(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024143993
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】採用システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132639
(22)【出願日】2023-08-16
(31)【優先権主張番号】63/455,568
(32)【優先日】2023-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523089922
【氏名又は名称】FOX HOUND株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100211122
【弁理士】
【氏名又は名称】白石 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(72)【発明者】
【氏名】植芝 恭平
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】採用後の離職率を低下させることができる採用システムを提供すること。
【解決手段】予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての前記求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、前記求職者の前記第1学習分野についての学習状況を分析する分析部と、前記第1学習分野を示す第1学習分野情報と、前記分析部による分析の結果を示す分析結果情報と、前記求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる第1表示制御部と、を備える採用システム。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての前記求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、前記求職者の前記第1学習分野についての学習状況を分析する分析部と、
前記第1学習分野を示す第1学習分野情報と、前記分析部による分析の結果を示す分析結果情報と、前記求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる第1表示制御部と、
を備える採用システム。
【請求項2】
前記求職者に学習させたい学習分野として前記採用者が指定する第2学習分野を示す第2学習分野情報を含む採用情報に基づいて、前記第2学習分野情報を前記求職者の端末の表示部に表示させる第2表示制御部を更に備える、
請求項1に記載の採用システム。
【請求項3】
前記求職者による前記第2学習分野の学習は、前記採用者が前記求職者を採用するための採用条件に含まれており、
前記第2表示制御部は、前記第2学習分野情報とともに、前記求職者による前記第2学習分野の学習が前記採用条件であることを示す情報を、前記求職者の端末の表示部に表示させる、
請求項2に記載の採用システム。
【請求項4】
前記第2表示制御部は、前記分析結果情報が示す結果に応じて、前記採用者から前記求職者へ提示する情報として予め決められた1つ以上の情報を、前記求職者の端末の表示部に表示させる、
請求項2に記載の採用システム。
【請求項5】
前記第1表示制御部は、前記第1学習分野情報が示す前記第1学習分野と、前記求職者に学習させたい学習分野として前記採用者が指定する第2学習分野を示す第2学習分野情報が示す前記第2学習分野とが一致する場合、前記採用者の端末の表示部に前記求職者情報を表示させる、
請求項1に記載の採用システム。
【請求項6】
前記第1表示制御部は、前記第1学習分野情報が示す前記第1学習分野と、前記第2学習分野情報が示す前記第2学習分野とが一致した場合、前記分析結果情報が示す結果に応じて、前記採用者の端末の表示部に前記求職者情報を表示させる、
請求項5に記載の採用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、採用システムに関する。
本願は、2023年03月30日にアメリカ合衆国に出願された63/455,568に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
企業の採用者が求職者を採用する採用活動を補助する装置についての研究、開発が行われている。
【0003】
これに関し、求職者の端末及び採用者の端末と通信し、採用者側の勤務場所からの距離が所定範囲内の求職者の端末に対して求人情報を配信し、求職者の端末からの求人に対する応募を受け付け、採用者の要求する雇用条件との適合度を判定し、適合度の高い順に応募した求職者を並べたリストを生成し、生成したリストを採用者の端末に送信し表示を促すサーバ装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたようなサーバ装置により採用者に採用された求職者は、採用後の人材育成中に離職してしまうことがある。これは、仕事を教えることの難しさだけではなく、仕事を教えても辞めてしまう虞があるため、教育コストを掛けることを躊躇する採用者側の教育姿勢にも問題があると考えられている。このような事情から、辞めない人材、且つ、企業から見て辞めて欲しくない人材を採用するために、求職者が応募にあたって応募企業のための学習をした、という努力を客観的に評価できるシステムが望まれている。
【0006】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、採用後の離職率を低下させることができる採用システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての前記求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、前記求職者の前記第1学習分野についての学習状況を分析する分析部と、前記第1学習分野を示す第1学習分野情報と、前記分析部による分析の結果を示す分析結果情報と、前記求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる第1表示制御部と、を備える採用システムである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、採用後の離職率を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】採用システム1の利用方法を概略的に説明するための図である。
【
図2】特典情報を受け付ける画像が採用者の端末に表示されている様子の一例を示す図である。
【
図3】複数のコネクテッドカードが求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
【
図4】
図3に示したコネクテッドカードC3に対応付けられた採用情報が求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
【
図5】複数の求職者のそれぞれについての求職者情報のリストが採用者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
【
図6】多種多様な人材の現状の分類と、採用システム1による理想的な分類とを比較するための図である。
【
図7】採用システム1の構成の一例を示す図である。
【
図8】採用者の端末と求職者の端末とのそれぞれと通信を行いながら採用システム1が行う処理の流れの一例を示す図である。
【
