(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144039
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 17/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
F21V17/00 150
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187113
(22)【出願日】2023-10-31
(31)【優先権主張番号】P 2023052219
(32)【優先日】2023-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小石川 雄介
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011EL02
3K011EL04
(57)【要約】
【課題】コンパクト化を図りやすい照明器具を提案する。
【解決手段】照明器具1は、一方向に延びた板状の本体部300を有する支持部材30と、本体部300の厚み方向の片側に支持された光源部31と、光源部31を覆うように支持部材30に取り付けられるカバー32と、を備える。支持部材30は、本体部300の幅方向の一端から断面カール状に延び、前記厚み方向の他側に突出するカバー引っ掛け部302を有する。カバー32は、カバー引っ掛け部302に引っ掛かる引っ掛かり部326を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方向に延びた板状の本体部を有する支持部材と、
前記本体部の厚み方向の片側に支持される光源部と、
前記光源部を覆うように前記支持部材に取り付けられるカバーと、を備え、
前記支持部材は、
前記本体部の幅方向の一端から断面カール状に延び、前記厚み方向の他側に突出するカバー引っ掛け部を有し、
前記カバーは、前記カバー引っ掛け部に引っ掛かる引っ掛かり部を有する、
照明器具。
【請求項2】
断面カール状の前記カバー引っ掛け部の先端は、前記本体部との間に隙間をあけて位置する、
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記カバー引っ掛け部は、
前記本体部の幅方向の一端から幅方向の外側に膨らむように断面カール状に延びている、
請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記引っ掛かり部は、その先端部が前記カバー引っ掛け部から離れる方向に曲がっている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記支持部材は、
前記本体部の幅方向の他端から前記厚み方向の前記他側に延びた板状のカバー固定部を有し、
前記カバーは、前記カバー固定部に沿う固定部を有し、
前記カバー固定部と前記固定部とは固定具で固定されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、発光部と、発光部を支持するフレームと、発光部と対向するようにフレームに取り付けられるカバー部と、を備える照明器具が記載されている。
【0003】
フレームは、金属板を折り曲げて形成されており、発光部が取り付けられる平板状の載置部と、カバー部を保持する一対のカバー保持部と、を有している。カバー部は、一対のカバー保持部に沿って延び、一対のカバー保持部の先端に引っ掛けられる部分を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の照明器具では、一対のカバー保持部のそれぞれが、載置部から略直角に起立した形状であるため、載置部の板厚方向におけるカバー保持部の長さが長くなりやすい。そのため、カバー部のうち、カバー保持部に沿って延び、カバー保持部の先端に引っ掛けられ部分の長さも長くなりやすい。したがって、特許文献1に記載の照明器具では、コンパクト化の面で改善の余地があった。
【0006】
上記事情に鑑みて、本開示は、コンパクト化を図りやすい照明器具を提案することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る一態様の照明器具は、一方向に延びた板状の本体部を有する支持部材と、前記本体部の厚み方向の片側に支持される光源部と、前記光源部を覆うように前記支持部材に取り付けられるカバーと、を備える。前記支持部材は、前記本体部の幅方向の一端から断面カール状に延び、前記厚み方向の他側に突出するカバー引っ掛け部を有する。前記カバーは、前記カバー引っ掛け部に引っ掛かる引っ掛かり部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る一態様の照明器具は、コンパクト化を図りやすい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示に係る一実施形態の照明器具を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の照明器具を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、同上の照明器具の要部を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5は、同上の照明器具の変形例を示す断面図である。
