(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143300
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/46 20060101AFI20241003BHJP
H01R 13/6463 20110101ALI20241003BHJP
【FI】
H01R13/46 A
H01R13/6463
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055903
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大澤 貴則
(72)【発明者】
【氏名】高橋 佳吾
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FB07
5E021FB14
5E021FC19
5E021FC32
5E087EE02
5E087EE11
5E087FF13
5E087HH01
5E087LL03
5E087LL12
5E087MM05
5E087PP01
5E087QQ01
5E087RR02
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】伝送特性の劣化を抑制する。
【解決手段】コネクタAは、一対の信号線42を絶縁性のシース41内に埋設して構成され、シース41の先端面41Sから一対の信号線42の先端領域部を電線露出部43として延出させた通信ケーブル40と、一対の電線露出部43に個別に固着された一対の信号用端子金具33を収容する誘電体31とを有し、誘電体31の信号用電線導出口35から電線露出部43を導出させた端子モジュール30と、通信ケーブル40の先端領域と誘電体31を収容するハウジング10とを備え、ハウジング10内には、一対の電線露出部43を収容する配索溝20が形成されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の信号線を絶縁性のシース内に埋設して構成され、前記シースの先端面から前記一対の信号線の先端領域を電線露出部として延出させた通信ケーブルと、一対の前記電線露出部に個別に固着された一対の端子金具を収容する端子保持部材とを有し、前記端子保持部材の電線導出口から前記電線露出部を導出させた端子モジュールと、
前記通信ケーブルの先端領域と、前記一対の端子金具を収容した前記端子保持部材とを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジング内には、前記一対の電線露出部を収容する配索溝が形成されているコネクタ。
【請求項2】
前記配索溝は、前記ハウジングの後方へ開口した形状をなし、
前記ハウジングを後方から視た背面視において、前記電線導出口が前記ハウジングの幅方向中央部に配置され、且つ前記配索溝が前記ハウジングの幅方向中心から幅方向にずれた位置に配置されており、
前記配索溝に対して前記幅方向中心側に隣接する位置には、前記電線露出部が後方から押し付けられたときに、前記電線露出部を前記配索溝側へ誘導する誘導部が形成されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングには、前記シースの先端部を前記背面視において位置決めした状態で収容する収容凹部が形成され、
前記シースが前記収容凹部によって位置決めされた状態では、前記誘導部が、前記背面視において、前記シースの前記先端面における前記信号線の延出位置と、前記電線導出口とを結ぶ仮想直線上に配置され、
前記収容凹部が前記誘導部よりも前方に配置されている請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記配索溝が、前記ハウジングの後方へ開口した形状をなし、
前記端子保持部材には、片持ち状に突出した形状をなし、前記電線露出部の配索経路の一部を後方から覆う庇部が形成され、
前記庇部の後面には、前記電線露出部によって後方から押されたときに、前記電線露出部を前記庇部の突出端側へ摺動させる誘導面が形成されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングには、前記シースの先端部を収容する収容凹部が形成され、
前記ハウジングを後方から見た背面視において、前記配索溝と一対の前記電線導出口が、前記収容凹部内に収容された前記シースの前記先端部の軸線に沿って並ぶように配置されている請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端子保持部材からは、前記信号線とは異なる他の電線が導出されており、
前記背面視において、前記収容凹部に収容された前記シースの前記先端部の前記軸線と直交する方向を、幅方向と定義したときに、
前記信号線が導出される前記電線導出口と、前記他の電線が導出される他の電線導出口とが、前記幅方向に並ぶように配置され、
前記収容凹部と前記配索溝が、前記ハウジングの幅方向中心から前記幅方向へ偏った位置に配置されている請求項5に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
