(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143553
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】工具用ソケット
(51)【国際特許分類】
B25B 21/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
B25B21/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056290
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】503200361
【氏名又は名称】株式会社イチネンアクセス
(71)【出願人】
【識別番号】520125944
【氏名又は名称】優鋭有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】長船 勝己
(72)【発明者】
【氏名】坪野 直樹
(57)【要約】
【課題】内側部材が外側部材から抜け落ちることを十分に防止できる工具用ソケットを提供する。
【解決手段】工具用ソケット10は、外側部材12と、内側部材14と、内側部材14を軸方向Xにおける一方側に押す第1コイルばね16と、内側部材14の抜け落ちを防止するCリング18とを備える。外側部材12は、アウターソケット部30と、アウターソケット部30の内周面30aよりも径方向内側に突出する係止部34と、係止部34から径方向外側に凹む凹部36とを有する。Cリング18は凹部36に収容される。内側部材14は、インナーソケット部40と、第1ガイド部42と、第2ガイド部44と係止部46とを有する。第1ガイド部42は、内側部材14内に進入可能に設けられる。第2ガイド部44は、第1ガイド部42の外径よりも小さい外径を有する小径部44aと、小径部44aよりも大きい外径を有する大径部44bとを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向における一方側の端面が開口した筒状の外側部材と、
前記軸方向に移動できるように前記外側部材の前記一方側の端部に挿入された筒状の内側部材と、
前記外側部材内において前記内側部材よりも前記軸方向における他方側に設けられ、かつ前記内側部材を前記一方側に向かって付勢する付勢部材と、
前記外側部材の径方向において前記外側部材と前記内側部材との間に設けられ、かつ前記軸方向から見てC字形状を有する弾性変形可能な係止部材と、を備え、
前記外側部材は、
前記一方側の端部に設けられた中空状のアウターソケット部と、
前記アウターソケット部よりも前記他方側において前記付勢部材を収容する中空状の収容部と、
前記軸方向において前記アウターソケット部と前記収容部との間に設けられかつ前記径方向において前記アウターソケット部の内周面よりも内側に突出する第1係止部と、
前記軸方向における前記第1係止部と前記収容部との間において、前記第1係止部から前記径方向における外側に凹むように設けられ、かつ前記係止部材を収容する凹部と、を有し、
前記内側部材は、
前記アウターソケット部内に位置付けられる中空状のインナーソケット部と、
前記一方側から前記第1係止部の内側に進入できるように、前記インナーソケット部の前記他方側に設けられた第1ガイド部と、
前記第1ガイド部から前記第1係止部の内側を通って前記収容部まで延びる筒状の第2ガイド部と、
前記他方側から前記係止部材に接触できるように、前記係止部材よりも前記他方側において前記第2ガイド部から前記径方向における外側に突出する第2係止部と、を有し、
前記第2ガイド部は、
前記第1ガイド部の外径よりも小さい外径を有する小径部と、
前記軸方向において前記小径部と前記第2係止部との間に設けられ、かつ前記小径部の外径よりも大きい外径を有する大径部と、を有する、工具用ソケット。
【請求項2】
前記第1係止部の内周面は、前記他方側ほど直径が小さくなるテーパー部を含む、請求項1に記載の工具用ソケット。
【請求項3】
前記係止部材は線状部材からなり、
前記径方向における前記第1係止部と前記大径部との距離は、前記線状部材の前記径方向における寸法よりも小さい、請求項1または2に記載の工具用ソケット。
【請求項4】
前記係止部材は線状部材からなり、
前記径方向における前記第1係止部と前記小径部との距離は、前記線状部材の前記径方向における寸法よりも大きい、請求項1または2に記載の工具用ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転工具に着脱可能な工具用ソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボルトおよびナット等の締め付けを行うために、インパクトドライバーおよびインパクトレンチ等の電動工具が用いられている。電動工具を用いてボルト等の締め付けを行う際には、電動工具に種々の工具用ソケットが取り付けられる。このようなソケットとして、径の異なる2つのガイド部(ボルト等を保持する部分)を有するソケットが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されたソケットは、大径のナットを保持する第1のガイド部を有する外側部材と、小径のナットを保持する第2のガイド部を有する内側部材とを備えている。第1のガイド部は、外側部材の軸方向における一方側の端部に設けられている。外側部材の軸方向における他方側の端部は、ビットを挿入できるように構成されている。外側部材は、当該ビットを介して、インパクトドライバー等の電動工具に取り付けられる。
