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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143789
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20241003BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20241003BHJP
   B41J 29/13 20060101ALI20241003BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G03G15/00 680
G03G21/16 195
G03G21/16 120
B41J29/13
B41J29/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056669
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003812
【氏名又は名称】弁理士法人いくみ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧藤 児太郎
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061BB12
2C061CD03
2H171FA01
2H171FA03
2H171FA05
2H171FA22
2H171FA28
2H171GA12
2H171HA22
2H171HA29
2H171JA15
2H171JA21
2H171JA48
2H171JA52
2H171JA59
2H171KA03
2H171KA06
2H171KA10
2H171KA13
2H171KA17
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA27
2H171MA11
2H171MA20
2H171QA04
2H171QA08
2H171SA10
2H171SA15
2H171SA18
2H171SA19
2H171WA04
2H171WA13
2H171WA18
2H171WA23
(57)【要約】
【課題】回路基板を円滑に着脱できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、本体筐体2と、シートカセット3と、感光ドラム4Yと、定着装置9と、シートガイドフレーム11と、回路基板12と、支持フレーム13と、第1ガイドフレーム14Aとを備える。シートガイドフレーム11は、定着装置9を通過し、感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートSをガイド可能である。第1ガイドフレーム14Aは、シートガイドフレーム11をガイド可能である。第1ガイドフレーム14Aは、回路基板12および支持フレーム13とともに、本体筐体2に対して着脱可能である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する本体筐体と、
シートを収容可能であり、前記本体筐体に対して引き出し可能なシートカセットと、
感光ドラムと、
定着装置と、
前記定着装置を通過したシートであって前記感光ドラムに向かって再搬送されるシートをガイド可能なシートガイドフレームであり、前記本体筐体に対して着脱可能であるシートガイドフレームと、
回路基板と、
前記回路基板を支持する支持フレームと、
前記シートガイドフレームおよび前記シートカセットの少なくとも一方をガイド可能な第1ガイドフレームであって、前記回路基板および前記支持フレームとともに前記開口を通って前記本体筐体に対して着脱可能である第1ガイドフレームと、
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記画像形成装置は、
前記第1方向において前記第1ガイドフレームから離れて位置し、前記シートガイドフレームおよび前記シートカセットの少なくとも一方を前記第1ガイドフレームとともにガイド可能な第2ガイドフレームであって、前記回路基板および前記支持フレームとともに前記開口を通って前記本体筐体に対して着脱可能である第2ガイドフレームを、さらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記本体筐体内に位置し、前記第1ガイドフレームをガイド可能な第1ガイド溝を有する第1サイドフレームを有し、
前記第1ガイドフレームは、前記第1ガイド溝に嵌まる第1突起を有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記本体筐体内に位置し、前記第2ガイドフレームをガイド可能な第2ガイド溝を有する第2サイドフレームを有し、
前記第2ガイドフレームは、前記第2ガイド溝に嵌まる第2突起を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、
前記本体筐体内で位置が固定された金属製のカバーであって、前記回路基板、前記支持フレームおよび前記第1ガイドフレームが前記本体筐体に装着された状態で、前記回路基板を上方から覆い、前記支持フレームと前記カバーとで囲まれた空間内に前記回路基板を収容可能なカバーを、さらに備える、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記本体筐体は、第1壁と、上下方向および前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1壁から離れて位置し、前記開口を有する第2壁とを有し、
前記カバーは、前記第2方向において、前記第1壁と前記第2壁との間に位置し、
前記第1ガイド溝は、前記カバーよりも下方に位置し、
前記第1ガイド溝は、
前記第2方向に延びる第1ガイド面であって、第1端部と、前記第2方向において前記第1端部に対して前記第2壁の反対側に位置する第2端部とを有する第1ガイド面と、
前記第1ガイド面の前記第2端部から延び、前記第2壁から離れるにつれて上方へ傾斜する第2ガイド面と、
を有する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1突起は、前記第2方向に延びる、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記画像形成装置は、
