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特開2024-143625照明器具のオプション装置、照明器具およびオプション装置取付方法
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  • 特開-照明器具のオプション装置、照明器具およびオプション装置取付方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143625
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】照明器具のオプション装置、照明器具およびオプション装置取付方法
(51)【国際特許分類】
   F21V 17/00 20060101AFI20241003BHJP
   F21V 21/30 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
F21V17/00 600
F21V21/30 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056399
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻 裕也
(72)【発明者】
【氏名】竹村 博行
(72)【発明者】
【氏名】衛藤 信行
(72)【発明者】
【氏名】大和 浩明
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011JA01
3K011MA04
(57)【要約】
【課題】照明器具の部品点数を抑えたオプション装置を提供する。
【解決手段】
光源を支持する支持部4を備える照明器具に取り付けられるオプション装置7であって、
支持部4に取り付けられる取付部74を備える。取付部74は、少なくとも一部が、支持部4の一方側に配置される第1部材741と、第1部材741と連結しており、支持部4の他方側に配置される第2部材742とを有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を支持する支持部を備える照明器具に取り付けられるオプション装置であって、
前記支持部に取り付けられる取付部を備え、
前記取付部は、
少なくとも一部が、前記支持部の一方側に配置される第1部材と、
前記第1部材と連結しており、前記支持部の他方側に配置される第2部材とを有する、オプション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のオプション装置において、
前記光源と対向する本体部をさらに備える、オプション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のオプション装置において、
前記支持部に対して、前記第1部材と前記第2部材とを固定するための固定具
とをさらに備える、オプション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のオプション装置において、
前記第1部材の前記一方側の先端には爪部が設けられている、オプション装置。
【請求項5】
請求項3に記載のオプション装置において、
前記固定具は、ねじであり、
前記第1部材と前記第2部材とには、ねじ穴が設けられている、オプション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のオプション装置において、
前記ねじは、
先端部に設けられた雄ねじ部と、
先端部と基端部との間に設けられており、前記雄ねじ部よりも径の小さい中間部とを有する、オプション装置。
【請求項7】
請求項1に記載のオプション装置において、
前記取付部は、前記オプション装置に可動可能に取り付ける可動部を備える、オプション装置。
【請求項8】
請求項7に記載のオプション装置において、
前記可動部は、可動する際に前記オプション装置に取り付けられた状態で可動する、オプション装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1つに記載のオプション装置を備える、照明器具。
【請求項10】
請求項9に記載の照明器具において、
前記支持部には、前記第1部材を挿入する開口部が設けられている、照明器具。
【請求項11】
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のオプション装置を用いたオプション装置取付方法であって、
