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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143928
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】壁の施工方法及び壁
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20241004BHJP
   E04B 1/58 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
E04F13/08 101B
E04B1/58 603
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023056884
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】百川 美彩
(72)【発明者】
【氏名】有馬 冬樹
【テーマコード(参考)】
2E110
2E125
【Fターム(参考)】
2E110AA02
2E110AA42
2E110AB04
2E110AB23
2E110CA09
2E110CC04
2E110DA08
2E110DC11
2E110GA33W
2E110GB16W
2E125AA07
2E125AA53
2E125AB05
2E125AC17
2E125AE11
2E125AG04
2E125AG06
2E125AG12
2E125BE10
2E125CA14
2E125CA19
2E125EA16
2E125EA34
(57)【要約】
【課題】柱の近傍にスタッドが配置される場合でも、面材を容易に固定することが可能な壁の施工方法を提供する。
【解決手段】第1スタッド20Aの裏側に裏側貫通孔23bを形成する第1孔部形成工程と、第1スタッド20Aの表側に表側貫通孔22bを形成する第2孔部形成工程と、表側貫通孔22bと連通するように第1石膏ボード30に貫通孔31を形成する第3孔部形成工程と、第1石膏ボード30を第1スタッド20Aに固定するための第1ビス40を貫通孔31からセットするセット工程と、裏側貫通孔23bを利用して第1ビス40を表側貫通孔22bから引き寄せることで、表側貫通孔22b及び貫通孔31に第1ビス40を差し込んで、第1石膏ボード30を固定する第1面材固定工程と、を具備する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の柱の近傍に配置されたスタッドに面材を固定するための壁の施工方法であって、
前記面材は、
前記柱と前記スタッドとの間に配置される第1面材を含み、
前記施工方法は、
前記スタッドの前記第1面材とは反対側に第1孔部を形成する第1孔部形成工程と、
前記スタッドの前記第1面材側に第2孔部を形成する第2孔部形成工程と、
前記第2孔部と連通するように前記第1面材に第3孔部を形成する第3孔部形成工程と、
前記第1面材を前記スタッドに固定するための固定具を前記第3孔部からセットするセット工程と、
前記第1孔部を利用して前記固定具を前記第2孔部から引き寄せることで、前記第2孔部及び前記第3孔部に前記固定具を差し込んで、前記第1面材を固定する第1面材固定工程と、
を具備する、
壁の施工方法。
【請求項2】
前記第1面材固定工程では、
前記第1孔部に挿通された工具を用いて前記固定具を引き寄せる、
請求項1に記載の壁の施工方法。
【請求項3】
前記工具は、
チャック装置が取り付けられたドリルであり、
前記第1面材固定工程では、
前記第1孔部に前記チャック装置を挿通し、
当該チャック装置によって前記固定具を把持した状態で前記ドリルを動作させることで、前記固定具を引き寄せる、
請求項2に記載の壁の施工方法。
【請求項4】
前記固定具は、
前記第2孔部及び前記第3孔部に差し込み可能な軸部を有し、
前記第3孔部形成工程は、
前記固定具の軸部よりも外径が小さい軸部を有する準備部材を前記第1面材の前記スタッド側から差し込むと共に、当該準備部材を前記第1面材から抜くことで前記第3孔部を形成する、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の壁の施工方法。
【請求項5】
前記第3孔部形成工程では、
前記第1孔部に挿通された工具を用いて前記準備部材を差し込むと共に、当該準備部材を前記第1面材から抜く、
請求項4に記載の壁の施工方法。
【請求項6】
前記面材は、
前記スタッドの前記第1面材とは反対側に配置される第2面材をさらに含み、
前記施工方法は、
前記スタッドに前記第2面材を固定する第2面材固定工程をさらに具備し、
前記第1面材固定工程は、
前記第2面材固定工程よりも前に行われる、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の壁の施工方法。
【請求項7】
