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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143197
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】配管固定構造体
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/06 20060101AFI20241003BHJP
   F16L 3/08 20060101ALI20241003BHJP
   F16B 35/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
F16L3/06 Z
F16L3/08 D
F16B35/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055739
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000229737
【氏名又は名称】株式会社PILLAR
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】長峰 洋一
(72)【発明者】
【氏名】林 圭介
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊彦
【テーマコード(参考)】
3H023
【Fターム(参考)】
3H023AA03
3H023AC22
3H023AD26
3H023AD36
3H023AE08
(57)【要約】
【課題】効率よく配管を固定できる配管固定構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】略平板状の支持部材2における上面21に対して、略円筒状の配管を固定する配管固定構造体1を、配管3の外周面に沿って湾曲した湾曲部61、及び湾曲部61の両端から延設した一対の脚部62を一体形成した略U字状のUボルト6と、Uボルト6の脚部62に装着するとともに、支持部材2を挟み込んで保持する保持手段とを備え、保持手段は、脚部62の先端側に配置され、脚部62に設けたネジ部63に螺合する締結ナット7と、脚部62において脚部62より上方側Huの所定位置に配置し、締結ナット7とともに支持部材2を挟み込むフランジ金具9とを備え、脚部62に、フランジ金具9を所定位置まで案内する嵌合溝65を設け、フランジ金具9に、嵌合溝65に係合する嵌合凹部91を設けた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略平板状の支持部材における一方の面に対して、略円筒状の配管を固定する配管固定構造体であって、
前記配管の外周面に沿って湾曲した湾曲部、及び該湾曲部の両端から延設した一対の脚部を一体形成した略U字状のU字状部材と、
前記U字状部材の前記脚部に装着するとともに、前記支持部材を挟み込んで保持する保持手段とを備え、
前記保持手段は、
前記脚部の先端側に配置され、前記脚部に設けたネジ部に螺合する先端側ナットと、
前記脚部において前記支持部材より湾曲部側の所定位置に配置し、前記先端側ナットとともに前記支持部材を挟み込む挟込部材とを備え、
前記脚部に、前記挟込部材を前記所定位置まで案内する案内溝を設け、
前記挟込部材に、前記案内溝に係合する係合部を設けた
配管固定構造体。
【請求項2】
前記案内溝は、前記脚部の軸方向に交差する方向の溝状である
請求項1に記載の配管固定構造体。
【請求項3】
前記挟込部材に、前記案内溝に嵌合する嵌合凹部を設け、
前記係合部は、交差する方向の溝状である前記案内溝に嵌合する前記嵌合凹部である
請求項2に記載の配管固定構造体。
【請求項4】
前記ネジ部は、先端から前記所定位置を超えて形成し、
前記案内溝は、前記ネジ部において前記脚部の軸方向に沿って形成し、
前記挟込部材に、前記ネジ部と螺合するとともに、前記案内溝に係合可能な凸状の凸状片を設け、
前記係合部は、前記案内溝に嵌合する前記凸状片である
請求項1に記載の配管固定構造体。
【請求項5】
前記案内溝を、前記ネジ部において周方向に複数設け、
前記凸状片を、前記案内溝の設置数以下の数で設けた
請求項4に記載の配管固定構造体。
【請求項6】
前記案内溝と前記凸状片とを同数で設けるとともに、周方向において等間隔で配置した
請求項5に記載の配管固定構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、タンカーやプラントなどにおいて、流体が流通する配管を、構造躯体や壁面に固定するような配管固定構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
