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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143831
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】コミュニケーションシステム
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20241003BHJP
   G16H 40/20 20180101ALI20241003BHJP
【FI】
G16H80/00
G16H40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056733
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 雄太
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
5L099AA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】病院内におけるケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することが可能なコミュニケーションシステムを提供する。
【解決手段】複数の携帯端末Xと、複数の携帯端末Xと通信可能な電話帳サーバ2と、を備えたコミュニケーションシステム1であって、複数の携帯端末Xの各々は、表示部と、ケア担当者を特定可能な識別情報を入力するための入力部と、を有する。電話帳サーバ2は、識別情報のそれぞれに基づいて特定されたケア担当者に関する情報を一覧的に表示するための担当一覧画面データを生成する生成部を有し、担当一覧画面データに基づいて表示部に担当一覧画面が表示される。担当一覧画面には、ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報および複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報が少なくとも含まれている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯端末と、
前記複数の携帯端末と通信可能なサーバと、
を備えたコミュニケーションシステムであって、
前記複数の携帯端末の各々は、
表示部と、
ケア担当者を特定可能な識別情報を入力するための入力部と、
を有し、
前記サーバは、前記識別情報のそれぞれに基づいて特定されたケア担当者に関する情報を一覧的に表示するための担当一覧画面データを生成する生成部を有し、
前記担当一覧画面データに基づいて、前記表示部に担当一覧画面が表示され、
前記担当一覧画面には、前記ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報および前記複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報が少なくとも含まれている、
コミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記第一情報には、さらに、前記複数の所属のそれぞれと関連付けられた拠点情報、前記ケア担当者の職種、および前記ケア担当者の役職の少なくとも一つが含まれている、請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記担当一覧画面は、前記携帯端末の端末番号、前記ケア担当者の氏名、前記複数の所属、前記拠点情報、前記職種、前記役職の少なくとも一つに基づいて特定のケア担当者を検索またはソートが可能な所定のボタンを含んでいる、請求項2に記載のコミュニケーションシステム。
【請求項4】
前記第一情報は、前記複数の所属のうち前記ケア担当者の主たる所属であるメイン所属情報と、前記メイン所属情報とは異なる前記ケア担当者の所属であるサブ所属情報とを含み、
前記担当一覧画面は、前記サブ所属情報の表示態様を切り替えて表示可能な切替ボタンを含んでいる、
請求項1に記載のコミュニケーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コミュニケーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療や介護のように、24時間365日、サービスを提供することが要求される業態がある。このような業態の場合、切れ目のないサービスを提供するため、時間や日などをずらした変則的な勤務体制(シフト勤務)が採用されていることが多い。
このような医療や介護の現場における担当情報共有用のコミュニケーションシステムとして、特許文献1のシステムがある。特許文献1は、電話帳サーバにより生成された、特定の患者を担当している全ての看護師を一覧的に表示するための担当一覧画面データに基づいて、電話帳サーバと通信可能な携帯端末の表示部に担当一覧画面を表示されるシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-112870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示のシステムでは、携帯端末に、当日のその時点で出勤している全てのケア担当者が一覧的に表示されるが、ケア担当者の所属する診療科を1つのみ表示するなど、ケア担当者に関する情報の表示内容が限定されている。例えば、A診療科およびB診療科を兼務するケア担当者の場合、A診療科のケア担当者としてのみ携帯端末に表示され、B診療科のケア担当者として表示されなかった。このため、B診療科のケア担当者からは、A診療科およびB診療科を兼務するケア担当者の存在を、自所属のケア担当者として確認することができず、A診療科およびB診療科を兼務するケア担当者に対して円滑に連絡を取りにくかった。また、A診療科およびB診療科を兼務するケア担当者からB診療科の他のケア担当者に連絡を取りたい場合、自分の携帯端末にB診療科のケア担当者が表示されないため、B診療科のケア担当者に円滑に連絡を取りにくかった。そのため、特許文献1のシステムにおいて、コミュニケーションの効率化には改善の余地がある。
【0005】
そこで、本開示は、病院内におけるケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することが可能なコミュニケーションシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係るコミュニケーションシステムは、
複数の携帯端末と、
前記複数の携帯端末と通信可能なサーバと、
を備えたコミュニケーションシステムであって、
前記複数の携帯端末の各々は、
表示部と、
ケア担当者を特定可能な識別情報を入力するための入力部と、
を有し、
前記サーバは、前記識別情報のそれぞれに基づいて特定されたケア担当者に関する情報を一覧的に表示するための担当一覧画面データを生成する生成部を有し、
前記担当一覧画面データに基づいて、前記表示部に担当一覧画面が表示され、
前記担当一覧画面には、前記ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報および前記複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報が少なくとも含まれている。
