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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143621
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20241003BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241003BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20241003BHJP
   H04N 21/472 20110101ALI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06Q30/0601 302
G06Q50/10
G06Q50/00 300
H04N21/472
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056393
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】栗原 祐二
【テーマコード(参考)】
5C164
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C164FA27
5C164UB81S
5C164UD12S
5C164UD41P
5L030BB22
5L030BB66
5L049BB22
5L049BB66
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】コンテンツの視聴に関する利便性を向上させる。
【解決手段】端末によって実行されるプログラムは、商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを、端末の表示部に表示することと、第1商品に関する情報を含む商品情報表示領域が表示された表示部に対する第1操作に基づいて、動画の再生位置を第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
【選択図】図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるプログラムであって、
商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを、前記端末の表示部に表示することと、
第1商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域が表示された前記表示部に対する第1操作に基づいて、前記動画の再生位置を前記第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を前記端末の制御部によって行うこととが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記再生位置を変更するための変更情報を前記表示部に表示することが前記端末によって実行され、
前記第1操作は、前記表示部に表示された前記変更情報に対する操作を含む。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記変更情報は、前記表示部のうちの固定領域に表示される。
【請求項4】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1商品に関する情報は、前記第1商品に関する第1画像を含み、
前記第1操作は、前記第1画像に対する操作を含む。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記第1操作は、前記第1画像の前記表示部の特定の位置または領域への移動に関する操作を含む。
【請求項6】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1商品に関する情報は、第1商品情報であり、
前記第1操作に基づいて、前記第1商品情報とは異なる、前記第1商品に関する第2商品情報を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項7】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記再生位置の変更の確認に関する確認情報を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記確認情報は、前記第1操作に基づいて前記表示部に表示され、
前記第1処理は、前記表示部に表示された前記確認情報に対する操作に基づいて、前記制御部によって行われる。
【請求項9】
請求項7に記載のプログラムであって、
前記確認情報は、前記第1再生位置の前記動画の場面に関する情報を含む。
【請求項10】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1商品とは異なる第2商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域を前記表示部に表示することと、
前記第2商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域が表示された前記表示部に対する前記第1操作とは異なる第2操作に基づいて、前記表示部に表示されている前記第2商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域を、前記第1商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域に更新することに関する第2処理を前記制御部によって行うことが前記端末によって実行され、
前記第1処理は、前記第2処理が行われた後、前記第1商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域が表示された前記表示部に対する前記第1操作に基づいて、前記制御部によって行われる。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記第1操作と前記第2操作とは、操作軸が異なる操作である。
【請求項12】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記動画の生配信時の視聴者の反応に基づく反応情報に基づいて、前記制御部によって行われる。
【請求項13】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記動画の生配信時の配信者による設定情報に基づいて、前記制御部によって行われる。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記設定情報は、前記第1商品に関する設定情報を含む。
【請求項15】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記設定情報は、前記第1再生位置に関する設定情報を含む。
【請求項16】
端末の情報処理方法であって、
商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを、前記端末の表示部に表示することと、
第1商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域が表示された前記表示部に対する第1操作に基づいて、前記動画の再生位置を前記第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を前記端末の制御部によって行うこととを含む。
【請求項17】
端末であって、
商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを表示する表示部と、
第1商品に関する情報を含む前記商品情報表示領域が表示された前記表示部に対する第1操作に基づいて、前記動画の再生位置を前記第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を行う制御部とを備える。
【請求項18】
商品が順番に登場する動画を配信する配信者の端末によって実行されるプログラムであって、
商品に時間の情報を関連付けるための情報を含む前記動画の編集用の情報を、前記端末の表示部に表示することと、
前記表示部に表示された前記関連付けるための情報に対する操作に基づく設定情報を、前記端末の通信部によって送信することとが前記端末によって実行され、
前記設定情報は、前記動画を視聴する視聴者の端末で、前記動画の再生位置を変更するための情報を含む。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムであって、
前記動画の生配信時の視聴者の反応に基づく反応情報を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、端末、サーバ、システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引(EC)とライブストリーミング配信を組み合わせた、ユーザがコミュニケーションを取りながら商品を販売することを可能にするライブコマースというサービスがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-197427号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末によって実行されるプログラムは、商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを、端末の表示部に表示することと、第1商品に関する情報を含む商品情報表示領域が表示された表示部に対する第1操作に基づいて、動画の再生位置を第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を端末の制御部によって行うこととが端末によって実行される。
本発明の第2の態様によると、端末の情報処理方法は、商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを、端末の表示部に表示することと、第1商品に関する情報を含む商品情報表示領域が表示された表示部に対する第1操作に基づいて、動画の再生位置を第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を端末の制御部によって行うこととを含む。
本発明の第3の態様によると、端末は、商品が順番に登場する動画と、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域とを表示する表示部と、第1商品に関する情報を含む商品情報表示領域が表示された表示部に対する第1操作に基づいて、動画の再生位置を第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理を行う制御部とを備える。
本発明の第4の態様によると、商品が順番に登場する動画を配信する配信者の端末によって実行されるプログラムは、商品に時間の情報を関連付けるための情報を含む動画の編集用の情報を、端末の表示部に表示することと、表示部に表示された関連付けるための情報に対する操作に基づく設定情報を、端末の通信部によって送信することとが端末によって実行され、設定情報は、動画を視聴する視聴者の端末で、動画の再生位置を変更するための情報を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
図1-5】第1実施例に係るライブコマース配信管理データベースの一例を示す図。
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
図1-8】第1実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-9】第1実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-10】第1実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-11】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図1-12】第1実施例に係るライブコマース生配信処理とライブコマース視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図1-13】第1実施例に係るライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図1-14】第1変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図1-15】第1変形例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-1】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-2】第2実施例に係る視聴者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図2-3】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-4】第2実施例に係るライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャート。
図3-1】第3実施例に係る配信者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-2】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図3-3】第3実施例に係るライブコマース生配信処理とライブコマース配信処理との流れの一例を示すフローチャート。
図3-4】第3変形例に係る配信者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図3-5】第3変形例に係る配信者の端末の表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0012】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0013】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0014】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0015】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0016】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0017】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0018】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0019】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0020】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0021】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0022】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0023】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0024】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0025】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0026】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0027】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0028】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0029】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0030】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0031】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