【
図6】
図6Aは、同上の照明器具が備える支持部材を示す断面図であり、
図6Bは、同上の支持部材の変形例1を示す断面図であり、
図6Cは、同上の支持部材の変形例2を示す断面図である。
【
図7】
図7Aは、同上の支持部材の変形例3を示す断面図であり、
図7Bは、同上の支持部材の変形例4を示す断面図であり、
図7Cは、同上の支持部材の変形例5を示す断面図であり、
図7Dは、同上の支持部材の変形例6を示す断面図である。
【
図8】
図8Aは、同上の支持部材の変形例7を示す断面図であり、
図8Bは、同上の支持部材の変形例8を示す断面図である。
【
図9】
図9Aは、同上の支持部材の変形例9を示す断面図であり、
図9Bは、同上の支持部材の変形例10を示す断面図であり、
図9Cは、同上の支持部材の変形例11を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示に係る実施形態の照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。以下で説明する各構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
(一実施形態)
1.概要
図1から
図4に示すように、本開示に係る一実施形態の照明器具1は、一方向に延びた板状の本体部300を有する支持部材30と、本体部300の厚み方向の片側に支持された光源部31と、光源部31を覆うように支持部材30に取り付けられるカバー32と、を備える。支持部材30は、本体部300の幅方向の一端から断面カール状に延び、前記厚み方向の他側に突出するカバー引っ掛け部302を有する。カバー32は、カバー引っ掛け部302に引っ掛かる引っ掛かり部326を有する。
【0012】
上記構成を備える一実施形態の照明器具1では、支持部材30が、板状の本体部300の幅方向の一端から、直線状ではなく、断面カール状に延びたカバー引っ掛け部302を有する。そのため、一実施形態の照明器具1では、本体部300の厚み方向におけるカバー引っ掛け部302の長さと、ここに引っ掛かるカバー32の引っ掛かり部326の長さを抑えることができて、コンパクト化を図りやすい。
【0013】
2.詳細
続いて、
図1から
図4に示す一実施形態の照明器具1について更に詳しく説明する。照明器具1は、本実施形態では、建物の避難経路となる階段の踊り場の壁面100に設置される照明器具(いわゆる階段通路誘導灯)である。
【0014】
照明器具1は、一方向に延びた長尺な照明器具である。以下の説明では、
図1に示す照明器具1を壁面100に設置した状態を基準として、照明器具1の上下、左右及び前後の各方向を規定する。すなわち、壁面100に対して照明器具1が位置する方向を前方とし、壁面100に沿った方向のうち、照明器具1の長手方向を左右方向とし、照明器具1の短手方向を上下方向とする。
【0015】
図1に示すように、照明器具1は、左右方向に延びた器具本体2と、左右方向に延びた光源ユニット3と、光源ユニット3の左右に並ぶ機能ユニット4と、人検知ユニット5と、を備える。
図2に示すように、照明器具1は更に、電池6と、非常用電源ユニット7とを備える。
【0016】
2-1.器具本体
図1及び
図2に示すように、器具本体2は、左右方向に延びた長尺な底壁部20と、底壁部20の幅方向の両端部(つまり上下の端部)から立ち上がった一対の立ち上がり壁部21と、一対のカバー壁部22と、一対の側壁部23と、を有する。一対のカバー壁部22は、一対の立ち上がり壁部21の先端部(前端部)から一対の立ち上がり壁部21に対向するように上下方向外側に延びている。
【0017】
器具本体2は、底壁部20及び一対の立ち上がり壁部21で囲まれて器具本体2の表側(前方)に向けて開口した収容凹部24を有する。器具本体2は、一対の立ち上がり壁部21及び一対のカバー壁部22で囲まれて器具本体2の裏側(後方)に向けて開口した収容凹部25を更に有する。収容凹部24には、光源ユニット3と機能ユニット4が収容され、収容凹部25には、電源線8が収容される。電源線8は、常用電源(例えば商用電源)からの給電用の給電線である。
【0018】
底壁部20は、左右方向に長尺の矩形平板状である。底壁部20の長手方向と、照明器具1の長手方向とは、同一の方向である。一対の立ち上がり壁部21のそれぞれは、左右方向に長尺の矩形平板状である。一対のカバー壁部22は、左右方向に長尺の矩形平板を折り曲げた形状である。底壁部20と一対の立ち上がり壁部21と一対のカバー壁部22は、左右方向の長さが互いに同じである。底壁部20と一対の立ち上がり壁部21と一対のカバー壁部22は、例えば、1枚の金属板を曲げ加工して一体に形成される。一対の側壁部23は、本実施形態では、底壁部20、一対の立ち上がり壁部21、及び一対のカバー壁部22とは、別の金属板を曲げ加工して形成されている。
【0019】