建物の柱の近傍に配置される少なくとも1つのスタッドと、
前記スタッド及び前記柱の間に配置される面材と、
前記スタッド及び前記面材に差し込まれ、前記スタッドに前記面材を固定する固定具と、
を具備し、
前記スタッドには、
前記面材とは反対側の前記固定具と対応する位置に孔部が形成される、
壁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッドに面材を固定するための壁の施工方法及び壁の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタッドに面材を固定するための壁の施工方法の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載される施工方法は、スタッド、壁面部材及び固定部材を具備する耐火間仕切壁を施工するためのものである。前記壁面部材は、スタッドに隣接するように配置される。以下、壁面部材のうち、スタッドを向く側を裏側とし、その反対側を表側とする。前記固定部材は、タッピンねじやビス等によって構成される。前記固定部材は、壁面部材の表側から裏側に向かって差し込まれることで、壁面部材をスタッドに固定する。
【0004】
しかしながら特許文献1の施工方法では、前記スタッドの近傍に建物の柱が配置された場合、固定部材を差し込む際に柱が邪魔になってしまい、壁面部材を固定するのが困難となってしまう可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-91123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、柱の近傍にスタッドが配置される場合でも、面材を容易に固定することが可能な壁の施工方法及び壁を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、建物の柱の近傍に配置されたスタッドに面材を固定するための壁の施工方法であって、前記面材は、前記柱と前記スタッドとの間に配置される第1面材を含み、前記施工方法は、前記スタッドの前記第1面材とは反対側に第1孔部を形成する第1孔部形成工程と、前記スタッドの前記第1面材側に第2孔部を形成する第2孔部形成工程と、前記第2孔部と連通するように前記第1面材に第3孔部を形成する第3孔部形成工程と、前記第1面材を前記スタッドに固定するための固定具を前記第3孔部からセットするセット工程と、前記第1孔部を利用して前記固定具を前記第2孔部から引き寄せることで、前記第2孔部及び前記第3孔部に前記固定具を差し込んで、前記第1面材を固定する第1面材固定工程と、を具備するものである。
【0009】
請求項2においては、前記第1面材固定工程では、前記第1孔部に挿通された工具を用いて前記固定具を引き寄せるものである。
【0010】
請求項3においては、前記工具は、チャック装置が取り付けられたドリルであり、前記第1面材固定工程では、前記第1孔部に前記チャック装置を挿通し、当該チャック装置によって前記固定具を把持した状態で前記ドリルを動作させることで、前記固定具を引き寄せるものである。
【0011】
請求項4においては、前記固定具は、前記第2孔部及び前記第3孔部に差し込み可能な軸部を有し、前記第3孔部形成工程は、前記固定具の軸部よりも外径が小さい軸部を有する準備部材を前記第1面材の前記スタッド側から差し込むと共に、当該準備部材を前記第1面材から抜くことで前記第3孔部を形成するものである。
【0012】
請求項5においては、前記第3孔部形成工程では、前記第1孔部に挿通された工具を用いて前記準備部材を差し込むと共に、当該準備部材を前記第1面材から抜くものである。
【0013】
請求項6においては、前記面材は、前記スタッドの前記第1面材とは反対側に配置される第2面材をさらに含み、前記施工方法は、前記スタッドに前記第2面材を固定する第2面材固定工程をさらに具備し、前記第1面材固定工程は、前記第2面材固定工程よりも前に行われるものである。
【0014】
請求項7においては、建物の柱の近傍に配置される少なくとも1つのスタッドと、
前記スタッド及び前記柱の間に配置される面材と、前記スタッド及び前記面材に差し込まれ、前記スタッドに前記面材を固定する固定具と、を具備し、前記スタッドには、前記第1面材とは反対側の前記第1固定具と対応する位置に孔部が形成されるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0016】
請求項1においては、柱の近傍にスタッドが配置される場合でも、第1孔部を利用して面材を容易に固定することができる。
【0017】
請求項2においては、工具を用いて、固定具を容易に引き寄せることができる。
【0018】
請求項3においては、チャック装置を用いて、固定具を容易に引き寄せることができる。
【0019】
請求項4においては、準備部材を用いて容易に第3孔部を形成することができる。
【0020】
