(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143344
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】燃焼システム及び逆火防止装置
(51)【国際特許分類】
F23D 14/82 20060101AFI20241003BHJP
F23L 1/00 20060101ALI20241003BHJP
F23N 5/24 20060101ALI20241003BHJP
A62C 4/02 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
F23D14/82 D
F23L1/00 B
F23D14/82 Z
F23N5/24 104
A62C4/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055971
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武藤 貞行
(72)【発明者】
【氏名】深井 宏一
(72)【発明者】
【氏名】大友 良晃
(72)【発明者】
【氏名】伊勢田 均
(72)【発明者】
【氏名】小川 祐司
(72)【発明者】
【氏名】岡村 昌哉
【テーマコード(参考)】
3K003
3K017
3K023
【Fターム(参考)】
3K003RA01
3K017DE12
3K023BA09
(57)【要約】
【課題】燃焼炉と当該燃焼炉への燃料供給系統及び燃焼用空気供給系統とを備える燃焼システムにおいて、燃焼用空気供給系統を逆火から保護する。
【解決手段】燃焼システムの気体供給系統の途中に配置された逆火防止装置は、水が貯えられた水封部と水封部の上のサイクロン部とを有し上下方向を軸方向とする円筒状のシリンダと、シリンダの側壁に接続されサイクロン部へ側壁に沿って接線方向に気体を吹き込む入口管と、シリンダ内の上部に当該シリンダと同軸状に配置された円筒状のシリンダ内筒と、シリンダ内筒の上部と接続された出口管とを、備える。入口管からサイクロン部へ吹き込まれた気体が、シリンダ内筒の周囲を旋回しながら降下し、シリンダ内筒の下端からシリンダ内筒内に進入し、シリンダ内筒内を上昇して出口管へ流れるように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼システムの気体供給系統の途中に配置されて火炎の逆流を阻止する逆火防止装置であって、
水が貯えられた水封部と前記水封部の上のサイクロン部とを有し上下方向を軸方向とする円筒状のシリンダと、
前記シリンダの側壁に接続され前記サイクロン部へ前記側壁に沿って接線方向に気体を吹き込む入口管と、
前記シリンダ内の上部に当該シリンダと同軸状に配置された円筒状のシリンダ内筒と、
前記シリンダ内筒の上部と接続された出口管とを、備え、
前記入口管から前記サイクロン部へ吹き込まれた気体が、前記シリンダ内筒の周囲を旋回しながら降下し、前記シリンダ内筒の下端から前記シリンダ内筒内に進入し、前記シリンダ内筒内を上昇して前記出口管へ流れるように構成されている、
逆火防止装置。
【請求項2】
前記シリンダ内筒の下端は、気体の流れがない状態で前記水封部に位置する、
請求項1に記載の逆火防止装置。
【請求項3】
前記シリンダの前記水封部と連通された液相部と、気体の流れにおいて前記出口管の前記シリンダとの接続部よりも下流と連通された気相部とを有する水封作動槽を、備える、
請求項1に記載の逆火防止装置。
【請求項4】
前記シリンダ内筒の下端は、気体の流れがない状態で前記サイクロン部に位置する、
請求項3に記載の逆火防止装置。
【請求項5】
前記入口管に配置されて逆火の衝撃波によって開放される爆発放散口を備える、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆火防止装置。
【請求項6】
前記シリンダの前記水封部と連通された水位調節槽と、
前記水位調節槽の水位を検出する水位計と、
前記シリンダへ給水する給水ラインと、
前記シリンダから排水する排水ラインと、
前記給水ラインからの給水と前記排水ラインからの排水とによって前記水位計で検出される水位を所定の設定水位範囲に制御するコントローラとを、備える、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆火防止装置。
【請求項7】
前記入口管を通過する気体の温度を検出する空気温度センサと、
前記水封部の水温を検出する水温センサと、
前記水封部の水を温めるヒータと、
前記ヒータの稼働によって前記空気温度センサで検出された温度と前記水温センサで検出された温度の差が所定の温度差許容範囲内となるように制御するコントローラとを、備える、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆火防止装置。
【請求項8】