る目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0032】
本明細書において、コンテンツとは、送信元から送信先に送信される情報であってもよい。また、コンテンツは、1または複数のコンテンツであってもよい。
【0033】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、リンク情報(限定ではなく例として、URI(Uniform Resource Identifier)等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0034】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0035】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0036】
以下の実施例では、限定ではなく例として、ユーザが動画像・音声等のライブコンテンツをライブ配信し、ライブ配信されたライブコンテンツを視聴しながら、限定ではなく例として、電子商取引によりライブ配信中に紹介される販売品の購入が可能であるサービスの一例として、ライブコマースサービスを例示する。また、ライブコマースサービスを実現するためのアプリケーションを「ライブコマースアプリケーション」と称する。また、ライブコマースアプリケーションの名称を「Live Commerce App」と称して図示する。また、ライブコマースサービスにおいて配信されるライブコンテンツを「ライブコマースコンテンツ」と称する場合がある。
【0037】
なお、「販売品」は有形の商品としてもよいし、無形のサービスとしてもよい。
便宜的に「販売品」と称するが、販売品は、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品または1以上のサービスとしてもよい。また、ライブコマースコンテンツで販売される1以上の商品と1以上のサービスとの組み合わせとしてもよい。
【0038】
以下では、ライブコマースサービスにおいて販売品を紹介するライブ配信を行うユーザを「配信者」と称し、ライブ配信を視聴し販売品を購入するユーザを「視聴者」と称する場合がある。
【0039】
ライブコマースサービスを実現するための形態としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの形態を適用することができる。
(A)ライブコマースアプリケーションを単体として構成する形態
(B)ライブ配信アプリケーションの一機能として電子商取引サービスの機能を持たせる形態
(C)電子商取引アプリケーションの一機能としてライブ配信サービスの機能を持たせる形態
(D)ライブ配信サービスの機能と電子商取引サービスの機能とを有するアプリケーション(統合的なアプリケーション)を構成する形態
【0040】
(B)や(C)の形態では、限定ではなく例として、ライブ配信サービス事業者を、電子商取引サービス事業者と同じ事業者とすることができる。
また、この場合、1つの方法として、電子商取引アプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとを共通のアカウントとすることができる。
また、この場合、別の方法として、電子商取引アプリケーションにおけるユーザのアカウントと、ライブ配信アプリケーションにおけるユーザのアカウントとが自動的に関連付けられる(連携される)ようにすることができる。
【0041】
なお、ライブ配信アプリケーション、または、電子商取引アプリケーション、またはライブコマースアプリケーションの一機能としてユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例であるメッセージングサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションの一例であるメッセージングアプリケーションの一機能としてライブコマースサービスの機能を持たせるようにすることも可能である。
【0042】
また、本実施形態では、ユーザ間で情報が送受信されるという表現や、端末間で情報が送受信されるという表現を用いる場合があり得るが、これらは実質的に同義としてよいものとする。
また、クライアントサーバシステムを適用する場合、サーバを介して端末間で情報が送受信されるように構成することが可能であるが、これをユーザ間や端末間での情報の送受信と表現してもよいものとする。また、前述したように、クライアントサーバシステムを適用せずに端末間で情報を送受信してもよいものとする。
【0043】
また、以下の実施例では、ライブ配信として、配信者が販売品に関するライブ動画を配信し、視聴者がそのライブ動画を視聴する場合を例示する。そして、ライブコマースコンテンツのライブ配信を単に「ライブ配信」や「ライブコマース配信」と称する場合がある。
【0044】
また、以下の実施例では、配信者から視聴者にリアルタイム配信(生中継)されるライブコマース配信を「生配信」、生配信後、リアルタイム配信の記録(以下、「アーカイブ」と称する。)を視聴者に配信するライブコマース配信を「アーカイブ配信」とそれぞれ称する場合がある。
【0045】
また、「動画」は、動画像や映像等のように称してもよい。
また、「動画の再生位置」とは、時間軸上の位置を表すものとし、動画全体の期間内における再生開始タイミング(再生位置が変更された場合は変更後の再生開始タイミング)や、動画再生の開始位置(再生位置が変更された場合は変更後の動画再生の開始位置)、動画再生の開始時間(再生位置が変更された場合は変更後の動画再生の開始時間)等と捉えてもよい。
【0046】
また、ライブコマースサービスを実現するための形態として、前述した(A)~(D)のいずれの形態を適用してもよいが、以下の実施例では、限定ではなく例として、主として(A)ライブコマースアプリケーションを単体として構成する形態を適用する場合を例示する。
【0047】
<第1実施例>
第1実施例は、生配信を記録したアーカイブ配信において、視聴者による商品情報(商品情報表示領域)の切り替え操作に基づいて、自動的にアーカイブ動画中で切り替えられた商品情報と対応する部分への頭出しを行うことができる実施例である。
【0048】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0049】
<システム構成>
図1-1は、本開示の実施形態における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0050】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、ライブコマースサービス、メッセージングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、ライブコマースサーバ、メッセージングサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、ライブコマースサービス事業者(運営者)やメッセージングサービス事業者(運営者)を、サーバ10のユーザとする。
【0051】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0052】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0053】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0054】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0055】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0056】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0057】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0058】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0059】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0060】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0061】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0062】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0063】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0064】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0065】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0066】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0067】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0068】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0069】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0070】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0071】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0072】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0073】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0074】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0075】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0076】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサー(microprocessor)、プロセッサーコア(processor core)、マルチプロセッサー(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0077】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0078】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0079】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0080】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0081】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサー、プロセッサーコア、マルチプロセッサー、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0082】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0083】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0084】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0085】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0086】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0087】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0088】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0089】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0090】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0091】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0092】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0093】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0094】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0095】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0096】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0097】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0098】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0099】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0100】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行するためのアプリケーション管理処理部111を機能部として含む。
【0101】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によってアプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、ライブコマース配信管理データベース155とが記憶される。
【0102】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(限定ではなく例として、ライブコマースアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0103】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0104】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0105】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0106】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDや公式ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0107】
なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0108】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを並行して(並列に)起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0109】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0110】
なお、以下の各種の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてよいものとする。
【0111】
アカウント登録可能なユーザは、限定ではなく例として、配信者と視聴者とを含めるようにしてもよい。
図1-4の例では、限定ではなく例として、アプリケーションIDが「U」から始まるアカウントを視聴者のアカウント、アプリケーションIDが「B」から始まるアカウントを配信者のアカウントとして区別して表記している。
なお、配信者と視聴者とのアカウントを明示的に区別しないようにしてもよい。
【0112】
