(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143578
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/20 20060101AFI20241003BHJP
F24F 8/192 20210101ALI20241003BHJP
F24F 1/0076 20190101ALI20241003BHJP
F24F 11/88 20180101ALI20241003BHJP
【FI】
F24F1/0007 401E
F24F8/192
F24F1/0076
F24F11/88
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056333
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 泰斗
(72)【発明者】
【氏名】池端 一樹
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼藤 翔平
【テーマコード(参考)】
3L051
3L260
【Fターム(参考)】
3L051BC01
3L051BJ10
3L260AB02
3L260BA49
3L260BA61
3L260CB77
3L260FC34
(57)【要約】
【課題】高圧電源ユニットの電源制御を安価に行う。
【解決手段】実施形態の空気調和機は、空気清浄ユニットと、入力電源とトランスで絶縁され、かつ、入力電源の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路と、を備える。低電圧回路には、第1スイッチと、第2スイッチと、直流電圧を昇圧した電圧を空気清浄ユニットへ供給する高圧電源ユニットとが直列に接続される。第1スイッチは、空気清浄ユニットの動作を制御する制御信号に基づいて低電圧回路の接続または切断を行う。第2スイッチは、空気清浄ユニットを覆う筐体における開閉自在のパネルが閉まっている場合に低電圧回路を接続し、パネルが開いている場合に低電圧回路を切断する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気清浄ユニットと、
入力電源とトランスで絶縁され、かつ、前記入力電源の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路と、を備え、
前記低電圧回路には、第1スイッチと、第2スイッチと、前記直流電圧を昇圧した電圧を前記空気清浄ユニットへ供給する高圧電源ユニットとが、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記高圧電源ユニットの順に直列に接続され、
前記第1スイッチは、前記空気清浄ユニットの動作を制御する制御信号に基づいて前記低電圧回路の接続または切断を行い、
前記第2スイッチは、前記空気清浄ユニットを覆う筐体における開閉自在のパネルが閉まっている場合に前記低電圧回路を接続し、前記パネルが開いている場合に前記低電圧回路を切断する、
ことを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
前記第2スイッチから前記高圧電源ユニットに至る回路と並列に、前記低電圧回路の接続または切断を検出するフォトカプラが接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記低電圧回路は、回路基板に形成された、前記第1スイッチから前記第2スイッチに至る第1の回路パターンと、前記第2スイッチから前記高圧電源ユニットに至る第2の回路パターンとを含み、
前記第2の回路パターンと、前記第1の回路パターンを含む他の回路パターンとは、前記回路基板上において所定の距離をおいて形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記第2の回路パターン間に接続される電気部品の幅は、前記第2の回路パターンの最大幅以下である、
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記電気部品は、前記回路基板上に表面実装される、
ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高圧電源ユニットで昇圧した高電圧を空気清浄ユニットに印加することで空気中の塵埃を集塵する空気清浄機能を備えた空気調和機が知られている。このような空気調和機では、空気清浄ユニットに触れても感電しないように、吸込グリルが開いている時は高圧電源ユニットへの電源供給をOFFするスイッチを備え、スイッチがOFFの時は高圧電源ユニットに通電されないように電源制御を行うものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、吸込グリルの開閉状態の検知を行うためのフォトカプラと、空気清浄機能の運転をON/OFFするためのフォトカプラとの、2つのフォトカプラを使用しており、高圧電源ユニットの電源制御にコストがかかっていた。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、高圧電源ユニットの電源制御を安価に行うことができる空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による空気調和機は、空気清浄ユニットと、入力電源とトランスで絶縁され、かつ、入力電源の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路と、を備える。低電圧回路には、第1スイッチと、第2スイッチと、直流電圧を昇圧した電圧を空気清浄ユニットへ供給する高圧電源ユニットとが直列に接続される。第1スイッチは、空気清浄ユニットの動作を制御する制御信号に基づいて低電圧回路の接続または切断を行う。第2スイッチは、空気清浄ユニットを覆う筐体における開閉自在のパネルが閉まっている場合に低電圧回路を接続し、パネルが開いている場合に低電圧回路を切断する。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、高圧電源ユニットの電源制御を安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる空気調和機の室内機の外観を示す外観図である。