前記回路基板、前記支持フレームおよび前記第1ガイドフレームが前記本体筐体に装着された状態で前記第1方向における前記回路基板の一方側に位置する難燃性樹脂製の第1カバーと、
前記回路基板、前記支持フレームおよび前記第1ガイドフレームが前記本体筐体に装着された状態で前記第1方向における前記回路基板の他方側に位置する難燃性樹脂製の第2カバーと、
を備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1ガイドフレームは、少なくとも前記シートガイドフレームをガイド可能であり、
前記画像形成装置は、
前記回路基板、前記支持フレームおよび前記第1ガイドフレームが前記本体筐体に装着され、かつ、前記シートガイドフレームが前記本体筐体に装着された状態で、前記シートガイドフレームをロックするロックレバーをさらに備え、
前記シートガイドフレームは、
前記回路基板、前記支持フレームおよび前記第1ガイドフレームが前記本体筐体に装着され、かつ、前記シートガイドフレームが前記本体筐体に装着された状態で、前記ロックレバーと係合可能な係合部を有し、
前記第1ガイドフレームは、前記係合部に係合する前記ロックレバーが通る穴または切欠きを有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記係合部は、凹みである、請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記回路基板は、商用電源から入力された電力の電圧を変換可能な低圧電源基板である、請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、筐体と、給紙カセットと、電装ケースと、ガイド部材とを備える。筐体は、開口部を有する。ガイド部材は、給紙カセットをガイドする。電装ケースは、開口部を通って筐体に対して着脱可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-292815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、電装ケースを装着するときに、電装ケースがガイド部材に当たって、電装ケースを円滑に装着できない可能性がある。
【0005】
そこで、本開示の目的は、回路基板を円滑に着脱できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、シートカセットと、感光ドラムと、定着装置と、シートガイドフレームと、回路基板と、支持フレームと、第1ガイドフレームと、を備える。本体筐体は、開口を有する。シートカセットは、シートを収容可能である。シートカセットは、本体筐体に対して引き出し可能である。シートガイドフレームは、シートを、ガイド可能である。シートは、定着装置を通過したシートであって、感光ドラムに向かって再搬送されるシートである。シートガイドフレームは、本体筐体に対して着脱可能である。支持フレームは、回路基板を支持する。第1ガイドフレームは、シートガイドフレームおよびシートカセットの少なくとも一方をガイド可能である。第1ガイドフレームは、回路基板および支持フレームとともに、開口を通って本体筐体に対して着脱可能である。
【0007】
このような構成によれば、シートガイドフレームおよびシートカセットの少なくとも一方をガイド可能な第1ガイドフレームを、回路基板および支持フレームとともに着脱できる。
【0008】
そのため、第1ガイドフレームが回路基板の着脱の邪魔になることがなく、回路基板を円滑に着脱できる。
【0009】
(2)感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。画像形成装置は、第2ガイドフレームを、さらに備えてもよい。第2ガイドフレームは、第1方向において、第1ガイドフレームから離れて位置する。第2ガイドフレームは、シートガイドフレームおよびシートカセットの少なくとも一方を、第1ガイドフレームとともにガイド可能である。第2ガイドフレームは、回路基板および支持フレームとともに、開口を通って本体筐体に対して着脱可能である。
【0010】
このような構成によれば、第1ガイドフレームだけでなく第2ガイドフレームも、回路基板および支持フレームとともに着脱できる。
【0011】
そのため、第2ガイドフレームが回路基板の着脱の邪魔になることがなく、回路基板を円滑に着脱できる。
【0012】
(3)画像形成装置は、第1サイドフレームを有する。第1サイドフレームは、本体筐体内に位置する。第1サイドフレームは、第1ガイド溝を有してもよい。第1ガイド溝は、第1ガイドフレームをガイド可能である。第1ガイドフレームは、第1突起を有してもよい。第1突起は、第1ガイド溝に嵌まる。
【0013】
このような構成によれば、第1ガイド溝に沿って、回路基板を円滑に着脱できる。
【0014】
(4)画像形成装置は、第2サイドフレームを有する。第2サイドフレームは、本体筐体内に位置する。第2サイドフレームは、第2ガイド溝を有してもよい。第2ガイド溝は、第2ガイドフレームをガイド可能である。第2ガイドフレームは、第2突起を有してもよい。第2突起は、第2ガイド溝に嵌まる。
【0015】
(5)画像形成装置は、金属製のカバーを、さらに備えてもよい。カバーは、本体筐体内で位置が固定されている。回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが本体筐体に装着された状態で、カバーは、回路基板を上方から覆う。カバーは、支持フレームとカバーとで囲まれた空間内に回路基板を収容可能である。
【0016】
(6)本体筐体は、第1壁と、第2壁とを有する。第2壁は、第2方向において、第1壁から離れて位置する。第2方向は、上下方向および第1方向と交差する。第2壁は、開口を有する。カバーは、第2方向において、第1壁と第2壁との間に位置する。第1ガイド溝は、カバーよりも下方に位置する。第1ガイド溝は、第1ガイド面と、第2ガイド面と、を有してもよい。第1ガイド面は、第2方向に延びる。第1ガイド面は、第1端部と、第2端部とを有する。第2端部は、第2方向において、第1端部に対して第2壁の反対側に位置する。第2ガイド面は、第1ガイド面の第2端部から延びる。第2ガイド面は、第2壁から離れるにつれて上方へ傾斜する。
【0017】
このような構成によれば、本体筐体内で位置が固定されている金属製のカバーの下まで、第1ガイド面に沿って、回路基板を挿入し、次に、第2ガイド面に沿って、カバーに対して下側から回路基板を近づけることができる。
