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特開2024-143091表示制御方法、情報処理方法、及び、コンピュータシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143091
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】表示制御方法、情報処理方法、及び、コンピュータシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055586
(22)【出願日】2023-03-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2023年1月12日にインターネットアドレスhttps://sites.google.com/view/znd-den-up/%E5%B0%8E%E5%85%A5%E5%8B%95%E7%94%BBにおいて公開 2023年1月12日にインターネットアドレスhttps://sites.google.com/view/znd-den-up/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E8%B3%87%E6%96%99%E8%AB%8B%E6%B1%82において配布 2023年1月30日にインターネットアドレスhttps://den-up.jp/において公開 2023年1月30日にインターネットアドレスhttps://den-up.jp/form/request_info/non_member/において配布
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(71)【出願人】
【識別番号】322003732
【氏名又は名称】パナソニック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】浦野 洋二
(72)【発明者】
【氏名】村島 佑輔
(72)【発明者】
【氏名】川村 直人
(72)【発明者】
【氏名】岩田 史子
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】小野 東輝
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】互いに異なるシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの画面に表示することができる表示制御方法を提供する。
【解決手段】表示制御方法は、工事会社に属する利用者が情報端末50に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステム20に登録した第一工事案件情報と、利用者が情報端末50に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステム30に登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップと、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を情報端末50に表示する表示ステップとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムによって実行される表示制御方法であって、
工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に表示する表示ステップとを含む
表示制御方法。
【請求項2】
前記案件管理画面には、第一オブジェクト、及び、第二オブジェクトが含まれ、
前記第一オブジェクトは、前記第三情報端末に前記第一アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトであり、
前記第二オブジェクトは、前記第三情報端末に前記第二アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトである
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記表示制御方法は、さらに、前記第一オブジェクトを選択する操作に応じて、前記第一アプリケーションプログラムに対応する第一表示画面であって前記第一工事案件情報の少なくとも一部を可視化した第一表示画面を前記第三情報端末に表示するステップを含む
請求項2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記表示制御方法は、さらに、前記第二オブジェクトを選択する操作に応じて、前記第二アプリケーションプログラムに対応する第二表示画面であって前記第二工事案件情報の少なくとも一部を可視化した第二表示画面を前記第三情報端末に表示するステップを含む
請求項2に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記表示制御方法は、さらに、前記工事会社が管理する複数の第一工事案件情報であって前記第一サーバシステムに登録された複数の第一工事案件情報、及び、前記工事会社が管理する複数の第二工事案件情報であって前記第二サーバシステムに登録された複数の第二工事案件情報を一覧化した案件一覧画面を前記第三情報端末に表示するステップを含み、
前記関連付けステップは、前記複数の第一工事案件情報の1つを選択する操作と、前記複数の第二工事案件情報の1つを選択する操作とに基づいて実行される
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記表示制御方法は、さらに、前記第一工事案件情報の登録が完了したときに、前記工事会社が管理する複数の第二工事案件情報であって前記第二サーバシステムに登録された複数の第二工事案件情報を一覧化した案件一覧画面を前記第三情報端末に表示するステップを含み、
前記関連付けステップは、前記複数の第二工事案件情報の1つを選択する操作に基づいて実行される
請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の表示制御方法を前記コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
第一サーバシステム及び第二サーバシステムと連携するコンピュータシステムによって実行される情報処理方法であって、
工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップと、
前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する出力ステップとを含む
情報処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理方法を前記コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
第一サーバシステム及び第二サーバシステムと連携するコンピュータシステムであって、
情報処理部を備え、
前記情報処理部は、
工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付け、
前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを、第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する
コンピュータシステム。
【請求項11】
情報端末によって実行される表示制御方法であって、
工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付けるための操作を受け付ける受付ステップと、
前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる前記情報端末に表示する表示ステップとを含む
表示制御方法。
【請求項12】
