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  • 特開-ロータリー式容器搬送装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143396
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ロータリー式容器搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/86 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
B65G47/86 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056051
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】390029090
【氏名又は名称】靜甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117190
【弁理士】
【氏名又は名称】前野 房枝
(72)【発明者】
【氏名】秋山 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】岩本 幸司
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA07
3F072GC01
3F072KB20
3F072KC02
(57)【要約】
【課題】 簡単なパーツの交換作業でネックガイドを用いる搬送と、ポケットを用いる搬送との両方に対応でき、しかも、両方法の搬送において、容器の高さ寸法にも簡便に対応できる構成を備えるロータリー式容器搬送装置を提供すること。
【解決手段】 第1ベース11の下方において第1ベース11との間に間隙を形成し、水平、かつ、回転体3の回転軸5と同軸で回転可能に配設された第2ベース21と、第1ベース11と第2ベース21との間隙において、第2ベース21に軸支させて立設されたねじ軸23の台形ねじと螺合するナット部を備えて昇降可能に支承された第3ベース31と、第1ベース11の上方において、第3ベース31から立設された支持軸32により支承された第4ベース本体41aを備え、第4ベース本体41aには、ネックガイド52が設けられた円環状のネックガイドベース51と、ポケット切り欠き部62が設けられた円環状のポケットベース61とを交換して搭載可能とする。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーボモータにより間欠回転可能にステージから立設された円筒軸状の回転体と、
前記ステージの上方において前記回転体に接続させて、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第1ベースと、前記第1ベースの下方において前記回転体周囲に、前記第1ベースとの間に介在させたスペーサにより、および/または前記回転体に接続させて、前記第1ベースとの間に間隙を形成し、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第2ベースと、
前記第1ベースと前記第2ベースとの間隙において前記回転体周囲に、前記第2ベースに軸支させて立設されたねじ軸の外周面に形成された台形ねじと螺合するナット部を備えることにより昇降可能に支承され、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第3ベースと、
前記第1ベースの上方において前記回転体周囲に、前記第3ベースから立設された支持軸により水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に支承された第4ベース本体とを有し、
前記ねじ軸を正逆回転させることにより、前記ナット部を備える第3ベースと前記支持軸とを介して第4ベース本体を前記第1ベースに対して昇降可能に構成されており、
前記第4ベース本体には、外周縁部に等間隔に容器の被保持部を保持するネックガイドが設けられた円環状のネックガイドベースと外周縁部に等間隔に前記第1ベース上に載置された容器を収納するポケット切り欠き部が設けられた円環状のポケットベースとを交換して搭載可能とされ、第4ベースを構成するように構成されていることを特徴とするロータリー式容器搬送装置。
【請求項2】