プラントや船舶、あるいは工場などにおいて、ガスや油などの流体を流通させる配管が、構造躯体や壁面などに数多く配設されている。このような配管は、例えば特許文献1に記載するように、建物の構造躯体などの支持部材に対して、配管の外径に応じたUボルトなどの配管固定構造体を用いて固定されている。
上述のUボルトは、湾曲部と、湾曲部の両端部から下方に向って延びる脚部とを備え、脚部に設けたネジ部に螺合するナットで、支持部材を挟み込んで固定している。
【0003】
詳しくは、Uボルトの脚部に設けたネジ部に螺合する2つのナットを備え、ひとつを支持部材より上方に配置するとともに、もうひとつを支持部材より下方に配置し、支持部材の上下に配置したナットで支持部材を上下方向から挟み込んで、支持部材に対してUボルトを固定している。
【0004】
なお、Uボルトにおける湾曲部の径が配管の外径と近い場合、予め脚部に上側のナットをセットすると、湾曲部の内側に配管が位置するようにUボルトを前記配管に対して配置する際に、ナットが配管と干渉することがあり、前記配管に対してUボルトを配置してから上側のナットをセットする必要があった。
【0005】
しかしながら、Uボルトの脚部に対してナットを螺合し、支持部材を上下から挟み込む位置よりも上方にセットするが、湾曲部の内側に前記配管が位置するため、その作業性は低く、効率化を図ることが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平5-92586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑み、効率よく配管を固定できる配管固定構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、略平板状の支持部材における一方の面に対して、略円筒状の配管を固定する配管固定構造体であって、前記配管の外周面に沿って湾曲した湾曲部、及び該湾曲部の両端から延設した一対の脚部を一体形成した略U字状のU字状部材と、前記U字状部材の前記脚部に装着するとともに、前記支持部材を挟み込んで保持する保持手段とを備え、前記保持手段は、前記脚部の先端側に配置され、前記脚部に設けたネジ部に螺合する先端側ナットと、前記脚部において前記支持部材より湾曲部側の所定位置に配置し、前記先端側ナットとともに前記支持部材を挟み込む挟込部材とを備え、前記脚部に、前記挟込部材を前記所定位置まで案内する案内溝を設け、前記挟込部材に、前記案内溝に係合する係合部を設けたことを特徴とする。
【0009】
この発明により、効率よく配管を固定することができる。
詳述すると、前記U字状部材の前記脚部に装着する保持手段は、先端側ナットと挟込部材とを備えているため、前記挟込部材を前記所定位置に配置するとともに、前記脚部のネジ部に前記先端側ナットを螺合することで、前記挟込部材と前記先端側ナットとで前記支持部材を挟み込んで保持することができる。
【0010】
また、前記脚部に、前記挟込部材を前記所定位置まで案内する案内溝を設け、前記挟込部材に、前記案内溝に係合する係合部を設けているため、案内溝に係合部を係合させて移動することで、前記挟込部材を前記所定位置に配置することができる。したがって、前記先端側ナットとともに前記支持部材を挟み込んで保持するナットを前記脚部の前記ネジ部を螺合させて前記所定位置に配置する場合に比べて、容易かつ効率よく、前記所定位置に配置した前記挟込部材と、前記ネジ部に螺合する前記先端側ナットとで前記支持部材を保持することができる。そのため、配管固定構造体は前記支持部材に効率よく配管を固定することができる。
【0011】
この発明の態様として、前記案内溝は、前記脚部の軸方向に交差する方向の溝状であってもよい。
上述の前記脚部の軸方向に交差する方向の溝状は、棒状である前記脚部の外面の少なくとも一部に、軸方向に対して、例えば直交する方向などの交差する方向に沿って形成したスリットや溝であってもよいし、外面の全周にわたって形成したスリットや溝、つまり全周にわたって形成された前記案内溝によって細径化された態様であってもよい。
【0012】
この発明により、前記脚部の軸方向に交差する方向の溝状の前記案内溝に係合部を係合させて、交差方向に沿って前記挟込部材を移動させることで、効率よく前記所定位置に前記挟込部材を配置することができる。
【0013】
またこの発明の態様として、前記挟込部材に、前記案内溝に嵌合する嵌合凹部を設け、前記係合部は、交差する方向の溝状である前記案内溝に嵌合する前記嵌合凹部であってもよい。
この発明により、前記係合部として機能する前記挟込部材の前記嵌合凹部を前記案内溝に嵌合させることで、前記挟込部材を前記所定位置に配置することができる。さらに容易かつ効率よく、前記所定位置に配置した前記挟込部材と、前記ネジ部に螺合する前記先端側ナットとで前記支持部材を保持し、配管固定構造体は前記支持部材に効率よく配管を固定することができる。