前記入口管を通過する気体の温度を検出する空気温度センサと、
前記水封部の水温を検出する水温センサと、
前記シリンダへ温水を給水する温水給水ラインと、
前記シリンダへ常温水を給水する冷水給水ラインと、
前記シリンダから排水する排水ラインと、
前記温水給水ライン及び前記冷水給水ラインからの給水と前記排水ラインからの排水とによって前記空気温度センサで検出された温度と前記水温センサで検出された温度の差を所定の温度差許容範囲内に制御するコントローラとを、備える、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の逆火防止装置。
【請求項9】
バーナを有する燃焼炉と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給系統と、
前記バーナへ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系統とを備え、
前記燃焼用空気供給系統は、押込送風機と、前記押込送風機と前記バーナとを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ラインと、前記燃焼用空気ラインに配置されて火炎の逆流を阻止する水封式の逆火防止装置とを有する、
燃焼システム。
【請求項10】
バーナを有する燃焼炉と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給系統と、
前記バーナへ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系統とを備え、
前記燃焼用空気供給系統は、押込送風機と、前記押込送風機と前記バーナとを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ラインと、前記燃焼用空気ラインに配置されて火炎の逆流を阻止する請求項1に記載の逆火防止装置とを有する、
燃焼システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、燃焼炉と当該燃焼炉への燃料供給系統及び燃焼用空気供給系統とを備える燃焼システム、並びに、燃焼システムが備える逆火防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水素ガスを燃料として用いる水素バーナを備えた水素燃焼炉が知られている。水素は、他のガス燃料と比較して可燃範囲が広く爆発的に燃焼し、比重が小さく拡散性が高いといった特性を有する。このような水素の特性を考慮して、特許文献1では、水素バーナで発生した火炎の逆流を防止するために、水素バーナへ水素燃料を供給する燃料供給ラインに水封式逆火防止装置を配置することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃焼炉には、燃料供給のための燃料供給系統に加えて、燃焼用空気供給のための燃焼用空気供給系統が接続されている。逆火防止装置は、通常、燃料供給系統の途中に配置される。しかし、燃焼用空気供給系統で燃焼用空気の供給が予期せず停止した場合には、燃料の種類や燃焼炉の態様によっては、燃焼用空気供給系統にも逆火が発生するおそれがある。
【0005】
特許文献1に記載された水封式逆火防止装置では、気体が水封用の水中を通ることから気体の圧損が生じる。圧損を見込んで気体を送風しなければならないため、水封式逆火防止装置を燃焼空気供給系統に設置した場合は送風機の電力消費量が大きく、運転コストが嵩む。
【0006】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃焼炉と当該燃焼炉への燃料供給系統及び燃焼用空気供給系統とを備える燃焼システムにおいて、燃焼用空気供給系統を逆火から保護するために好適な技術、及び、そのために好適な逆火防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る逆火防止装置は、燃焼システムの気体供給系統の途中に配置されて火炎の逆流を阻止する逆火防止装置であって、
水が貯えられた水封部と前記水封部の上のサイクロン部とを有し上下方向を軸方向とする円筒状のシリンダと、
前記シリンダの側壁に接続され前記サイクロン部へ前記側壁に沿って接線方向に気体を吹き込む入口管と、
前記シリンダ内の上部に当該シリンダと同軸状に配置された円筒状のシリンダ内筒と、
前記シリンダ内筒の上部と接続された出口管とを、備え、
前記入口管から前記サイクロン部へ吹き込まれた気体が、前記シリンダ内筒の周囲を旋回しながら降下し、前記シリンダ内筒の下端から前記シリンダ内筒内に進入し、前記シリンダ内筒内を上昇して前記出口管へ流れるように構成されているものである。
【0008】
また、本開示の一態様に係る燃焼システムは、
バーナを有する燃焼炉と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給系統と、
