
前記サービス提供サーバーから受信した、前記画像形成装置の前記識別情報と前記認証情報と前記メールアドレスの情報とを、前記サーバー記憶部に記憶させ、
前記識別情報によって特定された前記画像形成装置が形成した前記コード情報を読み取った前記端末装置から前記認証情報を含むアクセスが有ったときに、前記サービス提供サーバーと前記画像形成装置との接続を、管理サーバーを介して確立し、
前記端末装置に前記認証情報を送信した後、前記メールアドレスの情報を前記サーバー記憶部から消去することを特徴とする管理サーバー。
【請求項8】
請求項1に記載の管理サーバーにおいて、
サーバー記憶部をさらに含み、
前記サーバー処理部は、
前記サービス提供サーバーから、受信した前記画像形成装置の前記識別情報と、前記認証情報と、前記メールアドレスの情報を前記サーバー記憶部に記憶させ、
前記第1リクエストを受信したときに、前記メールアドレスの宛先となる前記端末装置に前記認証情報を送信し、
前記端末装置に前記認証情報を送信した後、前記メールアドレスの情報を前記サーバー記憶部から消去することを特徴とする管理サーバー。
【請求項9】
請求項1に記載の管理サーバーにおいて、
サーバー記憶部をさらに含み、
前記サーバー処理部は、
前記サービス提供サーバーから、受信した前記画像形成装置の前記識別情報と、前記認証情報と、前記メールアドレスの情報を前記サーバー記憶部に記憶させ、
前記識別情報によって特定される前記画像形成装置からのリクエストである第2リクエストを、受信した場合、前記メールアドレスの宛先となる前記端末装置に前記認証情報を送信し、
前記端末装置に前記認証情報を送信した後、前記メールアドレスの情報を前記サーバー記憶部から消去することを特徴とする管理サーバー。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の管理サーバーと、
前記識別情報によって特定される前記画像形成装置と、
を含むことを特徴とする管理サーバーシステム。
【請求項11】
請求項10に記載の管理サーバーシステムにおいて、
前記画像形成装置は、
前記サービス提供サーバーと通信接続する前記管理サーバーと通信する通信部と、
処理部と、
を含み、
前記サーバー処理部は、
前記画像形成装置の前記識別情報と前記認証情報と前記メールアドレスの情報とを含む前記第1リクエストを、前記サービス提供サーバーから受信し、
所定のタイミングで前記メールアドレスの宛先となる前記端末装置に前記認証情報を送信し、
前記サービス提供サーバーと前記画像形成装置とを前記管理サーバーを介して接続するためのURL情報を前記画像形成装置に送信し、
前記処理部は、
前記管理サーバーから前記URL情報を受信したときに、前記URL情報を含むコード情報の印刷または表示を行い、
前記サーバー処理部は、
前記コード情報を読み取った前記端末装置から前記認証情報を含むアクセスが有った場合に、前記サービス提供サーバーと前記画像形成装置との接続を、前記管理サーバーを介して確立することを特徴とする管理サーバーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバー及び管理サーバーシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークに接続されたサーバーを利用したサービスシステムが知られている。特許文献1には、サービスシステムに画像形成装置を登録する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置に係るサービスシステムにおいて、サービス提供者の居所とサービス享受者の居所が異なる場合、サービス享受者側で画像形成装置をサービスシステムに登録する必要があり、登録に必要な情報の授受を確実に行う手法が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、サービス提供サーバー及び画像形成装置と通信するサーバー通信部と、サーバー処理部と、を含み、前記サーバー処理部は、前記画像形成装置の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含むリクエストである第1リクエストを前記サービス提供サーバーから受信し、前記メールアドレスの宛先となる端末装置に、前記認証情報を送信し、前記認証情報を含むアクセスが前記端末装置から有った場合に、前記識別情報によって特定される前記画像形成装置と前記サービス提供サーバーとの接続を、管理サーバーを介して確立する管理サーバーに関係する。
【0006】
また、本開示の一態様は、上記した管理サーバーと、前記識別情報によって特定される前記画像形成装置と、を含む管理サーバーシステムに関係する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】管理サーバーシステムの構成例を説明する図。
【
図3】管理サーバーシステムの別の構成例を説明する図。
【
図4】本実施形態の処理の流れの別の例を説明する図。
【
図5】コード情報の表示または印刷の例について説明する図。
【
図6】コード情報の読み取りを行った端末装置の画面例を説明する図。
【
図7】本実施形態の処理の流れの別の例を説明する図。
【
図8】URL情報のハッシュ化の例について説明する図。
【
図9】接続処理の処理例について説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
【0009】
図1は、本実施形態の管理サーバー100を含む管理サーバーシステム1の構成例を説明するブロック図である。本実施形態の管理サーバー100は、サーバー通信部110と、サーバー処理部120を含む。
【0010】
サーバー通信部110は、
図1に示す画像形成装置10及びサービス提供サーバー200と通信し、所定の通信規格による通信を行う通信インターフェースである。また、サーバー通信部110は、後述する端末装置300と通信することもできる。サーバー通信部110は、例えば通信用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又は通信用プロセッサーなどの通信用ハードウェアー、通信用ファームウェアー等により実現できる。本実施形態では、後述するサーバー処理部120が情報の送信処理や受信処理等、通信の制御処理をサーバー通信部110に対して行うことで、サーバー通信部110が画像形成装置10、サービス提供サーバー200等の外部装置に対して情報を送信したり、当該外部装置から情報を受信したりできる。つまり、サーバー通信部110は、所望の無線通信規格に対応するハードウェアーと通信用ファームウェアー等をそれぞれ含んでいる。所定の通信規格は、例えばWi-Fi(登録商標)等による無線通信であり、サーバー通信部110は、Wi-Fiの所定の接続モードによる無線通信を行う。所定の接続モードは、例えばインフラストラクチャーモードである。つまり、管理サーバー100は画像形成装置10とサービス提供サーバー200と端末装置300とを不図示の外部アクセスポイントを介して通信する。なお以降の説明において、サーバー処理部120が各種データを、サーバー通信部110を介して送受信することを、単にサーバー処理部120が各種データを送受信すること、または、管理サーバー100が各種データを送受信することと表記することがある。
【0011】
