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特開2024-144040マッチングイベントシステム及びマッチングシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024144040
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】マッチングイベントシステム及びマッチングシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187241
(22)【出願日】2023-10-31
(62)【分割の表示】P 2023070487の分割
【原出願日】2023-04-21
(31)【優先権主張番号】P 2023056630
(32)【優先日】2023-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517241732
【氏名又は名称】株式会社考える学校
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柏野 聡彦
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】マッチングイベントにおいて従来技術と比較して参加者同士のマッチングの機会を高める。
【解決手段】マッチングイベントの参加者同士をマッチングさせるためのマッチングイベントシステムである。参加者に対応付けて参加者情報を取得する。マッチングイベントで発生した事象に応じて、参加者にマッチング情報を提供するための制約条件を選択する。マッチングイベントで発生した事象に関連する参加者の参加者情報と、選択された制約条件に基づいて、参加者に提示するために最適なマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。生成されたマッチング情報を、参加者に提示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッチングシステムのコンテンツ提示利用者とマッチング候補利用者をマッチングさせるためのマッチングシステムであって、
マッチングシステムでコンテンツ提示利用者が提示するコンテンツに応じて、当該コンテンツに付帯してマッチング候補利用者に提示されるマッチング情報を生成するための制約条件を選択する制約条件選択部と、
コンテンツ提示利用者が提示するコンテンツの情報と選択された制約条件に基づいて、コンテンツ提示利用者が提示するコンテンツに付帯してマッチング候補利用者に提示されるマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成するマッチング情報生成部と、
前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、前記コンテンツに付帯してマッチング候補利用者に提示するマッチング情報提示部と、
を備えたマッチングシステム。
【請求項2】
前記コンテンツは、コンテンツ提示利用者が提示する文書情報又は/及び口頭発表情報である、
請求項に記載のマッチングシステム。
【請求項3】
マッチングシステムのコンテンツ提示利用者とマッチング候補利用者をマッチングさせるためのマッチングシステムであって、
マッチングシステムのコンテンツ提示利用者に対応付けてコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
マッチングシステムのマッチング候補利用者から利用者情報を受け付ける利用者情報受付部と、
前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツの中からマッチング情報を取得するための制約条件を選択する制約条件選択部と、
前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツと、マッチング候補利用者から受け付けた利用者情報と、選択された制約条件に基づいて、コンテンツ提示利用者に対応付けて当該コンテンツ提示利用者に関連するマッチング情報を生成するマッチング情報生成部と、
前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、マッチング候補利用者に提示するマッチング情報提示部と、
を備えたマッチングシステム。
【請求項4】
前記制約条件は、他のコンテンツと比べて利用者情報に関連する度合いが高いコンテンツを抽出するという条件であり、
前記マッチング情報は、前記制約条件に従って抽出されたコンテンツの情報を含んでいる、
請求項3に記載のマッチングシステム。
【請求項5】
前記コンテンツは、コンテンツ提示利用者が発表する文書情報又は/及び口頭発表情報であり、
前記利用者情報は、マッチング候補利用者が取り扱う商品又はサービスに関する情報である、
請求項3に記載のマッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッチングイベントの参加者同士をマッチングさせるためのマッチングイベントシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
(従来技術)
【0003】
特許文献1(特開2007-4470号公報)には、展示会での来場者と出展社との商談を可能にするアポイント支援システムに関し、来場者の「興味のある製品・ソリューション」と「解決したい課題」のチェック項目と、出展社の「提供できる製品・ソリューション」と「対応できるユーザの課題」のチェック項目を対比して一致するものがあれば両者の間でメールの送受信を可能するという発明が記載されている。
【0004】
特許文献2(特許6811302号公報)には、飲食店等のサービス提供者とサービス利用者とをマッチングさせるシステムに関し、サービス利用者から複数のサービス提供者へアンケート送信し、複数のサービス提供者からアンケートに対する回答メッセージをサービス利用者に送信し、回答メッセージの結果に基づいてサービス利用者が選定した少なくとも1つのサービス提供者に対して、サービスを利用するための申込メッセージを送信し、申込メッセージに対する受け入れ可能メッセージを最初に送信したサービス利用者との予約成立を許可し、その他のサービス利用者との予約成立を禁止するという発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-4470号公報
【特許文献2】特許6811302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、マッチングイベントにおいて従来技術と比較して参加者同士のマッチングの機会を高めることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様は、マッチングイベントの参加者同士をマッチングさせるためのマッチングイベントシステムであって、参加者に対応付けて参加者情報を取得する参加者情報取得部と、マッチングイベントで発生した事象に応じて、参加者にマッチング情報を提供するための制約条件を選択する制約条件選択部と、マッチングイベントで発生した事象に関連する参加者の参加者情報と、選択された制約条件に基づいて、参加者に提示するために最適なマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成するマッチング情報生成部と、前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、参加者に提示するマッチング情報提示部と、を備えたマッチングイベントシステムである。
【0008】
第2の態様は、第1の態様において、前記マッチング情報生成部は、参加者が、他の参加者に対して行動を起こした場合に、両参加者それぞれに対応付けられた参加者情報に基づいて、マッチング情報を生成する、マッチングイベントシステムである。
【0009】