前記バーナへ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系統とを備え、
前記燃焼用空気供給系統は、押込送風機と、前記押込送風機と前記バーナとを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ラインと、前記燃焼用空気ラインに配置されて火炎の逆流を阻止する水封式の逆火防止装置とを有するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、燃焼炉と当該燃焼炉への燃料供給系統及び燃焼用空気供給系統とを備える燃焼システムにおいて、燃焼用空気供給系統を逆火から保護するために好適な技術、及び、そのために好適な逆火防止装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態に係る燃焼システムの概略構成を示す図である。
【
図2】
図2は、逆火防止装置の概略構成を示す図である。
【
図3】
図3は、逆火防止装置の制御系統の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、シリンダ内に旋回流が発生している状態の水面の様子を示す図である。
【
図5】
図5は、変形例に係る逆火防止装置の概略構成を示す図である。
【
図6】
図6は、逆火発生時の変形例に係る逆火防止装置の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、図面を参照して本開示の実施の形態を説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る燃焼システム100の概略構成を示す図である。本開示では、燃焼システム100の一例として、水素焚きボイラシステムについて説明する。但し、本開示に係る燃焼システム100は、水素焚きボイラシステムに限定されず、燃焼炉と、燃焼炉に接続された燃料供給系統及び燃焼用空気供給系統とを備えるシステムに広く適用できる。また、本開示に係る燃焼システム100では、燃料として水素ガスを利用しているが、燃料は水素ガスに限定されず燃焼速度の比較的速いガス燃料を燃焼させるシステムに広く適用できる。
【0012】
〔燃焼システム100の概略構成〕
図1に示す燃焼システム100は、燃焼炉1と、燃焼炉1に接続された燃料供給系統2と、燃焼炉1に接続された燃焼用空気供給系統3と、節炭器4と、蒸発器5と、過熱器6とを備える。
【0013】
燃焼炉1はボイラ火炉であって、炉体11と、炉体11に接続された煙道12とを有し、煙道12には排ガス処理系統7が接続されている。燃焼炉1から排出された燃焼排ガスは、排ガス処理系統7で無害及び無臭化されて放出される。炉体11の壁には複数のバーナ13が配置されている。バーナ13は、燃料供給系統2から供給された燃料を、燃焼用空気供給系統3から供給された燃焼用空気で燃焼させる。燃料の燃焼により、炉体11内に高温の燃焼ガスが発生する。
【0014】
節炭器4は、煙道12に配置された節炭器管を有し、給水ポンプから圧送されてきたスチームドラム50への給水を燃焼ガスとの対流伝熱によって温める。スチームドラム50は、炉体11に配置された水壁管と接続されている。水壁管は、燃焼ガスを取り囲むように設置され、高温の燃焼ガスからの輻射熱を受けて管内を通過する水を蒸発させる。スチームドラム50は、節炭器4で温められた給水を貯え、各水壁管に給水を分配し、水壁管を通じて戻ってきた水と蒸気を分離して蒸気を過熱器6へ送る。過熱器6は、炉体11に配置された過熱器管を有し、燃焼ガスからの対流伝熱でスチームドラム50から送られてきた蒸気を更に熱して過熱蒸気を生成する。生成された過熱蒸気は、例えば、蒸気タービン等の蒸気利用設備へ送られる。
【0015】
〔燃焼用空気供給系統3の概略構成〕
ここで、燃焼システム100の燃焼用空気供給系統3の構成について詳細に説明する。燃焼用空気供給系統3は、押込送風機31と、押込送風機31とバーナ13とを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ライン33と、燃焼用空気ライン33に配置された逆火防止装置8、エアヒータ35、及びダンパ34とを備える。燃焼用空気ライン33の燃焼用空気の流れの上流側からダンパ34、エアヒータ35、及び逆火防止装置8の順に配置されている。バーナ13は、例えば、燃焼用空気スロートと、燃焼用空気スロートと連通された風箱とを有し、燃焼用空気ライン33は風箱に接続されていてよい。
【0016】
押込送風機31は、バーナ13へ向けて燃焼用空気ライン33へ空気を送り込む。バーナ13へ供給された燃焼用空気は、風箱から燃焼用空気スロートを通じて燃焼炉1の炉内へ吹き出す。本開示に係る燃焼システム100は押込通風式であることから、燃焼炉1の運転時の炉内は大気圧以上の正圧となる。ダンパ34は、燃焼用空気ライン33を開閉する。エアヒータ35は、燃焼用空気を加温する、逆火防止装置8は、バーナ13で発生した火炎が燃焼用空気供給系統3を逆流した際に、火炎を消し止めて、燃焼用空気供給系統3の逆火防止装置8よりも上流側に配置された設備、即ち、押込送風機31、ダンパ34、及びエアヒータ35等を火炎や衝撃波から保護するものである。以下、逆火防止装置8の構成について詳細に説明する。
