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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143124
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】タオル類貸出機
(51)【国際特許分類】
   G07F 11/58 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
G07F11/58 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055633
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】523115977
【氏名又は名称】株式会社ジェイエス
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(72)【発明者】
【氏名】大山 茂
【テーマコード(参考)】
3E046
【Fターム(参考)】
3E046AA04
3E046AA06
3E046BA01
3E046BB06
3E046CA14
3E046CB01
3E046CC02
3E046CC04
3E046CC06
3E046DA01
3E046EA11
3E046EB01
3E046FA01
3E046GA02
(57)【要約】
【課題】タオル類の貸出しを自動的に行えるタオル類貸出機を提供する。また、簡単な機構で構成したタオル類貸出機を提供する。
【解決手段】開口と固定端を有し、前記開口からタオル類を収納可能な複数の収納ケースと、搬送用エンドレスチェーンが複数のスプロケットに掛け回され、前記搬送用エンドレスチェーンにおける外周側には前記収納ケースの固定端が、走行方向と略直角をなす方向に複数並んで配列され、循環走行する搬送機構と、前記掛け回したスプロケットの曲率に応じて前記収納ケースを傾けることにより、収納されたタオル類を落下させる落下機構と、前記落下機構により落下された前記タオル類を受取り、取出し可能な取出口と、を備えた。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口と固定端を有し、前記開口からタオル類を収納可能な複数の収納ケースと、
搬送用エンドレスチェーンが複数のスプロケットに掛け回され、前記搬送用エンドレスチェーンにおける外周側には前記収納ケースの固定端が、走行方向と略直角をなす方向に複数並んで配列され、循環走行する搬送機構と、
前記掛け回したスプロケットの曲率に応じて前記収納ケースを傾けることにより、収納されたタオル類を落下させる落下機構と、
前記落下機構により落下された前記タオル類を受取り、取出し可能な取出口と、
を備えた
ことを特徴とするタオル類貸出機。
【請求項2】
前記複数の収納ケースにタオル類が収納されているか否かの収納有無を検知するセンサを有することを特徴とする請求項1記載のタオル類貸出機。
【請求項3】
前記取出口とは反対側にタオル類の補充を行う補充口を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のタオル類貸出機。
【請求項4】
異常を検出したとき、前記搬送機構を停止させる安全機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のタオル類貸出機。
【請求項5】
利用者が支払いを行うための二次元コードを読取る読取部を有し、前記読取部に利用者が利用券の2次元コードを読取らせることにより、利用料の支払いを行うことを特徴とする請求項1記載のタオル類貸出機。
【請求項6】
前記複数の収納ケースは、透明アクリル部材で構成したことを特徴とする請求項1記載のタオル類貸出機。
【請求項7】
前記搬送用エンドレスチェーンは、金属製チェーンであることを特徴とする請求項1記載のタオル類貸出機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タオル類貸出機に関し、特にタオル類の貸し出しを自動的に行うのに好適なタオル類貸出機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホテルや温泉施設などでは、利用客に対して、タオルの貸出しや、バスタオルの貸出しを行っている。
【0003】
今までは、ホテルや温泉施設の従業員が利用客に対して、人手で貸し出しを行っている。
しかしながら、新型コロナ感染症の拡大により対面で行うことが敬遠される傾向にあった。
