特開 2024-143374 抽選を実行するためのシステム、方法、及びプログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024143374

(43)【公開日】2024-10-11

(54)【発明の名称】抽選を実行するためのシステム、方法、及びプログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP

【ＦＩ】

G06Q50/10

【審査請求】未請求

【請求項の数】14

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023056017

(22)【出願日】2023-03-30

(71)【出願人】

【識別番号】599115217

【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー

(74)【代理人】

【識別番号】100125195

【弁理士】

【氏名又は名称】尾畑 雄一

(72)【発明者】

【氏名】竹内 愛

【テーマコード（参考）】

5L049

5L050

【Ｆターム（参考）】

5L049CC18

5L050CC18

(57)【要約】

【課題】 複数のユーザによって抽選を楽しむことを支援する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ１０は、通信ネットワーク２０を介してユーザ端末３０と通信可能に接続されており、当該ユーザ端末３０を操作するユーザに対して所定サービスを提供する。当該サーバ１０は、ユーザの指示に応じた抽選の実行に伴って報酬用パラメータの値を出力し、当該報酬用パラメータの値の他のユーザによる入力に基づいて、当該他のユーザに対して報酬を付与するから、ユーザ及び他のユーザは、抽選の実行及び報酬の獲得を一緒に楽しむことができる。
【選択図】 図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

１又は複数のコンピュータプロセッサを備え、抽選を実行するためのシステムであって、前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、
第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、
前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、
第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を実行する、
システム。

【請求項2】

前記抽選を実行するステップは、前記第１ユーザによる抽選用オブジェクトに対するアクションに応じて、前記抽選を実行することを含む、
請求項１のシステム。

【請求項3】

前記所定パラメータの値を出力するステップは、所定条件を充足する前記抽選用オブジェクトに対するアクションに応じた前記抽選の実行に伴って前記所定パラメータの値を出力する一方、前記所定条件を充足しない前記抽選用オブジェクトに対するアクションに応じた前記抽選の実行に伴って前記所定パラメータの値を出力しないことを含む、
請求項２のシステム。

【請求項4】

前記所定パラメータの値を出力するステップは、前記抽選の実行に伴って出力される所定画面において前記所定パラメータの値を表示することを含む、
請求項１のシステム。

【請求項5】

前記報酬を付与するステップは、前記所定パラメータの値を入力した複数の第２ユーザの少なくとも一部に対して前記報酬を付与することを含む、
請求項１のシステム。

【請求項6】

前記報酬を付与するステップは、前記所定パラメータの値を入力した前記複数の第２ユーザの数である入力ユーザ数に基づいて、前記報酬が付与される前記複数の第２ユーザの前記少なくとも一部の数である付与ユーザ数を決定することを含む、
請求項５のシステム。

【請求項7】

前記報酬を付与するステップは、前記抽選の実行から所定時間経過後の特定時点までに前記所定パラメータの値を入力した前記第２ユーザに対して前記報酬を付与することを含む、
請求項１のシステム。

【請求項8】

前記所定時間は、前記第１ユーザの指示に応じて変更される、
請求項７のシステム。

【請求項9】

前記報酬を付与するステップは、前記所定パラメータの値を入力した複数の第２ユーザの少なくとも一部に対して前記報酬を付与することを含み、
前記所定時間は、前記所定パラメータの値を入力した前記複数の第２ユーザの数に基づいて変更される、
請求項７のシステム。

【請求項10】

前記所定パラメータの値を出力するステップは、前記抽選の実行に伴って出力される所定画面において前記所定パラメータの値を表示することを含み、
前記所定画面は、前記所定パラメータの値を共有可能な外部のサービスの起動の指示が可能であるように構成されている、
請求項１のシステム。

【請求項11】

前記所定パラメータの値を出力するステップは、前記抽選の実行に伴って出力される所定画面において前記所定パラメータの値を表示することを含み、
前記所定画面は、前記所定パラメータの値の近距離無線通信を介した送信の指示が可能であるように構成されている、
請求項１のシステム。

【請求項12】

前記報酬を付与するステップは、前記第１ユーザによる前記抽選の実行に伴って出力された前記所定パラメータの第１の値の入力に基づいて前記第１ユーザに関連付けられた第１報酬を前記第２ユーザに対して付与する一方、第３ユーザによる前記抽選の実行に伴って出力された前記所定パラメータの第２の値の入力に基づいて前記第３ユーザに関連付けられた第２報酬を前記第２ユーザに対して付与することを含む、
請求項１のシステム。