請求項11に記載の表示制御方法を前記情報端末に実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法、情報処理方法、及び、コンピュータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気工事、建築工事、または、その他の工事に関する情報を管理するための工事管理システムが知られている。特許文献1には、施主、監理者及び施工業者を含めた総合的な建築物の施工管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-134685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、互いに異なるシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの画面に表示することができる表示制御方法等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る表示制御方法は、コンピュータシステムによって実行される表示制御方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップと、前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に表示する表示ステップとを含む。
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、第一サーバシステム及び第二サーバシステムと連携するコンピュータシステムによって実行される情報処理方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップと、前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する出力ステップとを含む。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報処理方法を前記コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の一態様に係るコンピュータシステムは、第一サーバシステム及び第二サーバシステムと連携するコンピュータシステムであって、情報処理部を備え、前記情報処理部は、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより前記第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付け、前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを、第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する。
【0010】
本発明の一態様に係る表示制御方法は、情報端末によって実行される表示制御方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステムに登録した第一工事案件情報と、前記利用者または前記工事会社に属する他の利用者が、前記第一情報端末と同一または異なる第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステムに登録した第二工事案件情報とを関連付けるための操作を受け付ける受付ステップと、前記第一工事案件情報の少なくとも一部と、前記第一工事案件情報に関連付けられた前記第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を、前記第一情報端末及び前記第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる前記情報端末に表示する表示ステップとを含む。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記表示制御方法を前記情報端末に実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、互いに異なるシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの画面に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施の形態に係る業務支援システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、工事案件情報の登録動作のシーケンス図である。
図3図3は、工事案件情報の紐付け動作の例1のシーケンス図である。
図4図4は、案件一覧画面の一例を示す図である。
図5図5は、紐付け候補の一覧画面の一例を示す図である。
図6図6は、案件管理画面の表示動作のシーケンス図である。
図7図7は、案件管理画面の一例を示す図である。
図8図8は、案件管理画面の別の一例を示す図である。
図9図9は、工事案件情報の紐付け動作の例2のシーケンス図である。
図10図10は、登録完了画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0015】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0016】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る業務支援システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る業務支援システムの機能構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示される業務支援システム10は、住宅などの施設の電気工事を行う電気工事会社の業務を支援するためのシステムである。業務支援システム10は、具体的には、第一サーバシステム20と、第二サーバシステム30と、第三サーバシステム40と、複数の情報端末50とを備える。
【0018】
第一サーバシステム20は、電気工事会社の業務を支援するための第一アプリケーションプログラム(以下、単に、第一アプリとも記載される)を開発及び販売する第一事業者が使用または運用するシステムである。電気工事会社の従業員は、第一アプリを実行中の情報端末50を用いて第一サーバシステム20にアクセスすることで、第一事業者が提供する第一サービスの提供を受けることができる。第一サーバシステム20は、1つまたは複数のサーバ装置(WEBサーバ)によって実現される。第一アプリによって実現される第一サービスは、例えば、電気工事会社の業務の進捗等を管理する業務管理サービスである。第一サービスは、顧客管理サービスでもある。
【0019】
第二サーバシステム30は、電気工事会社の業務を支援するための第二アプリケーションプログラム(以下、単に、第二アプリとも記載される)を開発及び販売する第二事業者が使用または運用するシステムである。電気工事会社の従業員は、第二アプリを実行中の情報端末50を用いて第二サーバシステム30にアクセスすることで、第二事業者が提供する第二サービスの提供を受けることができる。第二サーバシステム30は、1つまたは複数のサーバ装置(WEBサーバ)によって実現される。第二アプリによって実現される第二サービスは、例えば、工事現場の写真を管理する写真管理サービスである。
【0020】
第三サーバシステム40は、第一事業者及び第二事業者のいずれとも異なる第三事業者が使用または運用するシステムである。第三サーバシステム40は、第一サーバシステム20及び第二サーバシステム30と連携するコンピュータシステムである。第三サーバシステム40は、1つまたは複数のサーバ装置(WEBサーバ)によって実現される。
【0021】
第三サーバシステム40は、具体的には、第一サーバシステム20によって管理されている第一工事案件情報と、第二サーバシステム30によって管理されている第二工事案件情報との紐付けを行い、紐付けに基づく第三サービスを電気工事会社へ提供する。第三サービスは、互いに関連する第一工事案件情報及び第二工事案件情報へ素早くアクセスすることを支援するサービスである。第三事業者は、第三サービスの提供のために、第三アプリケーションプログラム(以下、単に、第三アプリとも記載される)を電気工事会社へ提供する。第三サーバシステム40は、通信部41と、情報処理部42と、記憶部43とを備える。