【0014】
またこの発明の態様として、前記ネジ部は、先端から前記所定位置を超えて形成し、前記案内溝は、前記ネジ部において前記脚部の軸方向に沿って形成し、前記挟込部材に、前記ネジ部と螺合するとともに、前記案内溝に係合可能な凸状の凸状片を設け、前記係合部は、前記案内溝に嵌合する前記凸状片であってもよい。
【0015】
この発明により、前記ネジ部において前記脚部の軸方向に沿って形成した前記案内溝に前記凸状片を係合することで、前記ネジ部に螺合させることなく、前記挟込部材を前記所定位置に配置することができる。そして、所定位置まで移動させた前記挟込部材を回転することで、前記案内溝から脱した前記凸状片がネジ山としてネジ部のネジ谷部に螺合するため、前記所定位置に配置された前記挟込部材の軸方向の位置を規制することができる。したがって、さらに容易かつ効率よく、前記所定位置に配置した前記挟込部材と、前記ネジ部のネジ谷部に螺合する前記先端側ナットとで前記支持部材を保持し、配管固定構造体は前記支持部材に効率よく配管を固定することができる。
【0016】
またこの発明の態様として、前記案内溝を、前記ネジ部において周方向に複数設け、前記凸状片を、前記案内溝の設置数以下の数で設けてもよい。
上述の前記凸状片を、前記案内溝の設置数以下の数で設けるは、前記案内溝と前記凸状片とを対応させて同数設けてもよいし、前記凸状片を前記案内溝の設置数より少なく設けてもよい。前記案内溝と前記凸状片とを対応させて同数設ける場合は、各案内溝にそれぞれ前記凸状片が係合することとなる。前記凸状片を前記案内溝の設置数より少なく設ける場合は、いずれかの前記案内溝には前記凸状片が係合しないこととなる。
【0017】
この発明により、複数の前記案内溝に対して前記凸状片を係合させて移動させることで、前記挟込部材を前記所定位置に効率よく配置することができる。
また、前記凸状片を複数設けることで、複数箇所で前記案内溝と前記凸状片が係合するので前記所定位置まで安定して移動させることができる。さらに、前記所定位置に配置した前記挟込部材を回転することで、複数の前記凸状片が前記ネジ部のネジ谷部と螺合するため、前記所定位置に配置された前記挟込部材の軸方向の位置規制の強度を向上することができる。したがって、配管固定構造体は前記支持部材に効率よくかつ確実に配管を固定することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記案内溝と前記凸状片とを同数で設けるとともに、周方向において等間隔で配置してもよい。
この発明により、周方向に等間隔で配置した前記案内溝に対して前記凸状片を容易に係合させて、さらに効率よく、前記所定位置に前記挟込部材を配置させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、効率よく配管を固定できる配管固定構造体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図。
図2】配管締結構造における部品の説明図。
図3】組付け前の配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図。
図4】組付け中の配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図による説明図。
図5】配管締結構造においてフランジ金具の装着を説明する平面図。
図6】異なる実施形態の配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図。
図7】異なる実施形態の配管締結構造における部品の説明図。
図8】異なる実施形態の組付け前の配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図による説明図。
図9】異なる実施形態の組付け前の配管締結構造における幅方向に沿った断面を示す断面図による説明図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1は配管締結構造1における幅方向Wに沿った断面の断面図(以下において幅方向断面図という)を示し、図2は配管締結構造1における部品の説明図を示し、図3は組付け前の配管締結構造1における幅方向断面図を示し、図4は組付け中の配管締結構造1の幅方向断面図による説明図を示し、図5は配管締結構造1においてフランジ金具9の装着を説明する平面図を示している。
【0022】
詳しくは、図2(a)はUボルト6の正面図を示し、図2(b)は滑り部材8の幅方向断面図を示し、図2(c)は図2(a)のA-A矢視断面図を示し、図2(d)はフランジ金具9の平面図を示し、図2(e)は図2(d)のB-B矢視断面図を示している。