【請求項13】

１又は複数のコンピュータによって実行され、抽選を実行するための方法であって、
第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、
前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、
第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を備える、
方法。

【請求項14】

抽選を実行するためのプログラムであって、１又は複数のコンピュータに、
第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、
前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、
第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を実行させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、抽選を実行するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。

【背景技術】

【0002】

従来、ゲーム等の様々なサービスにおいて様々な抽選が実行されている。例えば、下記特許文献１には、ゲームにおいて利用可能なアイテムを獲得するための抽選を、ユーザが割引用アイテムの消費を伴って実行する場合に、抽選用価値の必要数に対して、選択された抽選に応じた割引を適用することが開示されている。こうした割引は、ユーザによる抽選の実行を促進し得る。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０２３－０２４７５６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

しかしながら、上述したような従来の仕組みは、個別のユーザの抽選の実行を促進し得るが、各ユーザによる抽選の実行が、他のユーザに波及することは少なかった。例えば、こうした抽選の実行が、他のユーザにとっても利益となれば、複数のユーザによる抽選の楽しさを向上させ得ると考えられる。

【0005】

本発明の実施形態は、複数のユーザによって抽選を楽しむことを支援することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本発明の一実施形態に係るシステムは、１又は複数のコンピュータプロセッサを備え、抽選を実行するためのシステムであって、前記１又は複数のコンピュータプロセッサは、第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を実行する。

【0007】

本発明の一実施形態に係る方法は、１又は複数のコンピュータによって実行され、抽選を実行するための方法であって、第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を備える。

【0008】

本発明の一実施形態に係るプログラムは、抽選を実行するためのプログラムであって、１又は複数のコンピュータに、第１ユーザからの指示に応じて前記抽選を実行するステップと、前記抽選の実行に伴って、所定パラメータの値を出力するステップと、第２ユーザによる前記所定パラメータの値の入力に基づいて、前記第２ユーザに対して報酬を付与するステップと、を実行させる。

【発明の効果】

【0009】

本発明の様々な実施形態は、複数のユーザによって抽選を楽しむことを支援する。

【図面の簡単な説明】

【0010】

【図1】本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。

【図2】ユーザ情報テーブル１５１が管理する情報を例示する図。

【図3】抽選用オブジェクト情報テーブル１５３が管理する情報を例示する図。

【図4】抽選管理テーブル１５５が管理する情報を例示する図。

【図5】パック選択画面５０を例示する図。

【図6】パック開封画面６０を例示する図。

【図7】プレイヤによるパックの開封の指示に応じて、サーバ１０が実行する処理を例示するフローチャート。

【図8】対応するパックが当たり付きである場合の抽選結果画面７０を例示する図。

【図9】対応するパックが当たり付きでない場合の抽選結果画面７０を例示する図。

【図10】抽選コードの発行に応じてサーバ１０が実行する処理を例示するフローチャート。

【図11】抽選コード入力画面８０を例示する図。

【発明を実施するための形態】

【0011】

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。

【0012】

図１は、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ１０を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ１０は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク２０を介してユーザ端末３０と通信可能に接続されている。図１においては、１つのユーザ端末３０のみが図示されているが、サーバ１０は、複数のユーザ端末３０と通信可能に接続されている。サーバ１０は、ユーザ端末３０を操作するユーザに対して所定サービスを提供する。サービス提供サーバ１０は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。

【0013】

本実施形態における所定サービスは、様々なサービスを含み、例えば、ゲーム、ＳＮＳ、及び、コンテンツ配信等を含む。そして、当該サービスにおいて、様々な抽選が実行され得る。

【0014】

まず、サービス提供サーバ１０のハードウェア構成について説明する。サービス提供サーバ１０は、一般的なコンピュータとして構成されており、図１に示すように、コンピュータプロセッサ１１と、メインメモリ１２と、入出力Ｉ／Ｆ１３と、通信Ｉ／Ｆ１４と、ストレージ（記憶装置）１５とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。

【0015】

コンピュータプロセッサ１１は、ＣＰＵ又はＧＰＵ等として構成され、ストレージ１５等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ１２に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ１２は、例えば、ＤＲＡＭ等によって構成される。

