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特開2024-143187媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143187
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/60 20190101AFI20241003BHJP
【FI】
G07D11/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055721
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】名村 重男
(72)【発明者】
【氏名】糟谷 佳宏
【テーマコード(参考)】
3E141
【Fターム(参考)】
3E141AA01
3E141AA02
3E141AA05
3E141AA08
3E141BA10
3E141CB04
3E141EA06
3E141EA07
3E141FH04
3E141FJ05
3E141FK02
3E141LA62
(57)【要約】
【課題】媒体処理装置が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラムを提供すること。
【解決手段】有価媒体の取引を行う媒体処理装置は、表示部と、前記表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信する通信部と、前記取引画面に埋め込まれる画像のデータを記憶する記憶部と、前記取引画面構成データおよび前記画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価媒体の取引を行う媒体処理装置であって、
表示部と、
前記表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信する通信部と、
前記取引画面に埋め込まれる画像のデータを記憶する記憶部と、
前記取引画面構成データおよび前記画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させる制御部と、
を備える媒体処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、複数の表示部を有し、前記複数の表示部のいずれかに操作画面を表示する指示を含む前記操作画面の構成を定義した操作画面構成データを前記サーバ装置から受信した場合に、前記制御部は、前記指示に従って前記操作画面を前記複数の表示部のいずれかに表示する請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記操作画面構成データは、前記操作画面が表示される表示部によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータである請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記操作画面構成データは、操作者によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータである請求項2または3に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、エラーが発生した場合にエラーの解除を促すエラー解除画面の構成を定義したエラー解除画面構成データおよびエラー解除画像のデータをさらに記憶し、前記制御部は、前記エラーが発生した場合に、前記エラー解除画面構成データおよびエラー解除画像データに基づいて前記エラー解除画面を生成し、当該エラー解除画面を他の表示中の画面に重畳させて最前面に表示させる請求項1~4のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項6】
前記取引画面に埋め込まれる画像は、前記取引画面構成データにおいて定義された当該画像の表示領域の大きさと同じ大きさである請求項1~5のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項7】
前記取引画面に埋め込まれる画像は、前記取引の進行に応じて前記取引画面に順次埋め込まれる複数の画像を含み、前記制御部は、前記取引の進行に応じて、各画像を埋め込んだ取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させる請求項1~6のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項8】
前記通信部は、前記サーバ装置から前記取引の実行要求をさらに受信し、前記制御部は、前記取引を前記サーバ装置から受信した実行要求に応じて実行する請求項1~7のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項9】
前記取引画面に埋め込まれる画像は、操作者を誘導する誘導画像である請求項1~8のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項10】
前記取引画面構成データは、HTMLにより記載されている請求項1~9のいずれかに記載の媒体処理装置。
【請求項11】
前記取引画面への画像の埋め込みはiframeタグにより実行される請求項10に記載の媒体処理装置。
【請求項12】
請求項1~11に記載の媒体処理装置と、
前記構成データを前記媒体処理装置に送信するサーバ装置と、
を備える媒体処理システム。
【請求項13】
有価媒体の取引を行う媒体処理方法であって、
表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信するステップと、
前記取引画面構成データおよび媒体処理装置の記憶部に記憶された前記取引画面に埋め込まれる画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させるステップと、
を含む媒体処理方法。
【請求項14】
有価媒体の取引を行う媒体処理プログラムであって、
コンピュータに、
表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信するステップと、
前記取引画面構成データおよび媒体処理装置の記憶部に記憶された前記取引画面に埋め込まれる画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させるステップと、
を実行させる媒体処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行などの金融機関では、窓口に行かずに有価媒体に関する取引を顧客自身が行うことを可能とする媒体処理装置が広く利用されている。この媒体処理装置では、取引に関する情報を含む様々な画面が表示される。
【0003】
例えば、特許文献1には、ATM(Automated Teller Machine)のタッチスクリーンに情報を表示させるため、サーバ装置からネットワークを介してATMにHTML(HyperText Markup Language)文書を送信するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7567924号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたシステムでは、タッチスクリーンに表示させる画像のデータについてもサーバ装置から送信する。そのため、媒体処理装置が変更され、新たな画像を画面に表示させる場合、サーバ装置が送信するHTML文書を書き換える必要があり、システム開発における効率が悪かった。
【0006】