前記第1ベースには、第4ベース本体に搭載されるネックガイドベースに配設された各ネックガイドに保持される容器、または、第4ベース本体に搭載されるポケットベースに形成された各ポケット切り欠き部に収容される容器の底部近傍を収容する第2ポケット切り欠き部が形成された第2ポケットベースが搭載可能とされていること特徴とする請求項1に記載のロータリー式容器搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の高さ方向においてネック部近傍と底部近傍との2段箇所を上下2段に設けられたポケットガイドで保持して搬送する方法と容器のネック部を保持してする搬送する方法とのいずれの搬送方法にも、少ないパーツ交換等で対応可能なロータリー式容器搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ロータリー式容器搬送装置としてボトルを載置した状態で回転体と一体回転可能に前記回転体の回転軸周囲に配設された円環状の搬送テーブルと、前記回転体と一体回転可能に前記回転体の回転軸周囲で、かつ、前記搬送テーブルの上方に配設された円環状のガイド取付ベースと、そのガイド取付ベースの外周縁に等間隔で複数配設され、搬送テ-ブル上のボトルの被保持部であるネック部を保持する容器保持部としてのネックガイドを備え、前記回転体を間欠的に回転駆動させることで前記ネックガイドによってネック部を保持された容器を間欠搬送する容器搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この容器搬送装置においては、搬送テーブル上のネックガイドの周回経路は容器の搬送経路となり、上流に配設された搬送手段等から供給されるボトルを搬入位置で受け取り、下流に配設された搬出位置において送り出すまでの間に、ボトルに対する充填物の充填作業を行う充填エリア、キャップを施すキャッピングエリア、充填状態の検査や検品を行う検査エリア等の作業エリアが配置されている。ネックガイドは、単に容器を保持(把持や吊下のいずれをも含む)するのみならず、例えば、充填エリアやキャッピングエリアにおいては容器の口元部のセンタリングをも行う。
【0004】
上述の容器搬送装置は、ネック部のような被保持部があり、その非保持部を保持しながら搬送できる比較的軽量なボトルやチューブ、パウチ袋のような容器の搬送に適用可能であるが、円筒状の容器にように把持しにくかったり、内容物も合せて相当の重量となる容器のように、容器の種類によっては、ネックガイドを用いた搬送には不向きな容器もある。その場合、円環状の搬送テーブルに容器を収納するポケットが設けられた容器搬送装置を使い、容器を支えながら搬送することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-006991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
つまり、容器搬送装置のユーザーは、使用する容器の種類によっては2種類の容器搬送装置が必要となる。また、容器はその高さ方向寸法が異なれば、ネックガイドを用いた容器搬送装置の場合には、被保持部の高さ位置に合わせてネックガイドを調整する必要があり、ポケットを用いた容器搬送装置であっても、ポケットの高さ寸法を変更する必要性がある。
【0007】
近年は特に、容器の形状や種類が多様化されているため、多くの種類の容器の搬送に簡便に対応可能なロータリー式容器搬送装置の開発が求められていた。
【0008】
本発明はこの要望に応えるものであり、簡単なパーツの交換作業でネックガイドを用いる搬送と、ポケットを用いる搬送との両方に対応でき、しかも、両方法の搬送において、容器の高さ寸法にも簡便に対応できる構成を備えるロータリー式容器搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、本発明のロータリー式容器搬送装置は、サーボモータにより間欠回転可能にステージから立設された円筒軸状の回転体と、前記ステージの上方において前記回転体に接続させて、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第1ベースと、前記第1ベースの下方において前記回転体周囲に、前記第1ベースとの間に介在させたスペーサにより、および/または前記回転体に接続させて、前記第1ベースとの間に間隙を形成し、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第2ベースと、前記第1ベースと前記第2ベースとの間隙において前記回転体周囲に、前記第2ベースに軸支させて立設されたねじ軸の外周面に形成された台形ねじと螺合するナット部を備えることにより昇降可能に支承され、水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に配設された第3ベースと、前記第1ベースの上方において前記回転体周囲に、前記第3ベースから立設された支持軸により水平、かつ、前記回転体の回転軸と同軸で回転可能に支承された第4ベース本体とを有し、 