【0023】
図4(a)はUボルト6を支持部材2及び台座プレート5に対して組付けた状態の幅方向断面図を示し、図4(b)は支持部材2及び台座プレート5に組付けたUボルト6のネジ部63に締結ナット7を螺合した状態の幅方向断面図を示し、図5は支持部材2及び台座プレート5に組付け、ネジ部63に締結ナット7を螺合したUボルト6の嵌合部64に対してフランジ金具9を装着する前の平面図を示している。
【0024】
また、図1中において、左右方向を幅方向Wとし、上下方向を高さ方向Hとしている。さらに、図1中において上側を上方Huとし、下側を下方Hdとしている。また、図5中において、上下方向を奥行き方向Dとしている。
【0025】
配管締結構造1は、図1及び図2に示すように、略平板状の支持部材2、支持部材2の上面21の側に配置した配管3、及び奥行き方向Dに所定の間隔を隔てて複数配置するとともに、支持部材2に対して配管3を締結する締結構造体4で構成している。
【0026】
支持部材2は、図1及び図2に示すように、高さ方向Hに所定の厚みを有する略平板状であって、例えば、船舶の甲板などとする。この支持部材2には、図1及び図2に示すように、幅方向Wにおいて、配管3の外径よりも僅かに大きい間隔を隔てた位置で、上下方向に開口した貫通孔22(図1において破線で図示)を2つ形成している。
【0027】
この貫通孔22は、後述するUボルト6の呼び径より大きい直径で開口形成している。
なお、奥行き方向Dに連続する支持部材2に対して、奥行き方向Dに所定間隔を隔てて貫通孔22を設けてもよいし、貫通孔22を設けた支持部材2を奥行き方向Dに所定間隔を隔てて複数設けてもよい。
【0028】
配管3は、図1に示すように、奥行き方向Dを軸方向として、所定の内外径を有する略真円筒状の鋼管であって、例えば、マイナス167度からマイナス169度に冷却された液化天然ガスを流通可能に構成している。
【0029】
締結構造体4は、図1及び図2に示すように、支持部材2の上面に載置される台座プレート5と、台座プレート5に載置した配管3を支持部材2とで挟持する略U字状のUボルト6と、支持部材2に対してUボルト6を締結する締結ナット7と、Uボルト6と配管3との間に配置する滑り部材8と、締結ナット7と協働して支持部材2及び台座プレート5を挟み込むフランジ金具9とを備えている。
【0030】
台座プレート5は、図1に示すように、略平板状のプレート本体51と、プレート本体51の上面における幅方向Wの略中央に貼付したスライドシート52とを備えている。
プレート本体51は、高さ方向Hに所定の厚みを有するとともに、幅方向Wに長い平面視略矩形の平板状であって、SS材、あるいはSUS材で構成している。
【0031】
このプレート本体51には、図1及び図2に示すように、幅方向Wに所定間隔を隔てた位置において、支持部材2の貫通孔22と連通するとともに、Uボルト6の両端が挿通する2つのボルト挿通孔53(図1において破線で図示)を上下方向に開口形成している。
【0032】
スライドシート52は、プレート本体51におけるボルト挿通孔53の間に貼付可能な幅方向Wの長さを有する平面視略矩形のシート状に形成している。このスライドシート52は、自己潤滑性と、配管3と対向する低摩擦係数の平滑面(図示省略)とを有するシート状部材であって、例えば、圧縮強度の高い充填剤入りPTFE材で構成している。
【0033】
また、Uボルト6は、図1及び図2に示すように、下方側が開口した略半円状の湾曲部61と、湾曲部61の両端から下方側Hdに向かって延びる脚部62とを備え、湾曲部61と脚部62とで逆U字状に形成している。
なお、Uボルト6は、SS材、あるいはSUS材の丸鋼材で形成している。
【0034】
湾曲部61は、配管3の外径よりわずかに大きな径で形成され、内面側に後述する滑り部材8を備えている。
湾曲部61の端部より下方側Hdに延びる脚部62は、配管3の半径より長く直線状に形成している。
【0035】
脚部62の下方側Hdの端部から上方側Huに向かって所定の長さ分らせん状のネジ山が形成されたネジ部63を構成し、脚部62におけるネジ部63の上方側Huに嵌合部64を形成している。
【0036】
嵌合部64は、図2(c)に示すように、丸型断面の脚部62において、側方から内部に向かって凹状となる奥行き方向Dの嵌合溝65により、平面視方向において断面小判状に形成されている。
【0037】
嵌合部64は、後述するフランジ金具9が嵌合し、支持部材2に対してUボルト6が下方側Hdに移動することを規制する下方規制部として機能し、台座プレート5に載置された配管3に、後述する滑り部材8を介して湾曲部61が当接する高さに形成されている。
【0038】
締結ナット7は、脚部62におけるネジ部63と螺合し、後述するフランジ金具9と協働して、支持部材2及び台座プレート5を高さ方向Hから挟み込むように構成している。
