(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143098
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】管理システム、管理装置、管理プログラム、端末装置、及び情報提示プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055597
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】鹿釜 稔
(72)【発明者】
【氏名】居嶋 正幸
(72)【発明者】
【氏名】森谷 真樹子
(72)【発明者】
【氏名】金児 寛子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 雄貴
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】物品の使用を適切に管理する技術を提供する。
【解決手段】管理装置100は、物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、カレンダーを表示させるカレンダー提示部と、物品の使用履歴をカレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を管理する管理装置と、
前記管理装置から提供される情報を提示する端末装置と、
を備え、
前記管理装置は、
物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、
カレンダーを前記端末装置に表示させるカレンダー提示部と、
前記物品の使用履歴を前記カレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、
を備え、
前記端末装置は、
前記管理装置により提示されたカレンダーを表示するカレンダー表示部と、
前記管理装置により提示された使用履歴を前記カレンダー上に表示する使用履歴表示部と、
を備える
管理システム。
【請求項2】
物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、
カレンダーを表示させるカレンダー提示部と、
前記物品の使用履歴を前記カレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、
を備える管理装置。
【請求項3】
前記使用履歴保持部は、前記物品の種類又は色を前記物品の使用日と対応付けて保持し、
前記使用履歴提示部は、前記物品の種類又は色ごとの前記物品の使用履歴を表示させる
請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記使用履歴提示部は、前記物品の種類又は色ごとの使用頻度を表示させる
請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記使用履歴保持部は、前記物品を使用した場所、又は前記物品を使用したときに会った人を、前記物品の使用日と対応付けて保持し、
前記使用履歴提示部は、前記物品を使用した場所、又は前記物品を使用したときに会った人を、前記物品の使用履歴とともに表示させる
請求項2から3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記使用履歴保持部は、前記物品を使用した場所、又は前記物品を使用したときに会った人を、前記物品の使用日と対応付けて保持し、
前記使用履歴提示部は、前記物品を使用した場所、又は前記物品を使用したときに会った人ごとの前記物品の使用履歴を表示させる
請求項2から3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記使用履歴提示部は、前記物品を使用した場所、又は前記物品を使用したときに会った人ごとに、前記物品の種類又は色ごとの使用頻度を表示させる
請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
ユーザが行く予定の場所又は会う予定の人を含む予定を保持する予定保持部を備え、
前記使用履歴提示部は、ユーザが行く予定の場所に過去に行ったときに使用した物品、又はユーザが会う予定の人と過去に会ったときに使用した物品を表示させる
請求項2から3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項9】
物品の使用履歴を取得する使用履歴取得部を備える
請求項2から3のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項10】
前記使用履歴取得部は、前記物品に添付された前記物品の識別情報を取得することにより、前記物品の使用履歴を取得する
請求項9に記載の管理装置。
【請求項11】
前記使用履歴取得部は、撮像装置により撮像された前記物品の撮像画像を取得することにより、前記物品の使用履歴を取得する
請求項9に記載の管理装置。
【請求項12】
コンピュータを、
物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、
カレンダーを表示させるカレンダー提示部と、
前記物品の使用履歴を前記カレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、
として機能させるための管理プログラム。
【請求項13】
物品の使用日を含む使用履歴を取得する使用履歴取得部と、
カレンダーを表示するカレンダー表示部と、
前記物品の使用履歴を前記カレンダー上に表示する使用履歴表示部と、
を備える端末装置。
【請求項14】
コンピュータを、
物品の使用日を含む使用履歴を取得する使用履歴取得部と、
カレンダーを表示するカレンダー表示部と、
前記物品の使用履歴を前記カレンダー上に表示する使用履歴表示部と、