【0022】
通信部41は、第三サーバシステム40が、第一サーバシステム20、第二サーバシステム30、及び、複数の情報端末50とインターネットなどの広域通信ネットワーク60を介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部41は、例えば、有線通信を行う有線通信回路であるが、無線通信を行う無線通信回路であってもよい。通信部41が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0023】
情報処理部42は、第一工事案件情報と第二工事案件情報との紐付けに関する情報処理を行う。情報処理部42は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部42の機能は、例えば、情報処理部42を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部43に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0024】
記憶部43は、情報処理部42によって実行されるコンピュータプログラムなど、第一工事案件情報と第二工事案件情報との紐付けに必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部43は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリによって実現されてもよい。
【0025】
複数の情報端末50のそれぞれは、電気工事会社の従業員(以下、利用者とも記載する)が、第一サーバシステム20、第二サーバシステム、または、第三サーバシステム40へアクセスするために使用する情報端末である。情報端末50は、例えば、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であるが、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末であってもよい。情報端末50は、操作受付部51と、表示部52と、情報処理部53と、記憶部54と、通信部55とを備える。
【0026】
操作受付部51は、利用者の操作を受け付ける。操作受付部51は、例えば、マウスまたはキーボードなどの入力デバイスであり、利用者のクリック操作などを受け付ける。また、操作受付部51は、タッチパネルなどのその他の入力デバイスであってもよく、この場合、利用者のタップ操作などを受け付ける。
【0027】
表示部52は、画像を表示する。表示部52は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。
【0028】
情報処理部53は、操作受付部51によって受け付けられた入力に応じて表示部52へ画像を表示する処理などを行う。情報処理部53は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部53の機能は、例えば、情報処理部53を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部54に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
【0029】
記憶部54は、情報処理部53によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部54に記憶されるコンピュータプログラムには、第一アプリ、第二アプリ、及び、第三アプリが含まれる。記憶部54は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0030】
通信部55は、情報端末50が、第一サーバシステム20、第二サーバシステム30、及び、第三サーバシステム40と広域通信ネットワーク60を介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)である。通信部55は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。通信部55が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0031】
[工事案件情報の登録動作]
電気工事会社に属する利用者は、情報端末50を用いて、電気工事会社が工事を受任している工事案件に関する工事案件情報を第一サーバシステム20、第二サーバシステム30、及び、第三サーバシステム40に登録することができる。以下、工事案件情報の登録動作について説明する。図2は、工事案件情報の登録動作のシーケンス図である。
【0032】
利用者は、情報端末50に対して第一アプリの実行を指示する指示操作を行い、操作受付部51は、指示操作を受け付ける(S11)。情報処理部53は、受け付けられた指示操作に応じて第一アプリを実行する。この結果、第一アプリに対応する第一表示画面が表示部52に表示される(S12)。上述のように、第一アプリによって実現される第一サービスは、例えば、電気工事会社の業務の進捗等を管理する業務管理サービスであることから、ステップS12においては、業務管理画面が表示される。
【0033】
なお、第一表示画面を表示するときには、第一表示画面の表示に必要な情報(表示画面情報)が第一サーバシステム20から情報端末50に提供されるが、図2ではこの点の図示が省略されている。
【0034】
第一表示画面が表示されているときに、利用者は、第一工事案件情報を登録するための登録操作を行い、操作受付部51は、登録操作を受け付ける(S13)。第一工事案件情報には、案件名(XXX市AAA様邸など)、工事種別(配線工事など)、工事内容、着工日、完工日、登録日、及び、登録者などの情報が含まれる。ステップS13においては、利用者により、これらの情報が情報端末50に入力される。
【0035】
登録操作が完了すると、情報処理部53は、登録要求を第一サーバシステム20へ送信する(S14)。登録要求は、ステップS13において入力された第一工事案件情報を第一サーバシステム20へ登録するための情報である。登録要求は、より具体的には、通信部55によって第一サーバシステム20へ送信される。登録要求には、ステップS13において入力された第一工事案件情報が含まれる。
【0036】
第一サーバシステム20は、登録要求を受信し、受信した登録要求に基づいて、登録要求に含まれる第一工事案件情報に第一IDを追加して第一サーバシステム20が備える記憶部に登録(記憶)する(S15)。第一IDは、第一サーバシステム20が第一工事案件情報を管理するためのID(例えば、数字またはアルファベットで構成される文字列)である。
【0037】
また、第一サーバシステム20は、登録した第一工事案件情報を第三サーバシステム40へ送信する(S16)。第一工事案件情報は、第一サーバシステム20から第三サーバシステム40へ適時に送信されてもよいし、第三サーバシステム40からの要求に応じて第一サーバシステム20から第三サーバシステム40へ送信されてもよい。第一工事案件情報は、例えば、第一サーバシステム20(第一事業者)と、第三サーバシステム40(第三事業者)との間で使用されるAPI(Application Programming Interface)において定められたフォーマットで送信される。
【0038】
第三サーバシステム40の通信部41は、第一工事案件情報を受信する。情報処理部42は、受信された第一工事案件情報に第三IDを追加して記憶部43に登録(記憶)する(S17)。第三IDは、第三サーバシステム40が第一工事案件情報及び第二工事案件情報(後述)を管理するためのID(例えば、数字またはアルファベットで構成される文字列)である。
【0039】