第3の態様は、マッチングシステムの利用者同士をマッチングさせるためのマッチングシステムであって、マッチングシステムでコンテンツ提示利用者が提示するコンテンツに応じて、当該コンテンツに付帯して提示されるマッチング情報を生成するための制約条件を選択する制約条件選択部と、コンテンツ提示利用者が提示するコンテンツの情報と選択された制約条件に基づいて、コンテンツ提示利用者が提示するコンテンツに付帯して提示されるマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成するマッチング情報生成部と、前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、前記コンテンツに付帯してマッチング候補利用者に提示するマッチング情報提示部と、を備えたマッチングシステムである。
【0010】
第4の態様は、第3の態様において、前記コンテンツは、コンテンツ提示利用者が提示する文書情報又は/及び口頭発表情報である、マッチングシステムである。
【0011】
第5の態様は、マッチングシステムの利用者同士をマッチングさせるためのマッチングシステムであって、マッチングシステムのコンテンツ提示利用者に対応付けてコンテンツを格納するコンテンツ格納部と、マッチングシステムのマッチング候補利用者から利用者情報を受け付ける利用者情報受付部と、前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツの中からマッチング情報を取得するための制約条件を選択する制約条件選択部と、前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツと、マッチング候補利用者から受け付けた利用者情報と、選択された制約条件に基づいて、コンテンツ提示利用者に対応付けてマッチング情報を生成するマッチング情報生成部と、前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、マッチング候補利用者に提示するマッチング情報提示部と、を備えたマッチングシステムである。
【0012】
第6の態様は、第5の態様において、前記制約条件は、他のコンテンツと比べて利用者情報に関連する度合いが高いコンテンツを抽出するという条件であり、前記マッチング情報は、前記制約条件に従って抽出されたコンテンツの情報を含んでいる、マッチングシステムである。
【0013】
第7の態様は、第5の態様において、前記コンテンツは、コンテンツ提示利用者が発表する文書情報又は/及び口頭発表情報であり、前記利用者情報は、マッチング候補利用者が取り扱う商品又はサービスに関する情報である、マッチングシステムである。
【0014】
第8の態様は、マッチングシステムの利用者同士をマッチングさせるためのマッチングシステムであって、利用者に対応付けて利用者情報を取得する利用者情報取得部と、マッチングシステムで発生する事象に応じて、利用者にマッチング情報を提供するための制約条件を選択する制約条件選択部と、マッチングシステムで発生した事象に関連する利用者の利用者情報と、選択された制約条件に基づいて、利用者に提示するために最適なマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成するマッチング情報生成部と、前記マッチング情報生成部で生成されたマッチング情報を、利用者に提示するマッチング情報提示部と、を備えたマッチングシステムである。
【0015】
第9の態様は、第8の態様において、前記マッチング情報生成部は、利用者が、他の利用者に対して行動を起こした場合に、両利用者それぞれに対応付けられた利用者情報に基づいて、マッチング情報を生成する、マッチングシステムである。
【発明の効果】
【0016】
第1から第9の態様によれば、マッチングイベントにおいて従来技術と比較して参加者のマッチングの機会を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、実施形態のマッチングイベントシステムの構成を例示する図である。
図2図2は、実施形態の管理者側端末、参加者側端末及びサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
図3図3は、実施形態のマッチングイベントシステムの機能構成を例示するブロック図である。
図4図4は、制約条件選択画面を示す図である。
図5図5は、制約条件選択画面を示す図である。
図6図6は、マッチング情報提示画面を示す図である。
図7A図7Aは、アンケート提示受付画面を示す図である。
図7B図7Bは、アンケート回答画面を示す図である。
図8A図8Aは、参加者の企業情報を知らせるための企業情報画面を示す図である。
図8B図8Bは、他の参加者によって名刺置きがなされた後に当該他の参加者に公開される企業情報画面を示す図である。
図9図9は、実施形態のマッチングシステムの構成を例示する図である。
図10A図10Aは、利用登録情報受付画面を示す図である。
図10B図10Bは、マッチング情報提示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1は、実施形態のマッチングイベントシステムの構成を例示する図である。
【0020】
実施形態の対象となるイベントは、展示会、学会、会議、情報交換の場、講演会、マッチングイベントなど、マッチングが可能なあらゆるイベントを含む。また実施形態の対象となるイベントは、オンライン、オフラインを問わない。ここでオンラインのイベントとは、ハイブリッドで行われるイベントを含む概念である。イベントの構成要素の全てを必ずしもオンラインとする必要はない。例えばリアルなイベント会場と、オンラインで展開するライブ配信やバーチャルルームを併用したイベントであってもオンラインのイベントの概念に含まれる。
【0021】
以下では、マッチングイベントシステムがオンラインで行われる場合を想定して説明する。
【0022】
マッチングイベントシステムは、管理者側端末100と、参加者側端末110と、サーバ200と、これら各端末100、110、サーバ200間で相互にデータを送受信可能に各端末100、110及びサーバ200を接続するネットワーク300とから構成されている。
【0023】
マッチングイベントを開催するに際し、マッチングイベントの運営を管理する者を管理者という。マッチングイベントに参加する者で、管理者以外の発表者、一般参加者、出展機関などを参加者と称する。参加者は、個人、法人のいずれであってもよい。ただし参加者は、現実にマッチングイベントに参加している者のみならずマッチングイベントに参加する権限を有する登録者を含む。すなわち参加者は、今回のマッチングイベントに参加している者のみならず、今回のマッチングイベントに未参加であっても、マッチングイベントに参加する権限を有する者も「参加者」として扱う。
【0024】
出展機関は、医療機器メーカー、ものづくり企業などの企業及び企業以外の公的な機関、大学等を包含するが、実施形態では出展機関は出展企業であるとして説明する。実施形態では、学会学術講演会、会議、シンポジウム、研究会、勉強会、交流会、セミナー、展示会などのマッチングイベントを開催するに際し、複数の企業が協賛企業としてブースを出展する場合を想定する。
【0025】
管理者側端末100、参加者側端末110は、情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォンなどで構成される。ネットワーク300は、インターネットやイントラネット等で構成される。サーバ200は、サーバ機器あるいはクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等で構成されている。
【0026】
図2は、実施形態の管理者側端末100、参加者側端末110及びサーバ200のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、管理者側端末100、参加者側端末110及びサーバ200では、システムバス15を介してCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力装置16、表示装置17、通信I/F18が相互に通信可能に接続されている。
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、システムバス15に接続される各デバイスを制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、システムバス15に接続される各デバイスの制御及び各種の演算処理を行う。ROM12又はストレージ14には、CPU11が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic InpUt/OUtpUt System)やOS(Operating System)や、本実施形態を実現するためのコンピュータで読み取りが可能で実行が可能なプログラム及び必要な各種データを保持している。