【0004】
内側部材は、外側部材の軸方向に移動できるように、外側部材に収容されている。外側部材内において、上記他方側の端部と内側部材との間に、付勢部材が設けられている。付勢部材は、内側部材を、外側部材の軸方向における一方側に向かって付勢している。内側部材に外部から力が作用していない状態では、付勢部材によって、内側部材の第2のガイド部が外側部材の第1のガイド部の内側に位置付けられる。
【0005】
特許文献1のソケットを用いて小径のナットを締め付ける場合には、第2ガイド部にナットを保持させる。一方、大径のナットを締め付ける場合には、内側部材を外側部材の軸方向における他方側に押し込んで第1のガイド部の内周面を露出させて、第1のガイド部にナットを保持させる。
【0006】
このように、特許文献1のソケットでは、外側部材に対する内側部材の位置を調整することによって、径の異なる2つのナットの締め付けを行うことができる。この場合、径の異なる2つのナットの締め付けを行うに際して、電動工具に対するソケットの取り外しおよび取り付けの手間を省くことができるので、作業効率を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のような外側部材および内側部材を備えたソケットでは、内側部材が外側部材から抜け落ちることを防止する必要がある。そこで、特許文献1のソケットでは、外側部材の内周面に設けられた凹部に円環部材が嵌め込まれている。また、内側部材の先端部の外周面に、外側部材側に突出する膨出部が設けられている。このような構成により、内側部材の膨出部が円環部材に係止されることによって、内側部材が外側部材から抜け落ちることを防止することができる。
【0009】
しかしながら、本発明者らの検討の結果、特許文献1に開示されたソケットの構成では、内側部材が外側部材から抜けやすくなるおそれがあることが分かった。
【0010】
そこで、本発明は、内側部材が外側部材から抜け落ちることを十分に防止できる工具用ソケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、下記の工具用ソケットを要旨とする。
【0012】
(1) 軸方向における一方側の端面が開口した筒状の外側部材と、
前記軸方向に移動できるように前記外側部材の前記一方側の端部に挿入された筒状の内側部材と、
前記外側部材内において前記内側部材よりも前記軸方向における他方側に設けられ、かつ前記内側部材を前記一方側に向かって付勢する付勢部材と、
前記外側部材の径方向において前記外側部材と前記内側部材との間に設けられ、かつ前記軸方向から見てC字形状を有する弾性変形可能な係止部材と、を備え、
前記外側部材は、
前記一方側の端部に設けられた中空状のアウターソケット部と、
前記アウターソケット部よりも前記他方側において前記付勢部材を収容する中空状の収容部と、
前記軸方向において前記アウターソケット部と前記収容部との間に設けられかつ前記径方向において前記アウターソケット部の内周面よりも内側に突出する第1係止部と、
前記軸方向における前記第1係止部と前記収容部との間において、前記第1係止部から前記径方向における外側に凹むように設けられ、かつ前記係止部材を収容する凹部と、を有し、
前記内側部材は、
前記アウターソケット部内に位置付けられる中空状のインナーソケット部と、
前記一方側から前記第1係止部の内側に進入できるように、前記インナーソケット部の前記他方側に設けられた第1ガイド部と、
前記第1ガイド部から前記第1係止部の内側を通って前記収容部まで延びる筒状の第2ガイド部と、
前記他方側から前記係止部材に接触できるように、前記係止部材よりも前記他方側において前記第2ガイド部から前記径方向における外側に突出する第2係止部と、を有し、
前記第2ガイド部は、
前記第1ガイド部の外径よりも小さい外径を有する小径部と、
前記軸方向において前記小径部と前記第2係止部との間に設けられ、かつ前記小径部の外径よりも大きい外径を有する大径部と、を有する、工具用ソケット。
【0013】
(2)前記第1係止部の内周面は、前記他方側ほど直径が小さくなるテーパー部を含む、上記(1)に記載の工具用ソケット。
【0014】
(3)前記係止部材は線状部材からなり、
前記径方向における前記第1係止部と前記大径部との距離は、前記線状部材の前記径方向における寸法よりも小さい、上記(1)または(2)に記載の工具用ソケット。
【0015】
(4)前記係止部材は線状部材からなり、
前記径方向における前記第1係止部と前記小径部との距離は、前記線状部材の前記径方向における寸法よりも大きい、上記(1)から(3)のいずれかに記載の工具用ソケット。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、内側部材が外側部材から抜け落ちることを十分に防止できる工具用ソケットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る工具用ソケットおよび当該工具用ソケットが取り付けられるインパクトレンチを示す図である。