差動信号伝送では、2本の電線を撚り合わせたツイストペア線が通信線として用いられる。特許文献1には、ツイストペア線と、ツイストペア線を構成する一対の電線の端末部に接続した端子部と、一対の端子部を収容するコネクタ本体とを備えたコネクタが開示されている。ツイストペア線の端末部では、端子部を圧着するために電線の撚りが解かれている。端子部はコネクタ本体に対し後方から挿入される。このとき、一対の端子部を同時に挿入するという作業方法では、端子部の挿入が不正になることが懸念される。そのため、一方の端子部をコネクタ本体に挿入した後に、他方の端子部を、一旦、コネクタ本体の後方へ移動させてから、コネクタ本体内に挿入することが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一対の端子部を別々に挿入するためには、電線の撚り解き長さとして、少なくとも端子部の全長に相当する寸法が必要である。しかし、電線を撚り解き状態にすると、電線の間隔が広がり易くなる。電線の間隔が拡がると、伝送特性が劣化する。
【0005】
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、伝送特性の劣化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
一対の信号線を絶縁性のシース内に埋設して構成され、前記シースの先端面から前記一対の信号線の先端領域を電線露出部として延出させた通信ケーブルと、一対の前記電線露出部に個別に固着された一対の端子金具を収容する端子保持部材とを有し、前記端子保持部材の電線導出口から前記電線露出部を導出させた端子モジュールと、
前記通信ケーブルの先端領域と、前記一対の端子金具を収容した前記端子保持部材とを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジング内には、前記一対の電線露出部を収容する配索溝が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、伝送特性の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例1のコネクタの斜視図である。
【
図3】
図3は、実施例1のコネクタにおいて、ハウジング本体に端子モジュールと一括ゴム栓とゴム栓保持部材を取り付けた状態をあらわす斜視図である。
【
図5】
図5は、実施例1のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索した状態をあらわす背断面図である。
【
図6】
図6は、実施例1のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索する途中の状態をあらわす背断面図である。
【
図8】
図8は、実施例1のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間に配索する途中の状態をあらわす側断面図である。
【
図9】
図9は、実施例2のコネクタの斜視図である。
【
図11】
図11は、実施例2のコネクタにおいて、ハウジング本体に端子モジュールと一括ゴム栓とゴム栓保持部材を取り付けた状態をあらわす斜視図である。
【
図13】
図13は、実施例2のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索した状態をあらわす背面図である。
【
図14】
図14は、実施例2のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索する途中の状態をあらわす背面図である。
【
図15】
図15は、実施例2のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索した状態をあらわす側断面図である。
【
図16】
図16は、実施例2のコネクタにおいて、通信ケーブルを配索空間内に配索する途中の状態をあらわす側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の実施形態を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
【0010】
本開示のコネクタは、
(1)一対の信号線を絶縁性のシース内に埋設して構成され、前記シースの先端面から前記一対の信号線の先端領域を電線露出部として延出させた通信ケーブルと、一対の前記電線露出部に個別に固着された一対の端子金具を収容する端子保持部材とを有し、前記端子保持部材の電線導出口から前記電線露出部を導出させた端子モジュールと、前記通信ケーブルの先端領域と、前記一対の端子金具を収容した前記端子保持部材とを収容するハウジングとを備え、前記ハウジング内には、前記一対の電線露出部を収容する配索溝が形成されている。本開示の構成によれば、一対の信号線を配索溝に収容することによって、電線露出部における信号線同士が離隔することを抑制できる。したがって、電線露出部において信号線間の間隔が拡大することに起因する通信特性の劣化を、抑制できる。
【0011】