滑り部材8は、図1及び図2(b)に示すように、湾曲部61の内面に沿って嵌合可能な長さと、Uボルト6の径より長い奥行き方向Dの長さで形成している。
【0039】
滑り部材8は、自己潤滑性、及び可撓性と、配管3と対向する低摩擦係数の平滑面(図示省略)とを有する柱状部材であって、例えば、圧縮強度の高い充填剤入りPTFE材で構成している。
【0040】
嵌合部64に嵌合し、支持部材2に対してUボルト6が下方側Hdに移動することを規制する下方規制部として機能するフランジ金具9は、締結ナット7と同程度の外径を有するとともに、嵌合部64の高さに略一致する高さを有する平面視略円形状であり、外周の一部から内部に向かって凹状となる嵌合凹部91を有している。
【0041】
嵌合凹部91は、平面視小判状の嵌合部64の幅方向Wの間隔と、奥行き方向Dの長さに対応する平面視略長方形状の開口である。
このように構成した嵌合凹部91は、嵌合溝65によって平面視小判状に形成された嵌合部64に対して、嵌合溝65が伸びる奥行き方向Dから、嵌合部64が嵌合凹部91の内部に配置されるようにフランジ金具9を嵌め込んで装着することができる。
【0042】
このように各要素を構成した締結構造体4は、支持部材2の上面に載置された台座プレート5に載置した配管3に対して逆U字状のUボルト6が配置され、台座プレート5の上面側に配置された嵌合部64にフランジ金具9が嵌合し、支持部材2の下方側Hdに突出するネジ部63に締結ナット7を螺合して構成され、支持部材2に対して配管3を固定した配管締結構造1を構成することができる。
【0043】
なお、配管締結構造1では、嵌合溝65が伸びる奥行き方向Dから嵌合部64に嵌め込んで装着したフランジ金具9と、支持部材2の下方側Hdにおいてネジ部63に螺合した締結ナット7とで、支持部材2及び台座プレート5を高さ方向Hから挟み込んで支持部材2に対してUボルト6を固定し、配管3を支持部材2に固定することができる。
【0044】
上述のように、締結構造体4を組み付けて配管3を支持部材2に固定する配管締結構造1の組付け方法について、図3乃至図5とともに説明する。
まず、図3に示すように、支持部材2の台座プレート5に載置された配管3に対して、Uボルト6を上方側Huからセットする。
【0045】
図4(a)に示すように、配管3に対して上方側HuからセットしたUボルト6は、湾曲部61の内部側に配管3が配置されるとともに、脚部62が台座プレート5のボルト挿通孔53と支持部材2の貫通孔22とに挿通され、ネジ部63が支持部材2の下方側Hdに突出することとなる。
【0046】
そして、図4(b)に示すように、支持部材2の下方側Hdに突出するネジ部63に締結ナット7を螺合するとともに、図5に示すように、フランジ金具9の嵌合凹部91の内部に嵌合部64が配置されるように、嵌合部64に奥行き方向Dからフランジ金具9を嵌め込む。
【0047】
このようにして、嵌合部64に嵌め込んだフランジ金具9と、ネジ部63に螺合した締結ナット7とで、支持部材2及び台座プレート5を高さ方向Hから挟み込んで、Uボルト6を支持部材2に固定し、支持部材2に対して締結構造体4で配管3を固定した配管締結構造1の組付けは完了する。
なお、支持部材2の下方側Hdに突出するネジ部63に対する締結ナット7の螺合と、嵌合部64へのフランジ金具9の嵌め込みはどちらを先に行ってもよいが、嵌合部64へのフランジ金具9の嵌め込みの後に、支持部材2の下方側Hdに突出するネジ部63に対して締結ナット7を螺合する方が好ましい。
【0048】
上述のように、支持部材2における上面21に対して、略円筒状の配管3を固定する配管締結構造1は、配管3の外周面に沿って湾曲した湾曲部61、及び湾曲部61の両端から延設した一対の脚部62を一体形成した略U字状のUボルト6と、Uボルト6の脚部62に装着するとともに、支持部材2を挟み込んで保持する締結ナット7,及びフランジ金具9とを備え、締結ナット7は、脚部62の先端側に配置され、脚部62に設けたネジ部63に螺合し、フランジ金具9は脚部62において支持部材2より湾曲部61の側の所定位置(嵌合部64)に配置し、締結ナット7とともに支持部材2を挟み込み、脚部62に、フランジ金具9を所定位置(嵌合部64)まで案内する嵌合溝65を設け、フランジ金具9に、嵌合溝65に係合する嵌合凹部91を設けたため、効率よく配管3を固定することができる。
【0049】
詳述すると、Uボルト6の脚部62に装着するフランジ金具9を所定位置(嵌合部64)に配置するとともに、脚部62のネジ部63に締結ナット7を螺合することで、フランジ金具9と締結ナット7とで支持部材2を挟み込んで保持することができる。
【0050】