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであって、媒体処理装置が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本開示に係る媒体処理装置は、有価媒体の取引を行う媒体処理装置であって、表示部と、前記表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信する通信部と、前記取引画面に埋め込まれる画像のデータを記憶する記憶部と、前記取引画面構成データおよび前記画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
【0008】
また、前記表示部は、複数の表示部を有し、前記複数の表示部のいずれかに操作画面を表示する指示を含む前記操作画面の構成を定義した操作画面構成データを前記サーバ装置から受信した場合に、前記制御部は、前記指示に従って前記操作画面を前記複数の表示部のいずれかに表示してもよい。
【0009】
また、前記操作画面構成データは、前記操作画面が表示される表示部によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータであってもよい。
【0010】
また、前記操作画面構成データは、操作者によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータであってもよい。
【0011】
また、前記記憶部は、エラーが発生した場合にエラーの解除を促すエラー解除画面の構成を定義したエラー解除画面構成データおよびエラー解除画像のデータをさらに記憶し、前記制御部は、前記エラーが発生した場合に、前記エラー解除画面構成データおよびエラー解除画像データに基づいて前記エラー解除画面を生成し、当該エラー解除画面を他の表示中の画面に重畳させて最前面に表示させてもよい。
【0012】
また、前記取引画面に埋め込まれる画像は、前記取引画面構成データにおいて定義された当該画像の表示領域の大きさと同じ大きさであってもよい。
【0013】
また、前記取引画面に埋め込まれる画像は、前記取引の進行に応じて前記取引画面に順次埋め込まれる複数の画像を含み、前記制御部は、前記取引の進行に応じて、各画像を埋め込んだ取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させてもよい。
【0014】
また、前記通信部は、前記サーバ装置から前記取引の実行要求をさらに受信し、前記制御部は、前記取引を前記サーバ装置から受信した実行要求に応じて実行してもよい。
【0015】
また、前記取引画面に埋め込まれる画像は、操作者を誘導する誘導画像であってもよい。
【0016】
また、前記取引画面構成データは、HTMLにより記載されていてもよい。
【0017】
また、前記取引画面への画像の埋め込みはiframeタグにより実行されてもよい。
【0018】
また、本開示に係る媒体処理システムは、前記媒体処理装置と、前記構成データを前記媒体処理装置に送信するサーバ装置と、を備えてもよい。
【0019】
また、本開示に係る媒体処理方法は、有価媒体の取引を行う媒体処理方法であって、表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信するステップと、前記取引画面構成データおよび媒体処理装置の記憶部に記憶された前記取引画面に埋め込まれる画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させるステップと、を含む。
【0020】
また、本開示に係る媒体処理プログラムは、有価媒体の取引を行う媒体処理プログラムであって、コンピュータに、表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置から受信するステップと、前記取引画面構成データおよび媒体処理装置の記憶部に記憶された前記取引画面に埋め込まれる画像のデータに基づいて前記画像を埋め込んだ前記取引画面を生成し、当該取引画面を前記表示部に表示させるステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本開示に係る媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラムは、媒体処理装置が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本実施の形態に係る媒体処理システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施の形態に係る媒体処理装置を前方から見た場合の外観の一例を示す図である。
図3図3は、媒体処理装置を後方から見た場合の外観の一例を示す図である。
図4図4は、媒体処理装置の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
図5図5は、誘導画像が埋め込まれた取引画面の一例を示す図である。
図6】サーバ装置が提供するWEBページに媒体処理装置が提供するWEBページを埋め込むためのHTML文書の一例を示す図である。
図7】誘導画像を埋め込んだWEBページを構成するHTML文書の一例を示す図である。
図8図8は、媒体処理装置およびサーバ装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。
図9図9は、媒体処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10図10は、媒体処理装置の制御部が行う出金処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、媒体処理装置の制御部が行う出金処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、媒体処理装置の制御部が行う出金処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、取引の進行に応じて取引画像に順次埋め込まれる誘導画像の一例を示す図である。
図14図14は、バラ硬貨デバイスに表示される誘導画像の一例を示す図である。
図15A図15Aは、取引画面における誘導画像の表示領域の大きさと同じ大きさで用意された誘導画像の一例を示す図である。
図15B図15Bは、取引画面における誘導画像の表示領域の大きさと同じ大きさで用意された誘導画像の一例を示す図である。
図15C図15Cは、取引画面における誘導画像の表示領域の大きさと同じ大きさで用意された誘導画像の一例を示す図である。
図16図16は、エラー解除Appにより表示されるエラー解除画面の一例を示す図である。
図17A図17Aは、フロントディスプレイに表示された管理者用のログイン画面の一例を示す図である。
図17B図17Bは、リアディスプレイに表示された管理者用のログイン画面の一例を示す図である。
図18図18は、一部の権限が付与された管理者に対して表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
図19A図19Aは、フロントディスプレイに表示されたログイン画面を用いてログインした場合に表示される有価媒体の補充画面の一例を示す図である。
図19B図19Bは、リアディスプレイに表示されたログイン画面を用いてログインした場合に表示される有価媒体の補充画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本実施の形態に係る媒体処理システムの構成の一例を示す図である。媒体処理システムは、媒体処理装置100、サーバ装置200、端末装置300を備え、それらはネットワークを介して通信可能に接続される。
【0024】
媒体処理装置100は、銀行などの金融機関の店舗(金融店舗)またはコンビニエンスストアなどの店舗(流通店舗)などを含む各種施設に設置される。媒体処理装置100は、各種の有価媒体を対象とした取引に関する各種の処理を行う装置である。
【0025】
有価媒体の具体例としては、例えば紙幣(banknotes)、硬貨(coins)、小切手(cheque)などが挙げられる。硬貨には包装硬貨(rolled coins)とバラ硬貨(loose coins)が含まれる。紙幣には帯封紙幣(bound notes)とバラ紙幣(loose notes)が含まれてもよい。取引の具体例としては、入金、出金、両替、振込などが挙げられる。
