(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143992
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132451
(22)【出願日】2023-08-16
(62)【分割の表示】P 2023056576の分割
【原出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】507179553
【氏名又は名称】株式会社SHIFT
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】丹下 大
(72)【発明者】
【氏名】大倉 奨貴
(72)【発明者】
【氏名】角井 成次
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】企業内で公開される情報サイトにおいて、企業が配信を望まないコンテンツの配信を避けつつ、社員が興味のあるコンテンツを配信する。
【解決手段】プロセッサとメモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムは、プロセッサに、コンテンツを記憶するステップと、企業に属するユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、企業について、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、企業に属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、企業に属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、ユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、情報サイトに関する情報と推定したコンテンツとをユーザへ提示するステップと、を実行させる。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、
1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、前記ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業のいずれかに属するユーザから前記情報サイトへのアクセスが要求された場合、前記アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、前記アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、
前記アクセスを要求したユーザへ、前記情報サイトに関する情報と、推定した前記コンテンツとを提示するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記第1情報を記憶するステップにおいて、前記第1情報は、1又は複数の前記企業それぞれについて、配信を許可しないコンテンツに関する情報である請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1情報を記憶するステップにおいて、前記第1情報は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせである請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記第1情報を記憶するステップにおいて、前記第1情報は、複数の前記企業それぞれについて、配信を許可するコンテンツに関する情報である請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1情報を記憶するステップにおいて、前記第1情報は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせである請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
前記ユーザが配信を不要と判断したコンテンツに関する第3情報を記憶するステップと、
前記推定するステップにおいて、前記アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、前記アクセスを要求したユーザの第2情報と第3情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
提示したコンテンツを前記ユーザが不要と判断した場合、不要と判断した理由を前記ユーザから受け付けるステップを前記プロセッサに実行させる請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記推定するステップにおいて、不要と判断したコンテンツが所定の要件を満たす場合、所定の要件を満たす前記コンテンツを推定対象から除外しない請求項6記載のプログラム。
【請求項9】
前記推定するステップにおいて、前記アクセスを要求したユーザが所定の要件を満たす場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない請求項1記載のプログラム。
【請求項10】
前記推定するステップにおいて、提示した前記コンテンツに前記ユーザがアクセスした頻度が所定の要件を満たす場合、前記ユーザの業務に関する情報が所定の要件を満たす場合、又は前記ユーザと所定の関係性を有する他のユーザが前記コンテンツの提示に制限をかけた場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、
情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、
1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、前記ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業のいずれかに属するユーザから前記情報サイトへのアクセスが要求された場合、前記アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、前記アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、
前記アクセスを要求したユーザへ、前記情報サイトに関する情報と、推定した前記コンテンツとを提示するステップと
を実行する方法。
【請求項12】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、
1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、前記ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、
1又は複数の前記企業のいずれかに属するユーザから前記情報サイトへのアクセスが要求された場合、前記アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、前記アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、
前記アクセスを要求したユーザへ、前記情報サイトに関する情報と、推定した前記コンテンツとを提示するステップと
を実行する情報処理装置。
【請求項13】
情報提供元から提供されるコンテンツを記憶する手段と、
1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、前記ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供する手段と、
1又は複数の前記企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶する手段と、
1又は複数の前記企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶する手段と、
1又は複数の前記企業のいずれかに属するユーザから前記情報サイトへのアクセスが要求された場合、前記アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、前記アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する手段と、
前記アクセスを要求したユーザへ、前記情報サイトに関する情報と、推定した前記コンテンツとを提示する手段と
を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、ビジネスユーザに対して、その業務内容や役職等にマッチした広告コンテンツをより高い精度で配信可能な技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、企業毎に許容参照レベルが設定されており、この設定レベルが高いほど、より機密性の高い情報にアクセスして配信属性を取得し、当該配信属性にマッチした広告コンテンツが配信されることになる。しかしながら、特許文献1では、配信される広告コンテンツは広告代理店の広告供給サーバから提供される広告コンテンツに基づくものであり、企業が望まない広告コンテンツが配信される可能性がある。
【0005】
本開示の目的は、企業内で公開される情報サイトにおいて、企業が配信を望まないコンテンツの配信を避けつつ、社員が興味のあるコンテンツを配信することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、企業内で公開される情報サイトにおいて、企業が配信を望まないコンテンツの配信を避けつつ、社員が興味のあるコンテンツを配信できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態のシステム1の全体構成を示す図である。
【
図2】
図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
【
図3】本実施形態のシステム1に含まれる第1サーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。
【
図5】企業情報テーブル2022のデータ構造を示す図である。
【
図6】コンテンツ情報テーブル2023のデータ構造を示す図である。
【
図7】配信情報テーブル2024のデータ構造を示す図である。
【
図8】第1サーバ20が提供するポータルプラットフォームにより各企業内で構築される社内ポータルサイトにおいて、各社員に適した広告コンテンツが配信されることを表す模式図である。
【