【0017】
〔逆火防止装置8の構成〕
図2は、逆火防止装置8の概略構成を示す図である。
図2に示す逆火防止装置8は、水封式の逆火防止装置である。逆火防止装置8は燃焼用空気供給系統3の途中に配置され、バーナ13へ送られる燃焼用空気は逆火防止装置8を通過する。
【0018】
逆火防止装置8は、サイクロンシリンダ(以下、単に「シリンダ81」と称する)と、入口管82と、出口管83と、サイクロンシリンダ内筒(以下、単に「シリンダ内筒88」と称する)と、水位調節槽91と、コントローラ80とを備える。
【0019】
シリンダ81は、上下両端閉塞で上下方向に延びる円筒体である。シリンダ81内には、水が貯えられた水封部84と、水封部84の上部に配置されたサイクロン部85とを有する。後述するようにシリンダ81内の水面84aは変動し、水面84aより上方がサイクロン部85である。
【0020】
シリンダ81は、好ましくは、圧力容器である。シリンダ81の上部には、過剰な内圧や衝撃波を逃がすための安全弁89が設けられている。また、シリンダ81は、好ましくは、保温容器である。シリンダ81には、水封部84の水を加温するためのヒータ87が設けられている。ヒータ87の構成は特に限定されないが、例えば、電熱ヒータであってよい。
【0021】
シリンダ81の側壁の上部には、入口管82が接続されている。入口管82は、サイクロン部85へシリンダ81の側壁に沿って接線方向に燃焼用空気を吹き込む。入口管82からの燃焼用空気の吹き出し方向は、水平であってもよいし、水平から若干下向きであってもよい。入口管82には、爆発放散口86が設けられている。爆発放散口86は、破裂板又は爆発扉で閉止されている。逆火に伴う衝撃波が入口管82に伝わると、破裂板が破裂して、又は、爆発扉が開いて、爆発放散口86が開放され、衝撃波の圧力が外部へ放散される。これにより、衝撃波による燃焼用空気供給系統3の設備の損傷を軽減できる。
【0022】
シリンダ内筒88は、シリンダ81内においてシリンダ81の天井から垂下されている。シリンダ内筒88は、シリンダ81と同軸状に配置された円筒体である。シリンダ内筒88の下端88aはシリンダ81内の上下方向中途部に位置する。シリンダ内筒88の上端は、シリンダ81の天井に固定されるとともに、出口管83と接続されている。ただし、シリンダ内筒88と出口管83とは一体であってもよい。シリンダ内筒88内と出口管83は連通されている。出口管83は燃焼用空気ライン33によってバーナ13と接続される。
【0023】
シリンダ81には、温水を給水する温水給水ライン72、冷水を給水する冷水給水ライン75、及び、排水する排水ライン78が接続されている。ここで、温水は100乃至300℃程度の加温された水であり、冷水は常温の水である。温水給水ライン72は節炭器4と接続されており、節炭器4で加温された水の一部が温水給水ライン72を通じてシリンダ81へ供給される。温水給水ライン72には、流路の開閉又は給水量の調整を行う第1給水弁73や、逆止弁74が設けられている。冷水給水ライン75は給水ポンプと接続されている。給水ポンプから圧送されてきた冷水が冷水給水ライン75を通じてシリンダ81へ供給される。冷水給水ライン75には、流路の開閉又は給水量の調整を行う第2給水弁76や、逆止弁77が設けられている。排水ライン78は、シリンダ81の底部と接続されており、シリンダ81から排水することによってシリンダ81の水位を下げる。排水ライン78には、排水ライン78を開閉する排水弁79が設けられている。
【0024】
シリンダ81の水面84aは、シリンダ81内に燃焼用空気の流れのない状態、即ち、水面84aが波立っていない平水時に、シリンダ内筒88の下端88aよりも上方に位置し、且つ、シリンダ81内に燃焼用空気の流れが生じている状態でシリンダ内筒88の下端88aよりも下方に位置することが好ましい。換言すれば、シリンダ内筒88の下端88aは、平水時に水封されており、燃焼用空気の流れが水面84aに作用している状態では水封が解除されていることが好ましい。シリンダ81の水面84aの位置、即ち、シリンダ81の水位を制御するために、シリンダ81に水位調節槽91が附帯している。
【0025】
水位調節槽91は、シリンダ81と同様に上下方向に延びる筒体であって、接続管92及び接続管93によってシリンダ81の水封部84と連通されている。水位調節槽91には、水の温度を測定する水温センサ94と、水位を測定する水位計97とが設けられている。水位調節槽91の液相部とシリンダ81の水封部84は連通しているので、水温センサ94で検出された水温を水封部84の水温と見做すことができる。また、水位調節槽91とシリンダ81の水位が一致している場合には、水位計97で検出された水位をシリンダ81の水位と見做すことができる。水位調節槽91とシリンダ81の水位が一致していない場合は、水位調節槽91とシリンダ81の水位は連動していることから、水位計97で検出された水位を、シリンダ81の水位に相関する水位として扱うことができる。