【0018】
そのため、カバーが回路基板の着脱の邪魔になることがなく、回路基板を円滑に着脱できる。
【0019】
(7)第1突起は、第2方向に延びてもよい。
【0020】
このような構成によれば、第1突起が円柱である場合と比べて、第1突起が第1ガイド溝に嵌まった状態で、回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが第1突起について回転してしまうことを抑制できる。
【0021】
そのため、回路基板の姿勢を維持した状態で、回路基板を円滑に着脱できる。
【0022】
(8)画像形成装置は、難燃性樹脂製の第1カバーと、難燃性樹脂製の第2カバーと、
を備えてもよい。第1カバーは、回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが本体筐体に装着された状態で、第1方向における回路基板の一方側に位置する。第2カバーは、回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが本体筐体に装着された状態で、第1方向における回路基板の他方側に位置する。
【0023】
このような構成によれば、回路基板から発火した場合に、第1カバーおよび第2カバーにより、延焼を抑制することができる。
【0024】
(9)第1ガイドフレームは、少なくともシートガイドフレームをガイド可能であってもよい。画像形成装置は、ロックレバーをさらに備えてもよい。回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが本体筐体に装着され、かつ、シートガイドフレームが本体筐体に装着された状態で、ロックレバーは、シートガイドフレームをロックする。シートガイドフレームは、係合部を有してもよい。回路基板、支持フレームおよび第1ガイドフレームが本体筐体に装着され、かつ、シートガイドフレームが本体筐体に装着された状態で、係合部は、ロックレバーと係合可能である。第1ガイドフレームは、穴または切欠きを有してもよい。係合部に係合するロックレバーは、穴または切欠きを通る。
【0025】
このような構成によれば、第1ガイドフレームでシートガイドフレームの着脱をガイドでき、かつ、装着されたシートガイドフレームを、ロックレバーでロックできる。
【0026】
(10)係合部は、凹みであってもよい。
【0027】
(11)回路基板は、商用電源から入力された電力の電圧を変換可能な低圧電源基板である。
【発明の効果】
【0028】
本開示の画像形成装置によれば、回路基板を円滑に着脱できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図である。
図3図3は、図1に示す回路基板ユニットの斜視図である。
図4図4は、図3に示す回路基板ユニットの側面図である。
図5図5は、図1に示す画像形成装置であって、シートガイドフレームが取り外された状態を示す。
図6図6は、回路基板ユニット、第1サイドフレームおよび第2サイドフレームの斜視図である。
図7図7は、図1に示す画像形成装置であって、シートガイドフレームおよび回路基板ユニットが取り外された状態を示す。
図8図8は、回路基板ユニットの装着を説明する説明図であって、回路基板ユニットがカバーの下方まで挿入された状態を示す。
図9図9は、変形例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
【0031】
画像形成装置1は、本体筐体2と、シートカセット3と、複数の感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと、複数の帯電装置5Y,5M,5C,5Kと、露光装置6と、複数の現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kと、転写装置8と、定着装置9とを備える。
【0032】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シートカセット3と、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと、帯電装置5Y,5M,5C,5Kと、露光装置6と、現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kと、転写装置8と、定着装置9とを収容する。
【0033】
1.2 シートカセット3
シートカセット3は、シートSを収容可能である。シートカセット3内のシートSは、シートカセット3から感光ドラム4Yに向かって搬送される。シートSは、例えば、印刷用紙である。シートカセット3は、本体筐体2に対して引き出し可能である。シートカセット3が本体筐体2に装着された状態で、シートカセット3は、本体筐体2の下端部に位置する。
【0034】
1.3 感光ドラム4Y,4M,4C,4K
シートカセット3が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、シートカセット3の上方に位置し、かつ、露光装置6の下方に位置する。言い換えると、シートカセット3が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、上下方向において、シートカセット3と露光装置6との間に位置する。
【0035】
感光ドラム4Yは、第1方向に延びる。感光ドラム4Yは、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。
【0036】
感光ドラム4M,4C,4Kのそれぞれについての説明は、感光ドラム4Yについての説明と同様である。そのため、感光ドラム4M,4C,4Kについての説明は、省略される。感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、第2方向に並ぶ。第2方向は、上下方向および第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、上下方向および第1方向と直交する。
【0037】
1.4 帯電装置5Y,5M,5C,5K
帯電装置5Yは、感光ドラム4Yを帯電させる。本実施形態では、帯電装置5Yは、スコロトロン型帯電器である。帯電装置5Yは、帯電ローラであってもよい。
【0038】