サーバー処理部120は、管理サーバー100の各部の処理を行う。サーバー処理部120は、下記のハードウェアーにより構成される。ハードウェアーは、デジタル信号を処理する回路を含むが、さらにアナログ信号を処理する回路を含んでもよい。例えば、ハードウェアーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置と、1又は複数の回路素子で構成することができる。1又は複数の回路装置は例えばIC(Integrated Circuit)、FPGA(field-programmable gate array)等である。1又は複数の回路素子は例えば抵抗、キャパシター等である。また、サーバー処理部120は、少なくとも下記のプロセッサーを1つ含むことにより実現される。サーバー処理部120は、
図1には図示していない情報を記憶するサーバー記憶部130と、当該サーバー記憶部130に記憶された情報に基づいて動作するプロセッサーと、を含む。情報は、例えばプログラムと各種のデータ等である。プロセッサーは、ハードウェアーを含む。プロセッサーは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。サーバー記憶部130は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、サーバー記憶部130にはコンピューターにより読み取り可能な命令を格納しており、当該命令がプロセッサーにより実行されることで、管理サーバー100の各部のうち一部又は全部の機能が処理として実現されることになる。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、プロセッサーのハードウェアー回路に対して動作を指示する命令であってもよい。
【0012】
本実施形態の画像形成装置10は、例えばプリンターであるが、スキャナー、パーソナルコンピューター(Personal Computer)、ウェアラブル機器、生体情報測定機器、ロボット、映像機器又は物理量計測機器等でもよい。なお、ここでのプリンターは、例えばインクジェットプリンターであってもよいが、他に例えばドットインパクトプリンター、熱転写プリンター、レーザープリンター、またはレーベルプリンター等であってもよい。また、ウェアラブル機器はスマートウォッチ或いはアクティビティトラッカー等をいう。また、生体情報測定機器は、脈拍計或いは歩数計等をいう。また、映像機器はカメラ或いはプロジェクター等をいう。また、物理量計測機器は、温度計或いは体重計等をいう。また、ここでいうプリンターは複合機を含む。複合機とは、プリンター機能以外の機能を含むプリンターをいい、プリンター機能以外の機能は、コピー機能、ファックス機能又はスキャナー機能等であるが、他の機能でもよい。
【0013】
本実施形態の画像形成装置10は、通信部11と、処理部12を含む。通信部11は、管理サーバー100のサーバー通信部110と同様に、所定の通信規格に対応する通信インターフェースである。つまり本実施形態の通信部11は、当該所定の通信規格に対応するハードウェアーと通信用ファームウェアー等をそれぞれ含んでいる。処理部12は、管理サーバー100のサーバー処理部120と同様のプロセッサーにより構成され、不図示のメモリーから各種プログラムを読み出して入出力処理等を行うことにより、画像形成装置10として機能する。なお以降の説明において、処理部12が各種データを、通信部11を介して送受信することを、単に処理部12が各種データを送受信すること、または、画像形成装置10が各種データを送受信することと表記することがある。また、
図1では、一の管理サーバー100が一の画像形成装置10と接続しているように図示しているが、一の管理サーバー100に対して複数の画像形成装置10が接続することもできる。
【0014】
なお、本実施形態の画像形成装置10は、他の構成要素を追加することができる。他の構成要素とは、例えば印刷部、表示部等である。また、画像形成装置10は、さらに操作部を含んでもよく、操作部は例えばタッチパネルにより表示部と一体的なハードウェアーとしてもよい。なお、印刷部と表示部はどちらか一方があればよい。
【0015】
端末装置300は、例えばスマートフォン等の携帯情報端末であるが、パーソナルコンピューター等であってもよい。端末装置300は、図示は省略しているが、サーバー通信部110、通信部11と同様に、所定の通信規格に対応する通信インターフェースである端末装置通信部を含み、管理サーバー100、画像形成装置10と通信する。同様に、端末装置300は、サーバー処理部120、処理部12と同様のプロセッサーにより実現される端末装置処理部を含み、端末装置300の各部を制御する。また、端末装置300は、例えば端末装置記憶部、端末装置表示部、端末装置操作部等をさらに含んでもよいし、当該端末装置操作部は例えばタッチパネルにより当該端末装置表示部と一体的なハードウェアーとしてもよい。なお、以降の説明において、端末装置処理部が、各種データを、端末装置通信部を介して送受信することを端末装置300が各種データを送受信することと表記することがある。また、本実施形態においては、端末装置300のユーザーは、画像形成装置10のユーザーと同一の者または画像形成装置10のユーザーと同一視できる者であるものとする。画像形成装置10のユーザーと同一視できる者とは、例えば画像形成装置10のユーザーが属する店舗に勤務する者等である。
【0016】
サービス提供サーバー200は、画像形成装置10のサービスに関するデータを管理サーバー100に対して送受信する。具体的には例えば画像形成装置10がレシートプリンターである場合、POSシステムサーバー、プリンターメンテナンスサービスサーバー等が、サービス提供サーバー200に対応する。つまり、サービス提供サーバー200を管理、運用等する者は、画像形成装置10に関するサービスを提供するサービス提供者である。一方、画像形成装置10を使用するユーザーは、画像形成装置10に関するサービスを享受するサービス享受者である。より具体的には、例えばサービス提供サーバー200がPOSシステムサーバーである場合、サービス提供者はPOSシステムの開発元であり、サービス享受者は当該POSシステムを導入した店舗の店員である。また、本実施形態において、一の管理サーバー100に対して、複数種類のサービス提供サーバー200が接続することもできる。
【0017】
なお、図示は省略しているが、サービス提供サーバー200は、サーバー通信部110と同様に、所定の通信規格に対応する通信インターフェースを含み、管理サーバー100と通信する。同様に、サービス提供サーバー200は、サーバー処理部120と同様のプロセッサーを含み、サービス提供サーバー200の各部を制御する。以降において、サービス提供サーバー200のプロセッサーが、各種データを、サービス提供サーバー200の通信インターフェースを介して送受信することを、サービス提供サーバー200が各種データを送受信することと、簡略して表記する。
【0018】
例えば画像形成装置10を用いたPOSシステムサービスをサービス提供者が開発し、当該POSシステムサービスをサービス享受者が利用したいとする。この場合、サービス提供者はPOSシステムサービスソフトウェアーを画像形成装置10に組み込む。そしてサービス提供者は、当該POSシステムサービスソフトウェアーを組み込んだ当該画像形成装置10をサービス享受者に送付することで、POSシステムサービスを店舗等に提供できる。
【0019】
