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特開2024-143168抽選を提供するためのシステム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143168
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】抽選を提供するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055700
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】599115217
【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】竹内 愛
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】 多くのユーザによる抽選の実行を促進する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10は、通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されており、当該ユーザ端末30を操作するユーザに対して所定サービスを提供し、当該所定サービスは、ユーザがオブジェクトを獲得するための抽選機能を有する。当該サーバ10は、第1ユーザによる一次抽選の結果の報知情報を他の第2ユーザに対して提供し、当該第2ユーザによる当該報知情報に基づく二次抽選であって、当該一次抽選における当選オブジェクトを含む二次抽選対象オブジェクトが当選する二次抽選を行うから、ユーザは、他のユーザの一次抽選の結果を知ることができると共に、当該一次抽選における当選オブジェクトが当選可能な二次抽選を楽しむことができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、抽選を提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、
前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を実行する、
システム。
【請求項2】
前記二次抽選を行うステップは、前記第2ユーザに関連付けられたユーザ関連パラメータの減少を伴って、前記二次抽選を行うことを含み、
前記ユーザ関連パラメータは、時間の経過に従って増加する、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記二次抽選を行うステップは、前記複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部の価値に基づく減少幅での前記ユーザ関連パラメータの減少を伴って、前記二次抽選を行うことを含む、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記一次抽選を行うステップは、前記複数の一次抽選対象オブジェクトの組合せが相互に異なる複数の一次抽選対象オブジェクト群の中から前記第1ユーザによって特定された特定一次抽選対象オブジェクト群に対する前記一次抽選を行うことを含み、
前記二次抽選を行うステップは、前記特定一次抽選対象オブジェクト群が有する所定パラメータの値に基づく減少幅での前記ユーザ関連パラメータの減少を伴って、前記二次抽選を行うことを含む、
請求項2のシステム。
【請求項5】
前記第1報知情報は、前記複数の二次抽選対象オブジェクトに関する情報を含む、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記第1報知情報は、前記複数の二次抽選対象オブジェクト、及び、前記第2ユーザに対して設定されたユーザ設定情報に基づいて、表示態様が変化する、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記ユーザ設定情報は、前記第2ユーザによって設定された第1オブジェクトに関する情報を含み、
前記第1報知情報は、前記複数の二次抽選対象オブジェクトが前記第1オブジェクトを含む場合に、表示態様が変化する、
請求項6のシステム。
【請求項8】
前記二次抽選を行うステップは、前記二次抽選が行われた回数が、前記複数の二次抽選対象オブジェクトの数に到達するまでの間、前記二次抽選を繰り返し行うことを含む、
請求項1のシステム。
【請求項9】
前記二次抽選を行うステップは、前記複数の二次抽選対象オブジェクトのうち、前回までの前記二次抽選において当選した二次抽選対象オブジェクトを除く1又は複数の残りの二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選するように、前記二次抽選を行うことを含む、
請求項8のシステム。
【請求項10】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記1又は複数の当選オブジェクトの数が所定値未満である場合に、前記1又は複数の当選オブジェクト、及び、前記複数の二次抽選対象オブジェクトの数が前記所定値となるように追加された1又は複数の追加オブジェクトを、前記複数の二次抽選対象オブジェクトとして設定するステップを実行する、
請求項1のシステム。
【請求項11】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記1又は複数の当選オブジェクトの数が所定値を超える場合に、前記複数の二次抽選対象オブジェクトの数が前記所定値となるように、前記1又は複数の当選オブジェクトの一部が除外された複数の残りの当選オブジェクトを、前記複数の二次抽選対象オブジェクトとして設定するステップを実行する、
請求項1のシステム。
【請求項12】
前記第1報知情報を提供するステップは、前記第1報知情報を含む複数の報知情報であって、前記第1ユーザを含む複数のユーザの各々による前記一次抽選の結果に対応する前記複数の報知情報を、前記第2ユーザに対して同じタイミングで提供することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項13】
前記第1報知情報を提供するステップは、前記二次抽選を行うことが可能な前記複数の報知情報の数が所定値以下となるように、前記複数の報知情報を前記第2ユーザに対して同じタイミングで提供することを含む、
請求項12のシステム。
【請求項14】
前記複数の報知情報の各々は、前記第2ユーザに対する提供期間が設定されており、
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記複数の報知情報のうち、前記提供期間を終了した報知情報を除外して、新たな報知情報を追加するステップを実行する、
請求項12のシステム。
【請求項15】
前記第1報知情報を提供するステップは、前記第2ユーザとの間で所定関係を有する関係ユーザによる前記一次抽選の結果の報知情報が優先されるように、前記複数の報知情報を設定することを含む、
請求項12のシステム。
【請求項16】
前記第1報知情報を提供するステップは、仮想ユーザによる仮想的な前記一次抽選の結果に対応する報知情報を、前記複数の報知情報の一部として設定することを含む、
請求項12のシステム。
【請求項17】
前記一次抽選を行うステップは、前記複数の一次抽選対象オブジェクトの組合せが相互に異なる複数の一次抽選対象オブジェクト群の中から前記第1ユーザによって特定された特定一次抽選対象オブジェクト群の前記一次抽選を行うことを含み、