図9】DB11Cによる各求職者の指定学習分野についての学習状況の分析方法が、採用システム1を管理する管理企業、各採用者が所属する企業等によるフィードバックによってアップデートされる様子の一例を示す図である。
【
図10】ある指定学習分野の学習を行わせるためのゲームを開始させる操作を受け付ける画像が求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態>
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
<採用システムの概要>
まず、本実施形態に係る採用システムの概要について説明する。
【0012】
実施形態に係る採用システムは、分析部と、第1表示制御部を備える。分析部は、予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、求職者の第1学習分野についての学習状況を分析する。第1表示制御部は、第1学習分野を示す第1学習分野情報と、分析部による分析の結果を示す分析結果情報と、求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる。
【0013】
これにより、実施形態に係る採用システムは、採用者が所望する学習分野を学習済みの求職者の採用者による採用を補助することができる。その結果、採用システムは、採用後の離職率を低下させることができる。
【0014】
以下では、実施形態に係る採用システムの構成と、当該採用システムが行う処理とについて詳しく説明する。
【0015】
<採用システムの構成>
以下、実施形態に係る採用システムの構成について、採用システム1を例に挙げて説明する。なお、以下では、説明の便宜上、採用システム1を利用して就職活動を行う人々を区別する必要が無い限り、まとめて単に求職者と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、採用システム1を利用して採用活動を行う人々を区別する必要が無い限り、まとめて単に採用者と称して説明する。
【0016】
まず、採用システム1の構成の詳細を説明する前に、採用システム1の利用方法について概略的に説明する。
図1は、採用システム1の利用方法を概略的に説明するための図である。
【0017】
採用システム1は、採用者による求職者の採用を補助するシステムである。例えば、採用システム1が有する機能は、
図1に示したように、学習システム11Aと、採用・スカウトシステム11Bと、DB(データベース)11Cとの3つの機能に分類される。なお、採用システム1が有する機能は、2つ以下の機能に分類されてもよく、4つ以上の機能に分類されてもよい。また、採用システム1は、単一の情報処理装置によって構成されてもよく、複数の情報処理装置によって構成されてもよい。例えば、学習システム11Aと、採用・スカウトシステム11Bと、DB11Cとのそれぞれは、それぞれが互いに異なる情報処理装置によって実現されてもよく、単一の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0018】
採用システム1は、インターネット、移動体通信網等を介して、求職者の端末と通信可能に接続される。求職者の端末は、例えば、多機能携帯電話端末(スマートフォン)、携帯電話端末、ノートPC(Personal Computer)、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、デスクトップPC、ワークステーション等であるが、これらに限られるわけではない。採用システム1は、求職者の端末を介して求職者からの操作を受け付ける。
【0019】
また、採用システム1は、インターネット、移動体通信網等を介して、採用者の端末と通信可能に接続される。採用者の端末は、例えば、デスクトップPC、ノートPC、多機能携帯電話端末(スマートフォン)、携帯電話端末、タブレットPC、PDA、ワークステーション等であるが、これらに限られるわけではない。採用システム1は、採用者の端末を介して採用者からの操作を受け付ける。
【0020】
採用システム1は、採用者の端末を介して、採用者の所属する企業の求人に関する情報を、当該企業の採用情報として受け付ける。採用システム1が採用者の端末から受け付ける当該企業の採用情報には、例えば、募集職種、仕事内容のタイトル、仕事内容の紹介文、勤務エリア、就業場所、所在地、交通アクセス、雇用形態、初年度年収、給与、年収例、昇給・賞与、福利厚生、諸手当、休日、契約期間、採用条件等のうちの一部又は全部のそれぞれを示す情報が含まれている。更に、当該採用情報には、採用システム1を利用する各求職者に対して当該企業が与える1つ以上の特典に関する特典情報が含まれている。特典情報には、当該1つ以上の特典のそれぞれ毎に、特典の内容を示す情報、特典を得るために求職者が満たすべき条件を示す情報が含まれている。以下では、説明の便宜上、ある特典を得るために求職者が満たすべき条件を、当該特典の条件と称して説明する。特典の内容は、例えば、当該企業の求人への応募の許可、採用者とのカジュアル面談の許可、採用者との一次面接の許可等であるが、これらに限られるわけではない。ここで、ある特典の内容が、当該企業の求人への応募の許可である場合、当該特典は、採用者が求職者を採用するための採用条件の1つでもある。特典の条件は、1つであってもよく、複数であってもよい。ただし、採用システム1において、特典の条件には、求職者に学習させたい学習分野として採用者が指定する1つ以上の指定学習分野についての学習を完了することが含まれている。このため、採用システム1では、求職者は、採用者が指定する1つ以上の指定学習分野についての学習を行わなければ、当該企業から特典を得られないようになっている。すなわち、採用システム1では、特典は、求職者に指定学習分野の学習を行わせるためのインセンティブになっている。そして、採用システム1では、求職者が特典を得ているか否かを示す情報は、求職者が当該企業に就職するための努力を厭わない人物であるか否か(すなわち、指定学習分野の学習を積極的に行うことができるか否か)を特定するための情報になっている。また、採用システム1では、求職者が特典を得るために求職者が行った学習履歴を示す情報は、求職者の努力量に見合った成長を求職者が遂げたかを示す情報になっている。なお、指定学習分野は、例えば、PHP、JAVA(登録商標)、C++等の情報処理についての学習分野であってもよく、簿記等の経理についての学習分野であってもよく、他の如何なる学習分野であってもよい。ただし、指定学習分野は、採用システム1を利用することによって求職者が学習を完了することが可能な分野であることが望ましい。これは、求職者による指定学習分野の学習状況を採用システム1が分析し易くなるためである。
【0021】
ここで、採用システム1では、指定学習分野は、採用者が求職者に必ず学習させたい必須指定学習分野と、採用者が求職者に学習することを推奨する推奨指定学習分野とのいずれかに分類される。このため、例えば、ある特典の条件は、1つ以上の必須指定学習分野についての学習を完了することが含まれていてもよく、1つ以上の推奨指定学習分野についての学習を完了することが含まれていてもよく、1つ以上の必須指定学習分野についての学習と、1つ以上の推奨指定学習分野についての学習との両方を完了することが含まれていてもよい。
【0022】
図2は、特典情報を受け付ける画像が採用者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。採用システム1は、採用者の端末を介して採用者から受け付けた操作に応じて、採用情報を受け付ける1つ以上の画像を採用者の端末に表示させる。
図2に示した特典情報を受け付ける画像は、そのような採用情報を受け付ける1つ以上の画像のうちの1つである。