【
図4】
図4は、外側部材、内側部材および移動部材を示す断面図である。
【
図5】
図5は、内側部材を外側部材内に押し込んだ状態のソケットを示す断面図である。
【
図6】
図6は、解除状態のソケットを示す図である。
【
図7】
図7は、内側部材の外側部材への挿入方法を説明するための図である。
【
図8】
図8は、ソケットのインパクトレンチへの装着方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る工具用ソケットは、インパクトレンチおよびインパクトドライバー等の公知の回転工具に取り付けて用いられる。なお、本発明に係る工具用ソケットが取り付けられる回転工具は、電動工具に限定されず、手動式の回転工具であってもよい。以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る工具用ソケットについて説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る工具用ソケットおよび当該工具用ソケットが取り付けられるインパクトレンチを示す図である。
【0020】
(インパクトレンチの構成)
まず、インパクトレンチ100について簡単に説明する。
図1に示すように、インパクトレンチ100は、本体部102および差込角(出力軸)104を有している。図示は省略するが、本体部102内には、差込角104を回転駆動するためのモータが設けられている。差込角104には、貫通孔104aが形成されている。
【0021】
本実施形態では、工具用ソケット10の後述する連結部材20(
図2参照)の一部が貫通孔104aに嵌ることによって、工具用ソケット10が差込角104に連結される。差込角104に連結された工具用ソケット10は、差込角104が回転することで回転する。なお、インパクトレンチ100としては、公知の種々のインパクトレンチを用いることができるので、インパクトレンチ100の詳細な説明は省略する。
【0022】
(工具用ソケットの構成)
次に、本発明の一実施形態に係る工具用ソケット10(以下、ソケット10と略記する。)について詳細に説明する。
図2は、ソケット10を示す図であり、(a)はソケット10の外観を示す図であり、(b)は(a)のb-b部分を示す断面図である。また、
図3は、ソケット10の分解図である。
【0023】
図2および
図3に示すように、ソケット10は、外側部材12と、内側部材14と、第1コイルばね16と、Cリング18と、複数の連結部材20と、移動部材22と、Oリング24と、Cリング26と、第2コイルばね28とを備えている。なお、
図2および
図3、ならびに後述の
図4~
図8においては、外側部材12の軸方向を矢印Xで示している。以下においては、外側部材12の軸方向を、軸方向Xと記載する。また、本明細書においては、外側部材の軸線に直交する方向を、外側部材の径方向と定義する。以下において単に径方向と記載する場合には、外側部材の径方向を意味する。
【0024】
図4は、外側部材12、内側部材14および移動部材22を示す断面図である。本実施形態では、外側部材12、内側部材14および移動部材22は、例えば、金属によって構成される。
【0025】
図2および
図4に示すように、外側部材12は、軸方向Xにおける一方側の端面および他方側の端面が開口した円筒形状を有している。本実施形態では、外側部材12は、アウターソケット部30と、収容部32と、係止部34と、凹部36と、接続部38とを有している。
【0026】
アウターソケット部30は、軸方向Xにおいて外側部材12の一方側の端部に設けられている。アウターソケット部30の内周面(ソケット孔)30aは、軸方向Xにおいて外側部材12の一方側に向かって開口し、かつ軸方向Xに直交する断面において多角形状を有している。本実施形態では、アウターソケット部30の内周面(ソケット孔)30aによって、図示しない締め付け部材(ボルト、ナット等)を保持することができる。
【0027】
収容部32は、中空形状を有し、軸方向Xにおいてアウターソケット部30よりも他方側に設けられている。本実施形態では、収容部32は、軸方向Xにおいてアウターソケット部30と接続部38との間に設けられている。後述するように、収容部32には、第1コイルばね16が収容される。
【0028】
係止部34は、軸方向Xにおいてアウターソケット部30と収容部32との間に設けられている。係止部34は、外側部材12の径方向において、アウターソケット部30の内周面30aよりも内側に突出するように設けられている。
図4に示すように、本実施形態では、係止部34の内周面は、軸方向Xにおける他方側ほど直径が小さくなるテーパー部34aを含む。なお、本実施形態では、係止部34の内周面の全体がテーパー状に形成されているが、係止部34の内周面が、テーパー部に加えて、略均一な直径を有する円筒部を含んでもよい。本実施形態では、係止部34が第1係止部に対応する。
