(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143972
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ロボット販売装置及びロボット販売方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023115737
(22)【出願日】2023-07-14
(62)【分割の表示】P 2023056267の分割
【原出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】517078057
【氏名又は名称】Innovation Farm株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】岡田 昇一
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】複数の販売用ロボットの特性が同じになることを防止可能なロボット販売装置を提供する。
【解決手段】展示用ロボット16に記憶される個体データを展示用ロボット16毎に識別して記憶する管理部80と、展示用ロボット16の特性と同じ特性を有する販売用ロボット16Aを購入する注文を受ける注文処理部51と、注文処理部51が注文を受けると、展示用ロボット16に記憶されている個体データを、販売用ロボット16Aに記憶させる管理部80と、展示用ロボット16から個体データを削除し、かつ、新個体データを記憶させる管理部80と、新規個体データが記憶された展示用ロボット16を実店舗52に展示する処理を行う制御部48と、個体データが記憶された販売用ロボット16Aを、ユーザ13に届ける処理を行う注文処理部51と、を有する、販売コンピュータ12を構成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特性を決定する個体データを記憶した第1記憶部を有する展示用ロボットを店舗に複数提供するにあたり、前記第1記憶部に記憶される前記個体データを複数の前記展示用ロボット毎に識別して記憶する管理部と、
複数の前記展示用ロボットの何れかをユーザが選択し、かつ、選択した前記展示用ロボットの特性と同じ特性を有する販売用ロボットを購入する注文を前記ユーザが出すと、前記ユーザの出した注文を受ける注文処理部と、
前記ユーザの出した注文を前記注文処理部が受けると、選択した前記展示用ロボットの前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを前記第1記憶部から取り出す処理を行う第1処理部と、
取り出された前記個体データを、前記販売用ロボットの特性を決定する第2記憶部に記憶させる第2処理部と、
前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを削除し、前記管理部により管理されている前記個体データの特性とは異なる特性の新個体データを、前記第1記憶部に記憶させる第3処理部と、
前記第1記憶部に前記新個体データが記憶された前記展示用ロボットを前記店舗に展示する処理を行う第4処理部と、
前記第2処理部で前記第2記憶部に前記個体データが記憶された前記販売用ロボットを、前記ユーザに届ける処理を行う第5処理部と、
を有する、ロボット販売装置。
【請求項2】
請求項1記載のロボット販売装置において、
前記展示用ロボット及び前記販売用ロボットは、
本体と、
前記本体に対して動作可能に設けられた動作部材と、
前記本体に設けられて音声を出力するスピーカと、
をそれぞれ有し、
前記展示用ロボットの特性及び前記販売用ロボットの特性は、前記動作部材の動作速度及び動作範囲、前記スピーカの音声の音量及び音質をそれぞれ含む、ロボット販売装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のロボット販売装置において、
前記管理部は、選択された前記展示用ロボットの前記特性を記憶し、
前記第3処理部は、所定期間内に選択されて前記管理部に記憶されている前記展示用ロボットの前記特性に基づいて、前記新個体データを生成する、ロボット販売装置。
【請求項4】
請求項1または2記載のロボット販売装置において、
前記店舗は、前記ユーザが前記販売用ロボットの前記特性を確認できる実店舗である、ロボット販売装置。
【請求項5】
請求項1または2記載のロボット販売装置において、
前記店舗は、前記ユーザがユーザ端末を利用してアクセスできるネットワーク上の仮想店舗である、ロボット販売装置。
【請求項6】
店舗でユーザに販売用ロボットを販売する処理を管理するコンピュータが実行するロボット販売方法において、
前記コンピュータが、
特性を決定する個体データを記憶した第1記憶部を有する展示用ロボットを前記店舗に複数提供するにあたり、前記第1記憶部に記憶される前記個体データを複数の前記展示用ロボット毎に識別して記憶する第1ステップと、
複数の前記展示用ロボットの何れかを前記ユーザが選択し、かつ、選択した前記展示用ロボットの特性と同じ特性を有する前記販売用ロボットを購入する注文を前記ユーザが出すと、前記ユーザの出した注文を受ける第2ステップと、