前記第1報知情報を提供するステップは、前記特定一次抽選対象オブジェクト群が有する所定パラメータの値が所定範囲内である場合には、前記第1報知情報を前記第2ユーザに対して提供しないことを含む、
請求項1のシステム。
【請求項18】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく前記二次抽選を行うことに基づいて、前記第1ユーザに対して報酬を付与するステップを実行する、
請求項1のシステム。
【請求項19】
1又は複数のコンピュータによって実行され、抽選を提供するための方法であって、
第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、
前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を備える、
方法。
【請求項20】
抽選を提供するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、
前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、
前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抽選を提供するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カード、キャラクタ、及び、アイテム等の様々な種類のオブジェクトをユーザが獲得するための様々な抽選(ガチャ等と呼ばれることもある。)が提供されている。例えば、下記特許文献1には、ユーザが割引用アイテムの消費を伴って抽選を実行する場合に、抽選用価値の必要数に対して、選択された抽選に応じた割引を適用することが開示されている。こうした割引は、ユーザによる抽選の実行を促進し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-024756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の仕組みは、個別のユーザの抽選の実行を促進し得るが、各ユーザによる抽選の実行が、他のユーザに波及することは少なかった。例えば、こうした抽選の結果が複数のユーザ間で容易に共有されれば、多くのユーザによる抽選の実行が促進され得ると考えられる。
【0005】
本発明の実施形態は、多くのユーザによる抽選の実行を促進することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、抽選を提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、抽選を提供するための方法であって、第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、抽選を提供するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、第1ユーザによる一次抽選であって、複数の一次抽選対象オブジェクトの一部が当選する前記一次抽選の結果の他のユーザへの報知を行うか否かを設定するステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選を行うステップと、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、前記第1ユーザによる前記一次抽選の結果の第1報知情報を第2ユーザに対して提供するステップと、前記第2ユーザによる前記第1報知情報に基づく二次抽選であって、前記第1ユーザによる前記一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選する前記二次抽選を行うステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、多くのユーザによる抽選の実行を促進する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】ユーザ情報テーブル151が管理する情報を例示する図。
図3】オブジェクト情報テーブル153が管理する情報を例示する図。
図4】オブジェクト群情報テーブル155が管理する情報を例示する図。
図5】抽選管理テーブル157が管理する情報を例示する図。
図6】報知情報提供管理テーブル159が管理する情報を例示する図。
図7】パック選択画面50を例示する図。
図8】プレイヤによる一次抽選の実行の指示に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図9】フィード画面60を例示する図。
図10】表示対象のフィードコンテンツを設定する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図11】フィード画面60の一覧表示領域64に配置される個別表示領域66の詳細を例示する図。
図12】プレイヤがお気に入りに設定しているカードが二次抽選対象オブジェクトに含まれる場合の個別表示領域66を例示する図。
図13】アイテムが二次抽選対象オブジェクトに含まれる場合の個別表示領域66を例示する図。
図14】対応するフィードコンテンツがラッキーフィードコンテンツである場合の個別表示領域66を例示する図。
図15】フィードチャレンジ画面70を例示する図。
図16】二次抽選の実行の指示に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図17】フィードチャレンジ結果画面80を例示する図。
図18】お礼入力画面90を例示する図。
図19】対応するフィードコンテンツに基づく二次抽選が2回行われている場合のフィードチャレンジ画面70を例示する図。
図20】3回目の二次抽選における当選オブジェクトの決定に応じて出力されるフィードチャレンジ結果画面80を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。サーバ10は、ユーザ端末30を操作するユーザに対して所定サービスを提供し、当該所定サービスは、ユーザがオブジェクトを獲得するための抽選機能を有する。サービス提供サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
【0013】
本実施形態における所定サービスは、様々なサービスを含み、例えば、ゲーム、SNS、及び、コンテンツ配信等を含む。また、当該サービスにおいて提供される抽選では、典型的には、当該サービスにおいて用いられる様々な種類のオブジェクトが抽選対象とされ得る。
【0014】
まず、サービス提供サーバ10のハードウェア構成について説明する。サービス提供サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0015】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0016】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0017】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0018】