図2に示した画像G1は、必須指定学習分野を示す必須指定学習分野情報を受け付けるGUI(Graphical User Interface)である。採用者は、画像G1において、1つ以上の必須指定学習分野情報を指定することができる。また、画像G2は、推奨指定学習分野を示す推奨指定学習分野情報を受け付けるGUIである。採用者は、画像G2において、1つ以上の推奨指定学習分野情報を指定することができる。また、画像G3は、特典の名前、特典の条件等を示す情報を受け付けるGUIである。採用者は、画像G3において、特典の名前を指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野のすべての学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野の一部の学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G2により指定した1つ以上の推奨指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野のすべての学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G2により指定した1つ以上の推奨指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野の一部の学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野の一部の学習が完了すること、且つ、画像G2により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野の一部の学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野のすべての学習が完了すること、且つ、画像G2により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野の一部の学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。
また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野の一部の学習が完了すること、且つ、画像G2により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野のすべての学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。また、採用者は、画像G3において、例えば、画像G1により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す必須指定学習分野のすべての学習が完了すること、且つ、画像G2により指定した1つ以上の必須指定学習分野情報のそれぞれが示す推奨指定学習分野のすべての学習が完了することを、特典の条件として指定することができる。
【0023】
採用システム1は、ある採用情報を受け付けた場合、受け付けた当該採用情報が対応付けられた画像を生成する。以下では、説明の便宜上、当該画像をコネクテッドカードと称して説明する。コネクテッドカードは、求職者の端末を介した求職者からの操作に応じて、採用システム1が求職者の端末の表示部に表示させる画像である。なお、当該表示部は、求職者の端末のディスプレイを含む表示装置のことである。
【0024】
採用システム1が有する機能のうち、コネクテッドカードを生成する処理のように採用者の端末を介した採用者からの操作に応じた処理を行う機能が、前述の採用・スカウトシステム11Bである。
図1では、採用者の端末を介した採用者からの操作に応じて採用・スカウトシステム11Bが行う処理を、処理P1によって示している。そして、
図1では、採用者の端末を介した採用者から採用・スカウトシステム11Bへの操作を「採用活動」と記載された矢印によって示している。
【0025】
一方、採用システム1は、求職者の端末を介した求職者からの操作に応じて、
図3に示したように、採用システム1が生成したコネクテッドカードを求職者の端末の表示部に表示させる。
図3は、複数のコネクテッドカードが求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
図3に示した例では、求職者の端末の表示部には、コネクテッドカードC1~コネクテッドカードC3の3つのコネクテッドカードが表示されている。求職者は、これら3つのコネクテッドカードのうちの所望のコネクテッドカードに対して予め決められた操作を行うことにより、当該操作を行ったコネクテッドカードに対応付けられた採用情報を表示させることができる。
図4は、
図3に示したコネクテッドカードC3に対応付けられた採用情報が求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。以下では、説明の便宜上、当該操作が行われたコネクテッドカードを、メインスロットにセットされたコネクテッドカードと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、あるコネクテッドカードに対して当該操作を行うことを、当該コネクテッドカードをメインスロットにセットすると称して説明する。
図4に示した例では、コネクテッドカードC3が、メインスロットにセットされたコネクテッドカードである。そして、当該例では、採用情報CCが、メインスロットにセットされたコネクテッドカードC3の隣に表示されている。ただし、
図4では、採用情報CCの一部のみ(
図4に示した例では、特典情報のみ)が表示されている。求職者は、採用情報CCを上又は下に向かってスクロールさせることにより、採用情報CCのすべてを求職者の端末の表示部に表示させることができる。すなわち、あるコネクテッドカードがメインスロットにセットされた場合、求職者の端末の表示部には、当該コネクテッドカードとともに、当該コネクテッドカードに対応付けられた採用情報が表示される。求職者は、求職者の端末の表示部に表示された採用情報を見ることにより、採用情報に対応付けられたコネクテッドカードを採用システム1に生成させた採用者が所属する企業の採用活動を知ることができるとともに、当該企業に関する情報、当該企業の採用条件に関する情報、採用システム1を利用する求職者に対して当該企業が与える1つ以上の特典とその条件等を知ることができる。
【0026】
ここで、コネクテッドカードに対応付けられた採用情報に含まれる特典情報には、前述した通り、特典の条件として求職者が学習を完了するように採用者から指定されている指定学習分野を示す指定学習分野情報(すなわち、必須指定学習分野情報と推奨指定学習分野情報との少なくとも一方)が含まれている。例えば、
図4に示した「タイピングA以上」と表示されたボタンは、必須指定学習分野情報の一例である。また、例えば、
図4に示した「PHP基礎コース卒業」と表示されたボタンは、推奨指定学習分野情報の一例である。採用システム1は、求職者の端末に表示された採用情報を介して、ある指定学習分野情報への選択操作(例えば、タップ、クリック等)が行われた場合、当該指定学習分野情報が示す指定学習分野についての学習を求職者に行わせるGUIを含む学習画像を求職者の端末の表示部に表示させる。これにより、採用システム1は、当該指定学習分野情報が示す指定学習分野についての学習を求職者に行わせることができる。当該GUIは、当該学習分野についての解説、演習問題、試験等を表示させる機能、当該演習問題の解答を受け付ける機能、当該試験の解答を受け付ける機能等を有する。従って、求職者は、求職者の端末の表示部に表示された学習画像を利用して、当該学習分野についての解説を読むことができ、当該学習分野についての演習問題を解くことができ、当該学習分野についての試験を受けることができる。すなわち、求職者は、求職者の端末の表示部に表示された学習画像を利用して、指定学習分野の学習を行うことができる。そして、採用システム1は、例えば、ある特典の条件を求職者が満たした場合、当該特典が与えられたことを示す情報を求職者の端末の表示部に表示させ、当該特典が与えられたことを求職者へ報知する。ここで、コネクテッドカードに対応付けられた採用情報に含まれる特典情報に指定学習分野情報が含まれているため、求職者は、所望の企業に就職するために必要な学習分野を、迷うことなく特定することができる。