請求項5においては、工具を用いて容易に第3孔部を形成することができる。
【0021】
請求項6においては、第1面材を固定する際に第2面材が邪魔にならないため、第1面材を容易に固定することができる。
【0022】
請求項7においては、柱の近傍にスタッドが配置される場合でも、第1孔部を利用して面材を容易に固定することができるため、簡易な構成の壁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る耐火壁を示す図。
図2】A-A断面図。
図3】B-B断面図。
図4】耐火壁の拡大断面斜視図。
図5】スタッド、第1石膏ボード、第1ビス、第3石膏ボード及び第2ビスを示す分解断面斜視図。
図6】(a)スタッドに孔があけられる様子を示す断面図。(b)柱の近傍に第1石膏ボードが配置された状態を示す平面断面図。
図7】(a)準備ビスが差し込まれる様子を示す平面断面図。(b)準備ビスが抜かれる様子を示す平面断面図。
図8】(a)第1ドリルドライバーを示す説明図。(b)第2ドリルドライバーを示す説明図。
図9】(a)第1ビスがセットされる様子を示す平面断面図。(b)第1ビスが引き寄せられる様子を示す平面断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明においては、図中に記した矢印に従って、上下方向及び左右方向をそれぞれ定義する。
【0025】
以下では、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る耐火壁1について説明する。
【0026】
図1及び図2に示す耐火壁1は、耐火性を有すると共に、建物の屋内空間に設けられる間仕切壁を構成するためのものである。耐火壁1は、ランナー10、スタッド20、第1石膏ボード30、第1ビス40、第2石膏ボード50、第3石膏ボード60、第2ビス70(図3参照)及び第4石膏ボード80を具備する。
【0027】
図1に示すランナー10は、スタッド20を支持するためのものである。ランナー10は、長手状に形成される。本実施形態のランナー10は、長手方向を左右方向に向けて配置される。またランナー10は、金属製の部材によって構成される。ランナー10は、上下一対設けられる。上部ランナー10は、上階の床スラブあるいは床スラブを支える鉄骨に固定される。また下部ランナー10は、当該階の床スラブに固定される。
【0028】
スタッド20は、耐火壁1(間仕切壁)における鉛直部材である。スタッド20は、長手方向を上下方向に向けた長尺状に形成される。図2に示すように、スタッド20は、平面視略C字状に形成される。またスタッド20は、金属製の部材によって構成される。スタッド20は、左右方向(ランナー10の長手方向)に沿って等間隔に複数配置される。
【0029】
本実施形態では、複数のスタッド20のうち、1つのスタッド20(図2における左右中央部のスタッド20)は、建物の屋内空間に設置された柱90の近傍に配置される。より詳細には上記1つのスタッド20は、柱90に対して、後述する第1ビス40を差し込む方向(図2では紙面上方)に僅かに離れた位置に配置される。本実施形態の柱90は、耐火性能を向上させるため、角形鋼管91に耐火被覆材92が被覆されている。
【0030】
なお以下では、スタッド20を基準として、柱90がある側(図2に示すスペースA1側)を「表側」と称し、柱90がない側(図2に示すスペースA2側)を「裏側」と称する。また以下では、表側及び裏側の一方から他方へ向かう方向を「奥行き方向」とする。また以下では、スタッド20の奥行き方向における中央部を「間仕切芯C10」と称する。また以下では、各スタッド20のうち、柱90の近傍に配置されたスタッド20を「第1スタッド20A」称し、それ以外のスタッド20を「第2スタッド20B」と称する。
【0031】
図2及び図4に示すように、スタッド20(第1スタッド20A及び第2スタッド20B)は、ウェブ21、第1フランジ22及び第2フランジ23を具備する。ウェブ21は、板面を左右方向に向けた略板状の部分である。
【0032】
第1フランジ22は、ウェブ21の表側の端部から右方へ延出する略板状の部分である。第1フランジ22の先端部(右端部)には、裏側(間仕切芯C10)へ延出するリップ部22aが形成される。第2フランジ23は、ウェブ21の裏側の端部に形成される略板状の部分である。第2フランジ23は、間仕切芯C10を基準として、第1フランジ22と奥行き方向に対称に形成される。当該第2フランジ23には、リップ部23aが形成される。
【0033】
第1石膏ボード30及び第2石膏ボード50は、スタッド20の表側において壁面を成す部材(面材)である。第1石膏ボード30及び第2石膏ボード50は、板面を奥行き方向に向けて配置される。第1石膏ボード30は、スタッド20に対して表側に隣接するように配置される。第2石膏ボード50は、第1石膏ボード30に対して表側に隣接するように配置され、ステープル(不図示)によって第1石膏ボード30に固定される。なお図1では、一部(左側)の第1石膏ボード30及び第2石膏ボード50の記載が省略されている。