【0007】
上記構成によれば、担当一覧画面には、ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報および複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報が少なくとも含まれている。そのため、例えば、ケア担当者Aの携帯端末にはB診療科のケア担当者およびC診療科のケア担当者の両方が表示され、ケア担当者AからC診療科のケア担当者への連絡を円滑に取ることができる。また、C診療科のケア担当者A以外の他のケア担当者の携帯端末にも、C診療科のケア担当者としてケア担当者Aが表示されるため、C診療科の他のケア担当者からケア担当者Aに円滑に連絡することができる。これにより、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することができる。
【0008】
また、本開示のコミュニケーションシステムによれば、
前記第一情報には、さらに、前記複数の所属のそれぞれと関連付けられた拠点情報、前記ケア担当者の職種、および前記ケア担当者の役職の少なくとも一つが含まれていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、前記第一情報には、前記ケア担当者が関連付けられている複数の所属に加えて、前記複数の所属のそれぞれと関連付けられた拠点情報、前記ケア担当者の職種、および前記ケア担当者の役職の少なくとも一つが含まれている。このため、各拠点情報、職種、役職の少なくとも一つから所望のケア担当者を特定して連絡を取ることができる。すなわち、連絡したい内容に適したケア担当者を拠点情報や職種等から特定して連絡を取ることができる。これにより、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率をより改善できる。
【0010】
また、本開示のコミュニケーションシステムによれば、
前記担当一覧画面は、前記端末の端末番号、前記ケア担当者の氏名、前記複数の所属、前記拠点情報、前記職種、前記役職の少なくとも一つに基づいて特定のケア担当者を検索またはソートが可能な所定のボタンを含んでいてもよい。
【0011】
上記構成によれば、各ケア担当者は、自分の携帯端末の担当一覧画面の所定のボタンを用いて、所属や拠点情報、職種などから特定のケア担当者を検索またはソートできる。そのため、連絡内容に適するケア担当者をスムーズに検索して連絡することができ、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率がより改善される。
【0012】
また、本開示のコミュニケーションシステムによれば、
前記第一情報は、前記複数の所属のうち前記ケア担当者の主たる所属であるメイン所属情報と、前記メイン所属情報とは異なる前記ケア担当者の所属であるサブ所属情報とを含み、
前記担当一覧画面は、前記サブ所属情報の表示態様を切り替えて表示可能な切替ボタンを含んでいてもよい。
【0013】
上記構成によれば、担当一覧画面に表示される第一情報にメイン所属情報およびサブ所属情報が含まれるので、ケア担当者が複数の所属に関連付けられていることを担当一覧画面で確認することができる。また、担当一覧画面に含まれる切替ボタンを操作することで、サブ所属情報の表示態様を簡便に変更できる。
【発明の効果】
【0014】
本開示のコミュニケーションシステムによれば、医療や介護の現場におけるケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することが可能なコミュニケーションシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の実施形態に係る担当情報共有用のコミュニケーションシステムの構成図である。
図2】電話帳サーバの機能ブロック図である。
図3】看護師情報テーブルの一例を示す図である。
図4】コミュニケーションシステムの動作を説明するシーケンス図である。
図5】コミュニケーションシステムにおける担当一覧画面の一例を示す図である。
図6】コミュニケーションシステムにおける担当一覧画面の一例を示す図である。
図7】コミュニケーションシステムにおける担当一覧画面の一例を示す図である。
図8】コミュニケーションシステムの動作を説明するフローチャートである。
図9】閲覧権限情報テーブルの一例を示す図である。
図10】看護師情報テーブルの一例を示す図である。
図11】コミュニケーションシステムにおける担当一覧画面の一例を示す図である。
図12】コミュニケーションシステムにおける担当一覧画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示に係る担当情報共有用のコミュニケーションシステムの実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
(第一実施形態)
図1は、本実施形態のコミュニケーションシステム1を示す構成図である。図1に示すように、コミュニケーションシステム1は、例えば、病院や介護施設のように、入院患者等のケア対象者に対して医療や介護のサービスを提供する施設等において適用されうる。本例ではサービスを提供する施設として、病院を例に説明する。
コミュニケーションシステム1は、複数の携帯端末Xと、複数の携帯端末Xのそれぞれと通信可能に接続される電話帳サーバ2と、各携帯端末Xの位置情報が記憶される位置情報サーバ5と、を備えている。各携帯端末Xは、患者(ケア対象者の一例)をケアする複数のケア担当者のそれぞれが携帯する。
【0018】
携帯端末Xとしては、無線通信(例えば、「WiFi」)可能なスマートフォン等が用いられる。携帯端末Xは、表示部11と、入力部12とを有している。表示部11は、例えば、タッチパネル式の画面として構成され、画面の一部が入力部12になっている。なお、入力部12は物理的なボタンで構成されてもよい。携帯端末Xは、各病棟(内科、整形外科、婦人科等)に出勤しているケア担当者に、当日、貸与される端末である。ケア担当者とは、医師、医療従事者(例えば、看護師、准看護師、病院の警備室の警備スタッフや病院のカルテシステムを管理する管理者などの病院スタッフなど)、介護士などが含まれる概念であるが、本例では、看護師を例に説明する。携帯端末Xは、病棟毎に複数台(例えば、図1に示す整形外科でいうと携帯端末X1~X4)が準備されている。
【0019】
携帯端末Xは、インターネット(公衆ネットワーク)を介して電話帳サーバ2と通信可能に接続されている。また、携帯端末Xは、病院内に構築されるローカル通信網(院内ネットワーク)を介して携帯端末X同士、位置情報サーバ5、あるいは図示を省略する院内のナースコール親機、ナースコール子機等と通信可能に接続されている。各携帯端末Xは、通常の端末番号(内線電話番号)の他に、院内ネットワーク上で用いられる個別の携帯番号(携帯端末ID)を有する。
【0020】
携帯端末Xは、インターネットを介して、認証を経て電話帳サーバ2に保存されているデータを閲覧可能である。携帯端末Xには、電話帳サーバ2に保存されているデータの内容を確認するために実行される専用のアプリケーションがインストールされている。このアプリケーションは、例えば、電話帳サーバ2に保存されており、電話帳サーバ2から携帯端末Xにダウンロードすることが可能である。
【0021】
