(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143565
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】画像形成システム
(51)【国際特許分類】
H02M 3/00 20060101AFI20241003BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20241003BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20241003BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241003BHJP
H02M 7/06 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
H02M3/00 H
G03G15/00 680
G03G21/16 152
G03G21/00 398
H02M7/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056311
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】辻本 嘉之
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸征
(72)【発明者】
【氏名】荒木 寿則
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 誠也
(72)【発明者】
【氏名】相羽 駿介
(72)【発明者】
【氏名】久下 湧太郎
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
5H006
5H730
【Fターム(参考)】
2H171FA05
2H171GA31
2H171HA23
2H171JA05
2H171JA06
2H171JA07
2H171JA23
2H171JA27
2H171MA02
2H171MA03
2H171MA11
2H171MA16
2H171QA04
2H171QA08
2H171SA13
2H270KA46
2H270LA60
2H270MG01
2H270MG06
2H270MG11
2H270ZC04
5H006BB05
5H006DA04
5H730AS05
5H730AS13
5H730DD04
5H730ZZ05
(57)【要約】
【課題】メイン基板上のDC-DCコンバータが故障した場合に、メイン基板を交換せずに画像形成装置に電圧供給が可能となる技術を提供する。
【解決手段】サブ基板200は、直流電圧をASIC105の駆動電圧である第2直流電圧に変換するためのサブDC-DCコンバータを有し、メイン基板100とサブ基板200とが接続されていないときには、メインDC-DCコンバータ113は、第1直流電圧をASIC105に出力し、メイン基板100とサブ基板200とが接続されているときには、AC-DCコンバータ112Aは、サブDC-DCコンバータ213に対して、直流電圧を、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由してサブDC-DCコンバータ213に出力し、サブDC-DCコンバータ213は、第2直流電圧を、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aとを経由してASIC105に出力する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成装置とサブ基板とからなる画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換するAC-DCコンバータと、
画像形成するための回路素子と、前記直流電圧を前記回路素子の駆動電圧である第1直流電圧に変換するためのメインDC-DCコンバータと、メインコネクタと、を有するメイン基板と、
を備え、
前記サブ基板は、
前記直流電圧を前記回路素子の駆動電圧である第2直流電圧に変換するためのサブDC-DCコンバータと、前記メイン基板と前記メインコネクタを介して接続可能なサブコネクタと、
を備え、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、
前記メインDC-DCコンバータは、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、
前記AC-DCコンバータは、前記直流電圧を、前記メインコネクタと、前記サブコネクタとを経由して前記サブDC-DCコンバータに出力し、
前記サブDC-DCコンバータは、前記第2直流電圧を、前記サブコネクタと、前記メインコネクタとを経由して前記回路素子に出力する、
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記メイン基板は、さらに、
前記AC-DCコンバータからの前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力するか否かを切り替える第1切替素子を有し、
前記第1切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、
前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記メイン基板は、
前記AC-DCコンバータから前記第1切替素子に至る経路の途中から分岐し、前記メインコネクタに至る入力経路を有し、
前記AC-DCコンバータは、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、
前記入力経路と、前記メインコネクタと、前記サブコネクタとを経由して、前記直流電圧を前記サブDC-DCコンバータに出力する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第1切替素子は、
第1ゲート端子と、第1ソース端子と、第1ドレイン端子とを有する第1電界効果トランジスタであり、
前記第1ソース端子に前記直流電圧が入力され、前記第1ドレイン端子が前記メインDC-DCコンバータの入力側と接続され、
前記メイン基板は、さらに、
前記第1ゲート端子と前記メインコネクタとを接続する第1ゲート配線を有する第1配線回路であって、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1ゲート配線を介して前記第1ゲート端子に前記第1電界効果トランジスタがオンとなる前記直流電圧に基づく電圧を入力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1ゲート配線を介して前記第1ゲート端子に前記第1電界効果トランジスタがオフとなる前記直流電圧に基づく電圧を入力する第1配線回路、
を有し、
前記第1切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1ソース端子と前記第1ドレイン端子間を導通させ、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1ソース端子と前記第1ドレイン端子間を遮断する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記第1切替素子は、
前記第1切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記メイン基板は、さらに、
前記AC-DCコンバータから前記メインコネクタに至る第1入力経路と、
前記メインコネクタから前記メインDC-DCコンバータに至る第1出力経路と、
を有し、
前記メインコネクタは、
前記第1入力経路と接続される第1端子と、前記第1出力経路と接続される第2端子と、を有し、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記メインコネクタに前記第1端子と前記第2端子とを接続する第1ケーブルが取り付けられて、
前記AC-DCコンバータは、前記第1入力経路と、前記第1端子と、前記第1ケーブルと、前記第2端子と、前記第1出力経路とを経由して、前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記メインコネクタに前記第1ケーブルは取り付けられず、前記第1端子と前記第2端子との間はオープン状態である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記メイン基板は、さらに、
前記メインDC-DCコンバータからの前記第1直流電圧を前記回路素子に出力するか否かを切り替える第2切替素子を有し、
前記第2切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記メイン基板は、
前記第2切替素子から前記回路素子に至る経路の途中の合流箇所に、前記メインコネクタから至る出力経路を有し、
前記サブDC-DCコンバータは、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記サブコネクタと、前記メインコネクタと、前記出力経路とを経由して、前記第2直流電圧を前記回路素子に出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記第2切替素子は、
第2ゲート端子と、第2ソース端子と、第2ドレイン端子とを有する第2電界効果トランジスタであり、
前記第2ソース端子が前記メインDC-DCコンバータの出力側と接続され、前記第2ドレイン端子が前記回路素子と接続され、
前記メイン基板は、さらに、
前記第2ゲート端子と前記メインコネクタとを接続する第2ゲート配線を有する第2配線回路であって、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第2ゲート配線を介して前記第2ゲート端子に前記第2電界効果トランジスタがオンとなる前記第1直流電圧に基づく電圧を入力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第2ゲート配線を介して前記第2ゲート端子に前記第2電界効果トランジスタがオフとなる前記第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2配線回路、
を有し、
前記第2切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第2ソース端子と前記第2ドレイン端子間を導通させ、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第2ソース端子と前記第2ドレイン端子間を遮断する、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記第2切替素子は、
前記第2切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、
ことを特徴とする請求項7~9のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項11】
前記メイン基板は、さらに、
前記メインDC-DCコンバータから前記メインコネクタに至る第2入力経路と、
前記メインコネクタから前記回路素子に至る第2出力経路と、
を有し、
前記メインコネクタは、
前記第2入力経路と接続される第3端子と、前記第2出力経路と接続される第4端子と、を有し、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記メインコネクタに前記第3端子と前記第4端子とを接続する第2ケーブルが取り付けられて、
前記メインDC-DCコンバータは、前記第2入力経路と、前記第3端子と、前記第2ケーブルと、前記第4端子と、前記第2出力経路とを経由して、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記メインコネクタに前記第2ケーブルは取り付けられず、前記第3端子と前記第4端子との間はオープン状態である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項12】
前記メイン基板は、さらに、
前記AC-DCコンバータからの前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力するか否かを切り替える第1切替素子と、
前記メインDC-DCコンバータからの前記第1直流電圧を前記回路素子に出力するか否かを切り替える第2切替素子と、
を有し、
前記第1切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力せず、
前記第2切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項13】
前記メイン基板は、
前記AC-DCコンバータから前記第1切替素子に至る経路の途中から分岐し、前記メインコネクタに至る入力経路と、
前記第2切替素子から前記回路素子に至る経路の途中の合流箇所に、前記メインコネクタから至る出力経路と、
を有し、
前記AC-DCコンバータは、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記入力経路と、前記メインコネクタと、前記サブコネクタとを経由して、前記直流電圧を前記サブDC-DCコンバータに出力し、
