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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143571
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/80 20060101AFI20241003BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G06T11/80 A
G06T1/00 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056319
(22)【出願日】2023-03-30
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 淳
【テーマコード(参考)】
5B050
5B057
【Fターム(参考)】
5B050BA06
5B050BA13
5B050CA07
5B050DA10
5B050EA06
5B050EA07
5B050EA18
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA09
5B057CA01
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB01
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CC03
5B057CE17
5B057DA08
5B057DB02
5B057DB06
5B057DB09
5B057DC25
(57)【要約】
【課題】構成面に応じた容易な着色を実現する。
【解決手段】情報処理装置10で実行される情報処理方法は、画像データの画像によって表される部材の構成面ごとに、同じ前記構成面を構成する画素に同じ第1識別情報の設定された分割フェース情報を生成する分割フェース情報生成ステップを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの画像によって表される部材の構成面ごとに、同じ前記構成面を構成する画素に同じ第1識別情報の設定された分割フェース情報を生成する分割フェース情報生成ステップを含み、
前記分割フェース情報生成ステップは、
二次元配列され色情報の規定された複数の画素からなる前記画像データを構成する複数の画素の各々を所定順序で順に確認し、
確認した画素に指定色の色情報が規定されている場合、該確認した画素に前記指定色に応じて予め定められた第1設定値を設定し、
確認した画素に前記指定色の色情報が規定されていない場合、該確認した画素の周囲の他の画素に応じて、
該確認した画素の上下左右の他の画素に前記指定色に応じた第1設定値のみが設定または何も第1設定値が設定されていない場合、第1カウンタの第1カウント数に1を加算した値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該加算した後の第1カウント数を該確認した画素の第1カウント値とし、該第1カウント値の画素に対する前記第1識別情報として該設定した第1設定値を設定し、
該確認した画素の上下左右の他の画素に、前記第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が1つのみ設定されている場合、該第1設定値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該確認した画素に現在の第1カウント値を設定し、
該確認した画素の上下左右の他の画素に、前記第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が2以上設定されている場合、2以上の該第1設定値の内の最小値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該確認した画素に現在の第1カウント値を設定し、更に、該確認した画素および該確認した画素の上下左右の各々の他の画素の第1カウント値に対する前記第1識別情報を、該確認した画素および該確認した画素の上下左右の各々の他の画素の前記第1識別情報の内の最小値に変更する、第1設定ステップと、
前記画像データを構成する複数の前記画素の各々ごとに、設定された第1設定値を設定された第1カウント値に対する前記第1識別情報に置換する第1置換処理ステップと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CAD(Computer Aided Design)等の画像データに対して、画像データに画像によって表される部材の構成面(フェース)ごとに色などの指定を行うことで、構成面ごとに指定した色に応じた板厚等を指定し、設計や解析のための指示書を作成することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-259472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、部材を構成する様々な形状および様々なサイズの複数の構成面の1つ1つに対してユーザが着色処理を行う必要があり、構成面に応じた容易な着色が困難であった。
【0005】
本開示が解決しようとする課題は、構成面に応じた容易な着色を実現可能な情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる情報処理方法は、画像データの画像によって表される部材の構成面ごとに、同じ前記構成面を構成する画素に同じ第1識別情報の設定された分割フェース情報を生成する分割フェース情報生成ステップを含み、前記分割フェース情報生成ステップは、二次元配列され色情報の規定された複数の画素からなる前記画像データを構成する複数の画素の各々を所定順序で順に確認し、確認した画素に指定色の色情報が規定されている場合、該確認した画素に前記指定色に応じて予め定められた第1設定値を設定し、確認した画素に前記指定色の色情報が規定されていない場合、該確認した画素の周囲の他の画素に応じて、該確認した画素の上下左右の他の画素に前記指定色に応じた第1設定値のみが設定または何も第1設定値が設定されていない場合、第1カウンタの第1カウント数に1を加算した値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該加算した後の第1カウント数を該確認した画素の第1カウント値とし、該第1カウント値の画素に対する前記第1識別情報として該設定した第1設定値を設定し、該確認した画素の上下左右の他の画素に、前記第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が1つのみ設定されている場合、該第1設定値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該確認した画素に現在の第1カウント値を設定し、該確認した画素の上下左右の他の画素に、前記第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が2以上設定されている場合、2以上の該第1設定値の内の最小値を該確認した画素の第1設定値として設定するとともに、該確認した画素に現在の第1カウント値を設定し、更に、該確認した画素および該確認した画素の上下左右の各々の他の画素の第1カウント値に対する前記第1識別情報を、該確認した画素および該確認した画素の上下左右の各々の他の画素の前記第1識別情報の内の最小値に変更する、第1設定ステップと、前記画像データを構成する複数の前記画素の各々ごとに、設定された第1設定値を設定された第1カウント値に対する前記第1識別情報に置換する第1置換処理ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示にかかる情報処理方法によれば、構成面に応じた容易な着色を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態の情報処理装置の一例の機能ブロック図である。