(2)前記配索溝は、前記ハウジングの後方へ開口した形状をなし、前記ハウジングを後方から視た背面視において、前記電線導出口が前記ハウジングの幅方向中央部に配置され、且つ前記配索溝が前記ハウジングの幅方向中心から幅方向にずれた位置に配置されており、前記配索溝に対して前記幅方向中心側に隣接する位置には、前記電線露出部が後方から押し付けられたときに、前記電線露出部を前記配索溝側へ誘導する誘導部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、通信ケーブルをハウジングに収容するときに、電線露出部の位置が配索溝よりも幅方向中心側にずれていても、誘導部によって電線露出部を配索溝内へ誘導することができる。
【0012】
(3)(2)において、前記ハウジングには、前記シースの先端部を前記背面視において位置決めした状態で収容する収容凹部が形成され、前記シースが前記収容凹部によって位置決めされた状態では、前記誘導部が、前記背面視において、前記シースの前記先端面における前記信号線の延出位置と、前記電線導出口とを結ぶ仮想直線上に配置され、前記収容凹部が前記誘導部よりも前方に配置されていることが好ましい。この構成によれば、信号線が配索溝から位置ずれしていても、シースの先端部を収容凹部に向けて移動させることによって、電線露出部が誘導部に押し付けられる。したがって、シースの先端部を収容凹部に収容する作業と、誘導部に重なった電線露出部を配索溝に誘導する作業を、ワンアクションで行うことができる。
【0013】
(4)(1)において、前記配索溝が、前記ハウジングの後方へ開口した形状をなし、前記端子保持部材には、片持ち状に突出した形状をなし、前記電線露出部の配索経路の一部を後方から覆う庇部が形成され、前記庇部の後面には、前記電線露出部によって後方から押されたときに、前記電線露出部を前記庇部の突出端側へ摺動させる誘導面が形成されていることが好ましい。この構成によれば、通信ケーブルをハウジングに収容するときに、電線露出部が庇部の後面に重なったとしても、誘導面によって電線露出部を電線露出部の配索経路へ誘導できるため、当該電線露出部を配索溝内へ収容することができる。
【0014】
(5)(4)において、前記ハウジングには、前記シースの先端部を収容する収容凹部が形成され、前記ハウジングを後方から見た背面視において、前記配索溝と一対の前記電線導出口が、前記収容凹部内に収容された前記シースの前記先端部の軸線に沿って並ぶように配置されていることが好ましい。この構成によれば、一対の電線露出部を、電線導出口とシースの先端面とを結ぶ最短経路で配索することができる。また、一対の電線露出部の幅方向における配索スペースを、小さく抑えることができる。
【0015】
(6)(5)において、前記端子保持部材からは、前記信号線とは異なる他の電線が導出されており、前記背面視において、前記収容凹部に収容された前記シースの前記先端部の前記軸線と直交する方向を、幅方向と定義したときに、前記信号線が導出される前記電線導出口と、前記他の電線が導出される他の電線導出口とが、前記幅方向に並ぶように配置され、前記収容凹部と前記配索溝が、前記ハウジングの幅方向中心から前記幅方向へ偏った位置に配置されていることが好ましい。この構成によれば、信号線と他の電線とを、シースの軸線と直交する幅方向に分かれた経路に沿って配索することができる。これにより、他の電線と信号線との接近に起因する伝送特性の劣化を、抑制することができる。
【0016】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1のコネクタAを、
図1~
図8を参照して説明する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。本実施例1において、前後の方向については、
図1~3,7,8におけるF方向を前方と定義する。上下の方向については、
図1~8におけるH方向を上方と定義する。左右の方向については、
図1~5におけるR方向を右方と定義する。左右方向と幅方向を同義で用いる。
【0017】
本実施例1のコネクタAは、ハウジング10と、端子モジュール30とを備えて構成されている。コネクタAを側方から視た側面視において、コネクタAは、全体として縦長のブロック状をなす。
【0018】
ハウジング10は、
図2に示す、ハウジング本体11、カバー44、リアシール部材51、一括ゴム栓47、及びゴム栓保持部材50を組み付けて構成されている。ハウジング本体11は、後面に開口部12を有する箱形の部材である。
図5,7に示すように、ハウジング本体11の下壁部には、下壁部を上下に貫通した形態の配索孔13が形成されている。
図5~8に示すように、ハウジング本体11の上端部には、モジュール収容室14が形成されている。モジュール収容室14の前端は、ハウジング本体11の前面に開口している。モジュール収容室14の後端は、ハウジング本体11内において後方へ開口している。
図7,8に示すように、ハウジング本体11の前面上端部には、フロント部材15とフロントシール部材16とを取り付けることによって、相手側コネクタ(図示省略)に嵌合される嵌合部17が形成されている。
【0019】