【0029】
凹部36は、軸方向Xにおいて係止部34と収容部32との間に設けられている。凹部36は、係止部34から径方向における外側に凹むように設けられている。本実施形態では、凹部36は、径方向において係止部34の内周面および収容部32の内周面に対して外側に凹むように形成されている。後述するように、凹部36には、Cリング18が収容される。
【0030】
図2に示すように、内側部材14は、軸方向Xにおける外側部材12の一方側の端部に挿入されている。内側部材14は、軸方向Xに移動できるように外側部材12内に挿入されている。
図2および
図4に示すように、内側部材14は、インナーソケット部40と、第1ガイド部42と、第2ガイド部44と、係止部46とを有している。
【0031】
図2に示すように、インナーソケット部40は、中空形状を有し、アウターソケット部30内に位置付けられている。
図2および
図4に示すように、インナーソケット部40の内周面(ソケット孔)40aは、軸方向Xに直交する断面において多角形状を有している。本実施形態では、40の内周面(ソケット孔)40aによって、図示しない締め付け部材(ボルト、ナット等)を保持することができる。
【0032】
本実施形態では、軸方向Xにおいて、インナーソケット部40の長さは、アウターソケット部30の長さよりも小さい。インナーソケット部40の外周面40bは、アウターソケット部30の内周面30aに対応する多角形状を有している。インナーソケット部40の外径(外周面40bに外接する仮想円の直径)は、アウターソケット部30の内径(内周面30aに外接する仮想円の直径)よりも小さい。このような構成により、インナーソケット部40は、アウターソケット部30内において軸方向Xに移動することができる。また、インナーソケット部40は、アウターソケット部30と一体回転することができる。
【0033】
第1ガイド部42は、軸方向Xにおいてインナーソケット部40の他方側に設けられている。第1ガイド部42の外径は、インナーソケット部40の外径よりも小さい。後述する
図5に示すように、第1ガイド部42は、内側部材14を軸方向Xにおける他方側に押し込んだ際に、軸方向Xにおける一方側から係止部34の内側に進入できるように設けられている。本実施形態では、第1ガイド部42の外径は、係止部34の内径(最小径)よりも小さい。本実施形態では、軸方向Xにおいて、係止部34の長さと第1ガイド部42の長さは略等しい。
【0034】
図2に示すように、第2ガイド部44は、筒状(本実施形態では、円筒状)に形成され、かつ第1ガイド部42から係止部34の内側(外側部材12の径方向における内側)を通って収容部32まで延びるように設けられている。係止部46は、軸方向Xにおいて、他方側からCリング18に接触できるように、Cリング18よりも他方側に設けられている。本実施形態では、係止部46は、第2ガイド部44の先端部において、第2ガイド部44から径方向における外側に突出している。本実施形態では、第2ガイド部44の先端は、係止部46よりも軸方向Xにおける他方側に突出している。なお、外側部材12に内側部材14を挿入する際に第2ガイド部44および係止部46が係止部34内を通過できるように、第2ガイド部44および係止部46の直径は、係止部34の内径(最小径)よりも小さい。本実施形態では、係止部46が第2係止部に対応する。
【0035】
図2~
図4に示すように、第2ガイド部44は、小径部44aおよび大径部44bを有する。小径部44aの外径は、第1ガイド部42の外径よりも小さい。大径部44bの外径は、小径部44aの外形よりも大きい。大径部44bは、軸方向Xにおいて、小径部44aと係止部46との間に設けられている。本実施形態では、小径部44aは、均一な外径で軸方向Xに延びるように形成されている。同様に、大径部44bは、均一な外径で軸方向Xに延びるように形成されている。すなわち、本実施形態では、第2ガイド部44は、小径部44aと大径部44bとの間に段差が形成されるように形成されている。なお、本実施形態では、第1ガイド部42および第2ガイド部44は円筒形状を有しているが、軸方向Xに直交する断面において第1ガイド部42および第2ガイド部44の外周面が多角形状を有していてもよい。この場合、第1ガイド部、小径部および大径部の外径とは、第1ガイド部、小径部および大径部に外接する仮想円の直径を意味する。
【0036】
図2に示すように、第1コイルばね16は、収容部32に収容されている。第1コイルばね16は、例えば、金属によって構成され、軸方向Xに伸縮可能に収容部32に収容されている。本実施形態では、第1コイルばね16の軸方向Xにおける一方側の端部は、係止部46に支持されるように第2ガイド部44の先端部に嵌められている。第1コイルばね16は、内側部材14を軸方向Xにおける一方側に向かって付勢する。本実施形態では、第1コイルばね16が、付勢部材に対応する。
【0037】
Cリング18は、外側部材12の凹部36に収容されている。本実施形態では、Cリング18は、弾性変形可能な金属製の線状部材によって構成されている。本実施形態では、Cリング18が係止部材に対応する。
【0038】