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、所定サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル151と、一次抽選の対象となる一次抽選対象オブジェクトに関する情報を管理するオブジェクト情報テーブル153と、複数の一次抽選対象オブジェクトの組合せから成る一次抽選対象オブジェクト群に関する情報を管理するオブジェクト群情報テーブル155と、各ユーザによる一次抽選の結果に関する情報を管理する抽選結果管理テーブル157と、他のユーザによる一次抽選の結果を報知する報知情報の各ユーザに対する提供に関する情報を管理する報知情報提供管理テーブル159と、を有する。これらのテーブルは、その一部が1つのテーブルに統合されてもよいし、複数のテーブルに分割されてもよい。
【0019】
また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、サービス提供サーバ10を、抽選機能を有する所定サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム42を介して、ユーザ端末30側において実行されるように構成され得る。
【0020】
本実施形態において、サービス提供サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0021】
このように構成されたサービス提供サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、ユーザ端末30にインストールされている端末側プログラム42からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。
【0022】
次に、ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0023】
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0024】
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0025】
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0026】
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、所定サービス用のアプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0027】
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータ、又はゲーム専用端末等として構成され得る。
【0028】
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザは、ストレージ35等にインストールされている端末側プログラム42を介したサーバ10との通信を実行することによって、サーバ10が提供する所定サービスを利用することができる。
【0029】
次に、このように構成されたサービス提供サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、サービス提供制御部113、及び、抽選制御部115として機能するように構成されている。
【0030】
管理機能制御部111は、所定サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。
【0031】
サービス提供制御部113は、所定サービスの提供の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、サービスの提供(例えば、ゲームの進行等)を制御するための様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
【0032】
抽選制御部115は、所定サービスが有する抽選機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、抽選制御部115は、こうした抽選機能を制御するための様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
【0033】
本実施形態において、抽選制御部115は、各ユーザによる一次抽選の結果の他のユーザへの報知(共有)を行うか否かを設定するように構成されている。一次抽選は、複数の一次抽選対象オブジェクト(一次抽選対象オブジェクト群)の一部が当選するように構成されている。例えば、抽選制御部115は、こうした報知を行うか否かについてのユーザによる入力を、ユーザ端末30において出力される画面を介して受け付ける。こうした報知の有無の設定情報は、例えば、ユーザ情報テーブル151において管理される。
【0034】
また、抽選制御部115は、第1ユーザによる一次抽選を行うと共に、当該第1ユーザによる一次抽選の結果の報知を行うと設定されている場合に、当該第1ユーザによる一次抽選の結果の報知情報を他の第2ユーザに対して提供するように構成されている。例えば、抽選制御部115は、当該報知情報を含む画面の画面データ及び制御データ等を、第2ユーザのユーザ端末30に対して送信する。一次抽選は、典型的には、複数の一次抽選対象オブジェクトの各々に設定されている当選確率に従って行われ、当選した当選オブジェクトが、第1ユーザに対して付与される。
【0035】
また、抽選制御部115は、報知情報が提供された第2ユーザによる当該報知情報に基づく二次抽選を行うように構成されている。二次抽選は、第1ユーザによる一次抽選において当選した1又は複数の当選オブジェクトの少なくとも一部を含む複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選するように構成されている。二次抽選は、典型的には、複数の二次抽選対象オブジェクトの各々に設定されている当選確率に従って行われ、当選した当選オブジェクトが、第2ユーザに対して付与される。
【0036】
このように、本実施形態におけるサービス提供サーバ10は、第1ユーザによる一次抽選の結果の報知情報を他の第2ユーザに対して提供し、当該第2ユーザによる当該報知情報に基づく二次抽選であって、当該一次抽選における当選オブジェクトを含む二次抽選対象オブジェクトが当選する二次抽選を行うから、ユーザは、他のユーザの一次抽選の結果を知ることができると共に、当該一次抽選における当選オブジェクトが当選可能な二次抽選を楽しむことができる。この結果、サーバ10は、多くのユーザによる抽選の実行を促進する。
【0037】
本実施形態において、抽選制御部115は、ユーザに関連付けられたユーザ関連パラメータであって、時間の経過に従って増加する当該パラメータの減少を伴って、当該ユーザによる二次抽選を行うように構成され得る。こうしたパラメータは、これらに限定されないが、例えば、スタミナ、及び、エネルギー等の様々な名称で呼ばれ得る。こうした構成は、ユーザが定期的に繰り返し二次抽選を行うことを促す。
【0038】
この場合、二次抽選が行われる際のユーザ関連パラメータの減少幅は、複数の二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部の価値に基づくようにしてもよい。例えば、当該二次抽選対象オブジェクトの価値が高いほど、ユーザ関連パラメータの減少幅が大きくなるようにしてもよい。こうした構成は、二次抽選において当選可能なオブジェクトの価値に基づく減少幅でのユーザ関連パラメータの減少を可能とする。
【0039】