【0027】
ROM12は、各種制御プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能し作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、BIOS、OSを含む各種プログラム及び各種データを格納する。
【0028】
入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0029】
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示装置17は、タッチパネル方式を採用して、入力装置16として機能しても良い。
【0030】
表示装置17の表示画面には、後述する各種の表示画面500~590が表示される。
【0031】
通信インタフェース18は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。通信インタフェース18は、ネットワーク300と接続してデータの送受信の制御を行う。
【0032】
図3は、実施形態のマッチングイベントシステムの機能構成を例示するブロック図である。図3に例示する機能構成は、サーバ200、管理者側端末100、参加者側端末110が備えている。
【0033】
マッチングイベントシステムは、マッチングイベントの参加者同士をマッチングさせるためのシステムである。
【0034】
マッチングイベントシステムは、参加者情報取得部1001と、制約条件選択部1002と、マッチング情報生成部1003と、マッチング情報提示部1004を含んで構成される。
【0035】
参加者情報取得部1001は、参加者に対応付けて参加者情報を取得する。
【0036】
制約条件選択部1002は、マッチングイベントで発生した事象に応じて、参加者にマッチング情報を提供するための制約条件を選択する。
【0037】
マッチング情報生成部1003は、マッチングイベントで発生した事象に関連する参加者の参加者情報と、選択された制約条件に基づいて、参加者に提示するために最適なマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0038】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報を、参加者に提示する。例えばマッチング情報生成部1004は、参加者が、他の参加者に対して行動を起こした場合に、両参加者それぞれに対応付けられた参加者情報に基づいて、マッチング情報を生成する。
【0039】
(参加者情報)
【0040】
参加者情報は、マッチングイベントに参加者に関する情報であって、マッチング情報を生成するために用いる一次的なマッチング情報のことである。
【0041】
参加者情報は、参加者の属性の情報、参加者が過去に参加または現在参加しているイベントの参加登録情報、参加者のホームページに記載された企業(機関)、製品、サービスに関するホームページ情報、参加者の企業評価、製品、サービスについての評価(公的評価を含む)及びレビュー等の外部評価・レビュー情報、参加者が発表した論文、参加者が出願人等となっている特許文献等の論文・特許文献情報、参加者(企業、機関)の社内情報(ノウハウ、秘密情報を含む)など、他の参加者とマッチングを行うためのあらゆる情報を含む。
【0042】
ここで参加者の属性とは、マッチングイベントの参加区分、マッチングイベントの参加権限、参加者に付与されたタグの情報などを含む。
【0043】
参加者の参加区分は、例えば学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PDである。参加者の参加区分は、更に詳細に区分することができる。例えば「出展企業」は、「製造業」、「医療機器メーカー」、「ものづくり企業」など、マッチングイベントの種類に応じて区分することができる。
【0044】
参加登録情報は、例えば、マッチングイベントに参加区分「医療機器メーカー」の出展者として参加する参加者COM11の場合には、「会社名:COM11、参加区分:医療機器メーカー、出展情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。弊所製品カタログを進呈します。・・・」という内容の情報である。参加者COM11には、参加者の属性(会社名:COM11、参加区分:医療機器メーカー)、出展情報を含む参加登録情報D11を対応付けておくことができる。参加登録情報D11は、サーバ200のデータベース210に格納されている。他の参加者に対応付けられた参加登録情報についても同様である。
【0045】
(制約条件)
【0046】
制約条件は、マッチング情報を生成する際に制約される条件のことであり、マッチング情報を提示する形式の指定やマッチング情報の内容の指定を含む。制約条件は、例えば箇条書き形式、箇条書きの個数、自己紹介文(PR文)形式、メール文形式、アンケートの質問形式、アンケートの回答形式、マッチング情報の文字数、シーズの提示、ニーズの提示、マッチングニーズの提示、マッチングの形態(共同研究・開発、委託研究・開発、技術指導、新事業提携など)、マッチング情報の内容の絞り込み度合い、マッチング情報の内容の粒度、マッチング情報を生成するために使用する参加者情報の範囲(参加登録情報の範囲内、参加登録情報及びホームページ情報の範囲内、さらに評価・レビュー情報を加えた範囲、さらに論文・特許文献情報を加えた範囲、さらに社内情報を加えた範囲など)である。
【0047】
制約条件には、参加者条件を含ませることができる。参加者条件を制約条件とすることで、マッチング情報を提示すべき参加者を絞り込むことができる。参加者条件は、例えば「自社技術活用可」(他の参加者が自社技術を活用できる可能性(用途)がある)、「自社発展寄与」(他の参加者が自社と連携することで自社の発展に寄与する可能性がある)、「優先順位付与」(マッチング情報を提示する参加者に優先順位を付与する)、「参加者数」(マッチング情報を提示する他の参加者の数の制限)などである。
【0048】
制約条件は、マッチングイベントで発生した事象に応じて選択される。
【0049】
図4は、制約条件選択画面500を示す。
【0050】
制約条件選択画面500は、マッチング情報を他の参加者に提示しようとする参加者の参加者側端末110の表示装置17の画面に選択可能に表示される。制約条件選択画面500は、マッチングイベントの管理者側の管理者側端末100の表示装置17の画面に選択可能に表示してもよい。
【0051】
制約条件選択画面500には、各種の制約条件が列挙されている。各種の制約条件制約毎に、当該制約条件を選択する制約条件選択部501が対応付けられている。制約条件選択部501は、ラジオボタン、チェックボックス、スライドバー、プルダウンメニュー、入力テキストボックスなどで構成することができる。
【0052】
参加者は任意の制約条件を、制約条件選択部501を選択する操作によって選択することができる。
【0053】
制約条件は、マッチングイベントで発生し得る事象に応じて、予め参加者が選択しておいてもよく、マッチングイベントで発生した事象に応じて、自動的に選択してもよい。また制約条件は、マッチングイベントで発生し得る事象に応じて、予めマッチングイベントの管理者が選択しておいてもよい。
【0054】
またマッチングイベントで発生した事象に加えて、参加者の参加者情報(属性情報、参加登録情報等)に応じて、制約条件を選択してもよい。例えば特定の参加者には、特定のマッチング情報(例えば自社の社内情報)を提示可能としてもよい。
【0055】
マッチングイベントで発生した事象は、参加者が現在又は過去に参加したマッチングイベントで取った行動や、マッチングイベントにおける参加者の現在のステイタス(活動状態)などを含む。参加者の行動は、現在参加しているマッチングイベントにおける行動のみならず、これまでに当該参加者が参加した全マッチングイベントにおける行動を含む。
【0056】