【0027】
一方、求職者の端末は、学習画像を介した指定学習分野についての学習を求職者が行った場合、指定学習分野についての求職者による学習履歴を示す学習履歴情報を、求職者を識別する求職者識別情報と対応付けて採用システム1に出力する。学習履歴情報は、例えば、指定学習分野についての解説を求職者が読んだ時間を示す情報、演習問題の求職者による解答を示す情報、試験の求職者による解答を示す情報、指定学習分野の学習を行った回数を示す情報、指定学習分野の学習に求職者が費やした時間を示す情報等のうちの一部又は全部が含まれている。なお、学習履歴情報には、他の情報が含まれる構成であってもよい。また、学習履歴情報の出力方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。採用システム1は、求職者の端末から出力された学習履歴情報を取得すると、学習履歴情報を含む学習データを生成し、生成した学習データをDB11Cに記憶させる。これにより、採用システム1は、求職者の指定学習分野についての学習状況を分析することができる。
【0028】
採用システム1が有する機能のうち、以上のような求職者の端末を介した求職者からの操作に応じた処理を行う機能が、前述の学習システム11Aである。
図1では、求職者の端末を介した求職者からの操作に応じて学習システム11Aが行う処理を、処理P2によって示している。そして、
図1では、求職者の端末を介した求職者から学習システム11Aへの操作を「学習」と記載された矢印によって示している。
【0029】
また、採用システム1が有する機能のうち、学習履歴情報の取得及び記憶と、分析データの生成及び出力とを行う機能が、DB11Cである。採用システム1において、学習データを記憶したDB11Cは、記憶した学習データに含まれる学習履歴情報に基づいて、求職者の指定学習分野についての学習状況を分析する。以下では、説明の便宜上、採用者により指定された1つ以上の指定学習分野のうち、求職者により学習する学習分野として選択された指定学習分野を、選択学習分野と称して説明する。DB11Cは、分析した結果を示す分析結果情報を、当該学習履歴情報に対応付けられた求職者識別情報に対応付けて記憶する。これにより、採用・スカウトシステム11Bは、採用者からの操作に応じて、採用者が所望する求職者を示す求職者識別情報に対応付けられた分析結果情報を、採用者の端末の表示部に表示させることができる。例えば、DB11Cは、互いに対応付けられた求職者識別情報及び分析結果情報を含む情報を分析データとして生成し、生成した分析データを記憶する。そして、DB11Cは、採用・スカウトシステム11Bからの要求に応じて、採用者が所望の分析データを採用・スカウトシステム11Bに出力する。これにより、採用・スカウトシステム11Bは、DB11Cから分析データを取得し、取得した分析データを、採用者の端末の表示部に表示させることができる。
図1では、以上のようなDB11Cが行う処理を、処理P3によって示している。そして、
図1では、DB11Cによる学習データの取得及び記憶を「学習データ」と記載された矢印によって示している。また、
図1では、DB11Cによる分析データの生成及び出力を「分析データ」と記載された矢印によって示している。
【0030】
ここで、採用・スカウトシステム11Bは、採用者からの操作に応じて、所望の求職者についての選択学習分野を示す選択学習分野情報と、DB11Cから取得した分析データ(すなわち、求職者の選択学習分野についての分析結果情報)と、求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる。これにより、採用システム1は、採用者が所望する学習分野(すなわち、指定学習分野)を学習済みの求職者の採用者による採用を補助することができる。その結果、採用システム1は、採用後の離職率を低下させることができる。また、これにより、採用システム1は、求職者自身の自己申告による情報以外の情報として、求職者についての客観的な情報を採用者に提供することができる。すなわち、採用システム1は、求職者の自己申告への裏付けとなる情報を採用者に提供することができる。このような裏付けとなる情報は、求職者の自己申告の信用度を左右するため、有用である。なお、応募情報は、学習システム11Aによって取得される。例えば、求職者は、求職者の端末を介して、採用システム1を利用した就職活動を行うユーザとして利用するためのユーザ登録を行う。すなわち、採用システム1を求職者として利用することができるユーザは、ユーザ登録によって採用システム1に求職者として予め登録された人である。このユーザ登録において、学習システム11Aは、求職者の端末を介して、求職者の属性を示す情報を含む応募情報を取得することができる。また、ある求職者情報には、当該求職者情報に対応する求職者がメインスロットにセットしたコネクテッドカードの履歴を示す情報が含まれる構成であってもよく、当該情報が含まれない構成であってもよい。以下では、一例として、ある求職者情報には、当該求職者情報に対応する求職者がメインスロットにセットしたコネクテッドカードの履歴を示す情報が含まれる構成である場合について説明する。また、ある求職者情報には、特典が行使されたか否かを示す情報も含まれていてもよい。これにより、採用者は、求職者情報を見るだけで、特典の条件を満たしていることとともに、特典の行使によって採用者が所属する企業への就職を希望していることを容易に知ることができる。
【0031】
また、採用・スカウトシステム11Bは、採用者からの操作に応じて、複数の求職者のそれぞれについての求職者情報のリストを、採用者の端末の表示部に表示させることができる。
図5は、複数の求職者のそれぞれについての求職者情報のリストが採用者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
図5に示したように、採用・スカウトシステム11Bは、例えば、複数の求職者のうち、採用者が指定した1つ以上の指定学習分野のそれぞれを選択学習分野として選択している1以上の求職者についての求職者情報のリストを、採用者の端末の表示部に表示させる。また、例えば、
図5に示した当該リスト上の求職者1についての求職者情報には、求職者1が、「PHP基礎1」と「PHP基礎2」との2つの指定学習分野を選択学習分野として学習し、その学習が完了していることを示す情報が含まれている。このように、採用・スカウトシステム11Bは、求職者情報の表示において、学習が完了している選択学習分野を示す選択学習分野情報も併せて表示する構成であってもよい。これにより、採用システム1は、採用者が所属する企業へ就職することについて意欲的な求職者の中から、採用する候補となる人を選択することができる。これは、採用者の手間を削減することに繋がり、有用である。なお、採用・スカウトシステム11Bは、採用者から受け付けた検索キーに基づいて、当該1以上の求職者の中から、更に採用者が所望する条件を満たす1以上の求職者についての求職者情報のリストを、採用者の端末の表示部に表示させる構成であってもよい。
【0032】
また、例えば、