前記サブDC-DCコンバータは、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記サブコネクタと、前記メインコネクタと、前記出力経路とを経由して、前記第2直流電圧を前記回路素子に出力する、
ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
【請求項14】
前記第1切替素子は、
第1ゲート端子と、第1ソース端子と、第1ドレイン端子とを有する第1電界効果トランジスタであり、
前記第1ソース端子に前記直流電圧が入力され、前記第1ドレイン端子が前記メインDC-DCコンバータの入力側と接続され、
前記第2切替素子は、
第2ゲート端子と、第2ソース端子と、第2ドレイン端子とを有する第2電界効果トランジスタであり、
前記第2ソース端子が前記メインDC-DCコンバータの出力側と接続され、前記第2ドレイン端子が前記回路素子と接続され、
前記メイン基板は、さらに、
前記第1ゲート端子と前記メインコネクタとを接続する第1ゲート配線を有する第1配線回路であって、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1ゲート配線を介して前記第1ゲート端子に前記第1電界効果トランジスタがオンとなる前記直流電圧に基づく電圧を入力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1ゲート配線を介して前記第1ゲート端子に前記第1電界効果トランジスタがオフとなる前記直流電圧に基づく電圧を入力する第1配線回路と、
前記第2ゲート端子と前記メインコネクタとを接続する第2ゲート配線を有する第2配線回路であって、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第2ゲート配線を介して前記第2ゲート端子に前記第2電界効果トランジスタがオンとなる前記第1直流電圧に基づく電圧を入力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第2ゲート配線を介して前記第2ゲート端子に前記第2電界効果トランジスタがオフとなる前記第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2配線回路と、
を有し、
前記第1切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第1ソース端子と前記第1ドレイン端子間を導通させ、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第1ソース端子と前記第1ドレイン端子間を遮断し、
前記第2切替素子は、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記第2ソース端子と前記第2ドレイン端子間を導通させ、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記第2ソース端子と前記第2ドレイン端子間を遮断する、
ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
【請求項15】
前記第1切替素子は、
前記第1切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有し、
前記第2切替素子は、
前記第2切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、
ことを特徴とする請求項12~14のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項16】
前記メイン基板は、さらに、
前記AC-DCコンバータから前記メインコネクタに至る第1入力経路と、
前記メインコネクタから前記メインDC-DCコンバータに至る第1出力経路と、
前記メインDC-DCコンバータから前記メインコネクタに至る第2入力経路と、
前記メインコネクタから前記回路素子に至る第2出力経路と、
を有し、
前記メインコネクタは、
前記第1入力経路と接続される第1端子と、前記第1出力経路と接続される第2端子と、前記第2入力経路と接続される第3端子と、前記第2出力経路と接続される第4端子と、を有し、
(1)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されていないときには、前記メインコネクタに前記第1端子と前記第2端子とを接続する第1ケーブルが取り付けられるとともに、前記第3端子と前記第4端子とを接続する第2ケーブルが取り付けられて、
前記AC-DCコンバータは、前記第1入力経路と、前記第1端子と、前記第1ケーブルと、前記第2端子と、前記第1出力経路とを経由して、前記直流電圧を前記メインDC-DCコンバータに出力するとともに、前記メインDC-DCコンバータは、前記第2入力経路と、前記第3端子と、前記第2ケーブルと、前記第4端子と、前記第2出力経路とを経由して、前記第1直流電圧を前記回路素子に出力し、
(2)前記メインコネクタと前記サブコネクタとを介して接続されているときには、前記メインコネクタに前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルは取り付けられず、前記第1端子と前記第2端子との間及び前記第3端子と前記第4端子との間はともにオープン状態である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項17】
前記AC-DCコンバータを有する電源基板、
をさらに備え、
前記電源基板と前記メイン基板とをつなぐ接続線によって、前記直流電圧が前記メイン基板に入力される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項18】
画像形成するための前記回路素子は、前記画像形成装置の動作制御を行うコントローラである、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、DC-DCコンバータを有する画像形成装置とサブ基板とからなる画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、低圧電源基板と、DC-DCコンバータ及び主制御回路を搭載したメイン基板とを備えた画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、低圧電源基板は、商用電源から供給された交流電圧を24Vの直流電圧に変換し、メイン基板に出力する。メイン基板のDC-DCコンバータは、低圧電源基板からの24Vの直流電圧を3.3Vの直流電圧に変換し、主制御回路に供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、DC-DCコンバータが故障した場合、メイン基板単位での交換となるため、メイン基板に接続された多数のハーネスの抜き差しがあるため作業難易度が高く、また副作用的にほかの故障につながる懸念もあるため、交換に対するハードルが高くなっている。
【0005】
本願は、メイン基板上のDC-DCコンバータが故障した場合に、メイン基板を交換せずに画像形成装置に電圧供給が可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本願の画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置とサブ基板とからなる画像形成システムであって、画像形成装置は、商用電源からの交流電圧を直流電圧に変換するAC-DCコンバータと、画像形成するための回路素子と、直流電圧を回路素子の駆動電圧である第1直流電圧に変換するためのメインDC-DCコンバータと、メインコネクタと、を有するメイン基板と、を備え、サブ基板は、直流電圧を回路素子の駆動電圧である第2直流電圧に変換するためのサブDC-DCコンバータと、メイン基板とメインコネクタを介して接続可能なサブコネクタと、を備え、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、メインDC-DCコンバータは、第1直流電圧を回路素子に出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、AC-DCコンバータは、直流電圧を、メインコネクタと、サブコネクタとを経由してサブDC-DCコンバータに出力し、サブDC-DCコンバータは、第2直流電圧を、サブコネクタと、メインコネクタとを経由して回路素子に出力する、ことを特徴とする。
【0007】
本願の画像形成システムによれば、メイン基板のメインDC-DCコンバータが故障した場合には、メイン基板にサブ基板を、コネクタを介して接続するだけで、サブDC-DCコンバータから回路素子に駆動電圧を出力することが可能となるので、メイン基板を交換せずに回路素子に駆動電圧を出力することが可能となる。
【0008】
また、メイン基板は、さらに、AC-DCコンバータからの直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力するか否かを切り替える第1切替素子を有し、第1切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力しない、ことを特徴とする。
【0009】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続していないときには、第1切替素子は、AC-DCコンバータからの直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力し、メイン基板にサブ基板を接続したときには、第1切替素子は、AC-DCコンバータからの直流電圧をサブDC-DCコンバータに出力する。つまり、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータとサブDC-DCコンバータのいずれかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0010】
また、メイン基板は、AC-DCコンバータから第1切替素子に至る経路の途中から分岐し、メインコネクタに至る入力経路を有し、AC-DCコンバータは、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、入力経路と、メインコネクタと、サブコネクタとを経由して、直流電圧をサブDC-DCコンバータに出力する、ことを特徴とする。
【0011】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続したときには、第1切替素子は、AC-DCコンバータからの直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力しないが、その直流電圧はサブDC-DCコンバータに出力される。これに応じて、サブDC-DCコンバータは、その直流電圧を第2直流電圧に変換して、回路素子に出力するので、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するだけで、回路素子に駆動電圧を供給することができる。
【0012】
また、第1切替素子は、第1ゲート端子と、第1ソース端子と、第1ドレイン端子とを有する第1電界効果トランジスタであり、第1ソース端子に直流電圧が入力され、第1ドレイン端子がメインDC-DCコンバータの入力側と接続され、メイン基板は、さらに、第1ゲート端子とメインコネクタとを接続する第1ゲート配線を有する第1配線回路であって、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1ゲート配線を介して第1ゲート端子に第1電界効果トランジスタがオンとなる直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1ゲート配線を介して第1ゲート端子に第1電界効果トランジスタがオフとなる直流電圧に基づく電圧を入力する第1配線回路、を有し、第1切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を導通させ、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を遮断する、ことを特徴とする。
【0013】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続しないときには、第1電界効果トランジスタは、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を導通させて、AC-DCコンバータからの直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力する。一方、メイン基板にサブ基板を接続したときには、第1電界効果トランジスタは、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を遮断して、AC-DCコンバータからの直流電圧は、サブDC-DCコンバータに出力される。したがって、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、AC-DCコンバータからの直流電圧を、メインDC-DCコンバータとサブDC-DCコンバータのいずれに出力するかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0014】