【0034】
図3及び図5に示すように、第1石膏ボード30は、第1ビス40によってスタッド20に固定される。第1ビス40は、頭部41及び軸部42を有する。軸部42は、頭部41から裏側に向けて延出するように形成される。また軸部42の外周には、雄ネジ部が形成される(不図示)。当該軸部42の先端部(裏側の端部)は、先鋭状に形成される。なお本明細書に添付される図面では、軸部42全体が先鋭状に形成された第1ビス40が記載されているが、実際には、第1ビス40の先端部以外の部分は略円柱状に形成されている。
【0035】
第1ビス40は、頭部41が第1石膏ボード30の表側の面にめり込むまで第1石膏ボード30に差し込まれる。本実施形態の第1ビス40の全長(奥行き方向幅)は、第1石膏ボード30及び第1フランジ22の厚みの合計よりも長いため、第1ビス40は、第1石膏ボード30及び第1フランジ22を貫通する。こうして第1ビス40は、第1石膏ボード30をスタッド20に固定することができる。
【0036】
当該第1ビス40は、第1スタッド20A及び第2スタッド20Bにそれぞれ差し込まれる(図2参照)。また第1ビス40は、1つのスタッド20に対して、上下方向に沿って複数差し込まれる。なお1つのスタッド20に第1ビス40が差し込まれる本数は、耐火壁1の上下方向幅等に応じて適宜設定されるものであるが、本実施形態では十数本程度とされている。
【0037】
図2及び図4に示すように、第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80は、スタッド20の裏側において壁面を成す部材(面材)である。第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80は、間仕切芯C10を基準として、第1石膏ボード30及び第2石膏ボード50と奥行き方向に対称に構成される。
【0038】
より詳細には図3及び図5に示すように、第3石膏ボード60は、板面を奥行き方向に向けて配置され、第2ビス70によってスタッド20の第2フランジ23に固定される。第4石膏ボード80は、板面を奥行き方向に向けて配置され、ステープル(不図示)によって第3石膏ボード60に固定される。本実施形態の第2ビス70は、高さ位置が第1ビス40と異なるように第3石膏ボード60に差し込まれる。
【0039】
ここで図2及び図3に示すように、第1スタッド20Aは柱90の近傍に配置されているため、第1石膏ボード30に表側から第1ビス40を差し込もうとすると柱90が邪魔になってしまい、施工の手間が増えることが懸念される。例えば、第1石膏ボード30と柱90との間に作業者の手が入る程度の隙間(例えば70mm程度の隙間、図2に示す符号C参照)しかない場合、ドライバー等の工具を前記隙間に入れることができないため、第1ビス40を表側から差し込むことが困難となってしまう。
【0040】
この場合、例えば第1石膏ボード30のうち、柱90と干渉する部分を切り欠き、その端部(切欠部分)から柱90の耐火被覆材92の表面に対して垂直に適切な幅に切断したボードを建て込む。このように、第1石膏ボード30に第1ビス40を差し込まなければ、施工の手間が増えてしまう。
【0041】
この点に関して、本実施形態の壁の施工方法を用いることで、こうした柱90の近傍に配置された第1スタッド20Aにも、第1ビス40を容易に差し込むことができる。なお本施工方法は、第1石膏ボード30と柱90との間に、作業者の手が入り、かつ、第1ビス40を差し込むための工具を入れることができない隙間がある場合に用いられる。以下では図3から図9を参照し、本施工方法について説明する。
【0042】
本施工方法では、主として図6(a)に示すスタッド孔あけ工程、図7に示すボード孔あけ工程、図9(a)に示すセット工程、図9(b)に示す第1固定工程、第2固定工程及び第3固定工程が行われる。以下、各工程について順に説明する。
【0043】
図6(a)に示すスタッド孔あけ工程は、第1スタッド20Aに孔をあける工程である。スタッド孔あけ工程において作業者は、第1スタッド20Aの第2フランジ23(第1石膏ボード30とは反対側)に奥行き方向に貫通する孔をあける。この際作業者は、第1ビス40が差し込まれる部分と同じ高さ位置に孔をあける。また作業者は、第1スタッド20Aの第1フランジ22(第1石膏ボード30側)にも、第2フランジ23と同じ高さ位置に、第1フランジ22を奥行き方向に貫通する孔をあける。以下では、第1フランジ22にあけられた孔を「表側貫通孔22b」と称し、第2フランジ23にあけられた孔を「裏側貫通孔23b」と称する。
【0044】
表側貫通孔22b及び裏側貫通孔23bは、例えばドリル等によって第1フランジ22及び第2フランジ23を貫通することで形成される。表側貫通孔22b及び裏側貫通孔23bは、奥行き方向視で略円状に形成される(図5参照)。
【0045】