また、このような画像形成装置10を用いたサービスにおいて、画像形成装置10の販売元は、サービス提供者とサービス享受者に対し、画像形成装置10そのものに関する所定のサービスを提供することがある。所定のサービスとは、例えば画像形成装置10が正常に動作しなくなったことを迅速に検知することで、代替の画像形成装置10を迅速に用意するサービス等である。或いは、管理サーバー100がクラウドコンピューティングからなるサーバーである場合は、種々のクラウドサービスを所定のサービスに含めてもよい。このような所定のサービスを行うには、画像形成装置10の所定のデータを管理サーバー100が収集できるようにする必要がある。そのため、画像形成装置10の使用を開始するにあたり、画像形成装置10のユーザーは、管理サーバー100が所定のデータを収集することを許諾する手続が求められる。画像形成装置10のユーザーからの許諾が行われることによって、所定のサービスが利用可能な状態になる。
【0020】
このように、管理サーバー100は、所定のサービスを提供する側のサーバーであることから、管理サーバー100、サービス提供サーバー200及び画像形成装置10との間には、管理サーバー100をサーバーとし、サービス提供サーバー200及び画像形成装置10をクライアントとするクライアントサーバーシステムの関係が成り立つ。したがって、本実施形態において、画像形成装置10とサービス提供サーバー200は直接接続されることはなく、管理サーバー100は、画像形成装置10とサービス提供サーバー200との間でデータの送受信を中継する機能を果たしている。
【0021】
例えば、所定のサービスの対象となる画像形成装置10を追加したい場合、サーバー処理部120は、当該画像形成装置10からのアクセスを許可する処理を行う。なお、クライアントとしての画像形成装置10、サービス提供サーバー200がそれぞれ複数有る場合、各画像形成装置10と各サービス提供サーバー200との間の関連付けが行われる。このように、所定のサービスを享受するためには、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続する設定が行われる必要がある。
【0022】
しかし、上記したPOSシステムサービスのように、サービス提供者が行うサービスによっては、サービス提供者の居所とサービス享受者の居所が異なる場合がある。この場合、送付された画像形成装置10のセットアップは、サービス享受者である画像形成装置10のユーザーが行わなければならないが、画像形成装置10のセットアップが所定の理由により円滑に行われないことがある。所定の理由は、例えば画像形成装置10のセットアップに必要な情報をサービス提供者が画像形成装置10のユーザーに電話等で伝えなければならないところ、サービス提供者がそれを失念すること等である。或いは、画像形成装置10のセットアップに必要な情報を紙面に記載して、画像形成装置10に同梱して画像形成装置10のユーザーに送付する方法も考えられるが、画像形成装置10のユーザーが当該紙面を紛失することにより、画像形成装置10のセットアップが円滑に行われないこともある。このように、画像形成装置10を用いたサービスの利便性が十分とは言えない。本実施形態の手法は、このような問題を解決し、画像形成装置10を用いたサービスの利便性を向上させるものである。以降の説明において、サービス享受者である画像形成装置10及び端末装置300のユーザーを単にユーザーと簡略して表記することがある。
【0023】
図2は、本実施形態の手法に係る処理の流れの例を説明する図である。なお、
図2において、下向きの矢印が時間軸を示しているが、矢印の長さが具体的な時間の長さを示すものではない。また、図示はしていないが、管理サーバー100とサービス提供サーバー200との間の通信は既に確立しているものとする。例えば管理サーバー100とサービス提供サーバー200との間でクライアントサーバーシステムが既に成立しているものとしてもよいし、或いは管理サーバー100とサービス提供サーバー200との間で所定のセッションが確立されているものとしてもよい。所定のセッションは、例えば画像形成装置10の製造元がサービス提供者に対して所定の接続ソフトウェアーを提供することにより確立される。
【0024】
サーバー処理部120は、タイミングt10において、サービス提供サーバー200から第1リクエストを受信する(ステップS110)。第1リクエストに係るパケットには、画像形成装置10の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とが含まれている。画像形成装置10の識別情報は、例えば画像形成装置10のシリアル番号等である。認証情報は、後述するステップS320が、ユーザーが保有する端末装置300に基づくアクセスであるか否かの判別に用いられる情報である。メールアドレスの情報とは、具体的にはサービス享受者である画像形成装置10のユーザーのメールアドレスの情報である。メールアドレスの情報は、例えばサービス提供サーバー200に関するサービスに係る契約時に、当該識別情報に係る画像形成装置10を使用するサービス享受者がサービス提供者に対して伝えている。つまり、メールアドレスの情報は、画像形成装置10の識別情報に関連づいた情報である。
【0025】
その後サーバー処理部120は、所定のタイミングとしてのタイミングt20において、第1リクエストのパケットに含まれたメールアドレスに基づくメール送信を行う(ステップS4)。なお、ステップS4は、管理サーバー100から端末装置300に直接メールデータを送信しているように図示しているが、これに限らず、端末装置300にインストールされているソフトウェアーにより、ステップS4に係るメールを、ユーザーが閲覧できれば、ステップS4が実行されていると扱ってよい。ステップS4に係るメールには、第1リクエスト(ステップS110)のパケットに含まれる認証情報が記載されている。
【0026】
その後、タイミングt30において、端末装置300から、後述する手法により、管理サーバー100へのアクセスが行われる(ステップS320)。当該アクセスには、ステップS130に係るメールに記載されている認証情報が含まれている。これにより、サーバー処理部120は、ステップS320に係るアクセスがステップS130で送信したユーザーによるアクセスであり、ユーザーは所定のサービスに関して許諾したと判断する。
【0027】
その後サーバー処理部120は、接続処理(ステップS140)を行う。ステップS140の詳細は
図9で後述するが、サーバー処理部120は、ユーザーからの許諾を確認することで、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続する。つまり、A2に示す範囲でクライアントサーバーシステムが成立している。例えば管理サーバー100は画像形成装置10からA3に示すデータを収集する。その後、A4に示すように、管理サーバー100はサービス提供サーバー200に当該データを送信する。
【0028】
以上のように、本実施形態の管理サーバー100は、サービス提供サーバー200及び画像形成装置10と通信するサーバー通信部110と、サーバー処理部120と、を含む。サーバー処理部120は、画像形成装置10の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含むリクエストである第1リクエストをサービス提供サーバー200からサーバー通信部110を介して受信する。また、サーバー処理部120は、メールアドレスの宛先となる端末装置300に認証情報を送信する。また、サーバー処理部120は、認証情報を含むアクセスが端末装置300から有った場合に、識別情報によって特定される画像形成装置10とサービス提供サーバー200との接続を、管理サーバー100を介して確立する。