帯電装置5Mは、感光ドラム4Mを帯電させる。帯電装置5Cは、感光ドラム4Cを帯電させる。帯電装置5Kは、感光ドラム4Kを帯電させる。帯電装置5M,5C,5Kのそれぞれについての説明は、帯電装置5Yについての説明と同様である。そのため、帯電装置5M,5C,5Kについての説明は、省略される。
【0039】
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電装置5Yによって帯電された感光ドラム4Yを露光する。本実施形態では、露光装置6は、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、感光ドラム4Yだけでなく、感光ドラム4M,4C,4Kも露光可能である。露光装置6は、LEDアレイを有する露光ヘッドであってもよい。
【0040】
1.6 現像カートリッジ7Y,7M,7C,7K
現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kのそれぞれは、本体筐体2に着脱可能である。現像カートリッジ7Yは、現像筐体71Yと、現像ローラ72Yとを有する。
【0041】
現像筐体71Yは、トナーを収容する。
【0042】
現像ローラ72Yは、現像筐体71Yに支持される。現像カートリッジ7Yが本体筐体2に装着された状態で、現像ローラ72Yは、現像筐体71Y内のトナーを感光ドラム4Yに供給可能である。現像ローラ72Yは、第1方向に延びる。現像ローラ72Yは、軸A2について回転可能である。軸A2は、第1方向に延びる。
【0043】
現像カートリッジ7M,7C,7Kのそれぞれについての説明は、現像カートリッジ7Yについての説明と同様である。そのため、現像カートリッジ7M,7C,7Kについての説明は、省略される。
【0044】
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kの下方に位置する。転写装置8は、ベルト81と、複数の転写ローラ82Y,82M,82C,82Kとを有する。
【0045】
ベルト81は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと接触する。ベルト81は、シートカセット3からのシートSを、定着装置9に向けて搬送する。
【0046】
転写ローラ82Yは、感光ドラム4Y上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Mは、感光ドラム4M上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Cは、感光ドラム4C上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Kは、感光ドラム4K上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。
【0047】
1.8 定着装置9
定着装置9は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。本実施形態では、定着装置9は、シートSを加熱する加熱ローラと、加熱ローラとの間でシートSを加圧する加圧ローラとを備える。なお、定着装置9は、シートSを加熱する無端状のベルトと、ベルトとの間でシートSを加圧する加圧ローラとを備えてもよい。また、定着装置9は、シートSを加熱する無端状の第1ベルトと、第1ベルトとの間でシートSを加圧する第2ベルトとを備えてもよい。定着装置9を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0048】
2.画像形成装置1の詳細
図1から図7を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0049】
図1に示すように、画像形成装置1は、シートガイドフレーム11と、回路基板12と、支持フレーム13と、第1ガイドフレーム14Aと、第2ガイドフレーム14B(図3参照)と、第1サイドフレーム15A(図6参照)と、第2サイドフレーム15B(図6参照)と、カバー16と、センサ17と、第1カバー18A(図6参照)と、第2カバー18B(図6参照)と、ロックレバー19(図2参照)とを備える。
【0050】
回路基板12、支持フレーム13、第1ガイドフレーム14A、および、第2ガイドフレーム14Bは、回路基板ユニット10を構成する。
【0051】
(1)シートガイドフレーム11
シートガイドフレーム11は、感光ドラム4Yに再搬送されるシートSを、ガイド可能である。「再搬送されるシートS」とは、定着装置9を通過したシートSであって、本体筐体2の上面に排出されずに、図1に破線で示される再搬送経路Pを通って、感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートSである。
【0052】
シートガイドフレーム11は、本体筐体2に対して着脱可能である。シートガイドフレーム11は、開口21(図5参照)を通って、第2方向に着脱可能である。開口21については、後で説明する。
【0053】
シートカセット3、および、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kの下方、かつ、シートカセット3の上方に位置する。言い換えると、シートカセット3、および、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kとシートカセット3との間に位置する。また、シートカセット3、および、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、転写装置8の下方、かつ、シートカセット3の上方に位置する。言い換えると、シートカセット3、および、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、転写装置8とシートカセット3との間に位置する。また、シートカセット3、シートガイドフレーム11、および、回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、回路基板12の下方、かつ、シートカセット3の上方に位置する。言い換えると、シートカセット3、シートガイドフレーム11、および、回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、回路基板12とシートカセット3との間に位置する。
【0054】