図9】社内ポータルサイトを利用する社員へ広告コンテンツが配信されることを表す模式図である。
【
図10】社内ポータルサイトの管理者により企業の制限情報が設定される際の第1サーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【
図11】管理者が企業の制限情報を入力する際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
【
図12】社内ポータルサイトを利用する社員へ広告コンテンツが配信される際の端末装置10と第1サーバ20との動作の例を説明するための図である。
【
図13】端末装置10のディスプレイ141で表示されるユーザページの例を表す模式図である。
【
図14】社員により社員自身の制限情報が設定される際の第1サーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【
図15】社員が自身の制限情報を入力する際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
【
図16】広告コンテンツの受信が不要である理由を受け付ける際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
【
図17】社員が自身の制限情報を入力する際の端末装置10のその他の表示例を表す模式図である。
【
図18】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、実施の形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
<概要>
本実施形態に係るシステム1は、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供する。情報サイトは、例えば、ウェブサイトであり、特定のドメイン内で運営されているウェブページ群を表す。ユーザが属する企業内で公開される情報サイトは、例えば、社内ポータルサイトを表す。社内ポータルサイトは、企業の社員全員がアクセス可能なポータルサイトに限定されず、社内の所定の部署の人員用のポータルであってもよい。社内の所定の部署の人員は、例えば、人事部、経理部、情報システム部等の人員を含む。
【0011】
システム1は、サイトへのアクセスをユーザから要求されると、企業に関する情報と、ユーザに関する情報とに基づき、その企業に属するユーザに適したコンテンツを、サイトに関する情報と共にユーザに提示する。本実施形態において、コンテンツは、例えば、広告コンテンツ、ニュースコンテンツ、教育コンテンツ等を含み、いずれであってもよい。
【0012】
<1 全体構成>
図1は、本実施形態のシステム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、システム1は、端末装置10、第1サーバ20、第2サーバ30を備えている。端末装置10と、第1サーバ20と、第2サーバ30とは、有線又は無線の通信規格を用い、ネットワーク80に接続されている。ネットワーク80は、例えば、インターネット、及び/又は通信事業者が提供する通信網等により実現される。端末装置10と、第1サーバ20と、第2サーバ30とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されていてもよいし、端末装置10から、第2サーバ30へはアクセスできないようになっていてもよい。
【0013】
端末装置10は、第1サーバ20により提供されるサービスを利用するユーザが使用する情報処理装置である。例えば、端末装置10は、第1サーバ20により提供される社内ポータルサイトを利用する企業の社員が使用する情報処理装置である。また、例えば、端末装置10は、第1サーバ20により提供されるサービスを管理するユーザが使用する情報処理装置である。例えば、端末装置10は、第1サーバ20により提供される社内ポータルサイトを利用する企業にて、社内ポータルサイトを管理する管理者が使用する情報処理装置である。
【0014】
端末装置10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。また、端末装置10は、スマートフォン、又はタブレット端末等の携行性を備えたコンピュータであってもよい。また、端末装置10は、ヘッドマウントディスプレイ、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。端末装置10にはウェブページを閲覧するためのウェブページブラウザがインストールされている。端末装置10には、第1サーバ20が提供するサービスを受けるための専用アプリケーションがインストールされ、専用アプリケーションにより情報サイトが閲覧可能となっていてもよい。
【0015】
図1において、システム1が端末装置10を2台含む例を示しているが、システム1に含まれる端末装置10の数は、2台に限定されない。端末装置10は、例えば、企業に属するユーザに応じた台数だけあってもよい。つまり、システム1に含まれる端末装置10は、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。
【0016】
端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0017】
第1サーバ20は、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供する情報処理装置である。つまり、例えば、第1サーバ20は、企業に属する社員に対し、社内ポータルサイトを提供する情報処理装置である。
【0018】
また、第1サーバ20は、例えば、所定の情報提供元から提供されるコンテンツを記憶している。コンテンツが、例えば、広告コンテンツである場合は、情報提供元は、例えば、広告主、又は広告代理店等である。コンテンツが、例えば、ニュースコンテンツである場合、情報提供元は、例えば、ニュースの配信元である。コンテンツが、例えば、教育コンテンツである場合、情報提供元は、例えば、教育情報の提供元である。第1サーバ20は、例えば、情報サイトに係る情報をユーザへ提供する際、ユーザが欲していると推定されるコンテンツをユーザへ提供する。
【0019】
図1において、システム1が第1サーバ20含む例を示しているが、システム1に含まれるサーバは、第1サーバ20に限定されない。例えば、第1サーバ20以外のサーバが含まれていてもよい。また、複数の装置の集合体を1つのサーバとしてもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係る第1サーバ20を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又は第1サーバ20に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0020】
第1サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。
図1に示すように、第1サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を出力するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0021】
第2サーバ30は、第1サーバ20からサービスの提供を受けるため、企業が情報を格納する情報処理装置である。第2サーバ30は、例えば、第1サーバ20からサービスの提供を受ける企業毎に設けられる。第2サーバ30は、例えば、企業に関する情報を記憶している。第2サーバ30は、例えば、社員に関する情報を記憶している。第2サーバ30は、第1サーバ20からの要求に応じ、記憶している情報を第1サーバ20へ提供する。
【0022】
図1において、システム1が第2サーバ30を3台含む例を示しているが、システム1に含まれる第2サーバ30の数は、3台に限定されない。第2サーバ30は、第1サーバ20からサービスの提供を受ける企業に応じた台数だけあってもよい。つまり、システム1に含まれる第2サーバ30は、2台以下であってもよいし、4台以上であってもよい。また、第2サーバ30は、1台に複数の企業の情報を格納してもよい。
【0023】
第2サーバ30は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。第2サーバ30は、例えば、通信IFと、入出力IFと、メモリと、ストレージと、プロセッサとを備える。入出力IFは、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対して情報を出力するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0024】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、
図1に示す端末装置10の構成例を表すブロック図である。
図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、入力装置13と、出力装置14と、音声処理部17と、マイク171と、スピーカー172と、カメラ160と、位置情報センサ150と、記憶部180と、制御部190とを備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0025】
通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための処理を行う。通信部120は、制御部190で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、第1サーバ20)へ送信する。通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部190へ出力する。
【0026】
入力装置13は、端末装置10を操作するユーザが指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス131等により実現される。端末装置10がPC等である場合には、入力装置13は、リーダー、キーボード、マウス等により実現されてもよい。入力装置13は、ユーザから入力される指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御部190へ出力する。なお、入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0027】
出力装置14は、端末装置10を操作するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141等により実現される。ディスプレイ141は、制御部190の制御に応じたデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0028】