前記ユーザの出した注文を前記第2ステップで受けると、前記ユーザが選択した前記展示用ロボットの前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを前記第1記憶部から取り出す処理を行う第3ステップと、
取り出された前記個体データを、前記販売用ロボットの特性を決定する第2記憶部に記憶させる第4ステップと、
前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを削除し、前記第1ステップで記憶された前記個体データの特性とは異なる特性の新個体データを記憶する第5ステップと、
前記第1記憶部に前記新個体データが記憶された前記展示用ロボットを前記店舗に展示する処理を行う第6ステップと、
前記第2記憶部に前記個体データが記憶された前記販売用ロボットを、前記ユーザの届ける処理を行う第7ステップと、
を実行する、ロボット販売方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザの希望に応じてロボットを販売するためのロボット販売装置及びロボット販売方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ(顧客や消費者)の注文を受けて製品を製造するシステム及び方法の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1には、カスタマイズ製品の注文を受け付け、運搬手段を単位動作ステーションにルーティングして、前記注文されたカスタマイズ製品を製造するように、前記トラックシステムと通信する制御システムをさらに備え、前記制御システムが、a.以下の1つ以上と組み合わせた、製品のサイズと数量、b.製品のバージョン、c.SKU番号、d.製品、容器、又はパッケージに対する装飾、e.前記製品、容器、又はパッケージに載せることができる名前、f.製品、容器、又はパッケージの色、g.処方、h.香り、i.容器種類、j.容器形状、及びk.容器蓋種類の内の1つ以上を選択可能な、選択リストから、ユーザが製品リクエストを行うことを可能とするよう構成されている、システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、特許文献1に記載されているシステムによると、異なるユーザがカスタマイズして注文される製品の特性が同じになる可能性がある、という課題を認識した。
【0005】
本開示の目的は、販売用ロボットの販売時点において、複数の販売用ロボットの特性が同じになることを防止可能な、ロボット販売装置及びロボット販売方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のロボット販売装置は、特性を決定する個体データを記憶した第1記憶部を有する展示用ロボットを店舗に複数提供するにあたり、前記第1記憶部に記憶される前記個体データを複数の前記展示用ロボット毎に識別して記憶する管理部と、複数の前記展示用ロボットの何れかをユーザが選択し、かつ、選択した前記展示用ロボットの特性と同じ特性を有する販売用ロボットを購入する注文を前記ユーザが出すと、前記ユーザの出した注文を受ける注文処理部と、前記ユーザの出した注文を前記注文処理部が受けると、選択した前記展示用ロボットの前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを前記第1記憶部から取り出す処理を行う第1処理部と、取り出された前記個体データを、前記販売用ロボットの特性を決定する第2記憶部に記憶させる第2処理部と、前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを削除し、前記管理部により管理されている前記個体データの特性とは異なる特性の新個体データを、前記第1記憶部に記憶させる第3処理部と、前記第1記憶部に前記新個体データが記憶された前記展示用ロボットを前記店舗に展示する処理を行う第4処理部と、前記第2処理部で前記第2記憶部に前記個体データが記憶された前記販売用ロボットを、前記ユーザに届ける処理を行う第5処理部と、を有する。
【0007】
本開示のロボット販売方法は、店舗でユーザに販売用ロボットを販売する処理を管理するコンピュータが実行するロボット販売方法において、前記コンピュータが、特性を決定する個体データを記憶した第1記憶部を有する展示用ロボットを前記店舗に複数提供するにあたり、前記第1記憶部に記憶される前記個体データを複数の前記展示用ロボット毎に識別して記憶する第1ステップと、複数の前記展示用ロボットの何れかを前記ユーザが選択し、かつ、選択した前記展示用ロボットの特性と同じ特性を有する前記販売用ロボットを購入する注文を前記ユーザが出すと、前記ユーザの出した注文を受ける第2ステップと、前記ユーザの出した注文を前記第2ステップで受けると、前記ユーザが選択した前記展示用ロボットの前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを前記第1記憶部から取り出す処理を行う第3ステップと、取り出された前記個体データを、前記販売用ロボットの特性を決定する第2記憶部に記憶させる第4ステップと、前記第1記憶部に記憶されている前記個体データを削除し、前記第1ステップで記憶された前記個体データの特性とは異なる特性の新個体データを記憶する第5ステップと、前記第1記憶部に前記新個体データが記憶された前記展示用ロボットを前記店舗に展示する処理を行う第6ステップと、前記第2記憶部に前記個体データが記憶された前記販売用ロボットを、前記ユーザの届る処理を行う第7ステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、販売用ロボットの販売時点において、複数の販売用ロボットの特性が同じになることを防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ロボット販売装置の一例である販売コンピュータの構成を示す模式図である。