として機能させるための情報提示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物品の使用を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
外出する際に着用する衣服、靴、帽子などは、例えば、その日の気分、外出の目的、行く予定の場所、会う予定の人などに応じて、限られた数の所有物の中から選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外出のたびに衣服などを変えているつもりであっても、着用する衣服の傾向が偏ってしまったり、特定の人に会うときに毎回同じような物を着用してしまったりしがちである。相手からは毎回同じような格好をしていると思われていても、自分ではそのことに気づきにくい。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、物品の使用を適切に管理する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の管理システムは、物品を管理する管理装置と、管理装置から提供される情報を提示する端末装置と、を備える。管理装置は、物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、カレンダーを端末装置に表示させるカレンダー提示部と、物品の使用履歴をカレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、を備える。端末装置は、管理装置により提示されたカレンダーを表示するカレンダー表示部と、管理装置により提示された使用履歴をカレンダー上に表示する使用履歴表示部と、を備える。
【0007】
本開示の別の態様は、管理装置である。この管理装置は、物品の使用日を含む使用履歴を保持する使用履歴保持部と、カレンダーを表示させるカレンダー提示部と、物品の使用履歴をカレンダー上に表示させる使用履歴提示部と、を備える。
【0008】
本開示のさらに別の態様は、端末装置である。この端末装置は、物品の使用日を含む使用履歴を取得する使用履歴取得部と、カレンダーを表示するカレンダー表示部と、物品の使用履歴をカレンダー上に表示する使用履歴表示部と、を備える。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態に係る管理システムの構成を示す図である。
【
図2】実施の形態に係る管理装置の構成を示す図である。
【
図3】実施の形態に係る端末装置の構成を示す図である。
【
図4】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図5】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図6】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図7】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図8】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図9】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図10】管理装置により提示された画面の例を示す図である。
【
図11】実施の形態に係る管理方法の手順を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施の形態に係る管理装置は、衣服などの物品の使用履歴を保持し、物品の使用履歴をカレンダー上に表示させる。これにより、過去に自分が使用した物品の履歴を視覚的に分かりやすい態様で確認することができるので、使用する物品を過去の使用履歴に応じて適切に選択することができる。
【0012】
図1は、実施の形態に係る管理システム1の構成を示す。管理システム1は、衣服などの物品4の使用を管理する管理装置100と、管理装置100から提供される情報を提示する端末装置200と、物品4の使用履歴を自動的に取得するために物品4の収納場所3に設けられた撮像装置6及びタグリーダー7と、それらを通信可能に接続する通信網2を備える。
【0013】
複数の収納場所3のそれぞれに、複数の物品4が収納される。物品4には、物品4の識別情報を格納するタグ5が添付される。タグ5は、バーコードなどの二次元コードであってもよいし、RFタグなどの通信可能なタグであってもよい。タグ5は、物品4を一意に識別可能な識別情報を格納する。タグ5は、物品4の種類、サイズ、色、価格、収納方法などを更に格納してもよい。
【0014】
タグリーダー7は、タグ5に格納された物品4の識別情報を読み取る。タグリーダー7は、二次元コードを読み取るため装置であってもよいし、RFタグと通信してRFタグに格納された情報を読み取る通信装置であってもよい。タグリーダー7は、収納場所3の内部に設けられ、収納場所3に収納された物品4の識別情報を読み取ってもよい。タグリーダー7は、収納場所3の扉や開口部などに設けられ、収納場所3に出し入れされる物品4の識別情報を読み取ってもよい。タグリーダー7は、読み取った情報を無線LANなどの通信方式により管理装置100に送信する。
【0015】
撮像装置6は、収納場所3の内部を撮像する。撮像装置6は、収納場所3の内部の頂面、側面、底面などに設けられてもよいし、収納場所3の扉の内側に設けられてもよいし、収納場所3の外部に設けられてもよい。撮像装置6は、複数設けられてもよい。例えば、撮像装置6は、収納場所3の内部の頂面、側面、及び底面の少なくとも2箇所に設けられてもよい。撮像装置6は、撮像した撮像画像を無線LANなどの通信方式により管理装置100に送信する。
【0016】