電話帳サーバ2は、例えば、インターネット回線を介して利用可能なクラウドサーバである。電話帳サーバ2には、本システム1のコミュニケーションに関する一連のデータが保存されている。
【0022】
位置情報サーバ5は、受信機(図示省略)によって取得される携帯端末Xの位置情報を、電話帳サーバ2に送信するとともに位置情報サーバ5内の記憶部に記憶するサーバである。位置情報サーバ5および受信機については、後述する。
【0023】
次に、電話帳サーバ2の機能について図2を参照して説明する。図2は、電話帳サーバ2の機能ブロック図である。
図2に示すように、電話帳サーバ2は、サーバCPU21と、記憶部24と、サーバインターフェース回路(以下、サーバI/Fと称す)25とを備えている。
サーバCPU21は、後述する生成部22の機能を実行処理する。
【0024】
サーバCPU21は、例えば、携帯端末Xの操作に基づいて、インターネットを介して、携帯端末Xと電話帳サーバ2との間の通信処理等を行う。サーバCPU21は、記憶部24に記憶されたプログラムと協働して、図4に示される電話帳サーバ2側で実行される各ステップ、例えば、ケア担当者が携帯している携帯端末Xに所定条件下で他のケア担当者および当該ケア担当者がその時点で携帯する携帯端末Xの端末番号を一覧的に表示させる表示ステップ等を実行する。所定条件下における携帯端末Xの表示部11の表示については、後述する。サーバI/F25は、インターネットとの信号伝送路を形成するための通信部を構成する。
【0025】
記憶部24には、サーバCPU21と協働して各種の情報処理を実行するためのプログラムが記憶されている。また、記憶部24には、ケア担当者または患者について、氏名、所属、職種、役職等の情報が相互に対応づけて記憶されている複数の情報テーブルが記憶されている。情報テーブルは、例えば、医師の氏名、所属する診療科、職種である医師、部長などの役職が相互に対応付けられて記憶された医師情報テーブルなどである。また、記憶部24には、各テーブルに基づいて生成される画面データが記憶され、例えば、生成部22で生成される担当一覧画面データが記憶される。
【0026】
図2は、記憶部24に、患者情報テーブル24aと、看護師情報テーブル24bと、が記憶されている例を示している。患者情報テーブル24aには、患者名、患者ID、診療科目、年齢、血液型、部屋番号、ベッド番号、患者を担当する看護チームのID、担当医師、主担当看護師、緊急連絡先、および当日の担当看護師等の患者情報が相互に対応付けて記憶されている。
【0027】
生成部22は、例えば、看護師情報テーブル24bに基づいて、その当日に勤務する看護師の氏名および看護師IDを特定し、当該看護師が携帯する携帯端末Xの携帯端末IDを特定する。看護師IDは、ケア担当者を特定可能な識別情報の一例である。生成部22は、看護師情報テーブル24bを用いて当該看護師の所属(診療科)を特定し、特定した所属に対応付けられている他の看護師の氏名および看護師IDを看護師情報テーブル24bから取得する。生成部22は、看護師情報テーブル24bから取得した情報に基づいて、当該看護師がその当日に携帯する携帯端末Xの表示部11に担当一覧画面担当を表示するための担当一覧画面データを生成する。生成部22が生成した担当一覧画面データは、サーバI/Fを介して携帯端末Xに送信される。
【0028】
図3は、情報テーブルの一例として、看護師情報テーブル24bを示す図である。
図3に示すように、看護師情報テーブル24bには、看護師の氏名、ID、職種、役職、所属(所属する診療科)、医療チームのID、携帯する端末の携帯端末ID、携帯する端末の端末番号(内線番号)、拠点情報などの看護師情報が相互に対応付けて記憶されている。IDは、各看護師のIDであり、看護師の氏名の情報と関連付けられて看護師情報テーブル24bに記憶されている。職種は、例えば、医師、看護師、准看護師、看護補助者、薬剤師、警護管理者などである。図3に示す看護師情報テーブル24bでは看護師が職種として記憶されている。役職は、病院内の役職であり、例えば、医師部長、師長、薬剤師部長などである。所属(所属する組織)は、例えば、整形外科、内科、院内薬局などである。医療チームIDは、整形外科に「B16」などの所属毎のIDであってもよく、呼吸器内科と感染症科などの複数所属に対して共通で設定された「C19」などのIDでもよい。端末のIDは、各携帯端末Xに固有のIDであり、端末番号(内線電話番号)と関連付けられて看護師情報テーブル24bに記憶されている。内線番号は、例えば、1桁目を診療科毎に割り振られた数字とし、2桁目から5桁目を各診療科が管理する携帯端末Xの通し番号とすることができる。図3には、内科の看護師長山田洋子がその時点で携帯する携帯端末Xの内線番号が、内科を示す1桁目「1」と、内科が位置する2階を示す2桁目「2」と、内科が管理する携帯端末Xの通し番号「003」とからなる「12003」であることが示されている。拠点情報は、各ケア担当者の所属(所属する診療科)に関連付けられた病院内の拠点を示す情報である。拠点には、例えば、各階のナースステーション、各階の診察室、各階の検査室などが含まれる。
【0029】
看護師情報テーブル24bにおける「看護師氏名」から「医療チームID」までの欄の情報は、各種のタイミングでインターネットを介して電話帳サーバ2に送信される情報により、更新される。例えば、後述するその当日の携帯端末Xへのログイン操作を行ったタイミングで、ログインした看護師の看護師IDがインターネットを介して電話帳サーバ2に送信されて、看護師情報テーブル24bに記憶される看護師IDの情報が更新される。
看護師情報テーブル24bにおける「携帯端末ID」の欄および「端末番号」の欄の情報は、看護師が出勤した日に貸与される携帯端末Xによって決まり、その携帯端末Xを操作してこのシステム1の利用を開始する度に更新される。
【0030】
次に、担当情報共有用のコミュニケーションシステム1の動作について図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
ここでは、血管外科(看護師が属する所属の一例)の看護師による本システム1の利用を例として説明する。
【0031】
各看護師が携帯する携帯端末Xは、例えば、朝のミーティングの際に、本日使用する携帯端末として、出勤している各看護師に対し病院側から貸与される。携帯端末Xを貸与された各看護師は、コミュニケーションシステム1を利用するための専用アプリケーションを立ち上げる。これにより、携帯端末Xの表示部11(入力部12)には、例えば、看護師IDを入力可能なID入力領域等が示された「立上げ画面」が表示される。
各看護師は、この立上げ画面において、ID入力領域に自分の看護師IDを入力した後、ログインボタンを押してログインする(ステップS10)。
【0032】
各看護師が携帯する各携帯端末Xからログインすることにより、その携帯端末Xの携帯端末IDおよびログインした看護師の看護師IDが各携帯端末Xから電話帳サーバ2に送信される(ステップS11)。携帯端末IDおよび看護師IDを受信した電話帳サーバ2のサーバCPU21は、受信した情報に基づいて看護師情報テーブル24bにおける携帯端末IDの欄の情報を更新する。この更新により、この携帯端末Xの携帯端末IDとこの携帯端末Xを携帯する看護師とが対応づけられる。
【0033】