また、第1切替素子は、第1切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、ことを特徴とする。
【0015】
これにより、第1切替素子の出力側の印加電圧が入力側の印加電圧より高くなったときに、第1切替素子の出力側から入力側に逆流する電流を防止することが可能となる。
【0016】
また、メイン基板は、さらに、AC-DCコンバータからメインコネクタに至る第1入力経路と、メインコネクタからメインDC-DCコンバータに至る第1出力経路と、を有し、メインコネクタは、第1入力経路と接続される第1端子と、第1出力経路と接続される第2端子と、を有し、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、メインコネクタに第1端子と第2端子とを接続する第1ケーブルが取り付けられて、AC-DCコンバータは、第1入力経路と、第1端子と、第1ケーブルと、第2端子と、第1出力経路とを経由して、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、メインコネクタに第1ケーブルは取り付けられず、第1端子と第2端子との間はオープン状態である、ことを特徴とする。
【0017】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続していないときには、AC-DCコンバータからの直流電圧はメインDC-DCコンバータに出力され、メイン基板にサブ基板を接続したときには、AC-DCコンバータからの直流電圧はサブDC-DCコンバータに出力される。つまり、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータとサブDC-DCコンバータのいずれかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0018】
また、メイン基板は、さらに、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧を回路素子に出力するか否かを切り替える第2切替素子を有し、第2切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1直流電圧を回路素子に出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1直流電圧を回路素子に出力しない、ことを特徴とする。
【0019】
これにより、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧を、回路素子に出力するか否かが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0020】
また、メイン基板は、第2切替素子から回路素子に至る経路の途中の合流箇所に、メインコネクタから至る出力経路を有し、サブDC-DCコンバータは、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、サブコネクタと、メインコネクタと、出力経路とを経由して、第2直流電圧を回路素子に出力する、ことを特徴とする。
【0021】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続したときには、サブDC-DCコンバータからの第2直流電圧は、サブコネクタと、メインコネクタと、出力経路とを経由して、回路素子に出力されるので、回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0022】
また、第2切替素子は、第2ゲート端子と、第2ソース端子と、第2ドレイン端子とを有する第2電界効果トランジスタであり、第2ソース端子がメインDC-DCコンバータの出力側と接続され、第2ドレイン端子が回路素子と接続され、メイン基板は、さらに、第2ゲート端子とメインコネクタとを接続する第2ゲート配線を有する第2配線回路であって、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第2ゲート配線を介して第2ゲート端子に第2電界効果トランジスタがオンとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第2ゲート配線を介して第2ゲート端子に第2電界効果トランジスタがオフとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2配線回路、を有し、第2切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を導通させ、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を遮断する、ことを特徴とする。
【0023】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続していないときには、第2電界効果トランジスタは、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を導通させて、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧を回路素子に出力する。一方、メイン基板にサブ基板を接続したときには、第2電界効果トランジスタは、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を遮断して、サブDC-DCコンバータからの第2直流電圧が回路素子に出力される。したがって、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧とサブDC-DCコンバータからの第2直流電圧とのいずれを回路素子に出力するかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0024】
また、第2切替素子は、第2切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、ことを特徴とする。
【0025】
これにより、第2切替素子の出力側の印加電圧が入力側の印加電圧より高くなったときに、第2切替素子の出力側から入力側に逆流する電流を防止することが可能となる。
【0026】
また、メイン基板は、さらに、メインDC-DCコンバータからメインコネクタに至る第2入力経路と、メインコネクタから回路素子に至る第2出力経路と、を有し、メインコネクタは、第2入力経路と接続される第3端子と、第2出力経路と接続される第4端子と、を有し、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、メインコネクタに第3端子と第4端子とを接続する第2ケーブルが取り付けられて、メインDC-DCコンバータは、第2入力経路と、第3端子と、第2ケーブルと、第4端子と、第2出力経路とを経由して、第1直流電圧を回路素子に出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、メインコネクタに第2ケーブルは取り付けられず、第3端子と第4端子との間はオープン状態である、ことを特徴とする。
【0027】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続していないときには、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧が、第2入力経路と、第3端子と、第2ケーブルと、第4端子と、第2出力経路とを経由して、回路素子に出力される。一方、メイン基板にサブ基板を接続したときには、AC-DCコンバータからの直流電圧がサブDC-DCコンバータに出力され、サブDC-DCコンバータによりその直流電圧は第2直流電圧に変換されて、回路素子に出力される。したがって、メイン基板にサブ基板を接続していないときも、メイン基板にサブ基板を接続したときも、回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0028】
また、メイン基板は、さらに、AC-DCコンバータからの直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力するか否かを切り替える第1切替素子と、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧を回路素子に出力するか否かを切り替える第2切替素子と、を有し、第1切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力せず、第2切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1直流電圧を回路素子に出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1直流電圧を回路素子に出力しない、ことを特徴とする。
【0029】
これにより、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、回路素子に駆動電圧を出力するDC-DCコンバータを、メインDC-DCコンバータとサブDC-DCコンバータのいずれにするかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0030】
また、メイン基板は、AC-DCコンバータから第1切替素子に至る経路の途中から分岐し、メインコネクタに至る入力経路と、第2切替素子から回路素子に至る経路の途中の合流箇所に、メインコネクタから至る出力経路と、を有し、AC-DCコンバータは、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、入力経路と、メインコネクタと、サブコネクタとを経由して、直流電圧をサブDC-DCコンバータに出力し、サブDC-DCコンバータは、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、サブコネクタと、メインコネクタと、出力経路とを経由して、第2直流電圧を回路素子に出力する、ことを特徴とする。
【0031】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続したときには、AC-DCコンバータからの直流電圧は、入力経路と、メインコネクタと、サブコネクタとを経由して、サブDC-DCコンバータに出力され、サブDC-DCコンバータにより直流電圧から変換された第2直流電圧は、サブコネクタと、メインコネクタと、出力経路とを経由して、回路素子に出力される。したがって、メイン基板にサブ基板を接続したときも、回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0032】
また、第1切替素子は、第1ゲート端子と、第1ソース端子と、第1ドレイン端子とを有する第1電界効果トランジスタであり、第1ソース端子に直流電圧が入力され、第1ドレイン端子がメインDC-DCコンバータの入力側と接続され、第2切替素子は、第2ゲート端子と、第2ソース端子と、第2ドレイン端子とを有する第2電界効果トランジスタであり、第2ソース端子がメインDC-DCコンバータの出力側と接続され、第2ドレイン端子が回路素子と接続され、メイン基板は、さらに、第1ゲート端子とメインコネクタとを接続する第1ゲート配線を有する第1配線回路であって、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1ゲート配線を介して第1ゲート端子に第1電界効果トランジスタがオンとなる直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1ゲート配線を介して第1ゲート端子に第1電界効果トランジスタがオフとなる直流電圧に基づく電圧を入力する第1配線回路と、第2ゲート端子とメインコネクタとを接続する第2ゲート配線を有する第2配線回路であって、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第2ゲート配線を介して第2ゲート端子に第2電界効果トランジスタがオンとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第2ゲート配線を介して第2ゲート端子に第2電界効果トランジスタがオフとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2配線回路と、を有し、第1切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を導通させ、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第1ソース端子と第1ドレイン端子間を遮断し、第2切替素子は、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を導通させ、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、第2ソース端子と第2ドレイン端子間を遮断する、ことを特徴とする。
【0033】