また、抽選制御部115は、一次抽選を行う際に、複数の一次抽選対象オブジェクトの組合せが相互に異なる複数の一次抽選対象オブジェクト群(例えば、オブジェクト群情報テーブル155において管理される。)の中からユーザによって特定された特定一次抽選対象オブジェクト群に対する一次抽選を行うように構成することができ、この場合、二次抽選が行われる際のユーザ関連パラメータの減少幅が、当該特定一次抽選対象オブジェクト群(対応する一次抽選において抽選対象とされた一次抽選対象オブジェクト群)が有する所定パラメータの値に基づくようにしてもよい。例えば、一次抽選対象オブジェクト群が有する所定パラメータとして、ユーザ関連パラメータの減少幅自体が設定されてもよい。こうした構成は、二次抽選に対応する一次抽選対象オブジェクト群が有するパラメータの値に基づく減少幅でのユーザ関連パラメータの減少を可能とする。
【0040】
本実施形態において、ユーザに対して提供される報知情報は、様々な情報(例えば、対応する一次抽選を行ったユーザに関する情報、及び、当該一次抽選の対象となった一次抽選対象オブジェクト群に関する情報等)を含むように構成することができる。また、例えば、報知情報は、当該報知情報に基づく二次抽選における複数の二次抽選対象オブジェクトに関する情報を含むようにしてもよい。こうした構成は、報知情報が提供されるユーザに対して、当該報知情報に基づく二次抽選において当選可能なオブジェクトを知らせることを可能とする。
【0041】
また、報知情報は、当該報知情報に基づく二次抽選における複数の二次抽選対象オブジェクト、及び、当該報知情報が提供されたユーザに対して設定されたユーザ設定情報に基づいて、その表示態様が変化するように構成され得る。例えば、ユーザ設定情報は、対応するユーザによって設定された設定オブジェクト(例えば、お気に入りのオブジェクト等)に関する情報を含み、当該設定オブジェクトが複数の二次抽選対象オブジェクトに含まれる場合に、報知情報の表示態様が変化する(例えば、特定の表示要素が付加される。)。こうした構成は、二次抽選対象オブジェクト、及び、ユーザ設定情報に基づく報知情報の表示態様の変化を可能とする。
【0042】
本実施形態において、特定の報知情報に基づく二次抽選が、複数の二次抽選対象オブジェクトの数を上限として繰り返し行われるようにしてもよい。つまり、抽選制御部115は、二次抽選が行われた回数が、複数の二次抽選対象オブジェクトの数に到達するまでの間、当該二次抽選を繰り返し行うように構成され得る。この場合、ユーザによる指示がある毎に1回の二次抽選が行われる(つまり、ユーザによる指示が繰り返される。)ようにしてもよいし、ユーザによる1回の指示に応じて、複数回の二次抽選が一括して繰り返し行われるようにしてもよい。こうした構成は、特定の報知情報に基づく二次抽選が繰り返し行われることを可能とする。
【0043】
この場合、二次抽選が繰り返し行われる際に、複数の二次抽選対象オブジェクトのうち、前回までの二次抽選において当選した二次抽選対象オブジェクトを除く1又は複数の残りの二次抽選対象オブジェクトの少なくとも一部が当選するように、当該二次抽選が行われるようにしてもよい。こうした構成は、複数の二次抽選対象オブジェクトにユーザの所望のオブジェクトが含まれる場合に、当該ユーザが、当該所望のオブジェクトを確実に獲得することを可能とする。
【0044】
本実施形態において、一次抽選における当選オブジェクトの数にかかわらず、二次抽選対象オブジェクトの数が固定値となるように、二次抽選対象オブジェクトの追加又は削除が行われるようにしてもよい。例えば、抽選制御部115は、一次抽選における1又は複数の当選オブジェクトの数が所定値未満である場合に、これらの1又は複数の当選オブジェクト、及び、二次抽選対象オブジェクトの数が当該所定値となるように追加された1又は複数の追加オブジェクトを、二次抽選対象オブジェクトとして設定する(つまり、所定値に対して一次抽選の当選オブジェクトが不足する数の追加オブジェクトが追加される。)ように構成され得る。追加オブジェクトは、一次抽選対象オブジェクトであってもよいし、その他の種類のオブジェクト(各種のアイテム等を含む。)であってもよい。また、抽選制御部115は、一次抽選における1又は複数の当選オブジェクトの数が所定値を超える場合に、二次抽選対象オブジェクトの数が当該所定値となるように、これらの1又は複数の当選オブジェクトの一部が除外された複数の残りの当選オブジェクトを、二次抽選対象オブジェクトとして設定する(つまり、所定値に対する一次抽選の当選オブジェクトの数の過剰分が除外される。)ように構成され得る。こうした構成は、一次抽選における当選オブジェクトの数が変動する場合であっても、二次抽選対象オブジェクトの数を固定することを可能とする。
【0045】
本実施形態において、複数の報知情報が特定のユーザに対して同じタイミングで提供されるようにしてもよい。例えば、抽選制御部115は、複数の他のユーザの各々による一次抽選の結果に対応する複数の報知情報を、特定のユーザに対して同じタイミングで(例えば、ユーザ端末30において出力される特定の画面上で)提供するように構成され得る。この場合、抽選制御部115は、複数の報知情報の中からユーザによって特定された特定報知情報に基づく二次抽選(当該二次抽選では、特定報知情報に対応する一次抽選における当選オブジェクトが二次抽選対象オブジェクトに含まれる。)を行うように構成される。こうした構成は、複数の報知情報の中から二次抽選の対象とする報知情報を選択する楽しみをユーザに対して与え得る。
【0046】
本実施形態において、特定のユーザに対して同じタイミングで提供される、二次抽選を行うことが可能な複数の報知情報の数の上限を設けてもよい。例えば、抽選制御部115は、二次抽選を行うことが可能な報知情報の数が所定値以下となるように、特定のユーザに対して複数の報知情報を同じタイミングで提供するように構成され得る。こうした構成は、二次抽選の対象となる報知情報が特定のユーザに対して過剰に提供されることを防止する。
【0047】
また、ユーザに対して提供される各報知情報に対して、当該ユーザに対する提供期間が設定されるようにしてもよい。この場合、抽選制御部115は、ユーザに対して提供された複数の報知情報のうち、提供期間を終了した報知情報を除外して、新たな報知情報を追加するように構成される。各報知情報の提供期間(当該情報の有効期間と言うこともできる。)に関する情報は、例えば、報知情報提供管理テーブル159において管理される。こうした構成は、古くなった報知情報の提供を抑制する。
【0048】
また、抽選制御部115は、ユーザとの間で所定関係を有する関係ユーザ(例えば、フレンド、又は、フォロイー等を含み、ユーザ情報テーブル151において管理される。)による一次抽選の結果に対応する報知情報が優先されるように、当該ユーザに対して提供する複数の報知情報を設定するように構成され得る。こうした構成は、所定関係を有する他のユーザによる一次抽選の結果の報知情報をユーザに対して優先して提供することを可能とする。
【0049】
また、抽選制御部115は、仮想ユーザによる仮想的な一次抽選の結果の報知情報を、ユーザに対して提供する報知情報として設定するように構成され得る。この場合、例えば、現実のユーザに対応する報知情報に基づく二次抽選の場合と比較して、仮想ユーザに対応する報知情報に基づく二次抽選における抽選対象オブジェクトの価値が高くなるようにしてもよい。こうした構成は、仮想ユーザによる仮想的な一次抽選の結果の報知情報をユーザに対して提供することを可能とする。
【0050】
本実施形態において、一次抽選の対象となった一次抽選対象オブジェクト群が有するパラメータの値に応じて、当該一次抽選の結果の報知情報の提供の有無を制御するようにしてもよい。つまり、抽選制御部115は、一次抽選の対象となった一次抽選対象オブジェクト群が有する所定パラメータの値が所定範囲内である場合(例えば、一次抽選対象オブジェクト群に含まれる抽選対象オブジェクトの最高レアリティが閾値以上である場合等)には、対応する報知情報を他のユーザに対して提供しないようにしてもよい。こうした構成は、一次抽選対象オブジェクト群が有するパラメータの値に基づく報知情報の提供の有無の制御を可能とする。