【
図2】(A)は、展示用ロボット及び販売用ロボットの一例を示す外観図、(B)は、売り場の一例を示す斜視図である。
【
図3】(A)は、展示用ロボット及び販売用ロボットのコントローラの制御系統を示すブロック図、(B)は、展示用ロボット及び販売用ロボットの制御系統を示すブロック図である。
【
図4】記憶部に記憶される個体データの一例を示す図表である。
【
図5】本開示のロボット販売方法の一例を示すフローチャートである。
【
図6】仮想店舗で販売用ロボットを販売する例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の概要)
以下、図面に基づいて、本開示の実施形態を説明する。実施形態に開示された内容は例示であり、本開示は実施形態の内容に限定されない。本開示は、販売用ロボットをユーザ(購入者)に販売するためのロボット販売装置及びロボット販売方法である。販売用ロボットの販売者は、店舗で展示用ロボットを展示し、ユーザは、展示されている展示用ロボットを見たり、動かしたりして展示用ロボットの特性を判断し、販売用ロボットを購入する注文を出す。すると、販売者は、展示されている展示用ロボットの特性を、販売用ロボットに移行させ、その販売用ロボットをユーザへ販売する。なお、販売用ロボットの販売者は、仮想店舗で販売用ロボットを販売してもよい。
【0011】
(システム全体の説明)
図1に示すように、販売者11は、実店舗75及び販売コンピュータ12を管理及び運営する。実店舗75の店員等が販売コンピュータ12を操作する。実店舗75では展示用ロボット16が展示され、販売用ロボット16Aが販売される。ユーザ13は、実店舗75を訪れて販売用ロボット16Aを購入する予定者である。実店舗75は、展示用ロボット16を展示する実在施設であり、ユーザ13に販売される販売用ロボット16Aと、展示用ロボット16とは、物理的に別体である。販売用ロボット16Aは、ユーザ13に販売される前の段階において、実店舗75のバックヤード72、または工場、倉庫等に保管される。
【0012】
実店舗75は、売り場(展示場所)52及びバックヤード72を有する。売り場52には、
図2(A)、(B)のように、展示用ロボット16、展示用ロボット16が前足19及び後ろ足20を動作して移動が可能な移動スペース59、移動スペース59に設けられて展示用ロボット16を1匹(1体)ずつ別々の部屋に収納できるケージ58、移動スペース59に置かれた展示用ロボット16用の遊具77等が展示されている。売り場52には、特性が異なる展示用ロボット16が複数置かれているが、
図2(B)では便宜上、1体(1匹)の展示用ロボット16が示されている。
【0013】
また、展示用ロボット16は実店舗75における展示用であり、展示用ロボット16は、ユーザ13に販売されない。展示用ロボット16は、
図3(A)に示すコントローラ30と組み合わせて用いられる。実店舗75を訪れるユーザ13は、展示用ロボット16を見たり、コントローラ30を操作して展示用ロボット16を動作させることができる。次に、コントローラ30及び展示用ロボット16の構成及び機能を説明する。
【0014】
(コントローラの説明)
実店舗75に置かれているコントローラ30は、ユーザ13により操作される。コントローラ30は、売り場52に置かれている展示用ロボット16を、遠隔操作により起動、停止及び動作させることができる。コントローラ30は、
図3(A)のように、制御部42、記憶部43、通信部44、電源45、起動ボタン46、操作ボタン47等を有する。制御部42は、入力ポート、出力ポート及び演算処理回路等を有し、制御部42は、記憶部43、通信部44、電源45、起動ボタン46、操作ボタン47に対して通信可能に接続されている。記憶部43は、制御部42で行われる処理、判断等に用いるプログラム、データ等を記憶している。通信部44は、展示用ロボット16との間で相互に通信が可能である。電源45は、一例として直流電源であり、コントローラ30で消費される電力を賄う。
【0015】
起動ボタン46は、コントローラ30を起動及び停止させる。操作ボタン47は、展示用ロボット16を停止及び作動させる信号を出力する。操作ボタン47は、展示用ロボット16に対する制御指令、例えば、前進、後退、停止(止まる)、座る、立つ、鳴く(吠える)、尻尾40を振る、頭部18を振る、耳21を動かす、口41を開閉させる等を行わせるボタンを含む。制御部42は、起動ボタン46、操作ボタン47の操作、通信部44から入力される信号、記憶部43に記憶されているプログラム、データ等に基づいて、展示用ロボット16を制御する。