このように、操作者は、メイン基板にサブ基板を接続するか否かを選択するだけで、AC-DCコンバータからの直流電圧を、メインDC-DCコンバータとサブDC-DCコンバータのいずれに出力するかと、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧とサブDC-DCコンバータからの第2直流電圧とのいずれを回路素子に出力するかと、が自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0034】
また、第1切替素子は、第1切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有し、第2切替素子は、第2切替素子の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、ことを特徴とする。
【0035】
これにより、第1切替素子も第2切替素子も、各出力側の印加電圧が各入力側の印加電圧より高くなったときに、各出力側から各入力側に逆流する電流を防止することが可能となる。
【0036】
また、メイン基板は、さらに、AC-DCコンバータからメインコネクタに至る第1入力経路と、メインコネクタからメインDC-DCコンバータに至る第1出力経路と、メインDC-DCコンバータからメインコネクタに至る第2入力経路と、メインコネクタから回路素子に至る第2出力経路と、を有し、メインコネクタは、第1入力経路と接続される第1端子と、第1出力経路と接続される第2端子と、第2入力経路と接続される第3端子と、第2出力経路と接続される第4端子と、を有し、(1)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されていないときには、メインコネクタに第1端子と第2端子とを接続する第1ケーブルが取り付けられるとともに、第3端子と第4端子とを接続する第2ケーブルが取り付けられて、AC-DCコンバータは、第1入力経路と、第1端子と、第1ケーブルと、第2端子と、第1出力経路とを経由して、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力するとともに、メインDC-DCコンバータは、第2入力経路と、第3端子と、第2ケーブルと、第4端子と、第2出力経路とを経由して、第1直流電圧を回路素子に出力し、(2)メインコネクタとサブコネクタとを介して接続されているときには、メインコネクタに第1ケーブル及び第2ケーブルは取り付けられず、第1端子と第2端子との間及び第3端子と第4端子との間はともにオープン状態である、ことを特徴とする。
【0037】
これにより、メイン基板にサブ基板を接続していないときには、AC-DCコンバータからの直流電圧は、第1入力経路と、第1端子と、第1ケーブルと、第2端子と、第1出力経路とを経由して、メインDC-DCコンバータに出力されるとともに、メインDC-DCコンバータからの第1直流電圧は、第1入力経路と、第1端子と、第1ケーブルと、第2端子と、第1出力経路とを経由して、回路素子に出力される。一方、メイン基板にサブ基板を接続したときには、AC-DCコンバータからの直流電圧がサブDC-DCコンバータに出力され、サブDC-DCコンバータによりその直流電圧は第2直流電圧に変換されて、回路素子に出力される。したがって、メイン基板にサブ基板を接続していないときも、メイン基板にサブ基板を接続したときも、回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0038】
また、本願の画像形成システムは、AC-DCコンバータを有する電源基板、をさらに備え、電源基板とメイン基板とをつなぐ接続線によって、直流電圧がメイン基板に入力される、ことを特徴とする。
【0039】
これにより、メイン基板は、その外部から直流電圧を入力することが可能となる。
【0040】
また、画像形成するための回路素子は、画像形成装置の動作制御を行うコントローラである、ことを特徴とする。
【0041】
これにより、画像形成装置の動作制御を行うコントローラは、メインDC-DCコンバータが正常時には、メインDC-DCコンバータから駆動電圧を入力し、メインDC-DCコンバータが異常時には、サブDC-DCコンバータから駆動電圧を入力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本願の第1実施形態に係るカラーレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。
【
図2】
図1のカラーレーザプリンタの制御構成を示すブロック図である。
【
図3】メインDC-DCコンバータが正常時にASICへ供給される駆動電圧の供給経路((a))とメインDC-DCコンバータが異常時にASICへ供給される駆動電圧の供給経路((b))を示す図である。
【
図4】メイン基板にサブ基板が接続されていないときのメインDC-DCコンバータ周辺の回路構成を示す図である。
【
図5】メイン基板にサブ基板が接続されたときのメインDC-DCコンバータ周辺及びサブDC-DCコンバータ周辺の回路構成を示す図である。
【
図6】
図4の回路構成と異なるメインDC-DCコンバータ周辺の回路構成を示す図である。
【
図7】
図5の回路構成と異なるメインDC-DCコンバータ周辺及びサブDC-DCコンバータ周辺の回路構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0044】
図1は、本願の一実施形態に係るカラーレーザプリンタ1の概略構成を示す断面図である。カラーレーザプリンタ1は、画像形成装置の一例である。以下、カラーレーザプリンタ1をプリンタ1と略して言う。プリンタ1は、装置筐体2と、搬送部3と、画像形成部4と、定着器9とを備えている。以下、説明の便宜上、
図1の矢印で示されるように、プリンタ1の上下方向、及び前後方向を定義する。また、紙面のこちら側を右と、紙面の向こう側を左と定義する。
【0045】
装置筐体2は、フロントカバー21と、リアカバー12と、供給トレイ31と、排出トレイ22と、第1~第3搬送経路25~27とを有している。フロントカバー21は、装置筐体2の前部に設けられたフロント開口2Aを開閉するカバーであり、装置筐体2の前面に開閉可能な状態で取り付けられている。リアカバー12は、装置筐体2の後部に設けられたリア開口2Bを開閉するカバーであり、装置筐体2の後面に開閉可能な状態で取り付けられている。供給トレイ31は、装置筐体2の下部に着脱可能な状態で取り付けられている。供給トレイ31には、シートSが載置される。シートSは、A4サイズ等の定型シートである。シートSは、例えば、普通紙、厚紙等の紙媒体であるが、これに限らず、OHPフィルムであってもよい。排出トレイ22は、装置筐体2の上部に設けられ、排出トレイ22には、画像が形成されたシートSが載置される。
【0046】
搬送部3は、ピックアップローラ33、分離ローラ34、レジストレーションローラ35、第1搬送ローラ36、第2搬送ローラ37、第1スイッチバックローラ38、第2スイッチバックローラ39、複数の第3搬送ローラ40、フラッパ30、及びメインモータ106(
図2参照)を有している。第2搬送経路26の一部は、閉じた状態のリアカバー12によって形成されている。
【0047】
ピックアップローラ33は、シート押圧板32により上方に押し上げられた供給トレイ31内のシートSをピックアップして、第1搬送経路25に向けて搬送する。分離ローラ34は、ピックアップローラ33がピックアップしたシートSを1枚ずつ分離する。
【0048】
レジストレーションローラ35は、第1搬送経路25において画像形成部4よりも上流側に配置されている。レジストレーションローラ35は、シートSの前端の方向を揃えた後、シートSを画像形成部4へ向けて搬送する。このレジストレーションローラ35がシートを搬送する搬送方向は、前方から後方に向かう方向である。
【0049】
搬送部3は、シートSを装置筐体2外に搬送する場合において、リアカバー12が閉じられている場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、フラッパ30(30A)によって第1搬送経路25に案内する。その後、搬送部3は、第1搬送経路25に案内されたシートSを第2搬送ローラ37及び第1スイッチバックローラ38によって搬送し、排出トレイ22上に排出する。
【0050】
また、搬送部3は、シートSを装置筐体2外に搬送する場合において、リアカバー12が開かれている場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、仮想線で示す位置に揺動したフラッパ30(30B)によって後方に向けて案内し、リア開口2Bを通して開いた状態のリアカバー12上に排出する。プリンタ1は、リアカバー12が開いた状態でもシートSへの画像形成が可能であり、リアカバー12は、開いた状態で、画像が形成されたシートSをリア開口2Bから排出可能とするカバーである。
【0051】
また、搬送部3は、シートSを再び画像形成部4に搬送する場合、画像形成部4から搬送されるシートSを第1搬送ローラ36によって搬送し、フラッパ30によって第1搬送経路25又は第2搬送経路26に案内する。シートSを第1搬送経路25に案内した場合、搬送部3は、第1搬送経路25内のシートSを第2搬送ローラ37及び第1スイッチバックローラ38によって第3搬送経路27に搬送する。また、シートSを第2搬送経路26に案内した場合、搬送部3は、第2搬送経路26内のシートSを第2スイッチバックローラ39によって第3搬送経路27に搬送する。
【0052】
第3搬送経路27に搬送されたシートSは、第3搬送ローラ40及びレジストレーションローラ35等によって再び画像形成部4に供給される。その後、シートSは、画像形成部4で画像が形成された後、搬送部3によって排出トレイ22上に排出される。
【0053】
画像形成部4は、シートSに画像を形成する機能を有し、トナー像をシートSに転写する。画像形成部4は、露光ユニット5と、ドラムユニット6と、4つの現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kと、転写ユニット8とを備えている。
【0054】
露光ユニット5は、装置筐体2内の上部に配置され、図示しない光源、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光ユニット5は、一点鎖線で示す光ビームを感光体ドラム61の表面に出射することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
【0055】
ドラムユニット6は、装置筐体2内において供給トレイ31と露光ユニット5との間に配置され、4つの感光体ドラム61と、4つの帯電器62と、ピンチローラ64と、感光体ドラム61などを支持する支持フレーム65とを備えている。ドラムユニット6は、フロントカバー11が開いた状態で、装置筐体2に対してフロント開口2Aを通して着脱可能である。ピンチローラ64は、レジストレーションローラ35と対向している。ピンチローラ64は、レジストレーションローラ35の回転に従動して回転し、レジストレーションローラ35とともにシートSを搬送する。
【0056】
現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応し、プリンタ1の前方から後方に向かってこの順序で、ドラムユニット6に着脱可能に装着されている。現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ、現像ローラ71と、供給ローラ72と、トナー収容部73とを備えている。なお、各現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kは、トナーの色は異なるものの、その他の構成は同じであるので、以下、いずれか1つを代表させて、現像カートリッジ7と表記して説明する。
【0057】
転写ユニット8は、装置筐体2内において供給トレイ31とドラムユニット6との間に配置され、駆動ローラ81と、従動ローラ82と、搬送ベルト83と、4つの転写ローラ84とを備えている。搬送ベルト83は、駆動ローラ81と従動ローラ82との間に架け渡されており、上側の面が感光体ドラム61と接触している。4つの転写ローラ84は、搬送ベルト83の内側において、対応する感光体ドラム61との間で搬送ベルト83を挟むように配置されている。
【0058】
定着器9は、装置筐体2内において画像形成部4の後方に配置されている。詳細には、定着器9は、閉じた状態のリアカバー12と画像形成部4との間に配置されている。定着器9は、シートSを加熱する加熱ローラ91と、加熱ローラ91との間でシートSを挟む加圧部92とを有している。本実施形態では、加熱ローラ91は、その内部に加熱ローラ91を加熱するヒータ93を有している。加圧部92は、符号を省略して示すエンドレスベルト、加熱ローラ91との間でエンドレスベルトを挟む押圧パッド、押圧パッドを支持するホルダ、ベルトガイドなどを有している。
【0059】
画像形成部4は、帯電器62によって感光体ドラム61の表面を一様に帯電し、露光ユニット5によって感光体ドラム61の表面を露光することで、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。また、画像形成部4は、トナー収容部73内のトナーを供給ローラ72に供給し、供給ローラ72から現像ローラ71に供給する。現像ローラ71に供給されたトナーは、現像ローラ71の回転に伴って現像ローラ71上に担持される。