図2に示すように、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11は、第2方向および第1方向に延びる。シートガイドフレーム11は、板形状を有する。シートガイドフレーム11は、感光ドラム4Yに再搬送されるシートSを、第2方向にガイド可能である。シートガイドフレーム11は、係合部111を有する。
【0055】
係合部111は、第1方向におけるシートガイドフレーム11の一方の側面に位置する。シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、係合部111は、ロックレバー19と係合可能である。係合部111は、凹みである。係合部111は、リブであってもよい。
【0056】
(2)回路基板ユニット10
図3に示すように、回路基板ユニット10は、回路基板12と、支持フレーム13と、第1ガイドフレーム14Aと、第2ガイドフレーム14Bとを有する。回路基板ユニット10は、開口21(図5参照)を通って、本体筐体2に対して着脱可能である。つまり、第1ガイドフレーム14Aおよび第2ガイドフレーム14Bは、回路基板12および支持フレーム13とともに、開口21を通って、本体筐体2に対して着脱可能である。
【0057】
(2-1)回路基板12
回路基板12は、商用電源から入力された電力の電圧を変換可能な低圧電源基板である。シートガイドフレーム11および回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、回路基板12は、転写装置8の下方、かつ、シートガイドフレーム11の上方に位置する。
【0058】
回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、図3に示すように、回路基板12は、第1方向および第2方向に延びる。本実施形態では、回路基板12は、トランス、電解コンデンサ、リレー、ヒューズ、および、リード抵抗を備える。トランスおよび電解コンデンサは、回路基板12上の空間H1内に搭載される。空間H1は、第2方向における回路基板12の一端部上に位置する。リレーは、回路基板12上の空間H2内に搭載される。空間H2は、第2方向における回路基板12の他端部上に位置する。空間H2は、第2方向において、空間H1から離れて位置する。ヒューズ、および、リード抵抗は、トランス、電解コンデンサおよびリレーと比べて小型である。そのため、ヒューズ、および、リード抵抗は、回路基板12上の空間L内に搭載される。空間Lは、第2方向における回路基板12の中央部分に位置する。空間Lは、第2方向において、空間H1と空間H2との間に位置する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、空間Lは、上下方向において、空間H1および空間H2よりも低い。
【0059】
(2-2)支持フレーム13
支持フレーム13は、回路基板12を支持する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、支持フレーム13は、第1方向および第2方向に延びる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、支持フレーム13は、回路基板12の下方に位置する。支持フレーム13は、板形状を有する。支持フレーム13は、金属製である。回路基板12は、支持フレーム13に固定される。
【0060】
(2-3)第1ガイドフレーム14Aおよび第2ガイドフレーム14B
第1ガイドフレーム14Aは、第1方向における支持フレーム13の一端部に取り付けられる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第1ガイドフレーム14Aは、第2方向および上下方向に延びる。第1ガイドフレーム14Aは、内面S1と外面S2とを有する。内面S1は、第1方向において、外面S2と第2ガイドフレーム14Bとの間に位置する。
【0061】
第1ガイドフレーム14Aは、シートガイドフレーム11およびシートカセット3の少なくとも一方をガイド可能である。本実施形態では、第1ガイドフレーム14Aは、少なくともシートガイドフレーム11をガイド可能である。詳しくは、第1ガイドフレーム14Aは、ガイドリブ141Aと、第1突起142Aと、穴143A(図4参照)とを有する。
【0062】
ガイドリブ141Aは、第1ガイドフレーム14Aの内面S1に位置する。ガイドリブ141Aは、第1ガイドフレーム14Aの内面S1から第1方向に突出する。図5に示すように、回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、ガイドリブ141Aは、第2方向に延びる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着されるときに、ガイドリブ141Aは、第1方向におけるシートガイドフレーム11の一端部をガイドする。つまり、第1ガイドフレーム14Aは、シートガイドフレーム11をガイド可能である。
【0063】
図3および図4に示すように、第1突起142Aは、第1ガイドフレーム14Aの外面S2から第1方向に突出する。第1突起142Aは、第2方向に延びる。第1突起142Aは、第2方向において、先端E1と後端E2とを有する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、先端E1は、第2方向において、後端E2よりも下流側に位置する。第1突起142Aの先端面1421Aは、曲面である。第1突起142Aの下面1422Aは、第2方向に延びる。第1突起142Aの下面1422Aは、平面である。
【0064】
穴143Aは、第2方向において、第1突起142Aから離れて位置する。穴143Aは、貫通穴である。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、穴143Aは、ガイドリブ141A(図5参照)の上方に位置する。穴143Aは、略矩形状を有する。第1ガイドフレーム14Aは、穴143Aの代わりに切欠きを有してもよい。
【0065】
図3に示すように、第2ガイドフレーム14Bは、第1方向における支持フレーム13の他端部に取り付けられる。第2ガイドフレーム14Bは、第1方向において、第1ガイドフレーム14Aから離れて位置する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第2ガイドフレーム14Bは、第2方向および上下方向に延びる。第2ガイドフレーム14Bは、内面S11と外面S12とを有する。内面S11は、第1方向において、外面S12と第1ガイドフレーム14Aとの間に位置する。