図2に示すように、底壁部20は、複数(図示例では4つ)の長孔状の固定孔26と、数(図示例では2つ)の丸孔状の導入孔27とを有している。複数の固定孔26のそれぞれには、コンクリート壁等からなる壁面100に埋設されているアンカーボルト(図示せず)が挿通可能である。アンカーボルトにナットが締め付けられることによって、器具本体2が壁面100に固定される。複数の導入孔27のそれぞれには、電源線8が挿通可能である。
【0020】
底壁部20の前面における導入孔27の近傍には、複数(図示例では3つ)の端子台10が取り付けられている。複数の端子台10には、電源線8や、建物に設置されている自動火災報知設備から火災信号を受信するための信号線などが電気的に接続される。
【0021】
一対の立ち上がり壁部21のそれぞれの長手方向の中央部には、電源線8が挿通可能な複数(詳しくは2つ)の挿通孔210が設けられている。電源線8は、導入孔27又は挿通孔210を通じて収容凹部24内に導入される。
【0022】
一対の側壁部23は、底壁部20、一対の立ち上がり壁部21、及び一対のカバー壁部22の長手方向の両端に取り付けられている。一対の側壁部23は、収容凹部24と一対の収容凹部25のそれぞれの長手方向の両端を閉塞している。
【0023】
一対の側壁部23のそれぞれには、電源線8を挿通可能な少なくとも1つ(本実施形態では3つ)の電線導入部230が設けられている。電線導入部230は、側壁部23に切欠きが生じるように、取外し可能なノックアウト部である。
【0024】
底壁部20の長手方向の一端部(詳しくは左端部)には、電池6が着脱可能に取り付けられる電池取付部28が設けられている。電池取付部28は、底壁部20のうち、光源ユニット3と機能ユニット4の両方によって覆われる位置に配置されている。
【0025】
電池取付部28は、弾性変形可能な一対の挟持片280を有する。一対の挟持片280によって電池6を挟むことで、電池6は底壁部20に着脱可能に取り付けられる。電池6は、ニッケル水素電池などの充電可能な二次電池である。
【0026】
底壁部20の長手方向の他端部(詳しくは右端部)には、非常用電源ユニット7が固定されている。非常用電源ユニット7は、電源線8から給電される電力によって電池6を充電する充電回路と、電源線8からの給電が停止したときに電池6から非常用光源部4aに電力を供給する点灯回路とを有する。
【0027】
2-2.光源ユニット
図1及び
図2に示す光源ユニット3は、電源線8からの電力によって点灯する常用の点灯装置である。本実施形態では、光源ユニット3は、左右方向に長尺である。光源ユニット3は、収容凹部24の長手方向の両端部を除いた残りの部分に、収容される。
【0028】
光源ユニット3は、支持部材30と、支持部材30の前面に支持される光源部31と、光源部31を覆うように支持部材に取り付けられるカバー32と、光源部31の点灯を制御する制御ユニット33と、を有する。
【0029】
支持部材30は、鋼などの金属製である。支持部材30は、例えば、1枚の鋼板を曲げ加工して形成される。
図3及び
図4に示すように、支持部材30は、左右方向に長尺な矩形の平板状の本体部300と、本体部300の幅方向の一端(詳しくは下端)から断面カール状に延び、本体部300の厚み方向の他側(後側)に突出したカバー引っ掛け部302と、を有する。支持部材30は更に、本体部300の幅方向の他端(詳しくは上端)から前記厚み方向の前記他側(詳しくは後側)に延びた板状のカバー固定部301と、を有する。カバー固定部301は、矩形の平板状である。本体部300の前面に、光源部31が取り付けられている。
【0030】
カバー引っ掛け部302は、本体部300の幅方向の一端から幅方向の外側に膨らむように断面カール状に延びている。カバー引っ掛け部302は、本体部300の幅方向の一端から幅方向の外側に膨らんだ部分と、本体部300に対して前後方向に重なる部分と、を有する。
【0031】
カバー引っ掛け部302の周方向の先端303は、本体部300との間に隙間をあけて位置している。カバー引っ掛け部302は、本実施形態では、中心角が約280°の断面円弧状である。なお、カバー引っ掛け部302の周方向の先端303の位置は、適宜設定可能である。
【0032】
カバー固定部301は、本体部300に対して直角に連続している。ここで、直角とは厳密な直角に限らず、ほぼ直角(具体的には90度±5度)も含まれる。カバー固定部301は、カバー引っ掛け部302よりも後方に若干突出している。つまり、カバー固定部301の後端は、カバー引っ掛け部302の後端よりも後方に位置している。
図6Aに示すように、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302の後端までの長さL1は、前後方向における本体部300の前面からカバー固定部301の後端までの長さL2よりも短い。本実施形態では、長さL1は、長さL2の3分の2程度である。
【0033】
図3及び
図4に示すように、カバー固定部301には、支持部材30とカバー本体320との固定に用いるねじ等の固定具11,12が固定される複数の固定孔304が設けられている。
【0034】