【0060】
画像形成部4は、現像ローラ71上に担持されたトナーを感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給することで、感光体ドラム61の表面にトナー像を形成する。その後、画像形成部4は、搬送部3により供給トレイ31から供給されたシートSを感光体ドラム61と搬送ベルト83との間で搬送することで感光体ドラム61上のトナー像をシートSに転写する。その後、画像形成部4は、シートSを定着器9に搬送する。
【0061】
定着器9は、加熱ローラ91と加圧部92との間でシートSを搬送することでシートSに転写されたトナー像をシートSに定着してシートSに画像を形成する。
【0062】
プリンタ1は、装置筐体2内に、定着ファン13と、定着温度センサTH2とをさらに備えている。
【0063】
定着ファン13は、駆動したときに装置筐体2内の空気を装置筐体2外に排出するように設けられている。
【0064】
定着温度センサTH2は、定着器9、詳しくは、加熱ローラ91の温度に応じた信号を出力する温度センサである。定着温度センサTH2は、定着器9に設けられ、加熱ローラ91と非接触の状態で対向して配置されている。定着温度センサTH2としては、例えば、非接触式のサーミスタなどを用いることができる。
【0065】
次に、プリンタ1の制御構成について、
図2を参照して説明する。
図2に示すように、プリンタ1は、ASIC105と、ROM102と、RAM103と、NVRAM104と、I/F群110と、センサ群111とをさらに備えている。そして、メイン基板100に、ASIC105、ROM102、RAM103、NVRAM104、I/F群110、メインDC-DCコンバータ113、メインモータドライバMD1、及びプロセスモータドライバMD2が搭載されている。
【0066】
ASIC105には、CPU101が搭載されている。CPU101は、プリンタ1の各部に対する全般的な制御を行う。ASIC105は、ROM102、RAM103、NVRAM104、I/F群110、センサ群111、メインDC-DCコンバータ113、メインモータドライバMD1、プロセスモータドライバMD2、及び定着ファン13と電気的に接続されている。
【0067】
ROM102には、プリンタ1を制御するための各種制御プログラムや各種設定等が記憶されている。
【0068】
RAM103は、各種制御プログラムが読み出される作業領域、及びジョブに含まれる画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU101は、ROM102から読み出した制御プログラムや、各種センサから出力される信号に従って、その処理結果をRAM103またはNVRAM104に記憶させながら、プリンタ1の各部を制御する。
【0069】
I/F群110には、例えば、USBI/F、有線LANI/F、無線LANI/F(ともに図示せず)等が含まれる。
【0070】
センサ群111には、例えば、供給センサSE1(
図1参照)、レジ前センサSE2(
図1参照)及びレジ後センサSE3(
図1参照)等が含まれる。
【0071】
供給センサSE1は、第1搬送経路25においてピックアップローラ33よりも上流側に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。供給センサSE1としては、シートSが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。供給センサSE1は、シートSが通過している状態でオン信号を出力し、シートSが通過していない状態でオフ信号を出力する。供給センサSE1による検知信号は、CPU101へ出力される。
【0072】
レジ前センサSE2は、第1搬送経路25においてレジストレーションローラ35よりも上流側に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。レジ前センサSE2は、供給センサSE1と同様の構成である。レジ前センサSE2による検知信号は、CPU101へ出力される。
【0073】
レジ後センサSE3は、第1搬送経路25において定着器9よりも上流側、具体的には、レジストレーションローラ35と転写ローラ53との間に配置され、シートSが通過することを検知するセンサである。レジ後センサSE3は、供給センサSE1と同様の構成である。レジ後センサSE3による検知信号は、CPU101へ出力される。
【0074】
メインモータドライバMD1には、メインモータ106が接続されている。ASIC105は、メインモータドライバMD1に制御信号を出力することにより、メインモータ106の駆動を制御する。メインモータ106は、定着器9の加熱ローラ91、及びローラ群120を駆動する。ローラ群120には、ピックアップローラ33、分離ローラ34、レジストレーションローラ35、第1搬送ローラ36、第2搬送ローラ37、第1スイッチバックローラ38、第2スイッチバックローラ39、及び複数の第3搬送ローラ40等が含まれる。
【0075】
プロセスモータドライバMD2には、プロセスモータ107が接続されている。ASIC105は、プロセスモータドライバMD2に制御信号を出力することにより、プロセスモータ107の駆動を制御する。プロセスモータ107は、4つの現像ローラ71及び4つの感光体ドラム61を駆動する。
【0076】
メインDC-DCコンバータ113には、AC-DC電源基板112が接続されている。AC-DC電源基板112は、AC-DCコンバータ112Aを有し、商用電源が供給する、例えば100Vの交流電圧(AC100V)を入力し、この交流電圧をAC-DCコンバータ112Aにより、例えば24Vの直流電圧(DC24V)に変換し、メインDC-DCコンバータ113に出力する。メインDC-DCコンバータ113は、AC-DC電源基板112からのDC24Vを、例えば3.3Vの直流電圧(DC3.3V:「第1直流電圧」に対応)に変換し、ASIC105、I/F群110、センサ群111、ROM102、RAM103、及びNVRAM104等に出力する。ASIC105、I/F群110、センサ群111、ROM102、RAM103、及びNVRAM104は、画像形成するための回路素子に対応している。
【0077】
このように、ASIC105等の回路素子の駆動電圧である、DC3.3Vは通常、メイン基板100に搭載されたメインDC-DCコンバータ113により生成され、ASIC105等の回路素子に出力される。
図3(a)は、この様子を示している。しかし、メインDC-DCコンバータ113が故障したときには、メインDC-DCコンバータ113は、DC3.3Vを出力できなくなるため、ASIC105等は動作を停止する。これに対処するため、本実施形態では、サブDC-DCコンバータ213を搭載したサブ基板200をメイン基板100に接続し、サブDC-DCコンバータ213が生成したDC3.3V(「第2直流電圧」に対応)をASIC105等の回路素子に出力するようにしている。
【0078】
図3(b)は、メイン基板100にサブ基板200を接続した様子を示している。メインDC-DCコンバータ113は、故障している。
図3(b)に示すように、メイン基板100とサブ基板200とは、メイン基板100側のコネクタであるメインコネクタ100Aと、サブ基板側のコネクタであるサブコネクタ200Aとを、ハーネス150を介して接続することにより接続される。なお、ハーネス150を介さずに、メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを直接接続するようにしてもよい。
【0079】
AC-DCコンバータ112Aが生成したDC24Vは、メインコネクタ100Aと、(ハーネス150と、)サブコネクタ200Aとを経由して、サブDC-DCコンバータ213に入力され、サブDC-DCコンバータ213は、DC24VをDC3.3Vに変換する。そして、サブDC-DCコンバータ213が生成したDC3.3Vは、サブコネクタ200Aと、(ハーネス150と、)メインコネクタ100Aとを経由して、ASIC105等の回路素子に入力される。
【0080】
図4は、メイン基板100にサブ基板200が接続されていないときのメインDC-DCコンバータ113周辺の回路構成の一例を示している。
【0081】
図4に示すように、AC-DC電源基板112からのDC24Vは、メイン基板100上の電源入力経路L1に供給される。電源入力経路L1には、第1FET115(「第1切替素子」に対応)の第1ソース端子115Sが接続されている。そして、電源入力経路L1上、第1FET115に至る途中の分岐点B1とメインコネクタ100Aの第1端子T1との間には、電源中継経路L2(「入力経路」に対応)が形成されている。また、メインコネクタ100Aの第2端子T2と、第1FET115の第1ゲート端子115Gとの間には、第1ゲート配線L3が形成されている。さらに、電源入力経路L1とグランドとの間には、直列接続された抵抗R1,R2が接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点CP1が第1ゲート配線L3と接続されている。この抵抗R1,R2と、その接続点CP1と第1ゲート配線L3とを結ぶ配線と、第1ゲート配線L3とからなる回路を、以下、第1ゲート電圧印加回路CI1(「第1配線回路」に対応)という。第1ゲート電圧印加回路CI1は、メイン基板100にサブ基板200が接続されていないとき、第1FET115の第1ゲート端子115Gに、DC24Vを抵抗R1と抵抗R2とにより分圧した電圧を印加する。そして、第1FET115の第1ドレイン端子115Dは、メインDC-DCコンバータ113の入力側と接続されている。
【0082】
メインDC-DCコンバータ113の出力側と第2FET116(「第2切替素子」に対応)の第2ソース端子116Sとの間には、メインDC-DCコンバータ113が生成して出力するDC3.3Vを供給する駆動電圧出力経路L11が形成されている。第2FET116の第2ゲート端子116Gとメインコネクタ100Aの第3端子T3との間には、第2ゲート配線L13が形成されている。また、駆動電圧出力経路L11とグランドとの間には、直列接続された抵抗R3,R4が接続され、抵抗R3と抵抗R4との接続点CP2が第2ゲート配線L13と接続されている。この抵抗R3,R4と、その接続点CP2と第2ゲート配線L13とを結ぶ配線と、第2ゲート配線L13とからなる回路を、以下、第2ゲート電圧印加回路CI2(「第2配線回路」に対応)という。第2ゲート電圧印加回路CI2は、メイン基板100にサブ基板200が接続されていないとき、第2FET116の第2ゲート端子116Gに、メインDC-DCコンバータ113が生成したDC3.3Vを抵抗R3と抵抗R4とにより分圧した電圧を印加する。そして、第2FET116の第2ドレイン端子116DとASIC105等の回路素子との間には、駆動電圧供給経路L14が形成されている。さらに、駆動電圧供給経路L14上、ASIC105等の回路素子に至る途中の合流点J1(「合流箇所」に対応)と、メインコネクタ100Aの第4端子T4との間には、サブ基板200が生成して出力するDC3.3Vを中継する駆動電圧中継経路L15(「出力経路」に対応)が形成されている。
【0083】
例えば、メインDC-DCコンバータ113が正常に動作しており、メイン基板100にサブ基板200が接続されていないとき、第1FET115の第1ソース端子115Sに印加される電圧は、第1ゲート電圧印加回路CI1により第1ゲート端子115Gに印加される電圧より高いので、第1FET115はオンとなって、第1ソース端子115Sに印加されているDC24Vを後段のメインDC-DCコンバータ113に出力する。これにより、メインDC-DCコンバータ113は、DC3.3Vを生成し、駆動電圧出力経路L11を介して第2FET116の第2ソース端子116Sに出力する。第2ゲート電圧印加回路CI2は、第1ゲート電圧印加回路CI1と同様にして、第2FET116をオンするので、第2ソース端子116Sに印加されているDC3.3Vを、駆動電圧供給経路L14を介して、後段のASIC105等の回路素子に出力する。
【0084】
図5は、メイン基板100にサブ基板200を接続したときのメインDC-DCコンバータ113周辺及びサブDC-DCコンバータ213周辺の回路構成の一例を示している。なお、
図5中、メインDC-DCコンバータ113周辺の回路構成は、
図4と同様であるので、その説明は適宜省略する。
【0085】
図5に示すように、サブ基板200のサブコネクタ200Aの端子T11とサブDC-DCコンバータ213の入力側との間には、電源入力経路L21が形成されている。また、電源入力経路L21とサブコネクタ200Aの端子T12との間には、電源分岐経路L22が形成されている。そして、サブDC-DCコンバータ213の出力側とサブコネクタ200Aの端子T14との間には、駆動電圧出力経路L23が形成されている。さらに、駆動電圧出力経路L23とサブコネクタ200Aの端子T13との間には、駆動電圧分岐経路L24が形成されている。
【0086】
メイン基板100にサブ基板200が接続されると、メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとが接続される。
図3(b)の例では、メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとの間は、ハーネス150を介して接続されているが、上述のように、ハーネス150は必須の構成ではないので、