前記第1部材を前記支持部の他方側から一方側へ移動する工程を備えるオプション装置取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具のオプション装置、照明器具およびオプション装置取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、体育館やホールなどの天井の高い建物に設置され、照明空間を上方から照明する、所謂高天井用の照明器具が知られている。特許文献1の照明器具は、高天井等に固定されるアームと、光源基板が取り付けられる取付板と、アームと取付板とを結合する結合片とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-161387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の照明器具には、光源部を保護するためのガード部材(オプション装置)が取り付けられている。このガード部材は、結合片に設けられた支持片に支持されている。このため、特許文献1の照明器具にガード部材を取り付けるには、支持片が必要となり、照明器具の部品点数が多くなる。
【0005】
そこで、本発明は、照明器具の部品点数を抑えた照明器具のオプション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本開示の一実施形態に係る照明器具用のオプション装置は、光源を支持する支持部を備える照明器具に取り付けられるオプション装置であって、支持部に取り付けられる取付部を備え、取付部は、少なくとも一部が、支持部の一方側に配置される第1部材と、第1部材と連結しており、支持部の他方側に配置される第2部材とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、照明器具の部品点数を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る照明器具を上方から見た斜視図。
図2】実施形態に係る照明器具を下方から見た斜視図。
図3】オプション装置を取り外した状態の照明器具を上方から見た斜視図。
図4】オプション装置を取り外した状態の照明器具を下方から見た斜視図。
図5】実施形態に係る放熱部を上方から見た図。
図6】実施形態に係るオプション装置を上方から見た斜視図。
図7】実施形態に係るオプション装置を上方から見た斜視図。
図8】実施形態に係る第1支持部および取付部の断面図。
図9】実施形態に係る取付部を可動させたときの側面図。
図10】実施形態に係る第1支持部および取付部の断面図。
図11】第1の変形例に係るオプション装置を下方から見た斜視図。
図12】第2の変形例に係るオプション装置を上方から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0010】
本実施形態に係る照明器具は、いわゆる高天井用の照明器具であることを例にして説明する。なお、本実施形態の照明器具は、高天井用の照明器具に限定されず、例えば、道路灯又は街路灯などの照明器具でもよい。
【0011】
また、以下の説明において、照明器具の上下、左右、前後の方向を、図1等に図示されている上下、左右、前後の矢印を用いて規定して説明する。
【0012】
図1図4は本実施形態に係る照明器具の斜視図である。なお、図3および図4は、本照明器具からオプション装置を取り外した状態を示している。
【0013】
図1図4に示すように、本実施形態に係る照明器具は、光源ユニット1と電源ユニット2と放熱部3と支持部4と、アーム6と、オプション装置7とを備えている。
【0014】
電源ユニット2は、光源ユニット1に給電する。
【0015】
放熱部3は、光源ユニット1の放熱をそれぞれ行う。
【0016】
支持部4は、光源ユニット1を保持する。支持部4は、天板41と、取付板42と、一対の第1支持部43と、一対の第2支持部44とを有する。取付板42には、光源ユニット1が下面に取り付けられている。一対の第1支持部43および一対の第2支持部44は、取付板42の上面を、天板41の下面に対向させた状態で、天板41および取付板42を支持する。
【0017】
電源ユニット2は、天板41の上面に取り付けられる。放熱部3は、取付板42の上面に取り付けられる。
【0018】
(光源ユニット)
図4に示すように、光源ユニット1は、光源に相当するLED(Light Emitting Diode)モジュールと、カバー10と、パッキン11とを有する。
【0019】
LEDモジュールは、例えば、複数個のLEDと、実装基板12とを有する。各LEDは、例えば、従来周知であるパッケージ型の白色LEDなどである。実装基板12は、矩形平板状の樹脂基板で構成されている。実装基板12は、取付板42の下面に、例えば、ねじ止めにより固定されている。
【0020】