光源部31は、左右方向に延びた基板310と、基板310に実装され、一列に並んだ複数の発光素子311と、を有する。複数の発光素子311のそれぞれは、本実施形態では、LED(発光ダイオード)であり、光源部31は、LEDモジュールである。制御ユニット33は、人検知ユニット5の検知結果に応じてLEDモジュールを制御する。制御ユニット33は、支持部材30の裏面に取り付けられている。なお、発光素子311は、LEDに限定されない。
【0035】
カバー32は、左右方向に延び、透光性を有し、光源部31を表側から覆うカバー本体320と、カバー本体320の左右方向の端部に設けられる非透光性の一対のカバーエンド321と、を含む。
【0036】
カバー本体320は、透光性を有する合成樹脂(例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等)により、長手方向(左右方向)の両端と後側が開放された半角筒状に形成されている。
【0037】
より詳しくは、カバー本体320は、左右方向に長尺な矩形の平板状の本体部322と、本体部322の幅方向の両端から後方に延びた平板状の一対の側壁部323と、を有する。カバー本体320は更に、一対の側壁部323の後端から上下方向内側に延びた平板状の一対のフランジ部324と、一方(上側)のフランジ部324の上下方向の中央部から後方に延びた固定部325と、を有する。カバー本体320は更に、他方(下側)のフランジ部324の上下方向の中央部から後方に延びた引っ掛かり部326を有する。
【0038】
固定部325は、左右方向に長尺な略矩形の板状であり、下面には複数(本実施形態では2つ)のリブ3250が設けられている。固定部325には、固定具11,12が挿通される複数の挿通孔3251が設けられている。
【0039】
引っ掛かり部326は、断面カール状のカバー引っ掛け部302に沿うように設けられている。本実施形態では、引っ掛かり部326は、フランジ部324から直角に延びた平板状の第一部分3260と、第一部分3260と連続し、カバー引っ掛け部302に沿って円弧状に湾曲した第二部分3261と、第二部分3261と連続する平板状の第三部分3262と、を有する。
【0040】
一対のカバーエンド321はそれぞれ、矩形板状に形成されている。一対のカバーエンド321は、カバー本体320の左右端に取り付けられてカバー本体320の左右端の開口を塞いでいる。より詳しくは、カバー本体320の本体部322、一対の側壁部323及び一対のフランジ部324の左右端に、カバーエンド321は取り付けられる。
【0041】
一対のカバーエンド321のそれぞれは、本実施形態では、金属板で形成されている。金属板の表面には、カバー本体320と同系色の塗料が塗布されている。
【0042】
光源ユニット3を収容凹部24に設置した状態において、カバー32は、収容凹部24よりも表側(前側)に位置し、器具本体2の一対のカバー壁部22よりも表側(前側)に位置する。
【0043】
上述したカバー32と支持部材30とは、次のように、取り付けることができる。
【0044】
まず、カバー本体320の本体部322と支持部材30の本体部300とが平行な状態から若干傾いた状態で、カバー本体320の引っ掛かり部326に支持部材30のカバー引っ掛け部302が差し込まれる。
【0045】
次いで、支持部材30のカバー引っ掛け部302を中心に、カバー本体320を回転させて、カバー本体320の本体部322と支持部材30の本体部300とが平行となる位置まで、カバー本体320を移動させる。カバー本体320の本体部322と支持部材30の本体部300とが平行となると、カバー本体320の固定部325が支持部材30のカバー固定部301に沿い、固定部325の挿通孔3251とカバー固定部301の固定孔304が重なる。
【0046】
次いで、固定部325の挿通孔3251とカバー固定部301の固定孔304に、固定具11,12を挿入して、固定部325とカバー固定部301とを固定する。
【0047】
次いで、カバー本体320の左右端にカバーエンド321を取り付ける。
【0048】
以上のようにして、支持部材30にカバー32が取り付けられる。
【0049】
2-3.機能ユニット
図1及び
図2に示す機能ユニット4は、停電時に点灯する非常用光源部4aを含む。本実施形態では、機能ユニット4は、光源ユニット3を長手方向(つまり左右方向)に挟むように位置する一対の非常用光源部4aを含む。
【0050】
一対の非常用光源部4aのそれぞれは、常用電源の停電時に、電池6から供給される電力によって点灯する。一対の非常用光源部4aは、収容凹部24の長手方向の両端部(つまり左右の端部)に一つずつ収容される。
【0051】
各非常用光源部4aは、非常用LEDモジュール40と、ユニットカバー41とを備える。一対の非常用光源部4aのうちの一方(詳しくは右側の非常用光源部4a)には、非常用光源部4aの動作を点検するための点検部42が設けられている。点検部42は、押釦スイッチからなる2つの点検スイッチと、ランプと、赤外線を媒体とするワイヤレス信号を受信する受光素子と、を有する。
【0052】
非常用LEDモジュール40は、LED(発光ダイオード)と、レンズ400とを有する。LEDは、例えば、COB(チップ・オン・ボード)型の白色発光ダイオードである。レンズ400は、例えば、ガラス製であって、略半球状である。