次に、利用者は、情報端末50に対して第二アプリの実行を指示する指示操作を行い、操作受付部51は、指示操作を受け付ける(S18)。情報処理部53は、受け付けられた指示操作に応じて第二アプリを実行する。この結果、第二アプリに対応する第二表示画面が表示部52に表示される(S19)。上述のように、第二アプリによって実現される第二サービスは、例えば、工事現場の写真を管理する写真管理サービスであることから、ステップS19においては、工事現場の写真の管理画面が表示される。
【0040】
なお、第二表示画面を表示するときには、第二表示画面の表示に必要な情報(表示画面情報)が第二サーバシステム30から情報端末50に提供されるが、図2ではこの点の図示が省略されている。
【0041】
第二表示画面が表示されているときに、利用者は、第二工事案件情報を登録するための登録操作を行い、操作受付部51は、登録操作を受け付ける(S20)。第二工事案件情報には、案件名(XXX市AAA様邸など)、写真の実データ、写真に関する付帯情報(コメント、撮影場所など)、着工日、完工日、登録日、及び、登録者などの情報が含まれる。ステップS20においては、利用者により、これらの情報が情報端末50に入力される。
【0042】
登録操作が完了すると、情報処理部53は、登録要求を第二サーバシステム30へ送信する(S21)。登録要求は、ステップS20において入力された第二工事案件情報を第二サーバシステム30へ登録するための情報である。登録要求は、より具体的には、通信部55によって第二サーバシステム30へ送信される。登録要求には、ステップS20において入力された第二工事案件情報が含まれる。
【0043】
第二サーバシステム30は、登録要求を受信し、受信した登録要求に基づいて、登録要求に含まれる第二工事案件情報に第二IDを追加して第二サーバシステム30が備える記憶部に登録(記憶)する(S22)。第二IDは、第二サーバシステム30が第二工事案件情報を管理するためのID(例えば、数字またはアルファベットで構成される文字列)である。
【0044】
また、第二サーバシステム30は、登録した第二工事案件情報を第三サーバシステム40へ送信する(S23)。第二工事案件情報は、第二サーバシステム30から第三サーバシステム40へ適時に送信されてもよいし、第三サーバシステム40からの要求に応じて第二サーバシステム30から第三サーバシステム40へ送信されてもよい。第二工事案件情報は、例えば、第二サーバシステム30(第二事業者)と、第三サーバシステム40(第三事業者)との間で使用されるAPIにおいて定められたフォーマットで送信される。
【0045】
第三サーバシステム40の通信部41は、第二工事案件情報を受信する。情報処理部42は、受信された第二工事案件情報に第三IDを追加して記憶部43に登録(記憶)する(S24)。
【0046】
以上説明したような動作が何度か行われると、第一サーバシステム20には、電気工事会社が管理する複数の第一工事案件情報が登録され、第二サーバシステム30には、電気工事管理会社が管理する複数の第二工事案件情報が登録される。第三サーバシステム40には、第一サーバシステム20に記憶された複数の第一工事案件情報、及び、第二サーバシステム30に記憶された複数の第二工事案件情報と同一の工事案件情報が登録される。
【0047】
このように、業務支援システム10においては、利用者は、第三サーバシステム40へ工事案件情報を登録するための操作を行う必要は無く、第一サーバシステム20へ第一工事案件情報を登録すると同一の第一工事案件情報が第三サーバシステム40へも登録され、第二サーバシステム30へ第二工事案件情報を登録すると同一の第二工事案件情報が第三サーバシステム40へも登録される。
【0048】
なお、ステップS16においては、ステップS15において登録された第一工事案件情報と同一の第一工事案件情報が送信される。しかしながら、ステップS16においては、ステップS15において登録された第一工事案件情報の少なくとも一部が送信されればよい。ステップS16においては、第三サーバシステム40が実行する紐付け処理(後述)に必要な、第一工事案件情報の一部(例えば、第一IDと案件名など)が送信されればよい。
【0049】
また、ステップS23においては、ステップS22において登録された第二工事案件情報と同一の第二工事案件情報が送信される。しかしながら、ステップS23においては、ステップS22において登録された第二工事案件情報の少なくとも一部が送信されればよい。ステップS23においては、第三サーバシステム40が実行する紐付け動作(後述)に必要な、第二工事案件情報の一部(例えば、第二IDと案件名)が送信されればよい。
【0050】
[工事案件情報の紐付け動作の例1]
電気工事会社に属する利用者は、情報端末50を用いて第三サーバシステム40へアクセスすることにより、複数の第一工事案件情報の1つと、複数の第二工事案件情報の1つとを紐付けることができる。以下、このような工事案件情報の紐付け動作について説明する。図3は、工事案件情報の紐付け動作の例1のシーケンス図である。なお、本明細書における「紐付け」の用語は、適宜、「関連付け」に読み替えられてよい。
【0051】
電気工事会社に属する利用者は、情報端末50に対して第三アプリの実行を指示する指示操作を行い、操作受付部51は、指示操作を受け付ける(S31)。情報処理部53は、受け付けられた指示操作に応じて第三アプリを実行し、第三アプリの各画面を表示する際に必要な情報(表示画面情報)の要求を第三サーバシステム40へ送信する(S32)。情報要求は、表示画面情報の提供を第三サーバシステム40へ要求するための情報であり、第三アプリを実行する情報端末50又はその利用者の識別情報が含まれる。情報要求は、より具体的には、通信部55によって第三サーバシステム40へ送信される。
【0052】
第三サーバシステム40の通信部41は、情報要求を受信する。情報処理部42は、受信された情報要求に含まれる識別情報に対応する表示画面情報を読み出す(S33)。また、情報処理部42は、読み出した表示画面情報を情報端末50へ送信する(S34)。表示画面情報は、より具体的には、通信部41によって情報端末50へ送信される。
【0053】
情報端末50の通信部55は、表示画面情報を受信する。情報処理部53は、受信された表示画面情報に基づいて、第三アプリに対応する案件一覧画面を表示部52に表示する(S35)。図4は、案件一覧画面の一例を示す図である。
【0054】
図4の案件一覧画面の下部においては、上述のステップS17、及び、ステップS24において記憶部43に記憶された、複数の工事案件情報が一覧表示(リスト表示)されている。1つの工事案件情報に対応する1つの行には、種別、案件名、着工日、完工日、ステータス、紐付けのステータス、及び、案件ID(上述の第三IDに相当)が表示されている。
【0055】
一覧表示されている複数の工事案件情報のうち、種別が第一アプリである工事案件情報は、第一工事案件情報を意味し、種別が第二アプリである工事案件情報は、第二工事案件情報を意味する。
【0056】
案件一覧画面の上部には、工事案件情報を絞り込んで表示するための絞り込み条件の入力欄が設けられている。なお、利用者は、比較的少数の絞り込み条件を入力することが可能な入力欄(「シンプルな絞り込み」タブに相当)と、比較的多数の絞り込み条件を入力することが可能な入力欄(「詳細な絞り込み」タブに相当)とを選択することができる。
【0057】
このような案件一覧画面が表示されているときに、利用者は、紐付け元の選択操作を行い、操作受付部51は、紐付け元の選択操作を受け付ける(S36)。紐付け元の選択操作は、紐付けアイコン52aを選択する操作であり、紐付けアイコン52aは、工事案件情報の紐付けのステータス欄に設けられている。なお、既に紐付けが行われている工事案件情報の紐付けのステータス欄には、チェックマークとアプリ名とが表示されており、選択操作の対象から除外されている。
【0058】
情報処理部53は、受け付けられた紐付け元の選択操作に応じて、紐付け候補の一覧画面を表示部52に表示する(S37)。図5は、紐付け候補の一覧画面の一例を示す図である。
【0059】
図5に示されるように、紐付け候補の一覧画面の上部には、ステップS36において選択された紐付け元の工事案件情報が表示され、紐付け候補の一覧画面の下部には、複数の工事案件情報が紐づけ候補として一覧表示(リスト表示)されている。なお、図5は、紐付け元の工事案件情報が第一工事案件情報である場合を示しており、この場合、紐付け候補として、第二工事案件情報が一覧表示される。図示されないが、紐付け元の工事案件情報が第二工事案件情報である場合、紐付け候補として、第一工事案件情報が一覧表示される。