音声処理部17は、例えば、音声信号のデジタル-アナログ変換処理を行う。音声処理部17は、マイク171から与えられる信号をデジタル信号に変換して、変換後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部17は、音声信号をスピーカー172へ与える。音声処理部17は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク171は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部17へ与える。スピーカー172は、音声処理部17から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0029】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。
【0030】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。位置情報センサ150は、端末装置10が接続する無線基地局の位置から、端末装置10の現在の位置を検出してもよい。
【0031】
記憶部180は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部180は、例えば、ユーザ情報181を記憶する。
ユーザ情報181は、例えば、端末装置10を利用するユーザに関する情報を含む。ユーザに関する情報には、例えば、社員ID、ユーザの氏名、年齢、住所、生年月日、連絡先等が含まれる。
【0032】
制御部190は、プロセッサ19が記憶部180に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部190は、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部191と、送受信部192と、提示制御部193ととしての機能を発揮する。
【0033】
操作受付部191は、入力装置13から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等から入力される指示、又は情報を受け付ける。
【0034】
また、操作受付部191は、マイク171から入力される音声指示を受け付ける。具体的には、例えば、操作受付部191は、マイク171から入力され、音声処理部17でデジタル信号に変換された音声信号を受信する。操作受付部191は、例えば、受信した音声信号を分析して所定の名詞を抽出することで、ユーザからの指示を取得する。
【0035】
送受信部192は、端末装置10が、第1サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。具体的には、例えば、送受信部192は、ユーザから入力された指示又は情報を第1サーバ20へ送信する。また、送受信部192は、第1サーバ20から提供される情報を受信する。
【0036】
提示制御部193は、第1サーバ20から出力される情報をユーザに対して提示するため、出力装置14を制御する。具体的には、例えば、提示制御部193は、社内ポータルサイトにおけるユーザのページをディスプレイ141に表示させる。
【0037】
<1.2 第1サーバの機能的構成>
図3は、本実施形態のシステム1に含まれる第1サーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、第1サーバ20は、通信部201、記憶部202、及び制御部203としての機能を発揮する。
【0038】
通信部201は、第1サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0039】
記憶部202は、例えば、メモリ25、及びストレージ26等により実現され、第1サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。例えば、記憶部202は、ユーザ情報テーブル2021、企業情報テーブル2022、コンテンツ情報テーブル2023、配信情報テーブル2024等を有する。記憶部202で記憶されるテーブルは、これらに限定されない。記憶部202は、例えば、社内ニュース、社内イベント、社内の業務等に関する情報等を記憶するテーブルを有してもよい。
【0040】
ユーザ情報テーブル2021は、ユーザに関する情報を記憶するためのテーブルである。詳細は後述する。
【0041】
企業情報テーブル2022は、企業に関する情報を記憶するためのテーブルである。詳細は後述する。
【0042】
コンテンツ情報テーブル2023は、コンテンツに関する情報を記憶するためのテーブルである。詳細は後述する。
【0043】
配信情報テーブル2024は、端末装置10へ配信したコンテンツに関する情報を記憶するためのテーブルである。詳細は後述する。
【0044】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、第1サーバ20の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部203は、プログラムに従って動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、管理モジュール2033、抽出モジュール2034、推定モジュール2035、処理モジュール2036、及び提示制御モジュール2037として示す機能を発揮する。
【0045】
受信制御モジュール2031は、第1サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0046】
送信制御モジュール2032は、第1サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0047】
管理モジュール2033は、記憶部202のテーブルに記憶される情報を管理する。具体的には、例えば、管理モジュール2033は、第2サーバ30に記憶されている、第2サーバ30を管理する企業に属する社員に関する情報に更新があると、更新された情報に基づいてユーザ情報テーブル2021を更新する。また、管理モジュール2033は、例えば、情報サイトを利用する社員により受信可能なコンテンツについて、社員からの操作が入力されると、入力された操作に基づき、ユーザ情報テーブル2021を更新する。
【0048】
また、例えば、管理モジュール2033は、第2サーバ30に記憶されている、第2サーバ30を管理する企業に関する情報に更新があると、更新された情報に基づいて企業情報テーブル2022を更新する。また、管理モジュール2033は、例えば、企業内において配信可能なコンテンツについて、企業内で情報サイトを管理する管理者からの操作が入力されると、入力された操作に基づき、企業情報テーブル2022を更新する。
【0049】
また、例えば、管理モジュール2033は、情報提供元からコンテンツが提供されると、提供されたコンテンツに基づいてコンテンツ情報テーブル2023を更新する。また、例えば、管理モジュール2033は、情報提供元の処理によりコンテンツが削除されると、削除されたコンテンツに基づいてコンテンツ情報テーブル2023を更新する。また、例えば、管理モジュール2033は、ユーザにコンテンツが配信されると、配信情報テーブル2024を更新する。
【0050】
抽出モジュール2034は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、配信が許可されているコンテンツを抽出する。抽出モジュール2034は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、配信が許可されていないコンテンツを除外する(フィルタリングする)と換言してもよい。例えば、企業における社内ポータルサイトの管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可するコンテンツを設定可能である。具体的には、例えば、管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可するコンテンツを、コンテンツ単位、コンテンツの分類単位、コンテンツの提供者単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、管理者は、社内ポータルサイトでコンテンツの配信を許可する期間、時間、又はこれらの組み合わせも設定してよい。期間の設定は、例えば、日単位、週単位、月単位等、所定の期間で設定可能である。時間の設定は、例えば、時間の幅、時間帯、午前、午後等、所定の時間間隔で設定可能である。
【0051】
また、例えば、管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可しないコンテンツを設定可能である。具体的には、例えば、管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可しないコンテンツを、コンテンツ単位、コンテンツの分類単位、コンテンツの提供者単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、管理者は、社内ポータルサイトでコンテンツの配信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせも設定してよい。管理者により設定された、コンテンツの配信可否についての情報は、企業情報テーブル2022に記憶される。
【0052】
管理者は、社内ポータルサイトでの配信を許可するコンテンツ、又は許可しないコンテンツを、所定の1又は複数のキーワードを入力することで、指定してもよい。キーワードの入力は、フリーワードであってもよいし、選択式であってもよい。抽出モジュール2034は、例えば、入力されているキーワードに基づき、コンテンツを特定する。
【0053】
抽出モジュール2034は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、企業が配信を許可しているコンテンツを抽出する。また、推定モジュール2035は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、企業が配信を許可していないコンテンツを除外する。
【0054】