【0051】
本実施形態において、報知情報に基づく二次抽選が行われた場合に、当該報知情報に対応する一次抽選を行ったユーザに対して報酬が与えられるようにしてもよい。つまり、抽選制御部115は、報知情報に基づくユーザによる二次抽選を行うことに基づいて、当該報知情報に対応する他のユーザ(対応する一次抽選を行ったユーザ)に対して報酬を付与するように構成され得る。こうした他のユーザに対する報酬は、例えば、二次抽選が行われることに応じて直ちに、又は、二次抽選の実行後、当該二次抽選を行ったユーザによる追加のアクションに応じて、付与される。報酬は、様々な種類の電子的及び仮想的な報酬を含む。こうした構成は、ユーザが一次抽選の結果の報知を行うことを促進する。
【0052】
次に、このような機能を有する本実施形態のサービス提供サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例において、サービス提供サーバ10は、所定サービスとして、プレイヤが所持する複数のカードを用いてデッキを構築し、当該デッキを用いて他のプレイヤと対戦する対戦カードゲームを提供する。
【0053】
まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。図2は、この例において、ユーザ情報テーブル151が管理する情報を例示する。この例におけるユーザ情報テーブル151は、対戦カードゲームのユーザ(プレイヤ)に関する情報を管理し、図示するように、個別のプレイヤを識別する「プレイヤアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、生年月日等を含む「基本情報」、「スタミナ数」、「お礼ポイント数」、お気に入りのカードに関する情報である「お気に入りカード情報」、一次抽選の結果の共有(報知)を許可するか否かを示す「一次抽選結果共有許否フラグ」、フレンド(一方のプレイヤからの申請に対して他方のプレイヤが承認することによって成立する。)に関する情報である「フレンド情報」、所持するカードに関する情報である「所持カード情報」、所持するアイテムに関する情報である「所持アイテム情報」等の情報を管理する。フレンド情報は、対応する各プレイヤを識別する情報(プレイヤアカウント)を含む。所持カード情報は、プレイヤが所持する各カードを識別する情報(カードID)を含む。また、所持アイテム情報は、プレイヤが所持する各アイテムを識別する情報(アイテムID等)を含む。
【0054】
スタミナは、詳しくは後述するが、他のプレイヤによる一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツ(報知情報)に基づいて行われる二次抽選を行う際に消費されるパラメータである。スタミナは、現実の時間の経過に応じて、その最大値を上限として増加する。お礼ポイントは、詳しくは後述するが、他のプレイヤによるお礼の入力に応じて付与される報酬としてのパラメータである。
【0055】
図3は、この例において、オブジェクト情報テーブル153が管理する情報を例示する。この例におけるオブジェクト情報テーブル153は、この例の対戦カードゲームで用いられるオブジェクトとしてのカードに関する情報を管理し、図示するように、個別のカードを識別する「カードID」に対応付けて、対応するキャラクタの名称である「キャラクタ名」、「画像情報」、「レアリティ」、各種のパラメータ(例えば、HP、攻撃力、及び、防御力等)に関する情報である「各種パラメータ情報」等の情報を管理する。カードIDは、カードの種類を識別する情報と言うこともできる。
【0056】
図4は、この例において、オブジェクト群情報テーブル155が管理する情報を例示する。この例におけるオブジェクト群情報テーブル155は、一次抽選の対象となる複数の抽選対象カードの組合せである一次抽選対象オブジェクト群としてのパックに関する情報を管理し、図示するように、個別のパックを識別する「パックID」に対応付けて、「パック名」、「画像情報」、「抽選対象カード情報」、一次抽選において当選するカードの数を示す「当選カード数」、対応する一次抽選の結果の共有(報知)の可否を示す「共有可否フラグ」、対応する二次抽選において消費されるスタミナの数(減少幅)を示す「消費スタミナ数」等の情報を管理する。抽選対象カード情報は、対応するパックにおける複数の抽選対象カードの各々を識別する情報(カードID)を含む。パックIDは、パックの種類を識別する情報と言うこともできる。この例では、当選カード数には、3、5又は8が設定されている。
【0057】
図5は、この例において、抽選管理テーブル157が管理する情報を例示する。この例における抽選管理テーブル157は、各プレイヤによって行われる一次抽選に関する情報を管理し、図示するように、個別の一次抽選を識別する「抽選ID」に対応付けて、一次抽選を行ったプレイヤを識別する「プレイヤアカウント」、抽選対象のパックを識別する「パックID」、「抽選日時」、抽選によって当選したカードに関する情報である「当選カード情報」、抽選の結果の共有(報知)の可否を示す「共有可否フラグ」等の情報を管理する。当選カード情報は、各当選カードを識別する情報(カードID)を含む。
【0058】
図6は、この例において、報知情報提供管理テーブル159が管理する情報を例示する。この例における報知情報提供管理テーブル159は、各プレイヤに対して提供される報知情報としてのフィードコンテンツに関する情報を管理し、図示するように、個別のフィードコンテンツを識別する「コンテンツID」に対応付けて、このコンテンツが提供されるプレイヤを識別する「プレイヤアカウント」、このコンテンツが報知する(報知対象の)一次抽選を識別する「抽選ID」、このコンテンツがラッキーフィードコンテンツであるか否かを示す「ラッキーフラグ」、このコンテンツが提供を開始された日時である「提供開始日時」、このコンテンツが提供を終了する日時である「提供終了日時」、このコンテンツに基づく二次抽選の抽選対象オブジェクトに関する情報である「二次抽選対象オブジェクト情報」、当該二次抽選を行う際に消費されるスタミナの数を示す「二次抽選消費スタミナ数」、当該二次抽選における当選オブジェクトに関する情報である「二次抽選当選オブジェクト情報」、当該二次抽選の実行回数である「二次抽選実行回数」等の情報を管理する。
【0059】
この例において、ラッキーフィードコンテンツは、詳しくは後述するが、現実のプレイヤによる一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツではなく、仮想プレイヤによる仮想的な一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツである。二次抽選対象オブジェクト情報は、二次抽選の対象カード又は対象アイテムを識別する情報(カードID又はアイテムID)を含む。また、二次抽選当選オブジェクト情報は、二次抽選における当選カード又は当選アイテムを識別する情報(カードID又はアイテムID)を含む。
【0060】
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、サービス提供サーバ10が実行する処理、及び、ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
【0061】