図5では、メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとは直接接続されている。
【0087】
メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとが接続されると、メインコネクタ100Aの第1~第4端子T1~T4はそれぞれ、サブコネクタ200Aの端子T11~T14と接続される。メインコネクタ100Aの第1端子T1とサブコネクタ200Aの端子T11とが接続されることで、AC-DC電源基板112からのDC24Vが、メイン基板100上の電源中継経路L2と、メインコネクタ100Aの第1端子T1と、サブコネクタ200Aの端子T11と、サブ基板200上の電源入力経路L21とを経由して、サブDC-DCコンバータ213の入力側に印加される。これと同時に、サブDC-DCコンバータ213の入力側に印加されたDC24Vが、サブ基板200上の電源分岐経路L22と、サブコネクタ200Aの端子T12と、メインコネクタ100Aの第2端子T2と、メイン基板100上の第1ゲート配線L3とを経由して、第1FET115の第1ゲート端子115Gに印加される。したがって、第1FET115の第1ゲート端子115Gの印加電圧は、第1ソース端子115Sの印加電圧以上になるので、第1FET115はオフとなり、第1ソース端子115Sに印加されているDC24Vを後段のメインDC-DCコンバータ113に出力しない。これにより、メインDC-DCコンバータ113は、正常に動作をしていたとしても、DC3.3Vの生成を停止する。
【0088】
一方、サブDC-DCコンバータ213は、上述のようにして入力されたDC24Vに基づいて動作を開始し、DC3.3Vを生成して出力する。サブDC-DCコンバータ213からのDC3.3Vは、サブ基板200上の駆動電圧出力経路L23と、サブコネクタ200Aの端子T14と、メインコネクタ100Aの第4端子T4と、メイン基板100上の駆動電圧中継経路L15とを経由して、合流点J1で駆動電圧供給経路L14に合流し、ASIC105等の回路素子に供給される。これと同時に、サブDC-DCコンバータ213から出力されたDC3.3Vが、サブ基板200上の駆動電圧分岐経路L24と、サブコネクタ200Aの端子T13と、メインコネクタ100Aの第3端子T3と、メイン基板100上のゲート配線L13とを経由して、第2FET116の第2ゲート端子116Gに印加される。したがって、第2FET116の第2ゲート端子116Gの印加電圧は、第2ソース端子116Sの印加電圧以上になるので、第2FET116はオフとなり、第2ソース端子116Sに印加されている電圧を後段のASIC105等の回路素子に出力しない。ただし、このとき、メインDC-DCコンバータ113は停止状態であり、有効なDC3.3Vを出力していないので、第2FET116をオフさせる必要はないが、念のためオフさせている。
【0089】
なお、メイン基板100にサブ基板200を接続したとき、第2FET116は、第2ドレイン端子116Dの印加電圧が第2ソース端子116Sの印加電圧より高くなって、第2FET116のボディダイオードにより、第2ドレイン端子116Dから第2ソース端子116Sの方向に電流が逆流する虞がある。このため、第2FET116として、逆流防止機能を有するFETを用いることが好ましい。これと同様に、第1FET115も、逆流防止機能を有するFETを用いることが好ましい。
【0090】
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1を含むプリンタシステムは、シートSに画像を形成するプリンタ1とサブ基板200とからなるプリンタシステムであって、プリンタ1は、商用電源からの交流電圧(例えば、AC100V)を直流電圧(例えば、DC24V)に変換するAC-DCコンバータ112Aと、画像形成するためのASIC105と、直流電圧をASIC105の駆動電圧である第1直流電圧(例えば、DC3.3V)に変換するためのメインDC-DCコンバータ113と、メインコネクタ100Aと、を有するメイン基板100と、を備えている。
【0091】
そして、サブ基板200は、直流電圧をASIC105の駆動電圧である第2直流電圧(例えば、DC3.3V)に変換するためのサブDC-DCコンバータ213と、メイン基板100とメインコネクタ100Aを介して接続可能なサブコネクタ200Aと、を備え、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、メインDC-DCコンバータ113は、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、AC-DCコンバータ112Aは、直流電圧を、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由してサブDC-DCコンバータ213に出力し、サブDC-DCコンバータ213は、第2直流電圧を、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aとを経由してASIC105に出力する、ことを特徴とする。
【0092】
このように、本実施形態のプリンタ1によれば、メイン基板100のメインDC-DCコンバータ113が故障した場合には、メイン基板100にサブ基板200を、コネクタ100A,200Aを介して接続するだけで、サブDC-DCコンバータ213からASIC105等の回路素子に第2直流電圧、つまり駆動電圧を出力することが可能となるので、メイン基板100を交換せずにASIC105等の回路素子に駆動電圧を出力することが可能となる。
【0093】
また、メイン基板100は、さらに、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧ををメインDC-DCコンバータ113に出力するか否かを切り替える第1FET115を有し、第1FET115は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力しない、ことを特徴とする。
【0094】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続していないときには、第1FET115は、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力し、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、第1FET115は、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧をサブDC-DCコンバータ213に出力する。つまり、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータ113とサブDC-DCコンバータ213のいずれかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0095】
また、メイン基板100は、AC-DCコンバータ112Aから第1FET115に至る電源入力経路L1の途中の分岐点B1から分岐し、メインコネクタ100Aに至る電源中継経路L2を有し、AC-DCコンバータ112Aは、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、電源中継経路L2と、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由して、直流電圧をサブDC-DCコンバータ213に出力する、ことを特徴とする。
【0096】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、第1FET115は、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力しないが、その直流電圧はサブDC-DCコンバータ213に出力される。これに応じて、サブDC-DCコンバータ213は、その直流電圧を第2直流電圧に変換して、ASIC105等の回路素子に出力するので、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するだけで、ASIC105等の回路素子に駆動電圧を供給することができる。
【0097】
また、第1FET115は、第1ゲート端子115Gと、第1ソース端子115Sと、第1ドレイン端子115Dとを有する電界効果トランジスタであり、第1ソース端子115Sに直流電圧が入力され、第1ドレイン端子115DがメインDC-DCコンバータ113の入力側と接続され、メイン基板100は、さらに、第1ゲート端子115Gとメインコネクタ100Aとを接続する第1ゲート配線L3を有する第1ゲート電圧印加回路CI1であって、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1ゲート配線L3を介して第1ゲート端子115Gに第1FET115がオンとなる直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1ゲート配線L3を介して第1ゲート端子115Gに第1FET115がオフとなる直流電圧に基づく電圧を入力する第1ゲート電圧印加回路CI1、を有し、第1FET115は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を導通させ、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を遮断する、ことを特徴とする。
【0098】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続しないときには、第1FET115は、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を導通させて、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力する。一方、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、第1FET115は、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を遮断して、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧は、サブDC-DCコンバータ213に出力される。したがって、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧を、メインDC-DCコンバータ113とサブDC-DCコンバータ213のいずれに出力するかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0099】
また、第1FET115は、第1FET115の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、ことを特徴とする。
【0100】
これにより、第1FET115の第1ドレイン端子115Dの印加電圧が第1ソース端子115Sの印加電圧より高くなったときに、第1FET115のボディダイオードにより、第1FET115の出力側(第1ドレイン端子115D側)から入力側(第1ソース端子115S側)に逆流する電流を防止することが可能となる。
【0101】
また、メイン基板100は、さらに、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧をASIC105に出力するか否かを切り替える第2FET116を有し、第2FET116は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1直流電圧をASIC105に出力しない、ことを特徴とする。
【0102】
これにより、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧を、ASIC105等の回路素子に出力するか否かが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0103】
また、メイン基板100は、第2FET116からASIC105に至る駆動電圧供給経路L14の途中の合流点J1に、メインコネクタ100Aから至る駆動電圧中継経路L15を有し、サブDC-DCコンバータ213は、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aと、駆動電圧中継経路L15とを経由して、第2直流電圧をASIC105に出力する、ことを特徴とする。
【0104】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、サブDC-DCコンバータ213からの第2直流電圧は、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aと、駆動電圧中継経路L15とを経由して、合流点J1で駆動電圧供給経路L14と合流し、ASIC105等の回路素子に出力されるので、ASIC105等の回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0105】