【0016】
(ロボットの説明)
展示用ロボット16は、コントローラ30と組み合わせて用いられる。コントローラ30を操作すると、展示用ロボット16を停止及び動作させることができる。
図2(A)に示す展示用ロボット16は、一例としてペット型、つまり、動物型のロボットである。展示用ロボット16は、本体(胴体)17と、本体17に設けられた頭部18と、本体17に設けられた前足19、後ろ足20及び尻尾40と、頭部18に設けられた耳21、目22、及び口41とを有する。本体17は、一例として金属製または合成樹脂製の何れでもよいし、金属及び合成樹脂の両方によって構成されていてもよい。前足19、後ろ足20、耳21及び尻尾40は、一例として合成樹脂製である。
【0017】
頭部18、前足19、後ろ足20及び尻尾40は、本体17に対してそれぞれ所定の方向に所定の範囲内で動作できるように構成されている。頭部18は、顔を含み、耳21及び目22は、頭部18に対して動作できるように構成されている。また、口41は開閉できるように構成されている。つまり、頭部18、前足19、後ろ足20、耳21、尻尾40及び口41は、動作部材、または、動作対象部材として定義可能である。展示用ロボット16は移動スペース59に置かれた状態で、停止、移動等ができる。
【0018】
図3(B)は、展示用ロボット16の制御系統を示すブロック図である。本体17の内部には、アクチュエータ23が設けられている。アクチュエータ23は、動作部材を、それぞれ単独で動作及び停止させる機構である。アクチュエータ23は、例えば、動力源及び動力伝達機構を有する。動力源は、回転力、往復作動力等を発生させる装置であり、動力源は、電動モータを含む。動力伝達機構は、ラック・アンド・ピニオン機構、リンク機構、アーム機構、ギヤ機構、ワイヤー機構、プーリ機構を含む。動力源の動力が動力伝達機構を介して動作部材に伝達されると、動作部材が作動する。
【0019】
これにより、展示用ロボット16は、停止、前足19及び後ろ足20を動作させて歩く、頭部18を振る、口41を開閉する、尻尾40を振る、耳21を動かす等を行うことができる。電動モータの回転角度が大きい程、動作部材の動作範囲が広くなる。電動モータの回転速度が速い程、動作部材の動作速度が速くなる。
【0020】
さらに、カメラ25、スピーカ26、マイクロフォン27、ランプ28等が本体17または頭部18に設けられている。カメラ25は、展示用ロボット16の周囲の映像を撮影し、映像に応じた信号を出力する。カメラ25は、AIアルゴリズムを搭載したAIカメラを用いることが可能である。AIアルゴリズムは、顔認証機能、人及び物体の認識機能等を含む。マイクロフォン27は、展示用ロボット16の周囲の音声を採取し、かつ、採取した音声を信号に変換して出力する。
【0021】
スピーカ26は、動物の実際の鳴き声を録音した音声、または、動物の鳴き声を模した合成音声等を出力する。そして、マイクロフォン27が採取した音声、例えば、人の呼びかけ声に応えるタイミングで、スピーカ26は音声(鳴き声、吠える)を出力できる。ランプ28は、頭部18の内部で目22の内側に設けられており、ランプ28が点灯されると目22が光る。例えば、マイクロフォン27が採取した音声に応えるタイミングで、ランプ28を点灯できる。
【0022】
さらに、本体17には、電源29、制御部31、記憶部32、通信部33等が設けられている。電源29は、電気負荷、例えば、アクチュエータ23、制御部31、カメラ25、マイクロフォン27、スピーカ26、ランプ28等に電力を供給するものであり、一例として直流電源である。直流電源は、二次電池または一次電池の何れでもよい。記憶部32には、展示用ロボット16の全体を制御するためのプログラム、データ、情報等が記憶されている。制御部31は、記憶部32に接続されており、制御部31は、入力される信号、及び記憶部32に記憶されているプログラム、データ、情報等に基づいて、展示用ロボット16全体、具体的には、アクチュエータ23、カメラ25、マイクロフォン27、スピーカ26の音声、ランプ28の点灯及び消灯等を制御するものである。
【0023】
制御部31は、入力ポート34、出力ポート35、演算処理装置36、音声処理部37、映像処理部38、駆動回路39等を有する。音声処理部37は、マイクロフォン27で採取された信号を処理し、かつ、スピーカ26から出力する音声を制御する。映像処理部38は、カメラ25で撮影された映像を処理する。駆動回路39は、アクチュエータ23を制御する処理を行う。また、制御部31は、コントローラ30の操作状態に応じた信号を処理する。通信部33は、外部機器、例えば、コントローラ30、販売コンピュータ12との間で相互に通信を行うことができる。通信部33は制御部31に接続されている。
【0024】