表側貫通孔22bの内径は、第1ビス40の軸部42の外径よりも小さい。裏側貫通孔23bの内径は、表側貫通孔22bの内径及び前記軸部42の外径よりも大きい。また裏側貫通孔23bの内径は、後述する第1ドリルドライバーD10のビットD13及び第2ドリルドライバーD20のチャック装置D22の外径よりも大きい。なおスタッド孔あけ工程において表側貫通孔22b及び裏側貫通孔23bを形成する順番は、特に限定されるものではない。
【0046】
図6(b)に示すように、本施工方法では、スタッド孔あけ工程の後で、第1スタッド20Aに第1石膏ボード30が押し付けられる。その後図7に示すボード孔あけ工程が行われる。なお、第1石膏ボード30をスタッド20Bに固定した後で、第1スタッド20Aに第1石膏ボード30が押し付けられてもよい。
【0047】
ボード孔あけ工程は、第1石膏ボード30に孔をあける工程である。図7(a)に示すように、ボード孔あけ工程では、第1ドリルドライバーD10によって第1石膏ボード30に準備ビスB10が差し込まれる。
【0048】
準備ビスB10は、第1石膏ボード30に孔をあけるためのものである。準備ビスB10は、頭部B11及び軸部B12を具備する。軸部B12の外径は、第1ビス40の軸部42よりも小さい。また軸部B12の長さ(軸方向幅)は、第1ビス40の軸部42よりも長い。当該準備ビスB10は、第1石膏ボード30への差し込みに際して、第1石膏ボード30の裏側に配置される。
【0049】
図8(a)に示す第1ドリルドライバーD10は、ネジ締めや孔あけ等を行うための電動工具である。第1ドリルドライバーD10は、本体部D11、チャック装置D12及びビットD13を具備する。
【0050】
本体部D11には、モータが内蔵される。チャック装置D12は、本体部D11の先端部に取り付けられ、ビットD13を把持するためのものである。チャック装置D12は、複数の爪部(不図示)を有し、当該爪部によってビットD13を把持することができる。ビットD13は、第1ドリルドライバーD10のアタッチメント(先端工具)である。本実施形態のビットD13は、長手状に形成されると共に、準備ビスB10の頭部B11と螺合可能に形成される。第1ドリルドライバーD10は、前記モータを駆動させることで、ビットD13を回転させることができる。
【0051】
図7(a)に示すように、ボード孔あけ工程では、第2フランジ23の裏側貫通孔23bに、裏側から第1ドリルドライバーD10のビットD13が挿通される。当該ビットD13は、準備ビスB10の頭部B11と螺合される。この状態で第1ドリルドライバーD10の前記モータが駆動されてビットD13が回転される。当該回転によって準備ビスB10の軸部B12は、第1スタッド20Aの表側貫通孔22bを介して第1石膏ボード30に裏側(第1スタッド20A側)から差し込まれる。本施工方法では、軸部B12が第1石膏ボード30を貫通するまで、準備ビスB10が差し込まれる。
【0052】
図7(b)に示すように、準備ビスB10が差し込まれた後で、ボード孔あけ工程では、第1ドリルドライバーD10の前記モータが駆動され、ビットD13が逆回転される。これによって準備ビスB10は、第1石膏ボード30から抜かれて耐火壁1から取り除かれる。このようにして本実施形態では、表側貫通孔22bと連通する貫通孔31が第1石膏ボード30に形成される。当該貫通孔31の内径は、準備ビスB10の軸部B12の外径と同程度であるため、第1ビス40の軸部42の外径よりも小さいものとなる。
【0053】
本施工方法では、ボード孔あけ工程の後で図9(a)に示すセット工程が行われる。セット工程は、第1ビス40をセットするための工程である。セット工程において作業者は、第1石膏ボード30と柱90との間Cに手を入れて、第1石膏ボード30の表側から第1ビス40をセットする。
【0054】
この際作業者は、第1石膏ボード30の貫通孔31の表側から裏側に向けて第1ビス40の軸部42を人力で押し入れる。これによって第1ビス40の軸部42は、第1スタッド20Aの表側貫通孔22bから所定距離だけ裏側へ突出する。こうして第1ビス40がセットされる。なお前記所定距離は、第2ドリルドライバーD20で第1ビス40の軸部42を掴める程度の長さとなっている。具体的には、15mm程度の長さとなっている。
【0055】
本施工方法では、セット工程の後で図9(b)に示す第1固定工程が行われる。第1固定工程は、第1石膏ボード30を第1スタッド20Aに固定する工程である。第1固定工程では、第1スタッド20Aの裏側貫通孔23bに第2ドリルドライバーD20が挿通される。
【0056】
図8(b)に示す第2ドリルドライバーD20は、第1石膏ボード30にセットされた第1ビス40を表側から裏側へと引き寄せるための電動工具である。第2ドリルドライバーD20は、先端部において、強固な力で第1ビス40の軸部42(棒状の部材)を掴めるように構成される。
【0057】