管理装置100は、タグリーダー7により読み取られた物品4の識別情報をタグリーダー7から取得する。管理装置100は、撮像装置6により撮像された収納場所3の内部の撮像画像を撮像装置6から取得する。管理装置100は、取得された情報に基づいて、物品4が使用のために収納場所3から持ち出された日時や、使用された物品4が収納場所3に戻された日時や、使用前後の物品4の状態などを取得し、使用履歴として保持する。管理装置100は、カレンダーを端末装置200に表示させるとともに、物品4の使用履歴をカレンダー上に表示させる。端末装置200は、管理装置100から提示されたカレンダーを表示装置に表示するとともに、管理装置100から取得された物品4の使用履歴をカレンダー上に表示する。
【0017】
図2は、実施の形態に係る管理装置100の構成を示す。管理装置100は、通信装置101、処理装置160、及び記憶装置170を備える。管理装置100は、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよいし、サーバ装置であってもよいし、パーソナルコンピュータなどの装置であってもよい。
【0018】
通信装置101は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置101は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。
【0019】
記憶装置170は、処理装置160により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置170は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置170は、物品情報保持部171、使用履歴保持部172、及び予定保持部173を備える。
【0020】
物品情報保持部171は、ユーザが所有する物品4に関する情報をユーザごとに保持する。物品情報保持部171は、ユーザが所有する物品4の種類、数、識別情報、サイズ、形状、色、入手日、入手価格、物品4に添付されたタグ5の種類、添付位置などの情報を保持する。
【0021】
使用履歴保持部172は、ユーザが所有する物品4の使用履歴をユーザごとに保持する。使用履歴保持部172は、ユーザが所有する物品4が使用された日時、使用時間、使用中に行った場所、使用中に会った人などの情報を対応付けて保持する。
【0022】
予定保持部173は、ユーザの予定をユーザごとに保持する。予定保持部173は、ユーザが外出する日時、外出時間、外出の目的、外出中に行く予定の場所、外出中に会う予定の人、移動手段などの情報を保持する。予定保持部173は、日付、曜日、休日などのカレンダー情報を保持する。
【0023】
処理装置160は、物品情報取得部161、使用情報取得部162、予定取得部163、カレンダー提示部164、及び使用履歴提示部165を備える。これらの構成は、ハードウエアとしては、任意の回路、コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現される。これらの構成は、ソフトウエアとしては、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0024】
物品情報取得部161は、ユーザが所有する物品4に関する情報を取得して、物品情報保持部171に格納する。物品情報取得部161は、ユーザの端末装置200やタグリーダー7から物品4に関する情報を取得してもよい。物品情報取得部161は、物品4に関する情報を提供する情報提供サーバなどから物品4に関する情報を取得してもよい。物品情報取得部161は、撮像装置6により撮像された撮像画像を解析することにより、物品4の種類、識別情報、サイズ、形状、色、物品4に添付されたタグ5の種類、添付位置などの情報を取得してもよい。
【0025】
使用情報取得部162は、物品4の使用に関する情報を取得し、使用履歴保持部172に格納する。使用情報取得部162は、入力装置103から物品4が使用された日時、使用時間、使用中に行った場所、使用中に会った人などの使用情報の入力を受け付けてもよい。使用情報取得部162は、ユーザが使用する端末装置200などから使用情報を取得してもよい。使用情報取得部162は、撮像装置6により撮像された撮像画像を撮像装置6から取得し、撮像画像から物品4の使用情報を取得してもよい。例えば、収納場所3の撮像画像に物品4が写らなくなった時点を使用開始時刻とし、収納場所3の撮像画像に物品4が再び写るようになった時点を使用終了時刻としてもよい。使用情報取得部162は、タグリーダー7により取得された物品4の識別情報をタグリーダー7から取得し、タグリーダー7により物品4の識別情報が取得されなくなった時点を使用開始時刻とし、タグリーダー7により物品4の識別情報が再び取得されるようになった時点を使用終了時刻としてもよい。使用情報取得部162は、所定のタイミングで使用情報を取得してもよい。例えば、毎日決まった時刻に使用情報を取得してもよいし、所定の時間間隔で定期的に使用情報を取得してもよい。
【0026】
予定取得部163は、ユーザの予定を取得し、予定保持部173に格納する。予定取得部163は、ユーザが使用する端末装置200などからユーザが外出する日時、外出時間、外出の目的、外出中に行く予定の場所、外出中に会う予定の人、移動手段などの予定情報の入力を受け付けてもよい。予定取得部163は、管理装置100やユーザが使用する端末装置200などにおいて実行されるスケジューラなどのアプリケーションから予定情報を取得してもよい。
【0027】
カレンダー提示部164は、カレンダーをユーザの端末装置200に提示する。カレンダー提示部164は、予定保持部173に保持されたユーザの予定をカレンダー上に表示させる。
【0028】
使用履歴提示部165は、使用履歴保持部172から物品4の使用履歴を読み出し、カレンダー提示部164により提示されたカレンダー上に使用履歴を表示させる。
【0029】