また、例えば、企業において社内ポータルサイトを利用するユーザ(社員)は、社内ポータルサイトで自身が受信することを許可するコンテンツを設定可能である。具体的には、例えば、ユーザは、社内ポータルサイトで自身が受信することを許可するコンテンツを、コンテンツ単位、コンテンツの分類単位、コンテンツの提供者単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、ユーザは、社内ポータルサイトで自身がコンテンツの受信を許可する期間、時間、又はこれらの組み合わせも設定してよい。期間の設定は、例えば、日単位、週単位、月単位等、所定の期間で設定可能である。時間の設定は、例えば、時間の幅、時間帯、午前、午後等、所定の時間間隔で設定可能である。
【0055】
また、例えば、ユーザは、社内ポータルサイトで自身が受信することを許可しないコンテンツを設定可能である。具体的には、例えば、ユーザは、社内ポータルサイトで自身が受信することを許可しないコンテンツを、コンテンツ単位、コンテンツの分類単位、コンテンツの提供者単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、ユーザは、社内ポータルサイトで自身がコンテンツの受信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせも設定してよい。ユーザにより設定された、コンテンツの受信可否についての情報は、ユーザ情報テーブル2021に記憶される。
【0056】
社員は、自身が受信することを許可するコンテンツ、又は許可しないコンテンツを、所定の1又は複数のキーワードを入力することで、指定してもよい。キーワードの入力は、フリーワードであってもよいし、選択式であってもよい。抽出モジュール2034は、例えば、入力されているキーワードに基づき、コンテンツを特定する。
【0057】
ユーザによるコンテンツの受信可否は、例えば、社内ポータルサイトの設定管理から設定可能である。具体的には、ユーザは、社内ポータルサイトのユーザページの設定管理から、自身に配信されるコンテンツの受信可否を設定可能である。また、ユーザによるコンテンツの受信可否は、例えば、コンテンツが表示される領域から設定可能である。具体的には、コンテンツが広告コンテンツである場合、社内ポータルサイトのユーザページに表示されるバナー広告を選択することで受信の停止を設定可能である。また、コンテンツが広告コンテンツ以外である場合、社内ポータルサイトのユーザページに表示されるコンテンツの表示領域を選択することで受信の停止を設定可能である。
【0058】
抽出モジュール2034は、例えば、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、企業が配信を許可し、かつ、ユーザが受信を許可しているコンテンツを抽出する。また、抽出モジュール2034は、例えば、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツから、企業が配信を許可していないコンテンツ、及び、ユーザが受信を許可していないコンテンツを除外する。
【0059】
企業による配信可否の設定と、ユーザによる受信可否の設定とには、優先度があってもよい。具体的には、例えば、企業による配信の許可は、ユーザが設定する受信の拒否よりも優先度が高く設定されていてもよい。抽出モジュール2034は、例えば、企業により配信が許可されているコンテンツを、ユーザにより受信が拒否されていてもユーザに配信する。
【0060】
また、企業による配信可否の設定には、段階(レベル)があってもよい。具体的には、例えば、所定のコンテンツに対し、企業による配信の許可のレベルが「1」で、ユーザが設定する受信の拒否のレベルが「1」である場合、抽出モジュール2034は、企業により配信が許可されているコンテンツであっても、ユーザにより受信が拒否されているため、当該コンテンツを抽出対象としない。一方、所定のコンテンツに対し、企業による配信の許可のレベルが「2」(レベル1よりも高い)で、ユーザが設定する受信の拒否のレベルが「1」である場合、抽出モジュール2034は、ユーザにより受信が拒否されていても、当該コンテンツを抽出対象とする。
【0061】
推定モジュール2035は、ユーザが欲するコンテンツを推定する。推定モジュール2035は、ユーザに適したコンテンツを推定すると換言してもよい。具体的には、例えば、推定モジュール2035は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツのうち、抽出モジュール2034により抽出されたコンテンツ(抽出モジュール2034により除外されなかったコンテンツと称してもよい)から、ユーザが欲すると予想されるコンテンツを推定する。より具体的には、推定モジュール2035は、例えば、ユーザ情報テーブル2021に記憶される、ユーザのプライベートな情報に基づき、ユーザが欲すると予想されるコンテンツを推定する。プライベートな情報は、例えば、年齢、性別、住所、家族構成、給与、趣味等を含む。なお、プライベートな情報は、これら以外が含まれていてもよいし、これらのうちいずれかが含まれていなくてもよい。
【0062】
推定モジュール2035がプライベートな情報に基づいてコンテンツを推定する手法は、既存のいかなる技術が用いられてもよい。例えば、推定モジュール2035は、所定の統計的な手法により、コンテンツを推定してもよい。所定の統計的な手法は、例えば、プライベートな情報に含まれる文字列と、コンテンツに関する情報に含まれる文字列との相関を用いた手法を含む。また、推定モジュール2035は、プライベートな情報と、コンテンツとの組み合わせが学習された学習済みモデルを用いてコンテンツを推定してもよい。学習済みモデルは、例えば、モデル学習プログラムに従い、機械学習モデルに機械学習を行わせることで生成されたものである。学習済みモデルは、例えば、順伝播型の多層化ネットワークを用いて生成される。多層化ネットワークとしては、例えば、深層学習の対象となる多層ニューラルネットワークである深層ニューラルネットワークが用いられ得る。
【0063】
推定モジュール2035は、第1サーバ20に蓄積されているコンテンツのうち、抽出モジュール2034により抽出されたコンテンツ(抽出モジュール2034により除外されなかったコンテンツと称してもよい)から、企業に適したコンテンツを推定し、推定したコンテンツから、ユーザが欲すると予想されるコンテンツを推定してもよい。具体的には、例えば、推定モジュール2035は、企業情報テーブル2022に記憶される企業に関する情報に基づき、企業に適したコンテンツを推定する。推定モジュール2035が企業に関する情報に基づいてコンテンツを推定する手法は、既存のいかなる技術が用いられてもよい。例えば、推定モジュール2035は、所定の統計的な手法により、コンテンツを推定してもよい。所定の統計的な手法は、例えば、企業に関する情報に含まれる文字列と、コンテンツに関する情報に含まれる文字列との相関を用いた手法を含む。また、推定モジュール2035は、企業に関する情報と、コンテンツとの組み合わせが学習された学習済みモデルを用いてコンテンツを推定してもよい。
【0064】
推定モジュール2035は、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、コンテンツの推定を実施しなくてもよい。ユーザが所定の要件を満たす場合は、例えば、以下である。
・提示したコンテンツにユーザがアクセスした頻度が所定の要件を満たす場合(例えば、ユーザが広告コンテンツの詳細情報へアクセスする頻度が予め設定した頻度を満たす場合)
・ユーザの業務に関する情報が所定の要件を満たす場合(例えば、業務成績が予め設定している成績を満たさない場合)
・ユーザと所定の関係性を有する他のユーザがコンテンツの提示に制限をかけた場合(例えば、ユーザの上司がコンテンツの提示を停止するようにユーザを指定した場合)
【0065】
処理モジュール2036は、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するための処理を実行する。情報サイトは、例えば、企業に属しないユーザからはアクセスできない社内ポータルサイトである。
【0066】
処理モジュール2036は、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトにおいて、例えば、ユーザ毎に専用のページ(ユーザページ)を作成する。ユーザページは、例えば、社内ニュース、社内イベント、社内の業務等に関する情報等を共有する機能を含む。また、ユーザページは、他の社員と連絡を取り合う機能を含む。また、ユーザページは、ユーザ自身の情報を発信する機能を含む。また、ユーザページは、ユーザの勤務に関する情報を入力する機能を含む。勤務に関する情報は、例えば、出退勤に関する情報、休暇に関する情報等を含む。
【0067】
処理モジュール2036は、推定モジュール2035で推定されたコンテンツを表示するための領域を、ユーザページの所定の領域に作成する。具体的には、例えば、処理モジュール2036は、コンテンツに関する画像をユーザページにおける表示領域に表示するように、画像の格納領域を表すURLをユーザページを構成するウェブファイルに記述する。また、処理モジュール2036は、コンテンツについての詳細情報へアクセスさせるためのURLを表示領域に埋め込むように、詳細情報についてのURLをウェブファイルに記述する。
【0068】
提示制御モジュール2037は、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトに関する情報をユーザへ提示する。具体的には、例えば、提示制御モジュール2037は、社内ポータルサイトのユーザページに関する情報を、社内ポータルサイトを利用する企業の社員へ提示する。また、提示制御モジュール2037は、社内ポータルサイトを利用する企業にて、社内ポータルサイトを管理する管理者へ、社内ポータルサイトに関する情報を提示する。
【0069】
<2 データ構造>
図4~
図7は、第1サーバ20が記憶するテーブルのデータ構造を示す図である。なお、
図4~
図7は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。また、同一のテーブルに記載されるデータであっても、記憶部202において離れた記憶領域に記憶されていることもあり得る。
【0070】
図4は、ユーザ情報テーブル2021のデータ構造を示す図である。
図4に示すユーザ情報テーブル2021は、ユーザIDをキーとして、企業ID、企業名、社員ID、名前、生年月日、性別、住所、家族構成、所属部署、役職、給与、業績、資格(スキル)、趣味、アクセス履歴、制限情報等のカラムを有するテーブルである。なお、ユーザ情報テーブル2021に含まれるカラムは、これらに限定されない。これら以外の情報を有してもよいし、これらのうちいずれかが存在しなくてもよい。例えば、ユーザ情報テーブル2021は、社員の活動に基づく情報を記憶してもよい。
【0071】