【0026】
サーバ装置200は、媒体処理装置100を制御して、所定の処理を実行させるサーバ装置である。例えば、サーバ装置200は、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)を用いて、媒体処理装置100と通信を行う。例えば、サーバ装置200は、シェアードサービスを提供するサーバ装置であってもよい。
【0027】
端末装置300は、有価媒体の取引を行うユーザが、サーバ装置200により提供される取引サイトにアクセスするために用いるスマートフォンやタブレット端末などの端末装置である。例えば、ユーザは、端末装置300を用いて取引サイトにログインする。
【0028】
つぎに、本実施の形態に係る媒体処理装置100について詳しく説明する。図2は、本実施の形態に係る媒体処理装置100を前方から見た場合の外観の一例を示す図である。なお、図2には媒体処理装置100を基準とした前後左右方向が示されており、本明細書ではこの方向に基づいて説明を行う。
【0029】
媒体処理装置100は、包装硬貨を対象とした取引に関する処理を行う包装硬貨デバイス2と、バラ紙幣を対象とした取引に関する処理を行う紙幣デバイス3と、バラ硬貨を対象とした取引に関する処理を行うバラ硬貨デバイス4と、小切手を対象とした取引に関する処理を行う小切手デバイス5と、媒体処理装置100により正常に識別されなかった有価媒体が入った封筒が投入されるドロップボックス6とを備える。
【0030】
図2に示す例では、媒体処理装置100を基準として見た場合に、右から左に向かって、包装硬貨デバイス2、紙幣デバイス3、小切手デバイス5、バラ硬貨デバイス4、ドロップボックス6がこの順に配置されている。
【0031】
ハウジング1の前面には、各デバイスの入金口および出金口の少なくとも1つが設けられている。包装硬貨デバイス2は、包装硬貨の出金を行う出金口22を有する。出金口22には出金口22を開閉するシャッター22Sが設けられている。
【0032】
紙幣デバイス3は、紙幣を受け付ける入金口31および紙幣の出金を行う出金口32を有する。入金口31には入金口31を開閉するシャッター31Sが、出金口32には出金口32を開閉するシャッター32Sが、それぞれ設けられている。
【0033】
バラ硬貨デバイス4は、バラ硬貨を受け付ける入金口41およびバラ硬貨の出金を行う出金口42を有する。入金口41には入金口41を開閉するシャッター41Sが、出金口42には出金口42を開閉するシャッター42Sがそれぞれ設けられている。
【0034】
小切手デバイス5は、小切手を受け付ける入金口51および小切手を繰り出す出金口52を有する。入金口51には入金口51を開閉するシャッター51Sが、出金口52には出金口52を開閉するシャッター52Sが、それぞれ設けられている。なお、出金口52は、入金口51から投入された小切手を返却するための投出口であってもよい。
【0035】
また、ドロップボックス6は、正常に識別されなかった有価媒体が入った封筒の投入を受け入れる受入口61を有する。受入口61には、ロック付きのシャッターが設けられてもよい。
【0036】
ハウジング1の前面には、媒体処理装置100のユーザーインターフェースとして、フロントディスプレイFDと、ピンパッドPPが設けられている。
【0037】
フロントディスプレイFDは、タッチパッドと薄型ディスプレイとが重ねられた構造(タッチパネル)を有し、ユーザに対する各種の表示と、ユーザによる入力操作の受付とを行う。
【0038】
ピンパッドPPは、ユーザによるPIN(personal identification number)の入力を受け付ける。ピンパッドPPは、例えばテンキーである。なお、ユーザとは、媒体処理装置100を用いて取引を行う人物を意味しており、例えば媒体処理装置100が設置された施設を利用する顧客である。
【0039】
また、ハウジング1の前面には、カードリーダCaR、コードリーダCoR、レシートプリンタRP、A4プリンタAP、カメラCam、およびNFC読取機NMが設けられている。
【0040】
カードリーダCaRは、例えば銀行口座のキャッシュカードやクレジットカードなどの読み取りを行う。コードリーダCoRは、バーコードや2次元コードなどの読み取りを行う。
【0041】
レシートプリンタRPおよびA4プリンタAPは、ユーザが媒体処理装置100を用いて行った処理の結果に関する情報などを印刷してユーザに提供する。
【0042】
カメラCamは、媒体処理装置100を利用するユーザや媒体処理装置100の管理者の顔などを撮影し、処理の履歴情報の一部とする。また、カメラCamは、ユーザや管理者の顔認証に利用される顔画像データを生成するために用いられてもよい。
【0043】
媒体処理装置100の管理者とは、媒体処理装置100および有価媒体を管理する人物であり、例えば媒体処理装置100が設置された施設の従業員などである。
【0044】
NFC読取機NMは、顧客端末装置300との間でNFC(Near Field Communication)による通信を行う。
【0045】
図3は、媒体処理装置100を後方から見た場合の外観の一例を示す図である。ハウジング1の後面には、包装硬貨デバイス2のドア25、紙幣デバイス3のドア35、バラ硬貨デバイス4のドア45、小切手デバイス5のドア55、およびドロップボックス6のドア65が設けられている。これらのドア25、35、45、55、65により、媒体処理装置100の管理者などは、各デバイスの内部にアクセスすることができる。
【0046】
各ドア25、35、45、55、65は、ロック26、36、46、56、66により施錠が可能である。紙幣デバイス3およびドロップボックス6は、ロック36、66を解除するための暗証番号を入力するためのキー入力デバイス361、661を有する。
【0047】
また、図3に示す例では、紙幣デバイス3と小切手デバイス5との間に、コントローラーボックス7が設けられている。コントローラーボックス7には、後に説明する制御部10に対応するコントローラーが収納される。コントローラーボックス7は、ドア75およびロック76を有する。
【0048】
紙幣デバイス3、バラ硬貨デバイス4、および小切手デバイス5の上側には、ペリフェラルデバイスボックス(peripheral device box)8が設けられている。
【0049】
ペリフェラルデバイスボックス8には、図2に示すフロントディスプレイFD、ピンパッドPP、カードリーダCaR、コードリーダCoR、レシートプリンタRP、A4プリンタAP、カメラCam、NFC読取機NMなどの本体部が収められている。ペリフェラルデバイスボックス8は、ドア85およびロック86を有する。
【0050】
また、ハウジング1の後面における紙幣デバイス3の上側には、リアディスプレイRDが設けられている。リアディスプレイRDは、フロントディスプレイFDと同様に、タッチパッドと薄型ディスプレイとが重ねられた構造(タッチパネル)を有する。リアディスプレイRDは、管理者に対する各種の表示と、管理者による入力操作の受付とを行うことができる。
【0051】
フロントディスプレイFD、ピンパッドPP、およびリアディスプレイRDは、ユーザから入力を受け付ける入力部である。また、フロントディスプレイFDおよびリアディスプレイRDは、種々の情報を表示する表示部でもある。
【0052】
以下、フロントディスプレイFD、ピンパッドPP、およびリアディスプレイRDを入力部と呼び、フロントディスプレイFDおよびリアディスプレイRDを表示部と呼ぶことがある。
【0053】
図4は、媒体処理装置100の機能ブロックの一例を示すブロック図である。媒体処理装置100は、図2で説明した各部のほか、通信部10、記憶部11、および制御部12を備える。
【0054】
通信部10は、サーバ装置200、および、端末装置300との間で通信を行う通信デバイスである。記憶部11は、制御部12が実行する処理に必要な各種データ、およびプログラムなどを記憶するメモリなどの記憶装置である。制御部12は、媒体処理装置100が備える各部の制御を行うプロセッサである。