図3は、実施の形態に係る端末装置200の構成を示す。端末装置200は、通信装置201、表示装置202、入力装置203、処理装置260、及び記憶装置270を備える。端末装置200は、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末であってもよいし、パーソナルコンピュータなどの装置であってもよい。
【0030】
通信装置201は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置201は、有線又は無線の任意の通信方式により通信を行ってもよい。表示装置202は、処理装置260により生成される画面を表示する。表示装置202は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置203は、端末装置200の使用者による指示入力を処理装置260に伝達する。入力装置203は、マウス、キーボード、タッチパッドなどであってもよい。表示装置202及び入力装置203は、タッチパネルとして実装されてもよい。
【0031】
記憶装置270は、処理装置260により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置270は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置270は、予定保持部271を備える。
【0032】
予定保持部271は、ユーザの予定を保持する。予定保持部271は、ユーザが外出する日時、外出時間、外出の目的、外出中に行く予定の場所、外出中に会う予定の人、移動手段などの情報を保持する。予定保持部271は、日付、曜日、休日などのカレンダー情報を保持する。
【0033】
処理装置260は、予定管理部261、カレンダー表示部262、使用履歴取得部263、及び使用履歴表示部264を備える。これらの構成は、ハードウエアとしては、任意の回路、コンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現される。これらの構成は、ソフトウエアとしては、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0034】
予定管理部261は、ユーザの予定を入力装置203などから受け付け、予定保持部173に格納する。予定管理部261は、ユーザが外出する日時、外出時間、外出の目的、外出中に行く予定の場所、外出中に会う予定の人、移動手段などの予定情報の入力を受け付けてもよい。予定管理部261は、所定のタイミングで、予定保持部271に格納された予定情報を管理装置100に送信する。
【0035】
カレンダー表示部262は、管理装置100により提示されたカレンダーを表示装置202に表示する。
【0036】
使用履歴取得部263は、物品4の使用履歴を管理装置100から取得する。
【0037】
使用履歴表示部264は、管理装置100から取得された物品4の使用履歴を表示装置202に表示されたカレンダー上に表示する。
【0038】
カレンダー表示部262及び使用履歴表示部264は、管理装置100により提供されるサービスを利用するための専用のアプリケーションとして実装されてもよい。カレンダー表示部262及び使用履歴表示部264は、ウェブページなどを閲覧するためのブラウザであってもよい。この場合、管理装置100は、ウェブページを提供するウェブサーバとして実装されてもよい。
【0039】
図4は、管理装置100により提示された画面の例を示す。カレンダー表示部262は、カレンダーを表示装置202に表示する。使用履歴表示部264は、使用履歴取得部263により取得された物品4の使用履歴をカレンダー上に表示する。使用履歴表示部264は、使用した衣服の種類及び色を使用履歴としてカレンダー上に表示する。使用履歴表示部264は、衣服を使用した日時、行った場所、会った人、外出目的を、使用履歴とともにカレンダー上に表示する。カレンダー表示部262は、ユーザの予定をカレンダー上に表示する。これにより、自身が着用した衣服などの履歴を確認することができるので、外出時に着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0040】
カレンダー上に表示された会う予定の人や行く予定の場所にはリンクが設定されており、リンクが入力されると、
図5や
図6に示すように、会う予定の人や行く予定の場所ごとの使用履歴が表示される。
【0041】
図5は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、会った人ごとの衣服などの着用履歴を表示する。本図の例では、Cさんと会ったときに着用していた衣服、帽子、靴などの種類、色と、会った日時、目的、場所を表示する。これにより、特定の人と会ったときに着用していた衣服などの履歴を確認することができるので、次回以降にその人と会うときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0042】
図6は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、行った場所ごとの衣服などの着用履歴を表示する。本図の例では、商業施設に行ったときに着用していた衣服、帽子、靴などの種類、色と、行った日時、目的、会った人を表示する。これにより、特定の場所に行ったときに着用していた衣服などの履歴を確認することができるので、次回以降にその場所に行くときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0043】
図7は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、衣服などの種類ごとの着用頻度をグラフ化して表示する。これにより、衣服などの種類ごとの着用傾向を確認することができるので、次回以降に外出するときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0044】