図2図2は、処理部の一例のハードウェア構成図である。
図3図3は、画像データの一例の模式図である。
図4図4は、画像データの一例の模式図である。
図5A図5Aは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5B図5Bは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5C図5Cは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5D図5Dは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5E図5Eは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5F図5Fは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5G図5Gは、第1設定部による処理の一例の説明図である。
図5H図5Hは、分割フェース情報の一例の模式図である。
図5I図5Iは、分割フェース情報の一例の模式図である。
図6A図6Aは、着色対象範囲の指定の一例の説明図である。
図6B図6Bは、着色対象範囲の指定の一例の説明図である。
図6C図6Cは、着色対象範囲の指定の一例の説明図である。
図6D図6Dは、着色対象範囲の指定の一例の説明図である。
図7A図7Aは、第2設定部による処理の一例の説明図である。
図7B図7Bは、第2設定部による処理の一例の説明図である。
図7C図7Cは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7D図7Dは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7E図7Eは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7F図7Fは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7G図7Gは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7H図7Hは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図7I図7Iは、第3設定部による情報処理の一例の説明図である。
図8A図8Aは、画像データ読込部によって読み込まれた画像データ30の一例の模式図である。
図8B図8Bは、分割フェース情報生成部によって生成された分割フェース情報34の一例の模式図である。
図8C図8Cは、指定形状内外情報生成部によって生成された指定形状内外情報44の一例の模式図である。
図9A図9Aは、オンラインのみ着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図9B図9Bは、オンラインのみ着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図9C図9Cは、オンラインのみ着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図10A図10Aは、指定形状枠内に着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図10B図10Bは、指定形状枠内に着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図10C図10Cは、指定形状枠内に着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図11A図11Aは、指定形状枠内に接触するフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図11B図11Bは、指定形状枠内に接触するフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図11C図11Cは、指定形状枠内に接触するフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図12A図12Aは、指定形状枠内に完全に含まれるフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図12B図12Bは、指定形状枠内に完全に含まれるフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図12C図12Cは、指定形状枠内に完全に含まれるフェースの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
図13図13は、実施形態の情報処理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本開示に係る情報処理方法の実施形態を説明する。
【0010】
図1は、本実施形態の情報処理方法を実行する情報処理装置10の一例の機能ブロック図である。
【0011】
情報処理装置10は、CADデータ等の画像データの画像によって表される物品のフェースごとのユーザによる着色指定を容易とするための装置である。
【0012】
フェースとは、複数の構成面からなる部材の該構成面を表す。部材とは、情報処理装置10による処理対象の画像データによって表される物である。部材は、例えば、車両等の構造体を構成する外装部分、該構造体を構成する部品、等であるがこれらに限定されない。
【0013】
情報処理装置10は、処理部12と、通信部14と、記憶部16と、表示部18と、入力部20と、を備える。処理部12、通信部14、記憶部16、表示部18、および入力部20は、バス19等を介して通信可能に接続されている。
【0014】
通信部14は、情報処理装置10の外部の情報処理装置とネットワーク等を介して無線または有線により通信する。記憶部16は、各種の情報を記憶する。表示部18は、各種の情報を表示する。表示部18は、例えば、画像を表示するディスプレイである。なお、情報処理装置10は、音声を出力するスピーカを更に備えた構成であってもよい。入力部20は、ユーザによる操作入力を受付ける。入力部20は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等である。表示部18と入力部20とを一体的に構成しタッチパネルとしてもよい。
【0015】
処理部12は、各種の情報処理を実行する。
【0016】
図2は、処理部12の一例のハードウェア構成図である。
【0017】
処理部12は、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM(Read Only Memory)11B、RAM(Random Access Memory)11C、およびI/F11D等がバス11Eにより相互に接続され、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成である。
【0018】
CPU11Aは、本実施形態の処理部12を制御する演算装置である。ROM11Bは、CPU11Aによる各種処理を実現するプログラムを記憶する。RAM11Cは、CPU11Aによる各種処理に必要なデータを記憶する。I/F11Dは、データを送受信するためのインターフェースである。
【0019】
本実施形態の処理部12で実行される情報処理を実行するためのプログラムは、ROM11B等に予め組み込んで提供される。なお、本実施形態の処理部12で実行されるプログラムは、情報処理装置10にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
【0020】
図1に戻り説明を続ける。
【0021】
処理部12は、画像データ読込部12Aと、分割フェース情報生成部12Bと、指定形状内外情報生成部12Eと、着色処理部12Jと、を備える。分割フェース情報生成部12Bは、第1設定部12Cと、第1置換処理部12Dと、を備える。指定形状内外情報生成部12Eは、受付部12Fと、第2設定部12Gと、第3設定部12Hと、第2置換処理部12Iと、を備える。