本実施形態の第2ドリルドライバーD20は、上述した第1ドリルドライバーD10のチャック装置D12の構造を利用して、第1ビス40の軸部42を掴むように構成される。すなわち第2ドリルドライバーD20は、上述した第1ドリルドライバーD10(図8(a)参照)からビットD13が取り外されたようなものとなっている。当該第2ドリルドライバーD20は、チャック装置D22の爪部D23により、第1ビス40の軸部42を把持することができる。
【0058】
図9(b)に示すように、第1固定工程では、第2フランジ23の裏側貫通孔23bに、裏側から第2ドリルドライバーD20のチャック装置D22が挿通される。こうして第2ドリルドライバーD20は、第1固定工程において第1石膏ボード30の裏側に位置することとなる。
【0059】
第2フランジ23の裏側貫通孔23bに挿通されたチャック装置D22は、爪部D23によって第1ビス40の軸部42を把持する。この状態で第2ドリルドライバーD20の本体部D21に内蔵されたモータが駆動される。これによって第2ドリルドライバーD20は、第1ビス40を逆回転させる。なお逆回転というのは、表側から第1ビス40を差し込む場合とは反対方向(第2スタッド20Bに面材(第1石膏ボード30)を固定する際の第1ビス40を緩める方向)に第2ドリルドライバーD20のチャック装置D22を回転させることを意味している。
【0060】
第1ビス40は、逆回転されることによって表側から裏側に引き寄せられ、第1石膏ボード30の貫通孔31及び第1スタッド20Aの表側貫通孔22bに差し込まれる。このようにして本施工方法では、第1石膏ボード30の裏側での作業により、当該第1石膏ボード30が第1スタッド20Aに固定される。
【0061】
本施工方法では、第1固定工程の後で第2固定工程が行われる。第2固定工程は、第1石膏ボード30を図2に示す第2スタッド20Bに固定する工程である。第2スタッド20Bを固定する場合、第1ビス40を差し込む際に柱90が邪魔になり難い。このため、第2固定工程において第2スタッド20B及び第1石膏ボード30には、表側から(第1石膏ボード30の表側での作業により)第1ビス40が差し込まれる。
【0062】
本施工方法では、第2固定工程の後で第3固定工程が行われる。第3固定工程は、第1石膏ボード30以外の石膏ボードをスタッド20に固定する工程である。第3固定工程において、第2石膏ボード50が第1石膏ボード30に固定される。第2石膏ボード50は、基本的には表側からステープルが打ち込まれることとなるが、第2石膏ボード50と柱90との間のスペースは狭いため、当該箇所については、第1石膏ボード30の裏側からステープルが打ち込まれる。
【0063】
また第3固定工程では、図3に示す第3石膏ボード60がスタッド20に固定されると共に、第4石膏ボード80が第3石膏ボード60に固定される。第3石膏ボード60を固定する第2ビス70は、第1スタッド20Aの裏側貫通孔23bに挿通されないように、裏側貫通孔23b(第1ビス40)とは異なる高さ位置に差し込まれる。また第4石膏ボード80は、裏側からステープルが打ち込まれることによって、第3石膏ボード60に固定される。
【0064】
こうして本施工方法によって耐火壁1が施工される。当該耐火壁1は、各スタッド20のうち、柱90の近傍に配置された第1スタッド20Aにのみ、裏側貫通孔23bが形成される。また裏側貫通孔23bは、第1ビス40と対応する高さ位置に形成される。例えば裏側貫通孔23bは、第1ビス40と同心上に形成される。
【0065】
なお第1石膏ボード30と第3石膏ボード60との間には、必要に応じて断熱材や吸音材等が充填されてもよい。また裏側貫通孔23bは、第2ドリルドライバーD20によって第1ビス40を引き寄せられるのであれば、必ずしも第1ビス40と同心上に形成される必要はない。ただし、第2ドリルドライバーD20による作業性を考慮すると、裏側貫通孔23bは、第1ビス40と同心上にあるとみなせる程度に、軸心が第1ビス40の軸心に近い位置にあることが望ましい。
【0066】
このように、本施工方法では、第1石膏ボード30の裏側から(柱90がない側での作業によって)第1ビス40を差し込むことができる。これによって、柱90が邪魔になり難くなって第1石膏ボード30を第1スタッド20Aに容易に固定することができるため、施工にかかる手間を軽減することができる。
【0067】
また上述の如く、第1スタッド20A及び第2スタッド20Bは、左右方向に等間隔に配置されている。本施工方法によると、柱90があったとしても、全てのスタッド20に第1ビス40を打ち込むことができる。これにより、柱90の近傍に配置されたスタッド20(第1スタッド20A)に対する第1ビス40の差し込みをスキップすることなく、全てのスタッド20に左右方向に等間隔で第1ビス40を差し込むことができる。これによって、所定の耐火性能を確保することができる。
【0068】
また本実施形態では、準備ビスB10を用いて第1石膏ボード30に貫通孔31を形成している(図7参照)。これにより、貫通孔31を容易に形成することができる。