ハウジング本体11の内部には、モジュール収容室14の後端と連通する配索空間18が形成されている。配索空間18は、モジュール収容室14よりも後方の領域と、ハウジング本体11のうちモジュール収容室14よりも下方の領域とによって構成されている。
図3,7,8に示すように、配索空間18内には、一対の電力線36と、1本の通信ケーブル40とが上下方向に配索される。配索空間18の上端部には、配索溝20と、収容凹部23と、誘導部28とが形成されている。
【0020】
図4~6に示すように、ハウジング本体11を後方から視た背面視において、配索溝20の上端は、モジュール収容室14よりも少し下方に位置する。
図4に示すように、配索溝20は、ハウジング本体11の幅方向中心11Cから幅方向左側へ片寄った位置に配置されている。
図7に示すように、配索溝20は、上下両方向及び後方に開口した凹部である。配索溝20の溝底面21(前面)は、上端よりも下端の方が前方に位置するようにオーバーハング状に傾斜している。
【0021】
収容凹部23は、下方及び後方に開口した凹部である。
図4~6に示すように、収容凹部23は、配索溝20と同様、ハウジング本体11の幅方向中心11Cから幅方向左側へ片寄った位置に配置されている。配索溝20と収容凹部23は、上下方向に隣り合うように配置されている。収容凹部23の上端は、配索溝20の下端と連通している。背面視において、収容凹部23の幅寸法は配索溝20の幅寸法よりも大きい。
図7,8に示すように、収容凹部23の奥面24(前面)は、配索溝20の溝底面21よりも前方に位置する。収容凹部23の下端部と配索溝20の下端部との境界は、段差部25を構成している。段差部25のうち収容凹部23内に臨む部位は、ストッパ26として機能する。
【0022】
図4~6に示すように、誘導部28は、背面視において、配索溝20の上端部の右隣に配置されている。誘導部28は、後方へ突出した形状をなす。誘導部28の後面28R(突出端面)は、配索溝20の溝底面21及び収容凹部23の奥面24よりも後方に位置している。誘導部28は、後述する信号線42の電線露出部43を、背面視において屈曲した経路で配索するための経路規制部として機能する。誘導部28の上縁部には、背面視において配索溝20に向かって次第に低くなるように傾斜した誘導縁部29が形成されている。
【0023】
図2に示すように、端子モジュール30は、誘電体31と、一対の給電用端子金具32と、一対の信号用端子金具33と、一対の電力線36と、1本の通信ケーブル40とを有している。誘電体31は、例えば、複数の部品を組み付けて構成されている。一対の給電用端子金具32と一対の信号用端子金具33は、誘電体31内に収容されている。
図5,6に示すように、誘電体31の後面には、幅方向に間隔を空けて並ぶ一対の給電用電線導出口34と、幅方向に間隔を空けて並ぶ一対の信号用電線導出口35とが形成されている。一対の給電用電線導出口34は、誘電体31の後面における上側領域に開口している。一対の信号用電線導出口35は、誘電体31の後面における下側領域に開口している。端子モジュール30は、ハウジング本体11の後方からモジュール収容室14内に挿入されている。
【0024】
一対の電力線36は、被覆電線からなる。各電力線36の先端部には、給電用端子金具32が固着されている。誘電体31の給電用電線導出口34からは、電力線36が後方へ導出されている。給電用電線導出口34から導出された一対の電力線36は、配索空間18の右半分の領域内において上下方向に配索されている。
【0025】
通信ケーブル40は、差動通信用の導電路であって、円形断面のシース41と、シース41内に埋設された一対の信号線42とを有する。信号線42は、被覆電線からなる。シース41内では、一対の信号線42が撚り合わされることによってツイストペア線(図示省略)を構成している。通信ケーブル40の先端領域においては、シース41が除去されて、一対の信号線42の先端領域が露出した状態となっている。信号線42のうちシース41の先端面41Sから突出して撚りを解かれた部分を、電線露出部43と定義する。各電線露出部43の先端部には、信号用端子金具33が固着されている。誘電体31の信号用電線導出口35からは、電線露出部43が後方へ導出されている。
【0026】
通信ケーブル40は、配索空間18内の左半分の領域内において上下方向に配索されている。シース41の先端部41Tは、先端面41Sを上向きにした状態で収容凹部23内に収容されている。シース41の先端面41Sは、ストッパ26に対して下から当接又は、下から近接して対向するように位置している。シース41の先端部41Tは、ストッパ26によって位置決めされた状態で収容凹部23に収容される。また、シース41は、収容凹部23によってハウジング10に対して位置決めされる。配索溝20内には、信号用電線導出口35から導出された一対の電線露出部43(信号線42)が収容されている。配索溝20内では、一対の電線露出部43が、軸線を上下方向に向け、且つ互いに平行に近接して左右に並ぶように配置される。一対の電線露出部43のうち、信号用電線導出口35と配索溝20の上端との間の部位は、背面視において、上下方向及び幅方向の両方向に対して斜めの向きに配索されている。
【0027】
カバー44は、ハウジング本体11に対して開口部12を閉塞するように取り付けられる。