【0016】

入出力Ｉ／Ｆ１３は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力Ｉ／Ｆ１３は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス（例えば、マウス、タッチパネル等）等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力Ｉ／Ｆ１３は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。

【0017】

通信Ｉ／Ｆ１４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク２０等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。

【0018】

ストレージ１５は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ１５は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ１５は、図１に示すように、本実施形態における所定サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル１５１と、ユーザが抽選を実行する際に用いられるオブジェクトである抽選用オブジェクトに関する情報を管理する抽選用オブジェクト情報テーブル１５３と、ユーザによる指示に応じて実行される抽選に関する情報を管理する抽選管理テーブル１５５と、を有する。これらのテーブルは、その一部が１つのテーブルに統合されてもよいし、複数のテーブルに分割されてもよい。

【0019】

また、例えば、ストレージ１５は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム４０を記憶する。当該プログラム４０は、サービス提供サーバ１０を、所定サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム４０の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム４２を介して、ユーザ端末３０側において実行されるように構成され得る。

【0020】

本実施形態において、サービス提供サーバ１０は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ１０は、１又は複数のサーバ装置によって構成され得る。

【0021】

このように構成されたサービス提供サーバ１０は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有し、ユーザ端末３０にインストールされている端末側プログラム４２からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ（例えば、ＨＴＭＬデータ）及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信する。ユーザ端末３０では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。

【0022】

次に、ユーザ端末３０のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末３０は、一般的なコンピュータとして構成されており、図１に示すように、コンピュータプロセッサ３１と、メインメモリ３２と、入出力Ｉ／Ｆ３３と、通信Ｉ／Ｆ３４と、ストレージ（記憶装置）３５とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。

【0023】

コンピュータプロセッサ３１は、ＣＰＵ又はＧＰＵ等として構成され、ストレージ３５等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ３２に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ３２は、例えば、ＤＲＡＭ等によって構成される。

【0024】

入出力Ｉ／Ｆ３３は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力Ｉ／Ｆ３３は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス（例えば、マウス、タッチパネル等）等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力Ｉ／Ｆ３３は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。

【0025】

通信Ｉ／Ｆ３４は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク２０等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。

【0026】

ストレージ３５は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ３５は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ３５が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ３５は、端末側プログラム４２を記憶する。当該プログラム４２は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション（例えば、本実施形態における所定サービス用のアプリケーション等）として構成され、上述したように、サーバ側プログラム４０の少なくとも一部を実行するように構成され得る。

【0027】

本実施形態において、ユーザ端末３０は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータ、又はゲーム専用端末等として構成され得る。

【0028】

このように構成されたユーザ端末３０を操作するユーザは、ストレージ３５等にインストールされている端末側プログラム４２を介したサーバ１０との通信を実行することによって、サーバ１０が提供する所定サービスを利用することができる。

【0029】

次に、このように構成されたサービス提供サーバ１０が有する機能について説明する。サーバ１０のコンピュータプロセッサ１１は、図１に示すように、メインメモリ１２に読み込まれたプログラム（例えば、サーバ側プログラム４０の少なくとも一部）に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部１１１、サービス提供制御部１１３、及び、抽選制御部１１５として機能するように構成されている。

【0030】

管理機能制御部１１１は、所定サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部１１１は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信し、ユーザ端末３０において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信する。管理機能制御部１１１によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理（ユーザ認証）、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。

【0031】

サービス提供制御部１１３は、所定サービスの提供の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部１１３は、サービスの提供（例えば、ゲームの進行等）を制御するための様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信し、ユーザ端末３０において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信する。

【0032】

抽選制御部１１５は、所定サービスにおいて実行される抽選の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、抽選制御部１１５は、こうした抽選を制御するための様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信し、ユーザ端末３０において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末３０に対して送信する。

【0033】

本実施形態において、抽選制御部１１５は、ユーザからの指示に応じて抽選を実行するように構成されている。当該抽選は、所定サービスにおいて実行される様々な抽選を含む。例えば、当該抽選は、所定サービスにおいて利用可能なオブジェクト（カード、キャラクタ、及び、アイテム等を含む。）をユーザが獲得するための抽選（ガチャ等と呼ばれることもある。）である。この場合、抽選制御部１１５は、例えば、複数の抽選対象オブジェクトの各々に予め設定されている当選確率に従って抽選を実行し、当選したオブジェクトをユーザに対して付与する。