まず、一次抽選について説明する。図7は、ユーザ端末30において出力されるパック選択画面50を例示する。当該画面50は、プレイヤが一次抽選の対象となるパックを選択するための画面である。パック選択画面50は、図示するように、パックを選択するためのパック選択領域52と、画面右上隅に位置する共有設定スイッチ54とを有する。
【0062】
パック選択領域52には、各々が個別のパックに対応する複数のパックオブジェクト521が上下方向に並べて配置される。当該オブジェクト521は、対応するパックの画像、及び、名称等を表示する。
【0063】
共有設定スイッチ54は、対応するプレイヤ(パック選択画面50が出力されているユーザ端末30を操作するプレイヤ)の一次抽選の結果の共有許否の設定を変更するためのオブジェクトである。当該スイッチ54が選択されると、一次抽選の結果の共有許否の設定(許可、又は、拒否)が切り替わり、ユーザ情報テーブル151において、対応するプレイヤの一次抽選結果共有許否フラグが更新される。
【0064】
パック選択領域52に配置されている複数のパックオブジェクト521の何れかが選択されると、選択されたオブジェクト521に対応するパックを対象とした一次抽選の実行を指示するための図示しない画面が出力され、プレイヤは、当該画面を介して一次抽選(パックの開封)の実行を指示することができる。
【0065】
図8は、プレイヤによる一次抽選の実行の指示に応じて、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、当選カードを決定してプレイヤに対して付与する(ステップS100)。具体的には、対応するパックに含まれる複数の抽選対象カード(オブジェクト群情報テーブル155の抽選対象カード情報において管理されている。)の各々に予め設定されている当選確率に従って、同じく対応するパックに設定されている数(オブジェクト群情報テーブル155の当選カード数において管理されている。)の当選カードが決定される。当選カードがプレイヤに対して付与されると、ユーザ情報テーブル151の所持カード情報が更新される。
【0066】
次に、サーバ10は、対応するプレイヤが、一次抽選の結果の共有を許可しており(ステップS110においてYES)、且つ、対応するパックの一次抽選の結果の共有が可能である(ステップS120においてYES)場合には、今回の一次抽選の抽選結果を共有可能に設定する(ステップS130)。具体的には、一次抽選の結果が、抽選管理テーブル157において登録され、その際に、共有可否フラグに対して、共有可能であることを示す値が設定される。なお、各プレイヤによる一次抽選の結果の共有の許否は、ユーザ情報テーブル151の一次抽選結果共有許否フラグにおいて管理されており、各パックの一次抽選の結果の共有の可否は、オブジェクト群情報テーブル155の共有可否フラグにおいて管理されている。
【0067】
一方、対応するプレイヤが、一次抽選の結果の共有を拒否しており(ステップS110においてNO)、又は、対応するパックの一次抽選の結果の共有が不可能である(ステップS120においてNO)場合には、今回の一次抽選の抽選結果を共有不可能に設定する(ステップS140)。
【0068】
以上、一次抽選(パック開封)について説明した。次に、一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツに基づく二次抽選(フィードチャレンジ)について説明する。図9は、ユーザ端末30において出力されるフィード画面60を例示する。当該画面60は、他のプレイヤによる一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツを表示するための画面である。フィード画面60は、図示するように、プレイヤのスタミナ数を表示するスタミナ数表示領域62と、フィードコンテンツを一覧表示する一覧表示領域64とを有する。スタミナ数表示領域62は、プレイヤのスタミナ数を「現在値/最大値」という形式で表示する。
【0069】
一覧表示領域64には、各々が個別のフィードコンテンツに対応する複数の個別表示領域66が上下方向に並べて配置される。一覧表示領域64は、上下方向へのフリック操作等によって、表示される個別表示領域66が切り替わる。
【0070】
また、この例では、一覧表示領域64において表示可能なフィードコンテンツの数(同じタイミングで提供されるフィードコンテンツの数)は、上限値(例えば、20)に制限されており、一覧表示領域64の表示が更新される(例えば、フィード画面60を出力する際に更新され、及び、当該画面60の出力後、個別の指示に応じて更新される)都度、表示対象のフィードコンテンツが設定される。
【0071】
図10は、表示対象のフィードコンテンツを設定する際に、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、対応するプレイヤに対して有効なフィードコンテンツを特定する(ステップS200)。具体的には、報知情報提供管理テーブル159において管理されている、対応するプレイヤに対して提供されているコンテンツのうち、その時点が提供期間内である(つまり、提供終了日時を通過していない)コンテンツが有効なコンテンツとして特定される。このように、提供終了日時を通過したフィードコンテンツは、有効なコンテンツから除外される。こうした有効なコンテンツは、報知情報提供管理テーブル159のプレイヤアカウント、及び、提供終了日時を参照することによって特定される。
【0072】
そして、有効なフィードコンテンツの数が上限値未満である場合(ステップS210においてYES)には、サーバ10は、フィードコンテンツとして新たに追加する一次抽選を特定する(ステップS220)。追加されるフィードコンテンツの数は、上限値に対する不足数であり(この例では、上限値に対応する数のフィードコンテンツが、同じタイミングでプレイヤに対して提供される。)、当該不足数に対応する数の一次抽選が新たに特定される。
【0073】
具体的には、この例では、その時点から所定期間以内(例えば、24時間以内)に行われた一次抽選であって、抽選結果の共有が可能な一次抽選の中から、フィードコンテンツとして追加する一次抽選が特定される。こうした一次抽選は、抽選管理テーブル157の抽選日時、及び、共有可否フラグを参照することによって特定される。
【0074】
また、この例では、追加する一次抽選の特定の際には、対応するプレイヤのフレンドによって行われた一次抽選が優先される。こうした一次抽選は、抽選管理テーブル157のプレイヤアカウント、及び、ユーザ情報テーブル151のフレンド情報を参照することによって特定される。
【0075】
また、この例では、所定確率で、ラッキーフィードコンテンツが追加される。ラッキーフィードコンテンツは、仮想プレイヤによる仮想的な一次抽選の結果を報知するフィードコンテンツである。なお、ラッキーフィードコンテンツが追加される期間をイベント等の期間に限定してもよい。
【0076】
続いて、サーバ10は、追加するフィードコンテンツを登録する(ステップS230)。具体的には、特定された一次抽選に対応するフィードコンテンツ(又は、ラッキーフィードコンテンツ)が、対応するプレイヤに対して提供されるフィードコンテンツとして、報知情報提供管理テーブル159に登録される。具体的には、追加するフィードコンテンツ毎に新たなレコードが生成され、コンテンツID、プレイヤアカウント、抽選ID、ラッキーフラグ、提供開始日時、提供終了日時、二次抽選対象オブジェクト情報、及び、二次抽選消費スタミナ数が設定される。なお、ラッキーフィードコンテンツの場合には、プレイヤアカウントには、仮想プレイヤに対応する値が設定され、また、抽選IDには、ラッキーフィードコンテンツ用の仮想的な一次抽選を識別する値が設定される。