前記ねじ軸を正逆回転させることにより、前記ナット部を備える第3ベースと前記支持軸とを介して第4ベース本体を前記第1ベースに対して昇降可能に構成されており、 前記第4ベース本体には、外周縁部に等間隔に容器の被保持部を保持するネックガイドが設けられた円環状のネックガイドベースと、外周縁部に等間隔に前記第1ベース上に載置された容器を収納するポケット切り欠き部が設けられた円環状のポケットベースと、を交換して搭載可能とされ、第4ベースを構成するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
前記第1ベースには、第4ベース本体に搭載されるネックガイドベースに配設された各ネックガイドに保持される容器、または、第4ベース本体に搭載されるポケットベースに形成された各ポケット切り欠き部に収容される容器の底部近傍を収容する第2ポケット切り欠き部が形成された第2ポケットベースが搭載可能とされていること特徴とする。
【0011】
このような構成を備えることにより、容器搬送装置は、第4ベース本体に搭載するネックガイドベースとポケットベースの交換のみで、ネックガイドを用いる搬送と、ポケット切り欠き部を用いる搬送との兼用が可能となり、しかも、いずれか1本のねじ軸の回転操作により、すべてのねじ軸を回転させることができるので、第4ベース本体を拗れることなく、水平を保った状態で昇降させることができ、第4ベース本体を昇降させることで、第4ベース本体に搭載されたネックガイドベースのネックガイド、あるいは、ポケットベースのポケット切り欠き部を、各種容器の高さ寸法に合わせる調整を簡単に行うことができる。
【0012】
また、容器搬送装置の第1ベースに第2ポケットベースを搭載することにより、容器の高さ方向における下方、すなわち、底部近傍を保持することができ、容器の間欠搬送をより安定したものとすることができる。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明のロータリー式容器搬送装置によれば、少ない交換パーツ数と簡単な交換作業で、簡単なパーツの交換作業でネックガイドを用いる搬送と、ポケット切り欠き部を用いる搬送との両方に対応でき、しかも、両方法の搬送において、容器の高さ寸法にも簡便に対応できるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のロータリー式容器搬送装置の一実施形態(ネックガイドベース搭載)の水平方向から視た状態の要部を示す説明図
図2】(A) ネックガイドベースを搭載した本発明のロータリー式容器搬送装置の別の実施形態(ポケットベース搭載)の上方から斜め下を見た状態の要部を示す説明図、(B) ポケットベースを搭載した本発明のロータリー式容器搬送装置の別の実施形態(ポケットベース搭載)の上方から斜め下を見た状態の要部を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本実施形態のロータリー式容器搬送装置1は、円筒軸状の回転体3が、ステージ4から立設させた回転軸5に軸挿されて支承されつつ、ステージ内に配設された駆動源としてのサーボモータ(不図示)により任意の速度並びに回転角度で正方向へ間欠回転可能に配設されている。
【0016】
本実施形態において、回転体3には回転体3とともに間欠回転する円環状の第1乃至第3の3つのベース11,21,31とベース本体41aが上下方向に並列して設けられている。なお、各ベース11,21,31とベース本体41aは一枚の部材により円環状に形成されていても、複数の扇面状パーツを繋結させて円環状に形成されていてもよい。
【0017】
第1ベース11はステージ4の直上方において、円環状の内周縁を回転体3に接続させて、水平、かつ、前記回転体3の回転軸5と同軸で回転可能に配設されている。本実施形態において、第1ベース11の上面は平面とされている。その面はネックガイド2の高さ位置の調整基準とされる。
【0018】
第1ベース11の下方には、円環状に形成された第2ベース21が回転体周囲に配設されている。第2ベース21は、円周方向に等間隔に第1ベース11との間に介在させた6本のスペーサ22によって第1ベース11と接続され、第1ベース11との間に間隙を形成して、水平、かつ、回転体3の回転軸5と同軸で回転可能に配設されている。前記間隙は後述するように容器保持部としてのネックガイド52やポケット切り欠き部62が設けられた第4ベース41の昇降可能距離を決定するので、スペーサ22の長さ寸法は該装置により搬送するボトルの高さ寸法以上に設計する。そして、この第2ベース21には、3本のねじ軸23が円周方向等間隔に、回転可能に軸支され、立設されている。