【0034】

また、抽選制御部１１５は、当該抽選の実行に伴って、報酬用パラメータの値を出力するように構成されている。例えば、報酬用パラメータの値は、抽選の実行に伴ってユーザ端末３０において出力される所定画面（例えば、抽選の実行を指示するための画面、及び、抽選の結果を表示する画面等）において表示される。

【0035】

また、抽選制御部１１５は、他のユーザによる報酬用パラメータの値の入力に基づいて、当該他のユーザに対して報酬を付与するように構成されている。他のユーザによる報酬用パラメータの値の入力は、例えば、当該他のユーザが操作するユーザ端末３０において出力される画面を介して行われる。他のユーザは、本実施形態における所定サービスのユーザに限定されてもよいし、当該所定サービスのユーザに限定されなくてもよい。

【0036】

このように、本実施形態におけるサービス提供サーバ１０は、ユーザの指示に応じた抽選の実行に伴って報酬用パラメータの値を出力し、当該報酬用パラメータの値の他のユーザによる入力に基づいて、当該他のユーザに対して報酬を付与するから、ユーザ及び他のユーザは、抽選の実行及び報酬の獲得を一緒に楽しむことができる。つまり、サーバ１０は、複数のユーザによって抽選を楽しむことを支援する。

【0037】

本実施形態において、抽選制御部１１５は、ユーザによる抽選用オブジェクトに対するアクションに応じて、抽選を実行するように構成され得る。例えば、ユーザが、複数の抽選対象オブジェクトの組合せが相互に異なる複数の抽選用オブジェクトの中から１の抽選用オブジェクトに対するアクションを介して抽選の実行を指示すると、抽選制御部１１５は、選択された抽選用オブジェクトに対応する複数の抽選対象オブジェクトの各々の当選確率に従って、当選オブジェクトを決定する。抽選用オブジェクトは、複数の抽選対象オブジェクトを収容するオブジェクト（例えば、ボックス等）、又は、複数の当選オブジェクトを収容するオブジェクト（例えば、パック等）を含む。アクションは、例えば、使用、開封、及び、回す等の様々なアクションを含む。こうした構成は、抽選用オブジェクトに対するアクションを介した抽選の実行を可能とする。

【0038】

この場合、抽選用オブジェクト毎に、報酬用パラメータの値の出力の有無が制御されるようにしてもよい。例えば、抽選制御部１１５は、所定条件を充足する（例えば、所定属性の値が所定範囲である）抽選用オブジェクトに対するアクションに応じた抽選の実行に伴って報酬用パラメータの値を出力する一方、当該所定条件を充足しない抽選用オブジェクトに対するアクションに応じた抽選の実行に伴って報酬用パラメータの値を出力しないように構成される。こうした構成は、抽選用オブジェクトの所定条件の充足の有無に関する楽しみをユーザに対して与える。

【0039】

また、抽選制御部１１５は、報酬用パラメータの値を入力した複数の他のユーザの少なくとも一部に対して報酬を付与するように構成され得る。例えば、報酬は、報酬用パラメータの値を入力した複数の他のユーザの全部、又は、一部に対して付与される。この場合、各ユーザに対して付与される報酬は、同一の報酬であってもよいし、相互に異なる報酬であってもよい。さらに、この場合、報酬を付与されるユーザの数が、報酬用パラメータの値を入力したユーザの数に基づいて決定される（例えば、報酬用パラメータの値を入力したユーザの数が多いほど、報酬が付与されるユーザの数も多くなる。）ようにしてもよい。こうした構成は、多くのユーザによる報酬用パラメータの値の入力を促す。

【0040】

本実施形態において、報酬用パラメータの値を入力する期限を設けてもよい。つまり、抽選制御部１１５は、抽選の実行から所定時間経過後の特定時点までに報酬用パラメータの値を入力した他のユーザに対して報酬を付与するように構成され得る。こうした構成は、他のユーザによる報酬用パラメータの値の早期の入力を促す。

【0041】

この場合、報酬用パラメータの値の入力可能期間を定める上記所定時間が、対応する抽選を実行したユーザの指示に応じて変更（例えば、短縮、又は、延長）されるようにしてもよい。また、当該所定時間が、報酬用パラメータの値を入力した他のユーザの数に基づいて自動的に変更（例えば、短縮、又は、延長）されるようにしてもよい。こうした構成は、報酬用パラメータの値の入力可能期間の柔軟な設定を可能とする。