径方向におけるCリング18の長さは、係止部34の内径(最小径)よりも大きい。本実施形態では、軸方向Xから見た場合に、第1ガイド部42とCリング18とが重なるように、かつ係止部34の内縁とCリング18とが重なるように、第1ガイド部42、係止部34およびCリング18の寸法が設定されている。
【0039】
本実施形態では、径方向における係止部34と大径部44bとの距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法(本実施形態では、線径)よりも小さい。なお、本明細書において、径方向における係止部34と大径部44bとの距離とは、係止部34の内面のうち直径が最も小さい部分と大径部44bとの距離を意味する。本実施形態では、径方向における係止部34と大径部44bとの距離とは、テーパー部34aの軸方向Xにおける他方側の端部と大径部44bとの距離を意味する。
【0040】
また、径方向における係止部34と小径部44aとの距離は、後述する
図7(c)に示すように、Cリング18が通過できる大きさに設定される。本実施形態では、径方向における係止部34と小径部44aとの距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法(本実施形態では、線径)よりも大きい。なお、本明細書において、径方向における係止部34と小径部44aとの距離とは、係止部34の内面のうち直径が最も小さい部分と小径部44aとの距離を意味する。本実施形態では、径方向における係止部34と小径部44aとの距離とは、テーパー部34aの軸方向Xにおける他方側の端部と小径部44aとの距離を意味する。
【0041】
また、
図2に示すように、本実施形態では、径方向における凹部36の底面と係止部46の外周面との距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法(本実施形態では、線径)よりも小さい。
【0042】
上述したように、本実施形態に係るソケット10では、第1コイルばね16が内側部材14を軸方向Xにおける一方側に向かって付勢している。このため、内側部材14に対して外部から力が加えられていない場合には、
図2に示すように、内側部材14は、係止部46がCリング18に係止される位置に位置付けられる。この状態では、インナーソケット部40の一部がアウターソケット部30から突出し、アウターソケット部30の内周面(ソケット孔)30aは露出していない。このため、アウターソケット部30およびインナーソケット部40のうち、インナーソケット部40のみの使用が可能となる。
【0043】
なお、上述したように、径方向における係止部34と大径部44bとの距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法(本実施形態では、線径)よりも小さい。この場合、係止部46によってCリング18が軸方向Xにおける一方側に押されても、Cリング18が、係止部34と大径部44bとの隙間を通って内周面30a側に抜け落ちることを防止することができる。これにより、内側部材14が外側部材12から抜け落ちることを防止することができる。
【0044】
また、上述したように、径方向における凹部36の底面と係止部46の外周面との距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法(本実施形態では、線径)よりも小さい。この場合、Cリング18を径方向外側に押し広げるよう係止部46からCリング18に対して力が加えられとしても、係止部46がCリング18の内側を軸方向Xにおける一方側に向かって通過することを防止することができる。これにより、内側部材14が外側部材12から抜け落ちることを確実に防止することができる。
【0045】
一方、
図5に示すように、インナーソケット部40(内側部材14)を軸方向Xにおける他方側に押し込むことによって、アウターソケット部30の内周面(ソケット孔)30aを露出させることができる。これにより、アウターソケット部30の使用が可能になる。このように、本実施形態に係るソケット10では、インナーソケット部40(内側部材14)を軸方向Xに移動させることによって、アウターソケット部30およびインナーソケット部40を選択的に使用することができる。
【0046】
なお、本実施形態では、Cリング18が軸方向Xにおける他方側に移動することは、凹部36の軸方向Xにおける他方側の側面によって防止される。これにより、インナーソケット部40が押し込まれた際に、Cリング18が凹部36から軸方向Xにおける他方側に抜け落ちることが防止される。
【0047】
図2および
図4に示すように、接続部38は、軸方向Xにおいて外側部材12の他方側の端部に設けられている。接続部38には、差込口38a、一対の第1貫通孔38bおよび一対の第2貫通孔38cが形成されている。差込口38aは、軸方向Xにおいて外側部材12の他方側に向かって開口するように形成されている。本実施形態では、差込口38aは、断面矩形状を有している。
【0048】
一対の第1貫通孔38bはそれぞれ、差込口38aから外側部材12(接続部38)の外周面へ向かって外側部材12を径方向に貫通するように形成されている。本実施形態では、一対の第1貫通孔38bは、差込口38aを間に挟んで互いに対向するように形成されている。