なお、アカウント登録データ153を配信者のアカウントを登録するための配信者アカウント登録データと、視聴者のアカウントを登録するための視聴者アカウント登録データとに分けて記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0113】
ライブコマース配信管理データベース155は、ライブコマースサービスにおいて配信されるライブコマースコンテンツに関する情報を管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を図1-5に示す。
ライブコマース配信管理データベース155には、ライブコマースコンテンツごとのデータとして、ライブコマース管理データが記憶される。
【0114】
各々のライブコマース管理データには、限定ではなく例として、配信者アプリケーションIDと、ライブコマースIDと、ライブコマース名と、その他配信情報と、販売品管理データと、販売品販売履歴管理データ(販売品の販売履歴に関するデータ)と、コメント管理データとが記憶される。
【0115】
配信者アプリケーションIDには、このライブコマースコンテンツの配信者のアプリケーションIDが記憶される。
【0116】
ライブコマースIDは、このライブコマースコンテンツを識別するために用いられる情報である。
このライブコマースIDは、好ましくはライブコマースコンテンツごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってライブコマースコンテンツごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0117】
ライブコマース名は、このライブコマースコンテンツのタイトル名称であり、限定ではなく例として、配信者がライブ配信を行う際に登録する名称が記憶される。
【0118】
その他配信情報には、限定ではなく例として、このライブコマースコンテンツの生配信開始日時や、配信期間(視聴可能期間)、アーカイブの記録先に関する情報(限定ではなく例として、URI)といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0119】
販売品管理データは、このライブコマースコンテンツで販売される販売品を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、販売品IDと、販売品名と、価格と、出現時間と、その他情報とが関連付けて記憶される。
【0120】
販売品IDは、販売品を識別するために用いられる情報である。
この販売品IDは、好ましくは販売品ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録するとサーバ10によって販売品ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0121】
販売品名は、販売品の名称であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録する際に入力する名称が記憶される。
【0122】
価格は、販売品の販売価格であり、限定ではなく例として、配信者が販売品を登録する際に設定する値が記憶される。
【0123】
出現時間は、ライブコマースにおいて販売品が登場する(登場した、または登場予定としてもよい。現れるとしてもよい。)時間に関する情報である。出現時間は、限定ではなく例として、この販売品IDで識別される販売品がライブコマースに登場したライブコマースコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。出現時間は、ライブコマースコンテンツのキューと言ってもよい。
【0124】
なお、販売品がライブコマースに登場した出現時間は、限定ではなく例として、以下の判定要素に基づいて、決定(判定)されるようにしてもよい。
(判定要素A):配信者端末によって設定された販売品の登場予定時間。
(判定要素B):配信者端末によって設定された販売品の販売開始時間。
(判定要素C):配信者端末またはサーバ10によって検出された配信画像中の商品画像(販売品の写真等)。
(判定要素D):配信者端末またはサーバ10によって検出された配信音声中の販売品名。
(判定要素E):配信者端末や視聴者端末によって送信されたコメント。
(判定要素F):販売品の販売履歴。
(判定要素G):ライブコマースの視聴者数。
(判定要素H):上記判定要素の任意の組み合わせ。
【0125】
その他情報には、限定ではなく例として、販売品のサイズや色、販売品の写真やアイコン、販売品の在庫数等の情報を含めるようにしてよい。
【0126】
なお、販売品管理データをライブコマース配信管理データベース155に記憶させず、限定ではなく例として、販売品管理データを配信者アプリケーションIDと関連付けて独立して記憶させるようにしてもよい。
【0127】
販売品販売履歴管理データは、このライブコマースコンテンツの生配信中に販売された販売品の販売履歴を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、販売品IDと、購入者アプリケーションIDと、販売時間とが関連付けて記憶される。
【0128】
販売品IDには、限定ではなく例として、購入された販売品の販売品IDが記憶される。
【0129】
購入者アプリケーションIDには、限定ではなく例として、販売品を購入した視聴者のアプリケーションIDが記憶される。
【0130】
販売時間には、限定ではなく例として、販売品が購入された時点における、ライブコマースコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。
【0131】
なお、アーカイブ配信中に販売された販売品の販売履歴を販売品販売履歴管理データに記憶させるようにしてもよい。この場合、販売時間には、限定ではなく例として、販売品が購入された時点における、アーカイブ先頭を起点とするアーカイブ内での経過時間が記憶されるようにしてもよい。また、販売品販売履歴管理データに、販売品が生配信中に購入されたか否かを記憶するためのフラグ情報を付加するようにしてもよい。
【0132】
また、販売品販売履歴管理データに、視聴者が購入まで至らなかったものの購入を試みたことを示す履歴を記憶させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0133】
コメント管理データは、このライブコマースコンテンツの生配信中に端末20から送信されたコメントの履歴を管理するためのデータであり、限定ではなく例として、コメント時間と、発言者アプリケーションIDと、コメント情報とが関連付けて記憶される。
【0134】
コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、ライブコマースコンテンツ配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。
【0135】
発言者アプリケーションIDには、限定ではなく例として、コメントを送信した端末20のアプリケーションIDが記憶される。
【0136】
コメント情報には、限定ではなく例として、端末20から送信されたコメントの内容に関する情報(限定ではなく例として、テキストや画像等)が記憶される。
【0137】
なお、アーカイブ配信中に端末20から送信されたコメントの履歴をコメント管理データに記憶させるようにしてもよい。この場合、コメント時間には、限定ではなく例として、コメントが送信された時点における、アーカイブ先頭を起点とするアーカイブ内での経過時間が記憶されるようにしてもよい。また、コメント管理データに、コメントが生配信中に送信されたか否かを記憶するためのフラグ情報を付加するようにしてもよい。
【0138】
また、限定ではなく例として、コメント情報に販売品名が含まれる場合等、コメントを行った対象となる販売品が推測可能である場合、コメント管理データに、コメント情報と関連付けてコメントを行った販売品の販売品IDを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0139】
なお、ライブコマース配信管理データに、販売品販売履歴管理データまたはコメント管理データ、あるいはその両方を記憶させないようにしてもよい。
【0140】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0141】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によってアプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、またはこの端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0142】
<表示画面>
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0143】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0144】
以下の説明において、タップ操作(タップ)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作としてよい。
また、以下の説明において、スワイプ操作(スワイプ)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)に指やペン先を置いて任意の方向にスライドさせる操作(動作)としてよい。スライド操作(スライド)と称して説明する場合があるが、スワイプ操作は、スライド操作と同義と捉えてもよいし、スライド操作の一種と捉えてもよい。
なお、マウス等を用いて同様の操作を実現してもよい。
また、これらの定義はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0145】
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0146】
図1-8~図1-10は、本実施例において端末20の表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの表示部24に表示される画面を例示する。
【0147】
図1-8は、端末20ZのユーザZ.Zがライブコマースアプリケーションのアーカイブ配信を視聴する場合の表示画面の一例を示す図である。
このアーカイブ配信視聴画面では、画面最上部のライブコマースアプリケーションの名称が表示される領域の下には配信中のライブコマースコンテンツを表示するためのライブコマースコンテンツ表示領域LCR1が表示されるように構成されている。この画面では、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1には、配信者であるユーザ「LLマート」によって配信されているアーカイブ動画(アーカイブ映像)が表示されている。具体的には、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
【0148】
このアーカイブ配信視聴画面には、限定ではなく例として、ライブコマースアプリケーションのホーム画面からアーカイブ配信期間中であるライブコマースコンテンツのライブコマース名を選択することで遷移することができるようにしてもよい。
【0149】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の左上部には、配信者である「LLマート」の名称や、ライブコマースコンテンツがアーカイブ配信されていることを示す「録画」アイコン等の情報が表示されている。
【0150】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の下部には、アーカイブ配信視聴画面に基づいて、アーカイブの再生位置を視覚的に表示するためのシークバーSB1が表示されるように構成されている。限定ではなく例として、シークバーSB1に対してスライド操作を行うことで、アーカイブの再生位置を変更することができる。
シークバーSB1の下方には、アーカイブ再生の一時停止等を行うための再生制御機能ボタンが並んで表示されるように構成されている。また、その右側には、アーカイブの記録時間(限定ではなく例として、この画面では「1時間」)と、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻(限定ではなく例として、この画面では、「38分19秒」)とが表示されるように構成されている。
【0151】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の最下部には、このライブコマースコンテンツで販売された販売品を表示するための販売品表示領域IIR1が表示されるように構成されている。販売品表示領域には、販売品情報(限定ではなく、販売品に関する情報の一例、商品に関する情報の一例)が含まれるようにしてよい。
なお、販売品表示領域は、販売品情報表示領域等のように称してもよい。また、販売品表示領域は、商品表示領域や商品情報表示領域の一種としてよい。
【0152】
販売品表示領域IIR1には販売品ごとの情報が、限定ではなく例として、カルーセル表示(カルーセル方式)で表示されるように構成されている。この画面では、販売品表示領域IIR1には「オーガニックコットンソックス」の販売品に対応する販売品情報IT1が表示されている。
【0153】
販売品情報IT1には、限定ではなく例として、販売品名と、価格と、販売品の写真(アイコン)(これらを販売品の画像や画像情報の一例としてよい。)とが表示されるように構成されている。また、販売品情報IT1の右部には、限定ではなく例として、この販売品を電子商取引によって購入するための「購入」の文字で示される販売品購入ボタンが表示されるように構成されている。
なお、限定ではなく例として、販売品が完売している場合、販売品購入ボタンはグレーアウトの表示態様で表示され、操作が無効化されるようにしてもよい。
【0154】
ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の左部には、視聴者や配信者から発信されたコメントが表示されるコメント表示領域が構成されている。このコメント表示領域には、限定ではなく例として、発信されたコメントが、そのユーザのアイコン画像およびユーザ名と関連付けて表示されるように構成されている。
【0155】
なお、コメントは、前述したコンテンツとしてよい。また、コンテンツの一態様をコメントとしてもよい。
【0156】
コメント表示領域は、限定ではなく例として、設定行数(限定ではなく例として、4行~5行程度)のコメントが表示される領域として構成することができる。この場合、限定ではなく例として、コメントが発信される毎に下からコメントが表示されて日時が古いコメントが上に押し上げられ、最上位の行に表示されているコメントは、非表示とされるようにすることができる。ただし、これに限定されるものではない。
【0157】
この画面では、限定ではなく例として、コメント表示領域には、ユーザD.Dがソックスの柄を褒めたコメントと、ユーザB.Bが販売品「オーガニックコットンソックス」を購入したことを示すコメントと、ユーザC.Cが他の販売品とのコーディネートを提案したコメントとが表示されている。
【0158】
限定ではなく例として、ユーザによって販売品表示領域IIR1における販売品情報IT1に対する右スワイプ操作が実行されると、限定ではなく例として、図1-9のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わる。
【0159】
この画面では、限定ではなく例として、スワイプ操作に基づいて、販売品表示領域IIR1に代えて、「ベースボールキャップ」の販売品に対応する販売品情報IT2が表示されている。
【0160】
また、限定ではなく例として、販売品表示領域IIR2の上方には、ライブコマースコンテンツにおいて販売品情報IT2の商品が紹介されている時間帯にシーク再生(頭出し)を行うための「この商品の動画をみる」の文字で示される販売品シーク再生ボタンISB1が表示されている。
【0161】
なお、販売品シーク再生ボタンISB1の表示位置は、販売品表示領域IIR1の上方に限定されない。販売品シーク再生ボタンISB1は、限定ではなく例として、販売品表示領域IIR1の下方に表示されることとしてもよいし、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1の右上側や左上側等、ライブコマースコンテンツでメインとなる被写体と被りにくい位置に表示されることとしてもよい。
【0162】
また、販売品シーク再生ボタンISB1は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1中央のアナウンスエリア(限定ではなく、固定領域の一例)に表示されるようにしてもよい。