例えば、電話帳サーバ2の生成部22は、携帯端末Xから入力された看護師IDと、看護師情報テーブル24bとに基づいて、ログインした看護師の所属(属する組織)が整形外科であると特定する。また、生成部22は、看護師情報テーブル24bに記憶されている各看護師の情報に基づいて、この日に出勤している(ログイン中の)整形外科に所属する看護師を特定し、特定した看護師をログインした看護師の携帯端末Xの画面に表示するための担当一覧画面データを生成する(ステップS12)。生成された担当一覧画面データは、看護師がログインした携帯端末Xに送信される(ステップS13)。次に、看護師が携帯端末Xの初期画面において担当一覧画面を表示するためのアイコン等をタップした場合に、携帯端末Xは、受信した担当一覧画面データに基づいて表示部11に担当一覧画面を表示する(ステップS14)。担当一覧画面には、各ケア担当者の氏名、顔写真などが含まれている。
また、生成部22が生成した担当一覧画面データは、記憶部24に記憶される。
【0034】
ここで、患者が病院に外線電話をかけ、看護師がこの外線電話を一時的に受けて病院内で転送する場合がある。以下、この場合の動作例について、図4のフローチャートおよび図5に示す携帯端末Xの表示画面例を参照しつつ説明する。図5は、転送先の検索結果が表示された表示画面の一例である。
【0035】
図4に示すように、看護師が外線電話を受け(ステップS15でYES)、受けた外線電話に自分で応対する場合(ステップS16でNO)、外線を受けた看護師がそのまま通話を行う(ステップS17)。一方で、受けた外線電話を自分以外に転送する必要がある場合(ステップS16でYES)、外線を受けた看護師は、携帯端末Xの表示部11(入力部12)に表示される保留ボタン(図示省略)をタップして受けた外線電話を保留する操作を行い、表示部11(入力部12)に表示される操作用画面を操作して、転送先を検索する。例えば、受けた外線電話が自分ではなく内科の山田看護師宛の場合、外線を受けた看護師は、図5に示した表示部11(入力部12)の検索入力欄31に転送相手の氏名「山田」の読み仮名(ふりがな)である「やまだ」を入力して検索ボタン32をタップして、名字「山田」のケア担当者を検索する。タップされることにより、検索入力欄に入力された「やまだ」の情報は、携帯端末Xから電話帳サーバ2に送信される。電話帳サーバ2のサーバCPU21は、サーバI/F25を介して検索入力欄31に入力された情報を受信して検索入力欄31に入力された情報を特定し、記憶部24の看護師情報テーブル24bおよびその他のケア担当者の情報テーブルの情報に基づいて、検索入力欄に入力された情報を含むケア担当者を特定する。生成部22は、サーバCPU21が特定したケア担当者の情報に基づいて、検索入力欄に入力された情報の検索結果を携帯端末Xに表示させるための表示データを生成する。生成部22が生成した表示データは、サーバI/F25を介して、検索入力欄31に検索情報を入力した携帯端末Xに送信される。検索結果として、図5の表示部11に示すように、「やまだ」と一致する名字を含むケア担当者の氏名が、各ケア担当者がその時点で携帯する携帯端末Xの端末番号(内線番号)33とともに表示される(図4のステップS18)。検索操作を行った看護師は、一覧的に表示された検索結果から、受けた外線電話の内容に合致する転送先を正しく選択することができる。例えば、図5に示す検索結果の「山田 洋子 12003」を見た看護師は、内科の所属で名字が山田であるケア担当者は一人だけであることを確認することができ、かつ、表示された内線番号「12003」が内科を示す1桁目と内科の位置を示す2桁目を含むことを確認することができる。外線を保留している看護師は、図5の表示部11に表示された「山田 洋子 12003」の内線番号をタップすることで看護師山田洋子に内線電話をかけることができ、保留中の外線電話を看護師山田洋子に転送することができる。
【0036】
なお、上記した検索例では名字のふりがなから検索したが、ケア担当者の職種、所属、役職、端末番号(内線番号)を検索入力欄に入力して検索することもできる。例えば、職種である「医師」を検索入力欄に入力して検索すると、すべての診療科のすべての医師の氏名が、各医師がその時点で携帯する携帯端末Xの内線番号とともに表示される。これにより、医師などの職種で様々な所属のケア担当者を横断的に検索することができる。また、所属である「整形外科」や所属の一部「整形」を検索入力欄に入力して検索すると、整形外科に所属するすべてのケア対象者の氏名が、各ケア担当者がその時点で携帯する携帯端末Xの端末番号(内線番号)とともに表示される。これにより、整形外科などの所属に属するすべてのケア担当者を一覧的に表示することができる。また、役職である「部長」を検索入力欄に入力して検索すると、すべての診療科のすべての部長の氏名が、各部長がその時点で携帯する携帯端末Xの端末番号(内線番号)とともに表示される。これにより、部長などの役職で様々な所属のケア担当者を横断的に検索することができる。また、端末番号(内線番号)である「12003」を検索入力欄に入力して検索すると、検索の時点で端末番号「12003」の携帯端末Xを携行するケア担当者の氏名が、携帯端末Xの端末番号(内線番号)とともに表示される。これにより、当該端末番号を携行するケア担当者を簡易に検索することができる。
【0037】
上記した例では、ケア担当者の氏名および顔写真を表示する担当一覧画面を説明したが、担当一覧画面に表示する情報はケア担当者の氏名および顔写真に限られない。図6および図7に、担当一覧画面の他の表示例を示す。図6の表示部11に表示された担当一覧画面には、ケア担当者の氏名とともに、職種として、看護師の略称である「看護」および准看護師を示す「Ns」が表示されている。また、図6の担当一覧画面には、ケア担当者の氏名とともに、役職である「師長」(看護師長)が表示されている。また、図示は省略するが、担当一覧画面に、ケア担当者の氏名および顔写真とともに各ケア担当者の氏名のふりがなを表示してもよい。
【0038】
また、図6の担当一覧画面には、ケア担当者の氏名とともに、ケア担当者が所属する診療科に関連付けられた拠点を示す拠点情報として、内科のナースステーションを示す「2F内ナースステーション」が表示されている。
【0039】
担当一覧画面は、図5図6に示すような各ケア担当者の一覧的な表示に限られない。携帯端末Xを使用するケア担当者がより効率良くコミュニケーションを取るための各種の表示態様とすることができる。図7に、担当一覧画面の他の表示例として、所属をツリー形式で表示する態様の担当一覧画面を示す。図7には、表示部11の上方から下方に向けて、上層の所属である「医局」、医局の下層の所属である「内科」、「外科」「整形外科」が表示されている。このように、ケア担当者の所属の上層、下層を一覧的に表示することにより、所属からたどってケア担当者を検索することができる。
【0040】
また、図7の表示部11に表示された展開ボタン34をタップすることにより、タップした所属に属する同層および下層の情報を表示することができる。図7の「医局」の展開ボタン34をタップすることにより、医局の下層の所属である内科と外科とが一覧的に表示される。「外科」の展開ボタン34をタップすることにより、外科の下層である整形外科が表示される。整形外科の展開ボタン(図示省略)をタップすることにより、整形外科に属するケア担当者が一覧的に表示される。展開ボタン34をタップすることにより表示される担当一覧画面は、図7に示す医師、看護師長、看護師、准看護師の表示のように、役職の上層、同層、下層を含んで表示してもよい。このように、展開ボタン34のタップという少ない操作により、タップした所属をたどってその所属に属するケア担当者を検索することができる。また、所属からたどる検索で表示される担当一覧画面には、図7に示すように、各ケア担当者の氏名、顔写真、所属、職種、役職、拠点情報を含むケア担当者の一覧が表示されるので、少ない操作で各ケア担当者の情報を一覧的に表示させることができる。