また、脚部62に、フランジ金具9を所定位置(嵌合部64)まで案内する嵌合溝65を設け、フランジ金具9に、嵌合溝65に係合する嵌合凹部91を設けているため、嵌合溝65に嵌合凹部91を係合させて移動することで、フランジ金具9を所定位置(嵌合部64)に配置することができる。したがって、締結ナット7とともに支持部材2を挟み込んで保持するナットを脚部のネジ部を螺合させて所定位置に配置する場合に比べて、容易かつ効率よく、所定位置に配置したフランジ金具9と、ネジ部63に螺合する締結ナット7とで支持部材2を保持することができる。そのため、配管締結構造1は支持部材2に効率よく配管3を固定することができる。
【0051】
また、嵌合溝65は、脚部62の奥行き方向Dの溝状であるため、脚部62の奥行き方向Dの溝状の嵌合溝65に嵌合凹部91を係合させて、奥行き方向Dに沿ってフランジ金具9を移動させることで、効率よく所定位置にフランジ金具9を配置することができる。
【0052】
また、フランジ金具9に、嵌合溝65に嵌合する嵌合凹部91を設け、嵌合凹部91は、奥行き方向Dの溝状である嵌合溝65に嵌合する凹部であるため、フランジ金具9の嵌合凹部91を嵌合溝65に嵌合させることで、フランジ金具9を所定位置に配置することができる。さらに容易かつ効率よく、所定位置に配置したフランジ金具9と、ネジ部63に螺合する締結ナット7とで支持部材2を保持し、配管締結構造1は支持部材2に効率よく配管3を固定することができる。
【0053】
続いて、別の実施形態の配管締結構造1Aについて、図6乃至図9とともに説明する。
図6は異なる実施形態の配管締結構造1Aにおける幅方向断面図を示し、図7は配管締結構造1Aにおける部品の説明図を示し、図8及び図9は組付け前の配管締結構造1Aにおける幅方向断面図による説明図を示している。
【0054】
詳述すると、図7(a)はUボルト6Aの正面図を示し、図7(b)は図7(a)のC-C矢視断面図を示し、図7(c)は滑り部材8の幅方向断面図を示し、図7(d)はフランジナット9Aの平面図を示し、図7(e)は図7(d)のD-D矢視断面図を示している。
【0055】
図8(a)はUボルト6Aに対して配管3及び滑り部材8を装着した状態の幅方向断面図を示し、図8(b)はネジ部63Aに対してフランジナット9Aを装着した状態の幅方向断面図を示し、図8(c)は図8(b)におけるE-E矢視断面図を示し、図8(d)は図8(b)におけるF-F矢視断面図を示している。
図9(a)はネジ部63Aにフランジナット9Aを装着した状態のUボルト6Aを支持部材2及び台座プレート5に組み付けた状態の幅方向断面図を示し、図9(b)はフランジナット9Aを所定位置に配置した状態の幅方向断面図を示している。
【0056】
なお、上述の配管締結構造1と同じ構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
具体的には、支持部材2、配管3、台座プレート5、締結ナット7及び滑り部材8については、上述の配管締結構造1における支持部材2、配管3、台座プレート5、締結ナット7及び滑り部材8と同じであるため、その説明を省略する。
【0057】
配管締結構造1Aにおける締結構造体4Aは、Uボルト6Aとフランジナット9Aとが、上述の配管締結構造1における締結構造体4のUボルト6とフランジ金具9と異なるため、以下においてその説明をする。
【0058】
Uボルト6Aは、Uボルト6の湾曲部61と同じ湾曲部61と、湾曲部61の両端部から下方側Hdに延びる脚部62Aを備え。脚部62Aにおいて下方側Hdの端部から上方側Huに向かって所定の長さ分のネジ部63Aを設けている。
【0059】
なお、ネジ部63Aは、Uボルト6のネジ部63より長く、Uボルト6において嵌合部64が形成された位置、つまり脚部62においてフランジ金具9が配置される嵌合部64の高さ方向Hの位置より上方側Huまで形成されている。
【0060】
そして、螺旋状のネジ山が形成されたネジ部63Aには、高さ方向Hに延びるとともに、ネジ部63Aの全長にわたる案内溝65Aを周方向に対向する二カ所に設けている。
案内溝65Aは、外周に形成された螺旋状のネジ山を分断し、中央に向かって延びる断面台形凹状の溝である。
【0061】
平面円形状で外周から中央に向かって凹状となる嵌合凹部91を有するフランジ金具9と異なり、フランジナット9Aは、図7(d)に示すように、締結ナット7と同様の内径と、ネジ部63Aの外径よりひと回り大きな貫通孔92とを備えており、貫通孔92の中央に向かって突出する突出片93を対向する二カ所に設けている。
【0062】
突出片93は、図7(e)に示すように、厚み方向に貫通する貫通孔92において、高さ(厚み)方向の全範囲に亘ってネジ部63Aに対応して複数配置されている。また、突出片93は、ネジ部63Aにおけるネジ谷部に螺合する断面三角形状に形成されるとともに、案内溝65Aの断面形状よりひと回り小さな相似形状、つまり平面視台形状に形成されている。