ユーザIDは、ユーザがサイトを利用する際の識別情報を記憶する項目である。企業IDは、ユーザが属する企業の識別情報を記憶する項目である。企業名は、ユーザが属する企業の名称を記憶する項目である。社員IDは、企業内においてユーザに対して割り当てられている社員としての識別情報を記憶する項目である。名前は、ユーザの名前を記憶する項目である。生年月日は、ユーザの生年月日を記憶する項目である。性別は、ユーザの性別を記憶する項目である。住所は、ユーザが居住している住所を記憶する項目である。
【0072】
家族構成は、ユーザの家族構成を記憶する項目である。項目「家族構成」は、家族を構成する人員の名前、生年月日、年齢、ユーザとの関係性等を含んでいてもよい。所属部署は、ユーザが企業内で属する部署を記憶する項目である。役職は、ユーザが属する部署におけるユーザの役目、任務、又は職務を記憶する項目である。給与は、ユーザが企業から労働の対価として支払われる金銭の額を記憶する項目である。業績は、ユーザが企業内で獲得した成果を記憶する項目である。資格(スキル)は、ユーザが有している資格、スキルを記憶する項目である。趣味は、ユーザの趣味を記憶する項目である。
【0073】
アクセス履歴は、ユーザがユーザページに表示されるコンテンツにアクセスした履歴を記憶する項目である。項目「アクセス履歴」は、ユーザがアクセスしたコンテンツ、ユーザがコンテンツにアクセスした日時等を含んでもよい。また、項目「アクセス履歴」は、ユーザが所定期間中にコンテンツにアクセスした回数、頻度等、統計的な数値を含んでもよい。制限情報は、ユーザが設定している、受信するコンテンツを制限するための情報を記憶する項目である。項目「制限情報」は、例えば、ユーザが受信することを許可しているコンテンツ、又は、ユーザが受信することを拒否しているコンテンツ等を含む。
【0074】
図5は、企業情報テーブル2022のデータ構造を示す図である。
図5に示す20222は、企業IDをキーとして、企業名、契約情報、制限情報等のカラムを有するテーブルである。企業情報テーブル2022に含まれるカラムは、これらに限定されない。これら以外の情報を有してもよいし、これらのうちいずれかが存在しなくてもよい。
【0075】
企業IDは、企業の識別情報を記憶する項目である。企業名は、企業の名称を記憶する項目である。契約情報は、情報を共有するサイトを企業が使用するための契約を記憶する項目である。契約により、例えば、設定可能な制限情報に違いがあってもよい。例えば、契約により、企業が設定可能な制限情報に制限があってもよい。また、例えば、契約により、ユーザが設定可能な制限情報に制限があってもよい。制限情報は、企業が設定している、配信するコンテンツを制限するための情報を記憶する項目である。項目「制限情報」は、例えば、企業が配信することを許可しているコンテンツ、又は、企業が配信することを拒否しているコンテンツ等を含む。
【0076】
図6は、コンテンツ情報テーブル2023のデータ構造を示す図である。
図6に示すコンテンツ情報テーブル2023は、コンテンツIDをキーとして、コンテンツ種別、分類、タイトル、内容、URL、マーケティング情報等のカラムを有するテーブルである。なお、コンテンツ情報テーブル2023に含まれるカラムは、これらに限定されない。これら以外の情報を有してもよいし、これらのうちいずれかが存在しなくてもよい。
【0077】
コンテンツIDは、コンテンツの識別情報を記憶する項目である。コンテンツ種別は、コンテンツの種別を記憶する項目である。項目「コンテンツ種別」は、例えば、広告コンテンツであることを表す情報、ニュースコンテンツであることを表す情報等を含む。分類は、コンテンツの分類を記憶する項目である。項目「分類」は、例えば、コンテンツが広告コンテンツである場合、食品、ファッション、娯楽、玩具等、広告コンテンツを分類可能な情報を含む。また、項目「分類」は、例えば、コンテンツがニュースコンテンツである場合、政治、芸能、スポーツ、科学等、ニュースコンテンツを分類可能な情報を含む。
【0078】
タイトルは、コンテンツの表題を記憶する項目である。内容は、コンテンツの内容を記憶する項目である。URLは、コンテンツに関する情報の格納場所を表す情報、及び/又は、コンテンツの詳細情報へのリンクを表す情報を記憶する項目である。マーケティング情報は、コンテンツがターゲットとする対象を表す情報を記憶する項目である。項目「マーケティング情報」は、例えば、性別、年齢、地域、趣味等、対象に関連する情報を含む。
【0079】
図7は、配信情報テーブル2024のデータ構造を示す図である。
図7に示す配信情報テーブル2024は、配信日時をキーとして、ユーザID、企業ID、コンテンツID等のカラムを有するテーブルである。なお、配信情報テーブル2024に含まれるカラムは、これらに限定されない。これら以外の情報を有してもよいし、これらのうちいずれかが存在しなくてもよい。
【0080】
<3 動作>
端末装置10と、第1サーバ20との動作について説明する。
【0081】
図8、
図9は、端末装置10と、第1サーバ20との動作を説明するための図である。以下の説明では、第1サーバ20により社員へ配信されるコンテンツが広告コンテンツである場合を例に説明する。
【0082】
図8は、第1サーバ20が提供するポータルプラットフォームにより各企業内で構築される社内ポータルサイトにおいて、各社員に適した広告コンテンツが配信されることを表す模式図である。本実施形態において、ポータルプラットフォームは、各企業における社内ポータルサイトを構築するための基盤を表す。
図8において、第1サーバ20は、第1企業から第3企業に対し、社内ポータルサイトを提供している。
図8において、第1サーバ20は、広告主から広告コンテンツが提供され、提供される広告コンテンツを蓄積する。第1サーバ20は、企業に属する社員が社内ポータルサイトを利用する際、蓄積している広告コンテンツのうち、各企業が設定した制限に応じた広告コンテンツを社員へ配信する。
【0083】
図9は、社内ポータルサイトを利用する社員へ広告コンテンツが配信されることを表す模式図である。
図9において、社員は、社内ニュース、社内イベント、社内業務等に関する社内情報を、社内ポータルサイトを介して閲覧可能である。なお、所定の権限に基づく閲覧制限は存在し得る。第1サーバ20は、記憶部202に記憶する広告コンテンツのうち、企業により配信が認められ、社員により受信が認められた広告コンテンツを社員へ配信する。社内ポータルサイトの管理者は、
図9に示す、いわゆる「企業のフィルタ」として、企業の制限情報を設定可能である。社員は、
図9に示す、いわゆる「個人のフィルタ」として、ユーザの制限情報を設定可能である。
【0084】
(企業の制限情報の設定)
図10は、社内ポータルサイトの管理者により企業の制限情報が設定される際の第1サーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【0085】
管理者は、所有する端末装置10を操作し、所属する企業の制限情報を設定する。具体的には、例えば、管理者は、企業において配信を許可する広告コンテンツを指定する。管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可する広告コンテンツを、例えば、広告コンテンツ単位、広告コンテンツの分類単位、広告コンテンツの広告主単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、管理者は、社内ポータルサイトで広告コンテンツの配信を許可する期間、時間、又はこれらの組み合わせを設定可能である。または、管理者は、企業において配信を許可しない広告コンテンツを指定する。管理者は、社内ポータルサイトで配信を許可しない広告コンテンツを、例えば、広告コンテンツ単位、広告コンテンツの分類単位、広告コンテンツの広告主単位、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで設定可能である。また、管理者は、社内ポータルサイトで広告コンテンツの配信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせを設定可能である。
【0086】
図11は、管理者が企業の制限情報を入力する際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
図11において、提示制御部193は、端末装置10のディスプレイ141に、入力ウィンドウ1410を表示させる。入力ウィンドウ1410は、例えば、企業において配信を許可しない広告コンテンツを指定するためのウィンドウである。入力ウィンドウ1410は、例えば、広告コンテンツを指定するための領域、広告コンテンツの分類を指定するための領域、及び、広告コンテンツの広告主を指定するための領域を有する。入力ウィンドウ1410は、これらの領域のうち、いずれかを有していなくてもよい。入力ウィンドウ1410は、配信できないコンテンツに関するキーワードを入力するための領域を有していてもよい。入力ウィンドウ1410は、広告コンテンツの配信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせを入力するための領域を有していてもよい。
【0087】
端末装置10は、制御部190の送受信部192により、管理者により入力された情報を第1サーバ20へ送信する。
【0088】
ステップS11において、第1サーバ20は、端末装置10から送信された情報を受信する。具体的には、制御部203は、受信制御モジュール2031により、広告コンテンツについての配信可否についての情報を受信する。
【0089】
ステップS12において、第1サーバ20は、受信した情報に基づき、企業情報テーブル2022を更新する。具体的には、制御部203は、管理モジュール2033により、広告コンテンツについての配信可否についての情報を、企業情報テーブル2022の項目「制限情報」に記憶する。
【0090】
(社員へのコンテンツの配信)
図12は、社内ポータルサイトを利用する社員へ広告コンテンツが配信される際の端末装置10と第1サーバ20との動作の例を説明するための図である。
【0091】
まず、例えば、
図8の第1企業に属する社員は、端末装置10を操作し、第1企業に対して構築されている社内ポータルサイトへの接続を要求する。具体的には、例えば、社員は、社内ポータルサイトのURLを入力する。
【0092】
ステップS21において、端末装置10は、社内ポータルサイトへの接続要求を社員から受け付け、受け付けた接続要求を第1サーバ20へ送信する。具体的には、社内ポータルサイトのURLが入力されると、端末装置10の制御部190は、例えば、送受信部192により、ユーザ情報テーブル2021から企業IDを読み出す。送受信部192は、例えば、社内ポータルサイトへの接続を要求する要求信号を、読み出した企業IDを関連付け、入力されたURLへ送信する。