【0053】
ユニットカバー41は、板金製である。ユニットカバー41は、例えば、1枚の金属板を折り曲げて形成される。ユニットカバー41の中央部には、レンズ400が通る貫通孔410が設けられている。
【0054】
非常用光源部4aは、ユニットカバー41の一部を器具本体2の一対の立ち上がり壁部21に引っ掛けることで、収容凹部24に取り付けられる。
【0055】
2-4.遮熱部材
図3及び
図4に示す遮熱部材9は、光源部31と電池6との間に位置して、光源部31からの放射熱が電池6に伝わることを抑制する。本実施形態では、遮熱部材9は、支持部材30よりも熱伝導率が高く、例えば、アルミニウム製である。
【0056】
遮熱部材9は、板状の本体部90と、本体部90の一端(上端)から前側に突出した板状の固定片91と、本体部90の他端(下端)から前側に突出した側面視L字状の係止片92と、を有する。
【0057】
固定片91の一部には、カバー32を支持部材30に固定する固定具12が固定される固定孔910が設けられている。
【0058】
係止片92は、本体部90の下端から前側に突出した矩形の平板状の第一部分920と、第一部分920の先端(前端)から下方に延びた矩形の平板状の第二部分921と、を有する。
【0059】
遮熱部材9は、支持部材30の本体部300とカバー引っ掛け部302の先端303と間に係止片92を差し込み、支持部材30のカバー固定部301に固定片91を固定具12で固定することで、支持部材30に取り付けられる。遮熱部材9は、電池6と前後方向に重なる、支持部材30の長手方向の一端部(詳しくは左端部)に取り付けられている。
【0060】
2-5.その他
図1及び
図2に示す人検知ユニット5は、人(移動体)を検知したときに人検知信号を、光源ユニット3の制御ユニット33に出力するように構成される。人検知ユニット5は、例えば、電波センサである。人検知ユニット5は、下側の立ち上がり壁部21と下側のカバー壁部22の長手方向の中央部に取り付けられている。
【0061】
3.作用効果
以上説明した本実施形態の照明器具1では、
図3及び
図4に示すように、本体部300の幅方向の一端(下端)から、直線状ではなく、断面カール状にカバー引っ掛け部302が延びている。
【0062】
そのため、本実施形態の照明器具1では、カバー引っ掛け部302を本体部300の幅方向の一端(下端)から、後方に直線状に設ける場合に比べて、カバー引っ掛け部302の前後方向の長さを抑えやすい。そのため、このカバー引っ掛け部302に引っ掛かるカバー32の引っ掛かり部326の前後方向の長さも抑えやすい。
【0063】
したがって、本実施形態の照明器具1では、照明器具1のコンパクト化が図りやすく、また、照明器具1の収容凹部24内の空間の有効利用が行いやすい。
【0064】
また、本実施形態の照明器具1では、カバー引っ掛け部302の周方向の先端303と本体部300との間に、隙間があり、この隙間に遮熱部材9の係止片92が配置されている。そのため、本実施形態の照明器具1では、カバー引っ掛け部302によって係止片92の移動を規制して、遮熱部材9の位置決めを行うことができる。
【0065】
また、本実施形態の照明器具1では、カバー引っ掛け部302は、本体部300の幅方向の一端(下端)から幅方向の外側(下側)に膨らむように断面カール状に延びている。そのため、カバー引っ掛け部302が本体部300の幅方向の一端(下端)から後方に延びる場合に比べて、カバー引っ掛け部302の前後方向の長さを抑えやすい。
【0066】
また、本実施形態の照明器具1では、支持部材30のカバー固定部301とカバー32の固定部325とが固定具11,12で固定されている。そのため、本実施形態の照明器具1では、支持部材30に対してカバー32が係止のみで取り付けられる場合に比べて、支持部材30とカバー32との取付状態が安定しやすい。
【0067】
また、本実施形態の照明器具1では、支持部材30の幅方向の一方側のみ固定具11,12で固定すればよいため、組立工数を抑えることができる。
【0068】
また、本実施形態の照明器具1では、支持部材30のカバー引っ掛け部302とカバー32の引っ掛かり部326とが線接触し、支持部材30のカバー固定部301とカバー32の固定部325のリブ3250とが線接触している。
【0069】
そのため、本実施形態の照明器具1では、支持部材30とカバー32との間を通じて、光源部31の前側へと虫が侵入しにくく、また支持部材30とカバー32との間で異音が発生しにくい。
【0070】
(変形例)
続いて、上述した一実施形態の照明器具1の変形例について説明する。なお、以下に示す各変形例は、適宜組み合わせ可能である。
【0071】
カバー引っ掛け部302は、本体部300の幅方向の一端から断面カール状に延び、本体部300の厚み方向の他側に突出するように構成されたものであればよく、
図3及び
図4等に示す構造に限定されない。
【0072】
カバー引っ掛け部302は、本体部300の幅方向の一端から幅方向の外側に膨らむように、断面カール状に延びなくてもよく、本体部300の幅方向の一端から本体部300の厚み方向の他側に向けて、断面カール状に延びてもよい。
【0073】