【0026】
水位調節槽91には、所定水位を超えると排水するオーバーフロー管95が接続されている。オーバーフロー管95には、遮断弁96が設けられている。更に、水位調節槽91の頂部には、過剰な内圧や衝撃波を逃がすための安全弁98が配置されている。なお、本実施形態では、温水給水ライン72、冷水給水ライン75、及び排水ライン78はシリンダ81に接続されているが、これらのうち少なくとも1つが水位調節槽91に接続されていてもよい。
【0027】
図3は、逆火防止装置8の制御系統の構成を示す図である。
図3に示すように、コントローラ80は、シリンダ81の水位と水温を制御するように構成されている。コントローラ80には、空気温度センサ71、水温センサ94、及び水位計97が電気的に接続されており、これらの計器の検出信号がコントローラ80へ出力される。また、コントローラ80には、第1給水弁73、第2給水弁76、排水弁79、及び遮断弁96が電気的に接続されており、コントローラ80からの指令に基づいてこれらの弁が開閉動作する。更に、コントローラ80には、ヒータ87が電気的に接続されており、コントローラ80からの指令に基づいてヒータ87の出力やオンオフが制御される。
【0028】
通常運転時のコントローラ80は、水位計97で検出される水位を監視している。そして、コントローラ80は、水位計97で検出された水位が所定の設定水位範囲を超えると、水位計97で検出される水位が設定水位範囲となるまで排水弁79を開放することにより、排水ライン78を通じてシリンダ81から排水する。また、コントローラ80は、水位計97で検出された水位が所定の設定水位範囲を下回ると、水位計97で検出される水位が設定水位範囲に回復するまで第1給水弁73及び第2給水弁76の少なくとも一方を開放することにより、温水給水ライン72及び冷水給水ライン75の少なくとも一方からシリンダ81へ給水する。このように、コントローラ80によってシリンダ81の水位が維持されるように制御される。
【0029】
通常運転時のコントローラ80は、空気温度センサ71で検出される燃焼用空気の温度と、水温センサ94で検出される水封部84の温度とを監視している。水封部84の水温が燃焼用空気の温度以下の場合、コントローラ80は、燃焼用空気の温度と水温との温度差が所定の温度差許容範囲を超えると、温度差が温度差許容範囲内となるまでヒータ87を稼働する。水封部84の水温が燃焼用空気の温度より高い場合、コントローラ80は、排水弁79を開放して排水したのち、排水弁79を閉止したうえで、第2給水弁76を開放して冷水をシリンダ81へ給水する。ここで、水位と温度の調整のために、冷水に加えて温水がシリンダ81へ給水されてもよい。シリンダ81へ温水及び冷水が給水される場合には、コントローラ80は、適切な水位まで給水した状態で燃焼用空気の温度と水温との温度差が温度差許容範囲内となるように給水の温水と冷水の比を決定し、当該比となるように温水と冷水をシリンダ81へ給水する。このように、コントローラ80によって、燃焼用空気の温度とシリンダ81の水温との温度差が温度差許容範囲内となるように、シリンダ81の水温が制御される。
【0030】
〔逆火防止装置8の作用〕
ここで、上記構成の逆火防止装置8の作用について説明する。
図4に示すように、通常運転時には、押込送風機31から圧送された燃焼用空気が入口管82を通じてシリンダ81内のサイクロン部85へ接線方向に吹き出す。吹き出した燃焼用空気によって、サイクロン部85には、シリンダ内筒88を中心として旋回しながら降下する旋回流(渦流)が形成される。
図2に示すように、シリンダ81内に燃焼用空気の流れがない状態では、水面84aはシリンダ内筒88の下端88aよりも上方に位置する。
図4に示すように、サイクロン部85に旋回流が生じている状態では、旋回流によって水面84aが椀状に押し下げられて、シリンダ内筒88の下端88aは水面84aよりも上方に位置し、シリンダ内筒88の水封は解除されている。サイクロン部85の燃焼用空気は、シリンダ内筒88の下端88aからシリンダ内筒88の内部へ流入し、シリンダ内筒88を上昇し、出口管83及び燃焼用空気ライン33を通じてバーナ13へ送られる。
【0031】
上記のように、通常運転時には逆火防止装置8のシリンダ内筒88は水封されておらず、逆火防止装置8を通過する燃焼用空気は水中を通過しないため、燃焼用空気の圧力損失が抑えられる。圧力損失を抑えることによって、押込送風機31の稼働に必要な電力量が抑えられ、運転コストを抑えることができる。また、逆火防止装置8を通過する燃焼用空気は、シリンダ81に貯えられた渇き度が低い水と接触するため、燃焼用空気は湿度が高められた状態でバーナ13へ供給される。これにより、バーナ13で燃焼用空気によって燃料が燃焼する際にNOXの発生が抑えられる。