【0093】
ステップS22において、第1サーバ20は、接続が要求された端末装置10へ社内ポータルサイトを提示する。具体的には、第1サーバ20の制御部203は、処理モジュール2036により、要求信号に基づき、第1企業に対して設定されている社内ポータルサイトのログイン画面に関する情報を読み出す。処理モジュール2036は、要求信号に関連付けられている企業IDに基づき、端末装置10のユーザが第1企業の社員であることを判断し、第1企業の社内ポータルサイトへのアクセスを許可してもよい。送信制御モジュール2032は、読み出した情報を端末装置10へ送信する。
【0094】
ステップS23において、端末装置10は、ユーザページへの接続要求を社員から受け付け、受け付けた接続要求を第1サーバ20へ送信する。具体的には、端末装置10の制御部190は、提示制御部193により、ディスプレイ141に社内ポータルサイトのログイン画面を表示させる。社員は、自身のユーザページへ接続するための情報(ログイン情報)をログイン画面に入力する。ログイン情報は、例えば、ユーザID及びパスワードを含む。端末装置10は、社員から入力されたログイン情報を第1サーバ20へ送信する。
【0095】
ステップS24において、第1サーバ20は、企業から配信が許可され、かつ、社員から受信が許可されている広告コンテンツを読み出す。具体的には、第1サーバ20の制御部203は、例えば、抽出モジュール2034により、第1サーバ20に蓄積されている広告コンテンツから、第1企業により配信が許可されている広告コンテンツを抽出する。例えば、抽出モジュール2034は、第1企業についての制限情報を企業情報テーブル2022から読み出す。抽出モジュール2034は、第1サーバ20に蓄積されている広告コンテンツのうち、読み出した制限情報に適合する広告コンテンツを配信対象とする。
【0096】
抽出モジュール2034は、配信対象として抽出された広告コンテンツから、社員により受信が拒否されている広告コンテンツを排除する。例えば、抽出モジュール2034は、端末装置10から送信されたユーザIDをキーとして社員を特定する。抽出モジュール2034は、特定した社員についての制限情報をユーザ情報テーブル2021から読み出す。抽出モジュール2034は、配信対象として抽出された広告コンテンツから、読み出した制限情報に基づく広告コンテンツを排除した広告コンテンツを配信対象とする。
【0097】
ステップS25において、第1サーバ20は、社員が欲する(社員に適したと換言してもよい)広告コンテンツを推定する。具体的には、例えば、第1サーバ20の制御部203は、推定モジュール2035により、ステップS24で、企業の制限情報、及び社員の制限情報に基づいて配信対象となった広告コンテンツから、社員に適すると推定される広告コンテンツを推定する。より具体的には、例えば、推定モジュール2035は、端末装置10から送信されたユーザIDをキーとして特定された社員のプライベートな情報をユーザ情報テーブル2021から読み出す。推定モジュール2035は、読み出したプライベートな情報を参照し、社員に適した広告コンテンツを推定する。
【0098】
ステップS26において、第1サーバ20は、ユーザページの画像を作成する。具体的には、第1サーバ20の制御部203は、例えば、処理モジュール2036により、社内ニュース、社内イベント、社内の業務等に関する情報等を閲覧可能な領域がユーザページに含まれるように、所定の情報をウェブファイルに含める。また、処理モジュール2036は、例えば、他の社員と連絡を取り合うことが可能な領域がユーザページに含まれるように、所定の情報をウェブファイルに含める。また、処理モジュール2036は、例えば、ユーザ自身の情報を発信することが可能な領域がユーザページに含まれるように、所定の情報をウェブファイルに含める。また、処理モジュール2036は、ユーザの勤務に関する情報を入力することが可能な領域がユーザページに含まれるように、所定の情報をウェブファイルに含める。また、処理モジュール2036は、例えば、ステップS25で推定された広告コンテンツを表示するための領域がユーザページに含まれるように、所定の情報をウェブファイルに含める。
【0099】
ステップS27において、第1サーバ20は、ユーザページを端末装置10を操作する社員へ提示する。具体的には、第1サーバ20の制御部203は、提示制御モジュール2037により、ユーザページを社員に提示する。制御部203は、送信制御モジュール2032により、ユーザページを社員に表示させるための情報を端末装置10へ送信する。より具体的には、例えば、送信制御モジュール2032は、ユーザページに係るウェブファイルを端末装置10へ送信する。
【0100】
ステップS28において、端末装置10は、ユーザページを表示する。具体的には、例えば、端末装置10の制御部190は、提示制御部193により、第1サーバ20から送信されたウェブファイルに基づき、ユーザページをディスプレイ141に表示させる。
【0101】
図13は、端末装置10のディスプレイ141で表示されるユーザページの例を表す模式図である。
図13において、提示制御部193は、ディスプレイ141にユーザページ1411を表示する。ユーザページ1411には、例えば、社内ニュース、社内イベント、社内の業務等に関する情報を表示する領域が含まれる。ユーザページ1411には、例えば、他の社員と連絡を取り合うための領域が含まれる。ユーザページ1411には、例えば、ユーザ自身の情報を発信するための領域が含まれる。ユーザページ1411には、例えば、ユーザの勤務に関する情報を入力するための領域が含まれる。ユーザページ1411には、例えば、社員に対して適していると推定された広告コンテンツを表示するための領域14111が含まれる。
【0102】
領域14111は、例えば、ユーザページで表示される種々の情報の視認性を低下させない位置に配置される。領域14111は、例えば、ユーザページの端部に配置される。領域14111が配置される位置は、例えば、予め設定されていてもよいし、他の情報の量に応じて発生する情報ウィンドウ間の隙間に表示されてもよい。
【0103】
領域14111に表示される広告コンテンツは、例えば、ユーザ情報テーブル2021に記憶されている、社員のプライベートな情報に基づいて推定される。具体的には、例えば、以下である。
・年齢、性別等を参照して推定される消耗品
・年齢、性別、趣味等を参照して推定される趣向品
・給与帯等を参照して推定される消耗品、趣向品
・家族の年齢等を含む家族構成等を参照して推定されるプレゼント品
・家族の年齢等を含む家族構成等を参照して推定される教育関連品
・年齢、性別、スキル等を参照して推定される教育関連品
・住所等を参照して推定される所定のエリアにおける施設
【0104】
ステップS29において、第1サーバ20は、配信情報テーブル2024を更新する。具体的には、例えば、ユーザページにおいて広告コンテンツを社員へ提示すると、制御部203は、管理モジュール2033により、提示した広告コンテンツに関するレコードを配信情報テーブル2024に作成する。例えば、管理モジュール2033は、広告コンテンツを配信した日時、広告コンテンツを配信した社員のユーザID、広告コンテンツ配信した社員が属する企業の企業ID、配信した広告コンテンツのコンテンツIDを、配信情報テーブル2024に記憶する。配信情報テーブル2024に記憶された情報は、広告コンテンツの提供元と共有され、新たな広告コンテンツの作成に活用される。
【0105】
社員は、ユーザページに表示される広告コンテンツの詳細情報を確認したい場合、例えば、ユーザページで表示される広告コンテンツを選択する。表示される広告コンテンツには、例えば、広告コンテンツで表示される商品の詳細情報へアクセスするためのリンク(URL)が埋め込まれている。社員により広告コンテンツが選択されると、端末装置10は、広告コンテンツで表示される商品の詳細情報の表示を第1サーバ20へ要求する。
【0106】
第1サーバ20は、要求に応じ、広告コンテンツに係る詳細情報に関する情報を端末装置10へ送信する。第1サーバ20の制御部203は、管理モジュール2033により、社員が広告コンテンツの詳細情報にアクセスしたことを、ユーザ情報テーブル2021に記憶する。
【0107】
図12を用いた説明では、ユーザがユーザページにアクセスした際に、ユーザに対し、広告コンテンツが提示される場合を説明した。しかしながら、ユーザがユーザページにアクセスした際に、広告コンテンツがユーザに提示されないようにしてもよい。
【0108】
例えば、ステップS25において、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、推定モジュール2035は、広告コンテンツの推定を実施しない。ユーザが所定の要件を満たす場合は、例えば、以下である。
・ユーザ情報テーブル2021のアクセス履歴を参照し、ユーザが広告コンテンツの詳細情報へアクセスした頻度が予め設定した頻度を満たす場合
・ユーザ情報テーブル2021の業績を参照し、ユーザの業務成績が予め設定している成績を満たさない場合
・ユーザの上司がコンテンツの配信を停止するようにユーザを指定している場合
【0109】
(社員の制限情報の設定)
図14は、社員により社員自身の制限情報が設定される際の第1サーバ20の動作の例を示すフローチャートである。
【0110】
社員は、所有する端末装置10を操作し、自身の制限情報を設定する。具体的には、例えば、社員は、受信を許可する広告コンテンツを指定する。社員は、ユーザページで表示を許可する広告コンテンツ(受信を許可する広告コンテンツ)を、例えば、広告コンテンツ単位、広告コンテンツの分類単位、又は、広告コンテンツの広告主単位で設定可能である。また、社員は、ユーザページで自身が広告コンテンツの受信を許可する期間、時間、又はこれらの組み合わせを設定可能である。または、社員は、受信を許可しない広告コンテンツを指定する。社員は、ユーザページで表示を許可しない広告コンテンツ(受信を許可しない広告コンテンツ)を、例えば、広告コンテンツ単位、広告コンテンツの分類単位、又は、広告コンテンツの広告主単位で設定可能である。また、社員は、ユーザページで自身が広告コンテンツの受信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせを設定可能である。
【0111】
図15は、社員が自身の制限情報を入力する際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