【0049】
図2に示すように、各第1貫通孔38bに、複数(本実施形態では2つ)の連結部材20が収容されている。本実施形態では、第1貫通孔38bは断面円形状を有し、連結部材20は球状に形成されている。第1貫通孔38bは、連結部材20の一部が差込口38a側に突出できるように、かつ連結部材20が差込口38a側へ抜け落ちないように第1貫通孔38bを収容している。
【0050】
本実施形態では、第1貫通孔38bの差込口38a側の端部の直径は、連結部材20の直径よりも小さい。これにより、連結部材20が差込口38a側へ抜け落ちることが防止されている。すなわち、本実施形態では、第1貫通孔38bの差込口38a側の端部が、連結部材20の差込口38a側への脱落を防止する脱落防止部として機能している。
【0051】
一対の第2貫通孔38cはそれぞれ、差込口38aから外側部材12(接続部38)の外周面へ向かって外側部材12を径方向に貫通するように形成されている。本実施形態では、一対の第2貫通孔38cは、差込口38aを間に挟んで互いに対向するように形成されている。第2貫通孔38cは、断面円形状を有している。本実施形態では、一対の第1貫通孔38bと一対の第2貫通孔38cとは、外側部材12の周方向において互いに90°ずれた位置に設けられている。
【0052】
図2~
図4に示すように、外側部材12の外周面において軸方向Xにおける他方側には、溝12a、支持部12b、フランジ部12c、溝12dおよび溝12eが設けられている。溝12aは、外側部材12の軸方向Xにおける他方側の端部に設けられ、外側部材12の周方向に沿って環状に形成されている。
【0053】
支持部12bは、軸方向Xにおいて溝12aの一方側に設けられた円筒状の面である。本実施形態では、一対の第1貫通孔38bは、支持部12bにおいて開口するように形成されている。フランジ部12cは、支持部12bの軸方向Xにおける一方側の縁から径方向外側に向かって延びるように形成された環状の面である。
【0054】
溝12dは、フランジ部12cよりも軸方向Xにおける一方側に設けられている。溝12dは、外側部材12の周方向に沿って環状に形成されている。溝12eは、溝12dよりも軸方向Xにおける一方側に設けられている。溝12eは、外側部材12の周方向に沿って環状に形成されている。本実施形態では、軸方向Xにおける溝12dと溝12eとの距離は、軸方向Xにおける溝12dの長さよりも小さい。溝12eの底部は、溝12dの底部よりも径方向において外側に設けられている。また、溝12eの深さは、溝12dの深さよりも小さい。
【0055】
移動部材22は、円筒形状を有している。移動部材22は、径方向における外側から一対の第1貫通孔38bおよび一対の第2貫通孔38cを覆うように、かつ軸方向Xに移動可能に、外側部材12の外側に嵌められている。
【0056】
図2および
図4に示すように、移動部材22は、軸方向における一方側から順に、保持部22a、規制部22b、開放部22cおよび係止部22dを有する。規制部22bは、保持部22aおよび開放部22cよりも径方向における内側に突出するように設けられている。係止部22dは、開放部22cよりも径方向における内側に突出するように設けられている。
【0057】
図2に示すように、Oリング24は、軸方向Xにおいて移動部材22の一方側に設けられ、移動部材22の保持部22aに接触することによって移動部材22の上記一方側への移動を規制する。Oリング24は、弾性変形可能な材料(ゴム等)によって構成されている。本実施形態では、Oリング24は、溝12dに嵌められている。
【0058】
Cリング26は、軸方向Xにおいて移動部材22の他方側に設けられ、移動部材22の係止部22dに接触することによって移動部材22の上記他方側への移動を規制する。本実施形態では、Cリング26は、溝12aに嵌められている。
【0059】
第2コイルばね28は、支持部12bと保持部22aと間に設けられている。第2コイルばね28の軸方向Xにおける一方側の端部はフランジ部12cに支持され、他方側の端部は規制部22bに支持されている。
【0060】
以下、
図2に示すように、溝12dにOリング24が嵌められている状態をソケット10の基準状態とする。また、
図6に示すように、移動部材22を軸方向Xにおける一方側へ移動させた状態を、ソケット10の解除状態とする。
【0061】
図2に示すように、基準状態では、第2コイルばね28によって移動部材22が軸方向X方向における他方側に付勢されることによって、係止部22dとCリング26とが互いに係止される。これにより、接続部38に対する移動部材22の位置が固定される。本実施形態では、基準状態において規制部22bは、径方向において各第1貫通孔38bの外側に位置付けられる。この場合、規制部22bによって、各第1貫通孔38b内の一対の連結部材20の径方向外側への移動が規制される。これにより、各第1貫通孔38b内の径方向内側の連結部材20が差込口38a側へ突出した状態が維持される。
【0062】
一方、
図6に示すように、Oリング24を溝12dから外して軸方向Xにおける一方側へ移動させることによって、移動部材22を軸方向Xにおける一方側へ移動させることができる。本実施形態では、溝12dから外したOリング24は、溝12eに嵌めることができる。