また、販売品シーク再生ボタンISB1は、限定ではなく例として、透過表示され、ライブコマースコンテンツが透けて見えるようにしてもよい。
【0163】
限定ではなく例として、ユーザによって販売品シーク再生ボタンISB1がタップされると、限定ではなく例として、図1-10のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わる。
【0164】
なお、図1-9の販売品シーク再生ボタンISB1に代えて、シーク再生を行うことを示すコメント(以下、「シーク再生コメント」と称する。)を、限定ではなく例として、コメント表示領域に表示させるようにしてもよい。また、この場合、シーク再生コメントに対する操作(限定ではなく例として、タップ操作)が行われると、図1-10のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わるようにしてもよい。また、コメント表示領域において、シーク再生コメントは、コメント投稿により流されないように固定コメント欄(運営用コメントの表示領域と言ってもよい)に表示されるようにしてもよい。
【0165】
図1-10の画面では、頭出し操作が行われたことに基づいて、シークバーSB1上に示される再生位置が変化(この例では、遡り)し、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻が「6分31秒」となったことが表示されている。
【0166】
また、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの販売品「ベースボールキャップ」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
【0167】
本実施例では、ユーザが販売品情報の切り替え操作(販売品表示領域の切り替え操作と捉えてもよい。)によって販売品情報を切り替え、任意の販売品情報を確認可能としている。この場合、映像に映し出されている販売品と、販売品情報の販売品とが一致しない場合があるが、上記のような頭出し操作による再生位置の変更を可能とすることで、ユーザが視聴したい販売品に関連する部分を簡単に視聴可能となる。
【0168】
<処理>
図1-11は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0169】
なお、ユーザA.A以外で生配信を視聴する視聴者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Aと同様とすることができるため、図示を省略する。
また、ユーザZ.Z以外でアーカイブ配信を視聴する視聴者となるユーザの端末20の制御部21が実行する処理は、限定ではなく例として、端末20Zと同様とすることができるため、図示を省略する。
【0170】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
本明細書で説明する各種の処理について同様である。
【0171】
最初に、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザL.Lによってライブコマース配信の要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、撮像部27と音入力部25とに基づくライブコマースコンテンツ情報の取得を開始し、取得したライブコマースコンテンツ情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する処理を開始する(L110)。
【0172】
なお、ライブコマースコンテンツ情報の送信に先立ち、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、ライブコマース配信で販売する販売品に関する情報を取得し、取得した販売品に関する情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、受信した販売品に関する情報に基づいて、ライブコマース配信管理データベース155のライブコマース配信管理データを追加するようにしてもよい。
【0173】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ライブコマース生配信処理を実行する(S110)。
【0174】
また、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマース視聴処理を実行する(A110)。
【0175】
なお、限定ではなく例として、サーバの制御部11は、ライブコマース配信の視聴要求がなされた端末20に、ライブコマース配信管理データの販売品管理データを送信するようにしてもよい。
【0176】
図1-12は、ライブコマース生配信処理とライブコマース視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側に生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0177】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報とライブコマース配信管理データベース155の販売品管理データとに基づいて、ライブコマース中継情報を生成し、生成したライブコマース中継情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S1110)。
【0178】
そして、サーバ10の制御部11は、端末20Lから受信したライブコマースコンテンツ情報をアーカイブファイル(限定ではなく例として、動画像ファイルや音声ファイル)に記録するアーカイブ記録処理を実行する(S1120)。
【0179】
なお、アーカイブ記録処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と、その時点でのライブコマース生配信視聴者数とを関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0180】
限定ではなく例として、アーカイブ記録処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツに対して画像解析を実行し、ライブコマース管理データの販売品管理データに記憶された販売品の写真等と照合することで、その時点におけるライブコマースコンテンツ情報に、各販売品が含まれるか(映りこんでいるか)否かを判定するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、各販売品が所定時間(限定ではなく例として、「30秒」)含まれると判定された最初の期間の起点となった出現時間を、販売品管理データの出現時間に記憶させるようにしてもよい。
【0181】
なお、限定ではなく例として、アーカイブ記録処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツに対して音声解析を実行し、ライブコマース管理データの販売品管理データに記憶された販売品名と照合することで、その時点におけるライブコマースコンテンツ情報に、各販売品が含まれるか(販売品名が読まれたか)否かを判定するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、各販売品名が所定回数(限定ではなく例として、「5回」)発話されたと判定された最初の発話時間を、販売品管理データの出現時間に記憶させるようにしてもよい。
【0182】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマース中継情報を受信すると、端末20Aの制御部21は、受信したライブコマース中継情報を表示部24に表示させる(A1110)。
【0183】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによって販売品の購入操作がなされたか否かを判定する(A1120)。
販売品の購入操作が行われたと判定する場合(A1120:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、販売品IDを含む販売品購入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1130)。
販売品の購入操作が行われないと判定する場合(A1120:NO)、端末20Aの制御部21は、A1130のステップをスキップする。
【0184】
通信I/F14によって端末20Aから販売品購入要求情報を受信したと判定する場合(S1130:YES)、サーバ10の制御部11は、販売品販売履歴追加処理を実行する(S1140)。
販売品販売履歴追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データの販売品販売履歴管理データに販売品IDと購入者アプリケーションIDと販売時間とを関連付けて記憶させる。
なお、販売品販売履歴追加処理に先立ち、サーバ10の制御部11は、販売品購入要求情報に基づく電子商取引処理を実行するようにしてもよい。
また、販売品販売履歴追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、購入された販売品名と、購入した視聴者のユーザ名とを含む購入コメント情報を生成し、通信I/F14によって端末20Aに購入コメント情報を送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した購入コメント情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
【0185】
通信I/F14によって端末20Aから販売品購入要求情報を受信しないと判定する場合(S1130:NO)、サーバ10の制御部11は、S1140のステップをスキップする。
【0186】
端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってコメント情報が入力され送信する操作がなされたか否かを判定する(A1140)。
操作がなされたと判定する場合(A1140:YES)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、コメント情報を含むコメント要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A1150)。
操作がなされないと判定する場合(A1140:NO)、端末20Aの制御部21は、A1150のステップをスキップする。
【0187】
通信I/F14によって端末20Aからコメント要求情報を受信したと判定する場合(S1150:YES)、サーバ10の制御部11は、コメント追加処理を実行する(S1160)。
コメント追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データのコメント管理データにコメント時間と発言者アプリケーションIDとコメント情報とを関連付けて記憶させる。
なお、コメント追加処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、コメントした視聴者のユーザ名とコメント情報とを含む配信コメント情報を生成し、通信I/F14によって端末20Aに配信コメント情報を送信するようにしてもよい。そして、端末20Aの制御部21は、受信した配信コメント情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
また、配信者の端末20Lからコメント要求情報を受信したと判定する場合においても、サーバ10の制御部11は、同様にコメント追加処理を実行するようにしてもよい。
【0188】
なお、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース生配信を視聴するためのURIや、ライブコマース生配信で紹介された販売品に関する情報を他のユーザに共有するシェア操作がなされた場合、シェア操作を行ったことを示すシェア操作情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、シェア操作情報を受信すると、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と、受信したシェア操作情報とを関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0189】
限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Lから生配信を終了するためのライブコマース中継終了要求情報を受信したと判定する場合(S1170:YES)、サーバ10の制御部11は、生配信を終了することを示すライブコマース生中継終了情報を通信I/F14によって端末20Aに送信する(S1180)。そして、サーバ10の制御部11は、ライブコマース配信処理を終了する。
限定ではなく例として、ライブコマース中継終了要求情報を受信しないと判定する場合(S1170:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報の受信待機に処理を戻し、再度S1110以降のステップを実行する。
【0190】
限定ではなく例として、通信I/F22によってサーバ10からライブコマース生中継終了情報を受信したと判定する場合(A1160:YES)、端末20Aの制御部21は、受信したライブコマース生中継終了情報を表示部24に表示させる(A1170)。そして、端末20Aの制御部21は、ライブコマース視聴処理を終了する。
限定ではなく例として、ライブコマース生中継終了情報を受信しないと判定する場合(A1160:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマース中継情報の受信待機に処理を戻し、再度A1110以降のステップを実行する。
【0191】
なお、限定ではなく例として、端末20Aにおける販売品購入操作や、それに伴う処理(限定ではなく例として、A1120~A1130およびS1130~S1140のステップ)を実行しないようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、端末20Aにおけるコメント送信操作や、それに伴う処理(限定ではなく例として、A1140~A1150およびS1150~S1160のステップ)を実行しないようにしてもよい。
【0192】
なお、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生中継終了情報を送信すると、ライブコマース配信管理データの販売品販売履歴管理データを参照し、販売品IDごとに、ライブコマース冒頭から所定個数(限定ではなく例として、「3個」)の販売品が販売された販売時間の平均時間をその販売品管理データの出現時間に記憶させるようにしてもよい。なお、サーバ10の制御部11は、出現時間として、所定個数の販売品が販売された販売時間のうち、最も早い時間や最も遅い時間を記憶させるようにしてもよい。
【0193】
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生中継終了情報を送信すると、ライブコマース配信管理データのコメント管理データを参照し、販売品ごとに、ライブコマース冒頭からコメント情報に販売品名が所定回数(限定ではなく例として、「5回」)登場したコメント時間の平均時間をその販売品管理データの出現時間に記憶させるようにしてもよい。なお、サーバ10の制御部11は、出現時間として、所定回数のコメントが投稿されたコメント時間のうち、最も早い時間や最も遅い時間を記憶させるようにしてもよい。
【0194】
図1-11に処理を戻し、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってアーカイブ配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ視聴処理を実行する(Z110)。
【0195】
ライブコマースアーカイブ視聴処理において、まず、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Zからライブコマースアーカイブ配信要求情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、ライブコマースアーカイブ配信処理を実行する(S170)。
【0196】
なお、限定ではなく例として、サーバの制御部11は、ライブコマースアーカイブの視聴要求がなされた端末20に、ライブコマース配信管理データの販売品管理データを送信するようにしてもよい。