図5に示した当該リスト上の求職者情報には、求職者1、求職者3、求職者6のそれぞれが、採用者の端末を操作している採用者が所属する企業のコネクテッドカードをメインスロットにセットしていることを示す情報が含まれている。このように、採用・スカウトシステム11Bは、求職者情報の表示において、企業のコネクテッドカードをメインスロットにセットしているか否かを示す情報も併せて表示する構成であってもよい。これにより、採用者は、複数の求職者のうち、自身が所属する企業の求人への応募を主として考えている求職者を特定し易い。その結果、採用システム1は、採用者が所属する企業へ就職することについて意欲的な求職者の中から、採用する候補となる人を、より確実に採用者に選択させることができる。
【0033】
また、採用・スカウトシステム11Bは、採用者の端末の表示部に表示した求職者情報毎に、特典の条件を満たしている求職者の求職者情報であるか否かを示す情報を表示する。これにより、採用者は、採用・スカウトシステム11Bの機能を用いて、当該条件を満たしている求職者、すなわち、採用者が指定した1つ以上の指定学習分野についての学習を完了している求職者を容易に特定することができる。そして、採用・スカウトシステム11Bは、特典の条件を満たしている求職者の求職者情報に対して選択操作(例えば、タップ、クリック等)が行われた場合、例えば、採用者と求職者とが双方向にメッセージの送受信を行うことが可能なGUIを、採用者の端末の表示部に表示させる。これにより、採用者は、特典の条件を満たすことによって特典が与えられた求職者と直接連絡を取ることができるようになる。その結果、採用者は、当該求職者へのカジュアル面談、一次面接等の打診等のように、当該求職者へのスカウト活動を開始することができる。なお、採用・スカウトシステム11Bは、当該場合、当該GUIとともに、当該スカウト活動を行うためのGUIを採用者の端末の表示部に表示させる構成であってもよい。当該スカウト活動を行うためのGUIには、例えば、カジュアル面談、一次面接等への勧誘を示す情報を当該求職者の端末へ送信する機能を有するGUI等が含まれている。
【0034】
また、学習システム11Aは、ある求職者が特典の条件を満たした場合、特典の条件を満たしたことを示す情報とともに、特典を行使する操作を行うGUIを、当該求職者の端末の表示部に表示させる。これにより、学習システム11Aは、当該採用者から特典が与えられたことを求職者に報知することができる。特典を行使するGUIには、例えば、採用者と求職者とが双方向にメッセージの送受信を行うことが可能なGUI、特典を行使することを採用者に報知するGUI等が含まれている。これにより、学習システム11Aは、当該場合、求職者と採用者とが連絡を取ることを許可する。
【0035】
また、学習システム11Aは、ある求職者へのスカウト活動を行うためのGUIへの操作を採用・スカウトシステム11Bが採用者の端末を介して採用者から受け付けた場合、当該GUIに応じたスカウト活動を示す情報が、当該求職者の端末の表示部に表示させる。これにより、採用システム1は、特典の条件を満たした求職者への採用者によるスカウト活動を補助することができる。
【0036】
図1では、以上のような採用・スカウトシステム11Bと学習システム11Aとが連携して行う処理を、処理P4によって示している。そして、
図1では、当該処理を「応募/スカウト」と記載された矢印によって示している。
【0037】
以上のような方法により利用される採用システム1は、例えば、学歴、キャリア等を証明できない人材を採用しようとする企業の採用活動において、その企業を辞めずに努力し続けることができる人材の発掘を補助することができる。何故なら、採用システム1は、多種多様な人材を高スキル層とその他の2つに分類していた現状を打破し、
図6に示すように、高スキル層、努力層(潜在的エンゲージメント層)、その企業に馴染めない低エンゲージメント層の3つに分類することができるからである。
図6は、多種多様な人材の現状の分類と、採用システム1による理想的な分類とを比較するための図である。なお、
図6では、企業に馴染めない低エンゲージメント層の一例を、「ITに馴染めない低エンゲージメント層」によって示している。このような企業に馴染めない低エンゲージメント層の人々を採用することは、企業にとって採用コストの無駄になる可能性が高い。一方、採用システム1によって指定学習分野の学習を完了することができる層、すなわち、努力層(潜在的エンゲージメント層)の人々を採用することは、採用後に離職する可能性が低く、教育コストを掛ける価値のある人材である可能性が高い。採用システム1は、採用しようとしている求職者が努力層に属しているのか、低エンゲージメント層に属しているのかを明確に分類にすることができ、その結果、採用後の離職率を低下させることができるとともに、その企業の将来的な利益の増大に寄与することができる。すなわち、採用システム1は、企業と求職者との間のマッチングの確度を向上させることができる。
【0038】
図7は、採用システム1の構成の一例を示す図である。採用システム1は、例えば、システム制御部11と、記憶部12と、通信部13を備える。なお、採用システム1は、システム制御部11と、記憶部12と、通信部13とに加えて、他の装置、他の機能部等を備える構成であってもよい。
図7に示した例では、採用システム1は、求職者の端末2と、採用者の端末3とのそれぞれと通信可能に接続されている。なお、以下では、一例として、採用システム1が、単一の情報処理装置によって構成されている場合について説明する。
【0039】
システム制御部11は、採用システム1の全体を制御する。システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプロセッサーを含んで構成される。システム制御部11は、例えば、学習システム部111と、採用・スカウトシステム部112と、DB部113を備える。システム制御部11が備えるこれらの機能部は、例えば、システム制御部11に含まれるプロセッサーが、記憶部12に記憶された各種のプログラムを実行することにより実現される。なお、当該これらの機能部のうちの一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
【0040】
学習システム部111は、学習システム11Aの機能を実現する機能部である。なお、学習システム部111は、単一の情報処理装置により実現されてもよい。この場合、学習システム11Aは、この単一の情報処理装置により実現される。
【0041】
採用・スカウトシステム部112は、採用・スカウトシステム11Bの機能を実現する機能部である。なお、採用・スカウトシステム部112は、単一の情報処理装置により実現されてもよい。この場合、採用・スカウトシステム部112は、この単一の情報処理装置により実現される。
【0042】
DB部113は、DB11Cの機能を実現する機能部である。なお、DB部113は、単一の情報処理装置により実現されてもよい。この場合、DB113は、この単一の情報処理装置により実現される。また、DB11Cは、記憶部12と一体に構成されてもよい。
【0043】
記憶部12は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部12は、採用システム1に内蔵されるものに代えて、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部12は、採用システム1が処理する各種の情報、各種の画像、各種のプログラム等を格納する。なお、記憶部12は、1つの記憶装置によって構成されてもよく、複数の記憶装置によって構成されてもよい。
【0044】
通信部13は、例えば、USB等のデジタル入出力ポートやイーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