【0041】
このように設定された状態のコミュニケーションシステム1において、システム1にログインしている各看護師は、表示部11を画面操作して担当一覧画面を表示させる。表示部11には、自分の所属と同じ所属のケア担当者が一覧的に表示され、現在このシステム1を利用しているケア担当者と同じ所属の他のケア担当者の一覧を確認することができる。表示される各ケア担当者の情報は、図5図7に例示するように、「職種」「役職」「拠点」「携帯端末の端末番号(内線番号)」が含まれている。このように、表示部11の担当一覧画面に各ケア担当者の情報が表示されるので、システム1を使用する各ケア担当者は、画面を複数回操作することなく、当日のその時点で勤務している各ケア担当者を確認し、かつ、連絡を取りたいケア担当者の連絡先を容易に把握することができる。これにより、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することができる。
【0042】
また、本システム1では、ケア担当者が携帯端末Xの表示部11から画面操作を行ってお気に入りを登録した場合、異なる携帯端末Xにおいて登録済のお気に入りを引き継ぐことができる。
表示部11の担当一覧画面の表示画面からお気に入りに登録したいケア担当者の氏名を長押しすると、携帯端末Xは、長押しで特定されたケア担当者のIDおよび自端末の携帯端末IDを含むお気に入り登録に関する情報の信号を生成し、この信号をインターネットを介して電話帳サーバ2に送信する。また、携帯端末Xは、長押しされたケア担当者の氏名およびIDを特定して、自端末の担当一覧画面のお気に入りに一覧的に表示する。電話帳サーバ2は、受信したお気に入り登録に関する情報の信号に基づいて、信号を発信した携帯端末IDおよびその時点のその携帯端末Xを携帯するケア担当者のIDを特定し、特定した携帯端末IDおよびケア担当者のIDの情報に基づいて記憶部24の各ケア担当者情報テーブルにおけるケア担当者の氏名およびIDを特定する。特定されたケア担当者のIDおよびお気に入り登録に関する情報は、互いに関連付けられて記憶部24に記憶される。
【0043】
このシステム1を利用(ログイン)しているケア担当者が自端末でログアウトした場合、ログアウトしたことにより、看護師情報テーブル24bなどのケア担当者情報テーブルにおける携帯端末IDの欄および端末番号(内線番号)の欄の情報が更新されて、ログアウトしたケア担当者師に対応付けられていた携帯端末IDおよび端末番号の情報が消される。しかし本例では、お気に入りの登録情報は記憶部24に記憶されているので、お気に入りを登録した携帯端末Xからケア担当者がログアウトした後も、お気に入りの情報は記憶部24に記憶されて維持される。お気に入りの情報は、次の出勤日に貸与された携帯端末Xからログインしたときに生成部22が生成する担当一覧画面データに含められて、ログインした携帯端末Xの担当一覧画面に表示される。
【0044】
本システム1では、携帯端末Xの表示部11に、ケア担当者をソートして表示することができる。
図7の表示部11の画面の上部には、ソートボタン35が表示されている。図7に示す例では、ソートボタン35は、左から順に「メンバー」、「所属」、「お気に入り」、「拠点」が表示されている。
ソートボタン35の「メンバー」をタップすると、その時点で出勤(ログイン)しているすべてのケア担当者が一覧的に表示される。このケア担当者の一覧的な表示の順序は、例えば、50音順である。
ソートボタン35の「所属」をタップすると全所属が一覧的に表示される。全所属の一覧的な表示は、例えば、「血管外科」、「脳神経外科」、「整形外科」、「呼吸器内科」、「消化器内科」のように、診療科の一覧的な表示である。
ソートボタン35の「お気に入り」をタップすると、携帯端末Xの使用者があらかじめ登録したケア担当者のうちその時点でログインしているケア担当者が一覧的に表示される。
ソートボタン35の「拠点」をタップすると、システム1が適用される全拠点が一覧的に表示される。全拠点の一覧表示は、例えば、「整形外科の診察室」、「整形外科のナースステーション」、「整形外科の検査室」などである。表示された拠点をタップすることにより、各拠点に紐づけられた所属内のケア担当者が、一覧的に表示される。
【0045】
ソートボタンは、図7に示した例に限られない。ソートボタンの種類を異なる条件、例えば、「内線番号(携帯端末の端末番号)」、「(ケア担当者の)氏名」、「職種」に変更することもできる。
ソートボタンに「内線番号(携帯端末の端末番号)」を含めた場合、「内線番号(携帯端末の端末番号)」のソートボタンをタップすると、すべてのケア担当者が内線番号の降順で一覧的に表示され、再度ソートボタンの「内線番号(携帯端末の端末番号)」をタップすると内線番号の昇順で一覧的に表示される。
ソートボタンに「(ケア担当者の)氏名」を含めた場合、ソートボタンの「(ケア担当者の)氏名」をタップすると、すべてのケア担当者の氏名が50音順で一覧的に表示され、再度ソートボタンの「(ケア担当者の)氏名」をタップすると、すべてのケア担当者の氏名が50音の逆順で一覧的に表示される。
ソートボタンに「職種」を含めた場合、ソートボタンの「職種」をタップすると、すべてのケア担当者が「医師」「看護師」「准看護師」などの職種単位で一覧的に表示される。
なお、ソートするケア担当者を、直前の担当一覧画面に表示されていたケア担当者に限定する構成とすることもできる。この場合、ソートボタンをタップすることにより、タップした情報の昇順または降順で、直前の担当一覧画面に表示されていたケア担当者を一覧的に表示することができる。
【0046】
ところで、従来の担当情報共有用のコミュニケーションシステムによれば、携帯端末に、当日のその時点で出勤している全てのケア担当者が一覧的に表示されていたものの、ケア担当者に関する情報の表示内容が限定されていた。そのため、コミュニケーションの効率化には改善の余地があった。
【0047】
上記したコミュニケーションシステム1によれば、ケア担当者が携帯する携帯端末Xでケア担当者を検索したときに、表示部11の担当一覧画面に、検索結果として、検索したケア担当者の氏名および顔写真と併せて、検索したケア対象者が当日のその時点で携帯する携帯端末Xの端末番号(内線番号)が表示される。このため、当日のその時点におけるケア担当者間で直接連絡するときに、内線番号を確認して電話することができる。例えば、患者がかけてきた外線電話を転送する場合に、転送前に、検索結果画面にて、転送するべきケア担当者の氏名とともに内線番号を確認することができ、適切かつ簡便に外線電話を転送することができる。これにより、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率を改善することができる。
【0048】
また、上記したコミュニケーションシステム1によれば、担当一覧画面に、ケア担当者の氏名と共にそのケア担当者の拠点情報が表示される。このため、他のケア担当者に電話したいときに、他のケア担当者のその時点における拠点情報を確認することができる。
【0049】