図8は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、衣服などの色ごとの着用頻度をグラフ化して表示する。これにより、衣服などの色ごとの着用傾向を確認することができるので、次回以降に外出するときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0045】
図9は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、会った人ごとに、衣服などの種類ごとの着用頻度をグラフ化して表示する。これにより、会った人ごとに、衣服などの種類ごとの着用傾向を確認することができるので、次回以降にその人と会うときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0046】
図10は、管理装置100により提示された画面の例を示す。使用履歴表示部264は、行った場所ごとに、衣服などの色ごとの着用頻度をグラフ化して表示する。これにより、行った場所ごとに、衣服などの色ごとの着用傾向を確認することができるので、次回以降にその場所に行くときに着用する衣服などを適切に選択することができる。
【0047】
図11は、実施の形態に係る管理方法の手順を示すシーケンス図である。管理装置100の物品情報取得部161は、物品4に関する情報を取得して、物品情報保持部171に格納する(S10)。使用情報取得部162は、物品4の使用に関する情報を取得し(S12)、使用履歴保持部172に記録する(S14)。端末装置200の予定管理部261は、ユーザの予定を受け付けて(S16)、ユーザの予定を管理装置100に送信する(S18)。管理装置100の予定取得部163は、ユーザの予定を取得して、予定保持部173に記録する(S20)。端末装置200の使用履歴表示部264は、物品4の使用履歴を表示するようユーザから指示されると、管理装置100に使用履歴の表示を要求する(S22)。管理装置100のカレンダー提示部164は、カレンダーを端末装置200に提示する(S24)。使用履歴提示部165は、使用履歴保持部172から物品4の使用履歴を読み出し、端末装置200に提示する(S26)。端末装置200のカレンダー表示部262は、カレンダーを表示装置202に表示する(S28)。使用履歴表示部264は、カレンダー表示部262により表示されたカレンダー上に使用履歴を表示する(S30)。
【0048】
以上、実施の形態に基づき本開示を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
【0049】
実施の形態では、主に、衣服などの使用履歴を表示する場合について説明したが、本開示の技術は、ユーザによって使用可能な任意の物品の使用履歴を表示する場合にも利用可能である。
【0050】
管理装置100は、ユーザによる物品4の使用履歴に基づいて、ユーザが外出する際に使用する物品4を提案してもよい。例えば、管理装置100は、ユーザが行く予定の場所にユーザが過去に行った際に使用していた物品4の使用履歴に基づいて、ユーザが使用する物品4を提案してもよい。管理装置100は、ユーザが会う予定の人とユーザが過去に会った際に使用していた物品4の使用履歴に基づいて、ユーザが使用する物品4を提案してもよい。管理装置100は、ユーザが外出する目的に基づいて、ユーザが使用する物品4を提案してもよい。管理装置100は、物品4の種類又は色ごとの物品4の使用履歴に基づいて、ユーザが使用する物品4を提案してもよい。管理装置100は、ユーザの外出先の気象情報を他のサーバ装置などから取得し、外出先の気象情報に基づいて、ユーザが外出する際に使用する物品4を提案してもよい。管理装置100は、上記の基準に基づいて、ユーザが使用する複数の物品の組合せを提案してもよい。管理装置100は、上記の基準に基づいてユーザが使用する物品又は複数の物品の組合せを提案するために、上記の基準と使用が推奨される物品又は複数の物品の組合せとの対応関係を記憶装置170に保持してもよい。この対応関係は、ユーザによる物品の使用履歴や、他のユーザによる物品の使用履歴などに基づいて生成され、学習されてもよい。
【0051】
実施の形態では、管理装置100と端末装置200が別個の装置である場合について説明したが、別の例では、管理装置100と端末装置200は1台の装置により実現されてもよい。この場合、管理装置100と端末装置200はスマートフォンやタブレットなどの装置により実現されてもよい。
【0052】
実施の形態では、管理システム1が撮像装置6とタグリーダー7の双方を備える場合について説明したが、管理システム1は撮像装置6とタグリーダー7のうち少なくとも一方を備えていればよい。管理システム1は撮像装置6とタグリーダー7のうちいずれか一方のみを備えてもよい。
【0053】
実施の形態では、管理装置100が1台の装置により実現される場合について説明したが、別の例では、管理装置100は複数の装置により実現されてもよい。この場合、管理装置100を構成する複数の装置は、収納場所3に内蔵された装置と、収納場所3の外部に独立して設けられた装置とを含んでもよい。例えば、物品情報取得部161、使用情報取得部162などが収納場所3に内蔵された装置に設けられ、予定取得部163、カレンダー提示部164、使用履歴提示部165などが外部のサーバ装置に設けられてもよい。この場合、それぞれの装置は、通信装置101を介して必要な情報を送受信してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 管理システム、2 通信網、3 収納場所、4 物品、5 タグ、6 撮像装置、7 タグリーダー、100 管理装置、161 物品情報取得部、162 使用情報取得部、163 予定取得部、164 カレンダー提示部、165 使用履歴提示部、171 物品情報保持部、172 使用履歴保持部、173 予定保持部、200 端末装置、261 予定管理部、262 カレンダー表示部、263 使用履歴取得部、264 使用履歴表示部、271 予定保持部。