【0060】
紐付け候補の一覧画面においても、紐付け候補の工事案件情報を絞り込んで表示するための絞り込み条件の入力欄が設けられている。なお、利用者は、比較的少数の絞り込み条件を入力することが可能な入力欄(「シンプルな絞り込み」タブに相当)と、比較的多数の絞り込み条件を入力することが可能な入力欄(「詳細な絞り込み」タブに相当)とを選択することができる。
【0061】
このような紐付け候補の一覧画面が表示されているときに、利用者は、1つの工事案件情報を選択する選択操作、及び、紐付け指示操作を行い、操作受付部51は、これらの操作を受け付ける(S38)。選択操作は、選択欄(左端)に位置するラジオボタン52bをオンする操作であり、紐付け指示操作は、紐付け指示アイコン52cを選択する操作である。
【0062】
情報処理部53は、紐付け指示操作が受け付けられると、紐付け要求を第三サーバシステム40へ送信する(S39)。紐付け要求は、ステップS36において選択された工事案件情報と、ステップS38において選択された工事案件情報とを紐付けるための情報である。紐付け要求は、より具体的には、通信部55によって第三サーバシステム40へ送信される。
【0063】
第三サーバシステム40の通信部41は、紐付け要求を受信する。情報処理部42は、受信された紐付け要求に基づいて、紐付け処理を行う(S40)。情報処理部42は、受信された紐付け要求から紐付けが指示された2つの工事案件情報に対応する2つの第三IDを特定することができる。そこで、ステップS40において、情報処理部42は、特定した2つの第三IDを関連づけた紐付け情報(テーブル情報など)を生成し、生成した紐付け情報を記憶部43に記憶する。
【0064】
以上説明したように、第三サーバシステム40は、利用者の操作に基づいて、複数の第一工事案件情報の1つと、複数の第二工事案件情報の1つとを紐付けることができる。
【0065】
[案件管理画面の表示動作]
次に、案件管理画面の表示動作について説明する。図6は、案件管理画面の表示動作のシーケンス図である。図7は、案件管理画面の一例を示す図である。
【0066】
電気工事会社に属する利用者は、情報端末50に対して第三アプリの実行を指示する指示操作を行い、操作受付部51は、指示操作を受け付ける(S41)。情報処理部53は、受け付けられた指示操作に応じて第三アプリを実行し、第三アプリの各画面を表示する際に必要な情報(表示画面情報)の要求を第三サーバシステム40へ送信する(S42)。情報要求は、図4の案件一覧画面、及び、図7の案件管理画面を表示するために必要な表示画面情報の提供を第三サーバシステム40へ要求するための情報であり、第三アプリを実行する情報端末50又はその利用者の識別情報が含まれる。情報要求は、より具体的には、通信部55によって第三サーバシステム40へ送信される。
【0067】
第三サーバシステム40の通信部41は、情報要求を受信する。情報処理部42は、受信された情報要求に含まれる識別情報に対応する表示画面情報を読み出す(S43)。また、情報処理部42は、読み出した表示画面情報を情報端末50へ送信する(S44)。表示画面情報には、工事案件情報の第三IDや、互いに紐付けられている第三IDのペアに関する情報が含まれる。表示画面情報は、より具体的には、通信部41によって情報端末50へ送信される。
【0068】
情報端末50の通信部55は、表示画面情報を受信する。情報処理部53は、受信された表示画面情報に基づいて、第三アプリに対応する案件一覧画面(図4)を表示部52に表示する(S45)。
【0069】
図4の案件一覧画面が表示されているときに、利用者は、1つの工事案件情報を選択する選択操作を行い、操作受付部51は、選択操作を受け付ける(S46)。選択操作は、例えば、案件一覧画面の案件名を選択する操作である。情報処理部53は、ステップS46の選択操作に応じて、選択された工事案件情報の第三IDと、特定した第三IDと互いに紐付けられている第三IDのペアを特定する。また、情報処理部53は、複数の第一工事案件情報及び複数の第二工事案件情報のうち、特定した第三IDのペアに対応する、第一工事案件情報及び第二工事案件情報のペアを特定する。そして、情報処理部53は、特定した第一工事案件情報及び第二工事案件情報に基づいて、表示部52に案件管理画面(図7)を表示する(S47)。
【0070】
図7に示されるように、案件管理画面においては、ステップS46において選択された工事案件情報(第一工事案件情報及び第二工事案件情報の一方)と、当該工事案件情報に紐付けられた工事案件情報(第一工事案件情報及び第二工事案件情報の他方)とが表示される。図7の例では、第一工事案件情報が左側、第二工事案件情報が右側に表示されている。
【0071】
第一工事案件情報の表示領域の下部には、第一オブジェクト52dが設けられている。利用者は、第一オブジェクト52dを選択する選択操作を行い、操作受付部51は、選択操作を受け付ける(S48)。
【0072】
ここで、ステップS48において選択される第一オブジェクト52dには第一アプリを実行するためのリンクが埋め込まれている。情報処理部53は、ステップS48で受け付けられた選択操作に基づいて、第一アプリを実行し、第一アプリに対応する第一表示画面(業務管理画面)を表示する(S49)。
【0073】
このように、第一オブジェクト52dは、情報端末50に第一アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトであり、情報処理部53は、第一オブジェクト52dを選択する操作に応じて、第一アプリを実行し、第一工事案件情報の個別画面(第一アプリに対応する第一表示画面)を表示部52に表示することができる。
【0074】
また、図7の案件管理画面の第二工事案件情報の表示領域の下部には、第二オブジェクト52eが設けられている。図示されないが、第二オブジェクト52eを選択する選択操作が行われると、ステップS48~ステップS49と同様の処理が行われ、第二アプリに対応する第二表示画面(写真の管理画面)のうち、第二IDが示す第二工事案件情報の個別画面が表示部52に表示される。つまり、第二オブジェクト52eは、情報端末50に第二アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトであり、情報処理部53は、第二オブジェクト52eを選択する操作に応じて、第二工事案件情報の個別画面(第二アプリに対応する第二表示画面)を表示部52に表示することができる。
【0075】
以上説明したように、ステップS40において実体が同一の工事案件情報同士(案件名が同一の工事案件情報同士)が紐付けられていれば、利用者は、図7の案件管理画面から、第一アプリ上の当該工事案件情報の個別画面、及び、第二アプリ上の当該工事案件情報の個別画面に簡単にアクセスすることができる。利用者は、例えば、第一オブジェクト52dまたは第二オブジェクト52eへのワンタッチ操作で第一アプリ上の当該工事案件情報の個別画面、及び、第二アプリ上の当該工事案件情報の個別画面にアクセスすることができる。
【0076】
案件管理画面を使用しない場合には、利用者は、第一アプリを実行したときに最初に表示されるトップ画面(メニュー画面)などから、何度か操作を繰り返して所望の第一工事案件情報に対応する第一表示画面を表示する必要がある。同様に、利用者は、第二アプリを実行したときに最初に表示されるトップ画面(メニュー画面)などから、何度か操作を繰り返して所望の第二工事案件情報に対応する第二表示画面を表示する必要がある。このような場合、所望の工事案件情報へのアクセスに時間を要することが課題となる。
【0077】
これに対し、案件管理画面によれば、利用者は、互いに関連する第一工事案件情報及び第二工事案件情報へ素早くアクセスすることができる。つまり、第三サーバシステム40(第三事業者)は、互いに関連する第一工事案件情報及び第二工事案件情報へ素早くアクセス可能な第三サービスを提供することができる。また、案件管理画面によれば、目的の表示画面が表示されるまでに必要な情報処理量(通信量)を削減することができる。