【0022】
画像データ読込部12A、分割フェース情報生成部12B、第1設定部12C、第1置換処理部12D、指定形状内外情報生成部12E、受付部12F、第2設定部12G、第3設定部12H、第2置換処理部12I、および着色処理部12Jの一部または全ては、例えば、CPU等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよい。また、これらの各部の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。また、これらの各部の一部または全ては、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。また、これらの各部の少なくとも1つを、ネットワーク等を介して情報処理装置10に通信可能に接続された外部の情報処理装置に搭載した構成としてもよい。
【0023】
画像データ読込部12Aは、処理対象の画像データを読み込む。まず、画像データ読込部12Aは、処理対象の画像データを取得する。例えば、画像データ読込部12Aは、記憶部16または通信部14を介して外部の情報処理装置から、処理対象の画像データを取得する。
【0024】
図3は、処理対象の画像データ28の一例の模式図である。例えば、画像データ28は、CADデータであり、ビットマップファイル等によって表される。図2には、画像データ28として、車両の外装部分などの部材Bの画像を表すデータの模式図を一例として示す。部材Bは、複数のフェースFから構成される。図3に示すように、部材Bは複数のフェースFから構成され、複数のフェースFは、複数種類の形状および複数種類のサイズから構成される。画像データ28上では、これらのフェースFは、枠FRによって区切られている。
【0025】
画像データ読込部12Aは、VBA(Visual Basic for Applications)等のアプリケーションを用いて画像データ28を読込み、画像データ28を構成する各画素を二次元配列した画像データとして記憶部16に格納する。
【0026】
図4は、画像データ読込部12Aによる読込後の画像データ30の一例の模式図である。
【0027】
画像データ30は、二次元配列され色情報の規定された複数の画素Pからなる。詳細には、画像データ30は、x軸方向およびx軸方向に直交するy軸方向からなる二次元平面における該x軸方向および該y軸方向の各々に沿って複数の画素Pを二次元配列した構成である。このため、画像データ30を構成する各画素Pの位置座標は、x座標およびy座標によって規定される。また、各画素Pには、画像データ28を構成する対応する画素の色情報が規定されている。色情報は、例えば、RGB値によって表される。RGB値は、例えば、R値、G値、およびB値の各々について256階調で表現される。
【0028】
画像データ読込部12Aは、画像データ28をVBA上に読込み加工することで、二次元配列され色情報の規定された複数の画素Pからなる画像データ30に変換し記憶部16に格納する。画像データ30のx軸方向およびy軸方向のサイズは、画像データ28の画像のx軸方向のサイズおよびy軸方向のサイズの各々と一致する。本実施形態では、説明のために、x軸方向の画素数が10、y軸方向の画素数が10、の10×10の画像データ28を想定して説明する。
【0029】
図4に示すように、画像データ30は、部材BのフェースFの各々の枠FRに対応する枠領域30Aと、フェースFに対応するフェース領域30Bと、部材B外の背景Gである背景領域30Cと、の各々を構成する複数の画素Pから構成される。
【0030】
図1に戻り説明を続ける。
【0031】
分割フェース情報生成部12Bは、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFごとに、同じフェースFを構成する画素に同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報を生成する。
【0032】
分割フェース情報生成部12Bは、第1設定部12Cと、第1置換処理部12Dと、を備える。
【0033】
第1設定部12Cは、二次元配列され色情報の規定された複数の画素Pからなる画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を所定順序で順に確認し、以下の処理を実行する。
【0034】
図5A図5Gは、第1設定部12Cによる処理の一例の説明図である。
【0035】
図5Aに示すように、まず、第1設定部12Cは、二次元配列情報32を用意する。第1設定部12Cは、x軸方向の画素数として画像データ30のx軸方向の画素数+1、y軸方向の画素数として画像データ30のy軸方向の画素数+1、のサイズの二次元配列情報32を用意する。
【0036】
そして、第1設定部12Cは、二次元配列情報32における画像データ30に対して余白となる画素Pに対して、「0」を表す第1設定値を設定する。第1設定値とは、第1設定部12Cが二次元配列情報32を構成する各画素Pに設定する数値である。
【0037】
図5Bに示すように、次に、第1設定部12Cは、二次元配列情報32における画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を所定順序(矢印R方向参照)で順に確認する。矢印Rによって表される所定順序は、x軸方向の一端側の画素Pから他端側の画素Pに向かって矢印R方向に沿って各画素Pを順に確認した後に、y軸方向に1画素P分移動し、x軸方向の一端側の画素Pから他端側の画素Pに向かって矢印R方向に沿って各画素Pを順に確認する処理を繰り返すことを表す。
【0038】
第1設定部12Cは、二次元配列情報32における画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を矢印R方向に沿って順に確認し、確認した画素Pに指定色の色情報が規定されている場合、該確認した画素Pに該指定色に応じて予め定められた第1設定値を設定する。
【0039】
詳細には、第1設定部12Cは、確認した画素位置の画素Pの画像データ30における色情報が枠FRとして指定された指定色であるか否かを判断する。具体的には、確認した画素位置の画素Pが画像データ30における枠領域30Aを構成する画素Pであるか否かを判断する。そして、第1設定部12Cは、確認した画素Pの色情報が枠FRとして指定された指定色である場合、該画素位置の画素Pに第1設定値として「1」を設定する。
【0040】
また、第1設定部12Cは、確認した画素位置の画素Pの画像データ30における色情報が背景Gとして指定された指定色であるか否かを判断する。具体的には、確認した画素位置の画素Pが画像データ30における背景領域30Cを構成する画素Pであるか否かを判断する。そして、第1設定部12Cは、確認した画素Pの色情報が背景Gとして指定された指定色である場合、該画素位置の画素Pに第1設定値として「0」を設定する。
【0041】
このため、第1設定部12Cが確認した画素Pに指定色の色情報が規定されている場合、該確認した画素Pに該指定色に応じて予め定められた第1設定値を設定することで、図5Cに示すように、二次元配列情報32における枠領域30Aを構成する画素Pに第1設定値「1」が設定され、背景領域30Cを構成する画素Pに第1設定値「0」が設定された状態となる。
【0042】
第1設定部12Cは、二次元配列情報32における確認した画素Pに上記指定色の色情報が規定されていない場合、該確認した画素Pの周囲の他の画素Pに応じて、以下の優先度で以下の処理を行う。
【0043】
まず、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに指定色に応じた第1設定値のみが設定または何も第1設定値が設定されていないか否かを判断する。
【0044】