また、カバー引っ掛け部302の先端303は、本体部300との間に隙間をあけて位置するように設けられなくてもよい。例えば、カバー引っ掛け部302の先端303は、本体部300から大きく(例えば、カバー引っ掛け部302の前後方向の長さの半分以上)離れて位置してもよい。また、カバー引っ掛け部302の先端303は、本体部300に接触するように設けられてもよい。また、カバー引っ掛け部302は、断面カール状であればよく、カバー引っ掛け部302の先端303が、カバー引っ掛け部302の周方向の一部の内側に位置するように、延びていてもよい。
【0074】
また、支持部材30は、本体部300の幅方向の他端から本体部300の厚み方向の他側に延びた板状のカバー固定部301を有さなくてもよく、本体部300の幅方向の他端にも、断面カール状のカバー引っ掛け部が設けられてもよい。
【0075】
また、カバー32の引っ掛かり部326は、平板状の第一部分3260と円弧の板状の第二部分3261と平板状の第三部分3262とを有するものに限定されない。例えば、引っ掛かり部326は、
図5に示す変形例のように、その先端部3263がカバー引っ掛け部302から離れる方向に曲がっていてもよい。
【0076】
図5に示す変形例では、第三部分3262の先端から平板状の先端部3263が後斜め上方に向けて延びている。第三部分3262と先端部3263とは、角をなすように連続している。なお、先端部3263は、湾曲した板状であってもよく、第三部分3262と角をなさずに連続してもよい。
【0077】
図5に示す変形例では、支持部材30とカバー32とを組み合わせる際に、カバー32の引っ掛かり部326内に支持部材30のカバー引っ掛け部302を差込みしやすい。
【0078】
また、断面カール状のカバー引っ掛け部302は、真円に沿った形状に限定されず、楕円に沿った形状であってもよい。
【0079】
照明器具1は、建物の避難経路となる階段の踊り場の壁面100に設置される照明器具(いわゆる階段通路誘導灯)に限らず、その他の壁面や天井に設置される照明器具であってもよい。
【0080】
支持部材30は、
図6Aに示す形状に限定されない。支持部材30は、
図6Bに示す変形例1のように、カバー固定部301が本体部300に対して鈍角をなすように連続してもよい。変形例1では、前後方向における本体部300の前面からカバー固定部301の後端までの長さL2は、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302の後端までの長さL1とほぼ同じである。変形例1では、長さL2を抑えることができるため、支持部材30の前後方向の薄型化を図りやすい。また、変形例1では、長さL1,L2がほぼ同じであるため、支持部材30を複数重ねやすくて、複数の支持部材30をまとめて搬送しやすい。
【0081】
また、支持部材30は、
図6Cに示す変形例2のように、カバー固定部301が本体部300に対して鋭角をなすように連続してもよい。長さL1,L2はほぼ同じである。変形例2では、長さL2を抑えることができるため、支持部材30の前後方向の薄型化を図りやすい。また、変形例2では、長さL1,L2がほぼ同じであるため、支持部材30を複数重ねやすくて、複数の支持部材30をまとめて搬送しやすい。
【0082】
また、支持部材30は、
図7Aに示す変形例3のように、断面直線状のカバー固定部301に代えて、断面カール状の第二カバー引っ掛け部305を有してもよい。第二カバー引っ掛け部305は、カバー引っ掛け部302に対して線対称に設けられている。第二カバー引っ掛け部305の先端306は、本体部300との間に隙間をあけて位置する。前後方向における本体部300の前面から第二カバー引っ掛け部305の後端までの長さL3は、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302の後端までの長さL1と同じである。
【0083】
支持部材30が変形例3に示す形状の場合、カバー32(
図3及び
図4参照)には、固定部325に代えて、第二カバー引っ掛け部305に引っ掛けることができる第二引っ掛かり部(図示せず)が設けられる。第二引っ掛かり部は、引っ掛かり部326に対して線対称に設けられる。
【0084】
変形例3の支持部材30には、支持部材30の2つのカバー引っ掛け部302,305に、カバー32の2つの引っ掛かり部326をそれぞれ引っ掛けるだけで、カバー32を簡単に取り付けることができる。
【0085】
また、変形例3の支持部材30では、一方向に延びた平板状の本体部300の幅方向の両端部に断面カール状のカバー引っ掛け部302,305を有するため、支持部材30の強度が向上しやすい。
【0086】
また、支持部材30は、
図7Bに示す変形例4のように、第二カバー引っ掛け部305として、カバー引っ掛け部302よりも一回り小さい断面カール状の第二カバー引っ掛け部305を有してもよい。第二カバー引っ掛け部305の周方向の先端306は、本体部300との間に隙間をあけて位置する。
【0087】
前後方向における本体部300の前面から第二カバー引っ掛け部305の後端までの長さL3は、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302の後端までの長さL1よりも短い。