【0066】
第2ガイドフレーム14Bは、シートガイドフレーム11およびシートカセット3の少なくとも一方を、第1ガイドフレーム14Aとともにガイド可能である。本実施形態では、第2ガイドフレーム14Bは、少なくともシートガイドフレーム11を、第1ガイドフレーム14Aとともにガイド可能である。詳しくは、第2ガイドフレーム14Bは、ガイドリブ141Bと、第2突起142Bとを有する。
【0067】
ガイドリブ141Bは、第2ガイドフレーム14Bの内面S11に位置する。ガイドリブ141Bは、第2ガイドフレーム14Bの内面S11から第1方向に突出する。ガイドリブ141Bは、ガイドリブ141Aと同じ方向に延びる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着されるときに、ガイドリブ141Bは、第1方向におけるシートガイドフレーム11の他端部をガイドする。つまり、第2ガイドフレーム14Bは、シートガイドフレーム11をガイド可能である。
【0068】
第2突起142Bは、第2ガイドフレーム14Bの外面S12から第1方向に突出する。第2突起142Bは、第2方向に延びる。第2突起142Bは、第2方向において、先端E11と後端E12とを有する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、先端E11は、第2方向において、後端E12よりも下流側に位置する。第2突起142Bの先端面1421Bは、曲面である。第2突起142Bの下面1422Bは、第2方向に延びる。第2突起142Bの下面1422Bは、平面である。
【0069】
(3)本体筐体2の詳細
図5に示すように、本体筐体2は、第2方向において、第1壁2Aと、第2壁2Bとを有する。
【0070】
第1壁2Aは、第2方向における本体筐体2の一方側の端部に位置する。第1壁2Aは、上下方向および第1方向に延びる。
【0071】
第2壁2Bは、第2方向における本体筐体2の他方側の端部に位置する。第2壁2Bは、第2方向において、第1壁2Aから離れて位置する。定着装置9は、第2方向において、感光ドラム4Yと第2壁2Bとの間に位置する。第2壁2Bは、開口21を有する。言い換えると、本体筐体2は、開口21を有する。
【0072】
また、図1および図2に示すように、画像形成装置1は、本体カバー22を有する。本体カバー22は、開口21を閉じる。本実施形態では、シートガイドフレーム11は、本体カバー22を有する。シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、本体カバー22は、開口21を閉鎖する。図5に示すように、シートガイドフレーム11が本体筐体2から取り外された状態で、開口21は、開く。
【0073】
(4)第1サイドフレーム15Aおよび第2サイドフレーム15B
図2に示すように、第1サイドフレーム15Aは、本体筐体2内に位置する。図6に示すように、第1サイドフレーム15Aは、上下方向および第2方向に延びる。第1サイドフレーム15Aは、第1ガイド溝151Aを有する。
【0074】
回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、第1ガイド溝151Aは、第1ガイドフレーム14Aをガイド可能である。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、第1ガイドフレーム14Aの第1突起142A(図3参照)は、第1ガイド溝151Aに嵌まる。
【0075】
図7に示すように、第1ガイド溝151Aは、カバー16よりも下方に位置する。第1ガイド溝151Aは、第2方向に延びる。詳しくは、第1ガイド溝151Aは、第1ガイド面1511Aと、第2ガイド面1512Aと、第3ガイド面1513Aとを有する。
【0076】
第1ガイド面1511Aは、第2方向において、開口21と第2ガイド面1512Aとの間に位置する。第1ガイド面1511Aは、第2方向において、第2壁2Bと第2ガイド面1512Aとの間に位置する。第1ガイド面1511Aは、第2方向に延びる。第1ガイド面1511Aは、第2方向において、第1端部E21と、第2端部E22とを有する。第1端部E21は、第2方向において、第2壁2Bと第2端部E22との間に位置する。第1端部E21は、第2方向における第1ガイド面1511Aの他方側の端部である。第2端部E22は、第2方向において、第1端部E21に対して、第2壁2Bの反対側に位置する。第2端部E22は、第2方向における第1ガイド面1511Aの一方側の端部である。
【0077】
第2ガイド面1512Aは、第1ガイド面1511Aの第2端部E22から延びる。第2ガイド面1512Aは、第2方向において、第1ガイド面1511Aに対して開口21の反対側に位置する。第2ガイド面1512Aは、第2方向において、第1ガイド面1511Aに対して第2壁2Bの反対側に位置する。第2ガイド面1512Aは、第2方向の一方側へ向かうにつれて上方へ傾斜する。つまり、第2ガイド面1512Aは、第2壁2Bから離れるにつれて上方へ傾斜する。
【0078】
第3ガイド面1513Aは、第2ガイド面1512Aの上端部から延びる。第3ガイド面1513Aは、第2方向において、第2ガイド面1512Aに対して開口21の反対側に位置する。第3ガイド面1513Aは、第2方向において、第2ガイド面1512Aに対して第2壁2Bの反対側に位置する。第3ガイド面1513Aは、第2方向に延びる。
【0079】
図2に示すように、第2サイドフレーム15Bは、本体筐体2内に位置する。第2サイドフレーム15Bは、第1方向において、第1サイドフレーム15Aから離れて位置する。図6に示すように、第2サイドフレーム15Bは、上下方向および第2方向に延びる。第2サイドフレーム15Bは、第2ガイド溝151Bを有する。
【0080】
回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、第2ガイド溝151Bは、第2ガイドフレーム14Bをガイド可能である。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着されるときに、第2ガイドフレーム14Bの第2突起142B(図3参照)は、第2ガイド溝151Bに嵌まる。
【0081】