図15において、提示制御部193は、端末装置10のディスプレイ141に、入力ウィンドウ14112を表示させる。入力ウィンドウ14112は、例えば、社員が受信を許可しない広告コンテンツを指定するためのウィンドウである。入力ウィンドウ14112は、例えば、ユーザページに関する管理画面から呼び出せる。入力ウィンドウ14112は、例えば、広告コンテンツを指定するための領域、広告コンテンツの分類を指定するための領域、及び、広告コンテンツの広告主を指定するための領域を有する。入力ウィンドウ14112は、これらの領域のうち、いずれかを有していなくてもよい。入力ウィンドウ14112は、配信できないコンテンツに関するキーワードを入力するための領域を有していてもよい。入力ウィンドウ14112は、広告コンテンツの受信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせを入力するための領域を有していてもよい。
【0112】
端末装置10は、制御部190の送受信部192により、社員により入力された情報を第1サーバ20へ送信する。
【0113】
ステップS31において、第1サーバ20は、端末装置10から送信された情報を受信する。具体的には、制御部203は、受信制御モジュール2031により、広告コンテンツについての社員の受信要否についての情報を受信する。
【0114】
ステップS32において、第1サーバ20は、受信した情報に基づき、ユーザ情報テーブル2021を更新する。具体的には、制御部203は、管理モジュール2033により、広告コンテンツについての受信要否についての情報を、ユーザ情報テーブル2021の項目「制限情報」に記憶する。
【0115】
端末装置10から入力される情報は、表示を許可しない広告コンテンツの指定に限定されない。端末装置10は、例えば、広告コンテンツの受信が不要である理由を社員から受け付けてもよい。
【0116】
図16は、広告コンテンツの受信が不要である理由を受け付ける際の端末装置10の表示例を表す模式図である。
図16において、提示制御部193は、入力ウィンドウ14112を表示させる。入力ウィンドウ14112は、例えば、社員が広告コンテンツの受信を許可しない理由を入力するためのウィンドウである。
【0117】
端末装置10は、制御部190の送受信部192により、社員により入力された情報を第1サーバ20へ送信する。
【0118】
第1サーバ20は、端末装置10から送信された情報を受信する。具体的には、制御部203は、受信制御モジュール2031により、広告コンテンツの受信を不要とした社員の理由に関する情報を受信する。第1サーバ20は、受信した情報に基づき、ユーザ情報テーブル2021を更新する。具体的には、制御部203は、管理モジュール2033により、理由に関する情報を、コンテンツ情報テーブル2023に記憶する。この理由に関する情報は、広告コンテンツの提供元と共有され、新たな広告コンテンツの作成に用いられる。第1サーバ20は、理由に関する情報を提供した企業、又は社員に対して所定の特典を付与してもよい。
【0119】
広告コンテンツに対する制限情報の入力は、入力ウィンドウ14112によるものに限定されない。広告コンテンツを選択することで、制限情報を入力可能にしてもよい。具体的には、例えば、提示制御部193は、広告コンテンツが表示されている領域14111がユーザにより選択されると、広告コンテンツの受信停止を入力させるための領域を表示させる。
【0120】
図17は、社員が自身の制限情報を入力する際の端末装置10のその他の表示例を表す模式図である。
図17において、提示制御部193は、入力ウィンドウ14113を表示させる。入力ウィンドウ14113は、例えば、社員が広告コンテンツを選択すると表示される。入力ウィンドウ14113は、広告コンテンツの受信を停止するか否かを入力するためのウィンドウである。
【0121】
端末装置10は、制御部190の送受信部192により、社員により入力された情報を第1サーバ20へ送信する。
【0122】
以上のように、上記実施形態では、第1サーバ20の制御部203は、管理モジュール2033により、情報提供元から提供されるコンテンツを記憶部202に記憶する。処理モジュール2036は、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供する。管理モジュール2033は、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶部202に記憶する。管理モジュール2033は、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶部202に記憶する。推定モジュール2035は、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する。提示制御モジュール2037は、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示する。このように、第1サーバ20は、情報サイトを提供する企業に対し、配信を許可/許可しないコンテンツを設定可能である。これにより、第1サーバ20は、1又は複数の企業に対して情報サイトを提供しつつ、企業に属するユーザに対し、企業が配信を許諾しているコンテンツのうち、ユーザに適したコンテンツを提示することが可能となる。
【0123】
したがって、本実施形態に係る第1サーバ20によれば、企業内で公開される情報サイト(社内ポータルサイト)において、企業が配信を望まない広告コンテンツの配信を避けつつ、社員が興味のある広告コンテンツを配信できる。
【0124】
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、1又は複数の企業それぞれについて、配信を許可しないコンテンツに関する情報を第1情報とする。これにより、企業が配信を許可していないコンテンツが、ユーザへ提示されなくなる。
【0125】
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせを第1情報とする。これにより、第1サーバ20は、企業が配信を望まないコンテンツに対する制限を効果的に設定することが可能となる。つまり、必要に応じてフィルタリングする網目を調整することが可能となるため、企業における情報サイトの管理者は、適切な制限情報を設定でき、また、制限情報を設定する際の管理者の労力が軽減される。
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、コンテンツの配信を許可しない期間、時間、又はこれらの組み合わせを第1情報とする。また、管理モジュール2033は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、コンテンツの配信を許可しない期間、時間、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせを第1情報とする。これにより、第1サーバ20は、コンテンツをフィルタリングする精度を向上させることが可能となる。
【0126】
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、複数の企業それぞれについて、配信を許可するコンテンツに関する情報を第1情報とする。これにより、企業が配信を許可しているコンテンツが、ユーザへ提示されることになる。
【0127】
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせを第1情報とする。これにより、第1サーバ20は、企業が配信を望むコンテンツに対する制限を効果的に設定することが可能となる。つまり、必要に応じてフィルタリングする網目を調整することが可能となるため、企業における情報サイトの管理者は、適切な制限情報を設定でき、また、制限情報を設定する際の管理者の労力が軽減される。
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、コンテンツの配信を許可する期間、時間、又はこれらの組み合わせを第1情報とする。また、管理モジュール2033は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、コンテンツの配信を許可する期間、時間、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせを第1情報とする。これにより、第1サーバ20は、コンテンツをフィルタリングする精度を向上させることが可能となる。
【0128】
また、上記実施形態では、管理モジュール2033は、ユーザが配信を不要と判断したコンテンツに関する第3情報を記憶部202に記憶する。推定モジュール2035は、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報と第3情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する。これにより、ユーザが配信を不要と判断したコンテンツが存在する場合、第1サーバ20は、このコンテンツを配信せず、代わりにユーザが所望すると推定されるコンテンツを配信することが可能となる。
【0129】
また、上記実施形態では、提示したコンテンツをユーザが不要と判断した場合、制御部203は、受信制御モジュール2031により、不要と判断した理由をユーザから受け付ける。これにより、第1サーバ20は、ユーザがコンテンツを不要と判断した理由を取得することができるようになるため、例えば、取得した理由をコンテンツの提供元へ提供することが可能となる。提供元へ提供された、コンテンツを不要と判断した理由は、提供元において新たなコンテンツを作成する際に役立つことになる。
【0130】
また、上記実施形態では、推定モジュール2035は、不要と判断したコンテンツが所定の要件を満たす場合、所定の要件を満たすコンテンツを推定対象から除外しない。つまり、推定モジュール2035は、不要と判断したコンテンツが、企業により配信を許可されたコンテンツである場合、当該コンテンツを推定対象から除外しない。これにより、社員が受信を拒否している場合であっても、企業が指定したコンテンツが社員へ提示されるため、所望のコンテンツを確実に社員へ提示させることが可能となる。
【0131】
また、上記実施形態では、推定モジュール2035は、アクセスを要求したユーザが所定の要件を満たす場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない。これにより、社員がコンテンツの配信を所望している場合であっても、社員へのコンテンツの配信を停止させることが可能となる。
【0132】
また、上記実施形態では、推定モジュール2035は、提示したコンテンツにユーザがアクセスした頻度が所定の要件を満たす場合、ユーザの業務に関する情報が所定の要件を満たす場合、又はユーザと所定の関係性を有する他のユーザがコンテンツの提示に制限をかけた場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない。これにより、ユーザページに表示されるコンテンツをついつい見てしまうことで、業務効率が下がってしまうことを避けることが可能となる。