詳細には、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに上記指定色に応じた第1設定値である「1」のみが設定、または何も第1設定値が設定されていないか否かを判断する。この条件を満たす場合、第1設定部12Cは、第1カウンタの第1カウント数に「1」を加算した値を該確認した画素Pの第1設定値として設定する。
【0045】
上下とは、二次元配列情報32におけるy軸方向に沿った方向である。左右とは、二次元配列情報32におけるx軸方向に沿った方向である。上下左右の他の画素Pとは、確認した画素Pに対して、x軸方向およびy軸方向の各々に隣接する他の画素Pを意味する。
【0046】
第1カウンタとは、振り分け番号管理用の変数である第1カウント数をカウントするためのカウンタであり、第1カウンタの第1カウント数の初期値は「1」である。
【0047】
具体的には、図5Dに示すように、画素位置(x,y)=(3,5)の画素Pである画素P35が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P35の上下左右の他の画素Pには、第1設定値として「1」のみが設定または何も設定されていない。
【0048】
この場合、第1設定部12Cは、確認した該画素P35の第1設定値として、現在の第1カウント数である第1カウンタの初期値「1」に「1」を加算した値である「2」を設定する(図5D参照)。
【0049】
また、第1設定部12Cは、該加算した後の第1カウント数を該確認した画素Pの第1カウント値とし、該第1カウント値の画素Pに対する第1識別情報Ch1として該設定した第1設定値である「2」を設定する。
【0050】
このため、第1設定部12Cは、画素P35に対して第1設定値「2」を設定するとともに、該画素P35に第1カウント値「2」を設定する。また、第1設定部12Cは、該画素P35の第1カウント数である第1カウント値「2」に対する第1識別情報Ch1として「2」を設定する。このため、第1識別情報Ch1(2)=2が設定された状態となる。第1識別情報Ch1の後に続く()内の数値は、第1カウント値を表す。
【0051】
次に、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が1つのみ設定されているか否かを判断する。
【0052】
詳細には、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第1カウンタの第1カウント数の初期値「1」に「1」を加算した加算値「2」以上の第1設定値が1つのみ設定されているか否かを判断する。この条件を満たす場合、第1設定部12Cは、該設定されている該第1設定値を該確認した画素Pの第1設定値として設定する。
【0053】
具体的には、図5Eに示すように、画素位置(x,y)=(3,6)の画素Pである画素P36が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P36の上下左右の他の画素Pには、第1カウンタの第1カウント数の初期値「1」に「1」を加算した加算値「2」以上の第1設定値である「2」が1つのみ設定されている。
【0054】
この場合、第1設定部12Cは、確認した該画素P36の第1設定値として、該設定されている該第1設定値「2」を該確認した画素P36の第1設定値として設定する(図5E参照)。
【0055】
また、第1設定部12Cは、該確認した画素Pに現在の第1カウント値を設定する。
【0056】
このため、第1設定部12Cは、画素P36に対して第1設定値「2」を設定するとともに、該画素P35の第1カウント数として現在の第1カウント値である「2」を設定する。よって、画素P36には、第1設定値「2」が設定され、第1カウント値「2」に対する第1識別情報Ch1である第1識別情報Ch1(2)=2が設定された状態となる。
【0057】
図5Fに示すように、画素位置(x,y)=(3,8),(3,9),(4,4)の各々の画素P38、画素P39、画素P44についても同様に処理を行うことで、画素P38および画素P39には第1設定値「3」がそれぞれ設定され、画素P44には第1設定値「4」が設定される。また、画素P38および画素P39には、第1カウント値「3」に対する第1識別情報Ch1である第1識別情報Ch1(3)=3が設定された状態となる。また、画素P44には、第1カウント値「4」に対する第1識別情報Ch1である第1識別情報Ch1(4)=4が設定された状態となる。
【0058】
次に、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が2以上設定されているか否かを判断する。
【0059】
詳細には、第1設定部12Cは、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第1カウンタの第1カウント数の初期値「1」に「1」を加算した加算値「2」以上の第1設定値が2以上設定されているか否かを判断する。この条件を満たす場合、第1設定部12Cは、2以上の該第1設定値の内の最小値を該確認した画素Pの第1設定値として設定する。
【0060】
具体的には、図5Fに示すように、画素位置(x,y)=(4,5)の画素Pである画素P45が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P45の上下左右の他の画素Pには、第1カウンタの第1カウント数の初期値「1」に「1」を加算した加算値「2」以上の第1設定値が2以上設定されている。
【0061】
この場合、第1設定部12Cは、確認した該画素P36の第1設定値として、上下左右の上記加算値「2」以上の第1設定値である「2」および「4」の内の最小値である「2」を、該確認した画素P45の第1設定値として設定する(図5F参照)。
【0062】
また、第1設定部12Cは、該確認した画素45に現在の第1カウント値を設定する。
【0063】
このため、第1設定部12Cは、画素P45に対して第1設定値「2」を設定するとともに、該画素P45の第1カウント数として現在の第1カウント値である「4」を設定する。よって、画素P45には、第1設定値「2」が設定され、第1カウント値「4」に対する第1識別情報Ch1である第1識別情報Ch1(4)=4が設定された状態となる。
【0064】
そして、第1設定部12Cは、更に、該確認した画素45および該確認した画素45の上下左右の各々の他の画素Pの第1カウント値に対する第1識別情報Ch1を、該確認した画素45および該確認した画素45の上下左右の各々の他の画素Pの第1識別情報Ch1の内の最小値に変更する。
【0065】
詳細には、該確認した画素45の第1カウント値「4」に対する第1識別情報Ch1である第1識別情報Ch1(4)=2である。また、該確認した画素45の上側に隣接する画素P35の第1カウント値「2」に対する第1識別情報Ch1(2)=2である。また、該確認した画素45の左側に隣接する画素P44の第1カウント値「4」に対する第1識別情報Ch1(4)=4である。
【0066】
このため、この場合、第1設定部12Cは、これらの画素Pに対する第1識別情報Ch1の値がこれらの最小値である「2」となるように、画素P44の第1カウント値「4」に対する第1識別情報Ch1(4)=4を、第1識別情報Ch1(4)=2に変更する。
【0067】
第1設定部12Cが、二次元配列情報32における画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を矢印R方向に沿って順に確認し、二次元配列情報32における確認した画素Pに上記指定色の色情報が規定されていない場合、該確認した画素Pの周囲の他の画素Pに応じて、上記優先度で上記処理を行うことで、図5Gに示すように、二次元配列情報32を構成する各画素Pに第1設定値が設定される。また、二次元配列情報32を構成する各画素に、各画素Pの第1カウント値に応じた第1識別情報Ch1が設定される。図5Gに示す状態では、指定色の色情報の規定されていない確認した画素Pの各々に対して第1カウント値「2」~「8」の何れかが設定された状態となる。また、これらの各画素Pの第1カウント値「2」~「8」の各々に対する第1識別情報Ch1として、第1識別情報Ch1(2)=2、第1識別情報Ch1(3)=3、第1識別情報Ch1(4)=2、第1識別情報Ch1(5)=2、第1識別情報Ch1(6)=6、第1識別情報Ch1(7)=3、第1識別情報Ch1(8)=3の何れかが設定された状態となる。