【0078】
なお、図7の案件管理画面には、紐付け解除アイコン52fが設けられている。紐付け解除アイコン52fが選択されると、紐付けが解除される。つまり、記憶部43に記憶された紐付け情報が変更(編集)される。
【0079】
また、案件管理画面において紐付けが解除された場合、及び、ステップS46において選択された工事案件情報が他の工事案件情報と紐付けされていない場合には、図8のような案件管理画面が表示される。図8は、案件管理画面の別の一例を示す図である。
【0080】
図8の案件管理画面には、紐付け一覧画面へ遷移するための遷移アイコン52gが設けられている。遷移アイコン52gが選択されると、図5のような紐付け候補の一覧画面が表示される。これにより、利用者は、工事案件情報の紐付け(ステップS38の~ステップS40の処理)を行うことができる。
【0081】
[工事案件情報の紐付け動作の例2]
工事案件情報の紐付け動作の例1では、あらかじめ第三サーバシステム40に登録された第一工事案件情報及び第二工事案件情報が利用者の操作により紐付けられた。しかしながら、新たに第一工事案件を第一サーバシステム20及び第三サーバシステム40に登録したタイミングで、当該第一工事案件情報が、既に登録されている第二工事案件情報と紐付けられてもよい。以下、このような工事案件情報の紐付け動作の例2について説明する。図9は、工事案件情報の紐付け動作の例2のシーケンス図である。
【0082】
電気工事会社に属する利用者は、第一工事案件情報を第一サーバシステム20及び第三サーバシステム40に新たに登録する(S61)。このときに行われる処理は、図2のステップS11~ステップS17と同様であるため詳細な説明が省略される。登録が完了すると、第一アプリを実行中の情報端末50の表示部52には、登録完了画面が表示される。図10は、登録完了画面の一例を示す図である。登録完了画面には、紐付け一覧画面へ遷移するための遷移アイコン52hが設けられている。
【0083】
図10の登録完了画面が表示されているときに、利用者は、遷移アイコン52hを選択する選択操作を行い、操作受付部51は、選択操作を受け付ける(S62)。
【0084】
ここで、ステップS62において選択される遷移アイコン52hには第三アプリを実行するためのリンクが埋め込まれている。情報処理部53は、ステップS62で受け付けられた選択操作に基づいて第三アプリの各画面を表示する際に必要な情報(表示画面情報)の要求を第三サーバシステム40へ送信する(S63)。情報要求は、表示画面情報の提供を第三サーバシステム40へ要求するための情報である。情報要求には、第三アプリを実行する情報端末50又はその利用者の識別情報、並びに新たに第一工事案件情報に付与された第一IDが含まれる。情報要求は、より具体的には、通信部55によって第三サーバシステム40へ送信される。
【0085】
第三サーバシステム40の通信部41は、情報要求を受信する。情報処理部42は、受信された情報要求に含まれる識別情報に対応する表示画面情報を読み出す(S64)。また、情報処理部42は、読み出した表示画面情報を情報端末50へ送信する(S65)。表示画面情報は、より具体的には、通信部41によって情報端末50へ送信される。
【0086】
情報端末50の通信部55は、表示画面情報を受信する。情報処理部53は、受信された表示画面情報に基づいて、紐付け候補の一覧画面(図5)を表示部52に表示する(S66)。このとき、紐付け候補の一覧画面の上部には、ステップS61において新たに登録された第一工事案件情報が表示され、紐付け候補として、複数の第二工事案件情報が一覧表示される。このような紐づけ候補の一覧画面は、ステップS63において送信される情報要求に新たに第一工事案件情報に付与された第一IDが含まれ、このような情報要求に応じて表示画面情報が提供されることで実現可能である。言い換えれば、第三サーバシステム40の情報処理部42は、上記表示画面情報を第三サーバシステム40へ送信することにより、紐付け候補の一覧画面を表示部52に表示する。
【0087】
このような紐付け候補の一覧画面が表示されているときに、利用者は、1つの第二工事案件情報を選択する選択操作、及び、紐付け指示操作を行い、操作受付部51は、これらの操作を受け付ける(S67)。選択操作は、選択欄(左端)に位置するラジオボタン52bをオンする操作であり、紐付け指示操作は、紐付け指示アイコン52cを選択する操作である。
【0088】
情報処理部53は、紐付け指示操作が受け付けられると、紐付け要求を第三サーバシステム40へ送信する(S68)。紐付け要求は、ステップS61において新たに登録された第一工事案件情報と、ステップS67において選択された第二工事案件情報とを紐付けるための情報である。紐付け要求は、より具体的には、通信部55によって第三サーバシステム40へ送信される。
【0089】
第三サーバシステム40の通信部41は、紐付け要求を受信する。情報処理部42は、受信された紐付け要求に基づいて、紐付け処理を行う(S69)。情報処理部42は、受信された紐付け要求から、紐付けが指示された第一工事案件情報及び第二工事案件情報に対応する2つの第三IDを特定することができる。そこで、ステップS69において、情報処理部42は、特定した2つの第三IDを関連づけた紐付け情報(テーブル情報など)を生成し、生成した紐付け情報を記憶部43に記憶する。
【0090】
以上説明したように、第三サーバシステム40は、新たに第一工事案件情報が第一サーバシステム20及び第三サーバシステム40に登録されたタイミングで、当該第一工事案件情報を、既に登録されている第二工事案件情報と紐付けることができる。図示されないが、第三サーバシステム40は、新たに第二工事案件情報が第二サーバシステム30及び第三サーバシステム40に登録されたタイミングで、当該第二工事案件情報を、既に登録されている第一工事案件情報と紐付けることもできる。
【0091】
なお、第三サーバシステム40は、工事案件情報の紐付け動作の例1及び例2の両方を実行することができるシステムとして実現されてもよいし、工事案件情報の紐付け動作の例1及び例2の一方のみを実行することができるシステムとして実現されてもよい。
【0092】
[アカウント情報]
上記実施の形態では説明が省略されているが、電気工事会社に属する利用者は、第一アプリ(第一サービス)、第二アプリ(第二サービス)、及び、第三アプリ(第三サービス)を使用する際に、アカウント情報(ログインID及びパスワードなど)を入力する必要がある。
【0093】
一般的には、電気工事会社は、第一アプリのライセンス契約を第一事業者と締結し、第二アプリのライセンス契約を第二事業者と締結し、第三アプリのライセンス契約を第三事業者と締結する。これにより、電気工事会社は、第一アプリの第一アカウント情報、第二アプリの第二アカウント情報、及び、第三アプリの第三アカウント情報のそれぞれを必要な人数分取得することができる。
【0094】
ここで、第三事業者は、第一事業者及び第二事業者のそれぞれとライセンス契約をあらかじめ締結しておくことで、電気工事会社と、第一アプリ、第二アプリ、及び、第三アプリの包括ライセンス契約を締結することもできる。この場合、第一アプリ、第二アプリ、及び、第三アプリで共通して使用可能なアカウント情報が電気工事会社へ必要な人数分提供されれば、利用者は、同一のアカウント情報を用いて、第一アプリ(第一サービス)、第二アプリ(第二サービス)、及び、第三アプリ(第三サービス)を使用することができる。また、第三サーバシステム40が、同一の利用者を特定しやすい(同一の利用者の、第一アカウント情報、第二アカウント情報、及び、第三アカウント情報の紐付けなどが不要となる)効果が得られる。
【0095】
[変形例]
上記実施の形態において、第一工事案件情報の登録を行う利用者と、第二工事案件情報の登録を行う利用者と、案件管理画面を表示する利用者とは、同一の利用者であってもよいし、互いに異なる利用者であってもよい。また、第一工事案件情報の登録に用いられる情報端末50と、第二工事案件情報の登録に用いられる情報端末50と、案件管理画面の表示に用いられる情報端末50とは、同一の情報端末50であってもよいし、互いに異なる情報端末50であってもよい。