バスタオルなどを自動販売機に収納して貸出すものは、存在しなかった。
【0004】
タオル自動販売機としては、例えば特許文献1が挙げられる。上記特許文献1では、自動タオル販売機から蒸しタオル類や、温かい物が出てくるようにタイムスイッチと電動プランジャーと熱源と水道装置と、機械機構と防寒装置とを組合せた蒸タオル自動販売機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭53-150195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のタオル自動販売機では、バスタオルや服などのかさ張るものを収納することができないという課題があった。
【0007】
上記課題を解決するための、本発明の目的とするところは、タオル類の貸出しを自動的に行えるタオル類貸出機を提供することにある。
本発明の別の目的は、簡単な機構で構成したタオル類貸出機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係るタオル類貸出機は、開口と固定端を有し、前記開口からタオル類を収納可能な複数の収納ケースと、搬送用エンドレスチェーンが複数のスプロケットに掛け回され、前記搬送用エンドレスチェーンにおける外周側には前記収納ケースの固定端が、走行方向と略直角をなす方向に複数並んで配列され、循環走行する搬送機構と、前記掛け回したスプロケットの曲率に応じて前記収納ケースを傾けることにより、収納されたタオル類を落下させる落下機構と、前記落下機構により落下された前記タオル類を受取り、取出し可能な取出口と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
第2発明に係るタオル類貸出機は、第1発明において、前記複数の収納ケースにタオル類が収納されているか否かの収納有無を検知するセンサを有することを特徴とする。
【0010】
第3発明に係るタオル類貸出機は、第1発明又は第2発明において、前記取出口とは反対側にタオル類の補充を行う補充口を備えたことを特徴とする。
【0011】
第4発明に係るタオル類貸出機は、第1発明において、異常を検出したとき、前記搬送機構を停止させる安全機構を備えたことを特徴とする。
【0012】
第5発明に係るタオル類貸出機は、第1発明において、利用者が支払いを行うための二次元コードを読取る読取部を有し、前記読取部に利用者が利用券の2次元コードを読取らせることにより、利用料の支払いを行うことを特徴とする。
【0013】
第6発明に係るタオル類貸出機は、第1発明において、前記複数の収納ケースは、透明アクリル部材で構成したことを特徴とする。
【0014】
第7発明に係るタオル類貸出機は、第1発明において、前記搬送用エンドレスチェーンは、金属製チェーンであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、第1発明~第7発明によれば、タオル類の貸出しを自動的に行えるタオル類貸出機を実現することができる。更に、スタンドアロンの装置で複雑な制御システムを用いず、簡単な機構で構成したタオル類貸出機を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の正面斜視図である。
図2図2は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の背面斜視図である。
図3図3は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の正面断面図である。
図4図4は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の側面断面図である。
図5図5は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の平面図である。
図6図6は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機のA-A断面図である。
図7図7は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機のB-B断面図である。
図8図8は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の回路図である。
図9図9は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の初期準備及び空状態の補充手順を示す図である。