【0197】
図1-13は、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側にアーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0198】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データのアーカイブファイルと、販売品管理データとに基づいて、ライブコマースアーカイブ情報を生成し、生成したライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1730)。
【0199】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマースアーカイブ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信したライブコマースアーカイブ情報を表示部24に表示させる(Z1120)。
【0200】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによって販売品情報(販売品表示領域)の切り替え操作がなされたか否かを判定する(Z1130)。
販売品情報の切り替え操作が行われたと判定する場合(Z1130:YES)、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、切り替え操作によって指定された販売品の販売品IDを含む商品選択変更情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(Z1140)。
【0201】
販売品情報の切り替え操作が行われないと判定する場合(Z1130:NO)、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、Z1160のステップに処理をスキップさせる。
【0202】
通信I/F14によって端末20Zから商品選択変更情報を受信したと判定する場合(S1750:YES)、サーバ10の制御部11は、選択商品シーク先探索処理を実行する(S1760)。
【0203】
選択商品シーク先探索処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データの販売品管理データを参照する。そして、サーバ10の制御部11は、商品選択変更情報で指定された販売品IDの販売品の出現時間を読み出し、読み出した出現時間をシーク先として再生位置の変更を行う。その後、サーバ10の制御部11は、アーカイブファイルから読み込んだシーク先ライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1770)。
【0204】
通信I/F22によってサーバ10からシーク先ライブコマースアーカイブ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、シーク先ライブコマースアーカイブ情報に基づいて表示部24の表示を更新する(Z1150)。
【0205】
端末20Zから商品選択変更情報を受信しないと判定する場合(S1750:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1760~S1770のステップをスキップする。
【0206】
なお、選択商品シーク先探索処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、出現時間にシーク先を移すか否かを確認するためのシーク再生確認情報(限定ではなく例として、販売品シーク再生ボタンに関する情報)を通信I/F14によって端末20Zに送信するようにしてもよい。
また、通信I/F22によってサーバ10からシーク再生確認情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、受信したシーク再生確認情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。そして、端末20の制御部21は、シーク再生確認情報に対するユーザ入力に基づいて、シーク要請情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
そして、通信I/F14によって端末20Zからシーク要請情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、シーク先ライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信するようにしてもよい。
【0207】
シーク再生確認情報は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ表示領域の右上側や左上側等、ライブコマースコンテンツでメインとなる被写体と被りにくい位置に表示されるようにしてもよいし、被写体と被る位置に重畳して表示されるようにしてもよい。また、シーク再生確認情報は、透過表示され、ライブコマースコンテンツが透けて見えるようにしてもよい。
【0208】
なお、サーバ10から端末20Zにアーカイブファイルの情報が全て送信されている場合、限定ではなく例として、端末20Zの制御部21は、販売品情報の切り替え操作が行われたと判定する場合(Z1130:YES)、サーバ10から受信した販売品管理データに基づいて、切り替えた販売品の出現時間を読み出し、販売品の出現時間に基づいて再生地点を変更することで、ライブコマースアーカイブ情報の表示を更新するようにしてもよい。この場合、Z1140のステップと、S1750~S1770のステップとは実行しないようにしてもよい。
【0209】
また、限定ではなく例として、端末20Zの制御部21は、販売品情報の切り替え操作が行われたと判定する場合(Z1130:YES)、サーバ10から受信した販売品管理データに基づいて、切り替えた販売品の出現時間を読み出す。そして、出現時間によって指定された再生地点(シーク先)を含むシーク先情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
通信I/F14によって端末20Zからシーク先情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、アーカイブファイルの読み込み先をシーク先として指定された再生地点に変更し、その後アーカイブファイルから読み込んだシーク先ライブコマースアーカイブ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信するようにしてもよい。
【0210】
なお、端末20からサーバ10への商品選択変更情報(またはシーク先情報)の送信は、限定ではなく例として、以下の条件を満たす場合に行われることとしてもよい。
・販売品情報の切り替えが行われると即時。
・販売品情報の切り替えが行われ、その販売品情報の表示が所定時間(限定ではなく例として、「10秒間」)維持された場合。
・販売品情報の切り替えが行われた後、所定操作(限定ではなく例として、販売品シーク再生ボタンの操作)が行われた場合。
【0211】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってアーカイブ視聴を終了させる入力操作がなされたか否かを判定する(Z1160)。
アーカイブ視聴終了の入力操作が行われたと判定する場合(Z1160:YES)、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(Z1170)。そして、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴処理を終了する。
【0212】
アーカイブ視聴終了の入力操作が行われないと判定する場合(Z1160:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ情報の受信待機に処理を戻し、再度Z1120以降のステップを実行する。
【0213】
通信I/F14によって端末20Zからライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を受信したと判定する場合(S1790:YES)、サーバ10の制御部11は、ライブコマースアーカイブ配信処理を終了する。
ライブコマースアーカイブ視聴終了要求情報を受信しないと判定する場合(S1790:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1730のステップに処理を戻す。
【0214】
なお、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理とにおいて、限定ではなく例として、図1-12のA1120~A1150のステップおよびS1130~S1160のステップと同様にして、アーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20Zにおいて販売品の購入操作やコメント入力操作が可能であるようにしてもよい。
【0215】
図1-11に処理を戻し、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信処理(S170)を実行すると、処理を終了する。また、端末20Zの制御部21は、ライブコマースアーカイブ視聴処理(Z110)を実行すると、処理を終了する。
なお、端末20とサーバ10とは、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理とをライブコマースコンテンツの配信期間中繰り返し実行可能であるようにしてもよい。
【0216】
なお、配信者の端末20は、入出力部23を介して、限定ではなく例として、生配信中に、その時点で配信している販売品が販売品管理データ内のどの販売品であるかを指定する情報(限定ではなく例として、販売品ID)を配信者から受け付けるようにしてもよい。そして、配信者の端末20の制御部21は、受け付けた配信中の販売品を含む販売品指定情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
サーバ10の制御部11は、販売品指定情報を受信すると、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0217】
また、配信者が、生配信中に、端末20を用いて、新たに追加する販売品(追加して紹介する販売品や、それに対応する販売品領域)の設定を行い、その設定情報が端末20からサーバ10に送信されるようにすることによって、ライブコマース配信管理データに記憶されるようにしてもよい。
【0218】
また、販売品情報(販売品表示領域)の切り替え操作は、動画の再生時(再生中)の他、動画の再生停止時(再生停止中)や、動画を再生する前に行うことができるようにしてもよい。また、これらのいずれかのタイミングで、ユーザが上記の頭出し操作を行うことで、動画の再生位置が変更されるようにしてもよい。
【0219】
<第1実施例の効果>
本実施例は、端末20が、ライブコマースアーカイブコンテンツの動画(限定ではなく、商品が順番に登場する動画の一例)と、販売品表示領域(限定ではなく、登場する商品に関する情報を含む商品情報表示領域の一例)とを表示部24に表示する。そして、端末20は、一の販売品(限定ではなく、第1商品の一例)の名称、価格、画像等の第1商品に関する情報を含む販売品表示領域が表示された表示部24に対する特定の操作(限定ではなく、第1操作の一例)に基づいて、その第1商品の出現時間をシーク先として再生位置を変更することに関する処理(限定ではなく、動画の再生位置を第1商品に関連する第1再生位置に変更することに関する第1処理の一例)を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1商品に関する情報を含む表示領域が表示された端末の表示部に対する第1操作に基づいて、商品が順番に登場する動画の再生位置が第1商品に関連する第1再生位置に変更されることによって、ユーザが視聴したい商品に関連する再生位置から動画を視聴可能となる。
【0220】
端末20の制御部21が行う動画の再生位置を変更することに関する処理には、再生位置を変更するために必要な情報を取得する処理(サーバ10に要求する処理、サーバ10から受信する処理、端末20の記憶部28に記憶された情報を読み出す処理等の処理を含めてよい。)や、取得した情報に基づいて表示部24の表示を更新する処理など、動画の再生位置の変更となんらかの関連性を有する処理を含めてよい。
サーバ10の制御部11が行う動画の再生位置を変更することに関する処理には、再生位置を変更するために必要な情報を提供する処理(端末20から要求を受信する処理、端末20に送信する処理、サーバ10の記憶部15に記憶された情報を読み出す処理等の処理を含めてよい。)など、動画の再生位置の変更となんらかの関連性を有する処理を含めてよい。
また、サーバ10の記憶部15に記憶される情報を端末20の記憶部28に記憶させるようにし、端末20が、記憶部28に記憶された情報に基づいて、動画の再生位置を変更するようにしてもよい。また、端末20が、サーバ10の制御に基づいて動画の再生位置を変更するようにしてもよいし、あらかじめ記憶部28に記憶された情報に基づいて動画の再生位置を変更するなど、サーバ10の制御によらずに動画の再生位置を変更するようにしてもよい。
【0221】
また、この場合、端末20は、第1操作とは異なる操作(限定ではなく例として、左右方向のスライド操作等の操作)(限定ではなく、第2操作の一例)に基づいて、一の販売品の販売品表示領域を、他の販売品の販売品表示領域に変更することに関する処理(限定ではなく、第2処理の一例)を行う。そして、第1処理は、第2処理が行われた後、第1商品に関する情報を含む販売品表示領域が表示された端末20の表示部24に対する第1操作に基づいて、端末20の制御部21によって行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の視聴中に、ユーザが自由に商品情報表示領域を切り替えて表示させることができるようにすることができる。この場合、表示されている表示領域の商品と、動画に映し出されている商品とが一致するとは限らないが、一致していない場合であっても、上記の第1操作によって、ユーザが視聴したい商品に関連する再生位置から動画を視聴可能となる。
【0222】
また、本実施例は、端末20は、販売品シーク再生ボタンやシーク再生コメント等の情報(限定ではなく、再生位置を変更するための変更情報の一例)を表示部24に表示する。そして、上記の第1操作は、端末20の表示部24に表示された変更情報に対する操作を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、再生位置を変更するための変更情報に対する操作という簡単な操作によって、動画の再生位置を変更させることができる。
【0223】
また、この場合、変更情報は、端末20の表示部24のうちのアナウンスエリアや固定コメント欄等の領域(限定ではなく、固定領域の一例)に表示されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、変更情報が端末の表示部のうちの固定領域に表示されるようにすることによって、限定ではなく例として、動画を阻害しない位置(または阻害しにくい位置)に変更情報が表示されるようにするなどすることができる。また、操作する位置が分かり易くなるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0224】
また、本実施例は、端末20が、出現時間にシーク先を移すか否かを確認するためのシーク再生確認情報等の情報(限定ではなく、再生位置の変更の確認に関する確認情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、再生位置の変更の確認に関する確認情報を端末の表示部に表示して、端末のユーザに確認させることができる。
【0225】
また、この場合、確認情報は、第1操作に基づいて端末20の表示部24に表示され、第1処理は、表示された確認情報に対する操作に基づいて、端末20の制御部21によって行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1操作に基づいて確認情報が端末の表示部に表示され、この確認情報に対する操作に基づいて、第1処理が行われるようにすることができる。
【0226】
また、本実施例は、第1処理は、動画の生配信時の配信者による設定情報(配信者による設定)に基づいて、端末20の制御部21によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の生配信時の配信者による設定情報に基づいて、第1処理が適切に行われるようにすることができる。