展示用ロボット16は、記憶部32に記憶される個体データにより、展示用ロボット16の特性が異なる。ここでは、展示用ロボット16の特性を、展示用ロボット16の性格に置き換えて説明する。展示用ロボット16の性格として、活発、普通、穏やかの3種類があるものとする。例えば、展示用ロボット16の性格が普通である場合のスピーカ26の音量は、活発である場合のスピーカ26の音量より小さく、かつ、穏やかである場合のスピーカ26の音量より大きい。展示用ロボット16の性格が普通である場合のスピーカ26の音質は、活発である場合のスピーカ26の音質より低く、かつ、穏やかである場合のスピーカ26の音質より高い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の展示用ロボット16の動作速度は、活発である場合の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の動作速度より速い。展示用ロボット16の動作速度の調整は、前足19及び後ろ足20の動作速度等を変更することで達成できる。
【0025】
展示用ロボット16の性格が普通である場合の尻尾40の動作速度は、活発である場合の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の動作速度より速い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の尻尾40の動作範囲は、活発である場合の動作範囲より狭く、かつ、穏やかである場合の動作範囲より広い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の口41の開度は、活発である場合の口41の開度より狭く、かつ、穏やかである場合の口41の開度より広い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の口41の動作速度は、活発である場合の口41の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の口41の動作速度より速い。
【0026】
展示用ロボット16の性格が普通である場合の目22の動作速度は、活発である場合の目22の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の目22の動作速度より速い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の目22の動作範囲は、活発である場合の目22の動作範囲より狭く、かつ、穏やかである場合の目22の動作範囲より広い。
【0027】
展示用ロボット16の性格が普通である場合の耳21の動作速度は、活発である場合の耳21の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の耳21の動作速度より速い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の耳21の動作範囲は、活発である場合の耳21の動作範囲より狭く、かつ、穏やかである場合の耳21の動作範囲より狭い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の頭部18の動作速度は、活発である場合の頭部18の動作速度より遅く、かつ、穏やかである場合の頭部18の動作速度より速い。展示用ロボット16の性格が普通である場合の頭部18の動作範囲は、活発である場合の頭部18の動作範囲より狭く、かつ、穏やかである場合の頭部18の動作範囲より広い。このような展示用ロボット16の特性は、記憶部32に記憶される個体データにより定まる。個体データは、プログラム、データ、情報等を含む。つまり、展示用ロボット16の特性は、これらのプログラム、データ、情報等を変更することで、変更可能である。
【0028】
(店舗コンピュータの説明)
図1のように、販売コンピュータ12は、制御部48、記憶部49、情報提供部50、注文処理部51、管理部80、調整部53、表示部55、通信部64、操作部65を有する。注文処理部51は、ユーザ13による販売用ロボット16Aの購入注文を受け付ける処理、注文された販売用ロボット16Aの購入金額の決済処理、“販売用ロボット16Aをユーザ13に届けるように、表示部55で表示させる処理”等を行う。“販売用ロボット16Aをユーザ13に届ける処理”は、販売用ロボット16Aを実店舗75でユーザ13に手渡す依頼の指示、及び、販売用ロボット16Aを、外部の配送業者を介してユーザ13に届けるための発送処理、を含む。
【0029】
調整部53は、ユーザ13が選択した展示用ロボット16から個体データを取り出し、取り出した個体データを販売用ロボット16Aに書き込む処理を行う。個体データは、販売用ロボット16Aの記憶部32に記憶されるプログラム、データ、情報等である。販売用ロボット16Aは、
図2(A)及び
図3(B)のように、展示用ロボット16と同様の構成を有する。また、調整部53は、展示用ロボット16の個体データを消去し、販売用ロボット16Aに書き込んだ個体データとは異なる個体データを、展示用ロボット16の記憶部32に記録する。店員は、その展示用ロボット16を売り場52へ置く。
【0030】