【
図2】
図2は、実施形態にかかる空気調和機の空気清浄ユニットにかかる回路構成を例示するブロック図である。
【
図3】
図3は、回路基板の一部を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態にかかる空気調和機を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する空気調和機は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
【0010】
図1は、実施形態にかかる空気調和機の室内機の外観を示す外観図である。
図1に示すように、空気調和機1の室内機2は、筐体10内に空気中の塵埃を集塵する空気清浄ユニット3を備えており、熱交換器(図示しない)による温度調節機能だけでなく、空気清浄機能も有している。
【0011】
室内機2の筐体10の前面には、開閉パネル11と、風向板12とが設けられている。開閉パネル11は、筐体10内部に設けられたフィルタ、熱交換器(いずれも図示しない)、空気清浄ユニット3等のメンテナンス(例えば清掃)を行うために開閉自在なパネルである。例えば、開閉パネル11は、上方に向かってはね上がる構造になっている。風向板12は、運転時に展開することで、所定の向きに風を送るような吹出し口を形成する板である。なお、図示例では、運転停止時において風向板12が閉じた状態を例示している。
【0012】
また、空気調和機1は、筐体10内に開閉パネル11の開閉によりON/OFFされるスイッチ4を備えている。具体的には、スイッチ4は、開閉パネル11が開いている場合にOFF(回路を切断)し、開閉パネル11が閉まっている場合にON(回路を接続)するスイッチである。
【0013】
図2は、実施形態にかかる空気調和機1の空気清浄ユニット3にかかる回路構成を例示するブロック図である。なお、本願と直接関係のない熱交換器、電子膨張弁、ファンモータなどは、図示と説明を省略する。
【0014】
図2に示すように、空気調和機1の空気清浄ユニット3にかかる回路構成では、入力電源21が入力される入力電源回路20と、入力電源21とトランス25で絶縁され、かつ、入力電源21の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路30とを備える。
【0015】
入力電源回路20は、例えばスイッチング方式のAC-DC変換を行い、入力電源21の交流電圧(AC240V)を降圧した直流電圧(例えばDC12V)に変換して低電圧回路30に印加する。具体的には、入力電源回路20は、整流回路22と、コンデンサ23と、スイッチング素子24と、トランス25と、整流ダイオード26と、コンデンサ27とを備える。なお、入力電源回路20におけるAC-DC変換は、入力電源21とトランス25で絶縁される構成であればよく、例えばトランス方式であってもよい。
【0016】
整流回路22は、交流電圧(例えばAC240V)の入力電源21を整流する。コンデンサ23は、整流回路22により整流された電圧を平滑する。スイッチング素子24は、制御回路(図示しない)によりON・OFFが切り替えられる素子であり、整流後の直流電圧より高周波パルスを生成する。トランス25は、スイッチング素子24により生成された高周波パルスを、より降圧したACに変換する。トランス25の後段(低電圧回路30側)には、整流ダイオード26とコンデンサ27が設けられており、降圧されたACをDC(DC12V)に整流(変換)する。入力電源回路20、低電圧回路30の負極側はGNDに接続されており、入力電源回路20、低電圧回路30の負電圧をGND電位とする。
【0017】
低電圧回路30には、第1スイッチとしてのON/OFF制御部40のトランジスタ42と、開閉パネル11の開閉に応じてON/OFFされる第2スイッチとしてのスイッチ4と、低電圧回路30の直流電圧を昇圧して空気清浄ユニット3へ供給する高圧電源ユニット3aとが、入力電源回路20の正極側からGNDと接続する負極側に至るまでの間において直列に接続される。具体的には、トランス25を介して印加された直流電圧(例えばDC12V)は、端子部31、32と、ON/OFF制御部40と、スイッチ検出回路50と、電圧/電流モニタ回路60とを有する回路基板30aを介して高圧電源ユニット3aに対して印加される。なお、回路基板30aは、入力電源回路20をさらに有するように構成されてもよい。
【0018】
ON/OFF制御部40は、トランジスタ41、42を有し、トランジスタ41を介して空気清浄ユニット3の運転(ON/OFF)を制御する制御部(図示しない)より入力された空清ON/OFF信号をもとに、トランジスタ42が低電圧回路30の接続または切断を行う。これにより、トランス25を介して印加された直流電圧(例えばDC12V)が、空気清浄ユニット3の運転時にはON、運転停止時にはOFFされる。
【0019】