【0096】
上記実施の形態においては、第一工事案件情報と第二工事案件情報との紐付けは、利用者の操作に基づいて行われたが、第三サーバシステム40によって自動的に行われてもよい。例えば、第三サーバシステム40の情報処理部42は、記憶部43を参照することにより、案件名が同一か、または、案件名が類似する、第一工事案件情報及び第二工事案件情報を自動的に紐付けてもよい。これにより、第三サーバシステム40は、利用者の紐付けのための操作を省略して、案件管理画面を表示することができる。
【0097】
上記実施の形態においては、2つのアプリに対応する2つの工事案件情報が紐付けられたが、3つ以上のアプリに対応する3つ以上の工事案件情報が紐付けられてもよい。
【0098】
上記実施の形態では、第一アプリによって実現される第一サービスは、業務管理サービス(顧客管理サービス)であり、第二アプリによって実現される第二サービスは、写真管理サービスであると説明された。しかしながら、第一アプリによって実現される第一サービス、及び、第二アプリによって実現される第二サービスは、特に限定されない。第一サービス及び第二サービスの他の例としては、電気工事会社が販売代理店と見積または発注のコミュニケーションを行うためのサービス(ツール)、協力会社のマッチングサービス、及び、社員教育サービスなどが挙げられる。
【0099】
また、上記実施の形態では、第一アプリ、第二アプリ、及び、第三アプリのそれぞれは、対応するサーバシステムにアクセスするための専用のアプリケーションプログラムであったが、ブラウザであってもよい。この場合、第一アプリ、第二アプリ、及び、第三アプリは、同一のブラウザであってもよいし、互いに異なるブラウザであってもよい。
【0100】
また、上記実施の形態では、業務支援システム10は、主として電気工事会社向けのシステムとして説明されたが、電気工事会社以外の他の工事会社向けのシステムとして実現されてもよい。他の工事会社としては、住宅工事(新築・リフォーム)、管工事、空調工事、ガス工事、修繕工事、または、太陽光発電システムの設置工事などを行う工事会社が例示される。
【0101】
また、上記実施の形態において、第三サーバシステム40は、第一事業者及び第二事業者のいずれか一方が使用または運用するシステムであってもよい。
【0102】
また、上記実施の形態において、第一事業者、第二事業者、及び、第三事業者はいずれも同じ事業者であってもよい。
【0103】
また、上記実施の形態において、第三アプリを実行中の情報端末50は、表示画面情報を受信した後には、第三サーバシステム40へ情報要求を送信せずに表示画面を表示(更新)した。しかしながら、情報端末50は、最初に表示画面情報を受信した後も、必要に応じて第三サーバシステム40へ情報要求を送信することで追加の表示画面情報を受信し、追加の表示画面情報に基づいて表示画面を表示してもよい。言い換えれば、第三サーバシステム40の情報処理部42は、表示画面情報を、その都度、第三サーバシステム40へ送信してもよい。
【0104】
[効果等]
以下、本明細書の開示内容から得られる発明を例示し、例示される発明から得られる効果等について説明する。
【0105】
発明1は、コンピュータシステムによって実行される表示制御方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステム20に登録した第一工事案件情報と、上記利用者または工事会社に属する他の利用者が、第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステム30に登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップ(S40またはS69)と、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面(図7)を、第一情報端末及び第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に表示する表示ステップ(S47)とを含む、表示制御方法である。コンピュータシステムは、上記実施の形態の第三サーバシステム40と第三情報端末とを含むシステムに相当し、第一情報端末、第二情報端末、及び、第三情報端末は、上記実施の形態の1つまたは複数の情報端末50に相当する。
【0106】
このような表示制御方法は、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示することができる。
【0107】
発明2は、案件管理画面には、第一オブジェクト52d、及び、第二オブジェクト52eが含まれ、第一オブジェクト52dは、第三情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトであり、第二オブジェクト52eは、第三情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させるためのオブジェクトである、発明1の表示制御方法である。
【0108】
このような表示制御方法は、案件管理画面を表示している第三情報端末に、第一アプリケーションプログラムまたは第二アプリケーションプログラムを実行させることができる。
【0109】
発明3は、表示制御方法は、さらに、第一オブジェクト52dを選択する操作に応じて、第一アプリケーションプログラムに対応する第一表示画面であって第一工事案件情報の少なくとも一部を可視化した第一表示画面を第三情報端末に表示するステップ(S49)を含む、発明2の表示制御方法である。
【0110】
このような表示制御方法は、第三情報端末に表示されている表示画面を、案件管理画面から第一表示画面に遷移させることができる。
【0111】
発明4は、表示制御方法は、さらに、第二オブジェクト52eを選択する操作に応じて、第二アプリケーションプログラムに対応する第二表示画面であって第二工事案件情報の少なくとも一部を可視化した第二表示画面を第三情報端末に表示するステップを含む、発明2または3の表示制御方法である。
【0112】
このような表示制御方法は、第三情報端末に表示されている表示画面を、案件管理画面から第二表示画面に遷移させることができる。
【0113】
発明5は、表示制御方法は、さらに、工事会社が管理する複数の第一工事案件情報であって第一サーバシステム20に登録された複数の第一工事案件情報、及び、工事会社が管理する複数の第二工事案件情報であって第二サーバシステム30に登録された複数の第二工事案件情報を一覧化した案件一覧画面(図4)を第三情報端末に表示するステップ(S35)を含み、関連付けステップ(S40)は、複数の第一工事案件情報の1つを選択する操作と、複数の第二工事案件情報の1つを選択する操作とに基づいて実行される、発明1~4のいずれかの表示制御方法である。発明5は、例えば、上記実施の形態の工事案件情報の紐付け動作の例1(図3)に相当する。
【0114】
このような表示制御方法は、あらかじめ登録された第一工事案件情報及び第二工事案件情報を紐付けることができる。
【0115】
発明6は、表示制御方法は、さらに、第一工事案件情報の登録が完了したときに、工事会社が管理する複数の第二工事案件情報であって第二サーバシステム30に登録された複数の第二工事案件情報を一覧化した案件一覧画面(図5)を第三情報端末に表示するステップ(S66)を含み、関連付けステップ(S69)は、複数の第二工事案件情報の1つを選択する操作に基づいて実行される、発明1~5のいずれかの表示制御方法である。発明6は、例えば、上記実施の形態の工事案件情報の紐付け動作の例2(図9)に相当する。
【0116】
このような表示制御方法は、第一工事案件情報の登録が完了したタイミングで、当該第一工事案件情報を、既に登録されている第二工事案件情報と紐付けることができる。
【0117】
発明7は、発明1~6のいずれかの表示制御方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0118】
このようなプログラムによれば、コンピュータシステムは、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示することができる。