【0042】

また、抽選制御部１１５は、抽選の実行に伴ってユーザ端末３０において出力される所定画面において報酬用パラメータの値を表示するように構成することができ、この場合、当該所定画面は、報酬用パラメータの値を共有可能な外部のサービス（例えば、メッセージサービス、及び、ＳＮＳ等）の起動（当該サービスに対応するアプリケーションの起動を含む。）の指示が可能であるように構成され得る。こうした構成は、抽選を実行したユーザが、外部のサービスを用いて、報酬用パラメータの値を他のユーザと共有することを促す。

【0043】

本実施形態において、報酬用パラメータの値が、近距離無線通信を介して送信されるようにしてもよい。例えば、抽選制御部１１５は、抽選の実行に伴ってユーザ端末３０において出力される所定画面において報酬用パラメータの値を表示するように構成することができ、この場合、当該所定画面は、報酬用パラメータの値の近距離無線通信（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等）を介した送信の指示が可能であるように構成される。こうした構成は、抽選を実行したユーザが、近距離無線通信を用いて、報酬用パラメータの値を他のユーザと共有することを促す。

【0044】

本実施形態において、報酬用パラメータの値を入力した他のユーザに対して付与される報酬は、様々な種類の報酬を含み得る。例えば、当該報酬は、本実施形態における所定サービスにおいて利用可能なオブジェクト（対応する抽選における抽選対象オブジェクト又は当選オブジェクトであってもよい。）を含む。

【0045】

また、対応する抽選を実行したユーザに関連付けられた報酬が付与されるようにしてもよい。例えば、抽選制御部１１５は、第１ユーザによる抽選の実行に伴って出力された報酬用パラメータの第１の値の入力に基づいて付与される報酬を、当該第１ユーザに関連付けられた第１報酬とする一方、第２ユーザによる抽選の実行に伴って出力された報酬用パラメータの第２の値の入力に基づいて付与される報酬を、当該第２ユーザに関連付けられた第２報酬とするように構成される。例えば、当該報酬が、カード等のアイテムである場合において、第１報酬は、第１ユーザに関する情報が付加されたアイテムである一方、第２報酬は、第２ユーザに関する情報が付加されたアイテムである。こうした構成は、他のユーザに対して付与される報酬の価値を向上させ得る。

【0046】

次に、このような機能を有する本実施形態のサービス提供サーバ１０の一態様としての具体例について説明する。この例において、サービス提供サーバ１０は、所定サービスとして、プレイヤが所持する複数のカードを用いてデッキを構築し、当該デッキを用いて他のプレイヤと対戦する対戦カードゲームを提供する。

【0047】

まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。図２は、この例において、ユーザ情報テーブル１５１が管理する情報を例示する。この例におけるユーザ情報テーブル１５１は、対戦カードゲームのユーザ（当該ゲームのプレイヤ）に関する情報を管理し、図示するように、個別のプレイヤを識別する「プレイヤアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、生年月日等を含む「基本情報」、所持するカードに関する情報である「所持カード情報」、所持するアイテムに関する情報である「所持アイテム情報」等の情報を管理する。所持カード情報は、プレイヤが所持する各カードを識別する情報（カードＩＤ等）を含む。また、所持アイテム情報は、プレイヤが所持する各アイテムを識別する情報（アイテムＩＤ等）を含む。

【0048】

図３は、この例において、抽選用オブジェクト情報テーブル１５３が管理する情報を例示する。この例における抽選用オブジェクト情報テーブル１５３は、カードを獲得するための抽選の際に用いられる抽選用オブジェクトとしてのパックに関する情報を管理し、図示するように、個別のパックを識別する「パックＩＤ」に対応付けて、「パック名」、「抽選対象カード情報」等の情報を管理する。抽選対象カード情報は、対応するパックにおける複数の抽選対象カードの各々を識別する情報（カードＩＤ）を含む。パックＩＤは、パックの種類を識別する情報と言うこともできる。