図7に示すように、カバー44は、板状本体部45と、板状本体部45の前面から突出した離脱規制部46とを有する。カバー44をハウジング本体11に取り付けた状態では、背面視において、離脱規制部46が収容凹部23と重なるように配置される。一括ゴム栓47は、ハウジング本体11の配索孔13に対して液密状に取り付けられている。
図2に示すように、一括ゴム栓47には、上下方向に貫通する一対の第1シール孔48と1つの第2シール孔49が形成されている。一対の第1シール孔48には、一対の電力線36が液密状に挿通されている。第2シール孔49には、通信ケーブル40が液密状に挿通されている。ゴム栓保持部材50は、ハウジング本体11の下端部に取り付けられている。ゴム栓保持部材50は、一括ゴム栓47が配索孔13から下方へ離脱することを防止する部材である。
【0028】
コネクタAの組付け手順を説明する。シールドケーブルのシース41と電力線36を一括ゴム栓47に挿通した状態で、信号線42の電線露出部43に信号用端子金具33に圧着するとともに、電力線36に給電用端子金具32を固着する。次に、信号用端子金具33と給電用端子金具32を誘電体31内に収容することによって、端子モジュール30の組付けを行う。その後、組み付けた端子モジュール30を、ハウジング本体11の下方から配索孔13を貫通させ、配索空間18を通過させ、開口部12から一旦ハウジング本体11の外部後方へ引き出す。その後、誘電体31を後方かモジュール収容室14内に挿入する。
【0029】
この後、2本の電力線36を、配索空間18内における右側領域内に収容して、上下方向に配索する。通信ケーブル40を、配索空間18内における左側の領域内に収容して、上下方向に配索する。通信ケーブル40を配索する際には、通信ケーブル40のうちシース41の先端部41Tを、前方へ移動させながら、収容凹部23内に収容する。
【0030】
背面視において、収容凹部23は、ハウジング本体11の幅方向中央部に配置されている信号用電線導出口35に対して、斜め左下方に離隔した位置に配置されている。シース41の先端部41Tを収容凹部23内に収容した状態では、
図6に示すように、シース41の先端面41Sのうち右側の電線露出部43が延出する延出位置と、右側の信号用電線導出口35の中心とを結んだ仮想直線L上には、誘導部28が左右方向に横切るように存在する。そのため、シース41の先端部41T(上端部)を収容凹部23内に押し込もうとしたときに、
図8に示すように、右側の電線露出部43が、誘導部28の後面28Rに乗り上がり、配索溝20内に収容されなくなることが懸念される。
【0031】
ここで、誘導部28の上縁部には、電線露出部43を配索溝20に誘導するための誘導縁部29が形成されている。シース41の先端部41Tを収容凹部23の真後ろから前方へ移動させると、右側の電線露出部43は、誘導縁部29に摺接しながら配索溝20に向かって左方へ移動し、誘導縁部29の左端を通過して配索溝20内に収容される。左側の電線露出部43も、右側の電線露出部43に押されることによって、配索溝20内に収容される。したがって、作業者が電線露出部43(信号線42)に触れなくても、シース41を収容凹部23に収容するためのワンアクションの作業によって、2本の電線露出部43を所定の経路に沿うように配索することができる。
【0032】
2本の電線露出部43が配索溝20内に収容されると同時に、電線露出部43のうち配索溝20よりも上方の部位が、配索溝20の上端と信号用電線導出口35との間で、上下方向及び幅方向の両方向に対して斜めに配索される。配索溝20内では、一対の電線露出部43が幅方向に並ぶように配置されている。配索溝20は、左右一対の内壁面を有する。内壁面の間隔(配索溝20の幅寸法)は、2本の電線露出部43(信号線42)の外径の2倍よりも少し大きい寸法である。したがって、2本の電線露出部43が幅方向に大きく離隔することはない。また、シース41の先端面41Sと信号用電線導出口35との間では、2本の電線露出部43が殆ど余長を有しない状態で配索される。したがって、配索溝20と電線導出口との間においても、2本の電線露出部43が幅方向に大きく離隔することはない。
【0033】
電力線36と通信ケーブル40を配索空間18内に配索した後は、電力線36と通信ケーブル40をハウジング本体11に対して上方へ移動しないように保持した状態で、一括ゴム栓47を、上方へ移動させて配索孔13に取り付ける。その後、ゴム栓保持部材50をハウジング本体11の下端部に取り付ける。一括ゴム栓47を上方へ移動させるときに、通信ケーブル40が上方へ押されても、しかし、シース41の先端面41Sがストッパ26に突き当たるので、通信ケーブル40が配索空間18内で上方へ移動することはない。
【0034】
この後、リアシール部材51が装着されているカバー44を、ハウジング本体11の後面部に取り付ける。これにより、ハウジング本体11の後面の開口部12が、カバー44の板状本体部45とリアシール部材51とによって液密状に閉塞される。以上により、コネクタAの組付けが完了する。
【0035】
カバー44をハウジング本体11に取り付けた状態では、