本実施形態では、第2ガイド溝151Bは、第1ガイド溝151Aと同じ形状を有する。そのため、第2ガイド溝151Bの説明は、省略される。なお、第2ガイド溝151Bの形状は、第1ガイド溝151Aの形状と異なっていてもよい。
【0082】
(5)カバー16
図7に示すように、カバー16は、第2方向において、第1壁2Aと第2壁2Bとの間に位置する。カバー16は、上下方向において、転写装置8の下方、かつ、第1ガイド溝151Aの上方に位置する。カバー16は、第2方向および第1方向に延びる。
【0083】
図6に示すように、第1方向におけるカバー16の一方側の端部は、第1サイドフレーム15Aに固定される。第1方向におけるカバー16の他方側の端部は、第2サイドフレーム15Bに固定される。これにより、カバー16は、本体筐体2内で位置が固定されている。
【0084】
図5に示すように、回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、カバー16は、回路基板12を上方から覆う。つまり、回路基板12、支持フレーム13および第1ガイドフレーム14Aが本体筐体2に装着された状態で、カバー16は、回路基板12を上方から覆う。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、カバー16は、支持フレーム13とカバー16とで囲まれた空間内に回路基板12を収容可能である。
【0085】
カバー16は、凹部16Aを有する。凹部16Aは、第2方向におけるカバー16の中央部分に位置する。凹部16Aは、第1方向に延びる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、凹部16Aは、回路基板12の空間L内の素子(例えば、ヒューズ、リード抵抗)を上方から覆う。
【0086】
(6)センサ17
センサ17は、カバー16の凹部16A内に位置する。センサ17は、転写装置8に向かい合う。センサ17は、ベルト81に形成されるトナーパッチを読み取り可能である。そのため、センサ17は、本体筐体2内で、転写装置8に対して、位置が固定されている。
【0087】
(7)第1カバー18Aおよび第2カバー18B
図6に示すように、第1カバー18Aは、第1サイドフレーム15Aに取り付けられる。第1カバー18Aは、難燃性樹脂製である。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第1カバー18Aは、第1方向において、回路基板12の一方側に位置する。つまり、回路基板12、支持フレーム13および第1ガイドフレーム14Aが本体筐体2に装着された状態で、第1カバー18Aは、第1方向において、回路基板12の一方側に位置する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第1カバー18Aは、回路基板12を、第1方向の一方側から覆う。
【0088】
第2カバー18Bは、第2サイドフレーム15Bに取り付けられる。第2カバー18Bは、難燃性樹脂製である。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第2カバー18Bは、第1方向において、回路基板12の他方側に位置する。つまり、回路基板12、支持フレーム13および第1ガイドフレーム14Aが本体筐体2に装着された状態で、第2カバー18Bは、第1方向において、回路基板12の他方側に位置する。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着された状態で、第2カバー18Bは、回路基板12を、第1方向の他方側から覆う。
【0089】
(8)ロックレバー19
図2に示すように、ロックレバー19は、第1サイドフレーム15Aに取り付けられる。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、ロックレバー19は、第1ガイドフレーム14Aの穴143Aを通って、シートガイドフレーム11の係合部111に嵌まる。つまり、回路基板12、支持フレーム13および第1ガイドフレーム14Aが本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、係合部111は、ロックレバー19と係合可能である。係合部111に係合するロックレバー19は、第1ガイドフレーム14Aの穴143Aを通る。これにより、ロックレバー19は、シートガイドフレーム11をロックする。つまり、回路基板12、支持フレーム13および第1ガイドフレーム14Aが本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、ロックレバー19は、シートガイドフレーム11をロックする。
【0090】
なお、画像形成装置1は、バネ20を備える。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、バネ20は、ロックレバー19を、係合部111に向けて押圧する。シートガイドフレーム11が本体筐体2から引き抜かれるとき、ロックレバー19は、シートガイドフレーム11に押されることにより、バネ20の力に抗して、係合部111から外れる方向へ回動可能である。
【0091】
3.回路基板12の交換作業
次に、図1図5図7および図8を参照して、回路基板12の交換作業について説明する。
【0092】
回路基板12を交換するためには、作業者は、図1および図5に示すように、シートガイドフレーム11を本体筐体2から引き抜く。
【0093】
すると、図5に示すように、本体筐体2の開口21が、開く。
【0094】
次に、作業者は、開口21を通して、回路基板ユニット10を本体筐体2から取り外す。
【0095】
詳しくは、図8に示すように、回路基板ユニット10は、第1ガイド溝151Aの第3ガイド面1513A(図7参照)から外れて、第2ガイド面1512A(図7参照)に沿って下方に移動する。これにより、回路基板ユニット10は、カバー16から下方に離れる。
【0096】
次に、図8および図7に示すように、回路基板ユニット10は、第1ガイド溝151Aの第1ガイド面1511Aに沿って第2方向に移動し、開口21を通って、本体筐体2外に取り外される。
【0097】
次に、作業者は、新しい回路基板ユニット10を本体筐体2に装着する。
【0098】
回路基板ユニット10を本体筐体2に装着するには、作業者は、回路基板ユニット10の第1突起142A(図3参照)を第1ガイド溝151A(図6参照)に嵌め、回路基板ユニット10の第2突起142B(図3参照)を第2ガイド溝151B(図6参照)に嵌めて、開口21を通して、回路基板ユニット10を本体筐体2内に向かって押し込む。