【0029】
このように、本実施形態の管理サーバー100は、サーバー通信部110を含むことから、画像形成装置10、サービス提供サーバー200、端末装置300と通信でき、サービス提供サーバー200から第1リクエストを受信できる。管理サーバー100は、サーバー処理部120を含むことから、サービス提供サーバー200から受信した第1リクエストのパケットに含まれるメールアドレスに基づいて、端末装置300に認証情報を送信できる。また、サーバー処理部120は、メールアドレスの送信先である端末装置300から、認証情報を含むアクセスが有ったと判断することから、第1リクエストを送信したサービス提供サーバー200と、メールアドレスに関連付けられた識別情報によって特定される画像形成装置10とを、管理サーバー100を介して接続できる。これにより、所望のサービス提供サーバー200と所望の画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続することを確実に行うことができる。
【0030】
これまで、リクエストを送信したサービス提供サーバー200と所望の画像形成装置10とを、リクエストを受信した管理サーバー100を介して接続させるために、管理サーバー100が端末装置300にメールアドレスを送信する手法は提案されていない。前述のように、サービス提供サーバー200に係るサービス提供者が、サービス享受者である画像形成装置10のユーザーに認証情報を伝達する方法を採用すると、サービス提供者が伝達を失念すること、ユーザーが認証情報を紛失すること等により、所望の接続ができない可能性がある。その点、ユーザーは、管理サーバー100から受信したメールが表示可能な当該端末装置300を用いて、認証情報を含むアクセスを管理サーバー100に行うことができるので、認証情報が確実にユーザーに伝達される。これにより、所望の接続を確実に行うことができる。
【0031】
また、本実施形態の手法は、管理サーバーシステム1として実現してもよい。つまり、本実施形態の管理サーバーシステム1は、上記した管理サーバー100と、識別情報によって特定される画像形成装置10と、を含む。このようすることで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0032】
本実施形態の手法は上記に限らず、特徴を追加する等、種々の変形実施が可能である。例えば、本実施形態の管理サーバーシステム1は、より詳細には
図3の構成例のようにしてもよい。
図3において、管理サーバー100がサーバー記憶部130をさらに含む点で、
図1の構成例と異なる。
図3においてサーバー記憶部130以外の構成は、いずれも
図1と同様であるため、説明を省略する。
【0033】
また、本実施形態の手法に係る処理の流れの例は、より詳細には
図4の例のようにしてもよい。
図4に示す例は、前述の所定のタイミングを、タイミングt22に対応させた例である。なお、
図4において、
図2と同様の処理は、説明を適宜省略する。
【0034】
図2と同様に、タイミングt10においてサーバー処理部120は、第1リクエストを受信する(ステップS110)。そしてサーバー処理部120は、第1リクエストのパケットを解析し、第1リクエストのパケットに含まれていた画像形成装置10の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130に記憶させる(ステップS112)。なお、
図4のステップS112の説明において、画像形成装置10の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報を「各種情報」と簡略して記載している。
【0035】
その後、サーバー処理部120は、上記したステップS112を行い、タイミングt22においてメールアドレスの情報に基づいてメール送信(ステップS114)を行う。
図4のステップS114は、
図2のステップS4と同じ処理である。すなわち、サーバー処理部120は、ステップS100で受信したメールアドレスの宛先に、ステップS100で受信した認証情報を含めてメールを送信する。また、サーバー処理部120は、ステップS114を行った後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130から消去する。つまり、
図4に示す例においては、管理サーバー100においてメールアドレスの情報が記憶されている時間が最小限になるように、本実施形態の手法が実現される。このように、本実施形態の管理サーバー100において、管理サーバー100は、サーバー記憶部130をさらに含む。また、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200から、受信した画像形成装置10の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130に記憶させる(ステップS112)。また、サーバー記憶部130は、第1リクエストを受信したときに、メールアドレスの宛先となる端末装置300に認証情報を送信する(ステップS114)。また、サーバー処理部120は、端末装置300に認証情報を送信した後のタイミングt22に、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130から消去する(ステップS116)。このようすることで、管理サーバー100においてメールアドレスの情報が記憶されている時間を最小限にしつつ、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを、管理サーバー100を介して接続することを確実に行うことができる。メールアドレスの情報は個人情報であることから、サーバー記憶部130がメールアドレスの情報を長時間記憶することは、管理サーバー100の管理負担を大きくすることになる。その点、本実施形態の手法を適用することで、管理サーバー100の管理負担を過度に大きくしないようにすることができる。
【0036】
その後ユーザーは、画像形成装置10に対してネットワーク設定(ステップS20)を行う。なお、
図2のステップS20は、説明の便宜上、画像形成装置10と端末装置300が接続するように図示しているが、画像形成装置10は端末装置300以外の外部機器と接続することもできる。例えば前述のように、サービス提供者はユーザー宛に、梱包された状態で画像形成装置10を送付する。そして例えばユーザーは開梱した画像形成装置10に対して、例えばWi-Fiのインフラストラクチャーモード等による通信を確立させる、これにより、画像形成装置10と端末装置300等との間で通信できる状態を作ることができる。
【0037】
その後サーバー処理部120は、画像形成装置10から第2リクエストを受信する(ステップS120)。例えば画像形成装置10には、ネットワーク設定が完了するとともに、所定の通信ソフトウェアーが起動するように、サービス提供者が予め画像形成装置10に組み込んでいる。管理サーバー100側においても当該所定の通信ソフトウェアーに基づいた各種処理が実行できるようになっている。そして当該所定の通信ソフトウェアーによって、画像形成装置10の処理部12は、当該所定の通信ソフトウェアーに対応した要求パケットに画像形成装置10の識別情報を含ませ、当該要求パケットを管理サーバー100に送信する。