【0063】
図6に示すように、解除状態では、規制部22bは、径方向において各第1貫通孔38bよりも一方側に位置付けられる。これにより、各第1貫通孔38bの径方向外側の開口が開放され、各第1貫通孔38b内の一対の連結部材20は、開放部22cに接触する位置まで、径方向外側に移動することができる。すなわち、連結部材20の差込口38a側への突出長さが上記基準状態における突出長さよりも小さくなるように、各第1貫通孔38b内の一対の連結部材20が径方向外側へ移動できる。
【0064】
(内側部材の挿入方法)
次に、内側部材14の外側部材12への挿入方法について説明する。
図7は、内側部材14の外側部材12への挿入方法を説明するための図である。
【0065】
図7(a)に示すように、内側部材14を外側部材12に挿入する際には、まず、Cリング18を第2ガイド部44に嵌める。具体的には、第2ガイド部44のうち係止部46よりも軸方向Xにおける一方側の部分にCリング18を取り付ける。
【0066】
次に、
図7(b),(c)に示すように、内側部材14の第2ガイド部44を収容部32内に挿入する。この際、第1ガイド部42によって、Cリング18が係止部34内に押し込まれる。本実施形態では、Cリング18が係止部34の内側を通過する際には、第2ガイド部44のうち小径部44aを、係止部34の内側に位置付けることができる。これにより、係止部34と小径部44aとの距離を十分に大きくすることができるので、Cリング18を縮径させつつ軸方向Xにおける他方側に移動させることができる。特に、本実施形態では、係止部34の内周面のテーパー部34aに沿ってCリング18を徐々に縮径させることができるので、Cリング18を軸方向Xにおける他方側に円滑に押し込むことができる。
【0067】
内側部材14をさらに押し込むことによって、Cリング18が係止部34よりも軸方向Xにおける他方側へ押し込まれると、Cリング18は拡径して元の形に戻る。その結果、
図5に示すように、Cリング18が凹部36内に収容される。これにより、内側部材14の外側部材12への挿入が完了する。
【0068】
(回転工具への装着方法)
以下、ソケット10のインパクトレンチ100への装着方法について説明する。
図8は、ソケット10のインパクトレンチ100への装着方法を説明するための図である。
【0069】
図8(a)に示すように、ソケット10をインパクトレンチ100に装着する際には、まず、移動部材22を軸方向Xにおける一方側へ移動させて、ソケット10を解除状態にする。その状態で、
図8(a),(b)に示すように、インパクトレンチ100の差込角104を差込口38aに挿入する。ソケット10の解除状態では、一対の連結部材20は、上述したように、開放部22cに接触する位置まで、径方向外側に移動できる。このため、
図8(b)に示すように、差込角104は、連結部材20を径方向外側に押し出しつつ、差込口38a内に進入できる。
【0070】
次に、
図8(c)に示すように、径方向において貫通孔104a(
図1参照)が第1貫通孔38bに対向する位置まで差込角104を押し込んだ後、移動部材22を軸方向Xにおける他方側へ移動させる。具体的には、規制部22bが第1貫通孔38bの径方向外側に位置するように、移動部材22を軸方向Xにおける他方側に移動させる。これにより、各第1貫通孔38b内の連結部材20が規制部22bによって径方向内側に押し込まれる。その結果、連結部材20の差込口38a側に突出した部分が、差込角104の貫通孔104a(
図1参照)に嵌り、連結部材20と差込角104とが互いに係止される。すなわち、連結部材20を介して差込角104と外側部材12とが連結される。
【0071】
その後、
図2に示すように、Oリング24を溝12dに嵌めて、ソケット10を基準状態に戻す。これにより、移動部材22の軸方向Xへの移動が防止され、連結部材20を介して差込角104と外側部材12とが連結された状態が維持される。これにより、ソケット10のインパクトレンチ100への装着が完了する。なお、詳細な説明は省略するが、ソケット10をインパクトレンチ100から取り外す際には、ソケット10を再び解除状態にして、ソケット10から差込角104を抜き出せばよい。
【0072】
なお、本実施形態に係るソケット10は、インパクトレンチ100の差込角104に、貫通孔104aの代わりに差込角104から突出する球状部材が設けられている場合であっても、そのインパクトレンチ100に装着可能である。この場合、差込角104に設けられた球状部材が第2貫通孔38cに嵌るように、差込角104を差込口38aへ差し込むことで、ソケット10をインパクトレンチ100に装着することができる。このように、ソケット10は、種々のインパクトレンチに対して装着することができる。
【0073】
(作用効果)
上述したように、本実施形態に係るソケット10においては、内側部材14は、インナーソケット部40の軸方向Xにおける他方側に、第1ガイド部42、小径部44a、大径部44bおよび係止部46を有している。小径部44aの外径は、第1ガイド部42および大径部44bの外径よりも小さい。係止部46は、大径部44bよりも径方向外側に突出するように設けられている。