また、第2FET116は、第2ゲート端子116Gと、第2ソース端子116Sと、第2ドレイン端子116Dとを有する電界効果トランジスタであり、第2ソース端子116SがメインDC-DCコンバータ113の出力側と接続され、第2ドレイン端子116DがASIC105と接続され、メイン基板100は、さらに、第2ゲート端子116Gとメインコネクタ100Aとを接続する第2ゲート配線を有する第2ゲート電圧印加回路CI2であって、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第2ゲート配線L13を介して第2ゲート端子116Gに第2FET116がオンとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第2ゲート配線L13を介して第2ゲート端子116Gに第2FET116がオフとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2ゲート電圧印加回路CI2、を有し、第2FET116は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を導通させ、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を遮断する、ことを特徴とする。
【0106】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続していないときには、第2FET116は、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を導通させて、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧をASIC105等の回路素子に出力する。一方、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、第2FET116は、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を遮断して、サブDC-DCコンバータ213からの第2直流電圧が、ASIC105等の回路素子に出力される。したがって、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧とサブDC-DCコンバータ213からの第2直流電圧とのいずれをASIC105等の回路素子に出力するかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0107】
また、第2FET116は、第2FET116の出力側から入力側に対して電流が逆流しない逆流防止機能を有する、ことを特徴とする。
【0108】
これにより、第2FET116の第2ドレイン端子116Dの印加電圧が第2ソース端子116Sの印加電圧より高くなったときに、第2FET116のボディダイオードにより、第2FET116の出力側(第2ドレイン端子116D側)から入力側(第2ソース端子116S側)に逆流する電流を防止することが可能となる。
【0109】
また、メイン基板100は、さらに、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力するか否かを切り替える第1FET115と、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧をASIC105に出力するか否かを切り替える第2FET116と、を有し、第1FET115は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、直流電圧をメインDC-DCコンバータに出力せず、第2FET116は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1直流電圧をASIC105に出力しない、ことを特徴とする。
【0110】
これにより、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、ASIC105等の回路素子に駆動電圧を出力するDC-DCコンバータを、メインDC-DCコンバータ113とサブDC-DCコンバータ213のいずれにするかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0111】
また、メイン基板100は、AC-DCコンバータ112Aから第1FET115に至る電源入力経路L1の途中の分岐点B1から分岐し、メインコネクタ100Aに至る電源中継経路L2と、第2FET116からASIC105に至る駆動電圧供給経路L14の途中の合流点J1に、メインコネクタ100Aから至る駆動電圧中継経路L15と、を有し、AC-DCコンバータ112Aは、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、電源中継経路L2と、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由して、直流電圧をサブDC-DCコンバータ213に出力し、サブDC-DCコンバータ213は、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aと、駆動電圧中継経路L15とを経由して、第2直流電圧をASIC105に出力する、ことを特徴とする。
【0112】
これにより、メイン基板100にサブ基板200を接続したときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧は、電源中継経路L2と、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由して、サブDC-DCコンバータ213に出力され、サブDC-DCコンバータ213により直流電圧から変換された第2直流電圧は、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aと、駆動電圧中継経路L15とを経由して、ASIC105等の回路素子に出力される。したがって、メイン基板100にサブ基板200を接続したときも、ASIC105等の回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0113】
また、第1FET115は、第1ゲート端子と、第1ソース端子と、第1ドレイン端子とを有する第1電界効果トランジスタであり、第1ソース端子115Sに直流電圧が入力され、第1ドレイン端子115DがメインDC-DCコンバータ113の入力側と接続され、第2FET116は、第2ゲート端子と、第2ソース端子と、第2ドレイン端子とを有する第2電界効果トランジスタであり、第2ソース端子116SがメインDC-DCコンバータ113の出力側と接続され、第2ドレイン端子116DがASIC105と接続され、メイン基板100は、さらに、第1ゲート端子115Gとメインコネクタ100Aとを接続する第1ゲート配線を有する第1ゲート電圧印加回路CI1であって、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1ゲート配線L3を介して第1ゲート端子115Gに第1FET115がオンとなる直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1ゲート配線L3を介して第1ゲート端子115Gに第1FET115がオフとなる直流電圧に基づく電圧を入力する第1ゲート電圧印加回路CI1と、第2ゲート端子116Gとメインコネクタ100Aとを接続する第2ゲート配線L13を有する第2ゲート電圧印加回路CI2であって、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第2ゲート配線L13を介して第2ゲート端子116Gに第2FET116がオンとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第2ゲート配線L13を介して第2ゲート端子116Gに第2FET116がオフとなる第1直流電圧に基づく電圧を入力する第2ゲート電圧印加回路CI2と、を有し、第1FET115は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を導通させ、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第1ソース端子115Sと第1ドレイン端子115D間を遮断し、第2FET116は、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を導通させ、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、第2ソース端子116Sと第2ドレイン端子116D間を遮断する、ことを特徴とする。
【0114】
このように、操作者は、メイン基板100にサブ基板200を接続するか否かを選択するだけで、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧を、メインDC-DCコンバータ113とサブDC-DCコンバータ213のいずれに出力するかと、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧とサブDC-DCコンバータ213からの第2直流電圧とのいずれをASIC105等の回路素子に出力するかと、が自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0115】
また、プリンタ1は、AC-DCコンバータ112Aを有するAC-DC電源基板112、をさらに備え、AC-DC電源基板112とメイン基板100とをつなぐ接続線によって、直流電圧がメイン基板100に入力される、ことを特徴とする。
【0116】
これにより、メイン基板100は、その外部から直流電圧を入力することが可能となる。
【0117】
また、画像形成するためのASIC105は、プリンタ1の動作制御を行うコントローラである、ことを特徴とする。
【0118】
これにより、プリンタ1の動作制御を行うコントローラであるASIC105は、メインDC-DCコンバータ113が正常時には、メインDC-DCコンバータ113から駆動電圧を入力し、メインDC-DCコンバータ113が異常時には、サブDC-DCコンバータ213から駆動電圧を入力することが可能となる。
【0119】
(変形例)
図6及び
図7は、
図4及び
図5の回路構成とは異なる回路構成の一例、つまり変形例を示している。
図6は、
図4と同様に、メインDC-DCコンバータ113でDC3.3Vを生成する場合を示し、
図7は、
図5と同様に、サブDC-DCコンバータ213でDC3.3Vを生成する場合を示している。
図6及び
図7の回路は、それぞれ
図4及び
図5の回路の一部を変更して構成しているので、
図6及び
図7中、
図4及び
図5と同様の構成には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
【0120】
図6において、メイン基板100′は、
図4のメイン基板100上の第1及び第2FET115,116に代えて、第1及び第2遮断素子125,126を用いている。第1及び第2遮断素子125,126とは、入力側の印加電圧を常時、出力側に出力しない素子のことであり、例えば、高抵抗やオフ状態のスイッチ素子等が考えられる。オフ状態のスイッチ素子には、オフ状態の第1及び第2FET115,116やオフ状態のリレー等を挙げることができる。
【0121】
図6は、メイン基板100′にサブ基板200′(
図7参照)を接続していないときの回路構成を示している。
図6に示すように、第1遮断素子125の出力側とメインDC-DCコンバータ113の入力側とは、電源供給経路L4を介して接続されている。そして、電源供給経路L4上の合流点J11と、メインコネクタ100Aの第2端子T2とは、迂回経路L5(「第1出力経路」に対応)で接続されている。
【0122】
メインDC-DCコンバータ113の出力側と第2遮断素子126の入力側との間には、駆動電圧出力経路L11が形成されている。そして、駆動電圧出力経路L11上の分岐点B2とメインコネクタ100Aの第3端子T3との間には、第2迂回経路L12(「第2入力経路」に対応)が形成されている。
【0123】
また、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときには、メインコネクタ100Aにコネクタ300を接続するようにしている。コネクタ300は、端子T21~T24を有し、端子T21~T24のそれぞれは、メインコネクタ100Aの第1~第4端子T1~T4と接続される。そして、端子T21と端子T22とは、第1ケーブルCA1で接続され、端子T23と端子T24とは、第2ケーブルCA2で接続されている。
【0124】
メインコネクタ100Aにコネクタ300を接続したとき、AC-DC電源基板112からのDC24Vは、メイン基板100′上の電源中継経路L2(「第1入力経路」に対応)と、メインコネクタ100Aの第1端子T1と、コネクタ300の端子T21と、第1ケーブルCA1と、コネクタ300の端子T22と、メインコネクタ100Aの第2端子T2と、メイン基板100′上の迂回経路L5とを経由して、合流点J11で電源供給経路L4に合流し、メインDC-DCコンバータ113に印加される。これにより、メインDC-DCコンバータ113は、DC3.3Vを生成し、駆動電圧出力経路L11を介して遮断素子126の入力側に出力する。
【0125】