複数個のLEDは、実装基板12の下面に、縦横に並べて実装される。また、実装基板12の下面にレセプタクルコネクタが実装される。レセプタクルコネクタは、実装基板12の下面に形成される配線用の導体を介して、各LEDの電極(カソードおよびアノード)と電気的に接続される。
【0021】
カバー10は、LEDモジュールを覆い隠すように支持部4に取り付けられる。カバー10は、ポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料により形成されている。
【0022】
カバー10は、カバー本体101と、フランジ部102とを有する。カバー本体101は、上面に開口(図示省略)を有した扁平な矩形の箱状に形成されている。フランジ部102は、カバー本体101の上記開口の周縁から外方に突出するように、カバー本体101と一体に形成されている。すなわち、カバー10を上方から見たときに、フランジ部102は、矩形枠状に形成されている。このフランジ部102が、取付板42に対して、ねじ止めされることにより、カバー10は、支持部4に取り付けられている。
【0023】
パッキン11は、フランジ部102と略同形で、上方から見たときに矩形枠状である。パッキン11は、例えばゴム材料又は樹脂材料により形成されている。パッキン11は、カバー10のフランジ部102と支持部4の取付板42との間に介在する。パッキン11は、塵又は水滴などがカバー10内に侵入することを防止する。
【0024】
(電源ユニット)
電源ユニット2は、電源ブロックと、電源ブロックを内部に収容するケース20とを有する。
【0025】
電源ブロックは、外部電源から供給される電力(例えば、商用電源から供給される交流電力)を光源ユニット1に必要とされる電力(直流電力)に変換する電力変換回路を有する。電力変換回路は、例えば、全波整流器、力率改善回路(昇圧チョッパ回路)、およびDC/DCコンバータ(降圧チョッパ回路)などを有する。電源ブロックは、例えば、プリント配線板の表面に、電力変換回路を構成する多数の回路部品が実装されて構成される。また、電源ブロックは、先端にプラグコネクタが設けられた出力ケーブルを有する。
【0026】
ケース20は、例えば、亜鉛鋼板などの金属板に折り曲げ加工を施すことで、下面が開口した矩形の箱状に形成されている。電源ブロックの多数の回路部品が実装されたプリント配線板は、ケース20の上板の裏側にねじ止め固定されている。電源ブロックの出力ケーブルは、ケース20の開口した下面から、支持部4の天板41の中央に設けられた貫通孔、および、支持部4の取付板42の中央に設けられた貫通孔を通して、光源ユニット1内に引き込まれている。すなわち、電源ブロックの出力ケーブルは、ケース20の開口した下面から、光源ユニット1に向かってほぼ真っ直ぐ下方に延びている。そして、電源ブロックの出力ケーブルは、光源ユニット1のレセプタクルコネクタと直接、若しくは別の電線ケーブルを介して、電気的に接続される。
【0027】
また、ケース20の左壁の外表面に端子台21が設けられている。端子台21は、電源ブロックと電気的に接続される。端子台21には、外部電源と繋がっている電力線(図示省略)が接続される。端子台21は、ケース20内に配置された電源ブロックと接続されている。電源ブロックは、端子台21および電力線を介して、外部電源から電力の供給を受ける。
【0028】
(放熱部)
図1図5に示すように、放熱部3は、複数の放熱フィン31から構成されている。複数の放熱フィン31は、取付板42の上面に固定されている。
【0029】
各放熱フィン31は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金などの熱伝導性に優れた材料から形成されている。各放熱フィン31は、矩形板状の1枚のアルミ板に折り曲げ加工を施すことにより、略U字状に形成されている。具体的に、各放熱フィン31は、ベース部311と、一対の放熱板312とを有する。一対の放熱板312は、ベース部311の両端縁からそれぞれ上方に延びるように形成されている。すなわち、一対の放熱板312は、互いに対向するように配置されている。
【0030】
ベース部311は、略台形板状となるように形成されている。また、ベース部311には、厚み方向に貫通する複数のボス孔が設けられている。支持部4の取付板42は、ベース部311の複数のボス孔にそれぞれ対応するように、複数のボスを有する。各放熱フィン31は、取付板42の複数のボスがベース部311の複数のボス孔に挿入された状態で、取付板42のボスをかしめることにより、取付板42に固定されている。
【0031】
(アーム)
図1図4に示すように、アーム6は、亜鉛鋼板などの長尺の金属板が長手方向における両端で同一方向に略直角に曲げられてU字状に形成されている。
【0032】