図10図10は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の運転営業中の途中補充手順を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の実施形態におけるタオル貸出機に異常・異音があった場合の手順を示すフローチャートである。
図12図12は、本発明の実施形態を示すタオル貸出機の背面図である。
図13図13(a)は本実施形態におけるタオル貸出機の商品収納操作の説明図である。図13(b)は本実施形態におけるタオル貸出機の商品補充部の扉を開けた状態を示す図である。図13(c)は本実施形態におけるタオル貸出機の商品補充部から商品の収納又は補充操作状態を示す図である。
図14図14は、本発明の実施形態におけるタオル貸出機の収納又は補充完了状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明を適用したタオル貸出機の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
<実施形態1>
本実施形態のタオル類貸出機は、開口と固定端を有し、前記開口からタオル類を収納可能な複数の収納ケースと、搬送用エンドレスチェーンが複数のスプロケットに掛け回され、前記搬送用エンドレスチェーンにおける外周側には前記収納ケースの固定端が、走行方向と略直角をなす方向に複数並んで配列され、循環走行する搬送機構と、前記掛け回したスプロケットの曲率に応じて前記収納ケースを傾けることにより、収納されたタオル類を落下させる落下機構と、前記落下機構により落下された前記タオル類を受取り、取出し可能な取出口と、を備えた構成とした。これにより、タオル類の貸出しを自動的に行えるタオル類貸出機を実現することができる。更に、スタンドアロンの装置で複雑な制御システムを用いず、簡単な機構で構成したタオル類貸出機を実現することができたので、メンテナンスコストを抑えることができる。以下では、自動販売(貸出)する商品は、タオル類を例に説明するが、衣服、タオル、バスローブなど利用施設に対応して各種販売可能であり、これらの商品もタオル類に含まれる。ここで、自動販売には、商品を完全に売切る販売形態や貸出し(レンタル)を行う形態も含まれる。従って、貸出しの場合は、利用者がタオル類を使用後に返却してもらう使用方法となる。収納ケースへのタオル類の収納状態は、透明のビニールの袋に梱包した状態、又は箱に入れた状態、何も入れないでそのままの状態など、タオル類の利用目的に応じて、適宜選択することができる。以下、図に基づいて詳細に説明する。
【0019】
<構成>
本実施形態のタオル類貸出機1は、図1に示すように、コンパクトな自動販売機本体で構成され、正面側には、利用受付部11と、読取部12と、商品取出口13と、を有する。また、背面側には、商品補充部14と、制御盤15と、を有する。また、図2に示すように、商品取出口13とは反対側にタオル類の補充を行う商品補充部(補充口)14を備えている。電気制御を行うための制御盤15も背面側に備えられ、営業運転中でも管理者によるメンテナンスを行える構成とした。
また、タオル類貸出機1の内部構成を図3図7に示す。図3はタオル類貸出機1の正面断面図、図4はタオル貸出機の側面断面図、図5はタオル貸出機の平面図、図6図5のタオル貸出機のA-A断面図、図7図5のタオル貸出機のB-B断面図をそれぞれ示している。
【0020】
本実施形態のタオル類貸出機1の内部構成は、図3図7図に示すように、収納ケース16と、搬送用エンドレスチェーン17と、歯車18と、駆動モータ19と、スプロケット20と、スプロケット21と、商品22と、搬送用チェーン23と、を有する。タオル貸出機1の外側は、正面側化粧パネル24と、背面側化粧パネル25とで、カバーされている。
【0021】
<構成の説明>
タオル類貸出機1は、内部には、開口と固定端を有し、前記開口からタオル類を収納可能な複数の収納ケース16と、搬送用エンドレスチェーン17が複数のスプロケット20、21に掛け回され、搬送用エンドレスチェーン17における外周側には収納ケース16の固定端が、走行方向と略直角をなす方向に複数並んで配列され、循環走行する搬送機構が備えられている。ここで、循環走行する搬送機構は、搬送用エンドレスチェーン17が複数のスプロケット20、21に掛け回され、搬送用エンドレスチェーン17に歯車18と搬送用チェーン(駆動用チェーン)23を介して駆動モータ19の駆動力を伝達することにより、循環走行を実現している。
【0022】