展示用ロボット16の個体データを販売用ロボット16Aに移行する処理は、展示用ロボット16と販売用ロボット16Aとの間で、販売コンピュータ12を介して行うことができる。また、展示用ロボット16から記憶部32を取り外し、その記憶部32を販売用ロボット16Aに取り付けてもよい。さらに、展示用ロボット16の個体データを販売用ロボット16Aへ移行する処理は、バックヤード72で行われる。また、バックヤード72において、販売用ロボット16Aの種類、販売用ロボット16Aの外観を構成する部品の色等を、ユーザ13が選択した展示用ロボット16の外観と同一にする作業を行う。なお、展示用ロボット16の個体データを販売用ロボット16Aへ移行する処理は、バックヤード72に代えて、倉庫、工場等で行うこともできる。
【0031】
管理部80は、展示用ロボット16及び販売用ロボット16Aの記憶部32に記憶される個体データをそれぞれ管理する機能を有する。また、管理部80は、複数の展示用ロボット16の記憶部32に記憶される個体データを、それぞれ生成する機能と、展示用ロボット16の個体データの生成履歴を記憶する機能と、を有する。また、管理部80は、複数の展示用ロボット16毎に、記憶部32に記憶される個体データを異ならせる機能を有する。さらに、管理部80は、販売用ロボット16Aの記憶部32に記憶される個体データの履歴を記憶する機能を有する。管理部80は、展示用ロボット16及び販売用ロボット16Aについて、全てのロボットの識別番号に関連付けて個体データを記憶及び管理する。管理部80には、展示用ロボット16及び販売用ロボット16Aの個体データの処理及び管理に用いられるプログラム、データ、情報等が記憶されている。
【0032】
管理部80に記憶される個体データ、言い換えると、展示用ロボット16及び販売用ロボット16Aの記憶部32に記憶される個体データの一例が、
図4に示されている。なお、
図4では、展示用ロボット16を例として示してある。各展示用ロボット16には、それぞれ異なる識別記号として、0001,0002,0003,0004,0005・・・が付され、各展示用ロボット16をそれぞれ識別(区別)できるようになっている。個体データは、前足19の動作速度及び動作範囲、後ろ足20の動作速度及び動作範囲、尻尾40の動作速度及び動作範囲、耳21の動作速度及び動作範囲、口41の動作速度及び開度、スピーカ26の音量及び音質等の項目を含み、これらの個体データは、識別番号毎に関連付けられて、管理部80に記憶されている。各展示用ロボット16の個体データは、少なくとも1つの項目が異なり、完全に同一の個体データを有する展示用ロボット16は無い。
【0033】
図1に示す記憶部49には、販売コンピュータ12で行われる処理、制御、判断等に用いられるプログラム、データ、情報が記憶されている。記憶部49は、販売コンピュータ12の本体に内蔵されるもの、または、販売コンピュータ12の本体に外付けされるもの、の何れでもよい。操作部65は、販売者11により操作されるものであり、販売コンピュータ12の起動及び停止、表示部55の表示内容を変更する場合等に操作される。操作部65は、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。また、表示部55は、液晶モニタ、有機エレクトロルミネッセンスモニタを含む。なお、表示部55と操作部65とが統合されていてもよい。情報提供部50は、
図6のユーザ端末14へ情報を提供する機能を有する。ユーザ端末14は、後述する。
【0034】
図1に示す制御部48は、記憶部49、情報提供部50、注文処理部51、管理部80、調整部53、表示部55、通信部64、操作部65等の要素との間で通信が可能であり、制御部48は、記憶部49に記憶されているデータ、情報、プログラム、及び制御部48に入力される信号を処理して、情報提供部50、注文処理部51、調整部53、表示部55、管理部80等を制御及び管理し、通信部64を制御する。
【0035】
(ロボットの販売方法)
図5は、販売用ロボット16Aをユーザ13に販売する販売方法の一例を示すフローチャートである。複数の展示用ロボット16が売り場52へ展示される前に、販売コンピュータ12は、展示用ロボット16の記憶部32に記憶される個体データを、ステップS10において、識別記号と共にそれぞれ管理部80に記憶する。販売コンピュータ12は、ステップS11において、識別記号が付された展示用ロボット16を売り場52へ展示するように、表示部55で表示する処理を行う。識別記号は、展示用ロボット16の表面にシール等で貼り付けられている。
【0036】
ユーザ13は、ステップS12で実店舗75の売り場52を訪れる。ユーザ13は、ステップS13において、コントローラ30を操作して、展示用ロボット16を動作させることにより、自分の嗜好に合った特性の展示用ロボット16を選択する。ユーザ13は、選択した展示用ロボット16、具体的には、選択した展示用ロボット16の識別記号を、ステップS14で実店舗75へ伝達する。言い換えると、ユーザ13は、選択した展示用ロボット16の特性を有する販売用ロボット16Aを購入する注文を、ステップS14で出したことになる。
【0037】
販売コンピュータ12の注文処理部51は、ユーザ13が出した販売用ロボット16Aの注文を、ステップS15で受け付ける。すると、販売コンピュータ12の管理部80は、ユーザ13が選択した展示用ロボット16の記憶部32から個体データを取り出す処理を、ステップS16で行う。さらに、販売コンピュータ12の管理部80は、取り出した個体データを、販売用ロボット16Aの記憶部32へ記憶させる(書き込む)処理を、ステップS17で行う。さらに、販売コンピュータ12の管理部80は、ユーザ13が選択した展示用ロボット16の記憶部32に記憶されている個体データを、その展示用ロボット16の記憶部32から消去(削除)し、かつ、新個体データを生成し、新個体データを展示用ロボット16の記憶部32に書き込む(記録)する処理を、ステップS18で行う。新個体データは、ステップS10で管理部80に記憶された個体データとは異なる。