【0077】
また、この例では、ラッキーフィードコンテンツの提供期間は、ラッキーフィードコンテンツの以外の通常のコンテンツの提供期間よりも短く設定され、例えば、ラッキーフィードコンテンツの提供期間は1時間であり、通常のコンテンツの提供期間は3時間である。報知情報提供管理テーブル159の提供終了日時には、こうした提供期間に基づく値が設定される。
【0078】
また、この例では、フィードコンテンツに基づく二次抽選対象オブジェクトの数は5に固定されている。まず、一次抽選における当選カード数が3である場合、これらの当選カードに加えて、2つのアイテムが二次抽選対象オブジェクトとして追加される。この例において、追加されるアイテムは、スタミナを回復するアイテムを含む。
【0079】
また、一次抽選における当選カード数が5である場合、これらの当選カードが、そのまま二次抽選対象オブジェクトとなる。さらに、一次抽選における当選カード数が8である場合、これらの当選カードの中からランダムに選択された5つの当選カードが、二次抽選対象オブジェクトとなる。なお、ラッキーフィードコンテンツに対応する仮想的な一次抽選においては、5つの当選カードが設定されており、これらの5つの当選カードが、そのまま二次抽選対象オブジェクトとなる。こうした二次抽選対象オブジェクトに関する情報が、報知情報提供管理テーブル159の二次抽選対象オブジェクト情報に設定される。
【0080】
なお、本実施形態の他の例では、フィードコンテンツに基づく二次抽選対象オブジェクトの数は固定されず、例えば、一次抽選における当選カードの数にかかわらず、当該当選カードがそのまま二次抽選対象オブジェクトとして設定される。
【0081】
また、二次抽選消費スタミナ数には、対応するパックに対して設定されている消費スタミナ数が設定される。
【0082】
そして、サーバ10は、フィードコンテンツ情報をユーザ端末30に対して送信する(ステップS240)。具体的には、報知情報提供管理テーブル159において管理されている、その時点で有効な複数のフィードコンテンツに関する情報が、対応するユーザ端末30に対して送信される。ユーザ端末30では、受信したフィードコンテンツ情報に基づいて、フィード画面60の一覧表示領域64の表示が更新される。
【0083】
図11は、フィード画面60の一覧表示領域64に配置される個別表示領域66の詳細を例示する。個別表示領域66は、個別のフィードコンテンツに関する情報を表示する領域であり、図示するように、二次抽選対象オブジェクトを表示する二次抽選対象表示領域662と、対応する一次抽選を行ったプレイヤに関する情報を表示する対応プレイヤ情報表示領域664と、対応する一次抽選の対象となったパックに関する情報(画像、及び、パック名等)を表示する対応パック情報表示領域666と、対応するフィードコンテンツが提供される残り時間を表示する残り時間表示領域668とを有する。対応プレイヤ情報表示領域664は、対応するプレイヤの画像、及び、アカウント名を表示し、さらに、当該プレイヤがフレンド(フィード画面60が出力されているユーザ端末30を操作するプレイヤのフレンド)である場合には、フレンドであることを示す文字列を表示する。
【0084】
図11に例示する個別表示領域66の二次抽選対象表示領域662は、5つの二次抽選対象オブジェクトの全てがカードである場合に対応しており、この場合、当該領域662には、各々が個別のカードに対応する5つのカード画像6621が配置される。カード画像6621は、対応するカードの画像であり、プレイヤは、これらのカード画像6621を介して、二次抽選において当選可能なカードの種類を認識することができる。
【0085】
図12は、5つの二次抽選対象オブジェクトに、プレイヤ(フィード画面60が出力されているユーザ端末30を操作するプレイヤ)がお気に入りに設定しているカードが含まれる場合の個別表示領域66を例示する。この状態の個別表示領域66では、図示するように、二次抽選対象表示領域662に含まれる5つのカード画像6621のうち、お気に入りに設定されているカードに対応するカード画像6621(図12の例では、上段の3つの画像6621のうちの左右方向中央のカード画像6621)の輪郭を囲うように、枠型のお気に入りオブジェクト6622が配置されている。プレイヤは、当該オブジェクト6622を介して、二次抽選対象オブジェクトに含まれるお気に入りのカードを容易に認識することができる。なお、当該オブジェクト6622の配置に代えて、又は、これに加えて、お気に入りに設定しているカードが含まれる場合に、二次抽選対象表示領域662の背景等のその他の外観が変化するようにしてもよい。
【0086】
図13は、5つの二次抽選対象オブジェクトに、2つのアイテムが含まれる場合の個別表示領域66を例示する。この状態の個別表示領域66では、図示するように、二次抽選対象表示領域662において、3つのカード画像6621に加えて、ダイヤモンドの外観を有する2つのアイテム画像6623が配置されている。プレイヤは、当該画像6623を介して、二次抽選対象オブジェクトにカード以外のアイテム(この例では、スタミナを回復するアイテム)が含まれることを認識することができる。
【0087】
図14は、対応するフィードコンテンツがラッキーフィードコンテンツである場合の個別表示領域66を例示する。この状態の個別表示領域66では、図示するように、対応プレイヤ情報表示領域664において、ラッキーフィードコンテンツに対応する画像(図14の例では、星の図形が付加された画像)、及び、対応するテキストが表示される。プレイヤは、当該領域664を介して、対応するフィードコンテンツがラッキーフィードコンテンツであることを認識することができる。
【0088】
図9のフィード画面60に戻り、プレイヤは、一覧表示領域64において一覧表示されている複数のフィードコンテンツの中から、二次抽選(フィードチャレンジ)を行うフィードコンテンツに対応する個別表示領域66を選択する。
【0089】
図15は、個別表示領域66の選択に応じて出力されるフィードチャレンジ画面70を例示する。当該画面70は、対応するフィードコンテンツに基づく二次抽選を行うための画面である。フィードチャレンジ画面70は、図示するように、プレイヤのスタミナ数を表示するスタミナ数表示領域72と、対応するフィードコンテンツを表示するコンテンツ表示領域74と、OKボタン76と、キャンセルボタン78とを有する。コンテンツ表示領域74の下側には、対応するフィードコンテンツに基づく二次抽選の残りの実行可能回数(現在値/最大値)、及び、消費スタミナ数を表示する。この例では、1つのフィードコンテンツに対して、最大5回の二次抽選を行うことができ、二次抽選において当選した当選オブジェクトは、次回以降の二次抽選対象オブジェクトから除外される。OKボタン76は、二次抽選の実行を指示するためのオブジェクトである。
【0090】
図16は、二次抽選の実行の指示(つまり、OKボタン76の選択)に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、当選オブジェクトを決定してプレイヤに対して付与する(ステップS300)。具体的には、その時点の各二次抽選対象オブジェクトに対して設定されている当選確率(この例では、各オブジェクトに対して同じ値が設定される。)に従って、1つの当選オブジェクトが決定される。
【0091】