【0049】

図４は、この例において、抽選管理テーブル１５５が管理する情報を例示する。この例における抽選管理テーブル１５５は、各プレイヤによるパックの開封に応じて実行される抽選に関する情報を管理し、図示するように、個別の抽選を識別する「抽選ＩＤ」に対応付けて、対応する（開封された）パックを識別する「パックＩＤ」、対応する（抽選を行った）プレイヤを識別する「プレイヤアカウント」、対応するパックが当たり付きパックであったか否かを示す「当たり付きパックフラグ」、抽選の結果として当選したカードに関する情報である「当選カード情報」、他のプレイヤが付加抽選を申し込むためのコードである「抽選コード」（報酬用パラメータ）、対応する抽選コードの入力期限を示す「コード入力期限」、対応する抽選コードを入力したプレイヤに関する情報である「コード入力プレイヤ情報」等の情報を管理する。

【0050】

抽選コードは、詳しくは後述するが、対応するパックが当たり付きであった場合に発行される。コード入力プレイヤ情報は、対応する抽選コードを入力した複数のプレイヤの各々を識別する情報（プレイヤアカウント）を含む。

【0051】

以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、サービス提供サーバ１０が実行する処理、及び、ユーザ端末３０において出力される画面等について説明する。

【0052】

まず、パックの開封に応じた抽選の実行に関する動作について説明する。図５は、ユーザ端末３０において出力されるパック選択画面５０を例示する。当該画面５０は、プレイヤが、抽選の対象となる（開封する）パックを選択するための画面である。パック選択画面５０は、図示するように、パックを選択するためのパック選択領域５２を有する。

【0053】

パック選択領域５２には、各々が個別のパックに対応する複数のパックオブジェクト５２１が上下方向に並べて配置される。当該オブジェクト５２１は、対応するパックの画像、及び、名称等を表示する。

【0054】

パック選択領域５２に配置されている複数のパックオブジェクト５２１の何れかが選択されると、図６に例示するパック開封画面６０が出力される。当該画面６０は、対応するパックの開封（当該パックを対象とした抽選の実行）を指示するための画面であり、図示するように、対応するパックに関する情報を表示するパック情報表示領域６２と、開封ボタン６４とを有する。プレイヤは、開封ボタン６４を選択することによって、対応するパックの開封を指示することができる。

【0055】

図７は、プレイヤによるパックの開封の指示（つまり、開封ボタン６４の選択）に応じて、サーバ１０が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ１０は、まず、図示するように、当選カードを決定してプレイヤに対して付与する（ステップＳ１００）。具体的には、対応するパックにおける複数の抽選対象カード（抽選用オブジェクト情報テーブル１５３の抽選対象カード情報において管理されている。）の各々に予め設定されている当選確率に従って、所定数の当選カードが決定される。なお、所定数（当選カードの枚数）として、パック毎に異なる値が設定されてもよい。当選カードが決定されると、抽選管理テーブル１５５において、新たなレコードが生成され、抽選ＩＤ、パックＩＤ、プレイヤアカウント、及び、当選カード情報が登録される。また、当選カードがプレイヤに対して付与されると、ユーザ情報テーブル１５１において、対応するプレイヤの所持カード情報が更新される。

【0056】

続いて、サーバ１０は、開封されたパックが当たり付きであるか否かを判定する（ステップＳ１１０）。具体的には、当該判定は、予め定められた当選確率に基づく抽選によって行われ、例えば、１／２の当選確率で、当たり付きパックであると判定される。当たり付きパックであると判定されると、抽選管理テーブル１５５において、対応する抽選の当たり付きパックフラグが更新される。

【0057】

そして、対応するパックが当たり付きである場合には（ステップＳ１２０においてＹＥＳ）、サーバ１０は、付加抽選用の抽選コードを発行する（ステップＳ１３０）。抽選コードは、この例では、０～９９９９９までの５桁の数値であり、各抽選において重複しないユニークな値が発行される。抽選コードが発行されると、抽選管理テーブル１５５において、対応する抽選の抽選コード、及び、コード入力期限が更新される。コード入力期限には、その時点の時刻から所定時間（例えば、１２０分）経過後の時刻が設定される。

【0058】

図８は、ユーザ端末３０において出力される抽選結果画面７０であって、対応するパックが当たり付きである場合の抽選結果画面７０を例示する。この状態の抽選結果画面７０は、図示するように、当選カードに関する情報を表示する当選カード情報表示領域７２と、抽選コードに関する情報を表示する抽選コード情報表示領域７４と、確認ボタン７６と、共有ボタン７８とを有する。当選カード情報表示領域７２には、抽選によって当選した複数の当選カード（図８の例では、５枚の当選カード）の各々のカード画像７２１が配置されている。