回路基板30aでは、このON/OFF制御部40に続いて、端子部31を介してスイッチ4が接続される。これにより、空気調和機1では、空気清浄ユニット3の運転時/運転停止時にかかわらず、開閉パネル11が開いている場合には高圧電源ユニット3aに直流電圧が印加されることはない。なお、トランス25を介して印加された直流電圧がON/OFF制御部40、端子部31を介してスイッチ4へ至るまでのラインは、「12V」と表記する。また、スイッチ4から端子部31を介した後段側(スイッチ検出回路50、高圧電源ユニット3a)のラインは、「12V-2」と表記する。
【0020】
端子部31の後段側のライン(12V-2)には、スイッチ検出回路50と、高圧電源ユニット3aとが並列に接続される。スイッチ検出回路50は、ライン(12V-2)に接続されたフォトカプラ51を有する。つまり、フォトカプラ51は、スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路と並列に接続される。フォトカプラ51は、ライン(12V-2)のON/OFF、すなわち、低電圧回路30の接続または切断を検出し、検出結果をスイッチ検出信号として空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部へ出力する。これにより、空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部は、空気清浄ユニット3に運転を指示する空清ON/OFF信号を出力しているにもかかわらず空気清浄ユニット3が動作しない場合に、開閉パネル11が開いているために動作しないのか、空気清浄ユニット3の故障により動作しないのか判別することができる。例えば、空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部は、フォトカプラ51から低電圧回路30の切断を検出したスイッチ検出信号が入力されているときは、開閉パネル11が開いているために動作しないと判断し、フォトカプラ51から低電圧回路30の切断を検出したスイッチ検出信号が入力されていないときは、空気清浄ユニット3の故障により動作しないと判断することができる。
【0021】
高圧電源ユニット3aは、端子部32を介してライン(12V-2)に接続される。高圧電源ユニット3aは、上記の回路基板30aを介して印加された直流電圧を昇圧し、空気清浄ユニット3へ供給する。これにより、空気清浄ユニット3は、空気中の塵埃を集塵する空気清浄機能を提供する。
【0022】
電圧/電流モニタ回路60は、端子部32を介して高圧電源ユニット3aに関する電圧/電流のモニタリングを行う回路である。電圧/電流モニタ回路60は、高圧電源ユニット3aのモニタリングによる電圧/電流およびその変動(パルス)を示す電流モニタ信号、電圧モニタ信号およびパルス検出信号を空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部へ出力する。
【0023】
図3は、回路基板の一部を例示する図である。
図3に示すように、回路基板30aには、回路パターンP1~P3の回路パターンが形成されている。ここで、本実施例では、低電圧回路の一部を構成する第1の回路パターンである回路パターンP1は、トランジスタ42からスイッチ4に至るライン「12V」に対応する回路パターンである。また、本実施例では、低電圧回路のさらに一部を構成する第2の回路パターンである回路パターンP2は、スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至るライン「12V-2」に対応する回路パターンである。本実施例では、前記した「低電圧回路のさらに一部」を除いた他の回路パターンである回路パターンP3は、回路パターンP2以外の回路パターンであり、回路パターンP1を含む。
【0024】
ここで、
図2に示すように、回路パターンP2のラインと回路パターンP1のラインとは隣接するため、回路基板においても回路パターンP2と回路パターンP1は隣接して形成されるのが望ましい。
図3に示すように、回路パターンP2と、回路パターンP1を含む他の回路パターンP3とは、回路基板上において所定の距離H1~H7をおいて形成されている。具体的には、距離H1~H7は、機能絶縁(Operational Insulation)が確保される距離であり、例えば1.25mmである。このように、回路パターンP2と、回路パターンP1を含む他の回路パターンP3とは、機能絶縁が確保される距離H1~H7を空けて形成されることで、回路パターンP2と、回路パターンP1を含む他の回路パターンP3とが隣接して形成されても、より確実に絶縁されることとなる。
【0025】
また、回路パターンP2間に接続される電気部品52、53(例えば抵抗やコンデンサ)は、その幅H10が、回路パターンP2の最大幅H11以下とする。また、電気部品52、53は、表面実装(SMT:Surface Mount Technology )されるものとする。空気調和機1では、回路パターンP2間に接続される電気部品52、53をこのように実装することで、電気部品52、53が埃等によって周辺の回路と短絡しづらくなり、空気清浄ユニット3が誤ってONされることを抑制できる。
【0026】
以上のように、空気調和機1は、空気清浄ユニット3と、入力電源21とトランス25で絶縁され、かつ、入力電源21の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路30とを備える。低電圧回路30には、第1スイッチとしてのトランジスタ42と、第2スイッチとしてのスイッチ4と、直流電圧を昇圧した電圧を空気清浄ユニット3へ供給する高圧電源ユニット3aとが、トランジスタ42、スイッチ4、高圧電源ユニット3aの順に直列に接続される。トランジスタ42は、空気清浄ユニット3の動作を制御する制御信号(空清ON/OFF信号)に基づいて低電圧回路30の接続または切断を行う。スイッチ4は、空気清浄ユニット3を覆う筐体10における開閉自在の開閉パネル11が閉まっている場合に低電圧回路30を接続し、開閉パネル11が開いている場合に低電圧回路30を切断する。