【0227】
また、この場合、設定情報は、動画の生配信時の配信者による販売品を指定する情報等の情報(限定ではなく、第1商品に関する設定情報の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の生配信時の配信者による第1商品に関する設定情報に基づいて、第1処理が適切に行われるようにすることができる。
【0228】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、ライブコマースコンテンツが動画像である例について例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツは音声による販売品紹介としてもよい。この場合、シークバーについては、音声を頭出しするための機能バーとするようにしてもよい。そして、販売品情報の切り替えに基づいて、音声の再生地点が変更されるようにしてもよい。
このような構成により、シークバーに対するドラッグ操作によって頭出しされる時点のフレーム画像が確認可能である動画像よりも検索性に劣る音声コンテンツにおいても、視聴者がアーカイブにおいて視聴を希望する場面を容易に探索することができる。
【0229】
<第1変形例(2)>
上記の実施例では、生配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく例として、端末20A)と、アーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20(限定ではなく例として、端末20Z)とは異なる端末20であるとして例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、生配信を視聴する視聴者の端末20とアーカイブ配信を視聴する視聴者の端末20とは同じ端末20であるとしてもよい。
【0230】
<第1変形例(3)>
上記の実施例では、販売品シーク再生ボタンに対する操作に基づいてライブコマースアーカイブのシーク動作が行われる例を例示したが、これに限定されない。
【0231】
図1-14は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。図1-14は、限定ではなく例として、図1-9のアーカイブ配信視聴画面の別例である。
【0232】
この画面では、限定ではなく例として、前述した左右方向のスワイプ操作(スライド操作)に基づいて、販売品表示領域IIR1には「ベースボールキャップ」の販売品に対応する販売品情報IT2が表示されている。そして、販売品表示領域IIR1には、限定ではなく例として、販売品情報IT2を上方向にスライド操作させることで、「ベースボールキャップ」の商品が紹介されている時間へとシークすることを示すガイドメッセージGM1と、ユーザにスライド操作を促す上矢印のガイドアイコンとが表示されるように構成されている。
【0233】
限定ではなく例として、販売品情報IT2がスライド操作されると、限定ではなく例として、図1-10のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わる。
【0234】
なお、上方向のスライド操作ではなく、下方向のスライド操作が行われたことに基づいて、同様の処理を行うようにしてもよい。
また、斜め方向の操作としてもよい。
【0235】
また、販売品表示領域に含まれる販売品の画像(写真、アイコン等)や販売品に関連する画像(写真、アイコン等)など、販売品表示領域に含まれる特定の販売品情報に対する操作が行われたことに基づいて、同様の処理を行うようにしてもよい。
なお、この場合における特定の販売品情報は、販売品の名称や価格等の情報としてもよい。
【0236】
また、これら場合、限定ではなく例として、販売品表示領域に含まれる特定の販売品情報を表示部24の特定の位置または領域に移動させる操作(限定ではなく例として、ドラッグ&ドロップ操作等)が行われたことに基づいて、同様の処理を行うようにしてもよい。限定ではなく例として、表示部24に表示される、目標アイコン等の目標物や目標領域に対して、上記の操作が行われるようにしてもよい。限定ではなく例として、上記の例と同様に上方向の操作とする場合、販売品領域からある程度離れた上方の位置に、目標アイコン等を表示させるようにしてもよい。
【0237】
この場合、上記の操作により、以下のうちのいずれかの処理(制御)が行われるようにしてもよい。
・販売品表示領域における特定の販売品情報を仮想的に移動させる(販売品表示領域における特定の販売品情報の表示をそのままにする)
・販売品表示領域における特定の販売品情報を実際に移動させる(販売品表示領域における特定の販売品情報の表示を非表示にする)
このように、特定の販売品情報を仮想的に移動させる操作や実際に移動させる操作は、特定の販売品情報の移動に関する操作等のように称してもよい。
なお、上記のいずれの場合においても、上記の操作に基づいて特定の販売品情報が移動していく様子を表す演出画像(エフェクト画像)を表示させるようにしてもよい。
【0238】
また、ユーザが販売品情報(販売品表示領域)の切り替え操作を行うと、その都度、切り替え先の販売品に関連する再生位置に、動画の再生位置が変更されるようにしてもよい。つまり、販売品情報(販売品表示領域)の切り替え操作は、動画の再生位置を変更する操作でもあるようにしてもよい。
【0239】
また、ユーザが販売品情報(販売品表示領域)の切り替え操作、または頭出し操作を行うと、その操作が行われた後、販売品表示領域に含まれる第1販売品情報(限定ではなく、第1商品情報の一例)とは異なる第2販売品情報(限定ではなく、第2商品情報の一例)として、限定ではなく例として、その販売品を紹介する情報(以下、「販売品紹介情報」と称する。)や、その販売品のより詳細な情報(以下、「販売品詳細情報」と称する。)等の情報が、端末20の表示部24に表示されるようにしてもよい。
【0240】
限定ではなく例として、第2販売品情報を含む第2販売品情報表示領域が、画面下部からせり上がるようにして表示されるようにしてもよい。この場合、動画像が表示される領域の一部に重畳するように第2販売品情報表示領域が表示されるようにしてもよいし、全部に重畳するように表示されるようにしてもよい。また、別の画面(別のページ)に遷移して第2販売品情報が表示されるようにしてもよい。
【0241】
本変形例は、第1操作は、販売品表示領域(限定ではなく、商品情報表示領域の一例)に対するスライド操作である構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、商品情報表示領域に対するスライド操作という簡単な操作によって、動画の再生位置を変更させることができる。
【0242】
また、本変形例は、販売品情報(限定ではなく、商品に関する情報の一例)は、販売品の画像を含み、上記の第1操作は、この販売品の画像に対する操作を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、表示領域に含まれる商品の画像という特定の情報に対する操作によって、動画の再生位置を変更させることができる。
【0243】
また、この場合、上記の第1操作は、上記の販売品の画像の端末20の表示部24の特定の位置または領域への移動に関する操作を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、表示領域に含まれる商品の画像の端末の表示部の特定の位置または領域への移動に関する操作によって、動画の再生位置を変更させることができる。
【0244】
また、本変形例は、端末20が、上記の第1操作に基づいて、販売品領域に含まれる販売品情報(限定ではなく、第1商品情報の一例)とは異なる、商品紹介情報や商品詳細情報等の情報(限定ではなく、第2商品情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1操作に基づいて、商品情報表示領域に含まれる第1商品情報とは異なる、第1商品に関する第2商品情報をユーザが確認できるようにすることができる。
【0245】
また、本変形例において、端末20は、第1操作とは異なる操作(限定ではなく例として、左右方向のスライド操作等の操作)(限定ではなく、第2操作の一例)に基づいて、一の販売品の販売品表示領域を、他の販売品の販売品表示領域に変更することに関する処理(限定ではなく、第2処理の一例)を行う。そして、第1処理は、第2処理が行われた後、第1商品に関する情報を含む販売品表示領域が表示された端末20の表示部24に対する第1操作に基づいて、端末20の制御部21によって行われる。
この場合、上記の第1操作と上記の第2操作とは、操作軸が異なる操作(限定ではなく例として、相互に直交する方向の操作(限定ではなく例として、第1操作は上下方向のスライド操作、第2操作は左右方向のスライド操作等))であるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、動画の再生位置を変更させるための操作と、商品情報表示領域を変更させるための操作とを、ユーザが混同しないようにすることができる。
【0246】
<第1変形例(4)>
限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツのシーク動作が行われる前に、シーク先が確認できるようにしてもよい。
【0247】
図1-15は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。図1-15は、限定ではなく例として、図1-9のアーカイブ配信視聴画面の別例である。
【0248】
この画面では、限定ではなく例として、シークバーSB1の上方に、販売品情報IT2に基づくシーク先となるライブコマースコンテンツのサムネイル画像SI1が表示されるように構成されている。また、限定ではなく例として、サムネイル画像SI1はシークバーSB1におけるシーク先の地点(この例では、販売品「ベースボールキャップ」を紹介する「6分31秒」の地点)を示すように突き出した吹き出しに格納され表示されるように構成されている。
【0249】
限定ではなく例として、サムネイル画像SI1がタップされると、限定ではなく例として、図1-10のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わる。
【0250】
本変形例は、端末20が、シーク先を確認するための情報(限定ではなく、再生位置の変更の確認に関する確認情報の一例)を表示部24に表示する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1処理による再生位置の変更の確認に関する確認情報を端末の表示部に表示して、端末のユーザに確認させることができる。
【0251】
また、この場合、確認情報は、シーク先の動画の場面の画像等の情報(限定ではなく、第1再生位置の動画の画面に関する情報の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、変更先の第1再生位置の動画の場面を端末のユーザが確認できるようにすることができる。
【0252】
<第1変形例(5)>
上記の実施例では、販売品管理データにおいて、ある販売品に対して1つの出現時間が設定される例を例示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、ある販売品に対して複数の出現時間が設定されることとしてもよい。
【0253】
この場合、複数の出現時間は、前述した判定要素A~判定要素Hのうち、複数の要素に基づいて、それぞれ決定されるようにしてもよい。
【0254】
また、この場合、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理とにおいて、サーバ10の制御部11は、選択商品シーク先探索処理を実行すると、探索された複数の出現時間を含むシーク先選択要求情報を通信I/F14によって端末20Zに送信するようにしてもよい。
通信I/F22によってサーバ10からシーク先選択要求情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信したシーク先選択要求情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。そして、端末20Zの制御部21は、シーク先選択要求情報の複数の出現時間のうちから1つの出現時間を選択させる選択操作を受け付けると、選択された出現時間に基づいて、シーク先情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0255】
<第2実施例>
第2実施例は、生配信において視聴者がライブコマースコンテンツに対する反応を示す。そして、アーカイブ配信において、生配信での反応に基づいて、視聴者がアーカイブ中で視聴者の関心が高い部分へ頭出しを行うことができる情報を付加する。そして、視聴者による商品情報の切り替え操作に基づいて、アーカイブ中で視聴者の関心が高い部分へ頭出しを行う実施例である。
【0256】
ここで、ライブコマースコンテンツに対する反応には、限定ではなく例として、以下のような例が挙げられる。
(A).ライブコマースコンテンツの視聴という行為自体。
(B).ライブコマースコンテンツに対するコメント行為。なお、コメントはテキストとしてもよいし、画像としてもよいし、音声としてもよい。
(C).ライブコマースコンテンツのシェア行為。
(D).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品に対するコメント行為。なお、コメントはテキストとしてもよいし、画像としてもよいし、音声としてもよい。
(E).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品の購入。なお、購入に至らずとも、購入を試みる(限定ではなく例として、商品販売ページへの遷移)ことを含めるようにしてもよい。
(F).ライブコマースコンテンツで紹介される販売品のシェア行為。
なお、(D)~(F)の反応を、限定ではなく例として、「販売品に対する反応」と呼んでもよい。
また、ライブコマースコンテンツに対する反応は、ライブコマースコンテンツの「盛り上がり」といってもよい。
【0257】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0258】
<表示画面>
図2-1~図2-2は、本実施例において端末20の表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの表示部24に表示される画面を例示する。
【0259】
図2-1は、限定ではなく例として、図1-8のアーカイブ配信視聴画面の別例である。
このアーカイブ配信視聴画面では、限定ではなく例として、シークバーSB1の上方に、限定ではなく例として、生配信において視聴者が示したライブコマースコンテンツに対する反応に基づく反応グラフRG1が表示されるように構成されている。
反応グラフRG1は、限定ではなく例として、棒グラフの表示態様としてよく、設定期間ごとのライブコマースコンテンツに対する反応が大きいほど棒グラフの高さが高くなるように構成してよい。
また、反応グラフRG1には、限定ではなく例として、このライブコマースコンテンツで販売された販売品に対する反応が大きい箇所に、それぞれの販売品を示す画像アイコンが吹き出しで表示されるように構成されている。なお、画像アイコンは、販売品名としてもよいし、画像アイコンと販売品名とを併記してもよい。
【0260】
なお、反応グラフRG1は、棒グラフに限定されない。反応グラフRG1は、限定ではなく例として、折れ線グラフとしてもよいし、ヒートマップとしてもよい。
【0261】
また、反応グラフRG1には、販売品を示す画像アイコンを付加しないようにしてもよい。
【0262】
限定ではなく例として、ユーザによって販売品表示領域IIR1における販売品情報IT1に対する右スワイプ操作が実行されると、限定ではなく例として、図2-2のアーカイブ配信視聴画面に表示が変わる。
この画面では、限定ではなく例として、スワイプ操作に基づいて、販売品表示領域IIR1に代えて、「ベースボールキャップ」の販売品に対応する販売品情報IT2が表示されている。
【0263】
また、図2-2の画面では、頭出し操作が行われたことに基づいて、シークバーSB1上に示される再生位置が変化し、アーカイブ先頭を起点とする現在の再生時刻が「6分31秒」となったことが表示されている。この再生位置は、反応グラフRG1において、「ベースボールキャップ」に対する反応が盛り上がった地点(この例では、ライブコマース反応数が大きく増加した地点)と一致していることがわかる。
【0264】