【0059】

抽選コード情報表示領域７４は、発行された抽選コードの各桁の値について、対応するキャラクタの画像を表示する。具体的には、この例では、０～９の１０個の数字に対して、相互に異なる１０個のキャラクタが予め関連付けられており、抽選コード情報表示領域７４には、５桁の数値である抽選コードの各桁の数字に対応する５つのキャラクタの画像が左右方向に並べて配置される。

【0060】

確認ボタン７６が選択されると、抽選結果画面７０が閉じられる。共有ボタン７８は、抽選コードの値（５つのキャラクタの画像の組合せ）を他のプレイヤと共有するためのオブジェクトである。当該ボタン７８が選択されると、情報の共有が可能な複数の外部のサービス（メッセージサービス、及び、ＳＮＳ等を含む。）を一覧表示する図示しない画面が出力され、プレイヤは、当該画面を介して、抽選コードの共有に用いる所望のサービスを選択することができる。そして、プレイヤによる所望のサービスの選択に応じて、当該サービス（を利用するためのアプリケーション等）が起動される。なお、プレイヤは、共有ボタン７８を介して起動されるサービス以外の様々な外部のサービス（例えば、ライブ配信サービス等）を介して、抽選コードを他のプレイヤに知らせることもできる。

【0061】

図７のフローチャートに戻り、一方、対応するパックが当たり付きでない場合には（ステップＳ１２０においてＮＯ）、抽選コードの発行（ステップＳ１３０）はスキップされる。図９は、対応するパックが当たり付きでない場合の抽選結果画面７０を例示する。この状態の抽選結果画面７０は、図示するように、当選カード情報表示領域７２と、確認ボタン７６とを有するが、上述した抽選コード情報表示領域７４、及び、共有ボタン７８を有しない。

【0062】

以上、パックの開封に応じた抽選の実行に関する動作について説明した。次に、抽選コードの入力に基づく付加抽選の実行に関する動作について説明する。図１０は、抽選コードの発行に応じてサーバ１０が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ１０は、まず、図示するように、発行された抽選コードの入力を受け付ける（ステップＳ２００）。

【0063】

図１１は、ユーザ端末３０において出力される抽選コード入力画面８０を例示する。当該画面８０は、抽選コードを入力するための画面であり、例えば、この例の対戦カードゲームのトップ画面等から遷移して出力される。抽選コード入力画面８０は、図示するように、抽選コードの値を入力するための抽選コード入力領域８２と、送信ボタン８４とを有する。

【0064】

抽選コード入力領域８２には、５桁の数値である抽選コードの各桁に対応する５つの個別入力領域８２１が左右方向に並べて配置されている。各個別入力領域８２１は、０～９の１０個の数字に対して予め関連付けられている、上述した１０個のキャラクタの中から１個のキャラクタを選択できるように構成されている。例えば、他のプレイヤから抽選コードの値（５個のキャラクタの組合せ）を知らされたプレイヤは、当該抽選コードの値を、抽選コード入力領域８２を介して入力した上で、送信ボタン８４を送信する。当該ボタン８４の選択に応じて、入力された抽選コードが、サーバ１０によって受け付けられる。抽選コードの入力が受け付けられると、抽選管理テーブル１５５において、対応する抽選のコード入力プレイヤ情報が更新される。この例において、１人のプレイヤは、同じ値の抽選コードを１回のみ入力することができる。

【0065】

図１０のフローチャートに戻り、こうした抽選コードの入力の受付は、コード入力期限が到来する迄の間、継続する（ステップＳ２１０においてＮＯ）。コード入力期限が到来するまでの入力可能期間において、複数のプレイヤによる抽選コードの入力が行われ得る。

【0066】

そして、コード入力期限が到来すると（ステップＳ２１０においてＹＥＳ）、サーバ１０は、次に、抽選コードを入力した複数のプレイヤの中から付加抽選の当選者を決定する（ステップＳ２２０）。具体的には、この例の付加抽選では、抽選コードを入力した全てのプレイヤのうちの５％のプレイヤが当選する（つまり、抽選コードを入力したプレイヤの数の５％が当選者の数となる。）。当選者は、ランダムに決定される。