【0069】
具体的には、第1石膏ボード30の貫通孔31の内径は、第1ビス40の軸部42よりも小さい。このような内径の小さい孔を市販のドリルで形成しようとしてもサイズが合わないため、特注のドリルが必要となってしまう。これに対して本実施形態では、第1ビス40よりも小さい準備ビスB10を第1石膏ボード30に差し込むことで、特注のドリルを用いることなく貫通孔31を容易に形成することができる。
【0070】
以上の如く、本実施形態に係る壁の施工方法は、建物の柱90の近傍に配置された第1スタッド20A(スタッド20)に面材(第1石膏ボード30から第4石膏ボード80)を固定するための壁の施工方法であって、前記面材は、前記柱90と前記第1スタッド20Aとの間に配置される第1石膏ボード30(第1面材)を含み、前記施工方法は、前記第1スタッド20Aの裏側(前記第1石膏ボード30とは反対側)に裏側貫通孔23b(第1孔部)を形成する第1孔部形成工程(図6(a)に示すスタッド孔あけ工程)と、前記第1スタッド20Aの表側(前記第1石膏ボード30側)に表側貫通孔22b(第2孔部)を形成する第2孔部形成工程(図6(a)に示すスタッド孔あけ工程)と、前記表側貫通孔22bと連通するように前記第1石膏ボード30に貫通孔31(第3孔部)を形成する第3孔部形成工程(図7に示すボード孔あけ工程)と、前記第1石膏ボード30を前記第1スタッド20Aに固定するための第1ビス40(固定具)を前記貫通孔31からセットするセット工程(図9(a)参照)と、前記裏側貫通孔23bを利用して前記第1ビス40を前記表側貫通孔22bから引き寄せることで、前記表側貫通孔22b及び前記貫通孔31に前記第1ビス40を差し込んで、前記第1石膏ボード30を固定する第1面材固定工程(図9(b)に示す第1固定工程)と、を具備するものである。
【0071】
このように構成することにより、柱90の近傍に第1スタッド20Aが配置される場合でも、第1石膏ボード30を裏側から容易に固定することができる。
【0072】
また、前記第1面材固定工程では、前記裏側貫通孔23bに挿通された第2ドリルドライバーD20(工具)を用いて前記第1ビス40を引き寄せるものである(図9(b)参照)。
【0073】
このように構成することにより、第2ドリルドライバーD20を用いて、第1ビス40を容易に引き寄せることができる。
【0074】
また、前記第2ドリルドライバーD20は、チャック装置D22が取り付けられたドリルであり、前記第1面材固定工程では、前記裏側貫通孔23bに前記チャック装置D22を挿通し、当該チャック装置D22によって前記第1ビス40を把持した状態で前記ドリルを動作させることで、前記1ビスを引き寄せるものである(図9(b)参照)。
【0075】
このように構成することにより、チャック装置D22を用いて、第1ビス40を容易に引き寄せることができる。
【0076】
また、前記第1ビス40は、前記表側貫通孔22b及び前記貫通孔31に差し込み可能な軸部42を有し、前記第3孔部形成工程は、前記第1ビス40の軸部42よりも外径が小さい軸部B12を有する準備ビスB10(準備部材)を、前記第1石膏ボード30の裏側(前記第1石膏ボード30の前記第1スタッド20A側)から前記第1石膏ボード30に差し込むと共に、当該準備ビスB10を前記第1石膏ボード30から抜くことで前記貫通孔31を形成するものである(図7参照)。
【0077】
このように構成することにより、準備ビスB10を用いて容易に貫通孔31を形成することができる。
【0078】
また、前記第3孔部形成工程では、前記裏側貫通孔23bに挿通された第1ドリルドライバーD10を用いて前記準備ビスB10を差し込むと共に、当該準備ビスB10を前記第1石膏ボード30から抜くものである(図7参照)。
【0079】
このように構成することにより、第1ドリルドライバーD10を用いて貫通孔31を容易に形成することができる。なお第1ドリルドライバーD10のチャック装置D12は、裏側貫通孔23bに挿通可能に形成されるものであってもよい。当該構成によると、ビットD13を取り外した第1ドリルドライバーD10を用いて、第1ビス40を引き寄せることができる。これによって、本施工方法で用いられる工具(第1ドリルドライバーD10及び第2ドリルドライバーD20)を共通化することができる。
【0080】
また、前記面材は、前記第1スタッド20Aの裏側(前記第1面材とは反対側)に配置される第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80(第2面材)をさらに含み、前記施工方法は、前記第1スタッド20Aに前記第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80を固定する第2面材固定工程(上記第3固定工程)をさらに具備し、前記第1面材固定工程は、前記第2面材固定工程よりも前に行われるものである。
【0081】