【0045】
<採用システムが行う処理の流れ>
以下では、
図8を参照し、採用システム1が行う処理の流れについて説明する。
図8は、採用者の端末と求職者の端末とのそれぞれと通信を行いながら採用システム1が行う処理の流れの一例を示す図である。なお、
図8では、採用システム1が行う処理の流れを、段階A~段階Cの3つの段階の流れに分けて示している。段階Bの流れは、段階Aの処理が行われた後に採用システム1が行う処理の流れである。段階Cの流れは、段階Bの処理が行われる前後において、採用システム1が行う処理の流れである。以下では、一例として、段階Cの流れが、段階Bの流れの後に行われる場合について説明する。また、以下では、一例として、
図7に示した採用者の端末3と、
図7に示した求職者の端末2とのそれぞれと通信を行うことにより採用システム1が行う処理の流れについて説明する。また、
図8において説明する処理の流れは、概略的なものであり、細部が省略されている。
【0046】
まず、段階Aの流れについて説明する。段階Aの流れは、一般的には、必須保有スキルではなく、必須学習スキルを指定する求人票の作成を行う処理の流れである。これはすなわち、採用システム1が行う処理のうち、指定学習分野を指定し、コネクテッドカードを生成する処理の流れに相当する。なお、
図8では、一例として、ステップS110の処理が行われるよりも前のタイミングにおいて、採用システム1が前述の応募情報を受け付けている場合について説明する。
【0047】
例えば、採用者の端末3は、受け付けた操作に応じて、採用者によって入力された採用情報を採用システム1の採用・スカウトシステム部112に出力する(ステップS110)。これにより、採用者の端末3は、指定学習分野情報を採用・スカウトシステム部112に出力することにより、求職者に学習させたい技術コース(すなわち、学習分野)の指定を行うことができる。このため、
図8では、ステップS110の処理を「技術コースを指定する」によって示している。
【0048】
次に、採用・スカウトシステム部112は、ステップS110において採用者の端末3から出力された採用情報を取得し、取得した採用情報に基づいて、コネクテッドカードを生成する。そして、採用・スカウトシステム11Bは、生成したコネクテッドカードを記憶部12に記憶することにより、学習システム部111に受け渡す(ステップS120)。ここで、コネクテッドカードの生成は、一般的には、求人票の生成に相当する。このため、
図8では、ステップS120の処理を「求人票に変換する」によって示している。
【0049】
次に、学習システム部111は、ステップS120において採用・スカウトシステム部112から受け渡されたコネクテッドカードを求職者の端末2に出力し、当該コネクテッドカードを求職者の端末2の表示部に表示させる(ステップS130)。これは、採用システム1から求職者への就職先の提案に相当する。このため、
図8では、ステップS130の処理を「提案する」によって示している。
【0050】
次に、求職者の端末2は、受け付けた操作に応じて、複数のコネクテッドカードのうち所望のコネクテッドカードをメインスロットにセットする(ステップS140)。ここで、当該所望のコネクテッドカードのメインスロットへのセットは、一般的には、所望の求人票の選択に相当する。このため、
図8では、ステップS140の処理を「求人票を選択する」によって示している。
【0051】
次に、学習システム部111は、ステップS140においてメインスロットにセットされたコネクテッドカードに対応付けられた採用情報を求職者の端末2に出力し、当該採用情報を求職者の端末2の表示部に表示させる(ステップS150)。ここで、当該採用情報の表示は、一般的には、当該採用情報に含まれる指定学習分野情報(すなわち、技術コースを示す情報)の求職者への提示、すなわち、求職者が学習すべき学習コースの提示に相当する。このため、
図8では、ステップS150の処理を「学習コースが指定される」によって示している。
【0052】
以上により、採用システム1において、段階Aの流れの一例が終了する。
【0053】
次に、段階Bの流れについて説明する。段階Bの流れは、一般的には、応募条件と雇用条件を確認して学習を開始し、面接応募を行う処理の流れである。これはすなわち、採用システム1が行う処理のうち、求職者に採用情報を確認させ、特典の条件を満たすための指定学習分野の学習を求職者に行わせてから、求職者が得られた特典を行使するまでの処理の流れに相当する。
【0054】
段階AにおいてステップS150の処理により指定学習分野情報が求職者に提示された後、求職者の端末2は、受け付けた操作に応じて、求職者が所望する指定学習分野を選択学習分野として、選択学習分野の学習を学習画像によって求職者に行わせる。そして、求職者の端末2は、求職者の選択学習分野についての学習履歴を示す学習履歴情報を学習システム部111に出力する(ステップS210)。
図8では、ステップS210の処理を「学習する」によって示している。以下では、説明を簡略化するため、一例として、ステップS210の処理によって、特典の条件が満たされた場合について説明する。また、以下では、一例として、特典が、採用者が所属する企業の求人への応募の許可である場合について説明する。この場合、求職者は、特典の条件を満たさない限り、当該求人への応募ができない。
【0055】
次に、学習システム部111は、ステップS210の処理によって特典の条件が満たされたことを示す情報を求職者の端末2に出力し、当該情報を求職者の端末2の表示部に表示させる(ステップS220)。ここで、この一例において、特典は、採用者が所属する企業の求人への応募の許可であった。この場合、当該情報の表示は、求職者にとっては、当該企業の求人への応募権利の獲得を意味する。このため、
図8では、ステップS220の処理を「応募権利を獲得する」によって示している。
【0056】
次に、学習システム部111は、ステップS210において求職者が行った学習についての学習履歴を示す学習履歴情報を含む学習データを生成し、生成した学習データを記憶部12に記憶させる。これにより、学習システム部111は、採用・スカウトシステム11Bへ当該学習データを受け渡す(ステップS230)。ここで、採用・スカウトシステム部112と学習システム部111とが互いに別体の情報処理装置によって構成されている場合、学習システム部111は、採用・スカウトシステム部112へ当該学習データを送信する。このため、
図8では、ステップS230の処理を「学習データ送信」によって示している。なお、ステップS230の処理は、ステップS220の処理と並列に行われてもよく、逆の順で行われてもよい。
【0057】
次に、求職者の端末2は、ステップS210において満たされた条件の特典を行使する操作を求職者から受け付け、当該特典を行使することを示す情報を採用・スカウトシステム部112に出力する(ステップS240)。
図8では、ステップS240の処理を「応募権利を実行する」によって示している。
【0058】
次に、採用・スカウトシステム部112は、ステップS210において満たされた条件の特典を行使することを示す情報を含む求職者情報を、採用者の端末3に出力し、当該求職者情報を採用者の端末3の表示部に表示させる(ステップS250)。
図8では、ステップS250の処理を「求職者情報送信」によって示している。これにより、採用者は、当該採用者が特典の条件を満たし、且つ、特典を行使したことを容易に知ることができる。
【0059】
次に、採用・スカウトシステム部112は、採用者と求職者とが双方向にメッセージの送受信を行うことが可能なGUIを、採用者の端末3の表示部に表示させるとともに、当該GUIの機能をアクティブにする(ステップS260)。