また、上記したコミュニケーションシステム1によれば、端末番号、ケア担当者の氏名、職種、役職の少なくとも一つに基づいて、特定のケア担当者を検索可能な検索画面を含んでいる。これにより、すべてのケア担当者を職種や役職で横断的に検索することができる。また、簡易に特定のケア担当者を検索することができ、操作性を向上させることができる。
【0050】
(第二実施形態)
本開示のコミュニケーションシステムは、担当一覧画面に対する最終の操作が実行されてから一定時間が経過した場合には、担当一覧画面の表示を自動的に終了する構成としてもよい。このコミュニケーションシステム1について、以下説明する。なお、本実施形態の説明で上記第一実施形態と重複する内容については、同一符号を用い、その説明を省略する。
【0051】
担当一覧画面の表示の自動的な終了は、所定のプログラム、例えば、システム管理者などのシステム更新・変更権限を有する担当者により作成された表示自動終了プログラムにより実行される。表示自動終了プログラムは、電話帳サーバ2に保存されて各携帯端末Xのログイン時に携帯端末Xに追加インストールされてもよく、システム管理者により一括ですべての携帯端末Xに追加インストールされてもよい。
表示自動終了プログラムが各携帯端末Xにインストールされると、携帯端末Xは、入力部12から入力される操作を受け付けた時間を携帯端末X内の記憶部(図示省略)に記憶するとともに、入力に応じた操作を実行する。また、携帯端末XのCPU(図示省略)は、入力操作を受け付けた時間から一定時間が経過したかどうかを判定するように構成されている。
【0052】
図8は、担当一覧画面の表示を自動的に終了する第二実施形態に係る動作例を説明するフローチャートである。ケア担当者が当日貸与された携帯端末Xにログインし、携帯端末Xの初期画面において担当一覧画面を表示するためのアイコンをタップ等することにより、携帯端末Xの表示部11には、その時点でログインしているケア担当者の氏名を含む担当一覧画面が表示される(図4のステップS14参照)。ケア担当者は、表示された担当一覧画面から、検索入力欄31(図5参照)に入力するなどの操作を行うと、携帯端末Xが操作を受け付ける(ステップS20でYES)。次に、携帯端末Xは、入力に応じた操作を実行する(ステップS21)。例えば、検索入力欄31に入力された情報を電話帳サーバ2に送信して、生成部22から受信した表示データを検索結果として担当一覧画面に表示するなどの操作を実行する。次に、携帯端末Xは、新たに操作が行われた場合(ステップS22でYES)、新たな操作入力に応じた操作を実行する(ステップS21)。
ステップS21の操作の実行の後に、新たな操作が行われず、携帯端末Xが新たな操作入力を受け付けない場合(ステップS22でNO)、携帯端末Xは、最終の操作が実行された時間の情報を取得する。ステップS22で操作入力を受け付けていないので、最終の操作が実行された時間は、ステップS20の操作が入力された時間である。携帯端末Xは、取得した最終の操作が実行された時間の情報に基づいて、一定時間が経過したかどうかを判定する。一定時間は、例えば、30分など、任意に設定することができる。ステップS20の操作が実行されてから一定時間が経過していない場合(ステップS23でNO)、携帯端末XのCPUは、ステップS20の判定に戻る。このため、多忙なケア担当者が検索の途中で操作を中断しているなど、操作途中で操作を中断しているが入力操作を継続したい場合に、一定時間以内に担当一覧画面の表示が終了してしまうことを防止でき、入力操作を継続することができる。
【0053】
ステップS20の操作が実行されてから一定時間が経過した場合(ステップS23でYES)、携帯端末XのCPUは、表示部11の担当一覧画面の表示を自動的に終了する(ステップS24)。担当一覧画面の表示が終了すると、表示部11は、各種アイコンの表示などの初期画面になる。このため、例えば、特定のケア担当者を検索しようとして入力部12の検索入力欄31に途中まで入力したが、多忙で検索そのものを中止し、入力操作のキャンセルをし忘れた場合などに、担当一覧画面の表示が自動的に終了する。これにより、次に別の操作を行いたいときに、中止した検索に関する担当一覧画面のキャンセル操作を行うことなく、新たな操作を行うことができる。
【0054】
このように、本実施形態では、担当一覧画面に対する最終の操作が実行されてから一定時間が経過した場合には、担当一覧画面の表示が自動的に終了する構成としている。この構成によれば、コミュニケーションシステム1の操作性を向上させることができる。
【0055】
(第三実施形態)
上記したコミュニケーションシステム1では、各ケア担当者が携帯する携帯端末Xの担当一覧画面に、他のすべてのケア担当者の各種情報が表示される例を説明したが、特定のケア担当者に閲覧権限を与えるシステムとしてもよい。以下、第三実施形態として、特定のケア担当者に閲覧権限を与えるシステムについて説明する。なお、本実施形態の説明で上記第一実施形態と重複する内容については、同一符号を用い、その説明を省略する。
【0056】
電話帳サーバ2の記憶部24は、ケア担当者情報テーブルの各情報の閲覧に関する閲覧権限情報テーブル24cを含んでいる(図2)。閲覧権限情報テーブル24cの一例を図9に示す。図9に示すように、閲覧権限情報テーブル24cは、看護師情報テーブル24bの端末番号(内線番号)の閲覧権限情報として、閲覧不可という閲覧制限情報または閲覧可という閲覧許可情報を含んでいる。各携帯端末Xからケア担当者がログインすると、電話帳サーバ2のサーバCPU21は、携帯端末から送信された携帯端末IDおよびケア担当者のIDの情報を受信し、ログインされた携帯端末の携帯端末IDおよびログインしたケア担当者のIDを特定し、閲覧権限情報テーブル24cに基づいて端末番号の閲覧権限情報を特定する。例えば、山田洋子看護師長は閲覧許可情報と関連付けられ、端末番号を閲覧可能である。大野友子看護師は、閲覧制限情報と関連付けられ、端末番号の閲覧が制限されている。
【0057】
サーバCPU21は、ログインしたケア担当者のID、ログインされた携帯端末Xの携帯端末IDの情報およびケア担当者のIDと関連付けられた閲覧権限情報を含む情報を、生成部22に送信する。この情報を受信した生成部22は、ログインしたケア担当者のID、ログインされた携帯端末Xの携帯端末IDおよび閲覧権限情報を含む担当一覧画面データを生成し、生成した担当一覧画面データをログインされた携帯端末Xに送信する。携帯端末Xは、受信したこの担当一覧画面データに基づいて、表示部11に担当一覧画面を表示する。
【0058】
閲覧許可情報と関連付けられたケア担当者は、すべてのケア担当者およびすべての所属のケア担当者の端末番号を閲覧可能である。閲覧許可情報と関連付けられたケア担当者が、自分の所属とは異なる所属の他のケア担当者を検索する場合、その検索結果の表示に各ケア担当者の端末番号が表示される。例えば、閲覧許可情報に関連付けられている看護師長の山田洋子が、自分の携帯端末Xの検索入力欄31(図5)に他診療科であるリハビリテーション科の略称「りはびり」を入力して検索ボタン32をタップすると、リハビリテーション科に所属するすべてのケア担当者および各ケア担当者の端末番号を含む担当一覧画面が表示される。
【0059】
一方、閲覧制限情報と関連付けられたケア担当者は、自分の所属と同層に属するケア担当者および自分の所属の下層に属するケア担当者の端末番号を閲覧できるが、自分の所属と異なる所属のケア担当者の端末番号は閲覧できない。例えば、閲覧制限情報に関連付けられている看護師岸本海が、自分の携帯端末Xの検索入力欄31(図5)に、自分の所属とは異なるリハビリテーション科の略称「りはびり」を入力して検索ボタン32をタップすると、リハビリテーション科に所属するケア担当者の氏名および顔写真を含む担当一覧画面が表示されるが、各ケア担当者の端末番号は表示されない。