【0068】
図1に戻り説明を続ける。
【0069】
第1置換処理部12Dは、二次元配列情報32によって表される画像データ30を構成する複数の画素Pの各々ごとに、設定された第1設定値を、設定された第1カウント値に対する第1識別情報Ch1に置換する。
【0070】
図5Hは、各画素Pに設定された第1設定値を、画素Pごとに設定された第1カウント値に対する第1識別情報Chに置換した状態を示す模式図である。第1置換処理部12Dによる置換処理によって、図5Gに示す二次元配列情報32における、枠FRまたは背景Gを表す指定色の色情報が規定されていない画素Pの各々に設定された第1設定値が、該画素Pの各々に設定された第1カウント値に対する第1識別情報Ch1の値に置換された状態となる(図5H中、置換された画素領域S1参照)。
【0071】
この置換処理により、図5Iに示すように、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFごとに、同じフェースFを構成する画素Pに同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報34が生成される。
【0072】
詳細には、図5Hに示すように、分割フェース情報34における、枠FRを表す「1」または背景G又は余白を表す「0」以外の第1設定値の設定された画素Pが、フェースFを構成するフェース領域30Bとなる(図5I参照)。また、フェース領域30Bを構成する画素Pには、「2」以上の値が第1設定値として設定された状態となる(図5H図5I参照)。また、同じフェースFを構成する画素Pには、同じ第1設定値が設定された状態となる(図5H図5I参照)。
【0073】
図1に戻り説明を続ける。
【0074】
指定形状内外情報生成部12Eは、画像データ30の画像における指定された着色対象範囲内を構成する画素Pに同じ第2識別情報の設定された指定形状内外情報を生成する。
【0075】
指定形状内外情報生成部12Eは、受付部12Fと、第2設定部12Gと、第3設定部12Hと、第2置換処理部12Iと、を備える。
【0076】
受付部12Fは、画像データ30の画像における着色対象範囲の指定を受付ける。
【0077】
図6A図6Dは、着色対象範囲の指定の一例の説明図である。
【0078】
例えば、受付部12Fは、画像データ30の画像を表示部18へ表示する。ユーザは、表示された画像データ30の画像を視認しながら入力部20を操作することで、画像における着色を行いたい範囲である着色対象範囲を指定する。
【0079】
具体的には、例えば、受付部12Fは、図6Aに示す画像データ30の画像を表示部18へ表示する。ユーザは該画像を視認しながら入力部20を操作することで、着色対象範囲の外形枠40を描画する。なお、着色対象範囲の外形枠40の形状および範囲は、ユーザによる所望の形状および範囲であればよく、図6Aに示す形態に限定されない。例えば、ユーザによる入力部20の操作によって、図6Aに示す着色対象範囲の外形枠40が描画された場面を想定する。
【0080】
この場合、受付部12Fは、該着色対象範囲の外形枠40の頂点座標の情報を二次元配列情報42に保存していく。
【0081】
例えば、図6Bに示すように、受付部12Fは、画像データ30における着色対象範囲の外形枠40の各頂点の位置座標を取得し、各頂点の位置座標が画像データ30の画像全体における何れの相対位置に対応するかを表す割合位置を頂点ごとに二次元配列情報42に格納する。例えば、着色対象範囲の外形枠40におけるある頂点のx軸方向の位置が、画像データ30の画像のx軸方向の全体における中央に相当する位置であった場合を想定する。この場合、受付部12Fは、該頂点のx軸方向の割合位置として0.5を格納する。また、着色対象範囲の外形枠40におけるある頂点のy軸方向の位置が、画像データ30の画像のy軸方向の全体における原点から20%に相当する位置であった場合を想定する。この場合、受付部12Fは、該頂点のy軸方向の割合位置として0.2を二次元配列情報42に格納する。
【0082】
なお、図6Cに示すように、ユーザによって指定された着色対象範囲の外形枠40’の一部が画像データ30の画像サイズをはみ出して配置される場合がある。この場合、受付部12Fは、指定された着色対象範囲の外形枠40’における、画像データ30の画像サイズからはみ出した部分が該画像サイズの外形に沿った形となるようにトリミングした外形枠40に調整すればよい。
【0083】
そして、第1設定部12Cは、図6Dに示すように、トリミング後の着色対象範囲の外形枠40の各頂点の位置座標の割合位置を二次元配列情報42に格納すればよい。具体的には、第1設定部12Cは、図6Dにおける、トリミング前の着色対象範囲の外形枠40’の頂点「3」と画像内の頂点「2」との距離L1と、トリミング後の着色対象範囲の外形枠40の頂点「3’」と画像内の頂点「2」との距離L2と、の比率から、トリミング後の着色対象範囲の外形枠40の頂点「3’」の割合位置を求め、二次元配列情報42に格納すればよい。
【0084】
図1に戻り説明を続ける。
【0085】
第2設定部12Gは、複数の画素Pからなる二次元配列情報42における、着色対象範囲の外形枠40に重複する画素Pに該外形枠40を表す外枠値を設定するとともに、該画像の枠外の画素に枠外値を設定する。
【0086】
図7A図7Bは、第2設定部12Gによる処理の一例の説明図である。
【0087】
図7Aに示すように、第2設定部12Gは、二次元配列情報42を用意する。二次元配列情報42は、二次元配列情報32と同様である。すなわち、第2設定部12Gは、x軸方向の画素数として画像データ30のx軸方向の画素数+1、y軸方向の画素数として画像データ30のy軸方向の画素数+1、のサイズの二次元配列情報42を用意する。
【0088】
そして、第2設定部12Gは、受付部12Fによって二次元配列情報42に格納された外形枠40の各頂点の割合位置を用いて、着色対象範囲の外形枠40の通る画素Pに、外形枠40を表す外枠値として「1」を設定する。
【0089】
更に、第2設定部12Gは、二次元配列情報42における画像データ30の画像の枠外の画素Pに、枠外値として「0」を設定する(図7B参照)。
【0090】
図1に戻り説明を続ける。
【0091】
第3設定部12Hは、二次元配列情報42を構成する複数の画素Pの内、上記外枠値「1」または上記枠外値「0」の設定されていない画素Pの各々を所定順序で順に確認し、以下の処理を行う。
【0092】
図7C図7Iは、第3設定部12Hによる情報処理の一例の説明図である。
【0093】
第3設定部12Hは、図7Cに示すように、二次元配列情報42を構成する複数の画素Pの内、上記外枠値「1」または上記枠外値「0」の設定されていない画素Pの各々を所定順序で順に確認する。所定順序は、矢印Rに沿った方向であり、上記と同様である。
【0094】
第3設定部12Hは、二次元配列情報42における、上記外枠値または上記枠外値の設定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの周囲の他の画素Pに応じて、以下の優先度で以下の処理を行う。
【0095】
まず、第3設定部12Hは、上記外枠値または上記枠外値の設定されていない確認した画素Pについて、該確認した上下左右の他の画素に上記外枠値「0」が設定または何も第2設定値が設定されていない場合、該確認した画素Pの第2設定値として上記外枠値である「0」を設定するとともに、第2識別情報Ch2を設定しない。
【0096】
上下とは、二次元配列情報42におけるy軸方向に沿った方向である。左右とは、二次元配列情報42におけるx軸方向に沿った方向である。上下左右の他の画素Pとは、確認した画素Pに対して、x軸方向およびy軸方向の各々に隣接する他の画素Pを意味する。
【0097】