アーム6は、長手方向の両端部が、一対の第1支持部43に固定されている。アーム6の長手方向の両端部には、第1連結部61および第2連結部62が設けられている。
【0033】
第1連結部61および第2連結部62は、アーム6の後端部から前方向に延びる切欠を含む。これらの切欠にボルト51,52が挿通され、ボルト51,52を締結することにより、アーム6が第1支持部43に固定される。また、第2連結部62は前方に延びる、ボルト51を中心とする円弧状のスリットを有している。
【0034】
また、アーム6は、ボルト52を外した状態において、ボルト51を中心に前後方向に回転可能となっている。本照明器具の方向が定まった後に、アーム6の両端部の第2連結部62を介してねじボルト52を締結することにより、アーム6と第1支持部43とを固定することができる。
【0035】
本実施形態の照明器具は、アーム6のボルト挿通孔に挿通される一対の吊りボルトにナ
ットが締め付けられることで建物の天井に設置される。ただし、本実施形態の照明器具は、アーム6が吊りボルトから外れたとしても照明器具が落下しないように、ワイヤなどでさらに支持されていることが好ましい。
【0036】
(支持部)
支持部4は、上述したように、天板41と、取付板42と、一対の第1支持部43と、一対の第2支持部44とを有する(図3および図4参照)。
【0037】
天板41は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金などの金属板により、略矩形板状に形成されている。
【0038】
取付板42は、それぞれ、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金などの熱伝導性に優れた金属板により、略矩形板状に形成されている。
【0039】
一対の第1支持部43は、例えば、亜鉛鋼板などの一枚の金属板に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。一対の第1支持部43は、左右方向において互いに対向するように配置されている。一対の第1支持部43は、ねじなどにより、上端部が天板41と連結される。一対の第1支持部43は、ねじなどにより、下端部が取付板42と連結される。
【0040】
一対の第1支持部43の上部には、上下方向に間隔を空けて貫通孔が2つ形成されている。一対の第1支持部43の貫通孔(図示省略)には、ボルト51,52が挿通され、ボルトを締結することにより、第1支持部とアーム6の第1連結部61および第2連結部62とが固定される。
【0041】
一対の第1支持部43には、上下方向の中央部に貫通孔(図示省略)が形成されている。一対の第1支持部43は、2つのねじ54により、貫通孔を介して天板41と連結されている。
【0042】
一対の第1支持部43の下部には、上下方向に間隔を空けて第1開口部431と第2開口部432とが形成されている。一対の第1支持部43の第1開口部431は、矩形状に厚み方向に貫通している。一対の第1支持部の第2開口部432は、円形状に厚み方向に貫通している。
【0043】
一対の第2支持部44は、例えば、亜鉛鋼板などの一枚の金属板に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。一対の第2支持部44は、前後方向において互いに対向するように配置されている。一対の第2支持部44は、ねじなどにより、上端部が天板41と連結される。一対の第2支持部44は、ねじなどにより、下端部が取付板42と連結される。
【0044】
(オプション装置)
オプション装置7は、照明器具に所望の機能を追加するための装置である。本実施形態では、オプション装置7は、照明器具の下方に取り付けられている。また、本実施形態では、オプション装置7は、フレーム部71とパネル72とにより、照明器具に、光源を保護する機能と光源の照射する光を拡散する機能とをそれぞれ追加するものである。
【0045】
具体的には、オプション装置7は、フレーム部71と、パネル72と、4つの固定部材73と、2つの取付部74とを備える(図6参照)。なお、フレーム部71およびパネル72が本体部に相当する。
【0046】
(フレーム部)
図6および図7は本実施形態に係るオプション装置を上方から見た斜視図である。なお、図7では、図6から、パネル72と、固定部材73とを省略している。
【0047】
フレーム部71は、照明器具の光源を保護するための部材である。例えば、フレーム部71は、下方から投射される物体(ボールなど)が、光源ユニット1の光源に直接衝突することを防止する。
【0048】
具体的には、フレーム部71は、4つの第1フレーム部711と、8つの第2フレーム部712とを有する。
【0049】
第1フレーム部711は、フレーム部71の上端に設けられている。第1フレーム部711は、例えば、金属製の棒状の部材である。