【0063】
このように、貫通孔92において平面視中央に突出する突出片93を備えたフランジナット9Aは、図8(c)に示すように、対向する突出片93がそれぞれ案内溝65Aに嵌合すると、貫通孔92はネジ部63よりひと回り大きな径で形成しているため、ネジ部63Aに対して、高さ方向Hにスライド可能になる。
【0064】
そして、ネジ部63Aにおいて、高さ方向Hの所定位置までスライド移動したフランジナット9Aを平面視方向に回転させると、図8(d)に示すように、ネジ部63Aにおけるネジ谷部とフランジナット9Aの突出片93とが螺合することで、ネジ部63Aに対するフランジナット9Aの高さ方向Hの位置を規制することができる。つまり、案内溝65Aに係合する突出片93は、平面視方向にフランジナット9Aを回転すると、案内溝65Aから脱し、案内溝65Aの周りのネジ部63Aのネジ谷部と螺合するネジ山として機能することとなる。
【0065】
上述のような構成のUボルト6Aとフランジナット9Aとを用いた締結構造体4Aで配管3を支持部材2に固定する配管締結構造1Aの組付方法について以下で説明する。
まず、図8(a)に示すように、Uボルト6Aにおける湾曲部61の内側に、滑り部材8を介して配管3を配置する。そして、図8(b)に示すように、突出片93を案内溝65Aに係合させて、フランジナット9Aを所定位置より上方までスライドさせ、フランジナット9Aを平面視方向に回転させ、図8(d)に示すように、ネジ部63Aのネジ谷部と突出片93とを螺合させる。
【0066】
なお、図8(b)では、正面視左側の脚部62Aのネジ部63Aには突出片93が案内溝65Aに係合し、高さ方向Hにスライド可能な状態のフランジナット9Aを図示し、正面視右側の脚部62Aのネジ部63Aにはフランジナット9Aを平面視方向において回転させ、突出片93がネジ部63Aにおけるネジ谷部に嵌合し、ネジ部63Aに対して高さ方向Hの位置が規制された状態のフランジナット9Aを図示している。
【0067】
両方の脚部62Aのネジ部63Aに対してフランジナット9Aの高さ方向Hの位置を規制した状態のUボルト6Aを、配管3とともに、図9(a)に示すように、フランジナット9Aより下方のネジ部63Aを、支持部材2の上面21及び台座プレート5のボルト挿通孔53に上方側Huから挿入する。
【0068】
そして、配管3の下面がスライドシート52に当接する位置で、平面視方向に回転させてフランジナット9Aの高さ方向Hの位置を調整し(図9(b)参照)、支持部材2の下方側Hdに突出するネジ部63Aに対して締結ナット7を螺合して固定することで、締結構造体4Aで支持部材2に対して配管3を固定した配管締結構造1Aの組付けは完了する。
【0069】
上述のように、支持部材2における上面21に対して、略円筒状の配管3を固定する配管締結構造1Aは、配管3の外周面に沿って湾曲した湾曲部61、及び湾曲部61の両端から延設した一対の脚部62Aを一体形成した略U字状のUボルト6Aと、Uボルト6Aの脚部62Aに装着するとともに、支持部材2を挟み込んで保持する締結ナット7及びフランジナット9Aとを備え、締結ナット7は、脚部62Aの先端側に配置され、脚部62Aに設けたネジ部63Aに螺合し、フランジナット9Aは、脚部62Aにおいて支持部材2より湾曲部61の側の所定位置に配置し、締結ナット7とともに支持部材2を挟み込み、脚部62Aに、フランジナット9Aを所定位置まで案内する案内溝65Aを設け、フランジナット9Aに、案内溝65Aに係合する突出片93を設けたため、効率よく配管3を固定することができる。
【0070】
詳述すると、フランジナット9Aを所定位置に配置するとともに、脚部62Aのネジ部63Aに締結ナット7を螺合することで、フランジナット9Aと締結ナット7とで支持部材2を挟み込んで保持することができる。
【0071】
また、脚部62Aに、フランジナット9Aを所定位置まで案内する案内溝65Aを設け、フランジナット9Aに、案内溝65Aに係合する突出片93を設けているため、案内溝65Aに突出片93を係合させて移動することで、フランジナット9Aを所定位置に配置することができる。したがって、締結ナット7とともに支持部材2を挟み込んで保持するナットを脚部のネジ部に螺合させて所定位置に配置する場合に比べて、容易かつ効率よく、所定位置に配置したフランジナット9Aと、ネジ部63Aに螺合する締結ナット7とで支持部材2を保持することができる。そのため、配管締結構造1Aは支持部材2に効率よく配管3を固定することができる。
【0072】
また、ネジ部63Aは、先端から所定位置を超えて形成し、案内溝65Aは、ネジ部63Aにおいて脚部62Aの高さ方向Hに沿って形成し、フランジナット9Aに、ネジ部63Aと螺合するとともに、案内溝65Aに係合可能な凸状の突出片93を設けているため、ネジ部63Aにおいて脚部62Aの高さ方向Hに沿って形成した案内溝65Aに突出片93を係合することで、ネジ部63Aに螺合させることなく、フランジナット9Aを所定位置に配置することができる。