このようにして、搬送用エンドレスチェーン17を循環走行させて、掛け回したスプロケット20、21の曲率に応じて収納ケース16を傾けることにより、収納されたタオル類を落下させる落下機構を実現している。利用者は、この落下機構により落下された商品20としてのタオル類を受取り、取出し可能な商品取出口13と、を備えた構成した。
【0023】
利用受付部11は、例えば岩盤浴などの施設において、利用者がバスタオルなどの貸出し利用を行うための受付部である。バスタオルのサイズとしては、例えば「S」、「M」、「L」、「LL」などの選択ボタンがあり、図1の例では、サイズLLが選択された画面例を示す。
【0024】
読取部12は、利用者が支払いを行うための二次元コードなどを読取るためのものである。例えば、読取部12に利用者が利用券の2次元コードをかざして読取らせることにより、利用料の支払いを行う。読取部12は一般的な自動販売機で利用されている公知の支払機構を備えた構成としても良い。例えば、キャッシュレス決済手段などを備えた構成でも良い。公知の硬貨や紙幣などの現金支払機を利用することもできる。更に、バーコード(2次元コードを含む)をスマホ画面に表示させ、読取部12にバーコードを読み取らせて、バーコード決済を行う構成を採用しても良い。利用施設に応じた支払い手段を採用するのが好ましい。例えば、プールなどにタオル貸出機を設置した場合は、現金支払いよりもキャッシュレス決済にした方が好ましい。
【0025】
商品取出口13は、上述した落下機構により落下された商品(タオル類)20を受取り、取出すための取出し口である。通常の自動販売機の取出口と同様なものである。
【0026】
商品補充部14は、タオル貸出機の背面側に備えられており、商品(タオル類)を収納又は補充するためのものである。商品補充部14は、背面側の扉を開閉できる構造をしている。利用施設の管理者(補充者)がタオル類の補充作業を行う。
【0027】
制御盤15は、タオル貸出機の電気制御を行うためのものであり、異常が発生した場合は、制御盤のブレーカを切り、管理者による点検を行う。
【0028】
収納ケース16は、開口と固定端を有し、開口からタオル類を収納可能なケースであり、透明アクリル部材で構成されている。収納ケース16に収納する収納物のサイズに合わせて収納ケースを作製し、収納物のサイズに合わせたタオル類貸出機を実現することができる。例えば、フェースタオルなどであれば、収納ケースはそれに合わせて作製し、バスタオルを収納するタオル類貸出機より更に小型化することも可能である。
【0029】
<タオル貸出機 内部機構の説明>
以下、図3図7を用いて本発明の特徴的なタオル貸出機の内部機構について説明する。
図3に示すように、正面から見ると、タオル貸出機本体の中心付近に、搬送用エンドレスチェーン17の外周側に、収納ケース16が固定されている。固定方法としては、搬送用エンドレスチェーン17に収納ケース16を固着するか、アタッチメントを介して取り外し可能に取り付けられている。側面から見ると、スプロケット20、21に搬送用縁エンドレスチェーン17か掛け回されている様子がわかる。商品取出口13の上端付近に、複数の収納ケース16にタオル類(商品)が収納されているか否かの収納有無を検知する光電センサ(図示省略)が備えられている。各収納ケース16の固定端付近に反射板が設けられており、光電センサからの光の反射を受けて、商品有無を検知する。図5図6図7に示すように、駆動モータ19の駆動力を搬送用チェーン(駆動チェーン)23、歯車18を介して搬送用エンドレスチェーン17に伝達する。ここで、搬送用エンドレスチェーン17は、金属製チェーンであり、アルミ製やステンレス製などの材料を使用することができる。
【0030】
<電気制御 回路図>
図8は、本実施形態におけるタオル貸出機の電気制御のための回路図を示している。
タオル貸出機の回路は、図8に示すように、読取部12と、セレクタスイッチ30と、遅延タイマ31と、商品挟まれ光電センサ32と、商品挟防止リレー33と、近接センサ34と、近接センサリレー35と、商品感知光電センサ36と、商品感知リレー37と、駆動用モータ19と、を有する。各種用途の光電センサと各種リレーの組合せの構成の簡単な回路構成で装置を実現した。すなわち、マイクロコンピュータ制御やネットワーク制御などの複雑な制御システムを用いず、スタンドアロンの装置で簡単な機構で構成したタオル類貸出機を実現することができた。これにより、メンテナンス性を向上することができる。
【0031】