【0055】
制御部12は、例えば、通信部10がサーバ装置200から取引画面の構成を定義した構成データを受信した場合に、構成データと、記憶部11に記憶された画像のデータに基づいて、その画像を埋め込んだ取引画面を構成し、当該取引画面を表示部に表示させる。
【0056】
例えば、この構成データは、HTMLにより記載されたデータであり、画面に取引画面を表示するためのフォント、レイアウト、埋め込み画像、テキスト、ハイパーリンク等の各要素、取引画面の機能、および画面操作などを定義するデータである。
【0057】
図5は、誘導画像402aが埋め込まれた取引画面402の一例を示す図である。まず制御部12は、媒体処理装置100の表示部に、有価媒体の取引サービスを提供するWEB(World Wide Web)サイトにユーザがログインするための取引画面400を表示させる。この例では、ログインは、二次元コードを用いて行われる。
【0058】
制御部12は、ログインが完了すると、出金などの取引を行うための取引画面401を表示部に表示させる。ここには、ユーザにより100ドルの金額が入力され、100ドルを引き出す処理が実行される場合が示されている。
【0059】
その後、制御部12は、100ドル紙幣を出金口から取り出すことをユーザに促す誘導画像402aが埋め込まれた取引画面402を表示部に表示させる。誘導画像402aは、静止画であってもよいし、動画像であってもよい。
【0060】
ここで、取引画面400~402は、HTML文書により構成されるWEBページであり、このWEBページはサーバ装置200により提供されるものである。制御部12は、サーバ装置200から取引画面の構成を定義したHTML文書を受信し、定義された構成を有する取引画面400~402を表示部に表示させる。
【0061】
また、取引画面402の構成を定義したHTML文書には、媒体処理装置100の記憶部11にデータが記憶された誘導画像402aを埋め込むためのiframeタグが含まれている。制御部12は、このiframeタグにより誘導画面402aを取引画面402に埋め込み、表示部に表示させる。
【0062】
図6は、サーバ装置200が提供するWEBページに媒体処理装置100が提供するWEBページを埋め込むためのHTML文書の一例を示す図である。このHTML文書は、サーバ装置200の記憶部(図示せず)に記憶されている。
【0063】
この埋め込みには、iframeタグ410が用いられる。iframeタグ410では、src属性により媒体処理装置100が提供するWEBページのURL(Uniform Resource Locator)が指定される。また、width属性およびheight属性により、埋め込むWEBページの幅および高さを指定することもできる。
【0064】
図7は、誘導画像402aを埋め込んだWEBページを構成するHTML文書の一例を示す図である。このHTML文書は、媒体処理装置100の記憶部11に記憶されている。
【0065】
誘導画像402aの埋め込みには、imgタグ411が用いられる。imgタグ411では、src属性により記憶部11に記憶された誘導画像402aのURLが指定される。また、width属性およびheight属性により、誘導画像402aの幅および高さを指定することもできる。
【0066】
制御部12は、媒体処理装置100が提供し、誘導画像402aを含むWEBページを、サーバ装置200が提供するWEBページに埋め込むことにより、サーバ装置200が提供するWEBページに誘導画像402aを表示させる。制御部12が行うその他の処理については、後に詳しく説明する。
【0067】
図8は、媒体処理装置100およびサーバ装置200のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【0068】
媒体処理装置100に導入されるソフトウェアは、キオスクApp150、制御App160、エラー解除App170、XFS180を含む。これらのソフトウェアは、記憶部11に記憶され、制御部12により記憶部11から読み出されて実行される。
【0069】
キオスクApp150は、媒体処理装置100の表示部に有価媒体の取引画面を表示させるソフトウェアである。制御App160は、図4に示した各デバイスを制御して取引を行うソフトウェアである。
【0070】
エラー解除App170は、媒体処理装置100の各デバイスに生じたエラーを解除するようにユーザまたは管理者を誘導するソフトウェアである。XFS(eXtensions for Financial Services)180は、欧州標準化委員会により策定されたミドルウェアウェアである。XFS180は、制御App160およびエラー解除App170と各デバイスに導入されているファームウェアとの間における通信を司る。
【0071】
制御App160は、誘導App160a、管理者サービスApp160b、イベント/状態通知App160c、ユーザ/取引管理App160d、デバイス制御App160e、およびIF提供App160fを含む。
【0072】
誘導App160aは、取引画面を表示部に表示させるキオスクApp150に対し、その取引画面に埋め込む種々の画像を提供するソフトウェアである。この画像は、例えば、ユーザが取引を行う際にユーザを誘導する誘導画像である。
【0073】
管理者サービスApp160bは、管理者が行う紙幣および貨幣の補充および回収処理、エラー解除App170の起動処理などを行うための画面を提供するソフトウェアである。
【0074】
イベント/状態通知App160cは、各デバイスで発生したイベント、および、各デバイスの状態を、媒体処理装置100およびサーバ装置200に導入された他のソフトウェアに通知するソフトウェアである。
【0075】
ユーザ/取引管理App160dは、ユーザの情報、および、ユーザが行った取引の情報を管理するソフトウェアである。
【0076】
デバイス制御App160eは、XFS180を介して各デバイスに導入されたファームウェアと通信を行い、各デバイスを制御するソフトウェアである。
【0077】
IF提供App160fは、サーバ装置200に導入されたウェブアプリケーション200aに対して、媒体処理装置100を制御するためのインターフェースを提供するソフトウェアである。
【0078】
サーバ装置200に導入されるソフトウェアは、ウェブApp200aを含む。ウェブApp200aは、サーバ装置200の記憶部(図示せず)に記憶され、サーバ装置200の制御部(図示せず)により記憶部から読み出されて実行される。
【0079】
ウェブApp200aは、HTTPSを用いて、媒体処理装置100に導入された各ソフトウェアと通信を行い、媒体処理装置100を制御する。
【0080】
ここで、キオスクApp150と制御App160との間の通信は、ウェブApp200aを介して行われる。
【0081】
例えば、有価媒体の取引を行う際、キオスクApp150は、ウェブApp200aにより提供されるWEBサイトにアクセスして、表示部に二次元コードを表示させる。
【0082】
そして、ユーザが端末装置300を操作して、二次元コードを読み取り、WEBサイトにログインすると、ウェブApp200aはキオスクApp150に、取引画面を表示させる。
【0083】
ここで行われる通信は、キオスクApp150とウェブApp200aとの間のインターネット通信である。
【0084】
その後、ウェブApp200aは制御App160に、入金、出金などの取引の処理を実行させる。
【0085】
ここで行われる通信は、キオスクApp150とウェブApp200aとの間のVPN(Virtual Private Network)接続による通信である。
【0086】
このように、キオスクApp150と制御App160とが直接通信するのではなく、キオスクApp150が取引画面の表示要求を、制御App160が取引の実行要求をウェブApp200aから受信するため、媒体処理装置100側のソフトウェアの開発を容易に行うことができる。
【0087】