また、ライブコマースコンテンツ表示領域LCR1に、ライブコマースコンテンツの販売品「ベースボールキャップ」を紹介している配信者の映像が映し出されている。
【0265】
なお、再生位置を変更するための操作としては、第1実施例や第1変形例で説明した各種の操作を適用してよい。
【0266】
<処理>
図2-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0267】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信処理(S110)を実行すると、ライブコマース反応集計処理を実行する(S130)。
【0268】
ライブコマース反応集計処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品販売履歴管理データとコメント管理データとを参照する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻(すなわち、アーカイブ記録開始時点)を起点として設定期間(設定時間)(限定ではなく例として、30秒の期間(30秒))ごとに販売品販売履歴管理データにおいて記録された販売品の販売数と、コメント管理データに記録されたコメント数とを算出する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、設定期間ごとの販売数とコメント数とに基づいて、設定期間ごとのライブコマース反応数を集計する。
なお、サーバ10の制御部11は、設定期間ごとの生配信視聴者数に基づいて集計するようにしてもよい。
【0269】
すなわち、設定期間ごとのライブコマース反応数は、限定ではなく例として、以下のように算出するようにしてもよい。
・販売数
・コメント数
・生配信視聴者数
・販売数+コメント数
・販売数+生配信視聴者数
・コメント数+生配信視聴者数
・販売数+コメント数+生配信視聴者数
【0270】
なお、サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応数を、限定ではなく例として、以下の式(1)によって算出するようにしてもよい。
ライブコマース反応数=コメント数+W×販売数・・・(1)
【0271】
式(1)において、「W」を「W>1」を満たす任意の数(限定ではなく例として、「5」)とする場合、ある期間において、ライブ配信に対するコメント数よりもライブ配信によって視聴者が販売品の購入に至った販売数が重視されて集計される。そのため、配信者がアーカイブ視聴者により視聴して欲しいと望む販売品の販売が見込まれる期間をライブコマースコンテンツが「盛り上がっている」個所として集計することができる。
【0272】
なお、サーバ10の制御部11は、販売数を、販売品IDごとに集計するようにしてもよい。
また、コメント管理データにおいてコメント情報と販売品IDが紐づけられている場合、コメント数を、販売品IDごとに集計するようにしてもよい。
これらの場合、販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する反応を集計することが可能となる。
【0273】
次いで、サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応グラフ生成処理を実行する(S150)。
ライブコマース反応グラフ生成処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において集計された設定期間ごとのライブコマース反応数に基づいて、棒グラフ等で表現されるライブコマース反応グラフ情報を生成する。
【0274】
ライブコマース反応グラフ情報は、限定ではなく例として、棒グラフの横軸に時間軸を、縦軸にライブコマース反応数をとり、シークバーの幅に棒グラフの横幅を正規化して生成するようにしてもよい。
【0275】
なお、限定ではなく例として、販売数に基づいて販売品ごとのライブコマースコンテンツに対する反応が集計される場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、それぞれの販売品において最も販売数が多い期間にその販売品と対応する画像アイコンをライブコマース反応グラフ情報に付加するようにしてもよい。
【0276】
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、販売品ごとのライブコマース反応数が最大である(ライブコマース反応数が最も多い)ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間を、その販売品の出現時間としてライブコマース配信管理データの販売品管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0277】
端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザZ.Zによってアーカイブ配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ視聴処理を実行する(Z110)。
【0278】
ライブコマースアーカイブ視聴処理において、まず、端末20Zの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースアーカイブ配信要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する。限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20Zからライブコマースアーカイブ配信要求情報を受信したと判定する場合、サーバ10の制御部11は、ライブコマースアーカイブ配信処理を実行する(S170)。
【0279】
図2-4は、ライブコマースアーカイブ配信処理とライブコマースアーカイブ視聴処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側にアーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0280】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース反応グラフ生成処理(S150)において生成したライブコマース反応グラフ情報を通信I/F14によって端末20Zに送信する(S1710)。
【0281】
通信I/F22によってサーバ10からライブコマース反応グラフ情報を受信すると、端末20Zの制御部21は、受信したライブコマース反応グラフ情報を表示部24に表示させる(Z1110)。
【0282】
S1760のステップにおいて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データの販売品管理データと、集計したライブコマース反応数とに基づいて、限定ではなく例として、商品選択変更情報で指定された販売品IDの販売品の出現時間から次の販売品IDの販売品の出現時間までの期間のうち、ライブコマース反応数が設定値以上(または設定値超)増加した設定期間を判定する。そして、限定ではなく例として、判定した設定期間の始点を再生位置に決定する。
【0283】
また、上記のように、限定ではなく例として、販売品ごとのライブコマース反応数が最大であるライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間を、その販売品の出現時間としてライブコマース配信管理データの販売品管理データに記憶させるなどし、その出現時間をシーク先として再生時点を変更するようにしてもよい。
【0284】
なお、本実施例では、ライブコマース反応数に基づいて再生位置が変更されればよいのであって、上記の例に限定されるものではない。
一の販売品について、ライブコマース反応数が平均値や中央値、最小値となる時点をシーク先として再生時点を変更するようにしてもよい。
【0285】
<第2実施例の効果>
本実施例は、前述した第1処理は、動画の生配信時のライブコマース反応数等の情報(限定ではなく、視聴者の反応に基づく反応情報の一例)に基づいて、端末20の制御部21によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の生配信時の視聴者の反応に基づく反応情報に基づく第1再生位置に、動画の再生位置が変更されるようにすることができる。
【0286】
<第2変形例(1)>
上記の実施例では、ライブコマース反応集計処理において、生配信を視聴する視聴者の端末20からの反応を集計する例について例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において、生配信を配信する配信者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応を集計するようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、ライブコマース反応集計処理において、生配信を配信する配信者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応と、生配信を視聴する視聴者の端末20によって送信されたライブコマースコンテンツに対する反応とを合わせて集計するようにしてもよい。
【0287】
なお、配信者の端末20は、入出力部23を介して、限定ではなく例として、生配信中に、その時点で配信している販売品が販売品管理データ内のどの販売品であるかを指定する情報(限定ではなく例として、販売品ID)を配信者から受け付けるようにしてもよい。そして、配信者の端末20の制御部21は、受け付けた配信中の販売品を含む販売品指定情報を通信I/F22によってサーバ10に送信するようにしてもよい。
サーバ10の制御部11は、販売品指定情報を受信すると、限定ではなく例として、ライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間と関連付けてライブコマース配信管理データに記憶させるようにしてもよい。
【0288】
サーバ10の制御部11は、ライブコマース反応集計処理において、販売品指定情報に基づいて、限定ではなく例として、コメント数を販売品IDごとに集計するようにしてもよい。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、それぞれの販売品において最もコメント数が多い期間にその販売品と対応する画像アイコンをライブコマース反応グラフ情報に付加するようにしてもよい。
【0289】
<第2変形例(2)>
上記の実施例では、ライブコマース反応集計処理において、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応を集計することとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応に加えて、ライブコマースアーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応を集計するようにしてもよい。
【0290】
なお、アーカイブ視聴時における設定期間ごとのライブコマース反応数は、限定ではなく例として、以下のように算出するようにしてもよい。
・アーカイブでの販売数
・アーカイブでのコメント数
・アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでの販売数+アーカイブでのコメント数
・アーカイブでの販売数+アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでのコメント数+アーカイブ配信視聴者数
・アーカイブでの販売数+アーカイブでのコメント数+アーカイブ配信視聴者数
【0291】
これにより、生配信の反応に加えて、アーカイブ視聴時の反応が反応グラフ情報に反映されるようにすることができ、限定ではなく例として、多数のアーカイブ視聴者が視聴している個所や、アーカイブ視聴者が販売品を多く購入している個所等の反応グラフの棒グラフが高く表示されるようにすることができる。
【0292】
なお、ライブコマース反応集計処理において、アーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応のみを集計するようにしてもよい。
【0293】
また、ライブコマース反応集計処理において、ライブコマース生配信中のライブコマースコンテンツに対する反応と、ライブコマースアーカイブ視聴中のライブコマースコンテンツに対する反応とをそれぞれ集計し、独立した2つの反応グラフ情報を生成するようにしてもよい。生配信視聴とアーカイブ視聴との2つの反応グラフ情報は、限定ではなく例として、シークバー上方に並べて表示させるようにしてもよいし、生配信視聴とアーカイブ視聴との反応グラフを切り替えて表示できるようにしてもよい。
【0294】
<第3実施例>
第3実施例は、配信者端末において、販売品の出現時間を設定する実施例である。
【0295】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0296】
<表示画面>
図3-1は、本実施例において端末20の表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、ライブコマースコンテンツ配信を配信する配信者(ユーザL.L)の端末20Lの表示部24に表示される画面を例示する。
この画面には、配信者である「LLマート」が配信しているライブ配信のライブコマースコンテンツの画面が示されており、画面左上部の「LLマート」に関する情報が表示される領域には、ライブ配信中であることを示す「Live」の文字を含むマークが表示されている。また、この領域の右には、限定ではなく例として、ライブ配信開始からの経過時間の情報と、最新の視聴者数の情報とが表示されている。
【0297】
また、画面下部には、カメラをオフにするための「カメラオフ」の文字を含む「カメラオフ」ボタンと、ミュートにするための「ミュート」の文字を含む「ミュート」ボタンと、各種のメニューを表示するための「menu」の文字を含む「menu」ボタンとが表示されている。
【0298】
限定ではなく例として、「ミュート」ボタンと、「menu」ボタンとの上には、現在配信しているライブコマースコンテンツにおいて紹介している販売品を指定(設定)するための販売品指定領域ISR1が表示されるように構成されている。販売品指定領域ISR1には配信者が指定する販売品の情報が、限定ではなく例として、カルーセル表示で表示されるように構成されている。この画面では、販売品指定領域ISR1には「オーガニックコットンソックス」の販売品に対応する販売品情報IT1が表示されている。
なお、販売品指定領域ISR1における販売品情報IT1には、限定ではなく例として、販売品購入ボタンは表示されないようにしてもよい。
【0299】
販売品指定領域ISR1において、販売品「オーガニックコットンソックス」が指定されていることに基づいて、ライブ配信のこの時点では販売品「オーガニックコットンソックス」を紹介していることを記録することができる。
【0300】
限定ではなく例として、販売品指定領域ISR1の上には、販売品指定領域ISR1において指定されている販売品の出現時間を設定するためのチャプタマーク挿入ボタンCB1が表示されるように構成されている。
【0301】
限定ではなく例として、チャプタマーク挿入ボタンCB1がタップされると、ライブコマース配信管理データの販売品管理データにおいて、販売品指定領域ISR1で指定された販売品の出現時間として、限定ではなく例として、チャプタマーク挿入ボタンCB1がタップされた時点でのライブコマース生配信開始時刻を起点とする経過時間が記憶される。
【0302】
他の配信者端末20についても、上記と同様とすることができる。
【0303】
<処理>
図3-2は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。この図では、左側から順に配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理、サーバ10の制御部11が実行する処理、生配信を視聴する視聴者(ユーザA.A)の端末20Aの制御部21が実行する処理、アーカイブ配信を視聴する視聴者(ユーザZ.Z)の端末20Zの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0304】
端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報の送信を開始すると(L110)、ライブコマース配信処理を実行する(L210)。
【0305】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、ライブコマース生配信処理を実行する(S210)。
【0306】