【0038】
そしてサーバー処理部120は、第2リクエストに係る要求パケットを解析し、当該要求パケットに含まれていた識別情報によって特定される画像形成装置10に対して、URL情報を送信する(ステップS130)。なお、所定の通信ソフトウェアーは、ネットワーク設定が完了したタイミング以外に、例えばユーザーが画像形成装置10の不図示の操作部に所定の操作を行ったタイミングで起動してもよい。
【0039】
処理部12は、ステップS130により管理サーバー100から受信したURL情報に基づいてコード情報を出力する(ステップS40)。例えば処理部12は、URL情報からコード情報を作成するソフトウェアーとしての機能を果たす。コード情報は、例えば一次元コードでもよいし、二次元コードでもよい。二次元コードは、横方向にしか情報を持たない一次元コードに対し、例えば水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のコードである。また、本実施形態の二次元コードの種類はスタック型でもよいし、マトリックス型でもよく、特に制限されないが、例えばQRコード(登録商標)を採用することができる。
【0040】
なお、ステップS40は、画像形成装置10から端末装置300に向かう矢印を便宜的に示しているが、画像形成装置10から端末装置300に対してコード情報を直接送信していなくてもよい。例えば、処理部12は、コード情報を表示または印刷する処理を行うことで、ステップS40を実現してもよい。より具体的には、例えば
図5のA11に示すように、二次元コードが印刷された印刷媒体Pが印刷部から排出されるとともに、A12に示す二次元コードが表示部に表示される。なお、A11に示す二次元コードと、A12に示す二次元コードは同一の二次元コードである。そしてユーザーは、端末装置読取部を用いていずれかの二次元コードを読み取ることで、ステップS40が実現できる。なお、
図3において、画像形成装置10は表示部と印刷部の両方を含むように図示しているが、いずれか一方があればよく、画像形成装置10の種類に応じて適宜決定すればよい。例えば画像形成装置10がレシートプリンターである場合は、A11に示す二次元コードが印刷された印刷媒体Pが排出できればよい。
【0041】
図4に戻り処理の流れの説明を続ける。そして端末装置300は、ステップS40で出力されたコード情報を読み取る(ステップS310)。より具体的には、ユーザーが、端末装置300に含まれる不図示の端末装置撮像部を操作し、当該コード情報を撮像することで、ステップS310が実現できる。例えば、端末装置300の端末装置表示部には、
図6のA20の画面例に示すように、A21に示す二次元コードの画像が表示される。そして端末装置処理部は二次元CCDスキャナー等を制御して当該二次元コードの画像に基づく情報を復元する処理を行う。これにより、A20の画面例は例えばA30の画面例のように表示される。A30の画面例において、例えばA31で示すURL情報を含む画像が表示される。そしてユーザーは、A30で示す画像を選択する操作を行うと、A40に示す画面例のように管理サーバー100のWebページが表示される。このようにすることで、
図2に示すように、端末装置300は管理サーバー100へアクセス(ステップS320)が行われる。つまり、ユーザーがA31に示すURL情報を含む画像を選択すると、端末装置処理部は、管理サーバー100に対して所定のWebページのデータを要求する処理と、Webブラウザーを起動する処理を行う。そしてWebブラウザーは取得したWebページのページデータを表示する処理を行う。そして、ユーザーは、A40に示す画面において、例えばA41に示す領域に、ステップS130に係るメールに記載された認証情報を入力することで、管理サーバー100が画像形成装置10の所定のデータを収集することを許諾する。これにより、サーバー処理部120は、URL情報を送信した画像形成装置10に係るユーザーから許諾を得られたと判断し、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続する接続処理(ステップS140)を行う。
【0042】
このように、本実施形態の手法に係る処理は、より詳細にはサーバー処理部120がステップS130を行い、前述のステップS320は当該ステップS130に係るURL情報に基づいて画像形成装置10が形成したコード情報を読み取った端末装置300からのアクセスである。つまり、本実施形態の管理サーバー100において、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続するためのURL情報を、識別情報によって特定される画像形成装置10に送信する(ステップS130)。また、サーバー処理部120は、URL情報に基づいて画像形成装置10が形成したコード情報を読み取った端末装置300から認証情報を含むアクセスが有った場合に、サービス提供サーバー200と画像形成装置10との接続を、管理サーバー100を介して確立する。このようすることで、サーバー処理部120は、識別情報によって特定された画像形成装置10が形成したコード情報を読み取った端末装置300からのアクセスを受け付けることができる。これにより、サーバー処理部120は、第1リクエストに係るサービス提供サーバー200と、識別情報により特定された画像形成装置10とをより正確に関連付けた上で、管理サーバー100を介して接続することができる。
【0043】
また、本実施形態の手法に係る処理の流れの例として、
図7に示す例のようにしてもよい。
図7は、所定のタイミングをタイミングt24とした例である。
図7において、
図4と異なる所を主に説明し、
図2、
図4と同様の処理は説明を適宜省略する。サーバー処理部120は、タイミングt10において第1リクエストを受信(ステップS110)した後、ステップS112を行う。なおサーバー処理部120は、
図4に示したステップS114、ステップS116を行わない。その後、
図4と同様にネットワーク設定(ステップS20)が行われる。
【0044】
そしてサーバー処理部120は、第2リクエストの受信(ステップS120)後のタイミングであるタイミングt24において、メールアドレスの情報に基づいてメール送信(ステップS124)を行う。つまり、
図7のステップS124は、
図2のステップS4、
図4のステップS114に対応した処理である。その後サーバー処理部120は、メールアドレスの情報を削除する処理(ステップS126)を行う。つまり、
図7のステップS126は、
図4のステップS116に対応した処理である。
【0045】
なお、