【0019】
そして、第1ベース11と第2ベース21との間隙には、第3ベース31が前記回転体周囲に配設されている。第3ベース31は、ねじ軸23の外周面に形成された台形ねじ(不図示)と螺合するナット部(不図示)を備えることにより昇降可能に支承され、水平、かつ、回転体3の回転軸5と同軸で回転可能に配設されている。そして、この第3ベース31には、6本の支持軸32が立設されている。
【0020】
また、第1ベース11の上方には、第4ベース本体41aが回転体周囲に、第1ベース11に形成された軸孔42を貫通し、第3ベース31と該ベース本体41aとを接続する支持軸32により水平、かつ、回転体3の回転軸5と同軸で回転可能に支承されている。
【0021】
そして、本願実施形態においては、この第4ベース本体41aの上面には、図1および図2(A)に示すように、外周縁部に等間隔にボトルの被保持部を保持するネックガイド52が設けられた円環状のネックガイドベース51、または、図3に示すように、外周縁部に等間隔に前記第1ベース上に載置されたボトルを収納するポケット切り欠き部62が設けられた円環状のポケットベース61のいずれかを、容器の種類等に応じて、ステーを兼ねた連結部材43により円周方向の数か所において水平に固定され、配設されて、第4ベース41を構成している。
【0022】
また、図2(B)に示す実施形態においては、第1ベース11の上面に、第4ベース本体41aに搭載されるポケットベース61に形成された各ポケット切り欠き部62に収容される容器の底部近傍を収容する第2ポケット切り欠き部72が形成された第2ポケットベース71を固定配置されている。第4ベース本体41aにポケットベース61を搭載した場合には、ポケット切り欠き部62,72を上下段に配置することで、高さ寸法の大きなボトルなどは、第4ベース本体41aのポケットベース61に形成されたポケット切り欠き部62でボトルの上方部分を保持し、第1ベース11の第2ポケットベース71に形成されたポケット切り欠き部72でボトルの下方、底部近傍を保持することがボトルの保持が確実なものとなる。なお、第2ポケットベース71は、ネックガイドベース51との組み合わせにおいても使用可能である。
【0023】
そして、本実施形態においては、3本のねじ軸23のうちの1本は、第1ベース11に形成された軸孔13から上方へ延出させて配設されており、その開放端には、該ねじ軸23を正逆方向へ回転させるためのインジケータ6が設けられている。そして、3本の各ねじ軸23にはスプロケット7が配設されており、各スプロケット7に噛合させた無端状のタイミングベルト8を展張した状態で、インジケータ6が配設されたねじ軸23の回転力を各ねじ軸23に伝達するように構成されている。なお、本実施形態においては、タイミングベルト8としてチェーンベルトを用い、いわゆるチェーン駆動を行う。
【0024】
なお、本実施形態のロータリー式容器搬送装置1は前記サーボモータを間欠駆動させる制御部(不図示)を備えており、回転体3と各ベース11,21,31,41は、前記制御部の制御によって、所定の速度並びに回転角度(例えば、24個のネックガイド52を備える場合においては、15°づつ)で間欠的に回転さし、ネックガイド2にセンタリングされた状態で保持されたボトルを搬送経路上で間欠搬送するように構成されている。
【0025】
次に、本実施形態の容器搬送装置の作用について説明する。
【0026】
本実施形態のロータリー式容器搬送装置1は、容器としてのボトル(不図示)を保持する前記容器保持部としてのネックガイド52またはポケット切り欠き部62が外周縁に複数個形成された円環状のネックガイドベース51またはポケットベース61を水平配置して搭載する第4ベース41を間欠的に回転駆動させる。そして、ネックガイド2の周回経路中の上流に設けられた搬入位置でボトルを搬送経路へ受入れ、搬送経路上に設けられた不図示の作業エリア(不図示)へ搬送し、各作業エリアに設けられた装置等を用いて所定の作業を行った後に、下流に設けられた搬出位置でボトルを搬出経路へ送り出す。
【0027】
本実施形態のロータリー式容器搬送装置1は、その駆動前に、供給されるボトルの種類等に応じて、ネックガイドベース51またはポケットベース61を選択し、第4ベース本体41aに搭載する。そして、第4ベース本体41の前記容器保持部で保持するボトルの被保持部の高さ位置に合わせて、第4ベース41を昇降調整する。
【0028】