マッチングイベントで発生した事象は、例えば「参加チケットを購入した」、「マッチングイベントの会場に入場した」、「参加者がマッチングイベントで活動中である(休憩中ではない)」、「企業(機関)ブースを訪問した」、「名刺を置いた」、「アンケート提示の要求をした」、「アンケート回答記入を開始した」、「企業広告を掲載したセッションを視聴した」、「企業情報(カタログ)入手(ダウンロード)した」、「資料請求した」、「製品見積りの請求をした」、「製品デモンストレーションの申込みをした」、「参加者とチャットを開始した」、「参加者からチャットを受け取った」、「参加者に送付するメールの作成を開始した」、「マッチングイベントの会場で参加者に接近した」、「マッチングイベントのVR(Virtual Reality)空間で、参加者又は参加者に関連する対象物(企業ブース、ポスター、展示物等)に接近した」などである。
【0057】
(第1実施例)
【0058】
マッチングイベントA11は、医療機器メーカーと、ものづくり企業が参加するイベントである。
【0059】
基板実装メーカーである参加者COM72が、マッチングイベントA11に参加して、他の参加者にマッチング情報M1を提示する場合を想定する。
【0060】
参加者情報取得部1001は、参加者COM72、COM11に対応付けて参加者情報D72、D11を取得する。
【0061】
参加者COM72には、「会社名:COM72、参加区分:ものづくり企業、出展情報:1986年創業の基板実装メーカーです。事業内容は通信、医療、工業計測、半導体検査装置、等の各種制御装置の基板実装・組立を行っている会社になります。生産体制としては土日も含め24時間体制で稼働しており、量産はもちろん、小ロット生産も得意で部品購入からも対応致します。医療メーカーへの取引実績は多数納入実績が御座います。納入実績 X線検査装置、超音波診断装置、船舶機器、放送機器」という参加登録情報D72が、対応付けられている。
【0062】
医療機器メーカーである参加者COM11には、「会社名:COM11、参加区分:医療機器メーカー、出展情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。弊社製品カタログを進呈します。・・・」という参加登録情報D11が、対応付けられている。
【0063】
制約条件選択部1002は、マッチングイベントA11で発生した事象に応じて、参加者にマッチング情報を提供するための制約条件を選択する。
【0064】
参加者COM72は、参加者COM72若しくは他の参加者COM11が「マッチングイベントA11の会場に入場した」という事象に応じた制約条件を選択することができる。参加者COM72は、参加者側端末110の表示装置17の画面に表示された制約条件選択画面500上で制約条件を選択することができる。マッチングイベントA11の管理者が同様に制約条件を選択してもよい。
【0065】
選択される制約条件は、例えば、「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」である。「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」に対応付けられた制約条件選択部501を選択する操作によって、「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」という制約条件を選択することができる。
【0066】
マッチング情報生成部1003は、参加者COM11又は他の参加者COM72が「マッチングイベントA11の会場に入場した」という事象が発生すると、この事象に関連する参加者の参加者情報、つまり例えば「マッチングイベントA11の会場に入場した」参加者COM11、参加者COM72それぞれの参加者情報と、選択された制約条件「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」に基づいて、他の参加者COM11に提示するために最適なマッチング情報M1を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0067】
このため制約条件選択部501を選択する操作によって選択された「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」という制約条件と、参加者COM72の参加登録情報D72及びホームページ情報と、他の参加者U11の参加登録情報D11及びホームページ情報に基づいて、「超音波診断装置を製造する医療メーカー様への取引実績は多数納入実績が御座います。貴社の製品P1に近い超音波診断装置の基板実装・組立の事例としては・・・・です。この際に弊社の・・・技術を用いて極めて低コスト、短納期で製造することができました。弊社の生産体制としては土日も含め24時間体制で稼働しており、量産はもちろん、小ロット生産も得意で部品購入からも対応致します。」というマッチング情報M1が生成される。
【0068】
マッチング情報M1は、人工知能(AI)を用いた文書作成システムによって自動的に作成することができる。例えばディープランニング(深層学習)を用いた自然言語処理によってマッチング情報M1が作成される。例えば制約条件の下でマッチングのために重要な用語、共通する用語を先頭に配置する編集処理がなされてマッチング情報M1が作成される。
【0069】
またチャットボットを用いて、マッチング情報M1を作成してもよい。この場合、制約条件に応じた質問をチャットボットに投稿することで、回答文としてのマッチング情報M1をチャットボットから取得することができる。
【0070】
図5は、制約条件選択画面510を示す。制約条件選択画面510には、たとえば各種の質問文C1、C2、C3、・・・が列挙されている。各種の質問文C1、C2、C3、・・・毎に、制約条件選択部511が対応付けられている。参加者は、任意の質問文を、制約条件選択部511を選択する操作によって選択することができる。
【0071】
例えば、制約条件が、「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」というものであれば、「自己紹介文形式、参加登録情報及びホームページ情報の範囲という制約でマッチング情報を生成してください。」という質問文C1がこれに対応している。質問文C1を、制約条件選択画面510を選択する操作によって選択して、この質問文C1をチャットボットに投稿することによって、上記マッチング情報M1を回答文として取得することができる。
【0072】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報M1を、他の参加者COM11に提示する。
【0073】
図6は、マッチング情報提示画面520を示す。マッチング情報提示画面520は、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面に表示される。
【0074】
このためマッチングイベントシステムにログインして、他の参加者COM11が「特定のマッチングイベントA11の会場に入場する」事象が発生すると、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面に、紹介文形式のマッチング情報M1が例えばポップアップで表示される。
【0075】
マッチング情報M1の精度を高めるために、マッチング情報M1を他の参加者COM11に提示する前に、編集可能とし、編集後に他の参加者COM11にマッチング情報M1を提示してもよい。例えばマッチング情報M1がチャットボットによって回答された時点で、他の参加者COM11に対しては非表示とし、参加者COM72の参加者側端末110の表示装置17の画面上で編集可能とする。なおマッチングイベントA11の管理者が同様に編集してもよい。編集済のマッチング情報M1には、承認済みである旨の認証AM(例えば「承認済み:本文章は参加者COM72によって承認されました。」)を付与することができる。また未編集のマッチング情報M1には、未承認である旨の警告CM(「未承認:本文章は人工知能(AI)を用いて作成されております。不適切な情報が含まれている場合があることをご了承ください。」)を付与することができる。
【0076】
なお、正解(編集不要)のマッチング情報、不正解(編集要)のマッチング情報を教師データとして、学習させることにより、マッチング情報の正解(編集不要)の精度を高めることができる。
【0077】