【0050】
第1フレーム部711は、前後方向に延びる2つの第1フレーム部711Aと、左右方向に延びる2つの第1フレーム部711Bとを含む。
【0051】
2つの第1フレーム部711Aは、フレーム部71の左右両端部にそれぞれ配置されている。2つの第1フレーム部711Bは、フレーム部71の前後両端部にそれぞれ配置されている。第1フレーム部711Aおよび第2フレーム部711Bとは、長手方向における端部が、互いに隣接するように配置されている。これにより、4つの第1フレーム部711は、上方から見たときに、略正方形の枠状となるように配置されることとなる。
【0052】
第2フレーム部712は、フレーム部71の下部に設けられている。第2フレーム部712は、金属製の棒状の部材を折り曲げて形成されている。具体的には、第2フレーム部712は、棒状の部材を長手方向における両端で同一方向に略直角に折り曲げることにより、略U字状に形成されている。第2フレーム部712は、長手方向における両端部が中間部よりも上方に配置されている。
【0053】
第2フレーム部712は、中間部が前後方向に延びるように配置された4つの第2フレーム部712Aと、中間部が左右方向に延びるように配置された4つの第2フレーム部712Bとを含む。
【0054】
第2フレーム部712Aは、前端部が、一方の第1フレーム部711Bに接続されており、後端部が、他方の第1フレーム711Bに接続されている。第2フレーム部712Bは、左端部が、一方の第1フレーム部711Aに接続されており、右端部が、他方の第1フレーム711Aに接続されている。
【0055】
8つの第2フレーム部712は、上方から見たときに、格子状となるように配置されている。本実施形態では、格子状に配置された第2フレーム部712が、光源と対向するように、光源の下方に配置されている。すなわち、光源は、下方が第2フレーム部712に覆われている。この第2フレーム部712で光源の下方を覆うことにより、下方から投射される物体が光源に直接接触することを抑制することができるため、光源を保護することができる。
【0056】
(パネル)
パネル72は、照明器具の光源ユニット1が照射した光を拡散する。パネル72は、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート等の樹脂など、透過した光を拡散する材料で形成されている。
【0057】
図6に示すように、パネル72は、略矩形状に形成されており、第2フレーム部712の中間部の上側に配置されている。また、パネル72は、光源と対向するように配置されている。このため、光源の照射した光は、パネル72を透過し、拡散される。
【0058】
なお、パネル72は、透過した光を減光する材料で形成されてもよい。この場合、光源ユニット1から照射した光は、パネル72により減光される。
【0059】
(固定部材)
図6に示すように、4つの固定部材73は、フレーム部71とパネル72とを固定するための部材である。固定部材73は、金属で形成された板状部材を折り曲げて形成されている。固定部材73は、フレーム部71の前後方向両端部および左右方向両端部に配置されている。前後方向の両端部に配置された固定部材73は、互いに対向するように配置されている。左右方向の両端部に配置された固定部材73は、互いに対向するように配置されている。
【0060】
固定部材73は、第1保持部731と第2保持部732と2つのパネル保持部733とを有する。
【0061】
第1保持部731は、固定部材73の上部に形成されている。第1保持部731は、固定部材73の上部を、下方に開口を有するように、U字状に折り曲げて形成されている。第1保持部731は、第1フレーム部711に係合している。
【0062】
第2保持部732は、固定部材73の下端部に形成されている。第2保持部732は、固定部材73の下端部を下方に向けて折り曲げられて形成されている。第2保持部732は、第2フレーム部712に係合している。
【0063】
ここで、前後方向に配置された固定部材73は、第1保持部731が第1フレーム部711Bと係合しており、第2保持部732が、前後方向の両端に配置された第2フレーム部712Bおよび左右方向の中央に配置された2つの第2フレーム部712Aと係合している。また、左右方向に配置された固定部材73は、第1保持部731が第1フレーム部711Aと係合しており、第2保持部732が、左右方向の両端に配置された第2フレーム部712Aおよび前後方向の中央に配置された2つの第2フレーム部712Bと係合している。また、上述したように、第1フレーム部711Aは、第2フレーム部712Bと接続されており、第1フレーム部711Bは、第2フレーム部712Aと接続されている。このため、4つの固定部材73により、第1フレーム部711と第2フレーム部712との相対位置が固定される。