【0038】
上記ステップS17で展示用ロボット16から販売用ロボット16Aに移行された個体データは、販売用ロボット16A毎に付された識別番号に関連付けて、ステップS17で管理部80に記憶される。つまり、販売用ロボット16A及び個体データの販売履歴が、識別番号と共に管理部80に記憶される。このため、ステップS18において生成される新個体データが、ステップS10で管理部80に記憶された個体データ、及び、ステップS17で販売用ロボット16Aの記憶部32に書き込まれた個体データと同じになることを防止できる。
【0039】
その後、販売コンピュータ12の制御部48は、新個体データが記憶部32に記憶された展示用ロボット16を売り場52に展示するように、ステップS19で表示部55に表示させる。表示部55を見た店員は、新個体データが記憶部32に記憶された展示用ロボット16を売り場52に展示する。さらに、販売コンピュータ12の注文処理部51は、販売用ロボット16Aをユーザ13へ届ける(渡す)ように表示部55で表示する処理を、ステップS20で行う。すると、表示部55を確認した店員は、販売用ロボット16Aをユーザ13へ渡し、ユーザ13はステップS21で販売用ロボット16Aを受け取り、
図5に示す販売方法が終了する。
【0040】
以上のように、
図1に示す販売コンピュータ12を利用し、かつ、
図5に示す販売方法を行って販売用ロボット16Aをユーザ13に販売すると、ユーザ13は、販売用ロボット16Aを受け取る前に、展示用ロボット16の特性を確認できる。そして、展示用ロボット16の記憶部32に記憶された個体データを、販売用ロボット16Aの記憶部32に書き込み、その販売用ロボット16Aが、ユーザ13へ届けられる。また、展示用ロボット16の記憶部32に記憶される個体データは、ユーザ13により選択される毎に、新個体データに書き換えられる。このため、販売用ロボット16Aの販売時点において、複数の販売用ロボット16Aの特性が同じになることを防止可能である。つまり、ユーザ13が受け取る(購入する)販売用ロボット 16Aは、販売時点でオリジナリティがある。
【0041】
管理部80は、ステップS18で生成する新個体データを、所定期間内に選択された展示用ロボット16の特性として管理部80に記憶されている特性に基づいて生成してもよい。具体的には、所定期間、例えば、3か月内に選択された展示用ロボット16の個数のうち、所定の割合い、例えば、3割以上を占めるような売れ行きのよい展示用ロボット16の特性を参考にして、新個体データを生成してもよい。
【0042】
(他の例)
図6は、販売コンピュータ12がネットワーク15に接続されており、販売コンピュータ12がネットワーク15上で仮想店舗を提供する例である。ユーザ13は、ユーザ端末14によりネットワーク15上の仮想店舗にアクセスすることができる。ユーザ端末14は、制御部66、記憶部69、表示部68、通信部70、操作部67、スピーカ71を有する。記憶部69には、ユーザ端末14で行われる処理、制御、判断等に用いられるプログラム、データ、情報等が記憶されている。
【0043】
操作部67は、ユーザ13により操作されるものであり、ユーザ端末14の起動及び停止、表示部68の表示内容を変更する場合等に操作される。操作部67は、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。また、表示部68は、液晶モニタ、有機エレクトロルミネッセンスモニタを含む。なお、表示部68と操作部67とが統合されていてもよい。スピーカ71は、展示用ロボット16の鳴き声等の音声を出力する。通信部70は、ネットワーク15上の仮想店舗にアクセス可能である。制御部66は、記憶部69、表示部68、通信部70、操作部67、スピーカ71等の要素との間で通信が可能であり、制御部66は、記憶部69に記憶されているデータ、情報、プログラム、及び制御部66に入力される信号を処理して、表示部68、通信部70等を制御及び管理する。
【0044】
販売者11が、ユーザ端末14を利用するユーザ13に販売用ロボット 16Aを販売する方法の一例を、
図5を参照して説明する。ユーザ13は、ステップS11において、ユーザ端末14を利用してネットワーク15上の仮想店舗にアクセスする。すると、情報提供部50から、情報がネットワーク15を経由してユーザ端末14へ送られる。表示部68は、売り場52及び展示用ロボット16の映像を表示する。また、展示用ロボット16に対応する識別記号が表示部68に表示される。表示部68に表示される映像は、静止画及び動画を含む。また、展示用ロボット16の鳴き声を、スピーカ71から出力させることができる。そして、ユーザ13は表示部68を見て操作部67を操作して、複数の展示用ロボット16の何れかを選択すると、その展示用ロボット16の映像が表示される。