図7において、ステップS130は、ステップS124より後のタイミングで行われるように図示しているが、ステップS124とステップS130のいずれもがタイミングt24と略同一のタイミングで行われるとみなして差し支えなければ、ステップS130はステップS124より早いタイミングで行われてもよい。このように、本実施形態の管理サーバー100は、サーバー記憶部130をさらに含む。また、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200から受信した画像形成装置10の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130に記憶させる(ステップS112)。また、サーバー処理部120は、識別情報によって特定される画像形成装置10からのリクエストである第2リクエストを受信(ステップS120)した場合、メールアドレスの宛先となる端末装置300に認証情報を送信し(ステップS124)、端末装置300に認証情報を送信した後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130から消去する(ステップS126)。このようすることで、ユーザーは、画像形成装置10のセットアップを行うタイミングに合わせて、認証情報が記載されたメールを受領できる。
【0046】
なお、所定のタイミングは
図4に示したタイミングt22、
図7に示したタイミングt24以外のタイミングであってもよい。例えば図示は省略するが、サーバー処理部120は、端末装置300からアクセス(ステップS320)が有ったタイミングで、第1リクエストに係るメールアドレス宛にメール送信を行ってもよい。この場合、例えばユーザーは、
図6のA30の画面を選択し、端末装置表示部にA40の画面を表示させた後、端末装置表示部の画面を不図示のメールソフトウェアーの画面に切り替える。そしてユーザーは、当該メールソフトウェアーの画面に表示された認証情報をコピーし、端末装置表示部の画面を
図6のA40の画面に切り替え、A41に示す領域にコピーした認証情報をペーストすればよい。このように、本実施形態の管理サーバー100において、管理サーバー100は、サーバー記憶部130をさらに含む。また、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200から受信した、画像形成装置10の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを、サーバー記憶部130に記憶させる(ステップS112)。また、サーバー処理部120は、識別情報によって特定された画像形成装置10が形成したコード情報を読み取った端末装置300から認証情報を含むアクセス(ステップS320)が有ったときに、サービス提供サーバー200と画像形成装置10との接続を、管理サーバー100を介して確立する(ステップS140)。また、サーバー処理部120は、端末装置300に認証情報を送信した後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部130から消去する(ステップS116)。このようにすることで、サーバー処理部120は、メールアドレスの情報を適切に扱うことができるとともに、第1リクエストに係るサービス提供サーバー200と、識別情報により特定された画像形成装置10とを、正確に関連付けて管理サーバー100を介して接続できる。
【0047】
また、本実施形態の手法は、管理サーバーシステム1として実現してもよい。つまり、本実施形態の管理サーバーシステム1において、画像形成装置10は、サービス提供サーバー200と通信接続する管理サーバー100と通信する通信部11と、処理部12と、さらに含む。また、サーバー処理部120は、画像形成装置10の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含む第1リクエストを、サービス提供サーバー200から受信する(ステップS110)。また、サーバー処理部120は、所定のタイミングでメールアドレスの宛先となる端末装置300に認証情報を送信する(ステップS114、ステップS124等)。また、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続するためのURL情報を画像形成装置10に送信する(ステップS130)。また、処理部12は、管理サーバー100からURL情報を受信したときに、URL情報を含むコード情報の印刷または表示を行う(ステップS40)。また、サーバー処理部120は、コード情報を読み取った端末装置300から認証情報を含むアクセスが有った場合に、サービス提供サーバー200と画像形成装置10との接続を、管理サーバー100を介して確立する(ステップS140)。このようにすることで、メールアドレスの情報を適切に扱うことができるとともに、第1リクエストに係るサービス提供サーバー200と、識別情報により特定された画像形成装置10とを、正確に関連付けて管理サーバー100を介して接続できる管理サーバーシステム1を構築できる。
【0048】
次に、
図8を用いて、ステップS130についてより詳細に説明する。ステップS110において第1リクエストに係る要求パケットには、
図8のA51に示す画像形成装置10の識別情報とA52に示す認証情報とA53に示すメールアドレスの情報とが含まれている。以降、A51の識別情報を「ABC001」と仮定して説明する。
【0049】
本実施形態において、ステップS130に係るURL情報は、ハッシュ値を含むようにすることもできる。例えばサーバー処理部120は、A60に示すURL情報を、A70に示すURL情報に変換する処理を、以下の手法によって行う。A60に示すURL情報は、A61に示すパス情報を含む。A61に示すパス情報は画像形成装置10の識別情報に基づいている。つまり、サーバー処理部120は、サーバー記憶部130の所定の領域に、ステップS200で受信した画像形成装置10の識別情報を関連付けている。そしてサーバー処理部120は、例えばA61に示すパス情報を所定のハッシュ関数でハッシュ化することによりA71に示すパス情報に変換し、当該パス情報に基づいてA70に示すURL情報を生成する。
【0050】
なお、サーバー処理部120が上記の処理を行うと、URL情報に含まれるパス情報は変更されているが、ホスト名は変更されていない。そのため、ステップS320において、端末装置処理部がDNSサーバーから取得するIPアドレスが変更されることはない。言い換えれば、A60のURL情報、A70のURL情報のどちらを用いても、後述するステップS320によって、端末装置300は同一の管理サーバー100にアクセスできる。
【0051】
また、A71に示したハッシュ値は、A61に示した識別情報とサーバー処理部120で生成した不図示の乱数とを組み合わせた文字列に、所定のハッシュ関数を用いてハッシュ化してもよい。また、当該識別情報と当該乱数のほかに、例えばサービス提供者に係る識別情報、ユーザーの識別情報等を組み合わせた文字列に、所定のハッシュ関数を用いてハッシュ化してもよい。同一の識別情報に同一のハッシュ関数を用いてハッシュ化すると同一のハッシュ値が生成されるが、識別情報に当該乱数等を適宜組み合わせることで、より多彩にハッシュ値を生成できる。これにより、ユーザー以外の者がハッシュ値を予測することはより困難となる。
【0052】