このように構成することにより、第1石膏ボード30を固定する際に第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80が邪魔にならないため、第1石膏ボード30を容易に固定することができる。
【0082】
また以上の如く、本実施形態に係る耐火壁1は、建物の柱90の近傍に配置される少なくとも1つの第1スタッド20A(スタッド)と、前記第1スタッド20A及び前記柱90の間に配置される第1石膏ボード30(面材)と、前記第1スタッド20A及び前記第1石膏ボード30に差し込まれ、前記第1スタッド20Aに前記第1石膏ボード30を固定する第1ビス40(固定具)と、を具備し、前記第1スタッド20Aには、裏側(前記第1石膏ボード30とは反対側)の前記第1ビス40と対応する位置に裏側貫通孔23b(孔部)が形成されるものである。
【0083】
このように構成することにより、柱90の近傍に第1スタッド20Aが配置される場合でも、第1石膏ボード30を裏側から容易に固定することができるため、簡易な構成の耐火壁1を提供することができる。
【0084】
なお、本実施形態に係る第1スタッド20Aは、本発明に係るスタッド20の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第1石膏ボード30から第4石膏ボード80は、本発明に係る面材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第1石膏ボード30は、本発明に係る第1面材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る裏側貫通孔23bは、本発明に係る第1孔部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る表側貫通孔22bは、本発明に係る第2孔部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る貫通孔31は、本発明に係る第3孔部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第1ビス40は、本発明に係る固定具の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る準備ビスB10は、本発明に係る準備部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る第3石膏ボード60及び第4石膏ボード80は、本発明に係る第2面材の実施の一形態である。
【0085】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0086】
例えばスタッド20は、平面視略C字状に形成されるものとしたが、スタッド20の形状は本実施形態に限定されるものではない。例えばスタッド20は、平面視略矩形環状に形成されるものであってもよい。
【0087】
また本実施形態では、スタッド20の表側及び裏側にそれぞれ2枚の石膏ボードが設けられるものとしたが、石膏ボードの枚数は、間仕切壁に求められる耐火性能等に応じて適宜変更可能である。
【0088】
また本実施形態の壁は耐火性を有するもの(耐火壁1)としたが、本発明に係る壁の種類は特に限定されるものではない。
【0089】
また本実施形態のボード孔あけ工程(図7参照)では、電動工具(第1ドリルドライバーD10)を用いて準備ビスB10を第1石膏ボード30に差し込むものとしたが、準備ビスB10を差し込む方法は特に限定されるものではない。例えば作業者が工具(ドライバー)を手で回すことで、準備ビスB10を第1石膏ボード30に差し込むものでもよい。
【0090】
また本実施形態のボード孔あけ工程では、準備ビスB10を用いて第1石膏ボード30に貫通孔31を形成するものとしたが、貫通孔31を形成する方法は、特に限定されるものではない。ただし、第1石膏ボード30の表側には柱90があるため、第1石膏ボード30の裏側から貫通孔31を形成することが望ましい。これにより、貫通孔31を容易に形成することができる。
【0091】
また本実施形態の第1固定工程(図9(b)参照)では、電動工具(第2ドリルドライバーD20)を用いて第1ビス40を引き寄せるものとしたが、第1ビス40を引き寄せる方法は、裏側貫通孔23bを介して第1ビス40を引き寄せるものであれば、本実施形態に限定されない。裏側貫通孔23bに挿通されて第1ビス40の軸部42を掴んだ工具を作業者が手で回すことにより、第1ビス40を引き寄せるものでもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 耐火壁
20 スタッド
30 第1石膏ボード
40 第1ビス
B10 準備ビス
22b 表側貫通孔
23b 裏側貫通孔
31 貫通孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9