【0060】
このように、第三実施形態によれば、端末番号に閲覧制限を設定することにより、閲覧権限を有するケア担当者のみが端末番号を把握することができる。これにより、例えば、インターネットを介した不正アクセスによる不正な閲覧を防止することができ、コミュニケーションシステム1のセキュリティを安全な状態に維持することができる。
【0061】
上記した例では、端末番号の閲覧を制限したが、閲覧制限は端末番号以外に設定することもできる。例えば、役職、拠点情報など、ケア担当者情報テーブルに含まれる情報のうち任意の情報に対する閲覧制限とすることができる。このような任意の情報に閲覧制限を設ける場合にも、閲覧権限を有するケア担当者のみがその情報を閲覧することができ、コミュニケーションシステム1のセキュリティを安全な状態に維持することができる。
【0062】
なお、第三実施形態において、第二実施形態の担当一覧画面の表示を自動的に終了する構成を備えてもよい。また、第三実施形態における閲覧制限の設定の入力操作において、最終の操作の入力から一定時間が経過した場合に、閲覧制限の設定を行う機器(携帯端末X、コミュニケーションシステム1のシステム担当者が入力操作する管理プログラムなどがインストールされたコンピュータなどの機器)における入力画面の表示を、自動的に終了させてもよい。このように、閲覧権限の設定の入力画面の表示を自動的に終了することにより、コミュニケーションシステム1のセキュリティを向上させることができる。
【0063】
(第四実施形態)
次に、第四実施形態として、ケア担当者が複数の診療科(所属)に属する場合に複数の所属を担当一覧画面に表示する例について、図10図12を参照しつつ説明する。なお、なお、本実施形態の説明で上記した実施形態と重複する内容については、同一符号を用い、その説明を省略する。
【0064】
図10は、看護師情報テーブル24dの一例である。図10に示す看護師情報テーブル24dには、所属1の欄および所属2の欄が、ケア担当者の氏名などと関連付けられて記憶されている。例えば、看護師赤坂花子は、所属1が血管外科、所属2が内科である。1つの診療科のみに所属する場合、所属2は空欄(未登録)である。例えば、看護師秋山紅葉は、所属1が血管外科であり、所属2は空欄である。所属1は、メイン所属情報であり、所属2は、サブ所属情報である。
【0065】
図11は、担当一覧画面に、複数の所属を兼務する兼務ケア担当者を表示する表示部11の一例である。図11の担当一覧画面には、赤坂花子看護師の所属として、メイン所属情報41に「血管外科」が表示され、サブ所属情報42に「他」が表示されている。メイン所属情報41「血管外科」の情報およびサブ所属情報42「他」の情報は、ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報の一例である。
【0066】
このように、複数所属を兼務するケア担当者について、担当一覧画面に、メイン所属情報41およびサブ所属情報42を表示することにより、血管外科に属する他のケア担当者の担当一覧画面および内科に属する他のケア担当者の担当一覧画面に、赤坂花子看護師の情報が表示される。また、赤坂花子看護師の担当一覧画面には、血管外科に所属する他のケア担当者および内科に所属する他のケア担当者が一覧的に表示される。担当一覧画面に表示される血管外科に所属する他のケア担当者の情報および内科に所属する他のケア担当者の情報は、複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報の一例である。
【0067】
さらに、複数の所属に属するケア担当者について、担当一覧画面に、複数の所属のそれぞれと関連付けられた拠点情報、ケア担当者の職種、ケア担当者の役職を表示してもよい。
例えば、ケア担当者が「血管外科」と「内科」に所属し、血管外科の看護師かつ内科の看護師である場合、担当一覧画面に、それぞれの所属と関連付けられた職種として、「看護 他」または「看護 看護」を含めて表示してもよい。
また、例えば、ケア担当者が「血管外科」と「内科」に所属し、血管外科の役職が「看護師長」であり、内科の役職が「セキュリティ担当部長」である場合、担当一覧画面に、それぞれの所属と関連付けられた役職として、「師長 他」または「師長 セ部長」を含めて表示しても良い。
また、例えば、ケア担当者が「血管外科」と「内科」に所属している場合、担当一覧画面には、それぞれの所属と関連付けられた拠点として、「血外ナースステーション」および「内ナースステーション」を表示しても良い。
【0068】
なお、ケア担当者の職種、ケア担当者の役職、および複数の所属のそれぞれと関連付けられた拠点情報を担当一覧画面に表示する例を説明したが、複数種類の表示はこの態様に限られない。ケア担当者の単一の所属に関連付けられた複数の職種や複数の役職がある場合、この複数の職種や複数の役職を含む担当一覧画面を表示してもよい。例えば、ケア担当者の所属が婦人科であり、職種が「看護師」および「診療放射線技師」である場合、担当一覧画面のケア担当者の氏名の近傍に「看護 他」や「看護 放技」と表示することができる。例えば、ケア担当者の所属が内科であり、役職が「(内科の)看護師長」および「(内科の)セキュリティ担当部長」である場合、担当一覧画面のケア担当者の氏名の近傍に「師長 他」や「師長 セ部長」と表示することができる。
【0069】
次に、複数所属の表示態様を切り替える例を説明する。図12は、サブ所属の他の表示例を説明する図である。
【0070】
図11に示すように、担当一覧画面は、サブ所属情報42として「他」の表示を含んでいる。このように、サブ所属情報「他」が担当一覧画面に表示されることにより、赤坂花子看護師が複数の診療科に所属することがわかるが、サブ所属情報をより詳細な所属情報の表示にすることができれば、複数の所属を一目で確認することができてさらに便利である。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、サブ所属情報42の近傍に、サブ所属情報の表示態様を切り替えて表示可能な切替ボタン43を含んでいる。
切替ボタン43をタップすることにより、サブ所属情報42の「他」の表示は、図12に示すサブ所属情報44の「内科」に切り替えられる。
【0071】
このように、本例では、サブ所属情報の表示態様を、簡易な表示態様から詳細な表示態様に切り替えることができる。そのため、担当表示画面から複数の所属に属する(複数の診療科を兼務する)ケア担当者の複数の所属を具体的に確認することができ、このケア担当者と円滑なコミュニケーションを取ることができる。
【0072】
なお、複数の診療科(所属)に属するケア担当者について、複数所属を担当一覧画面に表示する例を説明したが、本実施形態における担当一覧画面の複数の表示は複数所属に限らない。ケア担当者の役職、職種などが複数有る場合、複数の役職、複数の職種などを担当一覧画面に表示することができる。
例えば、内科の看護師長と呼吸器内科の看護師長を兼務するなど、複数の役職を兼務する場合、看護師情報テーブル24dには、このケア担当者の氏名およびIDと、所属1の欄の「内科」の情報、役職1の欄の(内科の)「看護師長」の情報、所属2の欄の「呼吸器内科」の情報および役職2の欄の(呼吸器内科の)「看護師長」の情報が、互いに対応付けられて記憶されている。この場合、担当一覧画面には、ケア担当者の氏名の表示の近傍に、所属「内科 他」の表示および看護師長の略称である「師長 他」が表示される。切替ボタン43をタップすることにより、所属の表示態様を「内科 呼吸器内科」および「師長 師長」に切り替えることができる。