【0088】
支持部材30が変形例4に示す形状の場合、カバー32(
図3,
図4参照)には、引っ掛かり部326よりも一回り小さい第二引っ掛かり部(図示せず)が設けられる。
【0089】
変形例4の支持部材30には、カバー引っ掛け部302にカバー32の引っ掛かり部326を引っ掛けた後、第二カバー引っ掛け部305にカバー32の第二引っ掛かり部を引っ掛けることで、カバー32を取り付けることができる。ここで、第二カバー引っ掛け部305及び第二引っ掛かり部は、カバー引っ掛け部302及び引っ掛かり部326よりも一回り小さいため、引っ掛ける作業が行いやすい。そのため、変形例4の支持部材30には、カバー32をより簡単に取り付けることができる。
【0090】
また、支持部材30は、
図7Cに示す変形例5のように、カバー引っ掛け部302,305のそれぞれが、本体部300よりも前側に突出した部分と、本体部300よりも後側に突出した部分とを有してもよい。
【0091】
カバー引っ掛け部302,305のそれぞれは、本体部300の上端又は下端から、本体部300よりも前側に突出した後、本体部300よりも後側に突出するように、断面カール状に延びている。カバー引っ掛け部302,305のそれぞれは、中心角が約330度の断面円弧状である。カバー引っ掛け部302,305の周方向の先端303,306は、本体部300との間に隙間をあけて位置する。
【0092】
変形例5の支持部材30では、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302,305の後端までの長さL1,L3を抑えることができる。そのため、変形例5の支持部材30では、カバー引っ掛け部302,305の強度を確保しつつ、支持部材30の後方向への薄型化を図りやすい。
【0093】
また、支持部材30は、
図7Dに示す変形例6のように、カバー引っ掛け部302,305のうち少なくとも一方(本変形例では両方)が、中心角が360度以上390度以下の断面円弧状であってもよい。つまり、カバー引っ掛け部302,305のうち少なくとも一方は、周方向の一端部と他端部とが径方向に並んで位置してもよい。ここで、周方向の一端部と他端部とは、径方向に互いに接してもよいし、径方向に隙間をおいて位置してもよい。
【0094】
変形例6の支持部材30では、カバー引っ掛け部302,305の周方向の一端部と他端部とが径方向に並んで位置するため、カバー引っ掛け部302,305の形状が安定しやすい。
【0095】
また、支持部材30は、
図8Aに示す変形例7のように、断面カール状のカバー引っ掛け部302が、楕円に沿った形状であってもよい。
【0096】
本変形例では、本体部300に対して長軸が直角をなす楕円に沿うように、断面カール状のカバー引っ掛け部302が設けられている。カバー引っ掛け部302は、中心角が約280度の楕円の円弧状である。カバー引っ掛け部302の周方向の先端303は、本体部300との間に隙間をあけて位置する。
【0097】
変形例7の支持部材30では、断面カール状のカバー引っ掛け部302が、楕円に沿った形状であることで、真円に沿った形状である場合に比べて、カバー引っ掛け部302の楕円の横軸方向の寸法を抑えることができる。これにより、変形例7の支持部材30では、カバー引っ掛け部302とカバー固定部301との間の収容スペースを拡げることができる。
【0098】
また、支持部材30は、
図8Bに示す変形例8のように、前後方向における本体部300の前面からカバー引っ掛け部302の後端までの長さL1が、本体部300の前面からカバー固定部301の後端までの長さL2以上であってもよい。
【0099】
変形例8の支持部材30では、カバー引っ掛け部302とカバー固定部301との間の収容スペースを拡げることができるうえ、カバー引っ掛け部302の強度の向上を図りやすい。
【0100】
また、支持部材30は、
図9Aに示す変形例9のように、本体部300に対して長軸が鈍角をなす楕円に沿うように、断面カール状のカバー引っ掛け部302が設けられてもよい。変形例9の支持部材30では、カバー引っ掛け部302とカバー固定部301との間の収容スペースをより拡げやすい。
【0101】
また、支持部材30は、
図9Bに示す変形例10のように、本体部300に対して長軸が鋭角をなす楕円に沿うように、断面カール状のカバー引っ掛け部302が設けられてもよい。変形例10の支持部材30では、カバー引っ掛け部302の前後方向の薄型化を図ることができる。
【0102】
また、支持部材30は、
図9Cに示す変形例11のように、本体部300に対して長軸が平行な楕円に沿うように、断面カール状のカバー引っ掛け部302が設けられてもよい。変形例11の支持部材30では、カバー引っ掛け部302の前後方向の薄型化をより図りやすい。
【0103】
以上説明した一実施形態の支持部材30と変形例1~11の支持部材30は、適宜組み合わせ可能である。
【0104】