【0099】
すると、図7および図8に示すように、回路基板ユニット10は、第1ガイド溝151Aの第1ガイド面1511Aに沿って第2方向に移動する。
【0100】
そして、図8に示すように、回路基板ユニット10がカバー16の下方に位置した状態で、回路基板ユニット10の第1突起142Aの先端E1(図4参照)が、第1ガイド溝151Aの第2ガイド面(図7参照)に当たる。
【0101】
そして、作業者が回路基板ユニット10を本体筐体2内に向かってさらに押し込むと、回路基板ユニット10は、第2ガイド面1512A(図7参照)に沿って上方に移動して、カバー16に近づく。
【0102】
その後、第1突起142Aが第3ガイド面1513A(図7参照)に載ると、図5に示すように、本体筐体2に対する回路基板ユニット10の装着が完了する。
【0103】
次に、作業者は、シートガイドフレーム11を本体筐体2に装着する。詳しくは、作業者は、回路基板ユニット10の第1ガイドフレーム14Aのガイドリブ141A(図6参照)に、第1方向におけるシートガイドフレーム11の一端部を載せ、第2ガイドフレーム14Bのガイドリブ141B(図6参照)に、第1方向におけるシートガイドフレーム11の他端部を載せて、ガイドリブ141Aおよびガイドリブ141Bに沿って、シートガイドフレーム11を本体筐体2に装着する。
【0104】
図1に示すように、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着されると、開口21が閉じる。これにより、回路基板12の交換作業が完了する。
【0105】
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図3に示すように、シートガイドフレーム11(図1参照)をガイド可能な第1ガイドフレーム14Aおよび第2ガイドフレーム14Bは、回路基板12および支持フレーム13とともに、回路基板ユニット10を構成する。
【0106】
そのため、図7に示すように、シートガイドフレーム11(図1参照)をガイド可能な第1ガイドフレーム14Aおよび第2ガイドフレーム14B(図3参照)を、回路基板12および支持フレーム13とともに着脱できる。
【0107】
その結果、第1ガイドフレーム14Aおよび第2ガイドフレーム14Bが回路基板ユニット10の着脱の邪魔になることがなく、回路基板ユニット10を円滑に着脱できる。
【0108】
(2)画像形成装置1によれば、図6に示すように、第1サイドフレーム15Aは、第1ガイドフレーム14Aをガイド可能な第1ガイド溝151Aを有し、第2サイドフレーム15Bは、第2ガイドフレーム14Bをガイド可能な第2ガイド溝151Bを有する。
【0109】
そのため、第1ガイド溝151Aおよび第2ガイド溝151Bに沿って、回路基板ユニット10を円滑に着脱できる。
【0110】
(3)画像形成装置1によれば、図7に示すように、第1ガイド溝151Aは、第1ガイド面1511Aと、第2ガイド面1512Aとを有する。第1ガイド面1511Aは、第2方向に延びる。第2ガイド面1512Aは、第1ガイド面1511Aの第2端部E22から延び、第2壁2Bから離れるにつれて上方へ傾斜する。
【0111】
そのため、図8に示すように、本体筐体2内で位置が固定されている金属製のカバー16の下まで、第1ガイド面1511Aに沿って、回路基板ユニット10を挿入し、次に、図8および図5に示すように、第2ガイド面1512Aに沿って下側から、回路基板ユニット10をカバー16に近づけることができる。
【0112】
そのため、カバー16が回路基板ユニット10の着脱の邪魔になることがなく、回路基板ユニット10を円滑に着脱できる。
【0113】
(4)画像形成装置1によれば、図4に示すように、第1突起142Aは、第2方向に延びる。
【0114】
そのため、第1突起142Aが円柱である場合と比べて、第1突起142Aが第1ガイド溝151Aに嵌まった状態で、回路基板ユニット10が第1突起142Aについて回転してしまうことを抑制できる。
【0115】
そのため、回路基板ユニット10の姿勢を維持した状態で、回路基板ユニット10を円滑に着脱できる。
【0116】
(5)画像形成装置1は、図6に示すように、難燃性樹脂製の第1カバー18Aと、難燃性樹脂製の第2カバー18Bとを備える。
【0117】
これにより、回路基板12から発火した場合に、第1カバー18Aおよび第2カバー18Bにより、延焼を抑制することができる。
【0118】
(6)画像形成装置1によれば、図2に示すように、回路基板ユニット10が本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、ロックレバー19は、第1ガイドフレーム14Aの穴143Aを通って、シートガイドフレーム11の係合部111に係合する。
【0119】
そのため、第1ガイドフレーム14Aでシートガイドフレーム11の着脱をガイドでき、かつ、装着されたシートガイドフレーム11を、ロックレバー19でロックできる。
【0120】
5.変形例
図9を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0121】
図9に示すように、ロックレバー100は、シートガイドフレーム11に取り付けられていてもよい。この場合、第1ガイドフレーム14Aは、係合部101を有してもよい。回路基板ユニット10が本体筐体2に装着され、かつ、シートガイドフレーム11が本体筐体2に装着された状態で、ロックレバー100は、係合部101に嵌まる。
【符号の説明】
【0122】
1 画像形成装置
2 本体筐体
2A 第1壁
2B 第2壁
3 シートカセット
4Y 感光ドラム
9 定着装置
11 シートガイドフレーム
12 回路基板
13 支持フレーム
14A 第1ガイドフレーム
14B 第2ガイドフレーム
15A 第1サイドフレーム
15B 第2サイドフレーム
16 カバー
17 センサ
18A 第1カバー
18B 第2カバー
19 ロックレバー
21 開口
111 係合部
142A 第1突起
142B 第2突起
151A 第1ガイド溝
151B 第2ガイド溝
1511A 第1ガイド面
1512A 第2ガイド面
E21 第1端部
E22 第2端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9