図17は、当選オブジェクトの決定に応じて出力されるフィードチャレンジ結果画面80を例示する。当該画面80は、二次抽選の結果を表示するための画面である。フィードチャレンジ結果画面80は、図示するように、二次抽選対象オブジェクトを表示する二次抽選対象表示領域82と、確認ボタン84とを有する。二次抽選対象表示領域82には、5つのカード画像821(又は、アイテム画像)が配置され、二次抽選において当選したカード画像821(又は、アイテム画像)に重ねて、「GET!」というテキストが付加された当選表示オブジェクト822が配置される。
【0092】
当選オブジェクトがプレイヤに対して付与されると、ユーザ情報テーブル151の所持カード情報又は所持アイテム情報が更新される。また、報知情報提供管理テーブル159において、対応するフィードコンテンツの二次抽選当選オブジェクト情報、及び、二次抽選実行回数が更新される。
【0093】
続いて、サーバ10は、二次抽選を行ったプレイヤから、対応するフィードコンテンツにおける一次抽選を行ったプレイヤに対するお礼の入力が有った場合には(ステップS310においてYES)、一次抽選を行ったプレイヤに対してお礼ポイントを付与する(ステップS320)。
【0094】
図18は、フィードチャレンジ結果画面80の確認ボタン84の選択に応じて、当該画面80に代えて出力されるお礼入力画面90を例示する。当該画面90は、二次抽選を行ったプレイヤが、対応する一次抽選を行った一次抽選プレイヤに対してお礼を入力するための画面である。お礼入力画面90は、図示するように、一次抽選プレイヤに関する情報(画像、及び、アカウント名)を表示する一次抽選プレイヤ表示領域92と、「ありがとう!」というテキストが付加されたお礼入力ボタン94と、キャンセルボタン96とを有する。一次抽選プレイヤ表示領域92の下側には、お礼を入力すると、一次抽選プレイヤに対してプレゼントが付与されることを示す文章が表示されている。お礼入力ボタン94が選択されると、対応する一次抽選プレイヤに対するお礼が入力される。なお、一次抽選を行ったプレイヤが、二次抽選を行ったプレイヤのフレンドでない場合に、お礼入力画面90を介して、一次抽選プレイヤに対するフレンド申請を行えるようにしてもよい。
【0095】
一次抽選を行ったプレイヤに対してお礼ポイントが付与されると、ユーザ情報テーブル151において、当該プレイヤのお礼ポイント数が更新(1ポイント加算)される。この例では、お礼ポイント数が所定値(例えば、10ポイント)になると、お礼ポイントは、アイテム(例えば、スタミナを回復するアイテム等)に自動的に交換される。お礼ポイントのアイテムへの交換に応じて、お礼ポイント数がクリアされると共に、所持アイテム情報が更新される。
【0096】
図19は、対応するフィードコンテンツに基づく二次抽選が2回行われている場合のフィードチャレンジ画面70を例示する。この状態のフィードチャレンジ画面70では、コンテンツ表示領域74において表示されるフィードコンテンツの二次抽選対象表示領域741に配置されている5つのカード画像742のうち、前回までの二次抽選で当選したカードに対応する2つのカード画像742(図19の例では、上段の右端のカード画像742、及び、下段の右側のカード画像742)がグレーアウトされている(こうした当選済みカード画像のグレーアウトは、フィード画面60の個別表示領域66の二次抽選対象表示領域662においても適用される。)。また、コンテンツ表示領域74の下側に表示される二次抽選の残りの実行可能回数の現在値が3に減少している。
【0097】
図20は、3回目の二次抽選における当選オブジェクトの決定に応じて出力されるフィードチャレンジ結果画面80を例示する。この状態のフィードチャレンジ結果画面80の二次抽選対象表示領域82には、今回の二次抽選において当選したカード画像821(下段の左側のカード画像821)に重ねて配置される当選表示オブジェクト822に加えて、前回までの二次抽選において当選して入手済みの2つのカード画像821(上段の右端のカード画像821及び下段の右側のカード画像821)にそれぞれ重ねて、2つの入手済みオブジェクト823が配置されている。
【0098】
上述した例では、1つのフィードコンテンツに対して、最大5回の二次抽選を行うことができ、二次抽選において当選した当選オブジェクトは、次回以降の二次抽選対象オブジェクトから除外されるようにしたが、当選オブジェクトが二次抽選対象オブジェクトから除外されず、各二次抽選において、同じ組み合わせの二次抽選対象オブジェクトが適用されるようにしてもよい。また、1つのフィードコンテンツに対する二次抽選の実行可能回数も5回に限定されず、1回を含むその他の値であってもよい。また、例えば、二次抽選の実行可能回数を、対応する一次抽選の対象のパックに対して設定するようにしてもよい。
【0099】
上述した例では、二次抽選における消費スタミナ数として、対応する一次抽選の対象のパックに設定されている値が設定されるようにしたが、二次抽選対象オブジェクトの内容に基づいて消費スタミナ数が変化するようにしてもよい。例えば、複数の二次抽選対象オブジェクト(カード)の一部又は全部のレアリティに基づいて、消費スタミナ数が決定されるようにしてもよい。
【0100】
以上説明した本実施形態に係るサービス提供サーバ10は、第1ユーザによる一次抽選(例えば、パックの開封)の結果の報知情報(例えば、フィードコンテンツ)を他の第2ユーザに対して提供し、当該第2ユーザによる当該報知情報に基づく二次抽選(例えば、フィードチャレンジ)であって、当該一次抽選における当選オブジェクトを含む二次抽選対象オブジェクトが当選する二次抽選を行うから、ユーザは、他のユーザの一次抽選の結果を知ることができると共に、当該一次抽選における当選オブジェクトが当選可能な二次抽選を楽しむことができる。この結果、サーバ10は、多くのユーザによる抽選の実行を促進する。
【0101】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるサービス提供サーバ10が有する機能の一部又は全部は、サービス提供サーバ10及びユーザ端末30が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末30によって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、サービス提供サーバ10によって構成される他、サービス提供サーバ10及びユーザ端末30によって構成され、又は、ユーザ端末30によって構成され得る。
【0102】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0103】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0104】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0105】
10 サービス提供サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
113 サービス提供制御部
115 抽選制御部
15 ストレージ
151 ユーザ情報テーブル
153 オブジェクト情報テーブル
155 オブジェクト群情報テーブル
157 抽選結果管理テーブル
159 報知情報提供管理テーブル
30 ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 端末側プログラム
50 パック選択画面
60 フィード画面
70 フィードチャレンジ画面
80 フィードチャレンジ結果画面
90 お礼入力画面
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