例えば、支持部材30は、本体部300の幅方向の両端(つまり上下端)のそれぞれに、楕円に沿う断面カール状のカバー引っ掛け部を有してもよい。また、楕円に沿う断面カール状のカバー引っ掛け部は、周方向の一端部と他端部とが、径方向に並んで位置するように設けられてもよい。また、支持部材30は、真円に沿う断面カール状のカバー引っ掛け部と、楕円に沿う断面カール状のカバー引っ掛け部と、を有してもよい。また、楕円に沿う断面カール状のカバー引っ掛け部は、本体部300よりも前側に突出する部分と、本体部300よりも後側に突出する部分と、を有してもよい。
【0105】
また、断面カール状のカバー引っ掛け部は、全長にわたって湾曲していなくてもよく、一部に直線状の部分を含んでもよい。また、円に沿うとは、円の外周面に対して完全に平行であることに限定されず、円の外周面に対して平行な状態から多少傾いた場合も含まれる。
【0106】
(まとめ)
以上説明した一実施形態及びその変形例のように、第一態様の照明器具(1)は、下記の構成を備える。
【0107】
すなわち、第一態様の照明器具(1)は、一方向に延びた板状の本体部(300)を有する支持部材(30)と、本体部(300)の厚み方向の片側に支持された光源部(31)と、光源部(31)を覆うように支持部材(30)に取り付けられるカバー(32)と、を備える。支持部材(30)は、本体部(300)の幅方向の一端から断面カール状に延び、前記厚み方向の他側に突出するカバー引っ掛け部(302)を有する。カバー(32)は、カバー引っ掛け部(302)に引っ掛かる引っ掛かり部(326)を有する。
【0108】
上記構成を備える第一態様の照明器具(1)では、支持部材(30)が、板状の本体部(300)の幅方向の一端から、直線状ではなく、断面カール状に延びたカバー引っ掛け部(302)を有する。そのため、第一態様の照明器具(1)では、本体部(300)の厚み方向におけるカバー引っ掛け部(302)の長さと、ここに引っ掛かるカバー(32)の引っ掛かり部(326)の長さを抑えることができて、コンパクト化を図りやすい。
【0109】
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第二態様の照明器具(1)は、第一態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0110】
すなわち、第二態様の照明器具(1)では、断面カール状のカバー引っ掛け部(302)の先端(303)は、本体部(300)との間に隙間をあけて位置する。
【0111】
上記構成を備える第二態様の照明器具(1)では、カバー引っ掛け部(302)の先端(303)と本体部(300)との間の隙間に、照明器具(1)が有する機能部品(例えば遮熱部材(9))の一部を配置することができる。そのため、第二態様の照明器具(1)では、カバー引っ掛け部(302)を利用して機能部品の位置決めを行うことができる。
【0112】
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第三態様の照明器具(1)は、第二態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0113】
すなわち、第三態様の照明器具(1)では、カバー引っ掛け部(302)は、本体部(300)の幅方向の一端から幅方向の外側に膨らむように断面カール状に延びている。
【0114】
上記構成を備える第三態様の照明器具(1)では、カバー引っ掛け部(302)が本体部(300)から厚み方向に延びる場合に比べて、カバー引っ掛け部(302)の長さを抑えやすいため、コンパクト化を更に図りやすい。
【0115】
また、上述した一実施形態の変形例のように、第四態様の照明器具(1)は、第一から第三のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0116】
すなわち、第四態様の照明器具(1)では、引っ掛かり部(326)は、その先端部(3263)がカバー引っ掛け部(302)から離れる方向に曲がっている。
【0117】
上記構成を備える第四態様の照明器具(1)では、引っ掛かり部(326)にカバー引っ掛け部(302)を差し込む際に、引っ掛かり部(326)の先端部(3263)が邪魔になりにくい。
【0118】
また、上述した一実施形態及びその変形例のように、第五態様の照明器具(1)は、第二から第四のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
【0119】
すなわち、第五態様の照明器具(1)では、支持部材(30)は、本体部(300)の幅方向の他端から前記厚み方向の前記他側に延びた板状のカバー固定部(301)を有する。カバー(32)は、カバー固定部(301)に沿う固定部(325)を有する。カバー固定部(301)と固定部(325)とは固定具(11,12)で固定されている。
【0120】
上記構成を備える第五態様の照明器具(1)では、支持部材(30)のカバー固定部(301)とカバー(32)の固定部(325)とが固定具(11,12)で固定されているため、係止のみによる取り付けに比べて、取付状態が安定しやすい。
【符号の説明】
【0121】
1 照明器具
30 支持部材
31 光源部
300 本体部
301 カバー固定部
302 カバー引っ掛け部
303 先端
32 カバー
325 固定部
326 引っ掛かり部
3263 先端部