具体的には、図7Dに示すように、画素位置(x,y)=(1,1)の画素Pである画素P11が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P11の上下左右の他の画素Pには、外枠値である「0」が設定または何も設定されていない。
【0098】
この場合、第3設定部12Hは、確認した該画素P11の第2設定値として外枠値である「0」を設定するとともに第2識別情報Ch2を設定しない。
【0099】
次に、第3設定部12Hは、上記外枠値または上記枠外値の設定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに外枠値「1」が設定または何も第2設定値が設定されていないか否かを判断する。この条件を満たす場合、第3設定部12Hは、第2カウンタの第2カウント数に「1」を加算した値を該確認した画素Pの第2設定値として設定する。
【0100】
第2カウンタとは、振り分け番号管理用の変数である第2カウント数をカウントするためのカウンタであり、第2カウンタの第2カウント数の初期値は「1」である。
【0101】
具体的には、図7Eに示すように、画素位置(x,y)=(7,3)の画素Pである画素P73が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P73の上下左右の他の画素Pには、外枠値である「1」が設定または何も設定されていない。
【0102】
この場合、第3設定部12Hは、確認した該画素P73の第2設定値として、現在の第2カウント数である第2カウンタの初期値「1」に「1」を加算した値である「2」を設定する(図7E参照)。
【0103】
また、第3設定部12Hは、該加算した後の第2カウント数を該確認した画素Pの第2カウント値とし、該第2カウント値の画素Pに対する第2識別情報Ch2として該設定した第2設定値である「2」を設定する。
【0104】
このため、第3設定部12Hは、画素P73に対して第2設定値「2」を設定するとともに、該画素P73に第2カウント値「2」を設定する。また、第3設定部12Hは、該画素P73の第2カウント数である第2カウント値「2」に対する第2識別情報Ch2として「2」を設定する。このため、第2識別情報Ch2(2)=2が設定された状態となる。第2識別情報Ch2の後に続く()内の数値は、第2カウント値を表す。
【0105】
次に、第3設定部12Hは、上記外枠値または上記枠外値の設定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第2カウント数の初期値に1を加算した加算値「2」以上の第2設定値が1以上設定され、且つ、上下左右の他の画素Pに上記外枠値「0」が設定されていない場合、該加算値「2」以上の該第2設定値の内の最小値を該確認した画素Pの第2設定値として設定する。
【0106】
具体的には、図7Fに示すように、画素位置(x,y)=(8,3)の画素Pである画素P83が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、該確認した画素P83の上下左右の他の画素Pには、第2カウンタの第2カウント数の初期値「1」に「1」を加算した加算値「2」以上の第2設定値が1以上設定され、且つ、上下左右の他の画素Pに上記外枠値「0」が設定されていない。
【0107】
この場合、第3設定部12Hは、確認した該画素P83の第2設定値として、上下左右の上記加算値「2」以上の第2設定値である「2」の内の最小値である「2」を、該確認した画素P83の第2設定値として設定する(図7F参照)。
【0108】
また、第3設定部12Hは、該確認した画素83に現在の第2カウント値を設定する。
【0109】
このため、第3設定部12Hは、画素P83に対して第2設定値「2」を設定するとともに、該画素P83の第2カウント数として現在の第2カウント値である「2」を設定する。よって、画素P83には、第2設定値「2」が設定され、第2カウント値「2」に対する第2識別情報Ch2である第2識別情報Ch2(2)=2が設定された状態となる。
【0110】
そして、第3設定部12Hは、更に、該確認した画素83および該確認した画素83の上下左右の各々の他の画素Pの第2カウント値に対する第2識別情報Ch2を、該確認した画素83および該確認した画素83の上下左右の各々の他の画素Pの第2識別情報Ch2の内の最小値に変更する。図7Fに示す状態の画素83では、画素83の上下左右の画素Pにおける第2識別情報Ch2の設定された画素Pは画素73のみであり、該画素73には第2識別情報Ch2(2)=2が設定されている。このため、この場合、第2識別情報Ch2の変更は行われない。
【0111】
第3設定部12Hが、二次元配列情報42における画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を矢印R方向に沿って順に確認し、上記外枠値「1」または上記枠外値「0」の設定されていない確認した画素Pについて、上記処理を行うことで、図7Gに示すように、二次元配列情報42を構成する各画素Pに、外枠値「1」、枠外値「0」、または第2設定値が設定される。また、二次元配列情報42を構成する各画素Pの内、第2設定値の設定された画素Pには、各画素Pの第2カウント値に応じた第2識別情報Ch2が設定される。図7Hに示す状態では、第2設定値の設定された画素P(図7G中、第2設定値として「2」、「3」、および「4」の何れかの設定された画素P)の各々に対して、第2カウント値「2」~「4」の何れかが設定された状態となる。また、これらの各画素Pの第2カウント値「2」~「4」の各々に対する第2識別情報Ch2として、第2識別情報Ch2(2)=2、第2識別情報Ch2(3)=2、第2識別情報Ch2(4)=2、の何れかが設定された状態となる。
【0112】
図1に戻り説明を続ける。
【0113】
第2置換処理部12Iは、二次元配列情報42によって表される画像データ30を構成する複数の画素Pの各々ごとに、設定された第2設定値を、設定された第2カウント値に対する第2識別情報Ch2に置換する。
【0114】
図7Hは、各画素Pに設定された第2設定値を、画素Pごとに設定された第2カウント値に対する第2識別情報Ch2に置換した状態を示す模式図である。第2置換処理部12Iによる置換処理によって、図7Gに示す二次元配列情報42における、着色対象範囲の外形枠40内を構成する画素Pの各々に設定された第2設定値が、該画素Pの各々に設定された第2カウント値に対する第2識別情報Ch2の値に置換された状態となる(図7H中、置換された画素領域S2参照)。
【0115】
この置換処理により、図7Hに示すように、画像データ30の画像における、ユーザによって指定された着色対象範囲の外形枠40内に同じ第2識別情報Ch2が設定され、該外形枠40に重複する画素Pに外枠値「1」が設定され、外形枠40の外側を構成する画素Pに枠外値「0」の設定された指定形状内外情報44が生成される。
【0116】
なお、図7D図7Gに示す例では存在しないが、第3設定部12Hは、上記外枠値「1」または上記枠外値「0」の設定されていない確認した画素Pについて、該確認した画素の上下左右の他の画素に、第2カウント数の初期値に1を加算した加算値「2」以上の第2設定値が1以上設定され、且つ、上下左右の他の画素Pに上記外枠値「0」が設定されている場合がある。
【0117】
具体的には、図7Iに示すように、画素位置(x,y)=(4,5)の画素Pである画素P45が確認した画素Pである場面である場合を想定する。この場合、第3設定部12Hは、確認した該画素P45に、外枠値「0」を第2設定値として設定すればよい。
【0118】
図1に戻り説明を続ける。
【0119】
着色処理部12Jは、画像データ読込部12Aによって読み込まれた画像データ30、分割フェース情報生成部12Bによって生成された分割フェース情報34、および指定形状内外情報生成部12Eによって生成された指定形状内外情報44を用いて、画像データ30によって表される画像によって表される部材BのフェースFに応じた着色処理を実行する。
【0120】