また、例えば、A71に示したハッシュ値に相当する文字列を複数種類含むテーブルを、サーバー記憶部130に予め記憶させておいてもよい。そしてステップS130においてサーバー処理部120は、当該テーブルからランダムに一の文字列を選択し、選択した文字列、画像形成装置10の識別情報、Webページのアドレス等を関連付けてもよい。以上のことから、本実施形態の管理サーバー100において、サーバー処理部120は、ハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置10に送信する。このようにすることで、サーバー処理部120は、ユーザー以外の者が予測困難なURL情報を、画像形成装置10に送信できる。例えばA61に示す画像形成装置10の識別情報は予測され得る文字列であるため、A60に示すURL情報もユーザー以外の者に予測される可能性がある。その点、本実施形態の手法を適用することで、A71に示すハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置10に送信できる。これにより、ユーザー以外の者にURL情報を予測される可能性をさらに低くすることができる。これにより、後述するように、ユーザー以外の者が保有する端末装置300から管理サーバー100へのアクセスが許可される可能性をさらに低くすることができる。
【0053】
図9を用いて、接続処理(ステップS140)について詳細に説明する。先ずサーバー処理部120は、画像形成装置10に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置300からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とを比較する(ステップS142)。このようにすることで、サーバー処理部120が、ユーザー以外の者が保有する端末装置300に基づくアクセスを許可する可能性をさらに低くすることができる。仮にユーザー以外の者がURL情報を予測して管理サーバー100にアクセスした場合、URL情報に係るハッシュ値が予測される可能性は極めて低い。
【0054】
そしてサーバー処理部120は、画像形成装置10に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置300からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合(ステップS144でNO)、所定のエラーを報知する(ステップS145)。このようにすることで、ユーザー以外の者に基づくアクセスが発生したことを速やかに報知する管理サーバーシステム1を構築できる。ステップS145は、例えば端末装置表示部にエラー表示する処理であるが、それに限らず、例えば画像形成装置10の製造元、サービス提供者、ユーザー等に対してユーザー以外の者からのアクセスが発生した旨を電子メール等で通知する処理であってもよく、適宜決定される。なお
図9のステップS144の説明では、画像形成装置10に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置300からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値のことを、便宜的に「両者」と表記している。
【0055】
なお、サーバー処理部120は、画像形成装置10に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置300からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合(ステップS144でNO)、端末装置300からの再度のアクセスを、所定期間受け付けないようにしてもよい。このようにすることで、ユーザー以外の者が保有している蓋然性が高い端末装置300からのアクセスを受け付けない管理サーバーシステム1を構築できる。なお、所定期間に制限は無く、無期限であってもよい。言い換えれば、サーバー処理部120は、ステップS144でNOと判断した処理に係る端末装置300の再度のアクセスを、以降無期限に拒否してもよい。
【0056】
一方、サーバー処理部120は、画像形成装置10に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置300からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とが一致した場合(ステップS144でYES)、サービス提供サーバー200から受信した認証情報と、端末装置300から受信した認証情報を比較する(ステップS146)。例えばサーバー処理部120は、前述のステップS112で記憶した認証情報と、
図6のA41の画面に入力されたことにより、端末装置300から送信された認証情報とを比較する。
【0057】
サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200から受信した認証情報と、端末装置300から受信した認証情報が一致したと判断した場合(ステップS148でYES)、接続を確立する(ステップS150)。なお、
図7のステップS148の説明では、サービス提供サーバー200から受信した認証情報と、端末装置300から受信した認証情報のことを、便宜的に「両者」と表記している。ステップS150において、サーバー処理部120は、ステップS110に係るサービス提供サーバー200とステップS130に係る画像形成装置10とを、管理サーバー100を介して接続する。このようにすることで、ユーザー以外の者からのアクセスに基づいて、サービス提供サーバー200と画像形成装置10とを管理サーバー100を介して接続されることをより確実に防止できる。
【0058】
一方、サーバー処理部120は、サービス提供サーバー200から受信した認証情報と、端末装置300から受信した認証情報が一致していないと判断した場合(ステップS148でNO)、所定のエラーを報知する(ステップS145)。例えばサーバー処理部120は、認証情報が正しくない旨の表示を含むWebページを表示させるコマンド等を端末装置300に送信する。
【0059】
また、フローチャートの図示は省略するが、サーバー処理部120は、例えばステップS130を行ったタイミングから一定期間を経過した後に、ステップS320によるアクセスが有った場合、当該アクセスを受け付けないようにしてもよい。例えばステップS40によってコード情報が印刷媒体Pに印刷される場合があるが、当該印刷媒体Pがユーザー以外の者に持ち去られることにより、当該ユーザー以外の者の端末装置300によってステップS320が行われる可能性がある。その点、ステップS40で発行したコード情報に有効期限を設けることにより、ユーザー以外からの者が保有する端末装置300からの意図しないアクセスを受け付けないようにできる。
【0060】
以上のように、本実施形態の管理サーバーは、サービス提供サーバー及び画像形成装置と通信するサーバー通信部と、サーバー処理部と、を含む。サーバー処理部は、画像形成装置の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含むリクエストである第1リクエストをサービス提供サーバーから受信する。また、サーバー処理部は、メールアドレスの宛先となる端末装置に認証情報を送信する。また、サーバー処理部は、認証情報を含むアクセスが端末装置から有った場合に、識別情報によって特定される画像形成装置とサービス提供サーバーとの接続を、管理サーバーを介して確立する。
【0061】
このようにすることで、サーバー処理部は、メールアドレスの送信先である端末装置から、認証情報を含むアクセスが有ったと判断することから、第1リクエストを送信したサービス提供サーバーと、メールアドレスに関連付けられた識別情報によって特定される画像形成装置とを管理サーバーを介して接続できる。これにより、所望のサービス提供サーバーと所望の画像形成装置とを管理サーバーを介して接続することを確実に行うことができる。