本実施形態においては、第1ベース11を、前記搬入位置に臨む上流側のボトル搬送手段の搬送面や前記搬出位置に臨む下流側のボトル搬送手段の搬送面と同じ高さ位置となるようにステージ4に設ける。これにより、第1ベースの上面(容器載置面12)を基準面として、高さを調整することができる。
【0029】
第4ベース41の昇降は、前述の通り、第1ベース11に形成された軸孔13から上方へ延出させた1本のねじ軸23に設けられたインジケータ6を用い、該ねじ軸23を正逆方向へ回転させることで、スプロケット7とタイミングベルト8を介して他の2本のねじ軸23を回転させて行う。
【0030】
ねじ軸23が正逆方向へ回転すると、ねじ軸23の外周の前記台形ねじに噛合するナット部が形成された第3ベース31が昇降し、第3ベース31の昇降に伴って、支持軸32で支承されている第4ベース41が水平状態を維持したまま昇降する。このとき、前記1本のねじ軸23の回転操作により、すべてのねじ軸23を同時に回転させることができるので、第4ベース41を拗らせることなく、水平を保った状態で昇降させることができる。
【0031】
このセッティングを行ったうえで、容器搬送装置1を駆動させて前記搬入位置でボトルを搬送経路へ受入れる。そして、搬送経路上に設けられた不図示の作業エリア(不図示)へ搬送し、各作業エリアに設けられた装置等を用いて所定の作業を行う。その後、搬出位置でボトルを搬出経路へ送り出す。このとき、第2ポケットベース71が第1ベース11上に配設されていれば、搬送中は、第1ベース11上の容器載置面12に載置され、前記サーボモータの間欠駆動により間欠搬送されるボトルの底部近傍を支えているので、ボトルの保持はよりしっかりとしたものとなる。
【0032】
第4ベース41がネックガイドベース51を搭載している場合であって、ネックガイド52にセンタリング機能を有する場合には、ネックガイド52はボトルの被保持部をしっかりと保持し、センタリングすることが可能となり、ボトルに対する各作業エリアでの作業がセンタリング不良によって適正に行われないような事態を抑止することができる。
【0033】
そして、第4ベース41に搭載されているネックガイドベース51に替えて、ポケットベース61を搭載する場合には、ステーを兼ねた連結部材43を着脱してベース51,61の交換を行えばよい。ネックガイドベース51、ポケットベース63も一枚の部材により円環状に形成されている必要はなく、複数の扇面状パーツを繋結させて円環状に形成されていてもよい。
【0034】
このように構成された本実施形態のロータリー式容器搬送装置1によれば、容器の種類等に応じて、ネックガイドベース51またはポケットベース61を選択し、簡単に交換作業を行うことができ、さらには、該容器搬送装置1へのボトルの搬入・搬出時における搬送面からの被保持部の高さ位置を異ならせる各種容器に対応し、簡便に前記容器保持部52,62の高さ調整を行うことができる。
【0035】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できる。
【0036】
例えば、ポケットベース61の厚さ寸法は特に限らないので、第4ベース41を最下位置にまで降下させたときに、ポケットベース61に形成されたポケット切り欠き部62で容器を十分に収容することができるような厚さ寸法としてもよい。
【0037】
また、上記の実施形態においてはベストモードとしてねじ軸23を3本設ける構成としたが、ねじ軸23はそれ以上の配設数であってもよく、要は、第3ベース31並びに第4ベース41の水平状態を維持したまま、捻じれが生じることなく、昇降させられる配設数であればよい。
【0038】
第1ベース11よりも下方に配設される第2ベース21は、第1ベース11にステー状のスペーサ22を介して配設される構成に限ることなく、スペーサ22としては板状の壁部のようなものであってもよいし、さらには、第1ベース11と同様に、円筒軸状の回転体3の外周面に直接、円環状の第2ベース21の内周縁部を接続させるような構成であってもよい。
【0039】
さらに、1つのねじ軸23の回転力を他のねじ軸へ伝達させて同時に回転させるタイミングベルトはチェーンベルトに限らない。
【0040】
1 ロータリー式容器搬送装置
3 回転体
4 ステージ
5 回転軸
6 インジケータ
7 スプロケット
8 タイミングベルト
11 第1ベース
12 容器載置面
13 軸孔
21 第2ベース
22 スペーサ
23 ねじ軸
31 第3ベース
32 支持軸
41 第4ベース
41a 第4ベース本体
42 軸孔
43 連結部材(ステーを含む)
51 ネックガイドベース
52 ネックガイド(容器保持部)
61 ポケットベース
62 ポケット切り欠き部(容器保持部)
71 第2ポケットベース
72 第2ポケット切り欠き部
図1
図2