図7に示すように、カバー44の離脱規制部46が、シース41の先端部41Tに対して後方から当接、又は後方から近接して対向した状態となる。これにより、通信ケーブル40の後方への移動が規制されるので、シース41が収容凹部23に収容された状態に保持されるとともに、電線露出部43が配索溝20に収容された状態に保持される。
【0036】
本実施例1のコネクタAは、端子モジュール30と、ハウジング10とを備えている。端子モジュール30は、通信ケーブル40と、誘電体31と、一対の信号用端子金具33とを有する。通信ケーブル40は、一対の信号線42を絶縁性のシース41内に埋設して構成されている。通信ケーブル40の先端部においては、シース41が除去されている。シース41の先端面41Sからは、一対の信号線42の先端領域が電線露出部43として延出されている。一対の信号用端子金具33には、一対の電線露出部43が個別に固着されている。一対の信号用端子金具33は、誘電体31内に収容されている。誘電体31の後面に開口する一対の信号用電線導出口35からは、一対の電線露出部43が後方へ個別に導出されている。ハウジング10には、通信ケーブル40の先端領域と、一対の信号用端子金具33を収容した誘電体31が収容されている。ハウジング10内には、一対の電線露出部43を収容する配索溝20が形成されている。一対の電線露出部43を配索溝20に収容することによって、電線露出部43(信号線42)同士が離隔することを抑制できる。本実施例1のコネクタAによれば、電線露出部43間の間隔が拡大することに起因する通信特性の劣化を、抑制できる。
【0037】
配索溝20は、ハウジング10を構成するハウジング本体11の後方へ開口した形状をなしている。ハウジング10を後方から視た背面視において、信号用電線導出口35はハウジング本体11の幅方向中央部に配置されている。配索溝20は、ハウジング本体11(ハウジング10)の幅方向中心11Cから幅方向左方にずれた位置に配置されている。配索溝20に対して幅方向中心11C側に隣接する位置には、電線露出部43が後方から押し付けられときに、電線露出部43を配索溝20側へ誘導する誘導部28が形成されている。この構成によれば、通信ケーブル40をハウジング10に収容するときに、電線露出部43の位置が配索溝20よりも幅方向中心11C側にずれていても、誘導部28によって電線露出部43を配索溝20内へ誘導することができる。
【0038】
ハウジング10には、シース41の先端部41Tを背面視において幅方向に位置決めした状態で収容する収容凹部23が形成されている。シース41の先端部41Tが収容凹部23によって位置決めされた状態では、誘導部28が、背面視において、シース41の先端面41Sにおける電線露出部43(信号線42)の延出位置と、信号用電線導出口35とを結ぶ仮想直線L上に配置されている。収容凹部23は、誘導部28よりも前方に配置されている。この構成によれば、信号線42(電線露出部43)が配索溝20から右方(幅方向中心11C側)へ位置ずれしていても、シース41の先端部41Tを収容凹部23に向けて移動させることによって、電線露出部43が誘導部28に押し付けられる。したがって、シース41の先端部41Tを収容凹部23に収容する作業と、誘導部28に重なった電線露出部43を配索溝20に誘導する作業とを、ワンアクションで行うことができる。
【0039】
[実施例2]
本開示を具体化した実施例2のコネクタBを、
図9~
図17を参照して説明する。本実施例2において、前後の方向については、
図9~11,15~17におけるF方向を前方と定義する。上下の方向については、
図9~17におけるH方向を上方と定義する。左右の方向については、
図9~14,17におけるR方向を右方と定義する。本実施例2のコネクタBは、ハウジング60を構成するハウジング本体61を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0040】
ハウジング本体61は、ハウジング本体61の後面に開口する開口部12と、モジュール収容室14と、配索空間18と、配索孔(図示省略)を有する。
図12に示すように、モジュール収容室14は、ハウジング本体61の左端部に配置されている。
図13,14に示すように、モジュール収容室14内には、端子モジュール30が後方から挿入されている。配索孔は、ハウジング本体61部の右端部に配置されている。ハウジング本体61内のうち、モジュール収容室14の後方から配索孔に亘る空間が、配索空間18として機能する。配索空間18内には、1本の通信ケーブル40と一対の電力線36が、左右方向に配索されている。本実施例2では、ハウジング本体61を後方から視た背面視において、通信ケーブル40及び電力線36の配索方向と直交する上下方向(高さ方向)を、幅方向と定義する。
【0041】
端子モジュール30がモジュール収容室14内に収容された状態では、一対の給電用電線導出口34が、誘電体31の後面のうち幅方向中央(高さ方向の中央)よりも幅方向上側の領域内において、左右方向に並ぶように配置されている。一対の信号用電線導出口35は、誘電体31の後面のうち幅方向中央高さよりも幅方向下側の領域内において、左右方向に並ぶように配置されている。一対の電力線36は、配索空間18のうちハウジング本体61の幅方向中心61Cよりも幅方向上方へずれた領域に配索されている。通信ケーブル40は、配索空間18のうちハウジング本体61の幅方向中心61Cよりも幅方向下方へずれた領域に配索されている。