【0062】
また、サーバー処理部は、サービス提供サーバーと画像形成装置とを管理サーバーを介して接続するためのURL情報を、識別情報によって特定される画像形成装置に送信してもよい。また、サーバー処理部は、URL情報に基づいて画像形成装置が形成したコード情報を読み取った端末装置から認証情報を含むアクセスが有った場合に、サービス提供サーバーと画像形成装置との接続を、管理サーバーを介して確立してもよい。
【0063】
このようすることで、サーバー処理部は、識別情報によって特定された画像形成装置が形成したコード情報を読み取った端末装置からのアクセスを受け付けることができる。これにより、サーバー処理部は、第1リクエストに係るサービス提供サーバーと、識別情報により特定された画像形成装置とをより正確に関連付けた上で、管理サーバーを介して接続することができる。
【0064】
また、サーバー処理部は、ハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置に送信してもよい。
【0065】
このようにすることで、サーバー処理部は、ユーザー以外の者が予測困難なURL情報を、画像形成装置に送信できる。
【0066】
また、サーバー処理部は、ハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置に送信し、画像形成装置に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とを比較してもよい。
【0067】
このようにすることで、サーバー処理部が、ユーザー以外の者が保有する端末装置に基づくアクセスを許可する可能性をさらに低くすることができる。
【0068】
また、サーバー処理部は、ハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置に送信し、画像形成装置に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合、所定のエラーを報知してもよい。
【0069】
このようにすることで、ユーザー以外の者に基づくアクセスが発生したことを速やかに報知する管理サーバーシステムを構築できる。
【0070】
また、サーバー処理部は、ハッシュ値を含むURL情報を画像形成装置に送信し、画像形成装置に送信したURL情報に含まれるハッシュ値と、端末装置からのアクセスに基づくURL情報に含まれるハッシュ値とが一致しない場合、端末装置からの再度のアクセスを、所定期間受け付けなくてもよい。
【0071】
このようにすることで、ユーザー以外の者が保有している蓋然性が高い端末装置からのアクセスを受け付けない管理サーバーシステムを構築できる。
【0072】
また、管理サーバーは、サーバー記憶部をさらに含んでもよい。また、サーバー処理部は、サービス提供サーバーから受信した、画像形成装置の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを、サーバー記憶部に記憶させてもよい。また、サーバー処理部は、識別情報によって特定された画像形成装置が形成したコード情報を読み取った端末装置から認証情報を含むアクセスが有ったときに、サービス提供サーバーと前記画像形成装置との接続を、管理サーバーを介して確立してもよい。また、サーバー処理部は、端末装置に認証情報を送信した後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部から消去してもよい。
【0073】
このようにすることで、サーバー処理部は、メールアドレスの情報を適切に扱うことができるとともに、第1リクエストに係るサービス提供サーバーと、識別情報により特定された画像形成装置とを正確に関連付けながら、管理サーバーを介して接続できる。
【0074】
また、管理サーバーは、サーバー記憶部をさらに含んでもよい。また、サーバー処理部は、サービス提供サーバーから、受信した画像形成装置の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報をサーバー記憶部に記憶させてもよい。また、サーバー記憶部は、第1リクエストを受信したときに、メールアドレスの宛先となる端末装置に認証情報を送信し、端末装置に認証情報を送信した後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部から消去してもよい。
【0075】
このようすることで、管理サーバーにおいてメールアドレスの情報が記憶されている時間を最小限にしつつ、サービス提供サーバーと画像形成装置とを管理サーバーを介して接続することを、確実に行うことができる。
【0076】
また、管理サーバーは、サーバー記憶部をさらに含んでもよい。また、サーバー処理部は、サービス提供サーバーから、受信した画像形成装置の識別情報と、認証情報と、メールアドレスの情報をサーバー記憶部に記憶させてもよい。また、サーバー処理部は、識別情報によって特定される画像形成装置からのリクエストである第2リクエストを受信した場合、メールアドレスの宛先となる端末装置に認証情報を送信し、端末装置に認証情報を送信した後、メールアドレスの情報をサーバー記憶部から消去してもよい。
【0077】
このようすることで、ユーザーは、画像形成装置のセットアップを行うタイミングに合わせて、認証情報が記載されたメールを受領できる。
【0078】
また、本実施形態の管理サーバーシステムは、上記した管理サーバーと、識別情報によって特定される画像形成装置と、を含む。
【0079】
また、本実施形態の管理サーバーシステムにおいて、画像形成装置は、サービス提供サーバーと通信接続する管理サーバーと通信する通信部と、処理部と、を含んでもよい。また、サーバー処理部は、画像形成装置の識別情報と認証情報とメールアドレスの情報とを含む第1リクエストを、サービス提供サーバーから受信してもよい。また、サーバー処理部は、所定のタイミングでメールアドレスの宛先となる端末装置に認証情報を送信してもよい。また、サーバー処理部は、サービス提供サーバーと画像形成装置とを管理サーバーを介して接続するためのURL情報を画像形成装置に送信してもよい。また、処理部は、管理サーバーからURL情報を受信したときに、URL情報を含むコード情報の印刷または表示を行ってもよい。また、サーバー処理部は、コード情報を読み取った端末装置から認証情報を含むアクセスが有った場合に、サービス提供サーバーと画像形成装置との接続を、管理サーバーを介して確立してもよい。
【0080】
このようにすることで、メールアドレスの情報を適切に扱うことができるとともに、第1リクエストに係るサービス提供サーバーと、識別情報により特定された画像形成装置とを、正確に関連付けて管理サーバーを介して接続できる管理サーバーシステムを構築できる。
【0081】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また管理サーバー及び管理サーバーシステム等の構成・動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0082】
1…管理サーバーシステム、10…画像形成装置、11…通信部、12…処理部、100…管理サーバー、100…サーバー通信部、120…サーバー処理部、130…サーバー記憶部、200…サービス提供サーバー、300…端末装置、t10,t20,t22,t24,t30…タイミング、P…印刷媒体