マッチング情報に、自社にとってリスクのある情報を含ませないようにするために質問文を文章作成システム(例えばチャットボットのシステム)に入力(投稿)する前に、新たに作成した質問文の内容若しくは予め用意した質問文を編集した質問文の内容をチェックするチェックシステムを設けてもよい。このチェックシステムは、質問文の内容に、外部に公開されると自社にとって不利益が生じる社内情報が含まれる場合に有用である。このチェックシステムは、マッチングイベントシステムの中に組み込んでもよく、マッチングイベントシステムとは別の独立したシステム(例えばAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)連携される別のシステム)であってもよい。チェックシステムは、例えば質問文を新たに生成する際若しくは質問文を編集する際の記述内容のログを取得して、記述内容に含まれる用語、記述内容の文脈を解析し、その記述内容が公開されることによって自社にとって不利益になるか否かを基準に判定する。この自社にとって不利益になるか否かの判定は例えば人工知能(AI)を用いて自動的に行ってもよく、管理者が自社にとって不利益になるか否かを判断することによって行ってもよい。人工知能(AI)によって判定した後に、管理者がその判定結果の可否を判断することもできる。さらに人工知能(AI)に
【0078】
よる判定が不能となる場合に、判定が不能である旨を管理者に通知し、管理者が自社にとって不利益になるか否かを判断することもできる。
【0079】
なお、不利益となる程度をランク付け(例えば「不利益が小」、「不利益が中」、「不利益が大」)したり、不利益となる程度を数値で評価し、その結果を自社にとって不利益となるか否かの判定結果と併せて、質問文を記述する者又は/及び自社の管理者に提示することができる。また自社にとって不利益と判定されることがない推奨の記述内容を自動的に生成して、自社にとって不利益となるか否かの判定結果と併せて、質問文を記述する者又は/及び自社の管理者に提示することができる。
【0080】
上記の記述内容のログを取得した結果から、自社にとって不利益となる記述を行った入力者を特定したり、自社にとって不利益となる記述を行った回数、頻度、記述内容の不利益の程度に応じて入力者に、要注意のランク付けを行うことができる。そして、この特定した入力者又は要注意のランクが高い高度の注意を要する入力者に警告をしたり、これらの入力者が記述した質問文を、管理者の管理画面上に強調して表示させることができる。
【0081】
チェックシステムは、マッチング情報を生成する用途に限定されることなく、あらゆる用途に適用することができる。
【0082】
(第2実施例)
【0083】
第1実施例で説明したのと重複する箇所は適宜省略して説明する。
【0084】
参加者COM72は、他の参加者COM11が「アンケート提示を要求した」という事象に応じた制約条件を選択することができる。参加者COM72は、参加者側端末110の表示装置17の画面に表示された制約条件選択画面500上で制約条件を選択することができる。
【0085】
選択される制約条件は、例えば、「アンケートの質問形式」、「参加登録情報の範囲」である。「アンケートの質問形式」、「参加登録情報の範囲」に対応付けられた制約条件選択部501を選択する操作によって、「アンケートの質問形式」、「参加登録情報の範囲」という制約条件を選択することができる。
【0086】
マッチング情報生成部1003は、他の参加者COM11が「アンケート提示を要求した」という事象が発生すると、この事象に関連する参加者の参加者情報、つまり「アンケート提示を要求した」他の参加者COM11、アンケートを提示する側の参加者COM72それぞれの参加者情報と、選択された制約条件「アンケートの質問形式」、「参加登録情報の範囲」に基づいて、他の参加者COM11に提示するために最適なマッチング情報M2を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0087】
このため図4に示す制約条件選択部501を選択する操作によって選択された「アンケートの質問形式」、「参加登録情報の範囲」という制約条件と、参加者COM72の参加登録情報D72と、他の参加者U11の参加登録情報D11に基づいて、「Q11 弊社は貴社の商品である超音波診断装置の基板実装・組立が可能です。下記ご回答ください。A11 弊社に興味があるので資料を送って欲しい。A12 興味がない。Q12 基板実装・組立に関して何を重視しますか。下記ご回答ください。A21 コスト A22 納期」というマッチング情報M2が生成される。
【0088】
同様に図5に示す制約条件選択部511を選択する操作によって選択された「アンケートの質問形式、参加登録情報の範囲という制約でマッチング情報を生成してください。」という質問文C2をチャットボットに投稿することによって、上記マッチング情報M2を回答文として取得することができる。
【0089】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報M2を、他の参加者COM11に提示する。
【0090】
図7Aは、アンケート提示受付画面530を示す。図7Bは、アンケート回答画面531を示す。アンケート提示受付画面530、アンケート回答画面531は、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面に表示される。
【0091】
アンケート提示受付画面530には、ポップアップで「アンケートに回答してください」という表示530Aが行われ、アンケート提示が促される。アンケート提示受付画面530には、アンケート提示受付ボタン530Bが配置されている。アンケート提示受付ボタン530Bが押されると、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面は、アンケート画面531に遷移する。アンケート画面531には、アンケート形式のマッチング情報M2が表示される。
【0092】
(第3実施例)
【0093】
第1実施例、第2実施例で説明したのと重複する箇所は適宜省略して説明する。
【0094】
樹脂成型加工を業務とする樹脂成型加工業者である参加者COM52が、マッチングイベントA11に参加して、他の参加者にマッチング情報M3を提示する場合を想定する。
【0095】
参加者COM52には、「会社名:COM52、参加区分:ものづくり企業、出展情報:医療用プラスチックを用いた切削加工に長年の経験と豊富な技術を誇ります。医療機器の製作、部品加工に関する様々なニーズにワンストップで対応します。難易度の高い樹脂加工や樹脂切削はおまかせください。」という参加登録情報D52が、対応付けられている。
【0096】
参加者情報取得部1001は、参加者COM52、COM11それぞれに対応付けて参加者登録情報D52、D11を取得する。
【0097】
参加者COM52は、「名刺を置いた」という事象に応じた制約条件を選択することができる。参加者COM52は、参加者側端末110の表示装置17の画面に表示された制約条件選択画面500上で制約条件を選択することができる。
【0098】
選択される制約条件は、例えば、「箇条書き形式」、「シーズの提示」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲に、さらに社内情報を加えた範囲」である。「箇条書き形式」、「シーズの提示」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「社内情報を加えた範囲」に対応付けられた制約条件選択部501を選択する操作によって、「箇条書き形式」、「シーズの提示」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「社内情報を加えた範囲」という制約条件を選択することができる。
【0099】
マッチング情報生成部1003は、他の参加者COM11が「名刺を置いた」という事象が発生すると、この事象に関連する参加者の参加者情報、つまり「名刺を置いた」参加者COM11、名刺が置かれた側の参加者COM52それぞれの参加者情報と、選択された制約条件「箇条書き形式」、「シーズの提示」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「社内情報を加えた範囲」に基づいて、参加者COM11に提示するために最適なマッチング情報M3を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0100】