【0064】
パネル保持部733は、第2保持部732の上部に形成されている。パネル保持部733は、略U字状に形成されており、パネル72が挿入されている。具体的には、左右方向に配置された固定部材73のパネル保持部733には、パネル72の左右両端部がそれぞれ挿入されている。前後方向に配置された固定部材73のパネル保持部733には、パネル72の前後両端部がそれぞれ挿入されている。このため、4つの固定部材73により、パネル72の上下方向および前後左右方向の移動が制限されるため、フレーム部71に対してパネル72が固定される。
【0065】
(取付部)
図8は本実施形態に係る第1支持部および取付部の断面図である。具体的に、図8は、第1支持部43の第1開口部431に、取付部74の引掛片7411を挿入した後の状態を示す断面図である。
【0066】
取付部74は、照明器具の支持部4にオプション装置7を取り付けるための部材である。
【0067】
図8に示すように、取付部74は、第1部材741と、第2部材742と、フレーム保持部743(可動部)とを有する。
【0068】
第1部材741は、取付部74と対向する側である内側(図8では図面右側)に設けられている。第1部材741には、中央から下方にかけて引掛片7411が設けられている。オプション装置7を支持部4に取り付ける際には、引掛片7411が第1支持部43の第1開口部431に引っ掛けられる。
【0069】
なお、以下の説明において、取付部74が支持部4と対向する側を「内側」といい、内側の反対側を「外側」ということがある。この引掛片7411の中央部には、厚み方向に貫通したねじ穴7412が設けられている。また、引掛片7411の下端部には、内側に折り曲げられた爪部7413が設けられている。
【0070】
第1部材741の上部は、両端部が内側に折り曲げられており、当該箇所に凸部7414が設けられている。
【0071】
第2部材742は、取付部74の外側に設けられている。第2部材742の上部は、前後方向の端部が内側に折り曲げられており、当該箇所に貫通孔である丸穴部7421が設けられている。この丸穴部7421に、凸部7414が嵌め込まれている。これにより、第1部材741と第2部材742とが連結されている。
【0072】
第2部材742の中央部には、厚み方向に貫通するねじ穴7422が設けられている。
【0073】
オプション装置7は、ねじ75(固定具)によって、照明器具の支持部4に固定される。具体的には、ねじ75は、第2部材742のねじ穴7422、第1支持部43の第2開口部432、第1部材741のねじ穴7412に締結される。これにより、第1支持部43に対して、第1部材741と第2部材742とが固定される。
【0074】
ねじ75は、頭部751と、雄ねじ部752と、中間部753とを含む。
【0075】
ねじ75の基端側には、頭部751が設けられている。頭部751を回すことにより、ねじ75が締緩される。
【0076】
ねじ75の先端側には、雄ねじ部752が設けられている。雄ねじ部752は、第1部材741のねじ穴7412および第2部材742のねじ穴7422と螺合するように形成されている。
【0077】
ねじ75の頭部751と雄ねじ部752との間には中間部753が設けられている。中間部753の直径は、雄ねじ部752の直径よりも小さく形成されている。これにより、中間部753が、第1部材741のねじ穴7412と第2部材742のねじ穴7422と螺合しないようになっている。
【0078】
フレーム保持部743は、取付部74の下部を略円形状に折り曲げることにより形成されている。フレーム保持部743は、第1フレーム部711Aの外周に沿うように形成されており、第1フレーム部711Aに対して摺動可能である。このため、取付部74は、第1フレーム部711Aから外れることなく、第1フレーム部711Aに対して回動可能である。
【0079】
<オプション装置の取付>
次に、図8図10を参照しつつ、オプション装置7を照明器具の第1支持部43に取り付けるための手順を説明する。
【0080】
図9は本実施形態に係る取付部を可動させたときの側面図であり、図10は本実施形態に係る第1支持部および取付部の断面図である。なお、図9は、オプション装置7のみを図示している。また、図10は、第1支持部43の第1開口部431に、取付部74の引掛片7411を挿入する前の状態を示す断面図である。
【0081】
まず、取付部74を外側(図9の破線の位置)に回動させる。この状態で、光源ユニット1と第2フレーム部712およびパネル72とが対向するように、照明器具とオプション装置7とを配置する。
【0082】