【0027】
このように、空気調和機1は、空気清浄ユニット3にかかる低電圧回路30を、入力電源21とトランス25で絶縁され、かつ、入力電源21の電圧より降圧された直流電圧が印加されるようにしているので、第1、第2スイッチを小型かつ安価なものを適用できる。例えば、空気清浄ユニット3の動作を制御する制御信号(空清ON/OFF信号)に基づいて低電圧回路30の接続または切断を行う第1スイッチとしてのトランジスタ42は入力電源21の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路30に設けられることから、空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部と絶縁を取る必要がない。そのため、実装面において端子間で短絡するおそれの少ないフォトカプラを用いずに安価なトランジスタを採用しても安全性を確保できる。同様に、第2スイッチとしてのスイッチ4は、入力電源21の電圧より降圧された直流電圧が印加される低電圧回路30に設けられることから、比較的小型かつ安価なスイッチを採用できる。また、空気調和機1では、第1スイッチとしてのトランジスタ42、第2スイッチとしてのスイッチ4、高圧電源ユニット3aとが、トランジスタ42、スイッチ4、高圧電源ユニット3aの順に直列に接続されている。すなわち、トランジスタ42と高圧電源ユニット3aの間にスイッチ4が接続されている。これにより、例えば、開閉パネル11が開いているときに第1スイッチとしてのトランジスタ42が実装面において端子間で短絡し、電圧が印加されたとしても、空気清浄ユニット3に電圧が印加されることがない。
【0028】
また、空気調和機1は、第2スイッチとしてのスイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路と並列に、低電圧回路30の接続または切断を検出するフォトカプラ51を有する。フォトカプラ51は、昇圧した電圧を空気清浄ユニット3へ供給する前の直流電圧(例えば12[V])が印加される低電圧回路30の接続または切断を検出することから、比較的に小型のものでよい。また、低電圧回路30の接続または切断をトランジスタを用いて行う場合、例えば実装面においてトランジスタが端子間で短絡してしまうと、空気清浄ユニット3の運転を制御する制御部側の回路に印加されている直流電圧(例えば5V)が空気清浄ユニット3に印加され、空気清浄ユニット3が誤ってONされる場合がある。これに対し、空気調和機1では、低電圧回路30の接続または切断の検出をフォトカプラ51を用いて行うことで、トランジスタを用いる場合よりも低電圧回路30の絶縁を強化することができる。
【0029】
また、空気調和機1の低電圧回路30は、回路基板30aに形成された、第1スイッチとしてのトランジスタ42から第2スイッチとしてのスイッチ4に至る回路パターンP1と、スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路パターンP2とを含む。回路パターンP2と、回路パターンP1を含む他の回路パターンP3とは、回路基板30a上において所定の距離(距離H1~H7)をおいて形成される。これにより、空気調和機1では、回路パターンP2と、回路パターンP1を含む他の回路パターンP3とが短絡しづらくなる。スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路パターンで短絡しづらい構成とすることにより、例えば、開閉パネル11が開いているときに空気清浄ユニット3に電圧が印加されることを抑制でき、空気清浄ユニット3が誤ってONされることを抑制できる。
【0030】
また、回路パターンP2間に接続される電気部品52、53の幅H10は、回路パターンP2の最大幅H11以下である。これにより、空気調和機1では、電気部品52、53が回路パターンP2間でコンパクトに配置され、埃等によって周辺の回路と短絡しづらくなる。スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路パターンで短絡しづらい構成とすることにより、例えば、開閉パネル11が開いているときに空気清浄ユニット3に電圧が印加されることを抑制でき、空気清浄ユニット3が誤ってONされることを抑制できる。
【0031】
また、電気部品52、53は、回路基板30a上に表面実装される。このように電気部品52、53が表面実装されることで、スルーホール実装のようにリード線が実装面に露出しないので、空気調和機1では、電気部品52、53が埃等によって表面周辺の回路と短絡しづらくなる。スイッチ4から高圧電源ユニット3aに至る回路パターンで短絡しづらい構成とすることにより、例えば、開閉パネル11が開いているときに空気清浄ユニット3に電圧が印加されることを抑制でき、空気清浄ユニット3が誤ってONされることを抑制できる。
【符号の説明】
【0032】
1…空気調和機
2…室内機
3…空気清浄ユニット
3a…高圧電源ユニット
4…スイッチ
10…筐体
11…開閉パネル
12…風向板
20…入力電源回路
21…入力電源
22…整流回路
23…コンデンサ
24…スイッチング素子
25…トランス
26…整流ダイオード
27…コンデンサ
30…低電圧回路
30a…回路基板
31…端子部
32…端子部
40…ON/OFF制御部
41、42…トランジスタ
50…スイッチ検出回路
51…フォトカプラ
52…電気部品
53…電気部品
60…電圧/電流モニタ回路
70…点線部分
H1~H7…距離
H10…幅
H11…最大幅
P1~P3…回路パターン