【0119】
発明8は、第一サーバシステム20及び第二サーバシステム30と連携するコンピュータシステムによって実行される情報処理方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステム20に登録した第一工事案件情報と、利用者または工事会社に属する他の利用者が、第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステム30に登録した第二工事案件情報とを関連付ける関連付けステップ(S40またはS69)と、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを、第一情報端末及び第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する出力ステップ(S44)とを含む、情報処理方法である。コンピュータシステムは、上記実施の形態の第三サーバシステム40に相当し、第一情報端末、第二情報端末、及び、第三情報端末は、上記実施の形態の、1つまたは複数の情報端末50に相当する。
【0120】
このような情報処理方法は、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを第三情報端末へ出力することで、第三情報端末に、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示させることができる。
【0121】
発明9は、発明8の情報処理方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
【0122】
このようなプログラムによれば、コンピュータシステムは、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを第三情報端末へ出力することができる。
【0123】
発明10は、第一サーバシステム20及び第二サーバシステム30と連携するコンピュータシステムであって、情報処理部42を備え、情報処理部42は、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステム20に登録した第一工事案件情報と、利用者または工事会社に属する他の利用者が、第一情報端末と同一または異なる情報端末である第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステム30に登録した第二工事案件情報とを関連付け、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを、第一情報端末及び第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末である第三情報端末に出力する、コンピュータシステムである。コンピュータシステムは、上記実施の形態の第三サーバシステム40に相当し、第一情報端末、第二情報端末、及び、第三情報端末は、上記実施の形態の、1つまたは複数の情報端末50に相当する。
【0124】
このようなコンピュータシステムは、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを第三情報端末へ出力することで、第三情報端末に、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示させることができる。
【0125】
発明11は、情報端末によって実行される表示制御方法であって、工事会社に属する利用者が第一情報端末に第一アプリケーションプログラムを実行させることにより第一サーバシステム20に登録した第一工事案件情報と、利用者または工事会社に属する他の利用者が、第一情報端末と同一または異なる第二情報端末に第二アプリケーションプログラムを実行させることにより第二サーバシステム30に登録した第二工事案件情報とを関連付けるための操作を受け付ける受付ステップ(S38またはS67)と、第一工事案件情報の少なくとも一部と、第一工事案件情報に関連付けられた第二工事案件情報の少なくとも一部とを可視化した案件管理画面を、第一情報端末及び第二情報端末のいずれかと同一またはいずれとも異なる情報端末に表示する表示ステップ(S47)とを含む、表示制御方法である。情報端末、第一情報端末、及び、第二情報端末は、上記実施の形態の、1つまたは複数の情報端末50に相当する。
【0126】
このような表示制御方法は、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示することができる。
【0127】
発明12は、発明11の表示制御方法を情報端末に実行させるためのプログラムである。
【0128】
このようなプログラムによれば、情報端末は、互いに異なるサーバシステムに登録されている複数の工事案件情報を1つの案件管理画面に表示することができる。
【0129】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0130】
例えば、上記実施の形態において開示された表示画面、及び、表示画面への操作は一例であり、業務支援システムにおいては、同様の機能を有する他の表示画面、及び、同様の目的で行われる他の操作が採用されてもよい。例えば、上記実施の形態におけるアイコンまたはオブジェクトの選択は、クリック操作に基づいて行われてもよいし、タップ操作に基づいて行われてもよい。
【0131】
また、上記実施の形態では、業務支援システム、第一サーバシステム、第二サーバシステム、及び、第三サーバシステムなどのシステムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。システムが複数の装置によって実現される場合、システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0132】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(例えば、無線ルータなど)が介在してもよい。
【0133】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0134】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0135】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として一つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0136】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0137】
例えば、本発明は、情報端末、第一サーバシステム、第二サーバシステム、第三サーバシステム(表示制御システム)、または、業務支援システムとして実現されてもよい。本発明は、第三サーバシステムなどのコンピュータが実行する方法(表示制御方法または情報処理方法)として実現されてもよい。本発明は、このような方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、情報端末にインストールされる専用のアプリケーションプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0138】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0139】
10 業務支援システム
20 第一サーバシステム
30 第二サーバシステム
40 第三サーバシステム(コンピュータシステム、表示制御システム)
41、55 通信部
42、53 情報処理部
43、54 記憶部
50 情報端末
51 操作受付部
52 表示部
52a 紐付けアイコン
52b ラジオボタン
52c 紐付け指示アイコン
52d 第一オブジェクト
52e 第二オブジェクト
52f 解除アイコン
52g、52h 遷移アイコン
60 広域通信ネットワーク
図1
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