【0133】
<変形例>
上記実施形態では、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、推定モジュール2035は、コンテンツの推定を実施しない場合を説明した。しかしながら、ユーザページにおいて広告コンテンツがユーザに提示されない場合は、コンテンツの推定が実施されない場合に限定されない。ユーザが所定の要件を満たす場合、記憶部202からコンテンツが抽出されなくてもよいし、推定されたコンテンツがユーザに提示されないようにしてもよい。
【0134】
また、上記実施形態では、制御部203は、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たすか否かを判断する。制御部203は、ユーザの属性毎に要件を変えてもよい。例えば、制御部203は、部、課、プロジェクト等の所定の企業内単位毎に要件を設定してもよい。また、例えば、制御部203は、企業内全体において、共通の要件を設定してもよい。
【0135】
また、上記実施形態では、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、制御部203は、ユーザページにおいてコンテンツをユーザに提示しない場合を説明した。しかしながら、制御部203の処理はこれに限定されない。制御部203は、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、ユーザページにおいてコンテンツをユーザに提示するが、当該コンテンツをユーザが選択しても、コンテンツに係る詳細情報にアクセスできないようにしてもよい。具体的には、例えば、制御部203は、ユーザページにアクセスするユーザが所定の要件を満たす場合、詳細情報のリンクをコンテンツに埋め込まない。
【0136】
また、上記実施形態では、ユーザによるコンテンツに対する制限情報の入力を、ユーザページに関する管理画面を介して入力する場合と、ユーザページに表示されているコンテンツを選択することで入力する場合とを説明した。しかしながら、ユーザによるコンテンツに対する制限情報の入力は、これらに限定されない。ユーザからの制御指示を受け付けるための所定のアプリケーションを介して制限情報の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0137】
<4 コンピュータの基本ハードウェア構成>
図18は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、通信IF99(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらはバスにより相互に電気的に接続される。
【0138】
プロセッサ91とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ91は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0139】
主記憶装置92とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0140】
補助記憶装置93とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0141】
通信IF99とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0142】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0143】
<コンピュータ90の基本機能構成>
図18に示すコンピュータ90の基本ハードウェア構成により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0144】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0145】
制御部は、プロセッサ91が補助記憶装置93に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0146】
記憶部は、主記憶装置92、補助記憶装置93により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0147】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するためのキーとなるカラムが設定されるが、カラムへのキーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、記憶部に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0148】
通信部は、通信IF99により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ91に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0149】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0150】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0151】
(付記1)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示するステップとを実行させるプログラム。
(付記2)
第1情報を記憶するステップにおいて、第1情報は、1又は複数の企業それぞれについて、配信を許可しないコンテンツに関する情報である(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)
第1情報を記憶するステップにおいて、第1情報は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせである(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)
第1情報を記憶するステップにおいて、第1情報は、複数の企業それぞれについて、配信を許可するコンテンツに関する情報である(付記1)に記載のプログラム。
(付記5)
第1情報を記憶するステップにおいて、第1情報は、コンテンツの指定、コンテンツの分類の指定、コンテンツの提供元の指定、又はこれらのうち少なくともいずれかの組み合わせである(付記4)に記載のプログラム。
(付記6)
ユーザが配信を不要と判断したコンテンツに関する第3情報を記憶するステップと、推定するステップにおいて、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報と第3情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する(付記1)から(付記5)のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)
提示したコンテンツをユーザが不要と判断した場合、不要と判断した理由をユーザから受け付けるステップをプロセッサに実行させる(付記6)に記載のプログラム。
(付記8)
推定するステップにおいて、不要と判断したコンテンツが所定の要件を満たす場合、所定の要件を満たすコンテンツを推定対象から除外しない(付記6)又は(付記7)に記載のプログラム。
(付記9)
推定するステップにおいて、アクセスを要求したユーザが所定の要件を満たす場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない(付記1)から(付記8)のいずれかに記載のプログラム。
(付記10)
推定するステップにおいて、提示したコンテンツにユーザがアクセスした頻度が所定の要件を満たす場合、ユーザの業務に関する情報が所定の要件を満たす場合、又はユーザと所定の関係性を有する他のユーザがコンテンツの提示に制限をかけた場合、当該ユーザに適したコンテンツを推定しない(付記9)に記載のプログラム。
(付記11)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示するステップとを実行する方法。
(付記12)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、情報提供元から提供されるコンテンツを記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供するステップと、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶するステップと、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶するステップと、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定するステップと、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示するステップとを実行する情報処理装置。
(付記13)
情報提供元から提供されるコンテンツを記憶する手段と、1又は複数の企業それぞれに属する少なくともいずれかのユーザに対し、ユーザが属する企業内で公開される情報サイトを提供する手段と、1又は複数の企業それぞれについて、配信するコンテンツの制限に関する第1情報を記憶する手段と、1又は複数の企業それぞれに属するユーザに関する第2情報を記憶する手段と、1又は複数の企業のいずれかに属するユーザから情報サイトへのアクセスが要求された場合、アクセスを要求したユーザが属する企業の第1情報に基づいて配信可能なコンテンツから、アクセスを要求したユーザの第2情報に基づいて当該ユーザに適したコンテンツを推定する手段と、アクセスを要求したユーザへ、情報サイトに関する情報と、推定したコンテンツとを提示する手段とを備えるシステム。
【符号の説明】
【0152】
1…システム
10…端末装置
121…通信部
13…入力装置
131…マウス
132…キーボード
133…タッチ・センシティブ・デバイス
14…出力装置
141…ディスプレイ
15…メモリ
16…ストレージ
180…記憶部
190…制御部
191…操作受付部
192…送受信部
193…提示制御部
19…プロセッサ
20…第1サーバ
201…通信部
202…記憶部
203…制御部
25…メモリ
26…ストレージ
29…プロセッサ
30…第2サーバ
80…ネットワーク