【0074】
上記のような構成により、
図7で説明したように、内側部材14を外側部材12に挿入する際には、第1ガイド部42によってCリング18が外側部材12の係止部34の内側に押し込まれる。この際に、小径部44aを係止部34の内側に位置付けることができる。これにより、係止部34と第2ガイド部44(小径部44a)との距離を十分に大きくすることができるので、Cリング18を縮径させつつ軸方向Xにおける他方側に移動させることができる。その結果、内側部材14を外側部材12に容易に挿入することができる。
【0075】
特に、本実施形態では、係止部34のテーパー部34aに沿ってCリング18を徐々に縮径させることができるので、Cリング18を軸方向Xにおける他方側に円滑に押し込むことができる。
【0076】
また、内側部材14の外側部材12への挿入完了後に内側部材14が抜け落ちることは、係止部46がCリング18を介して係止部34に係止されることによって防止される。
図2に示すように、係止部46によってCリング18が係止部34に押し付けられる際には、内側部材14の大径部44bを係止部34の内側に位置付けることができる。これにより、係止部34と第2ガイド部44(大径部44b)との距離を十分に小さくすることができるので、Cリング18が係止部34と第2ガイド部44との間を通過して外側部材12のアウターソケット部30内に抜け落ちることを十分に防止することができる。その結果、外側部材12から内側部材14が抜け落ちることを十分に防止することができる。
【0077】
なお、第1ガイド部42と係止部46との間において第2ガイド部の直径を均一な大きさに設定する場合には、内側部材14を外側部材12に挿入する際にCリング18が係止部34と第2ガイド部との間を通過できるように、第2ガイド部の直径を小さくする必要がある。具体的には、第2ガイド部の直径を本実施形態に係るソケット10の小径部44aと同様の大きさに設定する必要がある。しかしながら、この場合、係止部34と第2ガイド部との距離が大きくなるので、係止部46によってCリング18が係止部34に押し付けられる際に、Cリング18が係止部34と第2ガイド部との間を通過して外側部材12のアウターソケット部30内に抜け落ちるおそれがある。その結果、外側部材12から内側部材14が抜け落ちることを十分に防止できない。本実施形態に係るソケット10では、上記のように、第1ガイド部42と係止部46との間に小径部44aおよび大径部44bを設けることによって、この問題を解決することができる。
【0078】
なお、本実施形態に係るソケット10では、径方向における係止部34と大径部44bとの距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法よりも小さい。これにより、係止部46がCリング18を介して係止部34に係止される際に、Cリング18が係止部34と第2ガイド部44との間を通過して外側部材12のアウターソケット部30内に抜け落ちることを確実に防止することができる。その結果、外側部材12から内側部材14が抜け落ちることを確実に防止することができる。
【0079】
また、本実施形態に係るソケット10では、径方向における係止部34と小径部44aとの距離は、Cリング18を構成する線状部材の径方向における寸法よりも大きい。これにより、内側部材14を挿入する際に、Cリング18を構成する線材を、係止部34と小径部44aとによって挟み込んで圧縮しなくてもよい。この場合、係止部34の内側においてCリング18を軸方向Xにおける他方側に容易に移動させることができるので、小さな力で内側部材14を外側部材12に挿入することができる。
【0080】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、内側部材14の抜け落ちを防止するための係止部材として、断面円形の線状部材からなるCリング18を用いる場合について説明したが、係止部材の構造は上述の例に限定されない。例えば、係止部材を構成する線状部材の断面形状が矩形状であってもよく、楕円形状であってもよい。
【0081】
また、上述の実施形態では、外側部材12の接続部38は、インパクトレンチ100の差込角104に連結可能に構成されていたが、接続部の構成は上述の例に限定されず、接続部が、他の電動工具に連結可能に構成されていてもよい。例えば、接続部が棒状の接続部材(ドライバービット等)を介してインパクトドライバーに連結可能に構成されていてもよい。なお、接続部の構成としては、インパクトレンチおよびインパクトドライバー等の電動工具に取り付けられる公知のソケットの接続部の構成を利用できるので、詳細な説明は省略する。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明によれば、内側部材が外側部材から抜け落ちることを十分に防止できる工具用ソケットが得られる。
【符号の説明】
【0083】
10 工具用ソケット
12 外側部材
14 内側部材
16 第1コイルばね
18 Cリング
20 連結部材
22 移動部材
24 Oリング
26 Cリング
28 第2コイルばね
100 インパクトレンチ