このため図4に示す制約条件選択部501を選択する操作によって選択された「箇条書き形式」、「シーズの提示」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「社内情報を加えた範囲」という制約条件と、参加者COM52の参加登録情報D52及びホームページ情報及び社内情報と、他の参加者U11の参加登録情報D11及びホームページ情報に基づいて、「1 貴社の製品P1の筐体カバーに弊社の成形加工技術T1を用いることにより、強度が高い品質を提供できます。2 貴社の製品P1のプローブに弊社の成形加工技術T2を用いることにより、部品点数を減らし製造コストを低く抑えることができます。3 貴社の製品P1の樹脂部品の生産に、弊社の生産・納品システムT3を適用することにより短納期で大量の製品を製造・納品することが可能となります。下記担当Sまでご連絡ください。」というマッチング情報M3が生成される。
【0101】
同様に図5に示す制約条件選択部511を選択する操作によって選択された「箇条書き形式、シーズの提示、参加登録情報及びホームページ情報の範囲さらに社内情報を加えた範囲という制約でマッチング情報を生成してください。」という質問文C3をチャットボットに投稿することによって、上記マッチング情報M3を回答文として取得することができる。
【0102】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報M3を、他の参加者COM11に提示する。
【0103】
図8Aは、参加者COM52の企業情報画面540を示す。図8Bは、他の参加者によって名刺置きがなされた後に当該他の参加者に公開される企業情報画面541を示す。企業情報画面540、541は、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面に表示される。
【0104】
企業情報画面540には、名刺置き部541Aが表示される。企業情報画面540には、ポップアップで「名刺を置いてください」という表示540Aが行われ、名刺置きが促される。名刺置き部540Bに、他の参加者COM11の名刺が置かれる操作がなされると、他の参加者COM11の参加者側端末110の表示装置17の画面は、企業情報画面541に遷移する。企業情報画面541には、箇条書き形式のマッチング情報M3が表示される。
【0105】
(第4実施例)
【0106】
第1実施例、第2実施例、第3実施例で説明したのと重複する箇所は適宜省略して説明する。
【0107】
樹脂成型加工を業務とする樹脂成型加工業者である参加者COM52が、マッチングイベントA11に参加して、他の参加者にマッチング情報M4を提示する場合を想定する。
【0108】
またマッチングイベントA11には、医療機器メーカーである他の参加者COM11、COM12、・・・COM20、・・・が参加しているものとする。
【0109】
参加者情報取得部1001は、参加者COM52、COM11、COM12、・・・COM20、・・・それぞれに対応付けて参加者登録情報D52、D11、D12、・・・D20、・・・を取得する。
【0110】
参加者COM52は、参加者COM52若しくは他の参加者COM11、COM12、・・・COM20、・・・が「マッチングイベントA11の会場に入場した」という事象に応じた制約条件を選択することができる。参加者COM52は、参加者側端末110の表示装置17の画面に表示された制約条件選択画面500上で制約条件を選択することができる。
【0111】
選択される制約条件は、例えば、「自社技術活用可」、「参加者数10社」、「自己紹介文形式」、「文字数400字以内」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」である。図4に示す「自社技術活用可」、「参加者数10社」、「自己紹介文形式」、「文字数400字以内」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」に対応付けられた制約条件選択部501を選択する操作によって、「自社技術活用可」、「参加者数10社」、「自己紹介文形式」、「文字数400字以内」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」という制約条件を選択することができる。なお「社内情報」の具体的内容(例えば「当社はX1という応用分野で当社技術Y1を活用したい」)は、入力ボックス501A内に入力することができる。
【0112】
マッチング情報生成部1003は、参加者COM52が「マッチングイベントA11の会場に入場した」という事象が発生すると、この事象に関連する参加者の参加者情報、つまり「マッチングイベントA11の会場に入場した」参加者COM11、マッチングイベントA11の会場に入場している参加者COM11、COM12、・・・COM20、・・・それぞれの参加者情報と、選択された制約条件「自社技術活用可」、「参加者数10社」、「自己紹介文形式」、「文字数400字以内」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」に基づいて、他の参加者に提示するために最適なマッチング情報M4を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0113】
マッチング情報M4の内容は以下のとおりである。
【0114】
まず制約条件が「参加者数10社」であるため、10の参加者それぞれに対応した10個のマッチング情報M41、M42、・・・M50が生成される
【0115】
また制約条件が「自社技術活用可」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」であるから、これらの参加者情報を用いて、参加者COM11、COM12、・・・COM20、・・・の中から、参加者COM52が保有する技術を活用し得る10の参加者、例えば参加者COM11、COM12、・・・COM20が絞り込まれる。
【0116】
また制約条件が、「自己紹介文形式」、「文字数400字以内」、「自社技術活用可」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」であるから、これら参加者情報に示される企業情報、技術情報等を元に、参加者COM52が保有する技術を活用し得る観点(用途等)で、他の参加者COM11、COM12、・・・COM20それぞれに向けた参加者COM52の自己紹介文(PR文)M41、M42、・・・M50が400字以内で作成される。
【0117】
同様に図5に示す制約条件選択部511を選択する操作によって選択された「イベントに参加する企業のうち、当社の技術を活用し得る企業を10社、当社技術の用途と共に挙げてください。
【0118】
当社の技術を活用し得る企業10社に対する当社のPR文を400以内で作成してください。自社及び他社の参加登録情報及びホームページ情報の範囲及び自社及び他社の評価・レビュー情報、論文・特許文献情報並びに自社の社内情報(「当社はX1という応用分野で当社技術Y1を活用したい」)を参照して回答してください。」という質問文C41をチャットボットに投稿することによって、上記マッチング情報M4(M41、M42、・・・M50)を回答文として取得することができる。
【0119】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報M41、M42、・・・M50をそれぞれ、他の参加者COM11、COM12、・・・COM20に提示する。例えばメッセンジャーシステムのメッセージサーバを介して他の参加者にメッセージを送付したり、チャットシステムのチャットサーバを介して他の参加者にチャットを投稿するなどの態様で、参加者COM52から他の参加者COM11、COM12、・・・COM20それぞれにマッチング情報M41、M42、・・・M50を提示することができる。
【0120】
参加者COM52から他の参加者COM11、COM12、・・・COM20それぞれにマッチング情報M41、M42、・・・M50を提示するためのメッセージ送信処理又はチャット投稿操作が実行されると、他の参加者COM11、COM12、・・・COM20それぞれの参加者側端末110の表示装置17の画面に、マッチング情報M41、M42、・・・M50が表示される。
【0121】