図8では、ステップS260の処理を「メッセージ機能開放」によって示している。
【0060】
次に、採用者の端末3は、例えば、受け付けた操作に応じて、ステップS270において機能をアクティブにしたGUIを介して、求職者の端末2へメッセージを送信する(ステップS270)。
【0061】
以上により、採用システム1において、段階Bの流れの一例が終了する。
【0062】
次に、段階Cの流れについて説明する。段階Cの流れは、一般的には、学習データからスキルや努力量を確認し、スカウトを行う処理の流れである。これはすなわち、採用システム1が行う処理のうち、求職者情報のリストの表示と、そのリストを用いて採用者から受け付けた操作(例えば、前述のスカウト活動を行うためのGUIへの操作等)に応じた処理の流れに対応する。
【0063】
段階BにおいてステップS270の処理によりメッセージの送信が行われた後、採用者の端末3は、受け付けた操作に応じて、求職者情報のリストの表示の要求を採用・スカウトシステム部112に出力する(ステップS310)。
図8では、ステップS310の処理を「求職者データ閲覧」によって示している。
【0064】
次に、採用・スカウトシステム部112は、ステップS310において取得した要求に応じて、求職者情報のリストを、採用者の端末3に出力する(ステップS320)。この際、採用・スカウトシステム部112は、求職者情報毎に、求職者情報に対応する求職者についての学習データを求職者情報に対応付けて採用者の端末3に出力する。これにより、採用者の端末3には。学習データが対応付けられた求職者情報のリストが表示される。このため、
図8では、ステップS320の処理を「求職者情報と学習データ返却」によって示している。以下では、一例として、当該リストに含まれる求職者情報のそれぞれに対応する求職者のうち、求職者の端末2を操作している求職者へ、採用システム1を介してスカウト活動が行われる場合について説明する。
【0065】
次に、採用者の端末3は、求職者の端末2を操作している求職者へのスカウト活動に関する各種の操作を行う(ステップS330)。
図8では、ステップS330の処理を「スカウト」によって示している。当該スカウト活動は、前述した通り、当該求職者へのカジュアル面談、一次面接等の打診等のことである。
【0066】
次に、採用・スカウトシステム部112は、求職者の端末2を操作している求職者へのスカウト活動が行われたことを示す情報と、当該スカウト活動の内容を示す情報とを、求職者の端末2へ出力する(ステップS340)。
図8では、ステップS340の処理を「スカウト通知」によって示している。
【0067】
次に、求職者の端末2は、受け付けた操作に応じて、ステップS340において取得した情報に対する求職者からの応答を、採用者の端末3へ出力する(ステップS350)。
図8では、ステップS350の処理を「返信」によって示している。
【0068】
以上により、採用システム1において、段階Cの流れの一例が終了する。
【0069】
なお、上記において説明した段階A、段階B、段階Cそれぞれの流れは、一例に過ぎず、採用システム1を利用した他の流れであってもよい。
【0070】
以上のように、実施形態に係る採用システム1は、予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての前記求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、求職者の選択学習分野についての学習状況を分析し、選択学習分野を示す選択学習分野情報と、分析した結果を示す分析結果情報と、求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる。これにより、採用システム1は、採用後の離職率を低下させることができる。なお、選択学習分野は、第1学習分野の一例である。また、選択学習分野情報は、第1学習分野上右方の一例である。また、採用システム1が有する機能のうち、予め登録されている求職者が学習する選択学習分野についての求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、求職者の選択学習分野についての学習状況を分析する機能は、分析部の一例である。また、採用システム1が有する機能のうち、選択学習分野を示す選択学習分野情報と、分析した結果を示す分析結果情報と、求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる機能は、第1表示制御部の一例である。
【0071】
また、採用システム1は、求職者に学習させたい学習分野として採用者が指定する指定学習分野を示す指定学習分野情報を含む採用情報に基づいて、指定学習分野情報を求職者の端末の表示部に表示させる、構成が用いられてもよい。これにより、採用システム1は、採用者が求職者に学習させたい所望の学習分野を知らせることができる。なお、採用システム1が有する機能のうち、求職者に学習させたい学習分野として採用者が指定する指定学習分野を示す指定学習分野情報を含む採用情報に基づいて、指定学習分野情報を求職者の端末の表示部に表示させる機能は、第2表示制御部の一例である。
【0072】
また、採用システム1では、求職者による指定学習分野の学習は、採用者が求職者を採用するための採用条件に含まれている、構成が用いられてもよい。そして、採用システム1は、指定学習分野情報とともに、求職者による指定学習分野の学習が採用条件であることを示す情報を、求職者の端末の表示部に表示させる、構成が用いられてもよい。これにより、採用システム1は、指定学習分野の学習を行った後の求職者を抽出することができ、抽出した求職者を採用者に報知することができる。その結果、採用システム1は、採用後の離職率を、より確実に低下させることができる。なお、採用システム1が有する機能のうち、指定学習分野情報とともに、求職者による指定学習分野の学習が採用条件であることを示す情報を、求職者の端末の表示部に表示させる機能は、第2表示制御部の一例である。
【0073】
また、採用システム1は、分析結果情報が示す結果に応じて、採用者から求職者へ提示する情報(例えば、各種の特典を示す情報等)として予め決められた1つ以上の情報を、求職者の端末の表示部に表示させる、構成が用いられてもよい。これにより、採用システム1は、採用システム1を用いて就職活動を行うことへのインセンティブを求職者に与えることができる。なお、採用システム1が有する機能のうち、分析結果情報が示す結果に応じて、採用者から求職者へ提示する情報として予め決められた1つ以上の情報を、求職者の端末の表示部に表示させる機能は、第2表示制御部の一例である。
【0074】
また、採用システム1は、選択分野情報が示す選択学習分野と、求職者に学習させたい学習分野として採用者が指定する指定学習分野を示す指定学習分野情報が示す指定学習分野とが一致する場合、採用者の端末の表示部に求職者情報を表示させる、構成が用いられてもよい。これにより、採用システム1は、採用者が所望する学習分野を学習している(又はこれから学習する)求職者の特定を容易に行うことができる。なお、採用システム1が有する機能のうち、選択分野情報が示す選択学習分野と、求職者に学習させたい学習分野として採用者が指定する指定学習分野を示す指定学習分野情報が示す指定学習分野とが一致する場合、採用者の端末の表示部に求職者情報を表示させる機能は、第1表示制御部の一例である。
【0075】
また採用システム1は、選択分野情報が示す選択学習分野と、指定学習分野情報が示す指定学習分野とが一致した場合、分析結果情報が示す結果に応じて、採用者の端末の表示部に求職者情報を表示させる、構成が用いられてもよい。これにより、採用システム1は、採用者が所望する学習分野を学習済みの求職者の特定を容易に行うことができる。なお、採用システム1が有する機能のうち、選択分野情報が示す選択学習分野と、指定学習分野情報が示す指定学習分野とが一致した場合、分析結果情報が示す結果に応じて、採用者の端末の表示部に求職者情報を表示させる機能は、第1表示制御部の一例である。