【0032】
押込送風機31の損傷などによって運転中に燃焼用空気の供給が急停止した場合には、バーナ13に未燃燃料が滞留し、バーナ13で生じた火炎が燃焼用空気供給系統3を遡るおそれがある。このように、燃焼用空気供給系統3で予期せぬ逆火が生じた際には、燃焼用空気の供給の流れは止まっているので、
図2に示すように、逆火防止装置8のシリンダ81の水面84aはシリンダ内筒88の下端88aよりも上方に位置し、シリンダ内筒88の下端88aは水封されている。よって、出口管83及びシリンダ内筒88を遡った火炎は、シリンダ81の水封部84によって堰き止められて消火される。また、逆火により生じた衝撃波は、爆発放散口86や安全弁89,98から燃焼用空気供給系統3の外へ逃がされて、衝撃波による燃焼用空気供給系統3の逆火防止装置8より上流に配置された設備の損傷が抑えられる。これにより逆火後の燃焼システム100の速やかな再起動が可能となる。
【0033】
[変形例]
次に、上記実施形態に係る逆火防止装置8の変形例を説明する。
図5は、変形例に係る逆火防止装置8の概略構成を示す図である。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0034】
図5に示すように、本変形例に係る逆火防止装置8は、上記実施形態に係る逆火防止装置8に水封作動槽61が付加されたものである。水封作動槽61を備える逆火防止装置8では、シリンダ81のサイクロン部85に燃焼用空気の流れが生じていない状態、即ち、平水時に、シリンダ81の水面84aはシリンダ内筒88の下端88aよりも下方に位置していてもよい。
【0035】
水封作動槽61は、シリンダ81と同様に上下方向に延びる筒体であって、水が貯えられた液相部と、液相部の上部の気相部とを有する。水封作動槽61の液相部は、接続管62によってシリンダ81の水封部84と連通されている。接続管62には、水封作動槽61からシリンダ81への水の流れを許容し、シリンダ81から水封作動槽61への水の流れを阻止する逆止弁63が設けられている。
【0036】
水封作動槽61には、給水ライン65が接続されている。給水ライン65には、逆止弁66と、第3給水弁67が設けられている。給水ライン65は給水ポンプと接続されている。第3給水弁67が開放された状態では、給水ポンプから圧送されてきた水が給水ライン65を通じて水封作動槽61へ供給される。
【0037】
水封作動槽61の気相部は、接続管64によって出口管83と接続されている。出口管83と接続管64との接続部は、通常運転時の燃焼用空気の流れにおいてシリンダ81の出口、即ち、出口管83とシリンダ81との接続部よりも下流に配置されている。換言すれば、出口管83と水封作動槽61との接続部は、燃焼用空気供給系統3においてシリンダ81の出口よりもバーナ13に近い。
【0038】
変形例に係る逆火防止装置8では、通常運転時は前述の実施形態に係る逆火防止装置8と同様にシリンダ81の水位及び水温がコントローラ80によって制御されている。通常運転時は、押込送風機31から圧送された燃焼用空気が入口管82を通じてシリンダ81内のサイクロン部85へ接線方向に吹き出し、サイクロン部85にシリンダ内筒88を中心として旋回しながら降下する旋回流が形成される。燃焼用空気は、サイクロン部85内を旋回しながら降下したのち、シリンダ内筒88の下端88aからシリンダ内筒88の内部へ流入し、シリンダ内筒88内を上昇して、出口管83を通じてバーナ13へ送られる。
【0039】
燃焼用空気供給系統3に逆火が発生した場合には、逆火の衝撃波が火炎の流れにおいて上流の水封作動槽61にシリンダ81よりも先に伝わる。
図6に示すように、逆火の衝撃波によって水封作動槽61の水面が押し下げられることによって、シリンダ81の水面84aが押し上げられる。その結果、シリンダ81の水面84aはシリンダ内筒88の下端88aよりも上方に位置し、シリンダ内筒88の下端88aが水封される。よって、出口管83及びシリンダ内筒88を遡った火炎は、シリンダ81に貯えられた水封部84によって堰き止められて消火される。また、逆火により生じた衝撃波は、爆発放散口86や安全弁89,98から燃焼用空気供給系統3の外へ逃がされて、衝撃波による燃焼用空気供給系統3の逆火防止装置8より上流に配置された設備の損傷が抑えられる。
【0040】
〔総括〕
本開示の第1の項目に係る逆火防止装置8は、燃焼システム100の気体供給系統の途中に配置されて火炎の逆流を阻止する逆火防止装置8であって、
水が貯えられた水封部84と水封部84の上のサイクロン部85とを有し上下方向を軸方向とする円筒状のシリンダ81と、
シリンダ81の側壁に接続されサイクロン部85へ側壁に沿って接線方向に気体を吹き込む入口管82と、
シリンダ81内の上部に当該シリンダ81と同軸状に配置された円筒状のシリンダ内筒88と、