図9は、媒体処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0088】
コンピュータ1000は、入力装置1001、出力装置1002、CPU1003、ROM(Read Only Memory)1004、RAM(Random Access Memory)1005、記憶装置1006、各種記録媒体から情報を読み取る読取装置1007、送受信装置1008を備え、各部はバス1009により接続される。
【0089】
図2に示すフロントディスプレイFD、ピンパッドPP、および図3に示すリアディスプレイRDは、入力装置1001の例である。フロントディスプレイFD、およびリアディスプレイRDは、出力装置1002の例である。図4に示す通信部10、記憶部11、および制御部12はそれぞれ、送受信装置1008、記憶装置1006、およびCPU1003に対応する。
【0090】
読取装置1007は、上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置1006に記憶させる。あるいは、送受信装置1008が、ネットワークに接続されたシステム装置と通信を行い、システム装置からダウンロードしたプログラムを記憶装置1006に記憶させる。
【0091】
そして、制御部12に相当するCPU1003が、記憶装置1006に記憶されたプログラムをRAM1005にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM1005から順次読み出して実行することにより、図4に示す媒体処理装置100の各機能ブロックが動作する。
【0092】
つぎに、有価媒体の取引処理について、紙幣デバイス3により行われる紙幣の出金処理を例に挙げて説明する。この出金処理は、媒体処理装置100とサーバ装置200とにより行われる。
【0093】
図10~12は、媒体処理装置100の制御部12が行う出金処理の一例を示すフローチャートである。
【0094】
図10に示す処理はキオスクApp150が行う処理に対応し、図11に示す処理は制御App160が行う処理に対応し、図12に示す処理は制御App160およびエラー解除App170が行う処理に対応する。
【0095】
図10に示すように、制御部12(キオスクApp150)は、ユーザが媒体処理装置100の前に立って、タッチパネルで構成される入力部に触れた場合、サーバ装置200により送信されたHTML文書に基づいて。取引画面を表示する(ステップS10)。
【0096】
そして、制御部12は、二次元コードによるログイン処理がユーザにより選択されたか否かを判定する(ステップS11)。二次元コードによるログイン処理がユーザにより選択された場合(ステップS11,YES)、制御部12は、二次元コードによるログイン処理を実行する(ステップS12)。
【0097】
二次元コードによるログイン処理がユーザにより選択されなかった場合(ステップS11,NO)、制御部12は、ユーザIDおよびパスワードによるログイン処理を実行する(ステップS13)。
【0098】
そして、制御部12は、ユーザのログインが成功したか否かを判定する(ステップS14)。ログインが成功しなかった場合(ステップS14,NO)、ステップS10以降の処理が再び実行される。
【0099】
ログインが成功した場合(ステップS14,YES)、制御部12は、サーバ装置200からユーザ情報を読み込む(ステップS15)。そして、制御部12は、出金金額などを含む出金処理の実行要求をユーザから受け付ける(ステップS16)。
【0100】
その後、制御部12は、その金額の出金が可能か否かを判定する(ステップS17)。ユーザの口座にある金額が不足しているなど、出金ができない場合(ステップS17,NO)、制御部12は、出金できないことを示すメッセージを表示部に表示させ(ステップS18)。この出金処理を終了する。
【0101】
出金が可能な場合(ステップS17,YES)、制御部12は、制御App160に対する出金処理の実行要求を出力する(ステップS19)。
【0102】
その後、図11に示すように、制御部12(制御App160)は、出金処理の実行要求を受け付ける(ステップS20)。そして、制御部12は、紙幣デバイス3を起動する(ステップS21)。続いて、制御部12は、誘導画像を含む取引画面を表示部に表示させる(ステップS22)。その際、制御部12は、図12に示す出金処理を並行して実行する。
【0103】
ここで表示される誘導画像は、例えば、ユーザに出金口から紙幣を回収するよう誘導する画像であり、記憶部11に記憶されている画像である。制御部12は、この誘導画像と、サーバ装置200から受信したHTML文書とに基づいて、その誘導画像を埋め込んだ取引画面を構成し、当該取引画面を表示部に表示させる。
【0104】
そして、制御部12は、出金処理が正常に終了したか否かを判定する(ステップS23)。出金処理が正常に終了した場合(ステップS23,YES)、制御部12は、紙幣デバイス3をアイドル状態に設定する(ステップS24)。
【0105】
出金処理が正常に終了しなかった場合(ステップS23,NO)、制御部12は、誘導画像を含む取引画面を表示部に表示させる(ステップS25)。出金処理が正常に終了しなかった場合とは、例えば、紙幣デバイス3内で紙幣が詰まって出金処理が停止した場合である。
【0106】
また、ここで表示される誘導画像は、サービスが停止したことを示す画像であり、記憶部11に記憶されている画像である。制御部12は、この誘導画像と、サーバ装置200から受信したHTML文書とに基づいて、その誘導画像を埋め込んだ取引画面を構成し、当該取引画面を表示部に表示させる。
【0107】
また、図12に示すように、制御部12(制御App160)は、図11に示したステップS22の取引画面の表示処理と並行して、今回の取引に関する金額や時刻などの情報を含む取引データを作成する(ステップS30)。
【0108】
そして、制御部12は、紙幣デバイス3を制御して、紙幣を紙幣デバイス3の出金口に搬送する出金処理を実行する(ステップS31)。この出金処理が正常に終了しなかった場合、制御部12は、そのことを図11に示したステップS23の処理において検出する。
【0109】
その後、制御部12は、取引データを更新する(ステップS32)。制御部12は、出金処理が正常に終了しなかった場合も、その情報を登録することにより取引データを更新する。
【0110】
そして、制御部12は、出金処理が正常終了した場合(ステップS33,YES)、図2に示したレシートプリンタRPまたはA4プリンタAPを制御して、成功したことを示す情報を印字する成功印字処理を実行し(ステップS34)、図11に示したステップS24の処理に移行する。
【0111】
出金処理が正常終了しなかった場合(ステップS33,NO)、制御部12は、レシートプリンタRPまたはA4プリンタAPを制御して、成功しなかったことを示す情報を印字するエラー印字処理を実行する(ステップS35)。
【0112】
さらに、制御部12(エラー解除App170)は、詰まった紙幣を除去するように媒体処理装置100の管理者を誘導するエラー解除処理を実行する(ステップS36)。
【0113】
そして、制御部12は、エラー解除処理が成功し、紙幣デバイス3が正常状態に復帰したか否かを判定する(ステップS37)。紙幣デバイス3が正常状態に復帰しなかった場合(ステップS37,NO)、ステップS36以降の処理が再び実行される。
【0114】
紙幣デバイス3が正常状態に復帰した場合(ステップS37,YES)、図11に示したステップS24の処理に移行する。
【0115】
なお、ここでは、媒体処理装置100が行う出金処理について説明したが、入金処理についても取引が入金の取引になる他は、同様の処理が行われる。
【0116】
また、記憶部11に記憶される誘導画像は、取引の進行に応じて取引画面に順次埋め込まれる複数の誘導画像を含んでもよい。ここで、各誘導画像は、動画像であってもよい。この場合、制御部12は、取引の進行に応じて、各誘導画像を埋め込んだ取引画面を構成し、当該取引画面を表示部に表示させる。
【0117】