また、例えば、病院の警備室の警護スタッフが、病院の清掃を兼務するなど、複数の職種を兼務する場合、記憶部24のケア担当者情報テーブルには、このスタッフの氏名およびIDと、職種1の欄の「警護」の情報と、職種2の欄の「清掃」の情報とが、互いに対応付けられて記憶されている。この場合、担当一覧画面には、ケア担当者の氏名の表示の近傍に、職種「警護 他」が表示される。切替ボタン43をタップすることにより、職種の表示態様を「警護 清掃」に切り替えることができる。
【0073】
上記した複数の所属、拠点情報、複数の職種、複数の役職の各情報は、担当一覧画面においてソートして表示することができる。ソートは、第一実施形態と同様に、図7のソートボタン35(図7参照)の「所属」、「拠点」をタップすることにより実行できる。また、第一実施形態と同様に、ソートボタン35の種類を「職種」に変更し、この「職種」のソートボタンをタップすることにより実行することができる。
また、上記した複数の所属、拠点情報、複数の職種、複数の役職の各情報から、特定のケア担当者を検索することができる。この検索は、第一実施形態と同様に、図5に示す検索入力欄31に、検索したいケア担当者の情報の一部、例えば、「いし」(職種である「医師」の読み仮名)や「しちょ」(役職「看護師長」の読み仮名の一部)や「すて」(拠点情報「ナースステーション」の読み仮名の一部)を入力して検索することができる。
【0074】
ところで、従来のシステムでは、携帯端末の表示部に、ケア担当者が所属する所属と同一所属の他のケア担当者が一覧的に表示され、ケア担当者の所属を1つのみ表示されていた。しかし、一人のケア担当者がA診療科およびB診療科など、複数の診療科を兼務する場合がある。A診療科およびB診療科を兼務するケア担当者について、所属としてA診療科のみを担当一覧画面に表示する場合、B診療科に属する他のケア担当者からこのケア担当者を検索することができず、B診療科の他のケア担当者の担当一覧画面に表示されなかった。このため、B診療科のケア担当者からこの複数所属のケア担当者に対して、円滑に連絡が取りにくかった。また、複数所属のケア担当者が、B診療科のケア担当者に連絡を取りたい場合、自端末の担当一覧画面にB診療科のケア担当者が表示されないため、円滑にB診療科のケア担当者に連絡を取りにくかった。
【0075】
本実施形態のコミュニケーションシステム1によれば、担当一覧画面には、ケア担当者が関連付けられている複数の所属に関する第一情報および複数の所属のいずれかと関連付けられている他のケア担当者に関する第二情報が少なくとも含まれている。このため、複数の所属に属するケア担当者の携帯端末Xには、A診療科のケア担当者およびB診療科のケア担当者の両方が表示され、このケア担当者からB診療科のケア担当者への連絡を円滑に取ることができる。また、B診療科のみに属するケア担当者の携帯端末Xの担当一覧画面に、B診療科のケア担当者として、A診療科およびB診療科に属するケア担当者が表示される。このため、B診療科の他のケア担当者から複数所属に属するケア担当者に円滑に連絡することができる。これにより、ケア担当者同士のコミュニケーションの効率性を改善することができる。
【0076】
なお、上記した各実施形態では、サーバCPU21、記憶部24、携帯端末XのCPU、携帯端末Xの記憶部を例として説明したが、これに限られない。記憶部24、携帯端末Xの記憶部は、コンピュータ可読命令(プログラム)を記憶するメモリで構成されてもよく、各種プログラム等が格納されたROM(Read Only Memory)やプロセッサにより実行される各種プログラム等が格納される複数ワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)等から構成されてもよい。サーバCPU21および携帯端末XのCPUは、MPU(Micro Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。サーバCPU21や携帯端末XのCPUは、記憶部24またはROMに組み込まれた各種プログラムから指定されたプログラムをRAM上に展開し、RAMとの協働で各種処理を実行するように構成されてもよい。
【0077】
また、拠点情報に加えて、あるいは、拠点情報に代えて、ケア担当者の現在位置を示す位置情報を担当一覧画面に表示しても良い。以下、ケア担当者の位置情報の取得および携帯端末Xの画面表示について説明する。
位置情報サーバ5(図1参照)は、病院内に設置されている受信機(図示省略)に院内ネットワークを介して接続されているとともに、インターネットを介して位置情報を電話帳サーバ2に送信するように構成されている。
受信機は、ケア担当者が携帯する携帯端末Xから発信される位置信号を受信可能であり、病院の病室、各診療科の診察室、各診療科のナースステーション、廊下、トイレ、待合室、手術室、検査室、減菌室、浴室、器材庫、休憩室等に設置されている。
【0078】
携帯端末Xは、自端末の携帯端末IDを含む位置信号を生成する。携帯端末Xは、生成した位置信号を、病院内に設置されている最寄りの受信機に発信する。携帯端末Xの位置信号を受信した受信機は、受信した位置信号を院内ネットワークを介して位置情報サーバ5に送信する。受信機が送信する携帯端末Xの位置信号には、その受信機を識別可能な受信機IDなどの情報が含まれている。位置情報サーバ5は、受信した携帯端末Xの位置信号をインターネットを介して電話帳サーバ2に送信するとともに、位置信号に含まれる受信機ID、携帯端末ID等の情報を位置情報サーバ5内の記憶部に記憶する。
【0079】
電話帳サーバ2のサーバCPU21は、位置情報サーバ5から受信した位置信号に基づいて、看護師情報テーブル24b、24dなどの情報テーブルに記憶された各携帯端末Xの位置情報を更新する。更新された位置情報は、各ケア担当者が携帯する携帯端末Xに送信される担当一覧画面データの一部として用いられる。これにより、各ケア担当者が携帯する携帯端末Xの表示部11には、ケア担当者の氏名およびそのケア担当者によって携帯される携帯端末Xの位置情報を含む担当一覧画面が表示される。これにより、ケア担当者は、連絡を取りたい他のケア担当者が手術室などの電話を取れない場所にいるのか、ナースステーションなどの電話を取りやすい場所にいるのかを知ることができる。
【0080】
本開示は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本開示を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【符号の説明】
【0081】
1:コミュニケーションシステム、2:電話帳サーバ、5:位置情報サーバ、11:表示部、12:入力部、21:サーバCPU、22:生成部、24:記憶部、24a:患者情報テーブル、24b、24d:看護師情報テーブル、24c:閲覧権限情報テーブル、31:検索入力欄、32:検索ボタン、33:端末番号(内線番号)、34:展開ボタン、35:ソートボタン、41:メイン所属情報、42、44:サブ所属情報、43:切替ボタン、X:携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図12