シリンダ内筒88の上部と接続された出口管83とを、備え、
入口管82からサイクロン部85へ吹き込まれた気体が、シリンダ内筒88の周囲を旋回しながら降下し、シリンダ内筒88の下端88aからシリンダ内筒88内に進入し、シリンダ内筒88内を上昇して出口管83へ流れるように構成されているものである。
【0041】
第1の項目に係る逆火防止装置8に係る逆火防止装置8において、好ましくは、シリンダ内筒88の下端88aは、気体の流れがない状態で水封部84に位置する。
【0042】
上記構成の逆火防止装置8では、気体供給系統(上記実施形態においては、燃焼用空気供給系統3)で逆火が生じた際に、シリンダ内筒88の下端88aは水封されており、シリンダ内筒88で逆火を堰き止めることができる。また、通常運転時には、サイクロン部85に生じた気体(上記実施形態においては、燃焼用空気)の旋回流によって水封部84の水面84aが押し下げられてシリンダ内筒88の下端88aは水面84aより上に現れ、シリンダ内筒88の下端88aの水封が解除される。よって、逆火防止装置8を通過する気体の圧損を抑制でき、ひいては、押込送風機31の消費電力量を抑えることができる。なお、逆火防止装置8のシリンダ内筒88の下端88aは、平水時に水面84aよりも僅かに上方、即ち、サイクロン部85に位置していてもよい。この場合であっても、シリンダ内筒88の下端88aから水封部84に向けて逆火が噴出することにより消火される。また、上記構成の逆火防止装置8は、燃焼用空気供給系統3に限定されず、燃料供給系統2に配置することも可能であるが、拡散混合式バーナのような燃料と燃焼用空気とが別々に炉内に供給される形式の場合には燃焼用空気供給系統3に配置されるのに適している。
【0043】
本開示の第3の項目に係る逆火防止装置8は、第1の項目に係る逆火防止装置8において、シリンダ81の水封部84と連通された液相部と、気体の流れにおいて出口管83のシリンダ81との接続部よりも下流と連通された気相部とを有する水封作動槽61を、備えるものである。
【0044】
気体供給系統で逆火が生じた際に、気体供給系統を遡る火炎の流れの上流に位置する水封作動槽61にシリンダ81よりも先に逆火の衝撃波が伝わる。衝撃波により、水封作動槽61の水面が押し下げられ、シリンダ81の水面84aが上昇する。これにより、逆火の発生前にシリンダ内筒88の下端88aがサイクロン部85にある場合には、シリンダ内筒88の下端88aを水封部84へ沈めて、シリンダ内筒88を水封できる。また、逆火の発生前にシリンダ内筒88の下端88aが水封部84にある場合には、シリンダ内筒88の下端88aを更に深く水封部84へ沈めることができる。
【0045】
本開示の第4の項目に係る逆火防止装置8は、第3の項目に係る逆火防止装置8において、シリンダ内筒88の下端88aは、気体の流れがない状態でサイクロン部85に位置するものである。
【0046】
通常運転時には、シリンダ内筒88の下端88aは水封されていないので、サイクロン部85を流れる気体の圧損を抑制できる。また、逆火の発生時には、前述の通りシリンダ内筒88の下端88aが水封される。
【0047】
本開示の第5の項目に係る逆火防止装置8は、第1乃至4のいずれかの項目に係る逆火防止装置8において、入口管82に配置されて逆火の衝撃波によって開放される爆発放散口86を備えるものである。
【0048】
上記構成の逆火防止装置8では、逆火の衝撃波の圧力を爆発放散口86から逃がすことができる。
【0049】
本開示の第6の項目に係る逆火防止装置8は、第1乃至5のいずれかの項目に係る逆火防止装置8において、シリンダ81の水封部84と連通された水位調節槽91と、水位調節槽91の水位を検出する水位計97と、シリンダ81へ給水する給水ライン72,75と、シリンダ81から排水する排水ライン78と、給水ライン72,75からの給水と排水ライン78からの排水とによって水位計97で検出される水位を所定の設定水位範囲に制御するコントローラ80とを、備えるものである。
【0050】
上記構成の逆火防止装置8では、シリンダ81の水位を設定水位範囲に保持できる。シリンダ81の水面84aの高さは気体の流れによって変動するが、水位計97は水位調節槽91に配置されているので、水位を安定して制御できる。
【0051】
本開示の第7の項目に係る逆火防止装置8は、第1乃至6のいずれかの項目に係る逆火防止装置8において、入口管82を通過する気体の温度を検出する空気温度センサ71と、水封部84の水温を検出する水温センサ94と、水封部84の水を温めるヒータ87と、ヒータ87の稼働によって空気温度センサ71で検出された温度と水温センサ94で検出された温度の差が所定の温度差許容範囲内となるように制御するコントローラ80とを、備えるものである。
【0052】