図13は、取引の進行に応じて取引画像に順次埋め込まれる誘導画像420a~420cの一例を示す図である。図13には、媒体処理装置100に導入されたソフトウェアによりなされる紙幣の入金処理と、その入金処理の進行に伴って変化する誘導画像420a~420cが示されている。
【0118】
図13に示すように、イベント/状態通知App160cから紙幣デバイス3のファームウェア190aに入金開始要求がなされ(ステップS40)、それに対する応答がなされると(ステップS41)、イベント/状態通知App160cから誘導App160aに入金開始イベントの通知がなされる(ステップS42)。
【0119】
すると、取引画面にはユーザに入金を促す誘導画面420aが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0120】
取引が進行し、紙幣デバイス3が入金された紙幣の計数処理を実行すると、紙幣デバイス3のファームウェア190aからイベント/状態通知App160cに計数中イベントの発生通知がなされ(ステップS43)、さらにイベント/状態通知App160cから誘導App160aに計数中イベントの通知がなされる(ステップS44)。
【0121】
この場合、取引画面には誘導画面420aの代わりに、ユーザに待機することを促す誘導画面420bが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0122】
さらに、取引が進行すると、イベント/状態通知App160cから紙幣デバイス3のファームウェア190aに入金終了要求がなされ(ステップS45)、それに対する応答がなされると(ステップS46)、イベント/状態通知App160cから誘導App160aに入金終了イベントの通知がなされる(ステップS47)。
【0123】
この場合、取引画面には誘導画面420bの代わりに、入金処理が完了したことを示す誘導画面420cが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0124】
図13に示した誘導画像420a~420cは媒体処理装置100の記憶部11に記憶されているため、誘導画像420a~420cの変更を、サーバ装置200が送信するHTML文書を変更することなく容易に行うことができる。
【0125】
例えば、誘導画像420a~420cを変更する状況としては、同じデバイスに表示する画像を新しいものに更新する状況、媒体処理装置100の構成を変更して新たなデバイスを追加する場合にそのデバイス用に新しい誘導画像を用意する状況などが考えられる。
【0126】
図14は、バラ硬貨デバイス4に表示される誘導画像430a~430cの一例を示す図である。ここでは、紙幣デバイス3からバラ貨幣デバイス4へのデバイスの入れ替えにより、図13に示した誘導画像420a~420cが誘導画像430a~430cに変更される場合について説明する。
【0127】
図14には、媒体処理装置100に導入されたソフトウェアによりなされるバラ硬貨の入金処理と、その入金処理の進行に伴って変化する誘導画像430a~430cが示されている。
【0128】
この場合、イベント/状態通知App160cからバラ硬貨デバイス4のファームウェア190bに入金開始要求がなされ(ステップS50)、それに対する応答がなされると(ステップS51)、イベント/状態通知App160cから誘導App160aに入金開始イベントの通知がなされる(ステップS52)。
【0129】
すると、取引画面にはユーザに入金を促す誘導画面430aが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0130】
取引が進行し、バラ硬貨デバイス4が入金された硬貨の計数処理を実行すると、紙幣デバイス3のファームウェア190bからイベント/状態通知App160cに計数中イベントの発生通知がなされ(ステップS53)、さらにイベント/状態通知App160cから誘導App160aに計数中イベントの通知がなされる(ステップS54)。
【0131】
この場合、取引画面には誘導画面430aの代わりに、ユーザに待機することを促す誘導画面430bが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0132】
さらに、取引が進行すると、イベント/状態通知App160cからバラ硬貨デバイス4のファームウェア190bに入金終了要求がなされ(ステップS55)、それに対する応答がなされると(ステップS56)、イベント/状態通知App160cから誘導App160aに入金終了イベントの通知がなされる(ステップS57)。
【0133】
この場合、取引画面には誘導画面430bの代わりに、入金処理が完了したことを示す誘導画面430cが埋め込まれ、表示部に表示される。
【0134】
なお、記憶部11に記憶する誘導画像の大きさは、取引画面の構成を定義したサーバ装置200から送信されるHTML文書において指定される表示領域の大きさと同じ大きさにしてもよい。
【0135】
図15A図15Cは、取引画面における誘導画像の表示領域の大きさと同じ大きさで用意された誘導画像440a~440cの一例を示す図である。図15Aの誘導画像440aの大きさは1024×768ピクセル、図15Bの誘導画像440bの大きさは1024×384ピクセル、図15Cの誘導画像440cの大きさは358×268ピクセルである。
【0136】
このように、取引画面における誘導画像の表示領域の大きさと同じ大きさの誘導画像を用意しておくことにより、画像の拡大または縮小処理を行う必要がなくなり、画像が荒くなったり見にくくなったりすることを防止することができる。
【0137】
つぎに、媒体処理装置100の管理者に、媒体処理装置100内に詰まった紙幣などを取り除いてエラーの解除を促すエラー解除画面について説明する。エラー解除画面は、図12のステップS36の処理において、エラー解除App170により表示される。
【0138】
図16は、エラー解除App170により表示されるエラー解除画面460の一例を示す図である。
【0139】
図16に示す表示部に表示されたメニュー画面450において、エラー解除ボタン450aが管理者により押下されると、制御部12は、エラー解除画面460を、メニュー画面450などの他の表示中の画面に重畳させて最前面に表示させる。
【0140】
ここで、エラー解除画面460の構成を定義したエラー解除画面構成データ、および、エラー解除画面460に表示される画像であるエラー解除画像のデータは、媒体処理装置100の記憶部11に記憶されている。
【0141】
制御部12は、メニュー画面450においてエラー解除ボタン450aが押下された場合に、記憶部11からエラー解除画面構成データおよびエラー解除画像のデータを読み出し、それらのデータからエラー解除画面460を構成し、表示部に表示させる。
【0142】
ユーザが詰まった紙幣などを取り除いて、エラー解除画面460に表示されたリセットボタン460aを押下すると、制御部12は、エラー解除画面460を消去し、もとのメニュー画面450を表示する。
【0143】
また、管理者は、図16に示したメニュー画面450、エラー解除画面460、および、メニュー画面450を管理者が操作できるようにするための管理者用のログイン画面を媒体管理装置100の前面にあるフロントディスプレイFDに表示するのか、媒体管理装置100の背面にあるリアディスプレイRDに表示するのかを選択することができる。以下では、管理者が操作する上記ログイン画面およびメニュー画面450などの画面を、単に操作画面と呼ぶ場合がある。
【0144】
例えば、操作画面の表示先がフロントディスプレイFDまたはリアディスプレイRDに予め設定されており、管理者が入力部を操作して、この表示先の設定を変更できるようにしてもよい。この表示先の設定情報は、媒体管理装置100からサーバ装置200に送信され、サーバ装置200の記憶部に記憶される。
【0145】
その後、媒体管理装置100から操作画面の表示要求を受け付けた場合、サーバ装置200は、媒体管理装置100を制御して、表示先が予め設定されている場合にはその表示先に、表示先が変更された場合にはその変更後の表示先に操作画面を表示させる。