【0042】
シース41の先端部41Tは、先端面41Sを左方に向けた状態で、収容凹部23内に収容され、上下方向に位置決めされている。上記の幅方向は、背面視において、収容凹部23内におけるシース41の先端部41Tの軸線L41と直交する方向である。配索溝20と収容凹部23と通信ケーブル40は、ハウジング本体61の幅方向中心61Cから幅方向下方へ片寄った位置に配置されている。収容凹部23の左端と配索溝20の右端との境界には、段差部25が形成されている。段差部25には、シース41の先端面41Sを当接させることによって、シース41の先端部41Tが左方へ位置ずれすることを規制するストッパ26が形成されている。
【0043】
図10,17に示すように、誘電体31の後端部には、下方へ片持ち状に突出した庇部62が形成されている。
図13,14に示すように、庇部62は、左右方向において、信号用電線導出口35と配索溝20との間に配置されている。
図15,17に示すように、庇部62は、前後方向において、信号用電線導出口35と配索溝20との間における電線露出部43の配索経路よりも後方に位置している。庇部62の下端(突出端)は、幅方向(上下方向)において、配索溝20の幅方向中央部と同じ位置まで延びている。
図15,16に示すように、庇部62の後面には、下方に向かって前方に位置するように傾斜したオーバーハング状の誘導面63が形成されている。誘導面63は、庇部62の突出端(下端)に向かうほど、電線露出部43の配索経路に接近するように傾斜している。
【0044】
次に、コネクタBの組付け手順を説明する。実施例1と同様の手順で端子モジュール30をモジュール収容室14に挿入した後、2本の電力線36を配索空間18内における上側領域内に配索するとともに、通信ケーブル40を、配索空間18内における下側の領域内に配索する。通信ケーブル40を配索する際には、シース41の先端部41Tを収容凹部23内に収容し、2本の電線露出部43を配索溝20内に収容する。
【0045】
誘電体31の庇部62は、信号用電線導出口35と配索溝20との間において、電線露出部43の配索経路の後方へ張り出している。そのため、シース41の先端部41T(左端部)を後方から収容凹部23内へ押し込もうとしたときに、
図14,16に示すように、一方の信号線42の電線露出部43が庇部62の後面に乗り上がることが懸念される。
【0046】
しかし、庇部62の後面には誘導面63が形成されているので、シース41を収容凹部23に向けて前方に押し込むようにすると、庇部62に乗り上がった電線露出部43が、誘導面63に摺接しながら斜め下前方へ移動する。そして、庇部62の突出端(下端)を通過した電線露出部43は、所定の配索経路に納まり、配索溝20内に収容される。この状態では、電線露出部43の後方に、庇部62が近接して覆うように配置されているので、電線露出部43が後方へ位置ずれして配索溝20から離脱する、という虞はない。以上により、一対の電線露出部43が、シース41の先端部41Tの軸線に沿うように左右方向に配索される。
【0047】
電力線36と通信ケーブル40を配索空間18内に配索した後は、電力線36と通信ケーブル40をハウジング本体61に対して左方へ移動しないように保持した状態で、一括ゴム栓47を、左方へ移動させて配索孔に取り付ける。その後、ゴム栓保持部材50をハウジング本体61の右端部に取り付ける。一括ゴム栓47を左方へ移動させるときに、通信ケーブル40が左方へ押されても、シース41の先端面41Sがストッパ26に突き当たるので、通信ケーブル40が配索空間18内で左方へ移動することはない。
【0048】
この後、リアシール部材51が装着されているカバー44を、ハウジング本体61の後面部に取り付ける。これにより、ハウジング本体61の後面の開口部12が、カバー44の板状本体部45とリアシール部材51とによって液密状に閉塞される。以上により、コネクタBの組付けが完了する。
【0049】
カバー44をハウジング本体61に取り付けた状態では、カバー44の離脱規制部46(図示省略)が、シース41の先端部41Tに対して後方から当接、又は後方から近接して対向した状態となる。これにより、通信ケーブル40の後方への移動が規制されるので、シース41が収容凹部23に収容された状態に保持されるとともに、電線露出部43が配索溝20に収容された状態に保持される。
【0050】
本実施例2のコネクタBによれば、一対の信号線42(電線露出部43)を配索溝20に収容することによって、電線露出部43同士が離隔することを抑制できるので、電線露出部43間の間隔が拡大することに起因する通信特性の劣化を、抑制できる。
【0051】
配索溝20は、ハウジング60の後方へ開口した形状をなしている。誘電体31には、片持ち状に突出した形状をなし、電線露出部43の配索経路の一部を後方から覆う庇部62が形成されている。庇部62の後面には、電線露出部43によって後方から押されたときに、電線露出部43を庇部62の突出端側へ摺動させる誘導面63が形成されている。この構成によれば、通信ケーブル40のシース41をハウジング本体61の収容凹部23に収容するときに、電線露出部43が庇部62の後面に重なったとしても、誘導面63によって電線露出部43を電線露出部43の配索経路へ誘導できるため、電線露出部43を配索溝20内へ収容することができる。