【0045】
このため、ユーザ13は、実店舗75の売り場52を訪れている場合と同様に、ステップS12で展示用ロボット16の特性を確認できる。そして、操作部57を操作することにより、ステップS13で何れかの展示用ロボット16を選択し、選択した展示用ロボット16の識別記号を、ネットワーク15を介して販売コンピュータ12へ伝達する。つまり、ユーザ13は、選択した展示用ロボット16の特性を有する販売用ロボット16Aを購入する注文を、ステップS13で出したことになる。
【0046】
ステップS20では、店員が、販売用ロボット16Aを外部の配送業者へ出す発送処理を行う。なお、販売者11が、ユーザ端末14を利用するユーザ13に販売用ロボット 16Aを販売する方法の他の処理は、ユーザ13が実店舗75を訪問する場合と同じである。したがって、販売者11が、ユーザ端末14を利用するユーザ13に販売用ロボット 16Aを販売する場合も、ユーザ13が実店舗75を訪問する場合と同じ効果を得ることができる。
【0047】
(補足説明)
本開示で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。前足19の動作速度及び動作範囲、後ろ足20の動作速度及び動作範囲、耳21の動作速度及び動作範囲、尻尾40の動作速度及び動作範囲、口41の動作速度及び動作範囲、目22の動作速度及び動作範囲、スピーカ26から出力される音声の音量及び音質は、“特性”の一例である。展示用ロボット16の記憶部32は、第1記憶部の一例である。販売用ロボット16Aの記憶部32は、第2記憶部の一例である。実店舗75及び仮想店舗は、店舗の一例である。展示用ロボット16は、展示用ロボットの一例である。販売用ロボット16Aは、販売用ロボットの一例である。管理部80は、管理部の一例である。
【0048】
販売コンピュータ12は、コンピュータの一例である。注文処理部51は、注文処理部及の一例である。制御部48及び注文処理部51は、第5処理部の一例である。制御部48及び調整部53は、第1処理部、第2処理部、第3処理部の一例である。制御部48は、第4処理部の一例である。頭部18、前足19、後ろ足20、耳21、尻尾40及び口41は、動作部材の一例である。スピーカ26は、スピーカの一例である。本体17は、本体の一例である。ユーザ13が、ステップS14で選択した展示用ロボット16が、“選択した展示用ロボット”の一例である。
【0049】
図5に示されたステップS10は、第1ステップ(第1手段)の一例である。ステップS15は、第2ステップ(第2手段)の一例である。ステップS16は、第3ステップ(第3手段)の一例である。ステップS17は、第4ステップ(第4手段)の一例である。ステップS18は、第5ステップ(第5手段)の一例である。ステップS19は、第6ステップ(第6手段)の一例である。ステップS20は、第7ステップ(第7手段)の一例である。
【0050】
本実施形態で説明した殺菌装置は、図面を用いて説明したものに限定されない。例えば、展示用ロボット及び販売用ロボットは、実在する生物である犬、猫、兎等に限らず、想像上の生物を模したロボット、想像上の動物を模したロボット、オリジナルキャラクターを模したロボット、漫画の登場人物を模したロボット、人間を模したロボット等であってもよい。つまり、ロボットは、移動可能な生物を模したものであればよい。さらに、販売コンピュータ12は、スーパーコンピュータ、メインフレーム、ワークステーション等のうちの何れでもよい。また、ユーザ端末14は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン等のうちの何れでもよい。
【0051】
さらに、
図1に示された販売コンピュータ12は、実店舗75に設けられている構成、または、実店舗75とは異なる場所に設けられている構成の何れでもよい。また、
図1では、便宜上、実店舗75が単数示されているが、実店舗75は複数設けられていてもよい。この場合、
図6のように、実店舗75に店舗コンピュータ90が設けられ、店舗コンピュータ90が、ネットワーク15に接続されていてもよい。店舗コンピュータ90は、販売コンピュータ12と同様の構成及び機能を有する。そして、
図5のステップS10,S11,S15,S16,S18,S19,S20の処理を、店舗コンピュータ90が行う。この構成であると、販売コンピュータ12は、複数の実店舗75を管理及び運営できる。そして、全ての実店舗75で販売される販売用ロボット16Aの特性を異ならせるように、単数の販売コンピュータ12が、複数の店舗コンピュータ90を管理することができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本開示のロボット販売装置及びロボット販売方法は、家族型ロボット、ペット型ロボット、家庭用ロボット等をユーザに販売するロボット販売装置及びロボット販売方法として利用可能である。
【符号の説明】
【0053】
12…販売コンピュータ、16…展示用ロボット、16A…販売用ロボット、17…本体、18…頭部、19…前足、20…後ろ足、21…耳、26…スピーカ、32…記憶部、40…尻尾、41…口、48…制御部、51…注文処理部、75…実店舗、80…管理部、90…店舗コンピュータ