【0076】
なお、上記において説明したDB11Cによる各求職者の指定学習分野についての学習状況の分析方法は、採用システム1を管理する管理企業、各採用者が所属する企業等によるフィードバックによってアップデートされる構成であってもよい。
図9は、DB11Cによる各求職者の指定学習分野についての学習状況の分析方法が、採用システム1を管理する管理企業、各採用者が所属する企業等によるフィードバックによってアップデートされる様子の一例を示す図である。このようなアップデートでは、例えば、各求職者による指定学習分野の学習の進捗率、試験の受験回数、試験の特典、試験の合否等の分析方法がアップデートされる。また、このようなアップデートでは、サブアカウントを利用した不正、回答を確認してからの再回答等が行われているか否かについての分析方法もアップデートされる。また、このようなアップデートでは、ある指定学習分野の学習を行っている複数の求職者同士の成績、学習時間等の比較方法もアップデートされる。これらのアップデートにより、採用システム1は、近しい能力を有すると推定される求職者同士の差別化を精密に行うことができるようになり、その結果、採用後の離職率を、より確実に低下させることができる。
【0077】
また、上記において説明した採用システム1は、仮想空間、ゲームの要素等を取り入れて、求職者に各種の指定学習分野の学習をゲーム感覚で行わせる構成であってもよい。
図10は、ある指定学習分野の学習を行わせるためのゲームを開始させる操作を受け付ける画像が求職者の端末の表示部に表示されている様子の一例を示す図である。
図10に示した例では、当該表示部には、指定学習分野としてタイピングを習熟させるためのタイピングゲームを開始させる操作を受け付ける画像が表示されている。これにより、採用システム1は、求職者の学習意欲が低下してしまうことを抑制しつつ、求職者に指定学習分野の学習を行わせることができる。また、例えば、採用システム1は、仮想空間内におけるアバターを求職者に利用させ、そのアバターによる仮想空間内での求職活動を求職者に行わせる構成であってもよい。この場合、採用システム1は、求職者の情報のうち、指定学習分野についての求職者の能力以外の情報を削ぎ落とした後の情報を採用者に提供することができる。その結果、採用システム1は、求職者の能力にのみ注目した採用活動を採用者が行えるようにすることができる。
【0078】
また、上記において説明した学習画像の基となる各種の情報は、記憶部12に予め記憶されていてもよく、インターネット上のサーバに記憶されていてもよく、他の情報処理装置に記憶されていてもよい。また、学習画像の基となる各種の情報は、前述の管理企業、各採用者が所属する企業等によって、追加、編集、更新、削除等が行われる構成であってもよい。また、ある採用者が所属する企業によって追加された情報に基づく学習画像は、当該採用者によって指定された求職者にのみ公開される構成であってもよい。そして、これは、前述の特典として扱われてもよい。この場合、例えば、当該採用者によって指定された指定学習分野の学習が完了した求職者にのみ、当該情報に基づく学習画像が公開される。また、当該情報に基づく学習画像は、求職者からのリクエストがあった場合のみ、リクエストをした求職者へ公開される構成であってもよい。
【0079】
また、DB11Cによる学習状況の分析方法は、学習状況を分析可能な方法であれば、如何なる方法であってもよい。また、DB11Cによる学習状況の分析方法は、既知の方法であってもよく、これから開発される方法であってもよい。
【0080】
また、上記において説明した学習システム部111は、ある求職者が1つ以上の選択学習分野それぞれの学習を完了している場合、当該求職者の端末を介した当該求職者からの操作に応じて、当該1つ以上の選択学習分野のそれぞれを指定学習分野として指定している1つ以上の企業それぞれについてのコネクテッドカードのリストを当該求職者の端末の表示部に表示させる構成であってもよい。これにより、求職者は、自身が学習した結果として応募可能となった求人を迅速に発見することができる。その結果、求職者は、自身の努力の結果を視覚的に確認できるとともに、効率的な就職活動を行うことができる。
【0081】
また、上記において説明した事項は、如何様に組み合わされてもよい。
【0082】
<付記>
[1]
予め登録されている求職者が学習する第1学習分野についての前記求職者による学習履歴を示す学習履歴情報に基づいて、前記求職者の前記第1学習分野についての学習状況を分析する分析部と、
前記第1学習分野を示す第1学習分野情報と、前記分析部による分析の結果を示す分析結果情報と、前記求職者の属性を示す情報を含む応募情報とが対応付けられた求職者情報を、採用者の端末の表示部に表示させる第1表示制御部と、
を備える採用システム。
[2]
前記求職者に学習させたい学習分野として前記採用者が指定する第2学習分野を示す第2学習分野情報を含む採用情報に基づいて、前記第2学習分野情報を前記求職者の端末の表示部に表示させる第2表示制御部を更に備える、
[1]に記載の採用システム。
[3]
前記求職者による前記第2学習分野の学習は、前記採用者が前記求職者を採用するための採用条件に含まれており、
前記第2表示制御部は、前記第2学習分野情報とともに、前記求職者による前記第2学習分野の学習が前記採用条件であることを示す情報を、前記求職者の端末の表示部に表示させる、
[2]に記載の採用システム。
[4]
前記第2表示制御部は、前記分析結果情報が示す結果に応じて、前記採用者から前記求職者へ提示する情報として予め決められた1つ以上の情報を、前記求職者の端末の表示部に表示させる、
[2]又は[3]に記載の採用システム。
[5]
前記第1表示制御部は、前記第1学習分野情報が示す前記第1学習分野と、前記求職者に学習させたい学習分野として前記採用者が指定する第2学習分野を示す第2学習分野情報が示す前記第2学習分野とが一致する場合、前記採用者の端末の表示部に前記求職者情報を表示させる、
[1]から[4]のうちいずれか一項に記載の採用システム。
[6]
前記第1表示制御部は、前記第1学習分野情報が示す前記第1学習分野と、前記第2学習分野情報が示す前記第2学習分野とが一致した場合、前記分析結果情報が示す結果に応じて、前記採用者の端末の表示部に前記求職者情報を表示させる、
[5]に記載の採用システム。
【0083】
以上、本開示の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
【0084】
また、以上に説明した装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。ここで、当該装置は、例えば、採用システム1等である。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disk)-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0085】
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル又は差分プログラムであってもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…採用システム、2…端末、3…端末、11…システム制御部、11A…学習システム、11B…採用・スカウトシステム、11C…DB、12…記憶部、13…通信部、111…学習システム部、112…採用・スカウトシステム部、113…DB部