【0146】
例えば、媒体管理装置100の制御部12は、操作画面を表示する際に、サーバ装置200に送信する操作画面のWEBページのURLに、操作画面の表示先を指定するパラメータを追加する。これにより、サーバ装置200は、管理者が望む表示先の情報を容易に取得することができる。
【0147】
この情報を取得したサーバ装置200は、媒体管理装置100に対して、パラメータで指定された表示先である表示部に適した操作画面を構成するHTML文書を送信するとともに、操作画面をその表示部に表示するように要求する。このHTML文書を受信した媒体管理装置100は、サーバ装置200の要求に応じて、上記パラメータによって指定された表示部に操作画面を表示する。
【0148】
図17Aは、フロントディスプレイFDに表示された管理者用のログイン画面470の一例を示す図である。管理者がログインに成功した場合、ログイン画面470に代わって図16に示したメニュー画面450およびエラー解除画面460が表示される。
【0149】
縦長のディスプレイであるフロントディスプレイFDに表示されるログイン画面470の上半分には何も表示されておらず、下半分には管理者がログインするためのログインIDおよびパスワードを入力する欄と、仮想キーボードとが表示される。
【0150】
このようなログイン画面470をフロントディスプレイFDに表示するため、媒体処理装置100の制御部12は、例えば“https://localhost/ccc/?xyz=front”というURLをサーバ装置200に送信する。
【0151】
ここで、“https://localhost/ccc/”は、ログイン画面470のURLであり、xyzは、ログイン画面470の表示先を示すパラメータである。この場合、xyzがfront、すなわちフロントディスプレイFDに設定されている。
【0152】
一方、リアディスプレイRD用に、媒体処理装置100の制御部12は、例えば“https://localhost/ccc/ddd/?xyz=rear”というURLをサーバ装置200に送信する。
【0153】
ここで、“https://localhost/ccc/ddd/”は、管理者が操作できない表示画面のURLである。また、xyzがrear、すなわちリアディスプレイRDに設定されている。
【0154】
媒体管理装置100の制御部12は、サーバ装置200から上記URLに対応するWEBページを構成するHTML文書を受信して、媒体管理装置100のフロントディスプレイFDに管理者が操作できるログイン画面470を表示し、リアディスプレイRDに管理者が操作できない表示画面を表示する。
【0155】
図17Bは、リアディスプレイRDに表示された管理者用のログイン画面480の一例を示す図である。管理者がログインに成功した場合、ログイン画面480に代わって図16に示したメニュー画面450およびエラー解除画面460が表示される。
【0156】
ログイン画面480には、管理者がログインするためのログインIDおよびパスワードを入力する欄と、仮想キーボードとが表示される。
【0157】
このようなログイン画面480をリアディスプレイRDに表示するため、媒体処理装置100の制御部12は、例えば“https://localhost/ccc/?xyz=rear”というURLをサーバ装置200に送信する。
【0158】
ここで、“https://localhost/ccc/”は、ログイン画面480のURLであり、xyzはログイン画面480の表示先を示すパラメータである。この場合、xyzがrear、すなわちリアディスプレイRDに設定されている。
【0159】
一方、フロントディスプレイFD用に、媒体処理装置100の制御部12は、例えば“https://localhost/ccc/ddd/?xyz=front”というURLをサーバ装置200に送信する。
【0160】
ここで、“https://localhost/ccc/ddd/”は、管理者が操作できない表示画面のURLである。また、xyzがfront、すなわちフロントディスプレイFDに設定されている。
【0161】
媒体管理装置100の制御部12は、サーバ装置200から上記URLに対応するWEBページを構成するHTML文書を受信して、媒体管理装置100のリアディスプレイRDに管理者が操作できるログイン画面470を表示し、フロントディスプレイFDに管理者が操作できない表示画面を表示する。
【0162】
さらに、メニュー画面450の操作に関して、管理者ごとに異なる権限を与えてもよい。例えば、サーバ装置200は、管理者ごとに付与する権限の情報を予めサーバ装置200の記憶部に記憶しておく。
【0163】
そして、サーバ装置200は、ログインした管理者の権限の情報を記憶部から読み出し、管理者によって可能な操作が異なるメニュー画面の構成を定義したHTML文書を生成し、媒体管理装置100に送信する。
【0164】
このHTML文書を受信した媒体管理装置100の制御部12は、受信したHTML文書に基づいてメニュー画面を生成し、生成したメニュー画面を表示部に表示させる。
【0165】
ここで、図16に示したメニュー画面450は、すべての権限が付与された管理者に対して表示されるものである。一方、図18に示すメニュー画面490は、一部の権限が付与された管理者に対して表示されるものである。
【0166】
図18は、一部の権限が付与された管理者に対して表示されるメニュー画面490の一例を示す図である。図18に示したメニュー画面490は、図16に示したメニュー画面450と比較して、管理者が選択できる項目の数が減少している。このように、表示画面を変更することにより、管理者の権限が制限される。
【0167】
また、管理者がフロントディスプレイFDに表示されたログイン画面470を用いてログインした場合と、リアディスプレイRDに表示されたログイン画面480を用いてログインした場合とで、媒体管理装置100に対して管理者が可能な操作が異なるようにしてもよい。
【0168】
例えば、サーバ装置200は、媒体処理装置100に対して、ログイン画面470を用いてログインした場合とログイン画面480を用いてログインした場合とで、異なる操作画面を構成するHTML文書を送信する。そして、媒体処理装置100の制御部12は、受信したHTML文書に基づき、操作画面を生成し、その操作画面を表示部に表示させる。
【0169】
図19Aは、フロントディスプレイFDに表示されたログイン画面470を用いてログインした場合に表示される有価媒体の補充画面500の一例を示す図である。図19Bは、リアディスプレイRDに表示されたログイン画面480を用いてログインした場合に表示される有価媒体の補充画面510の一例を示す図である。ここで、補充画面500、510は、管理者の操作を受け付ける操作画面の一つである。
【0170】
図19Aに示す補充画面500には、入金口補充ボタン500a、紙幣カセット交換ボタン500b、およびコインカセット交換ボタン500cが表示される。
【0171】
入金口補充ボタン500aは、紙幣デバイス3またはバラ貨幣デバイス4の入金口から紙幣または貨幣を補充する際に押下するボタンである。
【0172】
紙幣カセット交換ボタン500bは、紙幣カセットを交換して、紙幣デバイス3に紙幣を補充する際に押下するボタンである。
【0173】
コインカセット交換ボタン500cは、貨幣カセットを交換して、バラ貨幣デバイス4に貨幣を補充する際に押下するボタンである。
【0174】
フロントディスプレイFDに表示された補充画面500では、管理者は、入金口補充ボタン500aのみ押下でき、紙幣カセット交換ボタン500bおよびコインカセット交換ボタン500cは押下できない。これにより、管理者による紙幣カセットおよび貨幣カセットの交換を禁止することができる。
【0175】
リアディスプレイRDに表示された図19Bに示す補充画面510にも、入金口補充ボタン510a、紙幣カセット交換ボタン510b、およびコインカセット交換ボタン510cが表示される。
【0176】