【0052】
ハウジング60には、シース41の先端部41Tを収容する収容凹部23が形成されている。背面視において、配索溝20と一対の信号用電線導出口35が、収容凹部23内に収容されたシース41の先端部41Tの軸線に沿って左右方向に並ぶように配置されている。この構成によれば、一対の電線露出部43を、信号用電線導出口35とシース41の先端面41Sとを結ぶ最短経路(直線状の経路)で配索することができる。また、一対の電線露出部43の幅方向における配索スペースを、小さく抑えることができる。
【0053】
誘電体31からは、信号線42(電線露出部43)とは異なる電力線36(他の電線)が導出されている。本実施例2で定義した幅方向は、背面視において、収容凹部23に収容されたシース41の先端部41Tの軸線と直交する方向である。信号線42が導出される信号用電線導出口35と、電力線36が導出される給電用電線導出口34(他の電線導出口)とが、幅方向に並ぶように配置されている。収容凹部23と配索溝20は、ハウジング本体61(ハウジング60)の幅方向中心61Cから幅方向下方へ偏った位置に配置されている。この構成によれば、電線露出部43(信号線42)と電力線36とを、幅方向に分かれた経路に沿って配索することができる。これにより、電力線36と電線露出部43(信号線42)とが接近することに起因する伝送特性の劣化を、抑制することができる。
【0054】
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記の実施形態も含まれる。
【0055】
実施例1,2において、通信ケーブルは、シース内に二対以上の信号線を埋設したものでもよい。
実施例1において、ハウジングは、誘導部を有しない形態でもよい。
実施例2において、庇部に誘導面を形成しない形態としてもよい。
実施例2において、庇部を設けない形状としてもよい。
【符号の説明】
【0056】
A…コネクタ
B…コネクタ
L…仮想直線
L41…軸線
10…ハウジング
11…ハウジング本体
11C…ハウジング本体の幅方向中心
12…開口部
13…配索孔
14…モジュール収容室
15…フロント部材
16…フロントシール部材
17…嵌合部
18…配索空間
20…配索溝
21…溝底面
23…収容凹部
24…奥面
25…段差部
26…ストッパ
28…誘導部
28R…誘電体の後面
29…誘導縁部
30…端子モジュール
31…誘電体(端子保持部材)
32…給電用端子金具
33…信号用端子金具(端子金具)
34…給電用電線導出口(他の電線導出口)
35…信号用電線導出口(電線導出口)
36…電力線(他の電線)
40…通信ケーブル
41…シース
41S…シースの先端面
41T…シースの先端部
42…信号線
43…電線露出部
44…カバー
45…板状本体部
46…離脱規制部
47…一括ゴム栓
48…第1シール孔
49…第2シール孔
50…ゴム栓保持部材
51…リアシール部材
60…ハウジング
61…ハウジング本体
61C…ハウジング本体の幅方向中心
62…庇部
63…誘導面
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
コネクタAの組付け手順を説明する。通信ケーブル40のシース41と電力線36を一括ゴム栓47に挿通した状態で、信号線42の電線露出部43に信号用端子金具33に圧着するとともに、電力線36に給電用端子金具32を固着する。次に、信号用端子金具33と給電用端子金具32を誘電体31内に収容することによって、端子モジュール30の組付けを行う。その後、組み付けた端子モジュール30を、ハウジング本体11の下方から配索孔13を貫通させ、配索空間18を通過させ、開口部12から一旦ハウジング本体11の外部後方へ引き出す。その後、誘電体31を後方かモジュール収容室14内に挿入する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
A…コネクタ
B…コネクタ
L…仮想直線
L41…軸線
10…ハウジング
11…ハウジング本体
11C…ハウジング本体の幅方向中心
12…開口部
13…配索孔
14…モジュール収容室
15…フロント部材
16…フロントシール部材
17…嵌合部
18…配索空間
20…配索溝
21…溝底面
23…収容凹部
24…奥面
25…段差部
26…ストッパ
28…誘導部
28R…誘導部の後面
29…誘導縁部
30…端子モジュール
31…誘電体(端子保持部材)
32…給電用端子金具
33…信号用端子金具(端子金具)
34…給電用電線導出口(他の電線導出口)
35…信号用電線導出口(電線導出口)
36…電力線(他の電線)
40…通信ケーブル
41…シース
41S…シースの先端面
41T…シースの先端部
42…信号線
43…電線露出部
44…カバー
45…板状本体部
46…離脱規制部
47…一括ゴム栓
48…第1シール孔
49…第2シール孔
50…ゴム栓保持部材
51…リアシール部材
60…ハウジング
61…ハウジング本体
61C…ハウジング本体の幅方向中心
62…庇部
63…誘導面