そして、メインDC-DCコンバータ113からのDC3.3Vは、メイン基板100′上の第2迂回経路L12と、メインコネクタ100Aの第3端子T3と、コネクタ300の端子T23と、第2ケーブルCA2と、コネクタ300の端子T24と、メイン基板100′上の駆動電圧中継経路L15(「第2出力経路」に対応)とを経由して、合流点J1で駆動電圧供給経路L14に合流し、ASIC105等の回路素子に供給される。
【0126】
図7は、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときの回路構成を示している。
図7に示すように、メイン基板100′とサブ基板200′との接続は、メイン基板100とサブ基板200との接続と同様に、メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを接続することによりなされる。ただし、メイン基板100′とサブ基板200′との接続では、メイン基板100とサブ基板200との接続と異なり、サブ基板200′のサブコネクタ200Aの端子T12と端子T13には、何の接続線も接続されていないので、メインコネクタ100Aの第1端子T1と第2端子T2との間と、第3端子T3と第4端子T4との間とは、ともにオープン状態になっている。
【0127】
メイン基板100′にサブ基板200′を接続したとき、AC-DCコンバータ112AからのDC24Vは、メイン基板100′上の電源入力経路L1の分岐点B1と、電源中継経路L2と、メインコネクタ100Aの第1端子T1と、サブコネクタ200Aの端子T11と、サブ基板200′上の電源入力経路L21とを経由して、サブDC-DCコンバータ213の入力側に印加される。サブDC-DCコンバータ213は、入力されたDC24VをDC3.3Vに変換する。サブDC-DCコンバータ213からのDC3.3Vは、サブ基板200′上の駆動電圧出力経路L23と、サブコネクタ200Aの端子T14と、メインコネクタ100Aの第4端子T4と、メイン基板100′上の駆動電圧中継経路L15とを経由して、合流点J1で駆動電圧供給経路L14に合流し、ASIC105等の回路素子に供給される。
【0128】
以上説明したように、本変形例のプリンタ1は、シートSに画像を形成するプリンタ1であって、商用電源からの交流電圧(例えば、AC100V)を直流電圧(例えば、DC24V)に変換するAC-DCコンバータ112Aと、画像形成するためのASIC105と、直流電圧をASIC105の駆動電圧である第1直流電圧(例えば、DC3.3V)に変換するためのメインDC-DCコンバータ113と、を有するメイン基板100′であって、さらに、サブ基板200′と接続するためのメイン基板100′側に配置されたコネクタであるメインコネクタ100Aを有するメイン基板100′と、を備えている。
【0129】
そして、サブ基板200′は、直流電圧をASIC105の駆動電圧である第2直流電圧(例えば、DC3.3V)に変換するためのサブDC-DCコンバータ213と、メイン基板100′と接続するためのサブ基板200′側に配置されたコネクタであるサブコネクタ200Aと、を有し、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、メインDC-DCコンバータ113は、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、AC-DCコンバータ112Aは、直流電圧を、メインコネクタ100Aと、サブコネクタ200Aとを経由してサブDC-DCコンバータ213に出力し、サブDC-DCコンバータ213は、第2直流電圧を、サブコネクタ200Aと、メインコネクタ100Aとを経由してASIC105に出力する、ことを特徴とする。
【0130】
このように、本変形例のプリンタ1によっても、メイン基板100′のメインDC-DCコンバータ113が故障した場合には、メイン基板100′にサブ基板200′を、コネクタ100A,200Aを介して接続するだけで、サブDC-DCコンバータ213からASIC105等の回路素子に駆動電圧を出力することが可能となるので、メイン基板100′を交換せずにASIC105等の回路素子に駆動電圧を出力することが可能となる。
【0131】
また、メイン基板100′は、さらに、AC-DCコンバータ112Aからメインコネクタ100Aに至る電源中継経路L2と、メインコネクタ100AからメインDC-DCコンバータ113に至る迂回経路L5と、を有し、メインコネクタ100Aは、電源中継経路L2と接続される第1端子T1と、迂回経路L5と接続される第2端子T2と、を有し、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、メインコネクタ100Aに第1端子T1と第2端子T2とを接続する第1ケーブルCA1が取り付けられて、AC-DCコンバータ112Aは、電源中継経路L2と、第1端子T1と、第1ケーブルCA1と、第2端子T2と、迂回経路L5とを経由して、直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、メインコネクタ100Aに第1ケーブルCA1は取り付けられず、第1端子T1と第2端子T2との間はオープン状態である、ことを特徴とする。
【0132】
これにより、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧はメインDC-DCコンバータ113に出力され、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧はサブDC-DCコンバータ213に出力される。つまり、操作者は、メイン基板100′にサブ基板200′を接続するか否かを選択するだけで、メインDC-DCコンバータ113とサブDC-DCコンバータ213のいずれかが自動的に選択されるので、非常に便利である。
【0133】
また、メイン基板100′は、さらに、メインDC-DCコンバータ113からメインコネクタ100Aに至る第2迂回経路L12と、メインコネクタ100AからASIC105に至る駆動電圧中継経路L15と、を有し、メインコネクタ100Aは、第2迂回経路L12と接続される第3端子T3と、駆動電圧中継経路L15と接続される第4端子T4と、を有し、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、メインコネクタ100Aに第3端子T3と第4端子T4とを接続する第2ケーブルCA24が取り付けられて、メインDC-DCコンバータ113は、第2迂回経路L12と、第3端子T3と、第2ケーブルCA24と、第4端子T4と、駆動電圧中継経路L15とを経由して、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、メインコネクタ100Aに第2ケーブルCA24は取り付けられず、第3端子T3と第4端子T4との間はオープン状態である、ことを特徴とする。
【0134】
これにより、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときには、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧が、第2迂回経路L12と、第3端子T3と、第2ケーブルCA24と、第4端子T4と、駆動電圧中継経路L15とを経由して、ASIC105等の回路素子に出力される。一方、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧がサブDC-DCコンバータ213に出力され、サブDC-DCコンバータ213によりその直流電圧は第2直流電圧に変換されて、ASIC105等の回路素子に出力される。したがって、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときも、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときも、ASIC105等の回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0135】
また、メイン基板100′は、さらに、AC-DCコンバータ112Aからメインコネクタ100Aに至る電源中継経路L2と、メインコネクタ100AからメインDC-DCコンバータ113に至る迂回経路L5と、メインDC-DCコンバータ113からメインコネクタ100Aに至る第2迂回経路L12と、メインコネクタ100AからASIC105に至る駆動電圧中継経路L15と、を有し、メインコネクタ100Aは、電源中継経路L2と接続される第1端子T1と、迂回経路L5と接続される第2端子T2と、第2迂回経路L12と接続される第3端子T3と、駆動電圧中継経路L15と接続される第4端子T4と、を有し、(1)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されていないときには、メインコネクタ100Aに第1端子T1と第2端子T2とを接続する第1ケーブルが取り付けられるとともに、第3端子T3と第4端子T4とを接続する第2ケーブルが取り付けられて、AC-DCコンバータ112Aは、電源中継経路L2と、第1端子T1と、第1ケーブルCA1と、第2端子T2と、迂回経路L5とを経由して、直流電圧をメインDC-DCコンバータ113に出力するとともに、メインDC-DCコンバータ113は、第2迂回経路L12と、第3端子T3と、第2ケーブルCA24と、第4端子T4と、駆動電圧中継経路L15とを経由して、第1直流電圧をASIC105に出力し、(2)メインコネクタ100Aとサブコネクタ200Aとを介して接続されているときには、メインコネクタ100Aに第1ケーブルCA1及び第2ケーブルCA24は取り付けられず、第1端子T1と第2端子T2との間及び第3端子T3と第4端子T4との間はともにオープン状態である、ことを特徴とする。
【0136】
これにより、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧は、電源中継経路L2と、第1端子T1と、第1ケーブルCA1と、第2端子T2と、迂回経路L5とを経由して、メインDC-DCコンバータ113に出力されるとともに、メインDC-DCコンバータ113からの第1直流電圧は、第2迂回経路L12と、第3端子T3と、第2ケーブルCA24と、第4端子T4と、駆動電圧中継経路L15とを経由して、ASIC105等の回路素子に出力される。一方、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときには、AC-DCコンバータ112Aからの直流電圧がサブDC-DCコンバータ213に出力され、サブDC-DCコンバータ213によりその直流電圧は第2直流電圧に変換されて、ASIC105等の回路素子に出力される。したがって、メイン基板100′にサブ基板200′を接続していないときも、メイン基板100′にサブ基板200′を接続したときも、ASIC105等の回路素子を適正な駆動電圧により駆動することが可能となる。
【0137】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0138】
(1)上記実施形態では、メインDC-DCコンバータ113及びサブDC-DCコンバータ213はともに、入力されたDC24VをDC3.3Vに変換するようにしているが、入力電圧も出力電圧も一例に過ぎず、これに限られる訳ではない。また、メインDC-DCコンバータ113及びサブDC-DCコンバータ213に加えて、第2、第3のメインDC-DCコンバータ及びサブDC-DCコンバータを並列に接続し、DC24Vを、DC3.3V以外の、例えばDC5VやDC7V等に変換するようにしてもよい。さらに、各メインDC-DCコンバータ及び各サブDC-DCコンバータに入力する電圧を、メインDC-DCコンバータ及びサブDC-DCコンバータ毎に異ならせてもよい。
【0139】
(2)上記実施形態では、画像形成装置の一例として、カラーレーザプリンタ1を挙げて説明したが、これに限らず、モノクロレーザプリンタであってもよい。また、プリンタに限らず、複合機やコピー機であってもよい。
【符号の説明】
【0140】
1…カラーレーザプリンタ(画像形成装置)、100,100′…メイン基板、100A…メインコネクタ、105…ASIC(回路素子)、110…I/F群(回路素子)、111…センサ群(回路素子)、112…AC-DC電源基板(電源基板)、112A…AC-DCコンバータ、113…メインDC-DCコンバータ、115…第1FET(第1切替素子)、115D…第1ドレイン端子、115G…第1ゲート端子、115S…第1ソース端子、116…第2FET(第2切替素子)、116D…第2ドレイン端子、116G…第2ゲート端子、116S…第2ソース端子、125…第1遮断素子、126…第2遮断素子、200,200′…サブ基板、200A…サブコネクタ、213…サブDC-DCコンバータ、B1,B2…分岐点、CA1…第1ケーブル、CA2…第2ケーブル、CI1…第1ゲート電圧印加回路(第1配線回路)、CI2…第2ゲート電圧印加回路(第2配線回路)、J1,J11…合流点(合流箇所)、L1…電源入力経路、L2…電源中継経路(入力経路、第1入力経路)、L3…第1ゲート配線、L4…電源供給経路、L5…第1迂回経路(第1出力経路)、L11…駆動電圧出力経路、L12…第2迂回経路(第2入力経路)、L13…第2ゲート配線、L14…駆動電圧供給経路、L15…駆動電圧中継経路(出力経路、第2出力経路)、T1…第1端子、T2…第2端子、T3…第3端子、T4…第4端子。