そして、取付部74を内側(図9の実線の位置)に回動させ、取付部74の第1部材741の引掛片7411を、第1支持部43の第1開口部431に挿入する(図10参照)。その後、引掛片7411を第1支持部43の外側から内側へ移動させる。このとき、引掛片7411の先端には、内側に向けて折り曲げられた爪部7413が形成されているため、引掛片7411を外側から内側へスムーズに挿入することができる。
【0083】
引掛片7411が第1支持部43の内側へ移動すると、引掛片7411が第1開口部431に引っ掛かる。このとき、第2部材742のねじ穴7422、第1支持部43の第2開口部432、第1部材741のねじ穴7412が左右方向における一直線上に並ぶ。
【0084】
ねじ穴7422、第2開口部432、ねじ穴7412にねじ75を締結することにより、第1支持部43に対して、第1部材741と第2部材742とが固定される。これによ、オプション装置7が、第1支持部43に固定される。
【0085】
オプション装置7を、第1支持部43から外す場合には、ねじ75が緩められる。
【0086】
ねじ75を緩める場合、ねじ75の頭部751に反時計回りのトルクを加える。こうすることで雄ねじ部752が外側へ移動する。雄ねじ部752が外側へ移動すると、雄ねじ部752と第1部材741のねじ穴7412との螺合が解除される。
【0087】
ねじ75は、雄ねじ部752とねじ穴7412との螺合が解除されると、第2部材742のねじ穴7422が、ねじ75の中間部753に位置した状態になる。この状態で、ねじ75の頭部751に反時計回りのトルクを加えたとしても、ねじ75は外側へ移動せず、中間部753においてねじ75が空転する空転状態になる。
【0088】
ねじ75を緩めた後、取付部74を外側に回動させることにより、取付部74が第1支持部43から外れる。このようにして、オプション装置7が、照明器具の支持部4の第1支持部43から、取り外される。
【0089】
以上説明したように、光源を支持する支持部4を備える照明器具に取り付けられるオプション装置7であって、支持部4に取り付けられる取付部74を備える。取付部74は、少なくとも一部が、支持部4の内側(一方側)に配置される第1部材741と、第1部材741と連結しており、支持部4の外側(他方側)に配置される第2部材742とを有する。
【0090】
この構成によると、取付部74は、第1部材741の少なくとも一部が第1支持部43の内側に配置され、第1部材741に連結された第2部材742が第1支持部43の外側に配置される。第1部材741および第2部材742を有する取付部74により、オプション装置7を照明器具に取り付けることができる。このため、照明器具に、オプション装置を取り付けるための部材や構成などが不要となり、照明器具の部品点数を抑えることができる。
【0091】
また、ねじ75は、先端部に設けられた雄ねじ部752と、先端部と基端部との間に設けられており、雄ねじ部752よりも径の小さい中間部753とを有する。
【0092】
この構成によると、支持部4とオプション装置7とがねじ75により固定される。この状態から、ねじ75を緩めると、雄ねじ部752は、第1部材741のねじ穴7412から移動する。これにより、雄ねじ部752とねじ穴7412との螺合が解除される。このとき、中間部753は、第2部材742のねじ穴7422よりも径が小さいため、ねじ75は空転状態となる。また、ねじ75が空転状態となることで、雄ねじ部752と第2部材のねじ穴7422とが螺合しない状態となり、ねじ73が抜けなくなる。これにより、ねじ73の落下を抑制できる。
【0093】
また、オプション装置7を用いたオプション装置取付方法は、第1部材741を第1支持部43の外側(他方側)から内側(一方側)へ移動する工程を備える。
【0094】
このオプション装置取付方法によると、第1部材741を第1支持部43の内側に移動させるという簡単な方法で、オプション装置7を支持部4に取り付けることができる。
【0095】
(第1の変形例)
図11は、第1の変形例のオプション装置7を示す。
【0096】
第1の変形例は、第2フレーム部712の数が異なる(具体的には、6つ)以外は、上記実施形態と同様である。
【0097】
第1の変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0098】
なお、第1の変形例では、フレーム部71は、主として、パネル72を保持するために設けられている。このため、フレーム部71は、パネル72を保持することが可能であれば、どのような構成であってもよい。
【0099】
(第2の変形例)
図12は、第2の変形例のオプション装置7を示す。第2の変形例は、複数の光源ユニット1を有する照明器具である。図12では、左右方向に2つの光源ユニット1が並んでいる。
【0100】