図8Aは、画像データ読込部12Aによって読み込まれた画像データ30の一例の模式図である。図8Bは、分割フェース情報生成部12Bによって生成された分割フェース情報34の一例の模式図である。図8Cは、指定形状内外情報生成部12Eによって生成された指定形状内外情報44の一例の模式図である。
【0121】
着色処理部12Jは、例えば、オンラインのみ着色、指定形状枠内に着色、指定形状枠内に接触するフェースFを着色、指定形状枠内に完全に含まれるフェースFを着色、の何れかの着色処理を実行する。
【0122】
例えば、着色処理部12Jは、ユーザによる入力部20の操作指示によって何れかの着色処理の実行指示を受け付ける。着色処理部12Jは、実行指示によって表される着色処理を実行する。
【0123】
オンラインのみ着色とは、画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40と重なる領域に着色を行う着色処理である。
【0124】
図9A図9Cは、オンラインのみ着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
【0125】
着色処理部12Jは、画像データ30(図8A参照)を構成する複数の画素Pの内、指定形状内外情報44における外枠値「1」が設定され(図9A参照)、且つ、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の設定された画素位置の画素Pに、着色を行う。この着色処理により、着色処理部12Jは、図9Cに示す着色画像データ36Aを生成する。着色画像データ36Aは、着色画像データ36の一例である。着色画像データ36Aは、画像データ30における、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40と重なる領域である着色画素領域50を着色された画像データである。
【0126】
このため、着色処理部12Jは、ユーザによる入力部20の操作指示によってオンラインのみ着色を表す着色処理の実行が指示された場合、画像によって表される部材BのフェースFにおける着色対象範囲の外形枠40と重なる領域を選択的に着色した着色画像データ36Aを容易に作成することができる。
【0127】
指定形状枠内に着色とは、画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40の内側の領域に着色を行う着色処理である。
【0128】
図10A図10Cは、指定形状枠内に着色の着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
【0129】
着色処理部12Jは、画像データ30(図8A参照)を構成する複数の画素Pの内、指定形状内外情報44における外枠値「1」以上の第2設定値が設定され(図10A参照)、且つ、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の設定された画素位置の画素Pに、着色を行う。この着色処理により、着色処理部12Jは、図10Cに示す着色画像データ36Bを生成する。着色画像データ36Bは、着色画像データ36の一例である。着色画像データ36Bは、画像データ30における、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40の内側の領域である着色画素領域50を着色された画像データである。
【0130】
このため、着色処理部12Jは、ユーザによる入力部20の操作指示によって指定形状枠内に着色を表す着色処理の実行が指示された場合、画像によって表される部材BのフェースFにおける着色対象範囲の外形枠40の内側の領域を選択的に着色した着色画像データ36Bを容易に作成することができる。
【0131】
指定形状枠内に接触するフェースFを着色とは、画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40に接触するフェースFの領域に着色を行う着色処理である。
【0132】
図11A図11Cは、指定形状枠内に接触するフェースFの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
【0133】
着色処理部12Jは、画像データ30(図8A参照)を構成する複数の画素Pの内、指定形状内外情報44における外枠値「1」以上の第2設定値が設定され(図11A参照)、且つ、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の設定された画素位置の画素Pを特定する。また、着色処理部12Jは、分割フェース情報34における特定した該画素Pの内、特定した該画素Pと同じ第1設定値の設定された他の画素Pを特定する。そして、着色処理部12Jは、特定したこれらの画素Pに、着色を行う。この着色処理により、着色処理部12Jは、図11Cに示す着色画像データ36Cを生成する。着色画像データ36Cは、着色画像データ36の一例である。着色画像データ36Cは、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40に接触するフェースFの領域である着色画素領域50を着色された画像データである。
【0134】
このため、着色処理部12Jは、ユーザによる入力部20の操作指示によって指定形状枠内に接触するフェースFの着色を表す着色処理の実行が指示された場合、画像によって表される部材BのフェースFにおける、着色対象範囲の外形枠40に接触するフェースFの領域を選択的に着色した着色画像データ36Cを容易に作成することができる。
【0135】
指定形状枠内に完全に含まれるフェースFを着色とは、画像によって表される部材BのフェースFの内、着色対象範囲の外形枠40内に完全に含まれるフェースFに着色を行う着色処理である。
【0136】
図12A図12Cは、指定形状枠内に完全に含まれるフェースFの着色処理を実行する場合の一例の説明図である。
【0137】
着色処理部12Jは、画像データ30(図8A参照)を構成する複数の画素Pの内、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の設定された画素Pについて、第1設定値ごとの個数を集計数として集計する(図12B参照)。また、着色処理部12Jは、指定形状内外情報44における外枠値「1」以上の第2設定値が設定され(図12A参照)、且つ、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の設定された画素位置の画素Pの各々の、第1設定値ごとの個数を条件ヒット数として計算する。
【0138】
そして、着色処理部12Jは、分割フェース情報34における「2」以上の第1設定値の各々ごとに、上記集計数から上記条件ヒット数を減算した差分を計算する。
【0139】
図12Aおよび図12Bに示す指定形状内外情報44および分割フェース情報34の場合、着色処理部12Jは、以下の差分を計算する。
【0140】
第1設定値「2」について:集計数「14」-条件ヒット数「6」=差分8
第1設定値「6」について:集計数「1」-条件ヒット数「1」=差分0
第1設定値「3」について:集計数「14」-条件ヒット数「14」=差分0
【0141】
そして、着色処理部12Jは、画像データ30における、上記差分が0になった第1設定値の設定された画素Pに着色を行う。この着色処理により、着色処理部12Jは、図12Cに示す着色画像データ36Dを生成する。着色画像データ36Dは、画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFの内、着色対象範囲の外形枠40内に完全に含まれるフェースFである着色画素領域50を着色された画像データである。
【0142】
このため、着色処理部12Jは、ユーザによる入力部20の操作指示によって指定形状枠内に完全に含まれるフェースFの着色処理の実行が指示された場合、画像によって表される部材BのフェースFを選択的に着色した着色画像データ36Dを容易に作成することができる。
【0143】