入金口補充ボタン510a、紙幣カセット交換ボタン510b、およびコインカセット交換ボタン510cはそれぞれ、入金口補充ボタン500a、紙幣カセット交換ボタン500b、およびコインカセット交換ボタン500cと同じ役割を有するボタンである。
【0177】
リアディスプレイRDに表示された補充画面510では、管理者は、入金口補充ボタン500aは押下できず、紙幣カセット交換ボタン500bおよびコインカセット交換ボタン500cのみ押下できる。これにより、管理者による入金口からの紙幣または貨幣の補充を禁止することができる。
【0178】
以上説明したように、媒体処理装置100は、有価媒体の取引を行う媒体処理装置であって、フロントディスプレイFDおよびリアディスプレイRDなどの表示部と、表示部に表示される取引画面の構成を定義した取引画面構成データをサーバ装置200から受信する通信部10と、取引画面に埋め込まれる画像のデータを記憶する記憶部11と、取引画面構成データおよび画像のデータに基づいて、画像を埋め込んだ取引画面を生成し、当該取引画面を表示部に表示させる制御部12と、を備える。
【0179】
これにより、媒体処理装置100が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる。
【0180】
また、表示部は、フロントディスプレイFDおよびリアディスプレイRDなどの複数の表示部を有し、複数の表示部のいずれかに操作画面を表示する指示を含む操作画面の構成を定義した操作画面構成データをサーバ装置200から受信した場合に、制御部12は、その指示に従って操作画面を複数の表示部のいずれかに表示する。
【0181】
これにより、媒体処理装置100の管理者が操作しやすい表示部に操作画面を表示させることができる。
【0182】
また、操作画面構成データは、操作画面が表示される表示部によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータである。
【0183】
これにより、例えば、フロントディスプレイFDの操作画面では媒体処理装置100の後方で行われる作業に関するボタンを押下できないようにし、リアディスプレイRDの操作画面では媒体処理装置100の前方で行われる作業に関するボタンを押下できないようにするなどして、表示部が設置された位置に応じた適切な操作画面の表示を行うことができる。
【0184】
また、操作画面構成データは、操作者によって可能な操作が異なる操作画面の構成を定義したデータである。
【0185】
これにより、媒体処理装置100に対して管理者が行う種々の操作について、媒体処理装置100の管理者ごとに異なる権限を与えることができる。
【0186】
また、記憶部11は、エラーが発生した場合にエラーの解除を促すエラー解除画面の構成を定義したエラー解除画面構成データおよびエラー解除画像のデータをさらに記憶し、制御部12は、エラーが発生した場合に、エラー解除画面構成データおよびエラー解除画像データに基づいてエラー解除画面を生成し、当該エラー解除画面を他の表示中の画面に重畳させて最前面に表示させる。
【0187】
これにより、媒体処理装置100ごとに適したエラー解除画面を管理者が操作しやすい状態で表示することができる。
【0188】
また、取引画面に埋め込まれる画像は、取引画面構成データにおいて定義された当該画像の表示領域の大きさと同じ大きさである。
【0189】
これにより、表示される画像が荒くなったり見にくくなったりすることを防止することができる。
【0190】
また、取引画面に埋め込まれる画像は、取引の進行に応じて取引画面に順次埋め込まれる複数の画像を含み、制御部12は、取引の進行に応じて、各画像を埋め込んだ取引画面を生成し、当該取引画面を表示部に表示させる。
【0191】
これにより、媒体処理装置100が取引の進行に応じてユーザを誘導する誘導画像などを含む取引画面を表示する装置である場合でも、効率的にシステム開発を行うことができる。
【0192】
また、通信部10は、サーバ装置200から取引の実行要求をさらに受信し、制御部12は、取引をサーバ装置200から受信した実行要求に応じて実行する。
【0193】
これにより、取引画面の表示を行うキオスクApp150と取引の実行を制御する制御App160とが直接通信するのではなく、キオスクApp150が取引画面の表示要求を、制御App160が取引の実行要求をウェブApp200aから受信するため、媒体処理装置100側のソフトウェアの開発を容易に行うことができる。
【0194】
また、取引画面に埋め込まれる画像は、操作者を誘導する誘導画像である。
【0195】
これにより、誘導画像を取引画面に埋め込んで表示する媒体処理装置100が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる。
【0196】
また、取引画面構成データは、HTMLにより記載されている。
【0197】
これにより、取引画面構成データを容易に作成することができる。
【0198】
また、取引画面への画像の埋め込みはiframeタグにより実行される。
【0199】
取引画面への画像の埋め込みを容易に実行することができる。
【0200】
また、本開示に係る媒体処理システムは、媒体処理装置100と、構成データを媒体処理装置100に送信するサーバ装置200と、を備える。
【0201】
これにより、媒体処理装置100が変更されても効率的にシステム開発を行うことができる媒体処理システムを容易に提供することができる。
【0202】
なお、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
【産業上の利用可能性】
【0203】
本開示は、媒体処理装置、媒体処理システム、媒体処理方法、および媒体処理プログラムに適用できる。
【符号の説明】
【0204】
1 ハウジング
2 包装硬貨デバイス
3 紙幣デバイス
4 バラ硬貨デバイス
5 小切手デバイス
6 ドロップボックス
7 コントローラーボックス
8 ペリフェラルデバイスボックス
10 通信部
11 記憶部
12 制御部
22,32,42,52 出金口
22S,31S,32S,41S,42S,51S,52S シャッター
25,35,45,55,65,75,85 ドア
26,36,46,56,66,76,86 ロック
31,41,51 入金口
33 搬送部
34 識別部
37 収納部
61 受入口
100 媒体処理装置
150 キオスクApp
160 制御App
160a 誘導App
160b 管理者サービスApp
160c イベント/状態通知App
160d ユーザ/取引管理App
160e デバイス制御App
160f IF提供App
170 エラー解除App
180 XFS
190a,190b ファームウェア
200 サーバ装置
200a ウェブApp
300 端末装置
361,661 キー入力デバイス
401,402,403 取引画面
402a,420a,420b,420c,430a,430b,430c,440a,440b,440c 誘導画面
410 iframeタグ
411 imgタグ
450 メニュー画面
450a エラー解除ボタン
460 エラー解除画面
470,480 ログイン画面
500,510 補充画面
500a,510a 入金口補充ボタン
500b,510b 紙幣カセット交換ボタン
500c,510c コインカセット交換ボタン
1000 コンピュータ
1001 入力装置
1002 出力装置
1003 CPU
1004 ROM
1005 RAM
1006 記憶装置
1007 読取装置
1008 送受信装置
1009 バス
AP A4プリンタ
Cam カメラ
CaR カードリーダ
CoR コードリーダ
FD フロントディスプレイ
NM NFC読取機
PP ピンパッド
RD リアディスプレイ
RP レシートプリンタ
図1
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図15C
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図19B