第2の変形例は、フレーム部71およびパネル72の形状と、固定部材73の数とが異なる以外は、上記実施形態と同様である。
【0101】
第2の変形例では、左右方向に並べられた照明器具に合わせて、フレーム部71とパネル72とが、上方から見て左右方向に長い矩形状となっている。このため、第1フレーム部711Bと第2フレーム部712Bとが、上記実施形態と比べて長くなる。
【0102】
また、前後方向において対向するように配置されている固定部材73が、2組設けられている。
【0103】
第2の変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0104】
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
【0105】
オプション装置7には、支持部4に接続されるワイヤが設けられていてもよい。これにより、オプション装置7が、支持部4から落下することを抑制できる。
【0106】
上記実施形態において、オプション装置7はパネル72を備えるとしたが、パネル72を省略してもよい。すなわち、オプション装置7が図7の構成となってよい。この場合、固定部材73も省略される。
【0107】
上記実施形態では、取付部74が支持部4の第1支持部43に取り付けられる場合を例にして説明したが、取付部74は、支持部4の第2支持部44に取り付けられてもよい。この場合、第1開口部431および第2開口部432が第2支持部44に設けられる。
【0108】
上記実施形態では、取付部74が支持部4の第1支持部43に取り付けられる場合を例にして説明したが、取付部74は、支持部4の取付板42に取り付けられてもよい。この場合、第1開口部431および第2開口部432が取付板42に設けられる。
【0109】
上記実施形態では、取付部74が第1フレーム部711Aに対して回動するとしたが、取付部74は回動に限らず可動すればよい。例えば、取付部74が第1フレーム部711Aに沿って摺動してもよい。この場合、第1支持部43に幅方向に延びる切欠部を形成すればよい。この切欠部が第1開口部431に相当する。
【0110】
上記実施形態では、第1部材741の凸部7414を第2部材742の丸穴部7421に嵌め込むことにより、第1部材741と第2部材742とが連結され一体になっているとしたが、これに限定されない。第1部材741と第2部材742とが、間に別の部材を介して連結されていてもよいし、第1部材741と第2部材742とが同一の部材で形成されることにより連結されていてもよい。すなわち、第1部材741と第2部材742とが連結していれば、どのように連結されていてもよい。
【0111】
上記実施形態では、オプション装置7を支持部4に取り付ける際には、引掛片7411が第1支持部43の第1開口部431に引っ掛けられるとしたが、これに限定されない。例えば、第1部材741および第2部材742の少なくともいずれか一方の一部を第1開口部431に挿入し、第1部材741と第2部材742とで、第1支持部43を挟持する構成であってもよい。この場合、第1部材741と第2部材742とをばねの付勢力により閉じるように構成してもよい。
【0112】
上記実施形態において、照明器具に、外部に配置された通信装置(図示省略)と、電波や赤外線を媒体として無線通信を行う無線通信部を備えてもよい。この場合、無線通信部は、通信装置から無線信号を受信する。そして、電源ユニット2の電力変換回路は、無線通信部が受信した通信信号に応じて、光源ユニット1の点灯状態を制御する。例えば、通信信号には、光源ユニット1のON/OFFや調光レベルなどを示す情報が含まれており、電力変換回路は、通信信号に応じて、光源ユニット1の点灯状態を制御する。なお、この無線通信部は、取付部74を備え、取付部74を介して第1支持部43に取り付けられる。この場合、無線通信部が、照明器具に機能を追加するオプション装置になる。
【0113】
オプション装置が追加する機能は限定されない。照明器具に機能を追加するオプション装置としては、他に、赤外線センサ等のセンサ類が例示できる。取付部74が設けられてさえいれば、その機能を問わずにオプション装置として、支持部4に取り付けることができる。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本開示の、照明器具用のオプション装置、照明器具およびオプション装置取付方法は、体育館やホールなどの天井の高い建物に設置され、照明空間を上方から照明する、いわゆる高天井用の照明器具に用いることができる。
【符号の説明】
【0115】
1 光源ユニット
4 支持部
43 第1支持部
7 オプション装置
74 取付部
741 第1部材
742 第2部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12