また、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザA.Aによってライブコマース配信の視聴要求がなされたことに基づいて、限定ではなく例として、ライブコマース視聴処理を実行する(A210)。
【0307】
図3-3は、ライブコマース配信処理とライブコマース生配信処理との流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側にサーバ10の制御部11が実行する処理を、右側に生配信を行う配信者(ユーザL.L)の端末20Lの制御部21が実行する処理をそれぞれ示している。
【0308】
端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、撮像部27と音入力部25とに基づいてライブコマースコンテンツ情報を取得し、取得したライブコマースコンテンツ情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(L2110)。
【0309】
通信I/F14によって端末20Lからライブコマースコンテンツ情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、図1-12のS1110のステップに従って、ライブコマース中継情報を視聴者端末20Aに送信する(S2110)。
なお、サーバ10の制御部11は、ライブコマース中継情報を配信者端末20Lに送信するようにしてもよい。そして、端末20Lの制御部21は、受信したライブコマース中継情報を表示部24等によって出力するようにしてもよい。
【0310】
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、図1-12のS2120のステップに従って、アーカイブ記録処理を実行する(S2120)。
なお、アーカイブ記録処理において、サーバ10の制御部11は、各販売品の出現時間を判定し、販売品管理データの出現時間に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0311】
端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザL.Lによってチャプタマーク挿入操作がなされたか否かを判定する(L2120)。
チャプタマーク挿入操作が行われたと判定する場合(L2120:YES)、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、選択された販売品IDを含むチャプタ挿入要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(L2130)。
なお、チャプタマーク挿入操作が行われると、端末20Lの制御部21は、時計部29Aによって現在時刻を取得し、チャプタ挿入要求情報に含めて送信するようにしてもよい。
【0312】
チャプタマーク挿入操作が行われないと判定する場合(L2120:NO)、端末20Lの制御部21は、A2130のステップをスキップする。
【0313】
通信I/F14によって端末20Lからチャプタ挿入要求情報を受信したと判定する場合(S2135:YES)、サーバ10の制御部11は、アーカイブチャプタ挿入処理を実行する(S2145)。
【0314】
アーカイブチャプタ挿入処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマース配信管理データの販売品管理データを参照し、チャプタ挿入要求情報で指定される販売品IDに対して時計部19で取得した現在時刻に基づく出現時間を記憶させる。
【0315】
なお、アーカイブチャプタ挿入処理において、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、チャプタ挿入要求情報で指定される販売品IDに対してチャプタ挿入要求情報に記録された時刻に基づく出現時間を記憶させるようにしてもよい。
【0316】
端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、図1-12のA1140~A1150のステップと同様に、L2140~L2150のステップを実行する。
また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、図1-12のS1150~S1160のステップと同様に、S2150~S2160のステップを実行する。
【0317】
端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、入出力部23を介してユーザL.Lによってライブコマース配信終了操作がなされたか否かを判定する(L2160)。
ライブコマース配信終了操作が行われたと判定する場合(L2160:YES)、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、ライブコマース中継終了要求情報を通信I/F22によってサーバ10に送信する(L2170)。
そして、端末20Lの制御部21は、ライブコマース配信処理を終了する。
【0318】
ライブコマース配信終了操作が行われないと判定する場合(L2160:NO)、端末20Lの制御部21は、限定ではなく例として、L2110のステップに処理を戻す。
【0319】
限定ではなく例として、通信I/F14によってライブコマース中継終了要求情報を端末20Lから受信したと判定する場合(S2170:YES)、サーバ10の制御部11は、生配信を終了することを示すライブコマース生中継終了情報を通信I/F14によって視聴者端末20Aに送信する(S2180)。そして、サーバ10の制御部11は、ライブコマース配信処理を終了する。
限定ではなく例として、ライブコマース中継終了要求情報を受信しないと判定する場合(S2170:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ライブコマースコンテンツ情報の受信待機に処理を戻し、再度S2110以降のステップを実行する。
【0320】
なお、限定ではなく例として、端末20Lにおけるコメント送信操作や、それに伴う処理(限定ではなく例として、L2140~L2150およびS2150~S2160のステップ)を実行しないようにしてもよい。
【0321】
また、ライブコマース生配信処理(S210)とライブコマース視聴処理(A210)とについては、限定ではなく例として、図1-12の処理と同様に実行することができる。
【0322】
<第3実施例の効果>
本実施例は、第1処理は、動画の生配信時の配信者による設定情報に基づいて、端末20の制御部21によって行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の生配信時の配信者による設定情報に基づいて、第1処理が適切に行われるようにすることができる。
【0323】
また、この場合、設定情報は、動画の生配信時の配信者による商品の出現時間に関する設定情報(限定ではなく、第1再生位置に関する設定情報の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、動画の生配信時の配信者による第1再生位置に関する設定情報に基づいて、動画の再生位置を変更させることができる。これにより、動画の再生位置を、配信者が意図する再生位置に変更させることができる。
【0324】
<第3変形例(1)>
上記の実施例では、チャプタ挿入要求情報に基づいて、アーカイブチャプタ挿入処理が実行されることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、コメント追加処理におけるコメント情報に基づいて、アーカイブチャプタ挿入処理を実行するようにしてもよい。
【0325】
サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、コメント情報として「これから*販売品名*の紹介をします」(「*販売品名*」は販売品管理データに記憶される販売品名)といったコメントを検出した場合、これからコメントで指定された販売品に関する紹介が開始されると判定し、コメントで指定された販売品の出現時間として、そのコメント時間を記憶させるようにしてもよい。
【0326】
<第3変形例(2)>
上記の実施例では、配信者端末20Lのユーザが、ライブコマース配信中に販売品ごとの出現時間に関する設定を行うことを可能としたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、配信者端末20Lのユーザが、ライブコマース配信後に、販売品ごとの出現時間に関する設定をできるようにしてもよい。
【0327】
図3-4~図3-5は、本変形例において端末20Lの表示部24に表示されるライブコマースアプリケーションの画面の一例を示す図である。ここでは、端末20Lを横向きにした画面を示す。
【0328】
この画面は、ライブコマースアプリケーションの画面であって、配信者がライブコマース配信後に、配信したライブコマースコンテンツを編集するために用いられる画面の一例である。
【0329】
この画面では、画面中央から右にかけて、シークバーSB2と、それに関連付けて前述した反応グラフとが表示されている。
また、この例では、反応グラフには、設定期間ごとの棒グラフ(1本1本の棒グラフ)が表示され、各々の販売品に対応する期間には、その期間に対応する販売品のアイコンが表示されている。
また、反応グラフの上には、各々の販売品の期間について、その販売品に対応する動画の場面の画像が時系列に表示される領域が表示されている。
【0330】
画面下部には、前述した販売品領域を選択して設定するための販売品領域設定用情報が構成され、その右には、販売品の時間帯の始点を指定するための始点指定ボタンCB2が構成されている。ユーザは、シークバーSB2のカーソルを始点とする時間に合わせ、始点指定ボタンCB2を操作することによって、その販売品の時間帯の始点を設定可能に構成されている。また、始点の設定が完了すると、図3-5に示すように始点指定ボタンCP2が終点指定ボタンCP3に変わり、同様にして終点を設定可能に構成されている。
【0331】
また、反応グラフの左には、シークバーのカーソルの位置に対応する動画の場面をプレビュー表示するプレビュー領域が構成されている。
【0332】
この例では、始点CP1~終点CP2までの期間が、前述した販売品「ベースボールキャップ」に対応する期間として設定され、始点CP3~終点CP4までの期間が、別の販売品「ロングワンピース」に対応する期間として設定された状態が示されている。
そして、この例では、配信者が、次の販売品である「オーガニックコットンソックス」について始点および終点を設定すべく、左部のプレビュー領域に表示されたプレビュー画像や、上部の販売品の画像を見ながら、シークバーSB2のカーソルを「オーガニックコットンソックス」に対応する位置に移動させた状態が示されている。また、販売品領域設定用情報のうち、販売品「オーガニックコットンソックス」に対応する販売品領域ISR2が選択された状態が示されている。
【0333】
図3-5は、図3-4において、始点指定ボタンCB2が操作された後に表示される画面の一例を示す図である。
この画面では、始点指定ボタンCB2の操作によって、販売品「オーガニックコットンソックス」の時間帯の始点として始点CP5が設定されている。そして、この例では、ユーザが終点を設定すべく、シークバーSB2のカーソルを右方向に移動させている状態が示されている。終点とする位置にカーソルを合わせ、終点指定ボタンCB3を操作すると、終点が設定され、販売品「オーガニックコットンソックス」の時間帯が設定される。
【0334】
このようにして設定された設定情報は、端末20Lからサーバ10に送信されるようにすることができる。そして、サーバ10は、端末20Lから受信した設定情報に基づいて、各々の販売品の出現時間等の情報を決定・記憶するようにすることができる。
限定ではなく例として、配信者によって設定された始点に対応する時間を出現時間としてもよい。また、限定ではなく例として、配信者によって設定された始点から終点までの期間のうち、前述したように、ライブコマース反応数が一定以上変化した時点に対応する時間やライブコマース反応数が最大である時点に対応する時間等の時間を出現時間としてもよい。
【0335】
また、図示は省略するが、図3-4(図3-5)の画面に、ユーザが出現時間を設定するための出現時間設定ボタン等を表示させるようにし、これを操作することによって、ユーザが出現時間を直接的に設定することができるようにしてもよい。つまり、ユーザが手動で再生位置を設定できるようにしてもよい。
【0336】
また、サーバ10または端末20が、各々の販売品について、ライブコマース反応数等の情報に基づいて、出現時間とする時間の候補を端末20の表示部24に表示させるなどして、出現時間とする時間の候補をユーザに提案(サジェスト)するようにしてもよい。また、各々の販売品について、始点や終点とする時間の候補を提案するようにしてもよい。
【0337】
この場合、限定ではなく例として、サーバ10が、記憶部15に記憶されたライブコマース反応数の情報に基づいて、限定ではなく例として、ライブコマース反応数が一定以上変化した時点に対応する時間やライブコマース反応数が最大である時点に対応する時間等を含む時間の候補の情報を端末20に送信し、端末20の制御部21が、受信した時間の候補の情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、端末20の制御部21が、記憶部28に記憶されたライブコマース反応数の情報に基づいて、上記と同様に時間の候補の情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
始点や終点とする時間の候補を提案する場合も同様としてよい。
【0338】
本変形例は、販売品が順番に登場する動画を配信する配信者の端末20は、販売品に時間の情報を関連付けるための情報を含む動画の編集用の情報を、表示部24に表示し、この関連付けるための情報に対する操作に基づく設定情報を、通信I/F22によって送信する。この場合、設定情報は、動画を視聴する視聴者の端末20で、前述した動画の再生位置を変更するための情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、端末の表示部に表示された商品に時間の情報を関連付けるための情報に対する配信者の操作に基づく設定情報が送信され、この設定情報に基づいて、動画を視聴する視聴者の端末において、動画の再生位置が変更されるようにすることができる。
【0339】
また、この場合、配信者の端末20は、動画の生配信時のライブコマース反応数、ライブコマース反応グラフ等の情報(限定ではなく、視聴者の反応に基づく反応情報の一例)を表示部24に表示するようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、動画の生配信時の視聴者の反応に基づく反応情報を配信者が確認できるようにすることができる。これにより、限定ではなく例として、動画の再生位置が視聴者の反応が大きかった再生位置に変更されるように配信者が設定可能となる。
【0340】
<他の実施例>
(1)処理の主体
上記の実施例でサーバ10が行うこととした処理の少なくとも一部の処理を、端末20が行うようにしてもよい。
また、逆に、上記の実施例で端末20が行うこととした処理の少なくとも一部の処理を、サーバ10が行うようにしてもよい。
【0341】
また、前述したように、サーバ10を含まないシステムを構成し、端末20が、上記の実施例や変形例で説明した手法と同様の手法で、再生位置の変更に関する処理を行うようにしてもよい。
【0342】
また、サーバ10を1つとするのではなく、サーバ10を複数のサーバに分け、複数のサーバで構成されるサーバシステムによって、本開示の手法を実現してもよい。
【0343】
また、サーバではなく、ライブ配信を行う端末(配信者端末)と通信する管理用のコンピュータ等の端末や管理用のスマートフォン等の端末を、本開示における情報処理装置としてもよい。
【0344】
また、複数の情報処理装置を含むシステムを構成し、このシステムが、上記の実施例で説明したサーバ10の各種の処理を行うようにしてもよい。
【0345】
(2)その他
前述したように、上記の各々の実施例、各々の変形例、その他の実施例等で説明した内容は、それぞれ組み合わせて適用することが可能である。
【符号の説明】
【0346】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図1-10】
図1-11】
図1-12】
図1-13】
図1-14】
図1-15】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図3-4】
図3-5】