また、制約条件「自社発展寄与」、「優先順位付与」、「参加者数10社」、「自己紹介文形式」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」に基づいて、他の参加者に提示するために最適なマッチング情報M5を、当該制約条件に示す制約の下で生成することができる。
【0122】
マッチング情報M5の内容は以下のとおりである。
【0123】
まず制約条件が「参加者数10社」であるため、10の参加者それぞれに対応した10個のマッチング情報M51、M52、・・・M60が生成される
【0124】
また制約条件が「自社発展寄与」、「優先順位付与」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」であるから、これらの参加者情報を用いて、参加者COM11、COM12、・・・COM20、・・・の中から、自社COM52と連携することで自社COM52の発展に寄与する可能性がある10の参加者が優先順位を付与されて絞り込まれる。例えば参加者COM20、COM19、・・・COM11の順序で優先順位が付与される。
【0125】
また制約条件が、「自己紹介文形式」、「自社発展寄与」、「参加登録情報及びホームページ情報の範囲」、「評価・レビュー情報を加えた範囲」、「論文・特許文献情報を加えた範囲」、「社内情報を加えた範囲」であるから、これら参加者情報に示される企業情報、技術情報等を元に、参加者COM52と連携することで参加者COM52が発展する観点(自社の業績向上に資する他の参加者の技術の利用の観点等)で、他の参加者COM20、COM19、・・・COM11それぞれに向けた参加者COM52の自己紹介文(PR文)M51、M52、・・・M60が作成される。
【0126】
同様に図5に示す制約条件選択部511を選択する操作によって選択された「オンライン展示会場に出展する企業のうち、当社と連携することで当社の発展に資する企業を10社、その理由と共に挙げてください。優先順位から高い順に並べてください。また、それらの企業それぞれに対するPR文を作成してください。自社及び他社の参加登録情報及びホームページ情報の範囲及び自社及び他社の評価・レビュー情報、論文・特許文献情報並びに自社の社内情報(「当社はY2という新規分野で当社の業績を向上させたい」)を参照して回答してください。」という質問文C42をチャットボットに投稿することによって、上記マッチング情報M5(M51、M52、・・・M60)を回答文として取得することができる。
【0127】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報M51、M52、・・・M60をそれぞれ、他の参加者COM20、COM19、・・・COM20に提示することが可能となる。この際に、優先順位が高い参加者に絞ってよい。例えば優先順位が高い参加者COM20、COM19のみにそれぞれマッチング情報M51、M52を送付してもよい。
【0128】
この場合、参加者COM52から他の参加者COM20、COM19それぞれにマッチング情報M51、M52を提示するためのメッセージ送信処理又はチャット投稿操作が実行されると、他の参加者COM20、COM19それぞれの参加者側端末110の表示装置17の画面に、マッチング情報M51、M52が表示される。
【0129】
第4実施例と第2実施例を組み合わせた実施も可能である。すなわち制約条件に参加者条件(例えば「自社発展寄与」、「参加者人数」)を含ませて、例えば自社の業績の向上に寄与する参加者に絞り込んで、その絞り込んだ他の参加者のみにアンケート形式のマッチング情報を提示することができる。
【0130】
第1実施例乃至第4実施例では、展示会、学会、会議、セミナーなどのイベントに適用されるマッチングイベントシステムについて説明した。
【0131】
しかし、実施形態に示す発明は、マッチングイベントシステムに限定されることはなく、必ずしも展示会、学会、会議、セミナーなどのイベントに依存しないマッチングシステムに適用することができる。なお、実施形態のマッチングシステムを、イベントシステムに組み込むことで、マッチングイベントシステムを構築することができる。
【0132】
第1実施例乃至第4実施例において実施形態に示す発明をマッチングシステムに適用する場合には、「マッチングイベントシステム」を「マッチングシステム」に、「参加者」を「利用者」に読み替えればよい。
【0133】
以下の各実施例では、マッチングシステムがマッチングイベントシステムを包含するシステムであるとして説明する。
【0134】
(第5実施例)
【0135】
マッチング情報をマッチングシステムのコンテンツに付帯して提示してもよい。
【0136】
マッチングシステムのコンテンツは、例えばマッチングシステムのコンテンツ提示利用者が提示する論文などの文書情報又は/及び口頭発表情報である。
【0137】
以下第1実施例乃至第4実施例で説明したのと重複する箇所は適宜省略して説明する。
【0138】
循環器内科学会に属する医師である利用者U41がコンテンツ提示利用者として、他のマッチング候補利用者に向けて論文DP1を提示する場合を想定する。論文DP1には、マッチング情報M6が付帯して提示される。論文DP1及び付帯するマッチング情報M6は、他のマッチング候補利用者COM11等の利用者側端末110の表示装置17の画面に表示される。
【0139】
(制約条件の選択)
【0140】
制約条件選択部1002は、マッチングシステムでコンテンツ提示利用者が提示すべきコンテンツに応じて、当該コンテンツに付帯して提示されるマッチング情報の制約条件を選択する
【0141】
コンテンツ提示利用者U41は、自己が発表すべき論文DP1を登録する。論文DP1のデータは、サーバ200のデータベース210に格納される。
【0142】
コンテンツ提示利用者U41は、論文DP1を他のマッチング候補利用者COM11等に提示するにあたり予め、論文DP1にマッチング情報M6を対応付けておくことができる。マッチングシステムの管理者が論文DP1にマッチング情報M6を対応付けておいてもよい。
【0143】
コンテンツ提示利用者U41は、図4に示す制約条件選択画面500又は図5に示す制約条件選択画面510と同様な制約条件選択画面上でマッチング情報M6の制約条件を選択することができる。
【0144】
例えば各種の質問文C51、C52、C53、・・・の中から質問文を選択することで、マッチング情報M6の制約条件を選択することができる。
【0145】
質問文C51、C52、C53の内容は例えば下記のとおりである。
【0146】
質問文C51:「この論文又は口頭発表から、どのようなデバイスを開発できるか?」
【0147】
質問文C52:「この論文に示される研究への理解を深めるために、どんな質問をするべき
【0148】
ですか?」
【0149】
質問文C53:「この論文に示される研究の内容をドラマ仕立てにしてください。」
【0150】
(マッチング情報の生成)
【0151】
マッチング情報生成部1003は、選択された制約条件とコンテンツに基づいて、当該コンテンツに付帯して提示されるマッチング情報を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0152】
例えば「この論文又は口頭発表から、どのようなデバイスを開発できるか?」という質問文C51が選択されると、質問文C51に示される制約条件と論文DP1の内容に基づいて、論文DP1に付帯して提示されるマッチング情報M6を、当該制約条件に示す制約の下で生成する。
【0153】
論文DP1の内容が、「循環器疾患の評価を以下のように行った・・・3次元エコー図を用いて、・・・対象物T11の断面を計測法T12によって計測し、・・・計測値を解析手法T13により解析して対象物T11の機能を評価した。・・・」であるとすると、質問文C51をチャットボットに投稿することによって、下記の回答文を、マッチング情報M6として取得することができる。
【0154】
マッチング情報M6(回答文):
【0155】
この論文DP1から以下のデバイスの開発が期待されます。
【0156】
1 対象物T11向けの3次元超音波診断に使用される3次元対応探触子
【0157】
2 対象物T11の断面を計測法T12により計測する計測モジュール
【0158】
3 解析手法T13により対象物T11の機能を評価する評価モジュール
【0159】
(マッチング情報の提示)
【0160】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1104で生成されたマッチング情報を、コンテンツに付帯して他のマッチング候補利用者に提示する。