図8の例では、読取部12に2次元コードを読み取らせると、遅延タイマ31が動作し、所定の遅延時間(例えば、4秒)遅れで動作する。商品挟まれ光電センサ32で商品取出口13に正常に落下しない状態を検出すると、商品挟防止リレー33が動作し、駆動モータ19を停止させ、搬送機構を停止させる。近接センサ34で収納ケースの接近を感知し、近接センサリレー35を動作させて一定時間遅延後に収納ケース16の搬送を停止させる。商品感知光電センサ36により収納ケース内の反射板からの反射光を受光し、商品感知リレー37を動作させ、収納ケース内の商品有無を検知することができる。
【0032】
<タオル類の収納又は補充手順>
図9は、初期準備及び空状態の補充手順を示すフローチャートである。図10は運手営業中の途中補充手順を示すフローチャートである。図11は、異常・異音があった場合の手順を示すフローチャートである。図12は、商品補充部14に商品が収納(または補充)された状態を示す。実際の装置の運用にあたっては、収納ケース16が循環走行するので、商品補充部14と収納ケース16との間には、接触しない状況で保護部材を備えることが好ましい。収納ケースを保護するためである。図13(a)は本実施形態におけるタオル貸出機の商品収納操作の説明図である。図13(b)は本実施形態におけるタオル貸出機の補充口の扉を開けた状態を示す図である。図13(c)は本実施形態におけるタオル貸出機の補充口から商品の収納又は補充操作状態を示す図である。図14は、本発明の実施形態におけるタオル貸出機の収納又は補充完了状態を示す図である。
【0033】
以下、タオル類の収納又は補充手順について、図9図10図11を用いて説明する。
まず、図9に示すように、セレクタスイッチ121が停止の位置(図13(a)参照)にあるのを確認する(ステップ901)。補充者122が商品補充部14の扉123を開ける(ステップ902)。初期状態では、図13(b)に示すように、タオル貸出機の収納ケースは、空の状態なので、タオル類を収納(補充)することになる。補充者の手が届く範囲で上から商品を補充する(ステップ904、図13(c)参照)。最下端まで補充すると(ステップ904)、図14に示す状態となる。セレクタスイッチ121を送り側(運転側)に回して反対側の収納ケースを補充可能状態とする(ステップ905)。未補充の収納ケースの商品の補充が完了するまで(ステップ906)、セレクタスイッチ121を戻して回転を止める(ステップ907)処理を行う。商品の補充が完了すると(ステップ906)、補充者122が扉123を閉めると、収納(補充)が完了する。
【0034】
次に、運転営業中の途中補充手順について説明する。
【0035】
図10に示すように、商品が残り少ない状態になったら、運転営業中の商品の補充処理を行う(ステップ10001)。次にセレクタスイッチ121を一度停止位置に戻す(ステップ1002)。次に、セレクタスイッチ121を左側(補充・逆転)に回す(ステップ1003)。最後の商品が見えて、機械が自動で停止する(ステップ1004)。図9で説明した補充処理を行う(ステップ1005)。補充完了したら、終了する(ステップ1006)。
【0036】
<安全機構の説明>
タオル貸出機が異常、異音があった場合は、商品が下端の商品取出口に挟まった可能性があるので、制御盤の確認を行う(ステップ1101)。
次に、セレクタスイッチ121を停止位置に戻す(ステップ1102)。制御盤の扉を開けてブレーカを切る(ステップ1103)。この安全機構は、図8に示す商品挟まれ光電センサ32と商品挟防止リレー35によって構成される。前述した搬送機構を停止させるように構成している。
【0037】
このように、本実施形態においては、タオル類の貸出しを自動的に行えるタオル類貸出機を実現することができる。更に、スタンドアロンの装置で複雑な制御システムを用いず、簡単な機構で構成したタオル類貸出機を実現することができた。
【符号の説明】
【0038】
1 タオル貸出機
11 利用受付部
12 読取部
13 商品取出口
14 商品補充部
15 制御盤
16 収納ケース
17 搬送用エンドレスチェーン
18 歯車
19 駆動モータ
20 スプロケット
21 スプロケット
22 商品
23 搬送用チェーン
24 化粧パネル
25 化粧パネル
30 セレクタスイッチ
31 遅延タイマ
32 商品挟まれ光電センサ
33 商品挟防止リレー
34 近接センサ
35 近接センサリレー
36 商品感知光電センサ
37 商品感知リレー
121 セレクタスイッチ
122 補充者
123 扉
124 商品(タオル類)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14