着色処理部12Jは、生成した着色画像データ36を表示部18へ出力する。このため、ユーザは表示部18に表示された着色画像データ36を視認することで、オンラインのみ着色、指定形状枠内に着色、指定形状枠内に接触するフェースFを着色、または指定形状枠内に完全に含まれるフェースFを着色、を表す実行指示に応じて着色された着色画像データ36を容易に確認することが可能となる。
【0144】
また、着色処理部12Jは、生成した着色画像データ36を、セルごとに画素に関する情報を出力または設定可能な表計算ソフトウェアによって提供される表示画面に表示してもよい。
【0145】
また、着色処理部12Jは、生成した着色画像データ36を、記憶部16へ記憶してもよい。また、着色処理部12Jは、生成した着色画像データ36を、通信部14を介して外部の情報処理装置に送信してもよい。
【0146】
図13は、本実施形態の情報処理装置10が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0147】
画像データ読込部12Aは、処理対象の画像データ28を読込、二次元配列され色情報の規定された複数の画素Pからなる画像データ30として格納する(ステップS100)。
【0148】
分割フェース情報生成部12Bは、ステップS100で格納した画像データ30の画像によって表される部材BのフェースFごとに、同じフェースFを構成する画素Pに同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報34を生成する(ステップS102)。
【0149】
指定形状内外情報生成部12Eは、ステップS100で格納した画像データ30の画像における指定された着色対象範囲内を構成する画素Pに同じ第2識別情報Ch2の設定された指定形状内外情報44を生成する(ステップS104)。
【0150】
着色処理部12Jは、ステップS100で格納された画像データ30、ステップS102で生成された分割フェース情報34、およびステップS104で生成された指定形状内外情報44を用いて、画像データ30によって表される画像によって表される部材BのフェースFに応じた着色処理を実行し、着色画像データ36を生成する(ステップS106)。
【0151】
そして、着色処理部12Jは、ステップS106で生成した着色画像データ36を表示部18へ出力する(ステップS108)。そして、本ルーチンを終了する。
【0152】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置10は、分割フェース情報生成部12Bを備える。分割フェース情報生成部12Bは、画像データ30の画像によって表される部材Bの構成面(フェースF)ごとに、同じフェースFを構成する画素Pに同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報34を生成する。分割フェース情報生成部12Bは、第1設定部12Cと、第1置換処理部12Dと、を有する。
【0153】
第1設定部12Cは、二次元配列され色情報の規定された複数の画素Pからなる画像データ30を構成する複数の画素Pの各々を所定順序で順に確認する。第1設定部12Cは、確認した画素Pに指定色の色情報が規定されている場合、該確認した画素Pに指定色に応じて予め定められた第1設定値を設定する。第1設定部12Cは、確認した画素Pに指定色の色情報が規定されていない場合、該確認した画素Pの周囲の他の画素Pに応じて、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに指定色に応じた第1設定値のみが設定または何も第1設定値が設定されていない場合、第1カウンタの第1カウント数に1を加算した値を該確認した画素Pの第1設定値として設定するとともに、該加算した後の第1カウント数を該確認した画素Pの第1カウント値とし、該第1カウント値の画素Pに対する第1識別情報Ch1として該設定した第1設定値を設定する。また、第1設定部12Cは、該確認した画素Pの上下左右の他の画素Pに、第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が1つのみ設定されている場合、該第1設定値を該確認した画素Pの第1設定値として設定するとともに、該確認した画素Pに現在の第1カウント値を設定する。また、第1設定部12Cは、該確認した画素Pの上下左右の他の画素に、第1カウンタの第1カウント数の初期値に1を加算した加算値以上の第1設定値が2以上設定されている場合、2以上の該第1設定値の内の最小値を該確認した画素Pの第1設定値として設定するとともに、該確認した画素Pに現在の第1カウント値を設定する。そして、第1設定部12Cは、更に、該確認した画素Pおよび該確認した画素Pの上下左右の各々の他の画素Pの第1カウント値に対する第1識別情報Ch1を、該確認した画素Pおよび該確認した画素Pの上下左右の各々の他の画素Pの第1識別情報Ch1の内の最小値に変更する。第1置換処理部12Dは、画像データ30を構成する複数の画素Pの各々ごとに、設定された第1設定値を設定された第1カウント値に対する第1識別情報Ch1に置換する。
【0154】
このように、本実施形態の情報処理装置10の分割フェース情報生成部12Bは、上記処理を行うことで、画像データ30の画像によって表される部材Bの構成面(フェースF)ごとに、同じフェースFを構成する画素Pに同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報34を生成する。
【0155】
このため、本実施形態の情報処理装置10で実行される情報処理方法は、同じフェースFを構成する画素Pに同じ第1識別情報Ch1の設定された分割フェース情報34を用いることで、フェースFに応じた着色処理を容易に実行することができる。
【0156】
従って、本実施形態の情報処理方法は、フェースF(構成面)に応じた容易な着色を実現することができる。
【0157】
また、本実施形態の情報処理方法によれば、特別な画像編集ソフトを利用することなく画像データ28の加工を行い、フェースFに応じた容易な着色を実現することができるため、汎用性のある着色処理を実現することが可能となる。
【0158】
また、本実施形態の情報処理方法によれば、ユーザは、オンラインのみ着色、指定形状枠内に着色、指定形状枠内に接触するフェースFを着色、または指定形状枠内に完全に含まれるフェースFを着色、を表す実行指示を行うだけで、該実行指示に応じた着色処理の施された着色画像データ36を確認することができる。
【0159】
このため、本実施形態の情報処理方法は、上記効果に加えて、フェースFごとの着色指示や指定範囲に対する着色の施された着色画像データ36の作成に関する工数低減を図ることができる。
【0160】
なお、上記実施形態の情報処理装置10で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、HDDに記憶されていてもよい。また、上記実施形態の情報処理装置10で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROM11Bに予め組み込まれて提供されていてもよい。
【0161】
また、上記実施形態の情報処理装置10で実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、上記実施形態の情報処理装置10で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態の情報処理装置10で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
【0162】
なお、上記には、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0163】
10 情報処理装置
12B 分割フェース情報生成部
12C 第1設定部
12D 第1置換処理部
12E 指定形状内外情報生成部
12F 受付部
12G 第2設定部
12H 第3設定部
12I 第2置換処理部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13