【0073】
そして、所定位置まで移動させたフランジナット9Aを回転することで、案内溝65Aから脱した突出片93がネジ山としてネジ部63Aのネジ谷部に螺合するため、所定位置に配置されたフランジナット9Aの高さ方向Hの位置を規制することができる。したがって、さらに容易かつ効率よく、所定位置に配置したフランジナット9Aと、ネジ部63Aに螺合する締結ナット7とで支持部材2を保持し、配管締結構造1Aは支持部材2に効率よく配管3を固定することができる。
【0074】
また、案内溝65Aを、ネジ部63Aにおいて周方向の二カ所に設け、突出片93を、案内溝65Aの設置数と同数で設けているため、二カ所の案内溝65Aに対して突出片93を係合させて移動させることで、フランジナット9Aを所定位置に効率よく配置することができる。
【0075】
また、突出片93をふたつ設けることで、二カ所で案内溝65Aと突出片93が係合するので所定位置まで安定して移動させることができる。さらに、所定位置に配置したフランジナット9Aを回転することで、複数の突出片93がネジ部63Aのネジ谷部と螺合するため、所定位置に配置されたフランジナット9Aの高さ方向Hの位置規制の強度を向上することができる。したがって、配管締結構造1Aは支持部材2に効率よくかつ確実に配管3を固定することができる。
【0076】
また、同数で設けた案内溝65Aと突出片93とは、それぞれ周方向において等間隔で配置しているため、周方向に等間隔で配置した案内溝65Aに対して突出片93を容易に係合させて、さらに効率よく、所定位置にフランジナット9Aを配置することができる。
【0077】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の支持部材は支持部材2に対応し、
以下同様に、
一方の面は上面21に対応し、
配管は配管3に対応し、
配管固定構造体は配管締結構造1,1Aに対応し、
湾曲部は湾曲部61に対応し、
脚部は脚部62,62Aに対応し、
U字状部材はUボルト6,6Aに対応し、
保持手段は締結ナット7,及びフランジ金具9,フランジナット9Aに対応し、
ネジ部はネジ部63,63Aに対応し、
先端側ナットは締結ナット7に対応し、
挟込部材はフランジ金具9,フランジナット9Aに対応し、
案内溝は嵌合溝65,案内溝65Aに対応し、
係合部は嵌合凹部91,突出片93に対応し、
軸方向は高さ方向Hに対応し、
軸方向に交差する方向は奥行き方向Dに対応し、
嵌合凹部は嵌合凹部91に対応し、
凸状片は突出片93に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0078】
例えば、上述の配管締結構造1における脚部62の奥行き方向Dの溝状である嵌合溝65は、棒状である脚部62の外面において対向する2か所に設けたが、1箇所だけ嵌合溝65を設けてもよいし、円断面の棒状の脚部62の全周に亘って嵌合溝65を形成してもよいし、スリット状であってもよい。
【0079】
上述の配管締結構造1Aでは、突出片93を、フランジナット9Aの高さ(厚み)方向の全範囲に亘ってネジ部63Aに対応するように複数設けたが、複数のネジ部63Aに対してひとつの割合で複数の突出片93を設けてもよい。さらには、フランジナット9Aの高さ(厚み)方向において、例えば高さ方向の中央付近にひとつ設けるなど、高さ方向の一部に突出片93設けてもよい。
【0080】
上述の配管締結構造1Aでは、ネジ部63Aにおいて対向する2か所に案内溝65Aを設け、突出片93を、案内溝65Aと同数の2か所に設けたが、ひとつの突出片93であってもよいし、案内溝65Aもひとつであってもよい。
さらに、3以上の案内溝65Aを設けてもよく、この場合、突出片93を案内溝65Aと同数設けてもよいし、案内溝65Aより少ない数で設けてもよい。
【0081】
案内溝65A及び突出片93は、周方向に同間隔となるように対向配置したが、周方向において異なる間隔となるように案内溝65A及び突出片93を配置してもよい。
ネジ部63Aの全長にわたって案内溝65Aを形成したが、案内溝65Aは、ネジ部63Aの先端から所定位置を超えて形成されていれば、案内溝65Aがネジ部63Aより短く形成してもよい。
【符号の説明】
【0082】
1,1A…配管締結構造
2…支持部材
3…配管
6,6A…Uボルト
7…締結ナット
9…フランジ金具
9A…フランジナット
21…上面
61…湾曲部
62,62A…脚部
63,63A…ネジ部
65…嵌合溝
65A…案内溝
91…嵌合凹部
93…突出片
H…高さ方向
D…奥行き方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9