本開示の第8の項目に係る逆火防止装置8は、第1乃至6のいずれかの項目に係る逆火防止装置8において、入口管82を通過する気体の温度を検出する空気温度センサ71と、水封部84の水温を検出する水温センサ94と、シリンダ81へ温水を給水する温水給水ライン72と、シリンダ81へ常温水を給水する冷水給水ライン75と、シリンダ81から排水する排水ライン78と、温水給水ライン72及び冷水給水ライン75からの給水と排水ライン78からの排水とによって空気温度センサ71で検出された温度と水温センサ94で検出された温度の差を所定の温度差許容範囲内に制御するコントローラ80とを、備えるものである。
【0053】
第7及び8の項目に係る逆火防止装置8によれば、気体が逆火防止装置8を通過することによる気体の温度低下を抑制できる。
【0054】
本開示の第9の項目に係る燃焼システム100は、
バーナ13を有する燃焼炉1と、
バーナ13へ燃料を供給する燃料供給系統2と、
バーナ13へ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系統3とを備え、
燃焼用空気供給系統3は、押込送風機31と、押込送風機31とバーナ13とを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ライン33と、燃焼用空気ライン33に配置されて火炎の逆流を阻止する水封式の逆火防止装置8とを有するものである。
【0055】
本開示の第10の項目に係る燃焼システム100は、
バーナ13を有する燃焼炉1と、
バーナ13へ燃料を供給する燃料供給系統2と、
バーナ13へ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給系統3とを備え、
燃焼用空気供給系統3は、押込送風機31と、押込送風機31とバーナ13とを接続し燃焼用空気が流れる燃焼用空気ライン33と、燃焼用空気ライン33に配置されて火炎の逆流を阻止する第1乃至8のいずれかの項目に係る逆火防止装置8とを有するものである。
【0056】
第9及び10の項目に係る燃焼システム100によれば、燃焼用空気供給系統3で逆火が生じた際に、逆火防止装置8で逆火が堰き止められ消火されるので、燃焼用空気供給系統3の逆火防止装置8より上流の設備を保護できる。更に、上記構成の燃焼システム100によれば、燃焼用空気供給系統3を通じてバーナ13へ供給される燃焼用空気は、逆火防止装置8を通過する際に加湿されるので、バーナ13で燃焼用空気によって燃料が燃焼する際にNOXの発生を抑えることができる。更に、第10の項目に係る燃焼システム100によれば、逆火防止装置8を通過する燃焼用空気の圧力損失が抑えられるので、押込送風機31の消費電力量を抑えることができる。
【0057】
本明細書で開示するコントローラ80の機能は、開示された機能を実行するように構成又はプログラムされた汎用プロセッサ、専用プロセッサ、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、従来の回路、及び/又は、それらの組み合わせを含む回路、又は、処理回路を使用して実行できる。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含むため、処理回路又は回路と見做される。本開示において、回路、ユニット、又は手段は、列挙された機能を実行するハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示されているハードウェアであってもよいし、或いは、列挙された機能を実行するようにプログラム又は構成されているその他の既知のハードウェアであってもよい。ハードウェアが回路の一種と考えられるプロセッサである場合、回路、手段、またはユニットは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、ソフトウェアはハードウェア及び/又はプロセッサの構成に使用される。
【0058】
以上の本開示の議論は、例示及び説明の目的で提示されたものであり、本開示を本明細書に開示される形態に限定することを意図するものではない。例えば、前述の詳細な説明では、本開示の様々な特徴は、本開示を合理化する目的で1つの実施形態に纏められているが、複数の特徴のうち幾つかが組み合わされてもよい。また、本開示に含まれる複数の特徴は、上記で論じたもの以外の代替の実施形態、構成、又は態様に組み合わされてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 :燃焼炉
2 :燃料供給系統
3 :燃焼用空気供給系統
8 :逆火防止装置
13 :バーナ
31 :押込送風機
33 :燃焼用空気ライン
61 :水封作動槽
71 :空気温度センサ
72 :温水給水ライン
75 :冷水給水ライン
78 :排水ライン
80 :コントローラ
81 :シリンダ
82 :入口管
83 :出口管
84 :水封部
85 :サイクロン部
86 :爆発放散口
87 :ヒータ
88 :シリンダ内筒
91 :水位調節槽
94 :水温センサ
97 :水位計
100 :燃焼システム