【0161】
例えば他のマッチング候補利用者COM11の利用者側端末110の表示装置17の画面に、マッチング情報M6が論文DP1に付帯して表示される。例えば他のマッチング候補利用者COM11がマッチングシステムにログインして、「論文発表会場に入場する」事象が発生すると、他のマッチング候補利用者COM11の利用者側端末110の表示装置17の画面に、マッチング情報M6が論文DP1に付帯して表示される。
【0162】
コンテンツ提示利用者が口頭発表する場合や、他の質問文C52、C53・・を選択した場合も同様にして、コンテンツ提示利用者が提示するコンテンツに付帯してマッチング情報が他のマッチング候補利用者に提示される。このためコンテンツを提示したコンテンツ提示利用者とコンテンツの提示を受けたマッチング候補利用者とのマッチングの機会を従来技術と比較して高めることができる。
【0163】
(第6実施例)
【0164】
マッチング候補利用者の利用者情報とコンテンツの情報に基づいてマッチング情報を生成してもよい。
【0165】
以下第1実施例乃至第5実施例で説明したのと重複する箇所は適宜省略して説明する。
【0166】
マッチングシステムにおいて、コンテンツ提示利用者U42、U43、U44、・・・がそれぞれコンテンツ提示利用者として、他のマッチング候補利用者に向けて提示(閲覧)可能に論文DP2、DP3、DP4、・・を格納し、マッチング候補利用者COM11からマッチングシステムの利用登録情報D11を受け付ける場合を想定する。マッチング情報M7は、マッチング候補利用者COM11の利用者側端末110の表示装置17の画面に表示される。
【0167】
マッチングシステムは、図9に示すように、コンテンツ格納部1005と、利用者情報受付部1006と、制約条件選択部1002と、マッチング情報生成部1003と、マッチング情報提示部1004を含んで構成される。
【0168】
(コンテンツ格納部)
【0169】
コンテンツ格納部1005は、マッチングシステムのコンテンツ提示利用者に対応付けてコンテンツを格納する
【0170】
サーバ200のデータベース210には、コンテンツ提示利用者U42、U43、U44、・・・それぞれに対応付けて、論文DP2、DP3、DP4、・・の情報が格納されている。
【0171】
(利用者情報の受付け)
【0172】
利用者情報受付部1006は、マッチングシステムのマッチング候補利用者から利用者情報を受け付ける。
【0173】
例えば図10Aに示すように、マッチング候補利用者COM11の利用者側端末110の表示装置17の利用登録受付画面551上で、下記の利用登録情報D11(利用者情報)の登録が受け付けられる。利用登録情報D11は利用者情報に相当する。
【0174】
利用登録情報D11:「会社名:COM11、区分:医療機器メーカー、利用者情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。弊所製品カタログを進呈します。・・・」
【0175】
(制約条件の選択)
【0176】
制約条件選択部1002は、コンテンツ格納部1005に格納されたコンテンツの中からマッチング情報を取得するための制約条件を選択する。
【0177】
マッチング候補利用者COM11は、図4に示す制約条件選択画面500又は図5に示す制約条件選択画面510と同様な制約条件選択画面上で、コンテンツ格納部1005に格納されたコンテンツの中からマッチング情報M7を取得するための制約条件を選択することができる。
【0178】
例えば各種の質問文C61・・・の中から質問文を選択することで、制約条件を選択することができる。
【0179】
質問文C61・・・の内容は例えば下記のとおりである。
【0180】
質問文C61:「自社製品に関連する論文を探してください。関連度合いが高い上位3つを優先順位を付して理由と共に示してください。」
【0181】
(マッチング情報の生成)
【0182】
マッチング情報生成部1003は、コンテンツ格納部1005に格納されたコンテンツと、マッチング候補利用者から受け付けた利用者情報と、選択された制約条件に基づいて、コンテンツ提示利用者に対応付けてマッチング情報を生成する。
【0183】
例えば「自社製品に関連する論文を探してください。関連度合いが高い上位3つを優先順位を付して理由と共に示してください。」という質問文C61が選択されると、質問文C61に示される制約条件と、コンテンツ格納部1005に格納されたコンテンツ(論文)DP2、DP3、DP4、・・の情報と、マッチング候補利用者U11から受け付けた利用登録情報(利用者情報)D11の内容に基づいて、コンテンツ提示利用者U42、U43、U44に対応付けてマッチング情報M71、M72、M73を生成する。例えば質問文C61の「自社」という記載に応じて、「自社」であるマッチング候補利用者COM11に対応付けられた利用登録情報D11が読み出される。そして質問文C61の「製品」という記載と「関連度合い」という記載に応じて、利用登録情報D11を参照して、マッチング候補利用者COM11の「製品」とコンテンツ(論文)DP2、DP3、DP4、・・と記載との「関連度合い」が判定される。そして質問文C61の「高い上位3つを優先順位を付して」という記載に応じて、コンテンツ(論文)DP2、DP3、DP4、・・の中からマッチング候補利用者COM11の「製品」と「関連度合いの高い上位3つ」のコンテンツ(論文)DP4、DP3、DP2を判定する。そして質問文C61の「理由と共に」という記載に応じて、コンテンツ(論文)DP4、DP3、DP2の記載のうちマッチング候補利用者COM11の「製品」に関連度合いが高いと判定された記載が抽出される。
【0184】
利用登録情報D11:「会社名:COM11、区分:医療機器メーカー、利用者情報:当社の循環器向け超音波診断装置は、心疾患分野において求められる品質を提供します。最新情報の配信のご希望、またはお問い合わせはこちらまでお願いします。弊所製品カタログを進呈します。・・・」
【0185】
質問文C61をチャットボットに投稿することによって、下記の回答文を、マッチング情報M7として取得することができる。
【0186】
マッチング情報M7(回答文):
【0187】
貴社製品に関連する論文はつぎの3つです。関連度合いが高い順に理由と共に以下に掲げます。
【0188】
1 医師U44による論文DP4:論文DP4は、超音波診断による心疾患の評価に言及していることから貴社製品に最も関連が高い論文です(M71)。
【0189】
2 医師U43による論文DP3:論文DP3は、脳血管障害の超音波診断法に言及していることから貴社製品に2番目に関連が高い論文です(M72)。
【0190】
3 医師U42による論文DP2:論文DP2は、超音波プローブが付いたカテーテルを用いて血管内を観察する手技に言及していることから貴社製品に3番目に関連が高い論文です(M73)。
【0191】
(マッチング情報の提示)
【0192】
マッチング情報提示部1004は、マッチング情報生成部1003で生成されたマッチング情報を、マッチング候補利用者に提示する。
【0193】
例えば図10Aに示す利用登録受付画面551で利用登録情報D11の登録が受け付けられると、マッチング候補利用者COM11の利用者側端末110の表示装置17の画面は、図10Bに示すマッチング情報提示画面552に遷移して、マッチング情報提示画面552には、マッチング情報M71、M72、M73が論文DP4、DP3、DP2の本文又は要約に付帯して表示される。
【0194】
コンテンツ提示利用者が口頭発表する場合も同様にして、マッチング情報が他のマッチング候補利用者に提示される。このためコンテンツを提示したコンテンツ提示利用者と利用者情報が受け付けられたマッチング候補利用者とのマッチングの機会を従来技術と比較して高めることができる。
【0195】
なお、質問文C1、C2、C3、C41、C42、C51、C52、C53、C61を選択するに際して、予め用意された質問文を選択してもよく、予め用意された質問文を編集可能として、編集された質問文を選択してもよい。
【符号の説明】
【0196】
1001 参加者情報取得部
1002 制約条件選択部
1003 マッチング情報生成部
1004 マッチング情報提示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10A
図10B