【0067】

続いて、サーバ１０は、当選者に対して報酬を付与する（ステップＳ２３０）。この例では、パックの開封に応じて実行された抽選の当選カードの一部（例えば、５枚の当選カードの中からランダムに選択された１枚のカード等）が、付加抽選の報酬とされており、当該当選カードが当選者に対して付与される。当該当選カードの付与に応じて、ユーザ情報テーブル１５１において、対応するプレイヤ（当選者）の所持カード情報が更新される。なお、抽選コードを入力した全てのプレイヤに対して、付加抽選の参加賞として、その他の報酬が付与されるようにしてもよい。また、付加抽選の報酬は、対応する抽選の当選カードの一部でなくてもよく、例えば、その他のカード、又は、対戦カードゲームで利用可能なその他のアイテム等であってもよい。

【0068】

上述した例において、パックの開封を行ったプレイヤに関連付けられた報酬が、対応する付加抽選の報酬として付与されるようにしてもよい。例えば、特定のプレイヤによるパックの開封に応じた抽選の実行に伴って抽選コードが発行された場合に、当該抽選コードの入力に基づく付加抽選の報酬として、当該特定のプレイヤに対応する画像（例えば、手書きサインの画像等）が付加されたカードが付与されるようにしてもよい。

【0069】

上述した例では、開封されたパックが当たり付きであるか否かの判定が、予め定められた当選確率に基づく抽選によって行われるようにしたが、その他の条件に基づいて当該判定を行うようにしてもよい。例えば、パックの開封の際に特別なアイテム（例えば、パックが開封可能となるまでの残り時間を短縮するアイテム等）が使用された場合に、対応するパックが当たり付きとなって、抽選コードが発行されるようにしてもよい。

【0070】

上述した例において、パックの開封を行ったプレイヤが、近距離無線通信（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等）を介して、発行された抽選コードを周囲のプレイヤに送信できるようにしてもよい。この場合、例えば、抽選結果画面７０を介して、こうした近距離無線通信の実行の指示が可能となるようにしてもよい。

【0071】

上述した例では、この例の対戦カードゲームのトップ画面等から遷移して出力される抽選コード入力画面８０を介して抽選コードの入力が行われるようにしたが、抽選コードの入力が可能なユーザを、当該ゲームのプレイヤに限定しなくてもよい。この場合、抽選コード入力画面８０は、例えば、対戦カードゲームの画面以外の画面等から遷移して出力され、抽選コードに加えて、ユーザの連絡先（例えば、電子メールアドレス等）の入力が受け付けられ、当選した場合には、当該連絡先に対する連絡が行われる。

【0072】

上述した例において、コード入力期限（つまり、抽選コードの入力可能期間）が、途中で変更されるようにしてもよい。例えば、対応するパックを開封したプレイヤによる指示に応じて、コード入力期限が短縮又は延長されるようにしてもよいし、抽選コードを入力したプレイヤの数の増加に従って、コード入力期限が短縮又は延長されるようにしてもよい。

【0073】

以上説明した本実施形態に係るサービス提供サーバ１０は、ユーザの指示に応じた抽選（例えば、パックの開封に応じた抽選）の実行に伴って報酬用パラメータ（例えば、抽選コード）の値を出力し、当該報酬用パラメータの値の他のユーザによる入力に基づいて、当該他のユーザに対して報酬（例えば、付加抽選の報酬）を付与するから、ユーザ及び他のユーザは、抽選の実行及び報酬の獲得を一緒に楽しむことができる。つまり、サーバ１０は、複数のユーザによって抽選を楽しむことを支援する。

【0074】

本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるサービス提供サーバ１０が有する機能の一部又は全部は、サービス提供サーバ１０及びユーザ端末３０が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末３０によって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、サービス提供サーバ１０によって構成される他、サービス提供サーバ１０及びユーザ端末３０によって構成され、又は、ユーザ端末３０によって構成され得る。

【0075】

本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。

【0076】

本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び／又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。

【0077】

本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。

【符号の説明】

【0078】

１０ サービス提供サーバ
１１ コンピュータプロセッサ
１１１ 管理機能制御部
１１３ サービス提供制御部
１１５ 抽選制御部
１５ ストレージ
１５１ ユーザ情報テーブル
１５３ 抽選用オブジェクト情報テーブル
１５５ 抽選管理テーブル
３０ ユーザ端末
４０ サーバ側プログラム
４２ 端末側プログラム
５０ パック選択画面
６０ パック開封画面
７０ 抽選結果画面
８０ 抽選コード入力画面

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】